説明

デジタル放送システムにおけるハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報の送受信方法及び装置

本発明は、デジタル放送システムにおけるハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報の送受信方法及び装置を提供する。本発明の送信方法は、ハンドオーバー/ローミングのために双方向ネットワークの支援が可能であるか否かによって、少なくとも一つのハンドオーバー/ローミングタイプを示すための情報要素を含む移動情報を設定するステップと、放送サービスに対する電子サービスガイド、通知メッセージ、及び独立的なシグナリングメッセージのうち少なくとも一つに移動情報を挿入して少なくとも一つの端末に伝送するステップと、移動情報によって端末のハンドオーバー又はローミングを遂行するステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタル放送システムに関するもので、特に放送及び移動サービスの融合(Convergence of Broadcasting and Mobile Service:以下、“CBMS”と称する)システムにおけるハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報の送受信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に当該技術分野で周知のように、モバイル放送(mobile broadcast)は、現在通信及び放送技術の発達に従って放送システム又は移動通信システムによって提供されている。また、音声及び画像に制限される通常の放送サービスだけでなく、放送チャンネルを介してパケットデータを伝送できるモバイル放送が論議されている。モバイル放送は、モバイル放送の受信が可能な移動端末(例えば、携帯電話、ラップトップ型コンピュータ、PDA)によってサービスの発見(discovery)、移動端末によるサービスの加入、このサービスを受信するための色々な制御情報の提供、サービスの送信、及び移動端末によるサービスの受信を含む動作シーケンスを通じて提供される。
【0003】
OMA(Open Mobile Alliance)は、個別移動性ソリューションの相互運用(interworking)のための標準を研究する団体の一つであって、主にモバイルゲーム、インターネットサービスなどに関する多様なアプリケーション標準を定める役割を担当している。OMAのワーキンググループの一つ、特にOMA BAC(Browser and Content) BCAST(Mobile Broadcast)のサブワーキンググループは、双方向ネットワーク(interactive network)との通信が可能な移動端末を用いてCBMSのための技術を研究している。さらに、移動端末に基づいたモバイル放送に対する標準組織のうちの一つであるDVB-CBMS(Digital Video Broadcasting-Convergence of Broadcasting and Mobile Service)は、CBMSに必要なシステム構造、インターフェースなどを定義している。
【0004】
一般に、モバイル放送システムで放送サービスを受信するための端末は、サービス自体、課金、及びサービスの受信方法に関する情報を含む電子サービスガイド(Electronic Service Guide:以下、“ESG”と称する)を受信し、このESGを用いて所望のサービスを受信する。
【0005】
モバイル放送システムの端末がホームネットワーク(すなわち、ユーザーが加入しているホームサービス提供者のネットワーク)から訪問ネットワーク(すなわち、異なるサービス(foreign service)提供者のネットワーク)に移動する場合に、ユーザーは、持っている端末を用いてホームネットワークからの放送サービス、又はホームサービス提供者とローミング契約関係を有する他のサービス提供者(foreign service provider)からのサービスを受信することを希望する。このような手続きをローミングと呼ぶ。端末が放送サービスを受信する途中でホームネットワークから訪問ネットワーク(visited network)を通じてこの放送サービスを途切れなく受信することを希望する。この手続きは、ハンドオーバーと呼ばれる。
【0006】
しかしながら、従来のCBMSシステムでは、放送サービスのローミング及びハンドオーバーのための明確な手順を提供していなかった。したがって、モバイル放送システムで放送サービスのローミング及びハンドオーバーを効率的に提供するための技術が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、上記したような従来技術の問題点を解決するために、本発明の目的は、放送サービスの受信に適合した端末のハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報を用いてハンドオーバー及びローミングのタイプと遂行に関する情報を伝送する方法及び装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、CBMSシステムでハンドオーバー及びローミングを支援するためにハンドオーバー及びローミングに関する移動情報を送受信する方法及び装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、放送サービスのためのESG、通知メッセージ、又は他のシグナリング手段によってハンドオーバー及びローミングに関する移動情報を送受信する方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、放送及び移動サービスの融合(CBMS)システムにおけるハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報の送信方法であって、ハンドオーバー/ローミングのために双方向ネットワークの支援が可能であるか否かによって、少なくとも一つのハンドオーバー/ローミングタイプを示すための情報要素を含む移動情報を設定するステップと、放送サービスに対する電子サービスガイド(ESG)、通知メッセージ、及び独立的なシグナリングメッセージのうち少なくとも一つに移動情報を挿入して少なくとも一つの端末に伝送するステップと、移動情報によって端末のハンドオーバー又はローミングを遂行するステップとを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の他の態様によれば、CBMSシステムにおける端末のためのハンドオーバー関連情報の受信方法であって、放送サービスに関するESGをネットワークから受信するステップと、ESGから使用可能な少なくとも一つのハンドオーバータイプを示すための情報要素を含むハンドオーバー関連情報を検出するステップと、ハンドオーバー関連情報によって端末のハンドオーバーを遂行するステップとを有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の他の態様によれば、CBMSシステムにおける端末のためのハンドオーバー関連情報の送信装置であって、使用可能な少なくとも一つのハンドオーバータイプを示すための情報要素を含むハンドオーバー関連情報を設定するハンドオーバー制御エンティティと、放送サービスに対するESGにハンドオーバー関連情報を含めて端末に伝送されるESGエンティティと、ハンドオーバー関連情報によって端末のハンドオーバーを遂行する移動性管理ブロックとを含むことを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の他の態様によれば、CBMSシステムにおけるハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報を受信する端末装置であって、放送サービスに関するESG、通知メッセージ、及び独立的なシグナリングメッセージのうち少なくとも一つによって、ハンドオーバー/ローミングのために双方向ネットワークの支援が可能であるかによる少なくとも一つのハンドオーバー/ローミングタイプを示すための情報要素を含む移動情報を受信する受信器と、移動情報によって端末のハンドオーバー又はローミングを遂行する移動管理ブロックとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、放送サービスを受信する端末のハンドオーバー/ローミングに必要な移動情報をESG、通知メッセージ、又は他のシグナリング手段を用いて端末に予め提供することによって、ハンドオーバーを効率的に支援する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の望ましい実施形態によるCBMSシステムを示すブロック構成図である。
【図2】本発明の望ましい実施形態によるESGのデータモデルを示す図である。
【図3A】本発明の望ましい実施形態による移動情報の指示タイプを示す図である。
【図3B】本発明の望ましい実施形態による移動情報の指示タイプを示す図である。
【図4A】本発明の一実施形態による移動情報の送信動作を示すフローチャートである。
【図4B】本発明の一実施形態による移動情報の送信動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態による移動情報の受信動作を示すフローチャートである。
【図6A】本発明の他の実施形態による移動情報の送信動作を示すフローチャートである。
【図6B】本発明の他の実施形態による移動情報の送信動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施形態による移動情報の受信動作を示すフローチャートである。
【図8A】本発明のもう一つの実施形態による移動情報の送信動作を示すフローチャートである。
【図8B】本発明のもう一つの実施形態による移動情報の送信動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明のもう一つの実施形態による移動情報の受信動作を示すフローチャートである。
【図10A】本発明の望ましい実施形態による移動情報の伝送のために告知カルーセルセッションを使用する例を示す図である。
【図10B】本発明の望ましい実施形態による移動情報の伝送のために告知カルーセルセッションを使用する例を示す図である。
【図11A】本発明の望ましい実施形態による移動情報の伝送のためにブートストラップセッションを使用する例を示す図である。
【図11B】本発明の望ましい実施形態による移動情報の伝送のためにブートストラップセッションを使用する例を示す図である。
【図12】本発明の望ましい実施形態によるネットワーク装置を示すブロック構成図である。
