説明

ドライバモジュール用の突入電流リミッタ回路

【課題】リミッタ回路が出力電流(突入電流)を制御して電流変化の割合を制限し、上流ドライバモジュールを保護する。
【解決手段】リミッタ回路が入力と出力を有する電圧レールを含み、この入力は印加入力電圧を受ける。切替装置は、電圧レールと電気的に連通し、電圧レールの出力を流れる電流を選択的に制御する。リミッタコンデンサは、電圧レールの入力及び切替装置と電気的に連通し、入力と電気接地との間で、切替装置と並列接続で電気的に連通する。第1の抵抗器は、リミッタコンデンサと電気接地との間に配置され、抵抗器のインピーダンスとリミッタコンデンサにより、リミッタコンデンサを充電するための時定数が定義される。このリミッタコンデンサの時定数により、切替装置に印加される電圧と、電圧レールの出力を流れる電流が制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気回路に関する。より具体的には、本発明は、ドライバモジュール用の突入電流リミッタ回路、及び突入電流を制限する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオードを制御するためのドライバモジュール回路は、通常、入力コンデンサを含む。入力コンデンサは、突入電流と呼ばれる充電電流を必要とし、この電流は、ドライバモジュールの定常状態の動作電流を超える。そのため、入力コンデンサの充電に必要な突入電流により、上流ドライバモジュールが損傷を受ける可能性がある。
【0003】
リミッタ回路は出力電流(つまり、突入電流)を制御して電流変化の割合を制限し、上流ドライバモジュールを保護する為に電流変化の速度を限定して、ドライバモジュール用の費用効果の高いリミッタ回路を有することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リミッタ回路が出力電流(つまり、突入電流)を制御して電流変化の割合を制限し、上流ドライバモジュールを保護する、本発明に一致する、ドライバモジュールのための費用効果の高いリミッタ回路が驚くべきことに見出された。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの実施形態において、リミッタ回路は、入力及び出力を有する電圧レールであって、入力は印加入力電圧を受ける、電圧レールと、この電圧レールと電気的に連通し、電圧レールの出力を通って流れる電流を選択的に制御する切替装置と、電圧レールの入力及び切替装置と電気的に連通するリミッタコンデンサであって、リミッタコンデンサと切替装置は、入力と電気接地との間で、並列接続で電気的に連通する、リミッタコンデンサと、リミッタコンデンサと電気接地との間に配置される第1の抵抗器であって、第1の抵抗器のインピーダンスとリミッタコンデンサにより、リミッタコンデンサを充電するための時定数を定義し、このリミッタコンデンサの時定数により、切替装置に印加される電圧と、電圧レールの出力を通って流れる電流を制御する、第1の抵抗器と、を含む。
【0006】
別の実施形態において、電気回路は、印加入力電圧を受けるための入力と、ゲート、入力と電気的に連通するソース、ドレインを有するトランジスタと、入力及びトランジスタのゲートと電気的に連通するリミッタコンデンサであって、コンデンサとトランジスタは、入力と電気接地との間で、並列接続で電気的に連通する、リミッタコンデンサと、このコンデンサと電気接地との間に配置される第1の抵抗器であって、第1の抵抗器のインピーダンスとコンデンサにより、コンデンサの充電と放電を行うための時定数を定義し、このコンデンサの時定数により、トランジスタのゲートに印加される電圧と、トランジスタのソースとドレインとの間を流れる電流を制御する、第1のコンデンサと、トランジスタのドレインと電気的に連通して、そこから電流を受ける入力コンデンサを有するドライバモジュールと、を含む。
【0007】
本発明は、電流を制限するための各種の方法も含む。
【0008】
1つの方法は、リミッタ回路を提供するステップを有し、リミッタ回路は、入力及び出力を有する電圧レールと、電圧レールと電気的に連通し、電圧レールの出力を通って流れる電流を選択的に制御する切替装置と、電圧レールの入力及び切替装置と電気的に連通するリミッタコンデンサであって、リミッタコンデンサと切替装置は入力と電気接地との間で並列接続で電気的に連通するリミッタコンデンサと、リミッタコンデンサと電気接地との間に配置される第1の抵抗器であって、第1の抵抗器のインピーダンスとリミッタコンデンサによりリミッタコンデンサを充電するための時定数を定義する第1の抵抗器と、を備え、電圧レールの入力に電圧を印加するステップを有し、時定数に基づいてリミッタコンデンサが充電され、リミッタコンデンサの両端間の電圧が上昇し、コンデンサの両端間の電圧が切替装置に印加されて、電圧レールの出力を通って流れる電流を制御する。
