説明

ドームシートの製造方法

【課題】異物の侵入に強く、エア逃げ構造のある、安価なドームシートの製造方法を提供する。
【解決手段】粘着性のフィルム(2)の粘着剤(7)により形成されている粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)が組み付け対象の一対の接点(91、92)と重なる位置で貼り付られているドームシート(1)において、粘着性のフィルム(2)の粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)を貼り付ける前に、粘着剤(7)を部分的に圧縮するか、または粘着剤(7)を部分的に加熱圧縮して、圧縮位置に窪みを形成し、この窪みによって形成された空間をドーム状の接点ばね(4)の弾性変形時のエア逃げ(10)とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ・ビデオ機器・通信・測定器等の電子機器の信号入力部のスイッチに組み込まれるスイッチの部品、すなわち粘着性のフィルムの粘着面にドーム状の接点ばねを組み付け対象の一対の接点と重なる位置に貼り付けてなるドームシートにおいて、スイッチ操作のために、ドーム状の接点ばねを反転させた時に、ドーム状の接点ばね内のエアを逃がすための機能を有するドームシートの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチの操作部として利用されるドームシートは、粘着性のフィルムの粘着面にドーム状の接点ばねを基板上の一対の接点と重なる位置で貼り付けて製作される。このドーム状の接点ばねは、スイッチの押し下げ時に、弾性変形により反転動作することにより、操作者にクリック感を与えながら、一対の接点に接触し、一対の接点の間をオン状態とする。ドーム状の接点ばねの反転動作時に、接点ばねの凹面内部の体積変化に伴って、接点ばね内の空気が逃げ場を失うと、その空気が圧縮されてクッションとなり、クリック感が損なわれる。このため、スイッチ押し下げ時に、ドーム状の接点ばね内の空気を外へ逃がし、クリック感の向上を図ることが行われている。
【0003】
まず、特許文献1は、ドームシートに粘着面を印刷する過程で、ドームシート上に粘着剤を部分的に転写しない部分を形成し、その部分をエア逃げとする技術を開示している。その技術によれば、印刷技術の応用によって、ドームシートに粘着面を形成すると同時に、エア逃げを形成することができる。しかし、市販の粘着面形成済の汎用粘着フィルムを用いることはできず、コストがかかる。また、ドームシートが貼り付けられる基板の回路パターンが変化するたびに新たな版を製版する必要があり、汎用性に欠ける。また、印刷工程において粘着剤の層の厚み管理が必要となり、その調整は困難である。
【0004】
つぎに、特許文献2は、ドームシート(表シート)と回路基板との間に、スペーサーシートを挟み込むことにより、エア逃げ(空気逃がし部)を設ける技術を開示している。しかし、その技術によれば、部品や組立工程の増加のため、製造コストがかかるという問題がある。
【0005】
さらに、特許文献3は、ドームシート(シート)を貫通する空気孔(空気抜け用穴)を設けているが、ドーム内と外界とが連通するため、空気孔から異物やごみ、ほこりが入って接触不良を起こしやすく、空気孔の位置を工夫しても、完全に異物等の侵入を防止するのは困難でる。
【特許文献1】特開2002−367477号公報
【特許文献2】特開2002−170457号公報
【特許文献3】特開2000−149707号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の課題は、異物の侵入に強く、エア逃げ構造のあるドームシートを簡便に、安価に製造できるドームシートの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、粘着性のフィルム(2)の粘着剤(7)により形成されている粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)が組み付け対象の一対の接点(91、92)と重なる位置で貼り付られているドームシート(1)において、粘着性のフィルム(2)の粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)を貼り付ける前に、粘着剤(7)を部分的に圧縮して圧縮位置に窪みを形成し、窪みによって形成された空間をドーム状の接点ばね(4)の弾性変形時のエア逃げ(10)としている。
【0008】
請求項2の発明は、粘着性のフィルム(2)の粘着剤(7)により形成されている粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)が組み付け対象の一対の接点(91、92)と重なる位置で貼り付られているドームシート(1)において、粘着性のフィルム(2)の粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)を貼り付ける前に、粘着面(3)の粘着剤(7)を部分的に加熱圧縮して、加熱圧縮位置に窪みを形成し、窪みによって形成された空間をドーム状の接点ばね(4)の弾性変形時のエア逃げ(10)としている。