【図13】本発明の望ましい実施形態による端末装置を示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
下記の説明で、本発明に関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。ここで使用される用語は、本発明の機能を考慮して定義されたものであって、ユーザー又は運用者の意図又は慣例によって変わることができる。したがって、上記用語は、本明細書の全体内容に基づいて定義されなければならない。
【0018】
本発明の要旨について、簡単に説明する。CBMSシステムで、放送受信器(すなわち、端末)がホームネットワークから訪問ネットワークに移動し、あるいはホームサービス提供者のサービス領域から他のサービス提供者のサービス領域へ移動する場合に、ハンドオーバー及び/又はローミング(以下、“ハンドオーバー/ローミング”と称する)に関する移動情報は、ハンドオーバー又はローミングの発生以前に、端末がアクセス可能なホームサービス提供者によって提供される。
【0019】
図1は、本発明の望ましい実施形態によるCBMSシステムを示すブロック構成図である。特に、図1は、DVB-H(Digital Video Broadcasting-Handheld)ベースのIPDC(Internet Protocol Data Cast)に必要な機能を達成するための論理的エンティティ(entity)を示す。このエンティティは、主な機能の差に従って区分して示され、物理的に区分されたサーバ又は同一のサーバに位置されることができる。
【0020】
図1を参照すると、コンテンツ供給(Content Creation block:以下、“CC”と称する)ブロック110は、放送サービスのコンテンツソースを生成してサービスアプリケーション(Service Application:以下、“SA”と称する)ブロック120に送信する。SAブロック120は、CCブロック110からのコンテンツと、付加的にサービス構成に必要な関連メタデータとを結合(aggregate)して特定サービスに対するサービスデータを生成する。SAブロック120は、端末が理解できるフォーマットで符号化し、ストリーミング又はファイルカルーセル配信(file carousel delivery)方式のいずれか一つを用いて提供される。SAブロック120は、ESGによって使用されるサービスデスクリプションメタデータ(service description metadata)を生成する。このために、SAブロック120は、IPDCの各サービスのために相互に異なるアプリケーションを管理する複数のサブエンティティ(sub-entities)を含む。
【0021】
サービス管理(Service Management:以下、“SM”と称する)ブロック130は、SAブロック120と端末160との間でサービス構成、リソース割り当て、ESGプロビジョニング(provisioning)、セキュリティなどの機能を遂行する。
【0022】
放送ネットワーク140は、DVB-Hシステムのような放送サービスデータを伝送するためのネットワークを意味する。双方向ネットワーク(interactive network)150は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)に基づいたUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、3GPP2に基づいたIMT(International Mobile Telecommunications)-2000、又はWiBro(登録商標)(Wireless Broadband)のような一般的なセルラー移動通信ネットワークを意味する。如何なるタイプのネットワークでも、端末160からの情報又は要求を受信し、その情報又は要求に対する応答を送信可能であると、双方向ネットワーク150を構成することができる。放送ネットワーク140と双方向ネットワーク150は、CBMSシステムにおける伝送ベアラとして動作する。端末160は、ユーザー端末、すなわち双方向ネットワーク150にアクセスするように構成され、放送ネットワーク140から放送サービスを受信する受信器を意味する。CBMSシステムにおいて、端末160は、放送ネットワークからサービスデータ及びシグナリング情報を受信し、双方向ネットワーク150とはサービスデータ及びシグナリング情報を交換するようにやりとりする。
【0023】
上記した論理的エンティティを含む各エンティティ間のインターフェースについて、下記に説明する。
【0024】
インターフェースX-1,X-2,X-3は、放送ネットワークと異なるエンティティとの間の参照点に対応し、DVB-Hに基づいた双方向規格では省略され得る。特に、インターフェースX-1は、CCブロック110とSAブロック120との間に接続し、インターフェースX-2は双方向ネットワーク150と端末160との間に接続し、インターフェースX-3はSMブロック130と双方向ネットワーク150との間に接続する。
【0025】
インターフェースCBMS-1は、放送に関連したシグナリングを送り、インターフェースCBMS-2はオーディオ、ビデオ、ファイルのようなコンテンツを送る。インターフェースCBMS-3は、ESGを送る。インターフェースCBMS-4は、ポイントツーポイント(Point-to-Point:PtP)伝送形態でESGを送る。インターフェースCBMS-5は、PtP伝送形態でSMS(Short Message Service)、MMS(Multimedia Message Service)を送る。インターフェースCBMS-6は、DVB-H伝送のために、サービスの個数、割り当てられた帯域幅などを含む構成パラメータを送る。インターフェースCBMS-7は、サービスアプリケーションの宣言又はメタデータを送る。前述した説明は各インターフェースの代表的な機能を説明したが、この説明が各インターフェースの機能を限定しないことは、当業者には容易に理解できることである。
【0026】
図2は、本発明の望ましい実施形態によるESGのデータモデルを示す。
【0027】
図2を参照すると、図面に示す各ブロックは、ESGデータのフラグメント(fragment)に該当する。特に、ESGデータモデルは、サービスフラグメント202、スケジュールイベントフラグメント204、コンテンツフラグメント206、獲得(acquisition)フラグメント208、サービスバンドルフラグメント210、購入(purchase)フラグメント212、及び購入チャンネルフラグメント214を含む。
【0028】
サービスフラグメント202は、サービスの全体的説明を含む。スケジュールイベントフラグメント204は、時間によるサービスに関する情報を含む。獲得(acquisition)フラグメント208は、サービスデータを受信するために必要なサービスアクセス情報を含む。サービスバンドル(service bundle)フラグメント210は、異なるサービスを一つのサービスバンドルに結合する場合に関する情報を含む。購入(purchase)フラグメント212は、サービスバンドルの購入に必要なコスト情報を含む。購入チャンネルフラグメント214は、購入する権利の獲得に必要なシステムに関する情報を含む。
【0029】
データモデルの各フラグメントは、他のフラグメントを参照でき、フラグメント間の矢印はこれら参照関係を示す。参照は、ここでは、現在フラグメントが他のフラグメントによって伝送された情報を用いて関連情報を与えることを意味する。特に、一つのサービスがいろいろなコンテンツで構成されている場合に、サービスフラグメント202は、サービスの名称及び言語のようなサービスの全体的説明を含んでいるが、サービスに関連して伝送されるコンテンツの説明は有していない。その代わり、該当コンテンツのコンテンツフラグメント206は、サービスフラグメントを参照する。サービスを受信するために端末に必要な多様な情報、例えば伝送されるプロトコルに使用されるセッションに関する情報を獲得するために、サービスフラグメント202が参照している獲得フラグメント208は、上記のような情報を得るために受信され復号化される。
【0030】
ESGデータは、データストリームが伝送される時間と異なる時間で少なくとも一つのIP(Internet Protocol)ストリームを用いて端末に別途に伝送される。したがって、サービス供給者は、サービス伝送以前にESGデータモデルを用いて、ユーザーがサービスの受信以前に知る必要のある情報を提供することができる。ESGストリームを受信することによって、端末は、サービス供給者からサービスを受信するために必要な情報を獲得することができる。ユーザーが特定サービスを選択する場合に、端末は、獲得された情報を用いてサービスを伝送するデータストリームにアクセスしてデータを受信する。サービスデータストリームにアクセスする情報に必要な情報は、図1を参照して説明したように、獲得フラグメント208を通じて伝送される。
【0031】
このESGデータモデルのフラグメントは、別のコンテナに含まれた複数のセットに分類される。各コンテナは、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport protocol)セッションの一つのオブジェクト(object)として見なされて伝送される。
【0032】
ハンドオーバーがCBMSシステムで必要である場合に、様々なタイプのハンドオーバーが相互に異なる条件に基づいて使用されることができる。例えば、双方向チャンネル(interactive channel)が利用可能であるか否かによって、受動ハンドオーバー(passive handover)が使用されるか、あるいは能動ハンドオーバー(active handover)が使用される。このとき、双方向チャンネルを通じて伝送できるのがシグナリング情報であるか、あるいはサービスデータであるかによって、双方向チャンネルを通じてシグナリング又はサービスが配信される。また、ネットワーク制御ハンドオーバーと端末制御ハンドオーバーは、ネットワークがハンドオーバーを決定するか、あるいは端末がハンドオーバーを決定するかによって使用される。
【0033】
いかなる先行条件情報なしに、端末が全体ハンドオーバー/ローミング手順を直ちに知ることができないため、ハンドオーバー/ローミングタイプに関する情報(以下、“移動情報”と称する)を獲得するためにネットワークと通信することが必要となる。したがって、本発明の望ましい実施形態により、移動情報は、放送サービスに関するESGに付加される。端末は、ハンドオーバーが実際に発生する前にESGから移動情報を獲得し、ESGから獲得された他の条件情報及び移動情報に基づいてハンドオーバー/ローミングが必要な時点及びハンドオーバー/ローミングタイプを適切に決定する。
【0034】
次の表1aは、移動情報が表されるハンドオーバータイプとその説明を共に開示する。
【0035】
【表1a】

