説明

ドア開閉アシスト装置

【課題】 アシストモードでの操作から簡単な操作で自動動作への切り替え入力を行うことができるドア開閉アシスト装置を提供すること。
【解決手段】 車両ドアの操作力をアシストするモータ1と、車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出するトルクセンサ10と、ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、モータ1の駆動指令値を演算し、制御するドア開閉制御演算部81を備え、ドアノブを叩く動作を検出する圧力センサ17を設け、ドア開閉制御演算部81は、圧力センサ17によりドアノブを叩く動作を検出すると、自動的にドアを開閉させる駆動指令値を出力する制御へ切り替えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のドアを軽い力で操作できるようアクチュエータの力をアシストするドア開閉アシスト装置の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
目標電流信号設定手段、加速度演算手段、加速度係数発生手段、速度係数発生手段、補正手段、偏差演算手段、駆動制御手段からなる制御手段を備え、トルク信号に対応した目標電流信号、加速度信号に対応した加速度係数、及び速度信号に対応した速度係数に対応した補正信号を発生し、補正信号に基づいて電動機を駆動してアシスト力(開閉補助力)を発生し、小さい操作力でドアを操作できるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、開閉スイッチが操作されると電磁クラッチを接続するとともに電動モータを起動してスライドドアを自動的に開閉させているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平9−328957号公報(第2−11頁、全図)
【特許文献2】特開2006−22513号公報(第2−12頁、全図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来においては、自動でスライドさせる場合には、スイッチ入力でよいが、開閉する操作力にアシスト力を付与する場合と、自動でスライドさせる場合の両方を備えさせる場合には、どのような入力をした際に自動でスライドさせるかが問題であった。
【0005】
詳細に説明する。
自動スライドは人や物との接触等を考慮し、低速にならざるを得ないため、操作に面倒なスイッチ入力にすると、アシストモードによる開閉操作に近い時間が、スイッチ入力だけで経過してしまい、利便性を大きく損ねてしまう。
そのため、特にアシストモードから自動スライドモードへの変更の操作入力は問題となっていた。
【0006】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、アシストモードでの操作から簡単な操作で自動動作への切り替え入力を行うことができるドア開閉アシスト装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明では、車両ドアの操作力をアシストするアクチュエータと、車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出する操作力検出手段と、前記ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、前記アクチュエータの駆動指令値を演算し、制御するドア制御手段と、を備え、ドアノブを叩く動作を検出する動作入力検出手段を設け、前記ドア制御手段は、前記動作入力検出手段によりドアノブを叩く動作を検出すると、自動的にドアを開閉させる駆動指令値を出力する制御へ切り替える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
よって、本発明にあっては、アシストモードでの操作から簡単な操作で自動動作への切り替え入力を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明のドア開閉アシスト装置を実現する実施の形態を、請求項1に対応する実施例1と、請求項1,2に対応する実施例2と、請求項1,3に対応する実施例3、請求項1,4に対応する実施例4、請求項1,5に対応する実施例5、請求項5,6に対応する実施例6、請求項5,7に対応する実施例7、請求項5,8に対応する実施例8、請求項1〜9に対応する実施例9、請求項1〜10に対応する実施例10、請求項10,11に対応する実施例11、請求項10,12に対応する実施例12に基づいて説明する。
【実施例1】
【0010】
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のドア開閉アシスト装置の概略を示す説明図である。図2は実施例1のドア開閉アシスト装置を車両に搭載した車両の説明図である。図3は実施例1のドア開閉アシスト装置のトルクセンサ及び圧力センサの説明図である。
【0011】
実施例1のドア開閉アシスト装置は、モータ1、減速機構2a〜2e、駆動プーリ3、ガイドプーリ4a,4b、駆動アーム5、スライドドア6、支持部材7、位置センサ71、コントローラ8、クラッチ16を主要な構成としている。
モータ1は、コントローラ8の制御により、出力軸へアシストのための駆動力を出力する。
減速機構のギア2a〜2eは、ギアの歯数の比により、モータ1の出力に対して、一定の減速を行い、その減速した分、大きなトルクを得る。
【0012】
駆動プーリ3は、減速機構のギア2a〜2eに係合して所定の回転速度で回転するとともに、ベルト9を回転させる。
ガイドプーリ4a,4bは、自由回転により、ベルト9を設定した経路に張り渡しつつ、スムーズに回転させる。
駆動アーム5は、一端を支持部材7に取り付け、他端をスライドドア6に取り付け、支持部材7の移動する力をスライドドア6に伝達する。
スライドドア6は、図2に示すように車両の側面で、回動する開閉ではなく、車両の側面に沿ってスライド移動することにより開閉するドアである。(以下、ドアと記載の場合は、スライドドア6を指すものとする)
【0013】
支持部材7は、ベルト9に固定され、ベルト9の回転する力を駆動アーム5に伝達する。
なお、支持部材7の内部には、支持部材7の位置を検出することで、スライドドア6の開閉位置を検出する位置センサ71を設ける。
クラッチ16は、コントローラ8の制御によって、減速機構のギア2a〜2eのギア2bとギア2cの間の回転伝達のオンオフ切替を行う。
【0014】
本実施例1では、図2に示すように、ドアの操作力の検出をドアノブ部分に設けたトルクセンサ10により行う。
トルクセンサ10は、基板11、ブラシ12、ドアノブ13、バネ14により主に構成されている。
基板11は、ブラシ12との接触位置の変化を抵抗の変化として検出する。
ブラシ12は、ドアノブ13のドア内部に基端側を取り付けられ、基板11に先端部が接触し、ドアノブ13のスライドする動きにともなって、基板11に接触したまま、スライドする。
【0015】
ドアノブ13は、ドアの開閉の際に操作者が持ち、開、閉のそれぞれの方向に力を加える部分であり、本実施例1では、ドアノブ13は、開、閉のそれぞれの方向に所定の量スライドする構造である。
バネ14は、ドアノブ13を開閉の中立位置に保持させるよう力を加えており、操作によりドアノブ13に開、閉いずれかの方向の力を加えると、ばね性に応じた変位量を生じるものである。
【0016】
つまり、操作力が加えられるドアノブ13をバネ14で中立位置に保持し、ドアノブ13に取り付けたブラシ12と基板11が摺動式のポテンショメータを構成することで、ポテンショメータで検出される位置変化は、バネ14の圧縮もしくは引っ張りの変位量に相当するため、ドアノブへ加えられる操作力が検出されるのである。
【0017】
また、実施例1では、図2に示すように、ドアノブの部分を軽く叩く操作入力をすると、これを検知する圧力センサ17を設けている。
