説明

ドリルアセンブリ

【課題】外科医が癒合型もしくは非癒合型頸椎人工椎間板をより正確に、容易に、および効率的に植え込むことを可能にする器具類、ドリルアセンブリを提供する。
【解決手段】人工椎間板と、第1及び第2関節結合面の相互に対しての見当合わせを維持するために、接続された挿入プレートと少なくとも挿入プレートに取り外し可能に接続されたドリルガイドであって、ドリルガイドは、近位端及び遠位端を有するシャフト1002と、シャフトの遠位端に配置され且つ挿入プレートに係合するために作動可能であるガイド部材であって、人工椎間板の第1及び第2部材のうちの1つが取り付けられる椎間板腔の椎骨の領域に整列する少なくとも1つのガイド孔1012a、1012bと、挿入プレートの第1アライメント要素に係合する第2アライメント要素とを備えることを特徴とするガイド部材と、を備えているドリルアセンブリ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に脊椎関節形成術に使用するためのシステムに、およびより詳細には頸椎人工椎間板トライアルを挿入および抜去するため、そして頸椎人工椎間板を挿入および固定するためのドリルアセンブリに関する。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本出願は、「Instrumentation and Methods for Use in Implanting a Cervical Disc Replacement Device」と題する米国特許出願第10/688,632号(2003年10月17日出願)(「‘632号出願」)の一部継続出願であり、前記出願は「Cervical Disc Replacement」と題する米国特許出願第10/382,702号(2003年3月6日出願)(「‘702号出願」)の一部継続出願であり、前記‘632号および‘702号出願は全体として本明細書に参照して組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
ヒト脊椎内の頸骨間に位置する椎間板の構造は、楕円体の柔軟に変形可能な物質(髄核)を取り囲む周辺線維状組織(線維輪)を含む。髄核は、2つの椎骨の相互に対する関節結合を許容しながらそのような関節結合が他の軟組織および椎間板を取り囲む骨質構造によって許容される程度まで衝撃を和らげて骨間の分離を支持する親水性かつ弾性の軟骨性物質を含む。様々な様式で運動経路を画定する追加の骨性構造には、後関節(椎間関節突起)および外側椎間関節(椎体鉤状突起関節)が含まれる。靱帯および腱などの軟組織成分も、同様に全体的な分節性運動を抑制する。
【0004】
外傷性、遺伝性、および長期的消耗現象は、ヒト脊椎における髄核の変性を助長する。この極めて重要な椎間板物質が椎骨の分離および柔軟性を支える水和した弾性物質から扁平な柔軟性のない状態へ変性すると、分節の可動性に深刻な影響(不安定性および適切な可動範囲の制限)を及ぼし、そしてこの状態を患っている個体に重大な疼痛を引き起こすことがある。頸椎の変性性椎間板疾患を患っている患者における疼痛の特定原因は明確には確定されていないが、疼痛が神経学的影響(神経線維が圧迫されている)および/またはそれらに過負荷がかかっている結果として生じた周囲組織の変性(関節突起間関節の関節炎性変性)の結果である可能性があることは認識されている。
【0005】
従来方法では、頸椎椎間板の重大な変性に苦しんでいる患者を診ている医師が最適と考える治療法は、損傷した椎間板の一部、または全部を除去することであった。十分な部分の椎間板物質が除去される場合、または脊椎間に必要な間隔の多くが失われている(重大な沈降)場合は、椎間分離の回復が必要とされる。
【0006】
残念なことに、脊椎関節形成術用デバイスが出現するまでは、必要な椎間板の高さを維持するために外科医が知っている唯一の方法は分節の固定を必要としていた。固定は、一般に金属プレートを頸椎の前方または後方要素へ取り付けるステップ、および分節の隣接脊椎間に何らかの骨伝導性物質(自家移植片、同種移植片、またはその他の多孔性物質)を挿入することによって達成される。この固定および骨伝導性物質の挿入は骨の癒合を得るために利用されており、1年につき何万人もの疼痛に苦しむ患者に実施されている方法である。
【0007】
しかし、固定された、または癒合された分節における可動性の犠牲は重大な結果を伴う。従来は、患者自身の取り囲んでいる関節分節は癒合した分節の不動性によって通常の運動中に必要になる追加の関節結合に適応するであろうと考えられていた。これは(分節が1つだけ、または多くとも2つの分節が癒合されていることを前提に)短期間については真実であるが、これらの隣接分節が必要とするこの関節結合範囲の増加の影響は近年になり懸念される問題となってきた。特別には、隣接レベルでの変性に罹患している患者が戻ってくる頻度の増加が報告されている。
【0008】
この隣接レベルでの悪化における増加が本当に剛性癒合と結び付いているかどうか、または単に個々の患者の変性に対する素因の問題であるのかどうかは不明である。しかしいずれにせよ、長い一続きの椎骨の漸進性癒合は、患者のクオリティ・オブ・ライフの観点から、ならびに患者が複数回の手術手技を受けるのを強制するという観点から望ましくないことは明白である。
【0009】
脊椎関節形成術は理論的にはこの数十年間に発展してきたが、そしてこれまでに実施された腰椎での多数の初期の試みは前途有望な結果を証明しているが、脊椎関節形成術の本当に実現可能な展望が開けてきたのはほんの最近のことである。脊椎関節形成術の分野には、幾つかのクラスのデバイスがある。これらの中で最も人気が高いのは、(a)健常な髄核を模倣できる弾性物質が充填された柔軟性容器を特徴とする人工髄核;および(b)健常な分節運動を模倣かつ促進することを試みる機械的関節結合構造を収容する剛性終板を備えて設計された完全人工椎間板である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第6113637号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
これらの解決策の中で、全人工椎間板置換術は中等度から重度の腰椎椎間板変性を有する患者のための最も有望な長期治療法と見なされ始めた。頸椎でも、これらの機械的解決策が最適治療法になるであろうと思われる。
本発明の1つの目的は、外科医が癒合型もしくは非癒合型頸椎人工椎間板をより正確に、容易に、および効率的に植え込むことを可能にする器具類、ドリルアセンブリを提供することである。明示していない本発明の他の目的について以下で記載するが、それらは、以下に開示する好ましい実施形態についての説明と結び付けるとより明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的は、頸椎人工椎間板トライアル、頸椎人工椎間板、頸椎人工椎間板挿入器具類(例えば、取り付けネジを備える挿入プレート、挿入ハンドル、および挿入プッシャなどを含む)、ならびに頸椎人工椎間板固定器具類(例えば、ドリルガイド、ドリルビット、スクリュードライバ、骨ネジ、および保持クリップなどを含む)を含む本発明のドリルアセンブリによって達成される。
【0013】
より特別には、本明細書に開示した人工椎間板、器具類、は、脊椎関節形成術に使用することが、および詳細には本明細書および‘702号出願に記載された人工椎間板、器具類、と結び付けて、本明細書に記載した人工椎間板、器具類、ともに使用することが意図されている。しかし、本明細書に記載した人工椎間板、器具類、は、さらに本発明の範囲から逸脱することなく他の人工椎間板、器具類、とともに使用するためにも適合すると理解されたい。
【0014】
例えば、本明細書で記載するトライアルは主として椎間腔を伸延させるため、および/または伸延させた椎間腔内に植え込まれる(例えば、本明細書および‘702号出願に記載されている)頸椎人工椎間板の適切なサイズ(または特定サイズを植え込むことができるかどうか)を決定するために使用することが意図されているが、それらはまた伸延させた椎間腔内に植え込まれるいずれか他の適切に構成された整形外科インプラントもしくはトライアルの適切なサイズ(または特定サイズを植え込むことができるかどうか)を決定するために使用することもできる。そして、例えば本明細書に記載した挿入器具類は主として(例えば、本明細書に、そして‘702号出願の中の適切に構成された実施形態に記載されている)頸椎人工椎間板を保持する、挿入する、およびさもなければ操作する際に使用することが意図されているが、いずれか他の適切に構成された整形外科用インプラントもしくはトライアルを操作するためにも使用できる。そして、例えば、本明細書に記載した固定器具類は主として(例えば、本明細書に、そして‘702号出願の中の適切に構成された実施形態に記載されている)頸椎人工椎間板を椎間腔内に固定する際に使用することが意図されているが、いずれか他の適切に構成された整形外科用インプラントもしくはトライアルと一緒に使用することもできる。
【0015】
本明細書に記載した器具類(例えば、トライアル、挿入器具類、および固定器具類)については本明細書の図1a〜3fの頸椎人工椎間板と一緒に使用するために考察するが、そのような考察は単に例として記載するものであり、それらの使用を限定することは意図されていない。そこで、ツール類は‘702号出願に開示された頸椎人工椎間板の適切に構成された実施形態、またはそのために適合する機能を有する(あるいはそのような機能を有するように修飾可能である、または修飾されている)他のいずれかの人工椎間板と一緒に使用できることを理解されたい。さらに、本明細書で考察したツール類によってこれらのデバイスを保持する、および/または操作するために使用される頸椎人工椎間板の機能(例、フランジ、骨ネジ穴、および取り付け穴)(そのような機能の一部は‘702号出願に最初に図示かつ開示されたことに留意されたい)は、個別もしくは集合的に、または様々な組み合わせで、他のトライアル、スペーサ、人工椎間板もしくは他の整形外科用デバイスへ、本明細書に記載したツール類もしくは適切な機能を有する他のツール類によってそのようなトライアル、スペーサ、人工椎間板もしくは他の整形外科用デバイスをより効率的かつより効果的に保持および/または操作することを可能にするために独立した画期的機能として適用できることが予想されている。さらに、本発明は、本明細書に開示した1つ以上の機能を有する人工椎間板、スペーサ、トライアル、および/またはその他の整形外科用デバイスをあらゆる組み合わせで包含すること、およびこのため本発明が機能の全てを同時に有する人工椎間板、スペーサ、トライアル、および/またはその他の整形外科用デバイスには限定されないことを理解されたい。
【0016】
図1a〜3fの頸椎人工椎間板は、‘702号出願の頸椎人工椎間板のまた別の実施形態である。例示した頸椎人工椎間板のまた別の実施形態は、構造において‘702号出願に記載の頸椎人工椎間板と同一であるが、ただし椎骨取り付けフランジが本明細書に記載した器具類によって係合されるのに適合するように相違する構成にされていることを除く。
【0017】
より特別には、このまた別の実施形態では、上方要素のフランジは上方要素の前縁から上向きに伸びており、それに接して固定されるべき上方椎体の前方周辺の湾曲に近似する外側湾曲を有する。取り付けフランジには、本発明のクリップに適応する、中線上に中心がある平坦な凹所が用意されている。取り付けフランジには、中線の両側に対称性に配置された2つの骨ネジ穴がさらに用意されている。これらの穴は、好ましい骨ネジの駆動線に沿って方向付けられた長手軸を有する。これらの骨ネジ穴の中間には、植え込むために本発明の挿入プレートへ上方要素を取り付けるために取り付けネジ穴が用意されている。下方要素は、同様に反対側に伸びる類似のフランジを備えて同様に構成されている。
【0018】
外科医は椎間腔を準備すると、本発明の1つ以上の頸椎人工椎間板トライアルを使用して椎間腔を伸延させ、伸延させた頸椎椎間腔内へ植え込むべき頸椎人工椎間板の適切なサイズ(または特定サイズの頸椎人工椎間板を植え込めるかどうか)を決定することができる。植え込まれる各頸椎人工椎間板に対して、複数のサイズの頸椎人工椎間板を利用できるのが好ましいであろう。したがって、特定の複数のサイズの様々な頸椎人工椎間板と一緒に使用するための複数のトライアルの各々は、好ましくは、複数の様々なサイズの頸椎人工椎間板の各1つの設置面および深さ寸法セットに対応する楕円形の各設置面および深さ寸法セットを有するであろう。
【0019】
頸椎人工椎間板トライアルの各々は、利用できる頸椎人工椎間板の関連する寸法に近似するように構成された遠位端を含む。遠位端は、楕円形の設置面を備える頭部を有する。頭部の上面は、頸椎人工椎間板の上方要素の椎体接触面の形状に類似して凸状である(しかし歯を備えていない)。頭部の下面は、頸椎人工椎間板の下方要素の椎体接触面の形状に類似して平坦である(しかし歯を備えていない)。歯を有していない頸椎人工椎間板トライアルは、終板(エンドプレート、endplate)表面を傷つけることなく椎間腔に挿入したり抜去したりすることができる。頸椎人工椎間板トライアルはさらにまた、トライアルが椎間腔内の奥深くに過挿入される前に上方椎体の前面に係合するために、頭部の前縁に配置された椎体ストッパを有する。
【0020】
したがって、外科医は準備された椎間腔に少なくとも1つ(または必要に応じて2つ以上)のトライアルを挿入したり抜去したりすることができる。上述したように、トライアルは準備された椎間腔を伸延させるために有用である。例えば、椎骨間に打ち込める最も大きな伸延器から始めて、外科医はトライアルの頭部を挿入し、次にトライアルのハンドルを上下させて線維輪および取り囲んでいる靱帯を緩めて骨をさらに遠くへ離れさせる。外科医は次にトライアルの頭部を椎間腔から抜去し、それを(高さに関して)次に最も大きなトライアルの頭部に取り換える。外科医は次にトライアルのハンドルを上げ下げしてさらに線維輪および靱帯を緩める。外科医は次にトライアルの頭部を抜去して(高さに関して)次に最も大きなトライアルの頭部と取り換え、椎間腔が適切な高さに伸延させられるまでますます大きなトライアルを用いてこの方法を続ける。
【0021】
使用される伸延方法とは無関係に、トライアルの頭部は各々利用できる頸椎人工椎間板の関連寸法に近似しているので、頸椎人工椎間板トライアルは準備された椎間腔にとって最も適切な頸椎人工椎間板のサイズを見つけるために有用である。椎間腔が伸延させられると、外科医は1つ以上のトライアルの頭部を挿入したり抜去したりして、使用するために適切なサイズの頸椎人工椎間板を決定することができる。適切なサイズが決定されると、外科医は選択した頸椎人工椎間板の植え込みに取りかかる。
【0022】
本発明の挿入プレートは、人工椎間板の上方および下方要素の好ましい同時植え込みを促進するために頸椎人工椎間板に取り付けられる。上方および下方要素は、植え込みのために好ましい整列した形状で挿入プレートによって保持される。プレート上の突起部は、この好ましい関係を確立かつ保持するのに役立つようにこれらの要素の内向面の前方部分間の分離を維持する。これらの要素のフランジは各々取り付けネジ穴を有し、挿入プレートは2つの対応する取り付け穴を有する。取り付けネジは、これらの要素が挿入プレートに対して、および相互に対して固定されるように、共直線性の取り付けネジ穴対を通して固定される。この構成では、上方要素、下方要素、および挿入プレート構築体は単一ユニットとして操作することができる。
【0023】
本発明の挿入ハンドルは、頸椎人工椎間板および挿入プレート構築体を治療部位内へ挿入してその中で操作できるように、主として挿入プレートの前方に伸びるステムに係合するために用意されている。挿入ハンドルは、遠位端に長手孔および近位端にフランジを備えるシャフトを有する。挿入ハンドルのシャフトをステムと長手方向に整列させ、その後に挿入ハンドルのシャフトの中空遠位端を挿入プレートに向かって押すと、中空遠位端はステムの外面に摩擦固定される。挿入ハンドルが挿入プレートと係合すれば、挿入ハンドルのシャフトを操作すると頸椎人工椎間板および挿入プレート構築体の操作が達成される。このため外科医は、該構築体を治療領域内へ挿入できる。より特別には、外科医が椎間腔を適正に準備した後、要素の設置面が椎間腔の周辺に適合して要素の椎体接触面の歯が椎骨終板に係合し、そして上方および下方要素のフランジが上方および下方椎骨の前面と各々ぴったりと接触して上方および下方要素が隣接椎骨間に挿入されるように、外科医は頸椎人工椎間板を前方アプローチから椎間腔内へ挿入する。
【0024】
該構築体が治療領域内に適正に配置されると、外科医は本発明の挿入プッシャを使用して挿入ハンドルのシャフトを挿入プレートのステムから切り離す。挿入プッシャは、鈍遠位端とフランジを備える近位端とを備える長手シャフトを有する。挿入プッシャのシャフトは、挿入ハンドルのシャフトの長手孔に挿入してその中で平行移動させることができる。挿入プッシャのシャフトは挿入ハンドルのシャフトの長手孔と同じ長さであるので、挿入ハンドルのフランジおよび挿入プッシャのフランジは、シャフトの鈍遠位端が挿入プレートのステムの近位面に接触するまでプッシャのシャフトが長手孔内の端から端まで挿入されるとある間隔だけ隔てられる。したがって、これらのフランジを(例えば、外科医がこれらのフランジを相互に向かって強く押すことによって)結び付けると、挿入ハンドルのシャフトの遠位端と挿入プレートのステムとの間の摩擦固定に打ち勝つであろう。
