説明

ネットワーク内サービスの移行及び活性化

【課題】ネットワーク内のサービスを移行又は活性化する。
【解決手段】ユーザ・プロファイル・データベース、好ましくはHSS内に少なくとも1つのクライアントに関連付けられる拡張ユーザ・プロファイルを生成し、この拡張ユーザ・プロファイルが移行サーバ・ルーティング情報を含むステップ、この移行サーバ・ルーティング情報に基づいて少なくとも1つのユーザ機器を移行アプリケーション・サーバに登録するステップ、寄与ネットワークから受信ネットワークに少なくとも1つのサービスを移行するために、移行アプリケーション・サーバにホストされた移行サービスを実行するステップ、及び移行サーバ・ルーティング情報を拡張ユーザ・プロファイルから削除することにより拡張ユーザ・プロファイルを更新するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク内のサービスの移行及び/又は活性化に一般に関するものである。特に、必ずしもというわけではないが、次世代ネットワークに対するサービスの移行、及び/又は次世代ネットワークのサービスの活性化のための方法及びシステムに関するものである。好ましくは、次世代ネットワークはIMSタイプの次世代ネットワークであり、移行及び活性化のサーバは、このようなシステム及びこのような方法を使用したソフトウェア・プログラム製品で使用される。
【従来技術】
【0002】
IPベースの通信システム及びサービスに関する導入及び願望は、通信運用業者に、カスタマ(申込者)及びサービスについて、例えば回路スイッチ及び/又はソフト・スイッチ・ベースのネットワークと言った従来の通信ネットワーク(寄与ネットワーク)から新たなIMSベースの次世代ネットワーク(NGN)へ移行させる動機づけとなる。このようなIMSベースのNGNは、全IPプラットフォームをビデオ、音声及びマルチメディアのサービスのデリバリに提供する3GGP IMSアーキテクチャに基づく通信ネットワークを含む。
【0003】
IMSベースのNGNは、セッション制御をハンドルするためのサービング・ネットワーク・ノード、サービスを実行するためにアプリケーション・サーバに関連付けられるアプリケーション層、及び下位レイヤであるデータ・トランスポートをハンドルするためにマルチ・サービスIPネットワークに関連付けられるトランスポート層を備える制御層によって、特徴付けられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サービス移行についての更なる必要性は、既存のIMSベースのNGNネットワーク間の強化から生じるものである。ここでは、IMSベースの寄与ネットワークから新規のIMSベースの受信ネットワークへサービス移行が必要とされる。一方、新規の(移行なしの)加入者に関連付けられる、上記新規の(受信)IMSベースのネットワークへのサービスは、番号ポータビリティ及びその他の関連したポータビリティ・サービスをサポートするサービス活性化を必要とすることもある。このように、IMSベースの受信ネットワークを運用する運用業者は、例えば、他の競合関係にある運用業者によって運用されるIMSベースの、その他SIPベースのネットワークに加入していた新規の加入者を受け入れることができ、そこでは、加入者はその番号を保ち続けることを望む。
【0005】
サービスを寄与ネットワークから受信ネットワークへ移行するために、少なくとも1つの受信ネットワークが、要求した1又はそれ以上のサービスをそのプラットフォームを介して(移行した)加入者へデリバすることができるように再構成することを必要とする。その結果、移行のシナリオにおいて、寄与ネットワークによる(移行した)加入者への元のサービスのデリバリは利用不能とされ、受信ネットワーク内の新たなサービスが活性化される。サービス品質を高く保つために、このような移行がサービスの中断がない、又はほとんどないようにすべきであることを、受信ネットワークの運用業者は望んでいる。このことは、移行プロセスの間、サービス中断が最小限であることを求める政府の規制により、更に促進される。
【0006】
また、ユーザが、新しく獲得したクライアントに関連付けられるサービスを活性化させるシチュエーションにおいて、ポータビリティの問題が、活性化の間に解決されなければならないもある。しかしながら、運用業者は、加入者が新たなクライアントを活性化するときには、事前知識を有さない。場合によっては、受信ネットワークにアクセスするためのクライアントが使用の準備ができている(ように構成される)ことを受信ネットワークの運用業者に示すように、加入者によるハッピー・コールを必要とする。次いで、効率的にこのハッピー・コールを処理して、及び受信ネットワーク内の必要な構成を行うようにするのは、オペレータ次第である。移行シナリオにおいては、ほとんどの場合、クライアントを受信ネットワークにアクセスするように構成することによって、寄与ネットワークを介したサービス利用を自動的に無効化させる。不完全にタイミングされたサービス活性化又はサービス移行は、このようにしてサービスを中断する結果となることもあり、これは、ユーザが到達できず及び/又は発信データを送信することができないような望ましくない状況へと導く。
【0007】
したがって、従来技術のサービス移行及び/又はサービス活性化のための方法及びシステムを改良する必要がある。特に、従来技術において次世代ネットワークへの効果的なサービス移行を可能にするための方法及びシステムについてその必要があり、このことは、複数のサービスが移行される又は活性化されることを可能にする一方で、望ましくないサービス中断の機会を最小化する。
【0008】
