ネットワークシステム、ダイレクトアクセス管理サーバ、イベント通知方法、ネットワーク家電機器、及びコンピュータプログラム
【課題】サービスサーバ側の変更に柔軟に対応しつつ、録画再生装置で発生したイベントをそのイベント種別に応じた適切なサービスサーバへ通知する。
【解決手段】ダイレクトアクセス管理サーバは、端末装置とサービスの種別との組み合わせに対して付与された制御機器・サービス管理IDと、ネットワーク家電機器に対して割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された管理ID関連リスト411と、被制御機器管理IDとこの被制御機器管理IDに対応する被制御機器用の被制御機器IDとが関連付けて登録された機器ID関連リスト412と、イベントID、制御機器・サービス管理ID、サービスサーバ300のアドレス情報が関連付けて登録されたイベントID関連リスト413を保持し、これらのリストの情報と、イベントの発生時にネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれるイベントID及び被制御機器IDとをもとにイベントを通知する先のサービスサーバのアドレス情報を判定する。
【解決手段】ダイレクトアクセス管理サーバは、端末装置とサービスの種別との組み合わせに対して付与された制御機器・サービス管理IDと、ネットワーク家電機器に対して割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された管理ID関連リスト411と、被制御機器管理IDとこの被制御機器管理IDに対応する被制御機器用の被制御機器IDとが関連付けて登録された機器ID関連リスト412と、イベントID、制御機器・サービス管理ID、サービスサーバ300のアドレス情報が関連付けて登録されたイベントID関連リスト413を保持し、これらのリストの情報と、イベントの発生時にネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれるイベントID及び被制御機器IDとをもとにイベントを通知する先のサービスサーバのアドレス情報を判定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ネットワーク家電機器をネットワークを通じて端末装置から制御することが可能なネットワークシステム、ダイレクトアクセス管理サーバ、イベント通知方法、ネットワーク家電機器、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送などの放送番組や、インターネット上の番組配信サービス・サイトから提供されるコンテンツである所謂「ネット番組」などを対象とした電子番組ガイド(EPG:Electronic Program Guide)を提供するサービスが普及している。
【0003】
また、EPGと連携したサービスとして、端末装置のディスプレイに表示されたEPGの中で選択された放送番組などのコンテンツを、ネットワークに接続された録画再生装置にて録画させることを予約するリモート録画予約サービスが知られている。このリモート録画予約サービスを行うサーバは、ネットワークを介して端末装置からのリモート録画予約の要求を受けると、予め端末装置との関連付けが設定されている録画再生装置などのネットワーク家電機器に対して、録画対象である番組の例えばチャンネル名、放送日、放送開始/終了時刻、タイトル名などの録画予約情報を送信する。録画再生装置は、サーバより受信した録画予約情報をもとに放送番組を受信して記録装置に記録することとしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ネットワーク家電機器の障害アラーム情報を、ネットワークを通じて携帯端末へリアルタイムに通知する技術は、特許文献2などに記載されている。
【特許文献1】特開2001−309285号公報
【特許文献2】特開2005−173885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
録画再生装置におけるHDDの空き容量の不足や機器障害の発生など、ネットワーク家電機器に何らかのイベントが発生したときに、ネットワーク家電機器をネットワークを通じて端末装置から制御するサービスを提供するサービスサーバを径由して、そのイベント内容を含むメッセージを端末装置のユーザに通知する方式が、現在本願の発明者らによって検討されている。この方式では、録画再生装置におけるHDDの記録データを削除するサービスを提供するサービスサーバを介して、端末装置は録画再生装置より、HDDの空き容量不足のイベントの通知を受け、これに対してHDDの記録データの削除要求をそのサービスサーバを介して録画再生装置へ送信したり、また、録画再生装置のログを取得するサービスを提供するサービスサーバを介して、端末装置は録画再生装置より、障害発生のイベントの通知を受け、これに対して録画再生装置のログの取得要求をそのサービスサーバを介して録画再生装置へ送信したりすることが可能とされている。
【0006】
しかしながら、サービスサーバが提供するサービスの種類などは将来的に増減される可能性があり、また、サービスサーバの所在も変更される場合があるのに対し、これまで、録画再生装置などのネットワーク家電機器では、イベント種別とサービスサーバのアドレス情報とを対応付けるリストに基づいて、イベントを対応するサービスサーバに送信する方式が検討されてきた。したがって、上記のサービスサーバ側の変更に合わせて、録画再生装置内のリストも更新しなければならず、その更新に手間を要するという問題があった。
【0007】
本発明はかかる事情を鑑み、サービスサーバ側の変更に柔軟に対応しつつ、ネットワーク家電機器で発生したイベントをそのイベント種別に応じた適切なサービスサーバへ通知することのできるネットワークシステム、ダイレクトアクセス管理サーバ、イベント通知方法、ネットワーク家電機器、及びコンピュータプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明のネットワークシステムは、端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対してネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバと、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバとを具備するネットワークシステムにおいて、前記ネットワーク家電機器は、イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報を含むメッセージを前記ダイレクトアクセス管理サーバに送信するメッセージ送信部を具備し、前記ダイレクトアクセス管理サーバは、前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、前記ネットワーク家電機器より受信した前記メッセージに含まれる前記イベント識別情報及び前記機器識別情報をもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定するイベントメッセージ伝達制御部とを具備する。
【0009】
この発明によれば、ネットワーク家電機器にてイベントの種別毎のメッセージ通知先のサービスサーバのアドレス情報を管理することなく、ネットワーク家電機器で発生したイベントを、そのイベントの種別に対応する適切なサービスサーバへ送信することができる。また、ダイレクトアクセス管理サーバにおいて、イベント識別情報とサービス識別情報との関連、サービス識別情報とサービスサーバのアドレス情報との関連を管理することによって、サービスサーバが提供するサービスの種類の増減やサービスサーバの所在変更が発生した場合に、ダイレクトアクセス管理サーバに管理されている情報のみを変更するだけで済み、ネットワーク家電機器の側での変更は不要になり、ネットワーク家電機器のユーザの手間を省くことができる。
【0010】
また、本発明のダイレクトアクセス管理サーバにおいて、イベントメッセージ伝達制御部は、イベントの発生時にネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれる動作モード情報に基づき、イベントをネットワーク家電機器からサービスサーバにネットワークを介してダイレクトに通知するダイレクトアクセスモードと、イベントを当該ダイレクトアクセス管理サーバをトンネリングさせてサービスサーバに通するトンネリングモードとを切り替え、ダイレクトアクセスモード時はイベントを通知する先のサービスサーバのアドレス情報をネットワーク家電機器に送信し、トンネリングモード時にはアドレス情報をもとにイベントをサービスサーバに送信することとしてもよい。
【0011】
これにより、例えば静止画や動画などの画像、あるいは音声などの比較的容量の大きいデータがイベントのメッセージに添付されて送られる場合には、ダイレクトアクセス管理サーバの負担増を避けるためにダイレクトアクセスモードを選択し、通知内容がテキストデータのみからなるような比較的容量の小さいイベントのメッセージの送信にはメッセージの送信回数がより少ないトンネリングモードを選択することなどによって、効率的なメッセージ送信が可能になる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サービスサーバ側の変更に柔軟に対応しつつ、ネットワーク家電機器で発生したイベントをそのイベント種別に応じた適切なサービスサーバへ通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るネットワークシステム10の全体の構成を示す図である。
【0014】
このネットワークシステム10は、コンテンツガイド配信サーバ100、コンテンツ配信サーバ200、サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)、ダイレクトアクセス管理サーバ400、端末装置500(500−1,500−2)、及び録画再生装置などのネットワーク家電機器600で構成され、これらはインターネットなどのネットワーク1を介して相互に通信可能なように接続可能とされている。
【0015】
なお、サービスサーバの表記において、300−1,300−2,300−3,300−4はそれぞれ個々のサービスサーバを指し、特に指定する必要がない場合には、「サービスサーバ300」または「サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)」と表記する。同様に端末装置の表記において、500−1,500−2はそれぞれ個々の端末装置を指し、特に指定する必要がない場合には、「端末装置500」または「端末装置500(500−1,500−2)」と表記する。
【0016】
コンテンツ配信サーバ200は、動画、音声などのコンテンツデータD1をIPマルチキャスト放送やVoD(Video on Demand)方式などによってネットワーク1を介して配信するサーバである。なお、コンテンツ配信サーバ200はネットワーク1に複数接続されていてもよい。
【0017】
コンテンツガイド配信サーバ100は、コンテンツ配信サーバ200から配信されるコンテンツデータD1や放送局3から放送される放送番組などのコンテンツデータD2などの放送スケジュール、概要、録画予約のために必要な情報、ダウンロード予約のために必要な情報などを含むコンテンツガイドデータを格納し、ネットワーク1に接続された端末装置500からのコンテンツガイド取得要求R2を受信したとき、ネットワーク1を介して端末装置500にコンテンツガイド取得コンテンツガイド取得応答R3としてコンテンツガイドデータを配信するサーバである。
【0018】
サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)は、制御機器である端末装置500に対してネットワーク越しに被制御機器である録画再生装置600にアクセスする各種のサービスを提供する。また、サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)は、録画再生装置600にて各種のイベントが発生した場合にそのイベントに関するメッセージを端末装置500に通知するサービスを提供することが可能である。なお、個々のサービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)はサービスの種別毎に設けられていてもよいし、1以上のサービスを提供するものであってもよい。
【0019】
ダイレクトアクセス管理サーバ400は、端末装置500とサービスサーバ300が提供するサービスとの組み合わせと録画再生装置600との関連付けを管理し、この関連付けをもとに録画再生装置600に対してネットワーク1を介してダイレクトにアクセスを行うために必要なダイレクトアクセス用URIなどの情報の授受に関する処理を行う。また、ダイレクトアクセス管理サーバ400は、端末装置500を識別するユーザIDとサービスの種別との組み合わせと制御機器・サービス管理IDとの関連、録画再生装置600で発生するイベントの種別とサービスの種別との関連、さらにはサービスの種別毎にこのサービスを提供するサービスサーバ300のURLなどのアドレス情報を管理し、これらの情報をもとに録画再生装置600にて発生したイベントの通知先のサービスサーバ300を判定する処理などを行う。
【0020】
端末装置500(500−1,500−2)は、サービスサーバ300が提供する各種のサービスを利用して、録画再生装置600をネットワーク1を介して制御することのできる装置である。
【0021】
録画再生装置600は、サービスサーバ300が提供する各種のサービスを利用して端末装置500から送信された各種要求に応じて、リモート録画予約、記録データの削除、ログの出力などの各動作を行うことが可能な装置である。
【0022】
コンテンツガイド配信サーバ100、コンテンツ配信サーバ200、サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)、ダイレクトアクセス管理サーバ400はいずれも、たとえば図2に示すように、パーソナルコンピュータなどの典型的なコンピュータシステムからなる構成とされている。
【0023】
すなわち、CPU(Central Processing Unit)101には、システムバス109を介して、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ネットワーク接続部104と、キーボード、マウスなどよりなる入力部105と、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部106と、メディアインターフェース部107と、ハードディスクドライブや不揮発性メモリなどよりなる記憶部108とが接続されている。
【0024】
ネットワーク接続部104は、ネットワーク1を介しての通信処理を行う手段である。記憶部108には、ソフトウェア処理のためのプログラムと、各種のデータなどが格納されている。CPU101は、ソフトウェア処理を実行するために、プログラムを記憶部108からRAM103へロードし、解釈して実行する。メディアインターフェース部107には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア2が適宜装着され、それらから読み出されたプログラムが、必要に応じて記憶部108にインストールされる。
【0025】
次に、図3を用いて、サービスサーバ300のソフトウェアの構成を説明する。サービスサーバ300は、記憶部301と、サービス実行部302と、イベントメッセージ伝達部303とを備えている。
【0026】
記憶部301には、端末装置500を識別するユーザIDとサービスの種別を示すサービスIDとの組み合わせと、ダイレクトアクセス管理サーバ400によって割り当てられた制御機器・サービス管理IDとが関連付けて登録されたID関連リスト311などが格納される。
【0027】
サービス実行部302は、記憶部301に記憶された情報をもとに、リモート録画予約、記録データの削除、ログ取得など、端末装置500に対してネットワーク越しに録画再生装置600にアクセスする特定のサービスを実行する。
【0028】
イベントメッセージ伝達部303は、録画再生装置600よりイベント発生に関するメッセージを受信し、記憶部301に記憶された関連リスト311をもとに端末装置500に伝達する処理を行う。
【0029】
次に、図4を用いて、ダイレクトアクセス管理サーバ400のソフトウェアの構成を説明する。ダイレクトアクセス管理サーバ400は、記憶部401と、登録処理部402と、ダイレクトアクセス要求処理部403と、XMPPサーバ404と、イベントメッセージ伝達制御部405とを備えている。
【0030】
記憶部401には、管理ID関連リスト411、機器ID関連リスト412、及びイベントID関連リスト413などが格納される。
【0031】
図9は管理ID関連リスト411の構成を示す図である。管理ID関連リスト411は、制御機器である端末装置500とサービスの種別との組み合わせに対して付与されたIDである制御機器・サービス管理IDと、被制御機器としてのネットワーク家電機器600に対して割り当てられたIDである被制御機器管理IDとが関連付けて登録された関連リストである。
【0032】
図10は機器ID関連リスト412の構成を示す図である。機器ID関連リスト412は、被制御機器管理IDと、この被制御機器管理IDに対応するサービスサーバ用の被制御機器IDと、被制御機器管理IDに対応する被制御機器用の被制御機器IDとが関連付けて登録されたリストである。
【0033】
図11はイベントID関連リスト413の構成を示す図である。イベントID関連リスト413は、イベントの種別を示すイベントID、制御機器・サービス管理ID、及びサービスサーバ300のURLなどのアドレス情報が関連付けて登録されたリストである。
【0034】
図4に戻って、登録処理部402は、サービスサーバ300よりユーザIDとサービスIDを含む制御機器・サービス登録要求R23を受信したとき、この制御機器・サービス登録要求R23に含まれるユーザIDとサービスIDとの組み合わせに対して制御機器/サービス管理IDを割り当てて、管理ID関連リスト411に登録し、制御機器/サービス管理IDをネットワーク1を介してサービスサーバ300に制御機器・サービス登録応答R24として送信する。
【0035】
また、登録処理部402は、別途、サービスサーバ300からの、イベントの種別を示すイベントID、制御機器・サービス管理ID、サービスサーバ300のURLなどのアドレス情報を含むサービスサーバ登録要求R25を受信したとき、このサービスサーバ登録要求R25に含まれるイベントID、制御機器・サービス管理ID、サービスサーバ300のURLなどのアドレス情報をイベントID関連リスト413に互いに関連付けて登録し、登録完了後、登録完了通知R26をサービスサーバ300に送信する。
【0036】
