説明

ドライシンドロームの改善用組成物

【課題】ドライマウス、ドライアイ、ドライスキンなどのドライシンドロームの症状を改善する効果のある、ドライシンドロームの改善用組成物を提供する。
【解決手段】一酸化窒素(NO)産生物質をドライシンドロームの改善のための有効成分とする。一酸化窒素(NO)産生物質としてはシトルリン、アルギニン、又はアルギニノコハク酸であることが好ましい。このドライシンドロームの改善用組成物は、唾液の分泌促進、涙液の分泌促進、肌の潤い増大等の効果をもたらす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一酸化窒素(NO)産生物質を有効成分として含有するドライシンドロームの改善用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ドライシンドローム(乾燥症症候群)とは、生活環境の問題などから体の様々な部位に生じる乾燥現象のことである。その代表的な疾患としては、ドライマウス(口腔乾燥症)、ドライアイ(乾き眼)、ドライスキン(皮膚乾燥症)などがある。ドライマウスでは、唾液分泌が低下し、口腔内が乾き、ねばねばするなどの不快感、ウ蝕、歯周病、口臭、味がわかりにくい、睡眠障害などの症状を伴う。また、ドライアイでは、眼の乾き、眼の痛み、眼の充血、眼の不快感といった症状を伴う。また、ドライスキンでは、皮膚の水分や皮脂量が不足して、皮膚が乾燥した状態になる。ドライアイ・ドライマウスには推定800万人患者がいるとも言われている。これらの症状は生活者のQOL(Quality of Life)を著しく低下させる要因となるので、適当な処置によって改善されることが望ましい。
【0003】
一方、生体内では、一酸化窒素(NO)が生理機能物質として機能している。その一酸化窒素(NO)は、NO合成酵素によってアルギニンからシトルリンが生成する際に生成する。従来、一酸化窒素の生理機能と病態発現の関係に関する研究が盛んに行われており、現在までに、体内の全体又は所定の体内部位において一酸化窒素を増加させることにより、狭心症または心筋梗塞等の虚血性心疾患、脳梗塞、動脈硬化性動脈閉塞症、種々の感染症、インポテンツ等の疾病が改善され、又は治療されることなどが報告されている(下記特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら一酸化窒素を増加させることにより、上記ドライシンドロームの改善がみられるとの報告はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−324039
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ドライマウス、ドライアイ、ドライスキンなどのドライシンドロームの症状を改善する効果のある、ドライシンドロームの改善用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究した結果、一酸化窒素(NO)産生物質に、生体細胞の水透過機能を亢進する作用効果のあることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の構成を有するドライシンドロームの改善用組成物を提供する。
[1]一酸化窒素(NO)産生物質を有効成分として含有することを特徴とするドライシンドロームの改善用組成物。
[2]唾液の分泌促進、涙液の分泌促進、又は肌の潤い増大の効果を有する前記[1]記載のドライシンドロームの改善用組成物。
[3]唾液の分泌促進の効果を有する前記[1]記載のドライシンドロームの改善用組成物。
