説明

ドライブレコーダ及びドライブレコーダシステム

【課題】走行中の車両の映像データを記録するドライブレコーダ及びドライブレコーダシステムを提供する。
【解決手段】
画像処理部(120)は、カメラ(12)が取得した信号を映像データに変換して一次メモリ(131)に記録し、制御部(160)は、衝撃検出部(190)が車両に発生した衝撃を検出したときに、衝撃発生時刻の前後の所定時間の映像データを一次メモリ(131)から二次メモリ(132)へとコピーを開始し、二次メモリ(132)に、衝撃発生時刻の前後の所定時間の映像データがコピーされた後に、当該映像データを、不揮発性メモリ(30)にコピーする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行中の車両の映像データを記録するドライブレコーダ及びドライブレコーダシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
走行中車両の走行データを画像データと共に記録するドライブレコーダを車両に搭載することが行われている。
【0003】
このようなドライブレコーダとして、走行時における車両の車両状況情報を収集する車両状況情報収集手段と、前記車両に生じた予め定められた衝撃を検出する衝撃検出手段と、衝撃検出手段が衝撃を検出した際に車両状況情報収集手段が収集した車両状況情報を記憶する車両状況情報記憶手段と、を有するドライブレコーダ開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−117137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のドライブレコーダでは、カメラが撮影し常時記録している映像データから、衝撃を検出したときに、その衝撃の前後の映像データを、メモリカード等の記憶装置に記録している。カメラが複数あれば複数のカメラの台数分の書き込み処理が生じる。また、メモリカードへの書き込み処理は、内部のRAM等のメモリと比較して時間が多くかかる。
【0006】
このような従来のドライブレコーダでは、衝撃を検出したときの映像データをメモリカードに書き込む処理が終了するまでは、別の衝撃を検出したとても、その衝撃に対応する映像データの書き込みができない時間が発生するという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、衝撃を検出して映像データの書き込み処理が完了するまでに別の衝撃を検出した場合にも、映像データを記録できるドライブレコーダ及びドライブレコーダシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るドライブレコーダは、車両走行時の映像信号を取得するカメラと、カメラが取得した映像信号を映像データに変換する画像処理部と、画像処理部が変換した映像データを一時的に記録するメモリと、メモリに記録されている映像データを記録する不揮発性メモリと、車両に発生した衝撃を検出する衝撃検出部と、衝撃検出部が車両に発生した衝撃を検出したときに、メモリに記録された映像データを不揮発性メモリにコピーする制御部と、を備え、メモリは、一次メモリと二次メモリとを備え、画像処理部は、カメラが取得した信号を映像データに変換して一次メモリに記録し、制御部は、衝撃検出部が車両に発生した衝撃を検出したときに、衝撃発生時刻の前後の所定時間の映像データを一次メモリから二次メモリへとコピーを開始し、二次メモリに、衝撃発生時刻の前後の所定時間の映像データがコピーされた後に、当該映像データを、不揮発性メモリにコピーすることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るドライブレコーダシステムは、車両走行時の映像信号を取得するカメラと、カメラが取得した映像信号を映像データに変換する画像処理部と、画像処理部が変換した映像データを記録する一次メモリと二次メモリとを備えるメモリと、二次メモリに記録されている映像データを記録する不揮発性メモリと、車両に発生した衝撃を検出する衝撃検出部と、衝撃検出部が車両に発生した衝撃を検出したときに、衝撃発生時刻の前後の所定時間の映像データを一次メモリから二次メモリへとコピーを開始し、二次メモリに、衝撃発生時刻の前後の所定時間の映像データがコピーされた後に、当該映像データを、不揮発性メモリにコピーする制御部と、を備えるドライブレコーダと、不揮発性メモリに記録された映像データを再生する画像再生装置と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一次メモリと二次メモリとを備えて、一次メモリにカメラから取得した映像データを記録し、二次メモリに衝撃発生時の映像データをコピーして、コピーされた映像信号をメモリカードに記録することによって、衝撃等のイベントが連続して発生した場合にも、一次メモリへの書き込みの終了や不揮発性メモリへの書き込み終了を待つ必要がなく、イベント発生時の映像データを途切れることなく記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態の本発明のドライブレコーダを含むドライブレコーダシステムの説明図である。
