説明

トイレ用人体検出装置及びトイレ装置

【課題】 使用者の存在を確実かつ迅速に検知でき、同時に、消費電力も効率的に低減できるトイレ用人体検知装置及びこれを備えたトイレ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 温水洗浄便座ユニットと分離して設けられたトイレ用人体検知装置であって、使用者を検知する人体検知部と、前記人体検知部による人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制御する使用認識部と、を備え、前記使用認識部は、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンを前記使用者が操作した時や前記温水洗浄便座ユニットから通知信号が送信された時に、前記人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制限することを特徴とするトイレ用人体検知装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ用人体検出装置及びトイレ装置に関し、より具体的には、トイレの使用者の存在を確実に検知しつつ、消費電力を低減させたトイレ用人体検出装置及びトイレ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、トイレに付設されるトイレ装置は多機能化する傾向にある。例えば、使用者の「おしり」などを洗浄する温水洗浄機能や、便蓋を自動開閉する自動開閉機能、便座を暖める便座暖房機能、臭気を除去する脱臭機能、トイレを暖房する部屋暖房機能などをはじめとした各種の機能がトイレ装置に付与され、快適空間の実現に寄与している。
【0003】
これら各種の機能の多くは、使用者の存在の有無に応じて実行・停止される。例えば、便蓋を自動開閉する場合には、使用者がトイレに接近したことを検知して便蓋を開き、使用者がトイレから退出したことを検知して便蓋を閉じる。
ところが、使用者の存在を検知するためのセンサをトイレに付設されるトイレ装置の本体部に設けると、例えば、便蓋や便座の開閉により、誤検知や検知漏れなどが生ずる場合がある。
【0004】
これに対して、本願出願人は、人体検知センサをトイレ装置のリモコンに付設した人体検出装置を開示した(特許文献1参照)。この人体検出装置は、使用者の存在を確実に検知でき、さらに使用者がリモコン操作した場合などにセンサをオンにし、使用者がいなくなったことを検知したらオフにすることにより消費電力を低減できる。
【特許文献1】特開2001−20349号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、使用者の接近を検知して便蓋を自動的に開くためには、待機状態においてセンサをオンにしておく必要がある。本発明者は、独自の検討を進めた結果、このような動作態様において消費電力を効率的に低減できるシステムを発明するに至った。
【0006】
本発明は、使用者の存在を確実かつ迅速に検知でき、同時に、消費電力も効率的に低減できるトイレ用人体検知装置及びこれを備えたトイレ装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、
温水洗浄便座ユニットと分離して設けられたトイレ用人体検知装置であって、
使用者を検知する人体検知部と、
前記人体検知部による人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制御する使用認識部と、
を備え、
前記使用認識部は、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンを前記使用者が操作すると、前記人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制限することを特徴とするトイレ用人体検知装置が提供される。
【0008】
上記構成によれば、トイレ用人体検知装置を温水洗浄便座ユニットとは分離して設けることにより、使用者をより迅速かつ確実に検知でき、便蓋の自動開閉などの自動動作を迅速に行うことができる。また、リモコンが操作された時に、人体検知信号の送信を制限することによって、トイレ用人体検知装置の消費電力を低減できる。
【0009】
また、本発明の他の一態様によれば、
温水洗浄便座ユニットと分離して設けられたトイレ用人体検知装置であって、
使用者を検知する人体検知部と、
前記人体検知部による人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制御する使用認識部と、
を備え、
前記使用認識部は、前記使用者が前記温水洗浄便座ユニットを使用することによって前記温水洗浄便座ユニットの送信部から送信される通知信号が送信されると、前記人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制限することを特徴とするトイレ用人体検知装置が提供される。
【0010】
上記構成によっても、トイレ用人体検知装置を温水洗浄便座ユニットとは分離して設けることにより、使用者をより迅速かつ確実に検知でき、便蓋の自動開閉などの自動動作を迅速に行うことができる。また、温水洗浄便座ユニットが使用された時に、人体検知信号の送信を制限することにより、トイレ用人体検知装置の消費電力を低減できる。
【0011】
ここで、温水洗浄便座ユニットについての「使用」とは、例えば、温水洗浄便座ユニットに設けられたスイッチあるいはリモコンを介して、温水洗浄便座ユニットの温水洗浄機能、乾燥機能、脱臭機能、便座暖房機能などの機能を動作させることや、着座センサにより検知されることや、便蓋や便座を手動で開くことなどを含む。
【0012】
また、前記使用認識部は、前記検知結果を前記温水洗浄便座ユニットに送信した後、所定時間内は前記人体検知結果の送信を禁止するものとれば、さらに送信を効率的に禁止でき、トイレ用人体検知装置の消費電力をさらに低減できる。
【0013】
また、前記トイレ用人体検知装置は、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンと一体をなすものとすれば、見栄えがすっきりとし、電源や温水洗浄便座ユニットとの通信インタフェースなどを共用でき、また、リモコンが操作された時にトイレ用人体検知装置へのフィードバックを確実かつ容易に実行できる。
【0014】
または、前記トイレ用人体検知装置は、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンと分離して設けられたものとすれば、リモコンは使用者の手元などの操作しやすい位置に設置でき、一方、トイレ用人体検知装置は、トイレに接近する使用者を迅速かつ確実に検知できる位置に設置できる。
【0015】
また、前記トイレ用人体検知装置は、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンを収容するリモコンハンガーと一体をなし、前記リモコンハンガーは、音声を発生する音声再生部と、前記人体検知結果の前記送信に応じて前記音声再生部に音声を発生させる音声再生制御部と、を有するものとすれば、見栄えがすっきりとするとともに、使用者を検知して音楽や効果音、擬音、音声ガイドなどを自動再生させることが可能となる。
【0016】
またここで、前記リモコンハンガーは、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンから前記温水洗浄便座ユニットに対して送信される制御信号を傍受する受信部を有し、前記受信部は、前記制御信号の受信に対応した信号を前記使用認識部に送るものとすれば、リモコンが操作されたことに対応して音楽や効果音、擬音、音声ガイドなどを自動再生させることが可能となり、またさらに、リモコンが操作されたことを使用認識部に伝えることにより人体検知信号の送信を制限でき、トイレ用人体検知装置の消費電力をさらに効率的に低減できる。
【0017】
また、前記人体検知部は、焦電センサを有するものとすれば、いわゆるアクティブ型のセンサを用いた場合と比較して消費電力が少なく、駆動電源としての電池を長持ちできる。
【0018】
