説明

データ登録装置、データ登録方法、コンピュータプログラム

【課題】IDどうしの関連付けの設定が変更される煩雑さを軽減して、自分以外の他人にも受信させたいデータも自分だけが受信するデータも、データを登録した本人が受信可能とする。
【解決手段】データの登録に用いるメインIDおよびサブIDを関連付けて登録し、メインIDまたはサブIDに関連づいたデータを登録する。そして、登録されたデータの送信が要求された場合において、この要求に用いられたIDの種類に基づいて、要求されたデータを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データをネットワーク上の装置に登録し、このデータをサーバ外に送信する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
データの印刷において、必要に応じて外出先のMFPなどの画像形成装置で印刷したいというユーザのニーズがある。このニーズを満たすには、印刷するデータを外出先の画像形成装置からアクセス可能なサーバに登録しておき、ユーザからの印刷要求に応じてデータをサーバから取得する方法がある(特許文献1参照)。特許文献1には、情報端末からサーバにデータを送信して登録し、このデータを受信するユーザは自分のユーザIDをサーバに入力してデータを受信する点が開示されている。また、サーバが受信したデータについて、このデータを送信したユーザのID(送信者ID)と受信するユーザのID(受信者ID)とが関連付けて登録される点が開示されており、このユーザIDどうしの関連付けの設定に基づいて送信ユーザの登録したデータを受信ユーザが受信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−32205
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、自分の登録したデータを自分だけでなく他人にも受信させる場合と自分だけが受信する場合とで、すなわち公開レベルによって、ユーザIDどうしの関連付けの設定を、その都度、変更しなくてはならない。そのため、公開レベルに関係なく、自分の登録するデータに対してはいつも自分が受信可能にしておきたい場合でも、自分の登録するデータの公開レベルに基づいてIDどうしの関連付けの設定の変更が行われるという煩雑さが生じてしまう。
本発明は上記事情に鑑みて、IDどうしの関連付けの設定が変更される煩雑さを軽減して、自分以外の他人にも受信させたいデータも自分だけが受信するデータも、データを登録した本人が受信可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のデータ登録装置は、データの登録に用いるメインIDおよびサブIDを関連付けて登録するID登録手段と、前記メインIDまたは前記サブIDに関連づいたデータを登録するデータ登録手段と、前記登録されたデータの送信が前記メインIDを用いて要求された場合、当該データが前記メインIDに関連づいたデータであっても、前記サブIDに関連づいたデータであっても、当該データを送信し、前記登録されたデータの送信が前記サブIDを用いて要求された場合、当該データが前記サブIDに関連づいたデータであれば、当該データを送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の効果によれば、IDどうしの関連付けの設定を変更するという煩雑さを軽減して、公開レベルを変えて自分が登録したデータに対し、本人がいつも受信可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施例1の印刷システムの構成の一例を示すブロック図。
【図2】実施例1のサーバおよび画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図。
【図3】実施例1の印刷システムの処理フローを示すフローチャート図。
【図4】実施例1の携帯端末110の処理フローを示すフローチャート図。
【図5】携帯端末110の表示部115に表示されるwebページの一例を示す図。
【図6】携帯端末110の表示部115に表示されるwebページの一例で、ユーザ情報の登録を示す図。
【図7】携帯端末110の表示部115に表示されるwebページの一例で、認証情報の入力を示す図。
【図8】携帯端末110の表示部115に表示されるwebページの一例で、ファイルの指定を示す図。
【図9】実施例1のサーバ120の処理フローを示すフローチャート図。
【図10】実施例1のサーバ120のHDD224の内部を示すイメージ図。
【図11】実施例1の画像形成装置140の処理フローを示すフローチャート図。
【図12】実施例1のサーバ120のHDD224の内部を示すイメージ図の一例で、制限時間と制限回数を含めたときの図。
【図13】実施例1のサーバ120のHDD224の内部を示すイメージ図の一例で、ゲストIDに権限を変更したときの図。
【図14】実施例2のサーバ120の処理フローを示すフローチャート図。
【図15】実施例2のサーバ120のHDD224の内部を示すイメージ図の一例で、ジョブIDを含めたときの図。
【図16】実施例3の携帯端末110の処理フローを示すフローチャート図。
【図17】実施例3のサーバ120の処理フローを示すフローチャート図。
【図18】実施例3のサーバ120のHDD244の内部を示すイメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための実施例について図面を用いて説明する。
【0009】
(実施例1)
図1は本実施例の印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0010】
このシステムでは、携帯端末110がサーバ120と電子メール(以下、メールと称する)によって通信する。また、サーバ120はWAN130などのネットワークを介して画像形成装置140と接続し、通信する。なお、本実施例では、携帯端末110とサーバ120との通信は、LANを介して直接通信であっても良いし、間に携帯端末基地局のサーバなど1つ以上のサーバを経由した通信であっても良い。また、サーバ120と画像形成装置140との接続は、WAN130だけに限られず、LANを介したものであっても良い。
【0011】
携帯端末(以下、モバイルと称する)110は、制御部111、操作部113、表示部115を有し、制御部111は、操作部113と表示部115と接続する。制御部111はCPU、ROM、RAM、フラッシュメモリを有し、ROMには、制御部111が操作部113および表示部115の動作を制御するための制御プログラム、モバイル110がサーバ120へメールを送受信するためのプログラムが記憶されている。CPUはROMに記憶された制御プログラムをRAMに読み出し、解析、実行することで操作部113および表示部115の動作を制御する。また、CPUはフラッシュメモリに記憶されたメール送受信プログラムをRAMに読み出し、解析、実行することでメールの送受信を実行する。メールの送信にあたっては、制御部111が操作部113を介してのユーザ入力に従い、フラッシュメモリに記憶されている電子データ(以下、ファイルと称する)をメールに添付して送信することができる。メールの受信にあたっては、制御部111が表示部115を制御して、サーバ120から受信したメールの内容を表示部115に表示させることができる。また、フラッシュメモリには、図4のフローチャートに示される処理を実行するためのプログラムが記憶されており、CPUがこのプログラムをRAMに読み出し、解析、実行することで、図4のフローチャートの処理が実行される。
【0012】
サーバ120は、サーバ120全体の動作制御を司る制御部121を有する。
【0013】
画像形成装置140は、画像形成装置140全体の動作制御を司る制御部121、ユーザインタフェース(UI)である操作部143、画像出力デバイスのプリンタ部145を有する。
【0014】
