説明

データ処理システム、データ処理装置及びプログラム

【課題】
異なる言語を使用するユーザが混在した環境においても、各言語に対応した作業環境を速やかに提供できるデータ処理システム、データ処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】
クライアント装置4及びサーバ装置1〜3がネットワークNに接続されたクライアントサーバシステム10において、クライアント装置4は、ユーザが使用する言語の種類を認識して接続するサーバ装置を選択する。例えば、ユーザが中国語キーボード5をクライアント装置4に接続すると、中国語であると認識して中国語OSサーバ3を選択して自動接続する。日本語及び英語についても同様の手順により、それぞれ日本語OSサーバ1、英語OSサーバ2に自動接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる言語を使用するユーザが混在した環境において利用されるデータ処理システム、データ処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、交通機関の発達及び世界市場の拡大に伴い、人の移動や物の流通が国際化を強めており、海外出張や海外旅行等は日常茶飯事となっている。その上、インターネットも社会に十分浸透しており、出張先や旅先においてもインターネットカフェやホテル等でコンピュータを使用するサービスを気軽に利用できるようになってきている。このように誰もが外出先でコンピュータを使用するサービスを利用することが十分考えられる。そのため、国際社会において使用される種々の言語に対応したサービスを提供することが求められ、各言語に対応したサービスを提供する必要がある。
【0003】
従来のクライアントサーバシステムにおいて、複数種類の言語に対応したサービスを提供する場合、各クライアント装置の環境設定を特定の言語に特化しておくことが多い。そのため、システム内のクライアント装置に設定していない言語に対応するサービスを提供することができない等、各ユーザの要求に対して臨機応変に対応する柔軟性に欠けている。また、上記システムでは、言語の種類の数に応じた台数のクライアント装置を確保することが必要となる。各クライアント装置の数に応じたメンテナンスが必要となるなど運用コストの面でも不利である。これらの問題点を解決するものとして下記のような技術が公知である。
【0004】
一つは、英語表示のみであったBIOS(Basic Input/Output System)の出力メッセージを多言語対応するようにしたものである。その仕様は、キーボード内のメモリに記録された識別情報から言語IDを取得して言語の種類を判別し、予め格納されていた主要言語数種のメッセージの中から該当する言語に対応するメッセージを選択してBIOSの出力メッセージとして表示するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
他の技術は、シンクライアントに関するものであり、広域エリアネットワーク内の様々な場所から同一のアカウントとパスワードを使用してシステムにログオン可能とし、実質的に同一のファイル、アプリケーション及びデスクトップ作業インタフェースを使用して作業をできるようにしたものである(例えば、特許文献2参照)。シンクライアントとは、企業の情報システムにおいて、社員が使用するコンピュータを最低限の機能のみのものとし、サーバ側でアプリケーションソフトやファイルなどの資源を管理するシステムのことである。これは、サーバ側で動作するソフトウェア等をクライアント側が遠隔操作するVNC(Virtual Network Computing)技術を利用したシステムの一種である。
【特許文献1】特開平11−327725号公報
【特許文献2】特開2004−94411号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術によって多言語対応が可能であるのはBIOSにおける出力メッセージのみであり、通常のクライアントサーバシステムにおいてサーバ側のサービスを利用するための多言語対応策としては不十分である。また、特許文献2の技術によってクライアント側が利用できる作業環境は必ずしも多言語対応が可能であるようにはなっていない。
【0007】
本発明の課題は、異なる言語を使用するユーザが混在した環境においても、各言語に対応した作業環境を速やかに提供できるデータ処理システム、データ処理装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、クライアント装置と、このクライアント装置と通信接続される複数のサーバ装置と、を備えるデータ処理システムであって、上記クライアント装置は、複数種類の言語ごとに操作入力可能であり、上記複数のサーバ装置は、上記クライアント装置から操作入力可能な複数種類の言語ごとのソフトウェアを個々に記憶し、上記クライアント装置で使用される言語の種類を示す識別情報を取得する言語識別情報取得手段と、上記取得された識別情報に基づいて、前記クライアント装置で使用される言語の種類を認識する言語種認識手段と、上記認識された言語の種類に対応するソフトウェアが動作するサーバ装置を選択し、この選択したサーバ装置と上記アクセスしたクライアント装置とを接続してこのソフトウェアを起動するサーバ接続制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