ネットワークカメラの構成方法
【課題】ネットワークカメラの構成プロセスを改良する。
【解決手段】複数のカメラからなるネットワークを構成する方法において、各ネットワークカメラの使用可能なストレージタイプに関する情報を、複数のネットワークカメラに要求し、ネットワークカメラから応答を受け取り、この応答は、ネットワークカメラに使用可能なストレージタイプに関する情報を含み、記憶手段に画像を自動的に記録できるネットワークカメラの、それぞれに使用するストレージタイプを決定する。このストレージタイプの決定は、これらのネットワークカメラから受け取られた使用可能なストレージタイプに関する情報に基づき実行され、そして、ストレージタイプが決定されたカメラのそれぞれに記憶指示を送り、この記憶指示は、特定のタイプのストレージ手段にて撮影された画像を記憶するようにカメラに指示する。
【解決手段】複数のカメラからなるネットワークを構成する方法において、各ネットワークカメラの使用可能なストレージタイプに関する情報を、複数のネットワークカメラに要求し、ネットワークカメラから応答を受け取り、この応答は、ネットワークカメラに使用可能なストレージタイプに関する情報を含み、記憶手段に画像を自動的に記録できるネットワークカメラの、それぞれに使用するストレージタイプを決定する。このストレージタイプの決定は、これらのネットワークカメラから受け取られた使用可能なストレージタイプに関する情報に基づき実行され、そして、ストレージタイプが決定されたカメラのそれぞれに記憶指示を送り、この記憶指示は、特定のタイプのストレージ手段にて撮影された画像を記憶するようにカメラに指示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はネットワーク化されたカメラからなるシステムに関し、特に複数のネットワークカメラを含むシステムを構成する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
監督監視システムは、ますます多くのデジタルネットワークカメラを備えるようになってきている。このようなシステムを構成するにあたっては、カメラを取り付ける間、通常、デジタルビデオ管理システムが使用される。このデジタルビデオ管理システムは、監督／監視システムにおいて、多くの場合、ビデオデータを含む全てのデータの、検査、記録、処理等を行なう重要な部分である。これは、数百台のカメラを備える大きな監視または監督システムにおいては、特に当てはまるが、ローカルな記録を行う小さいシステムであっても、中央監督コンピュータまたはサーバーが少なくとも1台は常時使用される。このコンピュータまたはサーバーの設置目的は、データ処理に加え、可能な限り多くのデータを記録することである。コンピュータやサーバーは、ストリーミング画像データを要求し受け取るために、あるいは、場合によっては受け取るためにのみ配置される。
【０００３】
これらのタイプのシステムの構成には、各カメラへアクセスし、監督センターのアドレスにカメラのストリーミングアドレスを設定することが含まれる。あるいは、カメラは、リモート監督監視センター、またはリモートビデオ管理記憶センターに接続され、センター側では画像を表示し、かつ評価するためにビデオデータにアクセスすることができる。
【０００４】
多くのこれらのタイプの監督監視システムにおける問題の一つは、設置が複雑であり、また多くのハードウエアをオンサイトで設置する必要があることである。これらの問題は、サービスプロバイダー、ホスト、オフサイトのビデオを利用することで、すなわち、カメラがそれぞれ、サービスプロバイダーによって制御されるリモートサーバーに自動的に接続されることで、そのサイトを監視する個人または団体が、サービスプロバイダーのサーバーを介してアクセスし、カメラからの映像、警告等を提供されるというサービスを用いることによって解決される。しかし、このようなサービスプロバイダー、監視の責任を負うべき個人／団体を採用するには、品質の観点と個人的な誠実さの観点との両面から、サービスプロバイダーを信用するための準備が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の一つの目的は、ネットワークカメラの構成プロセスを改良することである。
【０００６】
この目的は、請求項1の方法によって達成される。本発明の更なる実施形態は従属項において提示される。
【０００７】
より具体的には、本発明の一つの実施形態によれば、複数のネットワークカメラを構成する方法は、
複数のネットワークカメラに要求を送り、前記要求とは、それぞれのネットワークカメラに使用可能なストレージのタイプに関する情報を要求することであり、
ネットワークカメラに使用可能なストレージのタイプに関する情報を、ネットワークカメラからを受け取り、
記憶手段に画像を自動的に記憶できるネットワークカメラの、それぞれに使用するストレージのタイプを、ネットワークカメラから受け取る使用可能なストレージのタイプに係る情報に基づいて決定し、そして
ストレージのタイプが決定したカメラのそれぞれに、特定のタイプの記憶手段に、撮影された画像を保管するようにカメラに指示を送ることを含む。
【０００８】
カメラに対し、具体的には複数のカメラに対し、記憶能力の情報を要求する一つの利点は、これらのカメラを備える監視システムの構成を容易にすることである。更なる利点は、カメラに、カメラ自体で記憶を管理するように指示することであり、これは、監視システムに中央制御／管理ユニットがなくても実行が可能になり、その結果、監視システムが簡略化される。
【０００９】
一つの実施形態において、応答を受け取る前記動作は、記憶手段に画像を自動的に記憶できるカメラのそれぞれから応答を受け取ることを含む。
【００１０】
更なる実施形態においては、システムにおいて検出されたネットワークカメラのそれぞれに、あらかじめ別々の要求を送ってもよい。すでに実行された検出プロセスを用いることによって、ユーザーが個々のカメラを識別する必要がないという点で、ネットワークの構成が更に容易になる。ユーザーは、システムに含まれるカメラの台数を知る必要がない。
【００１１】
更なる実施形態においては、ネットワーク全体に要求を一斉に送信しても良い。
【００１２】
別の実施形態において、受け取られた応答は、ストレージのタイプに関する情報を含み、前記ストレージタイプは、少なくともメモリーカードおよびネットワーク記憶装置（ｎｅｔｗｏｒｋｅｄ ｓｔｏｒａｇｅ ｄｅｖｉｃｅ、以後NSDと記す）を含むストレージタイプのグループから選択してもよい。
