説明

トラフィックチャネルを用いてユーザデータを伝送する方法及び装置

【課題】エアリンク資源例えばトラフィックチャネルを異なる伝送セグメントタイプのセグメントに構築し、その新規な構造体を効果的に用いる方法及び装置を提供する。
【解決手段】異なるセグメントタイプ516は、異なる性能特性を達成するように構築されている。所定時間スロット530〜542のいずれかで開始するセグメント516の最大数の変動を最小限に抑えるように選択されたずれのある異なる開始時間にセグメント516をそろえる。互い違いになっているセグメント開始時間は、構造上の非効率による未使用の割り当てメッセージの浪費を最小限に抑え、トラフィックの平衡を保たせる。チャネル品質について収集された情報を用いてユーザを分類する。異なる利点を各々有する異なるセグメントタイプ516について記憶された情報が、分類されたユーザを適切なセグメントタイプに効果的に整合するための割り当て処理に用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、特に、エアリンク資源を効率良く用いるため、トラフィックチャネルセグメント(traffic channel segments)を構築し、体系付け、割り当てる方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムでは、エアリンク資源は、経時的な帯域幅または経時的なコードを一般に含む。データ及び/または音声トラフィックを運ぶエアリンク資源は、トラフィックチャネルと呼ばれる。トラフィックチャネルの設計、例えば、利用できる経時的な帯域幅を区分化するやり方、並びに、区分化した経時的な帯域幅を、競合するユーザ間で割り当てるやり方は、重要である。その理由は、トラフィックチャネルが一般にシステムのエアリンク資源の大部分を占有するためである。
【0003】
システムのセル全体に及ぶ複数のユーザ例えば無線端末は一斉に動作し、データ及び/または音声トラフィックの伝送用のトラフィックチャネル、例えば、システムの(複数の)トラフィックチャネルのセグメント(segments)の利用を要求する。ユーザの数及び種類はシステム内で経時的に変化し、これらのエアリンク資源を競い合う。異なる種類のユーザ例えば無線データ端末対携帯電話により要求される資源のレベルも変化する。1つのユーザにより要求される資源のレベルは、経時的に変化する。例えば、無線端末は、スリープ状態からホールド状態またはオン状態へ状態を移行する場合があり、各状態は、異なるレベルの資源を必要とする。許容可能な信号対雑音レベル、許容誤り率、資源の要求と資源の供給との間の許容遅延時間、電力要件、並びにバーストデータ転送速度に関して、異なるユーザにより許容、要求または必要とされる性能のレベルも変化する場合がある。基地局と、干渉をもたらす隣接セル/セクタと、障害物とに対するユーザ例えば無線端末の位置は、利用できるエアリンク資源を分割して割り当てるやり方の選択に影響を及ぼすおそれがある。
【0004】
トラフィックセグメントの特定の構造、例えば、1セグメント当たりの広い帯域幅が一連の問題にとって有利であるのに対して、別のタイプの構造、例えば、長い持続時間での狭い帯域幅は、その他の懸念に対処するのに有益である。
【0005】
上記で論じた事柄に基づいて、通信資源をセグメント化(segmenting)及び/または使用するのに改善された方法及び装置が必要であること明らかである。
【発明の概要】
【0006】
無線通信システムでは、情報を伝送するエアリンク資源例えば、経時的な帯域幅または経時的な符号は、チャネルと呼ばれる。ここでの説明を、例示的なOFDMシステムに関連して行う。しかし、本発明は、別の種類の通信システム例えばCDMAにも適用することができる。通信システムは、例えば、無線端末から基地局へのデータ及び/または音声伝送用のアップリンクトラフィックチャネル、基地局から無線端末へのデータ及び/または音声伝送用のダウンリンクトラフィックチャネル、要求チャネル及び割り当てチャネルのような複数のチャネルを有することができる。
【0007】
情報を運ぶ伝送単位は、伝送セグメントにグループ分けされている。例示的なOFDM実施形態の場合では、伝送単位をトーン−シンボル(複数)の形態とすることができ、1トーン−シンボルは、1シンボル伝送時間に用いるのに割り当てられた1トーンを表す。伝送セグメントはチャネルの基本単位である。一連のセグメントは経時的に各チャネルに割り当てられる。本発明は、エアリンク資源を効率良く用い、ユーザ間の干渉レベルを最小限に抑え、オーバヘッドを減少させ、ユーザのエネルギーを節約し、システムの平衡を保たせ、柔軟性をもたらし、全体的なシステム性能を増大させるために伝送セグメントを構築し、体系付け、割り当てる方法及び装置について説明する。例えば周波数領域についてチャネルをトーンセットに細分することができる。細分されたチャネルを副チャネルと称することができ、または、単にチャネルと称することができる。例えば、アップリンクトラフィックチャネルを複数のチャネルに細分することができ、例えば、各チャネルは、一連の割り当てられたトーンを有する。
【0008】
時間領域について各チャネルを複数のセグメントに細分することができる。本発明によれば、複数の異なる伝送セグメントタイプがある。異なる利点を実現するため、本発明に従って、異なる伝送セグメントタイプを構築する。各伝送セグメントタイプを規定する情報セットは、伝送セグメントタイプのセグメントを1つ以上の送信機に割り当てる前にメモリ内に記憶される。
【0009】
伝送セグメントタイプを規定する情報セットは、ある期間にわたって伝送すべき伝送単位の数、例えば、1セグメント当たりのトーン−シンボルの数を特定する情報を含む。この期間は、スロットにセグメント化されている。時間スロットは、どれか1つの伝送単位を伝送するのに用いる時間に対応することができる。例えば、時間スロットをOFDMシンボル時間とすることができる。あるいはまた、時間スロットを一定数のOFDMシンボル時間とすることができる。各伝送セグメントタイプのセグメントは単位時間当たりに特定数の伝送単位を含み、例えば、時間スロット当たりにトーン−シンボルの総数を含む。伝送セグメントの一セグメントが伝送される期間は、異なる伝送セグメントタイプに対して異なることができる。例えば、いくつかのセグメントは、その他のセグメントよりも多くの時間を占有する。いくつかの実施形態では、あるタイプの伝送セグメントに対する単位時間当たりの伝送単位の数を、別のタイプの伝送セグメントの場合と同じにすることができる。例えば、各セグメントにおいて同数のトーン−シンボルとすることができる。いくつかの実施形態では、異なる伝送セグメントタイプのセグメントに対する単位時間当たりの伝送単位の数が異なってもよい。例えば、いくつかのセグメントは、周波数領域についてその他のセグメントよりも多くのトーンを占有することができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、1セグメント当たりの伝送単位の数は、いくつかのセグメントと異なることができる。いくつかの実施形態では、ある伝送セグメントタイプに対する1セグメント当たりの伝送単位の総数を、別の伝送セグメントタイプに対する場合と同じにすることができる。例えば、各セグメントにおいてトーン−シンボルの総数は同一である。この実施形態は、迅速な再伝送を容易にするという利点を有する。その理由は、どの損失セグメントでも、どれか他のセグメントに適合し、これによって、再伝送するためのセグメント割り当てで遅延を減少させるためである。この実施形態は、割り当ての柔軟性を可能にし、異なるタイプのセグメント間で相対特性を事前に規定でき、その上、これら特性を活用するようにセグメントをユーザに割り当てることができるという利点も有する。
【0011】
