説明

ドライブレコーダ装置

【課題】本発明は、イベント被害を軽減させるシステムに連動して適切なタイミングで動作させるドライブレコーダ装置を実現することを目的としている。
【解決手段】このため、自車両の周囲を撮影する撮影手段と、この撮影手段が撮影した画像を記録する記録手段とを備え、イベント発生前後及びイベント発生時の画像を記録するドライブレコーダ装置において、障害物との車間時間を算出し、車間時間が設定値未満になった場合に警告あるいは減速制御を行う走行制御装置から出力される信号に基づいて、ドライブレコーダが作動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はドライブレコーダ装置に係り、特にトリガーとなる信号の入力前後の車両の状況を適切に記録するためのドライブレコーダ装置の電源投入タイミングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
後述の特許文献1及び特許文献4においては、詳細な事故状況の記録およびシステムの負荷低減を目的として、衝突予測手段から得られる周辺車両との衝突予測に基づき、記録を開始する記録装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−235484号公報
【特許文献2】特開平9−198858号公報
【特許文献3】特開2002−42288号公報
【特許文献4】特開2007−237764号公報
【特許文献5】特開2007−334760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、車両の情報を記録する装置として、ドライブレコーダ装置(「記憶装置」ともいう。)が一般的である。
そして、このドライブレコーダ装置の一般的な記録形態としては、常時記録してイベント(「衝突」とも換言できる。)の発生までオーバライトしている。
この結果、前記ドライブレコーダ装置に常時通電しているため、消費電力の増加および燃費の悪化につながるという不都合がある。
また、前記ドライブレコーダ装置を長時間通電するため、この長時間通電による早期故障も懸念されるという不都合がある。
現在、前記ドライブレコーダ装置の故障を事前に回避するための予防方策として、車両前方に設置したセンサ(レーダやカメラ)が障害物を検知することで、警報を鳴らしたり、自動ブレーキをかけてイベント被害を軽減させるシステムが存在している。
【0005】
この発明の目的は、イベント被害を軽減させるシステムに連動して適切なタイミングで動作させるドライブレコーダ装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、自車両の周囲を撮影する撮影手段と、この撮影手段が撮影した画像を記録する記録手段とを備え、イベント発生前後及びイベント発生時の画像を記録するドライブレコーダ装置において、障害物との車間時間を算出し、車間時間が設定値未満になった場合に警告あるいは減速制御を行う走行制御装置から出力される信号に基づいて、ドライブレコーダ装置が作動することを特徴とする。
車間時間とは、障害物と自車両との車間距離を障害物と自車両との相対速度で割った値である。
【発明の効果】
【0007】
以上詳細に説明した如くこの発明によれば、自車両の周囲を撮影する撮影手段と、撮影手段が撮影した画像を記録する記録手段とを備え、イベント発生前後及びイベント発生時の画像を記録するドライブレコーダ装置において、障害物との車間時間を算出し、車間時間が設定値未満になった場合に警告あるいは減速制御を行う走行制御装置から出力される信号に基づいて、ドライブレコーダ装置が作動する。
従って、ドライブレコーダ装置の作動タイミングを決めるためのトリガーとなる信号として、外部の装置からの出力信号を利用しているので専用のセンサを設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1はこの発明の第1実施例を示すドライブレコーダ装置の制御用フローチャートである。(実施例1)
【図2】図2はイベント軽減システムとドライブレコーダ装置との構成図である。(実施例1)
【図3】図3はイベント軽減システムとドライブレコーダ装置とのタイムチャートである。(実施例1)
【図4】図4はこの発明の第2実施例を示すドライブレコーダ装置の制御用フローチャートである。(実施例2)
【図5】図5はイベント軽減システムとドライブレコーダ装置との構成図である。(実施例2)
【図6】図6はイベント軽減システムとドライブレコーダ装置とのタイムチャートである。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【実施例1】
【0010】
図1〜図3はこの発明の第1実施例を示すものである。
図2において、1はイベント軽減システム(「衝突軽減システム」とも換言できる。)、2はこのイベント軽減システム1に連動するドライブレコーダ装置(「記憶装置」ともいう。)である。
【0011】
前記イベント軽減システム1は、図2に示す如く、周辺監視装置(レーダ、カメラなど)3と、イベント軽減システム1関連のコントローラ4と、走行制御装置(「衝突軽減手段」とも換言できる。)5と、イベント軽減システム1側のインターフェース部(「I/F部」ともいう。)6とを備えている。
このとき、前記イベント軽減システム1の周辺監視装置3は、レーダや車載カメラなどからなり、自車両の周辺状況を監視し、監視データを前記イベント軽減システム1関連のコントローラ4に送信する。