一方、本発明のさらに他の一態様によれば、
上記のいずれかのトイレ用人体検知装置と、
前記温水洗浄便座ユニットと、
を備えたことを特徴とするトイレ装置が提供される。
【0019】
上記構成によれば、トイレ用人体検知装置を温水洗浄便座ユニットとは分離して設けることにより、使用者をより迅速かつ確実に検知でき、便蓋の自動開閉などの自動動作を迅速に行うことができる。また、リモコンが操作された時や温水洗浄便座ユニットが使用された時に人体検知信号の送信を制限することによって、トイレ用人体検知装置の消費電力を低減できる。
【0020】
ここで、前記温水洗浄便座ユニットは、便蓋と、前記便蓋の開閉を制御する駆動機構と、を有し、前記トイレ用人体検知装置から前記人体検知結果が送信されると、前記駆動機構によって前記便蓋が開かれるものとすれば、使用者を早く検知し、それに合わせて、便蓋を迅速に開くことができ、使い勝手がよく、ストレスのないトイレ装置を提供できる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、使用者の存在を確実かつ迅速に検知でき、同時に、消費電力も効率的に低減できる人体検知装置及びこれを備えたトイレ装置を提供することができ、産業上のメリットは多大である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるトイレ用人体検知装置を備えたトイレ装置の構成を例示する概念図である。
【0023】
すなわち、このトイレ装置は、水洗便器300の上に付設された温水洗浄便座ユニット(WL)500と、と、リモコン200と一体的に設けられた人体検知ユニット100と、を有する。温水洗浄便座ユニット500には、便座410(図示せず)と、便蓋400と、が設けられている。
温水洗浄便座ユニット500は、使用者が便座410に座った状態で温水を噴射させて「おしり」などを洗浄することができる装置であり、商標名「ウォシュレット」などとして普及しているものである。温水洗浄便座ユニット500には、その他にも例えば、濡れた「おしり」を乾かす「温風乾燥機能」や、便座410を暖める「便座暖房機能」、便器内の臭気を除去する「脱臭機能」などを設けることができる。また、使用者の接近を検知して便蓋400を自動的に開き、使用者がいなくなると便蓋400を自動的に閉じる「オート開閉機能」を設けることもできる。
またさらに、リモコン操作などにより便器300に洗浄水を流す「自動水洗機能」を、温水洗浄便座ユニット500に付加してもよい。これは、ロータンクやフラッシュバルブの排水機構を動作させる駆動機構を設け、この駆動機構を動作させる信号を温水洗浄便座ユニット500から出力させて、便器300に自動的に洗浄水を流す機能である。
【0024】
このような温水洗浄便座ユニット500の動作は、リモコン200により制御可能とされている。すなわち、使用者がリモコン200を操作すると、その操作内容に応じた制御信号Txが温水洗浄便座ユニット500に設けられた受信部510に送信される。このデータ通信は、例えば、赤外線や電波などを媒体として実施できる。温水洗浄便座ユニット500は、制御信号Txを受け取ると、その内容に応じて洗浄動作や温風乾燥動作などを実施する。例えば、ノズル505を矢印Aの方向に伸展させ、その先端から温水を使用者のおしりに向けて噴射させることができる。
【0025】
そして、本発明によれば、リモコン200に、人体検知ユニット100が設けられている。人体検知ユニット100は、便器300の近傍の使用者を検知し、その検知情報を検知信号Tyとして温水洗浄便座ユニット500に送信する。リモコン200に人体検知ユニット100を設けることにより、便器300に接近する使用者をより早く検知することができる。使用者を早く検知できると、それに合わせて、便蓋400を迅速に開くことにより、使い勝手がよく、ストレスのない自動開閉が可能となる。また、使用者をより早く検知して、便座410(図示せず)を急速に暖房したり、温水洗浄のための温水を急速に加熱できれば、待機状態の消費電力を低減できる。
【0026】
そしてさらに、本実施形態においては、使用者がリモコン200を操作した時には、人体検知ユニット100からの検知信号Tyの送信を休止する。このようにすると、人体検知ユニット100(あるいはリモコン200全体)の消費電力を効率的に低減できる。
【0027】
図2は、本実施形態における各要素の構成を例示するブロック図である。
リモコン200と一体的に設けられた人体検知ユニット100は、人体検知部110と、使用認識部120と、を有する。人体検知部110は、使用者を検知するセンサを有する。センサとしては、例えば、赤外線や電波などを放射しその反射光(反射波)を検出する「アクティブ型」のセンサを用いることができる。または、使用者が発する赤外線などを検出する「パッシブ型」のセンサを用いることもできる。後に詳述するように、パッシブ型のセンサを用いると、消費電力をより低く抑えることができる点でより有利である。
【0028】
一方、使用認識部120は、使用者によるリモコン200の使用状況を認識し、その結果に基づいて、検知信号Tyの送信の可否を判定する。
また、リモコン200は、操作入力部210と、リモコン制御部220と、送信部230と、を有する。使用者が操作入力部210に設けられたスイッチ類を操作すると、その内容をリモコン制御部220が判断し、対応する制御信号Txを送信部230から送信させる。送信された制御信号Txは、温水洗浄便座ユニット500の受信部510に受信され、制御部550は指定された動作を実行する。
また一方、人体検知ユニット100から送信部230を介して、使用者の検知情報に関する検知信号Tyが送信され、温水洗浄便座ユニット500は、この検知信号Tyに対応して各種の動作を実行する。
【0029】
以上説明した構成において、使用者がリモコンを操作すると、その情報がリモコン制御部220から使用認識部120に出力される。すると、使用認識部120は、例えば、所定の時間、検知信号Tyの送信を停止する。このようにすると、検知信号Tyを出力することに伴う電力消費を節減できる。なおここで、使用者のリモコン装置の情報を、リモコン制御部220から使用認識部120に出力する代わりに、操作入力部210から使用認識部120に直接、出力してもよい。
【0030】
図3は、本実施形態のトイレ装置における動作を例示するフローチャートである。
すなわち、人体検知ユニット100の人体検知部110が使用者の接近や存在を検知すると(ステップS102:yes)、使用認識部120は、リモコンの操作入力部210が使用者により操作されたか否かを判定する。この情報は、図2に関して前述したように、リモコン制御部220(あるいは操作入力部210)から使用認識部120に与えられる。
【0031】
リモコンが操作された場合(ステップS104:yes)には、それに対応する制御信号Txが温水洗浄便座ユニット500に送信され(ステップS106)、さらに、使用認識部120において、所定時間(例えば、30秒間)のタイマがリセットされ再スタートされて(ステップS108)、ステップS102に戻る。つまり、リモコンが操作された場合には、人体検知に関する検知信号Tyを温水洗浄便座ユニット500に送信せず、タイマをリセットする。
【0032】
一方、使用者を検知し、リモコンが操作されない場合(ステップS104:no)は、タイマーが所定時間をカウントした後(ステップS110:yes)に、温水洗浄便座ユニット500に検知信号Tyを送信し(ステップS1012)、タイマをリセットする(ステップS108)。検知信号Tyを受信した温水洗浄便座ユニット500は、それに対応して後に詳述するように各種の動作を実行する(処理1)。つまり、使用者がリモコン200を操作した後に所定時間が経過し、さらにリモコンが操作されていない時には、検知信号Tyを送信する。
【0033】
以上説明したように、本実施形態によれば、使用者がリモコン200を操作した場合に、例えばその後の所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止することにより、人体検知ユニット100(リモコン200)の消費電力を低減させることができる。人体検知ユニット100(リモコン200)は、通常は電池により動作するので、電池の寿命を延ばすことができ、メンテナンス性や省資源の観点で優れたシステムを実現できる。