[4]一酸化窒素(NO)産生物質が、シトルリン、アルギニン、又はアルギニノコハク酸である前記[1]〜[3]のいずれか1つに記載のドライシンドロームの改善用組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明のドライシンドロームの改善用組成物によれば、その有効成分である一酸化窒素(NO)産生物質が、生体細胞の水透過機能を亢進するので、例えば唾液の分泌促進、涙液の分泌促進、又は肌の潤い増大の効果がもたらされ、それによってドライマウス、ドライアイ、ドライスキンなどのドライシンドロームの症状を改善することができる。特に、一酸化窒素産生物質として、シトルリン、アルギニン、又はアルギニノコハク酸を用いることにより、上記効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】MDCK I単層細胞のドーム形成の顕微鏡写真とその概略概念図である。
【図2】NO刺激時におけるドーム形成数(number of domes/field)の結果を示す図表である。
【図3】NO消去剤によるNO刺激阻害時におけるドーム形成数(number of domes/field)の結果を示す図表である。
【図4】MDCK I細胞を20時間NO刺激した後のAQP 3/GAPDH遺伝子発現比の結果を示す図表である。
【図5】シトルリンを250 mg(A)500 mg(B)及び2000 mg(C)の各種摂取量で摂取した後の唾液量の変化を示す図表である。
【図6】各種摂取量での唾液量の変化を経過時間にわたって平均して表した結果を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明のドライシンドロームの改善用組成物においては、そのドライシンドロームの改善のための有効成分として一酸化窒素(NO)産生物質を用いる。
【0012】
本発明において、一酸化窒素(NO)産生物質とは、例えば、経口摂取したり、点眼したり、外用剤として皮膚に塗布したりすることによって、生体内で一酸化窒素の産生を促進する効果を有する物質を意味する。
【0013】
一酸化窒素を産生する物質としては、例えばシトルリン、アルギニン、又はアルギニノコハク酸などが好ましく例示できる。すなわち生体内での一酸化窒素の生成は、下記の概念式により表される反応サイクルを経て起こるので、その反応サイクルの中間体物質を摂取すれば、その反応サイクルを経て一酸化窒素が生成する。
【0014】
【化1】

【0015】
特にシトルリンは肝臓などでの分解、代謝、排泄を受けずに、目的とする体内部位に到達するので好ましい。なお、シトルリンは、海外ではOTC薬として古くから用いられており、2007年に日本で食品として認可されたアミノ酸の一種であり、スイカなどの瓜科植物に多く含まれている。強い日差しと極度に乾燥した過酷な環境で自生する野生種スイカにはシトルリンが特に多く含有しており、シトルリンが乾燥環境を生き抜くのに大きな役割を果たしていると考えられる。
【0016】
なお、一酸化窒素産生促進物質としては、例えば特開平7−324039号に記載された虎杖根、黄耆、蛇床子、麦芽、桑白皮、粳米、山椒、浮ひょう、姜黄、延胡索、牡蛎、益母草、青木香、人参および黄ごんより選ばれる1種または2種以上の生薬またはその抽出物などを用いることもできる。
【0017】
本発明においてドライシンドロームとは、生活環境の問題などから体の様々な部位に生じる乾燥現象のことであり、その代表的な疾患としては、ドライマウス(口腔乾燥症)、ドライアイ(乾き眼)、ドライスキン(皮膚乾燥症)が挙げられる。本発明のドライシンドロームの改善用組成物は、唾液の分泌を促進し、涙液の分泌を促進し、肌の潤いを増大する効果を有するので、ドライマウス(口腔乾燥症)、ドライアイ(乾き眼)、ドライスキン(皮膚乾燥症)のいずれにも好ましく適用できる。
【0018】
本発明のドライシンドローム改善用組成物は、上述したような一酸化窒素産生促進物質に、必要に応じて、薬学的に許容される基材や担体を添加して、錠剤、顆粒剤、散剤、液剤、粉末、顆粒、カプセル剤、ゼリー状剤等の経口剤とすることができる他、点眼剤等の眼用外用剤や、軟膏剤、クリーム剤、ジェル、パック、化粧水、化粧料等の皮膚用外用剤として製品化することができる。また、本発明のドライシンドローム改善用組成物は、特定保健用食品、栄養補助食品、機能性食品等に配合して摂取することもできる。このような食品としては、例えば、チョコレート、ビスケット、ガム、キャンディー、クッキー、グミ、打錠菓子等の菓子類;シリアル;粉末飲料、清涼飲料、乳飲料、栄養飲料、炭酸飲料、ゼリー飲料等の飲料;アイスクリーム、シャーベットなどの冷菓が挙げられる。更に、そば、パスタ、うどん、そーめん等の麺類も好ましく例示できる。また、特定保健用食品や栄養補助食品等の場合であれば、粉末、顆粒、カプセル、シロップ、タブレット、糖衣錠等の形態のものであってもよい。
