データ処理装置
【課題】 夫々に対応する記録媒体を扱う複数のデータ処理部を備えながら消費電力を削減することができるデータ処理装置を提供する。
【解決手段】 HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の複数のドライブ部(データ処理部)を備える録画装置(データ処理装置)は、始動する際に、複数のドライブ部の内、光ディスク等の記録媒体を受け入れているドライブ部を起動する。また他の方法として、使用者が指定したドライブ部を起動するか、又は使用頻度が高いドライブ部を起動する等、録画装置の始動時に起動するドライブ部を選択することによって、録画装置の消費電力を削減する。
【解決手段】 HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の複数のドライブ部(データ処理部)を備える録画装置(データ処理装置)は、始動する際に、複数のドライブ部の内、光ディスク等の記録媒体を受け入れているドライブ部を起動する。また他の方法として、使用者が指定したドライブ部を起動するか、又は使用頻度が高いドライブ部を起動する等、録画装置の始動時に起動するドライブ部を選択することによって、録画装置の消費電力を削減する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスク又は光ディスク等、対応する記録媒体に対して情報の記録又は読み出しを行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録媒体として磁気テープを用い、テレビジョン番組の記録及び再生を行う録画装置が普及している。近年では、画質の向上又は録画時間の長時間化等の録画装置の能力の向上を図るために、記録媒体としてDVD等の光ディスク又はハードディスクを記録媒体として用いた録画装置が実用化されている。またこれら複数種類の記録媒体を同時に使用可能な録画装置も開発されている。
【0003】
例えば特許文献1には、録画装置が着脱可能な記録媒体とハードディスクとを備え、記録媒体へ番組の記録を行い、記録媒体の空き容量が減少するにつれてハードディスクへ番組の記録先を切り替えることによって、番組を完全に記録できるようにした技術が公開されている。また特許文献2には、夫々に光ディスクを収納することができる2つのディスクトレイを録画装置に具備し、収納した2枚の光ディスクに対し同時的に記録及び再生を行うことができる技術が開示されている。
【0004】
一方、従来に比べて記録容量を増大させた光ディスクとして、ブルーレイディスク(Blue-ray Disc:登録商標)及びHD DVD(High Definition DVD)が発表されている。以下、ブルーレイディスクをBDと言う。BDの場合は片面単層の記録容量は23.3ギガバイト(GB)、25GB、27GBの3種類が規格化されており、HD DVDの場合は片面単層の記録容量が15GBであるものが発表されており、20GBの仕様も検討されている。これらの光ディスクの記録容量は、片面2層記録での記録容量が8.5GBであるDVDの記録容量を凌駕しており、BDでは2時間に及ぶデジタルハイビジョン放送の番組を1枚のディスクに記録することができる。これらの光ディスクを使用する録画装置は、情報の記録及び再生を行うために波長が400nm帯の青色光を用いる構成となっている。特許文献3には、青色光を用いて光ディスクに対して情報の記録又は読み出しを行うための技術が開示されている。また特許文献4には、複数の波長の光を用いることによって、CD、DVD及びBD等の複数種類の光ディスクに対して情報の記録又は読み出しを可能とする技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−74839号公報
【特許文献2】特開2003−288771号公報
【特許文献3】特開2004−192801号公報
【特許文献4】特開2004−103135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数種類の記録媒体を同時に使用可能な録画装置では、夫々に対応する記録媒体に対して情報の記録又は読み出しを行う複数のデータ処理部を備えている。例えばDVD及びハードディスクを同時利用できる録画装置でハードディスクからDVDへダビングを行う場合等、複数のデータ処理部を同時に使用する場合もあるが、DVDの視聴等の通常の使用状況では、単一のデータ処理部を使用する場合が多い。しかし従来の録画装置では、始動時に複数のデータ処理部全てが起動するので、消費電力が大きいという問題がある。またデータ処理部は起動時にディスクチェック等のチェック処理を夫々に行うので、始動時に録画装置を使用できるまでに要する時間が長いという問題がある。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複数のデータ処理部を備えながら消費電力を削減することができるデータ処理装置を提供することにある。
【0007】
また本発明の他の目的とするところは、複数のデータ処理部を備えながら始動時に録画装置を使用できるまでに要する時間を短縮することができるデータ処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の内の一又は複数のデータ処理部は、着脱可能な記録媒体を受け入れる受入手段を有し、停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部を起動する手段と、前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを判定する手段と、該手段により記録媒体を受け入れていないと判定された前記受入手段を有しているデータ処理部を停止する手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明においては、光ディスク等の着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う一又は複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置が始動する場合に、各データ処理部を一旦起動させ、記録媒体の有無を検出し、記録媒体を受け付けていないデータ処理部は停止させる。この結果、内部に記録媒体を受け入れているデータ処理部のみが起動されることとなる。
【0010】
本発明に係るデータ処理装置は、起動した前記複数のデータ処理部の夫々が起動していることを示す起動表示を表示する表示手段と、停止したデータ処理部に係る前記起動表示を前記表示手段が表示することを停止する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0011】
また本発明においては、起動したデータ処理部が起動していることを示す起動表示を表示し、記録媒体を受け付けていないデータ処理部を停止した後は、停止したデータ処理部に係る起動表示の表示を停止する。
【0012】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の内の一又は複数のデータ処理部は、着脱可能な記録媒体を受け入れる受入手段を有し、前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを示す情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶している前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報に基づいて、前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを判定する手段と、該手段により記録媒体を受け入れていると判定された前記受入手段を有しているデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明においては、光ディスク等の着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う一又は複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、各データ処理部での記録媒体の有無を示す情報を動作中に予め記憶しておき、データ処理装置が始動する場合に、記憶している情報に基づいて、記録媒体を受け付けているデータ処理部のみを起動する。
【0014】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部の内の起動すべきデータ処理部を示す情報を受け付ける手段と、該手段が受け付けた前記情報が示すデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置の始動時に、起動すべきデータ処理部の指定を使用者から受け付け、指定されたデータ処理部のみを起動する。
【0016】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部の夫々を起動する順番を示す情報を受け付ける手段と、該手段が受け付けた前記情報が示す順番で前記複数のデータ処理部の夫々を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置の始動時に、各データ処理部を起動する順番の指定を使用者から受け付け、指定された順番で各データ処理部を起動する。
【0018】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の内の始動時に起動すべきデータ処理部を示す情報を受け付ける手段と、該手段が受け付けた前記情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報が示すデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、始動時に起動すべきデータ処理部の指定を使用者から予め受け付け、指定されたデータ処理部を示す情報を記憶しておき、始動時には記憶している情報が示すデータ処理部を起動する。
【0020】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の夫々を始動時に起動する順番を示す情報を受け付ける手段と、該手段が受け付けた前記情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報が示す順番で前記複数のデータ処理部の夫々を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、各データ処理部を始動時に起動する順番の指定を使用者から予め受け付け、指定された順番を示す情報を記憶しておき、始動時には記憶している情報が示す順番で各データ処理部を起動する。
【0022】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の夫々が所定期間の間に動作した頻度を示す情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報が示す前記頻度に応じて選択したデータ処理部を起動する起動手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、所定期間内における各データ処理部の使用頻度を記憶しておき、始動時には使用頻度に応じて選択したデータ処理部を選択して起動する。
【0024】
本発明に係るデータ処理装置は、前記起動手段は、前記情報が示す前記頻度が最大であるデータ処理部を起動する手段を有することを特徴とする。
【0025】
また本発明においては、データ処理装置は、始動時に、使用頻度が最大であるデータ処理部を起動する。
【0026】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の内、最後に動作したデータ処理部を示す情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報が示すデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、最後に動作したデータ処理部を示す情報を記憶しておき、始動時には最後に動作したデータ処理部を起動する。
【0028】
本発明に係るデータ処理装置は、起動したデータ処理部が起動していることを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする。
【0029】
また本発明においては、起動したデータ処理部が起動していることを表示手段で表示する。
【0030】
本発明に係るデータ処理装置は、ハードディスクにアクセスしてデータ処理を行うHDデータ処理部と、対応する着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う一又は複数のデータ処理部とを備えるデータ処理装置において、停止状態から始動する場合に、前記HDデータ処理部を起動する手段と、データ処理部が行うデータ処理の開始指示を受け付ける手段と、該手段が前記開始指示を受け付けた場合に、受け付けた前記開始指示に対応するデータ処理を行うデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0031】
本発明においては、ハードディスクにアクセスしてデータ処理を行うHDデータ処理部と、光ディスク等の着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行うデータ処理部とを備えるデータ処理装置は、始動時にHDデータ処理部を優先的に起動し、ハードディスクから光ディスクへのダビング等のデータ処理部が必要なデータ処理の開始指示を受け付けた場合にデータ処理部を起動する。
【0032】
本発明に係るデータ処理装置は、起動した前記HDデータ処理部が起動していること、及び起動したデータ処理部が起動していることを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする。
【0033】
また本発明においては、起動したHDデータ処理部及び起動したデータ処理部が起動していることを表示手段で表示する。
【0034】
本発明に係るデータ処理装置は、少なくとも一つの前記データ処理部に対応する記録媒体は、片面の記録容量が8.6ギガバイト以上の光ディスクであることを特徴とする。
【0035】
また本発明においては、データ処理装置は、記録媒体としてBD等の片面の記録容量が8.6ギガバイト以上である光ディスクに対応したデータ処理部を備える。
【発明の効果】
【0036】
本発明にあっては、テレビジョン番組の録画又は再生等をデータ処理装置で行うためには、記録媒体が必要であり、光ディスク等の着脱可能な記録媒体を受け入れていないデータ処理部は当面利用できないので、始動後に当面利用できないデータ処理部を停止することにより、データ処理装置の消費電力を削減することができる。
【0037】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、データ処理装置が記憶している情報に基づいて、各データ処理部を一旦起動させることなく光ディスク等の記録媒体の有無を検出することができるので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。また不必要なデータ処理部の起動に必要な時間を省略することができるので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0038】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、使用者が指定したデータ処理部を起動することにより、使用者が必要とするデータ処理部のみを起動するので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。また不必要なデータ処理部を起動させないので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0039】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、使用者が当面必要とするデータ処理部が最初に起動するようにデータ処理部の起動順を指定することにより、全てのデータ処理部が起動する前に必要なデータ処理部が使用可能になるので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0040】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、予め使用者が指定しておいたデータ処理部のみを起動するので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。また使用者の指定を始動時に受け付けることなく、予め指定されているデータ処理部を起動させるので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間をより短縮することが可能となる。
【0041】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、使用者が当面必要とするデータ処理部が最初に起動するように予め使用者が指定しておいた順にデータ処理部を起動することにより、全てのデータ処理部が起動する前に必要なデータ処理部が使用可能になるので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0042】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、過去の使用頻度が最大であるデータ処理部を起動させる等、過去の使用頻度に応じて選択したデータ処理部を起動することにより、過去の使用頻度が高いデータ処理部は次に使用者がデータ処理装置を使用する際にも使用される可能性が高いので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また使用される可能性が高いデータ処理部のみを起動させるので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。
