説明

データ入出力装置

【課題】 チャンネル数および量子化ビット数が夫々異なる複数のストリームデータを車載ネットワークを介して連続で入出力できるデータ入出力システムを提供する。
【解決手段】 チャンネル数と量子化ビット数を表わす情報を有するストリームデータが蓄積された記憶媒体3からストリームデータを取得する取得手段4と、取得手段4が取得したストリームデータからデータ列を生成するデータ列生成手段6と、記憶媒体3に蓄積されたチャンネル数と前記量子化ビット数を表わす情報に基づいて前記データ列の長さを決定する固定長決定手段5と、データ列をネットワークに送出する送出手段7とを備え、データ列生成手段6は、固定長決定手段5が決定したデータ列の長さに基づいて固定長のデータ列を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ入出力システムに関し、特に、音楽情報や映像情報を表わすストリームデータを車載ネットワークを介して入出力するデータ入出力システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のデータ入出力システムは、図3に示すように、チャンネル数と量子化ビット数を表わす情報を有するストリームデータが蓄積されたDVD、CD、およびハードディスクなどの記憶媒体23からストリームデータを取得する取得手段24と、ストリームデータを含むデータ列を生成するデータ列生成手段25と、データ列が伝送される車載ネットワーク28の帯域を確保する帯域確保手段26と、生成したデータ列を車載ネットワークの確保された帯域に送出する送出手段27と、車載ネットワーク28を介してデータ列を受け取る受取手段30と、受け取ったデータ列からストリームデータを抽出するデータ抽出手段31と、抽出されたストリームデータを再生する再生手段32とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような従来のデータ入出力システム21においては、例えば、取得手段24がDVDから複数のストリームデータを取得するとき、複数のストリームデータが夫々有するチャンネル数や量子化ビット数が、相互に異なることがある。これら複数のストリームデータを再生手段32で再生するために車載ネットワーク28に順次送出するとき、データ列生成手段25は、夫々のストリームデータのチャンネル数や量子化ビット数に応じた長さのデータ列を生成し、帯域確保手段26は、データ列の長さに応じた車載ネットワーク28の伝送路の帯域を確保し、送出手段27は、データ列を車載ネットワーク28に送出している。
【0004】
ここで、記憶媒体23から取得したストリームデータのチャンネル数や量子化ビット数が変わると、データ列生成手段25が生成するデータ列の長さが変更され、データ列が伝送される車載ネットワーク28の帯域がデータ列の長さに合わせて変更される。帯域確保手段26は、車載ネットワーク28の伝送路の帯域を管理する管理手段との間で帯域を変更させる制御信号を受け渡して管理手段に帯域を変更させ、送出手段27は、長さが変更されたデータ列を帯域が変更された後に送出している。
【特許文献1】特開2002−135758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来のデータ入出力システムにおいては、管理手段の処理が増大すると、帯域の変更に遅延が生じ、チャンネル数および量子化ビット数が夫々異なる複数のストリームデータを連続で車載ネットワークを介して入出力することができないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、チャンネル数および量子化ビット数が夫々異なる複数のストリームデータを車載ネットワークを介して連続で入出力できるデータ入出力システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のデータ入出力システムは、チャンネル数と量子化ビット数を表わす情報を有するストリームデータが蓄積された記憶媒体から前記ストリームデータを取得する取得手段と、前記取得手段が取得したストリームデータからデータ列を生成するデータ列生成手段と、前記記憶媒体に蓄積された前記チャンネル数と量子化ビット数を表わす情報に基づいて前記データ列の長さを決定する固定長決定手段と、前記データ列をネットワークに送出する送出手段とを備え、前記データ列生成手段が、前記固定長決定手段が決定したデータ列の長さに基づいて固定長のデータ列を生成するようにした構成を有している。
【0008】