次に、図2を用いて、サーバ120と画像形成装置140の制御部121、141のハードウェア構成について説明する。
図2は、サーバ120の制御部121と画像形成装置140の制御部141のブロック図である。
【0015】
制御部121は、CPU221、RAM222、ROM223、HDD224、ネットワークI/F(ネットワークインタフェース)226を有しており、これらはシステムバス227を介して接続されている。ネットワークI/F226はWAN130を介して画像形成装置140のネットワークI/Fと接続されており、ファイルの送受信を行う。
【0016】
ROM223にはサーバ120の動作を制御するための制御プログラムが記憶されており、CPU221がこの制御プログラムをRAM222へ読み出して、解析、実行することで制御部121はサーバ120全体の動作を制御している。また、HDD224にはモバイル110とメールを送受信するためのメール送受信プログラムが記憶されており、このメール送受信プログラムをCPU221がRAM222へ読み出して、解析、実行することで、モバイル110とサーバ120とのメールの送受信が行われる。また、HDD224には画像形成装置140とファイルを送受信するためのプログラムおよび受信したファイルに対して画像処理を施すためのプログラムが記憶されている。このファイル送受信プログラムをCPU221がRAM222へ読み出して、解析、実行することで、サーバ120は画像形成装置140とファイルの送受信を実行し、この画像処理プログラムをCPU221がRAM222へ読み出して、解析、実行することで、サーバ120はファイルに対して画像処理を実行する。また、HDD224には、モバイル110から受信したメールを解析し、メールに添付されたファイルに対して図9のフローチャートに示される処理を施すためのプログラムが記憶されており、この画像処理プログラムをCPU221がRAM222へ読み出して、解析、実行することで、サーバ120は受信したファイルに対して各種処理を施す。
【0017】
制御部141は、プリンタ部145と電気的に接続されており、一方ではWAN130を介してサーバ120や外部装置などと接続されている。これにより画像データなどのファイルやデバイス情報の入出力が可能となっている。
【0018】
CPU201は、ROM203に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御すると共に、制御部141内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。RAM202は、CPU201が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM202は、記憶した内容を電源オフ後も保持しておく不揮発性SRAM及び電源オフ後には記憶した内容が消去されてしまうDRAMにより構成されている。ROM203には、装置のブートプログラムなどが格納されている。HDD204はハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。このHDD204には、図11のフローチャートに示される処理を実行するためのプログラムが記憶されており、このプログラムをCPU201がRAM202へ読み出して、解析、実行することで、画像形成装置140は処理を実行する。
【0019】
操作部I/F205は、システムバス207と操作部143とを接続するためのインタフェース部である。この操作部I/F205は、操作部143に表示するための画像データをシステムバス207から受け取り操作部143に出力すると共に、操作部143から入力された情報をシステムバス207へと出力する。
【0020】
ネットワークI/F206はWAN130及びシステムバス207に接続し、情報の入出力を行う。また、このネットワークI/F206はWAN130を介してサーバ120のネットワークI/Fと接続されており、ファイルの送受信を行う。
【0021】
画像バスI/F208は、システムバス207と画像データを高速で転送する画像バス212とを接続するインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジとして動
作する。
【0022】
画像バス212は画像データのやり取りをするための伝送路であり、PCIバスまたはIEEE1394で構成されている。また、この画像バス212には、RIP(Raster Image Processor)209、デバイスI/F210、プリンタ画像処理部211が接続される。
【0023】
RIP209は、ネットワークI/F206から受信したPDL(Page Description Language)データをCPU201で変換して生成するDL(DisplayList)に基づきラスタデータを生成する。
【0024】
デバイスI/F210は、プリンタ部145と制御部141とを接続するインタフェースであり、画像データの同期系/非同期系の変換、および、不図示の緩衝メモリを用いて入出力データを一時的に保持する。
【0025】
プリンタ画像処理部211は、プリンタ部145へ出力する出力画像データに対して、色変換、フィルタ処理、解像度変換等の処理を行う。
次に図3を用いて、本実施例の印刷システムにおける処理について説明する。図3は、本実施例の印刷システムにおける処理のフローチャートである。
【0026】
まず、モバイル110がファイルをサーバ120に送信する処理の概要を説明し、それから画像形成装置(以下、MFP)140で印刷を行う処理の概要を説明する。
【0027】
モバイル110は、ユーザによりwebブラウザが起動され、サーバ120にアクセスするためのURLが入力されたことを検知すると、このURLにアクセスし、対応するwebページを表示する。このwebページにおいて、ユーザ登録もしくはファイル登録を行うことが可能である。データをサーバ120に登録するためのファイル登録は、ユーザ登録完了後に発行されるメインIDまたはサブIDを用いないと行えないため、最初にユーザ登録のフローについて説明する。また、以下において、メインIDをユーザIDと称し、また、サブIDをゲストIDと称する。
【0028】
<ユーザ登録>
モバイル110は、ユーザによりwebページでユーザ登録が選択されたことを検知すると、登録するユーザ情報として複数のIDとこの複数のIDそれぞれに対応する複数のパスワードを入力するためのwebページを表示する。そしてこのwebページにおいて、モバイル110はユーザによりユーザ情報の入力が完了したことを検知すると、入力されたユーザ情報を、ユーザ登録要求としてサーバ120へ送信する(ステップ301)。サーバ120は、モバイル110からの要求を受信すると、どのような要求が来たかを判定し、この要求がユーザ登録要求である場合、受信したユーザ情報をHDD224に記憶する(ステップ302)。ステップ302で行われるユーザ情報の記憶処理において、サーバ120は、受信したユーザ情報に基づき、ユーザIDおよびゲストIDを発行し、これらIDを関連付けてHDD224に登録する。すなわち、サーバ120はID登録手段を有する。
【0029】
<ファイル登録>
モバイル110は、ユーザによりwebページでファイル登録が選択されたことを検知すると、認証情報としてIDとパスワードを入力するためのwebページを表示する。この認証情報のIDは、ユーザIDまたはゲストIDを含む。そしてモバイル110は、ユーザにより認証情報の入力が完了したことを検知すると、サーバ120に送信する画像ファイルや文書ファイルを指定するためのwebページを表示する。そしてモバイル110は、ユーザによりファイルの指定が完了したことを検知すると、サーバ120へ入力された認証情報と指定されたファイルをファイル登録要求として送信する(ステップ303)。サーバ120は、モバイル110からの要求を受信すると、どのような要求が来たかを判定し、ファイル登録要求である場合、受信した認証情報が既にサーバ120にユーザ情報として登録されているか確認する。この結果、サーバ120は、ユーザ情報に登録されている場合、受信したファイルを、受信した認証情報に含まれるユーザIDまたはゲストIDと関連付けてHDD224に登録する(ステップ304)。すなわち、サーバ120は、ユーザIDまたはゲストIDに関連づいたデータを登録するデータ登録手段を有する。なお、受信した認証情報がサーバ120にユーザ情報として登録されていない場合は、サーバ120は、モバイル110へエラーを送信し、ファイルの登録を行わない。