【0025】
挿入ハンドルが抜去されると、外科医は本発明のドリルガイドを使用して外科医による上方および下方要素のフランジの骨ネジ穴に通して椎骨内への骨ネジのドリリングを誘導する。ドリルガイドは、ドリルガイドをステム上に配置してステムと整列させることができるようにステムに適応する中心孔を備えて構成された遠位端を備える長手シャフトを有する。遠位端は、さらに相互に対して好ましい骨ネジドリリング経路で各長手軸を有する2つのガイド孔を有するように構成される。中心孔が挿入プレートのステム上に配置されると、ドリルガイドのシャフトはステム上で、その中でガイド孔が一方のフランジにある骨ネジ穴と、または他方のフランジ上の骨ネジ穴と整列している2つの好ましい位置のいずれかに回転させることができる。
【0026】
上方椎体へ上方要素のフランジを固定するために、外科医は挿入プレートのステム上へドリルガイドのシャフトを配置し、そしてドリルガイドを第1の好ましい位置内に回転させる。適切な骨ドリルおよび共働するドリルビットを使用して、外科医は上方骨ネジのための上方タップ穴をドリリングする。外科医は次に、ガイド孔が上方骨ネジ穴をもはや被覆しなくなるまで挿入プレートのステム上のドリルガイドのシャフトを回転させる。外科医は、次に適切な外科用骨ネジスクリュードライバを用いて上方タップ穴の中に上方骨ネジをネジ入れることができる。次に下方要素のフランジを下方椎体へ固定するために、外科医はドリルガイドが第2の好ましい位置になるまで、挿入プレートのステム上のドリルガイドのシャフトをさらに回転させ、そして下方骨ネジタップ穴をドリリングして下方骨ネジを同一方法でそれらの中にネジ入れる。
【0027】
上方および下方要素が隣接椎骨へ固定されると、外科医は挿入プレートのステムから、そして治療領域からドリルガイドを抜去する。適切な外科用スクリュードライバを用いて、外科医は次に挿入プレートを該要素のフランジに接触させて保持する取り付けネジを抜去し、治療領域から挿入プレートおよび取り付けネジを抜去する。
【0028】
取り付けネジおよび挿入プレートが抜去されると、外科医は本発明のクリップアプリケータを使用して骨ネジを保持することに役立つようにフランジに保持クリップを取り付ける。クリップの各々は中央取り付け孔、およびそれから伸びている、1対の反対方向に側方に伸びるフランジおよび上向き(または下向き)に伸びるフック状フランジを有する。クリップは、要素のフランジに(1つのクリップを各フランジへ)ぱちんとはめることができる。クリップの側方に伸びるフランジの各々は、骨ネジが抜けるのをこれらのクリップが防止するのに役立つように、この方法でクリップがフランジに取り付けられると骨ネジの頭部の各1つの少なくとも一部分を被覆するサイズにされている。また別の実施形態では、保持デバイスはネジ切り部材および頭部フランジ部材を含み、ネジ切り部材は取り付けネジおよび挿入プレートが抜去されることによって残される取り付けネジ穴のネジ切り開口部内に受け入れられる。
【0029】
さらにまた、例えば2つの隣接頸椎椎間腔内に植え込むために適合するまた別の複式頸椎人工椎間板が開示される。この構成は、また別の上方頸椎椎間腔内に植え込むための上方頸椎人工椎間板(上方要素およびまた別の下方要素を含む)を含み、さらにまた隣接する下方頸椎椎間腔内へ植え込むためのまた別の下方頸椎人工椎間板(また別の上方要素および下方要素を含む)を含む。例示したまた別の上方実施形態は図1a〜3fの頸椎人工椎間板と構造が同一であるが、ただし下方要素のフランジは相違する構成であり、骨ネジ穴を備えていないことを除く。例示したまた別の下方実施形態は図1a〜3fの頸椎人工椎間板と構造が同一であるが、ただし上方要素のフランジは相違する構成であり、骨ネジ穴を備えていないことを除く。
【発明の効果】
【0030】
より特別には、このまた別の構成のまた別の上方頸椎人工椎間板では、また別の下方要素のフランジは骨ネジ穴を有していないが、また別の下方要素をまた別の上方挿入プレートへ取り付けるための取り付けネジ穴を有する。同様に、このまた別の構成のまた別の下方頸椎人工椎間板では、また別の上方要素のフランジは骨ネジ穴を有していないが、また別の上方要素をまた別の下方挿入プレートへ取り付けるための取り付けネジ穴を有する。また別の下方要素のフランジの広がりは中線から右(正面図において)へ側方に偏っており、そしてまた別の上方要素のフランジの広がりは中線から左(正面図において)へ側方に偏っているので、これらのフランジは、また別の上方頸椎人工椎間板のまた別の下方要素およびまた別の下方頸椎人工椎間板のまた別の上方要素がこのまた別の構成で植え込まれると相互に近寄らない。
【0031】
また別の上方挿入プレートは上記に記載した挿入プレートと構造において同一であるが、ただし下方フランジが、その取り付けネジ穴をまた別の下方要素の偏った取り付けネジ穴と整列させるために中線から(正面図において右へ)偏っていることを除く。同様に、また別の下方挿入プレートは上記に記載した挿入プレートと構造において同一であるが、ただし上方フランジが、その取り付けネジ穴をまた別の上方要素の偏った取り付けネジ穴と整列させるために中線から(正面図において左へ)偏っていることを除く。
したがって、また別の上方挿入プレートによって保持されているまた別の上方頸椎人工椎間板の上方および下方要素、ならびにまた別の下方挿入プレートによって保持されているまた別の下方頸椎人工椎間板の上方および下方要素は、挿入ハンドル、挿入プッシャ、ドリルガイド、クリップ(一番上の要素および一番下の要素だけが骨ネジによって固定されるので、1つは一番上の要素のフランジに、そして1つは一番下の要素のフランジに)、およびクリップアプリケータを使用して、頸椎人工椎間板の植え込みに関して上述した方法で植え込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の頸椎人工椎間板の上方要素の正面図(図1a)、側面図(図1b)、および底面図(図1c)である。
【図2】頸椎人工椎間板の下方要素の正面図(図2a)、側面図(図2b)、および底面図(図2c)である。
【図3】図la〜図lcおよび図2a〜図2cの上方および下方要素を用いて組み立てられた、頸椎人工椎間板の平面図(図3a)、側面図(図3b)、正面図(図3c)、背面図(図3d)、前外側斜視図(図3e)、および後外側斜視図(図3f)である。
【図4】本発明の頸椎人工椎間板の平面図(図4a)、側面図(図4b)、正面図(図4c)、背面図(図4d)、前外側斜視図(頭部のみ)(図4e)、および後外側斜視図(頭部のみ)(図4f)である。
【図5a−5d】本発明の挿入器具類の挿入プレートの平面図(図5a)、側面図(図5b)、正面図(図5c)、および背面図(図5d)である。
【図5e−5f】頸椎人工椎間板に取り付けられた挿入プレートの正面図(図5e)および前外側斜視図(図5f)である。
【図6a−6d】本発明の挿入器具類の挿入ハンドルの平面図(図6a)、側面図(図6b)、正面図(図6c)、および後外側図(図6d)である。
【図6e】挿入プレートに取り付けられた挿入ハンドルの前外側斜視図である。
【図6f】図6eの遠位端の拡大図である。
【図7a−7c】本発明の挿入器具類の挿入プッシャの平面図(図7a)、側面図(図7b)、および正面図(図7c)である。
【図7d】挿入ハンドルに挿入された挿入プッシャの前外側斜視図である。
【図7e】図7dの近位端の拡大図である。
【図8a−8c】本発明の挿入器具類のドリルガイドの平面図(図8a)、側面図(図8b)、および正面図(図8c)である。
【図8d】挿入プレートに挿入されたドリルガイドの前外側斜視図である。
【図8e】図8dの遠位端の拡大図である。
【図9a】骨ネジが適用された後で挿入プレートが抜去される前の頸椎人工椎間板植え込みの前外側斜視図である。
【図9b】骨ネジが適用された後で挿入プレートが抜去された後の頸椎人工椎間板の前外側斜視図である。
【図10】本発明の保持クリップの平面図(図10a)、側面図(図10b)、背面図(図10c)、正面図(図10d)、後外側図(図10e)、および前外側図(図10f)である。
【図11a−11c】本発明の挿入器具類のクリップアプリケータの平面図(図11a)、側面図(図11b)、および正面図(図11c)である。
【図11d】2つの保持クリップを保持しているクリップアプリケータの後外側斜視図である。
【図11e】図11dの前外側斜視図を示している。
【図12a】保持クリップを頸椎人工椎間板へ適用しているクリップアプリケータの図である。
【図12b−12c】保持クリップが適用された後の頸椎人工椎間板の正面図(図12b)および背面図(図12c)である。
【図12d−12h】保持クリップが適用された後の頸椎人工椎間板の平面図(図12d)、底面図(図12e)、側面図(図12f)、前外側斜視図(図12g)、および後外側斜視図(図12h)である。
【図13a−13b】先行技術の1つの高さの頸椎癒合プレートの正面図(図13a)および側面図(図13b)である。
【図13c−13d】先行技術の2つの高さの頸椎癒合プレートを正面図(図13c)および側面図(図13d)で示している図である。
【図14a】また別の複式頸椎人工椎間板の構成およびそれと一緒に使用するためのまた別の挿入プレートを拡大斜視図(図14a)で示している図である。
【図14b−14e】また別の複式頸椎人工椎間板の構成およびそれと一緒に使用するためのまた別の挿入プレートを正面図(図14b)、背面図(図14c)、側面図(図14d)、および分解斜視図(図14e)で示している図である。
【図15】図14a〜図14eの構成のまた別の上方要素を背面図(図15a)、正面図(図15b)、および前外側図(図15c)で示している図である。
【図16】図14a〜図14eの構成のまた別の下方要素を背面図(図16a)、正面図(図16b)、および前外側図(図16c)で示している図である。
【図17】図14a〜図14eの構成のまた別の上方挿入プレートを正面図(図17a)、背面図(図17b)、および前外側図(図17c)で示している図である。
【図18】図14a〜図14eの構成のまた別の下方挿入プレートを正面図(図18a)、背面図(図18b)、および前外側図(図18c)で示している図である。
【図19a】骨ネジ用のまた別の保持デバイスを前外側部分斜視組立図(図19a)で示している図である。
【図19b−19c】骨ネジ用のまた別の保持デバイスを上方組立図(図19b)および平面図(図19c)で示している図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下では添付の図面を参照しながら本発明についてより特別に説明するが、当業者であれば本発明の機能および結果を達成しながら本明細書に記載した本発明を修飾できることが最初に理解されなければならない。したがって、以下の説明は本発明の広い範囲内の特別な構造、態様および特徴の例示および典型であってそのような広い範囲を限定するものではないと理解すべきである。同様の番号は本明細書の全体を通して同様の要素の類似機能に関連する。
【0034】
以下では、本発明の器具類と一緒に使用するための、本発明の頸椎人工椎間板の好ましい実施形態について記載する。
【0035】
図1a〜3fを参照すると、頸椎人工椎間板400の上方要素500が正面図(図1a)、側面図(図1b)、および底面図(図1c)で示されている;頸椎人工椎間板400の下方要素600が正面図(図2a)、側面図(図2b)、および平面図(図2c)で示されている;ならびに上方および下方要素500、600の組立体400が平面図(図3a)、側面図(図3b)、正面図(図3c)、背面図(図3d)、前外側斜視図(図3e)、および後外側斜視図(図3f)で示されている。
【0036】
頸椎人工椎間板400は、‘702号出願の頸椎人工椎間板のまた別の実施形態である。例示した頸椎人工椎間板のまた別の実施形態は、構造においては‘702号出願に記載の頸椎人工椎間板100と同一であるが(したがって、同様の構成要素は同様に、しかし100番台ではなく400番台で、200番台ではなく500番台で、そして300番台ではなく600番台でナンバリングされている)、ただし椎骨取り付けフランジは、それらが本明細書に記載した器具類によって係合されるのに適合するように相違する構成にされていることを除く。(‘702号出願は2つの骨ネジ穴508a、508bを備える上方要素のフランジ506、および1つの骨ネジ穴608を備える下方要素のフランジ606を有する頸椎人工椎間板100について例示かつ記載しているが、‘702号出願は、穴の数およびフランジの構成は‘702号出願に記載されたように発明の範囲から逸脱せずに修飾できると説明していることに留意されたい)。
【0037】
より特別には、このまた別の実施形態では、頸椎人工椎間板400の上方要素500は好ましくは上方要素500の前縁から上向きに伸びている椎体取り付け構造(例、フランジ)506を有し、そして好ましくはそれに接触して固定されるべき上方椎体の前方周辺の湾曲に近似する外側湾曲を有する。取り付けフランジ506には、好ましくは本発明のクリップ1150a(以下で説明する)に適応する、中線上に中心がある平坦な凹所507が用意されている。取り付けフランジ506には、好ましくは中線の両側に対称性に配置された少なくとも1つ(例えば、2つ)の骨ネジ穴508a、508bがさらに用意されている。好ましくは、これらの穴508a、508bは、好ましい骨ネジの駆動線に沿って方向付けられた長手軸を有する。例えば、このまた別の実施形態では、好ましい骨ネジ駆動線は、骨ネジの斜め打ち込みを促進するために、上向きに5度で、そして内向き(相互に向かって)7度(計14度の収束)で屈曲している(以下で説明され、図12a〜hに示されている)。これらの骨ネジ穴508a、508bの中間には、植え込むための挿入プレート700(以下で説明する)へ上方要素500を取り付けるために少なくとも1つの取り付け機構(例、取り付けネジ穴)509が用意されている。
【0038】
同様に、このまた別の実施形態では、頸椎人工椎間板400の下方要素600もまた好ましくは下方要素600の前縁から下向きに伸びている椎体取り付け構造(例、反対方向に方向付けられて同様に構成された椎体取り付けフランジ)606を有し、そして好ましくはそれに接触して固定されるべき下方椎体の前方周辺の湾曲に近似する外側湾曲を有する。取り付けフランジ606には、好ましくは本発明のクリップ1150b(以下で説明する)に適応する、中線上に中心がある平坦な凹所607が用意されている。取り付けフランジ606には、好ましくは中線の両側に対称性に配置された少なくとも1つ(例えば、2つ)の骨ネジ穴608a、608bがさらに用意されている。好ましくは、これらの穴608a、608bは、好ましい骨ネジの駆動線に沿って方向付けられた長手軸を有する。例えば、このまた別の実施形態では、好ましい骨ネジ駆動線は、骨ネジの斜め打ち込みを促進するために、下向きに5度で、そして内向き(相互に向かって)7度(計14度の収束)で屈曲している(以下で説明し、図12a〜hに示した)。これらの骨ネジ穴608a、608bの中間には、植え込むための挿入プレート700(以下で説明する)へ下方要素600を取り付けるために少なくとも1つの取り付け機構(例、取り付けネジ穴)609が用意されている。
【0039】
頸椎人工椎間板を植え込む前に、外科医は椎間腔を準備するであろう。典型的には、これには治療部位へのアクセスを確立するステップと、損傷した自然椎間板を除去するステップと、椎間腔に隣接する椎骨の終板表面を準備するステップと、そして椎間腔を伸延させるステップと、が含まれるであろう(本発明の頸椎人工椎間板、および本明細書に記載した器具類および植え込み方法は、終板の準備が必要でも最小限しか必要としないことに留意されたい)。より特別には、治療部位へのアクセスを確立した後に、外科医は、好ましくはできる限り線維輪を無傷で残しながら自然椎間板物質を除去するであろう。次に、外科医は頸椎椎間腔の口部に突出している前方骨棘、ならびに頸椎人工椎間板の配置または関節の運動を妨害する可能性があるいずれかの側方骨棘を除去するであろう。バーツールを用いて、外科医は次に、湾曲から逸脱する何らかの表面異常を取り除くことによって、確実に椎体の前面の自然外側湾曲が一様であることを保証する。同様にバーツールを用いて、外科医は、湾曲または平坦さから逸脱する何らかの表面異常を除去することによって、上方椎体の終板表面の自然湾曲および下方椎体の終板表面の自然な平坦さが一様であることを保証するであろう。その後、外科医は頸椎人工椎間板を受け入れるための適切な高さへ椎間腔を伸延させるであろう。例えばCaspar伸延器(Distractor)などの当分野において知られている任意の伸延用ツールもしくは方法を使用すると、椎間腔を伸延させることができる、および/または開いて保持することができる。追加して、あるいはまた、本発明の頸椎人工椎間板トライアルを使用すると椎間腔を伸延させることができる(以下で説明する)。
【0040】
ここで図4a〜fを参照すると、本発明の頸椎人工椎間板トライアル1200が平面図(図4a)、側面図(図4b)、側面図(頭部のみ)(図4c)、背面図(図4d)、正面図(図4e)、前外側斜視図(頭部のみ)(図4f)、および後外側斜視図(頭部のみ)(図4g)で示されている。
