説明

データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための方法および装置

本発明は、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための方法および装置を開示する。方法は、各ユーザが事前決定された条件を満たすかどうかを判定するステップと、事前決定された条件が満たされる場合に、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化させるステップとを含み、アカウント情報通知制御情報は、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含む。本発明を用いると、端末ユーザは、自分のアカウント情報をよりタイムリに知り、それによって、ワイヤレス・ブロードバンド・データ・サービスの使用モードをアカウント情報に従って調整できるようになり、例えば、ある期間の間はサービスにアクセスする頻度を少なくして、もしくはサービスを使用不可にして、それによって、高額の請求書を回避することができ、または前払いの入金を行って、それによって、重要な接続が期限切れアカウントのせいでつながらなくなることを防止することができる。通信事業者およびサービス・プロバイダは、ワイヤレス・ブロードバンド・データ・サービスのユーザ・エクスペリエンスを改善して、それによって、ユーザの不満を減らし、ワイヤレス・ブロードバンド・データ・サービスの分野において顧客を失うことを避けることができる。本発明の方法では、新しい機能を提供しながらも、他のタイプのユーザ機器と良好な互換性を有することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アカウント情報の通知に関し、詳細には、パケット・データ・ネットワークにおいてデータ型指向(data−type−oriented)ユーザ機器のアカウント情報を通知するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GSMAの報告によれば、世界中のワイヤレス・ブロードバンド接続の数は、2009年2月までに1億に達しており、このことは、世界中でのワイヤレス・ブロードバンド・データ・サービスの人気を示している。ワイヤレス・ブロードバンド・データ・カード・サービスは、ユーザが、パーソナル・コンピュータ、ラップトップ・デバイスなどを用いて、ワイヤレス・ブロードバンド・データ(例えば、インターネット、ウェブ・ベースの電子メールなど)にアクセスすることを可能にする。
【0003】
ワイヤレス・ブロードバンド・データ・カード・サービスの1つの料金(tariff)プラン・モードは、以下のようなものである。例えば、ユーザは、事前設定された月間のデータ許容量(データ量)、例えば5Gバイトに対して一定の月間のデータ金額を支払うが、ひとたびユーザの月間のデータ許容量に達すると、データ料金モードは、メガバイト(MB)当たりの超過料金、例えば0.25元/MBに切り換わり、これは、5GBのデータ許容量閾値に達した後は、ユーザは、追加の1GBデータ・アクセスに対して追加の256元を支払わなければならないことを意味する。ワイヤレス・データにますます依存するようになるにつれて、通常のブラウジングおよびローミング行為がデータ・サービス料金にどのように変換されるのかが分からないという事実に、今ではユーザが不満をもらすようになっている。その証拠となり得るのが、ローミング中のユーザを保護するために策定された最近の欧州連合(EU)規則、およびユーザとサービス・プロバイダの間で戦われた北米における最近の集団訴訟である。
【0004】
従来の回路交換ベースの電気通信ネットワークの場合、課金システムは、音声通信セッション前/中に、リアルタイム音声告知またはSMS通知をユーザに提供することができる。例えば、オンライン課金システムは、ユーザが通話を行う前に、「お客様の残高はXX元です」といった音声告知をユーザに提供することができ、別の例では、オンライン課金システムは、ユーザの残高が下限の残高閾値に達したときに、さらに音声通知をユーザに送ることができる。したがって、ユーザは、セッションの費用、残高、および他の情報についてのリアルタイムの知識を得ることができ、その後、それらの情報に基づいて、さらに以降の動作モードを決定することができる。
【0005】
通信ネットワークが、パケット・データ・ネットワークに切り換わっていくにつれて、主としてデータ・サービスを目的とするユーザ機器(すなわち、ノートブック・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータなど)は、音声またはSMS通知モードをサポートしないことがある。しかし、これらのユーザ機器のユーザは、自分のアカウント情報を知りたがっている。データ料金は一般に高額であるので、月間、四半期間、または年間のデータ量の閾値をひとたび超過すると、ユーザが驚くべき請求書を受け取る可能性が非常に高くなる。今現在、実現可能で有効な解決策はまだ存在していないので、これらのユーザは、データ・サービスの使用に慎重になっており、加入したワイヤレス・ブロードバンド・データ・サービスの登録を解除するユーザの数は、増加しており、したがって、通信事業者およびサービス・プロバイダは、新たな課題を突き付けられている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の問題に鑑みて、本発明の一実施形態によれば、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知する、オンライン課金デバイスにおける、方法が提供される。方法は、a.ユーザ毎にユーザが事前決定された条件を満たすかどうかを判定するステップと、b.ユーザが事前決定された条件を満たす場合に、ユーザのユーザ機器が属するパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイがユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するように、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにアクティブ化コマンドを送信するステップとを含み、アカウント情報通知制御情報が、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含み、方法は、ウェブ通知サーバからアカウント情報要求を受信するステップであって、アカウント情報要求が、ユーザのアカウント情報を要求するために使用される、ステップと、ウェブ通知サーバにユーザのアカウント情報を提供するステップとをさらに含む。
【0007】
さらに、ステップaは、
−ユーザのユーザ機器が、初期化プロセスにおいてパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイへの接続を要求する、
−過去の第1の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第1の事前決定された閾値以上である、および
−過去の第2の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第2の事前決定された閾値以上である
という条件の少なくとも1つをユーザが満たす場合に、事前決定された条件が満たされると判定するステップを含む。
【0008】
さらに、ユーザのユーザ機器が、初期化プロセスにおいてパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに接続されたために、または過去の第1の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第1の事前決定された閾値以上であったために、事前決定された条件が満たされる場合に、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバと接続するようにユーザ機器を制御した後、方法は、ウェブ通知サーバが、アカウント情報をユーザに通知する動作を完了したことを報告したかどうかを判定するステップと、ウェブ通知サーバが、ユーザにアカウント情報を通知する動作の完了を報告した場合に、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイがユーザのためのアカウント情報通知制御情報を非アクティブ化するように、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに非アクティブ化コマンドを送信するステップとをさらに含む。
【0009】
さらに、アカウント情報通知制御情報が、データ・サービスの第1の組に対応し、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、ユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化させた後、ユーザが、データ・サービスの第1の組のうちのいずれかのデータ・サービスへのアクセスを要求した場合に、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバに接続するようにユーザのユーザ機器を制御する。
【0010】
本発明の別の実施形態によれば、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知する、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにおける、方法が提供される。方法は、A.オンライン課金デバイスからアクティブ化コマンドを受信するステップと、B.アクティブ化コマンド内で示されるユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するステップであって、アカウント情報通知制御情報が、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含む、ステップと、D.ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバと接続するようにユーザのユーザ機器を制御するステップとを含む。