決するために、請求項2に記載された発明は、キー配列情報を表示するとともにキー配列における操作入力を受付ける操作表示手段と、入力されるキー配列情報を上記操作表示手段に表示させる制御手段とを備える操作入力手段を有するデータ処理装置であって、使用される言語の種類を示す識別情報を取得する言語識別情報取得手段と、上記取得された識別情報に基づいて、使用される言語の種類を認識する言語種認識手段と、上記認識された言語の種類に基づいて上記操作表示手段に表示させるキー配列情報を選択して上記制御手段に入力する操作表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、例えば、上記言語識別情報取得手段は、記録媒体に記録された情報を上記識別情報として取得することとして構成してもよい。
【0011】
また、例えば、上記言語識別情報取得手段は、発音された言葉の音声情報を上記識別情報として取得することとして構成してもよい。
【0012】
また、例えば、上記言語識別情報取得手段は、入力された文字情報を上記識別情報として取得することとして構成してもよい。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載された発明によれば、言語識別情報取得手段により取得される識別情報に基づいてユーザが使用する言語の種類が認識されることにより、その言語に対応するソフトウェアの作業環境をサーバ装置からクライアント装置に提供することが可能である。それ故、異なる種類の言語を使用するユーザが混在する環境においても、ユーザによる特別な設定操作を必要とせずに速やかかつ柔軟な作業環境を提供することが可能である。
【0014】
請求項2に記載された発明によれば、操作入力手段における操作表示手段には、ユーザが使用する言語の種類を認識した上で、この言語の種類に応じたキー配列情報を表示することが可能である。それ故、異なる種類の言語を使用するユーザが混在する環境においても、簡単かつ便利な操作環境を提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図面を参照して、本発明に係る実施の形態としての第一の実施の形態と第二の実施の形態との2つを順に説明する。第一の実施の形態は、キートップが固定されている通常のキーボードを使用する場合の実施の形態であり、第二の実施の形態は、キートップをソフトウェアによって描画して表示するプログラマブルキーボードを使用する場合の実施の形態である。キートップとは、キーボード上において各キーに割当てられている文字や記号が表示されている部分のことである。
【0016】
<第一の実施の形態>
図1は、第一の実施の形態において、本発明に係るデータ処理装置をクライアント装置として活用したクライアントサーバシステム10の構成を示している図である。LAN(Local Area Network)等のネットワークNには、各言語に対応するOS(Operating System)が動作するサーバ装置1〜3及び複数のクライアント装置4が接続されている。なお、図1に示している実施の形態では、取り扱う言語を日本語、英語及び中国語としているが、その他の言語を取り扱うこととしてもよい。
【0017】
クライアントサーバシステム10は、各言語を使用するユーザが1つの言語に対してそれぞれ複数存在する場合であっても、サーバ装置1〜3により集約して対応可能である。それ故、各クライアント装置に各言語に対応するOSをそれぞれ動作させるシステムに比べ、メンテナンスを必要とするコンピュータの数が少なくてよいため、次の有利な効果が得られる。その効果とは、OSのヴァージョンアップ等のメンテナンス作業を軽減することができ、かつシステムの運用コストも削減することができることである。
【0018】
また、サーバ装置1、1Aのように、同じ種類の言語に対応するサービスを提供するサーバ装置を複数台設置する構成としてもよい。例えば、システムにおいて利用頻度が高い言語があり、クライアント装置4からの要求が集中してしまう場合、その言語に対応するサーバ装置を複数台設置して各サーバ装置に対する負荷分散を図ることによって、迅速なサービスの提供が可能となる。
【0019】
次に、クライアントサーバシステム10の仕様について説明する。ユーザが使用する言語の種類に対応した型のキーボード5〜7をクライアント装置4に接続すると、その言語をサポートするサーバ装置が選択され、このサーバ装置と自動的に接続される。このサーバ装置に接続後、ユーザは、所望する言語の種類に対応したサービスの提供をサーバ装置から受けることが可能となる。
【0020】
例えば、クライアント装置4に中国語キーボード5を接続したとすると、ユーザが使用する言語が中国語であると認識し、接続すべきサーバ装置として中国語OSサーバ装置3を選択する。サーバ装置選択後、クライアント装置4は中国語OSサーバ装置3に接続要求を送信して中国語OSサーバ装置3との通信を確立することにより、クライアント装置4のユーザは中国語に対応したサービスを利用することが可能となる。なお、クライアント装置4に英語キーボード6又は日本語キーボード7を接続した場合についても同様の手順で言語の種類を認識して接続するサーバ装置を選択し、ユーザは英語OSサーバ装置2又は日本語OSサーバ装置1が提供する英語又は日本語に対応したサービスを利用することができる。
【0021】
次に、サーバ装置1〜3及びクライアント装置4の構成について説明する。