【0019】
本発明においては、そのドライシンドロームの改善用組成物を経口的に摂取して、体の中から作用させてもよく。あるいは、体の外から外用的に作用させるようにしてもよい。以下には、ドライマウス、ドライアイ、ドライスキンに適用する場合に分けて、その使用の態様について更に説明する。
【0020】
・ ドライマウス
本発明のドライシンドロームの改善用組成物を経口的に摂取し、あるいは一定時間口腔内に留まるようにして唾液の分泌経路に直接作用させることにより、ドライマウス改善効果を得ることができる。例えば、後述する実施例では、一酸化窒素産生物質としてシトルリンを経口的に摂取することにより、持続的な唾液分泌促進の効果が得られることが示されている。ドライマウスの改善のため、一酸化窒素産生物質として例えばシトルリンを用いて経口的に摂取する場合の摂取量は、大人1日あたりシトルリン換算で200〜3000 mg程度にすることが好ましい。もっとも、飴、トローチ、チューアブル錠、マウスウォッシュ等の口腔用外用剤に製したものを一定時間口腔内に留まるようにして唾液の分泌経路に直接作用させるようにしてもよい。その適用量は、飴、トローチ、チューアブル錠等の場合には、一酸化窒素産生物質として例えばシトルリンを用いる場合、その組成物に0.5〜100質量%程度含有させて適用することが好ましい。また、マウスウォッシュ等の場合には、その組成物に0.01〜20質量%程度含有させて適用することが好ましい。
【0021】
・ ドライアイ
本発明のドライシンドロームの改善用組成物を摂取し、あるいは点眼剤として投与することにより、涙液の分泌が促進され、ドライアイの改善効果を得ることができる。ドライアイ改善のため、一酸化窒素産生物質として例えばシトルリンを用いて経口的に摂取する場合の摂取量は、大人1日あたりシトルリン換算で200〜3000 mg程度にすることが好ましい。また、一酸化窒素産生物質として例えばシトルリンを用いて、点眼剤等の眼用外用剤として投与する場合の適用量は、1回1〜6程度の使用で、1回の使用に際して0.005〜10 mg程度であることが好ましい。
【0022】
・ ドライスキン
本発明のドライシンドロームの改善用組成物を摂取し、あるいは皮膚外用剤として皮膚に塗布することにより、肌の潤いを増大させて、ドライスキン改善効果を得ることができる。ドライスキン改善のため、一酸化窒素産生物質として例えばシトルリンを用いて経口的に摂取する場合の摂取量は、大人1日あたりシトルリン換算で200〜3000 mg程度にすることが好ましい。また、軟膏剤、クリーム剤、ジェル、パック、化粧水、化粧料等の皮膚用外用剤に製したものを一定時間適用箇所に留まるようにして皮膚に直接作用させるようにしてもよく、その場合、一酸化窒素産生物質として例えばシトルリンを用いる場合の有効適用量は、単位面積あたり一回2.5〜30 mg/cm2程度であることが好ましい。
【実施例】
【0023】
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0024】
<試験例1>
一酸化窒素産生物質によるNO刺激が、生体細胞の水透過機能にどのような影響を与えるかを、培養細胞を用いて調べた。そのための培養細胞としてはMDCK I細胞を用いた。MDCK I(Madin-Darby Canine Kidney)細胞はイヌ腎由来細胞であり、プレート上で細胞が単層シート状になる。そしてこれに刺激が加わることにより、一部細胞がアーチ状に盛り上がり、培養プレートと単層細胞の隙間に細胞内外の塩や水が流れ込み溜まった”ドーム”を形成することが知られていた(図1にはそのドーム形成の顕微鏡写真とその概念図を示す。)。したがって、このようなドーム形成が促進されれば、細胞の水透過機能の亢進を評価できると考えた。具体的には以下のようにして試験を行った。