【0018】
コントローラ8は、トルクセンサ10、位置センサ71の検出情報を処理して、その結果に基づいてモータ1を制御する。
図4に示すのは、ドア開閉アシスト装置のコントローラ8のブロック図である。
コントローラ8は、ドア開閉制御演算部81とモータ駆動制御部82を主要な構成としている。
ドア開閉制御演算部81は、トルクセンサ10からのドア開閉操作力と、位置センサ71からのドア位置からアシスト力を演算して、駆動指令値を出力する。
また、ドア開閉制御演算部81は、所定の操作入力があると、自動でドアをスライドさせる動作モードになり、ドアを自動制御する。
モータ駆動制御部82は、駆動指令値に従って、モータ1を駆動させる。
【0019】
図5に示すのは、実施例1のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分のブロック図である。
ドア開閉制御演算部81は、駆動指令値演算部811を主要な構成としている。
駆動指令値演算部811は、圧力センサ17による叩く力の操作入力に基づき、自動モードへの切り替えと、所定の一定速度でのドア動作を行うよう駆動指令値を出力する。
【0020】
次に作用を説明する。
[アシスト制御処理]
実施例1のドア開閉アシスト装置では、トルクセンサ10で検出するドアの開閉操作力、位置センサ71で検出するドアの開閉位置、そして、演算で求める実ドア速度により得るに応じて、理想ドアを操作するように軽い操作が行えるように駆動指令値を演算し、モータ1を駆動してアシストを行う。
【0021】
[自動スライドモードへの切り替え作用]
図6は実施例1のドア開閉アシスト装置におけるドアを叩く力、駆動指令値のタイムチャートである。
実施例1では、圧力センサ17で検出するドアを叩く力が所定の閾値を超えると、自動スライドモードの操作入力であると判断し(図6(a)参照)、自動スライドモードへ切り替える。
自動スライドモードでは、所定の駆動指令値が出力される(図6(b)参照)。
【0022】
このように、自動スライドモードへの移行切り替えを、ドアを叩く操作にすると、ドア開閉を行い、アシスト力を得た状態から、すぐに且つ容易な操作で、切り替える入力を行うことができる。
【0023】
次に効果を説明する。
実施例1のドア開閉アシスト装置にあっては、以下の効果を有する。
【0024】
(1)車両ドアの操作力をアシストするモータ1と、車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出するトルクセンサ10と、ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、モータ1の駆動指令値を演算し、制御するドア開閉制御演算部81を備え、ドアノブを叩く動作を検出する圧力センサ17を設け、ドア開閉制御演算部81は、圧力センサ17によりドアノブを叩く動作を検出すると、自動的にドアを開閉させる駆動指令値を出力する制御へ切り替えるため、アシストモードでの操作から簡単な操作で自動動作への切り替え入力を行うことができる。
【実施例2】
【0025】
実施例2は、ドアノブを叩いた力のピーク値により駆動指令値を演算する例である。
構成を説明する。
図7は実施例2のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分である駆動指令値演算部83のブロック図である。
【0026】
実施例2の駆動指令値演算部83は、ゼロ出力部831、比較器832、演算部833、ピーク検出部834、メモリ部835、駆動指令値演算テーブル836を主要な構成にしている。
ゼロ出力部831は、比較値0を記憶し、出力する。
比較器832は、圧力センサ17からの叩く力の検出値が0と同じになったかどうかを比較し、0となったならば1を出力し、それ以外は0が出力される。
演算部833は、比較器832の1演算前の出力を出力する。
ピーク検出部834は、圧力センサ17からの叩く力の検出値のピーク値を検出し、演算部833から0が入力されるとピーク測定を行い、1が入力されるとリセットする。
メモリ部835は、比較器832から0が入力されるとホールドを解除し、1が入力されるとホールド、つまりピーク検出部834からのピーク値を保存する。
【0027】
駆動指令値演算テーブル836は、ドアを叩く力のピーク値に基づいて駆動指令値を出力する。
図8は実施例2の駆動指令値演算テーブルの説明グラフ図である。
駆動指令値演算テーブル836は、図8に示すように、センサノイズによる誤動作を防ぐために検出値が小さい範囲では、駆動指令値を0とし、予め設定した電動スライドドア動作速度に基づいて、検出値に応じて、駆動指令値を増加し、所定値で一定の値となるようにしている。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0028】
作用を説明する。
[ドア開閉速度を叩く動作で入力する作用]
図9は実施例2におけるドアノブを叩く力、駆動指令値のタイムチャートである。
実施例2では、図9に示すように、ドアノブを叩く動作を行うと、その叩く力を圧力センサ17で検出し、検出値が0になった時点で、比較器832から1が出力される。すると、メモリ部835では、そのピーク値がホールドされ、このピーク値に応じた駆動指令値が駆動指令値演算テーブル836によって出力される。そして、その次に演算で、演算部833からピーク検出部834へ1が入力され、ピーク値演算がリセットされる。
そして次に検出値が0を超える際に、メモリ部835へ0が入力されホールドが解除される。
【0029】
そのため、図9に示すように、ドアを叩く力のピークの強弱に応じた駆動指令値が出力される。よって、電動スライドドアの動作中に速度が遅いと感じた場合に、それまでよりも強い力でドアノブを叩くことにより、ドア開閉速度を速くすることができる。
【0030】
効果を説明する。
実施例2のドア開閉アシスト装置は、上記(1)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(2)駆動指令値演算部83は、圧力センサ17によるドアノブを叩く動作の検出値のピークを演算するピーク検出部834と、ピーク検出部834のピーク値を一時的に保持するメモリ部835と、メモリ部835で保持したピーク値に応じた駆動指令値を出力する駆動指令値演算テーブル836を備えるため、ドアノブを叩く力の大きさにより、スライドドアの動作速度を容易な操作入力で変更することができ、良好な操作性を得ることができる。
その他作用効果は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例3】
【0031】
実施例3は、ドアノブを叩いた力の力積により駆動指令値を演算する例である。
構成を説明する。
図10は実施例3のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分である駆動指令値演算部84のブロック図である。
【0032】
実施例3の駆動指令値演算部84は、ゼロ出力部841、比較器842、演算部843、積分器844、メモリ部845、駆動指令値演算テーブル846を主要な構成にしている。
ゼロ出力部841は、比較値0を記憶し、出力する。
比較器842は、圧力センサ17からの叩く力の検出値が0と同じになったかどうかを比較し、0となったならば1を出力し、それ以外は0が出力される。
演算部843は、比較器842の1演算前の出力を出力する。
積分器844は、圧力センサ17からの叩く力の検出値の積分演算を行い、力積値を検出し、演算部843から0が入力されると積分演算を行い、1が入力されるとリセットする。
メモリ部845は、比較器842から0が入力されるとホールドを解除し、1が入力されるとホールド、つまり積分器844からの力積値を保存する。
【0033】
駆動指令値演算テーブル846は、ドアを叩く力の力積値に基づいて駆動指令値を出力する。
図11は実施例3の駆動指令値演算テーブルの説明グラフ図である。