さらに、登録処理部402は、ネットワーク家電機器600からの被制御機器登録要求R27を受信したとき、このネットワーク家電機器600に対して被制御機器管理IDを割り当て、適切な制御機器・サービス管理IDと対応付けて管理ID関連リスト411に登録し、登録完了後、登録完了通知R28をネットワーク1を介してネットワーク家電機器600に送信する。ここで、被制御機器管理IDをどの制御機器・サービス管理IDと対応付けるかを決定する方法としては、下記のように被制御機器登録用のパスワードを用いる方法などがある。
【0037】
この方法は、制御機器・サービス管理IDがダイレクトアクセス管理サーバ400に登録された後、サービスサーバ300が、ダイレクトアクセス管理サーバ400に被制御機器登録用のパスワードの発行を依頼する。ダイレクトアクセス管理サーバ400は、この依頼を受けると、被制御機器登録用のパスワードを生成してこれを制御機器・サービス管理IDと対応付けて保存するとともにサービスサーバ300に送信する。サービスサーバ300は被制御機器登録用のパスワードを端末装置500に送信する。端末装置500は、取得した被制御機器登録用のパスワードを、光通信部511(図5参照)を使ってネットワーク家電機器600へ転送する。ネットワーク家電機器600は、被制御機器登録要求R27に被制御機器登録用のパスワードを付加してダイレクトアクセス管理サーバ400に送信する。ダイレクトアクセス管理サーバ400は、被制御機器登録要求R27を受信すると被制御機器管理IDを生成するとともに、被制御機器登録要求R27に含まれている被制御機器登録用のパスワードと、制御機器・サービス管理IDと対応付けて保存されている被制御機器登録用のパスワードとを比較し、一致したならば、その一致した被制御機器登録用のパスワードに対応付けられた制御機器・サービス管理IDを、生成した被制御機器管理IDと対応付けて管理ID関連リスト411に保存する。
【0038】
ダイレクトアクセス要求処理部403は、サービスサーバ300より制御機器・サービス管理IDを含むダイレクトアクセス開始要求R15を受けたとき、このダイレクトアクセス開始要求R15に含まれる制御機器・サービス管理IDと、管理ID関連リスト411に登録されている制御機器・サービス管理IDと被制御機器管理IDとの紐付け内容を参照して、ダイレクトアクセス開始要求R15に含まれる制御機器・サービス管理IDに紐付けられた被制御機器管理IDを判定する。ダイレクトアクセス要求処理部403は、さらに、機器ID関連リスト412を参照して、被制御機器管理IDに対応する被制御機器用の被制御機器IDを判定し、該当するネットワーク家電機器600に対して、ネットワーク1を介してネットワーク家電機器600にダイレクトにアクセスするために必要な情報であるダイレクトアクセス用URI(Uniform Resource Identifier)の取得を要求するダイレクトアクセス情報取得要求R16を送信し、そのダイレクトアクセス用URIを含むダイレクトアクセス情報取得応答R17をネットワーク家電機器600より受信して、サービスサーバ300にそのダイレクトアクセス用URIを含むダイレクトアクセス開始応答R18を送信する。
【0039】
ここで、ダイレクトアクセス用URIは、例えば、ネットワーク家電機器600がルータを通じてネットワーク1に接続されている場合に、ルータにおいてネットワーク家電機器600のローカルIPアドレス及びポート番号にマッピングされたグローバルIPアドレスおよびポート番号などからなる。ただし、ネットワーク家電機器600が直接ネットワーク1に接続されている場合には、そのネットワーク家電機器600に割り当てられたグローバルIPアドレスであってもよい。
【0040】
また、このダイレクトアクセス管理サーバ400には、ネットワーク家電機器600との間で双方向の常時接続セッションを設定するためのXMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocol)サーバ414が設けられている。XMPPとは、リアルタイムのコミュニケーションを実現するためのプロトコルである。常時接続セッションは、端末装置500がネットワーク家電機器600にネットワーク1を通じてアクセスする前に、ネットワーク家電機器600がXMPPサーバ404にログインすることによって設定される。ダイレクトアクセス管理サーバ400は、XMPPサーバ404との間でXMPPセッションが確立されたサービスサーバ300からのダイレクトアクセス開始要求R15を受信したならば、XMPPサーバ404とネットワーク家電機器600との間で確立されている常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス情報取得要求R16をネットワーク家電機器600に送信することとしている。
【0041】
イベントメッセージ伝達制御部405は、常時接続セッションを通じて接続されたネットワーク家電機器600にてイベントが発生したときにネットワーク家電機器600より送信される、被制御機器用の被制御機器ID、イベントID、動作モード情報を含むメッセージR29を受信したとき、このメッセージR29に含まれる被制御機器IDに対応する被制御機器管理IDを機器ID関連リスト412より読み出し、さらに、管理ID関連リスト411を参照して、その被制御機器管理IDに関連付けられた制御機器・サービス管理IDを判定する。
【0042】
また、イベントメッセージ伝達制御部405は、判定した制御機器・サービス管理IDとメッセージR29に含まれるイベントIDとから、イベントID関連リスト413を参照して、メッセージの通知先のサービスサーバ300のアドレス情報を判定する。そして、イベントメッセージ伝達制御部405は、受信されたメッセージR29に含まれる動作モード情報をもとに、サービスサーバ300にメッセージR30を送信する際の動作モードを判定し、この判定した動作モードで、メッセージの通知先として判定されたサービスサーバ300に、ネットワーク家電機器600にて発生したイベントに関するメッセージR30−1,R30−2を送信するように制御を行う。
【0043】
次に、端末装置500について説明する。図5は端末装置500のハードウェアの構成を示すブロック図である。同図に示すように、CPU501には、システムバス502を介して、ROM503と、RAM504と、入力操作部505と、表示部506と、音声出力部507と、ネットワーク接続部508と、デコード部509と、放送受信部510と、光通信部511と、記憶部512と、エンコード部513と、カードインターフェース部514と、USBインターフェース部515とが接続されている。
【0044】
入力操作部505は、各種のキーなどを備え、ユーザからの各種の命令やデータの入力を処理する。入力操作部505によってユーザより入力された命令は、図示しない入力インターフェース部によってシステムバス502を通じてCPU501に供給される。
【0045】
表示部506は、例えば、LCDなどの表示器と、表示器を駆動する表示制御回路よりなり、例えば、コンテンツガイド配信サーバ100より取得したEPGなどを表示する。音声出力部507は、デジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換する回路と、スピーカなどよりなる。
【0046】
ネットワーク接続部508は、ネットワーク1との有線または無線での接続を処理する。放送受信部510は、例えば、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送、携帯機器向け地上デジタルテレビジョン放送など、各放送局3から配信されてくる放送波を受信し、ビデオ信号及びオーディオ信号を復調する。
【0047】
デコード部509は、記憶部512から読み出された番組のエンコードデータをデコードして、デジタルビデオデータ及びデジタルオーディオデータを復元する。復元されたデジタルビデオデータはシステムバス502を通じて表示部506に供給されて表示され、一方、デジタルオーディオデータは、システムバス502を通じて音声出力部507に供給され、スピーカより音声となって出力される。
【0048】
光通信部511は、ネットワーク家電機器600などの外部機器との間での通信を処理するためのインターフェースであり、具体的には、赤外線などの光を無線媒体として外部機器との通信を行うものである。また、光の他に、電波、音波、電磁波などの他の無線媒体を用いてもよい。なお、ネットワーク家電機器600との通信は、光通信の他に、ネットワーク1を介して行うようにしてもよい。
【0049】
エンコード部513は、放送受信部510より出力された放送番組のビデオ信号およびオーディオ信号を、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)方式などでエンコードする。
【0050】
記憶部512には、コンテンツガイド配信サーバ100からネットワーク1を介して取得したコンテンツガイドデータ、端末装置500自身で作成された録画予約リストなどが格納される。また、記憶部512には、放送受信部510にて受信され、エンコード部513にてエンコードされた放送番組のデータなども格納することが可能である。
【0051】
カードインターフェース部514は、半導体メモリを搭載したメモリカードなどの記憶媒体6に対してデータの読み書きを行うインターフェースである。USBインターフェース部515は、ネットワーク家電機器600などの外部機器との間でデータの転送を行うためのインターフェースである。
【0052】
ROM503は、端末装置500が実行すべきソフトウェア処理のためのプログラムやデータなどが恒久的に格納された読み出し専用メモリである。なお、プログラムは記憶部512に格納されていてもよい。RAM504は、CPU501によって実行されるプログラム・コードをロードしたり、プログラムの作業データを書き込むために使用される、書き込み可能な揮発性メモリである。CPU501は、上記の各部の制御を総括的に行うとともに各部の間でのデータのやりとりを制御する。また、CPU501は端末装置500が実行すべきソフトウェア処理を実行するために、プログラムを記憶部512またはROM503からRAM504へロードし、解釈して実行する。
【0053】
次に、図6を用いて、この端末装置500のソフトウェアの構成を説明する。
同図に示すように、端末装置500は、コンテンツガイドデータ取得部521、コンテンツガイドデータ格納部522、コンテンツガイド表示処理部523、リモート録画予約処理部524、メッセージ送信部525を有している。コンテンツガイドデータ格納部522は上記の記憶部512またはRAM504に設定される。
【0054】
コンテンツガイドデータ取得部521は、ネットワーク1を通じてコンテンツガイド配信サーバ100よりコンテンツガイドデータを取得してコンテンツガイドデータ格納部522に、そのコンテンツガイドデータD3を格納する。
【0055】
コンテンツガイド表示処理部523は、コンテンツガイドデータ格納部522に格納されたコンテンツガイドデータD3を読み込み、コンテンツガイド画面の表示データD4を作成して表示部506に表示する処理を行う。
【0056】
メッセージ送信部525は、ネットワーク1を介して記録再生装置600との間での各種の要求やイベントに関するメッセージのやりとりに関する処理を行う。
【0057】
リモート録画予約処理部524は、表示部506に表示されたコンテンツガイド画面で、入力操作部505を使ってユーザによりコンテンツの選択とそのコンテンツのリモート録画予約命令R4が入力されたとき、コンテンツガイドデータ格納部522に格納されたコンテンツガイドデータから、その選択されたコンテンツのリモート録画予約のために必要な情報である録画予約情報D5を抽出して、この録画予約情報D5を含むリモート録画予約要求のメッセージ発行命令R5をメッセージ送信部525に送信する。
【0058】
また、メッセージ送信部525は、入力操作部505を使ってユーザより与えられた命令R6,R7に従って、リモート録画予約以外の要求のメッセージを生成し送信することが可能である。例えば、記録再生装置600における記録データの削除を指示する命令R6がユーザより入力された場合には、メッセージ送信部525は、記録再生装置600に対して記録データの削除を要求するメッセージR11を生成して、対応するサービスを提供するサービスサーバ300(例えばサービスサーバ300−2)に送信する。また、メッセージ送信部525は、記録再生装置600のログの取得を指示する命令R7がユーザより入力された場合には、記録再生装置600に対してログの出力を要求するメッセージR12を生成して、対応するサービスを提供するサービスサーバ300(例えばサービスサーバ300−3)に送信する。
【0059】
なお、本実施の形態における端末装置500は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)のような携帯端末、パーソナルコンピュータなどを想定している。ただし、但し、本発明の端末装置500はこれらの機器に限られるものではなく、図5及び図6に示した要素を有するものであれば、如何なる形態のものであってもよい。
【0060】
次に、ネットワーク家電機器600について説明する。図7はネットワーク家電機器600のハードウェアの構成を示す図である。
【0061】
この実施形態のネットワーク家電機器600は、ネットワーク1を介してコンテンツ配信サーバ200より配信されるコンテンツデータD1や、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送など、各放送局3から時々刻々と放映される放送番組などのコンテンツデータD2を録画し、再生することのできる録画再生装置などを想定している。
【0062】
同図に示すように、CPU601には、システムバス602を介して、ROM603と、RAM604と、入力操作部605と、AVインターフェース部606と、表示部607と、ネットワーク接続部608と、デコード部609と、エンコード部610と、放送受信部611と、光通信部612と、ハードディスクドライブ(HDD)などよりなる記憶部613と、メディアインターフェース部614と、カードインターフェース部615と、USBインターフェース部616とが接続されている。
【0063】
入力操作部605は、各種のキーなどを備え、ユーザからの録画再生のための各種の指令の入力を処理する。入力操作部605より入力された各種の指令は、図示しないインターフェース部によってシステムバス602を通じてCPU601に供給される。
【0064】
表示部607は、例えば、LCDなどの表示器と、表示器を駆動する表示制御回路よりなり、例えば、ユーザから入力された指令やデータの確認、各種のステータスなどを表示する。
【0065】
AVインターフェース部606は、このネットワーク家電機器600に接続されたテレビジョンなどの外部AV機器4との間でビデオ信号およびオーディオ信号の入出力を処理する。
【0066】
放送受信部611は、例えば、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送など、各放送局3から配信されてくる放送波を受信し、ビデオ信号及びオーディオ信号を復調する。
【0067】
エンコード部610は、放送受信部611より出力された放送番組のビデオ信号およびオーディオ信号を、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)方式などでエンコードする。
【0068】
ネットワーク接続部608は、ネットワーク1との接続を処理する。デコード部609は、ネットワーク1を介してコンテンツ配信サーバ200より取得したコンテンツデータ、及び記憶部512から読み出された番組のエンコードデータをデコードして、ビデオデータおよびオーディオデータを復元する。復元されたデジタルビデオデータはシステムバス602を通じてAVインターフェース部606に供給され、AVインターフェース部606に接続されたテレビジョンなどの外部AV機器4に出力される。
【0069】
光通信部612は、端末装置500などの外部の機器との間での通信を処理するためのインターフェースであり、具体的には、赤外線などの光を無線媒体として外部機器との通信を行うものである。また、光の他に、電波、音波、電磁波などの他の無線媒体を用いてもよい。なお、端末装置500との通信は、光通信の他に、ネットワーク1を介して行うようにしてもよい。
【0070】
記憶部613は、ハードディスクドライブなどよりなる記憶部である。この記憶部613には、端末装置500より送られてきた録画予約情報D5、ダウンロード予約情報D6イベントID、及び機器IDや、コンテンツ配信サーバ200からネットワーク1を介して取得したコンテンツデータ、さらには放送受信部611にて受信され、エンコード部610によってエンコードされた放送番組などのコンテンツデータなどが記録される。
【0071】
メディアインターフェース部614には、光ディスクなどのリムーバブルメディア2の装着が可能とされ、このリムーバブルメディア2に放送番組などのコンテンツデータなどを記録することが可能となっている。リムーバブルメディア2としては、例えば、追記型、書換型のDVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスクなどがある。
【0072】
カードインターフェース部615は、半導体メモリを搭載したメモリカードなどの記憶媒体6に対してデータの読み書きを行うインターフェースである。USBインターフェース部616は、端末装置500などの外部機器との間でデータの転送を行うためのインターフェースである。
【0073】
ROM603には、ネットワーク家電機器600が実行すべきソフトウェア処理のためのプログラムなどが格納されている。RAM604は、CPU501によって実行されるプログラム・コードをロードしたり、プログラムの作業データを書き込むために使用される、書き込み可能な揮発性メモリである。CPU601は、ネットワーク家電機器600が実行すべきソフトウェア処理を実行するために、必要なプログラムをROM603からRAM604へロードし、解釈して実行する。
【0074】
次に、図8を用いて、このネットワーク家電機器600のソフトウェアの構成を説明する。
【0075】
同図に示すように、ネットワーク家電機器600は、メッセージ送受信部621、録画予約リスト格納部622、コンテンツデータ取得部623、コンテンツデータ格納部624、ダイレクトアクセス情報提供部625、再生処理部626、イベント検出部627などを有している。ここで、録画予約リスト格納部622及びコンテンツデータ格納部624は上記の記憶部613またはメディアインターフェース部614に装着されたリムーバブルメディア2などに設定される。
【0076】
メッセージ送受信部621は、ネットワーク1を介して端末装置500との間での各種の要求やイベントに関する各種のメッセージのやりとりに関する処理を行う。
【0077】
コンテンツデータ取得部623は、録画予約リスト格納部622内の録画予約リストに格納された録画予約情報D5をもとに、コンテンツ配信サーバ200より配信されるコンテンツデータD1や放送局3から放送される放送番組などのコンテンツデータD2などを選択的に受信してコンテンツデータ格納部624に記録する。
【0078】