【００１３】
ネットワークカメラからの応答で識別されたストレージタイプにメモリーカードおよびNSDを含むことによって、信頼性および／または能力の点から、監視システムへのスキームの記憶を最適化する。
【００１４】
更なる実施形態において、ストレージタイプに関する情報は、データを記録する目的で、カメラを通常通りにNDSに接続することが可能かどうか、またはカメラが現在特定のNSDに接続しているかどうかを表示しても良い。
【００１５】
更に別の実施形態において、使用するストレージタイプを決定する際に、ネットワークカメラからの応答において、ネットワークカメラのメモリーカードが記録可能な状態にあると表示されるならば、このネットワークカメラにおけるメモリーカードの使用を決定しても良い。
【００１６】
別の実施形態において、使用するストレージタイプを決定する際に、ネットワークカメラからの応答において、NSDタイプの装置は記憶可能な状態であり、かつこの応答にメモリーカードは記憶可能な状態であるものとして含まれていないと表示されるならば、このネットワークカメラにおいてはネットワーク記憶装置すなわちNSDを使用しても良い。
【００１７】
更なる実施形態において、前記記憶指示は、更に、NSDへのネットワークアドレスを含んでも良い。
【００１８】
一つの実施形態において、使用するストレージタイプを決定する際に、画像を自動的に記憶できる記録手段としての全てのネットワークカメラにおいて、これらのネットワークカメラのいずれか一つからの応答に、NSDタイプの装置が記憶可能な状態であり、かつ、メモリーカードが記録記憶可能な状態にないと表示されるならば、記録手段としてネットワーク記憶装置すなわちNSDが使用されることを決定しても良い。
【００１９】
本発明の更なる応用の範囲は、下記に述べる詳細な説明から明らかとなる。しかし、詳細な説明および具体的な実施例は、本発明の好適な実施形態を示すが、説明する目的でのみ提供されたものであることを理解されたい。本発明の特許請求の範囲内における種々の変更および修正は、当業者にとって、この詳細な説明により明らかとなるであろう。このような装置および方法は変化するものであり、したがって、本発明は、記述された装置の特定の構成要素または記述された方法のステップに限定されないことを理解されたい。ここで用いられる用語は特定の実施形態をのみ説明する目的のものであり、制限を意図しないこともまた理解されたい。明細書および特許請求の範囲で使用されているように、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、文脈が明らかに他の状態を示していない限り、一つまたはそれ以上の要素であることを意味していることに注意されたい。したがって、例えば、「a sensor」または「the sensor」への言及は幾つかのセンサ等を含んでもよい。更に、単語「comprising」は他の要素またはステップを除外するものではない。
【００２０】
本発明の他の特徴および利点は、添付図面を参照して、現在の好適な実施形態に関し、以下に述べる詳細な説明により明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】本発明を実施する際に使用されるシステム全体の概略ブロック図である。
【図２】カメラの構成が実施されていない場合の、図1のシステムおよび可能な配置の概略ブロック図である。
【図３】本発明の一つの実施形態による方法のフローチャートである。
【図４】本発明の代替の実施形態による方法のフローチャートである。
【図５】本発明の一つの実施形態による構成の少なくとも一部の期間におけるクライアントとカメラの間の通信を示すタイミングダイアグラムである。
【００２２】
更に、図面において、同じ参照符号が、幾つかの図面を通して同一または対応する部分を指定している。
【発明を実施するための形態】
【００２３】
本発明は、監督および／または監視に関するものであり、システム10は、動画像を撮影
するためのネットワークカメラ12から20と、例えば、ネットワーク記憶装置22すなわちNSD、カメラ12から14のスロットに取り付けられたメモリーカード24等の少なくとも幾つかの局所的に配置された記憶手段とを備える。図1および図2参照。NSD22は、例えば、ネットワーク接続ストレージすなわちNAS、ファイルサーバー、例えば、ディレクトリーとして規定された記憶領域をネットワーク装置と共有するコンピュータ等、如何なるタイプのネットワーク記憶装置でもよい。
【００２４】
ネットワークカメラ12から20は、例えば、ローカルエリアネットワークすなわちLAN等のローカルコンピュータネットワーク26において、動画像、静止画像、監視に関するメタデータを取得可能なネットワークカメラである。システムは図1および2に示すシステムより小さくても大きくてもよく、ネットワークカメラのタイプの如何なる組み合わせを含んでもよい。例えば、システムは、撮影した画像および／またはビデオを記録するために、メモリーカードを挿入するメモリーカード用のスロットを備えるネットワークカメラ12 から14、撮影した画像および／またはビデオをNSDに記憶するために配置されたネットワークカメラ16から18、および／または一体型メモリーカードまたはNSDに撮影した画像および／またはビデオを記録しないカメラ20を備える。カメラは静止画像と動画像の両方を、または動画像のみを撮影するように配置されてもよいが、説明の継続を容易にするために、動画像に対してのみ、取得されたデータの範囲を狭めることなく、以下、カメラを取得ビデオと称す。
【００２５】
メモリーカードを備えるカメラ12から14もまた、NSDにビデオを記憶でき、また特定のアドレスにビデオを流すこともできる。メモリーカードは、例えば、セキュアデジタルカードすなわちSDカード、コンパクトフラッシュカードすなわちCFカード、メモリースティック、USBフラッシュドライブ、USBメモリースティック、USBハードドライブの任意の変形等、容易に交換可能であれば如何なるものでもよい。
【００２６】
NSDに捕捉されたビデオを記憶するために配置されるカメラ16から18は、メモリーカード用のカードスロットは持つが、挿入されるメモリーカードを持たないカメラ、または、このようなカードスロットを全く持たないカメラでもよい。これらの2つの構成のいずれにおいても、カメラ16から18はビデオを流すことができる。
【００２７】