【0034】
図4は、検知信号Tyを受信した時に温水洗浄便座ユニット500において実行される動作を例示するフローチャートである。
すなわち、温水洗浄便座ユニット500は、検知信号Tyを受信すると(ステップS202:yes)、便蓋400が閉じているか否かを判断する(ステップS204)。便蓋400が閉じて場合には、内蔵する開閉機構により、便蓋400を開く(ステップS206)。
【0035】
そして、次に、着座センサが使用者を検知しているか否かを調べる(ステップS208)。着座センサが使用者を検知している時(ステップS210)は、「おしり」などを洗浄する温水洗浄動作の操作を受付可能な状態とし、また、脱臭機能を作動させる(ステップS212)。
【0036】
一方、ステップS208において、着座センサが非検知の場合(ステップS208:no)は、便座410が開いているか否かを判定する(ステップS214)。便座410が開いている場合(ステップS214:yes)は、男性が立った状態で使用していると推定し、便座410が開かれてから所定時間が経過している場合(ステップS216:yes)には、便座410と便蓋400を閉じる(ステップS218)。
【0037】
また、ステップS214において便座410が閉じている場合(no)は、前回の検知信号Tyを受信してから所定時間が経過した時(ステップS220:yes)に、便座410、便蓋400を自動的に閉じる(ステップS218)。
【0038】
一方、検知信号Tyを受信しない場合(ステップS202:no)は、前回の検知信号Tyを受信してから所定時間(a秒)が経過したか否かを判定する(ステップS222:yes)。経過していない場合(ステップS222:no)は、使用者は存在しているものと推定してステップS208に進む。経過した場合(ステップS222:yes)は、着座センサが使用者を検知しているかを判定する(ステップS224)。検知している場合(ステップS224:yes)は、ステップS202に戻り、検知していない場合(ステップS224:no)は、便座410と便蓋400を自動的に閉じる(ステップS218)。
なお、ステップS222における所定時間(a秒)は、人体検知ユニット100のタイマ(図2:ステップS208)よりも長くすることが望ましい。つまり、人体検知ユニット100においてリモコン操作がされたために検知信号Tyの送信が禁止されている間は、温水洗浄便座ユニット500においては、使用者が存在していると推定して一連の処理を実行するとよい。
【0039】
図5及び図6は、本実施形態のトイレ装置の動作の一例を説明するための模式図である。 すなわち、待機状態においては、図5(a)に表したように、例えばトイレの便蓋400は閉じており、またリモコン200と一体的に設けられた人体検知ユニット100は連続的あるいは所定の時間間隔で使用者の有無を調べている。
そして、図5(b)に表したように使用者10がトイレに近づき、人体検知ユニット100の検知可能範囲内に入ると、人体検知ユニット100は図5(c)に表したように、温水洗浄便座ユニット500に検知信号Tyを送信する。すなわち、この時には、リモコン200は操作されておらず、また、内蔵タイマもカウントしていないので、検知信号Tyの送信が許可されている(図3:ステップS110:yes)。温水洗浄便座ユニット500は、検知信号Tyを受信すると、便蓋400を自動的に開く(図4:ステップS206)。
【0040】
次に、例えば図6(a)に表したように、人体検知ユニット100の検知範囲内で使用者10がリモコン200を操作すると、人体検知ユニット100の使用認識部120は、検知信号Tyの送信を禁止する(図3:ステップS104:yes)。従って、使用者10が人体検知ユニット100の検知範囲内に居続けても、タイマがカウントアップするまでは検知信号Tyは送信されず、人体検知ユニット100(リモコン200)の消費電力を節約できる。なお、図4に関して前述したように、検知信号Tyの送信が禁止されている間、便座ユニット500は、使用者10が存在しているとの前提で一連の動作を実行するようにすることが望ましい。
【0041】
また、例えば図6(b)に表したように、使用者10が便座410に座った状態でリモコン200を操作すると、人体検知ユニット100のタイマが再度リセットされカウントを開始する(図3:ステップS104:yes)。つまり、所定時間の間、検知信号Tyの送信が再び禁止され、消費電力をさらに低減できる。なお、このように使用者10が便座410に座っている時には、着座センサ420により検知可能とすることができる。
【0042】
そして、図6(c)に表したように、使用者10がトイレを退出すると、人体検知ユニット100の検知範囲から離脱する。温水洗浄便座ユニット500のタイマがカウントアップして停止し(図4:ステップS222:yes)、着座センサ420も非検出状態になった時(図4:ステップS224:no)に、便蓋400を自動的に閉じるようにすることができる(図4:ステップS218)。また使用者10が便座410を開いた状態でトイレを使用した場合には、この時に、便蓋400とともに便座410も閉じる。このように便蓋400を自動的に閉じるようにすると、衛生面や見栄えなどの点で優れるのみならず、例えば、便座410を暖房する場合に、その消費電力を低減できる点でも有利となる。
【0043】
以上説明したように、本実施形態によれば、使用者10がリモコン200を操作した場合に、例えばその後の所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止することにより、人体検知ユニット100(リモコン200)の消費電力を低減させ、電池の寿命を延ばすことができる。
【0044】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図7は、本実施形態のトイレ用人体検知装置を備えたトイレ装置を例示する模式図である。図7以降の各図面については、それ以前の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0045】
本実施形態においても、人体検知ユニット100はリモコン200と一体化されている。リモコン200からは、制御信号Txと検知信号Tyとがそれぞれ温水洗浄便座ユニット500に送信される。そして、温水洗浄便座ユニット500からは、通知信号Rxがリモコン200に向けて送信される。通知信号Rxは、制御信号Txや検知信号Tyなどと同様に、例えば、赤外線や電波などの媒体により搬送できる。
【0046】
通知信号Rxは、温水洗浄便座ユニット500の動作状態や検知状態などを人体検知ユニット100に通知するための信号である。例えば、温水洗浄便座ユニット500の着座センサ420が使用者を検知している時や、使用者が温水洗浄便座ユニット500のスイッチを操作している時、あるいは、温水洗浄便座ユニット500の温水洗浄機能や脱臭機能、温風乾燥機能などが動作している時などに、通知信号Rxが送信される。
【0047】
図8は、本実施形態における各要素の構成を例示するブロック図である。
すなわち、本実施形態においては、人体検知ユニット100に受信部130が設けられ、温水洗浄便座ユニット500に送信部520が設けられている。温水洗浄便座ユニット500の制御部550は、着座センサが使用者を検知している場合や、便蓋400が開かれた場合や、温水洗浄動作などが実行されている場合などに、送信部520から通知信号Rxを送信する。送信された通知信号Rxは、人体検知ユニット100の受信部130を介して使用認識部120に送られる。
【0048】
使用認識部120は、通知信号Rxを受け取ると、その内容に応じて使用者がいると推定できる場合には、例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。その結果として、人体検知ユニット100(リモコン200)の消費電力を低減できる。本実施形態において、通知信号Rxが送信される場合としては、例えば、温水洗浄便座ユニット500の着座センサが使用者を検知している場合や、温水洗浄便座ユニット500の操作スイッチが操作された場合、温水洗浄機能や脱臭機能などが動作している場合、便蓋400や便座410が手動により開かれた場合、などを挙げることができる。