【0043】
本発明にあっては、データ処理装置内で最後に動作したデータ処理部は、内容を途中まで再生した光ディスクを内部に収納してある等、次に使用者がデータ処理装置を使用する際に最初に使用される可能性が高いので、データ処理装置の始動時に、最後に動作したデータ処理部を起動することにより、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また使用される可能性が高いデータ処理部のみを起動させるので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。
【0044】
本発明にあっては、ハードディスクに対して情報の記録又は読み出しを行うデータ処理部は、長時間のテレビジョン番組をとりあえず録画する場合には最も利用しやすいデータ処理部であるので、データ処理装置の始動時に、ハードディスクを用いるデータ処理部を優先的に起動することにより、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また起動指示を受け付けない限り他のデータ処理部を起動しないので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。
【0045】
また本発明にあっては、データ処理装置が備えるデータ処理部の内、起動したデータ処理部が起動していることを表示手段で表示するので、使用者は、いずれのデータ処理部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0046】
更に本発明にあっては、記録容量が8.6ギガバイト以上である大容量の光ディスクを記録媒体として用いることによって、高画質の番組を長時間にわたって記録することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明のデータ処理装置である録画装置1を示す斜視図である。録画装置1は、本発明に係るデータ処理部として、記録媒体であるハードディスクを内蔵したHDドライブ部、BD(ブルーレイディスク)を記録媒体として使用可能なBDドライブ部、及びDVDを記録媒体として使用可能なDVDドライブ部を備えている。また録画装置1は、テレビジョンの地上デジタル放送、BS・110度CSデジタル放送、及び地上アナログ放送等を受信する複数のチューナ部を内蔵し、各チューナ部が受信した放送内容を示すデータを各記録媒体に記録できるようにしている。なおDVDドライブ部は、DVD−RW、DVD+RW、DVD−R、DVD+R、DVD−RAM、DVDビデオ、音楽用CD、CD−R、CD−RW、及びビデオCD等の複数フォーマットの光ディスクを使用可能であり、これらのDVDドライブ部が使用可能な光ディスクを総称して、以下「DVD」と称す。
【0048】
録画装置1は、高さ方向の厚みが薄い直方体状の筐体2を有し、筐体2の前面側の中央部分には開閉式のパネル部3を設けており、パネル部3の表面には、DVDに対する処理状態を示すリング状の第1表示部4、様々な処理状況を表示する円形の液晶表示部5、及びBDに対する処理状態を示すリング状の第2表示部6を設けている。第1表示部4は、ランプの点灯の有無又は点灯色等により、DVDドライブ部が起動していることを示す起動表示等の情報を表示する。また第2表示部6は、同様にしてBDドライブ部が起動していることを示す起動表示等の情報を表示する。また液晶表示部5は、HDドライブ部が起動していること、及び録画装置1が行っている処理内容等を示す情報を表示する。第1表示部4、液晶表示部5、及び第2表示部6は、本発明に係る表示手段である。
【0049】
また、録画装置1は、筐体2の前面2aの一端部分(図中では左端)に電源ボタン8aを配置し、他端部分(図中では右側)にパネル部3の開放ボタン8bとリモコン受光部7とを設けている。
【0050】
図2は、パネル部3を開放した録画装置1を示す斜視図である。パネル部3の内面、及びパネル部3の開放により露出する筐体2の前面には、各種のスイッチ及びボタンを有し、使用者の操作を受け付ける操作部8が設けられている。またパネル部3の開放により露出する筐体2の前面には、BDを受け入れるためのBD用開口部2c及びDVDを受け入れるためのDVD用開口部2eが形成されている。BD用開口部2c及びDVD用開口部2eは、横長矩形状に形成されており、夫々を閉鎖するように開閉可能なシャッタが取り付けられている。
【0051】
録画装置1は、BDを載置するためのBD用トレイ11を筐体2の内部に格納しており、操作部8又はリモコン受光部7で所定の指示を受け付けることにより、BD用トレイ11をBD用開口部2cから外部へ押し出す構成となっている。BDはカートリッジ内に光ディスクが収納された形態になっており、BD用トレイ11の上面はBDを載置できる形状になっている。BD用トレイ11がBDを載置した状態で操作部8又はリモコン受光部7が所定の指示を受け付けた場合に、BD用トレイ11は筐体2の内部へ引き込まれる。BD用トレイ11に載置されて筐体2の内部へ収納されたBDは、カートリッジ内の光ディスクがBD用のモータ部14で駆動回転されると共に、BD用ピックアップ部13から発せられる青色光で照射される。
【0052】
DVDを載置するためのDVD用トレイ12は、上述したBD用トレイ11と同様に通常は筐体2の内部に格納されており、操作部8又はリモコン受光部7が所定の指示を受け付けた場合に、DVD用開口部2eから外部へ押し出される構成となっている。DVD用トレイ12は、上面がDVDを載置できる形状になっており、DVDを載置した状態で操作部8又はリモコン受光部7が所定の指示を受け付けた場合に、DVD用トレイ12は筐体2の内部へ引き込まれる。DVD用トレイ12に載置されて筐体2の内部へ収納されたDVDは、カートリッジ内の光ディスクがDVD用のモータ部16で駆動回転されると共に、DVD用ピックアップ部15から発せられるレーザ光で照射される。また録画装置1は、筐体2の内部にHDドライブ部17を備えている。
【0053】
図3は、実施の形態1に係る録画装置1の主要な内部構成を示すブロック図である。録画装置1は、録画装置1全体の動作を制御する制御部20を備えている。制御部20には、画像及び音声に係るデータの処理及び伝送を行う画像/音声信号処理部26が接続されている。画像/音声信号処理部26には、各種放送を受信するための地上デジタルチューナ部21、BS・110度CSデジタルチューナ部22、及びVHF/UHFチューナ部23が接続されている。
【0054】
地上デジタルチューナ部21は地上デジタル放送のデータを受信し、BS・110度CSデジタルチューナ部22はBSデジタル放送及び110度CSデジタル放送のデータを受信し、各デジタルチューナ部21、22は受信したデータを画像/音声信号処理部26へ伝送する。地上デジタル放送、BSデジタル放送、及び110度CSデジタル放送にはデジタルハイビジョン放送が含まれており、各デジタルチューナ部21、22はデータ量が大きいデジタルハイビジョン放送の受信も行う。VHF/UHFチューナ部23は、地上アナログ放送のデータを受信し、受信したデータを画像/音声信号処理部26へ伝送する。また各チューナ部21、22、23は、各放送のコンテンツデータ以外に、電子番組表(EPG)データを受信することが可能であり、録画装置1は、受信したEPGデータを利用した番組選択又は番組予約を行うことができる。
【0055】
また画像/音声信号処理部26には、外部との間でデータを入出力するためのIEEE1394端子部9、外部へ画像・音声データを出力する外部出力部24、外部から入力される画像・音声データを受け付ける外部入力部25が接続されている。IEEE1394端子部9は、IEEE1394規格に対応した外部装置との接続用の入出力部であり、制御部20の制御に従って制御信号及び画像・音声等のデータを接続先の外部装置との間で送受信する。外部出力部24は、外部へ画像・音声データを出力する映像出力端子、S映像端子、D映像端子、音声出力端子、光デジタル端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)端子、及びアンテナ出力端子等を備えている。通常、外部出力部24には、録画装置1が受信した放送内容及び再生する内容等に係る画像及び音声を出力する装置に相当するテレビジョン装置が接続される。外部入力部25は、外部から各種データを受け付けるものであり、映像入力端子、S映像入力端子、及び音声入力端子等を備えている。
【0056】
また制御部20及び画像/音声信号処理部26には、HDドライブ部17、BDドライブ部18、及びDVDドライブ部19が接続された伝送制御処理部27が接続されている。伝送制御処理部27は、制御部20の制御に従って、データを所用の伝送先へ伝送する処理を行う。例えば伝送制御処理部27は、各チューナ部21〜23が受信したデータを画像/音声信号処理部26を介して受け付け、受け付けたデータを録画先となる各ドライブ部17〜19のいずれかへ伝送する。またダビングを行う場合は、ダビング元のドライブ部からダビング先のドライブ部へデータを伝送する。
【0057】
BDドライブ部18は、BDに対してデータの記録及び読み出しを行う本発明に係るデータ処理部である。BDドライブ部18は、本発明に係る受入部であるBD用トレイ11、受け入れたBDを回転駆動するためのモータ部14、並びにBDの有無検出、BDの空き容量検出、BDへのデータ書込、及びBDからのデータ読出等を行うための青色光を発するBD用ピックアップ部13を有する。またBDドライブ部18は、BDからデータの読み出しを行った場合、読み出したデータを伝送制御処理部27へ順次伝送する処理を行う。またBDドライブ部18は、BDへデータの書き込みを行う場合は、伝送制御処理部27から順次送られてくるデータをBD用ピックアップ部13によりBDへ書き込む処理を行う。
【0058】
DVDドライブ部19は、DVDに対してデータの記録及び/又は読み出しを行う本発明に係るデータ処理部である。DVDドライブ部19は、本発明に係る受入部であるDVD用トレイ12、受け入れたDVDを回転駆動するためのモータ部16、並びにDVDの有無検出、DVDの空き容量検出、DVDへのデータ書込、及びBDからのデータ読出等を行うためのレーザ光を発するDVD用ピックアップ部15を有する。またDVDドライブ部19は、DVDからデータの読み出しを行った場合、読み出したデータを伝送制御処理部27へ順次伝送する処理を行う。またDVDドライブ部19は、DVDへデータの書き込みを行う場合は、伝送制御処理部27から順次送られてくるデータをBD用ピックアップ部13によりDVDへ書き込む処理を行う。
【0059】
HDドライブ部17は、記録媒体であるハードディスクHDを内蔵しており、ハードディスクHDに対してデータの記録及び読み出しを行う本発明に係るデータ処理部である。HDドライブ部17は、ハードディスクHDを回転駆動するためのモータ部、並びにハードディスクHDへのデータの書き込み及び読み出しを行うヘッド部を有する。HDドライブ部17は、ヘッド部でハードディスクHDからデータの読み出しを行った場合、読み出したデータを伝送制御処理部27へ順次伝送する処理を行う。またHDドライブ部17は、ハードディスクHDへデータを記録する場合は、伝送制御処理部27から順次送られてくるデータをヘッド部でハードディスクHDへ書き込む処理を行う。
【0060】
また制御部20には、外部表示を制御する表示制御部50が接続されている。表示制御部50には、第1表示部4、液晶表示部5及び第2表示部6が接続されている。表示制御部50は、制御部20の制御に従って、第1表示部4、液晶表示部5及び第2表示部6に所定の情報を表示させる処理を行う。
【0061】
更に制御部20には、リモコン受光部7、操作部8、ROM31、RAM32、及びB−casカード読取部33が接続されている。リモコン受光部7は、リモコン装置40からの操作信号に係る赤外光を受光し、受光した内容を制御部20へ伝送する処理を行う。操作部8は、パネル部3の内面及びパネル部3の開放により露出する筐体2の前面に設けられた各種のスイッチ及びボタンの集合であり、各スイッチ又はボタンが使用者により操作されることにより、各スイッチ又はボタンに割り当てられた操作信号が制御部20へ伝送される。ROM31には制御部20用のプログラム、OSD用のメニュー画像データ、判断処理用の閾値及び基準値等が予め記録されている。RAM32には制御部20で処理される内容(データ)等が一時的に記録される。B−casカード読取部33は、各種デジタル放送の暗号化された放送波の暗号解除用のデータが記憶されているB−casカードを受け付け、受け付けたB−casカードの記録内容を読み取り、読み取った内容を制御部20へ伝送する。
【0062】
本発明においては、録画装置1は、処理を停止している状態から始動する場合に、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内で光ディスクを受け入れているドライブ部を起動させる処理を行う。図4は、実施の形態1に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0063】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S11)。制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を起動させる(S12)。制御部20は、次に、第1表示部4、液晶表示部5、及び第2表示部6に、各ドライブ部が起動していることを示す起動表示を表示させる(S13)。
【0064】
制御部20は、次に、BD用ピックアップ部13及びDVD用ピックアップ部15に光ディスクの有無を検出させる(S14)。制御部20は、次に、BD用ピックアップ部13及びDVD用ピックアップ部15の検出結果に基づいて、光ディスクを受け付けていないドライブ部があるか否かを判定する(S15)。BD用トレイ11がBDを受け入れ、またDVD用トレイ12がDVDを受け入れていることによって、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19が共に光ディスクを受け付けている場合は(S15:NO)、制御部20は、始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0065】
ステップS14で、BDドライブ部18又はDVDドライブ部19のいずれか一方又は両方が光ディスクを受け付けていない場合は(S15:YES)、制御部20は、光ディスクを受け入れていないドライブ部を停止させる(S16)。制御部20は、次に、第1表示部4、液晶表示部5、及び第2表示部6が表示している起動表示の内、停止したドライブ部に係る起動表示の表示を停止させ(S17)、始動時の処理を終了する。
【0066】
以上詳述した如く、本実施の形態においては、録画装置1が始動する場合に、各ドライブ部を一旦起動させ、光ディスクの有無を検出し、光ディスクを受け入れていないドライブ部は停止させる。この結果、内部に光ディスクを受け入れているドライブ部のみが起動している状態となる。テレビジョン番組の録画又は再生等を行うためには、記録媒体が必要であり、記録媒体である光ディスクを受け入れていないドライブ部は当面利用できないので、当面利用できないドライブ部を停止することにより、録画装置1の消費電力を削減することができる。また各ドライブ部の起動に応じて、ドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0067】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る録画装置1は、始動時に光ディスクを受け入れているドライブ部を起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
【0068】
図5は、実施の形態2に係る録画装置1の主要な内部構成を示すブロック図である。制御部20には、不揮発性の半導体メモリである状態記憶部(記憶手段)34が接続されている。状態記憶部34は、録画装置1の状態を示す情報を記憶する構成となっている。
【0069】
BD用トレイ11がBDを受け入れたことをBD用ピックアップ部13が検出した場合、又はDVD用トレイ12がDVDを受け入れたことをDVD用ピックアップ部15が検出した場合は、制御部20は、BD用トレイ11がBDを受け入れていること又はDVD用トレイがDVDを受け入れていることを示す情報を状態記憶部34に記憶させる。またBD用トレイ11からBDが取り出されたことをBD用ピックアップ部13が検出した場合、又はDVD用トレイ12からDVDが取り出されたことをDVD用ピックアップ部15が検出した場合は、制御部20は、BD用トレイ11がBDを受け入れていないこと又はDVD用トレイがDVDを受け入れていないことを示す情報を状態記憶部34に記憶させる。状態記憶部34は、以上の如き制御部20に記憶させられた情報を、録画装置1に通電がなされていない状態であっても記憶し続けている。録画装置1のその他の内部構成は実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
【0070】
図6は、実施の形態2に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0071】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S21)。制御部20は、まずHDドライブ部17を起動させ(S22)、液晶表示部5に、HDドライブ部17が起動していることを表示させる(S23)。