本発明の目的は、これら従来技術の欠点の少なくとも1つを減らすか又は除去することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一態様において、本発明は、受信ネットワーク、好ましくはIMSベースの受信ネットワークのサービスを活性化する方法に関するものとすることができる。そして、本発明は、ユーザ・プロファイル・データベース、好ましくはHSS内に、少なくとも1つのクライアントに関連付けられる拡張ユーザ・プロファイルを生成するステップであって、拡張ユーザ・プロファイルが移行サーバ・ルーティング情報を含むステップと、この移行サーバ・ルーティング情報に基づいて少なくとも1つのユーザ機器を移行アプリケーション・サーバに登録するステップと、ユーザ機器に関連付けられた少なくとも1つのサービスを寄与ネットワークから受信ネットワークに移行するために、移行アプリケーション・サーバにホストされた移行サービスを実行するか、又は、受信ネットワーク内のユーザ機器に関連付けられた少なくとも1つのサービスを活性化するために、移行アプリケーション・サーバにホストされた活性化サービスを実行するステップと、移行サーバ・ルーティング情報を拡張ユーザ・プロファイルから削除することにより、拡張ユーザ・プロファイルを更新するステップとを含む。
【0010】
別の態様においては、本発明は、寄与ネットワークから受信ネットワーク、好ましくはIMSベースの受信ネットワークへサービスを移行するためのシステムに関するものとすることができる。そして、本発明は、この受信ネットワークに移行される少なくとも1つのユーザ機器に関連付けられる拡張ユーザ・プロファイルを生成するユーザ・プロファイル・データベース、好ましくはHSSであって、拡張ユーザ・プロファイルが移行サーバ・ルーティング情報を含むユーザ・プロファイル・データベースと、移行サーバ・ルーティング情報に基づいて少なくとも1つのユーザ機器を移行アプリケーション・サーバに登録するサービング・ネットワーク・ノードと、移行サービスをホストする移行アプリケーション・サーバであって、少なくとも1つのサービスを寄与ネットワークから受信ネットワークに移行するために、及び/又は、受信ネットワーク内のユーザ機器に関連付けられた少なくとも1つのサービスを活性化するために移行アプリケーション・サーバにホストされた移行サービスを実行する、移行アプリケーション・サーバと、及び、ユーザ・プロファイル・マネージャであって、寄与ネットワークから受信ネットワークへのサービスの移行が成功したことを示す移行終了メッセージに応答して、移行サーバ・ルーティング情報を拡張ユーザ・プロファイルから削除することにより、拡張ユーザ・プロファイルを修正するように構成される、ユーザ・プロファイル・マネージャとを備える。
【0011】
更なる態様において、本発明は、上記システムを使用のためのユーザ・プロファイル・マネージャに関するものとすることができる。本発明は、また、コンピュータ・プログラム製品に関するものとすることができ、コンピュータによってランするときに、上記の方法のいずれかによる方法を実行するように構成されるソフトウェア・コード部を備える。
【0012】
本発明について、添付の図面を参照して更に説明する。これら図面は、本発明による実施形態を概略的に示している。本発明は、とにかく、これら特定の実施形態に限定されないということが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施形態による、第1ネットワークから第2ネットワークへ移行するためのシステムの少なくとも一部の概略図を示す。
【図2】図2は、本発明の一実施形態による、IMSネットワークへの登録手続を示す。
【図3】図3は、本発明の一実施形態による、第1のネットワークから第2のネットワークまでサービスを移行する方法についてのフロー図を示す。
【図4】図4は、本発明の一実施形態による、第1のネットワークから第2のネットワークまでサービスを移行する方法の部分的なフロー図を示す。
【図5】図5は、本発明の一実施形態による、ネットワーク内のサービスを活性するための方法の部分的なフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書による開示は、ネットワーク、通例は、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのネットワークにおけるクライアントを移行及び活性化するための方法及びシステムについて説明したものである。IMSについての特定の実施に関する詳細は、説明の目的のみであり、当業者には、この記載される方法及びシステムがその他同様に設計されたIPベースのNGNネットワークについての使用することができることが理解されるであろう。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態によるサービス移行システム100の少なくとも一部の概略図を示す。特に、移行・活性化システムは、新規の受信ネットワーク104におけるユーザ機器(UE)118のクライアント120を活性化するために構成することができる。サービス活性化は、一般的に新規な受信ネットワークにおけるユーザ・プロファイルを作成するプロセスに関係し、これにより、クライアントが受信ネットワークからサービスを受け取ることが可能となる。
【0016】
更に、別の実施形態においては、移行サーバは、1又はそれ以上の寄与ネットワーク102における1又はそれ以上のサービスを受信ネットワーク104に移行するように構成することができる。サービス移行とは、一般的に、新規の(受信)ネットワークに関連付けられる、例えばVoIPサービスといったサービスを活性化し、古い(寄与)ネットワークにおけるサービスを非活性化するプロセスのことをいう。
【0017】
一実施形態において、受信ネットワーク及び寄与ネットワークは、1つの運用業者のドメインの一部とすることができる。代替的には、別の実施形態において、この受信ネットワークは第1の運用業者のドメインの一部であってもよく、また、寄与ネットワークは第2の運用業者のドメインの一部であってもよい。
【0018】
例示の移行シチュエーションにおいて、寄与ネットワークは従来型のTDMネットワーク、ソフト・スイッチ(SS)PBXに基づくIPベース・ネットワーク、又は音声、ビデオ及びマルチメディア・サービスをサポートするIMSベース・ネットワークに関するものとすることができる。通例、受信ネットワークは、IMSベースの次世代ネットワーク(NGN)に関するものとすることができ、これは、多くの(信頼性のある)IMSアプリケーション・サーバに接続しているIMSコア112を備えることができる。例示のアプリケーション・サーバは、音声サービスをサポートするVoIPアプリケーション・サーバ、及びマルチメディア・テレビジョン・サービスをサポートするIPTVアプリケーション・サーバなどを含むことができる。