一つの実施形態によれば、カメラ20は一つまたは複数のアドレスにビデオを流すことのできるタイプのカメラである。この実施形態によれば、このカメラはNSDにビデオデータの書き込みはできず、ビデオを記憶するためのメモリーカードを挿入するためのメモリーカードスロットを持たない。
【００２８】
更に、一つの実施形態によれば、クライアントコンピュータ28は、少なくとも構成フェーズの間と、ローカル記憶装置22、24に記憶されたビデオが、任意の他の方法で、表示、ダウンロード、または処理されるとき、ネットワーク26に接続される。図１参照。図2に示すように、監督監視システムは、システムのカメラまたはNSDに接続されたクライアントのコンピュータがなくてもアクティブであり、実行される。
【００２９】
システムの設置およびカメラの構成を容易にするために、クライアントのコンピュータを、カメラおよびNSDがすでに接続されているネットワークに接続してもよい。本発明の実施形態によれば、クライアント側コンピュータは、ネットワーク接続後、図３に示す構成プロセス300を実行する。このプロセスは、ネットワークの検出プロセスを実行し、ネットワークに接続されたカメラ12〜20を識別する識別子を受け取るクライアントのコンピュータから開始する（ステップ302）。その後、ストレージタイプ情報要求は、検出されたカメラに送られる（ステップ304）。ストレージタイプに関する情報の要求に応えて、少なくとも、カメラに位置するメモリーカードまたはNSDに情報を記録可能なカメラから応答を受け取る（ステップ306）。この応答には、例えば、データネットワークアドレス、IPアドレス、MACアドレス、シリアルナンバー等の送信装置の識別を可能にする情報が含まれる。更に、この応答には、例えば、カメラは録画用のメモリーカードを持つか否か、また、カメラはNSDに記録できるか否か等、カメラの撮影能力を表示する情報が含まれる。カメラは単一の記憶能力で応答できるが、そのカメラが、挿入されるメモリーカードを持ち、かつNSDに記憶できるならば、カメラは、両方の能力を表示して応答する。カメラは、記憶能力を考慮して、他のタイプの応答にも対応できる。
【００３０】
記憶能力に関する情報が、この能力を有するカメラから受け取られると、それぞれのカメラの情報を処理する（ステップ308）。それぞれのカメラに関する情報を処理するこのプロセスには、現在処理されているカメラからの応答に、そのカメラがそれ自体に設置されたメモリーカードに記憶可能であると表示されているか否かの検査が含まれる（ステップ310）。このような記憶が可能ならば、次に、前記メモリーカードに記憶するようにカメラに指示を送る（ステップ312）。その後、プロセスは、次に応答するカメラの情報の処理を続ける（ステップ318および308）。
【００３１】
現在処理されているカメラからの応答に、カメラはそれ自体に設置されたメモリーカードに記憶できるとの表示がなされないと（ステップ310）、次に、プロセスは、ステップ314に進み、ステップ314で、カメラからの応答に、カメラはNSDにビデオを記憶できると表示されているか否かを検査する（ステップ314）。カメラはNSDに記憶できるが、メモリーカードに記憶できないことが応答に表示されると、ローカルNSDにビデオを記憶するようにカメラに指示を送る（ステップ316）。これらの指示はNSDへのアドレスを含む。しかし、カメラからの情報に、カメラがすでにビデオを記憶するためにNSDに接続していることが表示されていることもあり、このような場合には、カメラにそのNSDの使用を継続する旨指示する。その後、プロセスは、次に応答するカメラの情報の処理を行うことで継続する（ステップ318および308）。
【００３２】
ステップ314の検査においてNSDに記憶する能力が得られない旨が表示されると、プロセスは、如何なる指示も送らずに、次に応答するカメラの情報の処理を継続する（ステップ318および308）。
【００３３】
応答するカメラがすべて処理されると、プロセスは、どの記憶手段にも記憶指示がなされていないカメラがライブビューに有効である旨をレジスタに表示する。その後、構成プロセスは終了する（ステップ322）。
【００３４】
本発明の他の実施形態によれば、クライアントのコンピュータは、図4に示す構成プロセス400を実行する。このプロセスは、ネットワークの検出プロセスを実行し、ネットワークに接続されたカメラ12から20を識別する識別子を受け取るクライアントのコンピュータから開始する（ステップ402）。その後、ストレージタイプ情報要求は、検出されたカメラに送られる（ステップ404）。ストレージタイプ情報要求に応えて、カメラに具備されたメモリーカードまたはNSDに、少なくとも情報を記録できるカメラから応答を受け取る（ステップ406）。この応答には、例えばデータネットワークアドレス、IPアドレス、MACアドレス、シリアルナンバー等の送信装置の識別を可能にする情報が含まれる。更に、この応答には、例えば、カメラが、記録記憶するために挿入されるメモリーカードを持つか否か、また、カメラがNSDに記憶できるか否か等、カメラの撮影能力を表示する情報が含まれる。カメラは単一の記憶能力で応答できるが、そのカメラが、挿入されるメモリーカードを持ち、かつNSDに記憶できるならば、カメラは、両方の能力を表示して応答する。カメラは、記憶能力を考慮して、追加のタイプの応答を提供できる。
【００３５】
その後、応答するカメラの全てが、カメラのメモリーカードに画像データを記憶可能であると、すなわちカメラはメモリーカードスロットを有するだけでなく、そのカメラに接続されたメモリーカードがあると表示するか否かを検出するために、全ての応答の検査が実行される（ステップ408）。応答するカメラの全てがメモリーカードに記憶可能ならば、これらの応答するカメラの全てに、メモリーカードに記憶するように構成するための指示を送り、次にプロセスは、下記に示すステップ416に続く。
【００３６】
応答するカメラのいずれか一つに、メモリーカードに記憶できる旨表示されないならば、プロセスはステップ412に進み、ステップ412で、応答するカメラの全てがNSDに記憶できるかどうかを検査する。応答するカメラの全てがNSDに記憶可能であれば、指示メッセージを応答するカメラの全てに送る。この指示メッセージは、受け手にローカルNSDにビデオを記憶するように指示する。メッセージは、特定のNSDへのアドレス、またはカメラで使用するためにすでに登録されたNSDを使用する旨の指示を含む。指示を送って後、プロセスはステップ416に進む。
【００３７】