【0036】
ローミングの場合において、多様なローミングタイプは、ハンドオーバーに類似した条件に基づいて使用されることができる。下記の表1bは、移動情報が表されるローミングタイプとその説明を共に開示する。
【0037】
【表1b】

【0038】
表1a及び表1bに多様なタイプのハンドオーバー/ローミングを示したが、本発明が開示していない他のハンドオーバー/ローミングタイプに適用可能であることは、当業者には容易に理解できることであろう。また、詳細なパラメータ及び後述する移動情報に関連する情報要素は、適用されるシステム又はサービス、もしくは他のハンドオーバー/ローミングタイプに基づいて変化することができる。
【0039】
移動情報は、ハンドオーバー/ローミングタイプを直接に指示できる。または、移動情報は、少なくとも一つの情報要素を結合して使用することによって、ハンドオーバー/ローミングタイプ及びハンドオーバー/ローミングの遂行に必要な情報を示すことができる。
【0040】
図3Aは、本発明の望ましい実施形態による移動情報による指示タイプを示す。図示のように、移動情報302は、誰がハンドオーバー/ローミングを制御するかを示す第1の情報要素304、双方向ネットワークを通じるシグナリングが有効であるか否かを示す第2の情報要素306、及び双方向ネットワークを通じるサービス配信が有効であるか否かを示す第3の情報要素308を含む。端末312は、受信された移動情報302に基づき、どんなタイプのハンドオーバー/ローミングを遂行するかを決定する。
【0041】
図3Bは、本発明の他の実施形態による移動情報の指示タイプを示す。図示のように、移動情報322は、どんなタイプのハンドオーバー/ローミングを遂行するか(324)を直接に示す。端末332は、受信された移動情報322に基づき、誰がハンドオーバー/ローミングを制御するか(334)、双方向ネットワークを通じたシグナリングが有効であるか否か(336)、及び双方向ネットワークを通じたサービス伝送が有効であるか否か(338)を含む詳細な条件を認知する。
【0042】
移動情報は、ESG又は移動放送システムで使用される通知(notification)メッセージによって配信されることができる。さらに、独立的なシグナリングは、移動情報の配信に使用される。このような通知メッセージは、放送システムでサービス、コンテンツ、又は動作の変動事項を端末に通知するために使用される。
【0043】
移動情報の配信のために、一例として、フィールド“EventType”は、通知メッセージのヘッダー(以下、“通知ヘッダー”と称する)に使用される。下記の表2aは、ハンドオーバータイプを表すためのイベントタイプフィールドのコンテンツを示す。
【0044】
【表2a】

【0045】
下記の表2bは、イベントタイプフィールド内の一部ビットを用いてハンドオーバータイプを表す他の実施形態を示す。
【0046】
【表2b】

【0047】
通知メッセージの通知ヘッダーがイベントタイプフィールドを有していない場合に、下記の表3aに示すように、ハンドオーバー/ローミング関連情報は、通知メッセージのコンデンツによって直接に指示される。
【0048】
【表3a】

【0049】
下記の表3bは、ハンドオーバータイプを表すために通知メッセージ内の一部ビットを用いて他の実施形態を示す。
【0050】
【表3b】

【0051】
下記の表4aは、独立的なシグナリングメッセージ(以下、“ハンドオーバーシグナリングメッセージ”と称する)はハンドオーバー/ローミング関連情報を配信するために使用される場合のフォーマットを示す。特に、ハンドオーバーシグナリングメッセージのヘッダーは、ハンドオーバータイプを示す。
【0052】
【表4a】

【0053】
下記の表4bは、ハンドオーバーシグナリングメッセージを用いてハンドオーバー/ローミング関連情報を配信する他の実施形態を示す。特に、ハンドオーバーシグナリングメッセージ内の一部ビットは、ハンドオーバータイプを示す。
【0054】
【表4b】

【0055】
下記の表5aは、本発明の第1の実施形態によってESGに付加される移動情報のフォーマットを示す。ここでは、説明の便宜上、ハンドオーバー関連情報のみを示すが、ESGもローミング関連情報を類似したフォーマットで含まれることは、当業者には容易に理解できることである。本発明は、下記の詳細な説明に限定されることなく、関連標準、システム設計、及びネットワーク運営者の要求によってより多くの関連情報をさらに付加することができる。
【0056】
【表5a】

【0057】
下記の表5bは、ESGに含まれるハンドオーバー関連情報の他のフォーマットを示す。
【0058】
【表5b】

【0059】
下記の表5cは、ESGに含まれるハンドオーバー関連情報のもう一つのフォーマットを示す。
【0060】
【表5c】

【0061】
上記した表5a〜表5cの情報要素“Handover”は、ハンドオーバー関連情報を示し、情報要素“HandoverControlType”及び“InteractiveNetwork”(又は“InteractiveNetworkType”)を含む。加えて、情報要素“Handover”は、選択的属性(attribute)値“双方向ネットワーク上のシグナリング(SignalingOverInteractiveNetwork)”及び“双方向ネットワークハンドオーバーのサービス配信(ServiceDeliveryOverInteractiveNetworkHandover)”を含む。この情報要素“Handover”は、付加的なハンドオーバー関連情報を獲得できるサーバのアドレスをURL(Uniform Resource Locator)タイプで示す情報要素“RelatedMaterial”を含むことができる。
【0062】
情報要素“HandoverControlType”は、ブール(Boolean)タイプの要素であり、ンドオーバー制御のタイプを指定し、例えば、“端末制御ハンドオーバー必須(terminal control handover is mandatory)”又は“ネットワーク制御ハンドオーバー必須(network control handover is mandatory)”を表す。さらに、情報要素“HandoverControlType”は、“端末及びネットワーク制御ハンドオーバーの両方が選択可能である(both terminal and network control handover are optional)”を表すことができる。次の表6には、“HandoverControlType”の詳細なフォーマットを示す。
【0063】
【表6】

【0064】
情報要素“InteractiveNetwork”は、ハンドオーバーを支援する双方向ネットワークの特性を指定し、双方向ネットワーク提供者のURI(Uniform Resource Identifier)、双方向ネットワークのタイプ、アクセスパラメータを示す獲得参照位置、双方向ネットワークのIPアドレス、及びポート番号を含む。情報要素“双方向ネットワーク”は、双方向ネットワークが利用可能である場合に存在する。
【0065】
【表7a】

【0066】
情報要素“InteractiveNetwork”によって指定された“InteractiveNetworkType”は、例えば3GPP、3GPP2、WLAN(Wireless Local Area Network)、WiBro(登録商標)(Wireless Broadband)などになり得る。下記の表7bは、複数の可能な双方向ネットワークタイプを列挙する。
【0067】
【表7b】

