デジタル放送システム、受信機、制御方法およびプログラム
【課題】番組コンテンツから取得するデータ放送の通信コンテンツを表示可能か否かについて受信機自体が判定し、通信コンテンツを表示させることが可能な受信機のみコンテンツサイトにアクセスをして自動掲示させる事を可能とする。
【解決手段】データ放送と情報配信装置より配信されるコンテンツとを表示可能な受信機と、コンテンツの取得を許可する受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能である映像表示制御システムであって、前記受信機は、データ放送を受信し、そのBMLスクリプトを解析し、該BMLスクリプトに基づいて、管理装置にコンテンツの取得可能レベルを確認する。管理装置は受信機がコンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する。受信機は、取得可能である場合に、情報配信装置に対してコンテンツの取得要求を行い、要求したコンテンツと、データ放送とを同一の画面上に表示させる。
【解決手段】データ放送と情報配信装置より配信されるコンテンツとを表示可能な受信機と、コンテンツの取得を許可する受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能である映像表示制御システムであって、前記受信機は、データ放送を受信し、そのBMLスクリプトを解析し、該BMLスクリプトに基づいて、管理装置にコンテンツの取得可能レベルを確認する。管理装置は受信機がコンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する。受信機は、取得可能である場合に、情報配信装置に対してコンテンツの取得要求を行い、要求したコンテンツと、データ放送とを同一の画面上に表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送システム及びデジタル通信システムにおける通信コンテンツを自動掲示させる制御プログラムと受信機ごとに自動掲示させるコンテンツを管理するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、デジタルコンテンツ提供システムが実現されており、番組コンテンツと連携した「通信コンテンツ」の提供が可能な双方向サービスも実現されている。この双方向サービスを提供するため、デジタル放送サービスにおいては、電波による放送及び通信回線を利用した放送で配信されるデジタル放送としてBML(Broadcast Markup Language)形式の番組コンテンツが用いられており、デジタル放送に含まれるBMLスクリプトを受信機で解析し、データ放送の表示および、連携した「通信コンテンツ」の提供を行っている。
【0003】
通常、BML形式の番組コンテンツは、映像からなる番組データと、BMLデータを多重化して放送・配信され、受信機(一般的なテレビジョン受信機)に具備されたBMLブラウザを利用して視聴することができる。
【0004】
これに関して、BML形式で作成された番組コンテンツについて、映像に重ねて表示するBMLファイルをデジタル放送端末からセンタ側のBMLサーバに要求する際、デジタル放送端末に蓄積された情報(視聴者属性情報またはその他のデジタル放送端末情報)を併せて送信し、BMLサーバが当該デジタル放送端末から送信された情報を基に動的にBMLファイルを作成することにより、センタ側がデジタル放送端末情報に応じて動的に内容を変化させる仕組みが開示されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
また、インターネットに接続可能な環境にある受信機では、受信した番組コンテンツのBMLスクリプトに記述されているURIにアクセスを行い、インターネットに接続されたコンテンツサイトに配置されている通信コンテンツを取得し、実行することが可能な仕組みについて開示がなされている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−135706号公報
【特許文献2】特開2005−223607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これまでは、番組の視聴率を予め予測し、放送エリア内の受信機台数から一斉アクセスしてくる受信機数を算出し、そのアクセス数を処理することができるサイト設計を行ってきたが、特許文献1や、特許文献2に開示の発明のように、受信機がBMLスクリプトに記述されているURIに一斉アクセスをした場合、コンテンツサイトのサーバ及び回線容量などの大規模な設備が必要となり、アクセスのピークを想定したサイジングが必要であり、コストの増大につながりピーク時を想定した過大なデータセンタ設備では日常の運用では非常に無駄が多くという問題があり、できれば、コンテンツサイトにアクセスをする必要がある受信機を予め絞っておくことが望ましい。
【0008】
そこで本発明は、視聴者が受信機で通信コンテンツ自動掲示設定を選択するのみで、番組コンテンツから取得するデータ放送の通信コンテンツを表示可能か否かについて受信機自体が判定し、通信コンテンツを表示させることが可能な受信機のみコンテンツサイトにアクセスをして自動掲示させる事を可能とする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明は、データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムであって、前記放送局において、前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送手段を備え、前記受信機において、前記放送局の放送手段で放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、前記管理装置において、前記受信機の判定要求送信手段で送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信手段とを備え、前記受信機において、前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送システムにおいて、前記判定要求送信手段で送信される判定要求送信は、前記受信機を識別するための受信機識別情報と、該受信機で受信しているデータ放送を識別するための番組識別情報とを少なくとも含み、前記管理装置の判定手段は、前記判定要求送信手段で送信された前記受信機識別情報を用いることにより、前記受信機が通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの受信機であるか否かを判定する第一の判定手段と、前記第一の判定手段で前記受信機が前記通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの受信機であると判定された場合に、前記判定要求送信手段で送信された前記番組識別情報を用いることにより、前記受信機で受信しているデータ放送が、前記通信コンテンツの取得対象番組であるか否かを判定する第二の判定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送システムにおいて、前記データ放送に含まれるBMLスクリプトは、前記通信コンテンツを取得することができる受信機のサービスレベルの情報を含み、前記受信機において、前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、記憶部に該受信機が前記通信コンテンツを取得可能であるサービスレベルを記録部に記録する記録手段と、前記記録手段で前記記録部に記録されているサービスレベルと、前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトに含まれるサービスレベルの情報を比較することにより前記受信機が前記情報配信装置から配信される前記通信コンテンツを取得するサービスレベルであるか否かを判定するサービスレベル判定手段とを更に備え、前記受信機の通信コンテンツ取得要求手段は、前記サービスレベル判定手段で、前記受信機が前記情報配信装置から配信される前記通信コンテンツを取得するサービスレベルであると判定された場合に前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行うことを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送システムにおいて、前記受信機の表示手段で表示されている前記通信コンテンツの表示を終了する指示を受け付けた場合に、前記受信機の記憶部に前記データ放送のBMLスクリプトに基づく前記通信コンテンツの自動取得を一時抑止状態にする一時抑止手段と、前記データ放送受信手段で前記データ放送を受信したときに、前記一時抑止手段により前記受信機の通信コンテンツ自動取得が一時抑止状態であるか否かを判定する一時抑止状態判定手段と、前記一時抑止状態判定手段で前記受信機が一時抑止状態であると判定された場合に、該一時抑止状態を解除する解除手段とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送システムは、前記受信機において、前記解除手段で一時抑止状態を解除した前記受信機は、前記データ放送のBMLスクリプトに含まれる番組コンテンツを表示する番組コンテンツ表示手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の受信機は、放送局から通信コンテンツを取得するための情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を受信し、当該データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示し、当該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とインターネットを介して接続する受信機において、前記放送局より前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、前記判定要求送信手段で送信された判定要求に基づき前記管理装置で前記通信コンテンツを取得可能であると判定された場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、視聴者の操作により通信コンテンツ自動掲示設定処理スクリプトを実行させるのみで、番組コンテンツから取得するデータ放送の通信コンテンツを表示可能か否かについて受信機自体が判定し、通信コンテンツを表示させることが可能な受信機のみコンテンツサイトにアクセスをして自動掲示させる事を可能とする仕組みを提供することが可能になる。
【0011】
具体的には、データ放送の一部としてリンクテーブルなどの小さい容量の情報を送るだけで、一般的なテレビジョン受信機を広告表示システムとして運用することができ、リアルタイムに表示の更新などが可能な仕組みを提供することが可能になる。
【0012】
また、本発明において受信機は一般的なテレビジョン受信機を想定しているため、ユーザによるOSインストールもなければ、アプリケーションメンテナンスをする必要のない広告表示の仕組みを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係るデジタル放送システムの全体構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係るデジタル放送送信装置の内部構成を示す図である。
【図3】本実施形態に係るデジタル放送受信装置(セットトップボックス)のハードウェア構成を示す図である。
【図4】本実施形態に係る視聴者の表示装置(セットトップボックス)内で通信コンテンツ自動掲示設定の処理を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る視聴者の表示装置(セットトップボックス)内で通信コンテンツ自動掲示の処理を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る視聴者の表示装置(セットトップボックス)内で通信コンテンツ自動掲示処理及び一時自動掲示抑止の処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態に係るサービスレベル応答サーバ処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態に係るオペレーションセンターの端末管理DB構成例である。