【0022】
図2は、サーバ装置1〜3の構成を示すブロック図である。サーバ装置1〜3は主に、制御部21、通信制御部22及び記憶部23で構成される。サーバ装置1〜3を構成する各部について以下に説明する。
【0023】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等で構成され、記憶部23に格納されているプログラム(図示していないものも含む)をRAMに展開してCPUとの協働により、サーバ装置を構成する各部における処理を実行する。これによって、サーバ装置を構成する各部を統括的に制御する。
【0024】
通信制御部22は、LANボード等のネットワークカードで構成され、クライアント装置4等のネットワークNに接続されたコンピュータとの通信を制御する。例えば、サーバ装置1〜3は、通信制御部22を介して、クライアント装置4からの要求を受信又はこの要求に対する応答を送信する。
【0025】
記憶部23は、HD(Hard Disk)やROM(Read Only Memory)等で構成され、クライアント装置4用のソフトウェアとして特定の言語対応OSプログラム24及び特定の言語対応APプログラム25を格納している。これらのプログラムも制御部21においてRAMに展開されCPUとの協働により、次に示す動作を実現する。
【0026】
特定の言語対応OSプログラム24は、クライアント装置4で使用する言語の種類に対応した作業環境を実現するOSプログラムである。例えば、日本語OSサーバ1の記憶部23には日本語対応のOSプログラム、英語OSサーバ2の記憶部23には英語対応のOSプログラム、中国語OSサーバ3の記憶部23には中国語対応のOSプログラムがそれぞれ格納されており、このプログラムを実行することにより各言語に対応した作業環境を実現する。
【0027】
特定の言語対応APプログラム25は、特定の各言語に対応するアプリケーションソフトウェアを動作させることを実現している。具体例としては、ワープロ、表計算、ウェブブラウザ等の各国語対応版ソフトウェアが挙げられる。なお、これらのアプリケーションソフトウェアは、特定の言語対応OSプログラム24を実行することにより実現される作業環境において動作する。
【0028】
これら特定の言語対応OSプログラム24及び特定の言語対応APプログラム25は、クライアント側に提供する遠隔デスクトップサービスに用いられる。遠隔デスクトップサービスとは、先述したシンクライアントのようにVNC技術を利用して、サーバ装置1〜3にインストールされているアプリケーション等のソフトウェアを、あたかもクライアント装置4にインストールされているアプリケーション等のソフトウェアに対して行うような操作入力を可能とする作業環境である遠隔デスクトップを提供するサービスである。例えば、特定の言語対応OSプログラム24及び特定の言語対応APプログラム25により特定の言語に対応するアプリケーションソフトウェアが動作するサーバ装置1〜3にクライアント装置4がアクセスすると、遠隔デスクトップサービスが開始され、このクライアント装置4からサーバ装置1〜3で動作する特定の言語に対応するアプリケーションソフトウェアを遠隔デスクトップで使用することができる。
【0029】
このように、クライアントサーバシステム10におけるサーバ側は、各サーバ装置1〜3において特定の言語対応OSプログラム24及び特定の言語対応APプログラム25を動作させることにより、クライアント側が使用する各種言語に対応する遠隔デスクトップサービスを提供することができる。
【0030】
図3は、クライアント装置4の構成を示すブロック図である。クライアント装置4は主に、制御部31、表示手段としての表示部32、通信制御手段としての通信制御部33、記憶部34、操作入力手段としての操作入力部36及び識別情報入手段としてのI/F部37で構成されている。クライアント装置4の類似例として、企業等においてシンクライアントを実現する際に用いられるクライアント用コンピュータがある。このクライアント用コンピュータは搭載する機能を最低限に絞った低価格のコンピュータである。応用機能は全てサーバ用コンピュータに搭載し、これらの応用機能をクライアント用コンピュータから遠隔デスクトップのサービスとして利用する。このようなシステム形態を取ることにより、少ないコストでより多くのクライアント装置4を運用できる。クライアント装置4を構成する各部について以下に説明する。
【0031】
制御部31はCPU、RAM等で構成され、記憶部34に格納されているプログラム(図示せず)をRAMに展開してCPUとの協働により、クライアント装置4を構成する各部における処理を実行する。これによって、クライアント装置4を構成する各部を統括的に制御する。サーバ装置1〜3と類似しているが、サーバ装置1〜3は少ない台数でより多くのクライアント装置4からの要求を処理するため、クライアント装置4に比べて処理能力の高いCPU等を使用している。
【0032】
また、制御部31において実現される手段に言語種認識手段及びサーバ接続制御手段がある。言語種認識手段により言語の種類を認識し、サーバ接続制御手段により認識した種類の言語に対応するサービスを提供するサーバ装置を選択して自動で接続することは、本発明に係るクライアント装置4の特徴である。これらの詳細については後述する。
【0033】