この構成により、本発明のデータ入出力システムは、複数のストリームデータのチャンネル数や量子化ビット数が相互に異なっていても、車載ネットワークに送出されるデータ列の長さを一定にすることができるので、車載ネットワークに伝送されるデータ量や車載ネットワークの帯域を管理する管理手段の負担を増加させず、送出手段がデータ列を連続で送出でき、再生手段が音楽情報や映像情報を途切れずに再生することができる。
【0009】
また、本発明のデータ入出力システムの、前記固定長決定手段は、前記記憶媒体に蓄積されたストリームデータのチャンネル数および量子化ビット数の中から最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数を選択し、前記選択した最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数に基づいて前記データ列生成手段が生成するデータ列の固定長を決定するようにした構成を有している。
【0010】
この構成により、本発明のデータ入出力システムは、取得手段が取得したストリームデータのチャンネル数および量子化ビット数が増加した場合においても、送出手段が車載ネットワークの予め確保された帯域にデータ列を送出できる。
【0011】
さらに、本発明のデータ入出力システムの、前記データ列生成手段は、前記取得手段が取得したストリームデータのチャンネル数および量子化ビット数と前記最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数との差値を算出する差値算出部と、前記差値算出部が算出した前記差値に基づいたダミーデータを生成するダミーデータ生成部と、前記差値算出部が算出した差値に基づいてストリームデータにダミーデータを付加する位置を決定する位置決定部と、前記位置決定部が決定したストリームデータの位置に前記ダミーデータを付加して前記固定長のデータ列を生成するデータ列生成部とを有する構成を有している。
【0012】
この構成により、本発明のデータ入出力システムは、ストリームデータが有するチャンネル数および量子化ビット数に応じてダミーデータ生成部がダミーデータを生成し、位置決定部が決定したストリームデータの位置にデータ列生成部がダミーデータを付加するので、データ列の長さを常に一定にすることができる。
【0013】
さらに、本発明のデータ入出力システムの、前記データ列生成手段は、前記位置決定部が決定した位置を表わす位置データを生成する位置データ生成部を有し、前記送出手段が、前記位置データを前記ネットワークに送出するようにした構成を有している。
【0014】
この構成により、データ列生成手段は、生成したデータ列のどの位置にストリームデータが含まれたかを示すことができる。
【0015】
さらに、本発明のデータ入出力システムは、前記ネットワークを介して前記データ列と前記位置データとを受け取る受取手段と、前記受取手段が受け取った前記位置データに基づいて前記データ列から前記ストリームデータを抽出するデータ抽出手段とを備えるようにした構成を有している。
【0016】
この構成により、データ抽出手段は、データ列に含まれる有効なストリームデータの位置を知ることができる。
【0017】
さらに、本発明のデータ入出力システムの、前記データ列生成手段は、前記位置決定部が決定した位置を記憶する位置記憶部を含み、前記位置データ生成部が、前記位置決定部が決定した位置と前記位置記憶部に記憶された位置とが異なるかどうかを判定し、異なると判定したときに前記位置データを生成するようにした構成を有している。
【0018】
この構成により、位置データ生成部は、データ列が生成されるストリームデータのチャンネル数および量子化ビット数が変化したかどうかを判定し、変化したときのみに位置データを生成することが可能になる。
【0019】
さらに、本発明のデータ入出力システムの、前記送出手段は、前記データ列を送出する前に前記位置データを前記ネットワークに送出するようにした構成を有している。
【0020】
この構成により、送出手段は、データ列のどの位置にストリームデータが含まれたかを表わすデータを予め車載ネットワークに送出することが可能になる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、ストリームデータのチャンネル数と量子化ビット数を表わす情報に基づいてデータ列の長さを決定する固定長決定手段と、固定長決定手段が決定したデータ列の長さに基づいて固定長のデータ列を生成するデータ列生成手段とを設けることにより、複数のストリームデータのチャンネル数や量子化ビット数が相互に異なっていても、車載ネットワークに送出されるデータ列の長さを一定にすることができるので、車載ネットワークに伝送されるデータ量や車載ネットワークの帯域を管理する管理手段の負担を増加させず、送出手段がデータ列を連続で送出でき、再生手段が音楽情報や映像情報を途切れずに再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態のデータ入出力システムについて、図面を用いて説明する。