【図9】本実施形態に係るオペレーションセンターのサービスレベル管理DB構成例である。
【図10】本実施形態に係る表示装置(セットトップボックス)から送信される、サービスレベル応答サーバへの問合せ電文例である。
【図11】本実施形態に係る表示装置で、データ放送と、自動掲示通信コンテンツを同時に表示した場合の表示例を示す図である。
【図12】本実施形態に係るデジタル放送システムの一連の処理工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を用いて本実施形態について説明をしていく。
まず、本発明は、図1で示すように、衛星/地上波デジタル放送局100にある放送装置101より、データ放送用の番組コンテンツが配信され、一般的なテレビジョン受信機400(A/B)で、データ放送用の番組コンテンツを受信している。そして、番組コンテンツを受信した受信機400が、番組コンテンツ内のBMLスクリプトを解析し、オペレーションセンター200に、放送中に取得が出来るオリジナルの通信コンテンツが取得できるか否かの問合せを行っている。
【0015】
テレビ放送番組(本編番組)やデータ放送番組を構成するデジタルデータを含むデータ放送を行うデジタル放送局100からMPEG2−TSを利用したデジタル伝送方式でBS、CS、地上波などのデジタル放送として番組コンテンツが送信される。
【0016】
データ放送用の番組コンテンツは、画像データ(静止画/動画)、文字データ、音声データ、制御プログラム(BMLスクリプト)により構成され、受信機400において番組コンテンツを表示している際に、自動掲示対象となる通信コンテンツのURI(通信コンテンツを取得するためのリンク情報)と、先ほどの通信コンテンツを自動掲示対象とするサービスレベル、図4に示す通信コンテンツの自動掲示設定BMLスクリプト及び図5に示す通信コンテンツの自動掲示のBMLスクリプトが含まれる。なお、受信したBMLスクリプトは、受信機内で備えるBMLブラウザによって解析され、処理を実行する。
【0017】
更に、本実施形態では、受信機400と、オペレーションセンター200(管理装置)、コンテンツサイト300(情報配信装置)とがインターネットを介して接続可能な環境となっている。
【0018】
オペレーションセンター200(管理装置)には、BMLスクリプトを解析した受信機から送信される、通信コンテンツの自動掲示設定を指示するためのサービスレベル応答サーバ201と、端末管理データベース(DB)202と、サービスレベル管理データベース(DB)203を備えている。オペレーションセンター200で稼働する各データベースは、一般的な情報処理装置(サーバ)によって実現可能である。
【0019】
管理端末データベース(DB)202は、各顧客(受信機の所有者)から自動掲示通信コンテンツを表示する受信機(あるいは受信者)を識別するための特定情報(CASカード番号など)や名称(顧客名)、住所、電話番号と、表示する広告コンテンツのリンク(URI)や放送期間(開始時刻、終了時刻)などを入手し、オペレーションセンター200の端末管理データベース(DB)202で記録管理している。端末管理DB202は図8でそのデータ構成を詳細に説明する。
【0020】
また、サービスレベル管理サーバ203は、各顧客(受信機の所有者)ごとにデジタル放送を受信する放送局からサービスされる自動掲示通信コンテンツの契約情報とそのサービスレベル、放送期間などを記憶管理している。サービスレベル管理DB203は、図9でそのデータ構成を詳細に説明する。
【0021】
コンテンツサイト300は、番組コンテンツのBMLスクリプトに記述されているURIで特定され、受信機で自動掲示する通信コンテンツのBMLデータを通信コンテンツサーバ301に格納し、インターネット上に配信可能な状態となっている。コンテンツサイト300で稼働する通信コンテンツサーバ301もまた、一般的な情報処理装置(サーバ)によって実現可能である。
【0022】
なお、本図において、オペレーションセンター200とコンテンツサイト300とは別々の拠点に備えている構成となっているが、同一の拠点で管理運営されることに何ら問題はない。
【0023】
視聴者のセットトップボックス(受信機)401A、Bで復調された映像、音声とデータ放送は放送番組として視聴者の表示装置402A、Bで表示される。
【0024】
受信機400A、Bはデータ放送のBMLを実行し、自機が受信機を識別するための特定情報(CASカード番号など)をチェックし、受信したリンクテーブルに記述された条件に該当する場合は、指定されたURIにアクセスし、インターネット上のBMLコンテンツを取得、実行する。自機が該当しない場合には、通常の放送コンテンツを表示する。
【0025】
次に、図1の端末管理DB202データ構成について、図8を用いて説明する。図8の端末管理DBは、本実施形態におけるコンテンツサイト300から、「通信コンテンツ」を受信して表示するサービスが許可されている受信機を管理するデータベースである。
【0026】
端末管理DBは、受信機ID801、顧客名802、顧客の住所803、顧客の電話番号804、サービスを受けることができる有効期間805、806の項目を備えているものとする。これらの情報は、オペレーションセンター200の管理者端末によって管理されている。
【0027】
また、図1のサービスレベル管理DB203のデータ構成について、図9を用いて説明する。図9のサービスレベル管理DBは、こちらもサービスを受ける受信機の受信機ID901、デジタル放送を行う放送局ID902、放送局から放映される番組ID、受信機のサービスレベル904と、サービスを受けることができる有効期間905、906の項目を備えているものとする。これらの情報もまた、オペレーションセンター200の管理者端末によって管理されている。
【0028】
次に、図2に示したブロック図に基づいて、放送局110の放送設備(放送装置)111を説明する。
【0029】
映像音声データ制作装置11で制作された放送の本編は、映像音声データ保持装置12にデジタルデータ形式(MPEG2等)で蓄積される。
【0030】
データ放送用コンテンツであるBMLは、データ放送制作装置21で制作され、データ放送保持装置22にデジタルデータ形式蓄積される。保持されているデータ放送用データは、データ放送更新装置23により放送中に逐次更新可能である。
【0031】
予めスケジュールされた放送情報によって、映像音声データ保持装置12とデータ放送保持装置22に蓄積されている各番組データは、多重化装置31を介して1つのデジタルデータ形式となり変調装置32および送信装置33により電波として送信される。
【0032】
次に、図3に示したブロック図に基づいて、受信機400のセットトップボックス401について説明する。
【0033】
図示しないアンテナより受信した電波は、チューナ部51で選局され、復調部52で映像(本編映像)データと音声(本編音声)データ、データ放送用データ(BMLコンテンツ)などに分離される。
【0034】
映像(本編映像)データ(MPEG2等)は、映像・信号処理部54でデコードされ、映像信号として出力される。音声(本編音声)データ(MPEG2−AAC等)は、音声処理部53でデコードされ、音声信号として出力される。
【0035】
データ放送用データ(BMLコンテンツ)は、RAM59上に展開され、セットトップボックス401のROM58に格納されているブラウザプログラムによってCPU55上で実行される。
【0036】
セットトップボックス401は、リモコン61からの信号を受信して、データ放送の制御プログラム(スクリプト)に記述された処理を実行する。
【0037】
ブラウザによって処理されたデータ放送の画像は、映像・信号処理部54で映像(本編映像)と合成処理を行った上で、映像信号として出力される。同様にブラウザによって処理されたデータ放送の音声も音声処理部53で音声(本編音声)と合成され音声信号として出力される。同様にブラウザによって処理されたデータ放送の映像信号と音声信号は、表示装置(一般的なテレビジョン受信機)402A、Bで視聴可能となる。
【0038】
セットトップボックス401と表示装置(テレビジョン受信機)の構成を示しているが、セットトップボックスの機能を内蔵したテレビジョン受信機であってもよい。
【0039】
また、内蔵されている通信I/F56によってインターネットへの通信を行ない、同ネット上にあるBMLコンテンツを取得し、これを実行することが可能である。
【0040】
受信機400はデータ放送用の番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトをRAM上に取得し、CPU55によって実行する。以降の動作を実現する一連の命令はBMLのスクリプトとして記述され、受信機400は、このBMLブラウザによってスクリプトを解析し、このスクリプトを実行して、図4〜図6の処理を行う。
【0041】
以下、本実施の形態の全体処理概要について、図12を用いて説明をする。まず、受信機400の電源が投入され、チューニングされている放送局からデータ放送の番組コンテンツを受信する。この、番組コンテンツには、先述の通り、画像データ、音声データ、文字データ、制御プログラム(BMLスクリプト)を含んでおり、BMLスクリプトには、このデータ放送の番組を表示する際に、取得することができる通信コンテンツの取得先URIと、通信コンテンツを取得可能なサービスレベルが記述されている(1)。次に、受信したデータ放送のBMLスクリプトを受信機400のBMLブラウザで解析し、解析したプログラムを実行する(2)。次に、サービスレベル応答サーバ201に対して、受信機400が通信コンテンツの取得対象となっているか否かを確認するための電文(図10)を作成する(3)。サービスレベル応答サーバでは、受信機400から受信した電文に記述されている受信機ID、放送局ID、番組IDなどをキーにして、電文を送信した受信機400が、通信コンテンツを取得できるサービスレベルであるかの確認を、端末管理DB202およびサービスレベル管理DB203を用いて行う。そして、結果を受信機に返信する(4)。
【0042】
受信機400は、サーバから返信された電文に記載されているサービスレベルを受信機400の記憶部(具体的には、NvRAM)に記憶する(5)。その後、受信機400は、受信しているデータ放送(番組)のBMLスクリプトに記述されている、当該番組の通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの値を抽出する。そして、受信機400に記憶されているサービスレベルの値と比較を行って、通信コンテンツを取得可能なサービスレベルであれば、コンテンツサイト300の通信コンテンツサーバ301に、通信コンテンツの取得要求を送信する(6)。通信コンテンツサーバ301は、取得要求を受けた受信機400に、通信コンテンツを送信する(7)。最後に、受信機400は、データ放送(番組)と、通信コンテンツとを表示する(8)。
【0043】
図11は、本実施形態における受信機400で通信コンテンツの表示例を示す図である。放送局から放映される番組や、インターネット回線を利用して表示する番組は、1101の放送表示領域に表示される。そして、通信コンテンツを表示するためのBMLスクリプトを含む番組コンテンツを受信した際には、先述の図4〜図7の処理が実行され、ステップ506において通信コンテンツ表示領域1102に、受信機400ごとに提供されるコンテンツの異なる「通信コンテンツ」が表示される。
【0044】
以下、図4〜図7を用いることにより、本実施形態の映像表示制御システムの処理概要について説明をする。まず、図4を用いて、受信機400での通信コンテンツ自動掲示設定フローを説明する。
【0045】
視聴者のリモコンボタン操作により放送局からの受信した番組コンテンツのBMLスクリプトに含まれる図4に示す通信コンテンツ自動掲示設定処理スクリプトを実行させる。
【0046】
まず、受信機400(一般的なテレビジョン受信機を想定)は、電源を入れた状態で、特定の放送局からの番組を受信する。受信している時に、「データ取得ボタン(リモコンのdボタン)」が押下されると、取得している番組で表示されるメニュー画面が表示される。