【0072】
制御部20は、次に、状態記憶部34が記憶している情報を状態記憶部34から読み出す(S24)。制御部20は、次に、読み出した情報に基づいて、BD用トレイ11がBDを受け入れるか、またはDVD用トレイ12がDVDを受け入れていることによって、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部が光ディスクを受け付けているか否かを判定する(S25)。制御部20は、次に、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、光ディスクを受け付けていると判定されたドライブ部を起動させ(S26)、第1表示部4又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S27)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0073】
以上の如く、本実施の形態においては、録画装置1は、各ドライブ部での光ディスクの有無を示す情報を動作中に予め記憶しておき、録画装置1の始動時に、記憶している情報に基づいて、光ディスクを受け付けているドライブ部のみを起動させる。各ドライブ部を一旦起動させることなく光ディスクの有無を検出することができるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また不必要なドライブ部の起動に必要な時間を省略することができるので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0074】
(実施の形態3)
実施の形態3に係る録画装置1は、始動時に使用者に指定されたドライブ部を起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観及び内部構成は図1〜図3に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。図7は、実施の形態3に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0075】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S31)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、起動するドライブ部の指定を使用者から受け付けるために必要な指定画面を示すデータを外部出力部24から出力し、外部出力部24に接続された図示しないテレビジョン装置に指定画面を出力させる(S32)。
【0076】
図8は、起動するドライブ部の指定を受け付けるための指定画面の例を示す模式図である。起動するドライブ部の指定を使用者に促す文面とブルーレイディスク、DVD及びハードディスクの夫々を示すアイコンとが出力される。使用者がリモコン装置40を操作することによって、ブルーレイディスク、DVD又はハードディスクのいずれかを示すアイコンをカーソルで選択することができる。ブルーレイディスク、DVD又はハードディスクのいずれかのアイコンが選択された状態でリモコン装置40の決定ボタンが押下される等の操作により、録画装置1はリモコン受光部7で起動するドライブ部の指定を受け付けることができる。
【0077】
制御部20は、次に、リモコン受光部7での起動するドライブ部の指定の受付を監視する(S33)。起動するドライブ部の指定の受付がない場合は(S33:NO)、制御部20は、起動するドライブ部の指定の受付の監視を続行する。起動するドライブ部の指定をリモコン受光部7で受け付けた場合は(S33:YES)、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、指定されたドライブ部を起動させる(S34)。制御部20は、次に、第1表示部4、液晶表示部5又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S35)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0078】
以上の如く、本実施の形態においては、起動すべきドライブ部の指定を使用者から受け付け、指定されたドライブ部のみを起動する。従って、使用者が必要とするドライブ部のみを起動させるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また不必要なドライブ部を起動させないので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0079】
なお本実施の形態においては、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、起動するドライブ部としていずれか一つの指定を受け付ける形態を示したが、これに限るものではなく、起動するドライブ部としていずれか二つ又は全てのドライブ部の指定を受け付ける形態であってもよい。
【0080】
(実施の形態4)
実施の形態4に係る録画装置1は、始動時に使用者に指定された順番で各ドライブ部を起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観及び内部構成は図1〜図3に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。図9は、実施の形態4に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0081】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S41)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を起動する順番の指定を使用者から受け付けるために必要な指定画面を示すデータを外部出力部24から出力し、外部出力部24に接続された図示しないテレビジョン装置に指定画面を出力させる(S42)。
【0082】
図10は、各ドライブ部を起動する順番の指定を受け付けるための指定画面の例を示す模式図である。各ドライブ部を起動する順番の指定を使用者に促す文面とブルーレイディスク、DVD及びハードディスクの夫々を示すアイコンとが出力される。使用者がリモコン装置40を操作することによって、ブルーレイディスク、DVD及びハードディスクの夫々を示すアイコンをカーソルで任意の順に選択することができる。ブルーレイディスク、DVD及びハードディスクの夫々のアイコンが任意の順に選択された状態でリモコン装置40の決定ボタンが押下される等の操作により、録画装置1はリモコン受光部7で各ドライブ部を起動する順番の指定を受け付けることができる。
【0083】
制御部20は、次に、リモコン受光部7での各ドライブ部を起動する順番の指定の受付を監視する(S43)。各ドライブ部を起動する順番の指定の受付がない場合は(S43:NO)、制御部20は、各ドライブ部を起動する順番の指定の受付の監視を続行する。各ドライブ部を起動する順番の指定をリモコン受光部7で受け付けた場合は(S43:YES)、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を指定された順番で起動させる(S44)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0084】
以上の如く、本実施の形態においては、各ドライブ部を起動する順番の指定を使用者から受け付け、指定された順番で各ドライブ部を起動する。使用者が当面必要とするドライブ部が最初に起動するように指定することによって、全てのドライブ部が起動する前に必要なドライブ部が使用可能になるので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0085】
(実施の形態5)
実施の形態5に係る録画装置1は、始動時に起動するドライブ部を予め設定しておき、始動時に設定に従った処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
【0086】
図11は、実施の形態5に係る録画装置1の主要な内部構成を示すブロック図である。制御部20には、不揮発性の半導体メモリである設定記憶部(記憶手段)35が接続されている。録画装置1は、始動時に起動すべきドライブ部の指定を使用者の操作により受け付け、設定記憶部35は、始動時に起動すべく指定を受け付けたドライブ部を示す設定情報を記憶する構成となっている。設定記憶部35は、録画装置1に通電がなされていない状態であっても設定情報を記憶し続けている。録画装置1のその他の内部構成は実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
【0087】
図12は、実施の形態5に係る録画装置1が設定情報を受け付ける処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0088】
制御部20は、使用者が操作部8を操作するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された信号をリモコン受光部7が受信することによる、設定指示の受付を監視している(S511)。設定指示の受付がない場合は(S511:NO)、制御部20は設定指示の受付の監視を続行する。設定指示を受け付けた場合は(S511:YES)、制御部20は、始動時に起動するドライブ部の指定を使用者から受け付けるために必要な指定画面を示すデータを外部出力部24から出力し、外部出力部24に接続された図示しないテレビジョン装置に指定画面を出力させる(S512)。指定画面は、例えば図8に示す如き画面であり、使用者が操作するリモコン装置4からの信号をリモコン受光部7が受信することにより、始動時に起動するドライブ部の指定を受け付けることができる。
【0089】
制御部20は、次に、リモコン受光部7での始動時に起動するドライブ部の指定の受付を監視する(S513)。ドライブ部の指定の受付がない場合は(S513:NO)、制御部20は、ドライブ部の指定の受付の監視を続行する。始動時に起動するドライブ部の指定をリモコン受光部7で受け付けた場合は(S513:YES)、制御部20は、指定されたドライブ部を示す設定情報を設定記憶部35に記憶させ(S514)、処理を終了する。
【0090】
図13は、実施の形態5に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0091】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S521)。制御部20は、次に、設定記憶部35から設定情報を読み出し(S522)、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、読み出した設定情報が示すドライブ部を起動させる(S523)。制御部20は、次に、第1表示部4、液晶表示部5又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示する(S524)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0092】
以上の如く、本実施の形態においては、始動時に起動すべきドライブ部の指定を使用者から予め受け付け、指定されたドライブ部を示す情報を記憶しておき、始動時には記憶している情報が示すドライブ部のみを起動する。従って、使用者が予め指定しているドライブ部のみを起動させるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また使用者の指定を始動時に受け付けることなく、予め指定されているドライブ部を起動させるので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間をより短縮することが可能となる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0093】
(実施の形態6)
実施の形態6に係る録画装置1は、各ドライブ部を始動時に起動する順番を予め設定しておき、始動時に設定に従った処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。本実施の形態に係る録画装置1の内部構成は、図11に示した実施の形態5とほぼ同様である。但し、録画装置1は、各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定を使用者の操作により受け付け、設定記憶部35は、各ドライブ部を始動時に起動する順番を示す設定情報を記憶する構成となっている。
【0094】
図14は、実施の形態6に係る録画装置1が設定情報を受け付ける処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0095】
制御部20は、使用者が操作部8を操作するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された信号をリモコン受光部7が受信することによる、設定指示の受付を監視している(S611)。設定指示の受付がない場合は(S611:NO)、制御部20は設定指示の受付の監視を続行する。設定指示を受け付けた場合は(S611:YES)、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定を使用者から受け付けるために必要な指定画面を示すデータを外部出力部24から出力し、外部出力部24に接続された図示しないテレビジョン装置に指定画面を出力させる(S612)。指定画面は、例えば図10に示す如き画面であり、使用者が操作するリモコン装置4からの信号をリモコン受光部7が受信することにより、各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定を受け付けることができる。
【0096】
制御部20は、次に、ドライブ部を通電開始に起動する順番の受付を監視する(S613)。各ドライブ部を起動する順番の指定の受付がない場合は(S613:NO)、制御部20は、各ドライブ部を起動する順番の受付の監視を続行する。各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定をリモコン受光部7で受け付けた場合は(S613:YES)、制御部20は、指定されたドライブ部を示す設定情報を設定記憶部35に記憶させ(S614)、処理を終了する。
【0097】
図15は、実施の形態6に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0098】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S621)。制御部20は、次に、設定記憶部35から設定情報を読み出し(S622)、読み出した設定情報が示す順番で、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を起動させる(S623)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0099】
以上の如く、本実施の形態においては、各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定を使用者から予め受け付け、指定された順番を示す情報を記憶しておき、始動時には記憶している情報が示す順番で各ドライブ部を起動する。使用者が当面必要とするドライブ部が最初に起動するように設定しておくことによって、全てのドライブ部が起動する前に必要なドライブ部が使用可能になるので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0100】
(実施の形態7)
実施の形態7に係る録画装置1は、使用頻度の高いドライブ部を始動時に起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。本実施の形態に係る録画装置1の内部構成は、図5に示した実施の形態2と同様であり、その説明を省略する。
【0101】
状態記憶部34は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部が使用された頻度を示す情報を記憶する構成となっている。制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19のいずれかのドライブ部が、テレビジョン番組の録画又は再生等で使用される都度、状態記憶部34が記憶する情報が示す各ドライブ部の使用頻度を追加する処理を行う。状態記憶部34は、制御部20に記憶させられた情報を一週間又は一ヶ月間等の所定期間記憶する構成となっている。即ち、状態記憶部34は、一週間又は一ヶ月間等の所定期間内において各ドライブ部が使用された頻度を示す情報を記憶している。
【0102】
図16は、実施の形態7に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0103】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S71)。制御部20は、次に、状態記憶部34が記憶している情報を状態記憶部34から読み出す(S72)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部の所定期間内の使用頻度を示す読み出した情報に基づいて、使用頻度が最大であるドライブ部を特定する(S73)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、使用頻度が最大であると特定したドライブ部を起動させ(S74)、第1表示部4、液晶表示部5又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S75)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0104】
