説明

ドアハーネスの配索構造

【課題】ドアから車体側へ渡り配索されるワイヤハーネスを車体側においてパネルに貫通させずにフランジを越えて室内面側へ配索する。
【解決手段】ドアインナーパネル側から車体側へとウエザーストリップより室内側を通して架け渡たすドアハーネスを車体側において挿通保持し、車体のドア対向面から突出したフランジを乗り越えて車体インナーパネルの内面側へと配索する外装保護材を備え、該外装保護材は、車体アウターパネルと車体インナーパネルとの接合部のフランジに外嵌するフランジ外嵌部を備え、該フランジ外嵌部を介して車体インナーパネルの室内面側に達する形状であり、前記フランジ外嵌部の車体当接側に凹状の窪みに金属製のクリップを内嵌固定し、該金属製クリップで前記車体のフランジを挟持して車体に固定する構成としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアハーネスの配索構造に関し、詳しくは、ドア側から車体側へ架け渡わしたドアハーネスを車体側において外装保護し、車体パネルのドア対向面に沿って配索して、該ドア対向面に位置するフランジを乗り越えて車体インナーパネルの室内側に引き出す外装保護材を簡単に車体パネルに固定するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のサイドドアに電装品が取り付けられる場合、サイドドアに配索されて車体側へと引き出されるドアハーネスは、ドアアウターパネルとドアインナーパネルとで構成される空間内に配索し、車体への渡り部分にはグロメットを外装し、該グロメットの両端に設けた車体係止部をドアパネルの車体側端面に穿設した貫通孔と車体パネルに穿設した貫通孔に嵌合係止している。
【0003】
前記ワイヤハーネスをパネルに穿設した貫通孔に貫通させる作業は非常に難作業となっている。また、従来のドアハーネスは車体とドアとの間でヒンジHの回転軸付近に配索し、ドア開閉時にはワイヤハーネスには曲げ捻りのみが生じ、伸縮は発生させない構成とするため、前記貫通穴はウエザーストリップよりも室外側に設けられている。よって、ワイヤハーネスの架け渡し部分に外装するグロメットは、貫通穴に防水状態で取り付ける必要があり、グロメットの貫通穴への装着作業に労力を要する等の問題もある。
【0004】
前記問題を解決するため、本出願人は先に特開平10−934号公報(特許文献1)において、図6に示すワイヤハーネスの配索構造を提供している。このワイヤハーネスの配索構造では、ドア1のインナーパネル1aの室内側面に略三角形の空間1cを設けている一方、ワイヤハーネスW/Hにはドア開閉に追従できる余長部を設け、該余長部を前記空間1c内に収容すると共に空間1cの取出口から車体側へと引き出している。
前記構成とすると、ドアが開作動時にはワイヤハーネスW/Hは空間1cから引き出され、ドアが閉作動時にはワイヤハーネスW/Hの余長部は空間1cの中に収容され、ワイヤハーネスW/Hをドアの開閉作動に連動して追従させることができる。また、ワイヤハーネスW/Hをウエザーストリップ4よりも室内側に配索しているため、防水構造を設ける必要がない。
【0005】
このように、特許文献1の構造では、ドア1側ではインナーパネル1aの貫通孔を通さずにワイヤハーネスW/Hを車体側に引き出すことができるが、車体側ではアウターパネル2aの貫通孔2bにワイヤハーネスW/Hを貫通させており、この点において改善の余地がある。
【0006】
【特許文献1】特開平10−934号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ドアから車体側へ配索するドアハーネスをドア側だけでなく、車体側においても車体パネルに穿設された貫通孔を通さずに車体インナーパネルの室内面側に配索し、該車体側においてドアハーネスを挿通保護する保護材を車体パネルに簡単に固定できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明は、ドアインナーパネル側から車体側へとウエザーストリップより室内側を通して架け渡たすドアハーネスを車体側において挿通保持し、車体のドア対向面から突出したフランジを乗り越えて車体インナーパネルの内面側へと配索する外装保護材を備え、