このイベント軽減システム1関連のコントローラ4は、前記周辺監視装置3からの監視データにより障害物検出情報などを入力する。
また、イベント軽減システム1関連のコントローラ4は、自車両の情報を得るために、車速や図示しないGPS(「Global Positioning System」、「全地球位置把握システム」、「ナビゲーション装置」ともいう。)からの信号を入力するように各種センサ7や前記走行制御装置5が前記イベント軽減システム1側のインターフェース部6を介して接続されるとともに、電力を供給するバッテリ8も接続されている。
前記走行制御装置5は、図2に示す如く、イベント軽減システム1関連のコントローラ4や各種センサ7に接続され、イベント軽減システム1関連のコントローラ4による走行制御を行うために、音声や表示、振動などによる警告を行うための警告装置9や、自動ブレーキをかけるためのブレーキ10、装着している運転者の保護を行うためのシートベルト11に連絡する機能を備えている。
【0012】
また、前記ドライブレコーダ装置2は、自車両(図示せず)の周囲を撮影する撮影手段12と、この撮影手段12が撮影した画像を記録する記録手段(「揮発性メモリ」ともいう。)13とを備え、イベント発生前後及びイベント発生時の画像を記録する機能を有している。
このとき、前記ドライブレコーダ装置2は、図2に示す如く、前記バッテリ8に接続される。
そして、前記ドライブレコーダ装置2は、上述の撮影手段12及び記録手段13以外にも、ドライブレコーダ装置2側のインターフェース部(「I/F部」ともいう。)14と、CPU(「中央処理装置」ともいう。)15と、不揮発性メモリ16と、二次電池(コンデンサなど)17とを備えている。
つまり、前記撮影手段12は、自車両の周囲を撮影する車載カメラからなる。
また、前記記録手段13は、前記撮影手段12が撮影した画像とともに自車両の情報を記録する。
そして、前記記録手段13は、揮発性メモリと称される半導体メモリからなり、前記ドライブレコーダ装置2の作動時に前記撮影手段12が撮影した画像を記録する一方、前記ドライブレコーダ装置2の作動が停止すると、記録内容が失われるものである。
前記ドライブレコーダ装置2側のインターフェース部(「I/F部」ともいう。)14には、前記撮影手段12が接続されるとともに、自車両の情報を得るための各種センサ7が接続され、前記イベント軽減システム1側のインターフェース部6を介して前記イベント軽減システム1のイベント軽減システム1関連のコントローラ4も接続される。
前記CPU15は、ドライブレコーダ装置2側のインターフェース部(「I/F部」ともいう。)14を介して前記イベント軽減システム1のイベント軽減システム1関連のコントローラ4に接続されるとともに、前記記録手段13や不揮発性メモリ16、イベントにより前記バッテリ8からの電力が供給されなくなる事態に備えて二次電池17にも接続されている。
この不揮発性メモリ16は、揮発性メモリからなる前記記録手段13に相反するものとして設けられるものであり、不揮発性メモリ16に記録された記録内容は前記ドライブレコーダ装置2の作動が停止しても失われることはないものである。
【0013】
まず、この第1実施例において、前記ドライブレコーダ装置2は、障害物との衝突、いわゆるイベントが予測される場合に運転者に警告し、イベントが避けられない場合にイベントによる被害を軽減する前記イベント軽減システム1と連携して作動するものである。
具体的には、イベント軽減システム1を制御する前記イベント軽減システム1関連のコントローラ4から得られる障害物検出情報に基づいて、前記ドライブレコーダ装置2のCPU15のウェイクアップ/スリープを切り替えることにより、消費電力を減らし、燃費の向上を図る。
つまり、障害物が検出されない時には、CPU15をスリープさせる。
このCPU15のスリープ中には数mAの暗電流が流れるが、構成する回路への通電は抑えられるので、消費電力を減らすことができるものである。
また、前記CPU15のスリープ中は前記ドライブレコーダ装置2に記録するわけではないので、常時通電する場合に比べて故障の発生を減らすことが可能である。
更に、前記イベント軽減システム1が動作するタイミングに合わせて、前記ドライブレコーダ装置2は動作するので好適なタイミングで動作することが可能である。
しかも、前記ドライブレコーダ装置2には動作タイミングを得るためのセンサ、つまり障害物との距離を検出する距離センサや障害物とのイベントを検出する加速度センサを装備する必要はない。
【0014】
このとき、前記ドライブレコーダ装置2は、障害物との車間時間を算出し、車間時間が設定値未満になった場合に警告あるいは減速制御を行う前記走行制御装置5から出力される信号に基づいて、作動する構成とする。
詳述すれば、前記イベント軽減システム1の走行制御装置5は、自車両と障害物との車間時間を算出し、車間時間が設定値未満になった場合に警告あるいは減速制御を行う機能を有している。
このため、この走行制御装置5から出力される信号を前記イベント軽減システム1関連のコントローラ4、前記イベント軽減システム1側のインターフェース部6を介して前記ドライブレコーダ装置2に入力し、このドライブレコーダ装置2を作動させるものである。
従って、ドライブレコーダ装置2の作動タイミングを決めるためのトリガーとなる信号として、外部の装置、つまり前記イベント軽減システム1の走行制御装置5からの出力信号を利用することができるため、専用のセンサを設ける必要がない。
【0015】