【0023】
データ入出力システム1は、図1に示すように、ストリームデータをデータ列に変換して車載ネットワーク9に送信する送信装置2と、チャンネル数や量子化ビット数を表わす情報を有するストリームデータを複数蓄積する記憶媒体3と、車載ネットワーク9と、車載ネットワーク9からデータ列を受信する受信装置10とを備えている。
【0024】
送信装置2は、記憶媒体3に蓄積された複数のストリームデータを取得する取得手段4と、記憶媒体3に蓄積されたストリームデータのチャンネル数および量子化ビット数の中から最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数を選択し、選択した最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数に基づいてデータ列の長さを決定する固定長決定手段5と、取得手段4が取得したストリームデータからデータ列を生成するデータ列生成手段6と、データ列を送出するために車載ネットワーク9の帯域を確保する帯域確保手段8と、データ列を車載ネットワーク9に送出する送出手段7とを備えている。
【0025】
記憶媒体3とは、例えば、DVD−Audio、DVD−Video、音楽CD、ビデオCD、ハードディスク、および半導体メモリ等を含む、ストリームデータを蓄積した少なくとも一つの媒体をいう。
【0026】
データ列生成手段6は、取得手段4が取得したストリームデータのチャンネル数および量子化ビット数と最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数との差値を算出する差値算出部6aと、差値算出部6aが算出した差値に基づいたダミーデータを生成するダミーデータ生成部6bと、ストリームデータにダミーデータを付加して固定長のデータ列を生成するデータ列生成部6cと、差値に基づいてストリームデータにダミーデータを付加する位置を決定する位置決定部6dと、位置決定部6dが決定した位置を記憶する位置記憶部6eと、位置決定部6dが決定した位置と位置記憶部6eが記憶した位置とが異なる場合、位置決定部6dが決定した位置を示す位置データを生成する位置データ生成部6fとを有している。
【0027】
ダミーデータ生成部6bは、例えば、記憶媒体3に蓄積されたストリームデータの最も大きい量子化ビット数が24bitで、取得手段4が取得したストリームデータの量子化ビット数が16bitである場合、8bitのダミーデータを生成するようになっている。
【0028】
受信装置10は、送出手段7が送出したデータ列を車載ネットワーク9を介して受け取る受取手段11と、受取手段11が受け取ったデータ列からストリームデータを抽出するデータ抽出手段12と、受取手段11が受け取った位置データを取得する位置データ取得手段13と、抽出したストリームデータが表わす音楽情報や映像情報を再生する再生手段14とを備えている。
【0029】
再生手段14は、データ抽出手段12が抽出したストリームデータのうち、音楽を表わす音楽データを取得して音楽を再生する音楽再生部14aと、映像を表わす映像データを取得して映像を再生する映像再生部14bとを有している。
【0030】
音楽再生部14aは、スピーカーなどの拡声器によって構成され、映像再生部14bは、ディスプレーなどの映像表示装置によって構成されている。
【0031】
次に、以上のように構成されたデータ入出力システムについて、図2を用いてその動作を説明する。
【0032】
まず、取得手段4は、記憶媒体3から音楽情報や映像情報が表わされたストリームデータを取得する(ステップS1)。次いで、固定長決定手段5は、記憶媒体3に記憶された複数のストリームデータに夫々含まれるチャンネル数および量子化ビット数の中から最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数を選択し、選択した最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数に基づいて、車載ネットワーク9に送出するデータ列の長さを設定する(ステップS2)。
【0033】
次いで、データ列生成手段6の差値算出部6aは、取得手段4が取得したストリームデータのチャンネル数および量子化ビット数と、最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数との差値を算出する(ステップS3)。
【0034】