【0011】
さらに、アカウント情報通知制御情報が、データ・サービスの第1の組にさらに対応し、ステップBの後、ステップDの前に、方法は、C.ユーザのユーザ機器からデータ・サービス・アクセス要求メッセージを受信したかどうかを判定するステップであって、データ・サービス・アクセス要求メッセージが、データ・サービスの第1の組のうちの少なくとも1つのデータ・サービスへのアクセスを要求するために使用される、ステップをさらに含み、ステップDは、データ・サービス・アクセス要求メッセージが受信された場合に、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバと接続するようにユーザのユーザ機器を制御するステップをさらに含む。
【0012】
本発明の別の実施形態によれば、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、ウェブ通知サーバにおける、方法が提供される。方法は、i.ウェブ・ベースのアカウント情報通知が実行される必要があるユーザを決定するステップと、ii.オンライン課金制御デバイスからユーザのアカウント情報を獲得するステップと、iii.ウェブ通知ページを生成するステップであって、ウェブ通知ページが、ユーザのアカウント情報を含む、ステップと、iv.ユーザのユーザ機器にウェブ通知ページを送信するステップと、v.ユーザのユーザ機器のために実行されるアカウント情報通知が完了したときに、アカウント情報通知の完了の情報をオンライン課金デバイスに通知するステップとを含む。
【0013】
本発明の別の実施形態によれば、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、オンライン課金デバイスにおける、第1の装置が提供される。第1の装置は、ユーザ毎にユーザが事前決定された条件を満たすかどうかを判定するための第1のユニットと、ユーザが事前決定された条件を満たす場合に、ユーザのユーザ機器が属するパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイがユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するように、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにアクティブ化コマンドを送信するための第2のユニットとを備え、アカウント情報通知制御情報が、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含み、第1の装置は、ウェブ通知サーバからアカウント情報要求を受信するための第1の受信ユニットであって、アカウント情報要求が、ユーザのアカウント情報を要求するために使用される、第1の受信ユニットと、ウェブ通知サーバにユーザのアカウント情報を提供するための第3のユニットとをさらに備える。
【0014】
さらに、第1のユニットは、
−ユーザのユーザ機器が、初期化プロセスにおいてパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイへの接続を要求する、
−過去の第1の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第1の事前決定された閾値以上である、および
−過去の第2の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第2の事前決定された閾値以上である
という条件の少なくとも1つをユーザが満たす場合に、事前決定された条件が満たされると判定する。
【0015】
さらに、第1のユニットはさらに、ユーザのユーザ機器が、初期化プロセスにおいてパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに接続されたために、または過去の第1の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第1の事前決定された閾値以上であったために、事前決定された条件が満たされる場合に、ウェブ通知サーバが、アカウント情報をユーザに通知する動作を完了したことを報告したかどうかを判定するためのものであり、第2のユニットはさらに、ウェブ通知サーバが、アカウント情報をユーザに通知する動作を完了したことを報告した場合に、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイがユーザのためのアカウント情報通知制御情報を非アクティブ化するように、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに非アクティブ化コマンドを送信するためのものである。
【0016】
さらに、アカウント情報通知制御情報が、データ・サービスの第1の組に対応し、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、ユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化させた後、ユーザが、データ・サービスの第1の組のうちのいずれかのデータ・サービスへのアクセスを要求した場合に、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバに接続するようにユーザのユーザ機器を制御する。
【0017】
本発明のさらなる実施形態によれば、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにおける、第2の装置が提供される。第2の装置は、オンライン課金デバイスからアクティブ化コマンドを受信するための第2の受信ユニットと、アクティブ化コマンド内で示されるユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するための第4のユニットであって、アカウント情報通知制御情報が、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含む、第4のユニットと、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバと接続するようにユーザのユーザ機器を制御するための第5のユニットとを備える。
【0018】
さらに、アカウント情報通知制御情報が、データ・サービスの第1の組にさらに対応し、第2の装置は、ユーザのユーザ機器からデータ・サービス・アクセス要求メッセージを受信したかどうかを判定するための第6のユニットであって、データ・サービス・アクセス要求メッセージが、データ・サービスの第1の組のうちの少なくとも1つのデータ・サービスへのアクセスを要求するために使用される、第6のユニットをさらに備え、第5のユニットはさらに、データ・サービス・アクセス要求メッセージが受信された場合に、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバと接続するようにユーザのユーザ機器を制御するためのものである。
【0019】
本発明のさらなる実施形態によれば、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、ウェブ通知サーバにおける、第3の装置が提供される。第3の装置は、ウェブ・ベースのアカウント情報通知が実行される必要があるユーザを決定するための第7のユニットと、オンライン課金制御デバイスからユーザのアカウント情報を獲得するための第8のユニットと、ウェブ通知ページを生成するための第9のユニットであって、ウェブ通知ページが、ユーザのアカウント情報を含む、第9のユニットと、ユーザのユーザ機器にウェブ通知ページを送信するための第10のユニットとを備え、第10のユニットはさらに、ユーザのユーザ機器のために実行されるアカウント情報通知が完了したときに、アカウント情報通知の完了の情報をオンライン課金デバイスに通知するためのものである。
【0020】
さらに、第9のユニットによって生成されるウェブ通知ページが、
−ユーザとの対話的動作を実行するためのコンテンツ、および
−ユーザに付加価値サービスを提供するためのコンテンツ
のうちの少なくとも一方をさらに含む。
【0021】
本発明の実施形態によれば、システムは、端末ユーザが最初にデータ・サービスにアクセスしたときに、データ・サービスをアクティブ化するためにパスワードを入力するよう端末ユーザを促すことができ、システムは、累積のデータ量が月間割当量閾値に接近したときに、ユーザへの通知を行わせることができ、システムは、加入者アカウントの有効期間に変更があったときに、通知イベントを生じさせることができ、システムは、残高が使い切られたときに、端末ユーザに入金を実行させるために通知イベントを生じさせることができ、他にも様々なことを行うことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明による方法および装置を用いる場合、達成可能な技術的効果は、以下のものを含むが、それらに限定されない。
1.端末ユーザは、自分のアカウント情報についてよりタイムリな知識を得て、それによって、ワイヤレス・ブロードバンド・データ・サービスのそれ以降の使用モードのより適切なハンドリングを実行することができ、例えば、ある期間の間はサービスにアクセスする頻度を少なくして、もしくはサービスを使用不可にして、それによって、高額の請求書を回避することができ、または前払いの入金を行って、それによって、重要な接続が期限切れアカウントのせいでつながらなくなることを防止することができる。
2.通信事業者およびサービス・プロバイダは、ワイヤレス・ブロードバンド・データ・サービスのユーザ・エクスペリエンスを改善して、それによって、ユーザの不満を減らし、ワイヤレス・ブロードバンド・データ・サービスの分野において顧客を失うことを避けることができる。
3.新しい機能を提供しながらも、他のタイプのユーザ機器と良好な互換性を有することが可能である。