【0047】
なお、このメニュー画面は、通常、受信機400が放送局からの番組取得をするのと同時に、BMLブラウザが取得したメニュー画面情報を解析し、受信機のディスプレイで表示できるように並行処理を行っている。
【0048】
メニュー画面が表示され、メニュー内の「コンテンツ取得」の選択を受け付けると、図4のフローチャートの処理(ステップ401のインターネット接続判定処理)が開始するものとする。
【0049】
ステップ401において、受信機400(具体的にはセットトップボックス401)がインターネットに接続されているかを判定する。判定方法としては、受信機400の通信I/F 56にLANケーブルが接続されているか否かを判定している。接続中であれば(ステップS401でYES)、受信機400を識別するための特定情報であるCASカード番号と、現在受信中であるデジタル放送に含まれるSI/PSI情報から放送局ID(ネットワークID)と番組IDを取得し、図10に示すサービスレベル応答サーバへの問合せ電文を作成する(ステップ402)。
【0050】
図10は、先述のステップ402で作成されるサービスレベル応答サーバへの問合せ電文の構成例を示すデータテーブルである。
【0051】
図10の電文は、例えば、電文ヘッダ部1001、受信機ID(CASカード番号等)1002、放送局ID(ネットワークID等)1003、番組ID1004、タイムスタンプ1005と、応答ステータス1006を備えているものとする。
【0052】
電文ヘッダ部1001には、現在のARIB(Association of Radio Industries and Broadcastの略であり、社団法人電波産業会)の規定によれば、受信機の装備すべきHTTP のバージョンは1.1 とする旨が規定されているため、HTTPバージョン1.1のヘッダ情報が記述されている。
【0053】
受信機ID1002は、受信機400の個々に特定するための識別情報を示し、例えば、受信機400にセットされているCASカードの番号がこれに該当する。
【0054】
放送局ID1003は、受信機400が現在受信している番組を放映している放送局を示す。放送局には、それぞれの放送局を一意に特定するための識別情報が設定されている。
【0055】
番組ID1004は、現在受信機400で視聴している番組を示す。放送局より放映される番組には、それぞれの番組を一意に特定するための識別情報が設定されている。
【0056】
タイムスタンプ1005は、本電文を作成した日時情報を示す。または、指定した日時のコンテンツを事前・事後に確認するために、特定の日時を指定することも可能である。例えば、受信機400の管理者が、既に放送された番組で表示されていた自動掲示された通信コンテンツの内容確認をしたい時には、過去の日付を指定して、サービスレベル応答サーバ201に問合せをすることができる。データ放送は、法律により一定期間コンテンツを記憶装置に記憶させ、放映後でも検証が可能な状態にしておくことが定められているため、一定期間の過去の番組コンテンツで表示された通信コンテンツは閲覧が可能である。また、これから放送される番組で表示される自動掲示コンテンツの内容確認をしたい場合にも、未来の日付を指定して、サービスレベル応答サーバ201に問合せをすることが可能である。
【0057】
応答ステータス1006は、サービスレベル応答サーバ201で電文を受信したときに、対象の受信機のサービルレベルが判定され、特定の値が埋め込まれる。
【0058】
引き続き、図4の説明に戻り、ステップ403において、受信機400は、自身の通信コンテンツの取得サービスレベルを判定してもらうために、通信I/F 56に接続されたインターネット回線を経由して、HTTP形式等で、図10で説明をした問合せ電文をオペレーションセンター200に設置されているサービスレベル応答サーバ201に対して電文を送信する((1)へ遷移)。サービスレベル応答サーバ201での電文受信と、応答電文作成の処理については、図7のフローチャートを用いて詳細に説明をする。
【0059】
図7は、本実施形態におけるサービスレベル応答サーバ201で実行する、受信機で通信コンテンツを自動掲示するサービスレベルを確認する処理についてのものである。
【0060】
ステップ701で、サービスレベル応答サーバ201は、図10に示すサービスレベル応答サーバへの問合せ電文を受信機400からの受信する。
【0061】
受信した電文中の受信機IDを抽出し、検索キーとして端末管理DB202を検索する(ステップ702)。検索結果からサービスを享受できる有効期間内であるかを判定(ステップ703)する。
【0062】
ステップ703で判定した結果、問合せ電文を送信した受信機400が端末管理DB202に記憶されていて、かつ、サービスを享受できる有効期間内である場合には、電文中の受信機IDと放送局IDなどを抽出して、これらを検索キーにサービスレベル管理DB203を検索して(ステップ704)、かつ、サービスを享受可能な有効期間内であるか否かを検索結果から判定する(ステップ705)。
【0063】
また、ステップ703で、問合せ電文を送信した受信機400が端末管理DB202に記憶されていない、若しくは、端末管理DB202で管理されているが、サービスを享受できる有効期間外である場合には、サービス対象ではない受信機であると判定され、ステップ707において、非サービス対象である応答ステータスが図10の問合せ電文の応答ステータス1006の項目にセットされ、電文を送信した受信機400に対して結果を応答する。
【0064】
前記判定結果からサービス対象なるレベルが存在しない受信機であれば、非サービス対象である応答ステータスを要求受信機に応答する。レベルが存在する受信機であれば、サービスレベルを応答ステータスに設定して、要求受信機に応答する。
【0065】
ステップ706や707で、応答ステータス1006にセットされる値は、例えば、サービスを受けることができる、出来ない、という2つの選択肢のレベルである場合には、サービス対象外は「0」、サービス適用可能は「1」としている。また、サービス適用可能であって、かつ享受できるサービスにいくつかの段階が設けられている場合には、この限りではない。例えば、レギュラー・ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナ等、段階を追って挙がって行くサービスレベルであれば、夫々「1」、「2」、「3」、「4」、「5」の値を設定することとする。
【0066】
ステップ706、若しくはステップ707から応答電文が返される(図4の(2)に遷移)と、図4に戻り、ステップS404において、受信機400はサービスレベル応答サーバ201から送信された応答電文を受信し(図7の(2)より遷移)、受信した電文に含まれる応答ステータス1006(サービスレベル)の値が、放送局からのデータ放送の番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトに記述されているURIを取得する自動掲示対象となるか否かを判定する(ステップ405)。
【0067】
即ち、ここでは、応答ステータス1006にセットされる値が、「0」であるか、「0」以外の値であるかによって処理が変わる。電文を受信した受信機400に与えられてサービスレベルの値が自動掲示対象の値(サービスレベルが「0」or「1」で判定されるのであれば、「1」)であれば(ステップ405でYES)、受信機400が通信コンテンツの自動掲示が可能な受信機である旨を不揮発性メモリ(NvRAM)に書き込む(ステップ406)。ここで、判定に使用するサービスレベルの値は、先述の通り、「0」、「1」の2値判定でも、3、5、10段階などの複数値判定でもよい。
【0068】
図4の処理によれば、受信機400が、放送局から番組を受信し、受信した番組と連動して提供可能な通信コンテンツを、受信機そのものが、サービス享受対象であるか否かの判定を行い、通信コンテンツを受信する設定を自動で行うことが可能になる。更に、応答電文で取得する受信機のサービスレベルの値を不揮発性メモリ(NvRAM)に記憶しておくことにより、受信機が別のチャンネルにチューニングをした場合であっても、提供されるサービスレベルが引き継がれるため、その都度、コンテンツサイトから通信コンテンツを取得できるか否かの確認をすることができる(具体的には、図5のステップ505で実行する)。
【0069】
次に図5のフローチャートに基づいて、受信機400がコンテンツサイトから通信コンテンツを取得し、自動掲示する処理について詳細に説明する。
【0070】
まず、ステップ501において、受信機400は、受信機の揮発性メモリ(Ureg/Greg等)から、コンテンツの自動掲示一時抑止の設定フラグを取得し(ステップ501)、一時抑止の設定が記憶されているかを判定する(ステップ502)。なお、揮発性メモリに自動掲示一時抑止の設定フラグを書き込む処理については、後述の図6において詳細に説明をする。
【0071】
一時抑止の設定状態でなければ(ステップ502でNO)、ステップ503以降の処理を実行する。一時抑止であれば(ステップ502でYES)、ステップ508に進む。
【0072】
ステップ508で、受信機400は、揮発性メモリ(Ureg/Greg等)に記憶されている「コンテンツの自動掲示一時抑制設定」を解除し、受信機400で受信している番組コンテンツのBMLスクリプトを取得し、データ放送の番組を表示する。
【0073】
また、一時抑止の設定状態でなければ(ステップ502でNO)、ステップ503へ進み、受信しているデータ放送用の番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトに記憶されている、通信コンテンツを提供可能な受信機のサービスレベルの値を抽出する。
【0074】
また、受信機400は、ここで先述の図4のステップ406で不揮発性メモリ(NvRAM)に記録をしていた、自身のサービスレベルの値(図7のサービスレベル応答サーバ201の応答電文で受信した値)を取得する。
【0075】
ステップ505において、受信機400は、ステップ503で取得したデータ放送用の番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトに記憶されている、通信コンテンツを提供可能な受信機のサービスレベルの値と、ステップ504で取得した不揮発性メモリ(NvRAM)に記録されている自身のサービスレベルの値(図7のサービスレベル応答サーバ201の応答電文で受信した値)とを比較し、受信機400が通信コンテンツを掲示することができる対象受信機かを判定する。
【0076】
通信コンテンツの自動掲示対象であれば、番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトに記憶されているURIで示されるコンテンツサイト300に取得要求をするためにアクセスし、インターネットに接続された通信コンテンツサーバ301に格納されている「通信コンテンツ」を取得し、受信機400で表示する(ステップ506)。不揮発性メモリ(NvRAM)に記録されているサービスレベルの値が、サービス対象端末ではない値(例えば、「0」であったり、サービスレベルが異なる場合)であれば、番組コンテンツのBMLスクリプトから、通常の番組コンテンツに関連したデータ放送画面を表示する。このBMLスクリプトは、実装上BMLスクリプトのstartup文書である事が望ましい。
【0077】
ここで言うStartup文書は、リモコン操作により受信機400のチャンネルチューンがなされた時にBMLブラウザによって最初に実行されるBMLスクリプトを指しています。なぜならば、BMLスクリプトはチャンネルチューン時に必ず最初に実行され、処理の漏れが無くなるからである。
【0078】
次に、図6に基づいて、受信機の自動掲示一時抑止設定処理を説明する。図5の処理によって受信機400に表示されている「通信コンテンツ」は、リモコンのdボタン押下受付などに割り振られたstartup文書に戻る処理を実行するまでは、自動で通信コンテンツを取得し、表示をし続ける。
【0079】
ステップ601で、受信機のリモコンのdボタン押下を受け付け、番組コンテンツのBMLスクリプトで、startup文書に戻る処理が要求された場合には、揮発性メモリ(Ureg/Greg等)に通信コンテンツの自動掲示一時抑止を設定して、startup文書を実行し、番組コンテンツの表示を再開させる(ステップ603、604)。
【0080】
