説明

ニトロンの製造

【課題】ニトロンの代替製造方法を提供する。
【解決手段】イミンをペルオキシ酸と反応させ、式(I)で表されるニトロンを製造する。


(式中、Rは、4〜30個の炭素原子を有する分枝したアルキル基であり、R、R、R及びRは、独立に、水素又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香族ニトロン化合物の製造方法並びに燃料及び油安定剤としてのニトロン化合物の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ニトロンは、種々の方法によって製造されてきた。例えば、米国特許第5,527,828号明細書には、アルキルヒドロキシルアミンとベンズアルデヒドとの縮合によって製造された芳香族ニトロンが開示されている。しかしながら、殆どのアルキルヒドロキシルアミンは市販されておらず、別の工程で合成しなくてはならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第5,527,828号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明によって取り組まれる課題は、ニトロンの代替製造方法を見出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、式(I):
【0006】
【化1】

【0007】
(式中、Rは、4〜30個の炭素原子を有する分枝したアルキル基であり、R、R、R及びRは、独立に、水素又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である)
のニトロンの製造方法であって、式(II):
【0008】
【化2】

【0009】
を有するイミンをペルオキシ酸によって処理することを含む方法を提供する。
【0010】
本発明は、更に、0.01〜5重量%の式(I)のニトロンを添加することによる、燃料又は潤滑油の安定化方法を提供する。
【0011】
本発明は、更に、式(I)(式中、Rが、第三級であり、9〜30個の炭素原子を有する)の新規な化合物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
他の方法で特定しない限り、パーセンテージは、重量パーセンテージ(「重量%」)であり、温度は℃である。「アルキル」基は、直鎖状、分枝状又は環式の配置で、1〜30個の炭素原子を有する飽和ヒドロカルビル基である。「ペルオキシ酸」は、ペルオキシカルボン酸基、C(O)OOHを有する有機化合物である。好ましくは、ペルオキシ酸は、芳香族ペルオキシ酸であり、更に好ましくは、ペルオキシ安息香酸又は置換された(例えば、アルキル、ニトロ、アルコキシ、ハロ)ペルオキシ安息香酸であり、最も好ましくはメタ−クロロペルオキシ安息香酸(「MCPBA」)である。「燃料」は、例えば、ガソリン、ケロセン、ディーゼル燃料、ジェット燃料、バイオディーゼル燃料、燃料油及びバンカーC重油(船舶用のナンバー6燃料油)を含む、内燃機関又は加熱炉内で燃焼される如何なる物質であってもよい。
【0013】
式(II)のイミンは、ペルオキシ酸による処理の前に製造し、単離することができ又はこのイミンは、生成させ、単離することなくペルオキシ酸によって処理することができる。このイミンは、典型的には、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒド及びアミンRNHから製造されるが、イミンの他の製造は当該技術分野で公知である。
【0014】
本発明の幾つかの実施形態に於いて、分枝したアルキル基Rは第三級アルキル基である。幾つかの実施形態に於いて、第三級アルキル基は、ローム・アンド・ハース社(Rohm and Haas Company);ペンシルベニア州フィラデルフィアから入手可能な、PRIMENE(商標)アミンの1種以上から誘導される。例えば、C16〜C22第三級アルキル第一級アミンの異性体混合物(PRIMENE JM−Tアミン);C〜C10第三級アルキル第一級アミンの異性体混合物(PRIMENE BC−9アミン);C10〜C15第三級アルキル第一級アミンの異性体混合物(PRIMENE 81−Rアミン)又はこれらの混合物である。幾つかの実施形態に於いて、このアミンはジアミンである(それぞれのアミノ基が第三級アルキル基に結合している)。このようなアミンの例は、ローム・アンド・ハース社;ペンシルベニア州フィラデルフィアから入手可能な、PRIMENE MDアミンである。これらの実施形態に於いて、好ましくは、PRIMENEアミンは、対応する置換されたベンズアルデヒドと縮合されて、イミン(II)を生成する。
【0015】
本発明の幾つかの実施形態に於いて、分枝したアルキル基Rは、6〜20個の炭素原子、又は8〜16個の炭素原子を有する環式又は多環式アミンから誘導される。幾つかの実施形態に於いて、Rは第三級アルキルである。適切な環式又は多環式アミンの例には、1−アミノアダマンタン及びPRIMENE MDアミンが含まれる。
【0016】
本発明の幾つかの実施形態に於いて、分枝したアルキル基Rは、少なくとも6個の炭素原子、又は少なくとも8個の炭素原子を有する。幾つかの実施形態に於いて、分枝したアルキル基Rは、第三級であり、8〜22個の炭素原子、又は8〜16個の炭素原子を有するが、少量の、即ち、1%よりも少ない、より大きいアルキル基が、何れの場合にも許容される。例えば、PRIMENEアミンには、少量のより大きいアルキル基が含有されている。
【0017】
本発明の幾つかの実施形態に於いて、R、R、R及びRは、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である。これらの実施形態の幾つかの態様に於いて、R及びRは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、R及びRは水素又はメチルであり、その代わりに、R及びRは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、R及びRは水素であり、その代わりに、R及びRはtert−ブチルであり、R及びRは水素又はメチルであり、その代わりに、R及びRはtert−ブチルであり、R及びRは水素である。特に好ましいニトロンは、式(III)を有する。
【0018】
【化3】

