説明

ノブ

【課題】スリットが形成され、弾性リング部材によって締め付けられたボスを先端部がDカット形状となるシャフトに嵌め込む作業のし易いノブを提供することである。
【解決手段】つまみ部10と、つまみ部10から突出し、先端面から続く周面の一部が平坦面211となるDカット形状のシャフト200に嵌合する中空のボス20とを有し、ボス20内にシャフト200の平坦面210を受ける受け面21が形成されると共にボス20にその開放する先端から延びるスリット22a(22b)が形成され、ボス20のスリット22a(22b)の形成された所定部位が外方から弾性リング部材30によって締め付けられるようにしたノブ100であって、ボス20は、その内面に形成され、その開放する先端からシャフト200の平坦面211を受け面21に対して略平行に受け面21に向けて案内する一対のガイド溝23a、23bを有する構成となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ、ボリューム等の部品のシャフトに嵌合する操作用のノブに関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチ、ボリューム等の部品のシャフトに嵌合する操作用のノブは、一般に、操作されるつまみ部と、該つまみ部から突出し、先端が開放して前記シャフトが嵌合する中空のボスとを有した構造となっている。このようなノブにおいて、前記ボスにその開放する先端から延びる一対のスリットを形成し、該ボスの前記一対のスリットの形成された所定部位を外方から弾性リング部材(リング状ばね)によって締め付けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなノブでは、一対のスリットにて長手方向に割られたボスがシャフトの嵌合により径方向に拡開されつつ弾性リング部材によって締め付けるようになるため、必要な抜去力を得ることができるようになる。
【0003】
また、ノブ(つまみ部)を回転させたときにシャフトに嵌合しているノブ(ボス)が空転することを防止するために、例えば、シャフトの先端面から続く周面の一部が平坦面となる所謂Dカット形状とし、ボス内にその平坦面を受ける受け面を形成して、前記シャフトがボス内に嵌合するようにするようにしている(例えば、特許文献2参照)。このようなノブによれば、ノブを回転させた際に、ボス内の受け面がシャフトの平坦面に当接してノブの空転が防止される。
【特許文献1】実開昭59−173303号公報
【特許文献2】実開昭51−14755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述したように先端面から続く周面の一部が平坦面となるDカット形状のシャフトが嵌合するボスに対してその先端から延びる一対のスリットを形成し、該ボスの前記一対のスリットの形成された所定部位を外方から弾性リング部材によって締め付けることが考えられる。この場合、次のような理由からノブをシャフトに嵌め込む作業がし難い。
【0005】
通常、外観上の要請から、シャフトを有する部品が設置される機器のパネルやつまみ部によってシャフトに嵌合するボスが外側から見えないようにしている。このようなことから、シャフトにボスを嵌合させた後に該ボスを弾性リング部材で締め付けることができず、弾性リング部材によってスリットの形成されたボスを予め締め付けておき、そのボスをDカット形状となるシャフトに嵌め込むことになる。
【0006】
しかしながら、予め弾性リング部材によってボスが締め付けられていることから、そのボスの内径が僅かに縮んでおり、その内径が縮んだ状態のボスをDカット形状となるシャフトに嵌め込もうとすると、その平坦面となるDカット形状部分の角部がボスの開放する先端縁に当たってしまい、その適正位置への嵌め込み作業がし難くい。特に、小型部品の細いシャフトにそのようなノブを嵌入する場合には、その作業がし難いものとなる。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、スリットが形成され、弾性リング部材によって締め付けられたボスを先端面から続く周面の一部が平坦面となるDカット形状のシャフトに嵌め込む作業のし易いノブを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るノブは、つまみ部と、該つまみ部から突出し、先端面から続く周面の一部が平坦面となるDカット形状のシャフトに嵌合する中空のボスとを有し、前記ボス内に前記シャフトの平坦面を受ける受け面が形成されると共に前記ボスにその開放する先端から延びるスリットが形成され、前記ボスの前記スリットの形成された所定部位が外方から弾性リング部材によって締め付けられるようにしたノブであって、前記ボスは、その内面に形成され、その開放する先端から前記シャフトの平坦面を前記受け面に対して略平行に当該受け面に向けて案内する一対のガイド溝を有する構成となる。
【0009】
