説明

データ記録方法、情報記録媒体ドライブ及びその情報記録媒体

マルチセッション方式を利用したデータ記録方法及びその情報記録媒体が開示される。本発明によるデータ記録方法は、情報記録媒体に設けられたデータ領域を複数のセッションに分けてデータを記録するマルチセッション方式を利用したデータ記録方法において、情報記録媒体に複数のセッションのうち、データ記録が許容されたセッションを表すセッション状態情報を記録するステップと、セッション状態情報によってデータ記録が許容されたセッションにデータを記録するステップとを含む。本発明によれば、マルチセッション方式を利用して、情報記録媒体にデータを記録する時にさらに効率的にデータ記録領域を使用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチセッション方式を利用して情報記録媒体にデータを記録する方法、そのドライブ及びその情報記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、データ記録が1回可能な追記型ディスクにユーザデータを記録するとき、追記型ディスクに設けられたデータ領域を少なくとも一つのセッションに分け、再び各セッションを複数のサブデータ領域に分けてデータを記録した。このような方式によって、媒体にデータを記録する方式をマルチセッション方式と称す。各セッションは、2つの状態に区分できる。第一の状態は、セッションにデータの追加記録が禁止されたクローズド状態であり、第二の状態は、セッションにデータ追加記録が可能なオープン状態である。
【0003】
しかし、従来のセッション方式によって媒体にデータを記録する場合、色々な媒体使用上の制約が存在する。例えば、追記型情報記録媒体への、情報記録媒体上に記録されたデータについての多様な情報を含むファイルシステムの記録時に問題が発生しうる。
【0004】
ファイルシステムは、通常、媒体上のユーザデータ領域の特定領域、例えば、ユーザデータ領域の先頭の所定区間をあらかじめファイルシステムのための領域に決定しておく。追記型情報記録媒体の場合にも同様に、ユーザデータ領域の先頭の一部領域を保留領域に決定して、その他の領域にユーザデータを記録し、媒体にそれ以上のデータを記録できないか、またはユーザの選択によって追加データ記録を防止するために媒体が最終化されれば、最終的なファイルシステムをその保留領域に記録する。
【0005】
しかし、従来のマルチセッション方式によって追記型媒体にデータを記録する場合において、媒体の最終化時、最終的なファイルシステムを記録する保留領域が属するセッションがクローズド状態ならば、最終的なファイルシステムを記録できないという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、マルチセッション方式を利用して情報記録媒体にデータを記録するとき、さらに効率的にデータ記録領域を使用できるようにするデータ記録方法、そのドライブ及びその情報記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するために、本発明によるデータ記録方法は、情報記録媒体に設けられたデータ領域を複数のセッションに分けてデータを記録するマルチセッション方式を利用したデータ記録方法において、前記情報記録媒体に前記複数のセッションのうち、データ記録が許容されたセッションを表すセッション状態情報を記録するステップと、前記セッション状態情報によってデータ記録が許容されたセッションにデータを記録するステップとを含む。
【0008】
前記課題を達成するために、本発明による情報記録媒体は、データ領域を複数のセッションに分けてデータを記録するマルチセッション方式によってデータが記録される情報記録媒体において、前記各セッションの位置を表す情報と、前記複数のセッションのうち、データ記録が許容されたセッションを表すセッション状態情報とが記録されたことを特徴とする。
【0009】
前記課題を達成するために、本発明による情報記録媒体のドライブは、データ領域が複数のセッションに分けられてデータが記録された情報記録媒体のドライブ装置において、前記情報記録媒体に/からデータを記録/再生する記録/再生部と、前記情報記録媒体に前記複数のセッションのうち、データ記録が許容されたセッションを表すセッション状態情報を記録し、前記セッション状態情報によってデータ記録が許容されたセッションにデータを記録するように前記記録/再生部を制御する制御部とを備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、添付された図面を参照して本発明による望ましい実施形態を詳細に説明する。
【0011】
図1A及び図1Bは、本発明の一実施形態による追記型ディスクの構造を示す図である。図1Aは、単一記録層追記型ディスクを示し、図1Bは、二重記録層追記型ディスクを示す図である。各データ領域には、ユーザデータ領域に欠陥が発生するとき、ユーザデータを代替して記録するための領域であるスペア領域が設けられている。図1A及び図1Bに示した矢印は、ユーザデータ領域の使用方向を表す。