表示部32は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ等で構成され、サーバ装置1〜3より提供されるサービス内容を表示する。通信制御部33は、LANボード等のネットワークカードで構成され、サーバ装置1〜3等のネットワークNに接続されたコンピュータとの通信を制御する。例えば、クライアント装置4は、通信制御部33を介してサーバ装置1〜3への要求を送信又はこの要求に対する応答を受信する。
【0034】
記憶部34は、HDやROM等から構成され、種々のプログラムを格納している。これらのプログラムは、制御部31においてRAMに展開されてCPUと協働することにより、クライアント装置4において種々の動作を実現する。また、アクセスポイントテーブル35が格納されており、サーバ接続制御手段により参照される。このデータの詳細についても後述する。
【0035】
操作入力部36は、キーボード等で構成され、図1における中国語キーボード5、英語キーボード6及び日本語キーボード7に対応する。ユーザは、操作入力部36を介してサーバ装置1〜3に対する要求を入力する。また、キーボードはメモリ(図示しない)を内蔵しており、このメモリに識別情報を格納している。このキーボードをクライアント装置4に接続すると、インタフェースであるI/F部37は識別情報を取得して制御部31に送信する。この識別情報は言語識別情報として、言語種認識手段により参照されることとなる。例えば、日本語キーボードは106型及び109型であり、英語キーボードは101型及び104型であるように、キーボードは対応する言語の種類によって型が異なる。この型によってコンピュータシステムとの連携時に実行されるデバイスソフトウェアが異なるため、コンピュータとの接続時に型を特定させるための識別情報が必要となる。具体例としては、USBキーボード接続時にコンピュータシステムによって認識されるキーボードコントローラのPnP ID(Plug and Play Identification)が挙げられる。
【0036】
制御部31の言語認識手段は、I/F部37から送信されてきたキーボードが有する識別情報を言語識別情報として参照することにより言語の種類を認識する。このように、言語認識手段は、クライアント装置4においてユーザが使用する言語の種類を認識する機能を実現するものである。
【0037】
なお、キーボードが有する識別情報以外にも、言語認識手段によって利用される言語識別情報として、記録媒体の一例であるクレジットカードに記録されている識別情報、ユーザが発音した音声情報及びユーザが入力した文字情報等が利用可能である。これらの識別情報を利用する場合の実施の形態について図4に示す。
【0038】
図4は、キーボードが有する識別情報以外の識別情報を利用して言語の種類を認識する場合のクライアント装置4Aの構成を示したブロック図である。基本的には図3に示したクライアント装置4と同様の構成である。異なるのは、言語識別情報取得手段41とI/F部42のみである。言語識別情報取得手段41及びI/F部42について以下に説明する。
【0039】
制御部31の言語識別情報取得手段41は、識別情報を入力するための装置であり、I/F部42を介してクライアント装置4Aに接続されおり着脱可能である。I/F部42は言語識別情報取得手段41とクライアント装置4Aを仲介するハードウェアインタフェースである。言語識別情報取得手段41の具体例としては、クレジットカード読取り装置、音声を採取するマイク及び手書き文字を入力するタッチパネル等が挙げられる。
【0040】
次に、制御部31のサーバ接続制御手段について説明する。サーバ接続制御手段は、言語種認識手段により認識した種類の言語に対応するサービスを提供するサーバ装置を選択する機能を実現するものである。具体的には、記憶部34に格納されているアクセスポイントテーブル35を参照して、言語種認識手段により認識した言語の種類が一致するものを検索する。一致するものが複数ある場合には、サーバ装置の処理能力における負荷状況がより小さいものを選択する。これは、システム全体の処理効率向上を図るため、各サーバ装置における処理の負荷を分散させるためである。ただし、負荷状況を比較しても差がない場合には、複数の候補から所定の順位又はランダムな順位等で選択するものとする。以下に、アクセスポイントテーブル35について説明する。
【0041】
図5はアクセスポイントテーブル35の例を示している。アクセスポイントテーブル35は、次の3項目からなる表形式情報である。1つ目の項目は、サーバ装置が提供するサービスが対応している言語の種類名であり、2つ目の項目は、サーバ装置のIP(Internet Protocol)アドレスであり、3つ目の項目は、サーバ装置における負荷状況である。なお、システム内の各クライアント装置4、4Aに格納されているアクセスポイントテーブル35の情報は、RMON(Remote network MONitoring)等のエージェント機能により同期的に随時更新されるものとする。
【0042】
図1に示したクライアントサーバシステム10におけるサーバ装置1〜3についての情報は、それぞれ日本語OSサーバ1、日本語OSサーバ1A、英語OSサーバ2及び中国語OSサーバ3に対応する形で、アクセスポイントテーブル35における各行に掲載されている。これを参照してサーバ装置を選択する処理は次のようになる。例えば、言語種認識手段による認識結果が日本語である場合、アクセスポイントテーブル35において、言語の種類を「日本語」で検索する処理を行う。この時、検索結果として行51と行52を得る。選択する候補が複数あるので、それぞれのサーバ装置における負荷状況を比較する処理を行うと、行51が示すサーバ装置の負荷は「大」であり、行52が示すサーバ装置の負荷は「小」である。よって、行52が示すサーバ装置が選択される。このサーバ接続制御手段による処理結果を受けて、クライアント装置4、4AはIPアドレス「192.168.1.12」のサーバ装置に接続する処理を自動的に行う。