【0009】
請求項3の発明は、上記エア逃げ(10)をドーム状の接点ばね(4)の外周縁にそって環状に形成している。請求項4の発明は、上記エア逃げ(10)をドーム状の接点ばね(4)の貼り付け域およびその外側域にわたってストライプ状に形成している。
【発明の効果】
【0010】
請求項1および請求項2の発明は、粘着性のフィルム(2)の粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)を貼り付ける前に、粘着面(3)の粘着剤(7)を部分的に圧縮するか、または加熱圧縮して、圧縮位置に窪みを形成し、窪みによって形成された空間をドーム状の接点ばね(4)の弾性変形時のエア逃げ(10)としたから、一般に市販されている粘着面形成済の汎用粘着フィルムを用いることができ、材料コストを抑えながら、クリック感向上のためのエア逃げを有するドームシートを製造することができる。また、エア逃げを設けるための特別な部品例えば、特許文献2のスペーサなどを必要とせず、部品点数を抑えることができ、製造コストを削減できる。特に、エア逃げ(10)が粘着剤(7)の変形性を利用して圧縮または加熱圧縮という簡単な加工によって形成できるから、設計変更や各種形状のエア逃げ(10)にも迅速に対応できる。
【0011】
請求項3の発明は、エア逃げ(10)をドーム状の接点ばね(4)の外周縁にそって環状に形成したから、ドーム状の接点ばね(4)の押し下げ時に、接点ばね(4)の凹面内の空気が外周縁のエア逃げ(10)から分散するため、接点ばね(4)に対する偏った押し下げ時にも、エア逃げが確実となり、クリック感の悪化が防止できる。しかも、接点ばね(4)が凸の頂部でのみフィルム(2)に貼り付けられるため、接点ばね(4)の反転変形が拘束されず、オンオフ操作が軽快でクリック感のよい状態でできる。
【0012】
請求項4の発明は、エア逃げ(10)をドーム状の接点ばね(4)の貼り付け域およびその外側域にわたってストライプ状に形成しているから、エア逃げの(10)の容積を大きく取ることができ、エア抜き用の空気孔を特に設けなくても、ドーム内の体積変化に伴うドーム内圧力の変化を抑えることができ、良好なクリック感を得ることができる。また、空気孔を設ける必要がなくなることから、空気孔からの異物等の侵入を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明のドームシートの製造方法を説明するための断面図であり、図1の(a)から(c)までの順に、圧縮用または加熱圧縮用のプローブ8を用い、粘着性のフィルム2にエア逃げ10を形成する過程を示している。なお、図2のように、ドームシート1はフィルム2の粘着面3にドーム状の接点ばね4の凸面を貼り付けて製造されるが、エア逃げ10の形成工程は、フィルム2にドーム状の接点ばね4を貼り付ける前に行われる。したがって、図1に接点ばね4は未だ現れていない。
【0014】
図1のように、粘着性のフィルム2は、一般に市販されている汎用粘着フィルムであり、ポリエステル等を材料とするシート状の基材5と、基材5の一方の面に形成されている粘着剤7と、粘着剤7の表面に貼り付けられ、剥離可能なセパレータ12との積層構造となっている。
【0015】
圧縮用または加熱圧縮用のプローブ8は、エア逃げ10の加工のときに、粘着剤7を圧縮(加圧)することにより、または加熱しながら圧縮(加圧)することにより、粘着剤7を圧縮変形または加熱圧縮変形させるために、例えばプレス機のスライドに取付けられ、下方のボルスタに固定されている機台13に対向している。プローブ8の下端面(押しつけ面)は、希望するエア逃げ10の形状に加工されるが、この例では、接点ばね4の周囲に環状のエア逃げ10を形成するために、接点ばね4の直径よりも小さい内径で、その直径よりも大きい外径の円筒形状としてある。なお、プローブ8は粘着剤7を圧縮変形と同時に加熱し、熱変形とせるときに、伝熱性の高い材料により構成され、熱源を内蔵するか、外部の熱源からの熱をプローブ8の下端面(押しつけ面)に作用させる。
【0016】
ドームシート1の製造(エア逃げ10の加工)は、以下のように行われる。図1の(a)のように、粘着性のフィルム2の加工時に、フィルム2は、セパレータ12を上として機台13の上面に置かれる。この状態で図1の(b)のように、プローブ8は、下降することによって、セパレータ12の側から粘着性のフィルム2の粘着面3を部分的に加圧して圧縮するか、または加熱しながら加圧して圧縮する。
【0017】
圧縮加工の場合、圧縮位置の粘着剤7は、常温のもとで、加圧圧縮により変形し、プローブ8の周囲に押し出されるため、プローブ8の下端面(押しつけ面)と同じ形状の窪みを形成する。一方、加熱圧縮加工の場合、プローブ8の熱は、セパレータ12を通して粘着剤7に伝わり、粘着剤7を軟らかく熱変形しやすくする。軟らかくなった粘着剤7は、プローブ8の加圧圧縮によって、プローブ8の周囲に押し出されるため、加熱圧縮位置でプローブ8の下端面(押しつけ面)と同じ形状の窪みを形成する。このようにして、窪み部分は、殆ど粘着剤7の無い状態となるか、または少しの粘着剤7を残した状態となる。