しかし、応答するカメラのいずれかに、NSDに記憶できないカメラがあると、プロセスは、メモリーカードまたはNSDに記憶指示がなされていないカメラがライブビューに有効である旨の表示を続ける（ステップ416）。その後、プロセスは終了する（ステップ418）。あるいは、ステップ412における検査がNSDに記憶できないカメラがあることを表示すると、プロセスは、図3のステップ308から318に従って、応答するカメラのそれぞれを処理し、次にステップ416に戻る。
【００３８】
図5に、本発明の一つの実施形態によるクライアント26とカメラ12から20の間の信号を示す。図3および図4の各プロセスの説明に関連して説明したように、クライアントは検出を実行すると、次に記憶能力情報要求メッセージ502から510を各カメラに送る。図1および2に関して説明したシステムによれば、応答メッセージは次のようになる。カメラ12は、カメラに配置したメモリーカード（MC）および／またはローカルNSDに記憶できるという表示を含む能力メッセージ512の方式で応答を送る。カメラ14もまた、メモリーカードを有し、したがってカメラ14からの能力メッセージ514には、カメラ12はカメラに配置したメモリーカード（MC）および／またはローカルNSDに記憶できるという表示が含まれる。カメラ16は、挿入するメモリーカードのないメモリーカードスロットを持つが、メモリーカードは持たない。しかし、カメラ16はNSDに記憶する能力がある。したがって、カメラ16は、NSDに記憶できるということのみを表示する能力メッセージ516を送る。カメラ18は、ビデオを記憶するためにNSDに従前通り接続しており、したがって、NSDに記憶でき、かつNSD(IU)、すなわちカメラによってすでに使用されているNSDに記憶するように現在構成されている旨を表示する能力メッセージ518と共に応答する。現在使用されているNSDは、ネットワークアドレス、シリアルナンバー、またはその他の適切な識別手段を用いることによって能力メッセージ518において識別される。カメラ20はメモリーカードまたはNSDに記憶することができない。したがってカメラ20は如何なる記憶手段にも記憶することができない旨を表示する能力メッセージ520を送ることによって応答する。カメラ20は、能力情報要求メッセージ510を認める手段および／または能力に欠け、したがって応答することができないタイプですらあってもよい。この場合、クライアントは、応答しないカメラをストリーミングはできるがNSDまたはカメラのメモリーカードに記憶できないカメラであると解釈するように構成される。
【００３９】
クライアントは、その後、受領した応答522を、例えば、上述したプロセスの一つの手段によって処理し、少なくとも、NSDまたはカメラのメモリーカードに記憶できるカメラへの指示を生成する。例えば、クライアントは、メモリーカードにビデオを記憶するようにカメラ12に命じる指示524と、メモリーカードにビデオを記憶するようにカメラ14に命じる指示526と、アドレスAを持つNSDにビデオを記憶するようにカメラ16に命じる指示528と、カメラ18によってすでに使用されているNSDにビデオを記憶するようにカメラ18に命じる指示530とを送ることができる。
【技術分野】
【０００１】
本発明はネットワーク化されたカメラからなるシステムに関し、特に複数のネットワークカメラを含むシステムを構成する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
監督監視システムは、ますます多くのデジタルネットワークカメラを備えるようになってきている。このようなシステムを構成するにあたっては、カメラを取り付ける間、通常、デジタルビデオ管理システムが使用される。このデジタルビデオ管理システムは、監督／監視システムにおいて、多くの場合、ビデオデータを含む全てのデータの、検査、記録、処理等を行なう重要な部分である。これは、数百台のカメラを備える大きな監視または監督システムにおいては、特に当てはまるが、ローカルな記録を行う小さいシステムであっても、中央監督コンピュータまたはサーバーが少なくとも1台は常時使用される。このコンピュータまたはサーバーの設置目的は、データ処理に加え、可能な限り多くのデータを記録することである。コンピュータやサーバーは、ストリーミング画像データを要求し受け取るために、あるいは、場合によっては受け取るためにのみ配置される。
【０００３】
これらのタイプのシステムの構成には、各カメラへアクセスし、監督センターのアドレスにカメラのストリーミングアドレスを設定することが含まれる。あるいは、カメラは、リモート監督監視センター、またはリモートビデオ管理記憶センターに接続され、センター側では画像を表示し、かつ評価するためにビデオデータにアクセスすることができる。
【０００４】
多くのこれらのタイプの監督監視システムにおける問題の一つは、設置が複雑であり、また多くのハードウエアをオンサイトで設置する必要があることである。これらの問題は、サービスプロバイダー、ホスト、オフサイトのビデオを利用することで、すなわち、カメラがそれぞれ、サービスプロバイダーによって制御されるリモートサーバーに自動的に接続されることで、そのサイトを監視する個人または団体が、サービスプロバイダーのサーバーを介してアクセスし、カメラからの映像、警告等を提供されるというサービスを用いることによって解決される。しかし、このようなサービスプロバイダー、監視の責任を負うべき個人／団体を採用するには、品質の観点と個人的な誠実さの観点との両面から、サービスプロバイダーを信用するための準備が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の一つの目的は、ネットワークカメラの構成プロセスを改良することである。
【０００６】
この目的は、請求項1の方法によって達成される。本発明の更なる実施形態は従属項において提示される。
【０００７】
より具体的には、本発明の一つの実施形態によれば、複数のネットワークカメラを構成する方法は、
複数のネットワークカメラに要求を送り、前記要求とは、それぞれのネットワークカメラに使用可能なストレージのタイプに関する情報を要求することであり、
ネットワークカメラに使用可能なストレージのタイプに関する情報を、ネットワークカメラからを受け取り、
記憶手段に画像を自動的に記憶できるネットワークカメラの、それぞれに使用するストレージのタイプを、ネットワークカメラから受け取る使用可能なストレージのタイプに係る情報に基づいて決定し、そして