また、障害物検出から車両の減速制御へ前記走行制御装置5の制御過程が進行するのに従って、前記ドライブレコーダ装置2の制御過程も進められる。
従って、ドライブレコーダ装置2は、走行制御装置5から出力される信号により好適なタイミングで作動することができる。
【0016】
更に、前記走行制御装置5から出力される障害物検出信号に基づいて、停止しているドライブレコーダ装置2が起動する。
従って、ドライブレコーダ装置2の前記CPU15は通常はスリープしていて、障害物検出信号が入力されることにより、ドライブレコーダ装置2のCPU15はウェイクアップする。したがって、消費電力を減らし、燃費を向上できる。
また、常時記録するわけではないので、故障を抑制できる。
【0017】
更にまた、前記ドライブレコーダ装置2は、ドライブレコーダ装置2作動用電源として前記二次電池17を備え、走行制御装置5から出力される障害物検出信号あるいは警告のいずれかに基づいて、二次電池17の充電を開始する。
従って、イベント発生により外部の前記バッテリ8からドライブレコーダ装置2に電力が供給されなくなってもドライブレコーダ装置2が動作することができるように、ドライブレコーダ装置2内部の前記二次電池17に充電する。好適なタイミングで充電可能となり、二次電池17の自然放電による無駄な電力消費を抑えることができる。
【0018】
また、前記ドライブレコーダ装置2は、前記記録手段13が記憶した画像を前記不揮発性メモリ16にバックアップするバックアップ手段18を備え、走行制御装置5から出力される自動制動信号に基づいて、バックアップ手段18は画像をバックアップする。
従って、イベント発生により外部の前記バッテリ8からドライブレコーダ装置2に電力が供給されなくなっても画像を保持できるように、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録された画像を不揮発性メモリ16にバックアップする。不揮発性メモリ16は着脱可能となっていて、ドライブレコーダ装置2から取り外して画像を再生できる。好適なタイミングで画像をバックアップすることができる。
【0019】
前記走行制御装置5から出力される障害物消失信号に基づいて、ドライブレコーダ装置2の作動を停止する。
従って、障害物消失信号が入力されることにより、ドライブレコーダ装置2の前記CPU15はスリープする。したがって、消費電力を減らし、燃費を向上できる。
また、常時記録するわけではないので、故障を抑制できる。
【0020】
次に、図1の前記ドライブレコーダ装置2の制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
【0021】
このドライブレコーダ装置2の制御用プログラムがスタート(101)すると、「障害物あり」か否かの判断(102)に移行する。
この「障害物あり」か否かの判断(102)は、前記走行制御装置5によって自車両と障害物との車間時間を算出し、自車両と障害物との車間時間が設定値未満となったか否かを判断している。
そして、「障害物あり」か否かの判断(102)がNOの場合には、記憶装置である前記ドライブレコーダ装置2をスリープさせる処理(103)に移行し、この処理(103)の後に「障害物あり」か否かの判断(102)に戻る。
この「障害物あり」か否かの判断(102)がYES、つまり自車両と障害物との車間時間が設定値未満となって前記走行制御装置5が障害物を検出した場合には、記憶装置である前記ドライブレコーダ装置2をウェイクアップする処理(104)に移行する。
つまり、前記走行制御装置5が障害物を検出した際には、前記イベント軽減システム1関連のコントローラ4から記憶装置である前記ドライブレコーダ装置2に「情報1」の信号が出力されるため、ドライブレコーダ装置2の前記CPU15は、図3に示す如く、スリープからウェイクアップする。
そして、前記ドライブレコーダ装置2をウェイクアップする処理(104)の後には、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(105)に移行する。
この揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(105)において、図3に示す如く、所定時間t1は、前記ドライブレコーダ装置2の前記CPU15がウェイクアップを開始してから完了するまでの時間である。
つまり、この所定時間t1の経過後に、前記ドライブレコーダ装置2は動作可能となり、前記揮発性メモリからなる前記記録手段13に画像や自車両の情報などの記録が開始される。
なお、前記走行制御装置5が障害物を検出した後に、前記ドライブレコーダ装置2をウェイクアップする処理(104)が行われ、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(105)が実施された後に、図3に示す如く、障害物が消失すると、前記ドライブレコーダ装置2がウェイクアップからスリープとされるため、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(105)も、停止状態となるものである。
追記すれば、前記イベント軽減システム1関連のコントローラ4は、障害物が検出されなくなると、「情報4」を出力する。
記憶装置である前記ドライブレコーダ装置2は、「情報4」が入力されると、ドライブレコーダ装置2はスリープする。
なお、障害物が検出されなくなって、予め設定時間が経過したら、「情報4」を出力するようにしてもよい。
