説明

データ処理装置

【構成】RGB画像データは、バッファ制御回路52による書き込み処理,バッファ制御回路60による読み出し処理,バッファ制御回路52による書き込み処理およびバッファ制御回路62による読み出し処理をこの順序で施される。バッファ制御回路50,52,60および62のいずれも、バッファメモリ56上を順方向に循環するように書き込み/読み出し処理を実行する。一方、バッファ制御回路50が書き込み処理の起点とする位置P1,バッファ制御回路60が読み出し処理の起点とする位置P2,バッファ制御回路52が書き込み処理の起点とする位置P3およびバッファ制御回路62が読み出し処理の起点とする位置P4は、バッファメモリ56上に逆方向に並べられる。
【効果】小さな回路規模で既定のデータ処理を実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、データ処理装置に関し、特にFIFOメモリを用いて既定のデータ処理を実行する、データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、RAMバッファから読み出された画像データは、FIFOバッファを経て圧縮処理部に与えられ、一般的な圧縮アルゴリズムを用いた圧縮処理を施される。これによって生成された圧縮画像データは、別のFIFOバッファを経てローカルバスに転送される。
【特許文献1】特開平9−297665号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、背景技術では、2つのFIFOバッファを圧縮処理部の前後にそれぞれ設ける必要があり、回路規模が増大するおそれがある。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、小さい回路規模で既定のデータ処理を実行することができる、データ処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に従うデータ処理装置(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、第1位置を起点として第1方向に循環するようにデータをバッファメモリ(56)に書き込む第1書き込み手段(52)、第1書き込み手段によって書き込まれたデータを第2位置を起点として第1方向に循環するようにバッファメモリから読み出す第1読み出し手段(60)、第1読み出し手段によって読み出されたデータに既定の処理を施す処理手段(36)、処理手段によって処理されたデータを第3位置を起点として第1方向に循環するようにバッファメモリに書き込む第2書き込み手段(50)、第2書き込み手段によって書き込まれたデータを第4位置を起点として第1方向に循環するようにバッファメモリから読み出す第2読み出し手段(62)、および第1位置,第2位置,第3位置および第4位置を第1方向と逆の第2方向に並べる配置手段(50r, 52r, 60r, 62r)を備える。
【0006】
第1書き込み手段は、第1位置を起点として第1方向に循環するように、データをバッファメモリに書き込む。第1読み出し手段は、第1書き込み手段によって書き込まれたデータを、第2位置を起点として第1方向に循環するようにバッファメモリから読み出す。処理手段は、第1読み出し手段によって読み出されたデータに既定の処理を施す。第2書き込み手段は、処理手段によって処理されたデータを、第3位置を起点として第1方向に循環するようにバッファメモリに書き込む。第2読み出し手段は、第2書き込み手段によって書き込まれたデータを、第4位置を起点として第1方向に循環するようにバッファメモリから読み出す。配置手段は、第1位置,第2位置,第3位置および第4位置を第1方向と逆の第2方向に並べる。
このように、データは、第1書き込み手段による書き込み処理,第1読み出し手段による読み出し処理,第2書き込み手段による書き込み処理および第2読み出し手段による読み出し処理をこの順序で施される。第1書き込み手段,第1読み出し手段,第2書き込み手段および第2読み出し手段のいずれも、第1方向に循環するように書き込み/読み出し処理を実行する。一方、第1書き込み手段が起点とする第1位置,第1読み出し手段が起点とする第2位置,第2書き込み手段が起点とする第3位置および第2読み出し手段が起点とする第4位置は、第1方向と逆の第2方向に並べられる。これによって、小さな回路規模で既定のデータ処理を実行することができる。
【0007】
好ましくは、第1書き込み手段,第1読み出し手段,第2書き込み手段および第2読み出し手段の各々によって注目されるデータは画像データに相当する。
【0008】
さらに好ましくは、第2読み出し手段によって読み出された画像データの走査態様を順次走査態様から飛び越し走査態様に変換する変換手段(40)がさらに備えられる。