ストレージのタイプが決定したカメラのそれぞれに、特定のタイプの記憶手段に、撮影された画像を保管するようにカメラに指示を送ることを含む。
【０００８】
カメラに対し、具体的には複数のカメラに対し、記憶能力の情報を要求する一つの利点は、これらのカメラを備える監視システムの構成を容易にすることである。更なる利点は、カメラに、カメラ自体で記憶を管理するように指示することであり、これは、監視システムに中央制御／管理ユニットがなくても実行が可能になり、その結果、監視システムが簡略化される。
【０００９】
一つの実施形態において、応答を受け取る前記動作は、記憶手段に画像を自動的に記憶できるカメラのそれぞれから応答を受け取ることを含む。
【００１０】
更なる実施形態においては、システムにおいて検出されたネットワークカメラのそれぞれに、あらかじめ別々の要求を送ってもよい。すでに実行された検出プロセスを用いることによって、ユーザーが個々のカメラを識別する必要がないという点で、ネットワークの構成が更に容易になる。ユーザーは、システムに含まれるカメラの台数を知る必要がない。
【００１１】
更なる実施形態においては、ネットワーク全体に要求を一斉に送信しても良い。
【００１２】
別の実施形態において、受け取られた応答は、ストレージのタイプに関する情報を含み、前記ストレージタイプは、少なくともメモリーカードおよびネットワーク記憶装置（ｎｅｔｗｏｒｋｅｄ ｓｔｏｒａｇｅ ｄｅｖｉｃｅ、以後NSDと記す）を含むストレージタイプのグループから選択してもよい。
【００１３】
ネットワークカメラからの応答で識別されたストレージタイプにメモリーカードおよびNSDを含むことによって、信頼性および／または能力の点から、監視システムへのスキームの記憶を最適化する。
【００１４】
更なる実施形態において、ストレージタイプに関する情報は、データを記録する目的で、カメラを通常通りにNDSに接続することが可能かどうか、またはカメラが現在特定のNSDに接続しているかどうかを表示しても良い。
【００１５】
更に別の実施形態において、使用するストレージタイプを決定する際に、ネットワークカメラからの応答において、ネットワークカメラのメモリーカードが記録可能な状態にあると表示されるならば、このネットワークカメラにおけるメモリーカードの使用を決定しても良い。
【００１６】
別の実施形態において、使用するストレージタイプを決定する際に、ネットワークカメラからの応答において、NSDタイプの装置は記憶可能な状態であり、かつこの応答にメモリーカードは記憶可能な状態であるものとして含まれていないと表示されるならば、このネットワークカメラにおいてはネットワーク記憶装置すなわちNSDを使用しても良い。
【００１７】
更なる実施形態において、前記記憶指示は、更に、NSDへのネットワークアドレスを含んでも良い。
【００１８】
一つの実施形態において、使用するストレージタイプを決定する際に、画像を自動的に記憶できる記録手段としての全てのネットワークカメラにおいて、これらのネットワークカメラのいずれか一つからの応答に、NSDタイプの装置が記憶可能な状態であり、かつ、メモリーカードが記録記憶可能な状態にないと表示されるならば、記録手段としてネットワーク記憶装置すなわちNSDが使用されることを決定しても良い。
【００１９】
本発明の更なる応用の範囲は、下記に述べる詳細な説明から明らかとなる。しかし、詳細な説明および具体的な実施例は、本発明の好適な実施形態を示すが、説明する目的でのみ提供されたものであることを理解されたい。本発明の特許請求の範囲内における種々の変更および修正は、当業者にとって、この詳細な説明により明らかとなるであろう。このような装置および方法は変化するものであり、したがって、本発明は、記述された装置の特定の構成要素または記述された方法のステップに限定されないことを理解されたい。ここで用いられる用語は特定の実施形態をのみ説明する目的のものであり、制限を意図しないこともまた理解されたい。明細書および特許請求の範囲で使用されているように、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、文脈が明らかに他の状態を示していない限り、一つまたはそれ以上の要素であることを意味していることに注意されたい。したがって、例えば、「a sensor」または「the sensor」への言及は幾つかのセンサ等を含んでもよい。更に、単語「comprising」は他の要素またはステップを除外するものではない。
【００２０】
本発明の他の特徴および利点は、添付図面を参照して、現在の好適な実施形態に関し、以下に述べる詳細な説明により明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】本発明を実施する際に使用されるシステム全体の概略ブロック図である。
【図２】カメラの構成が実施されていない場合の、図1のシステムおよび可能な配置の概略ブロック図である。
【図３】本発明の一つの実施形態による方法のフローチャートである。
【図４】本発明の代替の実施形態による方法のフローチャートである。
【図５】本発明の一つの実施形態による構成の少なくとも一部の期間におけるクライアントとカメラの間の通信を示すタイミングダイアグラムである。
【００２２】
更に、図面において、同じ参照符号が、幾つかの図面を通して同一または対応する部分を指定している。
【発明を実施するための形態】
【００２３】
本発明は、監督および／または監視に関するものであり、システム10は、動画像を撮影
するためのネットワークカメラ12から20と、例えば、ネットワーク記憶装置22すなわちNSD、カメラ12から14のスロットに取り付けられたメモリーカード24等の少なくとも幾つかの局所的に配置された記憶手段とを備える。図1および図2参照。NSD22は、例えば、ネットワーク接続ストレージすなわちNAS、ファイルサーバー、例えば、ディレクトリーとして規定された記憶領域をネットワーク装置と共有するコンピュータ等、如何なるタイプのネットワーク記憶装置でもよい。
【００２４】