駆動指令値演算テーブル846は、図11に示すように、センサノイズによる誤動作を防ぐために検出値が小さい範囲では、駆動指令値を0とし、予め設定した電動スライドドア動作速度に基づいて、検出値に応じて、駆動指令値を増加し、所定値で一定の値となるようにしている。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0034】
作用を説明する。
[ドア開閉速度を叩く動作で入力する作用]
図12は実施例3におけるドアノブを叩く力、力積値、駆動指令値のタイムチャートである。
実施例3では、図12に示すように、ドアノブを叩く動作を行うと、その叩く力を圧力センサ17で検出し、検出値が0になった時点で、比較器842から1が出力される。すると、メモリ部845では、その力積値がホールドされ、この力積値に応じた駆動指令値が駆動指令値演算テーブル846によって出力される。そして、その次に演算で、演算部843から積分器844へ1が入力され、積分演算がリセットされる。
そして次に検出値が0を超える際に、メモリ部845へ0が入力されホールドが解除される。
【0035】
そのため、図12に示すように、ドアを叩く力の強弱、入力時間に応じた駆動指令値が出力される。よって、電動スライドドアの動作中に速度が遅いと感じた場合に、それまでよりも強い力、あるいは弱くても長い時間入力となる叩き方でドアノブを叩くことにより、ドア開閉速度を速くすることができる。
【0036】
効果を説明する。
実施例3のドア開閉アシスト装置は、上記(1)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(3)駆動指令値演算部84は、圧力センサ17によるドアノブを叩く動作の検出値の力積を演算する積分器844と、積分器844の力積値を一時的に保持するメモリ部845と、メモリ部845で保持した力積値に応じた駆動指令値を出力する駆動指令値演算テーブル846を備えるため、ドアノブを叩く力の大きさ、加え方によりスライドドアの動作速度を容易な操作入力で変更することができ、良好な操作性を得ることができる。
その他作用効果は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例4】
【0037】
実施例4はドアノブを叩いた回数により駆動指令値を演算する例である。
構成を説明する。
図13は実施例4のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分である駆動指令値演算部85のブロック図である。
【0038】
実施例4の駆動指令値演算部85は、回数検出部851、タイマ852、所定時間出力部853、比較器854、メモリ部855、駆動指令値演算テーブル856を主要な構成にしている。
回数検出部851は、ドアを叩く力を検出した際に、最初の入力から所定時間内に叩いた回数を検出する。
タイマ852は、時間の経過をカウントする。
所定時間出力部853は、予め設定した所定時間を出力する。
比較器854は、最初の入力からの所定時間が経過したかどうかを比較し、所定時間となったならば1を出力し、それ以外は0が出力される。
メモリ部855は、比較器854から0が入力されるとホールドを解除し、1が入力されるとホールド、つまり回数検出部851からの回数値を保存する。
【0039】
駆動指令値演算テーブル856は、ドアを叩く回数に基づいて駆動指令値を出力する。
図14は実施例4の駆動指令値演算テーブルの説明グラフ図である。
駆動指令値演算テーブル856は、図14に示すように、センサノイズによる誤動作を防ぐためにドアを叩いた回数値が小さい範囲では、駆動指令値を0とし、予め設定した電動スライドドア動作速度に基づいて、ドアを叩いた回数値に応じて、駆動指令値を増加し、所定値で一定の値となるようにしている。
また、実施例4では、駆動指令値の最大値を5等分している。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0040】
作用を説明する。
[ドア開閉速度を叩く回数動作で入力する作用]
図15は実施例4におけるドアノブを叩く力、叩く回数、駆動指令値のタイムチャートである。
実施例4では、図15に示すように、ドアノブを叩く動作を行うと、その叩く力を圧力センサ17で検出し、最初の入力から所定時間が経過した時点で、比較器854から1が出力される。すると、メモリ部855では、その叩く回数値がホールドされ、この回数値に応じた駆動指令値が駆動指令値演算テーブル856によって出力される。そして、その次に演算で、比較器854からタイマ852へ1が入力され、時間カウントがリセットされる。
【0041】
そのため、図15に示すように、ドアを叩く回数に応じた駆動指令値が出力される。よって、電動スライドドアの動作中に速度が遅いと感じた場合に、それまでよりも多い回数、ドアノブを叩くことにより、ドア開閉速度を速くすることができる。
【0042】
効果を説明する。
実施例4のドア開閉アシスト装置は、上記(1)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(4)駆動指令値演算部85は、圧力センサ17によるドアノブを叩く動作の検出回数を演算する回数検出部851と、回数検出部851の所定時間内の回数値を一時的に保持するメモリ部855と、メモリ部855で保持した回数値に応じた駆動指令値を出力する駆動指令値演算テーブル856を備えるため、ドアノブを叩く回数によりスライドドアの動作速度を容易な操作入力で変更することができ、良好な操作性を得ることができる。
また、最大駆動指令値を5等分し、ドアノブを叩く回数で変更することにより、目標とするドア速度に設定することを容易にできる。
その他作用効果は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例5】
【0043】
実施例5はドアノブを叩いたことを検出すると所定の目標速度を出力し、実速度との差分をとり、所定ゲインをかけることで駆動指令値を演算する例である。
構成を説明する。
図16は実施例5のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分のブロック図である。
【0044】
実施例5におけるドア開閉制御演算部81は、駆動指令値演算部86、目標速度演算部18、実ドア速度検出部19を主要な構成としている。
駆動指令値演算部86は、加算器861と乗算器862を主要な構成としている。
加算器861は、目標速度から実ドア速度を減算する。
乗算器862は、目標速度から実ドア速度との偏差にゲインを乗じる。
目標速度演算部18は、ドアノブを叩いた事が検出されると、所定の目標速度を出力する。
実ドア速度検出部19は、位置センサ71で検出したドア位置の実値からドア速度の実値を演算する。
【0045】
作用を説明する。
[ドア開閉速度を叩くことで自動動作を行わせる作用]
図17は実施例5におけるドアノブを叩く力、速度、駆動指令値のタイムチャートである。
実施例5では、図17に示すように、ドアノブを叩く動作を行うと、その叩く力を圧力センサ17で検出し、所定閾値を超えることで目標速度演算部18から目標速度が出力される。
そして、目標速度から実ドア速度との偏差にゲインを乗じた駆動指令値が出力され、ドアの自動的な動作が行われる。
そのため、応答性よく自動的な動作が行われ、図17に示すように目標速度になるよう速く立ち上がり、より操作感のよいドアの自動的な動作にできる。
【0046】
効果を説明する。
実施例5のドア開閉アシスト装置は、上記(1)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(5)実ドア速度を検出する実ドア速度検出部19を設け、ドア開閉制御演算部81は、圧力センサ17によるドアノブを叩く動作の検出があると目標ドア速度を出力する目標速度演算部18と、目標ドア速度と実ドア速度の偏差にゲインを乗じて駆動指令値を演算する駆動指令値演算部86を備えるため、ドアノブを叩く操作入力により、目標ドア速度と実ドア速度の偏差にゲインを乗じフィードバック制御を行い、速度の立ち上がりの速い自動スライド動作を行うことができ、良好な操作性を得ることができる。