ダイレクトアクセス情報提供部625は、ダイレクトアクセス管理サーバ400のXMPPサーバ404にログインしてダイレクトアクセス管理サーバ400との間で双方向の常時接続セッションを設定する処理を行う。また、ダイレクトアクセス情報提供部625は、常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス管理サーバ400よりダイレクトアクセス情報取得要求R16を受信したとき、ネットワーク家電機器600をネットワーク1に接続するルータにおいてネットワーク家電機器600のローカルIPアドレス及びポート番号にマッピングされたグローバルIPアドレスおよびポート番号などからなるダイレクトアクセス用URIを生成し、このダイレクトアクセス用URIを含むダイレクトアクセス情報取得応答R17をダイレクトアクセス管理サーバ400に送信する。
【0079】
再生処理部626は、コンテンツデータ格納部624に記録された記録済みコンテンツデータの中で、入力操作部605を使ってユーザにより選択されたコンテンツデータD6を再生する処理を行う。
【0080】
イベント検出部627は、ネットワーク家電機器600で発生した各種のイベントを検出して、メッセージ送信部621に対してそのイベントに対応したメッセージを送信するように処理を行う。
【0081】
次に、この実施形態の動作を説明する。
【0082】
はじめに、端末装置500においてサービスサーバ300が提供するサービスを利用して、ネットワーク家電機器600に対するリモート録画予約を行う場合の動作を説明する。
【0083】
まず、図6において、端末装置500のユーザが入力操作部505を使ってコンテンツガイド閲覧命令R1を入力する。このコンテンツガイド閲覧命令R1が入力されると、端末装置500内のコンテンツガイドデータ取得部521が、ネットワーク1を介してコンテンツガイド配信サーバ100にコンテンツガイド取得コンテンツガイド取得要求R2を送信する。コンテンツガイド配信サーバ100は、コンテンツガイド取得コンテンツガイド取得要求R2を受信すると、ネットワーク1を介して端末装置500にコンテンツガイドデータをコンテンツガイド取得コンテンツガイド取得応答R3として送信する。
【0084】
端末装置500内のコンテンツガイドデータ取得部521は、コンテンツガイド配信サーバ100からコンテンツガイド取得コンテンツガイド取得応答R3として送信されてくるコンテンツガイドデータD3を受信してコンテンツガイドデータ格納部522に格納する。コンテンツガイドデータの取得完了により、端末装置500内のコンテンツガイド表示処理部523は、コンテンツガイドデータ格納部522に格納されたコンテンツガイドデータからEPG表示データD4を作成して表示部506に出力する。これにより端末装置500の表示部506にコンテンツガイド画面が表示される。
【0085】
表示部506に表示されたコンテンツガイド画面において、入力操作部505を使ってユーザにより、コンテンツの選択と、そのコンテンツのリモート録画予約命令R4の入力が行われたとき、リモート録画予約処理部524によって、まず、その選択されたコンテンツが判断される。この後、リモート録画予約処理部524は、コンテンツガイドデータ格納部522に格納されたコンテンツガイドデータから、その選択されたコンテンツのリモート録画予約のために必要な情報である録画予約情報D5を取り出す。
【0086】
次に、リモート録画予約処理部524は、その録画予約情報D5を含むリモート録画予約要求の発行命令R5をメッセージ送信部525に与える。
【0087】
メッセージ送信部525は、リモート録画予約処理部524からのリモート録画予約要求の発行命令R5を受けると、ネットワーク1を介して、リモート録画予約のサービスを提供するサービスサーバ300(仮にサービスサーバ300−1とする。)に、その録画予約情報D5を含むリモート録画予約要求R14のメッセージを送信する。
【0088】
図3において、サービスサーバ300−1内のサービス実行部302は、端末装置500よりリモート録画予約要求R14のメッセージを受信すると、ネットワーク1を介してダイレクトアクセス管理サーバ400に対して、その端末装置500とリモート録画予約サービスとの組み合わせに対応付けられているネットワーク家電機器600にダイレクトにアクセスするために必要な情報の取得を要求するダイレクトアクセス開始要求R15のメッセージを送信する。このダイレクトアクセス開始要求R15には、サービスサーバ300−1において予め登録されている、制御機器である端末装置500とリモート録画予約サービスとの組み合わせに対して割り当てられたIDである制御機器・サービス管理IDが含まれている。
【0089】
図4において、ダイレクトアクセス管理サーバ400においては、被制御機器として登録済みのネットワーク家電機器600との間で双方向の常時接続セッションを設定するためのXMPPサーバ404が稼動しており、サービスサーバ300−1は、ダイレクトアクセス管理サーバ400との間でXMPPセッションを確立して、このXMPPセッションを通じてダイレクトアクセス管理サーバ400との間で情報をやりとりすることとしている。
【0090】
ダイレクトアクセス管理サーバ400内のダイレクトアクセス要求処理部403は、その常時接続セッションを通じてサービスサーバ300−1からのダイレクトアクセス開始要求R15のメッセージを受信すると、記憶部401に格納された管理ID関連リスト411を参照して、ダイレクトアクセス開始要求R15に含まれる制御機器・サービス管理IDに紐付けられた被制御機器管理IDを判定し、続いて、機器ID関連リスト412を参照して、被制御機器管理IDに対応する被制御機器用の被制御機器IDを判定し、該当するネットワーク家電機器600に対して、ネットワーク1を介して、サービスサーバ300−1がネットワーク家電機器600にダイレクトにアクセスを行うために必要な情報の取得を要求するダイレクトアクセス情報取得要求R16のメッセージを送信する。
【0091】
図8において、ネットワーク家電機器600内のダイレクトアクセス情報提供部625は、既にダイレクトアクセス管理サーバ400のXMPPサーバ404にログインしてダイレクトアクセス管理サーバ400との間で双方向の常時接続セッションの設定を完了しているものとする。また、この実施形態では、ネットワーク家電機器600がルータを通じてネットワーク1に接続されていることとする。ダイレクトアクセス情報提供部625は、ダイレクトアクセス管理サーバ400内のダイレクトアクセス要求処理部403より常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス情報取得要求R16のメッセージを受信すると、ルータにおいてネットワーク家電機器600のローカルIPアドレス及びポート番号にマッピングされたグローバルIPアドレスおよびポート番号などからなるダイレクトアクセス用URIを生成して、ダイレクトアクセス情報取得応答R17としてダイレクトアクセス管理サーバ400に常時接続セッションを通じて送信する。
【0092】
図4において、ダイレクトアクセス管理サーバ400内のダイレクトアクセス要求処理部403は、ネットワーク家電機器600内のダイレクトアクセス情報提供部625より常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス情報取得応答R17のメッセージを受信すると、このダイレクトアクセス情報取得応答R17に含まれるダイレクトアクセス用URIを、ダイレクトアクセス開始要求元であるサービスサーバ300−1内のサービス実行部302にダイレクトアクセス開始応答R18のメッセージとして送信する。
【0093】
図3において、サービスサーバ300−1内のサービス実行部302は、ダイレクトアクセス管理サーバ400内のダイレクトアクセス要求処理部403よりダイレクトアクセス開始応答R18のメッセージを受信すると、このダイレクトアクセス開始応答R18に含まれるダイレクトアクセス用URIに基づいてネットワーク家電機器600にアクセスして、録画予約情報D5を含むリモート録画予約命令R19のメッセージを送信する。
【0094】
図8において、ネットワーク家電機器600内のメッセージ送信部621は、サービスサーバ300−1よりネットワーク1を介して送信されてくるリモート録画予約命令R19のメッセージを受信すると、このリモート録画予約命令R19に含まれる録画予約情報D5を録画予約リスト格納部622に格納された録画予約リストに登録する。
【0095】
この後、メッセージ送信部621は、リモート録画予約の完了を示すリモート録画予約結果通知R21のメッセージをサービスサーバ300−1にネットワーク1を介して送信する。
【0096】
図3において、サービスサーバ300−1内のサービス実行部302は、ネットワーク家電機器600よりリモート録画予約結果通知R21のメッセージを受信すると、リモート録画予約要求元である端末装置500にリモート録画予約結果通知R22のメッセージをネットワーク1を介して送信する。
【0097】
以上で、端末装置500においてユーザにより選択された放送番組などのコンテンツのリモート録画予約が完了したことになる。
【0098】
以上はサービスサーバ300−1が提供するリモート録画予約のサービスを利用する場合であるが、その他のサービス、例えば、ネットワーク家電機器600における記録データの削除、障害検出のためのログ取得などのサービスを利用する場合も手順は同様である。
【0099】
例えば、ネットワーク家電機器600における記録データの削除のサービスを利用する場合の動作は次の通りである。記録データの削除のサービスはサービスサーバ300−2が提供していることとする。端末装置500内のメッセージ送信部525は、ユーザにより指定された削除対象のデータの指定情報を含む記録データ削除要求のメッセージを、ネットワーク1を介して、対応するサービスを提供するサービスサーバ300−2に送信する。サービスサーバ300−2内のサービス実行部302は、端末装置500より記録データの削除要求のメッセージを受信すると、リモート録画予約要求時と同様の手順でネットワーク1を介してダイレクトアクセス管理サーバ400より、端末装置500と記録データ削除サービスとの組み合わせに対応付けられているネットワーク家電機器600のダイレクトアクセス用URIを取得し、このダイレクトアクセス用URIをもとにネットワーク家電機器600にアクセスして、削除対象のデータの指定情報を含む記録データ削除命令のメッセージを送信する。
【0100】
ログ取得のサービスを利用する場合の動作は次の通りである。ログ取得のサービスはサービスサーバ300−3が提供していることとする。端末装置500内のメッセージ送信部525は、ログ取得要求のメッセージを、ネットワーク1を介してログ取得サービスを提供するサービスサーバ300−3に送信する。サービスサーバ300−3内のサービス実行部302は、端末装置500よりログ取得要求のメッセージを受信すると、リモート録画予約要求時と同様の手順でネットワーク1を介してダイレクトアクセス管理サーバ400より、端末装置500とログ取得サービスとの組み合わせに対応付けられているネットワーク家電機器600のダイレクトアクセス用URIを取得し、このダイレクトアクセス用URIをもとにネットワーク家電機器600にアクセスして、ログ取得命令のメッセージを送信する。
【0101】
図8において、ネットワーク家電機器600では、コンテンツデータ取得部623が、録画予約リスト格納部622に登録された録画予約情報D5をもとに、ネットワーク1を介してコンテンツ配信サーバ200よりIPマルチキャスト放送などによって送られてくる放送番組などのコンテンツデータD1や、例えば、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送など、各放送局3からの放送波に乗って送られてくる放送番組などのコンテンツデータD2を選択的に受信してコンテンツデータ格納部624に記録する。
【0102】
次に、ネットワーク家電機器600にて各種のイベントが発生した場合にそのイベントに関するメッセージを端末装置500に通知する場合の動作を説明する。
【0103】
図12はネットワーク家電機器600にてイベントが発生した場合に、そのイベントに関するメッセージを送信する手順を示すシーケンス図である。
【0104】
図8において、ネットワーク家電機器600内のダイレクトアクセス情報提供部625は、既にダイレクトアクセス管理サーバ400のXMPPサーバ404にログインしてダイレクトアクセス管理サーバ400との間で双方向の常時接続セッションの設定を完了しているものとする。
【0105】
ネットワーク家電機器600内のイベント検出部627によってイベントの検出が検知されると(S1)、ネットワーク家電機器600でイベント通知サービスを利用するように設定されているかどうかを判断する(S2)。この設定は、予め入力操作部605を使ってユーザより行われ、設定情報は記憶部613(図6参照)などに記憶される。
【0106】
イベント検出部627は、イベント通知サービスを利用しないことが設定されていることを判断した場合には何も実行しない。イベント検出部627は、イベント通知サービスを利用することが設定されていることを判断した場合には、そのイベントの種別に対応するメッセージの生成を次のように行う。
【0107】
すなわち、イベント検出部627は、検出したイベントの種別に応じて動作モードを決定する。この動作モードとは、メッセージをサービスサーバ300に送信する方法のモードであり、メッセージをネットワーク家電機器600からサービスサーバ300にネットワーク1を介してダイレクトに送信する「ダイレクトアクセスモード」と、メッセージをダイレクトアクセス管理サーバ400をトンネリングさせてサービスサーバ300に送信する「トンネリングモード」とがある。
【0108】
どちらの動作モードを選択するかは、例えば、メッセージ全体の容量などに応じて決められる。すなわち、イベントによっては、静止画や動画などの画像、あるいは音声などの比較的容量の大きいデータがメッセージに添付されて送られる場合がある。このようにメッセージ全体の容量が比較的大きいイベントに対しては、ダイレクトアクセス管理サーバ400の負担増を避けるために、動作モードとして「ダイレクトアクセスモード」が選定される。逆に、通知内容がテキストデータのみからなるようなイベントに対しては、動作モードとしてメッセージの送信回数がより少ない「トンネリングモード」が選定される。
【0109】
イベント検出部627は、このようにして動作モードを選定した後、検出されたイベントの種別に対応するイベントIDと選定された動作モード情報を含むメッセージ送信命令R33を生成してメッセージ送信部621に与える。メッセージ送信部621は、このメッセージ送信命令R33を受けると、ネットワーク家電機器600の被制御機器IDと、メッセージ送信命令R33から抽出したイベントID及び動作モード情報を含むメッセージを生成し(S3)、これをメッセージR29として、常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス管理サーバ400に送信する(S4)。
【0110】
ダイレクトアクセス管理サーバ400内のイベントメッセージ伝達制御部405は、XMPPサーバ404とネットワーク家電機器600との間で確立されている常時接続セッションを通じてネットワーク家電機器600よりメッセージR29を受信すると(S5)、機器ID関連リスト412を参照して、受信されたメッセージR29に含まれる被制御機器IDに関連付けられた被制御機器管理IDを判定し、次いで、管理ID関連リスト411を参照して、被制御機器管理IDに関連付けられた制御機器・サービス管理IDを判定する(S6)。
【0111】
次に、イベントメッセージ伝達制御部405は、イベント関連リスト413を参照して、受信されたメッセージR29に含まれるイベントIDに関連するサービスIDを取得する(S7)。続いてイベントメッセージ伝達制御部405は、S6で取得した制御機器・サービス管理IDとS7で取得したサービスIDとをもとに制御機器・サービス/管理ID関連リスト412を参照して、メッセージの通知先のサービスサーバ300のアドレス情報を判定する(S8)。
【0112】
この動作の具体例を、図9に示す管理ID関連リスト411、図10に示す制御機器・サービス/管理ID関連リスト412、及び図11に示すイベント関連リスト413の各例を用いて説明する。
【0113】
被制御機器管理IDとして「D5678」が割り当てられた被制御機器であるネットワーク家電機器600にて、イベントIDが「E0112」であるイベントが発生したとする。この場合、図9の管理ID関連リスト411において、「D5678」の被制御機器管理IDに関連付けられた制御機器・サービス管理IDは「DS1234」と「DS1235」の二つであることを判定する(S6)。次に、イベントメッセージ伝達制御部405は、図11のイベント関連リスト413を参照して、「DS1234」または「DS1235」の制御機器・サービス管理IDと「E0112」のイベントIDに関連するサービスサーバ300のアドレス情報を判定することによって、「http://jp.service.002/」が判定される(S7)。
【0114】
図12に戻って、このようにしてメッセージの通知先のサービスサーバ300のアドレス情報を判定した後、イベントメッセージ伝達制御部405は、ネットワーク家電機器600より受信したメッセージR29に含まれる動作モード情報をもとに、メッセージをサービスサーバ300に送信する動作モードを判定する(S8)。
【0115】
判定した動作モードが「トンネリングモード」である場合には、イベントメッセージ伝達制御部405は、S7で取得したサービスサーバ300のアドレス情報をもとに、S6で取得した「DS1234」の制御機器・サービス管理IDを含むメッセージR30−1をサービスサーバ300にネットワーク1を介して送信する(S9−1−1)。
【0116】
一方、判定した動作モードが「ダイレクトアクセスモード」である場合、イベントメッセージ伝達制御部405は、S8で取得したサービスサーバ300のアドレス情報とS6で取得した制御機器・サービス管理IDを含むメッセージR31を常時接続セッションを通じてネットワーク家電機器600に送信する(S9−2−1)。
【0117】
ネットワーク家電機器600は、このメッセージR31を受信すると(S9−2−2)、このメッセージR31に含まれるサービスサーバ300のアドレス情報をもとに、「DS1234」の制御機器・サービス管理IDを含むメッセージR30−2をサービスサーバ300にネットワーク1を介して送信する(S9−2−3)。
【0118】
図3において、サービスサーバ300は、トンネリングモードまたはダイレクトアクセスモードにて制御機器・サービス管理IDを含むメッセージR30−1またはR30−2を受信すると(S10−1,S10−2)、このメッセージR30−1またはR30−2に含まれる制御機器・サービス管理IDに関連付けられたユーザIDを、記憶部301に記憶されたID関連リスト311から判定し、このユーザIDをもとに端末装置500にメッセージR32を送信する(S11−1,S11−2)。
【0119】
端末装置500内のメッセージ送信部525は、ネットワーク1を通じてメッセージを受信すると、そのメッセージの内容を表示部506などに表示してユーザに通知する。
【0120】