【0043】
次に、第一の実施の形態におけるクライアント装置4、4Aにおける遠隔デスクトップ起動処理とサーバ装置1〜3における遠隔デスクトップ提供開始処理とのフローチャートについて説明する。
【0044】
図6は、操作入力部36としてキートップが固定された通常のキーボードを使用して、サーバ装置1〜3が提供する遠隔デスクトップサービスをクライアント装置4において利用開始する際に行われる処理のフローチャートを示している。この処理は、クライアント装置4においてキーボード5〜7が接続されることによって開始される。これにより、I/F部37を介してキーボード内のメモリに記録されている識別情報が取得される(ステップS611)。この識別情報を言語識別情報として言語種認識手段による処理を行い、ユーザの使用する言語の種類を認識する(ステップS612)。この認識結果に基づいてサーバ接続制御手段による処理を行い、アクセスポイントテーブル35から接続するサーバ装置を決定して接続要求を送信する(ステップS613)。サーバ装置1〜3においては、基本的にクライアント装置4からの要求を待つ待機状態が取られている(ステップS621)。そして、サーバ装置1〜3において、通信制御部22を介してクライアント装置4からの接続要求が受信されると、クライアント装置4のユーザが自動的にログインされ(ステップS622)、特定の言語対応OSプログラム24を実行することにより遠隔デスクトップサービスが起動されて、この画面情報がクライアント装置4に送信される(ステップS623)。クライアント装置4において、通信制御部33を介してサーバ装置1〜3から送信されてきた遠隔デスクトップの画面情報が受信され、表示部32に表示される(ステップS614)。
【0045】
なお、クライアント装置4Aを使用して上記遠隔デスクトップサービスを利用開始する際に行われる処理のフローチャートは、図6に示したものとほぼ同じである。異なる点は、識別情報を取得するステップS611において、I/F部42を介して言語識別情報取得手段41から入力された各種情報を言語識別情報として取得することである。
【0046】
遠隔デスクトップサービス開始後は、クライアント装置4、4Aにおいて操作入力すると、遠隔デスクトップサービスにおける要求としてサーバ装置1〜3に送信される。一方、サーバ装置1〜3においてはクライアント装置4、4Aから受信した要求に応じて処理を行うが、クライアント装置4、4Aから受信した要求がアプリケーション起動である場合、特定の言語対応APプログラム25を実行する。その処理結果として得られる画面情報をクライアント装置4、4Aに送信する。クライアント装置4、4Aにおいてはサーバ装置1〜3から画面情報を受信して遠隔デスクトップの画面情報を更新する。
【0047】
上記第一の実施の形態によれば、クライアント装置4、4Aに接続されたキーボード5〜7が有する情報に基づいてユーザが使用する言語の種類が認識されることにより、その言語に対応する遠隔デスクトップサービスの提供をサーバ装置から受けることが可能である。それ故、異なる種類の言語を使用するユーザが混在する環境においても、ユーザによる特別な設定操作を必要とせずに速やかかつ柔軟な作業環境を提供することが可能である。また、ソフトウェアをヴァージョアップする等のメンテナンスをサーバ側で一括して行うため、各クライアント装置4、4Aにアプリケーション等のソフトウェアをインストールする場合に比べ、そのメンテナンス作業を軽減させること及び運用コストを削減することが可能となる。
【0048】
<第二の実施の形態>
第二の実施の形態におけるクライアントサーバシステムのシステム構成は図1に示した構成とほぼ同様である。第一の実施の形態と異なる点は、ハードウェアのキーボード5〜7に替えてプログラマブルキーボードを使用することである。
【0049】
図7は、プログラマブルキーボードを使用する場合のクライアント装置4Bの構成を示している。クライアント装置4Bの構成は、図3及び図4に示したクライアント装置4、4Aとほぼ同じである。異なっている点は、操作入力部36に替えてプログラマブルキーボード71が備えられていること及び記憶部34にキートップ変更プログラム75が格納されていることである。以下に、プログラマブルキーボード71及びキートップ変更プログラム75について説明する。
【0050】
プログラマブルキーボード71は、制御部72、表示部73及び言語識別情報取得手段74を備えており、ソフトウェアによる制御によってキートップ画面の表示を変更可能なため、種々の型のキーボードとして使用可能である。キートップ変更プログラム75は、各種言語に対応した型のキーボードにおけるキートップ画面情報を生成するためのプログラムである。
【0051】