【0049】
図9は、本実施形態のトイレ装置の動作の一例を表すフローチャートである。
すなわち、本具体例においては、リモコンが操作されない場合(ステップS104:no)であっても、通知信号Rxを受信した場合(ステップS114:yes)には、タイマをリセットして検知信号Tyの送信しない(ステップS108)。このようにすれば、使用者が温水洗浄便座ユニット500を使用している場合などに、人体検知ユニット100からの検知信号Tyの送信を禁止して、消費電力を低減できる。
【0050】
なお、図8及び図9においては、通知信号Rxの受信と、リモコンの操作入力と、の少なくともいずれかが生じた時に検知信号Tyの送信を禁止する具体例を表したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、リモコンの操作入力は判定せず、通知信号Rxのみに基づいて検知信号Tyの送信を禁止するようにしてもよい。
【0051】
図10及び図11は、本実施形態のトイレ装置の動作の一例を説明するための模式図である。
すなわち、待機状態においては、図10(a)に表したように、例えばトイレの便蓋400は閉じており、またリモコン200と一体化された人体検知ユニット100は連続的あるいは所定の時間間隔で使用者の有無を調べている。そして、使用者10がトイレに近づき、人体検知ユニット100の検知可能範囲内に入ると、人体検知ユニット100は図10(b)に表したように、温水洗浄便座ユニット500に検知信号Tyを送信する。すなわち、この時点では、リモコン200は操作されておらず、また、温水洗浄便座ユニット500も使用されていないので、検知信号Tyの送信が許可されている(図9:ステップS112)。温水洗浄便座ユニット500は、検知信号Tyを受信すると、便蓋400を自動的に開く(図4:ステップS206)。
【0052】
次に、例えば図10(c)に表したように、人体検知ユニット100の検知範囲内で使用者10が便座410を手動により開くと、温水洗浄便座ユニット500がこれを検知して、通知信号Rxを人体検知ユニット100に送信する。すると、人体検知ユニット100の使用認識部120は、検知信号Tyの送信を所定時間の間、禁止する(図9:ステップS114:yes)。男性が立った状態でトイレを使用する場合には、このようにして、通知信号Rxを送信し、検知信号Tyの送信を禁止することができる。
【0053】
また一方、例えば図11(a)に表したように、使用者10が便座410に腰掛けた場合には、着座センサ420が使用者10を検知する。すると、温水洗浄便座ユニット500が通知信号Rxを送信する。人体検知ユニット100は、通知信号Rxを受信すると、使用者10が検知範囲内にいる場合も、所定時間の間、検知信号Tyの送信を停止(図9:ステップS114:yes)し、消費電力を低減できる。また、この時、使用者10が例えば温水洗浄便座ユニット500の温水洗浄機能により「おしり」を洗浄している場合などにも、温水洗浄便座ユニット500から通知信号Rxが送信され、人体検知ユニット100は、それに応じて検知信号Tyの送信を抑制することができる。
【0054】
そして、図11(b)に表したように、使用者10がトイレを退出すると、人体検知ユニット100の検知範囲から離脱する。温水洗浄便座ユニット500のタイマがカウントアップして停止し(図4:ステップS222:yes)、着座センサ420も非検出状態になった時(図4:ステップS224:no)に、便蓋400を自動的に閉じるようにすることができる(図4:ステップS218)。
【0055】
なお、ステップS218において便座410や便蓋400を自動的に閉じる時には、温水洗浄便座ユニット500は通知信号Rxを送信しないようにしてもよい。このようにすれば、タイマがリセット(図9:ステップS108)されず、便蓋400が自動閉止した直後に使用者を検知して検知信号Tyを送信できる。つまり、便蓋400を自動閉止する時には、そのトイレを使用した使用者10は既に退出している場合が多い。そして、新たにそのトイレを使用する使用者が接近した場合に、その使用者を検知して検知信号Tyを送信することにより、便蓋400を自動的に開く動作を実行させることができる。
【0056】
以上説明したように、本実施形態によれば、温水洗浄便座ユニット500が使用されている時に通知信号Rxを送信して、例えばその後の所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止することにより、人体検知ユニット100(リモコン200)の消費電力を低減させ、電池の寿命を延ばすことができる。
【0057】
図12は、本実施形態の変型例のトイレ装置を例示するブロック図である。
すなわち、本変型例においては、リモコン200に設けられた受信部240が通知信号Rxを受信し、その内容を使用認識部120とリモコン制御部220にそれぞれ出力する。使用認識部120は、図8などに関して前述したように、通知信号Rxに基づいて、検知信号Tyの送信を適宜制限する。また、リモコン制御部220は、通知信号Rxの内容に基づいて、温水洗浄便座ユニット500の動作や設定などを制御・変更する制御信号Txを適宜送信する。つまり、温水洗浄便座ユニット500の動作状態や設定状態に関する情報を通知信号Rxとして送信させ、リモコン200が温水洗浄便座ユニット500と双方向通信することにより、温水洗浄便座ユニット500の動作状態や設定状態などに応じたリモコン制御が可能となる。
【0058】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図13は、本実施形態のトイレ用人体検知装置を備えたトイレ装置を例示する模式図である。
本実施形態においては、人体検知ユニット100は、リモコン200とは別体の独立した機器として構成されている。このようにすると、リモコン200は使用者の手元などの操作しやすい位置に設置でき、一方、人体検知ユニット100は、トイレに接近する使用者を迅速かつ確実に検知できる位置に設置できる。
【0059】
本実施形態においても、リモコン200から制御信号Txが温水洗浄便座ユニット500に送信される。一方、人体検知ユニット100から温水洗浄便座ユニット500に対して、検知信号Tyが送信される。温水洗浄便座ユニット500は、この検知信号Tyを受信して便蓋400の自動開閉などの動作を実行する。また、温水洗浄便座ユニット500からは、通知信号Rxが送信される。人体検知ユニット100はこの通知信号Rxを受信して、検知信号Tyの送信を適宜制限する。
【0060】
図14は、本実施形態における各要素の構成を例示するブロック図である。
本実施形態においては、人体検知ユニット100に、受信部130と送信部140とが設けられている。受信部130は、温水洗浄便座ユニット500から送信される通知信号Rxを受信する。送信部140は、温水洗浄便座ユニット500に対して検知信号Tyを送信する。
【0061】
第2実施形態に関して前述したように、使用者が温水洗浄便座ユニット500を使用している場合に、通知信号Rxが送信される。人体検知ユニット100の受信部130が通知信号Rxを受信すると、使用認識部120は、第2実施形態に関して前述したように例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。この結果、人体検知ユニット100の消費電力をさらに低減できる。
【0062】
本実施形態においても、機器間に電源配線を設けると施工が煩雑であり見栄えもよくないために、人体検知ユニット100は電池駆動式とすることが望ましい。この場合、本実施形態によれば、制御信号Txや通知信号Rxに基づいて検知信号Tyの送信を抑制することにより、人体検知ユニット100の消費電力を抑え、電池の寿命を長くしてメンテナンス性を改善するとともに、省資源の観点からも好ましいシステムを提供できる。
【0063】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図15は、本実施形態のトイレ用人体検知装置を備えたトイレ装置を例示する模式図である。