次に、図13を用いて、ネットワーク家電機器600で発生する各種のイベントと、このイベントに関するメッセージを受信した端末装置500(500−1,500−2)の対応の具体例を説明する。なお、ここではダイレクトアクセス管理サーバ400及びサービスサーバ300の処理は省略する。
【0121】
図13の11は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「おすすめ番組の抽出」というイベント11aが検出された場合の例である。この「おすすめ番組の抽出」は、例えば、ユーザが過去に録画予約をした番組のジャンル、タイトル名、出演者などのキーを管理しておき、新たなコンテンツガイドデータが取得されると、その新たなコンテンツガイドデータの中で上記のキーを含む番組を自動的に検索することなどによって行われる。「おすすめ番組の抽出」のイベント11aが検出されたならば、ネットワーク家電機器600から端末装置500−1に、その抽出されたおすすめ番組の一覧がメッセージ11bとして通知され、端末装置500−1はそのメッセージ11bを受けると、表示部506などにそのおすすめ番組の一覧を表示する(11c)。端末装置500−1のユーザは、そのおすすめ番組の一覧から、入力操作部505を使って、リモート録画予約を行いたい番組を指定してリモート録画予約の要求11dを入力する。このリモート録画予約の動作については既に説明した通りである。そしてネットワーク家電機器600は、このリモート録画予約の要求11dを受けて、指定されたおすすめ番組のリモート録画予約のための処理11eを実行する。
【0122】
図13の12は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「他人による予約取消」というイベント12aが検出された場合の例である。この「他人による予約取消」とは、ネットワーク家電機器600を端末装置500−1のユーザを含む複数のユーザにより利用可能とした場合に、端末装置500−1のユーザ以外のユーザによってネットワーク家電機器600のリモート録画予約やネットワーク家電機器600を直接操作することによっての録画予約が行われた場合を言う。「他人による予約取消」の抽出のイベント12aが検出されたならば、ネットワーク家電機器600から端末装置500−1に、その他人による予約取消に関するアラートがメッセージ12bとして通知され、端末装置500−1はそのメッセージ12bを受けると、表示部506などにその他人による予約取消に関するアラート通知を表示する(12c)。端末装置500−1のユーザはこれを確認したならば、入力操作部505を使って、その取り消された録画予約を再度行うようにリモート録画予約の要求12dを入力する。ネットワーク家電機器600は、先と同様に、このリモート録画予約の要求12dを受けて、録画予約を取り消された番組のリモート録画予約のための処理12eを実行する。
【0123】
図13の13は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「HDD容量不足」というイベント13aが検出された場合の例である。すなわち、このイベント13aはコンテンツデータを記録するためにコンテンツデータ格納部624(図8参照)に十分な空き領域が残っていないことを意味するものである。この「HDD容量不足」というイベント13aが検出された場合には、ネットワーク家電機器600から端末装置500−1に、HDD容量不足のアラートがメッセージ13bとして通知され、端末装置500−1はそのメッセージ13bを受けると、表示部506などにHDD容量不足のアラート通知を表示する(13c)。端末装置500−1のユーザはこれを確認すると、入力操作部505を使って、ネットワーク家電機器600における記録データの削除要求13dを入力する。ネットワーク家電機器600は、この記録データの削除要求13dを受けて、コンテンツデータ格納部624(図8参照)内の記録データを例えばタイトル単位などで削除する処理13eを実行する。
【0124】
図13の14は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「障害発生」というイベント14aが検出された場合の例である。この「障害発生」のイベント14aが検出された場合、ネットワーク家電機器600から端末装置500−1に、障害発生に関するアラートがメッセージ14bとして通知され、端末装置500−1はそのメッセージ14bを受けると、表示部506などに障害発生のアラート通知を表示する(14c)。端末装置500のユーザはこれを確認したならば、入力操作部505を使って、ネットワーク家電機器600に対してログの取得要求14dを入力する。ネットワーク家電機器600は、このログの取得要求14dを受けて、ログを端末装置500−1へ出力する処理14eを実行する。
【0125】
図13の15は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「チューナ不足により予約番組を録画不可」というイベント15aが検出された場合の例である。このイベント15aは、録画予約が指定された番組の放送を受信するためのチューナが他の番組の録画などで使用されているがために録画が不可であることを意味する。ネットワーク家電機器600ネットワーク家電機器600ネットワーク家電機器600このイベント15aが検出された場合には、ネットワーク家電機器600から、ワンセグ放送を受信可能な別の端末装置(ワンセグ端末)500−2に、録画予約のために必要な情報を含むリモート録画予約要求がメッセージ15bとして送信され、端末装置500−2はそのメッセージ15bを受けると、リモート録画予約のための処理(15c)を実行する。
【0126】
4機のサービスサーバ300−1,300−2,300−3,300−4において、例えば、サービスサーバ300−1はリモート録画予約のサービスを提供し、サービスサーバ300−2は記録データの削除のサービスを提供し、サービスサーバ300−3はログ取得のサービスを提供し、サービスサーバ300−4はワンセグ端末へのリモート録画予約のサービスを提供するものとする。この場合、「おすすめ番組の抽出」、「他人による予約取消」の各イベント11a,12aのイベントIDのそれぞれを、リモート録画予約のサービスを行うサービスサーバ300−1のアドレス情報と関連付けてイベント関連リスト413に登録しておくことで、「おすすめ番組の抽出」、「他人による予約取消」のメッセージ11b,12bはそれぞれサービスサーバ300−1に送信され、このサービスサーバ300−1から端末装置500−1に送信される。
【0127】
また、「HDD容量不足」のイベント13aのイベントIDを記録データの削除のサービスを行うサービスサーバ300−2のアドレス情報と関連付けてイベント関連リスト413に登録しておくことで、「HDD容量不足」のメッセージ13bはサービスサーバ300−2に送信され、このサービスサーバ300−2から端末装置500−1に送信される。
【0128】
さらに、「障害発生」のイベント14aのイベントIDをログ取得のサービスを行うサービスサーバ300−3のアドレス情報と関連付けてイベント関連リスト413に登録しておくことで、「障害発生」のメッセージ14bはサービスサーバ300−3に送信され、このサービスサーバ300−3から端末装置500−1に送信される。
【0129】
さらに、「チューナ不足により予約番組を録画不可」のイベント15aのイベントIDを別の機器へのリモート録画予約を行うサービスサーバ400−4のアドレス情報と関連付けてイベント関連リスト413に登録しておくことで、「チューナ不足により予約番組を録画不可」のメッセージ15bはそれぞれサービスサーバ300−4に送信され、このサービスサーバ300−4から別の端末装置500−2に送信される。
【0130】
以上説明したように、この実施形態によれば、ネットワーク家電機器600にてイベントの種別毎のメッセージ通知先のサービスサーバ300のアドレス情報を管理することなく、ネットワーク家電機器600で発生したイベントに関するメッセージを適切なサービスサーバへ送信することができる。イベントの種別に対応するサービスの種別と、それぞれの種別のサービスを提供するサービスサーバ300のアドレス情報をダイレクトアクセス管理サーバ400にて管理するようにしたことによって、サービスサーバ300が提供するサービスの種類の増減やサービスサーバ300の所在変更が発生した場合には、ダイレクトアクセス管理サーバ400に管理されている情報のみを変更するだけで済み、ネットワーク家電機器600の側での変更は不要になり、ネットワーク家電機器600のユーザの手間を省くことができる。
【0131】
さらに、この実施形態では、イベントに関するメッセージをサービスサーバ300に送信するモードとして、メッセージをネットワーク家電機器600からサービスサーバ300にネットワーク1を介してダイレクトに送信する「ダイレクトアクセスモード」と、メッセージをダイレクトアクセス管理サーバ400をトンネリングさせてサービスサーバ300に送信する「トンネリングモード」とを設けておき、メッセージ全体の容量などに応じて各モードを選択することによって、効率的なメッセージ送信が可能になる。
【0132】
なお、上記の実施形態は、被制御機器として録画再生装置を用いたネットワークシステムであるが、本発明は、これに限定されるものではなく、ネットワーク接続が可能なテレビジョン、冷蔵庫、洗濯機などのネットワーク家電機器を被制御機器として用いたシステムにおいても同様に適用することが可能である。例えば、これらのネットワーク家電機器において発生した障害発生などの各種のイベントを端末装置に通知する仕組みとして、本発明は有用である。
【0133】
また、上記の実施形態では、サービスサーバ300がダイレクトアクセス管理サーバ400より取得したダイレクトアクセス用URIをもとにネットワーク家電機器600に対してリモート録画予約命令R19などのメッセージを送信することとしたが、端末装置500がサービスサーバ300より、ネットワーク1を介してダイレクトアクセス用URIを取得するようにすれば、端末装置500からネットワーク家電機器600にリモート録画予約命令R19などのメッセージを送信するようにしてもよい。
【0134】
また、上記の実施形態では、サービスサーバ300とダイレクトアクセス管理サーバ400を別々のサーバ装置で実現することとしたが、一台のサーバ装置に、サービスサーバ300のソフトウェアとダイレクトアクセス管理サーバ400のソフトウェアを組み込むことで、サービスサーバ300とダイレクトアクセス管理サーバ400を一つのサーバに統合するようにしてもよい。
【0135】
また、上記の実施形態では、端末装置500において、コンテンツガイドから視聴する番組などのコンテンツを選択して、そのコンテンツデータを取得し再生することとしたが、本発明は、このように視聴するコンテンツをEPGから選択する手順を必須とするものではなく、コンテンツを選択する方法に限定されるものではない。
【0136】
本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々更新を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワークシステムの全体の構成を示す図である。
【図2】図1のコンテンツガイド配信サーバ、コンテンツ配信サーバ、サービスサーバ、ダイレクトアクセス管理サーバのハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】サービスサーバのソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図4】ダイレクトアクセス管理サーバのソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図5】端末装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図6】端末装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図7】録画再生装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図8】録画再生装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図9】管理ID関連リストの構成を示す図である。
【図10】機器ID関連リストの構成を示す図である。
【図11】イベント関連リストの構成を示す図である。
【図12】録画再生装置にてイベントが発生した場合にそのイベントに関するメッセージを送信する手順を示すシーケンス図である。
【図13】録画再生装置で発生する各種のイベントと、このイベントに関するメッセージを受信した端末装置の対応の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0138】
10 ネットワークシステム
300 サービスサーバ
400 ダイレクトアクセス管理サーバ
500 端末装置
524 リモート録画予約処理部
525 メッセージ送信部
600 録画再生装置
621 メッセージ送信部
622 録画予約リスト格納部
623 コンテンツデータ取得部
624 コンテンツデータ格納部
625 ダイレクトアクセス情報提供部
626 再生処理部
627 イベント検出部
【技術分野】
【0001】
この発明は、ネットワーク家電機器をネットワークを通じて端末装置から制御することが可能なネットワークシステム、ダイレクトアクセス管理サーバ、イベント通知方法、ネットワーク家電機器、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送などの放送番組や、インターネット上の番組配信サービス・サイトから提供されるコンテンツである所謂「ネット番組」などを対象とした電子番組ガイド(EPG:Electronic Program Guide)を提供するサービスが普及している。
【0003】
また、EPGと連携したサービスとして、端末装置のディスプレイに表示されたEPGの中で選択された放送番組などのコンテンツを、ネットワークに接続された録画再生装置にて録画させることを予約するリモート録画予約サービスが知られている。このリモート録画予約サービスを行うサーバは、ネットワークを介して端末装置からのリモート録画予約の要求を受けると、予め端末装置との関連付けが設定されている録画再生装置などのネットワーク家電機器に対して、録画対象である番組の例えばチャンネル名、放送日、放送開始/終了時刻、タイトル名などの録画予約情報を送信する。録画再生装置は、サーバより受信した録画予約情報をもとに放送番組を受信して記録装置に記録することとしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ネットワーク家電機器の障害アラーム情報を、ネットワークを通じて携帯端末へリアルタイムに通知する技術は、特許文献2などに記載されている。
【特許文献1】特開2001−309285号公報
【特許文献2】特開2005−173885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
録画再生装置におけるHDDの空き容量の不足や機器障害の発生など、ネットワーク家電機器に何らかのイベントが発生したときに、ネットワーク家電機器をネットワークを通じて端末装置から制御するサービスを提供するサービスサーバを径由して、そのイベント内容を含むメッセージを端末装置のユーザに通知する方式が、現在本願の発明者らによって検討されている。この方式では、録画再生装置におけるHDDの記録データを削除するサービスを提供するサービスサーバを介して、端末装置は録画再生装置より、HDDの空き容量不足のイベントの通知を受け、これに対してHDDの記録データの削除要求をそのサービスサーバを介して録画再生装置へ送信したり、また、録画再生装置のログを取得するサービスを提供するサービスサーバを介して、端末装置は録画再生装置より、障害発生のイベントの通知を受け、これに対して録画再生装置のログの取得要求をそのサービスサーバを介して録画再生装置へ送信したりすることが可能とされている。
【0006】
しかしながら、サービスサーバが提供するサービスの種類などは将来的に増減される可能性があり、また、サービスサーバの所在も変更される場合があるのに対し、これまで、録画再生装置などのネットワーク家電機器では、イベント種別とサービスサーバのアドレス情報とを対応付けるリストに基づいて、イベントを対応するサービスサーバに送信する方式が検討されてきた。したがって、上記のサービスサーバ側の変更に合わせて、録画再生装置内のリストも更新しなければならず、その更新に手間を要するという問題があった。
【0007】
本発明はかかる事情を鑑み、サービスサーバ側の変更に柔軟に対応しつつ、ネットワーク家電機器で発生したイベントをそのイベント種別に応じた適切なサービスサーバへ通知することのできるネットワークシステム、ダイレクトアクセス管理サーバ、イベント通知方法、ネットワーク家電機器、及びコンピュータプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明のネットワークシステムは、端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対してネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバと、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバとを具備するネットワークシステムにおいて、前記ネットワーク家電機器は、イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報を含むメッセージを前記ダイレクトアクセス管理サーバに送信するメッセージ送信部を具備し、前記ダイレクトアクセス管理サーバは、前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、前記ネットワーク家電機器より受信した前記メッセージに含まれる前記イベント識別情報及び前記機器識別情報をもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定するイベントメッセージ伝達制御部とを具備する。
【0009】
この発明によれば、ネットワーク家電機器にてイベントの種別毎のメッセージ通知先のサービスサーバのアドレス情報を管理することなく、ネットワーク家電機器で発生したイベントを、そのイベントの種別に対応する適切なサービスサーバへ送信することができる。また、ダイレクトアクセス管理サーバにおいて、イベント識別情報とサービス識別情報との関連、サービス識別情報とサービスサーバのアドレス情報との関連を管理することによって、サービスサーバが提供するサービスの種類の増減やサービスサーバの所在変更が発生した場合に、ダイレクトアクセス管理サーバに管理されている情報のみを変更するだけで済み、ネットワーク家電機器の側での変更は不要になり、ネットワーク家電機器のユーザの手間を省くことができる。
【0010】