【0023】
本発明の他の特徴および利点は、図面を参照して行われる、本発明の少なくとも非限定的な実施形態についての以下の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態による、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するためのネットワーク・アーキテクチャの図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に従ってアカウント情報を通知する方法のフローチャートと、対応するウェブ通知ページとを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に従ってアカウント情報を通知する方法のフローチャートと、対応するウェブ通知ページとを示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に従ってアカウント情報を通知する方法のフローチャートと、対応するウェブ通知ページとを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による、システムの構造図である。
【図6】本発明の一代替実施形態に従ってユーザ機器に表示される、アカウント情報を通知するためのウェブ通知ページの概略図である。
【図7】本発明の一実施形態による、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、オンライン課金デバイスにおける、第1の装置のブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態による、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにおける、第2の装置のブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態による、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、ウェブ通知サーバにおける、第3の装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
同一または同様の参照番号は、図面全体にわたって、同一または同様の技術的特徴を示す。
【0026】
本発明の非限定的な実施形態が、図面を参照して、以下で紹介される。図1は、本発明の典型的な応用シナリオを示しており、簡潔にするため、4つのユーザ機器(UE)11〜14、これらのUEにそれぞれアクセスを提供するアクセス・デバイス21〜24、およびそれぞれのアクセス・デバイスの上位層に存在する制御デバイス31〜33だけを示している。図1はさらに、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PDN−GW、これ以降、ゲートウェイと呼ばれる)4、ウェブ通知サーバ(これ以降、通知サーバと呼ばれる)5、およびオンライン課金デバイス6を示している。オンライン課金デバイス6は、オンライン課金システムの機能を実行し、オンライン課金デバイスとオンライン課金システムの2つの概念は、本明細書の文脈では互いに区別されない。
【0027】
オンライン課金デバイス6には、ゲートウェイ4と対話するためのダイアメータGyインタフェース(Diameter Gy interface)と、通知サーバ5と対話するためのユーザ・アカウント・アクセス・インタフェースとが提供され、ゲートウェイ4は、HTTPプロトコルで、パケット・データ・ネットワークおよびサーバ5と通信する。
【0028】
一般性を失うことなく、ユーザ機器11は、ノードB 21および無線ネットワーク・コントローラ31を介して進化型パケット・コアに接続される、GPRSまたはUMTSデバイスであり、ユーザ機器12は、eノードBを介して進化型パケット・コアに接続される、LTEデバイスであり、ユーザ機器13は、BTSおよびDoRNDを介して進化型パケット・コアに接続される、3G1X/HRPDデバイスであり、ユーザ機器14は、例えば、WiMax、WiFiなどの他の技術に基づいた端末デバイスであり、適切なアクセス・デバイスを介して進化型パケット・コアに接続される。
【0029】
図1に示されるシナリオは、本発明を適用可能な多くのシナリオの1つにすぎず、加えて、図面および実施形態を参照して提示される本明細書の文脈における説明は、本発明の非限定的な詳細な紹介であり、本発明の範囲を限定するものではないと解釈すべきことが、当業者には理解されよう。例えば、以下で言及されるシグナリングは、一般にはダイアメータ・プロトコルから取られるが、当業者であれば、本明細書を検討することによって、いかなる発明的な努力も払わずに、別のプロトコルを採用するネットワーク環境に本発明のアイデアを適用することができる。
【0030】
本発明の少なくとも1つの実施形態は、ウェブ通知ページをユーザ機器に送信することによって、アカウント情報が通知される、革新的なソリューションを提供する。ウェブ・ベースの通知サーバ5を用いる場合、ユーザに提供できるユーザ・エクスペリエンスは、以下のものを含むが、それらに限定されない。
【0031】
1.ウェブ・ベースのアカウント情報通知機能
ユーザの現在適用されている料金が、ウェブ通知ページでユーザに通知される。
料金の残高および料金使用の統計が、ウェブ通知ページでユーザに通知される。
ユーザによるデータ・サービスの使用(例えば、消費データ量が一定の事前決定された閾値または消費限界に達した)および可能な料金変更が、ウェブ通知ページでユーザに通知される。
【0032】
2.ウェブ・ベースのユーザ対話機能
ユーザには、ウェブ通知ページにおいて対応する機能のいくつかのリンクが提供され、例えば、ユーザは、1つのリンクをクリックすることによって、新しいサービス・パッケージ(例えば、5元で有効期間が2日間の300MBのデータ許容量)を購入することができる。
事前設定された閾値に達した場合、ユーザは、ウェブ通知ページにおけるサービス・アドバイスに基づいて、自分の現在のデータ・セッションを延長することができる。
ウェブ通知ページにおけるユーザのデータ・セッションには、パスワード・ベースのセキュリティ保証を提供することができ、例えば、ユーザは、自分のデータ・サービスに関連するリソースを他のユーザにトロイの木馬を介して不当に占有されないように、PINコードを入力するよう促される。
【0033】
3.ウェブ・ベースの付加価値サービス機能
通信事業者は、ユーザがクリックを行って、通信事業者によって提供されるリストから音楽をダウンロードできるように、必須の通知およびユーザ対話機能に加えて、ユーザに提示されるウェブ通知ページにいくつかの役立つリンクをさらに追加することができる。さらに、ユーザ機器に送信されるウェブ・ベースの通知ページに、いくつかの広告情報をさらに追加することができ、そのような広告情報は、ユーザと通信事業者の間の合意に好ましくは基づいており、それによって、苦情を回避する。例えば、通信事業者は、いくつかのデータ・サービスのボーナス/ディスカウントをユーザに提供することができ、その見返りに、ユーザは、自分が受信するウェブ・ベースの通知ページにおいて広告情報を受け入れることに同意する。
【0034】
本発明の要点は、長い間にわたってユーザ機器の弱みであった、パーソナル・コンピュータなどが音声またはSMS通知をリアルタイムに受信できないという問題が、ウェブ・ベースのアカウント情報通知に基づいて対処されることに存する。本発明の一実施形態によれば、オンライン課金デバイス6は、事前決定された条件が満たされたことをユーザについて決定し、その後、ユーザのユーザ機器が属するゲートウェイに、ユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するよう命令する。一般性を失うことなく、そのような事前決定された条件は、ユーザのユーザ機器が、初期化プロセスにおいて(パケット・データ・ネットワーク)ゲートウェイへの接続を要求すること、過去の第1の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第1の事前決定された閾値以上であること、および過去の第2の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第2の事前決定された閾値以上であることという条件のうちのいずれか1つとすることができる。
【0035】
「ユーザ」および「ユーザ機器」という概念は、本明細書の文脈では頻繁に繰り返し現れるが、「ユーザ」は特に、アカウントが対応するもの、典型的には人および企業を指し、「ユーザ機器」は特に、ユーザによって使用される特定の電子端末デバイス、例えば、ノートブック・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータなどを指す。もちろん、2つの概念は、本明細書の文脈において特に互いに区別されなくても、いかなる混乱も招くことはない。
【0036】
本発明の実施形態が、特定のフローチャートを参照しながら、上述のいくつかの事前決定された条件に関連して以下で紹介される。
【0037】
第1の実施形態:ユーザ機器が初期化プロセスにおいてゲートウェイへの接続を要求したために事前決定された条件が満たされる
【0038】
図2を参照すると、図2は、第1の実施形態に従ってアカウント情報を通知する方法のフローと、対応するウェブ通知ページとを示している。最初に、ユーザ(チャン氏)が、自分のユーザ機器11、例えば、ノートブック・コンピュータを起動し、ユーザ機器11は、チャン氏の入力操作に応答して、ゲートウェイ4との接続の確立を要求するために、データ・セッション確立要求を生成し、それをゲートウェイ4に送信する。特にダイアメータ・プロトコルでは、要求は、PDPコンテキスト確立要求である。
【0039】
次にステップS202において、ゲートウェイ4は、ユーザの有効性を検証するために、チャン氏のためのダイアメータCCRi(クレジット制御要求イニシャル)メッセージを生成し、それをオンライン課金デバイス6に送信する。
【0040】