本実施形態においても、人体検知ユニット100は、リモコン200とは別体の独立した機器として構成されている。このようにすると、第3実施形態に関して前述したように、リモコン200と人体検知ユニット100とをそれぞれ最適な場所に設置できる点で有利である。
【0064】
本実施形態においても、リモコン200から制御信号Txが温水洗浄便座ユニット500に送信される。そして、人体検知ユニット100は、この制御信号Txを傍受することにより、使用者がリモコン操作をしたことを認識することができる。多くの場合、リモコン200から送信される制御信号Txは、赤外線を媒体とし、トイレの天井に向けて放出される。温水洗浄便座ユニット500や人体検知ユニット100は、天井からの反射波を検出することにより、使用者などに遮蔽されることなく制御信号Txを確実に受信することができる。
一方、人体検知ユニット100からは、検知信号Tyが送信される。温水洗浄便座ユニット500は、この検知信号Tyを受信して便蓋400の自動開閉などの動作を実行する。また、温水洗浄便座ユニット500からは、通知信号Rxが送信される。人体検知ユニット100はこの通知信号Rxを受信して、検知信号Tyの送信を適宜制限する。
【0065】
図16は、本実施形態における各要素の構成を例示するブロック図である。
本実施形態においては、人体検知ユニット100に、受信部130と送信部140とが設けられている。受信部130は、リモコン200から送信される制御信号Txを傍受するとともに、温水洗浄便座ユニット500から送信される通知信号Rxを受信する。送信部140は、温水洗浄便座ユニット500に対して検知信号Tyを送信する。
【0066】
リモコン200から送信された制御信号Txを受信部130が傍受すると、使用認識部120は、第1実施形態に関して前述したように、例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。こうすることにより、人体検知ユニット100の消費電力を低減できる。
【0067】
また、第2実施形態に関して前述したように、使用者が温水洗浄便座ユニット500を使用している場合に、通知信号Rxが送信される。人体検知ユニット100の受信部130が通知信号Rxを受信すると、使用認識部120は、第2実施形態に関して前述したように例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。この結果、人体検知ユニット100の消費電力をさらに低減できる。
【0068】
本実施形態においても人体検知ユニット100は電池駆動式とした場合に、その消費電力を抑え、電池の寿命を長くしてメンテナンス性を改善するとともに、省資源の観点からも好ましいシステムを提供できる。
【0069】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
図17は、本実施形態のトイレ用人体検知装置を備えたトイレ装置を例示する模式図である。
本実施形態においても、人体検知ユニット100は、リモコン200とは別体の独立した機器として構成されている。そして、リモコン200と温水洗浄便座ユニット500とが相互通信可能とされている。すなわち、リモコン200は、温水洗浄便座ユニット500から送信される通知信号Rxを受信可能とされている。
【0070】
図18は、本実施形態のトイレ装置のブロック図である。
リモコン200には、受信部240が設けられ、温水洗浄便座ユニット500から送信された通知信号Rxを受信可能とされている。図12に関して前述した変型例と同様に、リモコン制御部220は、通知信号Rxの内容に基づいて、温水洗浄便座ユニット500の動作や設定などを制御・変更する制御信号Txを適宜送信する。つまり、温水洗浄便座ユニット500の動作状態や設定状態に関する情報を通知信号Rxとして送信させ、リモコン200が温水洗浄便座ユニット500と双方向通信することにより、温水洗浄便座ユニット500の動作状態や設定状態などに応じたリモコン制御が可能となる。
そして、本実施形態においても人体検知ユニット100の消費電力を抑え、電池の寿命を長くしてメンテナンス性を改善するとともに、省資源の観点からも好ましいシステムを提供できる。
【0071】
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
図19は、本実施形態のトイレ用人体検知装置を備えたトイレ装置を例示する模式図である。
本実施形態においても、人体検知ユニット100は、リモコン200とは別体の独立した機器として構成されている。そして、人体検知ユニット100とリモコン200とが、温水洗浄便座ユニット500から送信される通知信号Rxをそれぞれ受信するとともに、リモコン200は、人体検知ユニット100から送信される検知信号Tyも受信可能とされている。
【0072】
図20は、本実施形態のトイレ装置のブロック図である。
リモコン200の受信部240は、温水洗浄便座ユニット500から送信される通知信号Rxと、人体検知ユニット100から送信される検知信号Tyと、をそれぞれ受信する。図12に関して前述した変型例と同様に、リモコン200が温水洗浄便座ユニット500と双方向通信することにより、温水洗浄便座ユニット500の動作状態や設定状態などに応じたリモコン制御が可能となる。また、リモコン200が検知信号Tyを受信することにより、使用者の存在に応じて、ガイド音やガイド表示などを実行することができる。
【0073】
そして、本実施形態においても人体検知ユニット100の消費電力を抑え、電池の寿命を長くしてメンテナンス性を改善するとともに、省資源の観点からも好ましいシステムを提供できる。
【0074】
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。
本実施形態においては、リモコンを支持する「リモコンハンガー」に人体検知ユニット100が設けられている。
図21は、本実施形態のトイレ装置のリモコンハンガー700にリモコン200を収容した状態を例示する正面図である。
また、図22(a)〜(c)は、本実施形態のリモコンハンガー700をその上面、正面、下面からそれぞれ眺めた模式図である。
【0075】
本具体例のリモコンハンガー700は、リモコン200を引っかけて収容できる形態を有する。すなわち、このリモコンハンガー700は、左側筺体部700Aと、右側筺体部700Cと、これらの間に設けられた背板部700Bと、を有する。左側筺体部700Aには、左側スピーカ718Lや電池などが収容されている。右側筺体部700Cには、人体検知ユニット100(図示せず)とともに右側スピーカ718Rが収容され、さらにLCD(液晶)表示部740、操作入力部750、人体検知部110などが適宜設けられている。そして、左右のスピーカ718R、718Lから、音楽や効果音、擬音、ガイド音声などを適宜再生可能とされている。
【0076】
このリモコンハンガー700は、トイレの壁面にビス止め固定され、リモコン200は、背板部700Bに設けられたハンガー700D(図22参照)に引っかけて保持される。この時、図21に表したように、リモコン200と、左右の筺体部700A、700Cと、がほぼ連続的なパネル面を形成し、リモコン背面の背板部700Bは殆ど見えない。また、左右の筺体部700A、700Cは、配線により接続する必要があるが、この配線も背板部700Bに沿って取り回すことにより、リモコン200の背面に隠すことができる。つまり、本具体例によれば、意匠性に極めて優れた外観を形成できる。しかも、必要に応じてリモコン200を自在に着脱できる。
【0077】
ここで、図21に表したリモコン200について説明すると、このリモコンは、温水洗浄便座ユニット500の動作を制御するためのスイッチ類を備え、例えば、おしり洗浄スイッチ241、温風乾燥スイッチ242、停止スイッチ243などが設けられている。また、便器300に洗浄水を流すための自動洗浄も可能とされ、大洗浄スイッチ244や小洗浄スイッチ245が設けられている。そして、赤外線LED(light emitting diode)を用いた送信部230(及び受信部240)が設けられ、温水洗浄便座ユニット500へ制御信号Txが送信される。リモコンハンガー700は、この制御信号Txを送受信窓部770において傍受する。