【0041】
好ましくは、主として伸延させた椎間腔内に植え込まれる頸椎人工椎間板(例、図1a〜3fの頸椎人工椎間板400)の適切なサイズ(または特定サイズの頸椎人工椎間板を植え込むことができるかどうか)を決定するために複数の頸椎人工椎間板トライアルが提供される。植え込まれるべき各頸椎人工椎間板に対して、複数のサイズの頸椎人工椎間板を利用できるのが好ましいであろう。すなわち、複数の同一タイプの頸椎人工椎間板を利用でき、複数の各々はそれが対応する寸法の椎間腔内に適合することを可能にする各設置面および深さの寸法の組み合わせを有するのが好ましい。例えば、複数の頸椎人工椎間板は、計27個のデバイスについて12mmラ14mm、14mmラ16mm、または16mmラ18mmである楕円形設置面、および1mm増分で6mmから14mmの範囲内の深さを有する頸椎人工椎間板を含むことができよう。したがって、特定の複数のサイズの様々な頸椎人工椎間板と一緒に使用するための複数のトライアルの各々は複数のサイズの様々な頸椎人工椎間板の各1つの設置面および深さ寸法セットに対応する各設置面および深さ寸法セットを有するのが好ましいであろう。例えば、本明細書に記載した頸椎人工椎間板のセットと一緒に使用するための複数のトライアルは、計27個の静的トライアルについて12mmラ14mm、14mmラ16mm、もしくは16mmラ18mmである楕円形設置面、および1mm増分で6mmから14mmの範囲内の深さを有するトライアルを含むことができよう。頸椎人工椎間板および/またはトライアルは本発明の範囲から逸脱することなく様々な寸法で提供できること、そして本明細書に詳細に同定および定量した寸法は単なる例であることを理解されたい。さらに、トライアルのセットには頸椎人工椎間板のセット内の各頸椎人工椎間板と同一数のトライアルを含む必要はなく、むしろそのセット内のいずれか特定の頸椎人工椎間板に対してトライアルセット内には1つ、もしくは2つ以上のトライアルが含まれてよい、または1つも含まれていなくてもよいことを理解されたい。
【0042】
頸椎人工椎間板トライアル(図4a〜gに示した頸椎人工椎間板トライアル1200は複数のトライアルに含まれる全トライアルの例である;好ましくは、複数のトライアル内のトライアルは上記に記載した特定寸法に関してのみ相互から相違する)の各々は、構成された遠位端1204とハンドル1206を有する近位端とを有するシャフト1202を含む。好ましくは、近位端には、例えばトライアル1200の重量を減少させるため、トライアル1200の操作を促進するため、そして器具用トレイ突出部によって係合されるための機能を提供するために、操作機能(例、穴1216)が用意されている。遠位端は、頸椎人工椎間板の関連寸法に近似するように構成されている。例示した実施形態(例)においてより特別には、遠位端1204はトライアル構成(例えば、頭部1208は12mmラ14mmの寸法にされた楕円形設置面、および6mmの厚さ)を有する。頭部1208の上面1210は、頸椎人工椎間板400の上方要素500の椎体接触面の構成に類似して凸状である(しかし歯を備えていない)。頭部1208の下面1212は、頸椎人工椎間板400の下方要素600の椎体接触面の構成に類似して平坦である(しかし歯を備えていない)。このため、これらの寸法を備える例示した実施形態は、同一の高さおよび設置面の寸法を有する頸椎人工椎間板のサイズに近似している。歯を有していない頸椎人工椎間板トライアルは、終板表面を傷つけることなく椎間腔に挿入したり抜去したりすることができる。頸椎人工椎間板トライアル1200はさらにまた、トライアル1200が椎間腔内の奥深くに挿入される前に上方椎体の前面に係合するために、好ましくは頭部1208の前縁に配置された過挿入防止機能(例、椎体ストッパ1214)を有する。トライアル1200の本体は、好ましくは例えば頭部1208がこの方法でシャフト1202を移動させることによって椎間腔内へ推進されなければならない場合は、例えば上向きおよび下向き運動のためにシャフト1202へ安定性を提供する1つ以上の構造支持機構(例、頭部1208からシャフト1202の下方へ前方へ伸びるリブ1216)を有する。さらに、好ましくは図示したように、頭部1208には、例えば椎骨終板が離れるように推進する楔として機能することによって、頭部1208の椎間腔内への挿入を促進するための挿入促進機能(例、後方へ向かって減少するテーパ)を備えている。好ましくは、図示したように、上面1210はおよそ5度で十分にテーパ付けされており、そして下面1212の遠位半分はおよそ4度でテーパ付けされている。
【0043】
したがって、外科医は少なくとも1つ(または必要に応じて2つ以上)のトライアルを準備された椎間腔に挿入したり抜去したりすることができる。上述したように、トライアルは準備された椎間腔を伸延させるために有用である。例えば、椎骨間に打ち込める最も大きな伸延器から始めて、外科医はトライアルの頭部1208を挿入し(トライアルの頭部1208のテーパ付けは椎骨終板が離れるように推進するための楔として機能することによってこの挿入を促進する)、次にトライアルのハンドル1206を上下させて線維輪および取り囲んでいる靱帯を緩めて骨をさらに遠くへ離れさせる。線維輪および靱帯が緩められると、外科医はトライアルの頭部1208を椎間腔から抜去し、それを(高さに関して)次に最も大きなトライアルの頭部1208に取り換える。外科医は次にトライアルのハンドル1206を上げ下げしてさらに線維輪および靱帯を緩める。外科医は次にトライアルの頭部1208を抜去して(高さに関して)次に最も大きなトライアルの頭部1208と取り換え、椎間腔が適切な高さに伸延させられるまでますます大きいトライアルを用いてこの方法を続ける。この段階的伸延法は、頸椎人工椎間板が植え込まれる前に、伸延させた椎間腔が沈降を最小限に抑えながら伸延させた高さのままで維持されることを引き起こす。適切な高さは、線維輪および靱帯を保護しながら椎間腔の高さを最大化する高さである。
【0044】
使用される伸延方法とは無関係に、トライアルの頭部は各々利用できる頸椎人工椎間板の関連寸法に近似しているので、頸椎人工椎間板トライアルは準備された椎間腔にとって最も適切な頸椎人工椎間板のサイズを見つけるために有用である。椎間腔が伸延させられると、外科医は1つ以上のトライアルの頭部を挿入したり抜去したりして、使用するために適切なサイズの頸椎人工椎間板を決定することができる。適切なサイズが決定されると、外科医は選択した頸椎人工椎間板の植え込みに取りかかる。
【0045】
以下では、頸椎人工椎間板を植え込む際に使用するための好ましい方法および器具類について説明する。
今度は図5a〜fを参照すると、本発明の挿入器具類の挿入プレート700が平面図(図5a)、側面図(図5b)、正面図(図5c)、および背面図(図5d)で示されている。図5eおよび5fは、頸椎人工椎間板400に取り付けられた挿入プレート700の正面図(図5e)および前外側斜視図(図5f)を示している。
【0046】
挿入プレート700は、第1取り付け領域704a(好ましくは上向きに伸びるフランジ)および第2取り付け領域704b(好ましくは下向きに伸びるフランジ)を備えるベース702、ならびに一次取り付け機構(例、前方に伸びる中央ステム)706を有する。ステム706からベース702への接続は、好ましくは例えば2つの反対方向および側方に伸びるキーフランジ708a、708bのような軸回転防止機能を含む。ステム706は、好ましくはベース702から離れるにつれて減少する直径を有するようにテーパ付けされている近位部分710を有する。すなわち、テーパ付け近位部分710は最初は小さな直径を有するが、この直径はベース702に向かって徐々に最終のより大きな直径へ増加する。ベース702は、好ましくは平坦な上面および湾曲した下面を有する後方へ伸びる突起部716を有する。
【0047】
本発明の挿入プレート700は、上方および下方要素500、600の好ましい同時植え込みを促進するために頸椎人工椎間板400に取り付けられる。上方および下方要素500、600は、植え込みのために適切な相互に対して好ましい関係で挿入プレート700によって保持される。より特別には、図3a〜f、5eおよび5fに示したように、要素500、600は好ましくは相互に、要素の周囲と、および相互に軸方向へ整列したフランジ506、606と軸回転可能に整列しており、そしてベアリング面512、612と接触させて保持されている。突起部716は、この好ましい関係を確立かつ維持するのに役立つように、突起部716の平坦な上面を上方要素500の内向面の平坦な前方部分と接触させ、そして突起部716の湾曲した下面を下方要素600の内向面の湾曲した前方部分と接触させて、要素500、600の内向面の前方位置間の分離を維持する。
【0048】
要素500、600を挿入プレート700へ取り付けるためにはあらゆる適切な方法または機構を使用できるが、好ましい配列について説明する。すなわち、図示したように、そして上述したように要素500、600のフランジ506、606各々が(上述した骨ネジ穴508a、508b、608a、608bを有するのに加えて)少なくとも1つの取り付け機構(例、取り付けネジ穴509、609)を有し、そしてそれらの要素500、600が植え込みのために好ましい関係で配置されると頸椎人工椎間板400の要素500、600のフランジ506、606上の取り付けネジ穴509、609の間隔に適合する(および各々が各1つと同一直線上にある。)ように間隔をあけて挿入プレート700が2つ(各1つが各取り付けネジ穴509、609と整列可能である、少なくとも2つ)の対応する取り付け機構(例、取り付けネジ穴712a、712b)を有するのが好ましい。したがって、取り付けネジ714a、714bまたはその他の適切な固定器具類は、要素500、600が挿入プレート700に対して、および相互に対して不動であるように、同一直線上の取り付けネジ穴対509、712aおよび609、712b(1本のネジを各対に通して)を通して固定される。そこで、この構成では、上方要素500、下方要素600、および挿入プレート700構築体は単一ユニットとして操作することができる。
【0049】
好ましくは、各サイズの頸椎人工椎間板については、外科医へ納品される前に上述した構成が確立される(そして当分野において知られている方法によりブリスターパック内で滅菌される)。すなわち、以下で説明するように、外科医は頸椎人工椎間板を植え込むためにブリスターパックを単純に開封し、そして該構築体へ追加の植え込み用ツールを適用しさえすればよい。好ましくは、挿入プレートの構成もしくは寸法は、様々な高さの頸椎人工椎間板に適応するために(複数の相違する挿入プレートを提供することによって、または単一の動的に修正可能な挿入プレートを提供することによって)修正することができる。例えば、フランジ704a、704b上の取り付けネジ穴712a、712bの位置は調整でき(例えば、より高い高さの人工椎間板のためにはいっそう遠くへ離れさせ、より低い高さの人工椎間板のためにはいっそう近付ける)、そしてフランジ704a、70bのサイズは新規の穴の位置に対して構造的安定性を提供するように調整できる。好ましくは、そのほかの点では、製造が容易になり、製造費用をより低く抑えるために、挿入プレートの構成および寸法を修正する必要はない。
【0050】
上述した構築体の構成は外科医によく知られている方法で頸椎人工椎間板を提示することに留意されたい。すなわち、説明として、現代の頸椎癒合手術は頸椎椎骨間に癒合器具(例、骨性もしくは多孔性ケージ)を配置するステップ、および骨の前面へ頸椎癒合プレートを取り付けるステップを含む。広範に使用されている頸椎癒合デバイス(1つの例の単一高さの癒合プレート1300は図13aに正面図で、そして図13bに側面図で示されている)は、プレート1300の上端1304上の1対の側方へ間隔をあけた骨ネジ穴1302a、1302b、およびプレート1300の下端1308上の1対の側方に間隔をあけた骨ネジ穴1306a、1306bを備えて構成されている。プレート1300を骨に取り付けるために、2本の骨ネジが上端の骨ネジ穴1302a、1302bを通して上方の骨内に配置され、そして2本の骨ネジが下端の骨ネジ穴1306a、1306bを通して下方の骨内に配置される。これは骨が相互に対して移動するのを防止し、そして骨が癒合器具を用いて相互に癒合するのを可能にする。
【0051】
したがって、図5eから明らかなように、頸椎人工椎間板400の上方および下方要素500、600が好ましい空間関係で保持されると、要素500、600のフランジ506、606、およびそれらの骨ネジ穴508a、508bは外科医によく知られた頸椎癒合プレートの構成に類似する頸椎ハードウエアおよび骨ネジ穴構成を提供する。挿入プレート700への要素500、600の取り付けは、頸椎癒合プレートが骨へ取り付けるための単一ユニットとして操作可能である方法に類似して、要素500、600を(挿入プレート700を操作することによって)植え込むための単一ユニットとして操作することを可能にする。本発明のこの態様は、頸椎人工椎間板の植え込み手技を単純化かつ簡素化する。
【0052】
上述したように、頸椎人工椎間板400および挿入プレート700構築体は、好ましくはインプラントトレイに入れて無菌(例、ブリスターパック内)で提供される(トレイには、好ましくは各サイズの頸椎人工椎間板のための構築体が充填される)。この構築体は、好ましくは挿入ハンドル800(以下で説明する)の準備のできた受け入れのために挿入プレート700のステム706を上向きにしてインプラントトレイ内に据えられる。
【0053】
今度は図6a〜図6eを参照すると、本発明の挿入器具類の挿入ハンドル800が平面図(図6a)、側面図(図6b)、正面図(図6c)、および後外側図(遠位端のみ)(図6d)で示されている。図6eは、挿入プレート700のステム706に取り付けられた挿入ハンドル800の前外側斜視図である。図6fは、図6eの遠位端の拡大図である。
【0054】
挿入ハンドル800は、頸椎人工椎間板400および挿入プレート700構築体を治療部位内へ挿入してその中で操作できるように、主として挿入プレート700のステム706に係合するために用意されている。挿入ハンドル800は遠位端806で取り付け機構(例、長手孔)804および近位端808で操作機構(例、フランジ)810を備えるシャフト802を有する。好ましくは、長手孔804は、遠位端806の内径が遠位端806の近位部分での最初のより大きな内径から遠位端806の遠位縁での最終のより小さい内径まで、遠位端806へ向かって減少するように、遠位端806で内側テーパを有する。遠位端806はさらにまた好ましくは、遠位端806から近位方向へ伸びる例えば2つ(少なくとも1つ)のキースロット814a、814bなどの軸回転防止機能を有する。各スロット814a、814bは、遠位端806がステム706と係合されるとベース702からステム706への結合部でキーフランジ708a、708bに適応するように成形されている。挿入ハンドル800がそれから形成される物質(好ましくは、例えばUltem(商標))、およびさらにキースロット814a、814bの存在は、挿入プレート700のテーパ付きステム706に係合するための必要に応じて中空遠位端806の直径が拡大することを許容する。より特別には、挿入ハンドル800の中空遠位端806の静止時直径(拡張する前)は、挿入プレート700のステム706のテーパ付き近位部分710の最初の直径より漸増的に大きく、そして挿入プレート700のステム706のテーパ付き近位部分710の最終直径より小さい。したがって、挿入ハンドルのシャフト802をステム706と長手方向に整列させ、その後に挿入ハンドルのシャフト802の中空遠位端806を挿入プレート700に向かって押すと、中空遠位端806がステム706のテーパ付き近位部分710を最初は容易に包含することを引き起こす(テーパ付き近位部分710の最初の直径は中空テーパ付き遠位端806の静止時直径より小さいからである)。挿入ハンドルのシャフト802が挿入プレートのベース702に向かって移動し続けると、中空遠位端806はテーパ付き近位部分710の直径が増加することによって対応される。したがって、中空遠位端806の直径は(スロットが狭くなるにつれてシャフト802本体物質およびキースロット814a、814bが許容することによって)増加する直径を受け入れるための対応下で拡大する。最後には、外力下で移動し続けると、中空遠位端806の内面はテーパ付き近位部分710の外面に摩擦固定される。キースロット814a、814bの各々は、ベース702からステム706への結合部でキーフランジ708a、708bの各1つにまたがっている。これは、挿入ハンドル800が挿入プレート700に対して挿入ハンドルのシャフト802の(挿入ハンドルのシャフト802の長手軸の周囲での)回転を防止する能力を増強する。挿入ハンドル800によるステム706への係合を確立する他の方法または機構は本発明の範囲から逸脱せずに使用できることを理解されたい。
【0055】