【0068】
表5の“双方向ネットワーク上のシグナリング”は、“可(true)”に設定された場合に、双方向ネットワークを通じてシグナリングが可能であることを意味し、“不可(false)”に設定された場合に双方向ネットワークを通じてシグナリングが可能でないことを意味する。同様に、“双方向ネットワーク上のサービス配信”は“可”に設定された場合に、双方向ネットワークを通じてサービスデータの伝送が可能であることを意味し、“不可”に設定された場合に双方向ネットワークを通じてサービスデータの配信が可能でないことを示す。
【0069】
本発明の他の実施形態により、移動情報は、ESGのサービスフラグメントに挿入される。次の表8aに、移動情報に関連してサービスフラグメントに挿入されるフィールドを示す。
【0070】
【表8a】

【0071】
例えば、表8aのフィールドは、下記の表8bに示すようなフォーマットを有する。
【0072】
【表8b】

【0073】
下記の表9は、サービスフラグメントに含まれるハンドオーバー関連情報の他のフォーマットを示す。
【0074】
【表9】

【0075】
表8a、表8b、及び表9のフィールド“双方向ネットワーク”、“双方向ネットワーク上のシグナリング”、“双方向ネットワーク上のサービス配信”の説明は、以前のケースと同一である。付加的属性値“Network control availability”は、“可”に設定された場合にネットワーク制御が可能であることを意味し、“不可”に設定された場合にネットワーク制御が可能でないことを意味する。他の属性値“Network control is mandatory”は、“可”に設定された場合にネットワーク制御が必須であることを意味し、“不可”に設定された場合にネットワーク制御が必須でないことを意味する。
【0076】
図4A〜図5は、本発明の第1の実施形態によるネットワーク及び端末の動作を示すフローチャートである。後述するように、ネットワーク側動作は、ネットワーク内でハンドオーバー制御を担当するエンティティ、例えばSAブロック120、SMブロック130、又は他のハンドオーバー制御エンティティによって遂行される。
【0077】
図4A及び図4Bを参照すると、ネットワークエンティティは、ステップ402で、相互に異なるハンドオーバーメカニズムに基づいて関連情報要素を設定するために、例えば端末の性能(capability)、双方向ネットワークとの規約などに基づき、使用可能なハンドオーバーメカニズムを分析し、ステップ404でハンドオーバー関連情報を設定する。例えば、双方向ネットワークが有効であると、ハンドオーバー関連情報は双方向ネットワークに関する情報を含む。ネットワークエンティティは、ステップ406で、双方向ネットワーク上のサービス配信が可能であるかを判定する。双方向ネットワークを通じてサービス配信が可能であると判定されると、ネットワークエンティティは、ステップ408で、ハンドオーバー関連情報要素“双方向ネットワーク上のサービス配信”を“可”に設定する。それとも、ネットワークエンティティは、ステップ410で、“双方向ネットワーク上のサービス配信”を“不可”に設定する。
【0078】
ネットワークエンティティは、ステップ412で、使用可能な少なくとも一つのハンドオーバーメカニズムを確認し、ステップ414,422,430,438のうち少なくとも一つに進行する。ステップ414で、ネットワークエンティティが受動ハンドオーバーメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ416で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“不可”に設定され、ステップ418で“ネットワーク制御可能性”は“不可”に設定され、ステップ420で“ネットワーク制御必須”は“不可”に設定される。
【0079】
ネットワークエンティティが、ステップ422で、ネットワーク支援端末制御ハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ424で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“可”に設定され、ステップ426で“ネットワーク制御可能性”は“不可”に設定され、ステップ428で“ネットワーク制御必須”は“不可”に設定される。
【0080】
ネットワークエンティティは、ステップ430で、端末及びネットワーク両方によって制御されるハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ432で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“可”に設定され、ステップ434で“ネットワーク制御可能性”は“可”に設定され、ステップ436で“ネットワーク制御必須”は“不可”に設定される。
【0081】
ネットワークエンティティは、ステップ438で、ネットワーク制御ハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ440で“双方向ネットワークシグナリング”は“可”に設定され、ステップ442で“ネットワーク制御可能性”は“可”に設定され、ステップ444で“ネットワーク制御必須”は“可”に設定される。
【0082】
ステップ414〜444を通じてハンドオーバー関連情報に含まれるすべての情報要素を設定した後に、ネットワークエンティティは、ステップ450で、上記情報要素を含むハンドオーバー関連情報を移動情報に挿入し、移動情報を少なくとも一つのESGストリームにロードして端末に伝送する。ハンドオーバーが実際に発生すると、ネットワークエンティティは、ステップ452で、ハンドオーバー関連情報に基づいてハンドオーバーを処理あるいは管理する。受動ハンドオーバーの場合に、ネットワークエンティティは、ハンドオーバー手順とは関係ない。端末及びネットワークによって制御されたハンドオーバーの場合には、ネットワークエンティティは、端末制御ハンドオーバーであるか、あるいはネットワーク制御ハンドオーバーであるかによって適切な処置を取る。
【0083】
図5を参照すると、端末は、ステップ502で、CBMSシステムによって提供される少なくとも一つのESGストリームを用いて移動情報を受信する。端末は、ステップ504で、移動情報に含まれたハンドオーバー関連情報を検出する。端末は、ステップ506で、ハンドオーバー関連情報の所定の構文(syntax)に基づいてハンドオーバー関連情報に含まれた“HandoverControlType”及び“InteractiveNetwork”を分析する。特に、“HandoverControlType”から確認されたハンドオーバータイプに基づき、端末は、端末制御ハンドオーバーが可能であるか、ネットワーク制御ハンドオーバーが可能であるか、あるいは端末制御及びネットワーク制御ハンドオーバーの両方が選択可能であるかを判定する。
【0084】
端末は、ステップ508で、端末制御ハンドオーバーが“HandoverControlType”に基づいて可能であることを確認する。端末は、ステップ510で、ハンドオーバー関連情報に含まれた“双方向ネットワーク上のシグナリング”及び“双方向ネットワーク上のサービス配信”を分析する。端末は、ステップ512で、“双方向ネットワーク上のシグナリング”に基づいて双方向ネットワークを通じてシグナリングが可能であるかを判定する。双方向ネットワークを通じてシグナリングが可能でないと、端末は、ステップ516で、受動ハンドオーバーを遂行すると決定する。双方向ネットワークを通じたシグナリングが可能であると、端末は、ステップ514で、ネットワーク支援受動ハンドオーバー、すなわちネットワーク支援を含む端末制御ハンドオーバーを遂行すると決定し、ステップ530に進行する。
【0085】
端末は、ステップ518で、“HandoverControlType”に基づいて端末制御ハンドオーバー及びネットワーク制御ハンドオーバーの両方が選択されることを確認する。端末は、ステップ520で、“双方向ネットワーク上のシグナリング”及び“双方向ネットワーク上のサービス配信”を分析する。“双方向ネットワーク上のシグナリング”が“可”に設定されると、端末は、ステップ522で、端末及びネットワーク共によって制御されたハンドオーバーを遂行すると決定し、ステップ530に進行する。