【0012】
図2は、単一記録層追記型ディスクの記録層または二重記録層追記型ディスクの第一の記録層(L0)の構造を示す図であり、図3は、二重記録層追記型ディスクの第二の記録層(L1)の構造を示す図である。
【0013】
単一記録層追記型ディスクの記録層または二重記録層追記型ディスクの各記録層は、内側領域、データ領域及び外側領域を備える。
【0014】
それぞれの内側領域には、欠陥管理領域の複数のディスク管理領域(DMA:Disc Management Area)、記録条件テスト領域及び臨時ディスク管理領域(TDMA:Temporary Disc Management Area)が設けられている。各データ領域には、複数のスペア領域及びユーザデータ領域が設けられており、各外側領域には、追加的に設けられた欠陥管理領域である複数のDMAが設けられている。
【0015】
TDMAは、再記録可能型媒体には存在していないが、追記型ディスクの場合には、媒体の特性を考慮して別途に割り当てる。
【0016】
TDMAには、臨時ディスク管理構造情報(TDMS:Temporary Disc Management Structure information)を記録する。TDMSとは、追記型ディスクの使用時に発生する欠陥を臨時に管理するための情報及びデータ領域の記録状態を表すレコードマップのような臨時ディスク管理のための情報を含む。臨時欠陥管理についての情報は、臨時欠陥情報(TDFL:Temporary DeFect List)及び臨時欠陥管理情報(TDMS:Temporary Defect Management Structure)を含む。TDFLは、欠陥が発生した位置と新たに代替されたスペア領域の位置とを知らせる情報であり、臨時欠陥管理情報(TDDS:Temporary Disc Definition Structure)は、そのTDFLが記録された位置情報だけでなく、ディスクの初期化時に割当てられたスペア領域の位置及びサイズ情報、記録防止情報、データ領域に割当てられたTDMAの位置及びサイズ情報、ユーザデータ領域の最後の記録アドレス(LRA:Last Recorded Address)などを含む。
【0017】
TDMAは、ドライブ製作者やユーザの選択によって媒体の使用のための初期化時点にデータ領域に割当てられてもよい。スペア領域は、媒体の初期化時にドライブ製作者やユーザの選択によるデータ領域への割当如何及びそのサイズが決定される。
【0018】
追記型ディスクを最終化するとき、TDMAに記録された最終的なディスクの欠陥情報は、他の媒体との互換性の問題を考慮してDMAに複写される。
【0019】
一方、TDDSは、データ領域のデータ記録状態を表す情報であるレコードマップを含む。レコードマップは、ヘッド情報と複数のレコードマップエントリーとを含む。各レコードマップエントリーは、データ領域に含まれた複数のサブデータ領域のうち、一つのサブデータ領域のデータ記録状態を表す。
【0020】
本発明は、マルチセッション方式を利用して情報記録媒体にデータを記録するにおいて、各セッションは、データ記録が禁止されたクローズド状態であるか、またはデータ記録が可能なオープン状態であるかを表すセッション状態情報を媒体に記録することによって、各セッションを効率的に使用可能にする。本発明では、セッション状態情報を媒体に記録する方法として、次の2つの実施形態を提供する。
【0021】
第一に、データ記録が可能なオープン状態のそれぞれのセッションに含まれた複数のサブデータ領域のうち、所定位置、例えば、最初または最後のサブデータ領域の固有番号をレコードマップのヘッダに記録する。
【0022】
第二に、データ記録が可能なオープン状態のそれぞれのセッションに含まれた複数のサブデータ領域のうち、所定位置、例えば、最初または最後のサブデータ領域に対応するレコードマップエントリーにセッション状態情報を含めて記録する。
【0023】
前記2つの実施形態のうち、まず第一の実施形態について詳細に説明する。
【0024】
図4は、本発明によるレコードマップのデータ構造の一実施形態を示す図である。図4を参照するに、レコードマップは、レコードマップヘッドと複数のレコードマップエントリーとを含む。図4に示したレコードマップには、何れもN個のレコードマップエントリーが記録されている。一つのレコードマップにN個のレコードマップエントリーが記録されるというのは、情報記録媒体に設けられたデータ領域がN個のサブデータ領域に分割されて使われるということを表す。
【0025】
レコードマップヘッドには、そのレコードマップの識別情報及びデータ記録が可能なオープン状態のk個のそれぞれのセッションの最初(または最後の)サブデータ領域の固有番号が記録されている。
【0026】
もし、各セッションの境界が分からないか、またはドライブを各セッションが指定する領域に速かにアクセス可能にするためには、オープン状態のセッションの最初及び最後のサブデータ領域の固有番号を共に記録して、そのセッションの境界を表示することが望ましい。
【0027】
次いで、セッション状態情報を媒体に記録する第二の実施形態について詳細に説明する。