挿入ハンドル800が挿入プレート700と係合すれば、挿入ハンドルのシャフト802を操作すると頸椎人工椎間板400および挿入プレート700構築体の操作を実施できる。このため、外科医はインプラントトレイから構築体を取り出し、この構築体を治療領域内に挿入することができる。より特別には、本発明の植え込み手技によると、外科医が椎間腔を適正に準備した(損傷した自然椎間板を取り除き、椎間腔を画定する骨面を修正し、そして椎間腔を適切な高さへ伸延させた)後、要素の設置面を椎間腔の周辺に適合させて要素の椎体接触面502、602の歯を椎骨終板に係合させ、そして上方および下方要素500、600のフランジ506、606を上方および下方椎骨の前面と各々ぴったりと接触させて上方および下方要素500、600が隣接椎骨間に挿入されるように、外科医は頸椎人工椎間板400を前方アプローチから椎間腔内へ挿入する(上記で考察したように、フランジ506、606は好ましくは椎骨の前面の外側湾曲に近似する外側湾曲を有する)。
【0056】
今度は図7a〜図7eを参照すると、本発明の挿入器具類の挿入プッシャ900が平面図(図7a)、側面図(図7b)、および正面図(図7c)で示されている。図7dは、挿入ハンドル800内に挿入された挿入プッシャ900の前外側斜視図である。図7eは、図7dの近位端の拡大図である。
【0057】
該構築体が治療領域内に適正に配置されると、外科医は本発明の挿入プッシャ900を使用して挿入ハンドルのシャフト802を挿入プレート700のステム706から切り離す。より特別には、挿入プッシャ900は好ましくは鈍遠位端904と好ましくはフランジ908を有する近位端906とを有する長手シャフト902を有する。挿入プッシャ900のシャフト902は、挿入プッシャ900のシャフト902を挿入ハンドルのシャフト802内へ挿入して長手孔804内で平行移動させることができるように、挿入ハンドルのシャフト802の内径より小さい直径を有する(長手孔804は、好ましくは挿入プッシャ900に適応するため、そしてその他の目的のために挿入ハンドルのシャフト802の全長にわたって伸びている)。挿入プッシャ900のシャフト902は、好ましくは長手孔804と同じ長さ(または、例えば少なくとも同じ長さ)である。したがって、挿入プレート700から挿入ハンドルのシャフト802を切り離すためには、挿入プッシャ900のシャフト902が挿入ハンドルのシャフト802の長手孔804内に挿入され、プッシャシャフト802の鈍遠位端904が挿入プレート700のテーパ付きステム706の近位端に接触するまでその中で平行移動させられる。挿入プッシャ900のシャフト902は挿入ハンドルのシャフト802の長手孔804と同じ長さであるので、挿入ハンドル800のフランジ810および挿入プッシャ900のフランジ908は挿入ハンドルのシャフト802の遠位端806に固定されるステム706のその部分の長さと同等である間隔(図7dおよび7eを参照)によって隔てられる。したがって、フランジ810、908を一緒に合わせることは(例えば、外科医がフランジ810、908を相互に向かって強く押すことによって)、治療領域内の頸椎人工椎間板400と挿入プレート700構築体の配置を妨害せずに挿入ハンドルのシャフト802を挿入プレート700から切り離すことによって、挿入ハンドルのシャフト802の遠位端806と挿入プレート700のステム706との間の摩擦固定に打ち勝つであろう。
【0058】
今度は図8a〜図8eを参照すると、本発明の挿入器具類のドリルガイド1000が平面図(図8a)、側面図(図8b)、および正面図(図8c)で示されている。図8dは、挿入プレート700のステム706に取り付けられたドリルガイド1000の前外側斜視図である。図8eは、図8dの遠位端の拡大図である。
【0059】
挿入ハンドル800が抜去されると、外科医はドリルガイド1000を使用して上方要素500および下方要素600のフランジ506、606の骨ネジ穴508a、508bおよび608a、608bに通して椎骨内への骨ネジ(以下で説明する)の外科医のドリリング(穴あけ)を誘導する。より特別には、ドリルガイド1000は構成された遠位端1004および操作機能(例、側方伸長部1008a、1008b)を備える近位端1006を有する長手シャフト1002を有する。側方伸長部1008a、1008bは、シャフト1002を操作するために有用である。遠位端1004は、それに通して挿入プレート700のステム706と関連してシャフト1002を誘導するために適合するシャフト誘導機能(例、中央孔1010)を有するように構成されている。例えば、中央孔1010は、ドリルガイド1000をステム706上に配置してそれと整列することができるようにステム706に適応する。孔1010の長手軸は、好ましくはドリルガイドのシャフト1002の長手軸から偏っている。遠位端1004は、さらに相互に対して好ましい骨ネジドリリング経路で各長手軸を有する2つのガイド孔1012a、1012bを有するように構成される。より特別には、中央孔1010、ドリルガイドのシャフト1002、およびガイド孔1012a、1012bは、中央孔1010が挿入プレート700のステム706上に配置されると(図8dおよび8eを参照)、ドリルガイドのシャフト1002は、ステム706上で、ガイド孔1012a、1012bがフランジ506もしくは606のいずれかの上で骨ネジ穴508a、508bまたは608a、608bと整列する2つの好ましい位置のいずれかに回転させることができるようにドリルガイド1000の遠位端1004上に構成される。これを言い換えると、第1の好ましい位置では(図8dおよび8eを参照)、ドリルガイド1000を使用して上方要素500のフランジ506内の骨ネジ穴508a、508bを通して骨ネジを誘導することができ、そして第2の好ましい位置では(ドリルガイドが、第1の好ましい位置からステム706の長手軸の周囲で180度回転させられる)、同一ドリルガイド1000を使用して下方要素600のフランジ606内の骨ネジ穴608a、608bを通して骨ネジを誘導することができる。ドリルガイド1000が好ましい位置のいずれかに配置されると、ガイド孔1012a、1012bの長手軸はフランジ506もしくは606上の骨ネジ穴508a、508bまたは608a、608bと整列させられ、そして骨ネジ穴を通る好ましい骨ネジドリリング(穴あけ)経路に沿って方向付けられる。
【0060】
したがって、上方椎体へ上方要素のフランジ506を固定するためには、外科医は挿入プレート700のステム706上へドリルガイドのシャフト1002を配置し、そしてドリルガイド1000を第1の好ましい位置に回転させる。好ましくは、外科医は次に、上方要素500を上方椎体の終板にぴったりと接触させることによりドリルガイド1000へ上向きの圧力を加える。適切な骨ドリルおよび共働するドリルビットを使用して、外科医は上方骨ネジのための上方タップ穴をドリリングする。上方タップ穴がドリリングされると、外科医は、次にガイド孔1012a、1012bが上方骨ネジ穴508a、508bをもはや被覆しなくなるまで挿入プレート700のステム706上のドリルガイドのシャフト1002を回転させる。外科医は、次に適切な外科用骨ネジスクリュードライバを用いて上方タップ穴の中に上方骨ネジをネジ入れることができる。
【0061】
したがって、下方椎体へ下方要素のフランジ606を固定するためには、外科医はドリルガイド1000が第2の好ましい位置になるまで、挿入プレート700のステム706上でドリルガイドのシャフト1002をさらに回転させる。好ましくは、外科医は次に、下方要素600を下方椎体の終板にぴったりと接触させることによりドリルガイド1000へ下向きの圧力を加える。適切な骨ドリルおよび共働するドリルビットを使用して、外科医は下方骨ネジのために下方タップ穴をドリリング(穴あけ)する。下方タップ穴がドリリングされると、外科医は、ガイド孔1012a、1012bが下方骨ネジ穴608a、608bをもはや被覆しなくなるまで挿入プレート700のステム706上のドリルガイドのシャフト1002を回転させる。外科医は、次に適切な外科用骨ネジスクリュードライバを用いて下方タップ穴の中に下方骨ネジをネジ入れることができる。
【0062】
骨ネジ(または本発明のその他の要素)はネジの抜けを防止するのに役立つ機能または機構を含むことができることに留意されたい。そのような機能には、チタンプラズマスプレーコーティング、ビーズブラストコーティング、ハイドロキシアパタイトコーティング、およびネジ山上の溝の一つまたは複数を含むことができるが、それらに限定されない。
【0063】
要素500、600が隣接椎骨へ固定されると、外科医は挿入プレート700のステム706および治療領域からドリルガイド1000を抜去する(図9aを参照)。適切な外科用スクリュードライバを用いて、外科医は次に挿入プレート700を該要素のフランジ506、606に接触させて保持する取り付けネジ714a、714bを抜去し、そして治療領域から挿入プレート700および取り付けネジ714a、714bを抜去する(図9bを参照)。
【0064】
ここで図10a〜fを参照すると、本発明の保持クリップ1150aが平面図(図10a)、側面図(図10b)、背面図(図10c)、正面図(図10d)、後外側斜視図(図10e)、および前外側斜視図(図10f)で示されている(保持クリップ1150aの機能は、保持クリップ1150bと同様にナンバリングした機能の例であり、aではなくbの参照記号が付けられている)。今度は図11a〜図11eを参照すると、本発明の挿入器具類のクリップアプリケータ1100が平面図(図11a)、側面図(図11b)、および正面図(図11c)で示されている。図11dは、本発明の2つの保持クリップ1150a、1150bを保持しているクリップアプリケータ1100の後外側斜視図を示している。図11eは、図11dの前外側斜視図を示している。今度は図12b〜図12hを参照すると、クリップアプリケータ1100が頸椎人工椎間板400へ保持クリップ1150a、1150bを適用しているのが示されている。図12b〜図12hは、保持クリップ1150a、1150bが適用された後の頸椎人工椎間板400の正面図(図12b)、背面図(図12c)、平面図(図12d)、底面図(図12e)、側面図(図12f)、前外側斜視図(図12g)、および後外側斜視図(図12h)を示している。
【0065】
取り付けネジ714a、714bおよび挿入プレート700が抜去されると、外科医は本発明のクリップアプリケータ1100を使用して骨ネジを保持することに役立つようにフランジ506、606上に保持クリップ1150a、1150bを取り付ける。図10a〜図10fに示したように、クリップ1150a、1150bの各々は好ましくはアプリケータ取り付け機能(例、中央取り付け孔1152a、1152b)、およびそれから伸びている、1対の骨ネジ保持機構(例、反対向きに側方へ伸長するフランジ1156a、1156bおよび1158a、1158b)ならびにフランジ取り付け機能(例、上向き(もしくは下向き)に伸長するフック状フランジ1160a、1160b)を有する。フック状フランジ1160a、1160bの広がりは、好ましくは構成体の包囲幅が構成体の口部幅より広くなるように、そしてその広がりがベースに向かってその物質組成によってバネ偏りがかけられるように、フック状フランジ1160a、1160bのベースに向かって屈曲させて形成されている。構成体の包囲幅は頸椎人工椎間板400のフランジ506、606の本体の幅に適合するが、構成体の口部幅はフランジ506、606の幅より小さい。したがって、今度は図12b〜図12hを参照すると、各クリップ1150a、1150bは、フランジ506、606がフックの包囲内に据えられるまで、ベースに向かうフックのフランジの広がりの偏りに打ち勝つために十分な力でフックの口を要素のフランジ506、606に接触させて押し付けることによってフック状フランジ1160a、1160bが要素のフランジ506、606をつかむように、要素のフランジ506、606へ適用することができる。クリップ1150a、1150bの取り付け孔1152a、1152bは、クリップ1150a、1150bがフランジ506、606へ適正に適用されると、取り付け孔1152a、1152bがフランジ506、606上の取り付けネジ穴506、609と整列するようにクリップ1150a、1150b上に配置される(図12b〜図12hを参照)。さらに、取り付け孔1152a、1152bの後方開口部は好ましくはクリップ保持機構(例、立ち上がり壁1162a、1162b)によって取り囲まれ、その外径は、立ち上がり壁1162a、1162bが要素のフランジ506、606上の取り付けネジ穴509、609内へ適合するような寸法にされている。そこで、クリップ1150a、1150bがそのように要素フランジ506、606へ適用されると、取り付け孔1152a、1152bが取り付けネジ穴509、609と整列するまで要素フランジ506、606はフックの広がりのバネ偏りに対してフックの包囲内に受け入れられ、その時点に立ち上がり壁1162a、1162bがフックの広がりのバネ偏りの外力の下で取り付けネジ穴509、609内へパチンとはまるであろう。この適合は、クリップ1150a、1150bがインサイチュー(in situ)での応力下でフランジ506、606から滑り落ちるのを防止する。クリップ1150a、1150bの側方に伸びるフランジ1156a、1156bおよび1158a、1158bの各々は、クリップ1150a、1150bがこの方法でフランジ506、606に取り付けられると骨ネジの頭部の各1つの少なくとも一部分を被覆するサイズにされており、その結果として例えばこれらのクリップ1150a、1150bは骨ネジが抜けるのを防止するのに役立つ(図12a〜図12hを参照)。
【0066】
再び図11a〜図11eを参照すると、クリップアプリケータ1100はクリップアプリケータ1100の近位端1104でヒンジ接続された1対のトング1102a、1102bを有する。各トング1102a、1102bは、遠位端1106a、1106bに取り付け機能(例、ナッブ1108a、1108b)を有する。各ナッブ1108a、1108bは、それを保持クリップ1150a、1150bの取り付け孔1152a、1152bのどちらかに手動により摩擦固定できるような寸法にされている。そこで、両方のクリップ1150a、1150bは各トング1102a、1102bへ1つずつ、クリップアプリケータ1100へ取り付けることができる(図11dおよび図11eを参照)。好ましくは、図11dおよび11eに示したように、クリップ1150a、1150bは、それらのフック状フランジ1154a、1154bが相互に向けて方向付けられるように取り付けられるので、その結果それらは頸椎人工椎間板400の要素フランジ506、606へ取り付けるために最適に据えられる(図12aを参照)。
【0067】
好ましくは、クリップ1150a、1150bは、上述したように外科医に納品される前にクリップアプリケータ1100へ取り付けられる。組立体は、好ましくはブリスターパックに入れて外科医へ無菌で提供される。したがって、外科医がクリップ1150a、1150bを頸椎人工椎間板400の要素フランジ506、606を取り付ける準備ができている場合は、外科医はブリスターパックを開封し、クリップアプリケータ1100のトング1102a、1102bを(取り付けられたクリップ1150a、1150bとともに)治療領域内へ挿入する。
【0068】
したがって、そして図12a〜図12hを再び参照すると、クリップ1150a、1150bは上方500および下方600要素のフランジ506、606(1つを各フランジ506、606へ)へクリップアプリケータ1100を用いて同時にクリッピングすることができる。より特別には、クリップ1150a、1150bの口部がフランジ506、606と適切に整列すると、クリップ1150a、1150bの口部は手動によりトング1102a、1102b(各々がトング1102a、1102bの1組の遠位端の各々へ取り付けられたクリップ1150a、1150bを有する)を相互に向けて強く押し付けることによって各々をフランジ506、606の上に置くことができる(図12aを参照)。クリップ1150a、1150bがフランジ506、606の取り付けネジ穴509、609内へ適合する立ち上がり壁1162a、1162bを備えるフランジ506、660に取り付けられると、クリップアプリケータ1100は取り付け穴(ボア)1152a、1152bからナッブ(nubs、骨子、結節)1108a、1108bを手動により引っ張り出すことによってクリップ1150a、1150bから取り外すことができ、そしてクリップアプリケータ1100を治療領域から取り出すことができる。
【0069】