本発明によれば、複数のN個のトラフィックチャネルがあり、これらトラフィックチャネルの各々に関する情報セットを規定し、記憶することができる。各トラフィックチャネルに関する情報は、特定の伝送セグメントタイプのセグメントを規定する情報と、チャネル内のセグメントの開始時間を示す情報とを含む。本発明によれば、異なるチャネル内のセグメントの開始時間は異なることができる。
【0012】
いくつかの実施形態では、あるチャネル内のセグメントの開始時間は、別のチャネル内のセグメントの開始時間と異なることができる。セグメントの開始時間のずれは有益であるが、これらは強制するものではない。セグメントの開始時間が同一であれば、要求をランダムに発生するユーザは、割り当てに対して次のたった1つの開始時間まで待たなければならない場合があり、このことは、著しい遅延を生じさせる。セグメントの開始時間をずらすことは、これら遅延を減少させる傾向にあり、従って、性能を改善する。また、開始時間が合わせられていれば、かなりの割り当て処理が同時に生じうる。このことは、資源の処理が限定されている場合には望ましくない。更に、セグメントの開始時間が同時に生じる場合、動作中のセグメントが集中する傾向にある。開始時間がずれる場合、動作中のセグメントの伝送を分散させる傾向にあり、システム全体に及ぶ干渉を減少させる。
【0013】
本発明によれば、所定時間スロットのいずれかにおいて開始するセグメントの最大数の変動を最小限に抑えるため、開始時間を分散するように、異なるチャネルにおける複数のセグメントの開始時間を規定及び記憶することができる。所定スロットのいずれかにおいて開始するスロットの最大数の変動を最小限に抑えることにより、割り当てメッセージ構造体を効率的に形成でき、割り当てメッセージ構造体が、少ない資源例えば帯域幅で足り、これにより、その他の用途例えば多くのユーザデータに利用できる帯域幅を作り出す。開始時間において変動が大きい場合、割り当てチャネルは、最大数の同時に発生しうる開始時間メッセージに帯域幅を割り当てる。しかし、少数のセグメントが開始する場合、未使用のものは部分的に使われない状態になるかもしれないが依然として帯域幅を消費し、従って、帯域幅を浪費するおそれがある。開始時間において変動が最小であれば、エアリンク資源を節約することができる。
【0014】
本発明によれば、同数の伝送単位例えばトーン−シンボルを有する伝送セグメントタイプの比較では、単位時間当たりに多くの伝送単位を有するセグメントであって、「丈の高い」セグメントと称することもあるセグメント、例えば、多くのトーンを有するセグメントと、これと対立するものとして、単位時間当たりに少ない伝送単位を有するセグメントであって、「長い」セグメントと称することもあるセグメント、例えば、シンボル時間当たりのトーンは少ないがセグメントの継続時間が長いセグメントとの間で伝送セグメントタイプを区別することができる。
【0015】
本発明によれば、異なる装置例えば無線端末、またはユーザへのセグメントの割り当ては、ユーザが良好な伝送チャネル状態にあるかに関して行われた決定に基づくことができる。本発明によれば、良好な伝送チャネル状態にあるユーザが、単位時間当たりに多くの伝送単位を有するセグメントに割り当てられるのに対して、その他のユーザは、単位時間当たりに少ない伝送単位を有するセグメントに割り当てられる。無線端末の限定された伝送電力への懸念のような考慮事項も、セグメントの割り当ての際に考慮に入れることができる。
【0016】
本発明によれば、異なる伝送セグメントタイプのセグメントを伝送するのに用いるべき伝送単位当たりの電力の割り当ても、セグメントのタイプ、例えば、セグメントタイプが単位時間当たりに多くの伝送単位を有するか、または、単位時間当たりに少ない伝送単位を有するかに基づくことができる。いくつかの実施形態では、単位時間当たりに少ない伝送単位を有する伝送セグメントは、単位時間当たりに多くの伝送単位を有する伝送セグメントよりも伝送単位当たり多くの伝送電力に割り当てられる。いくつかの場合では、伝送単位につき割り当てられた2タイプのセグメント間の電力レベル差は、少なくとも2倍である。
【0017】
本発明によれば、基地局は、エアリンク資源を効果的に用いるために本発明のセグメント化及び割り当て方法を用いる。基地局及び無線端末は、干渉レベル、チャネル品質報告及び評価、電力情報、ユーザ要求、並びにユーザ優先度に基づいてユーザを分類するのに情報を互いにやり取りする。既知の性能の利点及び欠点がセグメントの各タイプと関連する場合、基地局はセグメント化方式例えばセグメントのタイプの分類に構造情報を用いてユーザをセグメントタイプに整合し、システムの平衡を効果的かつ効率的に保たせる。
【詳細な説明】
【0018】
本発明の一実施形態では、トラフィックチャネルは、複数の一連のトラフィックチャネルセグメントを含む。トラフィックチャネルセグメントは、一定の有限時間継続中に特定のエアリンク資源を占有する。例えば、例示的なトラフィックセグメントは、ある一定時間間隔に特定の帯域幅を占有できる。動作中にある複数のトラフィックチャネルセグメントは、常に存在することができる。例えば、重複しない帯域幅を用いる時間領域の割り当てで同時に生じる異なるトラフィックセグメントを異なるユーザに割り当てることができる。
【0019】
トラフィックチャネルセグメントにより占有されるエアリンク資源の量は、トラフィックチャネルセグメントごとに異なることができる。縦軸102に周波数を有し、横軸104に時間を有するグラフ100を図1に示す。周波数領域は、2つの同じ大きさの周波数単位106,108を含む。時間領域は、4つの同じ大きさのスロット110,112,114,116を含む。図1では、例示的な第1セグメント、すなわち、縦線の陰影で表されたセグメントA118は、1つの時間スロット110と2つの周波数単位106,110を占有する。例示的な第2セグメント、すなわち、横線の陰影で表されたセグメントB120は、3つの時間スロット112,114,116と1つの周波数単位106を占有する。セグメントA118を第1ユーザすなわちユーザ#1に割り当て、ユーザ#1により使用することができる。セグメントB120を第2ユーザすなわちユーザ#2に割り当て、ユーザ#2により使用することができる。
【0020】
経時的な符号単位に関してエアリンク資源を構築することができる。図1の例示的な図と同じように、エアリンク資源を経時的な符号単位に関して描写するならば、1つの時間スロットと2つの符号単位とを含めるようにセグメントAを構築でき、その一方で、3つの時間スロットと1つの符号単位とを含めるようにセグメントBを構築することができる。
【0021】
図2には、横軸204上の時間に対する縦軸202上の周波数のグラフ200を示す。本発明を説明する目的のために、トラフィックチャネルセグメントを用いる例示的なOFDMシステムとの関連においてグラフ200を例示することができる。OFDMシステムでは、利用できる帯域幅206は、多数の直交トーン208に分割されている。例えば、図2では、6つのトーンを示す。OFDMシンボル期間210では、トーン208のいずれかを用いて、伝達すべき情報を表す複素数を伝送することができる。図2は、5つのOFDMシンボル期間210を示す。エアリンク資源の基本単位はOFDMシンボル210におけるトーン208である。これをトーン−シンボル214と称し、図2に方形で示す。図2のエアリンク資源212は、30個のトーン−シンボル214を含む。情報を運ぶ変調シンボルを伝送するのにトーン−シンボル214の各々を用いることができる。1セグメントは、一定時間間隔にわたって1つまたは複数のトーン−シンボル214を含む。本明細書では、OFDMシステムを例示的な一システムとして用いて本発明を説明する。例えば、符号分割多重アクセス(CDMA)や時分割多重アクセス(TDMA)を用いるシステムのようなその他のシステムにも本発明を適用できること明らかである。
【0022】