【0009】
より好ましくは、第2読み出し手段はバッファメモリに格納された画像データを既定期間に1フレームの割合で読み出し、変換手段は飛び越し走査態様で走査された画像データを既定期間に1フィールドの割合で出力する。
【0010】
ある局面では、既定の処理は輪郭強調処理を含み、第2読み出し手段によって読み出された画像データのサイズを変換するサイズ変換手段(38)がさらに備えられる。
【0011】
好ましくは、第1書き込み手段,第1読み出し手段,第2書き込み手段および第2読み出し手段の各々は、共通のクロックレートに応答して書き込み/読み出し処理を実行する。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、データは、第1書き込み手段による書き込み処理,第1読み出し手段による読み出し処理,第2書き込み手段による書き込み処理および第2読み出し手段による読み出し処理をこの順序で施される。第1書き込み手段,第1読み出し手段,第2書き込み手段および第2読み出し手段のいずれも、第1方向に循環するように書き込み/読み出し処理を実行する。一方、第1書き込み手段が起点とする第1位置,第1読み出し手段が起点とする第2位置,第2書き込み手段が起点とする第3位置および第2読み出し手段が起点とする第4位置は、第1方向と逆の第2方向に並べられる。これによって、小さな回路規模で既定のデータ処理を実行することができる。
【0013】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1を参照して、この実施例の監視カメラ10は、監視エリアを捉えるCMOSセンサ12を含む。監視エリアを表す光学像は、図示しない光学レンズを経て撮像面に照射される。これによって、被写界を表す電荷が撮像面で生成される。撮像面は、水平800画素×垂直600画素の解像度を有し、かつ図示しない原色フィルタによって覆われる。したがって、各画素で生成される電荷は、R(Red),G(Green)およびB(Blue)のいずれか1つの色情報を有する。
【0015】
電源が投入されると、CPU22によってTG(Timing Generator)14が起動される。TG14は、撮像面を順次走査態様で走査するべく、対応するタイミング信号をCMOSセンサ12に与える。CMOSセンサ12は高輝度用のチャネルCH1と低輝度用のチャネルCH2とを有し、かつ撮像面は1/60秒に1フレームの割合で走査される。この結果、撮像面で生成された電荷に基づく高輝度の生画像信号は、チャネルCH1から出力され、撮像面で生成された電荷に基づく低輝度の生画像信号は、チャネルCH2から出力される。また、こうして出力された生画像信号は、60フレーム/秒のフレームレートを有する。
【0016】
チャネルCH1から出力された高輝度の生画像信号は、AFE(Analog Front End)回路14aによるA/D変換処理を経て、高輝度の生画像データとして画像データ処理回路16に入力される。また、チャネルCH2から出力された低輝度の生画像信号は、AFE回路14bによるA/D変換処理を経て、低輝度の生画像データとして画像データ処理回路16に入力される。
【0017】
画像データ処理回路16は、入力された生画像データに既定のデータ処理を施し、REC656規格に沿う記録用の画像データを図示しない記録系に向けて出力するとともに、NTSCフォーマットに適合する表示用のYデータおよびCデータをD/A変換器18に向けて出力する。
【0018】
D/A変換器18は、与えられたYデータおよびCデータをアナログ信号であるY信号およびC信号に変換する。変換されたY信号およびVC信号はミキサ20によって混合され、これによって生成されたコンポジットビデオ信号はNTSCフォーマットに適合するTVモニタ(図示せず)に向けて出力される。
【0019】
画像データ処理回路16は、図2に示すように構成される。AFE回路14aおよび14bから入力された生画像データは、画素欠陥補正回路24によって画素欠陥補正処理を施された後、ミキサ26によって互いに混合される。ミキサ26からは、1チャネルに統合された生画像データが出力される。
【0020】
統合された生画像データの白バランスは白バランス調整回路28によって調整され、調整された白バランスを有する生画像データの明るさはガンマ補正回路30によって補正される。RGB補間回路32は、ガンマ補正回路30から出力された生画像データに補間処理を施し、各画素がR,GおよびBの全ての色情報を有するRGB画像データを作成する。
【0021】
作成されたRGB画像データは、バッファ回路34に設けられたバッファメモリ56に一時的に格納された後、輪郭強調回路36に向けて出力される。輪郭強調回路36は、与えられたRGB画像データに輪郭強調処理を施し、強調された輪郭を有するRGB画像データをバッファメモリ56に書き込む。
