説明

ナビゲーション装置及び進行方向案内方法

【課題】 駐車場から出る際に、出口を出てからどちらの方向に進行すれば良いかを分かりやすくユーザに提示できる「ナビゲーション装置及び進行方向案内方法」を提供する。
【解決手段】 位置測定部13により測定された位置情報に基づいて自車両が駐車場に進入したことを検出した場合に、CPU17は、その駐車場の出口における進行方向を表示装置30に提示しているので、自車両が駐車場から出る場合に、出口を出てからどちらの方向に進行すれば良いかを分かりやすくユーザに提示することができ、ユーザは、駐車場の出口を出た後の進行方向を事前に把握することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自車両の現在位置や進行方向を案内するナビゲーション装置及び案内方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載されたナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System)受信機や車内センサ(例えば地磁気センサ、加速度センサ、ジャイロセンサなど)を用いて現在位置を取得し、記憶媒体(例えばCD−ROMやDVD−ROMなど)から現在位置近傍の地図データを読み出し、自車両を中心としてその周辺の地図をディスプレイに表示していた。
【0003】
車内センサにより取得される現在位置は、車両の走行距離に応じて蓄積される積算誤差を生じる。一方、GPS受信機では、車両の絶対位置を取得することができるので、この絶対位置によって車内センサによる積算誤差を補正するいわゆるマップマッチングが行われている。
【0004】
ところで、車両が地下駐車場や立体駐車場に進入すると、ナビゲーション装置は、GPS衛星からの信号であるGPS電波を受信することができなくなる。そのため、ナビゲーション装置は、車内センサのみにより自車両の現在位置を測定していた。
【0005】
しかしながら、地下駐車場や立体駐車場のように、GPSによるマップマッチングが行えない場所では、車内センサの積算誤差が増加してしまう。そのため、車両が地下駐車場や立体駐車場の出口から出るときに、ナビゲーション装置は、自車両がどちらの方向に進行すれば良いかを正確に案内することができないという問題があった。
【0006】
なお、GPS受信機がGPS電波を受信できなくなったときに、以下の動作を行う技術がある(例えば特許文献1など)。特許文献1に記載のカーナビゲーションシステムは、GPS電波を受信できなくなった場合に、地下駐車場の入口の位置を示す位置情報を参照して、自車両から所定の距離内に入口があるとき、自車両が駐車場に入ったと判断する。また、GPS電波を再度受信できるようになった場合に、地下駐車場の出口の位置を示す位置情報を参照して、自車両から所定の距離内に出口があるとき、その出口の位置情報の示す位置に自車両の位置を修正している。
【特許文献1】特開2003−279361号公報
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、ナビゲーションシステムは、GPS電波を受信できるようになった場合に、自車両が出口に居ると判断して位置修正しているだけなので、自車両が地下駐車場や立体駐車場の出口を出てからどちらの方向に進行すれば良いかを案内することができないという問題があった。
【0008】
また、車両の前方の風景を撮影した画像に進路表示を重ねて表示する技術がある(例えば特許文献2など)。
【特許文献2】特開平9−35177号公報
【0009】
しかしながら、特許文献2に記載の技術によれば、誘導経路上の案内交差点などで進行方向を表示することはできるが、駐車場の出口において進行方向を案内することができないという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、自車両が駐車場から出る際に、出口を出てからどちらの方向に進行すれば良いかを分かりやすくユーザに提示できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記した課題を解決するために、本発明のナビゲーション装置では、駐車場の位置情報を含む地図データにより自車両が駐車場に進入したか否かを判断し、駐車場に進入したと判断されたときに、駐車場の出口における進行方向を提示するようにする。
【発明の効果】
【0012】
上記のように構成した本発明によれば、自車両が駐車場から出る場合に、自車両が出口を出てからどちらの方向に進行すれば良いかを分かりやすくユーザに提示することができるので、ユーザは、出口を出た後の自車両の進行方向を事前に把握することができる。従って、ユーザは、出口を出た後の自車両の進行方向を間違えたり、出口における進行方向を迷ったりしなくなるので、快適に運転することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(第1の実施形態)
以下、本発明による第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるナビゲーション装置10の構成例を示すブロック図である。図1において、11はDVD−ROM等の地図記録媒体であり、地図表示や経路探索などに必要な各種の地図データを記憶している。なお、ここでは地図データを記憶する記録媒体としてDVD−ROM11を用いているが、CD−ROM、ハードディスクなどの他の記録媒体を用いても良い。12はDVD−ROM制御部であり、DVD−ROM11からの地図データの読み取りを制御する。