ネットワークカメラ12から20は、例えば、ローカルエリアネットワークすなわちLAN等のローカルコンピュータネットワーク26において、動画像、静止画像、監視に関するメタデータを取得可能なネットワークカメラである。システムは図1および2に示すシステムより小さくても大きくてもよく、ネットワークカメラのタイプの如何なる組み合わせを含んでもよい。例えば、システムは、撮影した画像および／またはビデオを記録するために、メモリーカードを挿入するメモリーカード用のスロットを備えるネットワークカメラ12 から14、撮影した画像および／またはビデオをNSDに記憶するために配置されたネットワークカメラ16から18、および／または一体型メモリーカードまたはNSDに撮影した画像および／またはビデオを記録しないカメラ20を備える。カメラは静止画像と動画像の両方を、または動画像のみを撮影するように配置されてもよいが、説明の継続を容易にするために、動画像に対してのみ、取得されたデータの範囲を狭めることなく、以下、カメラを取得ビデオと称す。
【００２５】
メモリーカードを備えるカメラ12から14もまた、NSDにビデオを記憶でき、また特定のアドレスにビデオを流すこともできる。メモリーカードは、例えば、セキュアデジタルカードすなわちSDカード、コンパクトフラッシュカードすなわちCFカード、メモリースティック、USBフラッシュドライブ、USBメモリースティック、USBハードドライブの任意の変形等、容易に交換可能であれば如何なるものでもよい。
【００２６】
NSDに捕捉されたビデオを記憶するために配置されるカメラ16から18は、メモリーカード用のカードスロットは持つが、挿入されるメモリーカードを持たないカメラ、または、このようなカードスロットを全く持たないカメラでもよい。これらの2つの構成のいずれにおいても、カメラ16から18はビデオを流すことができる。
【００２７】
一つの実施形態によれば、カメラ20は一つまたは複数のアドレスにビデオを流すことのできるタイプのカメラである。この実施形態によれば、このカメラはNSDにビデオデータの書き込みはできず、ビデオを記憶するためのメモリーカードを挿入するためのメモリーカードスロットを持たない。
【００２８】
更に、一つの実施形態によれば、クライアントコンピュータ28は、少なくとも構成フェーズの間と、ローカル記憶装置22、24に記憶されたビデオが、任意の他の方法で、表示、ダウンロード、または処理されるとき、ネットワーク26に接続される。図１参照。図2に示すように、監督監視システムは、システムのカメラまたはNSDに接続されたクライアントのコンピュータがなくてもアクティブであり、実行される。
【００２９】
システムの設置およびカメラの構成を容易にするために、クライアントのコンピュータを、カメラおよびNSDがすでに接続されているネットワークに接続してもよい。本発明の実施形態によれば、クライアント側コンピュータは、ネットワーク接続後、図３に示す構成プロセス300を実行する。このプロセスは、ネットワークの検出プロセスを実行し、ネットワークに接続されたカメラ12〜20を識別する識別子を受け取るクライアントのコンピュータから開始する（ステップ302）。その後、ストレージタイプ情報要求は、検出されたカメラに送られる（ステップ304）。ストレージタイプに関する情報の要求に応えて、少なくとも、カメラに位置するメモリーカードまたはNSDに情報を記録可能なカメラから応答を受け取る（ステップ306）。この応答には、例えば、データネットワークアドレス、IPアドレス、MACアドレス、シリアルナンバー等の送信装置の識別を可能にする情報が含まれる。更に、この応答には、例えば、カメラは録画用のメモリーカードを持つか否か、また、カメラはNSDに記録できるか否か等、カメラの撮影能力を表示する情報が含まれる。カメラは単一の記憶能力で応答できるが、そのカメラが、挿入されるメモリーカードを持ち、かつNSDに記憶できるならば、カメラは、両方の能力を表示して応答する。カメラは、記憶能力を考慮して、他のタイプの応答にも対応できる。
【００３０】
記憶能力に関する情報が、この能力を有するカメラから受け取られると、それぞれのカメラの情報を処理する（ステップ308）。それぞれのカメラに関する情報を処理するこのプロセスには、現在処理されているカメラからの応答に、そのカメラがそれ自体に設置されたメモリーカードに記憶可能であると表示されているか否かの検査が含まれる（ステップ310）。このような記憶が可能ならば、次に、前記メモリーカードに記憶するようにカメラに指示を送る（ステップ312）。その後、プロセスは、次に応答するカメラの情報の処理を続ける（ステップ318および308）。
【００３１】
現在処理されているカメラからの応答に、カメラはそれ自体に設置されたメモリーカードに記憶できるとの表示がなされないと（ステップ310）、次に、プロセスは、ステップ314に進み、ステップ314で、カメラからの応答に、カメラはNSDにビデオを記憶できると表示されているか否かを検査する（ステップ314）。カメラはNSDに記憶できるが、メモリーカードに記憶できないことが応答に表示されると、ローカルNSDにビデオを記憶するようにカメラに指示を送る（ステップ316）。これらの指示はNSDへのアドレスを含む。しかし、カメラからの情報に、カメラがすでにビデオを記憶するためにNSDに接続していることが表示されていることもあり、このような場合には、カメラにそのNSDの使用を継続する旨指示する。その後、プロセスは、次に応答するカメラの情報の処理を行うことで継続する（ステップ318および308）。
【００３２】
ステップ314の検査においてNSDに記憶する能力が得られない旨が表示されると、プロセスは、如何なる指示も送らずに、次に応答するカメラの情報の処理を継続する（ステップ318および308）。
【００３３】
応答するカメラがすべて処理されると、プロセスは、どの記憶手段にも記憶指示がなされていないカメラがライブビューに有効である旨をレジスタに表示する。その後、構成プロセスは終了する（ステップ322）。
【００３４】
本発明の他の実施形態によれば、クライアントのコンピュータは、図4に示す構成プロセス400を実行する。このプロセスは、ネットワークの検出プロセスを実行し、ネットワークに接続されたカメラ12から20を識別する識別子を受け取るクライアントのコンピュータから開始する（ステップ402）。その後、ストレージタイプ情報要求は、検出されたカメラに送られる（ステップ404）。ストレージタイプ情報要求に応えて、カメラに具備されたメモリーカードまたはNSDに、少なくとも情報を記録できるカメラから応答を受け取る（ステップ406）。この応答には、例えばデータネットワークアドレス、IPアドレス、MACアドレス、シリアルナンバー等の送信装置の識別を可能にする情報が含まれる。更に、この応答には、例えば、カメラが、記録記憶するために挿入されるメモリーカードを持つか否か、また、カメラがNSDに記憶できるか否か等、カメラの撮影能力を表示する情報が含まれる。カメラは単一の記憶能力で応答できるが、そのカメラが、挿入されるメモリーカードを持ち、かつNSDに記憶できるならば、カメラは、両方の能力を表示して応答する。カメラは、記憶能力を考慮して、追加のタイプの応答を提供できる。