【図2】本発明の実施形態のドライブレコーダの機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態の制御部の処理のフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態の一次メモリ及び二次メモリの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明のドライブレコーダ10を含むドライブレコーダシステム1の説明図である。
【0014】
ドライブレコーダシステム1は、車両11に搭載されるドライブレコーダ10と、事業所等に設置されるパーソナルコンピュータ(以下、PC)20と、ドライブレコーダ10が取得するデータを記録するメモリカード30とから構成される。
【0015】
ドライブレコーダ10は、車両11から走行データ(例えば車速、エンジン回転数、緯度、経度等)を取得して、これらを日時と共に所定の間隔で記録する。また、ドライブレコーダ10は、カメラ12が接続されており、カメラ12が撮影した画像データを記録する。走行データ及び画像データは、メモリカード30に記録される。
【0016】
ドライブレコーダ10は、メモリカード30が挿入された状態でメモリカード30との間でデータの書き込み及び読み出しを行うメモリカードインタフェース150と、メモリカード30に人為的に画像データを記録させる記録ボタン180とが設けられている。
【0017】
PC20は、メモリカード30が挿入された状態でメモリカード30との間でデータの書き込み及び読み出しを行うメモリカードインタフェース21と、画像データ等を表示可能な液晶ディスプレイ等からなる表示部22と、ユーザからの指示が入力可能なキーボード及びマウス等からなる入力部23とから構成される。
【0018】
メモリカード30は、メモリカードインタフェース150及びメモリカードインタフェース21によって読み書き可能に構成されている。メモリカード30は、これらメモリカードインタフェース150及びメモリカードインタフェース21によって書き込まれたデータを半永続的に保持するいわゆる不揮発性メモリであり、例えばSD(Source Digital)やCF(Compact Flash)等のフラッシュメモリカードが用いられる。
【0019】
図2は、本発明の実施形態のドライブレコーダ10の機能ブロック図である。
【0020】
ドライブレコーダ10は、カメラ12から受信した複数の映像信号をA/D変換して映像データとして出力するA/D変換部110と、A/D変換部110から出力される映像データのエンコード等を行い映像データとして記録可能な形式に変換する画像処理部120と、画像処理部120によって変換された映像データを記録するメモリ130と、メモリ130に記録されている映像データをメモリカード30に記録するメモリカードインタフェース150とを備える。なお、画像処理部120によって行われるエンコード処理は、例えば、JPEG等の公知の技術が用いられる。
【0021】
ドライブレコーダ10は、イベント検出部190を備える。イベント検出部190は、加速度センサを備えており、加速度センサが検出した加速度が所定の閾値を超えた場合(例えば、前後G又は横Gが0.8G以上となった場合)に、車両に衝撃が加わったと判断してイベントを検出する。検出したイベントは、制御部160に通知する。
【0022】
メモリ130は、一次メモリ131と二次メモリ132とを備える。これらは、一つのメモリ130をアドレスの割り振りによって複数の領域に分け、それぞれが一次メモリ131及び二次メモリ132として設定される。なお、一次メモリ131及び二次メモリ132は、複数のメモリによって構成されていてもよい。
【0023】
制御部160は、これら各部の動作を制御する。特に制御部160は、後述するように、メモリ130に記録されている映像データをメモリカードインタフェース150を介してメモリカード30に記録する処理を実行する。
【0024】
また、制御部160は、車両とのインターフェースを備えて、走行データ(車速、加速度等)を取得して、映像データと共にメモリカード30に記録してもよい。
【0025】
次に、以上のように構成されたドライブレコーダ10の動作を説明する。
【0026】