【0019】
1又はそれ以上のサービスについて受信ネットワークへの継ぎ目のない(seamless)移行を促進するために、移行システムは、IMSコアに接続されるサービス移行AS116を備えることができる。移行ASは、移行プロセスに関連付けられるステータス情報を格納するために、ステータス・データベース117を用いることができる。更に、移行サーバ内の又は移行サーバに関連付けられるユーザ・プロファイル・マネージャ119が、移行プロセス中にユーザ・プロファイルを更新するように構成される。更に以下に詳細説明するように、移行ASは、寄与ネットワークから受信ネットワークまで継ぎ目のないサービス移行を提供するために、移行サービスを実行するように構成することができる。
【0020】
通例の移行シチュエーションにおいて、ユーザ機器(UE)118(例えば、SIPクライアント120を備える有線電話及び/又は移動電話)は、寄与ネットワークの1又はそれ以上のサーバにホストされたサービスを受け取るように構成される。UEを受信ネットワークに移行する際、SIPクライアントは、受信ネットワークからのサービスを可能にするように構成されなければならない。その一方で、寄与ネットワークから生じているサービスは利用不能とされなければならない。この新規なシチュエーションにおいて、UE内のSIPクライアントは、IMSコアに接続するためのIMSベースのSIPクライアントに更新される。
【0021】
IMSコアは、通例、呼/セッション制御機能(CSCF)を備え、CSCFは、プロキシ−CSCF(P−CSCF)124、インタロゲーティング−CSCFs(I−CSCF)126及びサービング−CSCFs(s−CSCF)128を含む。P−CSCFは、IMS SIPクライアントに対する第1のコンタクト・ポイントである。クライアントがホームネットワーク内に位置する場合、このクライアントはホームネットワークのP−CSCFに接続する。また、クライアントがIMSベースの訪問ネットワーク内に位置する場合、このクライアントは訪問ネットワークのP−CSCFに接続する。
【0022】
UEのIMSコアへの登録の間に確立されるルーティング情報を使用して、P−CSCFは、信号メッセージ(例えばSIPインバイト)を、登録中にUEに割り当てられたS−CSCFにルーティングする。I−CSCFは、ドメインのエッジ(edge)に位置し、入来するSIPリクエストについて正確なS−CSCFを識別し、このリクエストを識別したS−CSCFに転送する。I−CSCFのIPアドレスはドメインにおけるDNSシステム(図示せず)において発表され、リモートサーバがそれを見つけ出すことができる。S−CSCFは、セッション制御サービスを実行し、サービス品質を管理して、SIP登録係としての振る舞いを行う。
【0023】
IMSネットワークは、ユーザ・プロファイルを備えた、ホーム加入者サービス(HSS;Home Subscriber Service)データベース130(ユーザ・プロファイル・サーバ機能(UPSF)と呼ばれることもある)を更に備える。ユーザ・プロファイルは、ユーザ・データを含み、また、ユーザがどのサービスへのアクセスが可能かに関する情報を含む。ユーザ・プロファイルは、シグナリング・メッセージをルーティングするための情報をルーティングすることを更に含むことができ、当該シグナリング・メッセージは、特定のUE又は1若しくはそれ以上のアプリケーション・サーバから発生したものであるか、又はこのようなアプリケーション・サーバにアドレスされたものであるかのいずれかである。ユーザ・プロファイルにおいて照会されるサービスは、1組の初期フィルタ基準(iFC;initial filter criteria)によって識別することができる。
【0024】
このiFCは、全般的にフィルタ部及び決定部を備えるサービス・ルーティング・ルールと考えることができる。当該フィルタ部は、1又はそれ以上のフィルタ基準を規定する所謂トリガ・ポイントを含み、入来するサービス・メッセージに適用される。入来メッセージがルールのフィルタ基準に適合するとき、決定部が取るべき措置を特定する。このように、iFCは、SIPメッセージが特定のアプリケーション・サーバに位置するサービスにルーティングされるべきか否かについて決定するための情報を含む。iFCは標準化されたドキュメントTS 129 228の段落B.2.2において規定されており、本願明細書に組み込まれるものとする。HSSに格納されるユーザ・プロファイルのiFCは、例えばXMLフォーマットを用いたCxインタフェースを介してS−CSCFに送信することができる。
【0025】
IMSネットワークは、更に、ENUMシステム132を使用することができ、公衆交換電話ネットワークの電話番号システムとIMSコアによって使用されるIPアドレッシング及び名前の空間との間で電話番号をマッピングする。
【0026】
移行プロセスは、移行プロビジョニング・システム134によって開始することができる。第1のフェーズにおいて、プロビジョニング・システムは、移行情報をUE内のクライアント及び受信ネットワーク転送することができる。特に、UEには、受信ネットワークにアクセスするために構成された、例えばSIPクライアントと言った新規クライアントを提供することができる。一実施形態において、このUEは、インターネットからクライアントをダウンロードすることができ、又は、無線で(over the air)UEは提供されることができる。代替的には、このUEは、クライアントを更新するためのアップデート・アプリケーション(ソフトウエア・プログラム)を実行することができ、新規の受信ネットワークにアクセスすることを可能にする。
【0027】
更に、移行プロビジョニング・システムが、クライアントに関連付けられた移行情報を送信することができ、IMSベースの受信ネットワークにおけるHSSに移行される。