トラフィックチャネルセグメントは、トラフィックチャネル資源の基本単位である。いくつかの実施形態では、ダウンリンクトラフィックチャネルセグメント及びアップリンクトラフィックチャネルセグメントが存在する。トラフィックチャネル資源は、トラフィックセグメント割り当て形態で割り当てられる。すなわち、割り当てられたユーザが、割り当てられたダウンリンクトラフィックセグメントのデータ/音声トラフィックを受信するか、あるいは、割り当てられたアップリンクトラフィックセグメントのデータ/音声トラフィックを伝送するように、基地局がトラフィックチャネルセグメントをセル内のユーザ例えば無線端末に割り当てる。トラフィックセグメントの割り当ては、セグメントごとに異なることができる。例えば、図1では、セグメントA118はユーザ#1に割り当てられ、セグメントB120はユーザ#2に割り当てられている。システム特性及びユーザ体験を高めるため、いくつかの実施形態では、トラフィックセグメントの時間継続が短いので、基地局は、一般に時間的に変化しうるトラフィックニーズ及びチャネル条件に従ってトラフィックチャネルセグメントを異なるユーザに迅速に割り当てることができる。従って、異なるユーザの間でセグメントごとにトラフィックチャネルを効果的に共有し、動的に割り当てることができる。
【0023】
一実施形態では、個々のトラフィックチャネルセグメントのエアリンク資源の量すなわちトーン−シンボルの数は、同一である。例えば、1つのセグメントは、5個のOFDMシンボル期間にわたって10個のトーン−シンボルを有することができるのに対して、もう1つのセグメントは、25個のOFDMシンボル期間にわたって2個のトーン−シンボルを有することができる。すべてのトラフィックチャネルセグメントに対してトーン−シンボルの数を同一にすることは、都合よく再伝送(ARQ:自動再送要求)を容易にすることができる。例えば、特定の符号化及び変調方式を用いた一連の変調シンボルによりユーザデータ情報が伝達されると仮定する。これら変調シンボルは、トラフィックチャネルセグメントのトーン−シンボルで伝送される。受信機が、このセグメントをうまく受信できないと仮定する。この場合、各セグメントが同じ数のトーン−シンボルを有するので、同じ一連の変調シンボルをいずれか後のトラフィックチャネルセグメントで再伝送することができる。
【0024】
トラフィックチャネルセグメントを構築する一実施形態は、まず、トラフィックチャネルを周波数空間について複数の副チャネルに分割し、次に、副チャネルの各々を時間空間について一連のセグメントに分割しなければならない。図3には、例示的なOFDMシステムにおけるトラフィックチャネルセグメントのこのような構造を示す。図3は、横軸304上の時間に対する縦軸302上の周波数のグラフ300を含む。トラフィックチャネルが一定数のトーンを占有すると仮定する。図3では、例示的なトラフィックチャネル322は、4つのトーンすなわちトーン(1)306、トーン(2)308、トーン(3)310及びトーン(4)312を占有し、図3では、これらトラフィックチャネルトーンは、例示のために隣接している。実際には、これらトーンは隣接しなくてもよく、隣接しないこともある。一連のトラフィックチャネルトーン306,308,310,312は、ばらばらな2、3の下位セットに分割され、これらの各々は、副チャネルにより用いられることになっている。3つの副チャネル、すなわち、斜線の陰影で表された副チャネル(1)324と、斜交の陰影で表された副チャネル(2)326と、横線の陰影で表された副チャネル(3)328とを図3に示す。各副チャネルにより占有されているトーンの数を異ならせることができることに留意する。副チャネル(1)324は2つのトーンすなわちトーン(3)310及びトーン(4)312を占有し、副チャネル(2)326は1つのトーンすなわちトーン(2)308を占有し、副チャネル(3)308は1つのトーンすなわちトーン(1)306を占有する。各副チャネル324,326,328は、一連の無数のセグメントに更に分割されている。図3は、最初の4つの時間スロットすなわちスロット(1)314、スロット(2)316、スロット(3)318及びスロット(4)320を示す。セグメントが、同一の大きさ例えば同量のエアリンク資源を有すると仮定すれば、多数のトーンを有する副チャネルのセグメントの時間継続は、少数のトーンを有する副チャネルのセグメントの時間継続よりも短い。副チャネル(1)324の「丈の高い(tall)」セグメント330,332,340,344の各々は、1つの時間スロットにわたって2つのトーン(トーン(3)310及びトーン(4)312)を占有する。副チャネル(2)326の「丈の短い(short)」セグメント336,338の各々は、2つの時間スロットにわたって1つのトーン(トーン(2)308)を占有する。副チャネル(3)328の「丈の短い」セグメント334,342の各々は、2つの時間スロットにわたって1つのトーン(トーン(1)306)を占有する。
【0025】
セグメントにおいてトラフィックチャネルを体系化する理由は、トラフィックチャネルを割り当てる自由を広げるためである。米国特許出願第09/706377号は、各トラフィックチャネルセグメントが独立して割り当てられるシステムについて述べている。従って、場合によっては、これらセグメントを異なるユーザに迅速に割り当てることができ、これにより、高性能の統計的多重化を可能にする。このシステムでは、トラフィックチャネルから分離されている割り当てチャネルが存在する。各トラフィックチャネルセグメントは、このトラフィックセグメントに割り当てられたユーザの識別子を特定する割り当てメッセージを送信するのに用いられる割り当てチャネルセグメントと関連付けられている。一般に、割り当てセグメントは、対応のトラフィックセグメントよりも遅れることなく伝送される。このシステムの一実施形態では、割り当てセグメントと、対応のトラフィックセグメントとの間の時間差は一定であって、このことは、受信した制御情報を記憶または復号化するための最低要件を意味する。
【0026】
図4及び図5には、割り当てチャネル及びトラフィックチャネルを配列する2つの例を示す。双方の例では、各割り当てチャネルセグメントは、一定数の情報ビットを有する。このことが必ずしも必要とは限らないが、各割り当てセグメントが同一の符号化及び変調方式を用いることができるようになるため、この配列が望ましい場合がある。
【0027】
図4は、横軸404上の時間に対する縦軸402上の周波数のグラフ400を含む。点の陰影で表された割り当てセグメント406は、割り当てセグメント410及び割り当てBセグメント412を含む。トラフィックセグメント408は、副チャネルに分割されている。斜線の陰影で表された副チャネル(1)424は、トラフィックセグメント(#1)414及びトラフィックセグメント(#4)420を含む。斜交の陰影で表された副チャネル(2)426は、トラフィックセグメント(92)416を含む。横線の陰影で表された副チャネル(3)428は、トラフィックセグメント(#3)418を含む。図4では、時間領域はスロットに分割され、一連の6つのスロット430,432,434,436,428,440が示されている。
【0028】
図4により例示された図示の割り当て/トラフィックセグメントの配列の第1例では、任意のスロットで開始するトラフィックセグメントの数が1から3まで異なるように副チャネルのセグメントが構築されている。例えば、スロット434の始まりにおいて、3つのトラフィックセグメント414,416,418が開始する。しかし、時間スロット436の始まりにおいては、1つのトラフィックセグメント420が開始する。従って、各割り当てチャネルセグメント410,412は、少なくとも3つの割り当てメッセージを含める機能を含む。割り当てAセグメント410は、トラフィックセグメント(1)414、トラフィックセグメント(2)416及びトラフィックセグメント(3)418に対する3つの割り当てメッセージを伝達する。トラフィックセグメントが1つだけ開始する場合、対応の割り当てセグメントは1つだけの割り当てメッセージを含み、他の2つの割り当てメッセージに対して利用できる残りの情報ビットは、使用されない。割り当てBセグメント412はトラフィックセグメント(4)420に対する1つの割り当てメッセージを伝達する。割り当てチャネルがシステム内のユーザの大部分に伝送されなければならないので、割り当てチャネルのいかなる情報ビットも、著しい電力資源を発生する。それ故に、図4の例において、割り当てチャネル例えば割り当てBセグメント412での未使用の情報ビットは、システム資源を浪費する。