ドライブレコーダ10において、カメラ12が取得した映像信号は、A/D変換部110及び画像処理部120によって映像データに変換されて、メモリ130の一次メモリ131に逐次記録されている。ここで、イベント検出部190によって衝撃等のイベント発生が検出された場合は、制御部160は、一次メモリ131に記録されている映像データから、イベント発生時刻の前後の所定時間(例えば前12秒、後8秒、合計20秒)の映像データを抜き出して、不揮発性メモリであるメモリカード30に記録する。
【0027】
この制御部160の処理において、イベント発生時刻の前後の所定時刻の映像データをメモリカード30に記録する処理を行っているときに、再度イベント検出部190によってイベント発生が検出された場合、書き込み処理の待ち時間によってカメラ12が取得した映像信号を映像データに変換できない場合や、一次メモリ131からメモリカード30にデータを記録することができない等の問題が発生しうる。
【0028】
この問題を防止するために、より高速の書き込み速度を持つメモリカード30を用いることも考えられるが、コストが上昇するだけでなく待ち時間を完全になくすことはできない。また、映像データのサイズやフレームレートを小さくしてデータ量を小さくすることも考えられるが、映像の鮮明度が低下し、証拠性が低下する。
【0029】
そこで、本発明の実施形態では、次のような処理によってデータ書き込み処理の待ち時間を無くし、イベントが連続して発生した場合にも、それぞれのイベント発生に対応した映像データを全て記録することができるように構成した。
【0030】
図3は、本実施形態の制御部160が実行する映像データ書き込み処理のフローチャートである。
【0031】
制御部160は、車両11の運転を開始したことを検出すると、本フローチャートによる処理を開始する。なお、制御部160は、車速が例えば0[km/h]を超えた場合に、車両11の運転を開始したことを検出する。
【0032】
まず、制御部160は、メモリカード30が、メモリカードインタフェース150に挿入されているか否かを判定する(ステップS10)。メモリカードが挿入されていないと判定した場合は、映像データ等を記録できないため、運転者に対してアラーム等の警告を通報して(ステップS20)、本フローチャートによる処理を一旦終了する。
【0033】
メモリカード30がメモリカードインタフェース150に挿入されていると判定した場合は、制御部160は、カメラ12から取得した映像信号を、映像データとしてメモリ130の一次メモリ131に順次記録する(ステップS30)。
【0034】
前述のように、カメラ12が取得した映像信号は、A/D変換部110によって映像データに変換され、画像処理部120によって所定のエンコード方式に変換される。
【0035】
本実施形態では、画像処理部120は、1秒間当たり30枚の静止画データを生成し、この静止画データを一次メモリ131に書き込む。すなわち、画像処理部120は、静止画データ1フレーム当たりの書き込み処理を33ms毎に行っている。
【0036】
次に、制御部160が、イベント検出部190からイベント発生の通知があったか否かを判定する(ステップS40)。イベント発生の通知がない場合は、通知があるまでこのステップを繰り返す。
【0037】
イベント検出部190からイベント発生の通知があった場合は、制御部160は、一次メモリ131に記録されている映像データから、イベント発生が検出された時刻の前後の所定時間(前12秒、後8秒)の映像データを抽出して、抽出した映像データを二次メモリ132にコピーする処理を実行する。具体的には次のような制御を行う。
【0038】
前述のように、画像処理部120は、33msごとに静止画データを書き込む処理を実行している(ステップS50)。制御部160は、画像処理部120によって一つの静止画データの書き込み処理が終わったタイミングで(ステップS60)、次の静止画データの書き込み処理が発生するまでの間に、イベント発生から12秒前にある映像データを、二次メモリ132にコピーする(ステップS70)。
【0039】
画像処理部120による書き込み処理は映像データのエンコード処理を行っているので、画像処理部120が映像データを一次メモリ131に書き込む時間よりも、画像処理部120がエンコードを行う処理時間の方が大きい。一方、一次メモリ131から二次メモリ132へのデータのコピーは、ダイレクトメモリアクセス(DMA:Direct Memory Access)転送を行うことによって高速に処理が完了する。そのため、画像処理部120が33msごとに行う書き込み処理の間に、制御部160が、複数の静止画データを一次メモリ131から二次メモリ132にコピーすることができる。
【0040】