【0022】
スケーラ38は、輪郭強調処理を施されたRGB画像データのサイズをNTSCフォーマットに適合するサイズ(=水平720画素×垂直480画素)に変換するための回路であり、1ラインまたは隣接する2ラインに相当するRGB画像データに注目する。
【0023】
1ライン相当のRGB画像データおよび2ライン相当のRGB画像データのいずれに注目する場合でも、スケーラ38は、輪郭強調処理を施されたRGB画像データをバッファメモリ56から1ラインずつ読み出し、かつ前回読み出された1ライン相当のRGB画像データを内蔵のラインメモリ38mに保持する。
【0024】
1ライン相当のRGB画像データに注目する場合、スケーラ38は、バッファメモリ56から読み出された最新の1ラインのRGB画像データのうち所望の水平2画素の画素データに線形補間を施す。一方、2ライン相当のRGB画像データに注目する場合、スケーラ38は、ラインメモリ38mに保持されたRGB画像データおよびバッファメモリ56から読み出された最新の1ラインのRGB画像データのうち所望の水平2画素×垂直2画素の画素データに線形補間を施す。この結果、図3に黒丸で示す位置に配置された画素からなり、かつNTSCフォーマットを満足するサイズを有する線形補間画像データが得られる。
【0025】
図2に戻って、スケーラ38によって生成された線形補間画像データは、P−I変換回路40に与えられる。P−I変換回路40は、与えられた線形補間画像データの走査態様を順次走査態様から飛び越し走査態様に変換する。具体的には、図4(A)〜図4(C)に示すように、奇数番目のフレームの線形補間画像データに間引き処理を施して奇数ラインのみを有する1フィールドの線形補間画像データを作成し、偶数番目のフレームの線形補間画像データに間引き処理を施して偶数ラインのみを有する1フィールドの線形補間画像データを作成する。
【0026】
こうして走査態様が変換された線形補間画像データは、YUV変換回路42によってYUV形式の画像データに変換される。ノイズ除去回路44は変換されたYUV画像データからノイズを除去し、YC分離回路46はノイズが除去されたYUV画像データをYデータおよびCデータ(UVデータ)に分離する。分離されたYデータおよびCデータは、そのまま図1に示すD/A変換器18に向けて出力されるとともに、I/F回路48によってREC656規格に従う記録用の画像データに変換される。変換された記録用の画像データは、記録系に向けて出力される。
【0027】
図2に示すバッファ回路34は、図5に示すように構成される。RGB補間回路32から出力されたRGB画像データは、バッファ制御回路52によってバッファメモリ56に書き込まれる。バッファ制御回路52によって書き込まれたRGB画像データは、バッファ制御回路60によってバッファメモリ56から読み出され、輪郭強調回路36に向けて出力される。輪郭強調回路36から出力されたRGB画像データは、バッファ制御回路50によってバッファメモリ56に書き込まれる。バッファ制御回路50によって書き込まれたRGB画像データは、バッファ制御回路62によってバッファメモリ56から読み出され、スケーラ38に向けて出力される。
【0028】
ここで、セレクタ54は、バッファ制御回路50が書き込み動作を実行するときバッファ制御回路50を入力元として選択し、バッファ制御回路52が書き込み動作を実行するときバッファ制御回路52を入力元として選択する。同様に、セレクタ58は、バッファ制御回路60が読み出し動作を実行するときバッファ制御回路60を出力先として選択し、バッファ制御回路62が書き込み動作を実行するときバッファ制御回路62を出力先として選択する。
【0029】
さらに、バッファ制御回路50および52は36MHzのクロックレートで書き込み動作を実行し、バッファ制御回路60および62もまた36MHzのクロックレートで読み出し動作を実行する。なお、P−I変換回路40は、28MHzのクロックレートで上述のような走査態様の変換処理を実行する。
【0030】
図6を参照して、バッファメモリ56は、16ライン分のRGB画像データを格納できる容量を有するリングバッファメモリである。図6によれば、メモリエリアは16分割され、識別番号“1”〜“16”が16個の分割エリアにそれぞれ割り当てられる。バッファ制御回路50および52の各々はRGB画像データの書き込み先を順方向に循環的に進め、バッファ制御回路60および62の各々もまたRGB画像データの読み出し元を順方向に循環的に進める。
【0031】
ただし、バッファ制御回路50はレジスタ50rに設定された開始位置情報P1が示す位置を起点として書き込み動作を実行し、バッファ制御回路52はレジスタ52rに設定された開始位置情報P2が示す位置を起点として書き込み動作を実行する。