【0029】
図5は、横軸504上の時間に対する縦軸502上の周波数のグラフ500を含む。点の陰影で表された割り当てセグメント506は、割り当てAセグメント510及び割り当てBセグメント512を含む。トラフィックセグメント508は、副チャネルに分割されている。斜線の陰影で表された副チャネル(1)524は、トラフィックセグメント(#1)514及びトラフィックセグメント(#3)520を含む。斜交の陰影で表された副チャネル(2)526は、トラフィックセグメント(#2)516を含む。横線の陰影で表された副チャネル(3)528は、トラフィックセグメント(#5)518を含む。図5では、時間領域はスロットに分割され、一連の7つのスロット530,532,534,536,538,540,542が示されている。
【0030】
図5には、任意のスロットで開始するトラフィックセグメントの数が最小変動を有するように副チャネルのセグメントが時間に関して互い違いになっている本発明のもう1つの例示的な実施形態を示す。
【0031】
特に、任意のスロットで開始するトラフィックセグメントの数が2であるように副チャネルのセグメントが構築されている。例えば、時間スロット534の始まりでは、トラフィックチャネルセグメント(#1)514及びトラフィックチャネルセグメント(#2)516が、割り当てAセグメント510からの割り当てに基づいて開始する。時間スロット536の始まりでは、トラフィックチャネルセグメント(#3)520及びトラフィックチャネルセグメント(#4)518が、割り当てBセグメント512からの割り当てに基づいて開始する。従って、各割り当てチャネルセグメント510,512は2つの割り当てメッセージを含み、構造が原因で未使用とされる情報ビットを残さない。それ故に、4つのトラフィックセグメント当たりに4つの割り当てメッセージの予約ビット(資源)を用いる図5の実施形態は、4つのトラフィックセグメント当たりに6つの割り当てメッセージの予約ビット(資源)を用いる図4の実施形態よりも効率的で優れている。
【0032】
符号化及び変調方式が与えられると、異なる形状のトラフィックチャネルセグメントは、異なるバーストデータ転送速度を生じさせる。従って、異なるユーザの速度及び遅延要件を満たすように、これら異なる形状のトラフィックチャネルセグメントを割り当てることができる。例えば、短い時間間隔にわたって多数のトーンを有する「丈の高い(tall)」セグメント、例えば、図5のセグメント514は、長い時間間隔にわたって少数のトーンを有する「長い(long)」セグメント、例えば、図5のセグメント516よりも高いバーストデータ速度を生じさせる。従って、丈の高いセグメントを、遅延に反応しやすいユーザに割り当てることができるのに対して、長いセグメントを、遅延に反応しないユーザに割り当てることができる。上記のトラフィックサービスの考慮事柄に加えて、トラフィックチャネルセグメントを割り当てる際には物理層の考慮事柄をも考慮に入れることができる。
【0033】
アップリンクでは、ユーザ例えば無線端末がトラフィックチャネルセグメントを所望の基地局へ伝送する時、ユーザは、隣接する基地局にも干渉を引き起こす。大まかに述べると、隣接する基地局で受信された干渉電力に対する所望の基地局で受信された信号電力の比が小さければ、ユーザは、「悪い」位置にいると見なされる。この比が大きければ、ユーザは、「良い」位置にいると見なされる。一実施形態では、丈の高いセグメントを、良い位置にいるユーザに割り当てる必要があるのに対して、干渉を制御するため、長いセグメントを、悪い位置にいるユーザに割り当てる必要がある。更に、バッテリ電力または電力増幅器の考慮事項のため、ユーザ端末の伝送電力能力は、しばしば限定される。エアリンク耐久性を改善するため、経路損失の観点から、長いセグメントを、基地局から遠く離れているユーザに割り当てるのが望ましい。
【0034】
ダウンリンクでは、ユーザがトラフィックチャネルセグメントを所望の基地局から受信する時、ユーザは、隣接する基地局からの干渉も経験する。大まかに述べると、隣接する基地局から伝送された干渉電力に対する所望の基地局から伝送された信号電力の比が小さければ、ユーザは、「悪い」位置にいると見なされる。この比が大きければ、ユーザは、「良い」位置にいると見なされる。良い位置にいるユーザの場合、伝送電力が2倍になったとしても、通信チャネルの能力が、2倍になるよりもはるかに少なくなるおそれがある(電力飽和)という意味で、通信チャネルの能力が、しばしば帯域幅制限される。悪い位置にいるユーザの場合、伝送帯域幅が2倍になったとしても、通信チャネルの能力が、2倍になるよりもはるかに少なくなるおそれがある(帯域幅の飽和)という意味で、通信チャネルの能力が、しばしば電力制限される。一実施形態では、複数のユーザが、副チャネルを各々有する同時発生のトラフィックセグメントに割り当てられる。同時に生じる一連の指定ユーザは、良い位置にいるユーザと、悪い位置にいるユーザとを含む。良い位置にいるユーザは、丈の高いセグメントに割り当てられるのに対して、悪い位置にいるユーザは、長いセグメントに割り当てられる。更に、これらトラフィックセグメントの正規化伝送電力を考慮する。この正規化伝送電力は、セグメントの各トーン−シンボルに割り当てられた電力として規定される。丈の高いセグメントに用いられる正規化伝送電力は、長いセグメントに用いられる正規化伝送電力よりも少ないことが好ましい。一実施形態では、各副チャネルが、全伝送電力量の一部分である一定量に割り当てられる。従って、各副チャネルのセグメントの伝送電力は、この一定量により制限される。
【0035】
いくつかの実施形態では、「良い位置(good location)」と「悪い位置(bad location)」との定義間で複数のレベルにユーザを分類することができる。これと同様にセグメントのタイプは、「丈の高いセグメント(tall segment)」と「長いセグメント(long segment)」との間で複数のレベルに分類することができる。本発明によれば、基地局は、複数の位置定義を複数のセグメント定義と選択的に整合させて、全体的なシステム性能及び耐久性を改善することができる。
【0036】
図6には、本発明による装置及び方法を用いる例示的な通信システム600を示す。例示的な通信システム600は、複数の基地局すなわち基地局1(BS1)602,基地局N(BS(N))602'を含む。BS(1)602は、複数のエンドノード(EN)すなわちEN(1)608,EN(N)610にそれぞれ無線リンク612,614を介して結合されている。これと同様に、BS(N)602'は、複数のエンドノード(EN)すなわちEN(1)608',EN(N)610'にそれぞれ無線リンク612',614'を介して結合されている。セル(1)604は、BS(1)602がEN例えばEN(1)608と通信できる無線サービスエリアを意味する。セル(N)606は、BS(N)602'がEN例えばEN(1)608'と通信できる無線サービスエリアを意味する。EN608,610,608',610'は、通信システム600内を移動することができる。基地局BS(1)602,BS(N)602'は、それぞれネットワークリンク618,620を介してネットワークノード616に結合されている。ネットワークノード616はネットワークリンク622を介して、例えば、別の基地局、ルータ、ホームエージェントノード、認証・許可・課金(AAA)サーバノードなどの別のネットワークノードと、インターネットとに結合されている。ネットワークリンク618,620,622を、例えば、光ファイバケーブルとすることができる。ネットワークリンク622は通信システム600の外部とインターフェースをとり、これにより、ユーザ例えばENは、システム600の外部のノードと通信することができる。