これにより図5に示した通信コンテンツの自動掲示フローでは、自動掲示一時抑止判定を経て、揮発性メモリ(Ureg/Greg等)にある自動掲示一時抑止設定を解除し、通常コンテンツを実行する。
【0081】
以上、本発明によれば、視聴者の操作により通信コンテンツ自動掲示設定処理スクリプトを実行させるのみで、番組コンテンツから取得するデータ放送の通信コンテンツを表示可能か否かについて受信機自体が判定し、通信コンテンツを表示させることが可能な受信機のみコンテンツサイトにアクセスをして自動掲示させる事を可能とする仕組みを提供することが可能になる。
【0082】
具体的には、データ放送の一部としてリンクテーブルなどの小さい容量の情報を送るだけで、一般的なテレビジョン受信機を広告表示システムとして運用することができ、リアルタイムに表示の更新などが可能な仕組みを提供することが可能になる。
【0083】
また、本発明において受信機は一般的なテレビジョン受信機を想定しているため、ユーザによるOSインストールもなければ、アプリケーションメンテナンスをする必要のない広告表示の仕組みを提供することが可能になる。
【0084】
即ち、本発明は、データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムであって、前記放送局において、前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送手段を備え、前記受信機において、前記放送局の放送手段で放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、前記管理装置において、前記受信機の判定要求送信手段で送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信手段とを備え、前記受信機において、前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段とを更に備えることを特徴とする。
【0085】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0086】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0087】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0088】
また、各装置が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0091】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0092】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0093】
また上記のソフトウェアで実現する各処理を、ファームウェアやハードウェア構成にして、各処理を各手段として実現することも可能であり、本発明の技術的範囲はこのようなファームウェアやハードウェア構成による実現も含むものである。
【符号の説明】
【0094】
100 放送局
101 放送装置
200 オペレーションセンター
201 サービスレベル応答サーバ
202 端末管理DB
202 サービスレベル管理DB
300 コンテンツサイト
301 通信コンテンツサーバ
400 受信機(テレビジョン受信機)
401 セットトップボックス(受信機)
402 表示装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送システム及びデジタル通信システムにおける通信コンテンツを自動掲示させる制御プログラムと受信機ごとに自動掲示させるコンテンツを管理するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、デジタルコンテンツ提供システムが実現されており、番組コンテンツと連携した「通信コンテンツ」の提供が可能な双方向サービスも実現されている。この双方向サービスを提供するため、デジタル放送サービスにおいては、電波による放送及び通信回線を利用した放送で配信されるデジタル放送としてBML(Broadcast Markup Language)形式の番組コンテンツが用いられており、デジタル放送に含まれるBMLスクリプトを受信機で解析し、データ放送の表示および、連携した「通信コンテンツ」の提供を行っている。
【0003】
通常、BML形式の番組コンテンツは、映像からなる番組データと、BMLデータを多重化して放送・配信され、受信機(一般的なテレビジョン受信機)に具備されたBMLブラウザを利用して視聴することができる。
【0004】
これに関して、BML形式で作成された番組コンテンツについて、映像に重ねて表示するBMLファイルをデジタル放送端末からセンタ側のBMLサーバに要求する際、デジタル放送端末に蓄積された情報(視聴者属性情報またはその他のデジタル放送端末情報)を併せて送信し、BMLサーバが当該デジタル放送端末から送信された情報を基に動的にBMLファイルを作成することにより、センタ側がデジタル放送端末情報に応じて動的に内容を変化させる仕組みが開示されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
また、インターネットに接続可能な環境にある受信機では、受信した番組コンテンツのBMLスクリプトに記述されているURIにアクセスを行い、インターネットに接続されたコンテンツサイトに配置されている通信コンテンツを取得し、実行することが可能な仕組みについて開示がなされている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−135706号公報
【特許文献2】特開2005−223607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これまでは、番組の視聴率を予め予測し、放送エリア内の受信機台数から一斉アクセスしてくる受信機数を算出し、そのアクセス数を処理することができるサイト設計を行ってきたが、特許文献1や、特許文献2に開示の発明のように、受信機がBMLスクリプトに記述されているURIに一斉アクセスをした場合、コンテンツサイトのサーバ及び回線容量などの大規模な設備が必要となり、アクセスのピークを想定したサイジングが必要であり、コストの増大につながりピーク時を想定した過大なデータセンタ設備では日常の運用では非常に無駄が多くという問題があり、できれば、コンテンツサイトにアクセスをする必要がある受信機を予め絞っておくことが望ましい。
【0008】
そこで本発明は、視聴者が受信機で通信コンテンツ自動掲示設定を選択するのみで、番組コンテンツから取得するデータ放送の通信コンテンツを表示可能か否かについて受信機自体が判定し、通信コンテンツを表示させることが可能な受信機のみコンテンツサイトにアクセスをして自動掲示させる事を可能とする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明は、データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムであって、前記放送局において、前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送手段を備え、前記受信機において、前記放送局の放送手段で放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、前記管理装置において、前記受信機の判定要求送信手段で送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信手段とを備え、前記受信機において、前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送システムにおいて、前記判定要求送信手段で送信される判定要求送信は、前記受信機を識別するための受信機識別情報と、該受信機で受信しているデータ放送を識別するための番組識別情報とを少なくとも含み、前記管理装置の判定手段は、前記判定要求送信手段で送信された前記受信機識別情報を用いることにより、前記受信機が通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの受信機であるか否かを判定する第一の判定手段と、前記第一の判定手段で前記受信機が前記通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの受信機であると判定された場合に、前記判定要求送信手段で送信された前記番組識別情報を用いることにより、前記受信機で受信しているデータ放送が、前記通信コンテンツの取得対象番組であるか否かを判定する第二の判定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送システムにおいて、前記データ放送に含まれるBMLスクリプトは、前記通信コンテンツを取得することができる受信機のサービスレベルの情報を含み、前記受信機において、前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、記憶部に該受信機が前記通信コンテンツを取得可能であるサービスレベルを記録部に記録する記録手段と、前記記録手段で前記記録部に記録されているサービスレベルと、前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトに含まれるサービスレベルの情報を比較することにより前記受信機が前記情報配信装置から配信される前記通信コンテンツを取得するサービスレベルであるか否かを判定するサービスレベル判定手段とを更に備え、前記受信機の通信コンテンツ取得要求手段は、前記サービスレベル判定手段で、前記受信機が前記情報配信装置から配信される前記通信コンテンツを取得するサービスレベルであると判定された場合に前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行うことを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送システムにおいて、前記受信機の表示手段で表示されている前記通信コンテンツの表示を終了する指示を受け付けた場合に、前記受信機の記憶部に前記データ放送のBMLスクリプトに基づく前記通信コンテンツの自動取得を一時抑止状態にする一時抑止手段と、前記データ放送受信手段で前記データ放送を受信したときに、前記一時抑止手段により前記受信機の通信コンテンツ自動取得が一時抑止状態であるか否かを判定する一時抑止状態判定手段と、前記一時抑止状態判定手段で前記受信機が一時抑止状態であると判定された場合に、該一時抑止状態を解除する解除手段とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送システムは、前記受信機において、前記解除手段で一時抑止状態を解除した前記受信機は、前記データ放送のBMLスクリプトに含まれる番組コンテンツを表示する番組コンテンツ表示手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の受信機は、放送局から通信コンテンツを取得するための情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を受信し、当該データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示し、当該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とインターネットを介して接続する受信機において、前記放送局より前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、前記判定要求送信手段で送信された判定要求に基づき前記管理装置で前記通信コンテンツを取得可能であると判定された場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、視聴者の操作により通信コンテンツ自動掲示設定処理スクリプトを実行させるのみで、番組コンテンツから取得するデータ放送の通信コンテンツを表示可能か否かについて受信機自体が判定し、通信コンテンツを表示させることが可能な受信機のみコンテンツサイトにアクセスをして自動掲示させる事を可能とする仕組みを提供することが可能になる。