前記外装保護材は、車体アウターパネルと車体インナーパネルとの接合部のフランジに外嵌するフランジ外嵌部を備え、該フランジ外嵌部を介して車体インナーパネルの室内面側に達する形状であり、前記フランジ外嵌部の車体当接側に凹状の窪みに金属製のクリップを内嵌固定し、該金属製クリップで前記車体のフランジを挟持して車体に固定する構成としていることを特徴とするドアハーネスの配索構造を提供している。
【0009】
前記のように、本発明のドアハーネスの配索構造では、ドアハーネスをドアから引き出して車体へと架け渡すと共に車体パネル側においてドア対向面に沿って車体インナーパネルの内面側までドアハーネスを外装保護材でガイドするものとし、車体パネルへの固定は外装保護材に取り付けた金属製クリップで車体パネルの突出したフランジに取り付けている。
即ち、車体側においても、車体パネルに穿設した貫通穴に挿入係止する必要を無くしている。かつ、ドアハーネスを車体インナーパネル側へと配索する場合に、フランジを乗り越えなければならないため前記フランジ外嵌部はU字状に突出させた形状とする必要がある。この形状を利用し、車体当接側の凹状に窪みに前記クリップを設け、車体側のフランジにクリップを用いて固定している。該クリップで車体側に外装保護材を固定することで、車体側に係止孔等を設ける必要が無く、かつ、外装保護材を車体パネルのドア当接面に沿って配置するだけで、前記クリップによりワンタッチで車体側のフランジに固定することができる。
【0010】
このように、本発明のドアハーネスの配索構造では、ドアと車体との間に架け渡すドア用ワイヤハーネスを車体側のパネルに穿設した貫通孔に通す必要がなく、ドアハーネスの配線作業を従来と比較して非常に容易となり、ドアハーネスの組みつけ作業性を大幅に向上させることができる。かつ、従来の車体パネルの貫通穴にグロメットの先端を係止する場合、グロメットに樹脂インナーを組みつけ、該樹脂インナーに設けた係止部で貫通穴に係止していたが、前記樹脂インナーを設ける必要はない。
【0011】
前記外装保護材は、前記ドアハーネスのドアと車体との渡り部分に外嵌するグロメットの車体側に連結する外カバーと内カバーとからなり、前記内カバーに前記凹状の窪みを設け、該窪み内に前記クリップを固定しており、該外装保護材は前記クリップのみで車体側パネルに固定している。
【0012】
前記外装保護材の外カバーと内カバーとは夫々樹脂成形品とすることが好ましい。
内カバーを樹脂成形品とすると、前記金属製のクリップをインサートモールドして前記窪み内に簡単に取り付けることができる。また、該クリップは内カバーに形成した窪み内に後付けで圧入固定してもよい。
【0013】
前記構成によれば、外装保護材を別体の外カバー材と内カバー材により構成しているため、外カバー材あるいは内カバー材の内面にドアハーネスを配線した状態で外カバー材と内カバー材を組み付けて、外カバー材と内カバー材の間の偏平空間にドアハーネスを容易に配線することができる。
また、外装保護材のフランジ外嵌部でドアハーネスを屈曲させて配線しているため、ドアを開閉したときにドアハーネスに揺動が生じても、この揺動がドアハーネスの屈曲部分で吸収される。
【0014】
前記外カバーと内カバーの内部に前記ドアハーネスの電線群を並列配線して挿通していることが好ましい。
このように、ドアハーネスの電線群を並列状態として外装保護材内に配線すると、外装保護材を偏平にでき突出量を低減できる。このように、突出量を低減することで、乗員との接触の発生を抑制出来、かつ、外観上で目に付きにくくできる。
【0015】
前記グロメットの蛇腹筒部は、ドアインナーパネルの室内面側より引き出し、ウエザーストリップより室内側を通して車体パネルへと架け渡し、車体側ではウエザーストリップとの当接位置より車室側のドア対向面に位置させ、該蛇腹筒部の車体側先端に前記外装保護材を連結し、ドア側パネルの貫通孔および車体側パネルの貫通孔を貫通させずに配索している。