移行情報は、HSSをトリガすることができ、IMSプライベート・ユーザ識別(IMPI)に関連付けられるHSS内の拡張ユーザ・プロファイルを作成する。拡張ユーザ・プロファイル内の1組のiFCは、UEが、IMSコアへの第1の登録試行中に、ユーザが申し込むサービスをホストする1又はそれ以上のサーバ及び移行アプリケーション・サーバに登録されるように構成される。移行情報は、更に、1又はそれ以上の移行IMSパブリック・ユーザ識別(IMPU)を含むができる。当該移行IMSパブリック・ユーザ識別(IMPU)は、ユーザ・プロファイルにおいて識別されるユーザ・アドレッシングIMSサービスについてIMSシステムによって使用される。移行IMPUは、拡張ユーザ・プロファイルに含めることができる。
【0028】
一実施形態において、移行IMPUは、従来規定されるIMPUによって搬送される情報フィールドに加えて、寄与ネットワーク及び/又は受信ネットワークに関連付けられる情報を搬送する情報フィールドを含むSIP URIのフォームを有することができる。移行IMPUは、少なくともユーザ識別子(例えば電話ID又はメッセージイングID)及び寄与サーバへの照会(例えばURL)を含むことができる。寄与サーバ参照は、寄与サーバが当該寄与サーバ内のサービスを制御する(例えば、寄与ネットワーク内の1又はそれ以上のサービスを使用不可能にする)ために、寄与サーバへのアクセスを可能とすることができる。
【0029】
更なる実施形態において、移行IMPUは、寄与ネットワーク照会、及び/又は1若しくはそれ以上のサービス照会を含むことができる。寄与ネットワーク及び寄与サービスへの照会は、SIP URIのフォームを有することができ、更に、移行ASによって実行される移行プロセスを容易にすることができる。ユーザが受信ネットワークに移行する場合、HSSに送られる移行情報により、複数のユーザ・プロファイルの作成を開始することができ、各ユーザ・プロファイルが1又はそれ以上の移行IMPUに関連付けられる。当該IMPUは、プロビジョニング・システムによってHSSにプロビジョニングする。
【0030】
移行IMPUは、1組の識別子によって表される活性化パラメータ及び/又は移行パラメータを含むことができる。一実施形態において、識別子は、移行サーバに対してSIP URIのフォームで送ることができる。SIP URIは、アンダーラインで分離したcストリングを含むことができる。例えば、31701234567_cvp2_dsrvr1_cvp6_20110125_@ims.imscore.netである。
【0031】
この例では、IMPUは、受信ネットワークにおけるサービス、例えば、電話番号+310701234567に対する識別子31701234567、寄与ネットワークにおけるサービス・タイプ(例えば、cvp2=消費者VoIPタイプ2)に対する識別子、寄与サーバ(dsrvr1)に対する識別子、寄与ネットワークにおけるサービスのタイプ(cvp6=消費者VoIPタイプ6)、タイムスタンプ(20110125=YYYYMMDD 年 月 日)、及び寄与ネットワークのドメインを含むことができる。
【0032】
寄与ネットワークのサービス・タイプ(cvp6)及び受信ネットワークのサービス・タイプ(cvp2)を識別する2つの識別子は、寄与サーバが実行する特定の処理ステップを容易にする。
【0033】
移行サーバが新規のユーザ・アカウントを活性化させるのに用いられる場合、寄与サーバの識別子としては、識別子「新規」を用いることができ、寄与サービス・タイプの識別子としては、識別子「なし(none)」を用いることができる。
【0034】
一実施形態において、新規のユーザ・アカウントを活性化するのに、番号ポータビリティ・サービス利用を必要とすることができ、その結果、加入者は彼又は彼女の電話番号(又はその他のID)を維持することができる。寄与サーバの識別子は、この場合、番号ポータビリティ・サービスが活性化されるべきであることを示す「newnp」にセットすることができる。サービスidは、寄与しているオペレータの名前を識別するのに使用することができる。
【0035】
また更なる実施形態において、移行IMPUのタイムスタンプを使用することができ、登録可能な期間内に顧客が第1の登録試行を実行したかどうかを検査する。更なるパラメータを、IMPUに追加することができ、当該IMPUは、固定のモバイル・コンバージェンス・サービスについてのモバイル申込IMSI識別子を含む。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態による移行プロセス200の第1部分を示す。図2は、ユーザのIMSベースの受信ネットワークへの移行に関連付けられる移行プロセスの第1部分を特に示しており、図1を参照して説明したように、新規のIMS SIPクライアントがプロビジョニングされたUEを、移行アプリケーション・サーバに登録する。
【0037】
このプロセスは、プロビジョニング・システムがIMPIに関連付けられる拡張ユーザ・プロファイルを作成するリクエストをHSSに送ることにより開始する(ステップ202)。これに応答して、このHSSは、リクエストされた拡張ユーザ・プロファイルを作成して、認証のための認証キーをプロビジョニング・システムに戻す(ステップ203)。プロビジョニング・システムは、次いで、1又はそれ以上の移行IMPUの形態で移行情報をHSSに転送する(ステップ204)。移行IMPUは、寄与ネットワークへの少なくとも1つの照会、及び寄与ネットワークからIMSベース受信ネットワークへ移行する1又はそれ以上のサービスへの照会を含む。
【0038】
このように、プロビジョニング・システムは、受信ネットワークに対し移行プロセスのために必要な情報を提供し、そして、以下に詳細説明するとおり、一旦ユーザが更新されたUEをオンにするならば、新規なIMS SIPクライアントが活性化され、新規のIMSベース受信ネットワークに登録しようと試行するという点でユーザによって開始されるものである。
【0039】