【0011】
具体的には、データ放送の一部としてリンクテーブルなどの小さい容量の情報を送るだけで、一般的なテレビジョン受信機を広告表示システムとして運用することができ、リアルタイムに表示の更新などが可能な仕組みを提供することが可能になる。
【0012】
また、本発明において受信機は一般的なテレビジョン受信機を想定しているため、ユーザによるOSインストールもなければ、アプリケーションメンテナンスをする必要のない広告表示の仕組みを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係るデジタル放送システムの全体構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係るデジタル放送送信装置の内部構成を示す図である。
【図3】本実施形態に係るデジタル放送受信装置(セットトップボックス)のハードウェア構成を示す図である。
【図4】本実施形態に係る視聴者の表示装置(セットトップボックス)内で通信コンテンツ自動掲示設定の処理を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る視聴者の表示装置(セットトップボックス)内で通信コンテンツ自動掲示の処理を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る視聴者の表示装置(セットトップボックス)内で通信コンテンツ自動掲示処理及び一時自動掲示抑止の処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態に係るサービスレベル応答サーバ処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態に係るオペレーションセンターの端末管理DB構成例である。
【図9】本実施形態に係るオペレーションセンターのサービスレベル管理DB構成例である。
【図10】本実施形態に係る表示装置(セットトップボックス)から送信される、サービスレベル応答サーバへの問合せ電文例である。
【図11】本実施形態に係る表示装置で、データ放送と、自動掲示通信コンテンツを同時に表示した場合の表示例を示す図である。
【図12】本実施形態に係るデジタル放送システムの一連の処理工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を用いて本実施形態について説明をしていく。
まず、本発明は、図1で示すように、衛星/地上波デジタル放送局100にある放送装置101より、データ放送用の番組コンテンツが配信され、一般的なテレビジョン受信機400(A/B)で、データ放送用の番組コンテンツを受信している。そして、番組コンテンツを受信した受信機400が、番組コンテンツ内のBMLスクリプトを解析し、オペレーションセンター200に、放送中に取得が出来るオリジナルの通信コンテンツが取得できるか否かの問合せを行っている。
【0015】
テレビ放送番組(本編番組)やデータ放送番組を構成するデジタルデータを含むデータ放送を行うデジタル放送局100からMPEG2−TSを利用したデジタル伝送方式でBS、CS、地上波などのデジタル放送として番組コンテンツが送信される。
【0016】
データ放送用の番組コンテンツは、画像データ(静止画/動画)、文字データ、音声データ、制御プログラム(BMLスクリプト)により構成され、受信機400において番組コンテンツを表示している際に、自動掲示対象となる通信コンテンツのURI(通信コンテンツを取得するためのリンク情報)と、先ほどの通信コンテンツを自動掲示対象とするサービスレベル、図4に示す通信コンテンツの自動掲示設定BMLスクリプト及び図5に示す通信コンテンツの自動掲示のBMLスクリプトが含まれる。なお、受信したBMLスクリプトは、受信機内で備えるBMLブラウザによって解析され、処理を実行する。
【0017】
更に、本実施形態では、受信機400と、オペレーションセンター200(管理装置)、コンテンツサイト300(情報配信装置)とがインターネットを介して接続可能な環境となっている。
【0018】
オペレーションセンター200(管理装置)には、BMLスクリプトを解析した受信機から送信される、通信コンテンツの自動掲示設定を指示するためのサービスレベル応答サーバ201と、端末管理データベース(DB)202と、サービスレベル管理データベース(DB)203を備えている。オペレーションセンター200で稼働する各データベースは、一般的な情報処理装置(サーバ)によって実現可能である。
【0019】
管理端末データベース(DB)202は、各顧客(受信機の所有者)から自動掲示通信コンテンツを表示する受信機(あるいは受信者)を識別するための特定情報(CASカード番号など)や名称(顧客名)、住所、電話番号と、表示する広告コンテンツのリンク(URI)や放送期間(開始時刻、終了時刻)などを入手し、オペレーションセンター200の端末管理データベース(DB)202で記録管理している。端末管理DB202は図8でそのデータ構成を詳細に説明する。
【0020】
また、サービスレベル管理サーバ203は、各顧客(受信機の所有者)ごとにデジタル放送を受信する放送局からサービスされる自動掲示通信コンテンツの契約情報とそのサービスレベル、放送期間などを記憶管理している。サービスレベル管理DB203は、図9でそのデータ構成を詳細に説明する。
【0021】
コンテンツサイト300は、番組コンテンツのBMLスクリプトに記述されているURIで特定され、受信機で自動掲示する通信コンテンツのBMLデータを通信コンテンツサーバ301に格納し、インターネット上に配信可能な状態となっている。コンテンツサイト300で稼働する通信コンテンツサーバ301もまた、一般的な情報処理装置(サーバ)によって実現可能である。
【0022】
なお、本図において、オペレーションセンター200とコンテンツサイト300とは別々の拠点に備えている構成となっているが、同一の拠点で管理運営されることに何ら問題はない。
【0023】
視聴者のセットトップボックス(受信機)401A、Bで復調された映像、音声とデータ放送は放送番組として視聴者の表示装置402A、Bで表示される。
【0024】
受信機400A、Bはデータ放送のBMLを実行し、自機が受信機を識別するための特定情報(CASカード番号など)をチェックし、受信したリンクテーブルに記述された条件に該当する場合は、指定されたURIにアクセスし、インターネット上のBMLコンテンツを取得、実行する。自機が該当しない場合には、通常の放送コンテンツを表示する。
【0025】
次に、図1の端末管理DB202データ構成について、図8を用いて説明する。図8の端末管理DBは、本実施形態におけるコンテンツサイト300から、「通信コンテンツ」を受信して表示するサービスが許可されている受信機を管理するデータベースである。
【0026】
端末管理DBは、受信機ID801、顧客名802、顧客の住所803、顧客の電話番号804、サービスを受けることができる有効期間805、806の項目を備えているものとする。これらの情報は、オペレーションセンター200の管理者端末によって管理されている。
【0027】
また、図1のサービスレベル管理DB203のデータ構成について、図9を用いて説明する。図9のサービスレベル管理DBは、こちらもサービスを受ける受信機の受信機ID901、デジタル放送を行う放送局ID902、放送局から放映される番組ID、受信機のサービスレベル904と、サービスを受けることができる有効期間905、906の項目を備えているものとする。これらの情報もまた、オペレーションセンター200の管理者端末によって管理されている。
【0028】
次に、図2に示したブロック図に基づいて、放送局110の放送設備(放送装置)111を説明する。
【0029】
映像音声データ制作装置11で制作された放送の本編は、映像音声データ保持装置12にデジタルデータ形式(MPEG2等)で蓄積される。
【0030】
データ放送用コンテンツであるBMLは、データ放送制作装置21で制作され、データ放送保持装置22にデジタルデータ形式蓄積される。保持されているデータ放送用データは、データ放送更新装置23により放送中に逐次更新可能である。
【0031】
予めスケジュールされた放送情報によって、映像音声データ保持装置12とデータ放送保持装置22に蓄積されている各番組データは、多重化装置31を介して1つのデジタルデータ形式となり変調装置32および送信装置33により電波として送信される。
【0032】
次に、図3に示したブロック図に基づいて、受信機400のセットトップボックス401について説明する。
【0033】
図示しないアンテナより受信した電波は、チューナ部51で選局され、復調部52で映像(本編映像)データと音声(本編音声)データ、データ放送用データ(BMLコンテンツ)などに分離される。
【0034】
映像(本編映像)データ(MPEG2等)は、映像・信号処理部54でデコードされ、映像信号として出力される。音声(本編音声)データ(MPEG2−AAC等)は、音声処理部53でデコードされ、音声信号として出力される。
【0035】
データ放送用データ(BMLコンテンツ)は、RAM59上に展開され、セットトップボックス401のROM58に格納されているブラウザプログラムによってCPU55上で実行される。
【0036】
セットトップボックス401は、リモコン61からの信号を受信して、データ放送の制御プログラム(スクリプト)に記述された処理を実行する。
【0037】
ブラウザによって処理されたデータ放送の画像は、映像・信号処理部54で映像(本編映像)と合成処理を行った上で、映像信号として出力される。同様にブラウザによって処理されたデータ放送の音声も音声処理部53で音声(本編音声)と合成され音声信号として出力される。同様にブラウザによって処理されたデータ放送の映像信号と音声信号は、表示装置(一般的なテレビジョン受信機)402A、Bで視聴可能となる。
【0038】
セットトップボックス401と表示装置(テレビジョン受信機)の構成を示しているが、セットトップボックスの機能を内蔵したテレビジョン受信機であってもよい。
【0039】
また、内蔵されている通信I/F56によってインターネットへの通信を行ない、同ネット上にあるBMLコンテンツを取得し、これを実行することが可能である。
【0040】
受信機400はデータ放送用の番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトをRAM上に取得し、CPU55によって実行する。以降の動作を実現する一連の命令はBMLのスクリプトとして記述され、受信機400は、このBMLブラウザによってスクリプトを解析し、このスクリプトを実行して、図4〜図6の処理を行う。
【0041】
以下、本実施の形態の全体処理概要について、図12を用いて説明をする。まず、受信機400の電源が投入され、チューニングされている放送局からデータ放送の番組コンテンツを受信する。この、番組コンテンツには、先述の通り、画像データ、音声データ、文字データ、制御プログラム(BMLスクリプト)を含んでおり、BMLスクリプトには、このデータ放送の番組を表示する際に、取得することができる通信コンテンツの取得先URIと、通信コンテンツを取得可能なサービスレベルが記述されている(1)。次に、受信したデータ放送のBMLスクリプトを受信機400のBMLブラウザで解析し、解析したプログラムを実行する(2)。次に、サービスレベル応答サーバ201に対して、受信機400が通信コンテンツの取得対象となっているか否かを確認するための電文(図10)を作成する(3)。サービスレベル応答サーバでは、受信機400から受信した電文に記述されている受信機ID、放送局ID、番組IDなどをキーにして、電文を送信した受信機400が、通信コンテンツを取得できるサービスレベルであるかの確認を、端末管理DB202およびサービスレベル管理DB203を用いて行う。そして、結果を受信機に返信する(4)。
【0042】
受信機400は、サーバから返信された電文に記載されているサービスレベルを受信機400の記憶部(具体的には、NvRAM)に記憶する(5)。その後、受信機400は、受信しているデータ放送(番組)のBMLスクリプトに記述されている、当該番組の通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの値を抽出する。そして、受信機400に記憶されているサービスレベルの値と比較を行って、通信コンテンツを取得可能なサービスレベルであれば、コンテンツサイト300の通信コンテンツサーバ301に、通信コンテンツの取得要求を送信する(6)。通信コンテンツサーバ301は、取得要求を受けた受信機400に、通信コンテンツを送信する(7)。最後に、受信機400は、データ放送(番組)と、通信コンテンツとを表示する(8)。