この例では、ゲートウェイ4からCCRiを受信すると、オンライン課金デバイス6は、事前決定された条件が満たされることを決定し、またはオンライン課金デバイス6は、最初に、CCRiメッセージに基づいて、チャン氏のアカウント設定情報をチェックし、その後、事前決定された条件が満たされることを決定する。ユーザ機器11から先に送信された要求は、チャン氏の特性情報を含むので(例えば、要求は、チャン氏と結び付けられた物理ポートを介してゲートウェイ4に到着し、または要求は、身元情報を伝える)、オンライン課金デバイス6は、ユーザであるチャン氏が事前決定された条件を満たすことを決定することができ、それによって、その後の動作の適切なトリガリングを実行することができる。
【0041】
事前決定された条件が満たされることが決定すると、オンライン課金デバイス6は、ステップS203において、CCAi(クレジット制御要求応答)メッセージをゲートウェイ4に返し、このCCAiメッセージは、本発明におけるアクティブ化コマンドの具体的な一例である。CCAiメッセージにおいて、オンライン課金デバイス6は、チャン氏によって要求されたデータ・サービスの開始前に、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するために、マルチサービス・クレジット制御と呼ばれる属性値ペア(AVP:Attribute Value Pair)に、以下のサブAVPを書き込む。
A)許可サービス・ユニット(Granted Service Unit)=0
B)最終指示ユニット(Final−Indicate−Unit)、これは、リダイレクション・アクションとしての最終ユニット・アクションと、リダイレクションURLアドレスを含み、リダイレクションURLアドレスは、通知サーバ5のネットワーク・アドレスである。
【0042】
上述の情報A)およびB)は、チャン氏のためにゲートウェイ4によってアクティブ化されるアカウント情報通知制御情報に含まれ、ゲートウェイ4は、情報をアクティブ化した後直ちに、最終指示ユニット内で示される通知サーバ5に接続するようにユーザ機器11を制御することができる。より好ましい実施形態は、以下で詳述される。
【0043】
さらに、CCAiは、以下のサブAVPをさらに含むことができる。
C)レーティング・グループ(Rating−Group)、これは、どのタイプのデータ・サービスが、通知サーバ5にリダイレクトされるかを示すために使用され、これらのデータ・サービスからなる組は、本明細書の文脈では、データ・サービスの第1の組とも呼ばれる。その場合、アクティブ化されたアカウント情報通知制御情報は、データ・サービスの第1の組にしかるべく対応する。
【0044】
CCAiにおいて、レーティング・グループは省略することができ、情報のこの項目が省略される場合、ゲートウェイ4は、デフォルトによって、どのタイプのデータ・サービスに対するアクセス要求もリダイレクトされること、すなわち、すべてのデータ・サービスがデータ・サービスの第1の組に属することを仮定する。
【0045】
さらに、CCAiは、以下のサブAVPをさらに含むことができる。
D)有効時間(Validity−Time)、これは、ゲートウェイ4が、ユーザ機器11からのデータ・サービス要求を待つ期間を示すために使用される。有効時間が満了する前に、ユーザ機器11からデータ・サービス要求を受信しない場合、データ・サービス・アクセス要求のリダイレクションは、もはやチャン氏のために実行されない。その場合、アクティブ化されたアカウント情報通知制御情報が、この有効時間をさらに含む。
【0046】
CCAiにおいて、有効時間も省略することができ、例えば、ゲートウェイ4は、有効時間のデフォルト値として事前決定された静的または準静的な値を保存することができ、このデフォルト値は、一般に有限である。もちろん、本発明の範囲から逸脱することなく、デフォルト値を無限に設定することもできる。
【0047】
ゲートウェイ4に対して、通知サーバ5のネットワーク・アドレスおよびレーティング・グループは、一時的にある程度は不変とすることができ、したがって、通知サーバ5のネットワーク・アドレスおよびレーティング・グループをCCAiから獲得した後、ゲートウェイ4は、これらの情報を保存することができ、以降のかなりの継続期間にわたって、そのような情報をオンライン課金デバイス6に要求する必要がないことを、ここでは留意されたい。これに鑑みて、ステップS203におけるCCAiは、特定の指示的な情報を含まないことがあるが、ゲートウェイ4は、そのようなCCAi(アクティブ化コマンド)の受信時に、対応するユーザのための事前保存されたアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するように構成される。
【0048】
ステップS203の後、ゲートウェイ4は、有効時間に相当する継続期間を有するタイマを開始し、この継続期間中にユーザがレーティング・グループ内で示されるデータ・サービスを要求するかどうかを監視し、すなわち、受信したCCAiメッセージに基づいて、チャン氏のためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化する。また、PDNゲートウェイは、「ベアラ・セッション確立応答」をユーザ機器11に返し、ゲートウェイ4は、ユーザ機器11がそれと正常に接続されたことを知ることができる。
【0049】
チャン氏は、ユーザ機器11がゲートウェイ4との上述の接続を確立した後のある時点に、ユーザ機器11を用いて、データ・サービスに対するアクセス要求を開始する。例えば、ステップS205において、チャン氏は、例えば、オンライン・ビデオを再生するリンクをクリックすることによって、ユーザ機器11上でデータ・サービスを開始し、その後、ユーザ機器11は、「http Get (URL1)」メッセージを生成し、それをネットワーク側に送信する。このメッセージは、データ・サービス・アクセス要求の一例であり、URL1は、オンライン・ビデオを提供するマルチメディア・サーバのネットワーク・アドレスである。「http Get (URL1)」メッセージは、アクセス・ネットワークを介して、ゲートウェイ4にルーティングされる。ゲートウェイ4は、データ・サービス・アクセス要求を検出し、この例では、データ・サービスは、CCAiにおいて示されるデータ・サービスの第1の組に属し、すなわち、データ・サービスは、レーティング・グループに包含され、リダイレクトされる。
【0050】
上述の決定に基づいて、ゲートウェイ4は、ステップS206において、「http 302 (リダイレクションURL)」メッセージを生成し、それをユーザ機器11に送信し、「リダイレクションURL」の部分は、通知サーバ5のネットワーク・アドレスである。リダイレクトされる異なるタイプのデータ・サービスに対応する通知サービスは、本発明の範囲から逸脱することなく、同じであっても、または同じでなくてもよく、そのため、データ・サービスの第1の組に包含されるそれぞれのデータ・サービスが通知サーバ5に対応するシナリオが、以下では説明されることに留意されたい。その場合、チャン氏は、もともとはオンライン・ビデオ・サーバへのアクセスを要求するが、ユーザ機器11は、ビデオ・サーバに直接的に接続される代わりに、最終的に通知サーバに接続され、それも、本明細書の文脈ではリダイレクションと呼ばれる。
【0051】
ステップS207において、ユーザ機器11は、「http 302 (リダイレクションURL)」メッセージに基づいて、「http Get (リダイレクションURL)」要求メッセージを生成し、それをゲートウェイ4に送信する。その場合の「リダイレクションURL」は、通知サーバ5のネットワーク・アドレスであるので、ゲートウェイ4は、それによって、「http Get (リダイレクションURL)」が通知サーバ5に転送されることを知り、対応する転送動作を実行する。
【0052】
通知サーバ5は、ユーザ機器11からの要求の受信時に、アカウント情報通知が実行されるユーザがチャン氏であることを確認し、その後、ステップS208において、チャン氏のアカウント情報を獲得するために、オンライン課金デバイス6にアカウント情報要求を送信する。
【0053】
次のステップS209において、オンライン課金デバイス6は、チャン氏のアカウント情報を通知サーバ5に返す。この例では、チャン氏に結び付けられたパッケージの加入契約情報が返され、それによれば、今月のパッケージは、5GBのデータ割当量(またはデータ許容量)を有し、3GBが消費され、2GBが残っており、今月のパッケージのトラフィック統計についての残り期間は15日である。本明細書の文脈における「今月」は、別途述べられない限り、トラフィック統計に関する月を指す。月当たり30日が存在する場合、今月は15日が経過しており、以下の例では、今月経過した15日が、いわゆる第1の継続期間である。ユーザは、アカウント情報通知モードを自分に望ましくカスタマイズすることができ、このカスタマイズは、オンライン課金デバイス6によって通知サーバに提供されるアカウント情報に反映され、最終的には通知サーバ5によってユーザに提示されるウェブ通知ページに反映される。
【0054】
通知サーバ5は、チャン氏のアカウント情報の獲得時に、ステップS210において、ウェブ通知ページを構成する。ウェブ通知ページは、チャン氏のアカウント情報を含み、好ましくは、そこに提示されるアカウント情報は、ほぼリアルタイムである。例えば、時刻T1におけるアカウント情報は、時刻T2におけるアカウント情報と異なることがあり、これは一般に、パッケージの使用に反映される。通知サーバ5は、構成された通知ページを含む「Http Response」メッセージをユーザ機器11に返し、その後、図2の左側に示されるページが、ユーザ機器11の画面上にポップアップする。実際には、ユーザ機器11は、電源が入れられて以来、今までのところオンライン・ビデオ・サービスにアクセスしていないので、タイトルは、これがサービス前通知であることを示している。ウェブ通知ページは、ユーザの今月のデータ割当量が5GBであること、今月の消費トラフィック量が3GBであり、残りが2GBであること、および今現在、今月末まで残り15日であることといった情報をさらに反映する。