【0030】
次に、MFP140で印刷を行う処理の概要を説明する。
【0031】
<印刷>
MFP140は、ユーザにより印刷が選択されたことを検知すると、認証情報としてIDとパスワードを入力するための画面を表示する。そしてユーザにより認証情報の入力が完了したことを検知すると、サーバ120へ認証情報を印刷要求として送信する(ステップ305)。サーバ120は、MFP140の要求を受信すると、どのような要求が来たかを判定する。この結果、要求が印刷要求、すなわちサーバ120に対するファイルの送信要求である場合、サーバ120は、受信した認証情報が既にサーバ120にユーザ情報として登録されているか確認する。ユーザ情報として登録されている場合は、このユーザ情報に含まれるIDに関連付けて登録されているファイルを検索し、このファイルを印刷データとしてMFP140へ送信する(ステップ306)。MFP140は、サーバ120からの印刷データを受信すると、印刷可能なデータ形式に変換し、印刷を行う(ステップ307)。なお、受信した認証情報がサーバ120にユーザ情報として登録されていない場合は、サーバ120は、MFP140へエラーを送信し、ファイルの送信を行わない。
【0032】
以上が、本実施例の印刷システムにおける処理のフローチャートの説明である。
【0033】
次に図4を用いて、本実施例のモバイル110における処理の詳細について説明する。図4は、本実施例のモバイル110における処理のフローチャートである。
【0034】
モバイル110の制御部111は、ユーザにより操作部113でサーバ120にアクセスするためのURLが入力されたことを検知すると、サーバ120のHDD224からURLに対応するデータ(ここではHTMLデータ)を取得する。そして制御部111は、取得したHTMLデータを解釈して、表示部115にwebページを表示する。なお、以降ではこのようなwebページを表示する仕組みの説明は省略し、「対応するwebページを表示する」という記載にする。本実施例では、サーバ120にアクセスするためのURLは”http://www.printerX.co.jp”であり、これに対するwebページとして図5のwebページが表示されることとする。
【0035】
図5のwebページにおいて、ユーザ登録とファイル登録を行う処理について説明する。まず図5について説明する。このwebページは、タイトル領域501とコンテンツ表示領域502からなり、タイトル領域501にはwebページのタイトルを表示し、コンテンツ表示領域502にはwebページのコンテンツを表示する。
【0036】
コンテンツ表示領域501には、印刷するファイルをサーバ120へ登録するためのファイル登録ボタン503と、ユーザ情報をサーバ120に登録するためのユーザ登録ボタン504を表示する。これらのボタンはユーザによる押下が可能であり、押下すると対応するwebページを表示する。
【0037】
<ユーザ登録>
制御部111は、操作部113でユーザによる操作を検知する(ステップ401)と、この操作によりユーザ情報の登録が要求されたかどうかを判断する(ステップ402)。この結果、ユーザ登録である場合、制御部111は操作部113に登録するユーザの個人用のユーザIDとパスワード、さらに他人に公開することを前提としたゲストIDとパスワードを入力するためのwebページを表示する。制御部111は、このwebページにおいてユーザによる入力が完了したことを検知すると(ステップ403)、サーバ120へユーザ登録要求として、ユーザ情報(ユーザIDとそれに対応するパスワード、および、ゲストIDとそれに対応するパスワード)を送信する(ステップ404)。
【0038】
この処理の具体例について、図5を用いて説明する。ユーザによりユーザ登録504が押下されると、図6のユーザ登録画面を表示部115に表示する。ここで図6について説明する。図6のユーザ登録画面には、登録するユーザ個人用のユーザIDを入力するためのユーザID入力領域601と、ユーザIDに対するパスワードを入力するためのパスワード入力領域602と、他人に公開することを前提としたゲストIDを入力するためのゲストID入力領域603と、ゲストIDに対するパスワードを入力するためのパスワード入力領域604を表示する。これら4つの領域はユーザが押下可能であり、押下するとソフトキーボード(仮想キーボード)を表示し(不図示)、ユーザによる文字入力を可能とする。なお、このソフトキーボードで入力した結果は、それぞれの領域に表示する(パスワードは入力した文字を”*”で表示し、パスワードの文字列を秘匿する)。また図6には、入力を完了することを指示するためのOKボタン605と、ユーザ登録画面を表示する前に表示していた画面に戻るためのCancelボタン606も表示する。
【0039】
この図6において、ユーザIDに”kunori”(パスワードは”aaaa”)、ゲストIDに”guest”(パスワードは”bbbb”)を入力し、OKボタン605を押下する。制御部111は、OKボタン605のボタン押下を検知することで、入力の完了と判断し、図6において入力したユーザ情報をユーザ登録要求としてサーバ120へ送信する。なお、ユーザIDとパスワード、ゲストIDとパスワードの全てが入力されていない場合は、OKボタン605は押下できないこととする。以上が、ユーザ登録の処理である。
【0040】
続いて、モバイル110に記憶されているファイルをサーバ120へ送信する処理について説明する。
【0041】
<ファイル登録>
制御部111は、操作部113でユーザによる操作を検知すると(ステップ401)、この操作によりユーザ登録が要求されたかどうかを判断する(ステップ402)。この結果、ユーザ登録ではない場合、制御部111は操作部113に認証情報(IDとパスワード)を入力するためのwebページを表示する。制御部111は、このwebページにおいてユーザによる認証情報の入力が完了したことを検知すると(ステップ405)、続けてモバイル110のフラッシュに記憶されているファイルを指定するためのwebページを表示する。制御部111は、このwebページにおいてユーザによるファイルの指定が完了したことを検知すると(ステップ406)、サーバ120へファイル登録要求として、入力した認証情報とファイルを送信する(ステップ407)。
【0042】
この処理の具体例について、図5を用いて説明する。ユーザによりファイル登録ボタン503が押下されると、図7のwebページを表示部115に表示する。ここで図7について説明する。図7のwebページは、タイトル領域501とコンテンツ表示領域502からなり、コンテンツ表示領域502には、認証情報のIDを入力するためのID入力領域701と、IDに対応するパスワードを入力するためのパスワード入力領域702を表示する。これら2つの領域はユーザが押下可能であり、押下するとソフトキーボード(仮想キーボード)を表示し(不図示)、ユーザによる文字入力が可能となる。また、図7には認証を完了することを指示するためのOKボタン703と、認証画面を表示する前に表示していた画面に戻るためのCancelボタン704も表示する。このようなwebページにおいて、ユーザがIDに”kunori”、パスワードに”aaaa”を入力し、OKボタン703を押下したときの処理を説明する。
【0043】