以上の如く、本実施の形態においては、所定期間内における各ドライブ部の使用頻度を記憶しておき、始動時には使用頻度が最大であるドライブ部のみを起動する。過去の使用頻度が高いドライブ部は次に使用者が録画装置1を使用する際にも使用される可能性が高いので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また使用される可能性が高いドライブ部のみを起動させるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0105】
なお本実施の形態においては、録画装置1は、始動時に過去の使用頻度が最大であるドライブ部のみを起動する形態を示したが、これに限るものではなく、使用頻度が所定の値以上である一又は複数のドライブ部を起動させる等、使用頻度に応じたその他の方法で選択したドライブ部を起動する形態であってもよい。
【0106】
(実施の形態8)
実施の形態8に係る録画装置1は、最後に動作したドライブ部を始動時に起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。本実施の形態に係る録画装置1の内部構成は、図5に示した実施の形態2と同様であり、その説明を省略する。
【0107】
状態記憶部34は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、最後に動作したドライブ部を示す情報を記憶している。制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19のいずれかのドライブ部が、テレビジョン番組の録画又は再生等で使用される都度、状態記憶部34が記憶している情報を、新たに使用されたドライブ部を示す情報に書き換える処理を行う。例えば、録画装置1がテレビジョン番組の録画をHDドライブ部17を用いて行った場合はHDドライブ部17を示す情報を状態記憶部34が記憶し、次にハードディスクからBDへのダビングを録画装置1を行った場合は、改めてHDドライブ部17及びBDドライブ部18を示す情報を状態記憶部34が記憶する。
【0108】
図17は、実施の形態8に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0109】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S81)。制御部20は、次に、状態記憶部34が記憶している情報を状態記憶部34から読み出す(S82)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、最後に動作したドライブ部を示す読み出した情報に基づいて、最後に動作したドライブ部を特定する(S83)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、最後に動作したと特定したドライブ部を起動させ(S84)、第1表示部4、液晶表示部5又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S85)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0110】
以上の如く、本実施の形態においては、最後に動作したドライブ部を示す情報を記憶しておき、始動時には最後に動作したドライブ部のみを起動する。最後に使用したドライブ部は、内容を途中まで再生した光ディスクを内部に収納してある等、次に使用者が録画装置1を使用する際に最初に使用される可能性が高いので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また使用される可能性が高いドライブ部のみを起動させるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0111】
(実施の形態9)
実施の形態9に係る録画装置1は、複数のドライブ部の内、HDドライブ部17を優先的に起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観及び内部構成は図1〜図3に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。HDドライブ部17は本発明に係るHDデータ処理部であり、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19は本発明に係るデータ処理部である。
【0112】
図18は、実施の形態9に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0113】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S91)。制御部20は、HDドライブ部17を起動させる(S92)。制御部20は、液晶表示部5に、HDドライブ部17が起動していることを表示させる(S93)。
【0114】
制御部20は、次に、使用者が操作部8を操作するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された所定の信号をリモコン受光部7が受信することにより、ハードディスクHDからBD又はDVDへのダビング等、BDドライブ部18又はDVDドライブ部19が行うデータ処理の開始指示の受付を監視する(S94)。開始指示の受付がない場合は(S94:NO)、制御部20は処理を終了する。BDドライブ部18又はDVDドライブ部19が行うデータ処理の開始指示を受け付けた場合は(S94:YES)、制御部20は、開始指示を受け付けたデータ処理に係るドライブ部を起動させる(S95)。制御部20は、次に、第1表示部4又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S96)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画又はダビング等の処理を開始する。
【0115】
以上の如く、本実施の形態においては、始動時にHDドライブ部17を優先的に起動し、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19については、ハードディスクHDからBD又はDVDへのダビング等、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19が行うデータ処理の開始指示を受け付けた場合に起動する。HDドライブ部17は、内部にハードディスクを内蔵してあって記録媒体の交換が不必要であり、またBDに比較しても記憶容量が大きいので、長時間のテレビジョン番組をとりあえず録画する場合には最も利用しやすいドライブ部である。従って、最も利用しやすいHDドライブ部17を優先的に起動することにより、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また必要にならない限り他のドライブ部を起動しないので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0116】
なお、以上の実施の形態1〜9においては、本発明のデータ処理装置である録画装置1は、本発明に係る一のデータ処理部として、記録媒体としてBDを用いることができるBDドライブ部18を備える形態を示したが、BDに限ることなく、一般的に片面の記録容量が8.6ギガバイト以上の光ディスクを記録媒体として用いることができるデータ処理部を備えた形態でもよい。記録容量が8.6ギガバイト以上である大容量の光ディスクを記録媒体として用いることによって、高画質の番組を長時間にわたって記録することが可能となる。
【0117】
なお、以上の実施の形態1〜9においては、本発明のデータ処理装置である録画装置1は、本発明に係るデータ処理部としてHDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の3種類のデータ処理部を備える形態を示したが、これに限るものではなく、磁気テープを記録媒体としたデータ処理部等、その他の形態のデータ処理部を備えた形態であってもよい。また本発明のデータ処理装置が備えるデータ処理部の数は3種類に限るものではなく、同一種類のデータ処理部を複数備えた形態でもよく、2種類のデータ処理部を備えた形態又は4種類以上のデータ処理部を備えた形態であってもよい。
【0118】
また本発明のデータ処理装置は、以上の実施の形態1〜9で説明した機能の内の複数の機能を実現可能な構成とし、設定によっていずれかの機能を選択できる形態であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明のデータ処理装置である録画装置を示す斜視図である。
【図2】パネル部3を開放した録画装置を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1に係る録画装置の主要な内部構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態2に係る録画装置の主要な内部構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態2に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態3に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】起動するドライブ部の指定を受け付けるための指定画面の例を示す模式図である。
【図9】実施の形態4に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】各ドライブ部を起動する順番の指定を受け付けるための指定画面の例を示す模式図である。
【図11】実施の形態5に係る録画装置の主要な内部構成を示すブロック図である。
【図12】実施の形態5に係る録画装置が設定情報を受け付ける処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態5に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態6に係る録画装置が設定情報を受け付ける処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態6に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態7に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】実施の形態8に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】実施の形態9に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
1 録画装置(データ処理装置)
11 BD用トレイ(受入部)
12 DVD用トレイ(受入部)
17 HDドライブ部(データ処理部、HDデータ処理部)
18 BDドライブ部(データ処理部)
19 DVDドライブ部(データ処理部)
20 制御部
31 ROM
34 状態記憶部(記憶手段)
35 設定記憶部(記憶手段)
4 第1表示部(表示手段)
5 液晶表示部(表示手段)
6 第2表示部(表示手段)
7 リモコン受光部
8 操作部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスク又は光ディスク等、対応する記録媒体に対して情報の記録又は読み出しを行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録媒体として磁気テープを用い、テレビジョン番組の記録及び再生を行う録画装置が普及している。近年では、画質の向上又は録画時間の長時間化等の録画装置の能力の向上を図るために、記録媒体としてDVD等の光ディスク又はハードディスクを記録媒体として用いた録画装置が実用化されている。またこれら複数種類の記録媒体を同時に使用可能な録画装置も開発されている。
【0003】
例えば特許文献1には、録画装置が着脱可能な記録媒体とハードディスクとを備え、記録媒体へ番組の記録を行い、記録媒体の空き容量が減少するにつれてハードディスクへ番組の記録先を切り替えることによって、番組を完全に記録できるようにした技術が公開されている。また特許文献2には、夫々に光ディスクを収納することができる2つのディスクトレイを録画装置に具備し、収納した2枚の光ディスクに対し同時的に記録及び再生を行うことができる技術が開示されている。
【0004】
一方、従来に比べて記録容量を増大させた光ディスクとして、ブルーレイディスク(Blue-ray Disc:登録商標)及びHD DVD(High Definition DVD)が発表されている。以下、ブルーレイディスクをBDと言う。BDの場合は片面単層の記録容量は23.3ギガバイト(GB)、25GB、27GBの3種類が規格化されており、HD DVDの場合は片面単層の記録容量が15GBであるものが発表されており、20GBの仕様も検討されている。これらの光ディスクの記録容量は、片面2層記録での記録容量が8.5GBであるDVDの記録容量を凌駕しており、BDでは2時間に及ぶデジタルハイビジョン放送の番組を1枚のディスクに記録することができる。これらの光ディスクを使用する録画装置は、情報の記録及び再生を行うために波長が400nm帯の青色光を用いる構成となっている。特許文献3には、青色光を用いて光ディスクに対して情報の記録又は読み出しを行うための技術が開示されている。また特許文献4には、複数の波長の光を用いることによって、CD、DVD及びBD等の複数種類の光ディスクに対して情報の記録又は読み出しを可能とする技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−74839号公報
【特許文献2】特開2003−288771号公報
【特許文献3】特開2004−192801号公報
【特許文献4】特開2004−103135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数種類の記録媒体を同時に使用可能な録画装置では、夫々に対応する記録媒体に対して情報の記録又は読み出しを行う複数のデータ処理部を備えている。例えばDVD及びハードディスクを同時利用できる録画装置でハードディスクからDVDへダビングを行う場合等、複数のデータ処理部を同時に使用する場合もあるが、DVDの視聴等の通常の使用状況では、単一のデータ処理部を使用する場合が多い。しかし従来の録画装置では、始動時に複数のデータ処理部全てが起動するので、消費電力が大きいという問題がある。またデータ処理部は起動時にディスクチェック等のチェック処理を夫々に行うので、始動時に録画装置を使用できるまでに要する時間が長いという問題がある。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複数のデータ処理部を備えながら消費電力を削減することができるデータ処理装置を提供することにある。
【0007】
また本発明の他の目的とするところは、複数のデータ処理部を備えながら始動時に録画装置を使用できるまでに要する時間を短縮することができるデータ処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の内の一又は複数のデータ処理部は、着脱可能な記録媒体を受け入れる受入手段を有し、停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部を起動する手段と、前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを判定する手段と、該手段により記録媒体を受け入れていないと判定された前記受入手段を有しているデータ処理部を停止する手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明においては、光ディスク等の着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う一又は複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置が始動する場合に、各データ処理部を一旦起動させ、記録媒体の有無を検出し、記録媒体を受け付けていないデータ処理部は停止させる。この結果、内部に記録媒体を受け入れているデータ処理部のみが起動されることとなる。
【0010】
本発明に係るデータ処理装置は、起動した前記複数のデータ処理部の夫々が起動していることを示す起動表示を表示する表示手段と、停止したデータ処理部に係る前記起動表示を前記表示手段が表示することを停止する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0011】
また本発明においては、起動したデータ処理部が起動していることを示す起動表示を表示し、記録媒体を受け付けていないデータ処理部を停止した後は、停止したデータ処理部に係る起動表示の表示を停止する。