【0018】
つぎに、図1の(c)のように、プローブ8は、上昇して、フィルム2から分離する。このとき、粘着剤7は、大気により急速に冷却され、窪み部分の形状を維持しながら硬化する。硬化後の状態で、窪み部分は、殆ど粘着剤7の無い状態となるか、または少しの粘着剤7を残した状態であっても、粘着力を極端に低下させ、粘着作用の無い状態となる。
【0019】
図2は、加工後の粘着性のフィルム2を利用して、ドーム状の接点ばね4を基板6に組み込んだ状態の断面図を示している。ドーム状の接点ばね4は、加工後の粘着性のフィルム2のセパレータ12を剥がし、フィルム2の環状の窪みにより囲まれた粘着面3にドーム状の接点ばね4の凸面の頂部を貼り付けることによって、フィルム2と一体となる。その後、フィルム2およびドーム状の接点ばね4は、基板6上にあてがわれ、接点ばね4と基板6の上面の一対の接点91、92とを重なる状態として、フィルム2の環状の窪みの外側域の粘着剤7を利用して、フィルム2を基板6に貼り付けて組み付けられる。
【0020】
この組み付け状態で、フィルム2の環状の窪み部分は、ドーム状の接点ばね4の外周縁つまり外周端11にそって外周端11をまたぐように環状に存在し、環状の空間を形成している。この環状の空間は、ドーム状の接点ばね4の押し下げ時に、エア逃げ10として利用される。
【0021】
ドーム状の接点ばね4の押し下げ時に、接点ばね4は、弾性変形により反転動作し、基板6の一対の接点91、92に同時に接し、接点91、92の間をオンの状態とする。このドーム状の接点ばね4の反転動作時に、接点ばね4の凹面内部の空気は、接点ばね4の外周端11から環状空間のエア逃げ10に入り込み、エア逃げ10の大きな空間で吸収されるか、またはエア逃げ10の大きな空間を経由して、それに通じる他の空間に到達してそこで吸収される。このため、接点ばね4の凹面内部の空気は、圧縮されてクッションとなったり、クリック感を損なわせることもない。
【0022】
以上のように、本発明は、一般に市販されている汎用粘着フィルムを粘着性のフィルム2として利用し、プローブ8を用いて、追加加工によりエア逃げ10を形成するため、材料コストを低く抑えることができる。また、エア逃げを設けるためのスペーサ等を必要とせず、部品点数を抑えることができ、製造コストを削減できる。
【0023】
なお、図1および図2の例は、エア逃げ10をドーム状の接点ばね4の外周端11の全周囲で連続するように形成しているが、エア逃げ10は、基本的には、接点ばね4の押し下げ時の前後において、接点ばね4の凹部内の体積変化分のエア(空気)を吸収できる程度の容積を持つ空間をもつものであれば足りるから、接点ばね4の外周端11の周囲で、不連続な状態として1または2以上形成し、必要に応じて1または2以上のエア逃げ10を接点ばね4の外側域の空間と連通させて、必要な上記の体積変化分を確保することもできる。上記の外側域の空間は、大気に通じる空間でもよく、また、エア逃げ10と同様に、接点ばね4の外側域の粘着剤7を加熱圧縮して形成してもよい。
【0024】
次に、図3は、粘着性のフィルム2の粘着剤7にストライプ状のエア逃げ10を形成した例を示している。なお、図3の(a)は、ドームシート1のドーム状の接点ばね4の部分の平面図、図3の(b)は、図3の(a)のA−A矢印方向における矢印方向の断面図である。
【0025】
図3の(a)のように、エア逃げ10は、粘着性のフィルム2の粘着剤7をドーム状の接点ばね4の貼り付け域およびその外側域にわたって、ストライプ状に加熱圧縮し、ストライプ状の窪みによって平行な状態として形成されている。この結果、接着面3は、エア逃げ10の間にストライプ状として残っている。
【0026】
なお、この例で、ストライプ状の接着面3は、ストライプの長手方向ではドーム状の接点ばね4の直径よりも長く延びているが、ストライプの幅方向ではドーム状の接点ばね4の直径よりもやや大きな幅範囲で残されており、その幅範囲を越えた部分で連続する広い幅のエア逃げ10となっている。この加工には、例えば、ストライプ状の凹凸面の先端形状(押しつけ面)を有するプローブ8が用いられる。ストライプの間隔は、ドーム状の接点ばね4の大きさを考慮して定められる。
【0027】
図3の(b)のように、ドーム状の接点ばね4の凸面は、粘着性のフィルム2のストライプ状の粘着面3に貼り付けられる。この貼り付けによって、粘着性のフィルム2とドーム状の接点ばね4とは一体となる。一体の粘着性のフィルム2およびドーム状の接点ばね4は接点ばね4を組み付け対象の基板6の接点91、92に対応させて、基板6の上面にあてがわれる。この組み付け状態で、ドーム状の接点ばね4の外周端11は、接点92に当接し、また接点ばね4の凹面の中心部分は、接点ばね4の反転変形によって接点91に当接可能な状態となる。
【0028】