制御部111は、操作部113でユーザによる認証情報の入力後に、OKボタン703の押下を検知すると、図8のwebページを表示する。ここで図8について説明する。図8は、送信するファイルを指定するためのファイル指定領域801〜803が表示されている。このファイル指定領域801〜803はユーザが押下可能であり、押下するとファイルを指定する画面(不図示)を表示し、ユーザによるファイル指定が可能となる。また、図8にはファイル以外にも、ファイル指定を完了することを指示するためのOKボタン804と、印刷ファイル指定画面を表示する前に表示していた画面に戻るためのCancelボタン805も表示する。このようなwebページにおいて、ユーザが送信するファイルとして”pic0413.png”というファイルを指定し、OKボタン804を押下したときの処理を説明する。
【0044】
制御部111は、ユーザによるファイルの指定完了を検知すると(ボタン804の押下を検知すると)、ファイル登録要求としてユーザが入力した認証情報と指定したファイルをサーバ120へ送信する。これにより、モバイル110からサーバ120へのファイルの送信が行われる。以上が、本実施例のモバイル110の処理の説明である。
【0045】
次に図9を用いて、本実施例のサーバ120における処理の詳細について説明する。図9は、本実施例のサーバ120における処理のフローチャートである。
【0046】
<ユーザ情報の登録とファイルの記憶>
サーバ120のCPU221は、ネット―ワークI/F226経由でデータを受信する(ステップ901)と、このデータに含まれる要求がユーザ登録かどうかの判定を行う(ステップ902)。ユーザ登録である場合、CPU221は、受信したユーザIDとユーザIDに対するパスワード、そしてゲストIDとゲストIDに対応するパスワードをHDD224に関連付けて登録し、更にこのユーザIDおよびゲストIDを関連付けてHDD224に登録する(ステップ903)。
【0047】
一方、ステップ901の判定により受信したデータに含まれる要求がユーザ登録でない場合、CPU221は受信したデータに含まれる要求がファイル登録かどうかの判定を行う(ステップ904)。ファイル登録要求である場合、CPU221は、モバイル110から送信された認証情報に含まれるIDがHDD224に登録されているユーザIDとして記憶されているかどうかの判定を行う(ステップ905)。ユーザIDとして記憶されている場合、CPU221は、ユーザIDを用いた場合のみ受信したファイルが印刷可能であると見なし、ユーザIDとファイルを関連付けてHDD224に記憶する。一方、ステップ905の判定によりユーザIDではない場合は、HDD224にゲストIDとして記憶されているかどうかを判断する(ステップ907)。ここでゲストIDと判断した場合、CPPU221は、ユーザIDを用いてもゲストIDを用いても受信したファイルが印刷可能であると見なし、ゲストIDとファイルを関連付けてHDD224に登録する(ステップ908)。なお、ステップ907において、ゲストIDではないと判断した場合、ファイルの送信元にエラーを返し、終了する。
【0048】
ここで、具体的な例として、ユーザIDとして”kunori”(パスワードは”aaaa”)、ゲストIDとして”guest”(パスワードは”bbbb”)がサーバ120のHDD224にユーザ情報として記憶されている場合に、モバイル110からサーバ120にファイル登録要求が行われたときの処理を説明する。なおファイル登録要求は2回行われ、1回目はユーザIDが”kunori”、登録するファイルは” pic0413.png”とし、2回目はユーザIDが”guest”、送信するファイルは” pic0414_1.png”と” pic0414_2.png”とする。
【0049】
CPU221は、モバイル110からのデータを取得すると(ステップ901)、データに含まれる要求がユーザ登録かどうかの判定を行う(ステップ902)。ここでは、ユーザ登録要求ではないため、ファイル登録要求かどうかの判定を行う(ステップ904)。ここではファイル登録要求であるため、ファイル登録要求に含まれるIDがユーザIDかどうかの判定を行う(ステップ905)。ここではファイル登録要求に含まれるIDが”kunori”である場合を説明する。受信したIDである”kunori”はHDD224にユーザIDとして記憶されている。そのため、サーバ120は、受信したファイル” pic0413.png”を、ユーザID”kunori”を用いた場合のみ印刷可能として、サーバ120のHDD224に、ユーザID”kunori”とファイル”pic0413.png”を関連付けて登録する。(ステップ908)。そして、処理を終了する。
【0050】
その後に、図7の認証画面でユーザがIDを”guest”とし、送信するファイルをとして”pic0414_1.png”と” pic0414_2.png”を指定した場合を説明する。なお、ステップ901からステップ904までは同じ処理のため、説明を省略する。ファイル登録要求に含まれるIDがユーザIDかどうかの判定を行うと(ステップ905)、この場合はユーザIDではないため、ゲストIDかどうかの判定を行う(ステップ906)。ファイル登録要求に含まれるIDである”guest”はHDD224にゲストIDとして記憶されており、また、ユーザID”kunori”と関連付けられている。そのため、サーバ120は、ゲストID”guest”が関連づいたファイル” pic0414_1.png”と” pic0414_2.png”を、ユーザID”kunori”を用いてもゲストID”guest”を用いても印刷可能として、サーバ120のHDD224に登録し(ステップ908)、処理を終了する。これにより、図10のようなデータがHDD224に記憶されることとなる。
【0051】
最後に、MFP140からサーバ120に印刷要求を送ったときのサーバ120の処理を説明する。なお、印刷要求はその内容に認証情報を含む。また、印刷要求はサーバ120にとっては、ファイルのMFP140への送信要求と言い換えることもできる。
【0052】
<印刷>
ステップ904において、CPU221は、受信した要求がファイル登録要求であるか判断する(ステップ904)。ここでは印刷要求であるため、CPU221は、受信した認証情報がHDD224に記憶されているユーザ情報と一致するかどうかを判定する (ステップ909)。CPU221は、受信した認証情報がHDD224に含まれている情報と一致する場合は、このIDで印刷可能になっているファイルを抽出する(ステップ910)。そしてCPU221は、この抽出したファイルをPDLデータに変換し、ネットワークI/F226経由でMFP140に送信する(ステップ911)。すなわちサーバ120のCPU221は送信手段として機能する。この送信手段の具体的な動作については後述する。なお、ステップ909において、受信した認証情報が正しくない場合は、認証情報の送信元にエラーを返し、終了する。
【0053】
ここでは、具体例として、サーバ120のHDD224に図10のような情報が記憶されているときに、MFPからサーバにID:”kunori”、パスワード:”aaaa”で印刷要求としたときと、ID:”guest”、パスワード:”bbbb”で印刷要求とし送信されたときの処理を説明する。
【0054】
CPU221は、受信した要求がファイル登録ではない(印刷要求である)と判断すると(S904で「NO」の場合)、受信した認証情報がHDD224に記憶されているユーザ情報と一致するかどうかを判定する (ステップ909)。ここで、受信したIDが”kunori”の場合、一致する情報がHDD224にあるため、サーバは、”kunori”で印刷可能となっているファイル”pic0413.png”、” pic0414_1.png”、” pic0414_2.png”を抽出し、このデータをPDLデータに変換し、MFP140に送信する(ステップ911)。すなわち、送信手段は、登録されたデータのMFP140への送信要求がユーザIDを用いて行われた場合、この登録されたデータがユーザIDに関連づいたデータであっても、ゲストIDに関連づいたデータであっても、この登録されたデータをMFP140に送信する。また、受信したIDが”guest”の場合、一致する情報がHDD224にあるため、”guest”で印刷可能となっているファイル” pic0414_1.png”、” pic0414_2.png”を抽出し、このデータをPDLデータに変換し、MFP140に送信する(ステップ911)。すなわち、送信手段は、登録されたデータのMFP140への送信要求がゲストIDを用いて行われた場合、この登録されたデータがゲストIDに関連づいたデータであれば、この登録されたデータをMFP140に送信する。以上が、本実施例のサーバ120における処理の詳細の説明である。