【0012】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の内の一又は複数のデータ処理部は、着脱可能な記録媒体を受け入れる受入手段を有し、前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを示す情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶している前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報に基づいて、前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを判定する手段と、該手段により記録媒体を受け入れていると判定された前記受入手段を有しているデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明においては、光ディスク等の着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う一又は複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、各データ処理部での記録媒体の有無を示す情報を動作中に予め記憶しておき、データ処理装置が始動する場合に、記憶している情報に基づいて、記録媒体を受け付けているデータ処理部のみを起動する。
【0014】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部の内の起動すべきデータ処理部を示す情報を受け付ける手段と、該手段が受け付けた前記情報が示すデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置の始動時に、起動すべきデータ処理部の指定を使用者から受け付け、指定されたデータ処理部のみを起動する。
【0016】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部の夫々を起動する順番を示す情報を受け付ける手段と、該手段が受け付けた前記情報が示す順番で前記複数のデータ処理部の夫々を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置の始動時に、各データ処理部を起動する順番の指定を使用者から受け付け、指定された順番で各データ処理部を起動する。
【0018】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の内の始動時に起動すべきデータ処理部を示す情報を受け付ける手段と、該手段が受け付けた前記情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報が示すデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、始動時に起動すべきデータ処理部の指定を使用者から予め受け付け、指定されたデータ処理部を示す情報を記憶しておき、始動時には記憶している情報が示すデータ処理部を起動する。
【0020】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の夫々を始動時に起動する順番を示す情報を受け付ける手段と、該手段が受け付けた前記情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報が示す順番で前記複数のデータ処理部の夫々を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、各データ処理部を始動時に起動する順番の指定を使用者から予め受け付け、指定された順番を示す情報を記憶しておき、始動時には記憶している情報が示す順番で各データ処理部を起動する。
【0022】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の夫々が所定期間の間に動作した頻度を示す情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報が示す前記頻度に応じて選択したデータ処理部を起動する起動手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、所定期間内における各データ処理部の使用頻度を記憶しておき、始動時には使用頻度に応じて選択したデータ処理部を選択して起動する。
【0024】
本発明に係るデータ処理装置は、前記起動手段は、前記情報が示す前記頻度が最大であるデータ処理部を起動する手段を有することを特徴とする。
【0025】
また本発明においては、データ処理装置は、始動時に、使用頻度が最大であるデータ処理部を起動する。
【0026】
本発明に係るデータ処理装置は、夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、前記複数のデータ処理部の内、最後に動作したデータ処理部を示す情報を記憶する記憶手段と、停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、該手段が読み出した前記情報が示すデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
本発明においては、複数のデータ処理部を備えたデータ処理装置は、最後に動作したデータ処理部を示す情報を記憶しておき、始動時には最後に動作したデータ処理部を起動する。
【0028】
本発明に係るデータ処理装置は、起動したデータ処理部が起動していることを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする。
【0029】
また本発明においては、起動したデータ処理部が起動していることを表示手段で表示する。
【0030】
本発明に係るデータ処理装置は、ハードディスクにアクセスしてデータ処理を行うHDデータ処理部と、対応する着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う一又は複数のデータ処理部とを備えるデータ処理装置において、停止状態から始動する場合に、前記HDデータ処理部を起動する手段と、データ処理部が行うデータ処理の開始指示を受け付ける手段と、該手段が前記開始指示を受け付けた場合に、受け付けた前記開始指示に対応するデータ処理を行うデータ処理部を起動する手段とを備えることを特徴とする。
【0031】
本発明においては、ハードディスクにアクセスしてデータ処理を行うHDデータ処理部と、光ディスク等の着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行うデータ処理部とを備えるデータ処理装置は、始動時にHDデータ処理部を優先的に起動し、ハードディスクから光ディスクへのダビング等のデータ処理部が必要なデータ処理の開始指示を受け付けた場合にデータ処理部を起動する。
【0032】
本発明に係るデータ処理装置は、起動した前記HDデータ処理部が起動していること、及び起動したデータ処理部が起動していることを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする。
【0033】
また本発明においては、起動したHDデータ処理部及び起動したデータ処理部が起動していることを表示手段で表示する。
【0034】
本発明に係るデータ処理装置は、少なくとも一つの前記データ処理部に対応する記録媒体は、片面の記録容量が8.6ギガバイト以上の光ディスクであることを特徴とする。
【0035】
また本発明においては、データ処理装置は、記録媒体としてBD等の片面の記録容量が8.6ギガバイト以上である光ディスクに対応したデータ処理部を備える。
【発明の効果】
【0036】
本発明にあっては、テレビジョン番組の録画又は再生等をデータ処理装置で行うためには、記録媒体が必要であり、光ディスク等の着脱可能な記録媒体を受け入れていないデータ処理部は当面利用できないので、始動後に当面利用できないデータ処理部を停止することにより、データ処理装置の消費電力を削減することができる。
【0037】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、データ処理装置が記憶している情報に基づいて、各データ処理部を一旦起動させることなく光ディスク等の記録媒体の有無を検出することができるので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。また不必要なデータ処理部の起動に必要な時間を省略することができるので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0038】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、使用者が指定したデータ処理部を起動することにより、使用者が必要とするデータ処理部のみを起動するので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。また不必要なデータ処理部を起動させないので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0039】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、使用者が当面必要とするデータ処理部が最初に起動するようにデータ処理部の起動順を指定することにより、全てのデータ処理部が起動する前に必要なデータ処理部が使用可能になるので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0040】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、予め使用者が指定しておいたデータ処理部のみを起動するので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。また使用者の指定を始動時に受け付けることなく、予め指定されているデータ処理部を起動させるので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間をより短縮することが可能となる。
【0041】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、使用者が当面必要とするデータ処理部が最初に起動するように予め使用者が指定しておいた順にデータ処理部を起動することにより、全てのデータ処理部が起動する前に必要なデータ処理部が使用可能になるので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0042】
本発明にあっては、データ処理装置の始動時に、過去の使用頻度が最大であるデータ処理部を起動させる等、過去の使用頻度に応じて選択したデータ処理部を起動することにより、過去の使用頻度が高いデータ処理部は次に使用者がデータ処理装置を使用する際にも使用される可能性が高いので、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また使用される可能性が高いデータ処理部のみを起動させるので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。
【0043】
本発明にあっては、データ処理装置内で最後に動作したデータ処理部は、内容を途中まで再生した光ディスクを内部に収納してある等、次に使用者がデータ処理装置を使用する際に最初に使用される可能性が高いので、データ処理装置の始動時に、最後に動作したデータ処理部を起動することにより、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また使用される可能性が高いデータ処理部のみを起動させるので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。
【0044】
本発明にあっては、ハードディスクに対して情報の記録又は読み出しを行うデータ処理部は、長時間のテレビジョン番組をとりあえず録画する場合には最も利用しやすいデータ処理部であるので、データ処理装置の始動時に、ハードディスクを用いるデータ処理部を優先的に起動することにより、始動時にデータ処理装置が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また起動指示を受け付けない限り他のデータ処理部を起動しないので、データ処理装置の消費電力を削減することができる。
【0045】
また本発明にあっては、データ処理装置が備えるデータ処理部の内、起動したデータ処理部が起動していることを表示手段で表示するので、使用者は、いずれのデータ処理部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0046】
更に本発明にあっては、記録容量が8.6ギガバイト以上である大容量の光ディスクを記録媒体として用いることによって、高画質の番組を長時間にわたって記録することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明のデータ処理装置である録画装置1を示す斜視図である。録画装置1は、本発明に係るデータ処理部として、記録媒体であるハードディスクを内蔵したHDドライブ部、BD(ブルーレイディスク)を記録媒体として使用可能なBDドライブ部、及びDVDを記録媒体として使用可能なDVDドライブ部を備えている。また録画装置1は、テレビジョンの地上デジタル放送、BS・110度CSデジタル放送、及び地上アナログ放送等を受信する複数のチューナ部を内蔵し、各チューナ部が受信した放送内容を示すデータを各記録媒体に記録できるようにしている。なおDVDドライブ部は、DVD−RW、DVD+RW、DVD−R、DVD+R、DVD−RAM、DVDビデオ、音楽用CD、CD−R、CD−RW、及びビデオCD等の複数フォーマットの光ディスクを使用可能であり、これらのDVDドライブ部が使用可能な光ディスクを総称して、以下「DVD」と称す。
【0048】
録画装置1は、高さ方向の厚みが薄い直方体状の筐体2を有し、筐体2の前面側の中央部分には開閉式のパネル部3を設けており、パネル部3の表面には、DVDに対する処理状態を示すリング状の第1表示部4、様々な処理状況を表示する円形の液晶表示部5、及びBDに対する処理状態を示すリング状の第2表示部6を設けている。第1表示部4は、ランプの点灯の有無又は点灯色等により、DVDドライブ部が起動していることを示す起動表示等の情報を表示する。また第2表示部6は、同様にしてBDドライブ部が起動していることを示す起動表示等の情報を表示する。また液晶表示部5は、HDドライブ部が起動していること、及び録画装置1が行っている処理内容等を示す情報を表示する。第1表示部4、液晶表示部5、及び第2表示部6は、本発明に係る表示手段である。
【0049】
また、録画装置1は、筐体2の前面2aの一端部分(図中では左端)に電源ボタン8aを配置し、他端部分(図中では右側)にパネル部3の開放ボタン8bとリモコン受光部7とを設けている。
【0050】
図2は、パネル部3を開放した録画装置1を示す斜視図である。パネル部3の内面、及びパネル部3の開放により露出する筐体2の前面には、各種のスイッチ及びボタンを有し、使用者の操作を受け付ける操作部8が設けられている。またパネル部3の開放により露出する筐体2の前面には、BDを受け入れるためのBD用開口部2c及びDVDを受け入れるためのDVD用開口部2eが形成されている。BD用開口部2c及びDVD用開口部2eは、横長矩形状に形成されており、夫々を閉鎖するように開閉可能なシャッタが取り付けられている。
【0051】
録画装置1は、BDを載置するためのBD用トレイ11を筐体2の内部に格納しており、操作部8又はリモコン受光部7で所定の指示を受け付けることにより、BD用トレイ11をBD用開口部2cから外部へ押し出す構成となっている。BDはカートリッジ内に光ディスクが収納された形態になっており、BD用トレイ11の上面はBDを載置できる形状になっている。BD用トレイ11がBDを載置した状態で操作部8又はリモコン受光部7が所定の指示を受け付けた場合に、BD用トレイ11は筐体2の内部へ引き込まれる。BD用トレイ11に載置されて筐体2の内部へ収納されたBDは、カートリッジ内の光ディスクがBD用のモータ部14で駆動回転されると共に、BD用ピックアップ部13から発せられる青色光で照射される。
【0052】
DVDを載置するためのDVD用トレイ12は、上述したBD用トレイ11と同様に通常は筐体2の内部に格納されており、操作部8又はリモコン受光部7が所定の指示を受け付けた場合に、DVD用開口部2eから外部へ押し出される構成となっている。DVD用トレイ12は、上面がDVDを載置できる形状になっており、DVDを載置した状態で操作部8又はリモコン受光部7が所定の指示を受け付けた場合に、DVD用トレイ12は筐体2の内部へ引き込まれる。DVD用トレイ12に載置されて筐体2の内部へ収納されたDVDは、カートリッジ内の光ディスクがDVD用のモータ部16で駆動回転されると共に、DVD用ピックアップ部15から発せられるレーザ光で照射される。また録画装置1は、筐体2の内部にHDドライブ部17を備えている。
【0053】
図3は、実施の形態1に係る録画装置1の主要な内部構成を示すブロック図である。録画装置1は、録画装置1全体の動作を制御する制御部20を備えている。制御部20には、画像及び音声に係るデータの処理及び伝送を行う画像/音声信号処理部26が接続されている。画像/音声信号処理部26には、各種放送を受信するための地上デジタルチューナ部21、BS・110度CSデジタルチューナ部22、及びVHF/UHFチューナ部23が接続されている。
【0054】
地上デジタルチューナ部21は地上デジタル放送のデータを受信し、BS・110度CSデジタルチューナ部22はBSデジタル放送及び110度CSデジタル放送のデータを受信し、各デジタルチューナ部21、22は受信したデータを画像/音声信号処理部26へ伝送する。地上デジタル放送、BSデジタル放送、及び110度CSデジタル放送にはデジタルハイビジョン放送が含まれており、各デジタルチューナ部21、22はデータ量が大きいデジタルハイビジョン放送の受信も行う。VHF/UHFチューナ部23は、地上アナログ放送のデータを受信し、受信したデータを画像/音声信号処理部26へ伝送する。また各チューナ部21、22、23は、各放送のコンテンツデータ以外に、電子番組表(EPG)データを受信することが可能であり、録画装置1は、受信したEPGデータを利用した番組選択又は番組予約を行うことができる。