【実施例6】
【0047】
実施例6は、ドアノブを叩いた力のピーク値により目標速度を演算し、実速度との差分をとり、所定ゲインをかけることで駆動指令値を演算する例である。
構成を説明する。
図18は実施例6のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分のブロック図である。
【0048】
実施例6におけるドア開閉制御演算部81は、ドア開閉制御演算部86、目標速度演算部20、実ドア速度検出部19を主要な構成としている。
ドア開閉制御演算部86、実ドア速度検出部19は実施例5と同様であるので説明を省略する。
目標速度演算部20は、ゼロ出力部201、比較器202、ピーク検出部203、演算部204、メモリ部205、目標速度演算テーブル206を主要な構成にしている。
ゼロ出力部201は、比較値0を記憶し、出力する。
比較器202は、圧力センサ17からの叩く力の検出値が0と同じになったかどうかを比較し、0となったならば1を出力し、それ以外は0が出力される。
ピーク検出部203は、圧力センサ17からの叩く力の検出値のピーク値を検出し、演算部204から0が入力されるとピーク測定を行い、1が入力されるとリセットする。
演算部204は、比較器202の1演算前の出力を出力する。
メモリ部205は、比較器202から0が入力されるとホールドを解除し、1が入力されるとホールド、つまりピーク検出部203からのピーク値を保存する。
【0049】
目標速度演算テーブル206は、ドアを叩く力のピーク値に基づいて目標速度を出力する。
図19は実施例6の目標速度演算テーブルの説明グラフ図である。
目標速度演算テーブル206は、図19に示すように、センサノイズによる誤動作を防ぐために検出値が小さい範囲では、目標速度を0とし、予め設定した電動スライドドア動作速度に基づいて、検出値に応じて、目標速度を増加し、所定値で一定の値となるようにしている。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0050】
作用を説明する。
[ドア開閉速度を叩くピーク値で目標速度を入力する作用]
図20は実施例6のドア開閉アシスト装置の自動動作モードにおけるドアを叩く力、ドア速度、駆動指令値のタイムチャートである。
実施例6では、図20に示すように、ドアノブを叩く動作を行うと、その叩く力を圧力センサ17で検出し、検出値が0になった時点で、比較器202から1が出力される。すると、メモリ部205では、そのピーク値がホールドされ、このピーク値に応じた目標速度が目標速度演算テーブル206によって出力される。そして、その次に演算で、演算部204からピーク検出部203へ1が入力され、ピーク値演算がリセットされる。
そして次に検出値が0を超える際に、メモリ部205へ0が入力されホールドが解除される。
【0051】
そして、このようにして演算された目標速度と実ドア速度との偏差に応じて、駆動指令値演算部86において、駆動指令値が演算される。
そのため、図20に示すように、ドアを叩く力のピークの強弱に応じた目標速度が設定され、これに基づき駆動指令値が出力される。よって、電動スライドドアの動作中に速度が遅いと感じた場合に、それまでよりも強い力でドアノブを叩くことにより、ドア開閉速度を速くすることができる。
【0052】
効果を説明する。
実施例6のドア開閉アシスト装置は、上記(1),(5)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(6)目標速度演算部20は、圧力センサ17によるドアノブを叩く動作の検出値のピークを演算するピーク検出部203と、ピーク検出部203のピーク値を一時的に保持するメモリ部205と、メモリ部205で保持したピーク値に応じた目標速度を出力する目標速度演算テーブル206を備えるため、ドアノブを叩く力の大きさにより、スライド動作速度を変更でき、良好な操作性を得ることができる。
【実施例7】
【0053】
実施例7は、ドアノブを叩いた力の力積により目標速度を演算し、実速度との差分をとり、所定ゲインをかけることで駆動指令値を演算する例である。
構成を説明する。
図21は実施例7のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分のブロック図である。
【0054】
実施例7におけるドア開閉制御演算部81は、ドア開閉制御演算部86、目標速度演算部21、実ドア速度検出部19を主要な構成としている。
ドア開閉制御演算部86、実ドア速度検出部19は実施例5と同様であるので説明を省略する。
目標速度演算部21は、ゼロ出力部211、比較器212、演算部213、積分器214、メモリ部215、目標速度演算テーブル216を主要な構成にしている。
ゼロ出力部211は、比較値0を記憶し、出力する。
比較器212は、圧力センサ17からの叩く力の検出値が0と同じになったかどうかを比較し、0となったならば1を出力し、それ以外は0が出力される。
演算部213は、比較器842の1演算前の出力を出力する。
積分器214は、圧力センサ17からの叩く力の検出値の積分演算を行い、力積値を検出し、演算部213から0が入力されると積分演算を行い、1が入力されるとリセットする。
メモリ部215は、比較器212から0が入力されるとホールドを解除し、1が入力されるとホールド、つまり積分器214からの力積値を保存する。
【0055】
目標速度演算テーブル216は、ドアを叩く力の力積値に基づいて目標速度を出力する。
図22は実施例7の目標速度演算テーブルの説明グラフ図である。
目標速度演算テーブル216は、図22に示すように、センサノイズによる誤動作を防ぐために検出値が小さい範囲では、目標速度を0とし、予め設定した電動スライドドア動作速度に基づいて、検出値に応じて、目標速度を増加し、所定値で一定の値となるようにしている。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0056】
作用を説明する。
[ドア開閉速度を叩く動作で入力する作用]
図23は実施例7におけるドアを叩く力、力積、速度、駆動指令値のタイムチャートである。
実施例7では、図23に示すように、ドアノブを叩く動作を行うと、その叩く力を圧力センサ17で検出し、検出値が0になった時点で、比較器212から1が出力される。すると、メモリ部215では、その力積値がホールドされ、この力積値に応じた目標速度が目標速度演算テーブル216によって出力される。そして、その次に演算で、演算部213から積分器214へ1が入力され、積分演算がリセットされる。
次に検出値が0を超える際に、メモリ部215へ0が入力されホールドが解除される。
そして、このようにして演算された目標速度と実ドア速度との偏差に応じて、駆動指令値演算部86において、駆動指令値が演算される。
【0057】
そのため、図23に示すように、ドアを叩く力の強弱、入力時間に応じた目標速度が設定され、これに基づいて、駆動指令値が出力される。よって、電動スライドドアの動作中に速度が遅いと感じた場合に、それまでよりも強い力、あるいは弱くても長い時間入力となる叩き方でドアノブを叩くことにより、ドア開閉速度を速くすることができる。
【0058】
効果を説明する。
実施例7のドア開閉アシスト装置は、上記(1),(5)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(7)目標速度演算部21は、圧力センサ17によるドアノブを叩く動作の検出値の力積を演算する積分器214と、積分器214の力積値を一時的に保持するメモリ部215と、メモリ部215で保持した力積値に応じた目標速度を出力する目標速度演算テーブル216を備えるため、ドアノブを叩く力の大きさ、加え方によりスライドドアの動作速度を容易な操作入力で変更することができ、良好な操作性を得ることができる。