【００３５】
その後、応答するカメラの全てが、カメラのメモリーカードに画像データを記憶可能であると、すなわちカメラはメモリーカードスロットを有するだけでなく、そのカメラに接続されたメモリーカードがあると表示するか否かを検出するために、全ての応答の検査が実行される（ステップ408）。応答するカメラの全てがメモリーカードに記憶可能ならば、これらの応答するカメラの全てに、メモリーカードに記憶するように構成するための指示を送り、次にプロセスは、下記に示すステップ416に続く。
【００３６】
応答するカメラのいずれか一つに、メモリーカードに記憶できる旨表示されないならば、プロセスはステップ412に進み、ステップ412で、応答するカメラの全てがNSDに記憶できるかどうかを検査する。応答するカメラの全てがNSDに記憶可能であれば、指示メッセージを応答するカメラの全てに送る。この指示メッセージは、受け手にローカルNSDにビデオを記憶するように指示する。メッセージは、特定のNSDへのアドレス、またはカメラで使用するためにすでに登録されたNSDを使用する旨の指示を含む。指示を送って後、プロセスはステップ416に進む。
【００３７】
しかし、応答するカメラのいずれかに、NSDに記憶できないカメラがあると、プロセスは、メモリーカードまたはNSDに記憶指示がなされていないカメラがライブビューに有効である旨の表示を続ける（ステップ416）。その後、プロセスは終了する（ステップ418）。あるいは、ステップ412における検査がNSDに記憶できないカメラがあることを表示すると、プロセスは、図3のステップ308から318に従って、応答するカメラのそれぞれを処理し、次にステップ416に戻る。
【００３８】
図5に、本発明の一つの実施形態によるクライアント26とカメラ12から20の間の信号を示す。図3および図4の各プロセスの説明に関連して説明したように、クライアントは検出を実行すると、次に記憶能力情報要求メッセージ502から510を各カメラに送る。図1および2に関して説明したシステムによれば、応答メッセージは次のようになる。カメラ12は、カメラに配置したメモリーカード（MC）および／またはローカルNSDに記憶できるという表示を含む能力メッセージ512の方式で応答を送る。カメラ14もまた、メモリーカードを有し、したがってカメラ14からの能力メッセージ514には、カメラ12はカメラに配置したメモリーカード（MC）および／またはローカルNSDに記憶できるという表示が含まれる。カメラ16は、挿入するメモリーカードのないメモリーカードスロットを持つが、メモリーカードは持たない。しかし、カメラ16はNSDに記憶する能力がある。したがって、カメラ16は、NSDに記憶できるということのみを表示する能力メッセージ516を送る。カメラ18は、ビデオを記憶するためにNSDに従前通り接続しており、したがって、NSDに記憶でき、かつNSD(IU)、すなわちカメラによってすでに使用されているNSDに記憶するように現在構成されている旨を表示する能力メッセージ518と共に応答する。現在使用されているNSDは、ネットワークアドレス、シリアルナンバー、またはその他の適切な識別手段を用いることによって能力メッセージ518において識別される。カメラ20はメモリーカードまたはNSDに記憶することができない。したがってカメラ20は如何なる記憶手段にも記憶することができない旨を表示する能力メッセージ520を送ることによって応答する。カメラ20は、能力情報要求メッセージ510を認める手段および／または能力に欠け、したがって応答することができないタイプですらあってもよい。この場合、クライアントは、応答しないカメラをストリーミングはできるがNSDまたはカメラのメモリーカードに記憶できないカメラであると解釈するように構成される。
【００３９】
クライアントは、その後、受領した応答522を、例えば、上述したプロセスの一つの手段によって処理し、少なくとも、NSDまたはカメラのメモリーカードに記憶できるカメラへの指示を生成する。例えば、クライアントは、メモリーカードにビデオを記憶するようにカメラ12に命じる指示524と、メモリーカードにビデオを記憶するようにカメラ14に命じる指示526と、アドレスAを持つNSDにビデオを記憶するようにカメラ16に命じる指示528と、カメラ18によってすでに使用されているNSDにビデオを記憶するようにカメラ18に命じる指示530とを送ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ネットワークカメラのそれぞれに使用可能なストレージタイプに関する情報を、複数のネットワークカメラに要求し、
応答するネットワークカメラに使用可能なストレージタイプに関する情報を、応答するネットワークカメラのそれぞれから受信し、
応答するネットワークカメラから受け取る使用可能なストレージタイプに関する情報に基づいて、記憶手段に画像を自動的に記憶できるネットワークカメラそれぞれに使用するストレージタイプを決定し、
特定のタイプの記憶手段に撮影された画像を記憶するように、ストレージタイプが決定されたネットワークカメラのそれぞれに、記憶指示を送る
複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項２】
応答を受け取る前記動作は、記憶手段に画像を自動的に記憶できるカメラのそれぞれから応答を受け取ることを含む、請求項1に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項３】
受信した応答は、ストレージタイプに関する情報を含み、前記ストレージタイプは、少なくともメモリーカードおよびネットワーク記憶装置すなわちNSDを含むストレージタイプのグループから選択される、請求項1または2に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項４】
ネットワークカメラからの応答に、メモリーカードがこのネットワークカメラに記憶可能な状態にあると表示されるならば、使用するストレージタイプを決定する動作は、ネットワークカメラにおいてはネットワークカメラのメモリーカードが使用されることを決定することを含む、請求項3に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項５】