【0019】
本発明の幾つかの実施形態に於いて、ニトロンは、対応する置換されたベンズアルデヒド、例えば、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒドから、イミンの単離なしに製造される。これらの実施形態に於いて、ベンズアルデヒドとアミン、RNHを接触させ、そして好ましくは、蒸留又は脱水剤の使用によって水を除去する。次いで、ペルオキシ酸を、この得られるイミン溶液と組み合わせる。
【0020】
本発明の幾つかの実施形態に於いて、このイミンを、−30℃〜20℃の温度で、ペルオキシ酸と組み合わせる。幾つかの実施形態に於いて、この温度は、15℃以下、又は10℃以下、又は5℃以下である。幾つかの実施形態に於いて、この温度は、少なくとも−20℃、又は少なくとも−10℃である。好ましくは、イミン及びペルオキシ酸を組み合わせた後、この反応混合物を、この温度範囲内に、少なくとも30分間、又は少なくとも60分間、又は少なくとも2時間保持する。この時間の後、反応混合物の温度を、典型的には、少なくとも10℃、又は少なくとも15℃であって、30℃以下、又は25℃以下まで上昇させる。好ましくは、この反応混合物を、このより高い温度範囲内で、少なくとも1時間、又は少なくとも2時間、又は少なくとも4時間維持する。
【0021】
この反応のための溶媒は、イミン及びペルオキシ酸が可溶性であり、ペルオキ酸と顕著に反応しない、如何なる溶媒であってもよい。例えば、適切な溶媒には、塩化メチレン、酢酸エチル、酢酸メチル、t−ブタノール、ジエチルエーテル、エタノール及びクロロホルムが含まれる。酢酸エチルが好ましい。
【0022】
式(I)のニトロンが、安定剤として潤滑油又は燃料に添加される、本発明の実施形態に於いて、好ましくは、添加されるニトロンの量は、少なくとも0.001重量%、又は少なくとも0.01重量%、又は少なくとも0.05重量%、又は少なくとも0.1重量%、又は少なくとも0.2重量%である。好ましくは、このニトロンの量は、3重量%以下、又は2重量%以下、又は1重量%以下、又は0.5重量%以下である。式(I)のニトロンと組み合わせて使用することができる他の添加物には、ZDDP(ジチオジアルキルリン酸亜鉛)、オクチル化又はブチル化ジフェニルアミン及び立体的に混みあったフェノール類が含まれる。
【実施例】
【0023】
実施例1
イミンの単離を伴う、2,6−ジ−tert−ブチル−4−(N−tert−オクチル)ニトロニルフェノール(DBONP)の製造
【0024】
(a)2,6−ジ−tert−ブチル−4−((2,4,4−トリメチルペンタン−2−イルイミノ)メチル)フェノールの製造
TEFLON被覆した磁気攪拌機、温度計、窒素ガス流、添加漏斗並びに凝縮器及び受器を取り付けたディーン・スターク(Dean−Stark)装置を取り付けた、窒素充填した250mLの四つ口丸底フラスコに、9.8590g(0.042モル)の3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを添加し、続いて100mLのトルエンを、激しく撹拌しながら添加した。この溶液は透明ではなく、このアルデヒドは室温でトルエン中に溶解性ではなかった。この反応物の中に、添加漏斗を経て、5.8gのt−オクチルアミンを添加した。この反応フラスコを、加熱マントルによって60℃までゆっくり加熱し、温度を、THERM−O−WATCH(登録商標)コントローラー/モニターによって制御した。溶液は、透明な暗い赤色を帯びた褐色になった。薄層クロマトグラフィー(TLC)によって、この反応を60℃で2時間モニターした。次いで、温度を110℃まで上昇させて、トルエンとの共沸蒸留によって水を除去した。水とトルエンとの共沸混合物を、ディーン・スタークに取り付けた受器内に集めた。水の計算した量が除去された後、反応物を室温にまで冷却した。反応の完結は、赤外分光法(IR)分析により及びディーン・スターク受器内に集められた水の量によりモニターした。IR分析によって、波数1682cm−1(アルデヒドC=O)の消滅及び波数1621cm−1(イミンC=N)の出現が確認された。このイミンを、水吸引下でロータリーエバポレーターを使用してトルエンを蒸発させることによって、94.48%収率で得た。
【0025】
(b)2,6−ジ−tert−ブチル−4−(N−tert−オクチル)ニトロニルフェノール(DBONP)の製造
(a)からの13.7g(0.0396モル)の2,6−ジ−tert−ブチル−4−((2,4,4−トリメチルペンタン−2−イルイミノ)メチル)フェノールを、温度計、凝縮器及び圧力平衡アームを有する添加供給漏斗を取り付けた、500mLの三つ口丸底フラスコに添加した。100mLの塩化メチレンをこのフラスコに添加して、イミンを溶解させた。100mLの酢酸エチル中の、10.18gの精製したメタ−クロロペルオキシ安息香酸(市販のMCPBAは、典型的には、70〜77%純度である。不純物は、過酸よりも一層酸性であるm−クロロ安息香酸である。従って、MCPBAは、pH7.5のリン酸塩緩衝液で洗浄することによって精製し、減圧下で乾燥する)の溶液を、ビーカー内で製造し、供給漏斗内に移した。反応フラスコを、氷浴を使用して0℃まで冷却した。