【0032】
同様に、バッファ制御回路60はレジスタ60rに設定された開始位置情報P3が示す位置を起点として読み出し動作を実行し、バッファ制御回路62はレジスタ62rに設定された開始位置情報P4が示す位置を起点として読み出し動作を実行する。
【0033】
ここで、開始位置情報P1は識別番号“1”に相当する位置を示し、開始位置情報P2は識別番号“13”に相当する位置を示す。また、開始位置情報P3は識別番号“8”に相当する位置を示し、開始位置情報P4は識別番号“5”に相当する位置を示す。つまり、開始位置情報P1〜P4によって示される4つの位置は、RGB画像データの書き込み/読み出し方向と逆方向に循環的に並ぶ。このような開始位置情報P1〜P4は、電源が投入されたときにCPU22によってレジスタ50r,52r,60rおよび62rに設定される。
【0034】
したがって、バッファ制御回路50および52の各々による書き込み動作ならびにバッファ制御回路60および62の各々による読み出し動作は、時刻T1〜T16において図7(A)〜図7(H)および図8(A)〜図8(H)に示す要領で実行される。
【0035】
上述のように、バッファ制御回路50および52の書き込み動作およびバッファ制御回路60および62の読み出し動作は36MHzのクロックレートで実行される。このため、図7(A)〜図7(H)および図8(A)〜図8(H)に示す全体のアクセス動作を通して、いずれかの書き込み/読み出し動作が他のいずれかの書き込み/読み出し動作を追い越すことはなく、各々の書き込み/読み出し動作は互いに距離を置いた状態で実行される。
【0036】
また、特に図8(F)〜図8(H)から分かるように、メモリ制御回路52,60,50および62の各々のアクセス先は分割エリアに割り当てられた識別番号に沿って昇順に更新されるのに対して、メモリ制御回路52,60,50および62のアクセス先は分割エリアに割り当てられた識別番号に沿って降順に並ぶ。このため、メモリ容量が少なくても、輪郭強調処理およびサイズ変換処理は的確に実行される。
【0037】
以上の説明から分かるように、RGB画像データは、バッファ制御回路52による書き込み処理,バッファ制御回路60による読み出し処理,バッファ制御回路52による書き込み処理およびバッファ制御回路62による読み出し処理をこの順序で施される。バッファ制御回路50,52,60および62のいずれも、バッファメモリ56上を順方向に循環するように書き込み/読み出し処理を実行する。一方、バッファ制御回路50が書き込み処理の起点とする位置P1,バッファ制御回路60が読み出し処理の起点とする位置P2,バッファ制御回路52が書き込み処理の起点とする位置P3およびバッファ制御回路62が読み出し処理の起点とする位置P4は、バッファメモリ56上に逆方向に並べられる。これによって、輪郭強調処理やサイズ変換処理などの既定のデータ処理を小さな回路規模で的確に実行することができる。
【0038】
なお、この実施例では、NTSCフォーマットに適合するTVモニタに監視画像を表示することを想定しているため、RGB画像データのサイズを水平800画素×垂直600画素から水平720画素×垂直480画素に変換するようにしている。しかし、PALフォーマットに適合するTVモニタに監視画像を表示するのであれば、RGB画像データのサイズは水平800画素×垂直600画素から水平720画素×垂直576画素に変換する必要がある。
【0039】
さらに、この実施例では、TVモニタに監視画像を表示するようにしているが、TVモニタに代えてPC(Personal Computer)用のモニタに監視画像を表示するようにしてもよい。
【0040】
なお、図7(A)〜図7(H)および図8(A)〜図8(H)によれば、バッファ制御回路62による読み出し位置は1ライン期間が経過する毎に1ラインずつ進められる。しかし、実際の読み出し位置および読み出しタイミングは、サイズ変換前の画像データのサイズとサイズ変換後の画像データのサイズに依存する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1実施例に適用される画像データ処理回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図2実施例に適用されるスケーラの動作の一部を示すブロック図である。
【図4】(A)は連続する複数フレームの画像データの一例を示す図解図であり、(B)は奇数フィールドの画像データの一例を示す図解図であり、(C)は偶数フィールドの画像データの一例を示す図解図である。