【0037】
図7には、本発明による例示的な基地局700を示す。例示的な基地局700は、図6の基地局602,602'を詳細に表すことができる。例示的な基地局700は、受信機702、送信機704、プロセッサ706例えばCPU、I/Oインターフェース708及びメモリ710を含み、これら要素は、バス709を介して連結されている。さまざまな要素702,704,706,708,710は、バス709にわたってデータ及び情報を交換することができる。
【0038】
受信機702及び送信機704はそれぞれアンテナ703,705に結合されて、基地局700がセルラーサービスエリア内のエンドノード例えば無線端末と通信する、例えば、データ及び情報をやり取りする手段を構成する。復号器712を含む受信機702は、セル内で動作しているエンドノードにより符号化及び伝送された信号送信を受信し、復号化する。送信機704は、伝送前に信号送信を符号化する符号器714を含む。
【0039】
メモリ710は、ルーチン718及びデータ/情報720を含む。プロセッサ706は、基本的な基地局機能を制御する処理を実行し、トラフィックセグメントに関するユーザのスケジューリングを含む本発明の新規な特徴及び改善を制御及び実施するため、ルーチン718を実行し、メモリ710内のデータ/情報720を利用して受信機702、送信機704及びI/Oインターフェース708を動作することにより基地局700の動作を制御する。I/Oインターフェース708は、基地局700をインターネット及び別のネットワークノード例えば中間ネットワークノード、ルータ、AAAサーバノード、ホームエージェントノードなどへ接続し、これにより、基地局700と無線リンクを通じて通信するエンドノードが例えばインターネットを介して通信システム内の、並びに、通信システム外部の別のピアノード例えば別のエンドノードと接続し、通信し、データ及び情報をやり取りすることができる。
【0040】
ルーチン718は、通信ルーチン722及び基地局制御ルーチン724を含む。基地局制御ルーチン724は、セグメント整合ルーチン728を有するスケジューラ726を含む。データ/情報720は、データ734、セグメント情報736及びユーザデータ/情報738を含む。ユーザデータ/情報738は、複数のユーザ情報すなわちユーザ1情報740,ユーザN情報754を含む。各ユーザ情報例えばユーザ1情報740は、端末識別情報(ID)742、データ744、要求情報746、状態情報748、品質報告情報750及び分類情報752を含む。
【0041】
データ734は、エンドノード(無線端末)から伝送されたデータと、エンドノードへ伝送すべきデータと、処理されるデータと、基地局700の機能を支援するデータとを含む。セグメント情報736は、セグメントの数、セグメントのタイプ、セグメントの状態、セグメントの大きさ、セグメント内の一連のトーン、1セグメント当たりのトーン−シンボルの数、セグメントの相対位置、セグメントのカテゴリ化、トラフィックセグメント情報730及び割り当てセグメント情報733に関する情報を含む。トラフィックセグメント情報730は、複数の予め決定されたセグメントタイプに関するセグメントタイプ情報を含む。トラフィックセグメント情報は、セグメントスロット時間を規定する情報と、どのセグメントが「丈の高いセグメント」であるか、例えば、多くのトーンを有するか、また、どのセグメントが「長いセグメント」であるか、例えば、長い時間間隔で少ないトーンを有するかを規定する情報とを含む。いくつかの実施形態では、個々のトラフィックセグメントタイプの態様を規定する一連の情報が含まれる。トラフィックチャネル情報731は、異なるトラフィックチャネルに関する情報を含む。各トラフィックチャネルは、1つのセグメントタイプに通常対応する複数のセグメントを含む。大部分のトラフィックチャネルには、いかなる時間においても1つのセグメントが含まれる。例えば、トラフィックチャネルの高さは、通常、1セグメントである。トラフィックチャネル情報731は、トラフィックチャネルサイズ及び構造と、副チャネル複合体を規定する情報とを含む。このトラフィックチャネル情報731は、各トラフィックチャネルに対するセグメント開始時間に関する情報も含む。
【0042】
例示的なセットのトラフィックセグメント情報730を図9に示す。図示の実施形態では、トラフィックセグメント情報は複数のX個の情報セットを含み、X個の情報セットの各々は、異なるタイプのトラフィックセグメントを規定する。トラフィックセグメントタイプ規定情報セット780,780'の各々は、トラフィックセグメント内に含まれる単位期間当たりの伝送単位数を示す情報782,782'を含む。この情報は、トラフィックセグメントの高さを規定すると考えることができる。その理由は、この高さが、情報セット780,780'により規定されたタイプのセグメントの単位期間例えばシンボル時間内に伝送すべき単位の数を示すからである。トラフィックセグメントタイプ情報セット780,780'は、全伝送単位数情報784,784'も含む。この情報は、トラフィック情報のセット780,781により規定されたタイプのセグメントの伝送単位の総数を示す。伝送単位の総数を一定数として、または、単位伝送期間の数として、または、他の何らかの方法で指定することができる。単位伝送期間の数として指定した場合、規定されたタイプのセグメントの全伝送単位数は、情報782,782'で示した単位時間当たりの伝送単位を、情報78,784'で示した対応の単位伝送期間の数でかけたものに等しい。各伝送セグメントは、1つ以上の時間スロットに分割されている。各情報セット780,780'は、規定されたトラフィックセグメントタイプに対して伝送単位期間例えば伝送シンボル時間の数を各時間スロットで示す情報を含む。単位時間当たりの伝送単位情報782及び784と組み合わせて考えた場合、情報786,786'が、規定されたタイプのセグメントに対して1トラフィックセグメント時間スロット当たりの伝送単位の数を示すとみなすことができる。以下で説明するように、基地局及び無線端末の双方はトラフィックセグメント情報730を記憶でき、この情報を割り当て情報と組み合わせて用いて、割り当てられたトラフィックセグメントの形状、継続時間及び/または全データ容量を決定することができる。
【0043】
トラフィックセグメント情報730は、トラフィックチャネル情報731と組み合わせて用いられる。図10には、例示的なセットのトラフィックチャネル情報731を示す。例示的なトラフィックチャネル情報731はN個のトラフィックチャネル情報セット990,990'を含み、各々のセットは、N個のトラフィックチャネルの1つに対応する、例えば、この1つを規定する情報を含む。各トラフィックチャネルに対応する情報セット990,990'は、トラフィックチャネルに用いられるセグメントのタイプを示す情報992,992'と、トラフィックチャネルを形成するセグメントの開始時間を示す情報994,994'とを含む。一連のトラフィックチャネルが用いられる任意の連続する2つのセグメント開始時間の間における最大遅延を最小限に抑えるため、異なるチャネルのセグメント開始時間を互い違いにすることができ、しばしば、互い違いにする。従って、セグメント開始時間情報994,994'は、通常、異なる。
【0044】
割り当てセグメント情報733は、トラフィックセグメントシステム構造に基づいて1つのスロットの始めに割り当てることができるトラフィックセグメントの数を特定する情報と、割り当てセグメント及びトラフィックセグメント間のタイミング情報とを含む。端末ID742は、ユーザ例えば無線端末に対して基地局により規定された識別情報である。データ744は、ユーザ1に伝送すべきデータのような特定のユーザデータを含めることができる。要求情報746は、状態変化に対するユーザからの要求、追加の帯域幅の割り当てに対する要求、電力要求、バーストデータ転送速度要求、遅延に対するユーザの感度などを含めることができる。状態情報748は、例えばスリープ、ホールド、オンのようなユーザの現状、ユーザ電力レベル状態、並びに、ユーザが体験している干渉レベルを含めることができる。品質報告情報750は、ダウンリンクチャネル品質や、経験している干渉レベルなどに関するユーザからのフィードバック情報を含めることができる。分類情報752は、例えば、無線端末が「良い位置」のユニット、または、「悪い位置」のユニットと考えられるかという、割り当てるべきトラフィックセグメントのタイプに関してユーザが置かれているカテゴリを含めることができる。