【0055】
次に図11を用いて、本実施例の画像形成装置(MFP)140における処理の詳細について説明する。図11は、本実施例の画像形成装置140における処理のフローチャートである。
【0056】
MFP140のCPU201は、ユーザによりサーバ120にあるファイルの印刷指示が行われたことを検知すると、認証情報(IDとパスワード)を入力するための画面を操作部143に表示する(ステップ1101)。CPU201は、この画面においてユーザによる認証情報の入力と入力の完了が指示されたことを検知すると(ステップ1102)、ユーザが入力した認証情報を印刷要求として、ネットワークI/F206経由でサーバ120へ送信する(ステップ1103)。
【0057】
サーバ120は、前述の図9の処理を行い、この印刷要求に対応するファイルのPDLデータもしくはエラー情報をMFP140に送信する。
【0058】
CPU201は、ネットワークI/F206でサーバ120からのデータ受信を検知すると、正しくファイルを受信したかどうかを判定する(ステップ1104)。CPU201は、正しく受信されたと判断すると、このファイルを印刷可能なデータ形式(ラスタデータ)に変換し、プリンタ部145に送信することで、印刷を行う。なお、受信したデータ(ラスタデータ)を印刷する処理は、一般的な印刷処理と同じであるため、詳細は省略する。一方、ステップ1104において、正しくファイルを受信できなかった場合(エラーを受信した場合)は、失敗したことを操作部143に表示して終了する。以上が、MFP140における処理フローである。
【0059】
以上が本実施例の説明である。このように二つの認証情報を用いることで、自分が登録したデータに対していつも自分が受信できるようになり、個人で使用するユーザIDを他人に教える必要がなく、セキュリティが向上する。また、サーバにファイルを登録するときに用いる認証情報を変更するだけで、登録したファイルを、ユーザIDを用いてのみ印刷可能にするのかゲストIDを用いても印刷可能にするのかの設定を容易に行うことができるため、利便性が向上する。
【0060】
なお、本実施例では、ユーザIDおよびゲストIDのそれぞれに対してそれぞれのパスワードを対応づけてユーザ登録を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザ登録において、どちらか一方(例えばゲストID)、もしくは両方のIDに対するパスワードの登録をしなくてもよい。すなわち、IDのみでユーザ登録を行い、認証もIDのみの認証情報で行えるように構成しても良い。
【0061】
(実施例2)
モバイル110からサーバ120へファイル登録を行う処理において、ゲストIDで登録したファイル(ゲストIDに関連づいたファイル)は、MFP140でゲストIDを入力することで印刷可能としたが、ゲストIDを用いた印刷に制限を設けてもよい。この制限としては、例えば回数や時間による制限がある。具体的な制限方法について、図9のフロー図を用いて説明する。
【0062】
モバイル110からサーバ120へファイル登録要求を送った場合、ファイル登録要求に含まれる認証情報がゲストIDであれば(ステップ907がYESであれば)、ステップ908で、受信したファイルをユーザIDおよびゲストIDに関連付けて記憶する。この際に、図12のように、印刷可能な制限時刻と制限回数も各ファイルに関連付けて記憶することとする。
【0063】
ここで図12について説明する。ゲストID:”guest”で”pic0414_1.png”と”pic0414_2.png”を2010/4/17 19:00に記憶し、ゲストID:”guest”で”pic0415.png”を2010/4/18 10:00に記憶する。そして、これらのファイル登録後に”pic0414_1.png”と”pic0414_2.png”を2回印刷した後の状態が図12である。なお、デフォルトの制限時刻はファイルを記憶してから24時間後であり、制限回数は10回としている。また、ファイル”pic0413.png”はユーザID:”kunori”と関連づいて記憶されているため、ユーザIDを用いた印刷において、制限時刻や制限回数が設けられてはいない。
【0064】
そして、MFP140からの印刷要求が正しいかどうかを判定する処理(ステップ909)において、印刷要求に含まれる認証情報の判定だけではなく、現在の時刻が制限時刻より前であるかの判定や、制限回数が0より大きいかの判定も行う。すなわち、ステップ909において、CPU221は送信手段であって、さらに印刷要求のファイルに対して制限条件内か否かを判定する条件判定手段として機能している。本実施例では、条件判定手段による判定結果が是であれば、サーバ120はMFP140にファイルを送信し、そうでなければ(判定結果が否であれば)、サーバ120はMFP140にファイルを送信しない。制限条件内であるとは、この場合、制限回数以内であることであり、また、制限時刻以前であることである。なお、制限回数以内且つ制限時刻以前を制限条件内としても良い。なお制限回数で判定する場合、ステップ910でファイルを抽出するごとに、このファイルの制限回数を1減らす処理を行う。
【0065】
このように制限を設けることにより、サーバ120に残ったままになっているデータを誤って印刷してしまうことや、必要以上に(例えばファイルを登録したユーザが想定している以上に)ファイルが印刷されてしまうのを防ぐことが可能となる。
【0066】
(実施例3)
実施例1、2において、ゲストIDに関連づいたファイルが既にサーバ120に登録された状態において、改めてユーザがゲストIDでログインして、ファイルをサーバ120に登録する場合、新たにゲストIDに関連づいて登録されるファイルは、既に登録されているファイルに対して追加的に登録される。本実施例では、ユーザがゲストIDで改めてログインし、サーバ120へのファイル登録を行う場合、既にゲストIDに関連づいたファイルを印刷無効として、ファイル登録を行う実施例について説明する。本実施例について図9を用いて説明する。なお、本実施例はユーザがゲストIDでログインしてファイル登録を行うものであり、実施例1で説明した図9の処理フローとステップS908以外は同様である。
【0067】
モバイル110からサーバ120へファイルを送信して登録したときに、ファイル登録要求に含まれる認証情報がゲストIDであれば(ステップ907がYESであれば)、処理はステップ908へ進む。そして、サーバ120(データ登録手段)は、ステップ908で、このゲストIDに関連づいた印刷可能なファイルとしてHDD224に既に登録されているファイルがあれば、この既に登録されているファイル(既登録データ)に対してゲストIDを用いた印刷が行えないように印刷無効と設定する。そしてサーバ120(データ登録手段)は、ファイル登録要求と共に受信したファイルを、ユーザIDとゲストIDに関連付けてHDD224に登録する。
【0068】
例えば、図10のデータがHDD224に記憶されているときに、モバイル110からファイル登録要求として、ID:”guest”でファイル”pic0415.png”が送信されたとする。この場合、ステップ908の処理において、ID:”guest”で既に記憶されているファイルとして”pic0414_1.png”と”pic0414_2.png”を抽出する。そして、これらのファイルはゲストIDで印刷を無効に設定してから、”pic0415.png”をHDD224に記憶する。この結果、図13のデータがHDD224に記憶される。
【0069】