【0043】
図11は、本実施形態における受信機400で通信コンテンツの表示例を示す図である。放送局から放映される番組や、インターネット回線を利用して表示する番組は、1101の放送表示領域に表示される。そして、通信コンテンツを表示するためのBMLスクリプトを含む番組コンテンツを受信した際には、先述の図4〜図7の処理が実行され、ステップ506において通信コンテンツ表示領域1102に、受信機400ごとに提供されるコンテンツの異なる「通信コンテンツ」が表示される。
【0044】
以下、図4〜図7を用いることにより、本実施形態の映像表示制御システムの処理概要について説明をする。まず、図4を用いて、受信機400での通信コンテンツ自動掲示設定フローを説明する。
【0045】
視聴者のリモコンボタン操作により放送局からの受信した番組コンテンツのBMLスクリプトに含まれる図4に示す通信コンテンツ自動掲示設定処理スクリプトを実行させる。
【0046】
まず、受信機400(一般的なテレビジョン受信機を想定)は、電源を入れた状態で、特定の放送局からの番組を受信する。受信している時に、「データ取得ボタン(リモコンのdボタン)」が押下されると、取得している番組で表示されるメニュー画面が表示される。
【0047】
なお、このメニュー画面は、通常、受信機400が放送局からの番組取得をするのと同時に、BMLブラウザが取得したメニュー画面情報を解析し、受信機のディスプレイで表示できるように並行処理を行っている。
【0048】
メニュー画面が表示され、メニュー内の「コンテンツ取得」の選択を受け付けると、図4のフローチャートの処理(ステップ401のインターネット接続判定処理)が開始するものとする。
【0049】
ステップ401において、受信機400(具体的にはセットトップボックス401)がインターネットに接続されているかを判定する。判定方法としては、受信機400の通信I/F 56にLANケーブルが接続されているか否かを判定している。接続中であれば(ステップS401でYES)、受信機400を識別するための特定情報であるCASカード番号と、現在受信中であるデジタル放送に含まれるSI/PSI情報から放送局ID(ネットワークID)と番組IDを取得し、図10に示すサービスレベル応答サーバへの問合せ電文を作成する(ステップ402)。
【0050】
図10は、先述のステップ402で作成されるサービスレベル応答サーバへの問合せ電文の構成例を示すデータテーブルである。
【0051】
図10の電文は、例えば、電文ヘッダ部1001、受信機ID(CASカード番号等)1002、放送局ID(ネットワークID等)1003、番組ID1004、タイムスタンプ1005と、応答ステータス1006を備えているものとする。
【0052】
電文ヘッダ部1001には、現在のARIB(Association of Radio Industries and Broadcastの略であり、社団法人電波産業会)の規定によれば、受信機の装備すべきHTTP のバージョンは1.1 とする旨が規定されているため、HTTPバージョン1.1のヘッダ情報が記述されている。
【0053】
受信機ID1002は、受信機400の個々に特定するための識別情報を示し、例えば、受信機400にセットされているCASカードの番号がこれに該当する。
【0054】
放送局ID1003は、受信機400が現在受信している番組を放映している放送局を示す。放送局には、それぞれの放送局を一意に特定するための識別情報が設定されている。
【0055】
番組ID1004は、現在受信機400で視聴している番組を示す。放送局より放映される番組には、それぞれの番組を一意に特定するための識別情報が設定されている。
【0056】
タイムスタンプ1005は、本電文を作成した日時情報を示す。または、指定した日時のコンテンツを事前・事後に確認するために、特定の日時を指定することも可能である。例えば、受信機400の管理者が、既に放送された番組で表示されていた自動掲示された通信コンテンツの内容確認をしたい時には、過去の日付を指定して、サービスレベル応答サーバ201に問合せをすることができる。データ放送は、法律により一定期間コンテンツを記憶装置に記憶させ、放映後でも検証が可能な状態にしておくことが定められているため、一定期間の過去の番組コンテンツで表示された通信コンテンツは閲覧が可能である。また、これから放送される番組で表示される自動掲示コンテンツの内容確認をしたい場合にも、未来の日付を指定して、サービスレベル応答サーバ201に問合せをすることが可能である。
【0057】
応答ステータス1006は、サービスレベル応答サーバ201で電文を受信したときに、対象の受信機のサービルレベルが判定され、特定の値が埋め込まれる。
【0058】
引き続き、図4の説明に戻り、ステップ403において、受信機400は、自身の通信コンテンツの取得サービスレベルを判定してもらうために、通信I/F 56に接続されたインターネット回線を経由して、HTTP形式等で、図10で説明をした問合せ電文をオペレーションセンター200に設置されているサービスレベル応答サーバ201に対して電文を送信する((1)へ遷移)。サービスレベル応答サーバ201での電文受信と、応答電文作成の処理については、図7のフローチャートを用いて詳細に説明をする。
【0059】
図7は、本実施形態におけるサービスレベル応答サーバ201で実行する、受信機で通信コンテンツを自動掲示するサービスレベルを確認する処理についてのものである。
【0060】
ステップ701で、サービスレベル応答サーバ201は、図10に示すサービスレベル応答サーバへの問合せ電文を受信機400からの受信する。
【0061】
受信した電文中の受信機IDを抽出し、検索キーとして端末管理DB202を検索する(ステップ702)。検索結果からサービスを享受できる有効期間内であるかを判定(ステップ703)する。
【0062】
ステップ703で判定した結果、問合せ電文を送信した受信機400が端末管理DB202に記憶されていて、かつ、サービスを享受できる有効期間内である場合には、電文中の受信機IDと放送局IDなどを抽出して、これらを検索キーにサービスレベル管理DB203を検索して(ステップ704)、かつ、サービスを享受可能な有効期間内であるか否かを検索結果から判定する(ステップ705)。
【0063】
また、ステップ703で、問合せ電文を送信した受信機400が端末管理DB202に記憶されていない、若しくは、端末管理DB202で管理されているが、サービスを享受できる有効期間外である場合には、サービス対象ではない受信機であると判定され、ステップ707において、非サービス対象である応答ステータスが図10の問合せ電文の応答ステータス1006の項目にセットされ、電文を送信した受信機400に対して結果を応答する。
【0064】
前記判定結果からサービス対象なるレベルが存在しない受信機であれば、非サービス対象である応答ステータスを要求受信機に応答する。レベルが存在する受信機であれば、サービスレベルを応答ステータスに設定して、要求受信機に応答する。
【0065】
ステップ706や707で、応答ステータス1006にセットされる値は、例えば、サービスを受けることができる、出来ない、という2つの選択肢のレベルである場合には、サービス対象外は「0」、サービス適用可能は「1」としている。また、サービス適用可能であって、かつ享受できるサービスにいくつかの段階が設けられている場合には、この限りではない。例えば、レギュラー・ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナ等、段階を追って挙がって行くサービスレベルであれば、夫々「1」、「2」、「3」、「4」、「5」の値を設定することとする。
【0066】
ステップ706、若しくはステップ707から応答電文が返される(図4の(2)に遷移)と、図4に戻り、ステップS404において、受信機400はサービスレベル応答サーバ201から送信された応答電文を受信し(図7の(2)より遷移)、受信した電文に含まれる応答ステータス1006(サービスレベル)の値が、放送局からのデータ放送の番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトに記述されているURIを取得する自動掲示対象となるか否かを判定する(ステップ405)。
【0067】
即ち、ここでは、応答ステータス1006にセットされる値が、「0」であるか、「0」以外の値であるかによって処理が変わる。電文を受信した受信機400に与えられてサービスレベルの値が自動掲示対象の値(サービスレベルが「0」or「1」で判定されるのであれば、「1」)であれば(ステップ405でYES)、受信機400が通信コンテンツの自動掲示が可能な受信機である旨を不揮発性メモリ(NvRAM)に書き込む(ステップ406)。ここで、判定に使用するサービスレベルの値は、先述の通り、「0」、「1」の2値判定でも、3、5、10段階などの複数値判定でもよい。
【0068】
図4の処理によれば、受信機400が、放送局から番組を受信し、受信した番組と連動して提供可能な通信コンテンツを、受信機そのものが、サービス享受対象であるか否かの判定を行い、通信コンテンツを受信する設定を自動で行うことが可能になる。更に、応答電文で取得する受信機のサービスレベルの値を不揮発性メモリ(NvRAM)に記憶しておくことにより、受信機が別のチャンネルにチューニングをした場合であっても、提供されるサービスレベルが引き継がれるため、その都度、コンテンツサイトから通信コンテンツを取得できるか否かの確認をすることができる(具体的には、図5のステップ505で実行する)。
【0069】
次に図5のフローチャートに基づいて、受信機400がコンテンツサイトから通信コンテンツを取得し、自動掲示する処理について詳細に説明する。
【0070】
まず、ステップ501において、受信機400は、受信機の揮発性メモリ(Ureg/Greg等)から、コンテンツの自動掲示一時抑止の設定フラグを取得し(ステップ501)、一時抑止の設定が記憶されているかを判定する(ステップ502)。なお、揮発性メモリに自動掲示一時抑止の設定フラグを書き込む処理については、後述の図6において詳細に説明をする。
【0071】
一時抑止の設定状態でなければ(ステップ502でNO)、ステップ503以降の処理を実行する。一時抑止であれば(ステップ502でYES)、ステップ508に進む。
【0072】
ステップ508で、受信機400は、揮発性メモリ(Ureg/Greg等)に記憶されている「コンテンツの自動掲示一時抑制設定」を解除し、受信機400で受信している番組コンテンツのBMLスクリプトを取得し、データ放送の番組を表示する。
【0073】
また、一時抑止の設定状態でなければ(ステップ502でNO)、ステップ503へ進み、受信しているデータ放送用の番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトに記憶されている、通信コンテンツを提供可能な受信機のサービスレベルの値を抽出する。
【0074】
また、受信機400は、ここで先述の図4のステップ406で不揮発性メモリ(NvRAM)に記録をしていた、自身のサービスレベルの値(図7のサービスレベル応答サーバ201の応答電文で受信した値)を取得する。
【0075】
ステップ505において、受信機400は、ステップ503で取得したデータ放送用の番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトに記憶されている、通信コンテンツを提供可能な受信機のサービスレベルの値と、ステップ504で取得した不揮発性メモリ(NvRAM)に記録されている自身のサービスレベルの値(図7のサービスレベル応答サーバ201の応答電文で受信した値)とを比較し、受信機400が通信コンテンツを掲示することができる対象受信機かを判定する。
【0076】