プログラマブルキーボード71の仕様について説明する。言語識別情報取得手段74により取得した識別情報を制御部72を介してクライアント装置4Bの制御部31に送信する。制御部31において言語種認識手段により言語の種類が認識された後、制御部31はキートップ変更プログラム75を読出して展開及び実行することにより、認識した言語に対応するキートップ画面情報を生成する。この生成したキートップ画面情報をプログラマブルキーボード71に送信する。プログラマブルキーボード71において制御部72はキートップ画面情報を受信して表示部73に表示させる。すなわち、言語識別情報取得手段74によって取得した識別情報に基づいてクライアント装置4Bに認識させた言語に対応する型のキーボードが随時使用可能になる。以下に、制御部72、表示部73及び言語識別情報取得手段74について説明する。
【0052】
制御部72は、CPU、RAM等で構成され、プログラマブルキーボード71における入力処理や表示処理を統括的に制御する。例えば、表示部73及び言語識別情報取得手段74における操作入力に関する信号をクライアント装置4Bの制御部31へ送信し、これに対して制御部31より送信される処理結果に関する信号を受信して表示部73等へ反映させる。
【0053】
表示部73は、タッチパネル等で構成され、キートップ画面を表示するとともに、このキートップ画面上における操作入力を制御部72を介して、クライアント装置4Bの制御部31に送信する。これによって、プログラマブルキーボード71における操作入力はクライアント装置4Bにおける処理に反映される。
【0054】
言語識別情報取得手段74は、図4の言語識別情報取得手段41とほぼ同じ機能を実現するものである。異なる点は、プログラマブルキーボード71に内蔵されていることである。具体例としては、図4の言語識別情報取得手段41と同様に、クレジットカード読取り装置、音声を採取するマイク及び文字を入力するタッチパネル等が挙げられる。図8を参照しながら、この各具体例として示した機能を内蔵させたプログラマブルキーボードの例について以下に説明する。
【0055】
図8(a)は、クレジットカード読取機能付プログラマブルキーボード810の例を示している。クレジットカード読取機能付プログラマブルキーボード810は、カード挿入口811及び操作表示部73としてのキートップ表示画面812を有しており、言語識別情報取得手段74としてクレジットカード読取り機能が付いている。クレジットカードには、磁気カードやIC(Integrated Circuit)カード等があり、磁気テープやICチップにユーザに関する情報が記録されている。このユーザ情報の中から国籍情報等を言語識別情報として取得することによって、ユーザが使用する言語の種類を認識する。したがって、クレジットカード読取り機能によりカード挿入口811に入力されたクレジットカードからユーザ情報を取得し、このユーザ情報を言語識別情報として言語認識手段により言語の種類を認識する。
【0056】
なお、サーバ装置1〜3の提供するサービスが有料である場合、クレジットカードを使用することにより、ユーザがサービスを利用開始すると同時に課金処理を開始することが可能である。これにより、利用料金を回収する処理の簡素化を図ることができる。また、クレジットカードのユーザ情報から取得した年齢や性別に関する情報に応じたサービスを提供することとしてもよい。例えば、提供するサービスの内容によって年齢規制をすることや、年齢や性別によって異なるニーズに対応した内容のサービスを提供すること等が挙げられる。
【0057】
上記の言語の種類を認識後、サーバ接続制御手段により認識した種類の言語に対応するサービスを提供するサーバ装置を選択する処理を行うと同時に、認識した言語の種類に対応するキートップ画面情報をクレジットカード読取機能付プログラマブルキーボード810のキートップ表示画面812に表示する処理を行う。記憶部34に格納されているキートップ変更プログラム75を制御部31においてRAMに展開してCPUと協働することにより、種々の言語に対応するキートップ画面情報を生成してキートップ表示画面812に表示させることが可能である。キートップ表示画面812は、指や専用のペンで画面に触れる等の操作入力の信号が制御部72を介してクライアント装置4Bの制御部31に送信されることで、クライアント装置4Bにおける入力操作を行うことができるタッチパネルとして機能する。
【0058】
図8(b)は、音声入力機能付プログラマブルキーボード820の例を示している。音声入力機能付プログラマブルキーボード820は、マイク821及び操作表示部73としてのキートップ表示画面812を有しており、言語識別情報取得手段74として音声入力機能が付いている。したがって、音声入力機能によりマイク821で、ユーザが発音した言葉の音声情報を採取し、この音声情報を言語識別情報として言語認識手段により言語の種類を認識する。言語の種類を認識した後に行う処理は、図8(a)の場合に同じである。なお、ユーザの使用する言語の種類を音声情報で認識することにより、手が不自由でキーボード等からの入力が困難であるユーザにとって使い易いという効果も得られる。
【0059】