温度が0℃に達したとき、供給漏斗からのMCPBAの溶液を、反応フラスコ内に、45〜60分間かけてゆっくり供給し、その間、温度を0℃に維持した。この反応混合物は、色が最初は青みに変わり、最終的に緑色に変化した。この反応混合物を0℃で2時間保持し、次いで室温にまでゆっくり加温した。この反応混合物を1リットルの分液漏斗に移した。次いで、この混合物を、100mLの7%NaHCO溶液で2回洗浄し、続いて、それぞれ100mLの水で2回、洗浄した。次いでこの混合物を、100mLの飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、続いて100mLの水で2回洗浄した。次いで、この混合物を、NaSO又はMgSOを使用して一晩乾燥した。次いで、粗製ニトロンを、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮した。このニトロンを、シリカゲル(66Å)を使用するフラッシュクロマトグラフィーカラムを使用して精製し、生成物をヘキサン/酢酸エチル(「EtOAc」)(70:30)の混合物で溶離して、13.56gの黄色みを帯びた固体結晶を得た。この最終生成物をペンタンで再結晶して、12.1gの灰白色結晶性固体を得た。この融点は150〜155℃であった。
【0026】
実施例2
イミンの単離を伴わない(DBONP)の製造
TEFLON被覆した磁気攪拌機、温度計、窒素ガス流、添加漏斗並びに凝縮器及び受器を取り付けたディーン・スターク装置を取り付けた、窒素充填した250mLの四つ口丸底フラスコに、9.8590g(0.042モル)の3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを添加し、続いて100mLのトルエンを、激しく撹拌しながら添加した。この溶液は透明ではなく、このアルデヒドは室温でトルエン中に溶解性ではなかった。この反応物の中に、添加漏斗を経て、5.8gのt−オクチルアミンを添加した。この反応フラスコを、加熱マントルによって60℃までゆっくり加熱し、温度を、THERM−O−WATCH(登録商標)コントローラー/モニターによって制御した。溶液は、透明な暗い赤色を帯びた褐色になった。薄層クロマトグラフィー(TLC)によって、この反応を60℃で2時間モニターした。次いで、温度を110℃まで上昇させて、トルエンとの共沸蒸留によって水を除去した。水とトルエンとの共沸混合物を、ディーン・スターク装置に取り付けた受器内に集めた。水の計算した量が除去された後、反応物を室温にまで冷却した。反応の完結は、赤外分光法(IR)分析により及びディーン・スターク受器内に集められた水の量によりモニターした。IR分析によって、波数1682cm−1(アルデヒドC=O)の消滅及び波数1621cm−1(イミンC=N)の出現が確認された。ディーン・スターク装置、凝縮器及び受器を取り外した。
【0027】
圧力平衡アームを有する添加漏斗をこの反応フラスコに取り付けた。100mLの酢酸エチル中の、10.18gの精製したMCPBAの溶液を、ビーカー内で製造し、添加漏斗内に移した。反応フラスコを、氷浴を使用して0℃まで冷却した。温度が0℃に達したとき、供給漏斗からのMCPBAの溶液を、反応フラスコ内に、45〜60分間かけてゆっくり供給し、その間、温度を0℃に維持した。この反応混合物は、色が最初は乳青色に変わり、最終的に乳緑色に変化した。この反応混合物を0℃で2時間保持し、次いで室温にまでゆっくり加温した。この反応混合物は、室温で透明な緑色に変わった。この反応混合物を、室温で更に2〜8時間撹拌した。この反応混合物を1リットルの分液漏斗に移した。次いで、この混合物を、100mLの7%NaHCO溶液で2回洗浄し、続いて、100mLの水で2回洗浄した。次いでこの混合物を、100mLの飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、続いて100mLの水で2回洗浄した。次いで、この混合物を、NaSO又はMgSOで乾燥した。次いで、粗製ニトロンを、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮した。H NMRによるこの粗製ニトロンの分析では、如何なるオキサジリジン副生物も検出されなかった。このニトロンを、シリカゲル(66Å)を使用するフラッシュクロマトグラフィーカラムを使用して精製し、生成物をヘキサン/EtOAc(70:30)の混合物で溶離して、13.56gの黄色みを帯びた固体結晶を得た。この最終生成物をペンタンで再結晶して、12.1gの灰白色結晶性固体を得た。この融点は150〜155℃であった。
【0028】
酸化防止剤性(anti−oxidancy)特性を、ESR技術によって評価し、PBN(フェニルt−ブチルニトロン)と比較した。データは、tert−オクチルアミン及び3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒドから製造されたニトロン(実施例2)並びにtert−ブチルアミン及び3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒドから製造されたニトロン(実施例3)が、下記の表1に示されるように、PBNに比較してより良い効能を示したことを示した。
【0029】
【表1】