【0028】
図5は、本発明によるレコードマップエントリーの構造の一実施形態を示す図である。図5を参照するに、レコードマップエントリーは、セッション状態情報、そのレコードマップエントリーが表すサブデータ領域の開始アドレス及び最終的にユーザデータが記録された位置のアドレス(LRA)を含む。
【0029】
セッション状態情報は、オープン状態のセッションに備えられた複数のサブデータ領域に対応する全てのレコードマップエントリーに記録できるが、そのオープン状態のセッションに備えられた最初または最後のサブデータ領域に対応するレコードマップエントリーの状態情報領域にのみセッション状態情報を記録することが、セッション状態情報の記録及び再生の側面でさらに効率的である。
【0030】
図6は、本発明によるレコードマップエントリーに記録されたセッション状態情報の一例を示す図である。図6に示した一実施形態は、オープン状態のセッションに備えられた第一のサブデータ領域に対応するレコードマップエントリーの状態情報領域にセッション状態情報を記録した場合である。図6を参照するに、セッション状態情報のビット3は、当該セッションに属するサブデータ領域に対応する複数のレコードマップエントリーのうち、最初のエントリーであるか否かを表す情報である。例えば、ビット3の値が“0”であれば、最初のエントリーではないことを表し、“1”であれば、最初のエントリーであることを表す。
【0031】
ビット2は、当該セッションがオープン状態であるかクローズド状態であるかを表す情報である。例えば、ビット2の値が“0”であれば、当該セッションがオープン状態であることを表し、“1”であれば、当該セッションがクローズド状態であることを表す。
【0032】
最後に、ビット0及びビット1は、後で追加されるセッション状態情報のために保留された情報領域である。
【0033】
一方、図5に示した実施形態によるレコードマップエントリーは、何れも64ビットからなる。セッション状態情報に4ビット、開始アドレス及びLRAに各28ビット及び保留領域に4ビットを割り当てる。保留領域は、そのレコードマップエントリーが表すサブデータ領域の記録状態情報、例えば、サブデータ領域が記録可能なオープン状態であるか、または記録禁止されたクローズド状態であるかを表す情報またはそのサブデータ領域にユーザデータを記録する最中にパワーダウン及び非正常的な状況が発生し、それにより損傷領域が存在するか否かについての情報である。
【0034】
図7は、複数のサブデータ領域及びセッションに分けられたデータ領域の一例を示す図である。図7を参照するに、データ領域は、セッション1ないしセッション3の3個のセッションに分けられている。セッション1は、サブデータ領域1(SDA 1:Sub Data Area 1)の一つのサブデータ領域を備え、セッション2は、SDA 2ないしSDA NのN個のサブデータ領域を備え、セッション3は、SDA N+1の一つのサブデータ領域を備える。
【0035】
図7に示したセッションのうち、セッション2のみがオープン状態であり、残りのセッションは、クローズド状態である場合、前述した本発明によるセッション状態情報を記録する第一の実施形態によれば、図4に示したレコードマップのヘッドには、データ記録が可能なオープン状態のセッション情報として、セッション2の最初のサブデータ領域であるSDA 2の番号“2”または最後のサブデータ領域であるSDA Nの番号“N”が記録される。
【0036】
本発明によるセッション状態情報を記録する第二の実施形態によれば、図6でSDA 2を表すレコードマップエントリーのセッション状態情報のうち、ビット3の値は“1”であり、ビット2の値は“0”が記録される。クローズド状態のセッション1の第一のサブデータ領域であるSDA 1に対応するレコードマップエントリーのセッション状態情報のうち、ビット3の値は“1”であり、ビット2の値は“1”が記録される。
【0037】
前述したように、各セッションは、データ記録が可能であるか、または禁止されているかを表すセッション状態情報を情報記録媒体に記録することによって、媒体をさらに効率的に使用できる。例えば、追記型情報記録媒体のデータ領域を図7に示したようセッション1ないしセッション3に分け、セッション1を媒体の最終化時に最終的なファイルシステムを記録するためにクローズしてデータ記録を防止し、セッション2及びセッション3をオープンしてデータを記録する。媒体の最終化命令がドライブまたはホストから下れば、再びセッション1をオープン状態に変更してセッション2またはセッション3に記録された最終的なファイルシステムをセッション1に再記録する。
【0038】
図8は、本発明によるマルチセッション方式を利用したデータ記録方法のフローチャートの一例である。
【0039】
本実施形態による情報記録媒体は、追記型情報記録媒体であって、情報記録媒体に設けられたデータ領域は、複数のセッションに分けてデータが記録される。
【0040】