また、本発明のダイレクトアクセス管理サーバにおいて、イベントメッセージ伝達制御部は、イベントの発生時にネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれる動作モード情報に基づき、イベントをネットワーク家電機器からサービスサーバにネットワークを介してダイレクトに通知するダイレクトアクセスモードと、イベントを当該ダイレクトアクセス管理サーバをトンネリングさせてサービスサーバに通するトンネリングモードとを切り替え、ダイレクトアクセスモード時はイベントを通知する先のサービスサーバのアドレス情報をネットワーク家電機器に送信し、トンネリングモード時にはアドレス情報をもとにイベントをサービスサーバに送信することとしてもよい。
【0011】
これにより、例えば静止画や動画などの画像、あるいは音声などの比較的容量の大きいデータがイベントのメッセージに添付されて送られる場合には、ダイレクトアクセス管理サーバの負担増を避けるためにダイレクトアクセスモードを選択し、通知内容がテキストデータのみからなるような比較的容量の小さいイベントのメッセージの送信にはメッセージの送信回数がより少ないトンネリングモードを選択することなどによって、効率的なメッセージ送信が可能になる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サービスサーバ側の変更に柔軟に対応しつつ、ネットワーク家電機器で発生したイベントをそのイベント種別に応じた適切なサービスサーバへ通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るネットワークシステム10の全体の構成を示す図である。
【0014】
このネットワークシステム10は、コンテンツガイド配信サーバ100、コンテンツ配信サーバ200、サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)、ダイレクトアクセス管理サーバ400、端末装置500(500−1,500−2)、及び録画再生装置などのネットワーク家電機器600で構成され、これらはインターネットなどのネットワーク1を介して相互に通信可能なように接続可能とされている。
【0015】
なお、サービスサーバの表記において、300−1,300−2,300−3,300−4はそれぞれ個々のサービスサーバを指し、特に指定する必要がない場合には、「サービスサーバ300」または「サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)」と表記する。同様に端末装置の表記において、500−1,500−2はそれぞれ個々の端末装置を指し、特に指定する必要がない場合には、「端末装置500」または「端末装置500(500−1,500−2)」と表記する。
【0016】
コンテンツ配信サーバ200は、動画、音声などのコンテンツデータD1をIPマルチキャスト放送やVoD(Video on Demand)方式などによってネットワーク1を介して配信するサーバである。なお、コンテンツ配信サーバ200はネットワーク1に複数接続されていてもよい。
【0017】
コンテンツガイド配信サーバ100は、コンテンツ配信サーバ200から配信されるコンテンツデータD1や放送局3から放送される放送番組などのコンテンツデータD2などの放送スケジュール、概要、録画予約のために必要な情報、ダウンロード予約のために必要な情報などを含むコンテンツガイドデータを格納し、ネットワーク1に接続された端末装置500からのコンテンツガイド取得要求R2を受信したとき、ネットワーク1を介して端末装置500にコンテンツガイド取得コンテンツガイド取得応答R3としてコンテンツガイドデータを配信するサーバである。
【0018】
サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)は、制御機器である端末装置500に対してネットワーク越しに被制御機器である録画再生装置600にアクセスする各種のサービスを提供する。また、サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)は、録画再生装置600にて各種のイベントが発生した場合にそのイベントに関するメッセージを端末装置500に通知するサービスを提供することが可能である。なお、個々のサービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)はサービスの種別毎に設けられていてもよいし、1以上のサービスを提供するものであってもよい。
【0019】
ダイレクトアクセス管理サーバ400は、端末装置500とサービスサーバ300が提供するサービスとの組み合わせと録画再生装置600との関連付けを管理し、この関連付けをもとに録画再生装置600に対してネットワーク1を介してダイレクトにアクセスを行うために必要なダイレクトアクセス用URIなどの情報の授受に関する処理を行う。また、ダイレクトアクセス管理サーバ400は、端末装置500を識別するユーザIDとサービスの種別との組み合わせと制御機器・サービス管理IDとの関連、録画再生装置600で発生するイベントの種別とサービスの種別との関連、さらにはサービスの種別毎にこのサービスを提供するサービスサーバ300のURLなどのアドレス情報を管理し、これらの情報をもとに録画再生装置600にて発生したイベントの通知先のサービスサーバ300を判定する処理などを行う。
【0020】
端末装置500(500−1,500−2)は、サービスサーバ300が提供する各種のサービスを利用して、録画再生装置600をネットワーク1を介して制御することのできる装置である。
【0021】
録画再生装置600は、サービスサーバ300が提供する各種のサービスを利用して端末装置500から送信された各種要求に応じて、リモート録画予約、記録データの削除、ログの出力などの各動作を行うことが可能な装置である。
【0022】
コンテンツガイド配信サーバ100、コンテンツ配信サーバ200、サービスサーバ300(300−1,300−2,300−3,300−4)、ダイレクトアクセス管理サーバ400はいずれも、たとえば図2に示すように、パーソナルコンピュータなどの典型的なコンピュータシステムからなる構成とされている。
【0023】
すなわち、CPU(Central Processing Unit)101には、システムバス109を介して、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ネットワーク接続部104と、キーボード、マウスなどよりなる入力部105と、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部106と、メディアインターフェース部107と、ハードディスクドライブや不揮発性メモリなどよりなる記憶部108とが接続されている。
【0024】
ネットワーク接続部104は、ネットワーク1を介しての通信処理を行う手段である。記憶部108には、ソフトウェア処理のためのプログラムと、各種のデータなどが格納されている。CPU101は、ソフトウェア処理を実行するために、プログラムを記憶部108からRAM103へロードし、解釈して実行する。メディアインターフェース部107には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア2が適宜装着され、それらから読み出されたプログラムが、必要に応じて記憶部108にインストールされる。
【0025】
次に、図3を用いて、サービスサーバ300のソフトウェアの構成を説明する。サービスサーバ300は、記憶部301と、サービス実行部302と、イベントメッセージ伝達部303とを備えている。
【0026】
記憶部301には、端末装置500を識別するユーザIDとサービスの種別を示すサービスIDとの組み合わせと、ダイレクトアクセス管理サーバ400によって割り当てられた制御機器・サービス管理IDとが関連付けて登録されたID関連リスト311などが格納される。
【0027】
サービス実行部302は、記憶部301に記憶された情報をもとに、リモート録画予約、記録データの削除、ログ取得など、端末装置500に対してネットワーク越しに録画再生装置600にアクセスする特定のサービスを実行する。
【0028】
イベントメッセージ伝達部303は、録画再生装置600よりイベント発生に関するメッセージを受信し、記憶部301に記憶された関連リスト311をもとに端末装置500に伝達する処理を行う。
【0029】
次に、図4を用いて、ダイレクトアクセス管理サーバ400のソフトウェアの構成を説明する。ダイレクトアクセス管理サーバ400は、記憶部401と、登録処理部402と、ダイレクトアクセス要求処理部403と、XMPPサーバ404と、イベントメッセージ伝達制御部405とを備えている。
【0030】
記憶部401には、管理ID関連リスト411、機器ID関連リスト412、及びイベントID関連リスト413などが格納される。
【0031】
図9は管理ID関連リスト411の構成を示す図である。管理ID関連リスト411は、制御機器である端末装置500とサービスの種別との組み合わせに対して付与されたIDである制御機器・サービス管理IDと、被制御機器としてのネットワーク家電機器600に対して割り当てられたIDである被制御機器管理IDとが関連付けて登録された関連リストである。
【0032】
図10は機器ID関連リスト412の構成を示す図である。機器ID関連リスト412は、被制御機器管理IDと、この被制御機器管理IDに対応するサービスサーバ用の被制御機器IDと、被制御機器管理IDに対応する被制御機器用の被制御機器IDとが関連付けて登録されたリストである。
【0033】
図11はイベントID関連リスト413の構成を示す図である。イベントID関連リスト413は、イベントの種別を示すイベントID、制御機器・サービス管理ID、及びサービスサーバ300のURLなどのアドレス情報が関連付けて登録されたリストである。
【0034】
図4に戻って、登録処理部402は、サービスサーバ300よりユーザIDとサービスIDを含む制御機器・サービス登録要求R23を受信したとき、この制御機器・サービス登録要求R23に含まれるユーザIDとサービスIDとの組み合わせに対して制御機器/サービス管理IDを割り当てて、管理ID関連リスト411に登録し、制御機器/サービス管理IDをネットワーク1を介してサービスサーバ300に制御機器・サービス登録応答R24として送信する。
【0035】
また、登録処理部402は、別途、サービスサーバ300からの、イベントの種別を示すイベントID、制御機器・サービス管理ID、サービスサーバ300のURLなどのアドレス情報を含むサービスサーバ登録要求R25を受信したとき、このサービスサーバ登録要求R25に含まれるイベントID、制御機器・サービス管理ID、サービスサーバ300のURLなどのアドレス情報をイベントID関連リスト413に互いに関連付けて登録し、登録完了後、登録完了通知R26をサービスサーバ300に送信する。
【0036】
さらに、登録処理部402は、ネットワーク家電機器600からの被制御機器登録要求R27を受信したとき、このネットワーク家電機器600に対して被制御機器管理IDを割り当て、適切な制御機器・サービス管理IDと対応付けて管理ID関連リスト411に登録し、登録完了後、登録完了通知R28をネットワーク1を介してネットワーク家電機器600に送信する。ここで、被制御機器管理IDをどの制御機器・サービス管理IDと対応付けるかを決定する方法としては、下記のように被制御機器登録用のパスワードを用いる方法などがある。
【0037】
この方法は、制御機器・サービス管理IDがダイレクトアクセス管理サーバ400に登録された後、サービスサーバ300が、ダイレクトアクセス管理サーバ400に被制御機器登録用のパスワードの発行を依頼する。ダイレクトアクセス管理サーバ400は、この依頼を受けると、被制御機器登録用のパスワードを生成してこれを制御機器・サービス管理IDと対応付けて保存するとともにサービスサーバ300に送信する。サービスサーバ300は被制御機器登録用のパスワードを端末装置500に送信する。端末装置500は、取得した被制御機器登録用のパスワードを、光通信部511(図5参照)を使ってネットワーク家電機器600へ転送する。ネットワーク家電機器600は、被制御機器登録要求R27に被制御機器登録用のパスワードを付加してダイレクトアクセス管理サーバ400に送信する。ダイレクトアクセス管理サーバ400は、被制御機器登録要求R27を受信すると被制御機器管理IDを生成するとともに、被制御機器登録要求R27に含まれている被制御機器登録用のパスワードと、制御機器・サービス管理IDと対応付けて保存されている被制御機器登録用のパスワードとを比較し、一致したならば、その一致した被制御機器登録用のパスワードに対応付けられた制御機器・サービス管理IDを、生成した被制御機器管理IDと対応付けて管理ID関連リスト411に保存する。
【0038】
ダイレクトアクセス要求処理部403は、サービスサーバ300より制御機器・サービス管理IDを含むダイレクトアクセス開始要求R15を受けたとき、このダイレクトアクセス開始要求R15に含まれる制御機器・サービス管理IDと、管理ID関連リスト411に登録されている制御機器・サービス管理IDと被制御機器管理IDとの紐付け内容を参照して、ダイレクトアクセス開始要求R15に含まれる制御機器・サービス管理IDに紐付けられた被制御機器管理IDを判定する。ダイレクトアクセス要求処理部403は、さらに、機器ID関連リスト412を参照して、被制御機器管理IDに対応する被制御機器用の被制御機器IDを判定し、該当するネットワーク家電機器600に対して、ネットワーク1を介してネットワーク家電機器600にダイレクトにアクセスするために必要な情報であるダイレクトアクセス用URI(Uniform Resource Identifier)の取得を要求するダイレクトアクセス情報取得要求R16を送信し、そのダイレクトアクセス用URIを含むダイレクトアクセス情報取得応答R17をネットワーク家電機器600より受信して、サービスサーバ300にそのダイレクトアクセス用URIを含むダイレクトアクセス開始応答R18を送信する。
【0039】
ここで、ダイレクトアクセス用URIは、例えば、ネットワーク家電機器600がルータを通じてネットワーク1に接続されている場合に、ルータにおいてネットワーク家電機器600のローカルIPアドレス及びポート番号にマッピングされたグローバルIPアドレスおよびポート番号などからなる。ただし、ネットワーク家電機器600が直接ネットワーク1に接続されている場合には、そのネットワーク家電機器600に割り当てられたグローバルIPアドレスであってもよい。
【0040】
また、このダイレクトアクセス管理サーバ400には、ネットワーク家電機器600との間で双方向の常時接続セッションを設定するためのXMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocol)サーバ414が設けられている。XMPPとは、リアルタイムのコミュニケーションを実現するためのプロトコルである。常時接続セッションは、端末装置500がネットワーク家電機器600にネットワーク1を通じてアクセスする前に、ネットワーク家電機器600がXMPPサーバ404にログインすることによって設定される。ダイレクトアクセス管理サーバ400は、XMPPサーバ404との間でXMPPセッションが確立されたサービスサーバ300からのダイレクトアクセス開始要求R15を受信したならば、XMPPサーバ404とネットワーク家電機器600との間で確立されている常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス情報取得要求R16をネットワーク家電機器600に送信することとしている。
【0041】
イベントメッセージ伝達制御部405は、常時接続セッションを通じて接続されたネットワーク家電機器600にてイベントが発生したときにネットワーク家電機器600より送信される、被制御機器用の被制御機器ID、イベントID、動作モード情報を含むメッセージR29を受信したとき、このメッセージR29に含まれる被制御機器IDに対応する被制御機器管理IDを機器ID関連リスト412より読み出し、さらに、管理ID関連リスト411を参照して、その被制御機器管理IDに関連付けられた制御機器・サービス管理IDを判定する。
【0042】
また、イベントメッセージ伝達制御部405は、判定した制御機器・サービス管理IDとメッセージR29に含まれるイベントIDとから、イベントID関連リスト413を参照して、メッセージの通知先のサービスサーバ300のアドレス情報を判定する。そして、イベントメッセージ伝達制御部405は、受信されたメッセージR29に含まれる動作モード情報をもとに、サービスサーバ300にメッセージR30を送信する際の動作モードを判定し、この判定した動作モードで、メッセージの通知先として判定されたサービスサーバ300に、ネットワーク家電機器600にて発生したイベントに関するメッセージR30−1,R30−2を送信するように制御を行う。
【0043】
次に、端末装置500について説明する。図5は端末装置500のハードウェアの構成を示すブロック図である。同図に示すように、CPU501には、システムバス502を介して、ROM503と、RAM504と、入力操作部505と、表示部506と、音声出力部507と、ネットワーク接続部508と、デコード部509と、放送受信部510と、光通信部511と、記憶部512と、エンコード部513と、カードインターフェース部514と、USBインターフェース部515とが接続されている。
【0044】
入力操作部505は、各種のキーなどを備え、ユーザからの各種の命令やデータの入力を処理する。入力操作部505によってユーザより入力された命令は、図示しない入力インターフェース部によってシステムバス502を通じてCPU501に供給される。
【0045】
表示部506は、例えば、LCDなどの表示器と、表示器を駆動する表示制御回路よりなり、例えば、コンテンツガイド配信サーバ100より取得したEPGなどを表示する。音声出力部507は、デジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換する回路と、スピーカなどよりなる。
【0046】
ネットワーク接続部508は、ネットワーク1との有線または無線での接続を処理する。放送受信部510は、例えば、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送、携帯機器向け地上デジタルテレビジョン放送など、各放送局3から配信されてくる放送波を受信し、ビデオ信号及びオーディオ信号を復調する。
【0047】
デコード部509は、記憶部512から読み出された番組のエンコードデータをデコードして、デジタルビデオデータ及びデジタルオーディオデータを復元する。復元されたデジタルビデオデータはシステムバス502を通じて表示部506に供給されて表示され、一方、デジタルオーディオデータは、システムバス502を通じて音声出力部507に供給され、スピーカより音声となって出力される。
【0048】
光通信部511は、ネットワーク家電機器600などの外部機器との間での通信を処理するためのインターフェースであり、具体的には、赤外線などの光を無線媒体として外部機器との通信を行うものである。また、光の他に、電波、音波、電磁波などの他の無線媒体を用いてもよい。なお、ネットワーク家電機器600との通信は、光通信の他に、ネットワーク1を介して行うようにしてもよい。