【0030】
上記のデータは、明らかに、前記の合成経路に従って、t−オクチルアミン及び3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒドから製造されたニトロンが、ヒドロキシルラジカルを捕捉する項目でPBNに比較してより良いことを示している。
【0031】
2種の追加のニトロンを、実施例2の手順を使用して、PRIMENE 81−Rアミン(実施例4)又はPRIMENE JM−Tアミン(実施例5)により製造した。これらのニトロンを、実施例2のもの及びPBNと共に、ベースオイル中で、ASTM手順E2009に従った酸化防止性について試験した。酸化開始温度(「OOT」)についての結果を、下記の表2に示す。
【0032】
【表2】

【0033】
実施例2、4及び5からのニトロンを、PBN及び酸化防止剤(モノ−、ジ−及びトリ−tert−ブチルフェノールの混合物)と共に、B−100バイオディーゼル燃料(100%バイオディーゼル燃料、ASTM D6751)中で、ヨーロッパEN14112試験手順に従って酸化防止性について試験した。110℃における誘導期間(時間(h))についての結果を、表3に示す。
【0034】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

(式中、Rは、4〜30個の炭素原子を有する分枝したアルキル基であり、R、R、R及びRは、独立に、水素又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である)
のニトロンの製造方法であって、式(II):
【化2】

を有するイミンをペルオキシ酸によって処理して、反応混合物を形成することを含む方法。
【請求項2】
Rが、第三級であり、かつ8〜22個の炭素原子を有し、R、R、R及びRが、独立に、水素又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、ペルオキシ酸が、ペルオキシ安息香酸又は置換されたペルオキシ安息香酸である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
Rがtert−オクチルであり、R及びRがtert−ブチルであり、R及びRが水素であり、ペルオキシ酸がメタ−クロロペルオキシ安息香酸である、請求項2記載の方法。
【請求項4】
反応混合物を、30℃より高い温度まで加熱しない、請求項3記載の方法。
【請求項5】
燃料又は潤滑油の安定化方法であって、0.001〜5重量%の式(I):
【化3】

(式中、Rは、4〜30個の炭素原子を有する分枝したアルキル基であり、R、R、R及びRは、独立に、水素又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である)
を有するニトロンを添加することを含む方法。
【請求項6】
Rが、第三級であり、かつ8〜22個の炭素原子を有する、請求項5記載の方法。
【請求項7】
Rがtert−オクチルであり、R、R、R及びRが、独立に、水素又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
式(I):
【化4】

(式中、Rは、9〜30個の炭素原子を有する第三級アルキル基であり、R、R、R及びRは、独立に、水素又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である)
の化合物。
【請求項9】
Rが9〜22個の炭素原子を有し、R、R、R及びRが、独立に、水素又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である、請求項8記載の化合物。
【請求項10】
及びRがtert−ブチルであり、かつR及びRが水素である、請求項9記載の化合物。

【公開番号】特開2009−149603(P2009−149603A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−266075(P2008−266075)
【出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(590002035)ローム アンド ハース カンパニー (524)
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
【Fターム(参考)】