【0055】
好ましくは、ウェブ通知ページは、マン−マシン対話ボタンおよび必須のプロンプト情報をさらに提供する。もちろん、図2に示されるウェブ通知ページは、本発明の非限定的な一例にすぎず、ユーザは、ページを見た後で、ページのプロンプトに応答して、関連する操作を実行する(例えば、ウェブ通知ページ内にあるリンクなどをクリックする)ことができる。その後、ステップS211において、ユーザ機器と通知サーバ5の間で、複数のhttp要求とhttp応答が発生し、それによって、オンライン課金デバイス6上のアカウント情報がさらにアクセスされ/更新される。この例において、その説明を繰り返すことは省略する。
【0056】
チャン氏が関連する操作を実行した後、例えば、ユーザがユーザ機器11をコントロールして、ボタン「OK」をクリックした後、方法は、ステップS212に進み、ユーザ機器11は、「http get (send infoURL, URL1)」メッセージを生成し、それを通知サーバ5に送信する。このメッセージは、チャン氏がウェブ通知ページに関連する操作を終えた旨の情報を通知サーバ5に通知することを目的とする。
【0057】
チャン氏がウェブ通知ページに関連する操作を終えたことを通知サーバ5が知った後、通知サーバ5は、ステップS213において、通知プロセスが正常に完了したことをオンライン課金デバイス6にさらに通知する。任意選択的に、オンライン課金デバイス6は、通知サーバ5の通知に依存する代わりに、一定の継続期間にわたって待った後で、通知の完了を自動的に決定することができる。
【0058】
その後、チャン氏のためにアカウント情報通知制御情報をアクティブ化できるように、オンライン課金デバイス6は、ステップS214において、RARメッセージをゲートウェイ4に送信して、通知プロセスが完了したことをゲートウェイ4に通知する。その後、ユーザ機器11が、ゲートウェイ4を介して、データ・サービスの第1の組のうちのデータ・サービスに対するアクセス要求を再び送信した場合、ゲートウェイ4は、上述のリダイレクションを実行することなく、その要求を、それが実際に指し示すネットワーク・アドレスに転送する。
【0059】
ステップS215において、ゲートウェイ4は、RAA応答メッセージをオンライン課金デバイス6に送信する。
【0060】
ゲートウェイ4は、ユーザのためのリダイレクション・ステータスを終了した後、ステップS216において、最初に要求されたデータ・サービスの許容割当量を獲得するために、CCRu更新要求メッセージをオンライン課金デバイス6にさらに送信する。
【0061】
ステップS217において、オンライン課金デバイス6は、対応する割当量を許可し、それをCCAuメッセージのGSU AVPの中に入れ、CCAuメッセージをゲートウェイ4に返す。
【0062】
さらに、オンライン課金デバイス6は、ステップS218において、応答メッセージを通知サーバ5にさらに返し、これは、ステップS213の後に直ちに実行することができる。
【0063】
ステップS212における要求に応答して、通知サーバ5は、ステップS219において、「http response (send infoURL)」メッセージをユーザ機器11に返す。さらに、ステップS220において、通知サーバ5は、先にステップS205において開始されたデータ・サービス・アクセス要求のための要求を再開するようユーザ機器11に命令するために、「http 302 (URL1)」メッセージをユーザ機器11にさらに返し、この場合、宛先アドレスは、依然として、マルチメディア・サーバの上述のアドレスURL1である。
【0064】
その後、ユーザ機器11は、ステップS221において、「http get (URL1)」メッセージを生成し、それを送信し、このメッセージは、ゲートウェイ4にさらに転送される。
【0065】
ゲートウェイ4は、チャン氏のためのリダイレクション・ステータスを終了したので、この時、ユーザ機器11から送信されるデータ・サービス・アクセス要求は、指定されたアドレスURL1に転送される。また、ゲートウェイ4は、データ・サービスについてのデータ量の監視を開始する。
【0066】
ゲートウェイ4は、マルチメディア・サーバからのパケット・データ・ネットワーク・サービス・アクセス応答を、例えば、この例では「http response URL1」を、応答の受信時に、ユーザ機器11に転送する。
【0067】
その後、第1の実施形態では、ユーザであるチャン氏には、機器に電源が入れられた後にアカウント情報の通知を、または彼が何らかのデータ・サービスへのアクセスを要求した場合はより適切な通知を提供することができ、それによって、チャン氏は、以降の操作を選択することができる。
【0068】
第1の実施形態の代替として、説明した方法の最初のステップとして、ステップS205を実行することができ、それに続いて、ステップS202を、次にステップS203およびステップS206を実行することができ、その場合、もともとは図2に示されていたステップS201およびステップS204は、それらはともに特に異なるネットワーク環境に適用されることを主な理由として、省略される。
【0069】
第2の実施形態:過去の第1の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が第1の事前決定された閾値以上であるために事前決定された条件が満たされる
【0070】
図3を参照すると、図3に示されるアカウント情報通知プロセスは、進行中セッションにおけるアカウント情報通知と呼ぶことができ、すなわち、データ・サービスのためのユーザのトラフィック使用が、ユーザの限界割当量に接近したときに、ウェブ通知ページが、ユーザ機器上にポップアップされて、ユーザに提示される。
【0071】
図3を参照すると、図3は、図2に示されたフローの後の期間に行うことができるフローを示しており、この時、ユーザであるチャン氏は、ビデオ・サーバによって提供されるオンライン・ビデオ・サービスを、ユーザ機器11を用いて視聴している。
【0072】
ユーザ機器11のユーザのデータ・サービス・トラフィックを監視するプロセス中に、ステップS301において、ゲートウェイ4は、先にステップS215においてオンライン課金デバイス6によって許可されたすべてのサービス・ユニットをチャン氏が使い切ったことを見出し、その場合、ゲートウェイ4は、さらなる割当量を要求するために、CCRu要求メッセージを生成し、それをオンライン課金デバイス6に送信する。
【0073】
ステップS302において、オンライン課金デバイス6は、CCRuにおいて示されるユーザのデータ・サービス使用が、月間の許容量に接近していることを、例えば、チャン氏によって消費されたデータ量が、今月の過去の第1の継続期間、例えば20日間の間に、4.5GBの第1の事前決定された閾値に到達したこと、またはそれを超過したことを見出す。その場合、オンライン課金デバイス6は、内部ダイアメータ・リダイレクション・ロジックをトリガし、CCAuメッセージを設定する。オンライン課金デバイス6は、呼に先立って、データ・サービスのタイプの通知を実行するために、「CCAu」(CCA[更新])メッセージ内のマルチサービス・クレジット制御AVPに、以下のサブAVPを書き込む。
A)許可サービス・ユニット=0、これは、現在のサービス・データ要求を維持するようPDNゲートウェイに命令する。
B)最終指示ユニットAVP、これは、リダイレクション・アクションとしての最終ユニット・アクションと、リダイレクションURLアドレスを含み、リダイレクションURLアドレスは、通知サーバ5のネットワーク・アドレスである。
C)レーティング・グループAVP、これは、どのタイプのデータ・トラフィックが、通知サーバ5にリダイレクトされるかを示すために使用される。
D)有効時間AVP、これは、PDNゲートウェイが、ネットワークからのデータ・サービス要求を待つ期間を示すために使用される。
【0074】
好ましくは、ステップS302の後、ゲートウェイ4は、ユーザ機器11の現在のデータ・サービスを中断することができ、ユーザ機器11が、データ・サービス要求をリフレッシュしようと試みる場合、または自動的に、もしくはユーザの入力に応答して、別のネットワーク・アドレスに対して要求を再開しようと試みる場合、この要求は、通知サーバ5にリダイレクトされる。図3の左側に示されるウェブ通知ページにおいて、タイトルは、これがセッション中の通知ページであることを示しており、パッケージの現在の使用量が閾値に接近していることも示しており、特にトラフィックの現在の使用量が4.8GBであり、残りが200MBであることを反映している。
【0075】
それぞれのAVPのオプションなどは、第1の実施形態のものと同じであり、その説明を繰り返すことは省略する。さらに、ステップS303からステップS320までの説明については、ステップS205からステップS222までの説明を参照することができる。
【0076】
チャン氏が、ユーザ機器11を用いて、データ要求を開始した場合、または別のURLへのアクセスを開始した場合、PDNゲートウェイは、現在のデータ要求を維持する。モバイル・ユーザ機器は、ステップ3においてモバイル・アクセス・ネットワークを介してPDNゲートウェイにルーティングされる、「http Get (URL1)」要求を開始する。
【0077】
第3の実施形態:過去の第2の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が第2の事前決定された閾値以上であるために事前決定された条件が満たされる
【0078】
図4を参照すると、図4は、本発明の第3の実施形態に従ってアカウント情報を通知する方法のフローチャートと、対応するウェブ通知ページとを示している。
【0079】
ステップS401において、ゲートウェイ4は、トラフィックを監視し、許可サービス・ユニットが使い切られたことを見出し、その場合、ゲートウェイ4は、さらなる割当量を要求するために、CCRu要求メッセージを生成し、それをオンライン課金デバイス6に送信する。
【0080】