【0086】
端末は、ステップ524で、ネットワーク制御ハンドオーバーが“HandoverControlType”に基づいて可能であることを確認する。端末は、ステップ526で、“双方向ネットワーク上のシグナリング”及び“双方向ネットワーク上のサービス配信”を分析する。“双方向ネットワーク上のシグナリング”が“可”に設定されていると、端末は、ステップ528で、ネットワーク制御ハンドオーバーを遂行すると決定し、ステップ530に進行する。
【0087】
ステップ530において、端末は、必要な場合に、ステップ508〜528を通じて可能であると確認されたハンドオーバーメカニズムによってハンドオーバーを遂行する。“双方向ネットワーク上のサービス配信”が“可”に設定されると、サービスデータは、ハンドオーバーの遂行後に、双方向ネットワークを通じて受信されることができる。ステップ530でハンドオーバーを決定する場合に、端末は、ハンドオーバーが端末によって制御されるか、あるいはネットワークによって制御されるかによって、自らハンドオーバーを決定するか、あるいはネットワークからハンドオーバーの指示を受信する。ハンドオーバーの決定は、基本的に、端末によって測定されたホームネットワークから受信された信号の強度及び/又は訪問ネットワークから受信された信号の強度によって端末又はネットワークによってなされる。
【0088】
図6A〜図7は、本発明の他の実施形態によるネットワーク及び端末の動作を示すフローチャートである。
【0089】
図6A及び図6Bを参照すると、ネットワークエンティティは、ステップ602で、相互に異なるハンドオーバーメカニズムに基づいて関連情報要素を設定するために、使用可能なハンドオーバーメカニズムを分析し、ステップ604でハンドオーバー関連情報に含まれる双方向ネットワーク関連情報を設定する。言い換えれば、双方向ネットワークが有効であると、ハンドオーバー関連情報は双方向ネットワークに関する情報を含み、関連媒体情報はハンドオーバー関連情報に設定される。ネットワークエンティティは、ステップ606で、双方向ネットワーク上のサービス配信が可能であるかを判定する。双方向ネットワークを通じてサービス配信が可能である場合には、ハンドオーバー関連情報要素“双方向ネットワーク上のサービス配信”がステップ608で“可”に設定される。双方向ネットワークを通じてサービス配信が不可能である場合には、“双方向ネットワーク上のサービス配信”がステップ610で“不可”に設定される。
【0090】
ネットワークエンティティは、ステップ612で、使用可能な少なくとも一つのハンドオーバーメカニズムを確認し、ステップ614,620,626,632のうちのいずれか一つに進行する。ネットワークエンティティは、ステップ614で、受動ハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ616で“HandoverControlType”は“端末制御ハンドオーバー”に設定され、ステップ618で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“不可”に設定される。
【0091】
ネットワークエンティティは、ステップ620で、端末によって制御されるネットワーク支援ハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定した場合、ステップ622で“HandoverControlType”は“端末制御ハンドオーバー”に設定され、ステップ624で“双方向ネットワークシグナリング”は“可”に設定される。
【0092】
ネットワークエンティティは、ステップ626で、端末及びネットワーク共によって制御されるハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ628で、“HandoverControlType”は端末制御ハンドオーバー及びネットワーク制御ハンドオーバーの両方が可能であることを示す“選択可能(optional)”に設定され、ステップ630で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“可”に設定される。
【0093】
ネットワークエンティティは、ステップ632で、ネットワーク制御ハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ634で“HandoverControlType”は“ネットワーク制御ハンドオーバー”に設定され、ステップ636で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“可”に設定される。
【0094】
ネットワークエンティティは、ステップ632で、ネットワーク制御ハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ634で“HandoverControlType”は“ネットワーク制御ハンドオーバー”に設定され、ステップ636で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“可”に設定される。
【0095】
ステップ614〜636を通じてハンドオーバー関連情報に含まれるすべての情報要素を設定した後に、ネットワークエンティティは、ステップ640で、上記情報要素を含むハンドオーバー関連情報を移動情報に挿入し、移動情報を少なくとも一つのESGストリームにロードして端末に伝送する。ハンドオーバーが実際に発生すると、ネットワークエンティティは、ステップ642で、ハンドオーバー関連情報に基づいてハンドオーバーを処理あるいは管理する。受動ハンドオーバーの場合に、ネットワークエンティティは、ハンドオーバー手順とは関係ない。端末及びネットワーク共によって制御されたハンドオーバーの場合には、ネットワークエンティティは、端末制御ハンドオーバーであるか、あるいはネットワーク制御ハンドオーバーであるかによって適切な処置を取る。
【0096】
図7を参照すると、端末は、ステップ702で、CBMSシステムによって提供される少なくとも一つのESGストリームを用いて移動情報を受信する。端末は、ステップ704で、移動情報に含まれたハンドオーバー関連情報を検出する。端末は、ステップ706で、ハンドオーバー関連情報の所定の構文に基づいてハンドオーバー関連情報に含まれた情報要素“HandoverControlType”“RelatedMaterial”、及び“InteractiveNetwork”を分析する。特に、“HandoverControlType”から確認されたハンドオーバータイプに基づき、端末は、端末制御ハンドオーバーが可能であるか、ネットワーク制御ハンドオーバーが可能であるか、あるいは端末制御及びネットワーク制御ハンドオーバーの両方が選択可能であるかを判定する。
【0097】
端末は、ステップ708で、端末制御ハンドオーバーが“HandoverControlType”に基づいて可能であることを確認する。端末は、ステップ710で、ハンドオーバー関連情報に含まれた“双方向ネットワーク上のシグナリング”及び“双方向ネットワーク上のサービス配信”を分析する。端末は、ステップ712で、“双方向ネットワーク上のシグナリング”に基づいて双方向ネットワークを通じてシグナリングが可能であるかを判定する。双方向ネットワークを通じてシグナリングが可能でないと、端末は、ステップ716で、受動ハンドオーバーを遂行すると決定する。双方向ネットワークを通じたシグナリングが可能であると、端末は、ステップ714で、ネットワーク支援受動ハンドオーバー、すなわちネットワーク支援を含む端末制御ハンドオーバーを遂行すると決定し、ステップ730に進行する。
【0098】
端末は、ステップ718で、“HandoverControlType”に基づいて端末制御ハンドオーバー及びネットワーク制御ハンドオーバーの両方が選択されることを確認する。端末は、ステップ720で、“双方向ネットワーク上のシグナリング”及び“双方向ネットワーク上のサービス配信”を分析する。“双方向ネットワーク上のシグナリング”が“可”に設定されると、端末は、ステップ722で、端末及びネットワーク共によって制御されたハンドオーバーを遂行すると決定し、ステップ730に進行する。
【0099】