そのために、UEは、登録メッセージ、例えば、SIP登録メッセージ205をIMSコアのP−CSCF206に送る。P−CSCF206は、I−CSCF208に登録メッセージを転送する206。登録メッセージを受け取ると、I−CSCFは性能情報についてのリクエストをHSS212に送信することができる(ステップ210)。そして、HSS212は、それに応答して、−性能情報をI−CSCFに戻す(ステップ214)。性能情報は、I−CSCFを助長して適切なCSCFを選択させ、例えば、利用可能なS−CSCFの中で関連する処理負荷情報を含むことができる。次いで、この性能情報に基づいて、このI−CSCFは、適切なS−CSCF216を選択することができる。UEに関連付けられた選択されたS−CSCFは、続いて、HSSに格納される。登録メッセージは、選択されたS−CSCFに転送され(ステップ218)、その後、周知のIMS認証キー・アグリーメント(IMS−AKA)に従ってユーザをHSSで認証する(ステップ220)。
【0040】
認証が成功し登録した後、HSSは、図1を参照して説明したように、S−CSCFに拡張ユーザ・プロファイルをロードすることができる(ステップ222)。拡張ユーザ・プロファイルに含まれるiFCを使用して、引き続きこのS−CSCFは、1又はそれ以上の移行IMPUで照会したとおり、IMSサービスにUEを登録する(ステップ224)。これには、移行サーバへの登録が含まれる(ステップ226)。
【0041】
移行サーバが移行IMPUを含む登録メッセージを受け取るときに、以下により詳細に説明するとおり移行プロセスがトリガされる。
図2は、非限定的な本発明の例示について実施するものであり、そして、本発明を逸脱しない範囲で、図2を参照して説明されるプロセス・フローのさまざまな修正が可能であると考えられる。例えば、一実施形態において、プロビジョニング・システムが1又はそれ以上の移行IMPUをHSSに送る代わりに、IMS SIPクライアントに移行IMPUを提供することができる。UEがオンされる場合、このIMS SIPクライアントはS−CSCFに1又はそれ以上のIMPUを含む登録メッセージを送る。そして、この登録手続の間に、1又はそれ以上の移行IMPUを有する拡張ユーザ・プロファイルを更新する。
【0042】
図3は、本発明の一実施形態による移行プロセス300の第2部分を示している。図3は、移行アプリケーション・サーバにホストされた移行サービスが、移行IMPUにおける情報に基づいて実行されるフロー図を特に示している。
【0043】
このプロセスは、移行ASが、移行情報、好ましくは少なくとも1つの移行IMPUを含む登録メッセージを受け取ることにより開始することができる(ステップ302)。これに応答して、移行ASは、寄与ネットワーク情報、及びIMPUから移行される1又はそれ以上のサービス照会を抽出し(ステップ304)、移行サービスの実行を開始する(ステップ306)。実行している間、移行プロセスのステータスは、連続的に更新されて、移行データベースに格納される。移行プロセスがまだ進行中であることをステータス情報が示す場合、UEから発せられる更なる登録メッセージは無視される。移行サービスは、寄与ネットワークにおけるサービスを利用不能にして、寄与ネットワークから生じるユーザ・データを用いてIMSサービスを更新(アップデート)する。
【0044】
一旦すべての移行アップデートが実行されると、移行ASは移行プロセスが終了したことをHSSに通知し(ステップ308)、その通知(移行終了メッセージ)をユーザ・プロファイル・マネージャに転送する(ステップ309)。移行プロセスがうまく終了したことを移行終了メッセージが示す場合、HSSに関連付けられたユーザ・プロファイル・マネージャ(UPM)は、それに応答して、移行サービスをHSSに格納された拡張ユーザ・プロファイルから削除(又は利用不能化)することにより、ユーザ・プロファイルを更新する(ステップ310)。次いで、HSSは、このようにして修正されたユーザ・プロファイルをCSCFに送信する(ステップ312)。
【0045】
したがって、図2及び3を参照して説明した移行プロセスは、効率的な自動プロビジョニング機構を提供し、第1フェーズにおいて、関係する移行情報がこのHSSに提供される。このプロビジョニング・プロセスが完了した後のみにおいて第2フェーズが開始される。この第2フェーズの間、ユーザは新規なIMSSIPクライアントを活性化する。引き続き、移行サービスを確定するために、移行サービスに登録する。一旦移行プロセスが完了すると、移行したクライアントのユーザ・プロファイルは更新され、その結果、次の登録手続がその移行サーバを介してルーティングされることはない。このように、移行ASは、UEのIMSネットワークへの第1の登録試行の間に活性化されるのみである。
【0046】
更に、後に続く登録は、ユーザ・プロファイル中に記載したサービスに従って、IMSのアプリケーション・サーバへの従来の登録プロセスが必要となる。そのサービスは、もはや移行サービスを含まない。図3を参照して説明した移行プロセスは、このように、第1ネットワークから新規の第2ネットワークまでサービスの移行を(ほとんど)継ぎ目なく可能にする。更に、この移行方式は、ユーザ・グループにおけるバッチ・ライクな移行を可能にする。ここでは、第1グループの全ユーザが上手く移行するときのみ、2回目のバッチが実行される。
【0047】
図3を参照して説明するプロセス・フローは、本発明を逸脱しない範囲で修正可能である。例えば、一実施形態において、ユーザ・プロファイル・マネージャは、プロビジョニング・システム共に位置することができる。この種の実施形態において、移行アプリケーション・サーバは、移行通知メッセージをプロビジョニング・システムに送り返すことができ、引き続き、ユーザ・プロファイル・マネージャをトリガして、HSS内の拡張ユーザ・プロファイルを、図3を参照して上記説明したのと類似のやり方で更新する。
【0048】
図4は、本発明の一実施形態による、サービスを寄与ネットワークから受信ネットワークに移行するための方法の一部のフロー図400を示している。より詳細には、この移行サービスによって実行される移行プロセス(図3のステップ306)について特に説明する。このプロセスにおいて、移行ASは、移行サービスの実行中に移行データベースの移行プロセスに関連付けられるステータス情報を格納する。
【0049】