この設定時間を設けるのは、障害物を一時的に検出できないような事態が発生する可能性を考慮し、前記ドライブレコーダ装置2の前記CPU15をスリープしてもすぐにウェイクアップすることをなくす効果がある。
【0022】
上述の揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(105)の後には、「警告あり」か否かの判断(106)に移行する。
この「警告あり」か否かの判断(106)は、自車両と障害物との車間時間を算出し、車間時間が設定値未満になった場合に、イベントの可能性があると判定するため、前記イベント軽減システム1の走行制御装置5が運転者に警告制御を行ったか否かを判断している。
そして、この「警告あり」か否かの判断(106)がNOの場合には、判断(106)がYESとなるまでこの判断(106)を繰り返し行う。
「警告あり」か否かの判断(106)がYESの場合には、記憶装置である前記ドライブレコーダ装置2に「情報2」の信号が出力され、前記二次電池17に充電する処理(107)に移行する。
なお、図3から明らかなように、前記イベント軽減システム1の走行制御装置5が運転者に警告制御を行う場合には、例えば、イベント発生の2.2〜3秒前に行われる。
上述の二次電池17に充電する処理(107)は、前記ドライブレコーダ装置2に「情報2」の信号が入力されると、イベント発生により外部の前記バッテリ8からドライブレコーダ装置2に電力が供給されなくなる事態に備えて、内部の二次電池17への充電を開始するものであり、図3に示す如く、前記イベント軽減システム1の走行制御装置5による警告制御時に「充電停止」から「充電」に切り替えられる。
【0023】
そして、上述の二次電池17に充電する処理(107)の後には、「自動ブレーキあり」か否かの判断(108)に移行する。
この「自動ブレーキあり」か否かの判断(108)は、前記イベント軽減システム1が障害物とのイベントを避けることができるか否かを判断するものである。
そして、「自動ブレーキあり」か否かの判断(108)がNOの場合には、判断(108)がYESとなるまでこの判断(108)を繰り返し行う。
「自動ブレーキあり」か否かの判断(108)がYESの場合には、揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容を退避させる処理(109)に移行する。
なお、図3から明らかなように、前記イベント軽減システム1の走行制御装置5が運転者に「自動ブレーキ」を行う場合には、例えば、イベント発生の0.6秒前に行われる。
上述の「自動ブレーキあり」か否かの判断(108)がYESの場合とは、前記イベント軽減システム1が障害物とのイベントが避けきれないと判定した場合であり、この場合には、前記走行制御装置5のブレーキ10操作を行う「自動ブレーキ」をかけ、「情報3」を前記ドライブレコーダ装置2に出力する。
そして、ドライブレコーダ装置2に「情報3」の信号が入力されると、ドライブレコーダ装置2はイベントが発生するものとして、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録した画像などの記録内容を不揮発性メモリ16にバックアップする。
このとき、不揮発性メモリ16は、予め設定された時間分だけ、イベント発生前の画像などの記録内容をバックアップする。
イベントの発生する時間から予め設定された時間だけ前に「自動ブレーキ」をかけるので、イベント発生前の時間を算出できる。
ここでは、イベント発生の例えば0.6秒前に「自動ブレーキ」をかけることとしている。
したがって、イベント発生前10秒分の画像などの記録内容をバックアップするように設定されている場合は、「情報3」の信号が前記ドライブレコーダ装置2に入力されると、9.4秒前からの画像などの記録内容をバックアップする。
このとき、揮発性メモリからなる前記記録手段13は、電力供給が絶たれた場合に蓄積した画像などの記録内容が消失されるが、容量が大きく、画像などの記録内容の蓄積を高速に行うことができるという特徴がある。
また、上述の揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容を退避させる処理(109)において、図3に示す如く、所定時間t2は、イベント発生後に記録をし続けるように予め設定された時間に相当する。
このため、所定時間t2の経過後に、揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容を記録する処理(109)を終了し、不揮発性メモリ16に画像などの記録内容をバックアップして、後述する記録装置である前記ドライブレコーダ装置2をスリープさせる処理(110)に移行するものである。
一方、前記不揮発性メモリ16は、フラッシュメモリなどにより構成されるメモリであり、電力供給が絶たれた場合であっても、記録した画像などの記録内容(「データ」ともいう。)を保持することができるが、揮発性メモリからなる前記記録手段13と比較して、容量が小さく、データの記録が低速であるという特徴がある。
この発明の第1実施例においては、イベント発生前に画像などの記録内容を揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16にバックアップするので、イベントにより電力が供給されなくなっても、イベント発生前の画像などの記録内容を保持できる。
さらに、上述した二次電池17に充電しておくことにより、イベント発生により電力が供給されなくなってもイベント発生後の画像などの記録内容も記録可能となり、前記不揮発性メモリ16にイベント発生前後の画像などの記録内容をバックアップできる。