このような構成により、先端面から続く周面の一部が平坦面となるDカット形状のシャフトの前記平坦面を受ける受け面が形成されたボスの内面に、その開放する先端から前記シャフトの平坦面を前記受け面に対して略平行に当該受け面に向けて案内する一対のガイド溝が形成されているので、前記シャフトの平坦面の両角部が前記一対のガイド溝に沿うようにボスを前記シャフトに嵌め込むことにより、前記シャフトの平坦面の両角部がボスの開放する先端縁に引っ掛かることなく案内され、前記受け面が前記平坦面を受けるように前記ボスを前記シャフトに嵌め込むことができるようになる。そして、ボスがシャフトに完全に嵌合した状態では、スリットにて長手方向に割られたボスがシャフトによって径方向に拡がろうとしても弾性リング部材によって外方から締め付けられるようになるので、必要な抜去力を得ることができるようになる。
【0010】
また、本発明に係るノブにおいて、前記一対のガイド溝は、前記スリットより短くすることができる。
【0011】
このような構成により、ボスがシャフトに嵌め込まれる際に、該シャフトの平坦面となるDカット形状部分が一対のガイド溝によってガイドされた後に、前記シャフトのDカット形状部分にてスリットによって長手方向に割られたボスに対してその径方向に拡げようとする力を有効に作用させることができるようになる。
【0012】
また、本発明に係るノブにおいて、前記弾性リング部材は、前記ボスの前記一対のガイド溝の終端近傍より前記つまみ部側の所定部位に設けられた構成とすることができる。
【0013】
このような構成により、一対のガイド溝の形成された部位は弾性リング部材による締め付けをなくすことができるので、シャフトのDカット形状部分における平坦面の両角部を一対のガイド溝に沿わせつつボスを前記シャフトに嵌め込む作業を更に容易に行なうことができるようになる。
【0014】
また、本発明に係るノブにおいて、前記一対のガイド溝は、その深さが前記ボスの開放する先端から徐々に浅くなるように形成された構成とすることができる。
【0015】
このような構成により、ボスをシャフトに嵌め込む際に、該シャフトのDカット形状部分によって、スリットにて長手方向に割られたボスが徐々に拡がろうとするようになるので、ボスをシャフトに嵌め込む際の当初の抵抗感が少ない。このため、前記ボスのシャフトへの嵌め込みが容易にできるようになる。
【0016】
また、本発明に係るノブにおいて、前記ボスは、前記受け面に略垂直となる所定の仮想面に沿って延びるように一対のスリットが形成されている構成とすることができる。
【0017】
このような構成により、一対のスリットによってボスがその長手方向に2分割されるようになるので、一対のガイド溝に沿って嵌め込まれるシャフトよって前記ボスに対してバランスよく拡げようとする力を作用させることができるようになる。また、受け面に対して略垂直となる仮想面に沿って延びる一対のスリットのいずれかがシャフトの平坦面に対向するようにボスをシャフトに対して位置づけることにより、前記平坦面の両角部が一対のガイド溝に位置づけられるようになるので、ボスのシャフトへの嵌め込み作業をよりし易くすることができるようになる。
【0018】
また、本発明に係るノブにおいて、前記つまみ部の前記ボスが突出する側における前記受け面に略垂直となる仮想面上の部位にマーク部が形成された構成とすることができる。
【0019】
このような構成により、ボスの受け面に対してマーク部材の形成される仮想面が略垂直となるので、シャフトの平坦面がマーク部材に対向するように、または、シャフトのDカット形状部分の前記平坦面と逆側の部位が前記マーク部材に対向するようにボスを前記シャフトの先端部に位置づけることにより、前記平坦面の両角部が一対のガイド溝に位置づけられるようになるので、前記マーク部材がボスのシャフトへの嵌め込みの目安となり、作業をよりし易くすることができるようになる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係るノブによれば、シャフトのDカット形状部分における平坦面の両角部が一対のガイド溝に沿うようにボスを前記シャフトに嵌め込むことにより、前記シャフトの平坦面の両角部がボスの開放する先端縁に引っ掛かることなく、前記ボスを前記シャフトに嵌め込むことができるようになるので、スリットが形成され、弾性リング部材によって締め付けられたボスをDカット形状となるシャフトに嵌め込む作業がし易いものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0022】
本発明の実施の一形態に係るノブは、図1及び図2に示すように構成される。なお、図1は、ノブをつまみ部の上方から見た平面図(a)、ノブの第1の側面図(b)、ノブの第2の側面図(c)、及び平面図(a)における第1仮想面P1にて切断したA−A視野断面図(d)であり、図2は、ノブをつまみ部の下方から見た背面図(a)及びノブの第2仮想面P2にて切断したC−C断面図(b)である。