【0049】
エンコード部513は、放送受信部510より出力された放送番組のビデオ信号およびオーディオ信号を、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)方式などでエンコードする。
【0050】
記憶部512には、コンテンツガイド配信サーバ100からネットワーク1を介して取得したコンテンツガイドデータ、端末装置500自身で作成された録画予約リストなどが格納される。また、記憶部512には、放送受信部510にて受信され、エンコード部513にてエンコードされた放送番組のデータなども格納することが可能である。
【0051】
カードインターフェース部514は、半導体メモリを搭載したメモリカードなどの記憶媒体6に対してデータの読み書きを行うインターフェースである。USBインターフェース部515は、ネットワーク家電機器600などの外部機器との間でデータの転送を行うためのインターフェースである。
【0052】
ROM503は、端末装置500が実行すべきソフトウェア処理のためのプログラムやデータなどが恒久的に格納された読み出し専用メモリである。なお、プログラムは記憶部512に格納されていてもよい。RAM504は、CPU501によって実行されるプログラム・コードをロードしたり、プログラムの作業データを書き込むために使用される、書き込み可能な揮発性メモリである。CPU501は、上記の各部の制御を総括的に行うとともに各部の間でのデータのやりとりを制御する。また、CPU501は端末装置500が実行すべきソフトウェア処理を実行するために、プログラムを記憶部512またはROM503からRAM504へロードし、解釈して実行する。
【0053】
次に、図6を用いて、この端末装置500のソフトウェアの構成を説明する。
同図に示すように、端末装置500は、コンテンツガイドデータ取得部521、コンテンツガイドデータ格納部522、コンテンツガイド表示処理部523、リモート録画予約処理部524、メッセージ送信部525を有している。コンテンツガイドデータ格納部522は上記の記憶部512またはRAM504に設定される。
【0054】
コンテンツガイドデータ取得部521は、ネットワーク1を通じてコンテンツガイド配信サーバ100よりコンテンツガイドデータを取得してコンテンツガイドデータ格納部522に、そのコンテンツガイドデータD3を格納する。
【0055】
コンテンツガイド表示処理部523は、コンテンツガイドデータ格納部522に格納されたコンテンツガイドデータD3を読み込み、コンテンツガイド画面の表示データD4を作成して表示部506に表示する処理を行う。
【0056】
メッセージ送信部525は、ネットワーク1を介して記録再生装置600との間での各種の要求やイベントに関するメッセージのやりとりに関する処理を行う。
【0057】
リモート録画予約処理部524は、表示部506に表示されたコンテンツガイド画面で、入力操作部505を使ってユーザによりコンテンツの選択とそのコンテンツのリモート録画予約命令R4が入力されたとき、コンテンツガイドデータ格納部522に格納されたコンテンツガイドデータから、その選択されたコンテンツのリモート録画予約のために必要な情報である録画予約情報D5を抽出して、この録画予約情報D5を含むリモート録画予約要求のメッセージ発行命令R5をメッセージ送信部525に送信する。
【0058】
また、メッセージ送信部525は、入力操作部505を使ってユーザより与えられた命令R6,R7に従って、リモート録画予約以外の要求のメッセージを生成し送信することが可能である。例えば、記録再生装置600における記録データの削除を指示する命令R6がユーザより入力された場合には、メッセージ送信部525は、記録再生装置600に対して記録データの削除を要求するメッセージR11を生成して、対応するサービスを提供するサービスサーバ300(例えばサービスサーバ300−2)に送信する。また、メッセージ送信部525は、記録再生装置600のログの取得を指示する命令R7がユーザより入力された場合には、記録再生装置600に対してログの出力を要求するメッセージR12を生成して、対応するサービスを提供するサービスサーバ300(例えばサービスサーバ300−3)に送信する。
【0059】
なお、本実施の形態における端末装置500は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)のような携帯端末、パーソナルコンピュータなどを想定している。ただし、但し、本発明の端末装置500はこれらの機器に限られるものではなく、図5及び図6に示した要素を有するものであれば、如何なる形態のものであってもよい。
【0060】
次に、ネットワーク家電機器600について説明する。図7はネットワーク家電機器600のハードウェアの構成を示す図である。
【0061】
この実施形態のネットワーク家電機器600は、ネットワーク1を介してコンテンツ配信サーバ200より配信されるコンテンツデータD1や、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送など、各放送局3から時々刻々と放映される放送番組などのコンテンツデータD2を録画し、再生することのできる録画再生装置などを想定している。
【0062】
同図に示すように、CPU601には、システムバス602を介して、ROM603と、RAM604と、入力操作部605と、AVインターフェース部606と、表示部607と、ネットワーク接続部608と、デコード部609と、エンコード部610と、放送受信部611と、光通信部612と、ハードディスクドライブ(HDD)などよりなる記憶部613と、メディアインターフェース部614と、カードインターフェース部615と、USBインターフェース部616とが接続されている。
【0063】
入力操作部605は、各種のキーなどを備え、ユーザからの録画再生のための各種の指令の入力を処理する。入力操作部605より入力された各種の指令は、図示しないインターフェース部によってシステムバス602を通じてCPU601に供給される。
【0064】
表示部607は、例えば、LCDなどの表示器と、表示器を駆動する表示制御回路よりなり、例えば、ユーザから入力された指令やデータの確認、各種のステータスなどを表示する。
【0065】
AVインターフェース部606は、このネットワーク家電機器600に接続されたテレビジョンなどの外部AV機器4との間でビデオ信号およびオーディオ信号の入出力を処理する。
【0066】
放送受信部611は、例えば、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送など、各放送局3から配信されてくる放送波を受信し、ビデオ信号及びオーディオ信号を復調する。
【0067】
エンコード部610は、放送受信部611より出力された放送番組のビデオ信号およびオーディオ信号を、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)方式などでエンコードする。
【0068】
ネットワーク接続部608は、ネットワーク1との接続を処理する。デコード部609は、ネットワーク1を介してコンテンツ配信サーバ200より取得したコンテンツデータ、及び記憶部512から読み出された番組のエンコードデータをデコードして、ビデオデータおよびオーディオデータを復元する。復元されたデジタルビデオデータはシステムバス602を通じてAVインターフェース部606に供給され、AVインターフェース部606に接続されたテレビジョンなどの外部AV機器4に出力される。
【0069】
光通信部612は、端末装置500などの外部の機器との間での通信を処理するためのインターフェースであり、具体的には、赤外線などの光を無線媒体として外部機器との通信を行うものである。また、光の他に、電波、音波、電磁波などの他の無線媒体を用いてもよい。なお、端末装置500との通信は、光通信の他に、ネットワーク1を介して行うようにしてもよい。
【0070】
記憶部613は、ハードディスクドライブなどよりなる記憶部である。この記憶部613には、端末装置500より送られてきた録画予約情報D5、ダウンロード予約情報D6イベントID、及び機器IDや、コンテンツ配信サーバ200からネットワーク1を介して取得したコンテンツデータ、さらには放送受信部611にて受信され、エンコード部610によってエンコードされた放送番組などのコンテンツデータなどが記録される。
【0071】
メディアインターフェース部614には、光ディスクなどのリムーバブルメディア2の装着が可能とされ、このリムーバブルメディア2に放送番組などのコンテンツデータなどを記録することが可能となっている。リムーバブルメディア2としては、例えば、追記型、書換型のDVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスクなどがある。
【0072】
カードインターフェース部615は、半導体メモリを搭載したメモリカードなどの記憶媒体6に対してデータの読み書きを行うインターフェースである。USBインターフェース部616は、端末装置500などの外部機器との間でデータの転送を行うためのインターフェースである。
【0073】
ROM603には、ネットワーク家電機器600が実行すべきソフトウェア処理のためのプログラムなどが格納されている。RAM604は、CPU501によって実行されるプログラム・コードをロードしたり、プログラムの作業データを書き込むために使用される、書き込み可能な揮発性メモリである。CPU601は、ネットワーク家電機器600が実行すべきソフトウェア処理を実行するために、必要なプログラムをROM603からRAM604へロードし、解釈して実行する。
【0074】
次に、図8を用いて、このネットワーク家電機器600のソフトウェアの構成を説明する。
【0075】
同図に示すように、ネットワーク家電機器600は、メッセージ送受信部621、録画予約リスト格納部622、コンテンツデータ取得部623、コンテンツデータ格納部624、ダイレクトアクセス情報提供部625、再生処理部626、イベント検出部627などを有している。ここで、録画予約リスト格納部622及びコンテンツデータ格納部624は上記の記憶部613またはメディアインターフェース部614に装着されたリムーバブルメディア2などに設定される。
【0076】
メッセージ送受信部621は、ネットワーク1を介して端末装置500との間での各種の要求やイベントに関する各種のメッセージのやりとりに関する処理を行う。
【0077】
コンテンツデータ取得部623は、録画予約リスト格納部622内の録画予約リストに格納された録画予約情報D5をもとに、コンテンツ配信サーバ200より配信されるコンテンツデータD1や放送局3から放送される放送番組などのコンテンツデータD2などを選択的に受信してコンテンツデータ格納部624に記録する。
【0078】
ダイレクトアクセス情報提供部625は、ダイレクトアクセス管理サーバ400のXMPPサーバ404にログインしてダイレクトアクセス管理サーバ400との間で双方向の常時接続セッションを設定する処理を行う。また、ダイレクトアクセス情報提供部625は、常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス管理サーバ400よりダイレクトアクセス情報取得要求R16を受信したとき、ネットワーク家電機器600をネットワーク1に接続するルータにおいてネットワーク家電機器600のローカルIPアドレス及びポート番号にマッピングされたグローバルIPアドレスおよびポート番号などからなるダイレクトアクセス用URIを生成し、このダイレクトアクセス用URIを含むダイレクトアクセス情報取得応答R17をダイレクトアクセス管理サーバ400に送信する。
【0079】
再生処理部626は、コンテンツデータ格納部624に記録された記録済みコンテンツデータの中で、入力操作部605を使ってユーザにより選択されたコンテンツデータD6を再生する処理を行う。
【0080】
イベント検出部627は、ネットワーク家電機器600で発生した各種のイベントを検出して、メッセージ送信部621に対してそのイベントに対応したメッセージを送信するように処理を行う。
【0081】
次に、この実施形態の動作を説明する。
【0082】
はじめに、端末装置500においてサービスサーバ300が提供するサービスを利用して、ネットワーク家電機器600に対するリモート録画予約を行う場合の動作を説明する。
【0083】
まず、図6において、端末装置500のユーザが入力操作部505を使ってコンテンツガイド閲覧命令R1を入力する。このコンテンツガイド閲覧命令R1が入力されると、端末装置500内のコンテンツガイドデータ取得部521が、ネットワーク1を介してコンテンツガイド配信サーバ100にコンテンツガイド取得コンテンツガイド取得要求R2を送信する。コンテンツガイド配信サーバ100は、コンテンツガイド取得コンテンツガイド取得要求R2を受信すると、ネットワーク1を介して端末装置500にコンテンツガイドデータをコンテンツガイド取得コンテンツガイド取得応答R3として送信する。
【0084】
端末装置500内のコンテンツガイドデータ取得部521は、コンテンツガイド配信サーバ100からコンテンツガイド取得コンテンツガイド取得応答R3として送信されてくるコンテンツガイドデータD3を受信してコンテンツガイドデータ格納部522に格納する。コンテンツガイドデータの取得完了により、端末装置500内のコンテンツガイド表示処理部523は、コンテンツガイドデータ格納部522に格納されたコンテンツガイドデータからEPG表示データD4を作成して表示部506に出力する。これにより端末装置500の表示部506にコンテンツガイド画面が表示される。
【0085】
表示部506に表示されたコンテンツガイド画面において、入力操作部505を使ってユーザにより、コンテンツの選択と、そのコンテンツのリモート録画予約命令R4の入力が行われたとき、リモート録画予約処理部524によって、まず、その選択されたコンテンツが判断される。この後、リモート録画予約処理部524は、コンテンツガイドデータ格納部522に格納されたコンテンツガイドデータから、その選択されたコンテンツのリモート録画予約のために必要な情報である録画予約情報D5を取り出す。
【0086】
次に、リモート録画予約処理部524は、その録画予約情報D5を含むリモート録画予約要求の発行命令R5をメッセージ送信部525に与える。
【0087】
メッセージ送信部525は、リモート録画予約処理部524からのリモート録画予約要求の発行命令R5を受けると、ネットワーク1を介して、リモート録画予約のサービスを提供するサービスサーバ300(仮にサービスサーバ300−1とする。)に、その録画予約情報D5を含むリモート録画予約要求R14のメッセージを送信する。
【0088】
図3において、サービスサーバ300−1内のサービス実行部302は、端末装置500よりリモート録画予約要求R14のメッセージを受信すると、ネットワーク1を介してダイレクトアクセス管理サーバ400に対して、その端末装置500とリモート録画予約サービスとの組み合わせに対応付けられているネットワーク家電機器600にダイレクトにアクセスするために必要な情報の取得を要求するダイレクトアクセス開始要求R15のメッセージを送信する。このダイレクトアクセス開始要求R15には、サービスサーバ300−1において予め登録されている、制御機器である端末装置500とリモート録画予約サービスとの組み合わせに対して割り当てられたIDである制御機器・サービス管理IDが含まれている。
【0089】
図4において、ダイレクトアクセス管理サーバ400においては、被制御機器として登録済みのネットワーク家電機器600との間で双方向の常時接続セッションを設定するためのXMPPサーバ404が稼動しており、サービスサーバ300−1は、ダイレクトアクセス管理サーバ400との間でXMPPセッションを確立して、このXMPPセッションを通じてダイレクトアクセス管理サーバ400との間で情報をやりとりすることとしている。
【0090】
ダイレクトアクセス管理サーバ400内のダイレクトアクセス要求処理部403は、その常時接続セッションを通じてサービスサーバ300−1からのダイレクトアクセス開始要求R15のメッセージを受信すると、記憶部401に格納された管理ID関連リスト411を参照して、ダイレクトアクセス開始要求R15に含まれる制御機器・サービス管理IDに紐付けられた被制御機器管理IDを判定し、続いて、機器ID関連リスト412を参照して、被制御機器管理IDに対応する被制御機器用の被制御機器IDを判定し、該当するネットワーク家電機器600に対して、ネットワーク1を介して、サービスサーバ300−1がネットワーク家電機器600にダイレクトにアクセスを行うために必要な情報の取得を要求するダイレクトアクセス情報取得要求R16のメッセージを送信する。
【0091】
図8において、ネットワーク家電機器600内のダイレクトアクセス情報提供部625は、既にダイレクトアクセス管理サーバ400のXMPPサーバ404にログインしてダイレクトアクセス管理サーバ400との間で双方向の常時接続セッションの設定を完了しているものとする。また、この実施形態では、ネットワーク家電機器600がルータを通じてネットワーク1に接続されていることとする。ダイレクトアクセス情報提供部625は、ダイレクトアクセス管理サーバ400内のダイレクトアクセス要求処理部403より常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス情報取得要求R16のメッセージを受信すると、ルータにおいてネットワーク家電機器600のローカルIPアドレス及びポート番号にマッピングされたグローバルIPアドレスおよびポート番号などからなるダイレクトアクセス用URIを生成して、ダイレクトアクセス情報取得応答R17としてダイレクトアクセス管理サーバ400に常時接続セッションを通じて送信する。
【0092】
図4において、ダイレクトアクセス管理サーバ400内のダイレクトアクセス要求処理部403は、ネットワーク家電機器600内のダイレクトアクセス情報提供部625より常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス情報取得応答R17のメッセージを受信すると、このダイレクトアクセス情報取得応答R17に含まれるダイレクトアクセス用URIを、ダイレクトアクセス開始要求元であるサービスサーバ300−1内のサービス実行部302にダイレクトアクセス開始応答R18のメッセージとして送信する。
【0093】
図3において、サービスサーバ300−1内のサービス実行部302は、ダイレクトアクセス管理サーバ400内のダイレクトアクセス要求処理部403よりダイレクトアクセス開始応答R18のメッセージを受信すると、このダイレクトアクセス開始応答R18に含まれるダイレクトアクセス用URIに基づいてネットワーク家電機器600にアクセスして、録画予約情報D5を含むリモート録画予約命令R19のメッセージを送信する。
【0094】
図8において、ネットワーク家電機器600内のメッセージ送信部621は、サービスサーバ300−1よりネットワーク1を介して送信されてくるリモート録画予約命令R19のメッセージを受信すると、このリモート録画予約命令R19に含まれる録画予約情報D5を録画予約リスト格納部622に格納された録画予約リストに登録する。