【0009】
当業者は、以下に記述する好適な実施形態の詳細な説明を添付の各図面を考慮しながら参照することにより、上記の記述と本発明の他の利点について容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態による電気回路の概略図である。
【図2】図1に示した電気回路のリミッタ回路の概略図である。
【図3】本発明の一実施形態による、図1に示した電気回路を使用する方法の概略的な流れ図である。
【図4】図1に示した電気回路の動作を表す、電圧の波形と電流の波形のグラフプロットである。
【図5】本発明の別の実施形態による、図1に示した電気回路を使用する方法の概略的な流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
これ以降の詳細な説明と付属の各図面により、本発明の各種実施形態について説明及び図示する。この説明と各図面により、当業者は本発明を作成して使用できるようになる。この説明と各図面は、いかなる形においても、本発明の範囲を限定するものではない。ここで開示する方法に関して、提示するステップは、基本的に例示的なものであり、各ステップの順序に必ずしも従う必要はなく、また重要なものでもない。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態による電気システム10を示している。この図に示すように、電気システム10は、負荷14と電気的に連通する電力供給12と、電力供給12と負荷14との間に電気的に配置された突入電流リミッタ回路16を含む。ただし、電気システム10には、要求要望に応じて追加のコンポーネントを含めることができることを理解されたい。さらに、電気システム10は、要求要望に応じて他のコンポーネント、システム、負荷、及び電源と連通できることも理解されたい。
【0013】
例えば、電力供給12は、通常、バッテリーなどの電気エネルギーの直流(DC)源である。ただし、他の電気エネルギー源も使用できることを理解されたい。さらに、所定の電圧を負荷14全体にわたって供給するように電力供給12を構成できることも理解されたい。当業者によって理解されるように、特定の実施形態では、電力供給12はスイッチド出力17を含む。非限定的な例として、電力供給12のスイッチド出力17は、「オン」の状態、「オフ−0.0V」の状態、及び「オフ−開回路」の状態という3つの状態に切り替えることができる。ただし、任意の数の状態を含むことができる。
【0014】
通常、負荷14は、ドライバモジュール(LEDドライブモジュール(LDM)など)18を含み、ドライバモジュール18は、少なくとも1つの入力コンデンサ20と、少なくとも1つの誘導部品21を有する。非限定的な例として、ドライバモジュール18は発光ダイオードなどの光源22と電気的に連通し、光源22の選択的な照明を制御する。ただし、任意の光源を制御するよう、ドライバモジュール18を構成できることを理解されたい。さらに、負荷14は、電力供給12によって電気的に励起されるように構成された任意の装置、コンポーネント、またはシステムにすることができることも理解されたい。
【0015】
リミッタ回路16は、電力供給12及び負荷14と電気的に連通し、また、リミッタ回路16は、電力供給12からの印加電圧を受け、電流を調整して負荷14に伝達するように構成される。
【0016】
図2でより明確に示しているように、リミッタ回路16は、電力供給12と電気的に連通する入力24と、電圧レール28及び電気接地30を入力24と共有する出力26と、入力24及び出力26と電気的に連通し、電圧レール28を通って流れる電流を制御する切替装置32と、切替装置32と電気的に連通し、切替装置32の切替状態を制御するリミッタコンデンサ34と、リミッタコンデンサ34と電気接地30との間に配置される第1の抵抗器36と、を含む。ただし、リミッタ回路16は、要望に応じて他のコンポーネントやシステムを含むことができることを理解されたい。さらに、リミッタ回路16は、要望に応じて他の回路、システム、及びコンポーネントと電気的に連通できることも理解されたい。