ドライブにローディングされた追記型情報記録媒体に複数のセッションのうち、データ記録が許容されたセッションを表すセッション状態情報を記録する(ステップ11)。セッション状態情報を記録する方法は、前述したように、2つの実施形態がある。すなわち、第一に、データ記録が可能なオープン状態のそれぞれのセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち、所定位置、例えば、最初または最後のサブデータ領域の固有番号をレコードマップのヘッダに記録する。第二に、データ記録が可能なオープン状態のそれぞれのセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち、所定位置、例えば、最初または最後のサブデータ領域に対応するレコードマップエントリーにセッション状態情報を含めて記録する。
【0041】
前記セッション状態情報によってデータ記録が許容されたセッションにデータを記録する(ステップ13)。例えば、追記型情報記録媒体のデータ領域が、図7に示したように、セッション1ないしセッション3に分けられており、セッション1は、クローズド状態であり、その他のセッションは、オープン状態であってデータ記録が可能である場合、ユーザデータ及びファイルシステム情報をセッション2またはセッション3に記録し、媒体の最終化命令がドライブまたはホストから下れば、再びセッション1をオープン状態に変更してセッション2またはセッション3に記録された最終的なファイルシステムをセッション1に再記録する。
【0042】
図9は、本発明の一実施形態による情報記録媒体ドライブのブロック図である。本実施形態によるドライブは、記録/再生部1、制御部2及びメモリ3を備える。記録/再生部1は、制御部2の制御によって、本発明による情報記録媒体100に/からデータを記録/再生する。本実施形態による情報記録媒体100は、追記型情報記録媒体であって、情報記録媒体に設けられたデータ領域は、複数のセッションに分けてデータが記録される。
【0043】
制御部2は、前述したような本発明によるセッション状態情報を生成した後、情報記録媒体100の所定領域に記録するように記録/再生部1を制御する。セッション状態情報を記録する方法は、前述したように、2つの実施形態がある。
【0044】
さらに、制御部2は、図8に示したステップ13によって、セッション状態情報によってデータ記録が許容されたセッションにデータを記録するように記録/再生部1を制御する。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明によれば、マルチセッション方式を利用して情報記録媒体にデータを記録するとき、さらに効率的にデータ記録領域を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1A】本発明の一実施形態による追記型ディスクの構造を示す図である。
【図1B】本発明の一実施形態による追記型ディスクの構造を示す図である。
【図2】単一記録層追記型ディスクの記録層または二重記録層追記型ディスクの第一の記録層の構造を示す図である。
【図3】二重記録層追記型ディスクの第二の記録層の構造を示す図である。
【図4】本発明によるレコードマップのデータ構造の一実施形態を示す図である。
【図5】本発明によるレコードマップエントリーの構造の一実施形態を示す図である。
【図6】本発明によるレコードマップエントリーのセッション状態情報の一例を示す図である。
【図7】複数のサブデータ領域及びセッションに分けられたデータ領域の一例を示す図である。
【図8】本発明によるマルチセッション方式を利用したデータ記録方法のフローチャートの一例である。
【図9】本発明の一実施形態による情報記録媒体ドライブのブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記録媒体に設けられたデータ領域を複数のセッションに分けてデータを記録するマルチセッション方式を利用したデータ記録方法において、
前記情報記録媒体に前記複数のセッションのうちデータ記録が許容されたセッションを表すセッション状態情報を記録するステップと、
前記セッション状態情報によってデータ記録が許容されたセッションにデータを記録するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記セッション状態情報を記録するステップは、データ記録が許容されたそれぞれのセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち、所定位置のサブデータ領域の識別番号をセッション状態情報として前記情報記録媒体に記録することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セッション状態情報を記録するステップは、前記データ領域のデータ記録状態情報を含むレコードマップに前記セッション状態情報を含めて記録するステップであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記レコードマップは、ヘッド情報と複数のレコードマップエントリーとを含み、