端末は、ステップ724で、ネットワーク制御ハンドオーバーが“HandoverControlType”に基づいて可能であることを確認する。端末は、ステップ726で、“双方向ネットワーク上のシグナリング”及び“双方向ネットワーク上のサービス配信”を分析する。“双方向ネットワーク上のシグナリング”が“可”に設定されていると、端末は、ステップ728で、ネットワーク制御ハンドオーバーを遂行すると決定し、ステップ730に進行する。
【0100】
ステップ730で、端末は、必要な場合に、ステップ708〜728を通じてなされた決定によってハンドオーバーを遂行する。“双方向ネットワーク上のサービス配信”が“可”に設定されると、サービスデータは、ハンドオーバーの遂行後に、双方向ネットワークを通じて受信されることができる。必要であれば、端末は、“RelatedMaterial”情報に基づいてアクセスされたサーバから付加的ハンドオーバー関連情報を獲得し、この情報をハンドオーバーの遂行のために使用する。ステップ730でハンドオーバーを決定する場合に、端末は、ハンドオーバーが端末によって制御されるか、あるいはネットワークによって制御されるかによって、自らハンドオーバーを決定するか、あるいはネットワークからハンドオーバーの指示を受信する。ハンドオーバーの決定は、基本的に、端末によって測定されたホームネットワークから受信された信号の強度及び/又は訪問ネットワークから受信された信号の強度によって端末又はネットワークによってなされる。
【0101】
図8A〜図9は、本発明の他の実施形態によるネットワーク及び端末の動作を示すフローチャートである。
【0102】
図8A及び図8Bを参照すると、ネットワークエンティティは、ステップ802で、相互に異なるハンドオーバーメカニズムに基づいて関連情報要素を設定するために、使用可能なハンドオーバーメカニズムを分析し、ステップ804でハンドオーバー関連情報に含まれる双方向ネットワーク関連情報を設定する。言い換えれば、双方向ネットワークが有効であると、ハンドオーバー関連情報は双方向ネットワークに関する情報を含み、関連媒体情報はハンドオーバー関連情報に設定される。ネットワークエンティティは、ステップ806で、双方向ネットワーク上のサービス配信が可能であるかを判定する。双方向ネットワークを通じてサービス配信が可能である場合には、ハンドオーバー関連情報要素“双方向ネットワーク上のサービス配信”がステップ808で“可”に設定される。双方向ネットワークを通じてサービス配信が不可能である場合には、“双方向ネットワーク上のサービス配信”がステップ810で“不可”に設定される。
【0103】
ネットワークエンティティは、ステップ812で、使用可能な少なくとも一つのハンドオーバーメカニズムを確認し、ステップ814,822,830,838のうちのいずれか一つに進行する。ネットワークエンティティは、ステップ814で、受動ハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ816で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“不可”に設定され、ステップ818で“ネットワーク制御可能性”は“不可”に設定され、ステップ820で“ネットワーク制御必須”は“不可”に設定される。
【0104】
ネットワークエンティティが、ステップ822で、ネットワーク支援端末制御ハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ824で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“可”に設定され、ステップ826で“ネットワーク制御可能性”は“不可”に設定され、ステップ828で“ネットワーク制御必須”は“不可”に設定される。
【0105】
ネットワークエンティティは、ステップ830で、端末及びネットワーク両方によって制御されるハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ832で“双方向ネットワーク上のシグナリング”は“可”に設定され、ステップ834で“ネットワーク制御可能性”は“可”に設定され、ステップ836で“ネットワーク制御必須”は“不可”に設定される。
【0106】
ネットワークエンティティは、ステップ838で、ネットワーク制御ハンドオーバーのメカニズムに関するハンドオーバー関連情報を設定すると決定すると、ステップ840で“双方向ネットワークシグナリング”は“可”に設定され、ステップ842で“ネットワーク制御可能性”は“可”に設定され、ステップ844で“ネットワーク制御必須”は“可”に設定される。
【0107】
ステップ814〜844を通じてハンドオーバー関連情報に含まれるすべての情報要素を設定した後に、ネットワークエンティティは、ステップ850で、上記情報要素を含むハンドオーバー関連情報を移動情報に挿入し、移動情報を少なくとも一つのESGストリームにロードして端末に伝送する。ハンドオーバーが実際に発生すると、ネットワークエンティティは、ステップ852で、ハンドオーバー関連情報に基づいてハンドオーバーを処理あるいは管理する。受動ハンドオーバーの場合に、ネットワークエンティティは、ハンドオーバー手順とは関係ない。端末及びネットワークによって制御されたハンドオーバーの場合には、ネットワークエンティティは、端末制御ハンドオーバーであるか、あるいはネットワーク制御ハンドオーバーであるかによって適切な処置を取る。
【0108】
図9を参照すると、端末は、ステップ902で、CBMSシステムによって提供される少なくとも一つのESGストリームを通じて移動情報を受信する。端末は、ステップ904で、移動情報に含まれたハンドオーバー関連情報を検出する。端末は、ステップ906で、ハンドオーバー関連情報の所定の構文に基づいて、ハンドオーバー関連情報に含まれた情報要素“双方向ネットワーク”、“双方向ネットワーク上のサービス配信”、及び“関連媒体”を分析する。
【0109】
端末は、ステップ908で、“双方向ネットワーク上のシグナリング”を分析する。ステップ910で、双方向ネットワークを通じたシグナリングが可能でないことを確認すると、端末は、ステップ912で、受動ハンドオーバーが遂行可能であることを決定し、ステップ928に進行する。双方向ネットワークを通じたシグナリングが可能であると、端末は、914に進行し、ハンドオーバー関連情報に含まれた“ネットワーク制御可能性”を分析する。ステップ916で、ネットワーク制御が可能でないと確認されると、端末は、ステップ918で、ネットワーク支援受動ハンドオーバーが遂行可能であると決定し、ステップ928に進行する。ネットワーク制御が可能であると確認されると、端末は、ステップ920に進行する。
【0110】
端末は、ステップ920で、ハンドオーバー関連情報に含まれた“ネットワーク制御必須”を分析する。ステップ922で、ネットワーク制御が必須でないと確認されると、端末は、ステップ924で、端末及びネットワーク共によって制御されたハンドオーバーを遂行可能であると決定し、ステップ928に進行する。ネットワーク制御が必須であると確認されると、端末は、ステップ926で、ネットワーク制御ハンドオーバーが遂行可能であると決定し、ステップ928に進行する。
【0111】
ステップ928で、端末は、必要な場合には、決定されたハンドオーバーメカニズムによってハンドオーバーを遂行する。“双方向ネットワーク上のサービス配信”が“可”に設定されていると、サービスデータは、ハンドオーバーが遂行された後に双方向ネットワークを通じて受信されることができる。必要であれば、端末は、“関連媒体”情報に基づいてアクセスされたサーバから付加的なハンドオーバー関連情報を獲得し、この情報をハンドオーバーの遂行に使用する。ステップ928でハンドオーバーを決定する場合に、端末は、ハンドオーバーが端末によって制御されるか、あるいはネットワークによって制御されるかに従って自らハンドオーバーを決定するか、あるいはネットワークからハンドオーバーを指示を受信する。ハンドオーバーの決定は、基本的に端末によって測定されたホームネットワークから受信された信号強度及び/又は訪問ネットワークから受信された信号強度によって端末又はネットワークによってなされる。
【0112】
上記に説明した移動情報のフォーマット以外に、他のフォーマットタイプが、次の表10a〜表10f、表11a〜表11dに示すように使用されることは、当業者にとって容易に理解できることである。
【0113】
【表10a】