移行サービスは、移行ASが移行IMPUを含む登録メッセージをS−CSCFから受け取ることにより開始することができる(ステップ402)。これに応答して、(例えばステータス・レジスタをNULL値にセットすることにより)移行するUEに関連付けられたステータス情報が初期値に初期化される(ステップ403)。次いで、第1の移行アップグレードとして、移行サービスは、移行IMPUにおける寄与サーバのSIP URIを使用して寄与ネットワークからユーザ設定を要求し及び受け取り(ステップ406及び408)、並びにこれらのユーザ設定を処理することができる。
【0050】
一実施形態において、データのない(dataless)ASの場合には、移行ASは、HSS及び/又は1若しくはそれ以上のアプリケーション・サーバのユーザ・データを更新することができる(ステップ410及び411)。移行サービスは、更に、例えばボイス・メールや呼転送等の移行されるサービスに関連付けられる移行情報を、寄与ネットワークから要求し、1又はそれ以上のサービスを寄与ネットワークで利用不能とする(ステップ412及び414)。
【0051】
更なる移行アップグレードは、ENUMシステムを更新(アップグレード)し(ステップ416及び418)、また、IMSネットワークが使用するインテリジェント・ネットワーク(IN)サーバ・システムをアップデートすることを含むことができ、呼セッションに関連付けられる電話識別子をローカライズする。更に、課金サーバを開始することができる(ステップ422)。最後に、寄与ネットワークのユーザ・アカウントを閉鎖して、UEに関連付けられたサービスを利用不能とすることができる(ステップ424及び426)。
【0052】
全ての移行アップグレードを実行した後に、移行ASは、ユーザ・プロファイル・マネージャにHSS内の拡張ユーザ・プロファイルから移行ASを削除するように命令し(ステップ428)、その結果、これに応答して、ユーザ・プロファイル・マネージャは拡張ユーザ・プロファイルから移行ASルーティング情報を削除する(利用不能にする)ことができる(ステップ430)。引き続き、S−CSCFには、更新されたユーザ・プロファイル(更新された1組のiFCを含む)が提供され、移行サーバに関連付けられたルーティング情報が削除される(ステップ432)。移行ASは、UEの移行ステータス・レジスタを「移行済み」に設定することで移行プロセスを確定させ(ステップ434)、その結果、更なる登録試みが移行プロセスを再開しないようにする。
【0053】
したがって、本発明による移行方法は登録プロセスを使用し、第1フェーズの移行において受信ネットワークには拡張ユーザ・プロファイル及び移行情報がプロビジョニングされる。第2フェーズにおいて、移行するUEの新規のIMS SIPクライアントについての登録試行に応答して、移行サービスが開始される。移行アプリケーション・サーバは、移行アプリケーション・サーバの登録試行において送られる移行情報に基づいて、全ての移行アップデートをハンドルする。最後に、移行に成功した後に、ユーザ・プロファイル・マネージャは、非移行のUEに関連付けられた拡張ユーザ・プロファイルを、移行済UEに関連付けられたユーザ・プロファイルに修正する。移行サービスに対するルーティング情報は削除される。
【0054】
更なる実施態様において、図2〜4を参照して詳細に説明したように、移行サービス・サーバは、ネットワークに対するクライアントの活性化のために使用することができる。例えば、1又はそれ以上のIMSサービスの新規加入者は、新規に命令したUEのクライアントを活性化させることを望む。その場合、UEは、受信ネットワークに接続するように構成されるSIPクライアントを既に備えている。
【0055】
図5は、本発明の一実施形態による、受信ネットワーク内のサービスを活性化させる方法の少なくとも一部のフロー図500を示す。
新規のUEを注文又は購入しているユーザは、プロビジョニング・システムをトリガすることができ、IMPIに関連付けられる拡張ユーザ・プロファイルを作成するためのリクエストをHSSに送信する。これに応答して、このHSSは、リクエストされた拡張ユーザ・プロファイルを作成して、認証のための認証キーをプロビジョニング・システムに戻す。次いで、図2を参照して説明したプロセスと類似のプロセスが開始される。S−CSCFは、引き続き、活性化IMPUにおいて識別されるIMSサービスにUEを登録する(ステップ516)。これには、移行サーバへの登録を含む(ステップ518)。
【0056】
活性化は、移行ASが活性化IMPUから成る登録メッセージをS−CSCFから受け取ることにより開始することができる(ステップ514)。これに応答して、(例えばステータス・レジスタをNULL値に設定することにより)移行UEに関連付けられるステータス情報を初期値に初期化することができる(ステップ515)。
【0057】
性化は、ENUMシステムを更新すること(ステップ516及び518)、及びIMSネットワークによって使用されるインテリジェント・ネットワーク(IN)サーバ・システムを更新することを含むことができ、呼セッションに関連付けられる電話識別子をローカライズすることができる(ステップ518及び520)。更に、料金請求サーバを開始することができる(ステップ522)。
【0058】
更に、この活性化は、番号ポータビリティ・サービスを開始することを含むことができ、番号ポータビリティを確証する(ステップ523及び524)。
全ての活性化ステップを実行した後に、移行ASは、ユーザ・プロファイル・マネージャにHSS内の拡張ユーザ・プロファイルから移行ASを削除するように命令し(ステップ525)、その結果、これに応答して、このユーザ・プロファイル・マネージャは、拡張ユーザ・プロファイルから移行ASルーティング情報を除去する(利用不能にする)ことができる(ステップ526)。S−CSCFには、引き続き、更新された1組のiFCが提供、移行サーバに関連付けられたルーティング情報が削除される(ステップ527)。移行ASは、UEの移行ステータス・レジスタを「活性化済」に設定することによって、移行プロセスを確定させ(ステップ528)、その結果、更なる登録試行が活性化プロセスを再開しないようにすることができる。
【0059】