【0045】
通信ルーチン722は、特定のサービス例えばIP電話サービスまたは双方向ゲームを1つ以上のエンドノードユーザに提供するのに用いることができるさまざまな通信アプリケーションを含む。基地局制御ルーチン724は、信号発生及び受信の基本制御、データ及びパイロットホッピングシーケンスの制御、符号器712及び復号器714の制御、スケジューリング、ユーザへの帯域幅の割り当て、端末ID744に関するユーザのスケジューリング、並びに、基地局700からの出力伝送電力の制御を含む機能を実行する。
【0046】
また、基地局制御ルーチンは、端末ID742に関するユーザ例えば無線端末のスケジュールを管理するスケジューラ726を含む。スケジューラ726は、本発明の方法、特徴、技術及び構造に従ってセグメントの整合例えば無線端末へのトラフィックチャネルセグメントの割り当てを行うセグメント整合ルーチン728を含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、セグメント整合ルーチンは、異なるセグメントタイプのセグメントを伝送チャネルの関数として割り当てる。割り当て処理の一環として、セグメント整合ルーチンは、複数の装置例えば第1及び第2無線端末のどちらが、より良い伝送チャネル状態にあるかを決定する。通常、このことは、電力制御及び/またはスケジューリング目的のために各無線端末により基地局へ供給されたチャネル品質フィードバック情報から決定される。1つのこのような実施形態によれば、セグメント整合ルーチンは、第1タイプの伝送セグメントを、良好なチャネル状態にある無線端末に割り当て、第2タイプのセグメントを、低い品質の通信チャネルを有する無線端末に割り当てる。第2タイプのセグメントは、第1タイプのセグメントよりも通常、長い。従って、比較的悪いチャネル状態にある無線端末は、良好なチャネル状態にある無線端末に割り当てられるセグメントよりも多くのシンボル時間を含むがシンボル時間当たりに少ないトーンを含むセグメントに割り当てられる可能性が高い。本発明によれば、第1及び第2タイプのセグメントは、しばしば同時に伝送される。例えば、異なるタイプのセグメントは、異なる無線端末に割り当てられる。
【0048】
電力割り当てルーチン729は、セグメントを伝送する際に用いるべき電力を割り当てる。いくつかの実施形態では、このルーチンは、第1タイプのセグメントを伝送する際に用いるのに伝送単位当たり第1電力量を割り当て、第2タイプのセグメントを伝送する際に用いるのに伝送単位当たり第2電力量を割り当てる。いくつかの場合では、伝送単位当たりの第2電力量は、伝送単位当たりの第1電力量の少なくとも2倍である。第2タイプのセグメントがシンボル期間当たりに少ないトーンを含むので、第2チャネルへ割り当てられ、第1チャネルに比べて比較的大きい電力量は、基地局の全伝送電力量に過度の負担をかけない。その上、第1タイプの伝送セグメントが、比較的良いチャネル状態にある無線端末へ伝送するのに用いられるので、第2タイプのセグメントを伝送する時に用いられる電力レベルよりもトーンごとに低い電力伝送は、依然として適切な伝送品質を具える。良好なチャネル状態にある装置に多数のトーンを割り当て、劣ったチャネル状態にある装置に比較的少数のトーンを割り当てることにより、限られた全伝送電力量の有効利用を達成することができる。
【0049】
さまざまな実施形態では、スケジュール整合ルーチン728はセグメント情報736及びユーザデータ/情報738を用いて、トラフィックセグメントに対するユーザ要求を分類752、要求情報746及び品質報告情報750のような情報に基づいて適切なセグメントに整合しようとする。セグメント整合ルーチン728は、システム全体を通じて全体的な高水準の性能を維持しようとしながらユーザ要求の平衡を保たせようとする。
【0050】
図8には、本発明による例示的なエンドノード800を示す。例示的なエンドノード800は、図6のエンドノード608,610,608',610'を詳細に表すことができる。例示的なエンドノード800例えば無線端末を、移動端末、モバイル、移動ノード、固定無線装置などとすることができる。本明細書では、エンドノード800への言及は、例えば、無線端末、移動ノードなどに変化することができ、これらを同義的に用いることができる。例示的なエンドノード800は、受信機802、送信機804、プロセッサ806例えばCPU、並びにメモリ808を含み、これら要素は、バス810を介して連結されている。さまざまな要素802,804,806,808は、バス810にわたってデータ及び情報を交換することができる。
【0051】
受信機802及び送信機804はそれぞれアンテナ803,805に結合されて、エンドノード800が無線リンクを介して基地局700と通信する手段を構成する。受信機802は、復号器812を含む。受信機802は、基地局700により符号化及び伝送された信号送信例えばデータ伝送を受信し、復号化する。送信機804は、伝送前に信号送信を符号化する符号器816を含む。
【0052】
メモリ808は、トラフィックセグメント情報730及びトラフィックチャネル情報731と同様にルーチン820及びデータ/情報822も含む。この情報は、基地局内に含まれる情報と同一または類似してもよい。プロセッサ806は、基本的な無線端末機能を制御する処理を実行し、本発明によるトラフィックセグメント要求及び割り当てに関する信号送信及び処理を含む本発明の新規な特徴及び改善を制御及び実施するため、ルーチン820を実行し、メモリ808内のデータ/情報822を利用して受信機802及び送信機804を動作することによりエンドノード800の動作を制御する。
【0053】
ルーチン820は、通信ルーチン824及び無線端末制御ルーチン826を含む。データ/情報822は、ユーザデータ832及びユーザ情報834を含む。ユーザデータ832は、基地局700へ伝送すべきデータと、基地局700から伝送されたデータ、例えば、トラフィックセグメントで伝達されたデータとを含めることができる。端末ID情報836は、基地局に割り当てられたユーザIDを含む。基地局ID情報838は、基本状態を特定するため、無線端末に関する情報例えば傾き値を含む。無線端末800は、端末ID836及び基地局ID838を用いてデータ/制御及びパイロットトーンホッピングシーケンスを決定することができる。
【0054】
資源が無線端末800に割り当てられていることを割り当てセグメントで識別するのにも端末ID836を用いることができる。干渉情報840は、測定されたレベル、または、無線端末により経験された干渉を含めることができる。状態情報842は、スリープ、ホールド、オンのような無線端末の状態を含めることができる。要求情報844は、状態の変化に対する無線端末からの要求、追加の資源例えばトラフィックセグメント、追加の電力の要求、高速のバーストデータ転送速度の要求などを含めることができる。品質チャネル報告846は、信号対雑音比のような収集された情報と、ダウンリンクチャネル情報と、基地局700へフィードバックできる無線端末800の状態に関する情報とを含む。トラフィックチャネル割り当て情報848は、割り当てセグメントに関する情報、並びに、さまざまなトラフィックチャネルのトラフィックセグメントとの所定の関係を含む。トラフィックチャネル割り当て情報848は、受信した割り当て情報、例えば、無線端末に対する特定のトラフィックチャネルセグメントの割り当てを示す1つ以上の割り当てセグメントからの受信情報も含めることができる。受信した割り当て情報はトラフィックセグメント情報730及びトラフィックチャネル情報731と組み合わされて、データの伝送及び/または受信に用いることができるトラフィックセグメントと、さまざまなチャネルの割り当てられたセグメントの開始時間とを決定するのに無線端末により用いられる。