ステップS402において、オンライン課金デバイス6は、チャン氏が今月のトラフィックを使い切ったことを検出する。言い換えると、第2の事前決定された閾値が5GBトラフィックである場合、ユーザ機器11を含むが、それに限定されない、ユーザ機器を用いて、チャン氏によって消費されたデータ・トラフィック量は、最後の第2の継続期間、例えば25日間で、この第2の事前決定された閾値に達している。その場合、オンライン課金デバイス6は、事前決定された条件が満たされると決定し、それによって、内部ダイアメータ・リダイレクション・ロジックをトリガし、CCAuメッセージを生成する。CCAuメッセージは、以下のサブAVPを含む。
A)許可サービス・ユニット=0、これは、ユーザであるチャン氏の現在のデータ・サービスを保持するようゲートウェイ4に命令する。
B)最終指示ユニット、これは、リダイレクション・アクションとしての最終ユニット・アクションと、リダイレクションURLアドレスを含み、リダイレクションURLアドレスは、通知サーバ5のネットワーク・アドレスである。
C)レーティング・グループ、これは、どのタイプのデータ・トラフィックが、通知サーバ5にリダイレクトされるかを示すために、すなわち、データ・サービスの第1の組を指示するために使用される。
D)有効時間、これは、ゲートウェイ4が、ネットワークからのデータ・サービス要求を待つ期間を示すために使用される。
【0081】
その後、ステップS402の後、ゲートウェイ4は、ユーザ機器11の現在のデータ・サービスを保持し、そのため、チャン氏は、データ・サービスにアクセスすることができない。
【0082】
次のステップS403において、チャン氏がデータ・セッションを開始する準備ができたとき、ユーザ機器11は、ゲートウェイ4にルーティングされる「http Get (URL1)」要求を開始する。
【0083】
ステップS404において、ゲートウェイ4は、要求を通知サーバ5にリダイレクトするために、「302 (リダイレクションURL)」メッセージをユーザ機器11に返す。
【0084】
ステップS405において、ユーザ機器11は、ゲートウェイ4にルーティングされる「http Get (リダイレクションURL)」要求メッセージを送信し、ゲートウェイ4は、「http Get (リダイレクションURL)」がリダイレクトされたデータ・ストリームであることを知り、その後、それを通知サーバ5に転送する。
【0085】
ステップS406において、その後、通知サーバ5は、ユーザであるチャン氏の要求に応答して、ユーザであるチャン氏のアカウント情報を獲得するために、アカウント情報要求をオンライン課金デバイス6に送信する。
【0086】
次のステップS407において、オンライン課金デバイス6は、チャン氏のアカウント情報を通知サーバ5に返し、この例では、今月のチャン氏のパッケージのトラフィックは使い切られている。
【0087】
その後、ステップS408において、通知サーバ5は、チャン氏の現在のアカウント情報に従って、ウェブ通知ページを構成し、このウェブ通知ページは、チャン氏のアカウント情報を含む。その後、通知サーバ5は、ウェブ通知ページを含むhttp応答を、ユーザ機器11に返す。ユーザ機器11側では、ユーザであるチャン氏に対して、図4の左側に示されるウェブ通知ページをポップアップさせる。
【0088】
ステップS409において、オンライン課金デバイス6は、現在のセッションを終了するために、セッション終了要求をゲートウェイ4に送信し、ステップS410において、ゲートウェイ4は、ASAメッセージをオンライン課金デバイス6に返し、ステップS411において、ゲートウェイ4は、使用されたサービス・ユニットを報告するために、CCRtメッセージを生成し、それをオンライン課金デバイス6に送信し、ステップS412において、オンライン課金デバイス6は、CCAtメッセージをゲートウェイ4に返し、最後のステップS413において、ゲートウェイ4は、ベアラ・セッション・アボート・メッセージを生成し、それをユーザ機器11に送信する。
【0089】
図5を参照すると、図5は、本発明の一実施形態による全体的なシステムの構造図を示しており、オンライン課金システムは、オンライン課金ロジックと、レーティング・ロジックと、残高管理ロジックとを含み、その中に多数の通知イベントを維持する。通知イベントX毎に、エンドユーザには最終的に、通知サーバ内に維持されたウェブ通知ページが提供される。本発明のこの通知機能は、各通知イベントに、方針ベースのウェブ通知ページ決定機構を提供する。例えば、通知イベントの場合、ローミングの場合の拡張ウェブ通知ページは、ホーム・ネットワークの場合のウェブ通知ページとは異なり、購入者に英語で提供されるウェブ通知ページも、購入者に中国語で提供されるウェブ通知ページとは異なる。
【0090】
本発明では、特定の通知イベントのための異なるウェブ通知ページは、以下の条件によって決定されるが、以下のリストは、すべての条件を含んでおらず、エンドユーザまたは通信事業者によって、必要に応じてより多くの条件を拡張または追加することができる。オンライン課金システムは、通知ページ毎に対応するURLアドレスを設定する。通知サーバは、URLアドレスに基づいて、ウェブ通知ページのためのインデックス付けされた(検索された)維持方法を獲得する。
>>加入者のサービスのクラス
>>加入者の言語
>>加入者が属するMVNO
>>サービス・データのカテゴリ
>>ホームまたはローム(roam)、開始ゾーン
>>アクセスポイントの数
>>呼の方向:着信または発信
【0091】
もちろん、システムは、本発明の技術的ソリューションにおけるフレンドリなウェブ通知機構に加えて、通常のメッセージ通知をさらにトリガすることができる。この目的で、通知サーバは、ユーザの電子メール・アドレス、インスタント・メッセージ(IM)アドレス、またはマルチメディア・ショート・メッセージング・サービス/ショート・メッセージング・サービス(MMS/SMS)といった情報を維持する。その場合、通知メッセージは、モバイル・ハンドヘルド端末内に記録として保存することができる。マルチメディア・ショート・メッセージング・サービス/ショート・メッセージング・サービス(MMS/SMS)の通知をサポートしない純粋なデータ・カード・デバイスの場合、本発明は、別のモバイル・ハンドヘルド端末から送信される、追加のデータ・カード・サービス通知を提供することができる。例えば、エンドユーザには、データ・カード・サービスおよびモバイル・ハンドヘルド端末が提供され、エンドユーザは、自分のモバイル・デバイスからデータ・カード・サービス使用通知を獲得することができる。
【0092】
図6は、本発明の一代替実施形態による、ユーザ機器に表示される、アカウント情報を通知するためのウェブ通知ページの概略図を示している。示されるように、モバイル通信事業者は、上述の従来の通知およびユーザ対話操作のスペースに並べて、いくつかのウェブ広告をさらに提供することができる。ウェブ・ページ上に提供される広告のタイプは、エンドユーザと通信事業者の間の契約合意に基づいている。例えば、エンドユーザが、ウェブ通知ページの追加スペースに広告を受け入れることに合意した場合、通信事業者は、ボーナス/ディスカウント付きのいくつかのデータ・サービスを提供することができる。
【0093】
図7を参照すると、図7は、本発明の一実施形態による、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、オンライン課金デバイスにおける、第1の装置のブロック図を示しており、第1の装置7は、図1に示されたオンライン課金デバイス6内に一般に構成され、以下のユニットを含む。
【0094】
第1のユニット701は、ユーザ毎にユーザが事前決定された条件を満たすかどうかを判定するためのものである。図2を例に取ると、第1のユニット701の機能は、ステップS202およびステップS203の上述の説明に対応する。
【0095】
第2のユニット702は、ユーザが事前決定された条件を満たす場合に、ユーザのユーザ機器が属するパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイがユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するように、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにアクティブ化コマンドを送信するためのものであり、これは、ステップS203の上述の説明に対応する。
【0096】
アカウント情報通知制御情報は、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含む。
【0097】
第1の装置7は、以下のユニットをさらに含む。
【0098】
第1の受信ユニット703は、ウェブ通知サーバからアカウント情報要求を受信するためのものであり、アカウント情報要求は、ユーザのアカウント情報を要求するために使用され、これは、上述のステップS208に対応する。
【0099】
第3のユニット704は、ウェブ通知サーバにユーザのアカウント情報を提供するためのものであり、これは、上述のステップS209に対応する。
【0100】
具体的には、第1のユニット701は、−ユーザのユーザ機器が、初期化プロセスにおいてパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイへの接続を要求する、−過去の第1の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第1の事前決定された閾値以上である、および−過去の第2の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第2の事前決定された閾値以上であるという条件の少なくとも1つをユーザが満たす場合に、事前決定された条件が満たされると判定する。
【0101】