また、画像データを前記不揮発性メモリ16にバックアップすることは、イベント発生後に不揮発性メモリ16を記録装置である前記ドライブレコーダ装置2から外して、つまり車両から外して画像などの記録内容を再生可能となる利点がある。
図1、図3では警告制御時に二次電池を「充電停止」から「充電」に切り替えるようにしたが、充電に要する時間によっては前記イベント軽減システム1関連のコントローラ4から記録装置である前記ドライブレコーダ装置2に障害物検出信号が出力された時に二次電池を「充電停止」から「充電」に切り替えるようにしてもよい。
【0024】
上述の揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容を退避させる処理(109)の後には、記録装置である前記ドライブレコーダ装置2をスリープさせる処理(110)に移行し、その後にエンド(111)に移行する。
つまり、記録装置である前記ドライブレコーダ装置2の前記CPU15は、イベント発生後、予め設定された時間だけ画像などの記録内容を記録し、揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容をバックアップした後に、スリープする。
従って、障害物消失信号が入力された後に、ドライブレコーダ装置2の前記CPU15はスリープするため、消費電力を減らし、燃費を向上できる。
また、前記ドライブレコーダ装置2の前記記録手段13に常時記録するわけではないので、故障を抑制できる。
【実施例2】
【0025】
図4〜図6はこの発明の第2実施例を示すものである。
この第2実施例において、上述第1実施例のものと同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
【0026】
上述の第1実施例においては、記録装置である前記ドライブレコーダ装置2を構成する際に、自車両の周囲を撮影する撮影手段12と、この撮影手段12が撮影した画像を記録する記録手段13とを備える構成とし、前記撮影手段12を前記ドライブレコーダ装置2専用とした。
しかし、この第2実施例の特徴とするところは、第1実施例の撮影手段12の代わりに、前記イベント軽減システム1の周辺監視装置3を利用してドライブレコーダ装置21を構成した点にある。
【0027】
すなわち、前記イベント軽減システム1は、図5に示す如く、つまり、第1実施例と同様に、周辺監視装置3と、イベント軽減システム1関連のコントローラ4と、走行制御装置5と、イベント軽減システム1側のインターフェース部6とを備えている。
また、イベント軽減システム1関連のコントローラ4は、車速やGPSからの信号を入力するように各種センサ7や前記走行制御装置5が前記イベント軽減システム1側のインターフェース部6を介して接続されるとともに、電力を供給するバッテリ8も接続されている。
前記走行制御装置5は、図5に示す如く、イベント軽減システム1関連のコントローラ4や各種センサ7に接続され、イベント軽減システム1関連のコントローラ4による走行制御を行うために、音声や表示、振動などによる警告を行うための警告装置9や、自動ブレーキをかけるためのブレーキ10、装着している運転者の保護を行うためのシートベルト11に連絡する機能を備えている。
【0028】
また、前記ドライブレコーダ装置21は、自車両(図示せず)の周囲を撮影した画像を入力するために、前記撮影手段12の代わりに、前記イベント軽減システム1の周辺監視装置3を利用するとともに、この周辺監視装置3からの画像を記録する記録手段13とを備えている。
そして、前記ドライブレコーダ装置21は、ドライブレコーダ装置2側のインターフェース部14と、CPU15と、不揮発性メモリ16と、二次電池17とを備えている。
【0029】
このとき、前記ドライブレコーダ装置21は、上述の第1実施例と同様に、障害物との車間時間を算出し、車間時間が設定値未満になった場合に警告あるいは減速制御を行う前記走行制御装置5から出力される信号に基づいて、作動する構成とする。
詳述すれば、前記イベント軽減システム1の走行制御装置5は、自車両と障害物との車間距離を算出し、車間距離が設定値未満になった場合に警告あるいは減速制御を行う機能を有している。
このため、この走行制御装置5から出力される信号を前記イベント軽減システム1関連のコントローラ4、前記イベント軽減システム1側のインターフェース部6を介して前記ドライブレコーダ装置21に入力し、このドライブレコーダ装置21を作動させるものである。
従って、ドライブレコーダ装置21の作動タイミングを決めるためのトリガーとなる信号として、外部の装置、つまり前記イベント軽減システム1の走行制御装置5からの出力信号を利用することができるため、専用のセンサを設ける必要がない。
【0030】
また、上述の第1実施例と同様に、障害物検出から車両の減速制御へ前記走行制御装置5の制御過程が進行するのに従って、前記ドライブレコーダ装置21の制御過程も進められる。
従って、ドライブレコーダ装置21は、走行制御装置5から出力される信号により好適なタイミングで作動することができる。
【0031】
更に、上述の第1実施例と同様に、前記走行制御装置5から出力される障害物検出信号に基づいて、停止しているドライブレコーダ装置21が起動する。
従って、ドライブレコーダ装置21の前記CPU15は通常はスリープしていて、障害物検出信号が入力されることにより、ドライブレコーダ装置21のCPU15はウェイクアップする。したがって、消費電力を減らし、燃費を向上できる。