【表10b】

【表10c】

【表10d】

【表10e】

【表10f】

【表11a】

【表11b】

【表11c】

【表11d】

【0114】
図2に示すように、ESGの基本データモデルで移動情報の位置は、次の説明のように多様に決定される。
【0115】
1.ESGフラグメント
ESGが移動情報の配信に使用される場合に、移動情報は、図2を参照して説明したサービスフラグメント202、コンテンツフラグメント206、獲得フラグメント208のうち少なくとも一つに新たな情報要素として付加される。あるいは、移動情報は、ESG内に新たなフラグメント(例えば、ハンドオーバーフラグメント)として付加される。
【0116】
2.ESG告知カルーセル(announcement carousel)セッション
ESGを受信するために、端末は、放送システムの制御チャンネル信号であるPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)からESGブートストラップ(bootstrap)FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport protocol)セッションのIPアドレスを確認する。ブートストラップセッションは、ESGに関する基本情報、すなわち、ESG提供者、該当ESG提供者によって提供されるESGリストなどに関する情報を提供する。これら情報は、各々ESG提供者発見ディスクリプタ(provider discovery descriptor)とESGアクセスディスクリプタから伝送される。特に、ESGアクセスディスクリプタは、各ESGの告知カルーセルFLUTEセッションのIPアドレスを知らせる。各ESGは、ESGを伝送し、その構造に関する簡略な情報を提供するそれぞれの告知カルーセルセッションを有する。
【0117】
図10A及び図10Bは、移動情報の伝送のために告知カルーセルセッションを使用する例を示す。図10Aを参照すると、告知カルーセルセッション1002は、ESG初期化コンテナ(initialization container)1004及び複数のESGインデックスコンテナを送る。このESG初期化コンテナ1004は、次のESGコンテナの圧縮モード及び関連パラメータを含む初期化メッセージ1006と、上記したようなフォーマットを有する移動情報1008とを含む。図10Bを参照すると、移動情報1014は、告知カルーセルセッション1010によって送られた独立的ESG属性コンテナ1012を用いて配信される。
【0118】
3.ESGブートストラップ
ESG告知カルーセルセッションのアクセス以前に、端末は、図11Aに示すように、ESGの基本情報を送るESGブートストラップセッション1102によって移動情報を獲得する。独立的なESGブートストラップセッションが各IPプラットフォーム(platform)に対して存在する場合に、移動情報は、各ESG、各ESG提供者、又は各IPプラットフォームに対して指示されることができる。
【0119】
3.1 各ESGに関する移動情報
各ESGの移動情報は、ESGブートストラップセッション1102によって伝送されるESGアクセスディスクリプタ1106及び/又はESG提供者発見ディスクリプタ1104に付加され、あるいは新たな独立的なディスクリプタ1108に記録される。
【0120】
3.2 各ESG提供者に関する移動情報
各ESG提供者に関する移動情報は、ESGブートストラップセッション1102上のESG提供者発見ディスクリプタ1104、又は独立的なディスクリプタ1108に付加される。
【0121】
3.3 各IPプラットフォームに関する移動情報
各IPプラットフォームに関する移動情報は、独立的なディスクリプタ1108又はPSI/SI信号に付加される。
【0122】
他の実施形態により、図11Bに示すように、移動情報は、既に存在するESGブートストラップセッション1112と異なるFLUTEセッション1120によって伝送されるディスクリプタ1122に記録される。同一または付加的移動情報は、ESGブートストラップセッション1112上のESG提供者発見ディスクリプタ1114及び/又はESGアクセスディスクリプタ1116によって伝送されることができる。
【0123】
図12は、本発明の望ましい実施形態によるネットワークの構成を示す。便宜上、図12は、本発明の望ましい実施形態に関連した訪問ネットワーク及びホームネットワークのSM内の論理的機能を遂行するエンティティだけを示す。
【0124】
図12を参照すると、SAブロック1204は、特定サービスを提供するために関連したメタデータ及び複数のソースらからの放送コンテンツを結合する。このSAブロック1204は、上記サービスデータを端末1220が理解できるフォーマットで符号化し、ストリーミングまたはファイルカルーセル伝送に従って端末1220に提供する。SAブロック1204は、ESGに使用されるサービス説明を含むメタデータを生成する。
【0125】
SMブロック1208の内部に、ESGエンティティ1242、サービス構成及びリソース割り当てエンティティ1244、セキュリティ/サービス保護提供エンティティ1246、及び移動性管理(Mobility Management:MM)ブロック1240が存在する。ESGエンティティ1242は、SAブロック1204から提供されたメタデータに基づいてESGを生成して伝送するように適合される。ESGは端末1220のハンドオーバー及び/又はローミングを支援するために上で説明したようなフォーマットの移動情報を含む。移動情報を伝送するためのESGが他の手段(例えば、通知メッセージ又は独立的なシグナリングメッセージ)に代替される場合に、SMブロック1208又はSAブロック1204は、メッセージに移動情報を挿入し、伝送するために伝送エンティティを含む。
【0126】
サービス構成とネットワークリソースの割り当てを担当するサービス構成及びリソース割り当てエンティティ1244は、放送ベアラの帯域幅を交渉(contend)するためにSAブロック1204と通信する。また、サービス構成及びリソース割り当てエンティティ1244は、放送ネットワークトポロジー(topology)上の位置にサービスを割り当て、あるいはサービス帯域幅を決定し、もしくはサービス時間をスケジューリングする。セキュリティ/サービス保護提供エンティティ1246は、セキュリティ、認証、サービス保護、及びサービス提供の役割を担当する。これらエンティティ1242〜1246は、移動性管理(MM)ブロック1240と接続されてハンドオーバー及びローミングに必要な機能を遂行する。MMブロック1240は、端末1220の移動性、特にハンドオーバー及びローミングに関連した作業を遂行する。
【0127】
図13は、本発明の望ましい実施形態による端末受信器の構成を示す。
【0128】
図13を参照すると、受信器1300は、放送ネットワークから放送信号を受信できる放送受信器1302だけでなく、双方向ネットワークに接続できる双方向アダプタ(interactive adaptor)1304を有する。放送受信器1302は、放送ネットワークからサービスデータ又はシグナリング情報を受信する。双方向アダプタ1304は、双方向ネットワークとサービスデータ或いはシグナリング情報を送受信する。MMブロック1308は、ネットワークのMMブロック1204と連動して上記したようなハンドオーバー及びローミングの関連動作を処理する。
【0129】
装置1302,1304のうち少なくとも一つは、ESGを受信し、上記したフォーマットを有する移動情報を検出し、MMブロック1308に移動情報を送信する。MMブロック1308は、サービス加入に関連した端末権限の管理/取得及びサービスコンテンツのディクリプション(decryption)手順を担当する加入管理ブロック1310、及び放送サービスのオーディオ及びビデオをユーザーに提供するコンテンツ消費(content consumption)ブロック1312に接続され、ハンドオーバー/ローミング関連動作を処理する。
【0130】
以上、本発明を具体的な実施形態に関して図示及び説明したが、添付した特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神及び範囲を外れることなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当業者には明らかである。
【符号の説明】
【0131】
302 移動情報
304 誰がハンドオーバー/ローミングを制御するかを示す第1の情報要素
306 双方向ネットワークを通じるシグナリングが有効であるか否かを示す第2の情報要素
308 双方向ネットワークを通じるサービス配信が有効であるか否かを示す第3の情報要素
312 端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送及び移動サービスの融合(CBMS)システムにおけるハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報の送信方法であって、
ハンドオーバー/ローミングのために双方向ネットワークの支援が可能であるか否かによって、少なくとも一つのハンドオーバー/ローミングタイプを示すための情報要素を含む移動情報を設定するステップと、
放送サービスに対する電子サービスガイド(ESG)、通知メッセージ、及び独立的なシグナリングメッセージのうち少なくとも一つに前記移動情報を挿入して少なくとも一つの端末に伝送するステップと、
前記移動情報によって前記端末のハンドオーバー又はローミングを遂行するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバー/ローミングタイプは、
ハンドオーバー/ローミングのために前記双方向ネットワークが使用可能であるか、シグナリング情報又はサービスデータが双方向ネットワークを通じて配信可能であるか、及びハンドオーバー/ローミングの決定がネットワーク及び端末によってなされるかに関するそれぞれの情報要素のうち少なくとも一つを示すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動情報は、
前記双方向ネットワークの特性を示す双方向ネットワーク情報、前記双方向ネットワークを通じてハンドオーバー/ローミングに関連したシグナリング情報が伝送可能であるかに関する双方向ネットワークシグナリング情報、及び前記双方向ネットワークを通じて放送サービスに関するサービスデータが配信可能であるかを示す双方向ネットワーク上のサービス配信情報のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記移動情報は、
受動ハンドオーバー/ローミング、ネットワーク支援を有する端末制御ハンドオーバー/ローミング、端末及びネットワークによって制御されるハンドオーバー/ローミング、ネットワーク制御ハンドオーバー/ローミングのうち少なくとも一つを示す制御タイプ情報によって前記ハンドオーバー/ローミングタイプを示すことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記移動情報は、