図8(c)は、文字入力機能付プログラマブルキーボード830の例を示している。文字入力機能付プログラマブルキーボード830は、文字入力枠831、言語種特定用語一覧832及び操作表示部73としてのキートップ表示画面812を有しており、言語識別情報取得手段74として文字入力機能が付いている。文字入力枠831及び言語種特定用語一覧832はキートップ表示画面812上に表示されるものとする。文字入力機能により、文字入力枠831に入力された文字情報又は言語種特定用語一覧832において選択された用語の文字情報を取得し、この文字情報を言語識別情報として言語認識手段により言語の種類を認識する。言語種特定用語一覧832において用語が選択された場合は、この用語の文字を言語識別情報として取得する。一方、言語種特定用語一覧832において用語が選択されずに文字入力枠831に文字入力された場合、この入力された文字を言語識別情報として取得する。なお、言語種特定用語一覧832に表示される用語は、文字入力枠831に文字入力させる際のサンプルとして表示することとしてもよい。言語の種類を認識した後に行う処理は、図8(a)の場合に同じである。
【0060】
なお、言語識別情報取得手段74を内蔵しないプログラマブルキーボートを使用するとしてもよい。その場合、図4に示した構成のように、言語識別情報取得手段41をクライアント装置4BにI/F部42を介して外部接続するものとする。
【0061】
次に、プログラマブルキーボードを使用した場合に、本発明に係るクライアント装置4Bを用いたクライアントサーバシステムにおいて行われる処理のフローチャートについて説明する。
【0062】
図9は、クレジットカード読取り機能付きプログラマブルキーボード810を使用した場合、サーバ装置1〜3が提供する遠隔デスクトップサービスをクライアント装置4Bにおいて利用開始する際に行われる処理のフローチャートを示している。この処理は、カード挿入口811にクレジットカードが入力されることにより開始される。言語識別情報取得手段74としてのクレジットカード読取り機能により、このクレジットカードの識別情報が取得される(ステップS911)。この識別情報を言語識別情報として言語種認識手段によりユーザの使用する言語の種類を認識する(ステップS912)。この認識結果に基づいてサーバ接続制御手段による処理を行い、アクセスポイントテーブル35から接続するサーバ装置を決定して接続要求を送信する(ステップS913)。この時同時に、キートップ変更プログラム75を実行し、上記で認識された言語の種類に対応するキートップ画面情報を生成して、制御部72を介して操作表示部73に表示させる(ステップS914)。サーバ装置1〜3においては、基本的にクライアント装置4からの要求を待つ待機状態が取られる(ステップS921)。そして、サーバ装置1〜3において、通信制御部22を介してクライアント装置4Bからの接続要求が受信されると、クライアント装置4Bのユーザが自動的にログインされ(ステップS922)、特定の言語対応OSプログラム24を実行することにより遠隔デスクトップサービスが起動されて、この画面情報がクライアント装置4Bに送信される(ステップS923)。クライアント装置4Bにおいて、通信制御部33を介してサーバ装置1〜3から送信されてきた遠隔デスクトップの画面情報が受信され、表示部32に表示される(ステップS915)。この遠隔デスクトップサービス開始後における処理は、図6の場合と同様となる。
【0063】
なお、音声入力機能付プログラマブルキーボード620及び文字入力機能付プログラマブルキーボード630使用時における処理については、言語識別情報取得手段74として音声入力機能又は文字入力機能である点が異なるのみである。したがって、上記フローチャートにおいて、ステップS911が音声情報の取得又は文字情報の取得に入れ替わるのみであり、図9における処理の手順とほぼ同じであるため省略する。
【0064】
上記第二の実施の形態によれば、プログラマブルキーボード810、820、830におけるキートップ表示画面812には、クレジットカードのユーザ情報や音声情報や文字情報等によりユーザが使用する言語の種類を認識した上で、この言語の種類に応じたキートップ画面を表示することが可能である。それ故、異なる種類の言語を使用するユーザが混在する環境においても、簡単かつ便利な操作環境を提供することが可能である。
【0065】
また、上記各実施の形態において言語種認識手段とサーバ接続制御手段とはクライアント装置4、4A、4B内に有するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、言語識別情報取得手段により取得された識別情報に基づいて、各言語に対応する作業環境を提供するサーバを割当てる機能を有するサーバ等の機器をクライアントサーバシステム10内に設けることとしてもよい。
【0066】
また、上記実施の形態において、特定の言語対応OSプログラム24及び特定の言語対応APプログラム25を実行して動作するそれぞれのソフトウェア両方をクライアント装置4、4A、4Bから操作可能であるとしたが、いずれか一方をクライアント装置4、4A、4Bから操作可能に構成することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施の形態を示したシステム構成図である。
【図2】本発明に係るサーバ装置の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明に係るクライアント装置の構成を示したブロック図である。
【図4】本発明に係るクライアント装置に言語識別情報取得手段を接続した場合の構成を示したブロック図である。
【図5】アクセスポイントテーブルの説明図である。
【図6】キートップが固定されたキーボードを使用してサーバの遠隔デスクトップサービスを利用する際に行われる処理のフローチャートである。
【図7】本発明に係るクライアント装置にプログラマブルキーボードを接続した場合の構成を示したブロック図である。