【0017】
入力24は電力供給12と電気的に連通し、電力供給12から印加電圧を受ける。入力24は、任意の電気エネルギー源と電気的に連通できること理解されたい。さらに、入力24は、任意の保護回路などを含むことができることも理解されたい。
【0018】
出力26は、負荷14に電気的に連結され、電流を負荷14に伝達する。示すように、出力26は入力24と電気的に連通し、切替装置32は入力24と出力26との間に配置され、入力24と出力26との間の電流を制御する。要望に応じて、追加のコンポーネントを出力26と電気的に連通させることができることを理解されたい。ある実施形態において、共有の電圧レール28と電気接地30により、出力26は入力24と電気的に連通し、負荷14は出力26と電気的に連結され、電力供給12から電流を受ける。ただし、他の電気的な構成も使用することができる。たとえば、入力24と出力26は、電気接地30への独立した接続を有することができる。
【0019】
切替装置32は、通常、電界効果トランジスタである。トランジスタの当業者によって理解されるように、示す実施形態において、切替装置32は、ゲート、ソース及びドレインを有するMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。ただし、要望に応じて他のトランジスタまたはスイッチを使用して、リミッタ回路16内の電流の流れを調整できることを理解されたい。示す実施形態において、切替装置32のソースは入力24と電気的に連通し、ドレインは、リミッタ回路16の出力26と電気的に連通する。切替装置32のゲートは、リミッタコンデンサ34と電気的に連通し、リミッタコンデンサ34と切替装置32は、入力24と電気接地30との間で並列接続で電気的に連通する。非限定的な例として、当業者によって理解されるように、切替装置32はカットオフ電圧を有する。切替装置32のゲート(Vgs)に印加された電圧がカットオフ電圧を超える時、切替装置32が「オン」の状態になり、切替装置32のソースからドレインへと電流が流れ始めることを理解されたい。さらに、任意の所定のカットオフ電圧を有する任意の切替装置を使用できることも理解されたい。
【0020】
第1の抵抗器36は、リミッタコンデンサ34と電気接地30との間に配置され、第1の抵抗器36のインピーダンスとリミッタコンデンサ34により、リミッタコンデンサ34を充電するための時定数が定義される。したがって、リミッタコンデンサ34の時定数により、切替装置32のゲート(Vgs)に印加される電圧が制御され、その結果、切替装置32のソースとドレインとの間を流れる電流が制御される。
【0021】
ある実施形態において、リミッタ回路16は、リミッタコンデンサ34と並列接続の電気的構成で配置された第2の抵抗器38を含む。非限定的な例として、第2の抵抗器38は、電圧レール28と電気接地30との間で電気的に連結され、電力供給12から電圧レール28に対して電圧が印加されていない場合に、リミッタコンデンサ34を放電するための制御手段を提供する。
【0022】
ある実施形態において、リミッタ回路16は、電圧レール28と電気接地30との間で電気的に連結されたダイオード40を含む。非限定的な例として、ダイオード40は、ドライバモジュール18の入力コンデンサ20と並列接続の電気的構成とされる。さらなる非限定的な例として、ダイオード40は、ドライバモジュール18の誘導部品21と電気的に連通し、誘導部品21の磁場が消滅するまでドライバモジュール18の誘導部品21に電流を流すことを可能にする「フライバック」経路を提供する。
【0023】
ある実施形態において、リミッタ回路16は、電圧レール28と電気接地30との間で電気的に連結されたツェナーダイオード42を含む。当業者によって理解されるように、非限定的な例として、ツェナーダイオード42は、リミッタコンデンサ34と並列接続の電気的構成とされ、リミッタコンデンサ34の両端間の電圧を選択的に固定する。
【0024】
図3は、本発明の実施形態による電気システム10を使用した方法100を示している。ステップ102において、電力供給12は、電気接地30に対して約0.0Vdc(Vbat=0.0Vdc)の値に電圧レールを保つ。ある実施形態において、電力供給12のスイッチド出力17を、「オフ−開回路」の状態(つまり、高インピーダンス状態)に切り替えることができる。これにより、リミッタコンデンサ34は放電状態になり、切替装置32は「オフ」になる。