実施形態のいずれの1つに関して説明したいかなる特徴について、単独で若しくは説明した他の特徴と組み合わせて用いることができ、また、実施形態の他のいずれの1若しくはそれ以上の特徴と組み合せて、又は実施形態の他のいずれのものとのいずれの組み合せで用いることもできることが理解されよう。本発明の一実施形態において、コンピュータ・システムと共に使用するためのプログラム製品として実施することができる。プログラム製品におけるプログラムは、(本願明細書において記載した方法を含んだ)実施形態の機能を規定し、様々な非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に収容することができる。図示した非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、次を含むが、これに限定されるものではない。即ち、(i)情報が永久に格納される非書込可能な記憶媒体(例えば、CD−ROMドライブによって読出可能なCD−ROMディスク、フラッシュ・メモリ、ROMチップ、又はいかなるタイプのソリッド・ステート不揮発性半導体メモリのようなコンピュータ内のリード・オンリー・メモリ・デバイス)、及び(ii)変更可能な情報を格納する書込可能な記憶媒体(例えば、ディスケット・ドライブ又はハードディスク・ドライブ内のフロッピー(登録商標)・ディスク、又はいかなるタイプのソリッド・ステート・ランダム・アクセス半導体メモリ)である。更に、本発明は上記に説明したような実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の範囲内において変動するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信ネットワーク、好ましくはIMSベースの受信ネットワークにおいてサービスを活性化する方法であって、
ユーザ・プロファイル・データベース、好ましくはHSS内に、少なくとも1つのクライアントに関連付けられる拡張ユーザ・プロファイルを生成するステップであって、前記拡張ユーザ・プロファイルが移行サーバ・ルーティング情報を含むステップと、
前記移行サーバ・ルーティング情報に基づいて少なくとも1つのユーザ機器を移行アプリケーション・サーバに登録するステップと、
寄与ネットワークから前記受信ネットワークに前記ユーザ機器に関連付けられた少なくとも1つのサービスを移行するために、移行アプリケーション・サーバにホストされた移行サービスを実行するか、又は、前記受信ネットワークにおける前記ユーザ機器に関連付けられた少なくとも1つのサービスを活性化するために、前記移行アプリケーション・サーバにホストされた活性化サービスを実行するステップと、
前記移行サーバ・ルーティング情報を前記拡張ユーザ・プロファイルから削除することにより、前記拡張ユーザ・プロファイルを更新するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、更に、
前記拡張ユーザ・プロファイルを読み出すステップと、
前記移行サービス・ルーティング情報に基づいて、寄与ネットワークに関連付けられた移行情報を含む登録メッセージを移行サーバに送るステップと、
を含む、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、更に、
前記少なくとも1つのクライアントが登録メッセージを前記受信ネットワークに送るステップと、
前記登録メッセージに応答して、サービング・ネットワーク・ノード、好ましくはS−CSCFを前記少なくとも1つのユーザ機器に割り当てるステップと、
前記サービング・ネットワーク・ノードが1又はそれ以上のアプリケーション・サーバに関連付けられるルーティング情報を受信するステップであって、前記1又はそれ以上のアプリケーション・サーバが好ましくは移行アプリケーション・サーバを含み、前記ルーティング情報が前記拡張ユーザ・プロファイルに含まれる、ステップと、
前記サービング・ネットワーク・ノードが、前記拡張ユーザ・プロファイル内の前記ルーティング情報を用いて、前記少なくとも1つのユーザ機器を前記1又はそれ以上のアプリケーション・サーバに登録するステップと、
を含む、方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の方法であって、更に、
寄与ネットワーク情報、及び/又は前記移行サービスにより移行されるサービスを識別するためのサービス識別子を含む移行情報を受信するステップであって、好ましくは、前記寄与ネットワーク情報が、前記寄与ネットワーク又は該寄与ネットワーク内の1若しくはそれ以上のネットワーク・ノードを位置特定するための、1又はそれ以上のリソース・ロケータを含むステップ、
を含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、前記移行情報が、寄与ネットワーク識別子、受信ネットワーク識別子、前記寄与ネットワーク又は受信ネットワークにおけるサービス・タイプ識別子、及び移行が完了すべき期間を確立するためのタイムスタンプからなるグループから選択された少なくとも1つの識別子を含む、1又はそれ以上のフィールドを備えた少なくとも1つの移行IMPUを含む、方法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の方法であって、更に、
移行終了メッセージを前記移行サービスの前記移行サーバから受信するステップと、
前記移行終了メッセージが寄与ネットワークから受信ネットワークへの前記サービスの前記移行が成功したことを示す場合に、ユーザ・プロファイル・マネージャが前記拡張ユーザ・プロファイルの更新をトリガするステップと、
を含む方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の方法であって、
前記少なくとも1つのユーザ機器にSIPクライアント更新をプロビジョニングするステップであって、前記更新が、前記IMSベース受信ネットワークとコンタクトするように前記クライアントを構成するステップと、及び/又は