【0014】
DVD−ROM11に記録された地図データには、地図上に存在する建物や施設に関するデータ(位置、住所、電話番号、ジャンルなどの各種情報)の他に、マップマッチングや経路探索用の各種の処理に必要な道路ユニットのデータと、交差点の詳細を表す交差点ユニットのデータが含まれている。ここで、地図データでは、地図上に存在する施設に関するジャンルとして、屋外駐車場及び屋根などにより閉塞された屋内駐車場(立体駐車場や地下駐車場など)が区別されている。
【0015】
また、前述した道路ユニットは、交差点や分岐など複数の道路が交わる点に対応するノードと、ノード間を結ぶ道路などに対応するリンクの情報とを含んでいる。また、各リンクに関する詳細な情報を格納したリンクレコードは、リンクの距離、リンクのコスト、道路属性フラグ、道路種別フラグなどの情報を含んでいる。
【0016】
リンクの距離は、このリンクに対応した実際の道路の実距離を示す。リンクのコストは、そのリンクを走行する場合の所要時間を道路種別や法定速度などから計算により求めて、そのリンクの通過に必要な時間を例えば分単位で示したものである。道路属性フラグは、そのリンクに関する各種の属性を示す。道路種別フラグは、そのリンクに対応した実際の道路が高速道路であるか一般道路であるかといった道路の種別を示す。
【0017】
13は車両の現在位置及び方位を測定する位置測定部であり、自立航法センサ、GPS受信機、位置計算用CPU、位置情報記憶部等で構成されている。自立航法センサは、所定走行距離毎に1個のパルスを出力して車両の移動距離を検出する車速センサ(距離センサ)と、車両の回転角度(移動方位)を検出する振動ジャイロ等の角速度センサ(相対方位センサ)とを含む。自立航法センサは、これらの車速センサ及び角速度センサによって車両の相対位置及び方位を測定する。
【0018】
位置計算用CPUは、自立航法センサから出力される自車の相対的な位置及び方位のデータに基づいて、絶対的な自車位置(推定車両位置)及び車両方位を計算する。また、位置情報記憶部は、自車両の絶対位置及び方位を記憶する。なお、位置情報記憶部は、不揮発性のメモリなどにより構成されており、エンジンが切られた場合などでも記憶内容が消去されない。また、GPS受信機は、複数のGPS衛星から送られてくるGPS電波をGPSアンテナで受信して、3次元測位処理或いは2次元測位処理を行って車両の絶対位置及び方位を計算する(車両方位は、現時点における自車位置と1サンプリング時間ΔT前の自車位置とに基づいて計算する)。また、GPS受信機は、GPS電波の受信状態を後述するCPU17に通知する。
【0019】
14は地図情報メモリであり、DVD−ROM制御部12の制御によってDVD−ROM11から読み出された地図データを一時的に格納する。すなわち、DVD−ROM制御部12は、位置測定部13から自車両の現在位置情報を入力し、その自車両の現在位置を含む所定範囲の地図データの読み出し指示を出力することにより、地図表示や誘導経路の探索に必要な地図データをDVD−ROM11から読み出して地図情報メモリ14に格納する。ここで、地図情報メモリ14は、特許請求の範囲の地図データ記憶部に該当する。
【0020】
15はリモートコントローラ(リモコン)であり、ユーザがナビゲーション装置10に対して各種の情報(例えば、経路誘導の目的地や経由地)を設定したり、各種の操作(例えば、メニュー選択操作、拡大/縮小操作、手動地図スクロール、文字入力等)を行ったりするための各種操作子(ボタンやジョイスティック等)を備えている。16はリモコンインタフェースであり、リモコン15からその操作状態に応じた信号を受信する。
【0021】
プロセッサ(CPU)17は、特許請求の範囲の制御部に該当するものであり、ナビゲーション装置10の全体を制御する。また、18はROMであり、各種プログラム(進行方向案内プログラム、誘導経路探索処理プログラム等)を記憶する。19はRAMであり、各種処理の過程で得られるデータや、各種処理の結果得られるデータを一時的に格納する。前述のCPU17は、例えば、ROM18に記憶されている誘導経路探索処理プログラムに従って、地図情報メモリ14に格納された地図データを用いて、現在地から目的地までを結ぶ最もコストが小さな誘導経路を探索する処理を行う。また、CPU17が進行方向案内プログラムに従って行う処理の詳細については後述する。
【0022】
20は誘導経路メモリであり、CPU17が探索した誘導経路のデータを記憶する。誘導経路のデータは、現在地から目的地までの各ノードに対応させて、各ノードの位置と、各ノードが交差点か否かを表す交差点識別フラグとを記憶したものである。ここで、誘導経路メモリ20は、特許請求の範囲の誘導経路記憶部に該当する。
【0023】
21は音声発生部であり、自車両の進行方向を案内する音声や、各種操作案内の音声などを発声する。22はスピーカであり、音声発生部21により発生された音声を外部に出力する。
【0024】
23は画像記憶部であり、GPS電波を受信できない駐車場の出口における風景画像データをその場所の位置情報と共に記憶する。ここで、GPS電波を受信できない駐車場とは、例えば地下駐車場や立体駐車場などであり、屋根などにより閉塞された駐車場である。また、風景画像データは、GPS電波を受信できない駐車場の出口から外を見た風景を示す画像データであり、風景の実際の撮影画像や風景を二次元や三次元のCG(Computer Graphics)等で表した簡易画像により表される。
【0025】