このようにゲストIDを用いて既に登録されていたファイルを印刷できないようにすることで、この既に登録されていたファイルがユーザの意図しない人に印刷されてしまうことを減らすことが可能となる。具体的には、ある人にゲストIDを用いて印刷させたファイルaがサーバ120に登録されていて、ユーザは別の人にはファイルbだけを印刷可能にしたい場合、ユーザはこの別の人にゲストIDを公開するだけで、ファイルaが別の人に印刷されてにくくすることができる。
【0070】
(実施例4)
実施例1〜3では、ユーザIDを登録したユーザ以外の人(以下、他人と称する)がファイルの印刷を行うためには、ゲストIDを入力することで印刷を可能としていた。しかし、ゲストIDだけでは、複数の他人で異なる印刷権限をつけることや、一部のファイルのみ印刷権限を変更することが容易に行えなかった。そのため、本実施例では、ジョブIDという識別情報を用い、このジョブIDで印刷を行う実施例を説明する。なお、基本的な処理や制御は実施例1と同じであるため、実施例1と異なる点のみを説明する。
【0071】
図14を用いて、本実施例のサーバ120の処理の詳細について説明する。図14は、本実施例のサーバ120における処理のフローチャートであるが、ステップ1401〜1404以外の処理は、実施例1の図9と同じであるため、説明は省略する。
【0072】
<ファイル登録要求>
サーバ120のCPU221は、まず、モバイル110から受信した要求がファイル登録要求であり、このファイル登録要求に含まれるIDがユーザIDではないと判断する(ステップ905がNO)。次にCPU221は、このファイル登録要求に含まれる認証IDがゲストIDであるかどうかを判定する(ステップ907)。この結果、CPU221はゲストIDであると判定した場合、ジョブIDという識別情報を生成し、ファイル登録要求で受信したファイルにこのジョブIDを関連付けてHDD224に記憶する(ステップ1401)。すなわち、CPU221はデータ登録手段であって、さらにジョブID生成手段としても機能する。そして、実施例1と同じく、このファイルをユーザIDとゲストIDで印刷可能としてHDD224に記憶する(ステップ908)。CPU221はHDD224への記憶が完了すると、ネットワークI/F226からこのジョブIDをモバイル110へ送信する(ステップ1402)。モバイル110はこのジョブIDを表示部115に表示することで、ユーザは印刷処理(後述)において、入力するジョブIDを知ることが可能となる。
【0073】
具体的な例を説明する。モバイル110から、最初にユーザID:”kunori”でファイル:”pic0413.png”をファイル登録要求したとする。続けてモバイル110から、ゲストID:”guest”でファイル: ”pic0414_1.png”と”pic0414_2.png”をファイル登録要求があったとする。この場合、ステップ907で認証IDがゲストIDであることを判定すると、CPU221はジョブIDとして”job1”を生成する。そしてこのジョブIDを”pic0414_1.png”と”pic0414_2.png”に関連付けて記憶する(ステップ1401)。この後にCPU221は、このジョブID:”job1”をモバイル110へ送信する(ステップ1402)。
【0074】
モバイル110から、さらにゲストID:”guest”でファイル: ”pic0415.png”のファイル登録要求があると、CPU221は、認証IDがゲストIDであることを判定し、ジョブIDとして”job2”を生成する。そしてこのジョブIDを”pic0415.png”に関連付けて記憶し(ステップ1401)、このジョブIDをモバイル110へ送信する(ステップ1402)。これにより、図15のようなデータがHDD224に登録される。そして、モバイル110にジョブID:”job2”を送信する。
【0075】
<印刷>
MFP140でユーザが入力したジョブIDがサーバ120へ送信されたときの処理を説明する。
【0076】
サーバ120のCPU221は、受信した要求がファイル登録ではないと判断すると(ステップ904がNO)、このファイル登録要求に認証IDが含まれているかどうかを判定する(ステップ1403)。この結果、認証IDが含まれると判断すると、実施例1と同じく、受信した認証情報が正しいかどうかの判定を行う(ステップ909)。一方、認証IDが含まれない場合(ジョブIDが含まれる場合)、CPU221は、HDD224から受信したジョブIDと一致するファイルを抽出する(ステップ1404)。そして実施例1と同じく、このファイルをMFP140へ送信する(ステップ911)。
【0077】
具体的な例として、サーバ120のHDD224に図15のようなデータが記憶されているときに、ユーザがMFP140の操作部143でIDとしてジョブIDである”job2”を入力した場合を説明する。CPU221は、MFP140からの印刷要求を受信すると、ステップ1403でジョブIDしかないため、認証IDが含まれていないと判断する。そしてCPU221は、HDD224からジョブID:”job2”に対応するファイルとして、ファイル:”pic0415.png”を抽出する。そしてこのファイルをPDLデータに変換し、MFP140に送信する。
【0078】
以上が、本実施例の説明である。このようにジョブIDを用いることで、複数の他人で異なる印刷権限をつけることや、サーバにファイルを送信したジョブ単位で印刷権限を容易に変更することが可能となる。
【0079】
なお、本実施例では、ジョブIDに対応するパスワードを設けなかったが、ジョブIDを生成する処理(ステップ1401)において、パスワードも生成し、MFP140でジョブIDを入力するときに、対応するパスワードを入力することとしても良い。
【0080】
本実施例では、ステップ1401において常にジョブIDを生成していたが、この場合、例えばユーザが操作ミスによって2回連続で同じファイルをサーバ120へ送信してしまうと同じファイルに対して2つの別々のジョブIDが生成される。そこでステップ1401で、サーバ120は、ジョブIDを生成する前に、ファイル登録要求として受信したファイルが、HDD224に記憶されているかどうかを判定するようにしても良い。この場合、サーバ120はデータ登録手段であって、さらにゲストIDで登録しようとするファイルが既にゲストIDによって登録されているファイル(既登録データ)であるかどうかを判定するデータ同一判定手段として機能する。そして、同じデータがHDD224に記憶されていると判定された場合、サーバ120は、HDD224からこのファイルに対応するジョブIDを抽出し、このジョブIDを用いて、モバイル110に通知してもよい。この場合、サーバ120は、ファイル登録要求として受信したファイルの登録を行わない。なお、同じファイルかどうかの判定方法としては、例えば同じファイル名であり、かつ同じファイルサイズである場合は同じファイルと見なす方法などがある。また、同一ファイルかどうかの判定を行うにあたり、所定の期間内(例えば5分以内)にサーバ120が受信したファイルに対してのみ、この判定を行っても良い。
【0081】
これにより、ユーザがモバイル110から誤って同じファイルを2回送ってしまったとしても、ジョブIDとデータの対応で迷うことがなくなる。例えば、ジョブIDが違う場合、各ジョブIDでどのようなデータの違いがあるか確認する手間が減らせる。また、ファイルの二重登録をさせないことで、サーバ120のHDD224の記憶容量を無駄に使わないようにすることができる。
【0082】
(実施例5)
実施例1〜4では、モバイル110からサーバ120へファイルを送るために、モバイル110のwebブラウザを用いたが、本実施例では別の方法として、モバイル110の電子メールを用いてファイルを送る方法について説明する。なお、基本的な処理や制御は実施例1〜4と同じであるため、上述の実施例と異なる点のみを説明する。
【0083】
図16を用いて、本実施例のモバイル110の処理の詳細について説明する。図16は、本実施例のモバイル110における処理のフローチャートであるが、ステップ1601〜1605以外の処理は、実施例1の図4と同様であるため、説明は省略する。