前記各セッションが少なくとも一つのサブデータ領域を備える場合、前記各レコードマップエントリーは、前記データ領域に備えられた複数のサブデータ領域のうち一つのサブデータ領域の位置情報及び記録状態情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記セッション状態情報を記録するステップは、データ記録が許容されたセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち所定位置のサブデータ領域に対応するレコードマップエントリーに前記セッション状態情報を含めて記録することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記情報記録媒体は、追記型情報記録媒体であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
データ領域を複数のセッションに分けてデータを記録するマルチセッション方式によってデータが記録される情報記録媒体において、
前記各セッションの位置を表す情報を有する第1情報保存ユニットと、
前記複数のセッションのうちデータ記録が許容されたセッションを表すセッション状態情報を有する第2情報保存ユニットとを備えることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項8】
前記セッション状態情報は、データ記録が許容されたそれぞれのセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち所定位置のサブデータ領域の識別番号であることを特徴とする請求項7に記載の情報記録媒体。
【請求項9】
前記セッション状態情報は、前記データ領域のデータ記録状態情報を含むレコードマップに含まれたことを特徴とする請求項7に記載の情報記録媒体。
【請求項10】
前記レコードマップは、ヘッド情報と複数のレコードマップエントリーとを含み、
前記各セッションが少なくとも一つのサブデータ領域を備える場合、前記各レコードマップエントリーは、前記データ領域に備えられた複数のサブデータ領域のうち一つのサブデータ領域の位置情報及び記録状態情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の情報記録媒体。
【請求項11】
前記セッション状態情報は、データ記録が許容されたセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち所定位置のサブデータ領域に対応するレコードマップエントリーに含まれたことを特徴とする請求項10に記載の情報記録媒体。
【請求項12】
前記情報記録媒体は、追記型情報記録媒体であることを特徴とする請求項7に記載の情報記録媒体。
【請求項13】
データ領域が複数のセッションに分けられてデータが記録された情報記録媒体のドライブ装置において、
前記情報記録媒体に/からデータを記録/再生する記録/再生部と、
前記情報記録媒体に前記複数のセッションのうちデータ記録が許容されたセッションを表すセッション状態情報を記録し、前記セッション状態情報によってデータ記録が許容されたセッションにデータを記録するように前記記録/再生部を制御する制御部と、
前記制御部に結合され、所定の情報を保存するメモリとを備えることを特徴とする装置。
【請求項14】
前記制御部は、データ記録が許容されたそれぞれのセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち所定位置のサブデータ領域の識別番号をセッション状態情報として前記情報記録媒体に記録するように前記記録/再生部を制御することを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記データ領域のデータ記録状態情報を含むレコードマップに前記セッション状態情報を含めて記録するように前記記録/再生部を制御するステップであることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記レコードマップは、ヘッド情報と複数のレコードマップエントリーとを含み、
前記各セッションが少なくとも一つのサブデータ領域を備える場合、前記各レコードマップエントリーは、前記データ領域に含まれた複数のサブデータ領域のうち一つのサブデータ領域の位置情報及び記録状態情報を含むことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記制御部は、データ記録が許容されたセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち所定位置のサブデータ領域に対応するレコードマップエントリーに前記セッション状態情報を含めて記録するように前記記録/再生部を制御することを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記情報記録媒体は、追記型情報記録媒体であることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項19】