【0055】
通信ルーチン824は、特定のサービス例えばIP電話サービスまたは双方向ゲームを1つ以上のエンドノードユーザに提供するのに用いることができるさまざまな通信アプリケーションを含む。
【0056】
無線端末制御ルーチン826は、送信機804及び受信機802の動作と、データ/制御ホッピングシーケンスを含む信号の発生及び受信と、状態制御と電力制御とを含む無線端末800の基本機能を制御する。無線端末制御ルーチン826は、装置状態制御及び信号送信モジュール828、並びに、データ及びデータ信号送信モジュール830を含む。装置状態制御及び信号送信モジュール828は、状態情報842及び要求情報844を含むデータ/情報822を用いて、追加の帯域幅に対する要求、例えば、本発明によるトラフィックセグメントに対する要求を含む状態の変化に関する信号送信及び処理の制御を含む動作を実行する。無線端末制御ルーチン826は、本発明に従って、干渉情報840を含むユーザ情報834を処理及び評価し、品質報告情報846を発生し、報告情報846に含まれる情報を基地局700に信号送信することもできる。データ及びデータ信号送信モジュール830は、端末ID836及びトラフィックチャネル割り当て848を含むデータ/情報822を用いて、割り当てられたトラフィックセグメントの認識、並びに、これらトラフィックセグメントと関連する信号送信を含む動作を本発明に従って実行する。
【0057】
本発明をハードウェア及び/またはソフトウェアで実施することができる。例えば、本発明のいくつかの態様を、プロセッサで実行されるプログラム命令として実施することができる。あるいはまた、もしくは、これに加えて、本発明のいくつかの態様を、例えばASICのような集積回路として実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】トラフィックセグメントにより占有されているエアリンク資源がセグメントごとに異なることができることを示している2つの例示的なトラフィックチャネルセグメントを示す図である。
【図2】例示的なOFDMシステムとの関連においてエアリンク資源を示す図である。
【図3】本発明に従ってトラフィックチャネルが周波数空間について複数の副チャネルに分割され、各副チャネルが時間空間について一連のセグメントに分割されたトラフィックチャネルセグメントを構築する一実施形態を示す図である。
【図4】本発明に従って割り当てチャネル及びトラフィックチャネルを配列する一例を示す図である。
【図5】本発明に従ってトラフィックチャネルセグメントが互い違いになって割り当てチャネルセグメントの効率的な使用を達成するように、割り当てチャネル及びトラフィックチャネルを配列するもう1つの例を示す図である。
【図6】本発明の方法及び装置を用いる例示的なシステムを示す図である。
【図7】本発明に従って実施される例示的な基地局を示す図である。
【図8】本発明に従って実施される例示的なエンドノード(無線端末)を示す図である。
【図9】トラフィックセグメント割り当て前に、基地局及び/または無線端末内に記憶できる例示的なトラフィックセグメント情報セットを示す図である。
【図10】基地局及び/または無線端末内に記憶することができ、所定の情報が記憶された異なるトラフィックチャネルに対応できるトラフィックチャネルセグメントの割り当てを実行または判断するのに用いることができる、一連のトラフィックチャネル情報例えば所定のトラフィックチャネル情報を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
600 通信システム、602,602',700 基地局、604,606 セル、608,608',610,610',800 エンドノード、618,620,622 ネットワークリンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が複数の異なる伝送セグメントタイプの1つを規定する複数の情報セットをメモリ内に記憶し、前記複数の情報セットは前記伝送セグメントタイプの1つに対応するセグメントを複数の送信機の少なくとも1つに割り当てる前に記憶され、
前記複数の情報セットの第1の情報セットが第1の伝送セグメントタイプを規定し、前記第1の情報セットが前記第1のタイプのセグメントで単位時間当たりに伝送すべき伝送単位の第1数を規定し、情報が時間スロットに分割されている第1期間にわたって前記第1のタイプのセグメントの一部として伝送すべき伝送単位の第1総数を示し、
前記複数の情報セットの第2の情報セットが第2の伝送セグメントタイプを規定し、前記第2の情報セットが前記第2のタイプのセグメントで単位時間当たりに伝送すべき伝送単位の第2数を規定し、情報が時間スロットに分割されている第2期間にわたって前記第2のタイプのセグメントの一部として伝送すべき伝送単位の第2総数を示し、かつ
前記第1及び第2のタイプのセグメントを用いて情報を同時に伝送すること
を有する通信方法。
【請求項2】
単位時間当たりの伝送単位の前記第1数が単位時間当たりの伝送単位の前記第2数とは異なる、請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第1期間が前記第2期間とは異なる、請求項1に記載の通信方法。
【請求項4】
伝送単位の前記第1総数が伝送単位の前記第2総数と等しい、請求項1に記載の通信方法。
【請求項5】
前記第1期間にわたって伝送すべき伝送単位の前記第1総数を規定する前記情報が、前記第1期間に含まれる単位期間の数を示し、前記第1総数が、単位時間当たりの伝送単位の前記第1数を乗じた前記第1期間内の単位期間の数に等しい、請求項1に記載の通信方法。
【請求項6】
複数のN個のトラフィックチャネルを規定するN個の情報セットを記憶することを更に有し、
前記N個の情報セットの第1番目のものが第1のトラフィックチャネルを規定し、前記第1のトラフィックチャネルは前記第1の伝送セグメントタイプのセグメントを含むものと規定され、前記第1のトラフィックチャネルが任意の所定時間に前記第1のタイプの多くても1つのセグメントを含み、
前記N個の情報セットの第2番目のものが第2のトラフィックチャネルを規定し、前記第2のトラフィックチャネルは前記第2の伝送セグメントタイプのセグメントを含むものと規定され、前記第2のトラフィックチャネルが任意の所定時間に前記第2のセグメントタイプの多くても1つのセグメントを含む、請求項1に記載の通信方法。
【請求項7】
前記第1のトラフィックチャネルを規定する前記N個の情報セットの第1番目のものが、前記第1のトラフィックチャネル内のセグメントの開始時間を示す情報を更に有する、請求項6に記載の通信方法。
【請求項8】
前記第2のトラフィックチャネルを規定する前記N個の情報セットの第2番目のものが、前記第2のトラフィックチャネル内のセグメントの開始時間を示す情報を更に有する、請求項7に記載の通信方法。
【請求項9】
前記第1のトラフィックチャネル内のセグメントの開始時間の少なくともいくつかが前記第2のトラフィックチャネル内のセグメントの開始時間とは異なる、請求項8に記載の通信方法。
【請求項10】
単位時間当たりに伝送すべき伝送単位の前記第1数が、単位時間当たりに伝送すべき伝送単位の前記第2数とは異なる、請求項8に記載の通信方法。
【請求項11】
前記第2のチャネル内のセグメントの指示された開始時間が、前記第1のチャネル内のセグメントの指示された開始時間からずれる、請求項8に記載の通信方法。
【請求項12】