24はディスプレイコントローラであり、地図情報メモリ14に格納された地図データに基づいて、後述する表示装置30への表示に必要な地図画像データを生成する。また、ディスプレイコントローラ24は、画像記憶部23に記憶された風景画像データを読み出す。
【0026】
25はビデオRAMであり、ディスプレイコントローラ24によって生成された地図画像データや画像記憶部23より読み出された風景画像データを一時的に格納する。すなわち、ディスプレイコントローラ24によって生成された地図画像データはビデオRAM25に一時的に格納され、1画面分の地図画像データが読み出されて後述する画像合成部29に出力される。また、ディスプレイコントローラ24によって読み出された風景画像データはビデオRAM25に一時的に格納され、後述する画像合成部29に出力される。
【0027】
26はメニュー発生部であり、リモコン15を用いて各種の操作を行う際に必要なメニュー画像を発生して出力する。27は誘導経路発生部であり、誘導経路メモリ20に記憶された誘導経路探索処理プログラムの処理結果を使用して、誘導経路のデータを発生する。すなわち、誘導経路メモリ20に記憶された誘導経路探索処理プログラムの処理結果の中から、その時点でビデオRAM25に描画された地図エリアに含まれるものを選択的に読み出し、地図画像に重ねて所定色で太く強調した誘導経路を描画する。
【0028】
28はマーク等発生部であり(特許請求の範囲の進行方向画像生成部に該当する)、自車両の位置に表示する自車両マークや、駐車場、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア等を表示する各種ランドマーク、風景画像上に表示する車両進行方向を示す画像(例えば矢印マークなど)を発生して出力する。
【0029】
前述の画像合成部29は、各種画像を合成して出力する。すなわち、ディスプレイコントローラ24によって読み出された地図画像データに、メニュー発生部26、誘導経路発生部27、マーク等発生部28のそれぞれから出力される各画像データを重ねて画像合成を行い、表示装置30に出力する。これにより、表示装置30の画面上には、自車両周辺の地図情報が自車両マークと共に表示される。ここで、表示装置30は、特許請求の範囲の表示部及び提示部に該当する。
【0030】
また、画像合成部29は、ディスプレイコントローラ24によって読み出された風景画像データに、マーク等発生部28から出力される画像データ(例えば矢印マークなど)を重ねて画像合成を行い、表示装置30に出力する。これにより、表示装置30の画面上には、地下駐車場や立体駐車場などのGPS電波を受信できない駐車場の出口から見た風景画像が、自車両の進行方向を示す矢印マークなどの画像データと共に表示される。
【0031】
31はバスであり、前述した各種の機能構成どうしで互いにデータの授受を行うために使用される。
【0032】
ここで、前述のCPU17がROM18に記憶されている進行方向案内プログラムに従って行う処理の詳細について説明する。CPU17は、位置測定部13のGPS受信機から通知されるGPS電波の受信状態に基づいて、GPS電波が受信できているか否かを調べる。そして、GPS電波を受信できなくなった場合に、CPU17は、自車両が駐車場に進入したか否かを調べる。具体的には、CPU17は、位置測定部13より得られた自車両の現在位置に基づいて、地図情報メモリ14に記憶された地図データを参照し、自車両が駐車場に進入したか否かを調べる。
【0033】
位置測定部13がGPS電波を受信できなくなり、かつ、駐車場に進入したとCPU17にて判断した場合、CPU17は、ディスプレイコントローラ24を制御して、その駐車場の位置情報に基づいて、その駐車場の出口における風景画像データを画像記憶部23より抽出し、画像合成部29へ出力する。
【0034】
また、CPU17は、誘導経路メモリ20から誘導経路のデータを呼び出し、この誘導経路のデータに基づいて、駐車場の出口における自車両の進行方向を調べる。ここで、駐車場の出口における自車両の進行方向は、自車両が進入した駐車場が経由地である場合には、目的地までの誘導経路により判断される。また、自車両が進入した駐車場が目的地であり、その駐車場で新たに別の目的地が設定された場合には、その新たな目的地までの誘導経路により判断される。そして、CPU17は、マーク等発生部28を制御して、自車両が進入した場所の出口における進行方向を示す画像データ(例えば矢印マークなど)を生成する。
【0035】
画像記憶部23より抽出された風景画像データ及びマーク等発生部28によって生成された進行方向を示す画像データは、画像合成部29により合成されて、表示装置30に表示される。風景画像データ及び進行方向を示す画像データを合成して表示する処理は、所定のタイミングで行う。ここで、所定のタイミングとは、自車両が駐車場に進入したタイミング、つまり、GPS電波が受信できなくなり、CPU17が駐車場への進入を検知したタイミングである。また、表示装置30には、図2に示すような進行方向案内画像が表示される。ここで、進行方向案内画像とは、駐車場の出口から見た風景画像に進行方向を示す画像を合成したものである。
【0036】
図2は、第1の実施形態によるナビゲーション装置10にて表示装置30に表示される進行方向案内画像の画面例を示す図である。画像合成部29により合成された進行方向案内画像は、例えば、図2(a)のように風景の実画像に進行方向を示す矢印を重ねた画像となる。なお、進行方向案内画像は、図2(b)のように風景の簡易画像に進行方向を示す矢印を重ねた画像であっても良い。