さらに、第1のユニット701はさらに、ユーザのユーザ機器が、初期化プロセスにおいてパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに接続されたために、または過去の第1の継続期間においてユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第1の事前決定された閾値以上であったために、事前決定された条件が満たされる場合に、ウェブ通知サーバが、アカウント情報をユーザに通知する動作を完了したことを報告したかどうかを判定するためのものである。図2を例に取ると、これは、ステップS213および関連するステップに対応する。第2のユニット702はさらに、ウェブ通知サーバが、アカウント情報をユーザに通知する動作を完了したことを報告した場合に、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイがユーザのためのアカウント情報通知制御情報を非アクティブ化するように、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに非アクティブ化コマンドを送信するためのものであり、これは、ステップS214に対応する。
【0102】
さらに、アカウント情報通知制御情報は、データ・サービスの第1の組に対応し、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、ユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化させた後、ユーザが、データ・サービスの第1の組のうちのいずれかのデータ・サービスへのアクセスを要求した場合に、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバに接続するようにユーザのユーザ機器を制御する。
【0103】
図8を参照すると、図8は、本発明の一実施形態による、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにおける、第2の装置のブロック図を示している。示されるように、第2の装置8は、以下のユニットを含む。
【0104】
第2の受信ユニット801は、オンライン課金デバイスからアクティブ化コマンドを受信するためのものである。図2を例に取ると、これは、ステップS203に対応する。
【0105】
第4のユニット802は、アクティブ化コマンド内で示されるユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するためのものであり、アカウント情報通知制御情報は、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含む。これは、図2のステップS203においてメッセージが受信された後の動作に対応する。
【0106】
第5のユニット803は、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバと接続するようにユーザのユーザ機器を制御するためのものであり、これは、図2のステップS206に対応する。
【0107】
さらに、情報通知制御情報は、データ・サービスの第1の組にさらに対応し、第2の装置8は、ユーザのユーザ機器からデータ・サービス・アクセス要求メッセージを受信したかどうかを判定するための第6のユニット804をさらに含み、データ・サービス・アクセス要求メッセージは、データ・サービスの第1の組のうちの少なくとも1つのデータ・サービスへのアクセスを要求するために使用され、第5のユニット803はさらに、データ・サービス・アクセス要求メッセージが受信された場合に、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバと接続するようにユーザのユーザ機器を制御するためのものである。
【0108】
図9を参照すると、図9は、本発明の一実施形態による、データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、ウェブ通知サーバにおける、第3の装置のブロック図を示している。第3の装置900は、以下のユニットを含み、すなわち、第7のユニット901は、ウェブ・ベースのアカウント情報通知が実行される必要があるユーザを決定するためのものであり、これは、ステップS207に対応し、第8のユニット902は、オンライン課金制御デバイスからユーザのアカウント情報を獲得するためのものであり、これは、図2に示されるステップS207〜ステップS209に対応し、第9のユニット903は、ウェブ通知ページを生成するためのものであり、ウェブ通知ページは、ユーザのアカウント情報を含み、第10のユニット904は、ユーザのユーザ機器にウェブ通知ページを送信するためのものである。第9のユニットおよび第10のユニットの動作は、図2に示されるステップS210に対応する。
【0109】
上述の第1から第3の装置におけるそれぞれのユニットと、フローチャートのステップの間の他の関係は、説明を検討することで明らかにし得るであろう。
【0110】
本発明が上述の例示的な実施形態の細部に限定されず、本発明の主旨または必須の原理から逸脱することなく、他の特定の形態で具現できることは、当業者には明らかであろう。したがって、実施形態は、いずれの態様においても、限定的なものではなく、説明的なものと解釈されるべきであり、本発明の範囲は、上述の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって確定される。したがって、請求項の均等物の意味および範囲内に包含されるすべての変更を本発明内に含むことが意図されている。請求項内のいかなる参照番号も、それらが出現する請求項を限定するものと解釈されるべきではない。さらに、明らかに、「含む(comprise)」という用語は、別の要素またはステップを排除せず、単数形は、複数形を排除しない。システムの請求項において述べられる複数の要素またはデバイスは、代替として、ソフトウェアまたはハードウェアにおいて、単一の要素またはデバイスとして具現することができる。「第1」、「第2」などの用語は、名前を表すために使用され、いかなる特定の順序も表さない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知する、オンライン課金デバイスにおける、方法であって、前記方法が、
a.ユーザ毎に前記ユーザが事前決定された条件を満たすかどうかを判定するステップと、
b.前記ユーザが前記事前決定された条件を満たす場合に、前記ユーザのユーザ機器が属するパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが前記ユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するように、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにアクティブ化コマンドを送信するステップと
を含み、
前記アカウント情報通知制御情報が、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含み、
前記方法が、
−前記ウェブ通知サーバからアカウント情報要求を受信するステップであって、前記アカウント情報要求が、前記ユーザのアカウント情報を要求するために使用される、ステップと、
−前記ウェブ通知サーバに前記ユーザの前記アカウント情報を提供するステップと
をさらに含む方法。
【請求項2】
前記ステップaが、
−前記ユーザの前記ユーザ機器が、初期化プロセスにおいて前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイへの接続を要求する、
−過去の第1の継続期間において前記ユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第1の事前決定された閾値以上である、および
−過去の第2の継続期間において前記ユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第2の事前決定された閾値以上である
という条件の少なくとも1つをユーザが満たす場合に、前記事前決定された条件が満たされると判定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザの前記ユーザ機器が、前記初期化プロセスにおいて前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに接続されたために、または前記過去の第1の継続期間において前記ユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、前記第1の事前決定された閾値以上であったために、前記事前決定された条件が満たされる場合に、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行するウェブ通知サーバと接続するように前記ユーザ機器を制御した後、前記方法が、
前記ウェブ通知サーバが、前記アカウント情報を前記ユーザに通知する動作を完了したことを報告したかどうかを判定するステップと、
前記ウェブ通知サーバが、前記アカウント情報を前記ユーザに通知する前記動作を完了したことを報告した場合に、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが前記ユーザのための前記アカウント情報通知制御情報を非アクティブ化するように、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに非アクティブ化コマンドを送信するステップと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アカウント情報通知制御情報が、データ・サービスの第1の組に対応し、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、前記ユーザのための前記アカウント情報通知制御情報をアクティブ化させた後、前記ユーザが、データ・サービスの前記第1の組のうちのいずれかのデータ・サービスへのアクセスを要求した場合に、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行する前記ウェブ通知サーバに接続するように前記ユーザの前記ユーザ機器を制御する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知する、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにおける、方法であって、