図19aおよび図19bに目を向けると、保持クリップ1150aおよび1150bのためのまた別の保持デバイスが示されている。外科医は、ネジ切り部材1910a、1910bおよびそれから伸びている頭部フランジ1920a、1920bを含む保持デバイス1900a、1900bを使用することで骨ネジを固定することができる。図面から明らかなように、取り付けネジ穴509、609は取り付けネジ714a、714bと一緒に使用するためにネジ切りされている。この同一のネジ切り構成はネジ切り部材1910a、1910bと一緒に使用できる。特別には、取り付けネジ714a、714bおよび挿入プレート700が切り離されると、外科医は取り付けネジ穴509、609内へネジ切り部材1910a、1910bを挿入して回転させることによって保持デバイス1900a、1900bを適用する。この方法で保持デバイス1900a、1900bを締め付けると、その縁部分1930a、1930bは骨ネジ頭部の各1つの少なくとも一部分を被覆するので、骨ネジが骨ネジ穴508a、508b、608a、608bから抜けるのが防止される。好ましくは、頭部フランジ1920a、1920bの各々は、ネジ切り部材1910a、1910bの斜視図から見て取れる凸状構造1950a、1950bにおけるように、ネジ切り部材1910a、1910bが外力の下で取り付けネジ穴509、609内へ前進させられるにつれてより平坦な状態へ向かって曲がる(これを言い換えると、後方へ屈曲する)ことを許容する厚さ寸法1940a、1940bおよび/または応力緩和領域1960a、1960b(またはその他の適切な機能)の構成を有し、この屈曲はネジ切り部材1910a、1910bが関連する取り付けネジ穴509、609内でのネジ切り接続で拡大する、または圧力をかける、したがってネジ切り部材1910a、1910bが取り付けネジ穴509、609から抜けるのを防止する。この方法で、保持デバイス1900a、1900bは骨ネジが骨ネジ穴508a、508b、608a、608bから抜けるのを防止するだけではなく、ネジ切り部材1910a、1910bが取り付けネジ穴509、609から抜けるのも防止する。
【0070】
上述したように頸椎人工椎間板400を植え込んだ後に、外科医は治療領域を閉鎖するために容認された手技にしたがう。
【0071】
今度は図14a〜図14eを参照すると、例えば2つの隣接する頸椎椎間腔内に植え込むために適合する、また別の複式頸椎人工椎間板、椎間板置換アセンブリの構成およびそれと一緒に使用するためのまた別の挿入プレートが拡大斜視図(図14a、正面図(図14b)、背面図(図14c)、側面図(図14d)、および分解斜視図(14e)で示されている。さらに今度は図15a〜図15cも参照すると、その構成のまた別の上方要素が背面図(15a)、正面図(図15b)、および前外側図(図15c)で示されている。さらに今度は図16a〜図16cも参照すると、その構成のまた別の下方要素が背面図(図16a)、正面図(図16b)、および前外側図(図16c)で示されている。さらに今度は図17a〜図17cも参照すると、その構成のまた別の上方挿入プレートが正面図(17a)、背面図(図17b)、および前外側図(図17c)で示されている。さらに今度は図18a〜図18cも参照すると、その構成のまた別の下方挿入プレートが正面図(図18a)、背面図(図18b)、および前外側図(図18c)で示されている。
【0072】
より特別には、また別の複式頸椎人工椎間板構成1350は、例えば2つの隣接頸椎椎間腔内に植え込むために適合する。この構成は好ましくは、図示したように、また別の上方頸椎椎間腔内に植え込むための上方頸椎人工椎間板1400(上方要素1500およびまた別の下方要素1600を含む)を含み、さらにまた隣接する下方頸椎椎間腔内へ植え込むためのまた別の下方頸椎人工椎間板2400(また別の上方要素2500および下方要素2600を含む)を含む。例示した頸椎人工椎間板のまた別の上方の実施形態は、構造においては上述した頸椎人工椎間板400と同一であるが(したがって、同様の構成要素は同様に、しかし400番台ではなく1400番台で、500番台ではなく1500番台で、そして600番台ではなく1600番台でナンバリングされている)、ただし下方要素1600のフランジ1606は、それらが相違する構成にされていて骨ネジ穴を伴わないことを除く。例示した頸椎人工椎間板のまた別の下方の実施形態は、構造においては上述した頸椎人工椎間板400と同一であるが(したがって、同様の構成要素は同様に、しかし400番台ではなく2400番台で、500番台ではなく2500番台で、そして600番台ではなく2600番台でナンバリングされている)、ただし上方要素2500のフランジ2506は、それらが相違する構成にされていて骨ネジ穴を伴わないことを除く。
【0073】
より特別には、このまた別の構成のまた別の上方頸椎人工椎間板1400では、下方要素1600のフランジ1606は骨ネジ穴を有していないが、下方要素1600をまた別の上方挿入プレート1700(以下で説明する)へ取り付けるための少なくとも1つの取り付け機構(例、取り付けネジ穴)1609を有する。同様に、そしてより特別には、このまた別の構成のまた別の下方頸椎人工椎間板2400では、下方要素2500のフランジ2506は骨ネジ穴を有していないが、上方要素2500をまた別の下方挿入プレート2700(以下で説明する)へ取り付けるための少なくとも1つの取り付け機構(例、取り付けネジ穴)2509を有する。特別には図14a〜図14c、図15b、図16b、図17a、および図18aから見て取ることができるように、フランジ1606の広がりは中線(および好ましくは取り付けネジ穴1609を支持するためだけに限定される)から右(正面図において)へ外向きに偏っており、そしてフランジ2506の広がりは中線から(および好ましくは取り付けネジ穴2509を支持するためだけに限定される)左(正面図において)へ外向きに偏っているので、フランジ1606、2506はまた別の上方頸椎人工椎間板1400のまた別の下方要素1600、およびまた別の下方頸椎人工椎間板2400のまた別の上方要素2500がこのまた別の構成で植え込まれるときは相互に近寄らない(図14a〜図14e)。
【0074】
また別の上方頸椎人工椎間板1400は椎体へ固定するために両方の要素1500、1600を必要としないことに留意されたい。一方しか椎体へ固定される必要はない。それはこれらの要素の軸受面を合わせて圧迫する脊椎内の自然圧迫のため、および一方の要素(例、上方要素1500)が椎体(例、要素フランジ1506の骨ネジ穴1508a、1508bを通して骨ネジによって椎体へ)に固定されると、それらが相互に対して圧迫されると相互に対して側方、前方、または後方運動を防止するサドル形の軸受面の湾曲のために、他方の要素(例、また別の下方要素1600)は例えば他方の要素が椎体(例、中央の椎体)へ固定されていない場合でさえ椎間腔から滑り出ることができないからである。同様に、また別の下方頸椎人工椎間板2400は椎体へ固定するために両方の要素2500、2600を必要としない。一方しか椎体へ固定される必要はない。それはこれらの要素の軸受面を合わせて圧迫する脊椎内の自然圧迫のため、および一方の要素(例、下方要素2600)が椎体(例、要素フランジ2606の骨ネジ穴2608a、2608bを通して骨ネジによって下方椎体へ)に固定されると、それらが相互に対して圧迫されると相互に対して側方、前方、または後方運動を防止するサドル形の軸受面の湾曲のために、他方の要素(例、また別の上方要素2500)は例えば他方の要素が椎体(例、中央の椎体)へ固定されていない場合でさえ椎間腔から滑り出ることができないからである。
【0075】
したがって、また別の上方挿入プレート1700は、また別の上方頸椎人工椎間板1400の上方椎間腔内への上方および下方要素1500、1600の好ましい同時植え込みを促進するために提供される。同様に、また別の下方挿入プレート2700は、また別の下方頸椎人工椎間板2400の下方椎間腔内への上方および下方要素2500、2600の好ましい同時植え込みを促進するために提供される。上方および下方要素1500、1600は、上方および下方要素500、600が上述したように挿入プレート700によって保持される好ましい関係と同一である、植え込みのために適合する相互に対して好ましい関係で挿入プレート1700(好ましくは取り付けネジ1714a、1714bを使用して)によって保持される。同様に、上方および下方要素2500、2600は、上方および下方要素500、600が上述したように挿入プレート700によって保持される好ましい関係と同一である、植え込みのために適合する相互に対して好ましい関係で挿入プレート2700によって(好ましくは取り付けネジ2714a、2714bを使用して)保持される。
【0076】
例示したまた別の上方挿入プレート1700は上記に記載した挿入プレート700と構造において同一であるが(したがって同様のコンポーネントは同様に、しかし700番台ではなく1700番台でナンバリングされている)、ただし下方フランジ1704bが、その取り付けネジ穴1712bをまた別の上方頸椎人工椎間板1400のまた別の下方要素1600の偏った取り付けネジ穴1609と整列させるために中線から(正面図において右へ)偏っていることを除く。同様に、例示したまた別の下方挿入プレート2700は上記に記載した挿入プレート700と構造において同一であるが(したがって同様のコンポーネントは同様に、しかし700番台ではなく2700番台でナンバリングされている)、ただし上方フランジ2704aが、その取り付けネジ穴2712aをまた別の下方頸椎人工椎間板2400のまた別の上方要素2500の偏った取り付けネジ穴2509と整列させるために中線から(正面図において左へ)偏っていることを除く。
【0077】
したがって、挿入プレート1700によって保持されている上方および下方要素1500、1600、ならびに挿入プレート1700によって保持されている上方および下方要素2500、2600は、挿入ハンドル800、挿入プッシャ900、ドリルガイド1000、クリップ1150a、1150b(上方要素1500および下方要素2600だけが骨ネジによって固定されるので、1つは上方要素のフランジ1506上に、そして1つは下方要素のフランジ2606上に)、およびクリップアプリケータ1100を使用して、頸椎人工椎間板400の植え込みに関して上述した方法で植え込むことができる。
【0078】
上述したまた別の構成(2つの頸椎人工椎間板を含む)は外科医によく知られている方法で頸椎人工椎間板を提示することに留意されたい。すなわち、説明として、現代の頸椎癒合手術は上方および中央頸椎椎顴骨間に、そして中央および下方椎間骨間に癒合器具(例、骨性もしくは多孔性ケージ)を配置するステップ、および骨の前面へ頸椎癒合プレートを取り付けるステップを含む。広範に使用されている2つの高さの頸椎癒合器具(例の2つの高さの癒合プレート1350は図13cに正面図で、そして図13dに側面図で示されている)は、プレート1350の上端1354上の1対の側方へ間隔をあけた骨ネジ穴1352a、1352b、プレート1350の下端1308上の1対の側方に間隔をあけた骨ネジ穴1356a、1306b、ならびに上端および下端1354、1358間の中ほどに側方に間隔をあけた1対の骨ネジ穴1360a、1360bを備えて構成されている。プレート1350を骨に取り付けるためには、骨ネジは骨ネジ穴を通して対応する骨の中に配置される。これは骨が相互に対して移動するのを防止し、そして骨が癒合器具を用いて相互に癒合するのを可能にする。
【0079】
したがって、図14bから明らかなように、頸椎人工椎間板1400の上方および下方要素1500、1600、ならびに頸椎人工椎間板2400の上方および下方要素2500、2600が好ましい空間関係で保持されて植え込みのために整列させられると、上方要素フランジ1506および下方要素フランジ2606、ならびにそれらの骨ネジ穴1508a、1508bおよび2608a、2608bは外科医によく知られた2つのレベルの頸椎癒合プレートの構成に類似する頸椎ハードウエアおよび骨ネジ穴構成を提供する(上述したように、1対の中央の1対の骨ネジ穴は必要とされない。しかし必要であれば、もしくは所望であれば、一部の実施形態について中央の骨ネジ穴は本発明によって意図されている)。挿入プレート1700への要素1500、1600の取り付けは、頸椎癒合プレートが骨へ取り付けるための単一ユニットとして操作可能である方法に類似して、(挿入プレート1700を操作することによって)要素1500、1600を植え込むための単一ユニットとして操作することを可能にする。同様に、挿入プレート2700への要素2500、2600の取り付けは、頸椎癒合プレートが骨へ取り付けるための単一ユニットとして操作可能である方法に類似して、(挿入プレート2700を操作することによって)要素2500、2600を植え込むための単一ユニットとして操作することを可能にする。本発明のこの態様は、頸椎人工椎間板の植え込み手技を単純化かつ簡素化する。
【0080】
頸椎人工椎間板および挿入器具類の特定の実施形態について記載かつ説明してきたが、当業者には本発明の広範囲の精神および原理から逸脱することなく変形および修飾が可能であることは明白であろう。このため、本発明は本明細書で考察した特定の実施形態に限定されない。
本発明の実施形態は以下の通りである。
[実施形態1]
フランジおよびそれを通して少なくとも1本の骨ネジを受け入れるための少なくとも1つの骨ネジ穴および少なくとも1つの取り付け穴を有する人工椎間板のための、前記少なくとも1本の骨ネジのための保持デバイスであって、
前記人工椎間板の前記フランジ内の前記少なくとも1つの取り付け穴とネジ係合するためのネジ切り取り付け部材と、および
前記ネジ切り取り付け部材から伸びる頭部フランジであって、前記保持デバイスが前記人工椎間板と十分に係合されると前記頭部フランジが前記人工椎間板の前記フランジの側面に部分的に隣接して受け入れられ、前記頭部フランジの最も外側の部分が、前記少なくとも1本の骨ネジが前記少なくとも1つの骨ネジ穴から抜けるのを防止するために前記少なくとも1本の骨ネジの一部分を覆って部分的に受け入れられる頭部フランジと、を含む保持デバイス。
[実施形態2]
前記頭部フランジが前記ネジ切り取り付け部材の実質的に軸方向へ少なくとも若干柔軟性である、実施形態1に記載の保持デバイス。
[実施形態3]
前記頭部フランジが前記ネジ切り取り付け部材と関連付けられた方向から凸状構造である、実施形態1に記載の保持デバイス。
[実施形態4]
前記頭部フランジが前記ネジ切り取り付け部材の実質的に軸方向へ少なくとも若干柔軟性である、実施形態3に記載の保持デバイス。
[実施形態5]
前記頭部フランジが、前記保持デバイスが前記人工椎間板と十分に係合されるとその前記凸状構造がより平坦化することを引き起こすような方法で屈曲し、前記頭部フランジの前記実質的に平坦化された状態が、前記ネジ切り取り付け部材が前記少なくとも1つの取り付け穴から抜けるのを防止できるように前記ネジ切り取り付け部材が前記少なくとも1つの取り付け穴との前記ネジ切り係合に沿って圧力を加えることを引き起こす、実施形態4に記載の保持デバイス。
[実施形態6]
前記少なくとも1つの骨ネジ穴が第1および第2骨ネジ穴を含み、前記少なくとも1つの骨ネジが第1および第2骨ネジを含む、実施形態5に記載の保持デバイス。
[実施形態7]
前記保持デバイスが前記人工椎間板と十分に係合されると、前記頭部フランジの前記最も外側の部分が、前記第1および第2骨ネジが各々、前記第1および第2骨ネジ穴から抜けるのを防止するために前記第1および第2骨ネジの部分を覆って部分的に受け入れられる、実施形態6に記載の保持デバイス。
[実施形態8]
人工椎間板トライアルであって、近位端にハンドルを有するシャフトと、および前記シャフトの遠位端に配置された頭部であって、前記頭部が脊椎の隣接する1対の椎骨の各終板によって画定された少なくとも1つの椎間板腔内へ挿入するため、および脊椎の長手軸に沿った方向における椎骨の伸延を促進するために間隔をあけてサイズ設定された第1および第2面を含む頭部と、を含むトライアル。
[実施形態9]
前記第1面が第1の1つの椎骨の終板と機能的に係合するための概して楕円形の設置面領域を含み、そして前記第2面が第2の1つの椎骨の終板と機能的に係合するための領域を含む、実施形態8に記載のトライアル。
[実施形態10]
前記第1面が第1の1つの椎骨の終板と機能的に係合するための実質的に凸状の領域を含み、前記第1面の実質的に凸状領域が、実質的に凹状の性質を有するその下方終板である前記第1椎骨の終板に機能的に係合するサイズおよび形状にされている、前記第2面が前記椎骨の第2の1つの椎骨の終板と機能的に係合するための実質的に平坦な領域を含み、および前記第2面の実質的に平坦な領域が、実質的に平坦な性質を有するその上方終板である前記第2椎骨の終板に機能的に係合するサイズおよび形状にされている、うちの少なくとも1つである、実施形態8に記載のトライアル。
[実施形態11]
前記第1面が、前記少なくとも1つの椎間板腔内への前記頭部の挿入を促進するためにその遠位端へ向かってテーパ付けされている、および前記第2面が、前記少なくとも1つの椎間板腔内への前記頭部の挿入を促進するためにその遠位端へ向かってテーパ付けされている、うちの少なくとも1つである、実施形態8に記載のトライアル。
[実施形態12]
前記第1面が約5度でテーパ付けされており、そして前記第2面が約4度でテーパ付けされている、実施形態11に記載のトライアル。
[実施形態13]
前記シャフトから横断方向に伸びる、そして前記頭部を使用して椎骨が離れるように推進できるように前記頭部および前記シャフトの剛性化を提供するために前記シャフトに沿って実質的に前記頭部へ長手方向に伸びる少なくとも1つのリブをさらに含む、実施形態8に記載のトライアル。
[実施形態14]
人工椎間板トライアルであって、近位端にハンドルを有するシャフトと、シャフトの遠位端に配置された頭部であって、前記頭部が脊柱の隣接する1対の椎骨の各終板によって画定された少なくとも1つの椎間板腔内へ機能的に挿入するために第1および第2の間隔をあけた面を含む頭部と、および脊柱の椎間板腔内へ前記頭部が過挿入されるのを防止するために作動可能であるストッパ部材と、を含むトライアル。
[実施形態15]
前記ストッパ部材が、脊柱の椎間板腔内へ前記頭部が過挿入されるのを防止するために少なくとも1つの椎骨と係合するようにサイズ設定かつ配置される頭部から横断方向に伸びるストッパ要素を含む、実施形態14に記載のトライアル。