次いで、データ列生成手段6のダミーデータ生成部6bは、差値算出部6aが算出した差値が0であるか否かをデータ列生成手段6により判定する(ステップS4)。ダミーデータ生成部6bは、差値が0でないとデータ列生成手段6によって判定されたときは、差値を示すダミーデータを生成する(ステップS5)。一方、ダミーデータ生成部6bは、差値が0であるとデータ列生成手段6によって判定されたときは、ダミーデータの生成を停止する。
【0035】
次いで、データ列生成手段6の位置決定部6dは、差値に基づいてダミーデータがストリームデータに付加される位置を決定する(ステップS6)。
【0036】
次いで、データ列生成手段6の位置データ生成部6fは、位置記憶部6eに記憶された位置と位置決定部6dが決定した位置とが一致するかどうかを判定する(ステップS7)。位置データ生成部6fは、位置が一致しないと判定したときは(ステップS8)、位置決定部6dが決定した位置を表わす位置データを生成し(ステップS9)、送出手段7は、位置データ生成部6fが生成した位置データを車載ネットワーク9に送出する(ステップS10)。一方、位置データ生成部6fは、位置が一致すると判定したときは、位置データの生成を停止する。
【0037】
次いで、データ列生成手段6の位置記憶部6eは、位置決定部6dが決定した位置を記憶する(ステップS11)。
【0038】
次いで、受取手段11は、送出手段7が送出した位置データを車載ネットワーク9を介して受け取る(ステップS12)。次いで、位置データ取得手段13は、受取手段11が受け取った位置データを取得する(ステップS13)。
【0039】
次いで、データ列生成手段6のデータ列生成部6cは、位置決定部6dが決定した位置に基づいてストリームデータにダミーデータを付加して固定長のデータ列を生成する(ステップS14)。ここで、データ列生成手段6のデータ列生成部6cは、ステップS4において差値が0であるならば、ストリームデータにダミーデータを付加せずに固定長のデータ列を生成する。
【0040】
次いで、送出手段7は、データ列生成手段6のデータ列生成部6cが生成したデータ列を車載ネットワーク9に送出する(ステップS15)。ここで、データ列は、車載ネットワーク9のデータ伝送方法に対応したパケットとして車載ネットワーク9に送出されるようになっていてもよい。
【0041】
次いで、受取手段11は、送出手段7が送出したデータ列を車載ネットワーク9を介して受け取る(ステップS16)。
【0042】
次いで、データ抽出手段12は、データ列からストリームデータを抽出する。ここで、データ抽出手段12は、位置データ取得手段13が位置データを受け取ったか否かを判定する。データ抽出手段12は、位置データ取得手段13が位置データを受け取ったと判定したときは、位置データが表わす位置からストリームデータを抽出する。一方、データ抽出手段12は、位置データ取得手段13が位置データを受け取っていないと判定したときは、予め定められた位置からストリームデータを抽出する(ステップS17)。
【0043】
次いで、再生手段14は、ストリームデータが表わす情報が音楽情報か映像情報かを判定する(ステップS18)。再生手段14は、ストリームデータが音楽情報を表わすと判定したときは音楽再生部14aで音楽を生成する(ステップS19)。一方、再生手段14は、ストリームデータが映像情報を表わすと判定したときは映像再生部14bで映像を生成する(ステップS20)。
【0044】
なお、本発明の実施の形態では、取得手段4がDVDからストリームデータを取得する場合について説明したが、取得手段4がCDやハードディスクからストリームデータを取得する場合についても同様である。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように、本発明にかかるデータ入出力システムは、記憶媒体に蓄積された複数のストリームデータを車載ネットワークに送出するとき、複数のストリームデータのチャンネル数やビット数が相互に異なっていても、データ列の長さを固定長にし、データ列が伝送されるために必要な車載ネットワークの帯域を一定にすることによって、送出手段がチャンネル数やビット数が夫々異なる複数のストリームデータのデータ列を連続して送出でき、結果として再生手段が複数のストリームデータを連続で再生できるという効果を有し、音楽データや映像データなどのストリームデータを車載ネットワークを介して入出力するデータ入出力システムとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施の形態のデータ入出力システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態のデータ入出力システムの動作説明のためのフローチャート
【図3】従来のデータ入出力システムを示すブロック図
【符号の説明】
【0047】
1 データ入出力システム
2 送信装置
3 記憶媒体
4 取得手段
5 固定長決定手段