その他作用効果は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例8】
【0059】
実施例8は、ドアノブを叩いた回数により目標速度を演算し、実速度との差分をとり、所定ゲインをかけることで駆動指令値を演算する。
構成を説明する。
図24は実施例8のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分のブロック図である。
【0060】
実施例8におけるドア開閉制御演算部81は、ドア開閉制御演算部86、目標速度演算部22、実ドア速度検出部19を主要な構成としている。
ドア開閉制御演算部86、実ドア速度検出部19は実施例5と同様であるので説明を省略する。
目標速度演算部22は、回数検出部221、タイマ222、所定時間出力部223、比較器224、メモリ部225、目標速度演算テーブル226を主要な構成にしている。
回数検出部221は、ドアを叩く力を検出した際に、最初の入力から所定時間内に叩いた回数を検出する。
タイマ222は、時間の経過をカウントする。
所定時間出力部223は、予め設定した所定時間を出力する。
比較器224は、最初の入力からの所定時間が経過したかどうかを比較し、所定時間となったならば1を出力し、それ以外は0が出力される。
メモリ部225は、比較器224から0が入力されるとホールドを解除し、1が入力されるとホールド、つまり回数検出部221からの回数値を保存する。
【0061】
目標速度演算テーブル226は、ドアを叩く回数に基づいて目標速度を出力する。
図25は実施例8の目標速度演算テーブルの説明グラフ図である。
目標速度演算テーブル226は、図25に示すように、センサノイズによる誤動作を防ぐためにドアを叩いた回数値が小さい範囲では、目標速度を0とし、予め設定した電動スライドドア動作速度に基づいて、ドアを叩いた回数値に応じて、目標速度を増加し、所定値で一定の値となるようにしている。
また、実施例8では、目標速度の最大値を5等分している。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0062】
作用を説明する。
[ドア開閉速度を叩く回数動作で入力する作用]
図26は実施例8におけるドアを叩く力、力積、速度、駆動指令値のタイムチャートである。
実施例8では、図26に示すように、ドアノブを叩く動作を行うと、その叩く力を圧力センサ17で検出し、最初の入力から所定時間が経過した時点で、比較器224から1が出力される。すると、メモリ部225では、その叩く回数値がホールドされ、この回数値に応じた目標速度が目標速度演算テーブル226によって出力される。そして、その次に演算で、比較器224からタイマ222へ1が入力され、時間カウントがリセットされる。
【0063】
そして、このようにして演算された目標速度と実ドア速度との偏差に応じて、駆動指令値演算部86において、駆動指令値が演算される。
そのため、図26に示すように、ドアを叩く回数に応じた目標速度が出力され、これに基づいて駆動指令値が出力される。よって、電動スライドドアの動作中に速度が遅いと感じた場合に、それまでよりも多い回数、ドアノブを叩くことにより、ドア開閉速度を速くすることができる。
【0064】
効果を説明する。
実施例8のドア開閉アシスト装置は、上記(1),(5)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(8)目標速度演算部22は、圧力センサ17によるドアノブを叩く動作の検出回数を演算する回数検出部221と、回数検出部221の所定時間内の回数値を一時的に保持するメモリ部225と、メモリ部225で保持した回数値に応じた目標速度を出力する目標速度演算テーブル226を備えるため、ドアノブを叩く回数によりスライドドアの目標速度を容易な操作入力で変更することができ、良好な操作性を得ることができる。
また、最大目標速度を5等分し、ドアノブを叩く回数で変更することにより、目標とするドア速度に設定することを容易にできる。
その他作用効果は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例9】
【0065】
実施例9は、ドアノブを叩いた力は、ハイパスフィルタを通した後の信号を用いるようにした例である。
構成を説明する。
図27は実施例9のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分の一部ブロック図である。
実施例9では、圧力センサ17からの入力をハイパスフィルタ23に通すようにしている。
ハイパスフィルタ23は、入力値の高周波成分を通過させ、中低周波数成分をカットする。
その後の制御構成は、実施例1〜実施例8のいずれの構成であってもよい。
【0066】
作用を説明する。
[確実にドアノブを叩く操作入力を検出する作用]
図28は実施例9のドア開閉アシスト装置におけるドアを叩く力のタイムチャートである。
実施例9では、図28に示すように、ドアを自動開閉する動作をさせる条件を、ドアノブを叩くことにより確実に限定する。つまり、図28右側に示すように、ゆっくりドアノブに触った場合の信号をハイパスフィルタ23によって抑える。よって明確にドアノブを叩く操作入力を検出することができ、容易な操作で確実に自動的なスライドドア動作を行わせることができる。
【0067】
効果を説明する。
実施例9のドア開閉アシスト装置にあっては、上記(1)〜(8)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(9)圧力センサ17で検出した値の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ23を設けたため、自動的なスライドドア動作開始を確実にドアノブを叩く動作に限定することができ、誤動作を防ぐことができる。
その他作用効果は、実施例1〜実施例8と同様であるので説明を省略する。
【実施例10】
【0068】
実施例10は、ドアノブを所定時間内に数回叩くと駆動指令値の出力を許可する例である。
図29は実施例10のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分の一部ブロック図である。
実施例10におけるドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分は、ハイパスフィルタ23、動作許可判定部24、駆動指令値演算部811で構成される。
動作許可判定部24は、ドアノブを所定時間内に、数回叩くことにより動作許可を出力する。
なお、ハイパスフィルタ23は実施例9に、駆動指令値演算部811は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0069】
作用を説明する。
[ドアノブを叩く操作で動作許可を行う処理]
図30に示すのは、実施例10におけるドア開閉制御演算部81の動作許可判定部24で実行されるドアノブを叩く操作で動作許可を行う処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
【0070】
ステップS1では、ハイパスフィルタ23を通過した圧力センサ17の検出値が所定値を超えたかどうかを判断し、超えたならばステップS2へ進み、超えないならばステップS18へ進む。
【0071】
ステップS2では、検出値の立ち上がり、立下りを検出したかどうかを判断し、検出したならばステップS3へ進み、検出しないならばステップS12へ進む。
【0072】
ステップS3では、タイマをリセットする。
【0073】
ステップS4では、タイマのカウント時間が第1所定時間を超えたかどうかを判断し、超えたならばステップS5へ進み、超えないならばステップS13へ進む。
【0074】
ステップS5では、タイマフラグをオンにする。
【0075】