[実施形態16]
前記ストッパ要素が、脊柱の椎間板腔内へ前記頭部が過挿入されるのを防止するために下方の1つの椎骨の前面と係合するように頭部の前端から実質的に垂直に伸びる、実施形態15に記載のトライアル。
[実施形態17]
1セットの人工椎間板トライアルであって、各トライアルが、近位端にハンドルを有するシャフトと、および前記シャフトの遠位端に配置された頭部であって、前記頭部が脊柱の隣接する1対の椎骨の各終板によって画定された少なくとも1つの椎間板腔内へ挿入するために間隔をあけてサイズ設定されている第1および第2面を含む頭部と、を含み、1つ以上のトライアルが、(i)椎間板腔内に配置するために人工椎間板の適切なサイズを決定するステップと、および(ii)脊柱の長手軸に沿った方向に椎骨を伸延させるステップと、のうちの少なくとも1つを促進するために様々なサイズの頭部を有するトライアルセット。
[実施形態18]
少なくとも1つのトライアルの実質的に第1面から第2面にかけて測定された頭部の厚さが少なくとも1つの他のトライアルの頭部の厚さとは相違する、実施形態17に記載のトライアルセット。
[実施形態19]
前記頭部の厚さが約1mm相違する、実施形態18に記載のトライアルセット。
[実施形態20]
少なくとも1つのトライアルの、頭部の四角形の領域が少なくとも1つの他のトライアルの頭部の四角形の領域とは相違する、実施形態17に記載のトライアルセット。
[実施形態21]
少なくとも1つのトライアルの、実質的に第1面から第2面にかけて測定された頭部の厚さが少なくとも1つの他のトライアルの頭部の厚さとは相違する、および実質的に同一の頭部の厚さを有する少なくとも2つの頭部が相違する各頭部の四角形の領域を有する、のうちの少なくとも1つである、実施形態20に記載のトライアルセット。
[実施形態22]
1つ以上の人工椎間板をさらに含む、実施形態20に記載のトライアルセット。
[実施形態23]
1つのベースと、人工椎間板の第1部材に係合するために作動可能である前記ベースの第1取り付け要素と、および前記人工椎間板の第2部材に係合するために作動可能である前記ベースの第2取り付け要素と、を含み、前記第1および第2取り付け要素が脊柱の椎間板腔内へ同時に挿入するために前記人工椎間板の第1および第2部材に係合して方向付けるために共働する挿入プレート。
[実施形態24]
前記第1および第2部材の各々が、前記人工椎間板が椎間板腔内に配置されると前記人工椎間板の隣接する椎骨の関節結合を促進するために共働する関節結合面を含み、および前記挿入プレートが椎間板腔内へ同時に挿入するために相互との実質的見当合わせで関節結合面を方向付けるために共働する、実施形態23に記載の挿入プレート。
[実施形態25]
前記第1および第2取り付け要素の少なくとも1つがそれを通る取り付け穴を有するフランジを含み、前記取り付け穴が前記人工椎間板の前記第1および第2部材の少なくとも1つへ前記フランジを結合させるための留め具を受け入れるためである、実施形態23に記載の挿入プレート。
[実施形態26]
前記留め具が前記人工椎間板の前記第1および第2部材の少なくとも1つにおけるネジ切り孔に係合するために作動可能である取り付けネジである、実施形態25に記載の挿入プレート。
[実施形態27]
前記ベースの後向き面から伸びる突起部材をさらに含み、前記突起部材が、相互に対するそれらの方向を実質的に変化させずにそれらのうちの少なくとも1つを椎間板腔内へ挿入してその中を移動させることができるように前記人工椎間板の前記第1および第2部材間で少なくとも部分的に伸びるようなサイズおよび形状にされている、実施形態23に記載の挿入プレート。
[実施形態28]
前記突起部材の第1および第2の間隔をあけた面の少なくとも1つが前記人工椎間板の前記第1および第2部材の各面と係合する輪郭にされている、および前記突起部材の第1面が湾曲していて前記突起部材の第2面が平坦である、のうちの少なくとも1つである、実施形態27に記載の挿入プレート。
[実施形態29]
前記第1および第2取り付け要素の各々がそれを通る取り付け穴を有するフランジを含み、前記取り付け穴が前記人工椎間板の前記第1および第2部材の各1つへ前記フランジを結合させるための各留め具を受け入れるためである、前記取り付け穴が脊柱の長手軸に実質的に平行な方向に方向付けられている、および前記突起部材が、脊柱の長手軸に対して実質的に横断方向である前記ベースの後向き面に沿った方向に伸びている、のうちの少なくとも1つである、実施形態27に記載の挿入プレート。
[実施形態30]
前記ベースの後向き面から伸びていて前記人工椎間板の移動および椎間板腔内への挿入を促進するために作動可能である挿入部材をさらに含む、実施形態23に記載の挿入プレート。
[実施形態31]
前記挿入部材が、前記第1および第2部材が相互に対してそれらの方向付けを実質的に変化させずに椎間板腔内へ挿入されてその中を移動させることができる前記第1および第2部材の少なくとも1つであるように前記人工椎間板の移動を促進するために前方へ伸びるステムを含む、実施形態30に記載の挿入プレート。
[実施形態32]
前記ステムが、前記人工椎間板の移動をさらに促進するために挿入ハンドルと係合するサイズおよび形状にされている、実施形態31に記載の挿入プレート。
[実施形態33]
前記ステムが、前記人工椎間板が椎間板腔内に配置されると前記ハンドルの抜去を促進するために前記挿入ハンドルから取り外し可能である、実施形態32に記載の挿入プレート。
[実施形態34]
前記ステムおよび前記挿入ハンドルの一方が孔を含み、前記ステムおよび前記挿入ハンドルの他方が、相互との取り外し可能な係合を促進するために前記孔と摩擦により係合するテーパ付けされたシャフトを含む、実施形態33に記載の挿入プレート。
[実施形態35]
前記ベースが、前記人工椎間板の第1部材のフランジへ取り外し可能に係合するために、そして前記人工椎間板の第2部材のフランジへ取り外し可能に係合するために作動可能であり、前記第1および第2フランジは脊柱の椎間板腔の各隣接椎骨へ前記第1および第2部材を固定するために骨ネジを受け入れるための1つ以上の各貫通穴を含み、そして前記ベースは前方の視点から見たときに脊椎癒合プレートの構成に実質的に類似する構成を有する前記人工椎間板の第1および第2フランジの貫通穴を方向付けるために共働する、実施形態23に記載の挿入プレート。
[実施形態36]
前記ベースが、椎間板腔内へ同時に挿入するために実質的に見当合わせした方向で前記人工椎間板の第1および第2部材を維持するために共働する、実施形態35に記載の挿入プレート。
[実施形態37]
脊柱内の椎間板の少なくとも一部分を置換するための装置であって、人工椎間板の第1および第2部材と、および前記人工椎間板の前記第1および第2部材の各々へ取り外し可能に結合されて、隣接椎骨の各終板によって画定された脊柱の椎間板腔内へ同時に挿入するためにそれらを方向付けるために作動可能である挿入プレートと、を含む装置。
[実施形態38]
前記装置が密封された包装内に配置された無菌組立体の少なくとも一部である、実施形態37に記載の装置。
[実施形態39]
近位端および遠位端を有するシャフトと、および前記シャフトの遠位端に配置されて、脊柱の椎間板腔内へ実質的に同時に挿入するために相互に対して見当合わせして前記人工椎間板の前記第1および第2部材を維持する挿入プレートへ取り外し可能に係合するために作動可能である係合部材と、を含む挿入ハンドル。
[実施形態40]
前記シャフトが、前記人工椎間板の前記第1および第2部材が相互に対してそれらの方向付けを実質的に変化させずに椎間板腔内へ挿入されてその中を移動させることができる少なくとも1つであることを許容するために作動可能である、実施形態39に記載の挿入ハンドル。
[実施形態41]
前記挿入ハンドルが、前記人工椎間板が椎間板腔内に配置されると前記挿入ハンドルの抜去を促進するために前記挿入プレートから取り外し可能である、実施形態39に記載の挿入ハンドル。
[実施形態42]
前記挿入プレートが、前記人工椎間板の前記第1および第2部材に向けて方向付けられた後向き面と、間隔をあけた前向き面と、および前記ベースの前向き面から伸びる挿入部材とを有するベースを含み、および前記ステムが前記孔内に受け入れ可能であり、前記挿入ハンドルおよび前記挿入プレートが相互に取り外し可能に係合しているように、前記ベースの挿入部材および前記シャフトの係合部材の一方がステムを含み、そして前記ベースの挿入部材および前記シャフトの係合部材の他方が孔を含む、実施形態41に記載の挿入ハンドル。
[実施形態43]
前記ステムおよび前記孔の少なくとも一方が摩擦係合を達成するようなサイズおよび形状にされている、および前記ステムおよび前記孔の少なくとも一方が前記摩擦係合を達成するためにテーパ付き面を含む、のうちの少なくとも1つである、実施形態42に記載の挿入ハンドル。
[実施形態44]
前記シャフトおよび前記ステムの遠位端の少なくとも一方に配置された回転防止機構をさらに含み、前記回転防止機構が前記孔内の前記ステムの回転を防止し、そしてそれによって前記挿入ハンドルおよび前記人工椎間板が係合されるとそれらの相対位置の維持を補助する、実施形態43に記載の挿入ハンドル。
[実施形態45]
前記回転防止機構が前記ステムおよび前記孔の一方に配置された少なくとも1つのキー要素と、および前記ステムおよび前記孔の他方に配置された少なくとも1つのスロット要素と、を含み、前記少なくとも1つのキー要素および前記少なくとも1つのスロット要素は前記孔内の前記ステムの回転を防止するために前記ステムが前記孔内に配置されると相互に係合する、実施形態44に記載の挿入ハンドル。
[実施形態46]
前記孔が前記シャフトの遠位端内で長手方向に配置されていて前記遠位端で終了し、および少なくとも2つのキー要素が前記シャフトの遠位端に配置されていて、前記ステムと前記シャフトとの摩擦係合を促進するために前記ステムが前記孔内に推進されるにつれて前記シャフトの前記遠位端で終了する前記孔の直径が弾性的に増加するように前記孔と連絡している、実施形態45に記載の挿入ハンドル。
[実施形態47]
実質的に前記シャフトの近位端に配置されていて、前記シャフトおよび前記挿入プレートが相互から引き離されることを引き起こすために作動可能であるアクチュエータをさらに含む、実施形態39に記載の挿入ハンドル。
[実施形態48]
前記シャフトが前記シャフトの近位端から前記遠位端へ向かって伸びる長手孔を含み、前記挿入ハンドルが近位端および遠位端を有し、前記長手孔内にスライド式で受け入れ可能であるプッシング手段をさらに含み、および前記プッシング手段の前記近位端の作動がその前記遠位端が前記挿入プレートに係合して前記挿入プレートから前記シャフトを分離することを引き起こす、実施形態47に記載の挿入ハンドル。
[実施形態49]
前記挿入プレートが前記人工椎間板の前記第1および第2部材に向けて方向付けられた後向き面を有するベースと、間隔をあけた前向き面と、および前記ベースの前向き面から伸びる挿入部材と、を含み、前記ステムが前記挿入ハンドルおよび前記挿入プレートを相互に係合させるために前記孔内に受け入れ可能であるように、前記ベースの前記挿入部材がステムを含んでいて、そして前記シャフトの前記係合部材が孔を含み、および前記プッシング手段の前記近位端の作動がその前記遠位端が前記挿入プレートのステムに係合して前記挿入プレートから前記シャフトを分離することを引き起こす、実施形態48に記載の挿入ハンドル。
[実施形態50]
前記シャフトの前記近位端が少なくとも1つの第1フランジを含み、前記プッシング手段の前記近位端が少なくとも1つの第2フランジを含み、および前記第1および第2フランジへ加えられた各外力が前記長手孔内のプッシング手段のスライド式作動および前記挿入プレートから前記挿入ハンドルを分離させるために前記挿入プレートのステムと前記プッシング手段の前記遠位端との係合を促進する、実施形態48に記載の挿入ハンドル。
[実施形態51]
相互に向けて第1および第2フランジを推進するステップが、各外力が挿入ハンドルおよび挿入プレートが相互から離れることを引き起こすことを生じさせる、実施形態50に記載の挿入ハンドル。
[実施形態52]
脊柱内の椎間板の少なくとも一部分を置換するための装置であって、人工椎間板の第1および第2部材と、脊柱の第1および第2椎骨の各終板によって画定された椎間板腔内へ同時に挿入するためにそれらを方向付けるために第1および第2部材の各々へ取り外し可能に結合された挿入プレートと、および近位端および遠位端を有するシャフトを含む挿入ハンドルと、前記シャフトの遠位端に配置された係合部材と、を含み、それらが相互に対してそれらの方向付けを実質的に変化させずに椎間板腔内へ挿入されてその中で移動する少なくとも1つの挿入プレートであってよいように前記第1および第2部材を操作するために前記挿入プレートと取り外し可能に係合するために作動可能である装置。
[実施形態53]
前記装置が密封された包装内に配置された無菌組立体の少なくとも一部である、実施形態52に記載の装置。
[実施形態54]
近位端および遠位端を有するシャフトと、および前記シャフトの前記遠位端に配置されており、脊柱の椎間板腔内へ挿入するために相互に対して見当合わせして前記人工椎間板の前記第1および第2部材を維持する挿入プレートと係合するために作動可能であるガイド部材と、を含むドリルガイドであって、前記ガイド部材がそれに前記人工椎間板の第1および第2部材の一方が取り付けられる椎間板腔の椎骨の領域と整列するように作動可能である少なくとも1つのガイド孔を含むドリルガイド。
[実施形態55]
前記ガイド部材が前記挿入プレートの第2アライメント要素に係合するため、ならびに椎骨および前記人工椎間板の前記第1および第2部材の一方のうちの少なくとも1つに対してガイド孔の長手軸の目標方向付けを可能にするために作動可能である第1アライメント要素を含む、実施形態54に記載のドリルガイド。
[実施形態56]
前記ガイド部材の第1アライメント要素および前記挿入プレートの第2アライメント要素の一方がアライメントステムを含み、そして前記第1アライメント要素および前記第2アライメント要素の他方がアライメント孔を含み、前記アライメントステムが前記ガイド孔の長手軸の目標方向付けを可能にするために前記アライメント孔内に受け入れ可能である、実施形態55に記載のドリルガイド。
[実施形態57]
前記人工椎間板の前記第1部材が、第1椎骨接触面および脊柱の椎骨へ第1部材を固定するために骨ネジを受け入れるための少なくとも1つの貫通穴を含む第1フランジを含み、および前記ドリルガイドのガイド部材が、前記アライメントステムが前記ガイド孔の長手軸の目標方向付けをさらに可能にするためにアライメント孔内に受け入れられると第1フランジの少なくとも1つの貫通穴と係合するために作動可能である第3アライメント要素をさらに含む、実施形態56に記載のドリルガイド。
[実施形態58]
前記ガイド孔が、前記ガイド孔の長手軸の目標方向付けが少なくとも1つの貫通穴を通って方向付けられるように、少なくとも部分的に第3アライメント要素を通って配置される、実施形態57に記載のドリルガイド。
[実施形態59]
前記ガイド部材が後向き面および間隔をあけた前向き面を含み、前記ガイド部材の第1アライメント要素が前向き面に向かって前記ガイド部材を少なくとも部分的に通って後向き面から伸びるアライメント孔を含み、および前記挿入プレートの第2アライメント要素が前記アライメント孔と係合するために前方方向に伸びるアライメントステムを含む、実施形態56に記載のドリルガイド。
[実施形態60]
前記アライメント孔が前記シャフトの長手軸から偏っている長手軸を有する、実施形態59に記載のドリルガイド。
[実施形態61]
前記人工椎間板の第1部材が第1椎骨接触面および脊柱の椎骨へ第1部材を固定するために各骨ネジを受け入れるための少なくとも2つの貫通穴を含む第1フランジを含み、および前記ドリルガイドのガイド部材は、前記ガイド部材の後向き面から横断方向に伸び、前記アライメントステムが前記ガイド孔の長手軸の目標方向付けをさらに可能にするためにアライメント孔内に受け入れられると第1フランジの各1つの貫通穴と係合するために各々が作動可能である少なくとも第3および第4アライメント要素をさらに含む、実施形態59に記載のドリルガイド。
[実施形態62]
前記ガイド部材が少なくとも2つのガイド孔を含み、前記ガイド孔の長手軸の各目標方向付けが前記貫通穴の各1つを通って方向付けられるように、第3および第4アライメント要素の各1つを少なくとも部分的に通って配置される、実施形態61に記載のドリルガイド。
[実施形態63]
近位端および遠位端を有するシャフトと、および前記シャフトの遠位端に配置されていて少なくとも1つのガイド孔を含むガイド部材であって、前記ガイド部材が、脊柱の椎間板腔内へ挿入するために相互に対して見当合わせして人工椎間板の第1および第2部材を維持する挿入プレートと係合するために作動可能であるガイド部材と、を含み、前記ガイド部材が前記挿入プレートに対して少なくとも第1および第2アライメントモードを達成するために作動可能であり、第1アライメントモードでは、前記ガイド部材が、それに前記人工椎間板の第1および第2部材の一方が取り付けられる椎間板腔の第1椎骨の領域と少なくとも1つのガイド孔が整列するように前記挿入プレートと係合するために作動可能であり、および第2アライメントモードでは、前記ガイド部材が、それに前記人工椎間板の第1および第2部材の他方が取り付けられる椎間板腔の第2椎骨の領域と少なくとも1つのガイド孔が整列するように前記挿入プレートと係合するために作動可能であるドリルガイド。