【0025】
ステップ104において、電力供給12は電気接地30に対し、電圧レール28全体にわたって電圧を印加する(たとえば、Vbatが0.0Vから「オン」の状態に切り替わる)。ある実施形態において、電力供給12のスイッチド出力17を、「オフ−開回路」の状態から「オン」の状態に切り替えることができる。これにより、ステップ106に示すように、リミッタコンデンサ34が、第1の抵抗器36から電気接地30を経由して充電される。リミッタコンデンサ34の充電速度において、リミッタコンデンサ34の時定数が重要な要因になることを理解されたい。
【0026】
リミッタコンデンサ34が充電されると、ステップ108に示すように、切替装置32のゲート(Vgs)全体にわたって電圧が上昇する。
【0027】
ステップ110では、切替装置32のゲート(Vgs)における電圧が上昇を続け、切替装置32のカットオフ電圧を超えて切替装置が完全な「オン」の状態(つまり、飽和状態)になるまで、ソースからドレインに流れる電流が増加する。
【0028】
切替装置32のドレインから出力26に電流が流れ始めると、負荷14がこの電流を受け始める。非限定的な例として、電流が出力26からドライバモジュール18に流れ、入力コンデンサ20の充電が開始される。ドライバモジュール18の入力コンデンサ20への電流の流れは、切替装置32の制御された「ターンオン曲線」によって制限されることを理解されたい。さらに、ドライバモジュール18の入力コンデンサ20の制御された充電により、突入電流が適切なレベル(充電速度など)に調整されることも理解されたい。
【0029】
ステップ112では、切替装置32が完全な「オン」の状態になると、切替装置32のゲート(Vgs)に印加された電圧が、更にツェナーダイオード42の両端間に印加される。その結果、ツェナーダイオード42がオンに切り替わり、切替装置32のゲート(Vgs)におけるこれ以上の電圧の上昇が制限され(例えば、固定される)、これにより、切替装置32が過電圧の状態になることを防ぐ。
【0030】
ステップ114では、ドライバモジュール18の入力コンデンサ20が完全に充電され、切替装置32が完全にオンになる。出力26からドライバモジュール18へ流れる電流は、切替装置32のオン抵抗(Rds)によって制限されることを理解されたい。
【0031】
具体的な例として、図4は、リミッタ回路16のリミッタコンデンサ34両端間の計測した電圧の波形202(ボルト/時間)と、リミッタ回路16の出力26で計測した突入電流の波形204(アンペア/時間)を示すグラフプロットである。この図で示すように、リミッタコンデンサ34の時定数に基づいて、リミッタコンデンサ34が充電され、電圧が上昇している。リミッタコンデンサ34両端間の電圧が上昇すると、切替装置34のゲート(Vgs)における電圧が上昇する。それに伴い、リミッタコンデンサ34の時定数に基づいて、出力26における電流(突入電流など)が制御される。波形202及び204は、リミッタ回路16を使用した突入電流の調整を図示するためのもので、リミッタ回路16のコンポーネントを、同様の波形を発生する値に限定するものと解釈すべきではないことを理解されたい。さらに、本発明によるリミッタ回路16によって他の波形が発生する可能性があることも理解されたい。
【0032】
図5は、本発明の実施形態による電気システム10を使用する方法300を示している。最初に、電力供給12は電気接地30に対し、電圧レール28全体にわたって電圧を印加する(つまり、Vbatがオン/高電圧)。ステップ302では、リミッタコンデンサ34が充電状態になり、切替装置32が完全な「オン」の状態(つまり、飽和状態)になる。
【0033】
ステップ304では、電力供給によって電圧レール28に印加された電圧が、実質的にゼロに設定される(つまり、Vbatが低電圧(オフ)の状態になる)。ある実施形態では、電力供給12のスイッチド出力17が「オフ−開回路」の状態に切り替わる場合がある。これにより、ステップ306に示すように、第1の抵抗器36と第2の抵抗器38の少なくともいずれかを一つ含む経路を介して、リミッタコンデンサ34が放電を開始する。
【0034】
ステップ308では、リミッタコンデンサが放電されると、切替装置32のゲート(Vgs)に印加された電圧が、切替装置32のカットオフ電圧に向って降下する。
【0035】