また、常時記録するわけではないので、故障を抑制できる。
【0032】
更にまた、上述の第1実施例と同様に、前記ドライブレコーダ装置21は、ドライブレコーダ装置21作動用電源として前記二次電池17を備え、走行制御装置5から出力される警告に基づいて、二次電池17の充電を開始する。
従って、イベント発生により外部の前記バッテリ8からドライブレコーダ装置21に電力が供給されなくなってもドライブレコーダ装置21が動作することができるように、ドライブレコーダ装置21内部の前記二次電池17に充電する。好適なタイミングで充電可能となり、二次電池17の自然放電による無駄な電力消費を抑えることができる。
【0033】
また、上述の第1実施例と同様に、前記ドライブレコーダ装置21は、前記記録手段13が記憶した画像を前記不揮発性メモリ16にバックアップするバックアップ手段18を備え、走行制御装置5から出力される自動制動信号に基づいて、バックアップ手段18は画像をバックアップする。
従って、イベント発生により外部の前記バッテリ8からドライブレコーダ装置21に電力が供給されなくなっても画像を保持できるように、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録された画像を不揮発性メモリ16にバックアップする。不揮発性メモリ16は着脱可能となっていて、ドライブレコーダ装置21から取り外して画像を再生できる。好適なタイミングで画像をバックアップすることができる。
【0034】
更に、上述の第1実施例と同様に、前記走行制御装置5から出力される障害物消失信号に基づいて、ドライブレコーダ装置21の作動を停止する。
従って、障害物消失信号が入力されることにより、ドライブレコーダ装置21の前記CPU15はスリープする。したがって、消費電力を減らし、燃費を向上できる。
また、常時記録するわけではないので、故障を抑制できる。
【0035】
これまでの説明では、前記イベント軽減システム1が障害物を検出したり、警告したりするタイミングで情報を出力して、前記ドライブレコーダ装置21をウェイクアップしたり、前記二次電池17に充電を開始したりするようにした。
これらの機能に追加して、前記イベント軽減システム1がイベント発生までの時間を求めた上で、適正タイミングで情報を出力し、前記ドライブレコーダ装置21をウェイクアップしたり、前記二次電池17に充電を開始したりする構成とすることも可能である。
例えば、イベント発生前の10秒間の画像を記録するように設定した場合に、前記ドライブレコーダ装置21をウェイクアップ開始から完了までに2秒間がかかるならば、図6に示す如く、イベント発生の12秒前に前記ドライブレコーダ装置21がウェイクアップを開始するように「情報1」を出力する構成とする。
【0036】
次に、図4の前記ドライブレコーダ装置21の制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
【0037】
このドライブレコーダ装置21の制御用プログラムがスタート(201)すると、「障害物あり」か否かの判断(202)に移行する。
この「障害物あり」か否かの判断(202)は、前記走行制御装置5によって自車両と障害物との車間時間を算出し、自車両と障害物との車間時間が設定値未満となったか否かを判断している。
そして、「障害物あり」か否かの判断(202)がNOの場合には、記憶装置である前記ドライブレコーダ装置21をスリープさせる処理(203)に移行し、この処理(203)の後に「障害物あり」か否かの判断(202)に戻る。
この「障害物あり」か否かの判断(202)がYES、つまり自車両と障害物との車間時間が設定値未満となって前記走行制御装置5が障害物を検出した場合には、イベント発生12秒前か否かの判断(204)に移行する。
この判断(204)においては、以下の前提条件として考えている。
(1)イベント発生前の10秒間の画像を記録するように設定した場合
(2)前記ドライブレコーダ装置21の前記CPU15のウェイクアップに2秒間かかる場合
そして、イベント発生12秒前か否かの判断(204)がNOの場合には、この判断(204)がYESとなるまで判断(204)を繰り返し行う。
イベント発生12秒前か否かの判断(204)がYESの場合には、記憶装置である前記ドライブレコーダ装置21をウェイクアップする処理(205)に移行する。
つまり、前記走行制御装置5が障害物を検出した際には、前記イベント軽減システム1関連のコントローラ4から記憶装置である前記ドライブレコーダ装置21に「情報1」の信号が出力されるため、ドライブレコーダ装置21の前記CPU15は、図6に示す如く、イベント発生の12秒前にスリープからウェイクアップする。
そして、前記ドライブレコーダ装置21をウェイクアップする処理(205)の後には、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(206)に移行する。
この揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(206)において、図6に示す如く、時間2sは、前記ドライブレコーダ装置21の前記CPU15のウェイクアップにかかる時間、つまり2秒間である。
このため、時間2sの経過後に、前記ドライブレコーダ装置21は動作可能となり、前記揮発性メモリからなる前記記録手段13に画像や自車両の情報などの記録が開始される。