ステップS6では、一周期前のタイマフラグがオンであるかどうかを判断し、オンであるならばステップS7へ進み、オフであるならばステップS14へ進む。
【0076】
ステップS7では、第1フラグをオンにする。
【0077】
ステップS8では、第2タイマをリセットし、第2フラグをオンにする。
【0078】
ステップS9では、第2タイマをカウントアップする。
【0079】
ステップS10では、第2タイマが第2所定時間を超えているかどうかを判断し、超えているならばステップS11へ進み、超えていないならばステップS15へ進む。
【0080】
ステップS11では、第2タイマをリセットし、第2フラグをオフ、許可フラグをオフにし、自動のドア動作を禁止する。
【0081】
ステップS12では、タイマをカウントアップする。
【0082】
ステップS13では、タイマフラグをオフにする。
【0083】
ステップS14では、第1フラグをオフにする。
【0084】
ステップS15では、一周期前の第2フラグがオンで且つ第1フラグがオンかどうかを判断し、条件成立ならばステップS16へ進み、不成立ならばステップS17へ進む。
【0085】
ステップS16では、許可フラグをオンにし、自動のドア動作を許可する。
【0086】
ステップS17では、許可フラグをオフにし、自動のドア動作を禁止する。
【0087】
ステップS18では、タイマをカウントアップする。
【0088】
ステップS19では、第2フラグがオンかどうかを判断し、オンならばステップS20へ進み、オフならばステップS21へ進む。
【0089】
ステップS20では、第2タイマのカウントをアップする。
【0090】
ステップS21では、許可フラグがオンかどうかを判断し、オンならばステップS22へ進み、オフならばステップS23へ進む。
【0091】
ステップS22では、許可フラグをオンにし、自動のドア動作を許可する。
【0092】
ステップS23では、許可フラグをオフにし、自動のドア動作を禁止する。
【0093】
[ドアノブを数回叩くことにより自動動作を許可する作用]
図31は実施例10におけるドアノブを叩く力、ドア位置、ドア速度、駆動指令値のタイムチャートである。図32は実施例10におけるタイマ、タイマフラグ、第1フラグ、第2タイマ、第2フラグ、許可フラグのタイムチャートである。
実施例10では、圧力センサ17の入力をハイパスフィルタ23に通過させた信号が得られると(図31(a)参照)、第1のタイマを起動させる(ステップS2→S3、図32(a)参照)。そして、第1のタイマが所定時間を経過した際(ステップS4→S5、図32(a)参照)、タイマフラグをオンにする(ステップS5、図32(b)参照)。
【0094】
そして、第2タイマをカウントアップする(ステップS9、図32(d)参照)。
そして、第2タイマが所定時間内に、2回目の所定値を超える検出値があると、第1フラグをオンにし(ステップS7、図32(c)参照)、第2フラグをオンにする(ステップS8、図32(e)参照)。
これにより、ステップS15で条件成立となり、駆動許可となる。
また、その後は、第2フラグと許可フラグがオン(ステップS19、S21)であることにより駆動許可が維持される(図32(e),(f)参照)。
つまり、図31(a)〜(c)に示すように、所定値を超えるドアノブを叩く操作入力があると、駆動許可がされて、駆動指令値が出力されるのである。
これにより、不意にドアノブを叩くことがあっても自動的にドアが開閉動作を開始してしまう誤動作の発生を防止することができる。
【0095】
効果を説明する。
実施例10のドア開閉アシスト装置にあっては、上記(1)〜(9)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(10)ドア開閉制御演算部81は、圧力センサ17によるドアノブを叩く複数回の動作検出があると駆動指令値の出力を許可する動作許可判定部24を備えるため、誤動作の発生を防止することができる。
【実施例11】
【0096】
実施例11は駆動指令値出力中にドアノブを1回叩くと、駆動指令値の出力を禁止する例である。
構成を説明する。
実施例11における構成は、図29に示す実施例10における構成と同様であるので、説明を省略する。
【0097】
作用を説明する。
[ドアノブを叩く操作で動作許可を行う処理及び動作中に動作禁止にする処理]
図33は、実施例11におけるドア開閉制御演算部81の動作許可判定部24で実行されるドアノブを叩く操作で動作許可を行う処理、及び動作中のドアノブを叩く操作で動作禁止にする処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
なお、図30のフローチャートと同様の処理であるステップについては、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0098】
ステップS31では、許可フラグがオンかどうかを判断し、オンならばステップS32へ進み、オフならばステップS8へ進む。
【0099】
ステップS32では、許可フラグをオフにし、動作を禁止する。実施例11では、駆動禁止の場合には、駆動指令値を0にする。
【0100】
[動作中に叩く操作入力で駆動指令値を0にする作用]
実施例11では、所定時間内の動作で、駆動許可を行い、自動的なドア動作を許可する。
そして、その自動的なドア動作中に、さらにドアノブを叩く操作入力があると(ステップS1〜S31)、駆動指令値を0にする動作禁止の処理を行う。
駆動指令値が0になることにより、ドア動作は停止する。
そのため、任意のドア位置で、ドアノブを叩くという容易な操作により、ドア開閉移動を止めることができ、操作の意図する動作に留めることが可能となる。よって、より操作者の意思通りの動作を行うドア開閉アシスト装置となる。
【0101】
効果を説明する。
実施例11のドア開閉アシスト装置は、上記(10)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(11)動作許可判定部24は、駆動指令値の出力許可中に、圧力センサ17によるドアノブを叩く動作検出があると、駆動指令値を0にして駆動を禁止するため、任意のドア位置で、ドアノブを叩くという容易な操作により、ドア開閉移動を止めることができ、止めることに関しても良好な操作感を得ることができる。
【実施例12】
【0102】
実施例12は、駆動指令値出力中にドアノブを1回叩くと、駆動指令値の出力を禁止する例である。
構成を説明する。
実施例12における構成は、図29に示す実施例10における構成と同様であるので、説明を省略する。
【0103】
作用を説明する。
[ドアノブを叩く操作で動作許可を行う処理及び動作中に動作禁止にする処理]
実施例12におけるドアノブを叩く操作で動作許可を行う処理及び動作中に動作禁止にする処理の流れは、図33に示す実施例11の処理と同様であるので、説明を省略する。
実施例12では、ステップS32における駆動禁止の場合には、目標速度を0にする。
【0104】
[動作中に叩く操作入力で目標速度を0にする作用]
実施例12では、所定時間内の動作で、駆動許可を行い、自動的なドア動作を許可する。
そして、その自動的なドア動作中に、さらにドアノブを叩く操作入力があると(ステップS1〜S31)、目標速度を0にする動作禁止の処理を行う。
目標速度が0になることにより、駆動指令値が制御され、ドア動作は停止する。この制御では、目標速度を0にすることにより、駆動指令値が遅れて追従する制御となるため、急激なドア停止とならず、スムーズにドア動作が停止する。
そのため、任意のドア位置で、ドアノブを叩くという容易な操作により、ドア開閉移動をスムーズに止めることができ、操作の意図する動作に留めることが可能となる。よって、より操作者の意思通りの動作を行うドア開閉アシスト装置となる。
【0105】
効果を説明する。