A.オンライン課金デバイスからアクティブ化コマンドを受信するステップと、
B.前記アクティブ化コマンド内で示されるユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するステップであって、前記アカウント情報通知制御情報が、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含む、ステップと、
D.ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行する前記ウェブ通知サーバと接続するように前記ユーザのユーザ機器を制御するステップと
を含む方法。
【請求項6】
前記アカウント情報通知制御情報が、データ・サービスの第1の組にさらに対応し、前記ステップBの後、前記ステップDの前に、前記方法が、
C.前記ユーザの前記ユーザ機器からデータ・サービス・アクセス要求メッセージを受信したかどうかを判定するステップであって、前記データ・サービス・アクセス要求メッセージが、データ・サービスの前記第1の組のうちの少なくとも1つのデータ・サービスへのアクセスを要求するために使用される、ステップ
をさらに含み、
前記ステップDが、
−前記データ・サービス・アクセス要求メッセージが受信された場合に、
前記ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行する前記ウェブ通知サーバと接続するように前記ユーザの前記ユーザ機器を制御するステップ
をさらに含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知する、ウェブ通知サーバにおける、方法であって、
i.ウェブ・ベースのアカウント情報通知が実行される必要があるユーザを決定するステップと、
ii.オンライン課金制御デバイスから前記ユーザのアカウント情報を獲得するステップと、
iii.ウェブ通知ページを生成するステップであって、前記ウェブ通知ページが、前記ユーザの前記アカウント情報を含む、ステップと、
iv.前記ユーザの前記ユーザ機器に前記ウェブ通知ページを送信するステップと、
v.前記ユーザの前記ユーザ機器のために実行される前記アカウント情報通知が完了したときに、前記アカウント情報通知の前記完了についての情報を前記オンライン課金デバイスに通知するステップと
を含む方法。
【請求項8】
データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、オンライン課金デバイスにおける、第1の装置であって、前記第1の装置が、
ユーザ毎に前記ユーザが事前決定された条件を満たすかどうかを判定するための第1のユニットと、
前記ユーザが前記事前決定された条件を満たす場合に、前記ユーザのユーザ機器が属するパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが前記ユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するように、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにアクティブ化コマンドを送信するための第2のユニットとを備え、
前記アカウント情報通知制御情報が、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含み、
前記第1の装置が、
前記ウェブ通知サーバからアカウント情報要求を受信するための第1の受信ユニットであって、前記アカウント情報要求が、前記ユーザのアカウント情報を要求するために使用される、第1の受信ユニットと、
前記ウェブ通知サーバに前記ユーザの前記アカウント情報を提供するための第3のユニットと
をさらに備える第1の装置。
【請求項9】
前記第1のユニットが、
−前記ユーザの前記ユーザ機器が、初期化プロセスにおいて前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイへの接続を要求する、
−過去の第1の継続期間において前記ユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第1の事前決定された閾値以上である、および
−過去の第2の継続期間において前記ユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、第2の事前決定された閾値以上である
という条件の少なくとも1つをユーザが満たす場合に、前記事前決定された条件が満たされると判定する、請求項8に記載の第1の装置。
【請求項10】
前記第1のユニットがさらに、前記ユーザの前記ユーザ機器が、前記初期化プロセスにおいて前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに接続されたために、または前記過去の第1の継続期間において前記ユーザによって消費されたデータ・トラフィックの量が、前記第1の事前決定された閾値以上であったために、前記事前決定された条件が満たされる場合に、
前記ウェブ通知サーバが、前記アカウント情報を前記ユーザに通知する動作を完了したことを報告したかどうかを判定するためのものであり、
前記第2のユニットがさらに、前記ウェブ通知サーバが、前記アカウント情報を前記ユーザに通知する前記動作を完了したことを報告した場合に、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが前記ユーザのための前記アカウント情報通知制御情報を非アクティブ化するように、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイに非アクティブ化コマンドを送信するためのものである、
請求項9に記載の第1の装置。
【請求項11】
前記アカウント情報通知制御情報が、データ・サービスの第1の組に対応し、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、前記ユーザのための前記アカウント情報通知制御情報をアクティブ化させた後、前記ユーザが、データ・サービスの前記第1の組のうちのいずれかのデータ・サービスへのアクセスを要求した場合に、前記パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイが、ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行する前記ウェブ通知サーバに接続するように前記ユーザの前記ユーザ機器を制御する、請求項8に記載の第1の装置。
【請求項12】
データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイにおける、第2の装置であって、
オンライン課金デバイスからアクティブ化コマンドを受信するための第2の受信ユニットと、
前記アクティブ化コマンド内で示されるユーザのためのアカウント情報通知制御情報をアクティブ化するための第4のユニットであって、前記アカウント情報通知制御情報が、ウェブ通知サーバのネットワーク・アドレスを含む、第4のユニットと、
ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行する前記ウェブ通知サーバと接続するように前記ユーザのユーザ機器を制御するための第5のユニットと
を備える第2の装置。
【請求項13】
前記アカウント情報通知制御情報が、データ・サービスの第1の組にさらに対応し、前記第2の装置が、
前記ユーザの前記ユーザ機器からデータ・サービス・アクセス要求メッセージを受信したかどうかを判定するための第6のユニットであって、前記データ・サービス・アクセス要求メッセージが、データ・サービスの前記第1の組のうちの少なくとも1つのデータ・サービスへのアクセスを要求するために使用される、第6のユニット
をさらに備え、
前記第5のユニットがさらに、前記データ・サービス・アクセス要求メッセージが受信された場合に、前記ウェブ・ベースのアカウント情報通知を実行する前記ウェブ通知サーバと接続するように前記ユーザの前記ユーザ機器を制御するためのものである、
請求項12に記載の第2の装置。
【請求項14】
データ型指向ユーザ機器のアカウント情報を通知するための、ウェブ通知サーバにおける、第3の装置であって、
ウェブ・ベースのアカウント情報通知が実行される必要があるユーザを決定するための第7のユニットと、
オンライン課金制御デバイスから前記ユーザのアカウント情報を獲得するための第8のユニットと、
ウェブ通知ページを生成するための第9のユニットであって、前記ウェブ通知ページが、前記ユーザの前記アカウント情報を含む、第9のユニットと、
前記ユーザの前記ユーザ機器に前記ウェブ通知ページを送信するための第10のユニットと
を備え、
前記第10のユニットがさらに、前記ユーザの前記ユーザ機器のために実行される前記アカウント情報通知が完了したときに、前記アカウント情報通知の前記完了についての情報を前記オンライン課金デバイスに通知するためのものである、
第3の装置。
【請求項15】
前記ウェブ通知ページが、
−前記ユーザとの対話的動作を実行するためのコンテンツ、および
−前記ユーザに付加価値サービスを提供するためのコンテンツ
のうちの少なくとも一方をさらに含む、請求項14に記載の第3の装置。

【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−516860(P2013−516860A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−547431(P2012−547431)
【出願日】平成22年1月8日(2010.1.8)
【国際出願番号】PCT/CN2010/070092
【国際公開番号】WO2011/082546
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】