【0037】
次に、第1の実施形態によるナビゲーション装置10の動作及び進行方向案内方法について説明する。図3は、第1の実施形態によるナビゲーション装置10の動作及び進行方向案内方法を示すフローチャートである。図3において、まず、CPU17は、位置測定部13にてGPS電波が受信可能か否かを調べる(ステップS1)。位置測定部13がGPS電波を受信可能である場合には(ステップS1にてYES)、ステップS1の処理を繰り返す。
【0038】
一方、位置測定部13にてGPS電波を受信不可能であるとCPU17が判断した場合には(ステップS1にてNO)、CPU17は、位置測定部13によって測定された自車両の現在位置と地図情報メモリ14の地図データとを比較して、自車両が駐車場に進入しているか否かを調べる(ステップS2)。自車両が駐車場に進入していないとCPU17が判断した場合には(ステップS2にてNO)、ステップS1の処理に戻る。
【0039】
また、自車両が駐車場に進入したとCPU17が判断した場合には(ステップS2にてYES)、CPU17は、誘導経路メモリ20を参照して、目的地が設定されているか否かを調べる(ステップS3)。目的地が設定されていないとCPU17が判断した場合には(ステップS3にてNO)、処理を終了する。
【0040】
一方、目的地が設定されているとCPU17が判断した場合には(ステップS3にてYES)、CPU17は、駐車場の出口から外を見た風景画像データを画像記憶部23より抽出し、ディスプレイコントローラ24に出力する(ステップS4)。ディスプレイコントローラ24は、ビデオRAM25を介して風景画像データを画像合成部29に出力する。
【0041】
また、CPU17は、誘導経路メモリ20より抽出した目的地までの誘導経路に基づいて、駐車場の出口からの進行方向を調べる。マーク等発生部28は、得られた進行方向に基づいて進行方向を示す画像データを生成し、画像合成部29に出力する(ステップS5)。画像合成部29は、ステップS5により得られた進行方向を示す画像データを、ステップS4にて抽出された風景画像データに合成し、進行方向案内画像データを得る(ステップS6)。
【0042】
そして、画像合成部29は、ステップS6にて得られた進行方向案内画像データを表示装置30に表示する(ステップS7)。
【0043】
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、自車両がGPS電波を受信できない駐車場に進入した場合に、駐車場の出口から外を見た風景画像上に目的地に向かう進行方向を示す画像を合成して表示装置30に表示する。これにより、自車両がGPS電波を受信できない駐車場から出る場合でも、自車両が出口を出てからどちらの方向に進行すれば良いかを分かりやすくユーザに提示することができる。従って、ユーザは、出口を出た後の自車両の進行方向を事前に把握することができ、出口を出た後の自車両の進行方向を間違えたり、出口における自車両の進行方向を迷ったりしなくなるので、快適に自車両を運転することができる。
【0044】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図4は、第2の実施形態によるナビゲーション装置10の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、第2の実施形態によるナビゲーション装置10は、画像記憶部23の代わりに、外部に設けたサーバ40との間でデータの送受信を行う送受信部32を備えている。
【0045】
また、ナビゲーション装置10の外部に設けたサーバ40は、駐車場の出口から外を見た風景画像データを位置情報と共に記憶するサーバ画像記憶部41を備えている。また、サーバ40は、ナビゲーション装置10の送受信部32とデータの送受信を行うサーバ送受信部42を備えている。また、サーバ40は、サーバ画像記憶部41及びサーバ送受信部42を制御するサーバ制御部43を備えている。また、サーバ40は、各構成要素間でデータの授受を行うバス44を備えている。ここで、サーバ40は、風景画像データを提供するサービスを行うセンター装置であり、サーバ画像記憶部41には、複数の駐車場の出口から見た風景画像データを記憶している。
【0046】
ここで、CPU17がROM18に記憶されている進行方向案内プログラムに従って行う処理の詳細について説明する。CPU17は、位置測定部13のGPS受信機から通知されるGPS電波の受信状態に基づいて、GPS電波が受信できているか否かを調べる。そして、GPS電波を受信できなくなった場合に、CPU17は、自車両が駐車場に進入したか否かを調べる。具体的には、CPU17は、位置測定部13より得られた自車両の現在位置に基づいて、地図情報メモリ14に記憶された地図データを参照し、自車両が駐車場に進入したか否かを調べる。
【0047】
CPU17は、駐車場に進入したと判断したとき、その駐車場の位置情報を送受信部32によりサーバ40に送信する。サーバ40のサーバ送受信部42では、ナビゲーション装置10の送受信部32より駐車場の位置情報を受信する。そして、サーバ制御部43は、サーバ送受信部42によって受信した駐車場の位置情報に基づいて、サーバ画像記憶部41から駐車場の出口から外を見た風景画像データを抽出する。また、サーバ制御部43は、抽出した風景画像データをサーバ送受信部42を介してナビゲーション装置10の送受信部32に送信する。ナビゲーション装置10の送受信部32では、サーバ送受信部42から風景画像データを受信する。