ハンドオーバー/ローミングを遂行するためにネットワーク制御が可能であるかを示すネットワーク制御可能性情報、及び前記ネットワーク制御が必須的であるかを示すネットワーク制御必須情報のうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記移動情報は、
ハンドオーバー/ローミングに関する付加情報が得られるサーバのアドレスを示す関連媒体情報をさらに含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記双方向ネットワーク情報は、
双方向ネットワーク提供者のアドレス、前記双方向ネットワークのタイプ、アクセスパラメータを示す獲得参照位置、前記双方向ネットワークのインターネットプロトコル(IP)アドレス、及び双方向ネットワークのポート番号のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項8】
放送及び移動サービスの融合(CBMS)システムにおけるハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報を送信するネットワーク装置であって、
ハンドオーバー/ローミングのために双方向ネットワークの支援が可能であるか否かによる少なくとも一つのハンドオーバー/ローミングタイプを示すための情報要素を含む移動情報を設定し、放送サービスに対する電子サービスガイド(ESG)、通知メッセージ、及び独立的なシグナリングメッセージのうち少なくとも一つに前記移動情報を挿入することによって、移動情報を少なくとも一つの端末に伝送する送信エンティティと、
前記移動情報によって前記端末のハンドオーバー又はローミングを管理する移動性管理ブロックと、
を含むことを特徴とするネットワーク装置。
【請求項9】
前記ハンドオーバー/ローミングタイプは、
ハンドオーバー/ローミングのために前記双方向ネットワークが使用可能であるか、双方向ネットワークを通じてシグナリング情報又はサービスデータが配信可能であるか、及びハンドオーバー/ローミングの決定がネットワーク及び端末によってなされるかに関するそれぞれの情報要素のうち少なくとも一つを示すことを特徴とする請求項8に記載のネットワーク装置。
【請求項10】
前記移動情報は、
前記双方向ネットワークの特性を示す双方向ネットワーク情報と、前記双方向ネットワークを通じてハンドオーバー/ローミングに関するシグナリング情報が伝送可能であるかを示す双方向ネットワークシグナリング情報と、前記双方向ネットワークを通じて放送サービスに関するサービスデータを配信可能であるかを示す双方向ネットワーク上のサービス配信情報のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項8に記載のネットワーク装置。
【請求項11】
前記移動情報は、
受動ハンドオーバー/ローミング、ネットワーク支援を有する端末制御ハンドオーバー/ローミング、端末及びネットワークによって制御されるハンドオーバー/ローミング、ネットワーク制御ハンドオーバー/ローミングのうち少なくとも一つを示す制御タイプ情報によって前記ハンドオーバー/ローミングタイプを示すことを特徴とする請求項10に記載のネットワーク装置。
【請求項12】
前記移動情報は、
ハンドオーバー/ローミングを遂行するためにネットワーク制御が可能であるかを示すネットワーク制御可能性情報、及び前記ネットワーク制御が必須的であるかを示すネットワーク制御必須情報のうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のネットワーク装置。
【請求項13】
前記移動情報は、
ハンドオーバー/ローミングに関する付加情報が得られるサーバのアドレスを示す関連媒体情報をさらに含むことを特徴とする請求項11又は12に記載のネットワーク装置。
【請求項14】
前記双方向ネットワーク情報は、
双方向ネットワーク提供者のアドレス、前記双方向ネットワークのタイプ、アクセスパラメータを示す獲得参照位置、前記双方向ネットワークのインターネットプロトコル(IP)アドレス、及び双方向ネットワークのポート番号のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項10に記載のネットワーク装置。
【請求項15】
放送及び移動通信サービスの融合(CBMS)システムにおけるハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報の受信方法であって、
放送サービスに関する電子サービスガイド(ESG)、通知メッセージ、及び独立的なシグナリングメッセージのうち少なくとも一つによって、ハンドオーバー/ローミングのために双方向ネットワークの支援が可能であるか否かによる少なくとも一つのハンドオーバー/ローミングタイプを表すための情報要素を含む移動情報を受信するステップと、
前記移動情報によって端末のハンドオーバー又はローミングを遂行するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項16】
前記ハンドオーバー/ローミングタイプは、
ハンドオーバー/ローミングのために前記双方向ネットワークが使用可能であるか、シグナリング情報又はサービスデータが双方向ネットワークを通じて配信可能であるか、及びハンドオーバー/ローミングの決定がネットワーク及び端末によってなされるかに関するそれぞれの情報要素のうち少なくとも一つを示すことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記移動情報は、
前記双方向ネットワークの特性を示す双方向ネットワーク情報、前記双方向ネットワークを通じてハンドオーバー/ローミングに関連したシグナリング情報が伝送可能であるかに関する双方向ネットワークシグナリング情報、及び前記双方向ネットワークを通じて放送サービスに関するサービスデータが配信可能であるかを示す双方向ネットワーク上のサービス配信情報のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記移動情報は、
受動ハンドオーバー/ローミング、ネットワーク支援を有する端末制御ハンドオーバー/ローミング、端末及びネットワークによって制御されるハンドオーバー/ローミング、ネットワーク制御ハンドオーバー/ローミングのうち少なくとも一つを示す制御タイプ情報によって前記ハンドオーバー/ローミングタイプを示すことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記移動情報は、
ハンドオーバー/ローミングを遂行するためにネットワーク制御が可能であるかを示すネットワーク制御可能性情報、及び前記ネットワーク制御が必須的であるかを示すネットワーク制御必須情報のうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記移動情報は、
ハンドオーバー/ローミングに関する付加情報が得られるサーバのアドレスを示す関連媒体情報をさらに含むことを特徴とする請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
前記双方向ネットワーク情報は、
双方向ネットワーク提供者のアドレス、前記双方向ネットワークのタイプ、アクセスパラメータを示す獲得参照位置、前記双方向ネットワークのインターネットプロトコル(IP)アドレス、及び双方向ネットワークのポート番号のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項22】
放送及び移動通信サービスの融合(CBMS)システムにおけるハンドオーバー及びローミングを支援するための移動情報を受信する端末装置であって、
放送サービスに関する電子サービスガイド(ESG)、通知メッセージ、及び独立的なシグナリングメッセージのうち少なくとも一つによって、ハンドオーバー/ローミングのために双方向ネットワークの支援が可能であるかによる少なくとも一つのハンドオーバー/ローミングタイプを示すための情報要素を含む移動情報を受信する受信器と、
前記移動情報によって端末のハンドオーバー又はローミングを遂行する移動管理ブロックと、
を含むことを特徴とする端末装置。
【請求項23】
前記ハンドオーバー/ローミングタイプは、
ハンドオーバー/ローミングのために前記双方向ネットワークが使用可能であるか、シグナリング情報又はサービスデータが双方向ネットワークを通じて配信可能であるか、及びハンドオーバー/ローミングの決定がネットワーク及び端末によってなされるかに関するそれぞれの情報要素のうち少なくとも一つを指示することを特徴とする請求項22に記載の端末装置。
【請求項24】
前記移動情報は、
前記双方向ネットワークの特性を示す双方向ネットワーク情報、前記双方向ネットワークを通じてハンドオーバー/ローミングに関連したシグナリング情報が伝送可能であるかに関する双方向ネットワークシグナリング情報、及び前記双方向ネットワークを通じて放送サービスに関するサービスデータが配信可能であるかを示す双方向ネットワーク上のサービス配信情報のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項22に記載の端末装置。
【請求項25】
前記移動情報は、
受動ハンドオーバー/ローミング、ネットワーク支援を有する端末制御ハンドオーバー/ローミング、端末及びネットワークによって制御されるハンドオーバー/ローミング、ネットワーク制御ハンドオーバー/ローミングのうち少なくとも一つを示す制御タイプ情報によって前記ハンドオーバー/ローミングタイプを示すことを特徴とする請求項24に記載の端末装置。
【請求項26】
前記移動情報は、
ハンドオーバー/ローミングを遂行するためにネットワーク制御が可能であるかを示すネットワーク制御可能性情報、及び前記ネットワーク制御が必須的であるかを示すネットワーク制御必須情報のうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の端末装置。
【請求項27】
前記移動情報は、
ハンドオーバー/ローミングに関する付加情報が得られるサーバのアドレスを示す関連媒体情報をさらに含むことを特徴とする請求項25又は26に記載の端末装置。
【請求項28】
前記双方向ネットワーク情報は、
双方向ネットワーク提供者のアドレス、前記双方向ネットワークのタイプ、アクセスパラメータを示す獲得参照位置、前記双方向ネットワークのインターネットプロトコル(IP)アドレス、及び双方向ネットワークのポート番号のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項24に記載の端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2010−515333(P2010−515333A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543964(P2009−543964)
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際出願番号】PCT/KR2008/000300
【国際公開番号】WO2008/088177
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】