[実施形態64]
前記ガイド部材が第1および第2アライメントモードを達成するために前記挿入プレートの第2アライメント要素と可変性に係合するために作動可能である第1アライメント要素を含み、第1アライメントモードでは、前記ガイド部材の第1アライメント要素が、第1椎骨および前記人工椎間板の第1部材の少なくとも1つに対してガイド孔の長手軸の第1目標方向付けを可能にするために前記挿入プレートの第2アライメント要素に係合するために作動可能であり、および第2アライメントモードでは、前記ガイド部材の第1アライメント要素が、第2椎骨および前記人工椎間板の第2部材の少なくとも1つに対してガイド孔の長手軸の第2目標方向付けを可能にするために前記挿入プレートの第2アライメント要素に係合するために作動可能である、実施形態63に記載のドリルガイド。
[実施形態65]
前記ガイド部材の第1アライメント要素および前記挿入プレートの第2アライメント要素の一方がアライメントステムを含み、そして前記第1アライメント要素および前記第2アライメント要素の他方がアライメント孔を含み、前記アライメントステムが前記挿入プレートに対する前記ガイド部材の回転調整を可能にするため、および前記第1および第2アライメントモードを達成するために前記アライメント孔内に受け入れ可能である、実施形態64に記載のドリルガイド。
[実施形態66]
前記人工椎間板の第1部材が第1椎骨接触面および脊柱の第1椎骨へ第1部材を固定するために骨ネジを受け入れるための少なくとも1つの貫通穴を含む第1フランジを含み、前記人工椎間板の第2部材が第2椎骨接触面および脊柱の第2椎骨へ第2部材を固定するために骨ネジを受け入れるための少なくとも1つの貫通穴を含む第2フランジを含み、および前記ドリルガイドの前記ガイド部材が、(i)前記ガイド孔の長手軸の第1目標方向付けをさらに可能にするために前記アライメントステムが第1アライメントモードでアライメント孔内に受け入れられると第1フランジの少なくとも1つの貫通穴に係合するため、および(ii)前記ガイド孔の長手軸の第2目標方向付けをさらに可能にするために前記アライメントステムが第2アライメントモードでアライメント孔内に受け入れられると第2フランジの少なくとも1つの貫通穴に係合するため、に作動可能である少なくとも1つの第3アライメント要素をさらに含む、実施形態64に記載のドリルガイド。
[実施形態67]
前記ガイド孔が、前記ガイド孔の長手軸の目標方向付けが第1および第2アライメントモードにおいて各貫通穴を通って方向付けられるように、第3アライメント要素を少なくとも部分的に通って配置される、実施形態66に記載のドリルガイド。
[実施形態68]
前記ガイド部材が後向き面および間隔をあけた前向き面を含み、前記ガイド部材の第1アライメント要素が前向き面に向かって前記ガイド部材を少なくとも部分的に通って後向き面から伸びるアライメント孔を含み、および前記挿入プレートの第2アライメント要素が前記アライメント孔と係合するために前方方向に伸びるアライメントステムを含む、実施形態64に記載のドリルガイド。
[実施形態69]
前記アライメント孔が前記シャフトの長手軸から偏っている長手軸を有する、実施形態68に記載のドリルガイド。
[実施形態70]
前記人工椎間板の第1部材が第1椎骨接触面および脊柱の第1椎骨へ第1部材を固定するために各骨ネジを受け入れるための少なくとも2つの貫通穴を含む第1フランジを含み、前記人工椎間板の第2部材が第2椎骨接触面および脊柱の第2椎骨へ第2部材を固定するために各骨ネジを受け入れるための少なくとも2つの貫通穴を含む第2フランジを含み、および前記ドリルガイドの前記ガイド部材が、(i)第1アライメントモードにおいてアライメントステムがアライメント孔内に受け入れられると第1フランジの各1つの貫通穴に係合するため、および(ii)第2アライメントモードにおいてアライメントステムがアライメント孔内に受け入れられると第2フランジの各1つの貫通穴に係合するため、に各々作動可能である少なくとも第3および第4アライメント要素をさらに含む、実施形態68に記載のドリルガイド。
[実施形態71]
前記ガイド部材が少なくとも2つのガイド孔を含み、各々が第1アライメントモードでは、前記ガイド孔の第1および第2長手軸が前記人工椎間板の第1部材の第1フランジの貫通穴の各1つを通して方向付けられ、第2アライメントモードでは、前記ガイド孔の第1および第2長手軸が前記人工椎間板の第2部材の第2フランジの貫通穴の各1つを通して方向付けられるように、前記第3および第4アライメント要素の各1つを少なくとも部分的に通って配置されている、実施形態70に記載のドリルガイド。
[実施形態72]
脊柱内の少なくとも2つの椎間板の少なくとも複数の部分を置換するための人工椎間板であって、第1椎骨接触面および脊柱の第1椎骨へ第1部材を固定するために骨ネジを受け入れるための少なくとも1つの貫通穴と、および少なくとも1つの留め具穴を含む第1フランジと、を有する第1部材と、および第1中間椎骨接触面および少なくとも1つの留め具穴を含む第1中間フランジを有する第1中間部材であって、前記第1中間椎骨接触面が脊柱の第1椎骨に隣接する中間椎骨の終板に結合させるために作動可能である第1中間部材と、を含み、前記第1フランジおよび前記第1中間フランジの留め具穴が、前記第1部材および前記第1中間部材が前記第1および中間椎骨の各終板によって画定された第1椎間板腔内へ同時に挿入するために相互に対して見当合わせして方向付けられるように、それに第1挿入プレートを結合させるために作動可能である少なくとも1つの留め具を受け入れるサイズにして配置されている人工椎間板。
[実施形態73]
第2中間椎骨接触面および少なくとも1つの留め具穴を含む第2中間フランジを有する第2中間部材であって、前記第2中間椎骨接触面が脊柱の中間椎骨の反対側の終板に結合させるために作動可能である第2中間部材と、第2椎骨接触面および脊柱の中間椎骨に隣接する第2椎骨へ第2部材を固定するために骨ネジを受け入れるための少なくとも1つの貫通穴を含む第2フランジを含む第2部材と、を含み、前記第2フランジおよび前記第2中間フランジの留め具穴が、前記第2部材および前記第2中間部材が中間および第2椎骨の各終板によって画定された第1椎間板腔に隣接する第2椎間板腔内へ同時に挿入するために相互に対して見当合わせして方向付けられるように、それに第2挿入プレートを結合させるために作動可能である少なくとも1つの留め具を受け入れるサイズにして配置されている、実施形態72に記載の人工椎間板。
[実施形態74]
第1および第2挿入プレートが、少なくとも前方視点から見たときに脊椎癒合プレートの構成に実質的に類似する構成を有する前記人工椎間板の第1および第2フランジの前記貫通穴を方向付けるために共働する、実施形態73に記載の人工椎間板。
[実施形態75]
第1挿入プレートが前記第1椎間板腔内へ同時に挿入するために前記第1部材および前記第1中間部材を係合させて方向付けるために共働する、および前記第2挿入プレートが前記第2椎間板腔内へ同時に挿入するために前記第2部材および前記第2中間部材を係合させて方向付けるために共働する、のうちの少なくとも1つである、実施形態73に記載の人工椎間板。
[実施形態76]
第1挿入プレートが1つのベースと、前記人工椎間板の前記第1部材と係合するために作動可能である前記ベースの第1取り付け要素と、および前記人工椎間板の前記第1中間部材に係合するために作動可能である前記ベースの第1中間取り付け要素と、を含み、第2挿入プレートが1つのベースと、前記人工椎間板の前記第2部材と係合するために作動可能である前記ベースの第2取り付け要素と、および前記人工椎間板の前記第2中間部材に係合するために作動可能である前記ベースの第2中間取り付け要素と、を含み、および前記人工椎間板の第1および第1中間部材が脊柱の前記第1椎間板腔内に配置され、前記人工椎間板の第2および第2中間部材が脊柱の前記第2椎間板腔内に配置されると前記第1および第2中間取り付け要素が相互に干渉しないように、前記第1および第1中間取り付け要素が相互に対して偏っており、前記第2および第2中間取り付け要素が脊柱の長手軸に実質的に平行に走る前記ベースの長手方向軸に対して相互に対して偏っている、実施形態75に記載の人工椎間板。
[実施形態77]
第1中間取り付け要素および第2中間取り付け要素が前記ベースの長手方向軸に対して反対方向に偏っている、実施形態76に記載の人工椎間板。
[実施形態78]
1つのベースと、人工椎間板の第1部材に係合するために作動可能である前記ベースの第1取り付け要素と、および前記人工椎間板の第1中間部材に係合するために作動可能である前記ベースの第1中間取り付け要素と、を含み、前記第1および第1中間取り付け要素が脊柱の長手軸に実質的に平行に走る前記ベースの長手方向軸に対して相互に対して偏っており、そして前記第1および第1中間取り付け要素が脊柱の椎間板腔内へ同時に挿入するために前記人工椎間板の第1および第1中間部材に係合して方向付けるために共働する挿入プレート。
[実施形態79]
第1および第1中間部材の各々が、前記人工椎間板が椎間板腔内に配置されると前記人工椎間板の隣接する椎骨の関節結合を促進するために共働する関節結合面を含み、および前記挿入プレートが椎間板腔内へ同時に挿入するために相互との実質的見当合わせで関節結合面を方向付けるために共働する、実施形態78に記載の挿入プレート。
[実施形態80]
第1および第1中間取り付け要素の少なくとも1つがそれを通る取り付け穴を有するフランジを含み、前記取り付け穴が前記人工椎間板の第1および第1中間部材の少なくとも1つへ前記フランジを結合させるための留め具を受け入れるためである、実施形態78に記載の挿入プレート。
[実施形態81]
前記留め具が前記人工椎間板の第1および第1中間部材の少なくとも1つにおけるネジ切り孔と係合するために作動可能である取り付けネジである、実施形態80に記載の挿入プレート。
[実施形態82]
前記ベースの後向き面から伸びる突起部材をさらに含み、前記突起部材が、相互に対するそれらの方向を実質的に変化させずにそれらのうちの少なくとも1つを椎間板腔内へ挿入してその中を移動させることができるように前記人工椎間板の前記第1および第1中間部材間で少なくとも部分的に伸びるようなサイズおよび形状にされている、実施形態78に記載の挿入プレート。
[実施形態83]
前記突起部材の第1および第2の間隔をあけた面の少なくとも1つが前記人工椎間板の第1および第1中間部材の各面と係合する輪郭にされている、および前記突起部材の第1面が湾曲していて、前記突起部材の第2面が平坦である、うちの少なくとも1つである、実施形態82に記載の挿入プレート。
[実施形態84]
第1および第1中間取り付け要素の各々がそれを通る取り付け穴を有するフランジを含み、前記取り付け穴は前記人工椎間板の前記第1および第1中間部材の各1つへ前記フランジを結合させるための各留め具を受け入れるためである、前記取り付け穴が前記脊柱の長手軸に実質的に平行な方向に方向付けられている、および前記突起部材が、脊柱の長手軸に対して実質的に横断方向である前記ベースの後向き面に沿った方向に伸びている、のうちの少なくとも1つである、実施形態82に記載の挿入プレート。
[実施形態85]
前記ベースの前向き面から伸びて前記人工椎間板の移動および椎間板腔内への挿入を促進するために作動可能である挿入部材をさらに含む、実施形態78に記載の挿入プレート。
[実施形態86]
前記挿入部材が、前記第1および第1中間部材が相互に対してそれらの方向付けを実質的に変化させずに椎間板腔内へ挿入されてその中を移動させる少なくとも1つであってよいように人工椎間板の移動を促進するために前方へ伸びるステムを含む、実施形態85に記載の挿入プレート。
[実施形態87]
前記ステムが、前記人工椎間板の移動をさらに促進するために挿入ハンドルと係合するサイズおよび形状にされている、実施形態86に記載の挿入プレート。
[実施形態88]
前記ステムが、前記人工椎間板が椎間板腔内に配置されると前記ハンドルの抜去を促進するために前記挿入ハンドルから取り外し可能である、実施形態87に記載の挿入プレート。
[実施形態89]
前記ステムおよび前記挿入ハンドルの一方が孔を含み、前記ステムおよび前記挿入ハンドルの他方が相互との取り外し可能な係合を促進するために前記孔と摩擦により係合するテーパ付けされたシャフトを含む、実施形態88に記載の挿入プレート。
[実施形態90]
それを通して骨ネジを受け入れるための少なくとも1つの骨ネジ穴を画定し、そして少なくとも1つの取り付け穴を画定するフランジ有する人工椎間板のための保持クリップであって、第1側面を有する本体部材と、前記人工椎間板の前記フランジに接して前記本体部材の前記第1側面をクリップ保持するために前記本体部材から伸びるフック状フランジと、および前記骨ネジが前記少なくとも1つの骨ネジ穴から抜けるのを防止するために前記骨ネジの一部分を覆って部分的に受け入れられた、前記本体部材から伸びている少なくとも1つの側方フランジと、を含む保持クリップ。
[実施形態91]
前記少なくとも1つの側方フランジが実質的に反対方向に前記本体部材から伸びる2つの側方フランジを含み、前記側方フランジの各々が前記人工椎間板の前記フランジ内に存在する対応する骨ネジ穴から前記骨ネジが抜けるのを防止するために対応する骨ネジの一部分を覆って部分的に受け入れられる、実施形態90に記載の保持クリップ。
[実施形態92]
前記本体部材が、前記人工椎間板の前記少なくとも1つの取り付け穴と連絡している関係でその前記第1側面から突き出ている少なくとも1つの取り付け部材をさらに含み、前記フック状フランジがクリッピングにより保持されると前記少なくとも1つの取り付け部材が前記少なくとも1つの取り付け穴内に受け入れられる、実施形態90に記載の保持クリップ。
[実施形態93]
前記フック状フランジが、前記人工椎間板の前記フランジ内の凹所内に受け入れられるために前記本体部材の前記第1側面に向かう方向でそこから突き出ているクリップ部材を含む、実施形態92に記載の保持クリップ。
[実施形態94]
前記少なくとも1つの取り付け穴が実質的に円形の直径を有し、そして前記少なくとも1つの取り付け部材が構成において対応して、実質的に円形である、実施形態92に記載の保持クリップ。
[実施形態95]
前記少なくとも1つの取り付け部材が、前記少なくとも1つの取り付け部材の突出している広がりが前記本体部材の前記第1側面と同一高さで突出している広がりの下方部分から前記本体部材の前記第1側面から突出している広がりの上方部分へ前記本体部材の前記第1側面から徐々に増加しながら突出し、前記漸増が前記本体部材の前記第1側面を用いて収束経路上の傾斜面を画定するようにテーパ付き構造を有し、前記テーパ付き構造が前記少なくとも1つの取り付け部材の前記少なくとも1つの取り付け穴の中へのより容易な受け入れを可能にする、実施形態92に記載の保持クリップ。
[実施形態96]
前記少なくとも1つの取り付け部材の前記少なくとも1つの取り付け穴の中への受け入れがスナップ取り付けである、実施形態92に記載の保持クリップ。
[実施形態97]
人工椎間板のための予め包装された無菌保持クリップ組立体であって、第1および第2アプリケータアームを有するアプリケータであって、前記第1および第2アプリケータアームの各々が共通屈曲エルボーから実質的に同一方向に伸びているアプリケータと、前記第1アプリケータアームの第1端へ取り外し可能に固定された第1保持クリップと、および前記アプリケータおよびそれに取り外し可能に固定された前記少なくとも1つの保持クリップを保持するためのカバーと、を含む保持クリップ。
[実施形態98]
前記第1アプリケータアームが前記第1保持クリップの本体部材内へ少なくとも部分的に伸びる開口部との取り外し可能に固定された係合のためにその前記第1端から伸びる突出する部材を有する、実施形態97に記載の保持クリップ組立体。
[実施形態99]
前記第2アプリケータアームの第1端へ取り外し可能に固定された第2保持クリップをさらに含む、実施形態98に記載の保持クリップ組立体。
[実施形態100]
前記第2アプリケータアームが前記第2保持クリップの本体部材内へ少なくとも部分的に伸びる開口部との取り外し可能に固定された係合のためにその前記第1端から伸びる突出する部材を有する、実施形態99に記載の保持クリップ組立体。
[実施形態101]
前記カバーが非透過性材料から作られている、実施形態97に記載の保持クリップ組立体。
[実施形態102]
前記保持クリップ組立体の前記無菌状態を維持できるように、前記カバーが密封されて実質的に空気をほとんど含んでいない、実施形態97に記載の保持クリップ組立体。
[実施形態103]
前記カバーが、容易に前記カバーの開口部を破って前記保持クリップ組立体へ近付くことのできる材料から作られている、実施形態102に記載の保持クリップ組立体。
【符号の説明】
【0081】
400 頸椎人工椎間板
1350 複式頸椎人工椎間板
1400 上方頸椎人工椎間板
500、1500、2500 上方要素
600、1600、2600 下方要素
506、606、1606、2506 フランジ
509、609 取り付けネジ穴
700 挿入プレート
1700 上方挿入プレート
2700 下方挿入プレート
1000 ドリルガイド
1002 シャフト