ネットワークカメラからの応答に、NSDタイプの装置は記憶可能な状態であり、かつ、この応答にメモリーカードは記憶可能な状態であるものとして含まれていないと表示されるならば、使用するストレージタイプを決定する動作は、このネットワークカメラにおいてはネットワーク記憶装置すなわちNSDが使用されることを決定することを含む、請求項4に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項６】
前記記憶指示は、更に、NSDへのネットワークアドレスを含む、請求項5に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項７】
これらのネットワークカメラのいずれか一つからの応答に、NSDタイプの装置は記憶可能な状態であり、かつ、この応答にメモリーカードは記憶可能なものとして含まれていないと表示されるならば、使用するストレージタイプを決定する動作は、記憶手段として画像を自動的に記憶できるネットワークカメラの全てにおいて記憶手段としてネットワーク記憶装置すなわちNSDが使用されることを決定することを含む、請求項4に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項８】
ストレージタイプに関する情報は、データを記憶するためにカメラを通常通りNDSに接続できるかどうか、またはこのカメラが現在特定のNSDに接続しているかどうかを更に表示する、請求項3に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項１】
ネットワークカメラのそれぞれに使用可能なストレージタイプに関する情報を、複数のネットワークカメラに要求し、
応答するネットワークカメラに使用可能なストレージタイプに関する情報を、応答するネットワークカメラのそれぞれから受信し、
応答するネットワークカメラから受け取る使用可能なストレージタイプに関する情報に基づいて、記憶手段に画像を自動的に記憶できるネットワークカメラそれぞれに使用するストレージタイプを決定し、
特定のタイプの記憶手段に撮影された画像を記憶するように、ストレージタイプが決定されたネットワークカメラのそれぞれに、記憶指示を送る
複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項２】
応答を受け取る前記動作は、記憶手段に画像を自動的に記憶できるカメラのそれぞれから応答を受け取ることを含む、請求項1に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項３】
受信した応答は、ストレージタイプに関する情報を含み、前記ストレージタイプは、少なくともメモリーカードおよびネットワーク記憶装置すなわちNSDを含むストレージタイプのグループから選択される、請求項1または2に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項４】
ネットワークカメラからの応答に、メモリーカードがこのネットワークカメラに記憶可能な状態にあると表示されるならば、使用するストレージタイプを決定する動作は、ネットワークカメラにおいてはネットワークカメラのメモリーカードが使用されることを決定することを含む、請求項3に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項５】
ネットワークカメラからの応答に、NSDタイプの装置は記憶可能な状態であり、かつ、この応答にメモリーカードは記憶可能な状態であるものとして含まれていないと表示されるならば、使用するストレージタイプを決定する動作は、このネットワークカメラにおいてはネットワーク記憶装置すなわちNSDが使用されることを決定することを含む、請求項4に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項６】
前記記憶指示は、更に、NSDへのネットワークアドレスを含む、請求項5に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項７】
これらのネットワークカメラのいずれか一つからの応答に、NSDタイプの装置は記憶可能な状態であり、かつ、この応答にメモリーカードは記憶可能なものとして含まれていないと表示されるならば、使用するストレージタイプを決定する動作は、記憶手段として画像を自動的に記憶できるネットワークカメラの全てにおいて記憶手段としてネットワーク記憶装置すなわちNSDが使用されることを決定することを含む、請求項4に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【請求項８】
ストレージタイプに関する情報は、データを記憶するためにカメラを通常通りNDSに接続できるかどうか、またはこのカメラが現在特定のNSDに接続しているかどうかを更に表示する、請求項3に記載の、複数のカメラからなるネットワークを構成する方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１３−５４５３（Ｐ２０１３−５４５３Ａ）
【公開日】平成２５年１月７日（２０１３．１．７）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２０１２−１３７９８４（Ｐ２０１２−１３７９８４）
【出願日】平成２４年６月１９日（２０１２．６．１９）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．コンパクトフラッシュ
【出願人】（５０２２０８２０５）アクシス アーベー (39)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年１月７日（２０１３．１．７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−１３７９８４（Ｐ２０１２−１３７９８４）
【出願日】平成２４年６月１９日（２０１２．６．１９）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．コンパクトフラッシュ
【出願人】（５０２２０８２０５）アクシス アーベー (39)
【Ｆターム（参考）】
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