通信コンテンツの自動掲示対象であれば、番組コンテンツに含まれるBMLスクリプトに記憶されているURIで示されるコンテンツサイト300に取得要求をするためにアクセスし、インターネットに接続された通信コンテンツサーバ301に格納されている「通信コンテンツ」を取得し、受信機400で表示する(ステップ506)。不揮発性メモリ(NvRAM)に記録されているサービスレベルの値が、サービス対象端末ではない値(例えば、「0」であったり、サービスレベルが異なる場合)であれば、番組コンテンツのBMLスクリプトから、通常の番組コンテンツに関連したデータ放送画面を表示する。このBMLスクリプトは、実装上BMLスクリプトのstartup文書である事が望ましい。
【0077】
ここで言うStartup文書は、リモコン操作により受信機400のチャンネルチューンがなされた時にBMLブラウザによって最初に実行されるBMLスクリプトを指しています。なぜならば、BMLスクリプトはチャンネルチューン時に必ず最初に実行され、処理の漏れが無くなるからである。
【0078】
次に、図6に基づいて、受信機の自動掲示一時抑止設定処理を説明する。図5の処理によって受信機400に表示されている「通信コンテンツ」は、リモコンのdボタン押下受付などに割り振られたstartup文書に戻る処理を実行するまでは、自動で通信コンテンツを取得し、表示をし続ける。
【0079】
ステップ601で、受信機のリモコンのdボタン押下を受け付け、番組コンテンツのBMLスクリプトで、startup文書に戻る処理が要求された場合には、揮発性メモリ(Ureg/Greg等)に通信コンテンツの自動掲示一時抑止を設定して、startup文書を実行し、番組コンテンツの表示を再開させる(ステップ603、604)。
【0080】
これにより図5に示した通信コンテンツの自動掲示フローでは、自動掲示一時抑止判定を経て、揮発性メモリ(Ureg/Greg等)にある自動掲示一時抑止設定を解除し、通常コンテンツを実行する。
【0081】
以上、本発明によれば、視聴者の操作により通信コンテンツ自動掲示設定処理スクリプトを実行させるのみで、番組コンテンツから取得するデータ放送の通信コンテンツを表示可能か否かについて受信機自体が判定し、通信コンテンツを表示させることが可能な受信機のみコンテンツサイトにアクセスをして自動掲示させる事を可能とする仕組みを提供することが可能になる。
【0082】
具体的には、データ放送の一部としてリンクテーブルなどの小さい容量の情報を送るだけで、一般的なテレビジョン受信機を広告表示システムとして運用することができ、リアルタイムに表示の更新などが可能な仕組みを提供することが可能になる。
【0083】
また、本発明において受信機は一般的なテレビジョン受信機を想定しているため、ユーザによるOSインストールもなければ、アプリケーションメンテナンスをする必要のない広告表示の仕組みを提供することが可能になる。
【0084】
即ち、本発明は、データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムであって、前記放送局において、前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送手段を備え、前記受信機において、前記放送局の放送手段で放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、前記管理装置において、前記受信機の判定要求送信手段で送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信手段とを備え、前記受信機において、前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段とを更に備えることを特徴とする。
【0085】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0086】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0087】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0088】
また、各装置が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0091】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0092】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0093】
また上記のソフトウェアで実現する各処理を、ファームウェアやハードウェア構成にして、各処理を各手段として実現することも可能であり、本発明の技術的範囲はこのようなファームウェアやハードウェア構成による実現も含むものである。
【符号の説明】
【0094】
100 放送局
101 放送装置
200 オペレーションセンター
201 サービスレベル応答サーバ
202 端末管理DB
202 サービスレベル管理DB
300 コンテンツサイト
301 通信コンテンツサーバ
400 受信機(テレビジョン受信機)
401 セットトップボックス(受信機)
402 表示装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムであって、
前記放送局において、
前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送手段を備え、
前記受信機において、
前記放送局の放送手段で放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、
前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、
前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、
前記管理装置において、
前記受信機の判定要求送信手段で送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信手段とを備え、
前記受信機において、
前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、
前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段と
を更に備えることを特徴とするデジタル放送システム。
【請求項2】
前記判定要求送信手段で送信される判定要求送信は、前記受信機を識別するための受信機識別情報と、該受信機で受信しているデータ放送を識別するための番組識別情報とを少なくとも含み、
前記管理装置の判定手段は、前記判定要求送信手段で送信された前記受信機識別情報を用いることにより、前記受信機が通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの受信機であるか否かを判定する第一の判定手段と、
前記第一の判定手段で前記受信機が前記通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの受信機であると判定された場合に、前記判定要求送信手段で送信された前記番組識別情報を用いることにより、前記受信機で受信しているデータ放送が、前記通信コンテンツの取得対象番組であるか否かを判定する第二の判定手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送システム。
【請求項3】
前記データ放送に含まれるBMLスクリプトは、前記通信コンテンツを取得することができる受信機のサービスレベルの情報を含み、
前記受信機において、
前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、記憶部に該受信機が前記通信コンテンツを取得可能であるサービスレベルを記録部に記録する記録手段と、
前記記録手段で前記記録部に記録されているサービスレベルと、前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトに含まれるサービスレベルの情報を比較することにより前記受信機が前記情報配信装置から配信される前記通信コンテンツを取得するサービスレベルであるか否かを判定するサービスレベル判定手段とを更に備え、
前記受信機の通信コンテンツ取得要求手段は、前記サービスレベル判定手段で、前記受信機が前記情報配信装置から配信される前記通信コンテンツを取得するサービスレベルであると判定された場合に前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送システム。
【請求項4】
前記受信機の表示手段で表示されている前記通信コンテンツの表示を終了する指示を受け付けた場合に、前記受信機の記憶部に前記データ放送のBMLスクリプトに基づく前記通信コンテンツの自動取得を一時抑止状態にする一時抑止手段と、
前記データ放送受信手段で前記データ放送を受信したときに、前記一時抑止手段により前記受信機の通信コンテンツ自動取得が一時抑止状態であるか否かを判定する一時抑止状態判定手段と、
前記一時抑止状態判定手段で前記受信機が一時抑止状態であると判定された場合に、該一時抑止状態を解除する解除手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデジタル放送システム。
【請求項5】
前記受信機において、
前記解除手段で一時抑止状態を解除した前記受信機は、前記データ放送のBMLスクリプトに含まれる番組コンテンツを表示する番組コンテンツ表示手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のデジタル放送システム。
【請求項6】
放送局から通信コンテンツを取得するための情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を受信し、当該データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示し、当該通信コンテンツの取得する受信機を管理する管理装置とインターネットを介して接続する受信機において、
前記放送局より前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、
前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、
前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、
前記判定要求送信手段で送信された判定要求に基づき前記管理装置で前記通信コンテンツを取得可能であると判定された場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、
前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段と
を備えることを特徴とする受信機。
【請求項7】
データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムを制御する制御方法であって、
前記放送局において、
前記放送局の放送手段が、前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送ステップを含み、
前記受信機において、
前記受信機のデータ放送受信手段が、前記放送局の放送ステップで放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信ステップと、
前記受信機の解析手段が、前記データ放送受信ステップで受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析ステップと、
前記受信機の判定要求手段が、前記解析ステップで解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信ステップとを含み、
前記管理装置において、
前記管理装置の判定手段が、前記受信機の判定要求送信ステップで送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定ステップと、
前記管理装置の判定結果送信手段が、前記判定ステップの判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信ステップとを含み、
前記受信機において、