実施例12のドア開閉アシスト装置は、上記(10)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(12)動作許可判定部24は、駆動指令値の出力許可中に、圧力センサ17によるドアノブを叩く動作検出があると、目標速度を0にして駆動を禁止するため、任意のドア位置で、ドアノブを叩くという容易な操作により、ドア開閉移動をスムーズに止めることができ、止めることに関しても良好な操作感を得ることができる。
【0106】
以上、本発明のドア開閉アシスト装置を実施例1〜実施例12に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0107】
理想ドアとして設定する軽いドアは、一定質量とする必要はなく、例えば、操作初期、移動状態、操作終了期等で、又は非線形的に変わるようにしてもよい。
トルクセンサは、磁歪式のものであってもよい。
位置センサは、接触式や非接触式のものなどがあるが、精度を満たせば、どの方式、構成のものであってもよい。
実施例では、ドア位置をセンサで検出し、演算でドア速度の実値を得るようにしたが、ドア速度をセンサで検出するようにしてもよい。
ドア速度を検出する場合には、そのまま実値として使用するようにし、ドア加速度の場合には、積分によりドア速度の実値を求めるようにすればよい。
【0108】
ここで、本請求項及び本明細書に記載の「理想ドア」について説明しておく。
本請求項及び本明細書における理想ドアは、従来のように、スイッチあるいは操作を基点にして、自動的にドアが所定速度で開閉するようなものではなく、操作者の意思を強く反映して開閉されるドアを理想とする。
例えば、極端な例を言えば、家屋の建具である襖や障子は、軽く、開閉操作を途中で止めることで開度が変更される。
これは極端な例であり、実際には50kg程度のドアを軽い10kg程度することを理想とし、その上で、操作者が主体で操作意思が反映され、開閉操作を途中で止めることで開度が変更され、自然な軽いドアを操作しているフィーリングを得ることができるドアを理想とする。
このため、「理想ドア」とある場合には、質量などの値が上記のようなことを考慮して設定されたものを「理想ドア」とする。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本願は、移動体のドアへの利用のほか、建物のドアへの利用も容易である。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】実施例1のドア開閉アシスト装置の概略を示す説明図である。
【図2】実施例1のドア開閉アシスト装置を車両に搭載した車両の説明図である。
【図3】実施例1のドア開閉アシスト装置のトルクセンサ及び圧力センサの説明図である。
【図4】ドア開閉アシスト装置のコントローラのブロック図である。
【図5】実施例1のドア開閉制御演算部の自動スライドモード部分のブロック図である。
【図6】実施例1のドア開閉アシスト装置におけるドアを叩く力、駆動指令値のタイムチャートである。
【図7】実施例2のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部の自動スライドモード部分である駆動指令値演算部のブロック図である。
【図8】実施例2の駆動指令値演算テーブルの説明グラフ図である。
【図9】実施例2におけるドアノブを叩く力、駆動指令値のタイムチャートである。
【図10】実施例3のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部の自動スライドモード部分である駆動指令値演算部のブロック図である。
【図11】実施例3の駆動指令値演算テーブルの説明グラフ図である。
【図12】実施例3におけるドアノブを叩く力、力積値、駆動指令値のタイムチャートである。
【図13】実施例4のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部の自動スライドモード部分である駆動指令値演算部のブロック図である。
【図14】実施例4の駆動指令値演算テーブルの説明グラフ図である。
【図15】実施例4におけるドアノブを叩く力、叩く回数、駆動指令値のタイムチャートである。
【図16】実施例5のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部の自動スライドモード部分のブロック図である。
【図17】実施例5におけるドアノブを叩く力、速度、駆動指令値のタイムチャートである。
【図18】実施例6のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部の自動スライドモード部分のブロック図である。
【図19】実施例6の目標速度演算テーブルの説明グラフ図である。
【図20】実施例6のドア開閉アシスト装置の自動動作モードにおけるドアを叩く力、ドア速度、駆動指令値のタイムチャートである。
【図21】実施例7のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部の自動スライドモード部分のブロック図である。
【図22】実施例7の目標速度演算テーブルの説明グラフ図である。
【図23】実施例7におけるドアを叩く力、力積、速度、駆動指令値のタイムチャートである。
【図24】実施例8のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部の自動スライドモード部分のブロック図である。
【図25】実施例8の目標速度演算テーブルの説明グラフ図である。
【図26】実施例8におけるドアを叩く力、力積、速度、駆動指令値のタイムチャートである。
【図27】実施例9のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部81の自動スライドモード部分の一部ブロック図である。
【図28】実施例9のドア開閉アシスト装置におけるドアを叩く力のタイムチャートである。
【図29】実施例10のドア開閉アシスト装置のドア開閉制御演算部の自動スライドモード部分の一部ブロック図である。
【図30】実施例10におけるドア開閉制御演算部の動作許可判定部で実行されるドアノブを叩く操作で動作許可を行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図31】実施例10におけるドアノブを叩く力、ドア位置、ドア速度、駆動指令値のタイムチャートである。
【図32】実施例10におけるタイマ、タイマフラグ、第1フラグ、第2タイマ、第2フラグ、許可フラグのタイムチャートである。
【図33】実施例11におけるドア開閉制御演算部の動作許可判定部で実行されるドアノブを叩く操作で動作許可を行う処理、及び動作中のドアノブを叩く操作で動作禁止にする処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0111】
1 モータ
2a (減速機構の)ギア
2b (減速機構の)ギア
2c (減速機構の)ギア
2d (減速機構の)ギア
2e (減速機構の)ギア
3 駆動プーリ
4a,4b ガイドプーリ
5 駆動アーム
6 スライドドア
7 支持部材
71 位置センサ
8 コントローラ
81 ドア開閉制御演算部
82 モータ駆動制御部
9 ベルト
10 トルクセンサ
11 基板
12 ブラシ
13 ドアノブ
14 バネ
15 装置設置位置
16 クラッチ
17 圧力センサ
18 目標速度演算部
19 実ドア速度検出部
20 目標速度演算部
201 ゼロ出力部
202 比較器
203 ピーク検出部
204 演算部
205 メモリ部
206 目標速度演算テーブル
21 目標速度演算部
211 ゼロ出力部
212 比較器
213 演算部
214 積分器
215 メモリ部
216 目標速度演算テーブル
22 目標速度演算部
221 回数検出部
222 タイマ
223 所定時間出力部
224 比較器
225 メモリ部
226 目標速度演算テーブル
23 ハイパスフィルタ
24 動作許可判定部
81 ドア開閉制御演算部
811 駆動指令値演算部
82 モータ駆動制御部
83 駆動指令値演算部
831 ゼロ出力部