【0078】
図23は、リモコンハンガー700の内側側面を表した模式図である。すなわち、同図(a)及び(b)は、図22(b)のB−B矢視図である。
図23から分かるように、リモコン200の送信部230(及び受信部240、検知信号受信部250)に対応して、右側筺体部700Cの左側側面に送受信窓部770が設けられている。本具体例の場合、リモコン200は、赤外線により制御信号Txなどを送信するので、送受信窓部770には、赤外線を検知する受光素子が内蔵されている。この送受信窓部770は、リモコン200の送信部230(及び受信部240、検知信号受信部250)に隣接して設けられるので、制御信号Txなどを極めて確実且つ容易に傍受することができる。
【0079】
また、図22(a)から分かるように、送受信窓部770は、右側筺体部700Cの上面に延在して設けられている。つまり、通常の設置態様において、トイレの天井を向く位置に送受信窓部770が延在している。このようにすると、温水洗浄便座ユニット500に対して検知信号Tyを送信したり、温水洗浄便座ユニット500から通知信号Rxを受信する際に、トイレの天井における反射波を利用することによって確実な送受信が可能となる。
【0080】
なお、図23に表したように、右側筺体部700Cの左側側面には、メモリカードリーダ714が適宜設けられる。メモリカードリーダ714は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリを内蔵したメモリカードを挿入して格納されたデータを読み取ることができる。例えば、音楽や効果音、あるいは擬音や音声ガイドなどのデータをMP3などのデータ形式でメモリカードに格納し、メモリカードリーダ714で読み取ることにより、再生することができる。
【0081】
また、図23に表したように、右側筺体部700Cの左側側面には、DC(直流)電源入力端子790を設けることもできる。図23(a)はこの入力端子790にDC電源ジャック792を接続した状態を表す。DC電源ジャック792を介して、内蔵電池の充電などが可能となる。
なお、この入力端子790は、図22(c)に表したように、筺体部700Cの側面底部に設けられた凹部794の底部に設けられている。従って、図23(a)に表したようにDC電源ジャック792を挿入した状態において、電源ジャック792と干渉することなくリモコン200を収容できる。なお、メモリカードリーダ714についても同様であり、メモリカードの突出を抑制することにより、メモリカードを挿入した状態において、メモリカードと干渉することなくリモコン200を収容できる。
【0082】
またこの場合、リモコン200を収容した状態においては、メモリカードやDC電源ジャック792がパネル面から隠れるため、外観がすっきりとして意匠性が低下することはなく、同時に、「いたずら」などを防ぐこともできる。
【0083】
図24は、右側筺体部700Cの上部付近を拡大した模式図である。
すなわち、リモコン200を、筺体部700Cに対してこのように隣接して収容することができる。この時、筺体部700Cの上部左側面に設けられた送受信窓部770(図22及び図23参照)は、リモコンの送信部230(及び受信部240、検知信号受信部250)に隣接している。従って、送信部23から温水洗浄便座ユニット500に対して送信される制御信号Txを極めて確実且つ容易に傍受できる。
【0084】
そして、筺体部700Cには人体検知部110が設けられている。人体検知部110に用いるセンサとしては、例えば、焦電センサやドップラーセンサなどを用いることができる。特に、焦電センサを用いた場合には、いわゆるアクティブ型のセンサを用いた場合と比較して消費電力を低減できる点で有利である。
【0085】
また一方、図24に表したように、操作入力部150には、再生/停止、送り、戻し、モード選択、音量調節などの各種のスイッチが設けられ、使用者が好みの動作モードで好みのコンテンツを好みに応じて再生し停止できる。
【0086】
図25乃至図27は、本実施形態におけるトイレ装置の要部構成を例示するブロック図である。
図25に表した具体例の場合、リモコンハンガー700には、人体検知ユニット100が設けられ、またさらに、受信部710、音声再生制御部720、音声再生部730が設けられている。リモコン200から送信される制御信号Txは、温水洗浄便座ユニット500とともに、リモコンハンガー700の受信部710によって傍受される。すなわち、図23に例示した送受信窓部770に受信部710が内蔵されている。
【0087】
一方、人体検知ユニット100には、人体検知部110、通信制御部125、使用認識部120、送信部140が設けられている。人体検知部110が使用者を検知すると、通信制御部125は、使用認識部120によって許可されている場合には、検知信号Tyを送信するための制御動作を実行する。音声再生制御部720は、通信制御部125から人体検知に対応する指令を受け取ると、音声などを適宜再生する。つまり、使用者を検知すると、音楽や効果音などを自動的に再生することができる。
【0088】
また一方、通信制御部125は、使用認識部120から許可されている場合には、人体検知に対応して送信部140から検知信号Tyを送信させる。送信部140も、送受信窓部770に内蔵されている。検知信号Tyは、リモコンの検知信号受信部250において受信される。リモコン制御部220は、検知信号Tyを入力すると、送信部230から温水洗浄便座ユニット500に対して検知信号Tyを送信させる。つまり、検知信号Tyは、人体検知ユニット100からリモコン200を介して温水洗浄便座ユニット500に送信される。検知信号Tyを受信した温水洗浄便座ユニット500は、例えば図4に関して前述したような各種の動作を実行する。
【0089】
そして、リモコン200から送信される制御信号Txは、リモコンハンガー700の送受信窓部770に内蔵された受信部710によって傍受され、音声再生制御部720と、使用認識部120にそれぞれ出力される。音声再生制御部720は、入力された制御信号Txの内容に応じて、音楽や効果音、擬音、音声ガイドなどを音声再生部730に再生させる。例えば、リモコン200の「おしり」洗浄スイッチが操作された時には、「おしり洗浄を開始します」のようなガイド音声や、特定の効果音などを自動的に再生することができる。
【0090】
また一方、制御信号Txを入力した使用認識部120は、第1実施形態に関して前述したように、例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。こうすることにより、人体検知ユニット100(リモコンハンガー700)の消費電力を低減できる。
【0091】
またさらに、温水洗浄便座ユニット500から送信された通知信号Rxは、リモコン200の受信部240において受信される。リモコン200は、通知信号Rxの内容に応じて、最適な制御動作や設定動作などを適宜実行することができる。また、通知信号Rxを送信部230から受信部710に適宜送信してもよい。この場合、第2実施形態に関して前述したように、人体検知ユニット100の受信部130が通知信号Rxを受信すると、使用認識部120は、例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。この結果、人体検知ユニット100(リモコンハンガー700)の消費電力をさらに低減できる。
また、図25に表した具体例においては、リモコン200は、受信部240と検知信号受信部250とをそれぞれ有するが、これらを統合して一つの受信部としてもよい。
【0092】
次に、図26に表した具体例の場合も、リモコン200から送信された制御信号Txをリモコンハンガー700の受信部710が傍受し、人体検知ユニット100(リモコンハンガー700)の使用認識部120に出力する。制御信号Txを入力した使用認識部120は、第1実施形態に関して前述したように、例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。こうすることにより、人体検知ユニット100(リモコンハンガー700)の消費電力を低減できる。
【0093】
またさらに、本具体例においては、温水洗浄便座ユニット500からの通知信号Rxは、リモコンハンガー700に設けられた人体検知ユニット100の受信部130によって直接受信される。人体検知ユニット100の受信部130が通知信号Rxを受信すると、第2実施形態に関して前述したように、使用認識部120は、例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。この結果、人体検知ユニット100の消費電力をさらに低減できる。
【0094】
次に、図27に表した具体例の場合も、リモコン200から送信された制御信号Txをリモコンハンガー700の受信部710が傍受し、人体検知ユニット100の使用認識部120に出力する。制御信号Txを入力した使用認識部120は、第1実施形態に関して前述したように、例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。こうすることにより、人体検知ユニット100(リモコンハンガー700)の消費電力を低減できる。
【0095】
また、本具体例においては、温水洗浄便座ユニット500からの通知信号Rxは、リモコン200により受信され、リモコンハンガーの受信部710を介して人体検知ユニット100の使用認識部120に転送される。すると、第2実施形態に関して前述したように、使用認識部120は、例えば所定時間の間、検知信号Tyの送信を禁止する。この結果、人体検知ユニット100(リモコンハンガー700)の消費電力をさらに低減できる。
【0096】
また、本具体例においては、使用認識部120により許可されている状態において、検知信号Tyは、人体検知ユニット100の送信部140から温水洗浄便座ユニット500に直接送信される。すなわち、送信部140は、リモコンハンガー700の送受信窓部770に内蔵され、トイレの天井からの反射波などを利用して温水洗浄便座ユニット500に検知信号Tyを送信することができる。温水洗浄便座ユニット500は、検知信号Tyを受信すると、例えば、図4に関して前述したような各種の動作を実行する。
【0097】
(具体例)
次に、本発明者の検討の結果、得られた消費電流の低減効果の一例を紹介する。
標準的なケースとして、成人の男女と子供の男女の4人家族がトイレを使用する場合について説明する。この場合、一日あたりのトイレの累積使用回数は、16回とする。また、トイレの標準的な使用時間は、男性の「大」が300秒、男性の「小」が30秒、女性の「大」が300秒、女性の「小」が60秒という統計データがある。これに基づき、トイレの一回あたりの使用時間を、簡便化のために、2分間とする。すると、一年間でのトイレの合計使用時間は、194.7時間となる。