なお、前記走行制御装置5が障害物を検出した後に、前記ドライブレコーダ装置21をウェイクアップする処理(205)が行われ、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(206)が実施された後に、図6に示す如く、障害物が消失すると、前記ドライブレコーダ装置2がウェイクアップからスリープされるため、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(206)も、停止状態となるものである。
追記すれば、前記イベント軽減システム1関連のコントローラ4は、障害物が検出されなくなると、「情報4」を出力する。
記憶装置である前記ドライブレコーダ装置21は、「情報4」が入力されると、ドライブレコーダ装置21はスリープする。
なお、障害物が検出されなくなって、予め設定時間が経過したら、「情報4」を出力するようにしてもよい。
この設定時間を設けるのは、障害物を一時的に検出できないような事態が発生する可能性を考慮し、前記ドライブレコーダ装置21の前記CPU15をスリープしてもすぐにウェイクアップすることをなくす効果がある。
【0038】
上述の揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録を開始する処理(206)の後には、イベント発生2秒前か否かの判断(207)に移行する。
このとき、この判断(207)においては、以下の前提条件として考えている。
(3)前記二次電池17の充電に2秒かかる場合
そして、イベント発生2秒前か否かの判断(207)がNOの場合には、この判断(207)がYESとなるまで判断(207)を繰り返し行う。
イベント発生2秒前か否かの判断(207)がYESの場合には、記憶装置である前記ドライブレコーダ装置21に「情報2」の信号が出力され、前記二次電池17に充電する処理(208)に移行する。
なお、図6から明らかなように、前記イベント軽減システム1の走行制御装置5が運転者に警告制御を行う場合には、例えば、イベント発生の2.2〜3秒前に行われる。
上述の二次電池17に充電する処理(208)は、前記ドライブレコーダ装置21に「情報2」の信号が入力されると、イベント発生により外部の前記バッテリ8からドライブレコーダ装置21に電力が供給されなくなる事態に備えて、内部の二次電池17への充電を開始するものであり、図6に示す如く、前記イベント軽減システム1の走行制御装置5による警告制御時に「充電停止」から「充電」に切り替えられる。
【0039】
そして、上述の二次電池17に充電する処理(208)の後には、「イベント発生1秒前」か否かの判断(209)に移行する。
このとき、この判断(209)においては、以下の前提条件として考えている。
(4)揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容を退避するのに1秒かかる場合
そして、「イベント発生1秒前」か否かの判断(209)がNOの場合には、判断(209)がYESとなるまでこの判断(209)を繰り返し行う。
「イベント発生1秒前」か否かの判断(209)がYESの場合には、記憶装置である前記ドライブレコーダ21に「情報3」の信号が出力され、揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容を退避させる処理(210)に移行する。
そして、ドライブレコーダ装置21に「情報3」の信号が入力されると、ドライブレコーダ装置21はイベントが発生するものとして、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録した画像などの記録内容を不揮発性メモリ16にバックアップする。
このとき、不揮発性メモリ16は、予め設定された時間分だけ、イベント発生前の画像などの記録内容をバックアップする。
なお、図6から明らかなように、前記イベント軽減システム1の走行制御装置5が運転者に「自動ブレーキ」を行う場合には、例えば、イベント発生の0.6秒前に行われる。
そして、ドライブレコーダ装置21に「情報3」の信号が入力されると、ドライブレコーダ装置21はイベントが発生するものとして、揮発性メモリからなる前記記録手段13に記録した画像などの記録内容を不揮発性メモリ16にバックアップする。
このとき、不揮発性メモリ16は、予め設定された時間分だけ、イベント発生前の画像などの記録内容をバックアップする。
ここでは、イベント発生の1秒前に「情報3」を前記ドライブレコーダ装置21に出力する。
したがって、上述の判断(204)における前提条件(1)としていることにより、イベント発生10秒前からの画像などの記録内容をバックアップするように設定されているため、「情報3」の信号が前記ドライブレコーダ装置21に入力されると、9秒前からの画像などの記録内容をバックアップする。
このとき、揮発性メモリからなる前記記録手段13は、電力供給が絶たれた場合に蓄積した画像などの記録内容が消失されるが、容量が大きく、画像などの記録内容の蓄積を高速に行うことができるという特徴がある。
また、上述の揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容を退避させる処理(210)において、図6に示す如く、所定時間t2は、イベント発生後に記録をし続けるように予め設定された時間に相当する。