【0048】
ディスプレイコントローラ24では、送受信部32で受信した風景画像データを一時的にビデオRAM25に格納する。また、画像合成部29は、ディスプレイコントローラ24によってビデオRAM25に格納された風景画像データに、マーク等発生部28から出力される画像データ(例えば矢印マークなど)を重ねて画像合成を行い、表示装置30に出力する。これにより、表示装置30の画面上には、地下駐車場や立体駐車場などのGPS電波を受信できない駐車場の出口から見た風景画像が、自車両の進行方向を示す矢印マークなどの画像データと共に表示される。
【0049】
次に、第2の実施形態によるナビゲーション装置10の動作及び進行方向案内方法について説明する。図5は、第2の実施形態によるナビゲーション装置10の動作及び進行方向案内方法を示すフローチャートである。図5において、まず、CPU17は、位置測定部13にてGPS電波が受信可能か否かを調べる(ステップS11)。位置測定部13がGPS電波を受信可能である場合には(ステップS11にてYES)、ステップS11の処理を繰り返す。
【0050】
一方、位置測定部13にてGPS電波を受信不可能であるとCPU17が判断した場合には(ステップS11にてNO)、CPU17は、位置測定部13によって測定された自車両の現在位置と地図情報メモリ14の地図データとを比較して、自車両が駐車場に進入しているか否かを調べる(ステップS12)。自車両が駐車場に進入していないとCPU17が判断した場合には(ステップS12にてNO)、ステップS11の処理に戻る。
【0051】
また、自車両が駐車場に進入したとCPU17が判断した場合には(ステップS12にてYES)、CPU17は、誘導経路メモリ20を参照して、目的地が設定されているか否かを調べる(ステップS13)。目的地が設定されていないとCPU17が判断した場合には(ステップS13にてNO)、処理を終了する。
【0052】
一方、目的地が設定されているとCPU17が判断した場合には(ステップS13にてYES)、CPU17は、駐車場の出口から外を見た風景画像データを送受信部32を介してサーバ40のサーバ画像記憶部41より抽出し、ディスプレイコントローラ24に供給する(ステップS14)。
【0053】
また、CPU17は、誘導経路メモリ20より抽出した目的地までの誘導経路に基づいて、駐車場の出口からの進行方向を調べる。マーク等発生部28は、得られた進行方向に基づいて進行方向を示す画像データを生成し、画像合成部29に出力する(ステップS15)。画像合成部29は、ステップS15により得られた進行方向を示す画像データを、ステップS14にて抽出された風景画像データに合成し、進行方向案内画像データを得る(ステップS16)。
【0054】
そして、画像合成部29は、ステップS16にて得られた進行方向案内画像データを表示装置30に表示する(ステップS17)。
【0055】
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、風景画像データを外部のサーバ40から取得しているので、第1の実施形態にて説明した効果に加えて、風景画像データを記憶するための大容量の画像記憶部23が不要となるというメリットを有する。これにより、ナビゲーション装置10の小型化及びコストダウンを実現することができる。また、風景画像データをサーバ40のサーバ画像記憶部41に記憶しているので、駐車場が新しく出来た場合でも、サーバ画像記憶部41を更新するだけで対応することができる。
【0056】
なお、上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、自車両がGPS電波を受信できない駐車場(例えば立体駐車場や地下駐車場)に進入したときに進行方向案内画像を表示するようにしているが、これに限定されない。例えば、屋根などのない閉塞されていない駐車場でも、自車両を駐車する際に、自車両を後退させたり、自車両の進行方向を頻繁に変更させたりすることにより駐車場の駐車スペースへ駐車する必要があるため、駐車場の出口における進行方向がわからなくなってしまうことがある。そのため、屋根などのない閉塞されていない駐車場に進入したときでも、進行方向案内画像を表示するようにしても良い。換言すると、あらゆる駐車場に進入した際に進行方向案内画像を表示するようにしても良い。これにより、どのような駐車場であっても、ユーザは、出口を出た後の自車両の進行方向を事前に把握することができ、出口を出た後の自車両の進行方向を間違えたり、出口における自車両の進行方向を迷ったりしなくなるので、快適に自車両を運転することができる。
【0057】
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、自車両が駐車場に進入したタイミングで、進行方向案内画像を生成して表示装置30に表示するようにしているが、これに限定されない。例えば、自車両のエンジンが一旦切られてナビゲーション装置10への電源が切られ、再度エンジンがかけられてナビゲーション装置10に電源が投入されたタイミング(自車両が駐車場を出発するタイミング)で進行方向案内画像を表示するようにしても良い。
【0058】
具体的には、エンジンが切られる直前の自車両の位置情報を位置測定部13の位置情報記憶部(図示せず)に記憶しておく。そして、再度エンジンがかけられナビゲーション装置10に電源が投入されたタイミングで、CPU17は、位置情報記憶部から位置情報を読み出し、これに基づいて画像記憶部23又はサーバ画像記憶部41から風景画像データを取得する。そして、この取得した風景画像データを用いて進行方向案内画像を生成して表示装置30に表示する。