一日の使用回数 :16回
一年間の使用回数 :5840回
一回当たりの使用時間 :2分
一年間での合計使用時間:194.7時間

次に、人体検知ユニット100の人体検知部110のセンサとして、消費電力の小さい焦電センサを用いることとする。この場合、待機時(非検知時)の消費電流は約130マイクロアンペアであり、人体検知時の使用電流は約230マイクロアンペアである。

待機時消費電流 :130マイクロアンペア
人体検知時の増分:プラス100マイクロアンペア

次に、人体検知ユニット100(または、リモコン200あるいはリモコンハンガー700)から温水洗浄便座ユニット500に検知信号Tyを送信するために、2本の赤外線LED(light emitting diode)を用いた場合について説明する。

前述したように、トイレの一回あたりの平均の使用時間を2分間とすると、送信インターバルを10秒とした場合には、トイレの一回の使用あたり、検知信号Tyが12回送信されることなる。

トイレ使用あたりの送信回数:12回

ここで、検知信号Tyを1回送信するのに必要な消費電流は、約0.01ミリアンペア時間(mAh)であることが実測されている。従って、一回あたり、すなわち2分間トイレを使用する間に、検知信号Tyの送信のために消費される電流量は、0.121ミリアンペア時間(mAh)となる。
【0098】
以上説明した条件のもとで、本発明を適用しない場合の人体検知ユニット100の一年間の消費電流量は、以下の如くである。

待機時の消費電流 :1138.8mAh
検知時の消費電流 :19.467mAh
送信時の消費電流 :704.54mAh(送信回数=70080回)
人体検知ユニットの合計消費電流 :1862.807mAh

これに対して、本発明の第1の実施の形態を適用した場合には、使用者を検知して検知信号Rxを一回送信した後は、図3のステップS108においてタイマの設定時間を例えば30秒とすると、トイレを使用する2分間のうちの30秒間は、検知信号Tyの送信が禁止される。そして、この間に使用者がリモコン200を操作(ステップS104:yes)すると、タイマがリセットされ(ステップS108)さらに30秒間、検知信号Tyの送信が禁止される。
【0099】
このようにして、仮に、使用者がトイレを使用する2分間のうちの60秒間、検知信号Tyの送信を禁止したとすると、送信回数を半分に減らすことができる。従って、送信時の消費電流の一年間の合計は、以下の如くである。

送信時の消費電流 :352.27mAh(送信回数=35040回)
人体検知ユニットの合計消費電流 :1510.537mAh

つまり、消費電流量を19パーセント近く低減することができる。
【0100】
また、実際の使用態様においては、使用者は、便器に予備的に洗浄水を流したり、便座の温度を調節したり、温水洗浄機能をつかって「おしり」などを洗浄・乾燥するなどの各種の動作をリモコン200により実行する場合が多い。つまり、第1の実施の形態を適用した場合に、使用者がリモコン200を操作することにより検知信号Tyの送信を禁止できる回数は、さらに多い場合と考えられる。
【0101】
仮に、トイレを使用する2分間のうちの90秒間、検知信号Tyの送信を禁止したとすると、送信回数を12回から3回にまで減らすことができる。この場合の消費電流の一年間の合計は以下の如くである。

送信時の消費電流 :176.135mAh(送信回数=17520回)
人体検知ユニットの合計消費電流 :1334.402mAh

つまり、消費電流量を28パーセント以上低減することができる。
【0102】
一方、本発明の第2の実施の形態を適用した場合には、消費電流をさらに低減することが可能である。例えば、男性が「小」の使用をする場合、まず便蓋を手動にて開く必要がある。温水洗浄便座ユニット500は、この動作を検知して通知信号Rxを送信する。従って、人体検知ユニット100は、最初の検知信号Tyを送信した後に、直ちに送信禁止することができる。また、男性の「大」や女性の使用に際しては、便座に着座するので、着座センサの検知に基づいて通知信号Rxが送信される。その結果として、人体検知ユニット100からの検知信号Tyの送信を確実に禁止することができる。
【0103】
このように、第2実施形態の場合、検知信号Tyの送信をより確実に禁止でき、第1実施形態と組み合わせることにより、トイレを使用する2分間の間、ほぼ完全に検知信号Tyの送信を禁止することも可能である。この場合、検知信号Tyの送信回数を12回から1回にまで減らすことが可能である。すなわち、この場合の消費電流の一年間の合計は以下の如くである。