【0055】
また画像/音声信号処理部26には、外部との間でデータを入出力するためのIEEE1394端子部9、外部へ画像・音声データを出力する外部出力部24、外部から入力される画像・音声データを受け付ける外部入力部25が接続されている。IEEE1394端子部9は、IEEE1394規格に対応した外部装置との接続用の入出力部であり、制御部20の制御に従って制御信号及び画像・音声等のデータを接続先の外部装置との間で送受信する。外部出力部24は、外部へ画像・音声データを出力する映像出力端子、S映像端子、D映像端子、音声出力端子、光デジタル端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)端子、及びアンテナ出力端子等を備えている。通常、外部出力部24には、録画装置1が受信した放送内容及び再生する内容等に係る画像及び音声を出力する装置に相当するテレビジョン装置が接続される。外部入力部25は、外部から各種データを受け付けるものであり、映像入力端子、S映像入力端子、及び音声入力端子等を備えている。
【0056】
また制御部20及び画像/音声信号処理部26には、HDドライブ部17、BDドライブ部18、及びDVDドライブ部19が接続された伝送制御処理部27が接続されている。伝送制御処理部27は、制御部20の制御に従って、データを所用の伝送先へ伝送する処理を行う。例えば伝送制御処理部27は、各チューナ部21〜23が受信したデータを画像/音声信号処理部26を介して受け付け、受け付けたデータを録画先となる各ドライブ部17〜19のいずれかへ伝送する。またダビングを行う場合は、ダビング元のドライブ部からダビング先のドライブ部へデータを伝送する。
【0057】
BDドライブ部18は、BDに対してデータの記録及び読み出しを行う本発明に係るデータ処理部である。BDドライブ部18は、本発明に係る受入部であるBD用トレイ11、受け入れたBDを回転駆動するためのモータ部14、並びにBDの有無検出、BDの空き容量検出、BDへのデータ書込、及びBDからのデータ読出等を行うための青色光を発するBD用ピックアップ部13を有する。またBDドライブ部18は、BDからデータの読み出しを行った場合、読み出したデータを伝送制御処理部27へ順次伝送する処理を行う。またBDドライブ部18は、BDへデータの書き込みを行う場合は、伝送制御処理部27から順次送られてくるデータをBD用ピックアップ部13によりBDへ書き込む処理を行う。
【0058】
DVDドライブ部19は、DVDに対してデータの記録及び/又は読み出しを行う本発明に係るデータ処理部である。DVDドライブ部19は、本発明に係る受入部であるDVD用トレイ12、受け入れたDVDを回転駆動するためのモータ部16、並びにDVDの有無検出、DVDの空き容量検出、DVDへのデータ書込、及びBDからのデータ読出等を行うためのレーザ光を発するDVD用ピックアップ部15を有する。またDVDドライブ部19は、DVDからデータの読み出しを行った場合、読み出したデータを伝送制御処理部27へ順次伝送する処理を行う。またDVDドライブ部19は、DVDへデータの書き込みを行う場合は、伝送制御処理部27から順次送られてくるデータをBD用ピックアップ部13によりDVDへ書き込む処理を行う。
【0059】
HDドライブ部17は、記録媒体であるハードディスクHDを内蔵しており、ハードディスクHDに対してデータの記録及び読み出しを行う本発明に係るデータ処理部である。HDドライブ部17は、ハードディスクHDを回転駆動するためのモータ部、並びにハードディスクHDへのデータの書き込み及び読み出しを行うヘッド部を有する。HDドライブ部17は、ヘッド部でハードディスクHDからデータの読み出しを行った場合、読み出したデータを伝送制御処理部27へ順次伝送する処理を行う。またHDドライブ部17は、ハードディスクHDへデータを記録する場合は、伝送制御処理部27から順次送られてくるデータをヘッド部でハードディスクHDへ書き込む処理を行う。
【0060】
また制御部20には、外部表示を制御する表示制御部50が接続されている。表示制御部50には、第1表示部4、液晶表示部5及び第2表示部6が接続されている。表示制御部50は、制御部20の制御に従って、第1表示部4、液晶表示部5及び第2表示部6に所定の情報を表示させる処理を行う。
【0061】
更に制御部20には、リモコン受光部7、操作部8、ROM31、RAM32、及びB−casカード読取部33が接続されている。リモコン受光部7は、リモコン装置40からの操作信号に係る赤外光を受光し、受光した内容を制御部20へ伝送する処理を行う。操作部8は、パネル部3の内面及びパネル部3の開放により露出する筐体2の前面に設けられた各種のスイッチ及びボタンの集合であり、各スイッチ又はボタンが使用者により操作されることにより、各スイッチ又はボタンに割り当てられた操作信号が制御部20へ伝送される。ROM31には制御部20用のプログラム、OSD用のメニュー画像データ、判断処理用の閾値及び基準値等が予め記録されている。RAM32には制御部20で処理される内容(データ)等が一時的に記録される。B−casカード読取部33は、各種デジタル放送の暗号化された放送波の暗号解除用のデータが記憶されているB−casカードを受け付け、受け付けたB−casカードの記録内容を読み取り、読み取った内容を制御部20へ伝送する。
【0062】
本発明においては、録画装置1は、処理を停止している状態から始動する場合に、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内で光ディスクを受け入れているドライブ部を起動させる処理を行う。図4は、実施の形態1に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0063】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S11)。制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を起動させる(S12)。制御部20は、次に、第1表示部4、液晶表示部5、及び第2表示部6に、各ドライブ部が起動していることを示す起動表示を表示させる(S13)。
【0064】
制御部20は、次に、BD用ピックアップ部13及びDVD用ピックアップ部15に光ディスクの有無を検出させる(S14)。制御部20は、次に、BD用ピックアップ部13及びDVD用ピックアップ部15の検出結果に基づいて、光ディスクを受け付けていないドライブ部があるか否かを判定する(S15)。BD用トレイ11がBDを受け入れ、またDVD用トレイ12がDVDを受け入れていることによって、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19が共に光ディスクを受け付けている場合は(S15:NO)、制御部20は、始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0065】
ステップS14で、BDドライブ部18又はDVDドライブ部19のいずれか一方又は両方が光ディスクを受け付けていない場合は(S15:YES)、制御部20は、光ディスクを受け入れていないドライブ部を停止させる(S16)。制御部20は、次に、第1表示部4、液晶表示部5、及び第2表示部6が表示している起動表示の内、停止したドライブ部に係る起動表示の表示を停止させ(S17)、始動時の処理を終了する。
【0066】
以上詳述した如く、本実施の形態においては、録画装置1が始動する場合に、各ドライブ部を一旦起動させ、光ディスクの有無を検出し、光ディスクを受け入れていないドライブ部は停止させる。この結果、内部に光ディスクを受け入れているドライブ部のみが起動している状態となる。テレビジョン番組の録画又は再生等を行うためには、記録媒体が必要であり、記録媒体である光ディスクを受け入れていないドライブ部は当面利用できないので、当面利用できないドライブ部を停止することにより、録画装置1の消費電力を削減することができる。また各ドライブ部の起動に応じて、ドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0067】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る録画装置1は、始動時に光ディスクを受け入れているドライブ部を起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
【0068】
図5は、実施の形態2に係る録画装置1の主要な内部構成を示すブロック図である。制御部20には、不揮発性の半導体メモリである状態記憶部(記憶手段)34が接続されている。状態記憶部34は、録画装置1の状態を示す情報を記憶する構成となっている。
【0069】
BD用トレイ11がBDを受け入れたことをBD用ピックアップ部13が検出した場合、又はDVD用トレイ12がDVDを受け入れたことをDVD用ピックアップ部15が検出した場合は、制御部20は、BD用トレイ11がBDを受け入れていること又はDVD用トレイがDVDを受け入れていることを示す情報を状態記憶部34に記憶させる。またBD用トレイ11からBDが取り出されたことをBD用ピックアップ部13が検出した場合、又はDVD用トレイ12からDVDが取り出されたことをDVD用ピックアップ部15が検出した場合は、制御部20は、BD用トレイ11がBDを受け入れていないこと又はDVD用トレイがDVDを受け入れていないことを示す情報を状態記憶部34に記憶させる。状態記憶部34は、以上の如き制御部20に記憶させられた情報を、録画装置1に通電がなされていない状態であっても記憶し続けている。録画装置1のその他の内部構成は実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
【0070】
図6は、実施の形態2に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0071】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S21)。制御部20は、まずHDドライブ部17を起動させ(S22)、液晶表示部5に、HDドライブ部17が起動していることを表示させる(S23)。
【0072】
制御部20は、次に、状態記憶部34が記憶している情報を状態記憶部34から読み出す(S24)。制御部20は、次に、読み出した情報に基づいて、BD用トレイ11がBDを受け入れるか、またはDVD用トレイ12がDVDを受け入れていることによって、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部が光ディスクを受け付けているか否かを判定する(S25)。制御部20は、次に、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、光ディスクを受け付けていると判定されたドライブ部を起動させ(S26)、第1表示部4又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S27)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0073】
以上の如く、本実施の形態においては、録画装置1は、各ドライブ部での光ディスクの有無を示す情報を動作中に予め記憶しておき、録画装置1の始動時に、記憶している情報に基づいて、光ディスクを受け付けているドライブ部のみを起動させる。各ドライブ部を一旦起動させることなく光ディスクの有無を検出することができるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また不必要なドライブ部の起動に必要な時間を省略することができるので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0074】
(実施の形態3)
実施の形態3に係る録画装置1は、始動時に使用者に指定されたドライブ部を起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観及び内部構成は図1〜図3に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。図7は、実施の形態3に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0075】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S31)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、起動するドライブ部の指定を使用者から受け付けるために必要な指定画面を示すデータを外部出力部24から出力し、外部出力部24に接続された図示しないテレビジョン装置に指定画面を出力させる(S32)。
【0076】
図8は、起動するドライブ部の指定を受け付けるための指定画面の例を示す模式図である。起動するドライブ部の指定を使用者に促す文面とブルーレイディスク、DVD及びハードディスクの夫々を示すアイコンとが出力される。使用者がリモコン装置40を操作することによって、ブルーレイディスク、DVD又はハードディスクのいずれかを示すアイコンをカーソルで選択することができる。ブルーレイディスク、DVD又はハードディスクのいずれかのアイコンが選択された状態でリモコン装置40の決定ボタンが押下される等の操作により、録画装置1はリモコン受光部7で起動するドライブ部の指定を受け付けることができる。
【0077】
制御部20は、次に、リモコン受光部7での起動するドライブ部の指定の受付を監視する(S33)。起動するドライブ部の指定の受付がない場合は(S33:NO)、制御部20は、起動するドライブ部の指定の受付の監視を続行する。起動するドライブ部の指定をリモコン受光部7で受け付けた場合は(S33:YES)、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、指定されたドライブ部を起動させる(S34)。制御部20は、次に、第1表示部4、液晶表示部5又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S35)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0078】
以上の如く、本実施の形態においては、起動すべきドライブ部の指定を使用者から受け付け、指定されたドライブ部のみを起動する。従って、使用者が必要とするドライブ部のみを起動させるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また不必要なドライブ部を起動させないので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0079】
なお本実施の形態においては、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、起動するドライブ部としていずれか一つの指定を受け付ける形態を示したが、これに限るものではなく、起動するドライブ部としていずれか二つ又は全てのドライブ部の指定を受け付ける形態であってもよい。
【0080】
(実施の形態4)
実施の形態4に係る録画装置1は、始動時に使用者に指定された順番で各ドライブ部を起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観及び内部構成は図1〜図3に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。図9は、実施の形態4に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0081】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S41)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を起動する順番の指定を使用者から受け付けるために必要な指定画面を示すデータを外部出力部24から出力し、外部出力部24に接続された図示しないテレビジョン装置に指定画面を出力させる(S42)。
【0082】
図10は、各ドライブ部を起動する順番の指定を受け付けるための指定画面の例を示す模式図である。各ドライブ部を起動する順番の指定を使用者に促す文面とブルーレイディスク、DVD及びハードディスクの夫々を示すアイコンとが出力される。使用者がリモコン装置40を操作することによって、ブルーレイディスク、DVD及びハードディスクの夫々を示すアイコンをカーソルで任意の順に選択することができる。ブルーレイディスク、DVD及びハードディスクの夫々のアイコンが任意の順に選択された状態でリモコン装置40の決定ボタンが押下される等の操作により、録画装置1はリモコン受光部7で各ドライブ部を起動する順番の指定を受け付けることができる。
【0083】
制御部20は、次に、リモコン受光部7での各ドライブ部を起動する順番の指定の受付を監視する(S43)。各ドライブ部を起動する順番の指定の受付がない場合は(S43:NO)、制御部20は、各ドライブ部を起動する順番の指定の受付の監視を続行する。各ドライブ部を起動する順番の指定をリモコン受光部7で受け付けた場合は(S43:YES)、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を指定された順番で起動させる(S44)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0084】