【0059】
図6は、この場合のナビゲーション装置の動作及び進行方向案内方法を示すフローチャートである。図6において、まず、CPU17は、ナビゲーション装置10の電源が入れられたか否かを調べる(ステップS20)。電源が入れられなかった場合には、電源が入れられるまで、ステップS20の処理を繰り返す。
【0060】
一方、電源が入れられた場合には、CPU17は、位置測定部13にてGPS電波が受信可能か否かを調べる(ステップS21)。位置測定部13がGPS電波を受信可能である場合には(ステップS21にてYES)、処理を終了する。
【0061】
一方、位置測定部13にてGPS電波を受信不可能であるとCPU17が判断した場合には(ステップS21にてNO)、CPU17は、位置測定部13の位置情報記憶部に格納された位置情報と地図情報メモリ14の地図データとを比較して、自車両が駐車場内に居るか否かを調べる(ステップS22)。自車両が駐車場内に居ないとCPU17が判断した場合には(ステップS22にてNO)、処理を終了する。
【0062】
また、自車両が駐車場内に居るとCPU17が判断した場合には(ステップS22にてYES)、CPU17は、誘導経路メモリ20を参照して、目的地が設定されているか否かを調べる(ステップS23)。目的地が設定されていないとCPU17が判断した場合には(ステップS23にてNO)、処理を終了する。
【0063】
一方、目的地が設定されているとCPU17が判断した場合には(ステップS23にてYES)、CPU17は、位置情報記憶部から読み出した位置情報に合致する駐車場の出口から外を見た風景画像データを画像記憶部23より抽出し、ディスプレイコントローラ24に供給する(ステップS24)。
【0064】
また、CPU17は、誘導経路メモリ20より抽出した目的地までの誘導経路に基づいて、駐車場の出口からの進行方向を調べる。マーク等発生部28は、得られた進行方向に基づいて進行方向を示す画像データを生成し、画像合成部29に出力する(ステップS25)。画像合成部29は、ステップS25により得られた進行方向を示す画像データを、ステップS24にて抽出された風景画像データに合成し、進行方向案内画像データを得る(ステップS26)。
【0065】
そして、画像合成部29は、ステップS26にて得られた進行方向案内画像データを表示装置30に表示する(ステップS27)。
【0066】
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、駐車場の出口が一つしか存在しないことを前提に説明しているが、これに限定されない。例えば、駐車場の出口が二つ存在する場合には、図7に示すように、二つ以上の出口について、その進行方向案内画像を並べて表示するようにしても良い。具体的には、複数の出口に対応する風景画像データとマーク等発生部28によって生成された進行方向画像データとを画像合成部29にて合成することにより、複数の合成画像(進行方向案内画像)を生成する。これにより、出口が二つ以上存在する場合でも進行方向を案内することができる。
【0067】
また、駐車場の出口が二つ以上存在する場合に、それぞれの出口から目的地までのコストが最小となる出口における進行方向案内画像のみを表示しても良い。また、それぞれの出口から目的地までのコストが最小となる出口における進行方向案内画像を他の出口における進行方向案内画像よりも強調して表示するようにしても良い。具体的には、それぞれの出口から目的地までの複数の誘導経路のコストをそれぞれ計算し、最もコストの小さい誘導経路を選択する。そして、複数の出口に対応する風景画像データとマーク等発生部28によって生成された進行方向画像データとを画像合成部29にて合成することにより、複数の合成画像(進行方向案内画像)を生成する。このとき、選択された誘導経路となる駐車場の出口から外を見た進行方向案内画像を強調して表示する。
【0068】
ここで、駐車場から道路に出る場合に、右折するときのコストより左折するときのコストを小さくするように重みを設定しても良い(ただし、道路が左側通行の場合)。具体的には、複数の出口における進行方向に応じて、複数の出口に接している道路のリンクコストを変えることにより重みを設定する。このように、コスト計算して、進行方向案内画像を表示するようにした場合は、駐車場の出口が二つ以上存在する場合でも、自車両がどの出口から出るのが最も良いかをユーザに分かり易く提示することができる。
【0069】
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、表示装置30に進行方向案内画像のみを表示しているが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、表示装置30の表示画面を2画面に分割して、自車両の周辺地図と駐車場の出口における進行方向案内画像とを同時に表示するようにしても良い。これにより、ユーザは、自車両の周辺の地図を見ながら、駐車場の出口における進行方向を把握することができるので、出口を出た後の自車両の経路を詳しく把握することができる。従って、出口を出た後の自車両の進行方向を間違えたり、出口における自車両の進行方向を迷ったりしなくなるので、快適に自車両を運転することができる。また、進行方向案内画像を図9に示すように小さいウインドウ内に表示するようにしても良い。これにより、地図が表示される面積が大きくなり、ユーザは、出口を出た後の自車両の経路をより詳しく把握することができる。