6 データ列生成手段
6a 差値算出部
6b ダミーデータ生成部
6c データ列生成部
6d 位置決定部
6e 位置記憶部
6f 位置データ生成部
7 送出手段
8 帯域確保手段
9 車載ネットワーク
10 受信装置
11 受取手段
12 データ抽出手段
13 位置データ取得手段
14 再生手段
14a スピーカー(音楽再生部)
14b ディスプレー(映像再生部)
21 データ入出力システム
22 送信装置
23 記憶媒体
24 取得手段
25 データ列生成手段
26 帯域確保手段
27 送出手段
28 車載ネットワーク
29 受信装置
30 受取手段
31 データ抽出手段
32 再生手段
32a スピーカー(音楽再生部)
32b ディスプレー(映像再生部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネル数と量子化ビット数を表わす情報を有するストリームデータが蓄積された記憶媒体と、前記記憶媒体から前記ストリームデータを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得したストリームデータからデータ列を生成するデータ列生成手段と、
前記記憶媒体に蓄積された前記チャンネル数と量子化ビット数を表わす情報に基づいて前記データ列の長さを決定する固定長決定手段と、
前記データ列をネットワークに送出する送出手段とを備え、
前記データ列生成手段は、前記固定長決定手段で決定したデータ列の長さに基づいて固定長のデータ列を生成するようにしたことを特徴とするデータ入出力システム。
【請求項2】
前記固定長決定手段は、前記記憶媒体に蓄積されたストリームデータのチャンネル数および量子化ビット数の中から最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数を選択し、前記選択した最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数に基づいて前記データ列生成手段が生成するデータ列の固定長を決定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のデータ入出力システム。
【請求項3】
前記データ列生成手段は、前記取得手段が取得したストリームデータのチャンネル数および量子化ビット数と前記最も大きいチャンネル数および最も大きい量子化ビット数との差値を算出する差値算出部と、
前記差値算出部が算出した前記差値に基づいたダミーデータを生成するダミーデータ生成部と、
前記差値算出部が算出した差値に基づいてストリームデータにダミーデータを付加する位置を決定する位置決定部と、
前記位置決定部が決定したストリームデータの位置に前記ダミーデータを付加して前記固定長のデータ列を生成するデータ列生成部とを有することを特徴とする請求項2に記載のデータ入出力システム。
【請求項4】
前記データ列生成手段が、前記位置決定部が決定した位置を表わす位置データを生成する位置データ生成部を有し、
前記送出手段が、前記位置データを前記ネットワークに送出するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のデータ入出力システム。
【請求項5】
前記ネットワークを介して前記データ列と前記位置データとを受け取る受取手段と、前記受取手段が受け取った前記位置データに基づいて前記データ列から前記ストリームデータを抽出するデータ抽出手段とを備えたことを特徴とする請求項4に記載のデータ入出力システム。
【請求項6】
前記データ列生成手段は、前記位置決定部が決定した位置を記憶する位置記憶部を含み、
前記位置データ生成部において、前記位置決定部が決定した位置と前記位置記憶部に記憶された位置とが異なるかどうかを判定し、異なると判定したときに前記位置データを生成するようにしたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のデータ入出力システム。
【請求項7】
前記送出手段は、前記データ列を送出する前に前記位置データを前記ネットワークに送出するようにしたことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載のデータ入出力システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−127704(P2006−127704A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−317902(P2004−317902)
【出願日】平成16年11月1日(2004.11.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】