【図8】言語の種類を認識するための機能が付いたプログラマブルキーボードの例の説明図である。
【図9】プログラマブルキーボードを使用してサーバの遠隔デスクトップサービスを利用する際に行われる処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
1 日本語OSサーバ装置
2 英語OSサーバ装置
3 中国語OSサーバ装置
4 クライアント装置
5 中国語キーボード
6 英語キーボード
7 日本語キーボード
24 特定の言語対応OSプログラム
25 特定の言語対応APプログラム
31 制御部
32 表示部
33 通信制御部
34 記憶部
35 アクセスポイントテーブル
36 操作入力部
41 言語識別情報取得手段
42 I/F部
71 プログラマブルキーボード
72 制御部
73 操作表示部
74 言語識別情報取得手段
75 キートップ変更プログラム
810 クレジットカード読取り機能付きプログラマブルキーボード
811 カード挿入口
812 キートップ表示画面
820 音声入力機能付きプログラマブルキーボード
821 マイク
830 文字入力機能付きプログラマブルキーボード
831 文字入力枠
832 言語種特定用語一覧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント装置と、当該クライアント装置と通信接続される複数のサーバ装置と、を備えるデータ処理システムであって、
前記クライアント装置は、複数種類の言語ごとに操作入力可能であり、
前記複数のサーバ装置は、前記クライアント装置から操作入力可能な複数種類の言語ごとのソフトウェアを個々に記憶し、
前記クライアント装置で使用される言語の種類を示す識別情報を取得する言語識別情報取得手段と、
前記取得された識別情報に基づいて、前記クライアント装置で使用される言語の種類を認識する言語種認識手段と、
前記認識された言語の種類に対応するソフトウェアが動作するサーバ装置を選択し、当該選択したサーバ装置と前記アクセスしたクライアント装置とを接続して当該ソフトウェアを起動するサーバ接続制御手段と、
を備えることを特徴とするデータ処理システム。
【請求項2】
キー配列情報を表示するとともに当該キー配列における操作入力を受付ける操作表示手段と、入力されるキー配列情報を前記操作表示手段に表示させる制御手段とを有する操作入力手段を備えたデータ処理装置であって、
使用される言語の種類を示す識別情報を取得する言語識別情報取得手段と、
前記取得された識別情報に基づいて、使用される言語の種類を認識する言語種認識手段と、
前記認識された言語の種類に基づいて、前記操作表示手段に表示させるキー配列情報を選択して前記制御手段に入力する操作表示制御手段と、
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載のデータ処理装置において、
前記言語識別情報取得手段は、記録媒体に記録された情報を前記識別情報として取得することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載のデータ処理装置において、
前記言語識別情報取得手段は、発音された言葉の音声情報を前記識別情報として取得することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載のデータ処理装置において、
前記言語識別情報取得手段は、入力された文字情報を前記識別情報として取得することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項6】
クライアント装置と、当該クライアント装置と通信接続される複数のサーバ装置と、を備えるデータ処理システム内のコンピュータに、
前記クライアント装置で使用される言語の種類を示す識別情報を取得する言語識別情報取得機能と、
前記取得された識別情報に基づいて、前記クライアント装置で使用される言語の種類を認識する言語種認識機能と、
前記認識された言語の種類に対応するソフトウェアが動作するサーバ装置を選択し、当該選択したサーバ装置と前記アクセスしたクライアント装置とを接続して当該ソフトウェアを起動するサーバ接続制御機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項7】
キー配列情報を表示するとともに当該キー配列における操作入力を受付ける操作表示手段と、入力されるキー配列情報を前記操作表示手段に表示させる制御手段とを有する操作入力手段を備えた機器のコンピュータに、
使用される言語の種類を示す識別情報を取得する言語識別情報取得機能と、
前記取得された識別情報に基づいて、使用される言語の種類を認識する言語種認識機能と、
前記認識された言語の種類に基づいて、前記操作表示手段に表示させるキー配列情報を選択して前記制御手段に入力する操作表示制御機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−48213(P2006−48213A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−225493(P2004−225493)
【出願日】平成16年8月2日(2004.8.2)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】