【0070】
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、進行方向案内画像を表示装置30に表示することで進行方向を案内しているが、これに限定されない。例えば、GPS電波を受信できない駐車場において、出口が一つしか存在しない場合には、表示装置30に進行方向のみを表示するようにしても良いし、音声発生部21にて進行方向を示す音声を生成し、スピーカ22より出力するようにしても良い。この場合、スピーカ22は特許請求の範囲の提示部に該当する。
【0071】
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、目的地が設定されている場合に、誘導経路のデータから進行方向を判断して、進行方向案内画像を表示しているが、これに限定されない。例えば、目的地が設定されていない場合でも、自車両が元来た道を戻るように進行方向を案内するようにしても良い。具体的には、例えば図10に示すように、ナビゲーション装置10内に自車両の走行履歴を記憶する走行履歴情報記憶部33を設けるようにしている。そして、目的地が設定されていない場合には、CPU17は、走行履歴情報記憶部33から走行履歴を読み出し、この走行履歴を辿るような経路に基づいて進行方向を判断する。
【0072】
また、上記第2の実施形態では、一つのサーバ40が複数の駐車場の出口における風景画像データを記憶し、これをナビゲーション装置10に提供しているが、これに限定されない。例えば、サーバ40を駐車場の中に直接設け、サーバ画像記憶部41にその駐車場だけの風景画像データを記憶するようにしても良い。これにより、サーバ40がナビゲーション装置10の近くに設置されるので、ナビゲーション装置10は、風景画像データを高速に受信することができると共に、風景画像データを確実に受信することができる。
【0073】
その他、上記第1の実施形態及び第2の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、GPS電波を利用して自車両の位置を測定する機能を備えたナビゲーション装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】第1の実施形態によるナビゲーション装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態及び第2の実施形態によるナビゲーション装置の表示画面の一例を示す図である。
【図3】第1の実施形態によるナビゲーション装置の動作及び進行方向案内方法を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態によるナビゲーション装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態によるナビゲーション装置の動作及び進行方向案内方法を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態及び第2の実施形態によるナビゲーション装置の変形例の動作及び進行方向案内方法を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態及び第2の実施形態によるナビゲーション装置の表示画面の変形例を示す図である。
【図8】第1の実施形態及び第2の実施形態によるナビゲーション装置の表示画面の第2の変形例を示す図である。
【図9】第1の実施形態及び第2の実施形態によるナビゲーション装置の表示画面の第3の変形例を示す図である。
【図10】第1の実施形態によるナビゲーション装置の変形例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0076】
10 ナビゲーション装置
13 位置測定部
14 地図情報メモリ
17 CPU
20 誘導経路メモリ
21 音声発生部
22 スピーカ
23 画像記憶部
24 ディスプレイコントローラ
25 ビデオRAM
28 マーク等発生部
29 画像合成部
30 表示装置
32 送受信部
33 履歴情報記憶部
40 サーバ
41 サーバ画像記憶部
42 サーバ送受信部
43 サーバ制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の現在位置を測定する位置測定部と、
駐車場の位置情報を含む地図データを記憶する地図データ記憶部と、
前記駐車場の出口における前記自車両の進行方向を提示する提示部と、
前記位置測定部により測定された現在位置が前記駐車場の位置に合致したときに、前記自車両が前記駐車場に進入したと判断し、所定のタイミングで前記提示部に前記自車両の進行方向を提示する制御部とを備えたナビゲーション装置。
【請求項2】
目的地までの誘導経路を記憶する誘導経路記憶部を備え、
前記制御部は、前記誘導経路記憶部に記憶された誘導経路に基づいて、前記駐車場の出口における進行方向を調べることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
目的地に至る走行履歴を記憶する走行履歴記憶部を備え、
前記制御部は、前記走行履歴記憶部に記憶された走行履歴に基づいて、前記駐車場の出口における進行方向を調べることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記位置測定部は、GPS受信機を備え、