ドーム状の接点ばね4の押し下げ時に、接点ばね4は、弾性変形により反転動作し、基板6の一対の接点91、92に同時に接し、接点91、92の間をオンの状態とする。ドーム状の接点ばね4の反転動作時に、接点ばね4の凹面内部の空気は、接点ばね4の外周端11からストライプ状のエア逃げ10に入り込み、エア逃げ10の大きな空間で吸収されるか、またはエア逃げ10の大きな空間を経由して、それに通じる他の空間に到達してそこで吸収される。このため、接点ばね4の凹面内部の空気は、圧縮されてクッションとなったり、クリック感を損なわせることもない。
【0029】
ストライプ状のエア逃げ10は、接点ばね4の近傍のみに形成しても良いが、接点ばね4が複数個並ぶ形態、例えば携帯電話の操作部に用いるときには、フィルム2の全域にストライプ状のエア逃げ10を形成しても良い。フィルム2の全域にストライプ状のエア逃げ10を形成した場合、接点ばね4の配置が異なる回路基板にも汎用的に使用できると言う利点も有する。なお、ストライプ状のエア逃げ10を形成する場合、フィルム2の外縁に沿って接着剤7が残る部分を設ければ、フィルム2を基板6に貼り付けたときに、エア逃げ10が外界から遮断されるので、異物等の侵入を防止することができ有利である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、ドームシートのエア逃げの形成に限らず、その他の目的、例えば粘着性のフィルム2の粘着面3の粘着力を部分的に無効とするときや、希望するパターンで無効とするときなどにも応用できる。エア逃げ10の加工は、プレス機に限らず、粘着剤7をストライプ状に加熱圧縮するときなど、一対のプレスローラの間を通過させることによっても行える。
【0031】
前記の図2、図3の2つの例は、組み合わせて実施することもできる。2つの例の組み合わせ例によれば、ドーム状の接点ばね4の凸面の頂部は、図2と同様に、円形の粘着剤7により粘着性のフィルム2に貼り付けられ、また、環状のエア逃げ10の外側域の粘着剤7は、ストライプ状のエア逃げ10を形成しながら、基板6の面に貼り付けられることになる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明のドームシート1の部品となる粘着性のフィルム2の加工工程を説明するための断面図である。
【図2】粘着性のフィルム2にドーム状の接点ばね4を貼り付け、これらを基板6に貼り付けて組み付けた状態を示す断面図である。
【図3】粘着剤7をストライプ状に加熱圧縮して、エア逃げ10を形成した例の説明図である。
【符号の説明】
【0033】
1 ドームシート
2 フィルム
3 粘着面
4 接点ばね
5 基材
6 基板
7 粘着剤
8 プローブ
91、92 接点
10 エア逃げ
11 外周端
12 セパレータ
13 機台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着性のフィルム(2)の粘着剤(7)により形成されている粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)が組み付け対象の一対の接点(91、92)と重なる位置で貼り付られているドームシート(1)において、粘着性のフィルム(2)の粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)を貼り付ける前に、粘着剤(7)を部分的に圧縮して、圧縮位置に窪みを形成し、窪みによって形成された空間をドーム状の接点ばね(4)の弾性変形時のエア逃げ(10)とすることを特徴とするドームシートの製造方法。
【請求項2】
粘着性のフィルム(2)の粘着剤(7)により形成されている粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)が組み付け対象の一対の接点(91、92)と重なる位置で貼り付られているドームシート(1)において、粘着性のフィルム(2)の粘着面(3)にドーム状の接点ばね(4)を貼り付ける前に、粘着剤(7)を部分的に加熱圧縮して、加熱圧縮位置に窪みを形成し、窪みによって形成された空間をドーム状の接点ばね(4)の弾性変形時のエア逃げ(10)とすることを特徴とするドームシートの製造方法。
【請求項3】
上記のエア逃げ(10)をドーム状の接点ばね(4)の外周縁にそって環状に形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載のドームシートの製造方法。
【請求項4】
上記のエア逃げ(10)をドーム状の接点ばね(4)の貼り付け域およびその貼り付け域の外側域にわたってストライプ状に形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載のドームシートの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−243473(P2008−243473A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−79932(P2007−79932)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(391011696)不二電子工業株式会社 (23)
【Fターム(参考)】