以上の如く、本実施の形態においては、各ドライブ部を起動する順番の指定を使用者から受け付け、指定された順番で各ドライブ部を起動する。使用者が当面必要とするドライブ部が最初に起動するように指定することによって、全てのドライブ部が起動する前に必要なドライブ部が使用可能になるので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0085】
(実施の形態5)
実施の形態5に係る録画装置1は、始動時に起動するドライブ部を予め設定しておき、始動時に設定に従った処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
【0086】
図11は、実施の形態5に係る録画装置1の主要な内部構成を示すブロック図である。制御部20には、不揮発性の半導体メモリである設定記憶部(記憶手段)35が接続されている。録画装置1は、始動時に起動すべきドライブ部の指定を使用者の操作により受け付け、設定記憶部35は、始動時に起動すべく指定を受け付けたドライブ部を示す設定情報を記憶する構成となっている。設定記憶部35は、録画装置1に通電がなされていない状態であっても設定情報を記憶し続けている。録画装置1のその他の内部構成は実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
【0087】
図12は、実施の形態5に係る録画装置1が設定情報を受け付ける処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0088】
制御部20は、使用者が操作部8を操作するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された信号をリモコン受光部7が受信することによる、設定指示の受付を監視している(S511)。設定指示の受付がない場合は(S511:NO)、制御部20は設定指示の受付の監視を続行する。設定指示を受け付けた場合は(S511:YES)、制御部20は、始動時に起動するドライブ部の指定を使用者から受け付けるために必要な指定画面を示すデータを外部出力部24から出力し、外部出力部24に接続された図示しないテレビジョン装置に指定画面を出力させる(S512)。指定画面は、例えば図8に示す如き画面であり、使用者が操作するリモコン装置4からの信号をリモコン受光部7が受信することにより、始動時に起動するドライブ部の指定を受け付けることができる。
【0089】
制御部20は、次に、リモコン受光部7での始動時に起動するドライブ部の指定の受付を監視する(S513)。ドライブ部の指定の受付がない場合は(S513:NO)、制御部20は、ドライブ部の指定の受付の監視を続行する。始動時に起動するドライブ部の指定をリモコン受光部7で受け付けた場合は(S513:YES)、制御部20は、指定されたドライブ部を示す設定情報を設定記憶部35に記憶させ(S514)、処理を終了する。
【0090】
図13は、実施の形態5に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0091】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S521)。制御部20は、次に、設定記憶部35から設定情報を読み出し(S522)、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、読み出した設定情報が示すドライブ部を起動させる(S523)。制御部20は、次に、第1表示部4、液晶表示部5又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示する(S524)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0092】
以上の如く、本実施の形態においては、始動時に起動すべきドライブ部の指定を使用者から予め受け付け、指定されたドライブ部を示す情報を記憶しておき、始動時には記憶している情報が示すドライブ部のみを起動する。従って、使用者が予め指定しているドライブ部のみを起動させるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また使用者の指定を始動時に受け付けることなく、予め指定されているドライブ部を起動させるので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間をより短縮することが可能となる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0093】
(実施の形態6)
実施の形態6に係る録画装置1は、各ドライブ部を始動時に起動する順番を予め設定しておき、始動時に設定に従った処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。本実施の形態に係る録画装置1の内部構成は、図11に示した実施の形態5とほぼ同様である。但し、録画装置1は、各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定を使用者の操作により受け付け、設定記憶部35は、各ドライブ部を始動時に起動する順番を示す設定情報を記憶する構成となっている。
【0094】
図14は、実施の形態6に係る録画装置1が設定情報を受け付ける処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0095】
制御部20は、使用者が操作部8を操作するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された信号をリモコン受光部7が受信することによる、設定指示の受付を監視している(S611)。設定指示の受付がない場合は(S611:NO)、制御部20は設定指示の受付の監視を続行する。設定指示を受け付けた場合は(S611:YES)、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定を使用者から受け付けるために必要な指定画面を示すデータを外部出力部24から出力し、外部出力部24に接続された図示しないテレビジョン装置に指定画面を出力させる(S612)。指定画面は、例えば図10に示す如き画面であり、使用者が操作するリモコン装置4からの信号をリモコン受光部7が受信することにより、各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定を受け付けることができる。
【0096】
制御部20は、次に、ドライブ部を通電開始に起動する順番の受付を監視する(S613)。各ドライブ部を起動する順番の指定の受付がない場合は(S613:NO)、制御部20は、各ドライブ部を起動する順番の受付の監視を続行する。各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定をリモコン受光部7で受け付けた場合は(S613:YES)、制御部20は、指定されたドライブ部を示す設定情報を設定記憶部35に記憶させ(S614)、処理を終了する。
【0097】
図15は、実施の形態6に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0098】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S621)。制御部20は、次に、設定記憶部35から設定情報を読み出し(S622)、読み出した設定情報が示す順番で、制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部を起動させる(S623)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0099】
以上の如く、本実施の形態においては、各ドライブ部を始動時に起動する順番の指定を使用者から予め受け付け、指定された順番を示す情報を記憶しておき、始動時には記憶している情報が示す順番で各ドライブ部を起動する。使用者が当面必要とするドライブ部が最初に起動するように設定しておくことによって、全てのドライブ部が起動する前に必要なドライブ部が使用可能になるので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0100】
(実施の形態7)
実施の形態7に係る録画装置1は、使用頻度の高いドライブ部を始動時に起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。本実施の形態に係る録画装置1の内部構成は、図5に示した実施の形態2と同様であり、その説明を省略する。
【0101】
状態記憶部34は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部が使用された頻度を示す情報を記憶する構成となっている。制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19のいずれかのドライブ部が、テレビジョン番組の録画又は再生等で使用される都度、状態記憶部34が記憶する情報が示す各ドライブ部の使用頻度を追加する処理を行う。状態記憶部34は、制御部20に記憶させられた情報を一週間又は一ヶ月間等の所定期間記憶する構成となっている。即ち、状態記憶部34は、一週間又は一ヶ月間等の所定期間内において各ドライブ部が使用された頻度を示す情報を記憶している。
【0102】
図16は、実施の形態7に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0103】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S71)。制御部20は、次に、状態記憶部34が記憶している情報を状態記憶部34から読み出す(S72)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の各ドライブ部の所定期間内の使用頻度を示す読み出した情報に基づいて、使用頻度が最大であるドライブ部を特定する(S73)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、使用頻度が最大であると特定したドライブ部を起動させ(S74)、第1表示部4、液晶表示部5又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S75)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0104】
以上の如く、本実施の形態においては、所定期間内における各ドライブ部の使用頻度を記憶しておき、始動時には使用頻度が最大であるドライブ部のみを起動する。過去の使用頻度が高いドライブ部は次に使用者が録画装置1を使用する際にも使用される可能性が高いので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また使用される可能性が高いドライブ部のみを起動させるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0105】
なお本実施の形態においては、録画装置1は、始動時に過去の使用頻度が最大であるドライブ部のみを起動する形態を示したが、これに限るものではなく、使用頻度が所定の値以上である一又は複数のドライブ部を起動させる等、使用頻度に応じたその他の方法で選択したドライブ部を起動する形態であってもよい。
【0106】
(実施の形態8)
実施の形態8に係る録画装置1は、最後に動作したドライブ部を始動時に起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観は図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。本実施の形態に係る録画装置1の内部構成は、図5に示した実施の形態2と同様であり、その説明を省略する。
【0107】
状態記憶部34は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、最後に動作したドライブ部を示す情報を記憶している。制御部20は、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19のいずれかのドライブ部が、テレビジョン番組の録画又は再生等で使用される都度、状態記憶部34が記憶している情報を、新たに使用されたドライブ部を示す情報に書き換える処理を行う。例えば、録画装置1がテレビジョン番組の録画をHDドライブ部17を用いて行った場合はHDドライブ部17を示す情報を状態記憶部34が記憶し、次にハードディスクからBDへのダビングを録画装置1を行った場合は、改めてHDドライブ部17及びBDドライブ部18を示す情報を状態記憶部34が記憶する。
【0108】
図17は、実施の形態8に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0109】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S81)。制御部20は、次に、状態記憶部34が記憶している情報を状態記憶部34から読み出す(S82)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、最後に動作したドライブ部を示す読み出した情報に基づいて、最後に動作したドライブ部を特定する(S83)。制御部20は、次に、HDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の内、最後に動作したと特定したドライブ部を起動させ(S84)、第1表示部4、液晶表示部5又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S85)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画等の処理を開始する。
【0110】
以上の如く、本実施の形態においては、最後に動作したドライブ部を示す情報を記憶しておき、始動時には最後に動作したドライブ部のみを起動する。最後に使用したドライブ部は、内容を途中まで再生した光ディスクを内部に収納してある等、次に使用者が録画装置1を使用する際に最初に使用される可能性が高いので、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また使用される可能性が高いドライブ部のみを起動させるので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0111】
(実施の形態9)
実施の形態9に係る録画装置1は、複数のドライブ部の内、HDドライブ部17を優先的に起動する処理を行う。本実施の形態に係る録画装置1の外観及び内部構成は図1〜図3に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。HDドライブ部17は本発明に係るHDデータ処理部であり、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19は本発明に係るデータ処理部である。
【0112】
図18は、実施の形態9に係る録画装置1が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。制御部20は、ROM31が記憶しているプログラムに従って以下の処理を実行する。
【0113】
使用者が電源ボタン8aを押下するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された通電開始を指示する信号をリモコン受光部7が受信することにより、録画装置1は、外部の商用電源に接続された図示しない電源部より録画装置1内の各部へ通電を開始する(S91)。制御部20は、HDドライブ部17を起動させる(S92)。制御部20は、液晶表示部5に、HDドライブ部17が起動していることを表示させる(S93)。
【0114】
制御部20は、次に、使用者が操作部8を操作するか、又は使用者が操作するリモコン装置40から送信された所定の信号をリモコン受光部7が受信することにより、ハードディスクHDからBD又はDVDへのダビング等、BDドライブ部18又はDVDドライブ部19が行うデータ処理の開始指示の受付を監視する(S94)。開始指示の受付がない場合は(S94:NO)、制御部20は処理を終了する。BDドライブ部18又はDVDドライブ部19が行うデータ処理の開始指示を受け付けた場合は(S94:YES)、制御部20は、開始指示を受け付けたデータ処理に係るドライブ部を起動させる(S95)。制御部20は、次に、第1表示部4又は第2表示部6に、起動したドライブ部が起動していることを表示させる(S96)。以上で制御部20は始動時の処理を終了し、テレビジョン番組の録画又はダビング等の処理を開始する。
【0115】
以上の如く、本実施の形態においては、始動時にHDドライブ部17を優先的に起動し、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19については、ハードディスクHDからBD又はDVDへのダビング等、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19が行うデータ処理の開始指示を受け付けた場合に起動する。HDドライブ部17は、内部にハードディスクを内蔵してあって記録媒体の交換が不必要であり、またBDに比較しても記憶容量が大きいので、長時間のテレビジョン番組をとりあえず録画する場合には最も利用しやすいドライブ部である。従って、最も利用しやすいHDドライブ部17を優先的に起動することにより、始動時に録画装置1が使用可能になるまでに要する時間を短縮することができる。また必要にならない限り他のドライブ部を起動しないので、録画装置1の消費電力を削減することができる。また起動したドライブ部が起動していることを表示するので、使用者は、いずれのドライブ部が起動しているかを容易に確認することができる。