【0025】
[細胞の培養]
DSファーマバイオメディカル株式会社より購入したイヌ腎臓由来のMDCK I細胞を、常法に従い、10% FBSを含むMEM 培地(GIBCO製)で37℃の5%CO2環境で培養した。なお、その培地には100 U/mlペニシリンと100 mg/mlストレプトマイシンを添加した。
【0026】
[NO刺激によるドーム形成試験]
24穴培養プレートに2.5 X 105 cells/wellの細胞密度で上記MDCK I細胞を播種し、コンフルエントに達したことを確認した。NO刺激のための一酸化窒素産生物質としては、NO産生剤であるNOC18(株式会社同仁化学研究所製)を用いた。このNOC18を10 mM NaOHに溶解し終濃度0, 0.05, 0.1, 0.2 ,0.5 mMとなるように、上記コンフルエントに達した細胞に添加した。37℃の5% CO2環境で20時間インキュベートした後、位相差顕微鏡(40倍)により観察し、一辺50 mmの正方形を超える大きさのものを一視野あたりのドーム形成数(number of domes/field)として計数した。図2にはその結果をグラフで示す。
【0027】
[NO消去剤によるNO刺激阻害]
NO消去剤によりNOを消去した際のドーム形成への影響を調べた。具体的には、NOと選択的に反応してNO2を生成し、NOを消去する試薬であるCarboxy-PTIO(2-(4-Carboxyphenyl)-4, 4, 5, 5-tetramethylimidazoline-1-oxyl-3-oxide)(株式会社同仁化学研究所製)を、上記コンフルエントに達した細胞に終濃度0.1, 0.2, 0.4 mMで添加した後、NOC18を終濃度0.2 mMとなるように添加し、37℃の5% CO2環境で20時間インキュベートした。そして上記と同様にしてドーム形成数を計数した。図3にはその結果をグラフで示す。
【0028】
[結果]
NO産生剤であるNOC18をMDCK I 細胞に添加することで、濃度依存的にドーム形成数の増加が見られた(図2)。NOC18によるNOをCarboxy-PTIO により消去した結果、Carboxy-PTIO濃度依存的にドーム形成が抑制された(図2)。したがって、MDCK I単層細胞のドーム形成が、NO刺激により亢進していることが明らかとなった。
【0029】
<試験例2>
MDCK I単層細胞のドーム形成が、NO刺激により亢進していることが確認された。そこで、動植物において生体細胞の水透過機能(水透過性)に大きく関与することが知られているアクアポリン(AQP)の遺伝子発現量を調べることにより、このNO刺激によるドーム形成がどのようなメカニズムで起こるかを検討した。具体的には以下のようにして試験を行った。
【0030】
[細胞の培養]
MDCK I細胞の培養は上記試験例1と同様にして行った。
【0031】
[定量PCR]
セミコンフルエントのMDCK I細胞をトリプシンEDTAで剥離し、8 X 104 cells/wellで 96穴プレートに播種しコンフレントに達したことを確認した後、新しい培地に交換し、1N NaOHに溶解したNOC18を0.5 mM含むように培地に添加した。添加後20時間経過時に細胞を回収し、常法に準じて、その細胞の溶解から定量PCRまでを、TaqMan Gene Expression Cells-to-CT Kit(Ambion社製)を用いて行った。その際、AQP 3遺伝子の定量用PCRプライマーと定量コントロール用のGAPDH遺伝子の定量用PCRプライマーとしては、下記表1に示すものを用いた。
【0032】
【表1】


【0033】
[結果]
図4に示されるように、MDCK I細胞を20時間NO刺激した後のAQP 3/GAPDH遺伝子発現比は刺激前と比較して4.7倍となっていた。したがって、NO刺激によるMDCK I単層細胞のドーム形成には、アクアポリン(AQP 3)の発現が関与しており、そのアクアポリン(AQP 3)の発現を介して水分の透過性が亢進することにより起こることが推察された。
【0034】
<試験例3>