1012a、1012b ガイド孔
508a,508b,608a,608b 骨ネジ穴


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドリルアセンブリにおいて、
脊椎の椎間板腔内へ挿入するための互いに分離可能な第1及び第2部材を備えた人工椎間板であって、前記第1部材は、第1関節結合面と、少なくとも1つの第1骨ネジ穴及び少なくとも1つの第1取り付けネジ穴を有する第1フランジとを備え、前記第2部材は、第2関節結合面と、少なくとも1つの第2骨ネジ穴及び少なくとも1つの第2取り付けネジ穴を有する第2フランジとを備え、前記第1及び第2関節結合面は、前記第1部材の前記第2部材に対する移動を可能にする、人工椎間板と、
前記第1及び第2部材の前記第1及び第2関節結合面の相互に対しての見当合わせを維持するために、前記第1及び第2部材の前記第1及び第2取り付けネジ穴に取り外し可能且つ直接接続された挿入プレートであって、前記挿入プレートは、周辺と第1アライメント要素とを備え、前記周辺は、前記挿入プレートが前記第1及び第2取り付けネジ穴に接続しているとき、前記第1及び第2骨ネジ穴の上方に伸びないことを特徴とする挿入プレートと、
少なくとも前記挿入プレートに取り外し可能に接続されたドリルガイドであって、前記ドリルガイドは、
近位端及び遠位端を有するシャフトと、
前記シャフトの前記遠位端に配置され且つ前記挿入プレートに係合するために作動可能であるガイド部材であって、前記ガイド部材は、前記第1又は第2骨ネジ穴の1つ及びそれに前記人工椎間板の前記第1及び第2部材のうちの1つが取り付けられる前記椎間板腔の椎骨の領域に整列する少なくとも1つのガイド孔と、前記挿入プレートの前記第1アライメント要素に係合する第2アライメント要素とを備えることを特徴とするガイド部材と、を備えたドリルガイドと、
を備えているドリルアセンブリ。
【請求項2】
前記第1アライメント要素及び前記第2アライメント要素は、前記椎骨のうち少なくとも1つと前記人工椎間板の前記第1及び第2部材のうちの1つとに対して前記ガイド孔の長手軸の目標方向付けを可能にすることを特徴とする、請求項1に記載のドリルアセンブリ。
【請求項3】
前記第1アライメント要素および前記第2アライメント要素の一方がアライメントステムを含み、そして前記第1アライメント要素および前記第2アライメント要素の他方がアライメント孔を含み、前記アライメントステムが前記ガイド孔の前記長手軸の前記目標方向付けを可能にするために前記アライメント孔内に受け入れ可能である、請求項2に記載のドリルアセンブリ。
【請求項4】
前記人工椎間板の前記第1部材が第1椎骨接触面を含み、前記第1骨ネジ穴が、前記脊柱の椎骨へ前記第1部材を固定するために骨ネジを受け入れ可能であり、
前記ドリルガイドの前記ガイド部材が、前記ガイド孔の前記長手軸の前記目標方向付けをさらに可能にするために、前記アライメントステムが前記アライメント孔内に受け入れられるとき前記第1フランジの前記第1骨ネジ穴に係合するために作動可能である第3アライメント要素をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載のドリルアセンブリ。
【請求項5】
前記ガイド孔が、前記ガイド孔の前記長手軸の前記目標方向付けが前記第1骨ネジ穴を通って方向付けられるように、少なくとも部分的に前記第3アライメント要素を通って配置される、請求項4に記載のドリルアセンブリ。
【請求項6】
前記ガイド部材が後向き面および間隔をあけた前向き面を含み、
前記ガイド部材の前記第2アライメント要素が前記前向き面に向かって前記ガイド部材を少なくとも部分的に通って前記後向き面から伸びる前記アライメント孔を含み、および
前記挿入プレートの前記第2アライメント要素が前記アライメント孔と係合するために前方方向に伸びる前記アライメントステムを含む、請求項3に記載のドリルアセンブリ。
【請求項7】
前記アライメント孔が前記シャフトの長手軸から偏っている長手軸を有する、請求項6に記載のドリルアセンブリ。
【請求項8】
前記人工椎間板の前記第1部材が、第1椎骨接触面と、前記脊柱の前記椎骨へ前記第1部材を固定するために各骨ネジを受け入れるための少なくとも2つの第1骨ネジ穴とを含み、および
前記ドリルガイドの前記ガイド部材は、前記ガイド部材の前記後向き面から横断方向に伸び、前記アライメントステムが前記ガイド孔の前記長手軸の前記目標方向付けをさらに可能にするために前記アライメント孔内に受け入れられると前記第1フランジの前記第1骨ネジ穴のそれぞれの1つと係合するために各々が作動可能である少なくとも第3および第4アライメント要素をさらに含む、請求項6に記載のドリルアセンブリ。
【請求項9】
前記ガイド部材が少なくとも2つのガイド孔を含み、各ガイド孔は、前記ガイド孔の長手軸の各目標方向付けが前記第1骨ネジ穴の各1つを通って方向付けられるように、前記第3および第4アライメント要素の各1つを少なくとも部分的に通って配置される、請求項8に記載のドリルアセンブリ。
【請求項10】
ドリルアセンブリにおいて、
脊椎の椎間板腔内へ挿入するための互いに分離可能な第1及び第2部材を備えた人工椎間板であって、前記第1部材は、第1関節結合面と、少なくとも1つの第1骨ネジ穴及び少なくとも1つの第1取り付けネジ穴を有する第1フランジとを備え、前記第2部材は、第2関節結合面と、少なくとも1つの第2骨ネジ穴及び少なくとも1つの第2*1取り付けネジ穴を有する第2フランジとを備え、前記第1及び第2関節結合面は、前記第1部材の前記第2部材に対する移動を可能にする、人工椎間板と、
前記第1及び第2部材の前記第1及び第2関節結合面の相互に対しての見当合わせを維持するために、前記第1及び第2部材の前記第1及び第2取り付けネジ穴に取り外し可能且つ直接接続された挿入プレートであって、前記挿入プレートは、周辺と第1アライメント要素とを備え、前記周辺は、前記挿入プレートが前記第1及び第2取り付けネジ穴に接続しているとき、前記第1及び第2骨ネジ穴の上方に伸びないことを特徴とする挿入プレートと、
少なくとも前記挿入プレートに取り外し可能に接続されたドリルガイドであって、前記ドリルガイドは、
近位端及び遠位端を有するシャフトと、
前記シャフトの前記遠位端に配置され且つ少なくとも1つのガイド孔及び前記挿入プレートの前記第1アライメント要素に係合する第2アライメント要素を備えるガイド部材であって、前記ガイド部材が前記挿入プレートに対して少なくとも第1および第2アライメントモードを達成するために作動可能であり、前記第1アライメントモードでは、前記ガイド部材が、それに前記人工椎間板の前記第1部材が取り付けられる前記椎間板腔の第1椎骨の領域と前記第1部材の前記第1骨ネジ穴とに前記少なくとも1つのガイド孔が整列するように前記挿入プレートと係合するために作動可能であり、および前記第2アライメントモードでは、前記ガイド部材が、それに前記人工椎間板の前記第2部材が取り付けられる前記椎間板腔の第2椎骨の領域と前記第2部材の前記第2骨ネジ穴とに前記少なくとも1つのガイド孔が整列するように前記挿入プレートと係合するために作動可能である、ガイド部材とを含むドリルガイドと、
を備えているドリルアセンブリ。
【請求項11】
前記第1アライメント要素および前記第2アライメント要素の一方がアライメントステムを含み、そして前記第1アライメント要素および前記第2アライメント要素の他方がアライメント孔を含み、前記アライメントステムが前記挿入プレートに対する前記ガイド部材の回転調整を可能にするため、および前記第1および第2アライメントモードを達成するために前記アライメント孔内に受け入れ可能である、請求項10に記載のドリルアセンブリ。
【請求項12】
前記人工椎間板の前記第1部材が第1椎骨接触面を含み、前記第1骨ネジ穴が、前記脊柱の前記第1椎骨へ前記第1部材を固定するために骨ネジを受け入れ可能であり、
前記人工椎間板の前記第2部材が第2椎骨接触面を含み、前記第2骨ネジ穴が、前記脊柱の前記第2椎骨へ前記第2部材を固定するために骨ネジを受け入れ可能であり、
前記ドリルガイドの前記ガイド部材が、(i)前記ガイド孔の長手軸の第1目標方向付けをさらに可能にするために、前記第1アライメントモードにおいて前記アライメントステムが前記アライメント孔内に受け入れられるとき前記第1フランジの前記第1骨ネジ穴に係合するために、及び(ii)前記ガイド孔の長手軸の第2目標方向付けをさらに可能にするために、前記第2アライメントモードにおいて前記アライメントステムが前記アライメント孔内に受け入れられるとき前記第2フランジの前記第2骨ネジ穴に係合するために、作動可能である少なくとも第3アライメント要素をさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載のドリルアセンブリ。
【請求項13】
前記ガイド孔が、前記ガイド孔の前記長手軸の前記目標方向付けが前記第1及び第2アライメントモードにおける前記それぞれの第1又は第2骨ネジ穴を通って方向付けられるように、少なくとも部分的に前記第3アライメント要素を通って配置される、請求項12に記載のドリルアセンブリ。
【請求項14】
前記ガイド部材が後向き面および間隔をあけた前向き面を含み、
前記ガイド部材の前記第2アライメント要素が前記前向き面に向かって前記ガイド部材を少なくとも部分的に通って前記後向き面から伸びる前記アライメント孔を含み、および
前記挿入プレートの前記第2アライメント要素が前記アライメント孔と係合するために前方方向に伸びる前記アライメントステムを含む、請求項10に記載のドリルアセンブリ。
【請求項15】
前記アライメント孔が前記シャフトの長手軸から偏っている長手軸を有する、請求項14に記載のドリルアセンブリ。
【請求項16】
前記人工椎間板の前記第1部材が、第1椎骨接触面と、前記脊柱の前記第1椎骨へ前記第1部材を固定するために各骨ネジを受け入れるための少なくとも2つの第1骨ネジ穴とを含み、
前記人工椎間板の前記第2部材が、第2椎骨接触面と、前記脊柱の前記第2椎骨へ前記第2部材を固定するために各骨ネジを受け入れるための少なくとも2つの第2骨ネジ穴とを含み、
前記ドリルガイドの前記ガイド部材は、(i)前記第1アライメントモードにおいて前記アライメントステムが前記アライメント孔内に受け入れられると前記前記第1フランジの前記第1骨ネジ穴のそれぞれの1つと係合するために、および(ii)前記第2アライメントモードにおいて前記アライメントステムが前記アライメント孔内に受け入れられると前記第2フランジの前記第2骨ネジ穴のそれぞれの1つと係合するために、各々が作動可能である少なくとも第3および第4アライメント要素をさらに含む、請求項14に記載のドリルアセンブリ。
【請求項17】
前記ガイド部材が少なくとも2つのガイド孔を含み、各ガイド孔は、前記第1アライメントモードにおいて前記ガイド孔の第1及び第2長手軸が前記人工椎間板の前記第1部材の前記第1フランジの前記第1骨ネジ穴の各1つを通って方向付けられるように、および前記第2アライメントモードにおいて前記ガイド孔の第1及び第2長手軸が前記人工椎間板の前記第2部材の前記第2フランジの前記第2骨ネジ穴の各1つを通って方向付けられるように、前記第3および第4アライメント要素の各1つを少なくとも部分的に通って配置される、請求項16に記載のドリルアセンブリ。
【請求項18】
ドリルアセンブリにおいて、
脊椎の椎間板腔内へ挿入するための第1及び第2部材を備えた人工椎間板であって、前記第1部材は、第1関節結合面と、第1椎骨接触面と、前記脊柱の椎骨へ前記第1部材を固定するために骨ネジを受け入れ可能な少なくとも1つの第1貫通穴を有する第1フランジとを備え、前記第2部材は、第2関節結合面と、少なくとも1つの第2貫通穴を有する第2フランジとを備え、前記第1及び第2関節結合面は、前記第1部材の前記第2部材に対する移動を可能にする、人工椎間板と、
前記第1及び第2部材の前記第1及び第2関節結合面の相互に対しての見当合わせを維持するために、前記第1及び第2部材に取り外し可能に接続された挿入プレートであって、前記挿入プレートは、アライメントステム又はアライメント孔を含む、挿入プレートと、
少なくとも前記挿入プレートに取り外し可能に接続されたドリルガイドであって、前記ドリルガイドは、
近位端及び遠位端を有するシャフトと、
前記シャフトの前記遠位端に配置され且つ前記挿入プレートに係合するために作動可能であるガイド部材であって、前記ガイド部材は、前記第1又は第2骨ネジ穴の1つ及びそれに前記人工椎間板の前記第1及び第2部材のうちの1つが取り付けられる前記椎間板腔の椎骨の領域に整列する少なくとも1つのガイド孔と、前記アライメントステム又はアライメント孔のうちの他方とを含み、前記アライメントステムは、前記ガイド孔の長手軸の目標方向付けを可能にするするために前記アライメント孔内に受け入れ可能であり、前記ドリルガイドの前記ガイド部材は、前記ガイド孔の前記長手軸の前記目標方向付けをさらに可能にするために、前記アライメントステムが前記アライメント孔内に受け入れられるとき前記第1フランジの前記第1骨ネジ穴に係合するために作動可能であるアライメント要素をさらに含み、前記ガイド孔が、前記ガイド孔の前記長手軸の前記目標方向付けが前記第1貫通穴を通って方向付けられるように、前記アライメント要素を少なくとも部分的に通って配置される、ガイド部材とを含むドリルガイドと、
を備えているドリルアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a−5d】
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【図5e−5f】
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【図6a−6d】
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【図6e】
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【図6f】
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【図7a−7c】
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【図7d】
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【図7e】
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【図8a−8c】
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【図8d】
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【図8e】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10】
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【図11a−11c】
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【図11d】
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【図11e】
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【図12a】
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【図12b−12c】
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【図12d−12h】
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【図13a−13b】
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【図13c−13d】
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【図14a】
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【図14b−14e】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19a】
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【図19b−19c】
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【公開番号】特開2013−56207(P2013−56207A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−261106(P2012−261106)
【出願日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【分割の表示】特願2010−93684(P2010−93684)の分割
【原出願日】平成16年2月19日(2004.2.19)
【出願人】(505113067)スパインコア,インコーポレイテッド (21)
【Fターム(参考)】