前記受信機の通信コンテンツ取得要求手段が、前記判定結果送信ステップで送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定である場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求ステップと、
前記受信機の表示手段が、前記通信コンテンツ取得要求ステップで前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示ステップと
を更に含むことを特徴とする制御方法。
【請求項8】
データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムとして制御させるプログラムであって、
前記放送局を、
前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送手段として機能させ、
前記受信機を、
前記放送局の放送手段で放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、
前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、
前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段として機能させ、
前記管理装置を、
前記受信機の判定要求送信手段で送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信手段として機能させ、
更に、前記受信機を、
前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、
前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段
として機能させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
【請求項1】
データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムであって、
前記放送局において、
前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送手段を備え、
前記受信機において、
前記放送局の放送手段で放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、
前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、
前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、
前記管理装置において、
前記受信機の判定要求送信手段で送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信手段とを備え、
前記受信機において、
前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、
前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段と
を更に備えることを特徴とするデジタル放送システム。
【請求項2】
前記判定要求送信手段で送信される判定要求送信は、前記受信機を識別するための受信機識別情報と、該受信機で受信しているデータ放送を識別するための番組識別情報とを少なくとも含み、
前記管理装置の判定手段は、前記判定要求送信手段で送信された前記受信機識別情報を用いることにより、前記受信機が通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの受信機であるか否かを判定する第一の判定手段と、
前記第一の判定手段で前記受信機が前記通信コンテンツを取得可能なサービスレベルの受信機であると判定された場合に、前記判定要求送信手段で送信された前記番組識別情報を用いることにより、前記受信機で受信しているデータ放送が、前記通信コンテンツの取得対象番組であるか否かを判定する第二の判定手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送システム。
【請求項3】
前記データ放送に含まれるBMLスクリプトは、前記通信コンテンツを取得することができる受信機のサービスレベルの情報を含み、
前記受信機において、
前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、記憶部に該受信機が前記通信コンテンツを取得可能であるサービスレベルを記録部に記録する記録手段と、
前記記録手段で前記記録部に記録されているサービスレベルと、前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトに含まれるサービスレベルの情報を比較することにより前記受信機が前記情報配信装置から配信される前記通信コンテンツを取得するサービスレベルであるか否かを判定するサービスレベル判定手段とを更に備え、
前記受信機の通信コンテンツ取得要求手段は、前記サービスレベル判定手段で、前記受信機が前記情報配信装置から配信される前記通信コンテンツを取得するサービスレベルであると判定された場合に前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送システム。
【請求項4】
前記受信機の表示手段で表示されている前記通信コンテンツの表示を終了する指示を受け付けた場合に、前記受信機の記憶部に前記データ放送のBMLスクリプトに基づく前記通信コンテンツの自動取得を一時抑止状態にする一時抑止手段と、
前記データ放送受信手段で前記データ放送を受信したときに、前記一時抑止手段により前記受信機の通信コンテンツ自動取得が一時抑止状態であるか否かを判定する一時抑止状態判定手段と、
前記一時抑止状態判定手段で前記受信機が一時抑止状態であると判定された場合に、該一時抑止状態を解除する解除手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデジタル放送システム。
【請求項5】
前記受信機において、
前記解除手段で一時抑止状態を解除した前記受信機は、前記データ放送のBMLスクリプトに含まれる番組コンテンツを表示する番組コンテンツ表示手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のデジタル放送システム。
【請求項6】
放送局から通信コンテンツを取得するための情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を受信し、当該データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示し、当該通信コンテンツの取得する受信機を管理する管理装置とインターネットを介して接続する受信機において、
前記放送局より前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、
前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、
前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段とを備え、
前記判定要求送信手段で送信された判定要求に基づき前記管理装置で前記通信コンテンツを取得可能であると判定された場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、
前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段と
を備えることを特徴とする受信機。
【請求項7】
データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムを制御する制御方法であって、
前記放送局において、
前記放送局の放送手段が、前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送ステップを含み、
前記受信機において、
前記受信機のデータ放送受信手段が、前記放送局の放送ステップで放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信ステップと、
前記受信機の解析手段が、前記データ放送受信ステップで受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析ステップと、
前記受信機の判定要求手段が、前記解析ステップで解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信ステップとを含み、
前記管理装置において、
前記管理装置の判定手段が、前記受信機の判定要求送信ステップで送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定ステップと、
前記管理装置の判定結果送信手段が、前記判定ステップの判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信ステップとを含み、
前記受信機において、
前記受信機の通信コンテンツ取得要求手段が、前記判定結果送信ステップで送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定である場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求ステップと、
前記受信機の表示手段が、前記通信コンテンツ取得要求ステップで前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示ステップと
を更に含むことを特徴とする制御方法。
【請求項8】
データ放送と情報配信装置より配信される通信コンテンツとを表示可能な受信機と、該通信コンテンツの取得する前記受信機を管理する管理装置とがインターネットを介して接続可能であり、前記データ放送の放送をする放送局とを含むデジタル放送システムとして制御させるプログラムであって、
前記放送局を、
前記通信コンテンツを取得するための前記情報配信装置へのリンク情報が記載されたBMLスクリプトを含むデータ放送を放送する放送手段として機能させ、
前記受信機を、
前記放送局の放送手段で放送された前記データ放送を受信するデータ放送受信手段と、
前記データ放送受信手段で受信した前記データ放送に含まれる前記BMLスクリプトを解析する解析手段と、
前記解析手段で解析した前記BMLスクリプトに基づいて、前記管理装置に前記通信コンテンツの取得が可能であるか否かの判定要求を送信する判定要求送信手段として機能させ、
前記管理装置を、
前記受信機の判定要求送信手段で送信された前記受信機の判定要求に基づいて、該受信機が前記通信コンテンツを取得可能な受信機であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を前記受信機に送信する判定結果送信手段として機能させ、
更に、前記受信機を、
前記管理装置の判定結果送信手段で送信された判定結果が、前記通信コンテンツを取得可能であるという判定の場合に、前記データ放送に記載された前記リンク情報に基づいて前記情報配信装置に対して前記通信コンテンツの取得要求を行う通信コンテンツ取得要求手段と、
前記通信コンテンツ取得要求手段で前記情報配信装置への取得要求により取得した前記通信コンテンツと、前記データ放送とを同一の画面上に表示させる表示手段
として機能させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
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【図10】
【図11】
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【公開番号】特開2012−213062(P2012−213062A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77968(P2011−77968)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
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