【0084】
<ユーザ登録>
モバイル110の制御部111は、操作部113でユーザによる操作を検知すると(ステップ401)、この操作によりユーザ情報の登録が要求されたかどうかを判断する(ステップ1601)。本実施例では、実施例1と同じくwebページにおいてユーザ登録要求が行われたことを制御部111が検知すると、要求はユーザ登録であるとみなす。しかし、電子メールのメール作成処理の開始が要求されたことを制御部111が検知すると、要求はファイル登録処理であるとみなすこととする。この結果、要求がユーザ登録である場合は、制御部111は、操作部113にユーザIDとパスワード、ゲストIDとパスワード、そして登録する電子メールアドレスを入力するためのwebページを表示する。制御部111は、このwebページにおいてユーザによる入力が完了したことを検知すると(ステップ1602)、サーバ120へユーザ登録要求として、ユーザ情報(入力した全てのIDとパスワードと電子メールアドレス)を送信する(ステップ1603)。以上がユーザ登録の処理である。本実施例では、webページからユーザ登録することは実施例1と同じであるが、電子メールアドレスも登録する点が異なる。
【0085】
<ファイル送信>
モバイル110からファイル登録要求を行う処理について説明する。
【0086】
制御部111は、操作部113でユーザによる操作を検知すると(ステップ401)、この操作によりユーザ登録が要求されたかどうかを判断する(ステップ402)。この結果、制御部111は、ユーザによる要求がユーザ登録でないと判断した場合(ファイル登録であると判断した場合)は、ユーザにより電子メールに添付する印刷ファイルの指定と送信する宛先が入力され、電子メールの送信が指示されるのを待つ。制御部111はユーザによりファイルの指定と宛先の入力が完了したことを検知すると(ステップ1604)、ファイルを添付した電子メールを入力された宛先に送信する(ステップ1605)。ここで具体例を説明する。
【0087】
ユーザ登録処理において、サーバ120に、ユーザID:”kunori”、ゲストID:”guest”、電子メール:”kunori@mail.com”を、webページを用いて登録したとする。なお、URLは”http://www.printerX.co.jp”で、電子メールは”printerX@mail.com”とする。この後、ユーザが電子メールプログラムを起動し、新規電子メール作成を指示し、この電子メールにおいて宛先に”printerX@mail.com”と入力し、印刷ファイルとして”pic0413.png”を指定したとする。制御部111は、この電子メール送信がユーザにより指示されたことを検知すると、この電子メールの宛先である”printerX@mail.com”に送信する(ステップ1605)。以上がファイル登録処理である。
【0088】
次に図17を用いて、本実施例のサーバ120における処理の詳細について説明する。
図17は、本実施例のサーバ120における処理のフローチャート図であるが、ステップ1701〜1705以外の処理は、実施例1の図9と同じであるため、説明は省略する。
【0089】
<ファイル送信>
サーバ120のCPU221は、モバイル110からデータを受信すると(ステップ901)、受信した要求がユーザ登録であるか判定を行う(ステップ1701)。本実施例では、モバイル110から電子メールが送られた場合はファイル登録要求であるとみなし、それ以外は実施例1と同じく、CPU221は、受信したデータを元にユーザ登録であるか印刷要求であるかの判断を行うこととする。ユーザ登録でない場合、CPU221は受信した要求がファイル登録要求かどうかの判断を行う(ステップ1702)。ファイル登録要求である場合、CPU221は、電子メールの送信元アドレスがHDD224に記憶されたユーザ情報のいずれかの電子メールに一致するかどうかを判定する(ステップ1703)。一致する場合、CPU221は、受信した電子メールの添付ファイルを一致した電子メールアドレスに関連付けてHDD224に記憶する(ステップ1704)。なお、ステップ1703の判定で一致しない場合は、受信した電子メールの送信元アドレスにエラーを返し、処理を終了する。
【0090】
具体例を説明する。ユーザ登録情報として、ユーザID:”kunori”(ゲストID:”guest”、電子メールアドレス:”kunori@mail.com”)がHDD224に登録されていることとする。また、HDD224には、ユーザID:”asano”(ゲストID:”temp”、電子メールアドレス:”asano@mail.com”)も登録されていることとする。ここで、電子メール:”kunori@mail.com”であるモバイル110からサーバ120にファイル:”pic0413.png”と”pic0414.png”を添付した電子メールが送信することとする。CPU221は、電子メールを受信すると、HDD224に送信元アドレスである”kunori@mail.com”が登録されているかどうかを判定する(ステップ1703)。ここでは登録されているため、ファイル:”pic0413.png”と”pic0414.png”に”kunori@mail.com”を関連付けてHDD224に記憶する。同様に、電子メール:”asano@mail.com”であるモバイル110からサーバ120にファイル:”pic0420.png”を添付した電子メールを送信することとする。この場合、CPU221は、ファイル:”pic0420.png”に”asano@mail.com”を関連付けてHDD224に記憶する。これにより図18のようなデータがHDD224に記憶される。
【0091】
<印刷>
MFP140で入力した電子メールアドレスがサーバ120へ送信されたときの処理を説明する。
【0092】
サーバ120のCPU221は、受信した要求がファイル登録ではないかどうか判断する(ステップ1703)。ファイル送信ではない場合、受信したデータに含まれる電子メールアドレスがHDD224にユーザ情報として登録されている電子メールであるかどうかの判定を行う(ステップ1705)。この結果、登録されている電子メールアドレスである場合は、受信した電子メールアドレスに対応するファイルを抽出し(ステップ1706)、このファイルを実施例1と同じくMFP140へ送信する(ステップ911)。
【0093】
具体的な例としては、サーバ120のHDD224に図18のようなデータが記憶されているときに、ユーザがMFP140の操作部143でIDとして電子メールアドレス:”kunori@mail.com”を入力した場合を説明する。CPU221は、MFP140からの印刷要求を受信すると、ステップ1705で電子メールアドレス:”kunori@mail.com”はHDD224に登録されている電子メールであると判断する。そしてCPU221は、ステップ1706で電子メールアドレス:”kunori@mail.com”に対応するデータとして、ファイル:”pic0413.png”と”pic0414.png”を抽出する。そしてCPU221は、ステップ911でこれらのファイルをPDLデータに変換し、MFP140に送信する。なお、ユーザがMFP140の操作部143でIDとして、ユーザID:”kunori”を入力しても、実施例1と同様に、ファイル”pic0413.png”と”pic0414.png”をMFP140に送信することができる。
【0094】
なお、実施例2〜4においても、上記のようにファイルを電子メールに添付してサーバに送信することが可能である。実施例4の場合、サーバ120で生成したジョブIDを、送信元の電子メールアドレスに電子メールでサーバから返すことで、ユーザはジョブIDを知ることで可能となる。これによりユーザは、MFPで電子メールもしくはジョブIDを入力し、対応するファイルを印刷することができる。
【0095】
なお、本実施例では、ステップ1703において、電子メールに添付したファイルは全てゲストIDとユーザIDの両方で印刷可能としたが、電子メールに添付したファイルはゲストIDでは印刷できないようにする構成であってもよい。