【0116】
なお、以上の実施の形態1〜9においては、本発明のデータ処理装置である録画装置1は、本発明に係る一のデータ処理部として、記録媒体としてBDを用いることができるBDドライブ部18を備える形態を示したが、BDに限ることなく、一般的に片面の記録容量が8.6ギガバイト以上の光ディスクを記録媒体として用いることができるデータ処理部を備えた形態でもよい。記録容量が8.6ギガバイト以上である大容量の光ディスクを記録媒体として用いることによって、高画質の番組を長時間にわたって記録することが可能となる。
【0117】
なお、以上の実施の形態1〜9においては、本発明のデータ処理装置である録画装置1は、本発明に係るデータ処理部としてHDドライブ部17、BDドライブ部18及びDVDドライブ部19の3種類のデータ処理部を備える形態を示したが、これに限るものではなく、磁気テープを記録媒体としたデータ処理部等、その他の形態のデータ処理部を備えた形態であってもよい。また本発明のデータ処理装置が備えるデータ処理部の数は3種類に限るものではなく、同一種類のデータ処理部を複数備えた形態でもよく、2種類のデータ処理部を備えた形態又は4種類以上のデータ処理部を備えた形態であってもよい。
【0118】
また本発明のデータ処理装置は、以上の実施の形態1〜9で説明した機能の内の複数の機能を実現可能な構成とし、設定によっていずれかの機能を選択できる形態であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明のデータ処理装置である録画装置を示す斜視図である。
【図2】パネル部3を開放した録画装置を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1に係る録画装置の主要な内部構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態2に係る録画装置の主要な内部構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態2に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態3に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】起動するドライブ部の指定を受け付けるための指定画面の例を示す模式図である。
【図9】実施の形態4に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】各ドライブ部を起動する順番の指定を受け付けるための指定画面の例を示す模式図である。
【図11】実施の形態5に係る録画装置の主要な内部構成を示すブロック図である。
【図12】実施の形態5に係る録画装置が設定情報を受け付ける処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態5に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態6に係る録画装置が設定情報を受け付ける処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態6に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態7に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】実施の形態8に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】実施の形態9に係る録画装置が始動時に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
1 録画装置(データ処理装置)
11 BD用トレイ(受入部)
12 DVD用トレイ(受入部)
17 HDドライブ部(データ処理部、HDデータ処理部)
18 BDドライブ部(データ処理部)
19 DVDドライブ部(データ処理部)
20 制御部
31 ROM
34 状態記憶部(記憶手段)
35 設定記憶部(記憶手段)
4 第1表示部(表示手段)
5 液晶表示部(表示手段)
6 第2表示部(表示手段)
7 リモコン受光部
8 操作部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の内の一又は複数のデータ処理部は、着脱可能な記録媒体を受け入れる受入手段を有し、
停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部を起動する手段と、
前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを判定する手段と、
該手段により記録媒体を受け入れていないと判定された前記受入手段を有しているデータ処理部を停止する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
起動した前記複数のデータ処理部の夫々が起動していることを示す起動表示を表示する表示手段と、
停止したデータ処理部に係る前記起動表示を前記表示手段が表示することを停止する手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の内の一又は複数のデータ処理部は、着脱可能な記録媒体を受け入れる受入手段を有し、
前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを示す情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶している前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報に基づいて、前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを判定する手段と、
該手段により記録媒体を受け入れていると判定された前記受入手段を有しているデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項4】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部の内の起動すべきデータ処理部を示す情報を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた前記情報が示すデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項5】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部の夫々を起動する順番を示す情報を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた前記情報が示す順番で前記複数のデータ処理部の夫々を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項6】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の内の始動時に起動すべきデータ処理部を示す情報を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた前記情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報が示すデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項7】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の夫々を始動時に起動する順番を示す情報を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた前記情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報が示す順番で前記複数のデータ処理部の夫々を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項8】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の夫々が所定期間の間に動作した頻度を示す情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報が示す前記頻度に応じて選択したデータ処理部を起動する起動手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項9】
前記起動手段は、前記情報が示す前記頻度が最大であるデータ処理部を起動する手段を有することを特徴とする請求項8に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の内、最後に動作したデータ処理部を示す情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報が示すデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項11】
起動したデータ処理部が起動していることを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項3乃至10のいずれか一つに記載のデータ処理装置。
【請求項12】
ハードディスクにアクセスしてデータ処理を行うHDデータ処理部と、対応する着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う一又は複数のデータ処理部とを備えるデータ処理装置において、
停止状態から始動する場合に、前記HDデータ処理部を起動する手段と、
データ処理部が行うデータ処理の開始指示を受け付ける手段と、
該手段が前記開始指示を受け付けた場合に、受け付けた前記開始指示に対応するデータ処理を行うデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項13】
起動した前記HDデータ処理部が起動していること、及び起動したデータ処理部が起動していることを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項14】
少なくとも一つの前記データ処理部に対応する記録媒体は、片面の記録容量が8.6ギガバイト以上の光ディスクであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一つに記載のデータ処理装置。
【請求項1】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の内の一又は複数のデータ処理部は、着脱可能な記録媒体を受け入れる受入手段を有し、
停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部を起動する手段と、
前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを判定する手段と、
該手段により記録媒体を受け入れていないと判定された前記受入手段を有しているデータ処理部を停止する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
起動した前記複数のデータ処理部の夫々が起動していることを示す起動表示を表示する表示手段と、
停止したデータ処理部に係る前記起動表示を前記表示手段が表示することを停止する手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の内の一又は複数のデータ処理部は、着脱可能な記録媒体を受け入れる受入手段を有し、
前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを示す情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶している前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報に基づいて、前記受入手段が記録媒体を受け入れているか否かを判定する手段と、
該手段により記録媒体を受け入れていると判定された前記受入手段を有しているデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項4】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部の内の起動すべきデータ処理部を示す情報を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた前記情報が示すデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項5】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
停止状態から始動する場合に、前記複数のデータ処理部の夫々を起動する順番を示す情報を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた前記情報が示す順番で前記複数のデータ処理部の夫々を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項6】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の内の始動時に起動すべきデータ処理部を示す情報を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた前記情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報が示すデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項7】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の夫々を始動時に起動する順番を示す情報を受け付ける手段と、
該手段が受け付けた前記情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報が示す順番で前記複数のデータ処理部の夫々を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項8】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の夫々が所定期間の間に動作した頻度を示す情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報が示す前記頻度に応じて選択したデータ処理部を起動する起動手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項9】
前記起動手段は、前記情報が示す前記頻度が最大であるデータ処理部を起動する手段を有することを特徴とする請求項8に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
夫々に対応する記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う複数のデータ処理部を備えるデータ処理装置において、
前記複数のデータ処理部の内、最後に動作したデータ処理部を示す情報を記憶する記憶手段と、
停止状態から始動する場合に、前記記憶手段が記憶する前記情報を読み出す手段と、
該手段が読み出した前記情報が示すデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項11】
起動したデータ処理部が起動していることを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項3乃至10のいずれか一つに記載のデータ処理装置。
【請求項12】
ハードディスクにアクセスしてデータ処理を行うHDデータ処理部と、対応する着脱可能な記録媒体にアクセスしてデータ処理を行う一又は複数のデータ処理部とを備えるデータ処理装置において、
停止状態から始動する場合に、前記HDデータ処理部を起動する手段と、
データ処理部が行うデータ処理の開始指示を受け付ける手段と、
該手段が前記開始指示を受け付けた場合に、受け付けた前記開始指示に対応するデータ処理を行うデータ処理部を起動する手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項13】
起動した前記HDデータ処理部が起動していること、及び起動したデータ処理部が起動していることを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項14】
少なくとも一つの前記データ処理部に対応する記録媒体は、片面の記録容量が8.6ギガバイト以上の光ディスクであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一つに記載のデータ処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2006−164334(P2006−164334A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−350401(P2004−350401)
【出願日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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