【0016】
このように、ドアと車体のいずれにでも貫通穴に貫通させずにワイヤハーネスを配索すると、ドアハーネスの配索作業は非常に簡単となり、かつ、ドアハーネスの車体側への固定をクリップを用いてワンタッチで行うことができる。
さらに、グロメットを外装したドアハーネスをウエザーストリップよりも室内側を通しているため、防水対策を不要とできる。
前記グロメットを外装した渡り部のワイヤハーネスを、ドアチェッカの下方(約50〜100mm)に配索すると、ドアチェッカに阻まれて、グロメットが保護され、乗員がグロメットと接触するのを防止することができる。
【発明の効果】
【0017】
前述したように、本発明のグロメットは、ドアから車体へと架け渡すワイヤハーネスを車体側において、車体パネルのドア対向面に沿ってガイドし、かつ、該ドア対向面に突出するフランジを乗り越えて車体インナーパネルの内面へと配索することができる。このように、車体側においてもドアハーネスを貫通レスとでき、かつ、車体のドア対向面に沿って配置する外装保護材のフランジ外嵌部に設けたクリップをフランジに取り付けるだけで、簡単に車体へ固定することができる。
また、ドア側においてもドアインナーパネル側より引き出して貫通穴に通す作業を必要とせず、ドア側と車体側の両方で貫通レスとしているため、ドアハーネスの配索作業を容易にすることができる。
さらに、前記ドアハーネスをウエザーストリップよりも室内側を通しているため、ドアハーネスに防水対策を施す必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5に本発明の実施形態を示す。
自動車のサイドドア10(以下、ドア10と称す)に配索されるドアハーネスW/Hを車体20側へと配索しており、サイドドア10と車体20との間に架け渡した部位から車体20のドア対向面に沿って配線するドアハーネスW/Hにグロメット30を外装している。
【0019】
前記ドアハーネスW/Hは、図1に示すように、サイドドア10側ではドアアウターパネル11と接合するドアインナーパネル12の室内面側に配索し、ドアインナーパネル12と該ドアインナーパネル12の室内面側に被せて取り付けるトリム13との間に収容しており、トリム13に設けた開口13aより車体20側へ引き出している。ドア10と車体20との間では、ドアハーネスW/Hをドア10に設けたウエザーストリップ14よりも室内側を通して架け渡している。
さらに、車体20側では、車体アウターパネル21のウエザーストリップ14との接触位置Pより室内側へと配索し、車体インナーパネル22との接合部のフランジ23を乗り越えさせ、車体インナーパネル22の室内面側に沿って配索し、車体20に配索したワイヤハーネス(図示せず)とコネクタ接続している。
【0020】
また、車体20側では、図2に示すように、フランジ23に被覆しているオープニングトリム24を切り欠き、該切り欠き部分にドアハーネスW/Hを内部に挿通しているグロメット30を嵌め込みで直接取り付けている。
【0021】
前記ドアハーネスW/H1の架け渡し部分には、ゴムまたはエラストマーからなるグロメット30を外装し、該グロメット30の蛇腹筒部30aの車体側先端に設けた係止部30bを外装保護材40の係止部40aに係止して連結している。
【0022】
前記外装保護材40は、図3に示すように、樹脂成形品からなる外カバー41と内カバー42とで構成し、これら外カバー41と内カバー42とは偏平な配線空間Sを挟んで平行としている。即ち、外カバー41の内面に沿ってグロメット30から引き出されたワイヤハーネスW/Hの電線群を並列に配線して前記内カバー42を被せて一体化している。
【0023】
前記外カバー41と内カバー42とからなる外装保護材40は、車体アウターパネル21のウエザーストリップ接触位置Pより室内側の形状に沿って屈曲して延在すると共に、車体アウターパネル21と車体インナーパネル22との接合部に設けられたフランジ23に被せるようにして乗り越え、該フランジ外嵌部の室内面側を車体インナーパネル22の室内面側に位置させ、ドアハーネスを車体インナーパネル21の室内面側の先端に引き出すようにしている。