【0096】
また、本実施例に加えて、登録されたファイルの印刷権限を変更する構成を設けても良い。例えば、サーバ120は、HDD224にファイルの登録が完了した旨を電子メール(完了メール)でファイルの送信元アドレスに返し、この完了メールに対する返信メールとして、電子メールの本文領域に、印刷可能とするゲストID(もしくはジョブID)を記載してサーバ120へメール返信する。以上により、HDD224に記憶されたファイルの印刷権限をメールの返信と言う形態によって、簡便に行うことができる。
【0097】
(その他の実施例)
なお、上記実施例において、サーバ120への要求は、ユーザ登録要求、データ登録要求、印刷要求の3つであったが、本発明はこれに限られない。例えば、登録されたデータのデータ削除要求がサーバ120への要求として送信されても良い。この場合、図9のフローチャートにおいて、データ削除要求がユーザIDを用いてなされたものであるのか、ゲストIDを用いてなされたものであるのかを判断する手段を設ける。この手段の判断結果が、データ削除要求がユーザIDを用いたものであることを示した場合、データ登録手段はHDD224に登録されたデータの削除を行う。また、データ削除要求がゲストIDを用いたものであることを示した場合、データ登録手段は、HDD224に登録されたデータの削除を行わず、データ削除エラーをモバイル110へと通知するようにする。これによって、データの削除がユーザIDを用いてのみ可能となり、ゲストIDを知っている他人によるデータ登録の利用状況が、ユーザIDを管理しているユーザに対して可視化されることとなる。すなわち、他人によるゲストIDの利用が、ユーザの意図しないものになっていないのかどうかを、ユーザが判断することが可能となる。
【0098】
また、本実施例におけるゲストIDは1つのユーザIDにつき1つとしているが、1つのユーザIDに対して複数のゲストIDを関連付けても良い。この場合、それぞれのゲストIDに関連づいて登録されたデータの全ては、この1つのユーザIDを用いて取得でき、また、ユーザIDに関連づいて登録されたデータは、どのゲストIDを用いても取得できないように構成される。また、この場合さらに、あるゲストIDに関連づいて登録されたデータは、このゲストIDと異なるゲストIDを用いては取得できないように構成される。
【0099】
また、上記実施例1乃至3を組み合わせることによっても本発明の目的は達成される。
【0100】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。その処理は、上述した実施例の機能を実現させるソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がこのコンピュータプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの登録に用いるメインIDおよびサブIDを関連付けて登録するID登録手段と、
前記メインIDまたは前記サブIDに関連づいたデータを登録するデータ登録手段と、
前記登録されたデータの送信が前記メインIDを用いて要求された場合、当該データが前記メインIDに関連づいたデータであっても、前記サブIDに関連づいたデータであっても、当該データを送信し、
前記登録されたデータの送信が前記サブIDを用いて要求された場合、当該データが前記サブIDに関連づいたデータであれば、当該データを送信する送信手段と、
を有することを特徴とするデータ登録装置。
【請求項2】
前記送信手段は、前記登録されたデータの送信が前記サブIDを用いて要求された場合、当該データが前記メインIDに関連づいたデータであれば、当該データの送信を行わないことを特徴とする請求項1に記載のデータ登録装置。
【請求項3】
前記データ登録手段は、前記メインIDまたはサブIDに関連づいて登録されたデータの削除要求が前記メインIDを用いて行われた場合、当該データの削除を行い、前記メインIDまたはサブIDに関連づいて登録されたデータの削除要求が前記サブIDを用いて行われた場合、当該データの削除を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ登録装置。
【請求項4】
前記送信手段は、前記登録されたデータの送信が前記サブIDを用いて要求された場合、当該データが制限条件内であるかどうかを判定し、当該判定結果が是であれば当該データを送信し、当該判定結果が否であれば当該データを送信しないことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のデータ登録装置。
【請求項5】
前記制限条件は、少なくとも制限回数または制限時刻であることを特徴とする請求項4に記載のデータ登録装置。
【請求項6】
前記データ登録手段は、前記サブIDに関連づいたデータを登録する場合、当該登録よりも前に登録された当該サブIDに関連づいた既登録データの削除を行った後、当該データを登録することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のデータ登録装置。
【請求項7】
データの登録に用いるメインIDおよびサブIDを関連付けて登録するID登録手段と、
前記メインIDまたは前記サブIDに関連づいたデータを登録する手段であって、当該データが前記サブIDに関連づいたデータであった場合、当該データを識別するためのジョブIDを当該データに関連付けて、当該データを登録するデータ登録手段と、
前記登録されたデータの送信が前記メインIDを用いて要求された場合、当該データが前記メインIDに関連づいたデータであっても、前記サブIDに関連づいたデータであっても、当該データを送信し、
前記登録されたデータの送信が前記ジョブIDを用いて要求された場合、当該データが前記ジョブIDに関連づいたデータであれば、当該データを送信する送信手段と、
を有することを特徴とするデータ登録装置。
【請求項8】
前記データ登録手段は、前記サブIDに関連づいたデータが、前記サブIDに関連づいて既に登録されている既登録データである場合、前記既登録データに関連づいたジョブIDを送信することを特徴とする請求項7に記載のデータ登録装置。
【請求項9】
前記メインIDは、前記データ登録手段で登録されるファイルに関連づいた電子メールアドレスであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のデータ登録装置。
【請求項10】
前記データ登録手段は、前記電子メールアドレスと関連づいたデータの登録後に、当該電子メールアドレスおよび前記サブIDが関連づいた情報を取得した場合、当該データを当該サブIDに関連付けることを特徴とする請求項9に記載のデータ登録装置。
【請求項11】
ID登録手段が、データの登録に用いるメインIDおよびサブIDを関連付けて登録するID登録工程と、
データ登録手段が、前記メインIDまたは前記サブIDに関連づいたデータを登録するデータ登録工程と、
送信手段が、前記登録されたデータの送信が前記メインIDを用いて要求された場合、当該データが前記メインIDに関連づいたデータであっても、前記サブIDに関連づいたデータであっても、当該データを送信し、
前記登録されたデータの送信が前記サブIDを用いて要求された場合、当該データが前記サブIDに関連づいたデータであれば、当該データを送信する送信工程と、
を有することを特徴とするデータ登録方法。
【請求項12】
請求項1乃至10の何れか1項に記載の各手段として、コンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−248002(P2012−248002A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−119261(P2011−119261)
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】