制御部160は、イベント発生の通知を受けたときから、このステップS50〜S70に係る処理を開始する。この処理を繰り返すことで、イベント発生の12秒前からイベント発生の8秒後までの映像データに含まれる静止画データを、全て一次メモリ131から二次メモリ132にコピーする。
【0041】
制御部160は、ステップS50〜S70の処理ごとに、これら全ての映像データが一次メモリ131から二次メモリ132にコピーされたかどうかを判定する(ステップS80)。全ての映像データが一次メモリ131から二次メモリ132にコピーされていない場合はステップS50に戻り、ステップS50〜S70の処理を繰り返す。
【0042】
イベント発生の12秒前からイベント発生の8秒後までの映像データに含まれる全ての静止画データが一次メモリ131から二次メモリ132へとコピーが完了したと判定した場合は、制御部160は、二次メモリ132に記録されている映像データを、メモリカードインタフェース150を介してメモリカード30に書き込む処理を実行する(ステップS90)。
【0043】
このステップS90の処理では、例えば、メモリ130を、画像処理部120から書き込み処理を行うと同時に、メモリインタフェース150から読み出し処理を行うことが可能に構成することが好適である。例えば、書き込みデータ列と読み出しデータ列とを個別にアクセス可能に構成したDRAM(Dynamic RAM)等を用いることができる。
【0044】
以上のような処理によって、映像データの記録中にも、一次メモリ131からイベント発生前後の映像データのみを抜き出して、メモリカード30に書き込むことができる。
【0045】
図4は、本発明のメモリ130の一次メモリ131と二次メモリ132とを示す説明図である。
【0046】
画像処理部120は、前述のように33msごとに、一つの静止画データを生成し、これを連続することによって動画としての映像データが変換される。図4では、画像処理部120が変換する映像データを1秒間隔で示してある。
【0047】
ここで、イベント検出部190によって衝撃等のイベントが検出された場合は、制御部160は、イベント検出前12秒間とイベント検出後の8秒間との合計20秒間の映像データをメモリカード30に記録する処理を実行する。
【0048】
イベント発生が通知されたとき、画像処理部120が、イベント発生時刻から毎秒30フレームの静止画データを33msごとに一次メモリ131に書き込む処理を実行している。
【0049】
この33msごとの処理の合間に、制御部160は、一次メモリ131に記録されている映像データから、イベント発生時刻の12秒前に記録されている映像データを、一次メモリ131から二次メモリ132にコピーを開始する。一次メモリ131から二次メモリ132へのコピー処理は、ダイレクトメモリアクセス転送により、画像処理部が33msごとに行う処理よりも速く実行される。
【0050】
この処理を繰り返し、画像処理部120が、イベント検出から8秒後に対応する映像データを一次メモリに書き込みを行うときに、制御部160が、イベント検出から8秒後に対応する映像データを一次メモリ131から二次メモリ132にコピーすることができれば、イベント検出から8秒後以降に、別のイベントを検出したとしても、別のイベントに対応する20秒間の映像データを再び一次メモリ131から二次メモリ132へとコピーすること可能となる。
【0051】
具体的には、イベント検出から8秒後までの間に、イベント検出時刻を含む20秒間の映像データ(600フレーム)を一次メモリ131から二次メモリ132へとコピーする処理能力があれば、イベントが連続して発生した場合にも、映像データのコピーの処理を待つことなくメモリカード30に記録することができる。
【0052】
以上のように本発明の実施形態では、車両11が走行時の映像信号を取得するカメラ12と、カメラ12が取得した映像信号を映像データに変換する画像処理部120と、画像処理部120が変換した映像データを一時的に記録するメモリ130と、メモリ130に記録されている映像データを記録する不揮発性メモリであるメモリカード30と、車両11に発生した衝撃を検出する衝撃検出部であるイベント検出部190と、イベント検出部190が車両11に発生した衝撃を検出したときに、メモリ130に記録された映像データをメモリカードにコピーする制御部160と、を備えて構成される。
【0053】
メモリ130は、一次メモリ131と二次メモリ132とを備え、画像処理部120は、カメラ12が取得した信号を映像データに変換して一次メモリ131に記録し、制御部160は、イベント検出部190が車両11に発生した衝撃を検出したときに、衝撃発生時刻の前後の所定時間(例えば、前12秒、後8秒)の映像データを一次メモリ131から二次メモリ132へとコピーを開始し、二次メモリ132に、衝撃発生時刻の前後の所定時間の映像データがコピーされた後に、当該映像データを、メモリカード30にコピーするように構成した。