【0095】
この後、メッセージ送信部621は、リモート録画予約の完了を示すリモート録画予約結果通知R21のメッセージをサービスサーバ300−1にネットワーク1を介して送信する。
【0096】
図3において、サービスサーバ300−1内のサービス実行部302は、ネットワーク家電機器600よりリモート録画予約結果通知R21のメッセージを受信すると、リモート録画予約要求元である端末装置500にリモート録画予約結果通知R22のメッセージをネットワーク1を介して送信する。
【0097】
以上で、端末装置500においてユーザにより選択された放送番組などのコンテンツのリモート録画予約が完了したことになる。
【0098】
以上はサービスサーバ300−1が提供するリモート録画予約のサービスを利用する場合であるが、その他のサービス、例えば、ネットワーク家電機器600における記録データの削除、障害検出のためのログ取得などのサービスを利用する場合も手順は同様である。
【0099】
例えば、ネットワーク家電機器600における記録データの削除のサービスを利用する場合の動作は次の通りである。記録データの削除のサービスはサービスサーバ300−2が提供していることとする。端末装置500内のメッセージ送信部525は、ユーザにより指定された削除対象のデータの指定情報を含む記録データ削除要求のメッセージを、ネットワーク1を介して、対応するサービスを提供するサービスサーバ300−2に送信する。サービスサーバ300−2内のサービス実行部302は、端末装置500より記録データの削除要求のメッセージを受信すると、リモート録画予約要求時と同様の手順でネットワーク1を介してダイレクトアクセス管理サーバ400より、端末装置500と記録データ削除サービスとの組み合わせに対応付けられているネットワーク家電機器600のダイレクトアクセス用URIを取得し、このダイレクトアクセス用URIをもとにネットワーク家電機器600にアクセスして、削除対象のデータの指定情報を含む記録データ削除命令のメッセージを送信する。
【0100】
ログ取得のサービスを利用する場合の動作は次の通りである。ログ取得のサービスはサービスサーバ300−3が提供していることとする。端末装置500内のメッセージ送信部525は、ログ取得要求のメッセージを、ネットワーク1を介してログ取得サービスを提供するサービスサーバ300−3に送信する。サービスサーバ300−3内のサービス実行部302は、端末装置500よりログ取得要求のメッセージを受信すると、リモート録画予約要求時と同様の手順でネットワーク1を介してダイレクトアクセス管理サーバ400より、端末装置500とログ取得サービスとの組み合わせに対応付けられているネットワーク家電機器600のダイレクトアクセス用URIを取得し、このダイレクトアクセス用URIをもとにネットワーク家電機器600にアクセスして、ログ取得命令のメッセージを送信する。
【0101】
図8において、ネットワーク家電機器600では、コンテンツデータ取得部623が、録画予約リスト格納部622に登録された録画予約情報D5をもとに、ネットワーク1を介してコンテンツ配信サーバ200よりIPマルチキャスト放送などによって送られてくる放送番組などのコンテンツデータD1や、例えば、地上アナログテレビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送など、各放送局3からの放送波に乗って送られてくる放送番組などのコンテンツデータD2を選択的に受信してコンテンツデータ格納部624に記録する。
【0102】
次に、ネットワーク家電機器600にて各種のイベントが発生した場合にそのイベントに関するメッセージを端末装置500に通知する場合の動作を説明する。
【0103】
図12はネットワーク家電機器600にてイベントが発生した場合に、そのイベントに関するメッセージを送信する手順を示すシーケンス図である。
【0104】
図8において、ネットワーク家電機器600内のダイレクトアクセス情報提供部625は、既にダイレクトアクセス管理サーバ400のXMPPサーバ404にログインしてダイレクトアクセス管理サーバ400との間で双方向の常時接続セッションの設定を完了しているものとする。
【0105】
ネットワーク家電機器600内のイベント検出部627によってイベントの検出が検知されると(S1)、ネットワーク家電機器600でイベント通知サービスを利用するように設定されているかどうかを判断する(S2)。この設定は、予め入力操作部605を使ってユーザより行われ、設定情報は記憶部613(図6参照)などに記憶される。
【0106】
イベント検出部627は、イベント通知サービスを利用しないことが設定されていることを判断した場合には何も実行しない。イベント検出部627は、イベント通知サービスを利用することが設定されていることを判断した場合には、そのイベントの種別に対応するメッセージの生成を次のように行う。
【0107】
すなわち、イベント検出部627は、検出したイベントの種別に応じて動作モードを決定する。この動作モードとは、メッセージをサービスサーバ300に送信する方法のモードであり、メッセージをネットワーク家電機器600からサービスサーバ300にネットワーク1を介してダイレクトに送信する「ダイレクトアクセスモード」と、メッセージをダイレクトアクセス管理サーバ400をトンネリングさせてサービスサーバ300に送信する「トンネリングモード」とがある。
【0108】
どちらの動作モードを選択するかは、例えば、メッセージ全体の容量などに応じて決められる。すなわち、イベントによっては、静止画や動画などの画像、あるいは音声などの比較的容量の大きいデータがメッセージに添付されて送られる場合がある。このようにメッセージ全体の容量が比較的大きいイベントに対しては、ダイレクトアクセス管理サーバ400の負担増を避けるために、動作モードとして「ダイレクトアクセスモード」が選定される。逆に、通知内容がテキストデータのみからなるようなイベントに対しては、動作モードとしてメッセージの送信回数がより少ない「トンネリングモード」が選定される。
【0109】
イベント検出部627は、このようにして動作モードを選定した後、検出されたイベントの種別に対応するイベントIDと選定された動作モード情報を含むメッセージ送信命令R33を生成してメッセージ送信部621に与える。メッセージ送信部621は、このメッセージ送信命令R33を受けると、ネットワーク家電機器600の被制御機器IDと、メッセージ送信命令R33から抽出したイベントID及び動作モード情報を含むメッセージを生成し(S3)、これをメッセージR29として、常時接続セッションを通じてダイレクトアクセス管理サーバ400に送信する(S4)。
【0110】
ダイレクトアクセス管理サーバ400内のイベントメッセージ伝達制御部405は、XMPPサーバ404とネットワーク家電機器600との間で確立されている常時接続セッションを通じてネットワーク家電機器600よりメッセージR29を受信すると(S5)、機器ID関連リスト412を参照して、受信されたメッセージR29に含まれる被制御機器IDに関連付けられた被制御機器管理IDを判定し、次いで、管理ID関連リスト411を参照して、被制御機器管理IDに関連付けられた制御機器・サービス管理IDを判定する(S6)。
【0111】
次に、イベントメッセージ伝達制御部405は、イベント関連リスト413を参照して、受信されたメッセージR29に含まれるイベントIDに関連するサービスIDを取得する(S7)。続いてイベントメッセージ伝達制御部405は、S6で取得した制御機器・サービス管理IDとS7で取得したサービスIDとをもとに制御機器・サービス/管理ID関連リスト412を参照して、メッセージの通知先のサービスサーバ300のアドレス情報を判定する(S8)。
【0112】
この動作の具体例を、図9に示す管理ID関連リスト411、図10に示す制御機器・サービス/管理ID関連リスト412、及び図11に示すイベント関連リスト413の各例を用いて説明する。
【0113】
被制御機器管理IDとして「D5678」が割り当てられた被制御機器であるネットワーク家電機器600にて、イベントIDが「E0112」であるイベントが発生したとする。この場合、図9の管理ID関連リスト411において、「D5678」の被制御機器管理IDに関連付けられた制御機器・サービス管理IDは「DS1234」と「DS1235」の二つであることを判定する(S6)。次に、イベントメッセージ伝達制御部405は、図11のイベント関連リスト413を参照して、「DS1234」または「DS1235」の制御機器・サービス管理IDと「E0112」のイベントIDに関連するサービスサーバ300のアドレス情報を判定することによって、「http://jp.service.002/」が判定される(S7)。
【0114】
図12に戻って、このようにしてメッセージの通知先のサービスサーバ300のアドレス情報を判定した後、イベントメッセージ伝達制御部405は、ネットワーク家電機器600より受信したメッセージR29に含まれる動作モード情報をもとに、メッセージをサービスサーバ300に送信する動作モードを判定する(S8)。
【0115】
判定した動作モードが「トンネリングモード」である場合には、イベントメッセージ伝達制御部405は、S7で取得したサービスサーバ300のアドレス情報をもとに、S6で取得した「DS1234」の制御機器・サービス管理IDを含むメッセージR30−1をサービスサーバ300にネットワーク1を介して送信する(S9−1−1)。
【0116】
一方、判定した動作モードが「ダイレクトアクセスモード」である場合、イベントメッセージ伝達制御部405は、S8で取得したサービスサーバ300のアドレス情報とS6で取得した制御機器・サービス管理IDを含むメッセージR31を常時接続セッションを通じてネットワーク家電機器600に送信する(S9−2−1)。
【0117】
ネットワーク家電機器600は、このメッセージR31を受信すると(S9−2−2)、このメッセージR31に含まれるサービスサーバ300のアドレス情報をもとに、「DS1234」の制御機器・サービス管理IDを含むメッセージR30−2をサービスサーバ300にネットワーク1を介して送信する(S9−2−3)。
【0118】
図3において、サービスサーバ300は、トンネリングモードまたはダイレクトアクセスモードにて制御機器・サービス管理IDを含むメッセージR30−1またはR30−2を受信すると(S10−1,S10−2)、このメッセージR30−1またはR30−2に含まれる制御機器・サービス管理IDに関連付けられたユーザIDを、記憶部301に記憶されたID関連リスト311から判定し、このユーザIDをもとに端末装置500にメッセージR32を送信する(S11−1,S11−2)。
【0119】
端末装置500内のメッセージ送信部525は、ネットワーク1を通じてメッセージを受信すると、そのメッセージの内容を表示部506などに表示してユーザに通知する。
【0120】
次に、図13を用いて、ネットワーク家電機器600で発生する各種のイベントと、このイベントに関するメッセージを受信した端末装置500(500−1,500−2)の対応の具体例を説明する。なお、ここではダイレクトアクセス管理サーバ400及びサービスサーバ300の処理は省略する。
【0121】
図13の11は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「おすすめ番組の抽出」というイベント11aが検出された場合の例である。この「おすすめ番組の抽出」は、例えば、ユーザが過去に録画予約をした番組のジャンル、タイトル名、出演者などのキーを管理しておき、新たなコンテンツガイドデータが取得されると、その新たなコンテンツガイドデータの中で上記のキーを含む番組を自動的に検索することなどによって行われる。「おすすめ番組の抽出」のイベント11aが検出されたならば、ネットワーク家電機器600から端末装置500−1に、その抽出されたおすすめ番組の一覧がメッセージ11bとして通知され、端末装置500−1はそのメッセージ11bを受けると、表示部506などにそのおすすめ番組の一覧を表示する(11c)。端末装置500−1のユーザは、そのおすすめ番組の一覧から、入力操作部505を使って、リモート録画予約を行いたい番組を指定してリモート録画予約の要求11dを入力する。このリモート録画予約の動作については既に説明した通りである。そしてネットワーク家電機器600は、このリモート録画予約の要求11dを受けて、指定されたおすすめ番組のリモート録画予約のための処理11eを実行する。
【0122】
図13の12は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「他人による予約取消」というイベント12aが検出された場合の例である。この「他人による予約取消」とは、ネットワーク家電機器600を端末装置500−1のユーザを含む複数のユーザにより利用可能とした場合に、端末装置500−1のユーザ以外のユーザによってネットワーク家電機器600のリモート録画予約やネットワーク家電機器600を直接操作することによっての録画予約が行われた場合を言う。「他人による予約取消」の抽出のイベント12aが検出されたならば、ネットワーク家電機器600から端末装置500−1に、その他人による予約取消に関するアラートがメッセージ12bとして通知され、端末装置500−1はそのメッセージ12bを受けると、表示部506などにその他人による予約取消に関するアラート通知を表示する(12c)。端末装置500−1のユーザはこれを確認したならば、入力操作部505を使って、その取り消された録画予約を再度行うようにリモート録画予約の要求12dを入力する。ネットワーク家電機器600は、先と同様に、このリモート録画予約の要求12dを受けて、録画予約を取り消された番組のリモート録画予約のための処理12eを実行する。
【0123】
図13の13は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「HDD容量不足」というイベント13aが検出された場合の例である。すなわち、このイベント13aはコンテンツデータを記録するためにコンテンツデータ格納部624(図8参照)に十分な空き領域が残っていないことを意味するものである。この「HDD容量不足」というイベント13aが検出された場合には、ネットワーク家電機器600から端末装置500−1に、HDD容量不足のアラートがメッセージ13bとして通知され、端末装置500−1はそのメッセージ13bを受けると、表示部506などにHDD容量不足のアラート通知を表示する(13c)。端末装置500−1のユーザはこれを確認すると、入力操作部505を使って、ネットワーク家電機器600における記録データの削除要求13dを入力する。ネットワーク家電機器600は、この記録データの削除要求13dを受けて、コンテンツデータ格納部624(図8参照)内の記録データを例えばタイトル単位などで削除する処理13eを実行する。
【0124】
図13の14は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「障害発生」というイベント14aが検出された場合の例である。この「障害発生」のイベント14aが検出された場合、ネットワーク家電機器600から端末装置500−1に、障害発生に関するアラートがメッセージ14bとして通知され、端末装置500−1はそのメッセージ14bを受けると、表示部506などに障害発生のアラート通知を表示する(14c)。端末装置500のユーザはこれを確認したならば、入力操作部505を使って、ネットワーク家電機器600に対してログの取得要求14dを入力する。ネットワーク家電機器600は、このログの取得要求14dを受けて、ログを端末装置500−1へ出力する処理14eを実行する。
【0125】
図13の15は、ネットワーク家電機器600のイベント検出部627にて、「チューナ不足により予約番組を録画不可」というイベント15aが検出された場合の例である。このイベント15aは、録画予約が指定された番組の放送を受信するためのチューナが他の番組の録画などで使用されているがために録画が不可であることを意味する。ネットワーク家電機器600ネットワーク家電機器600ネットワーク家電機器600このイベント15aが検出された場合には、ネットワーク家電機器600から、ワンセグ放送を受信可能な別の端末装置(ワンセグ端末)500−2に、録画予約のために必要な情報を含むリモート録画予約要求がメッセージ15bとして送信され、端末装置500−2はそのメッセージ15bを受けると、リモート録画予約のための処理(15c)を実行する。
【0126】
4機のサービスサーバ300−1,300−2,300−3,300−4において、例えば、サービスサーバ300−1はリモート録画予約のサービスを提供し、サービスサーバ300−2は記録データの削除のサービスを提供し、サービスサーバ300−3はログ取得のサービスを提供し、サービスサーバ300−4はワンセグ端末へのリモート録画予約のサービスを提供するものとする。この場合、「おすすめ番組の抽出」、「他人による予約取消」の各イベント11a,12aのイベントIDのそれぞれを、リモート録画予約のサービスを行うサービスサーバ300−1のアドレス情報と関連付けてイベント関連リスト413に登録しておくことで、「おすすめ番組の抽出」、「他人による予約取消」のメッセージ11b,12bはそれぞれサービスサーバ300−1に送信され、このサービスサーバ300−1から端末装置500−1に送信される。
【0127】
また、「HDD容量不足」のイベント13aのイベントIDを記録データの削除のサービスを行うサービスサーバ300−2のアドレス情報と関連付けてイベント関連リスト413に登録しておくことで、「HDD容量不足」のメッセージ13bはサービスサーバ300−2に送信され、このサービスサーバ300−2から端末装置500−1に送信される。
【0128】
さらに、「障害発生」のイベント14aのイベントIDをログ取得のサービスを行うサービスサーバ300−3のアドレス情報と関連付けてイベント関連リスト413に登録しておくことで、「障害発生」のメッセージ14bはサービスサーバ300−3に送信され、このサービスサーバ300−3から端末装置500−1に送信される。
【0129】
さらに、「チューナ不足により予約番組を録画不可」のイベント15aのイベントIDを別の機器へのリモート録画予約を行うサービスサーバ400−4のアドレス情報と関連付けてイベント関連リスト413に登録しておくことで、「チューナ不足により予約番組を録画不可」のメッセージ15bはそれぞれサービスサーバ300−4に送信され、このサービスサーバ300−4から別の端末装置500−2に送信される。
【0130】
以上説明したように、この実施形態によれば、ネットワーク家電機器600にてイベントの種別毎のメッセージ通知先のサービスサーバ300のアドレス情報を管理することなく、ネットワーク家電機器600で発生したイベントに関するメッセージを適切なサービスサーバへ送信することができる。イベントの種別に対応するサービスの種別と、それぞれの種別のサービスを提供するサービスサーバ300のアドレス情報をダイレクトアクセス管理サーバ400にて管理するようにしたことによって、サービスサーバ300が提供するサービスの種類の増減やサービスサーバ300の所在変更が発生した場合には、ダイレクトアクセス管理サーバ400に管理されている情報のみを変更するだけで済み、ネットワーク家電機器600の側での変更は不要になり、ネットワーク家電機器600のユーザの手間を省くことができる。