【0024】
具体的には、前記外装保護材40は、グロメット30の車体側先端の係止部30bを嵌合係止する係止部40aと、該係止部40aから屈曲して延在する屈曲延在部40bと、該屈曲延在部40bに連続して車体インナーパネル22との接合部のフランジ23に外嵌するU形状に屈曲させたフランジ外嵌部40cを備えた形状としている。フランジ外嵌部40cの室内側部を車体インナーパネル22の室内側に位置させている。
【0025】
前記外装保護材40の外カバー41は、図4に示すように、所要形状に屈曲した外側壁41aと、該外側壁41aの両端縁から内方に突出する両側壁41bからなり、係止部40a側の一端に切欠41cを設けて、該切欠41cの周縁に前記グロメット30の係止部30bを挿入係止する形状としている。また、外カバー材41の両側壁41bの内面には所要箇所に内カバー材42とロック結合するための係止爪41eを設けている。
【0026】
一方、内カバー42は、図5に示すように、車体アウターパネル21と車体インナーパネル22に沿うように所要形状に屈曲した内側壁42aと、該内側壁42aの両端縁から外方に突出する両側壁42bからなる。内カバー材42の両側壁42bの所要箇所に外カバー材41の係止爪41eが係止される係止孔42eと係止爪42fを設けている。
【0027】
該内カバー42のU字状に突出するフランジ外嵌部40cでは、車体当接側の凹状の窪み42gの内部に金属製のクリップ35を内嵌固定で取り付けている。
なお、クリップ35を窪み42gにインサートモールド、圧入あるいは接着剤で後付け固定してもよい。
【0028】
前記金属製のクリップ35は、両側片35aと35bの一端を連結片35cで連結し、両側片35a、35bの他端より内部側に屈曲した押さえバネ片35d、35eを設けた形状とし、バネ片35dと35eに間でフランジ23を挟持する構成としている。
【0029】
前記グロメット30はドア10側において、ドアインナーパネル12とトリム13との間の空間内に屈曲可能な状態で収容されており、ドア10を開けると蛇腹筒部31が略直線状でトリム13の開口13aから引き出される一方、ドア10を閉じると蛇腹筒部30aが屈曲した状態でドアインナーパネル12とトリム13との間の空間内に収容され余長が吸収される構成としている。
【0030】
次に、ドアと車体との間に渡り配索するドアハーネスW/Hの配索方法について説明する。
まず、ワイヤハーネス組立ラインで、ドアハーネスW/Hへグロメット30および外装保護材40を取り付けておく。
自動車組立ラインで、ドアハーネスW/Hをドア内部に配索した後に、ドアインナーパネル12とドアトリムとの間から車体側へと架け渡す。この架け渡し部分ではドアハーネスW/Hはグロメット30の蛇腹筒部で外装されている。
【0031】
車体20側において、外装保護材40を車体パネルのドア対向面のウエザーストリップとの接触点より室内側に向けてドア対向面に沿って配置させる。その際、フランジ外嵌部40cをフランジ23に被せ、クリップ35でフランジ23を挟持して外装保護材40をフランジ23に固定することで、外装保護材40を車体20に固定する。
この状態で、外装保護材40の内部を挿通するドアハーネスW/H車体インナーパネル22の室内面側へと引き出される。
【0032】
これにより、ドア10から車体20側へ架け渡したドアハーネスW/Hは車体パネルに穿設した貫通孔を通すことなく、車体インナーパネル22の室内面側へ配索することができる。また、車体20側に外装保護材40を固定するための係止孔等の加工を施すことなく、クリップ35のみで外装保護材40を車体20に固定することができる。
【0033】
前記構成によれば、車体20の車体アウターパネル21と車体インナーパネル22とを接合したフランジ23に、ドアハーネスW/Hを通した外装保護材40を被せることにより、フランジ23を乗り越えてドアハーネスW/Hを車体20の車体アウターパネル21側から車体インナーパネル22側へ配索することができ、車体インナーパネル21側で車体20に配索されたワイヤハーネスと接続することができる。