複数のN個のチャネルを規定する記憶された情報が、N個のセグメント開始時間を示す情報を含み、前記N個のセグメント開始時間の各々がN個のチャネルの1つと関連し、前記N個のセグメント開始時間が分散されて、所定時間スロットのいずれかで開始するセグメントの最大数の変動を最小限に抑える、請求項9に記載の通信方法。
【請求項13】
各時間スロットが、どれか1つの伝送単位を伝送するのに用いられる時間に対応する、請求項12に記載の通信方法。
【請求項14】
各時間スロットが、直交周波数分割多重シンボル伝送期間に対応する、請求項13に記載の通信方法。
【請求項15】
前記第1の伝送セグメントタイプのセグメントが前記第2の伝送セグメントタイプのセグメントよりも単位時間当たりに多くの伝送単位を含み、前記通信方法が、さらに
前記第1の伝送セグメントタイプのセグメント及び前記第2の伝送セグメントタイプのセグメントを第1及び第2の装置に割り当てることを更に有し、割り当てる前記ステップが、
前記第1及び第2の装置のどちらが、より良い伝送チャネル状態にあるかを決定し、
より良い伝送チャネル状態にあると決定された装置に前記第1の伝送セグメントタイプのセグメントを割り当て、前記第1及び第2の装置のうちの残りの1つに前記第2の伝送セグメントタイプのセグメントを割り当てる
ことを含む、請求項2に記載の通信方法。
【請求項16】
前記第1の伝送セグメントタイプのセグメントを伝送する際に用いるように伝送単位当たりの第1量の電力を割り当て、
前記第2の伝送セグメントタイプのセグメントを伝送する際に用いるように伝送単位当たりの第2量の電力を割り当てることを更に有し、伝送単位当たりの前記第2量の電力が伝送単位当たりの前記第1量の電力よりも大きい、請求項15に記載の通信方法。
【請求項17】
伝送単位当たりの前記第2量の電力が伝送単位当たりの前記第1量の電力の少なくとも2倍である、請求項16に記載の通信方法。
【請求項18】
各々が複数の異なる伝送セグメントタイプの1つを規定する複数の情報セットを含むメモリであって、前記伝送セグメントタイプの1つに対応するセグメントが複数の送信機の少なくとも1つに割り当てられる前に前記複数の情報セットを記憶するメモリと、
第1の伝送セグメントタイプを規定する前記複数の情報セットの第1の情報セットであって、前記第1のタイプのセグメントで単位時間当たりに伝送すべき伝送単位の第1数を規定する第1の情報セットと、時間スロットに分割されている第1期間にわたって前記第1のタイプのセグメントの一部として伝送すべき伝送単位の第1総数を示す情報と、
第2の伝送セグメントタイプを規定する前記複数の情報セットの第2の情報セットであって、前記第2のタイプのセグメントで単位時間当たりに伝送すべき伝送単位の第2数を規定する第2の情報セットと、時間スロットに分割されている第2期間にわたって前記第2のタイプのセグメントの一部として伝送すべき伝送単位の第2総数を示す情報と、
前記第1及び第2のタイプのセグメントのデータを同時に伝送するため、前記メモリに結合された送信機と
を有する通信装置。
【請求項19】
単位時間当たりの伝送単位の前記第1数が単位時間当たりの伝送単位の前記第2数とは異なる、請求項18に記載の通信装置。
【請求項20】
前記第1期間が前記第2期間とは異なる、請求項18に記載の通信装置。
【請求項21】
伝送単位の前記第1総数が伝送単位の前記第2総数と等しい、請求項18に記載の通信装置。
【請求項22】
前記第1期間にわたって伝送すべき伝送単位の前記第1総数を規定する前記情報が、前記第1期間に含まれる単位期間の数を示し、前記第1総数が、単位時間当たりの伝送単位の前記第1数を乗じた前記第1期間内の単位期間の数に等しい、請求項18に記載の通信装置。
【請求項23】
前記メモリが、複数のN個のトラフィックチャネルを規定するN個の情報セットを更に有し、
前記N個の情報セットの第1番目のものが第1のトラフィックチャネルを規定し、前記第1のトラフィックチャネルが、前記第1の伝送セグメントタイプのセグメントを含むものと規定され、前記第1のトラフィックチャネルが、任意の所定時間に前記第1のタイプの多くても1つのセグメントを含み、
前記N個の情報セットの第2番目のものが第2のトラフィックチャネルを規定し、前記第2のトラフィックチャネルが、前記第2の伝送セグメントタイプのセグメントを含むものと規定され、前記第2のトラフィックチャネルが、任意の所定時間に前記第2のセグメントタイプの多くても1つのセグメントを含む、請求項18に記載の通信装置。
【請求項24】
前記第1のトラフィックチャネルを規定する前記N個の情報セットの第1番目のものが、前記第1のトラフィックチャネル内のセグメントの開始時間を示す情報を更に有する、請求項23に記載の通信装置。
【請求項25】
前記第2のトラフィックチャネルを規定する前記N個の情報セットの第2番目のものが、前記第2のトラフィックチャネル内のセグメントの開始時間を示す情報を更に有する、請求項24に記載の通信装置。
【請求項26】
前記第1のトラフィックチャネル内のセグメントの開始時間の少なくともいくつかが前記第2のトラフィックチャネル内のセグメントの開始時間とは異なる、請求項25に記載の通信装置。
【請求項27】
単位時間当たりに伝送すべき伝送単位の前記第1数が、単位時間当たりに伝送すべき伝送単位の前記第2数とは異なる、請求項25に記載の通信装置。
【請求項28】
前記第2のチャネル内のセグメントの指示された開始時間が、前記第1のチャネル内のセグメントの指示された開始時間からずれるようになっている、請求項25に記載の通信装置。
【請求項29】
複数のN個のチャネルを規定する記憶された情報が、N個のセグメント開始時間を示す情報を含み、前記N個のセグメント開始時間の各々がN個のチャネルの1つと関連し、前記N個のセグメント開始時間が分散されて、所定時間スロットのいずれかで開始するセグメントの最大数の変動を最小限に抑えるようになっている、請求項26に記載の通信装置。
【請求項30】
各時間スロットが、どれか1つの伝送単位を伝送するのに用いられる時間に対応するようになっている、請求項29に記載の通信装置。
【請求項31】
前記第1の伝送セグメントタイプのセグメントが前記第2の伝送セグメントタイプのセグメントよりも単位時間当たりに多くの伝送単位を含み、前記通信装置が、
第1及び第2の装置のどちらが、より良い伝送チャネル状態にあるかを決定する手段と、
より良い伝送チャネル状態にあると決定された装置に前記第1の伝送セグメントタイプのセグメントを割り当て、前記第1及び第2の装置のうちの残りの1つに前記第2の伝送セグメントタイプのセグメントを割り当てる手段と
を更に有する、請求項19に記載の通信装置。
【請求項32】
前記第1の伝送セグメントタイプのセグメントを伝送する際に用いるように伝送単位当たりに第1量の電力を割り当てる手段と、
前記第2の伝送セグメントタイプのセグメントを伝送する際に用いるように伝送単位当たりに第2量の電力を割り当てる手段とを更に有し、伝送単位当たりの前記第2量の電力が伝送単位当たりの前記第1量の電力よりも大きい、請求項18に記載の通信装置。
【請求項33】
伝送単位当たりの前記第2量の電力が伝送単位当たりの前記第1量の電力の少なくとも2倍である、請求項32に記載の通信装置。
【請求項34】
前記通信装置が基地局である、請求項33に記載の通信装置。
【請求項35】
前記通信装置が無線端末である、請求項34に記載の通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−193469(P2010−193469A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−53574(P2010−53574)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【分割の表示】特願2005−508256(P2005−508256)の分割
【原出願日】平成15年8月13日(2003.8.13)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】