複数のセッションに分けられたデータ領域を有する追記型ディスクにおいて、
内側領域と、
前記内側領域に隣接して位置され、欠陥がユーザデータ領域で発生するとき、ユーザデータ領域に記録されたデータの記録に利用されるように設けられる第1スペアデータ領域とを備え、
前記追記型ディスクに記録された記録セッション状態情報は、複数のセッションのうち、データの記録が許容されるセッションを表すことを特徴とする追記型ディスク。
【請求項20】
前記追記型ディスクは、
単一記録層追記型ディスク及び二重記録層追記型ディスクのうち一つであることを特徴とする請求項19に記載の追記型ディスク。
【請求項21】
前記単一記録層追記型ディスクの記録層または前記二重記録層追記型ディスクのうち、各記録層の構造は、
前記第1データ領域に隣接したユーザデータ領域と、
最終スペアデータ領域と、
前記最終スペアデータ領域に隣接した外側の領域とをさらに備えることを特徴とする請求項20に記載の追記型ディスク。
【請求項22】
前記内側領域は、
欠陥を管理する複数のディスク管理領域と、
記録条件テスト領域と、
臨時ディスク管理領域とを備えることを特徴とする請求項21に記載の追記型ディスク。
【請求項23】
各外側の領域は、欠陥を管理する複数のディスク管理領域を備えることを特徴とする請求項22に記載の追記型ディスク。
【請求項24】
前記内側領域は、
前記追記型ディスクが利用される時に発生する欠陥を臨時的に管理し、
前記追記型ディスクを臨時的に管理するために情報を提供する臨時ディスク管理構造情報を含むことを特徴とする請求項22に記載の追記型ディスク。
【請求項25】
前記臨時ディスク管理構造情報は、
臨時ディスク定義リストと、
臨時ディスク定義構造とを含むことを特徴とする請求項24に記載の追記型ディスク。
【請求項26】
前記臨時ディスク定義リストは、
欠陥が発生した位置と代替されたスペア領域の位置とを知らせる情報を含むことを特徴とする請求項25に記載の追記型ディスク。
【請求項27】
前記臨時ディスク定義構造は、
前記臨時ディスク定義リストが記録された位置を表す情報と、
前記追記型ディスクの初期化時に割当てられたスペア領域の位置及びサイズを表す情報と、
記録防止情報と、
データ領域に割当てられた臨時ディスク管理領域の位置及びサイズについての情報と、
ユーザデータ領域の最後の記録アドレスとを含むことを特徴とする請求項25に記載の追記型ディスク。
【請求項28】
前記臨時ディスク管理領域は、
前記追記型ディスクを使用するために初期化時点にデータ領域に選択的に割当てられることを特徴とする請求項25に記載の追記型ディスク。
【請求項29】
前記追記型ディスクの初期化時点に、スペア領域がデータ領域に割当てられ、前記スペア領域のサイズが決定されることを特徴とする請求項25に記載の追記型ディスク。
【請求項30】
前記追記型ディスクの最終化時点に、最終的なディスクの欠陥情報及び他の臨時ディスク管理領域情報がディスク管理領域に複写されることを特徴とする請求項25に記載の追記型ディスク。
【請求項31】
前記臨時ディスク定義構造は、各データ領域のデータ記録状態を表す情報を有するレコードマップを含むことを特徴とする請求項25に記載の追記型ディスク。
【請求項32】
前記レコードマップは、
ヘッド情報と、
複数のレコードマップエントリーと、を含むことを特徴とする請求項31に記載の追記型ディスク。
【請求項33】
各レコードマップエントリーは、データ領域に備えられた複数のサブデータ領域のうち、一つのサブデータ領域のデータの記録状態を表すことを特徴とする請求項32に記載の追記型ディスク。
【請求項34】
データが前記追記型ディスクに記録されるとき、各セッションは、データ記録が禁止されたクローズド状態であるか、またはデータ記録が可能なオープン状態であるかを表すセッション状態情報が記録されることを特徴とする請求項19に記載の追記型ディスク。
【請求項35】
データ記録が可能なオープン状態のそれぞれのセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち、所定位置のサブデータ領域がレコードマップのヘッダに記録されることを特徴とする請求項34に記載の追記型ディスク。
【請求項36】
データ記録が可能なオープン状態のそれぞれのセッションに備えられた複数のサブデータ領域のうち、所定位置のサブデータ領域に対応するレコードマップエントリーにセッション状態情報が含まれて記録されることを特徴とする請求項34に記載の追記型ディスク。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−506218(P2007−506218A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526834(P2006−526834)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002393
【国際公開番号】WO2005/027121
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】