よって、ドア10と車体20との間に架け渡すドア用ワイヤハーネスW/Hを車体20側のパネルに穿設した貫通孔に通す必要がなく、該ドアハーネスW/Hを通すグロメット30の車体パネルへクリップ35を用いてワンタッチで取り付けることができる。
【0034】
かつ、ドアハーネスW/Hをウエザーストリップ14よりも室内側を通しているため、ドアハーネスW/Hの架け渡し部分を防水構造とする必要がない。
さらにまた、オープニングトリム24の切欠き部分で露出したフランジ23に外装保護材40のフランジ外嵌部40cを外嵌してクリップ35で固定しているため、フランジ23に取り付けた外装保護材40をオープニングトリム24から大きく突出することがなく、乗員との接触を防止でき、かつ、意匠的にも良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態のワイヤハーネスの配索構造を示す斜視図である。
【図2】車体パネルのフランジへのグロメット取付方法を示す図面である。
【図3】外装保護材を車体パネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図4】外装保護材の外カバーを示す斜視図である。
【図5】外装保護材の内カバーを示す斜視図である。
【図6】従来例を示す図面である。
【符号の説明】
【0036】
10 ドア
11 ドアアウターパネル
12 ドアインナーパネル
14 ウエザーストリップ
20 車体
21 車体アウターパネル
22 車体インナーパネル
23 フランジ
24 オープニングトリム
30 グロメット
31 蛇腹筒部
35 金属製のクリップ
40 外装保護材
40c フランジ外嵌部
41 外カバー
42 内カバー
42g 窪み
W/H ドアハーネス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアインナーパネル側から車体側へとウエザーストリップより室内側を通して架け渡たすドアハーネスを車体側において挿通保持し、車体のドア対向面から突出したフランジを乗り越えて車体インナーパネルの内面側へと配索する外装保護材を備え、
前記外装保護材は、車体アウターパネルと車体インナーパネルとの接合部のフランジに外嵌するフランジ外嵌部を備え、該フランジ外嵌部を介して車体インナーパネルの室内面側に達する形状であり、前記フランジ外嵌部の車体当接側に凹状の窪みに金属製のクリップを内嵌固定し、該金属製クリップで前記車体のフランジを挟持して車体に固定する構成としていることを特徴とするドアハーネスの配索構造。
【請求項2】
前記外装保護材は、前記ドアハーネスのドアと車体との渡り部分に外嵌するグロメットの車体側に連結する外カバーと内カバーとからなり、前記内カバーに前記凹状の窪みを設け、該窪み内に前記クリップを固定しており、該外装保護材は前記クリップのみで車体側パネルに固定している請求項1に記載のドアハーネスの配索構造。
【請求項3】
前記外カバーと内カバーの内部に前記ドアハーネスの電線群を並列配線して挿通している請求項1または請求項2に記載のドアハーネスの配索構造。
【請求項4】
前記グロメットの蛇腹筒部は、ドアインナーパネルの室内面側より引き出し、ウエザーストリップより室内側を通して車体パネルへと架け渡し、車体側ではウエザーストリップとの当接位置より車室側のドア対向面に位置させ、該蛇腹筒部の車体側先端に前記外装保護材を連結し、ドア側パネルの貫通孔および車体側パネルの貫通孔を貫通させずに配索している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のドアハーネスの配索構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−222005(P2008−222005A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−62523(P2007−62523)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】