上記試験例1,2により、一酸化窒素産生物質によるNO刺激により、生体細胞の水透過機能が亢進することが推察されたので、これをヒト試験により実証することを試みた。具体的には体内においてNO産生効果を持つことが知られているシトルリン摂取により、口腔内で唾液量が増加するかを調べた。
【0035】
[試験方法]
試験液として、市販のシトルリン(協和発酵バイオ株式会社製)を水に溶解したシトルリン溶液の250、500、2000mg/30mlを準備した。被験者には予備試験で唾液量が少なめ(下記の方法で1 mL未満)のヒトを集めた。そして試験前日には、激しい運動を避けてもらい、21時以降の飲食も避けてもらった。試験当日は、着席後5分以上の安静時間を設けて試験を行った。
【0036】
まず、サンプル摂取前の唾液をサリベットコットン(SARSTEDT社製)を1回/秒の間隔で60秒間咀嚼してもらい回収した。5分間隔で3回採取し、その平均値を摂取前唾液量とした。被験食としては、水の 30 mL又はシトルリン溶液の30 mLを摂取してもらい、その際、被験者には水か、又はどの濃度のシトルリン溶液かを開示せずに試験を行った。摂取後30, 60, 90, 120分後の唾液量を、上記と同様にサリベットコットンを用いて採取した。採取したサリベットコットンは、3000 rpm、5分の遠心分離後、目盛り付きガラス毛細管マイクロピペット(DRUMMND社)用いて唾液量を測定した。唾液量は、摂取前唾液量(3回の平均)を100として相対値で示した。
【0037】
[結果]
図5は、シトルリンを250 mg(A)500 mg(B)及び2000 mg(C)の各種摂取量で摂取した場合に分けて、唾液量の変化をグラフにしたものである。図5に示されるように、シトルリンの250 mg(A)、500 mg(B)、又は2000 mg(C)を摂取することにより、各時間において、対照の水摂取と比較して、唾液相対量が上昇していることがわかる。また、シトルリンは摂取して90分経過しても水と比較して唾液相対量が高いままであり、摂取時の一過性の唾液分泌促進ではなく、持続的な唾液分泌改善効果が認められた。
【0038】
また、図6は、各種摂取量での唾液量の変化を、経過時間にわたって平均してグラフにしたものである。この図6によれば、シトルリン摂取後には全体としてシトルリン濃度依存的に相対唾液量が上昇していることが分かる。
【0039】
以上から、一酸化窒素産生物質であるシトルリンには、唾液分泌を促進する作用効果のあることが確認された。また、この作用効果は一過性でなく持続的な効果であるので、これにより、ドライマウスの症状を効果的に改善できることが明らかとなった。
【配列表フリーテキスト】
【0040】
配列番号1:AQP 3遺伝子のフォワードプライマー
配列番号2:AQP 3遺伝子のリバースプライマー
配列番号3:GAPDH遺伝子のフォワードプライマー
配列番号4:GAPDH遺伝子のリバースプライマー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一酸化窒素(NO)産生物質を有効成分として含有することを特徴とするドライシンドロームの改善用組成物。
【請求項2】
唾液の分泌促進、涙液の分泌促進、又は肌の潤い増大の効果を有する請求項1記載のドライシンドロームの改善用組成物。
【請求項3】
唾液の分泌促進の効果を有する請求項1記載のドライシンドロームの改善用組成物。
【請求項4】
一酸化窒素(NO)産生物質が、シトルリン、アルギニン、又はアルギニノコハク酸である請求項1〜3のいずれか1つに記載のドライシンドロームの改善用組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−254589(P2010−254589A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−103930(P2009−103930)
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【出願人】(000006116)森永製菓株式会社 (130)
【Fターム(参考)】