説明

ネジ.バーツ類の画像検査方法。

【課題】ネジ.パーツ類の画像検査を行うには.その固体に照明をあて、固体の陰影をカメラで撮り画像化して検査する事であり、因ってネジ.パーツ類を保持する器具は、照明の光が固体に当る妨げにならない構造であり、方法でなければならない。
【解決手段】リング形円盤の外周部にネジ.パーツ類が入る溝を設ける。円盤の片面に、溝を中心にリブ構造を設けた逃がし溝を設け、ネジ.パーツ類が入る溝の部分を薄くする。リブ構造にすることにより、円盤全体の強度を保ちながら極度に薄くする事が可能になり、熱処理時の歪みも防ぐことが出来る。又、凸起支柱付円盤保持金具2に、リング形円盤1を組み合わせる事により、円盤の溝に首吊り状に入ったネジ.パーツ類のほぼ全形に照明の光を当てる事が可能となり、その固体の陰影をカメラで撮り画像化して形状判別、寸法測定、等を検査出来る事を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は.ネジ及びパーツ類の円盤による画像検査であり.その円盤の形状及び円盤を取り付け保持する.取り付け金具の形状に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来円盤の形状は.一般的に平らな円い盤でありその外周部に.ネジ.パーツ類が入る丸溝ないしはV溝を設け.ネジ.パーツ類が首吊り状に溝に入るようにしている.円盤中心に穴を開けその穴を回転軸に取り付け.カメラの前で移動させ画像化して見るのであるが.カメラで撮るには.ネジ.パーツ類の固体に照明を当て.その陰影を撮る事である。ネジ.パーツ類の内側に照明.外側にカメラを設置する.しかし内側の照明器具は.円盤より上に出す事が出来ないため.ネジ.パーツ類の頭部側に照明を当てることは出来ない。又.円盤自体の厚みがあるので.その厚みの分.首下側も.照明を当てる事が出来ない。故に.1台の照明器具で.ネジ.パーツ類の全形に照明をあて.その陰影をカメラで撮り.画像化することは.無理であった。
【発明の概要】

【本発明が解決しようとする課題】
【0003】
ネジ.パーツ類の検査の目的は.頭部から足下部の末端まで.全形をカメラで撮り画像化して.形状判別.寸法測定等の検査をすることである。しかし従来の方式では.次のような欠点があった。
ネジ.パーツ類を保持する円盤はある程度の厚みが必要である.しかしその厚みの分.照明が遮られ陰になる首元の部分は.カメラで撮ることができず画像化する事が出来ない。因って円盤は.薄いほど良い.しかし一般的に薄くすると強度が落ちること.及び熱処理時に.円盤自体に歪みが出る為に.余り薄くする事が出来ない。又.円盤を取り付ける金具も.ネジ.パーツ類の頭部から足下部までの全形に照明が当る形状でなければならない。しかし現在用いられている.円盤の中心に開いてる穴を利用して.回転軸に取り付ける方法では.円盤より上に照明器具を出す事が出来ないため.円盤溝に首吊り状に入っているネジ.パーツ類の頭部側に照明を当てる事が出来ない.因って1台の照明器具でネジ.パーツ類の全形に照明を当て.カメラで撮り画像化する事は非常に無理であった。
本発明は.以上のような.問題をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
円盤の形状を.リング形とする.リング形状の円盤外周部に.ネジ.パーツ類の軸径に合わせた丸溝ないしは.V溝を設け.ネジ.パーツ類が首吊り状に入るようにする。溝を中心に.溝径より広い逃がし溝を.円盤の片面側に設ける.逃がし溝どうしは繋がらないように.間にリブを設ける。
又.リング形状の円盤を取り付ける金具は.円盤形とする.その円盤片面側に.凸起形状の支柱を2箇所以上設ける。凸起形支柱部にリング形円盤を固定する。
【発明の効果】
【0005】
ネジ.パーツ類は円盤溝に首吊りの状態で入るのだが.溝部分を薄くする事により円盤の厚み分照明が.陰になってしまう部分を少なくする事が出来る。極めて首元近くからカメラで撮り.画像化して見る事が出来るようになる。又.円盤取り付け金具の.片面側複数箇所を凸起支柱状にする事により.円盤と取り付け金具の間を空ける事が出来るようになり.ネジ.パーツ類の頭部側の部分にも照明を当てる事が出来る.これにより首下のごく一部を除き頭部から足下部まで.ほぼ全形に照明を当て.その陰影をカメラで撮り.画像化して形状.寸法等を測定検査する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明のリング形円盤の平面図である。
【図2】本発明のリング形円盤の側面図である。
【図3】本発明のリング形円盤の立体図である
【図4】本発明のリング形円盤の保持金具の平面図である。
【図5】本発明のリング形円盤の保持金具の断面図である。
【図6】本発明のリング形円盤保持金具の立体図である。
【図7】本発明のリング形円盤と保持金具の組み立て立体図である。
【図8】本発明のリング形円盤と保持金具の組み立て断面図である。
【図9】リング円盤.ネジ挿入.参考平面図
【図10】リング円盤.ネジ挿入.参考側面図
【図11】照明器具.カメラ配置参考平面図
【図12】照明器具.カメラ配置参考断面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下.本発明を実施するための形態について説明する。
リング状円盤(1)の外周部に.ネジ.パーツ類の軸径にあわせた.丸溝ないしはV溝を設ける。
この溝を中心に溝巾より広い逃がし溝を円盤片面側に設ける。逃がし溝と.隣に入れる逃がし溝の間はリブとして残るように間隔をあける.逃がし溝は.ネジ.パーツ類が入る丸ないしはV溝の部分を薄くするために入れる。そしてリブ構造にする事により.円盤の強度を得る事ができ.また.熱処理後の歪みを防ぐことが出来るので.より一層.溝の部分を薄く造ることが出来る。
又.円盤を取り付け.固定する取り付け金具(2)は.円盤状の形で片面側に.円盤を取り付けるための凸起状の支柱を2箇所以上設ける.その支柱部に.円盤(1)を.逃がし溝が入った面を下にして取り付ける。円盤取り付金具(2)は.中央部に穴をあけ.その穴を使って回転軸に取り付けることが出来るようにしておく。
これによって.円盤溝に.首吊り状で入ったネジ.パーツ類は.頭部は全形を.それ以下の部分は首元の一部を除いて.ほぼ全形に照明の光が当るので.その陰影をカメラで写し撮ることができ.画像化して形状の判別.寸法の測定検査する事が出来る。
【符号の説明】
【0008】
1 外周部にネジ.パーツ類が入る溝を設けたリング形円盤。
2 複数の凸起支柱を設けた円盤保持金具。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング形状の円盤外周部にネジ.パーツ類の入る丸溝ないしはV溝を設け.その円盤の片面にリブ構造を設けた逃がし溝をつくり.ネジ.バーツ類が入る溝の部分を薄くしたリング形円盤(1)。
【請求項2】
リング形円盤を取り付けるために凸起支柱を複数設けた円盤形の保持金具(2)。
【請求項3】
リング形円盤(1)を凸起支柱を設けた保持金具(2)に.組み付けて固定したリング形円盤組み込み金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−167806(P2012−167806A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−45672(P2011−45672)
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【出願人】(511055577)
【Fターム(参考)】