ステップ310では、切替装置32のゲート(Vgs)における電圧が、切替装置32のカットオフ電圧を下回り、切替装置32がオフになる。切替装置32がオフになると、切替装置のドレインから出力26を経由してドライバモジュール18に電流が流れることはなくなることを理解されたい。さらに、第2の抵抗器38がリミッタコンデンサ16用の電流経路を提供し、切替装置32がオフになった後も放電が継続されることを理解されたい。
【0036】
ステップ312では、ドライバモジュール18の入力コンデンサ20が放電され、ドライバモジュール18がオフになる。
【0037】
ステップ314では、誘導部品21の循環電流によって生成された磁場が消滅するまで、ドライバモジュール18の誘導部品21に電流を流すことを可能にする「フライバック」経路を、ダイオード40が提供する。
【0038】
本発明のリミッタ回路16は、負荷14に伝達される電流(突入電流など)を制御するように構成される。具体的には、突入電流が上流ドライバモジュール32の設計限界を超えることがないよう、リミッタ回路16を使用して、最初の「電源オン」手順において、ドライバモジュール18の入力コンデンサ20を選択的に充電することができる。
【0039】
これまでの説明により、当業者は、本発明の本質的な特性を容易に理解できるであろう。また、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、さまざまな変更及び修正を本発明に対して行い、さまざまな用途と条件に適応させることができる。
【符号の説明】
【0040】
10 電気システム
12 電極供給
14 負荷
18 ドライバモジュール
20 入力コンデンサ
21 誘導部品
22 光源
24 入力
26 出力
28 電圧レール
30 電気接地
32 切替装置
34 リミッタコンデンサ
36 第1の抵抗器
38 第2の抵抗器
40 ダイオード
42 ツェナーダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力及び出力を有する電圧レールであって、前記入力は印加入力電圧を受ける、電圧レールと、
前記電圧レールと電気的に連通し、前記電圧レールの前記出力を通って流れる電流を選択的に制御する切替装置と、
前記電圧レールの前記入力及び前記切替装置と電気的に連通するリミッタコンデンサであって、前記リミッタコンデンサと前記切替装置は、前記入力と電気接地との間で、並列接続で電気的に連通する、リミッタコンデンサと、
前記リミッタコンデンサと前記電気接地との間に配置される第1の抵抗器であって、前記第1の抵抗器のインピーダンス及び前記リミッタコンデンサにより、前記リミッタコンデンサを充電するための時定数を定義し、前記リミッタコンデンサの前記時定数により、前記切替装置に印加される電圧と、前記電圧レールの前記出力を通って流れる電流を制御する、第1の抵抗器と、
を備える、リミッタ回路。
【請求項2】
前記切替装置が電界効果トランジスタである、請求項1に記載のリミッタ回路。
【請求項3】
電流を選択的に受けるために前記電圧レールの前記出力と電気的に連通する負荷を更に備える、請求項1に記載のリミッタ回路。
【請求項4】
前記負荷は、前記電圧レールの前記出力と電気的に連通した入力コンデンサを含み、前記出力から電流を選択的に受けて、前記入力コンデンサを充電する、請求項3に記載のリミッタ回路。
【請求項5】
前記負荷の誘導部品と電気的に連通し、前記誘導部品の磁場が消滅するまで、前記負荷の前記誘導部品に電流を流すことを可能にするフライバック経路を提供するダイオードを更に備える、請求項3に記載のリミッタ回路。
【請求項6】
前記電圧レールの前記入力及び前記電気接地と電気的に連通する第2の抵抗器を更に備え、前記第2の抵抗器は、前記リミッタコンデンサと並列接続で電気的に連通して、前記リミッタコンデンサを選択的に放電する、請求項1に記載のリミッタ回路。
【請求項7】
前記電圧レールの前記入力及び前記電気接地と電気的に連通するツェナーダイオードを更に備え、前記ツェナーダイオードは、前記リミッタコンデンサと並列接続で電気的に連通して、前記リミッタコンデンサの両端間の電圧を選択的に固定する、請求項1に記載のリミッタ回路。
【請求項8】
印加入力電圧を受ける入力と、
ゲート、前記入力と電気的に連通するソース、及びドレインを有するトランジスタと、
前記入力及び前記トランジスタの前記ゲートと電気的に連通するリミッタコンデンサであって、前記コンデンサと前記トランジスタは、前記入力と電気接地との間で、並列接続で電気的に連通する、リミッタコンデンサと、