このため、所定時間t2の経過後に、揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容を記録する処理(210)を終了し、不揮発性メモリ16に画像などの記録内容をバックアップして、後述する記録装置である前記ドライブレコーダ装置21をスリープさせる処理(211)に移行するものである。
一方、前記不揮発性メモリ16は、フラッシュメモリなどにより構成されるメモリであり、電力供給が絶たれた場合であっても、記録した画像などの記録内容(「データ」ともいう。)を保持することができるが、揮発性メモリからなる前記記録手段13と比較して、容量が小さく、データの記録が低速であるという特徴がある。
この発明の第2実施例においては、イベント発生の10秒前からの画像などの記録内容を揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16にバックアップするので、イベントにより電力が供給されなくなっても、イベント発生前の画像などの記録内容を保持できる。
さらに、上述した二次電池17に充電しておくことにより、イベント発生により電力が供給されなくなってもイベント発生後の画像などの記録内容も記録可能となり、前記不揮発性メモリ16にイベント発生前後の画像などの記録内容をバックアップできる。
また、画像データを前記不揮発性メモリ16にバックアップすることは、イベント発生後に不揮発性メモリ16を記録装置である前記ドライブレコーダ装置21から外して、つまり車両から外して画像などの記録内容を再生可能となる利点がある。
【0040】
上述の揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容を退避させる処理(210)の後には、記録装置である前記ドライブレコーダ装置21をスリープさせる処理(211)に移行し、その後にエンド(212)に移行する。
つまり、記録装置である前記ドライブレコーダ装置21の前記CPU15は、イベント発生後、予め設定された時間だけ画像などの記録内容を記録し、揮発性メモリからなる前記記録手段13から不揮発性メモリ16に画像などの記録内容をバックアップした後に、スリープする。
従って、障害物消失信号が入力された後に、ドライブレコーダ装置21の前記CPU15はスリープするため、消費電力を減らし、燃費を向上できる。
また、前記ドライブレコーダ装置21の前記記録手段13に常時記録するわけではないので、故障を抑制できる。
【符号の説明】
【0041】
1 イベント軽減システム(「衝突軽減システム」とも換言できる。)
2 ドライブレコーダ装置(「記憶装置」ともいう。)
3 周辺監視装置(レーダ、カメラなど)
4 イベント軽減システム1関連のコントローラ
5 走行制御装置(「衝突軽減手段」とも換言できる。)
6 イベント軽減システム1側のインターフェース部(「I/F部」ともいう。)
7 各種センサ
8 バッテリ
9 警告装置
10 ブレーキ
11 シートベルト
12 撮影手段
13 記録手段(「揮発性メモリ」ともいう。)
14 ドライブレコーダ装置2側のインターフェース部(「I/F部」ともいう。)
15 CPU(「中央処理装置」ともいう。)
16 不揮発性メモリ
17 二次電池(コンデンサなど)
18 バックアップ手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の周囲を撮影する撮影手段と、この撮影手段が撮影した画像を記録する記録手段とを備え、イベント発生前後及びイベント発生時の画像を記録するドライブレコーダ装置において、障害物との車間時間を算出し、車間時間が設定値未満になった場合に警告あるいは減速制御を行う走行制御装置から出力される信号に基づいて、ドライブレコーダ装置が作動することを特徴とするドライブレコーダ装置。
【請求項2】
障害物検出から車両の減速制御へ走行制御装置の制御過程が進行するのに従って、ドライブレコーダ装置の制御過程も進められることを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダ装置。
【請求項3】
前記走行制御装置から出力される障害物検出信号に基づいて、停止しているドライブレコーダ装置が起動することを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダ装置。
【請求項4】
前記ドライブレコーダ装置は、ドライブレコーダ装置作動用電源として二次電池を備え、走行制御装置から出力される障害物検出信号あるいは警告のいずれかに基づいて、二次電池の充電を開始することを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダ装置。
【請求項5】
前記ドライブレコーダ装置は、記憶手段が記憶した画像を不揮発性メモリにバックアップするバックアップ手段を備え、走行制御装置から出力される自動制動信号に基づいて、バックアップ手段は画像をバックアップすることを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダ装置。
【請求項6】
前記走行制御装置から出力される障害物消失信号に基づいて、ドライブレコーダ装置の作動を停止することを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−39864(P2011−39864A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−187673(P2009−187673)
【出願日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】