832 比較器
833 演算部
834 ピーク検出部
835 メモリ部
836 駆動指令値演算テーブル
84 駆動指令値演算部
841 ゼロ出力部
842 比較器
843 演算部
844 積分器
845 メモリ部
846 駆動指令値演算テーブル
85 駆動指令値演算部
851 回数検出部
852 タイマ
853 所定時間出力部
854 比較器
855 メモリ部
856 駆動指令値演算テーブル
86 駆動指令値演算部
861 加算器
862 乗算器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ドアの操作力をアシストするアクチュエータと、
車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出する操作力検出手段と、
前記ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、前記アクチュエータの駆動指令値を演算し、制御するドア制御手段と、
を備え、
ドアノブを叩く動作を検出する動作入力検出手段を設け、
前記ドア制御手段は、前記動作入力検出手段によりドアノブを叩く動作を検出すると、自動的にドアを開閉させる駆動指令値を出力する制御へ切り替える、
ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項2】
請求項1に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記ドア制御手段は、
前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く動作の検出値のピークを演算するピーク演算手段と、
前記ピーク演算手段のピーク値を一時的に保持するピーク値保持手段と、
ピーク値保持手段で保持したピーク値に応じた駆動指令値を出力する駆動指令値演算手段と、
を備えることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項3】
請求項1に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記ドア制御手段は、
前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く動作の検出値の力積を演算する力積演算手段と、
前記力積演算手段の力積値を一時的に保持する力積値保持手段と、
力積値保持手段で保持した力積値に応じた駆動指令値を出力する駆動指令値演算手段と、
を備えることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項4】
請求項1に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記ドア制御手段は、
前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く動作の検出回数を演算する検出回数演算手段と、
前記検出回数演算手段の所定時間内の回数値を一時的に保持する回数値保持手段と、
回数値保持手段で保持した回数値に応じた駆動指令値を出力する駆動指令値演算手段と、
を備えることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項5】
請求項1に記載のドア開閉アシスト装置において、
実ドア速度を検出する手段を設け、
前記ドア制御手段は、
前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く動作の検出があると目標ドア速度を出力する目標速度演算手段と、
目標ドア速度と実ドア速度の偏差にゲインを乗じて駆動指令値を演算する駆動指令値演算手段と、
を備えることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項6】
請求項5に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記目標速度演算手段は、
前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く動作の検出値のピークを演算するピーク演算手段と、
前記ピーク演算手段のピーク値を一時的に保持するピーク値保持手段と、
ピーク値保持手段で保持したピーク値に応じた目標速度を出力する手段と、
を備えることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項7】
請求項5に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記目標速度演算手段は、
前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く動作の検出値の力積を演算する力積演算手段と、
前記力積演算手段の力積値を一時的に保持する力積値保持手段と、
力積値保持手段で保持した力積値に応じた目標速度を出力する手段と、
を備えることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項8】
請求項5に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記目標速度演算手段は、
前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く動作の検出回数を演算する検出回数演算手段と、
前記検出回数演算手段の所定時間内の回数値を一時的に保持する回数値保持手段と、
回数値保持手段で保持した回数値に応じた目標速度を出力する手段と、
を備えることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項9】
請求項1〜請求項8に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記動作入力検出手段で検出した値の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタを設けた、ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項10】
請求項1〜請求項9に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記ドア制御手段は、
前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く複数回の動作検出があると駆動指令値の出力を許可する駆動許可判定手段を備える、
ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項11】
請求項10に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記駆動許可判定手段は、
駆動指令値の出力許可中に、前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く動作検出があると、駆動指令値を0にして駆動を禁止する、
ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
【請求項12】
請求項10に記載のドア開閉アシスト装置において、
前記駆動許可判定手段は、
駆動指令値の出力許可中に、前記動作入力検出手段によるドアノブを叩く動作検出があると、目標速度を0にして駆動を禁止する、
ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2008−180013(P2008−180013A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−14842(P2007−14842)
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】