前記コンデンサと前記電気接地との間に配置される第1の抵抗器であって、前記抵抗器のインピーダンスと前記コンデンサにより、前記コンデンサの充電と放電を行うための時定数を定義し、前記コンデンサの前記時定数により、前記トランジスタの前記ゲートに印加される電圧と、前記トランジスタの前記ソースと前記トランジスタの前記ドレインとの間を流れる電流を制御する、第1の抵抗器と、
前記トランジスタの前記ドレインと電気的に連通して、そこから電流を受ける入力コンデンサを有するドライバモジュールと、
を備える、電気回路。
【請求項9】
前記トランジスタは、電界効果トランジスタである、請求項8に記載の電気回路。
【請求項10】
前記ドライバモジュールは、前記コンデンサと電気的に連通する誘導部品を更に備える、請求項8に記載の電気回路。
【請求項11】
前記ドライバモジュールの前記誘導部品と電気的に連通し、前記誘導部品の磁場が消滅するまで、前記ドライバモジュールの前記誘導部品に電流を流すことを可能にするフライバック経路を提供するダイオードを更に備える、請求項8に記載の電気回路。
【請求項12】
前記入力及び前記電気接地と電気的に連通する第2の抵抗器を更に備え、前記第2の抵抗器は、前記リミッタコンデンサと並列接続で電気的に連通して、前記リミッタコンデンサを選択的に放電する、請求項8に記載の電気回路。
【請求項13】
前記リミッタコンデンサと並列接続で電気的に連通して、前記リミッタコンデンサの両端間の電圧を選択的に固定するツェナーダイオードを更に備える、請求項8に記載の電気回路。
【請求項14】
電流を制限するための方法であって、
リミッタ回路を提供するステップを有し、リミッタ回路は、
入力及び出力を有する電圧レールと、
前記電圧レールと電気的に連通し、前記電圧レールの前記出力を通って流れる電流を選択的に制御する切替装置と、
前記電圧レールの前記入力及び前記切替装置と電気的に連通するリミッタコンデンサであって、前記リミッタコンデンサと前記切替装置は、前記入力と電気接地との間で、並列接続で電気的に連通する、リミッタコンデンサと、
前記リミッタコンデンサと前記電気接地との間に配置される第1の抵抗器であって、前記抵抗器のインピーダンスと前記リミッタコンデンサにより、前記リミッタコンデンサを充電するための時定数を定義する、第1の抵抗器と、
を備え、
前記電圧レールの前記入力に電圧を印加するステップを有し、前記時定数に基づいて前記リミッタコンデンサが充電され、前記リミッタコンデンサの両端間の電圧が上昇し、前記コンデンサの両端間の電圧が前記切替装置に印加され、前記電圧レールの前記出力を通って流れる電流を制御する、方法。
【請求項15】
前記切替装置が電界効果トランジスタである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
電流を選択的に受けるために、前記電圧レールの前記出力と電気的に連通する負荷を提供するステップを更に備える、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記負荷は、入力コンデンサであって、前記電圧レールの前記出力と電気的に連通して、前記入力コンデンサの充電のために前記出力から電流を選択的に受ける、入力コンデンサを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記負荷の誘導部品と電気的に連通して、前記誘導部品の磁場が消滅するまで、前記負荷の前記誘導部品に電流を流すことを可能にするフライバック経路を提供するダイオードを更に備える、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記リミッタ回路は、前記電圧レールの前記入力及び前記電気接地と電気的に連通する第2の抵抗器を更に備え、前記第2の抵抗器は、前記リミッタコンデンサと並列接続で電気的に連通して、前記リミッタコンデンサを選択的に放電する、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記リミッタ回路は、前記電圧レールの前記入力及び前記電気接地と電気的に連通するツェナーダイオードを更に備え、前期ツェナーダイオードは、前記リミッタコンデンサと並列接続で電気的に連通して、前記リミッタコンデンサの両端間の電圧を選択的に固定する、請求項14に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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