【0054】
このように、一次メモリ131と二次メモリ132とを備えて、一次メモリ131にカメラ12から取得した映像データを記録し、二次メモリ132に衝撃発生時の映像データをコピーして、コピーされた映像信号をメモリカード30に記録する等に構成することによって、衝撃等のイベントが連続して発生した場合にも、イベント発生時の映像データを途切れることなく記録することができる。
【0055】
また、画像処理部120が一次メモリ131に記録するデータ形式は静止画データであるJPEG形式であるので、映像データのデータ量を大きくすることなく鮮明な映像を記録することができる。
【0056】
また、メモリ130の一次メモリ131と二次メモリ132との間で、ダイレクトメモリアクセス転送によって映像データのコピーを行うため、一次メモリ131に記録されたデータを高速に二次メモリ132にコピーすることができ、書き込み処理の待ち時間を発生させない。
【0057】
なお、本実施形態ではカメラ12を一つ搭載する例を示したが。複数のカメラを備えていてもよい。複数のカメラ12それぞれに対応する一次メモリ131及び二次メモリ132の領域を設定することにより、前述のような処理を行うことができる。
【0058】
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0059】
1 ドライブレコーダシステム
10 ドライブレコーダ
11 車両
12 カメラ
20 PC
110 A/D変換部
120 画像処理部
130 メモリ
131 一次メモリ
132 二次メモリ
150 メモリカードインタフェース
160 制御部
180 記録ボタン
190 イベント検出部(衝撃検出部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両走行時の映像信号を取得するカメラと、
前記カメラが取得した映像信号を映像データに変換する画像処理部と、
前記画像処理部が変換した映像データを一時的に記録するメモリと、
前記メモリに記録されている映像データを記録する不揮発性メモリと、
前記車両に発生した衝撃を検出する衝撃検出部と、
衝撃検出部が前記車両に発生した衝撃を検出したときに、前記メモリに記録された映像データを前記不揮発性メモリにコピーする制御部と、
を備え、
前記メモリは、一次メモリと二次メモリとを備え、
前記画像処理部は、前記カメラが取得した信号を前記映像データに変換して前記一次メモリに記録し、
前記制御部は、
前記衝撃検出部が前記車両に発生した衝撃を検出したときに、衝撃発生時刻の前後の所定時間の映像データを前記一次メモリから前記二次メモリへとコピーを開始し、
前記二次メモリに、衝撃発生時刻の前後の所定時間の前記映像データがコピーされた後に、当該映像データを、前記不揮発性メモリにコピーすることを特徴とするドライブレコーダ。
【請求項2】
前記画像処理部は、前記カメラが取得した映像信号を、所定の単位時間ごとのJPEG画像として記録することを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダ
【請求項3】
前記制御部は、前記一次メモリと前記二次メモリとの間でダイレクトメモリアクセスを行い、映像データをコピーすることを特徴とする請求項1又は2に記載のドライブレコーダ。
【請求項4】
車両走行時の映像信号を取得するカメラと、前記カメラが取得した映像信号を映像データに変換する画像処理部と、前記画像処理部が変換した映像データを記録する一次メモリと二次メモリとを備えるメモリと、前記二次メモリに記録されている映像データを記録する不揮発性メモリと、前記車両に発生した衝撃を検出する衝撃検出部と、衝撃検出部が前記車両に発生した衝撃を検出したときに、衝撃発生時刻の前後の所定時間の映像データを前記一次メモリから前記二次メモリへとコピーを開始し、前記二次メモリに、衝撃発生時刻の前後の所定時間の前記映像データがコピーされた後に、当該映像データを、前記不揮発性メモリにコピーする制御部と、を備えるドライブレコーダと、
前記不揮発性メモリに記録された映像データを再生する画像再生装置と、
を備えることを特徴とするドライブレコーダシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−203707(P2012−203707A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−68454(P2011−68454)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000000929)カヤバ工業株式会社 (2,151)
【Fターム(参考)】