送信時の消費電流 :58.71mAh(送信回数=5840回)
人体検知ユニットの合計消費電流 :1216.977mAh

つまり、消費電流量を1860mAhから1200mAhまで、35パーセント近く低減することが可能である。
【0104】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、第1乃至第7の実施の形態に関して前述した特徴部分は、技術的な可能な範囲においていかようにも組合せることができ、これら組合せにより得られたトイレ装置についても、本発明の要旨を含む限りにおいて本発明の範囲に包含される。
【0105】
また、本発明のトイレ装置に含まれる人体検知ユニット、リモコン、温水洗浄便座ユニット、リモコンハンガー、便器、ロータンクなどの各要素については、当業者が適宜設計変更することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができるものも本発明の要旨を含む限り、本発明の範囲に包含される。
【0106】
その他、本発明の実施の形態として上述したトイレ装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施しうるすべてのトイレ装置も同様に本発明の範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる人体検知装置を備えたトイレ装置の構成を例示する概念図である。
【図2】第1の実施形態における各要素の構成を例示するブロック図である。
【図3】第1の実施形態のトイレ装置における動作を例示するフローチャートである。
【図4】検知信号Tyを受信した時に温水洗浄便座ユニット500において実行される動作を例示するフローチャートである。
【図5】第1の実施形態のトイレ装置の動作の一例を説明するための模式図である。
【図6】第1の実施形態のトイレ装置の動作の一例を説明するための模式図である。
【図7】本発明の第2の実施形態のトイレ装置を例示する模式図である。
【図8】第2の実施形態における各要素の構成を例示するブロック図である。
【図9】第2の実施形態のトイレ装置の動作の一例を表すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態のトイレ装置の動作の一例を説明するための模式図である。
【図11】第2の実施形態のトイレ装置の動作の一例を説明するための模式図である。
【図12】第2の実施形態の変型例のトイレ装置を例示するブロック図である。
【図13】本発明の第3の実施形態のトイレ装置を例示する模式図である。
【図14】第3の実施形態における各要素の構成を例示するブロック図である。
【図15】本発明の第4の実施形態のトイレ装置を例示する模式図である。
【図16】第4の実施形態における各要素の構成を例示するブロック図である。
【図17】本発明の第5の実施形態のトイレ装置を例示する模式図である。
【図18】第5の実施形態のトイレ装置のブロック図である。
【図19】本発明の第6の実施形態のトイレ装置を例示する模式図である。
【図20】第6の実施形態のトイレ装置のブロック図である。
【図21】本発明の第7の実施形態のトイレ装置のリモコンハンガー700にリモコン200を収容した状態を例示する正面図である。
【図22】(a)〜(c)は、第7の実施形態のリモコンハンガー700をその上面、正面、下面からそれぞれ眺めた模式図である。
【図23】リモコンハンガー700の内側側面を表した模式図である。
【図24】右側筺体部700Cの上部付近を拡大した模式図である。
【図25】第7の実施形態におけるトイレ装置の要部構成を例示するブロック図である。
【図26】第7の実施形態におけるトイレ装置の要部構成を例示するブロック図である。
【図27】第7の実施形態におけるトイレ装置の要部構成を例示するブロック図である。
【符号の説明】
【0108】
10 使用者

100 人体検知ユニット

110 人体検知部

120 使用認識部

125 通信制御部

130 受信部

140 送信部

150 操作入力部

200 リモコン

210 操作入力部

220 リモコン制御部

230 送信部

240 受信部

241 洗浄スイッチ

242 温風乾燥スイッチ

243 停止スイッチ

244 大洗浄スイッチ

245 小洗浄スイッチ

250 検知信号受信部

300 便器

400 便蓋

410 便座

420 着座センサ

500 温水洗浄便座ユニット

505 ノズル

510 受信部

520 送信部

550 制御部

700 リモコンハンガー

700A 左側筺体部

700B 背板部

700C 右側筺体部

700D ハンガー

710 受信部

714 メモリカードリーダ

718L 左側スピーカ

718R 右側スピーカ

720 音声再生制御部

730 音声再生部

740 表示部

750 操作入力部

770 送受信窓部

790 電源入力端子

792 電源ジャック

794 凹部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
温水洗浄便座ユニットと分離して設けられたトイレ用人体検知装置であって、
使用者を検知する人体検知部と、
前記人体検知部による人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制御する使用認識部と、
を備え、
前記使用認識部は、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンを前記使用者が操作すると、前記人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制限することを特徴とするトイレ用人体検知装置。
【請求項2】
温水洗浄便座ユニットと分離して設けられたトイレ用人体検知装置であって、
使用者を検知する人体検知部と、
前記人体検知部による人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制御する使用認識部と、
を備え、
前記使用認識部は、前記使用者が前記温水洗浄便座ユニットを使用することによって前記温水洗浄便座ユニットの送信部から送信される通知信号が送信されると、前記人体検知結果の前記温水洗浄便座ユニットへの送信を制限することを特徴とするトイレ用人体検知装置。
【請求項3】
前記使用認識部は、前記検知結果を前記温水洗浄便座ユニットに送信した後、所定時間内は前記人体検知結果の送信を禁止することを特徴とする請求項1または2に記載のトイレ用人体検知装置。
【請求項4】
前記トイレ用人体検知装置は、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンと一体をなすことを特徴とする請求項1記載のトイレ用人体検知装置。
【請求項5】
前記トイレ用人体検知装置は、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンと分離して設けられたことを特徴とする請求項1記載のトイレ用人体検知装置。
【請求項6】
前記トイレ用人体検知装置は、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンを収容するリモコンハンガーと一体をなし、
前記リモコンハンガーは、音声を発生する音声再生部と、前記人体検知結果の前記送信に応じて前記音声再生部に音声を発生させる音声再生制御部と、を有することを特徴とする請求項1、4及び5のいずれか1つに記載のトイレ用人体検知装置。
【請求項7】
前記リモコンハンガーは、前記温水洗浄便座ユニットを制御するリモコンから前記温水洗浄便座ユニットに対して送信される制御信号を傍受する受信部を有し、
前記受信部は、前記制御信号の受信に対応した信号を前記使用認識部に送ることを特徴とする請求項6記載のトイレ用人体検知装置。
【請求項8】
前記人体検知部は、焦電センサを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のトイレ用人体検知装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1つに記載のトイレ用人体検知装置と、
前記温水洗浄便座ユニットと、
を備えたことを特徴とするトイレ装置。
【請求項10】
前記温水洗浄便座ユニットは、便蓋と、前記便蓋の開閉を制御する駆動機構と、を有し、
前記トイレ用人体検知装置から前記人体検知結果が送信されると、前記駆動機構によって前記便蓋が開かれることを特徴とする請求項9記載のトイレ装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2006−283394(P2006−283394A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−104903(P2005−104903)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】