【0131】
さらに、この実施形態では、イベントに関するメッセージをサービスサーバ300に送信するモードとして、メッセージをネットワーク家電機器600からサービスサーバ300にネットワーク1を介してダイレクトに送信する「ダイレクトアクセスモード」と、メッセージをダイレクトアクセス管理サーバ400をトンネリングさせてサービスサーバ300に送信する「トンネリングモード」とを設けておき、メッセージ全体の容量などに応じて各モードを選択することによって、効率的なメッセージ送信が可能になる。
【0132】
なお、上記の実施形態は、被制御機器として録画再生装置を用いたネットワークシステムであるが、本発明は、これに限定されるものではなく、ネットワーク接続が可能なテレビジョン、冷蔵庫、洗濯機などのネットワーク家電機器を被制御機器として用いたシステムにおいても同様に適用することが可能である。例えば、これらのネットワーク家電機器において発生した障害発生などの各種のイベントを端末装置に通知する仕組みとして、本発明は有用である。
【0133】
また、上記の実施形態では、サービスサーバ300がダイレクトアクセス管理サーバ400より取得したダイレクトアクセス用URIをもとにネットワーク家電機器600に対してリモート録画予約命令R19などのメッセージを送信することとしたが、端末装置500がサービスサーバ300より、ネットワーク1を介してダイレクトアクセス用URIを取得するようにすれば、端末装置500からネットワーク家電機器600にリモート録画予約命令R19などのメッセージを送信するようにしてもよい。
【0134】
また、上記の実施形態では、サービスサーバ300とダイレクトアクセス管理サーバ400を別々のサーバ装置で実現することとしたが、一台のサーバ装置に、サービスサーバ300のソフトウェアとダイレクトアクセス管理サーバ400のソフトウェアを組み込むことで、サービスサーバ300とダイレクトアクセス管理サーバ400を一つのサーバに統合するようにしてもよい。
【0135】
また、上記の実施形態では、端末装置500において、コンテンツガイドから視聴する番組などのコンテンツを選択して、そのコンテンツデータを取得し再生することとしたが、本発明は、このように視聴するコンテンツをEPGから選択する手順を必須とするものではなく、コンテンツを選択する方法に限定されるものではない。
【0136】
本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々更新を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワークシステムの全体の構成を示す図である。
【図2】図1のコンテンツガイド配信サーバ、コンテンツ配信サーバ、サービスサーバ、ダイレクトアクセス管理サーバのハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】サービスサーバのソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図4】ダイレクトアクセス管理サーバのソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図5】端末装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図6】端末装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図7】録画再生装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図8】録画再生装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図9】管理ID関連リストの構成を示す図である。
【図10】機器ID関連リストの構成を示す図である。
【図11】イベント関連リストの構成を示す図である。
【図12】録画再生装置にてイベントが発生した場合にそのイベントに関するメッセージを送信する手順を示すシーケンス図である。
【図13】録画再生装置で発生する各種のイベントと、このイベントに関するメッセージを受信した端末装置の対応の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0138】
10 ネットワークシステム
300 サービスサーバ
400 ダイレクトアクセス管理サーバ
500 端末装置
524 リモート録画予約処理部
525 メッセージ送信部
600 録画再生装置
621 メッセージ送信部
622 録画予約リスト格納部
623 コンテンツデータ取得部
624 コンテンツデータ格納部
625 ダイレクトアクセス情報提供部
626 再生処理部
627 イベント検出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対してネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバと、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバとを具備するネットワークシステムにおいて、
前記ネットワーク家電機器は、
イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報を含むメッセージを前記ダイレクトアクセス管理サーバに送信するメッセージ送信部を具備し、
前記ダイレクトアクセス管理サーバは、
前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、前記ネットワーク家電機器より受信した前記メッセージに含まれる前記イベント識別情報及び前記機器識別情報をもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定するイベントメッセージ伝達制御部とを具備することを特徴とするネットワークシステム。
【請求項2】
端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対してネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバとともに、前記ネットワークに接続可能とされ、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバであって、
前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、イベントの発生時に前記ネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれる、前記イベントの種別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報とをもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定するイベントメッセージ伝達制御部とを具備することを特徴とするダイレクトアクセス管理サーバ。
【請求項3】
前記イベントメッセージ伝達制御部は、イベントの発生時に前記ネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれる動作モード情報に基づき、前記イベントを前記ネットワーク家電機器から前記サービスサーバに前記ネットワークを介してダイレクトに通知するダイレクトアクセスモードと、前記イベントを当該ダイレクトアクセス管理サーバをトンネリングさせて前記サービスサーバに通知するトンネリングモードとを切り替え、前記ダイレクトアクセスモード時は前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を前記ネットワーク家電機器に送信し、前記トンネリングモード時には前記アドレス情報をもとに前記イベントを前記サービスサーバに送信することを特徴とする請求項2に記載のダイレクトアクセス管理サーバ。
【請求項4】
前記ネットワーク家電機器との間で前記ネットワークを介して常時接続セッションを設定するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のダイレクトアクセス管理サーバ。
【請求項5】
ネットワークに、端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対して前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバと、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバとが接続されたネットワークシステムにおいて、前記ネットワーク家電機器で発生したイベントを前記サービスサーバに通知する方法であって、
前記ダイレクトアクセス管理サーバの記憶部に、前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶しておき、
前記ネットワーク家電機器にて、メッセージ送信部が、イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報を含むメッセージを前記ダイレクトアクセス管理サーバに送信し、
前記ダイレクトアクセス管理サーバにて、前記イベントメッセージ伝達制御部が、前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、前記ネットワーク家電機器より受信した前記メッセージに含まれる前記イベント識別情報及び前記機器識別情報をもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定することを特徴とするイベント通知方法。
【請求項6】
イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報及び自ネットワーク家電機器を識別する機器識別情報を含むメッセージを、請求項2に記載のダイレクトアクセス管理サーバに送信するメッセージ送信部を具備することを特徴とするネットワーク家電機器。
【請求項7】
イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報、自ネットワーク家電機器を識別する機器識別情報、及び動作モード情報を含むメッセージを、請求項3に記載のダイレクトアクセス管理サーバに送信するメッセージ送信部を具備することを特徴とするネットワーク家電機器。
【請求項8】
端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対してネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバとともに、前記ネットワークに接続可能とされ、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバ用のコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、イベントの発生時に前記ネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれる、前記イベントの種別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報とをもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定するイベントメッセージ伝達制御部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項1】
端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対してネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバと、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバとを具備するネットワークシステムにおいて、
前記ネットワーク家電機器は、
イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報を含むメッセージを前記ダイレクトアクセス管理サーバに送信するメッセージ送信部を具備し、
前記ダイレクトアクセス管理サーバは、
前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、前記ネットワーク家電機器より受信した前記メッセージに含まれる前記イベント識別情報及び前記機器識別情報をもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定するイベントメッセージ伝達制御部とを具備することを特徴とするネットワークシステム。
【請求項2】
端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対してネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバとともに、前記ネットワークに接続可能とされ、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバであって、
前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、イベントの発生時に前記ネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれる、前記イベントの種別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報とをもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定するイベントメッセージ伝達制御部とを具備することを特徴とするダイレクトアクセス管理サーバ。
【請求項3】
前記イベントメッセージ伝達制御部は、イベントの発生時に前記ネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれる動作モード情報に基づき、前記イベントを前記ネットワーク家電機器から前記サービスサーバに前記ネットワークを介してダイレクトに通知するダイレクトアクセスモードと、前記イベントを当該ダイレクトアクセス管理サーバをトンネリングさせて前記サービスサーバに通知するトンネリングモードとを切り替え、前記ダイレクトアクセスモード時は前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を前記ネットワーク家電機器に送信し、前記トンネリングモード時には前記アドレス情報をもとに前記イベントを前記サービスサーバに送信することを特徴とする請求項2に記載のダイレクトアクセス管理サーバ。
【請求項4】
前記ネットワーク家電機器との間で前記ネットワークを介して常時接続セッションを設定するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のダイレクトアクセス管理サーバ。
【請求項5】
ネットワークに、端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対して前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバと、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバとが接続されたネットワークシステムにおいて、前記ネットワーク家電機器で発生したイベントを前記サービスサーバに通知する方法であって、
前記ダイレクトアクセス管理サーバの記憶部に、前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶しておき、
前記ネットワーク家電機器にて、メッセージ送信部が、イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報を含むメッセージを前記ダイレクトアクセス管理サーバに送信し、
前記ダイレクトアクセス管理サーバにて、前記イベントメッセージ伝達制御部が、前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、前記ネットワーク家電機器より受信した前記メッセージに含まれる前記イベント識別情報及び前記機器識別情報をもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定することを特徴とするイベント通知方法。
【請求項6】
イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報及び自ネットワーク家電機器を識別する機器識別情報を含むメッセージを、請求項2に記載のダイレクトアクセス管理サーバに送信するメッセージ送信部を具備することを特徴とするネットワーク家電機器。
【請求項7】
イベントが発生したとき、このイベントの種別を識別するイベント識別情報、自ネットワーク家電機器を識別する機器識別情報、及び動作モード情報を含むメッセージを、請求項3に記載のダイレクトアクセス管理サーバに送信するメッセージ送信部を具備することを特徴とするネットワーク家電機器。
【請求項8】
端末装置と、この端末装置の制御対象であるネットワーク家電機器と、前記端末装置に対してネットワークを介して前記ネットワーク家電機器を制御するためのサービスを提供するサービスサーバとともに、前記ネットワークに接続可能とされ、前記ネットワークを介して前記ネットワーク家電機器にダイレクトにアクセスするために必要な情報の授受を行うダイレクトアクセス管理サーバ用のコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
前記端末装置の識別情報と前記サービスサーバが提供するサービスとの組み合わせに対して割り当てられた制御機器・サービス管理IDと、前記端末装置の制御対象である前記ネットワーク家電機器に割り当てられた被制御機器管理IDとが関連付けて登録された第1の関連リストと、前記イベント識別情報、制御機器・サービス管理ID、及び前記サービスサーバのアドレス情報が関連付けて登録された第2の関連リストとを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記第1の関連リスト及び前記第2の関連リストと、イベントの発生時に前記ネットワーク家電機器より送信されたメッセージに含まれる、前記イベントの種別情報及び自ネットワーク家電機器の機器識別情報とをもとに、前記イベントを通知する先の前記サービスサーバのアドレス情報を判定するイベントメッセージ伝達制御部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−176644(P2008−176644A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−10616(P2007−10616)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]