前記制御部は、前記位置測定部により前記GPS電波を受信できなくなった場合、且つ、前記位置測定部により測定された現在位置が前記駐車場の位置に合致した場合に、前記自車両がGPS電波を受信できない駐車場に進入したと判断し、所定のタイミングで前記提示部に前記自車両の進行方向を提示することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
自車両の現在位置を測定する位置測定部と、
駐車場の位置情報を含む地図データを記憶する地図データ記憶部と、
前記自車両の進行方向を示す画像を生成する進行方向画像生成部と、
前記駐車場の出口から外を見た風景画像を記憶する画像記憶部と、
前記画像記憶部から読み出された前記風景画像に前記進行方向画像生成部によって生成された進行方向を示す画像を合成する画像合成部と、
前記画像合成部にて合成された画像を表示する表示部と、
前記位置測定部により測定された現在位置が前記駐車場の位置に合致したときに、前記自車両が前記駐車場に進入したと判断し、前記画像合成部により合成された画像を所定のタイミングで前記表示部に表示する制御部とを備えたナビゲーション装置。
【請求項6】
前記位置測定部は、GPS受信機を備え、
前記制御部は、前記位置測定部により前記GPS電波を受信できなくなった場合、且つ、前記位置測定部により測定された現在位置が前記駐車場の位置に合致した場合に、前記自車両がGPS電波を受信できない駐車場に進入したと判断し、前記画像合成部により合成された画像を所定のタイミングで前記表示部に表示することを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記駐車場に複数の出口が存在する場合に、前記画像合成部は、前記画像記憶部から読み出された前記複数の出口に対応する風景画像に前記進行方向画像生成部によって生成された進行方向を示す画像を合成することにより複数の合成画像を生成することを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記駐車場に複数の出口が存在する場合に、前記制御部は、前記複数の出口から目的地までの複数の誘導経路のコストをそれぞれ計算し、前記複数の誘導経路の中から最もコストの小さい誘導経路を選択し、
前記画像合成部は、前記制御部にて選択された誘導経路となる前記駐車場の出口から外を見た風景画像を前記画像記憶部から読み出し、この風景画像に前記進行方向画像生成部によって生成された進行方向を示す画像を合成することを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記複数の出口における進行方向に応じて、前記複数の出口に接している道路のリンクコストを変えることを特徴とする請求項8に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
自車両の現在位置を測定する位置測定部と、
駐車場の位置情報を含む地図データを記憶する地図データ記憶部と、
前記自車両の進行方向を示す画像を生成する進行方向画像生成部と、
前記駐車場の位置情報を送信し、この位置情報により特定される駐車場の出口から外を見た風景画像を取得する送受信部と、
前記送受信部により取得された前記風景画像に前記進行方向画像生成部によって生成された進行方向を示す画像を合成する画像合成部と、
前記画像合成部にて合成された画像を表示する表示部と、
前記位置測定部により測定された現在位置が前記駐車場の位置に合致したときに、前記自車両が前記駐車場に進入したと判断し、前記画像合成部により合成された画像を所定のタイミングで前記表示部に表示する制御部とを備えたナビゲーション装置。
【請求項11】
前記位置測定部は、GPS受信機を備え、
前記制御部は、前記位置測定部により前記GPS電波を受信できなくなった場合、且つ、前記位置測定部により測定された現在位置が前記駐車場の位置に合致した場合に、前記自車両がGPS電波を受信できない駐車場に進入したと判断し、前記画像合成部により合成された画像を所定のタイミングで前記表示部に表示することを特徴とする請求項10に記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
位置測定部により自車両の現在位置を測定する第1のステップと、
前記第1のステップにて得られた前記自車両の現在位置が駐車場であるか否かを調べる第2のステップと、
前記第2のステップにて、前記自車両の位置が駐車場である場合に、前記駐車場の出口における前記自車両の進行方向を提示する第3のステップと、
を備えた進行方向案内方法。
【請求項13】
位置測定部により自車両の現在位置を測定する第1のステップと、
前記位置測定部にてGPS電波を受信可能か否かを調べる第2のステップと、
前記第1のステップにて得られた前記自車両の現在位置が駐車場であるか否かを調べる第3のステップと、
前記第2のステップにて、前記位置測定部がGPS電波を受信できないと判断した場合、且つ、前記第3のステップにて、前記自車両の現在位置が駐車場であると判断した場合に、前記駐車場の出口における進行方向を提示する第4のステップと、
を備えた進行方向案内方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2006−84208(P2006−84208A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−266838(P2004−266838)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】