【図5】図2実施例に適用されるバッファ回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図6】図5実施例に適用されるバッファメモリの構成の一例を示す図解図である。
【図7】(A)は図5に示すバッファ回路の動作の一部を示す図解図であり、(B)は図5に示すバッファ回路の動作の他の一部を示す図解図であり、(C)は図5に示すバッファ回路の動作のその他の一部を示す図解図であり、(D)は図5に示すバッファ回路の動作のさらにその他の一部を示す図解図であり、(E)は図5に示すバッファ回路の動作の他の一部を示す図解図であり、(F)は図5に示すバッファ回路の動作のその他の一部を示す図解図であり、(G)は図5に示すバッファ回路の動作のさらにその他の一部を示す図解図であり、(H)は図5に示すバッファ回路の動作の他の一部を示す図解図である。
【図8】(A)は図5に示すバッファ回路の動作の一部を示す図解図であり、(B)は図5に示すバッファ回路の動作の他の一部を示す図解図であり、(C)は図5に示すバッファ回路の動作のその他の一部を示す図解図であり、(D)は図5に示すバッファ回路の動作のさらにその他の一部を示す図解図であり、(E)は図5に示すバッファ回路の動作の他の一部を示す図解図であり、(F)は図5に示すバッファ回路の動作のその他の一部を示す図解図であり、(G)は図5に示すバッファ回路の動作のさらにその他の一部を示す図解図であり、(H)は図5に示すバッファ回路の動作の他の一部を示す図解図である。
【符号の説明】
【0042】
10 …ディジタルカメラ
12 …CMOSセンサ
14a,14b …AFE回路
16 …画像データ処理回路
22 …CPU
32 …RGB補間回路
34 …バッファ回路
36 …輪郭強調回路
38 …スケーラ
40 …P−I変換回路
50,52,60,62 …バッファ制御回路
56 …バッファメモリ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1位置を起点として第1方向に循環するようにデータをバッファメモリに書き込む第1書き込み手段、
前記第1書き込み手段によって書き込まれたデータを第2位置を起点として前記第1方向に循環するように前記バッファメモリから読み出す第1読み出し手段、
前記第1読み出し手段によって読み出されたデータに既定の処理を施す処理手段、
前記処理手段によって処理されたデータを第3位置を起点として前記第1方向に循環するように前記バッファメモリに書き込む第2書き込み手段、
前記第2書き込み手段によって書き込まれたデータを第4位置を起点として前記第1方向に循環するように前記バッファメモリから読み出す第2読み出し手段、および
前記第1位置,前記第2位置,前記第3位置および前記第4位置を前記第1方向と逆の第2方向に並べる配置手段を備える、データ処理装置。
【請求項2】
前記第1書き込み手段,前記第1読み出し手段,前記第2書き込み手段および前記第2読み出し手段の各々によって注目されるデータは画像データに相当する、請求項1記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記第2読み出し手段によって読み出された画像データの走査態様を前記順次走査態様から飛び越し走査態様に変換する変換手段をさらに備える、請求項2記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記第2読み出し手段は前記バッファメモリに格納された画像データを既定期間に1フレームの割合で読み出し、
前記変換手段は前記飛び越し走査態様で走査された画像データを前記既定期間に1フィールドの割合で出力する、請求項3記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記既定の処理は輪郭強調処理を含み、
前記第2読み出し手段によって読み出された画像データのサイズを変換するサイズ変換手段をさらに備える、請求項2ないし4のいずれかに記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記第1書き込み手段,前記第1読み出し手段,前記第2書き込み手段および前記第2読み出し手段の各々は共通のクロックレートに応答して書き込み/読み出し処理を実行する、請求項1ないし5のいずれかに記載のデータ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−41173(P2010−41173A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−199387(P2008−199387)
【出願日】平成20年8月1日(2008.8.1)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】