前記ユーザ・プロファイル・データベース内に拡張ユーザ・プロファイルを生成するためにユーザ・プロファイル情報を前記ユーザ・プロファイル・データベースにプロビジョニングするステップであって、前記拡張ユーザ・プロファイルが前記IMSベースの受信ネットワークへ移行される少なくとも1つのユーザ機器に関連付けられる、ステップと、及び/又は、
前記ユーザ・プロファイル・データベースに移行情報をプロビジョニングするステップと、
を含む、方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の方法であって、更に、
前記移行情報に基づいて、前記移行サービスが、前記寄与ネットワーク内の1又はそれ以上の寄与サーバから寄与ユーザ設定を読み出すステップと、
前記寄与ユーザ設定を、前記受信ネットワークに関連付けられる受信ユーザ設定に処理するステップと、
前記受信ユーザ設定を、前記受信ネットワーク内の1又はそれ以上のアプリケーション・サーバ及び/又は前記ユーザ・プロファイル・データベースにプロビジョニングするステップと、
を含む、方法。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法であって、更に、前記移行情報に基づいて、前記寄与ネットワーク内の1又はそれ以上のサービスを利用不能にするステップを含む、方法。
【請求項10】
ネットワーク、好ましくはIMSベースの受信ネットワークにおいてサービスを活性化する方法であって、
ユーザ・プロファイル・データベース、好ましくはHSS内に、少なくとも1つのクライアントに関連付けられた拡張ユーザ・プロファイルを生成するステップであって、前記拡張ユーザ・プロファイルが活性化サーバ・ルーティング情報を含むステップと、
前記活性化サーバ・ルーティング情報に基づいて少なくとも1つのユーザ機器を活性化アプリケーション・サーバに登録するステップと、
前記ネットワークにおいて少なくとも1つのサービスを活性化するために前記活性化アプリケーション・サーバにホストされた活性化サービス、好ましくはポータビリティ・サービスの実行を含む活性化サービスを実行するステップと、
前記活性化サーバ・ルーティング情報を前記拡張ユーザ・プロファイルから削除することにより前記拡張ユーザ・プロファイルを更新するステップと、
を含む、方法。
【請求項11】
寄与ネットワークから受信ネットワーク、好ましくはIMSベースの受信ネットワークにサービスを移行するシステムであって、
前記受信ネットワークに移行される少なくとも1つのユーザ機器に関連付けられる拡張ユーザ・プロファイルを生成するように構成されるユーザ・プロファイル・データベースであって、好ましくはHSSであり、前記拡張ユーザ・プロファイルが移行サーバ・ルーティング情報を含むユーザ・プロファイル・データベースと、
前記移行サーバ・ルーティング情報に基づいて前記少なくとも1つのユーザ機器を移行アプリケーション・サーバに登録するサービング・ネットワーク・ノードと、
移行サービスをホストする移行アプリケーション・サーバであって、前記少なくとも1つのサービスを前記寄与ネットワークから前記受信ネットワークに移行するために、及び/又は、前記受信ネットワークにおける前記ユーザ機器に関連付けられた少なくとも1つのサービスを活性化するために当該移行アプリケーション・サーバにホストされた活性化サービスを実行する、移行アプリケーション・サーバと、
ユーザ・プロファイル・マネージャであって、寄与ネットワークから受信ネットワークへの前記サービスの前記移行が成功したことを示す移行終了メッセージに応答して、前記移行サーバ・ルーティング情報を前記拡張ユーザ・プロファイルから削除することにより、前記拡張ユーザ・プロファイルを修正するように構成される、ユーザ・プロファイル・マネージャと、
を備える、システム。
【請求項12】
請求項11に記載のシステムにおいて使用されるサービング・ネットワーク・ノードであって、
拡張ユーザ・プロファイルをユーザ・プロファイル・データベースから受信する手段であって、前記拡張ユーザ・プロファイルが、移行サーバ・ルーティング情報、並びに寄与ネットワーク情報及び/又は前記移行サービスによって移行されるサービスを識別するサービス識別子を含む移行情報を含む、手段と、
前記移行情報を含む登録メッセージを、前記移行サーバ・ルーティング情報を用いて前記移行サーバに送信する手段と、
を備える、サービング・ネットワーク・ノード。
【請求項13】
請求項11に記載のシステムを使用するユーザ・プロファイル・マネージャであって、
前記サービスについての前記移行が成功したかどうかを示す移行終了メッセージを受信する手段と、
前記移行終了メッセージが前記サービスの前記移行が成功したことを示す場合に、前記移行サーバ・ルーティング情報を前記拡張ユーザ・プロファイルから削除することにより、前記ユーザ・プロファイル・データベース内の前記拡張ユーザ・プロファイルを修正する手段と、
を備える、ユーザ・プロファイル・マネージャ。
【請求項14】
請求項11に記載のシステムを使用する移行アプリケーション・サーバであって、
前記受信ネットワークに移行される少なくとも1つのユーザ機器に関連付けられるサービング・ネットワーク・ノードから生じた移行情報を含む登録メッセージを受信する手段と、
前記移行情報に基づき移行サービスを実行する手段と、
前記サービスの前記移行が成功したかどうかを示す移行終了メッセージを発生する手段と、
を備える、移行アプリケーション・サーバ。
【請求項15】
請求項1〜10のいずれかに記載の方法のステップを、コンピュータのメモリでランするときに実行するように構成されるソフトウェア・コード部を備える、コンピュータ・プログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−249291(P2012−249291A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−119756(P2012−119756)
【出願日】平成24年5月25日(2012.5.25)
【出願人】(504292093)コニンクリーケ・ケイピーエヌ・ナムローゼ・フェンノートシャップ (53)
【Fターム(参考)】