【0023】
図1及び図2において、ノブ100は、つまみ部10と中空のボス20とがABSやポリカーボネート等の合成樹脂にて一体成型された構造となっている。つまみ部10は、外面が僅かに湾曲した略円盤状の前面部11と前面部11の周縁部から立設するスカート部12とによってキャップ状に形成されている。ボス20は、つまみ部10における前面部11の内面略中央部から突出し、スカート部12の周縁から更に外方に延びている。
【0024】
つまみ部10の内面には、前面部11の内面に立設してスカート部12の内面とボス20の外面とを連結する4つのリブ25a、25b、25c、25dが形成されている。また、各リブ25a、25b、25c、25dとボス20との接合部から更にボス20の外面に沿って立上がるように延びる縦方向リブ26a、26b、26c、26dが形成されている。これらのリブ25a〜25d及び縦方向リブ26a〜26dによって前面部11の内面に立設するボス20の補強がなされる。
【0025】
ボス20は開放する先端から略円筒状の中空部分が延び、その奥方には、後述するように先端面から続く周面の一部が平坦面となるDカット形状のシャフトの前記平坦面を受けるための受け面(平坦面)21が形成されている。また、図1及び図2と共に図5に示すように、ボス20の内面には、ボス20の最大径位置(直径位置)を通って受け面21に略平行となる第1仮想面P1に沿って延びる一対のガイド溝23a、23bが形成されている。なお、ボス20における前記第1仮想面P1の通る位置は、ボス20内での受け面21の位置に応じて設定される。また、ボス20には、その最大径位置(直径位置)を通って受け面21(第1仮想面P1)に略垂直となる第2仮想面に沿って延びる一対のスリット22a、22bが形成されている。
【0026】
各スリット22a、22bは、図3及(図1(c)におけるB部の拡大断面図)及び図4(図2(b)におけるD部の拡大断面図)に拡大して示すように、ボス20の開放する先端から縦方向リブ26a〜26dの先端部が達する位置より僅かに奥方にまで延びている。また、各ガイド溝23a、23bは、図3及び図4に拡大して示すように、ボス20の開放する先端から奥方に延び、その長さは各スリット22a、22bより短い。各ガイド溝23a、23bは、その深さがボス20の開放する先端から徐々に浅くなるように形成されている。なお、ボス20の開放する先端から徐々に浅くなるように形成された各ガイド溝23a、23の末端は、ボス20内壁(内面)に段差無く収束することが好ましい。
【0027】
また、図1と共に図3及び図5に示すように、ボス20の各ガイド溝23a、23bが形成された部位に対応する外周面の部位には突起部24a、24bが形成されている。そして、ボス20の各突起部24a、24bの端部(各ガイド溝23a、23bの終端近傍に対応)と各縦方向リブ26a〜26dの先端との間の部位に金属製のリング状板バネ等で形成された弾性リング部材30が巻回されている。即ち、ボス20の各スリット22a、22bの形成された部位のうち各突起部24a、24bの形成された先端部分は弾性リング部材30によって締め付けられることなく、ボス20の各突起部24a、24bよりつまみ部10側の部位(各突起部24a、24bと縦方向リブ26a〜26dの先端との間の部位)が弾性リング部材30によって締め付けられている。
【0028】
図2に示すように、ボス20の一方のスリット22bに対向するスカート部11の内面部位から突出するようにマーク部27が形成されている。このマーク部27は、前述したように一対のガイド溝23a、23bが沿って延びる第1仮想面P1に略垂直となる第2仮想面P2上に位置し、その第1仮想面P1と略平行となるボス20内に形成された受け面21の位置を表すこととなる。
【0029】
前述したような構造のノブ100は、図6に示すように、先端面から続く周面の一部が平坦面211となるDカット形状部分210が形成されたシャフト200にボス20を嵌め込むことにより、シャフト200に装着される。具体的には、シャフト200のDカット形状部分210における平坦面211にマーク部27(図2参照)が対向するようにノブ100の向きを合わせる。これで、シャフト200の平坦面211がボス20内の受け面21に略平行な状態となる。この状態で、図6に示すように、シャフト200のDカット形状部分210における平坦面211の両角部212a、212bを一対のガイド溝23a、23bに合わせてボス20をシャフト200に嵌め込む。すると、シャフト200の平坦面211が一対のガイド溝23a、23bによってボス20内の受け面21に対して略平行にその受け面21に向けて案内されつつ、ボス20がシャフト200に嵌め込まれる。そして、ボス20内の受け面21がシャフト200のDカット形状部分210における平坦部211に当接した(受けた)状態でボス20がシャフト200に嵌合する。
【0030】
前述したようなノブ100によれば、一対のスリット22a、22bによって2分割されるボス20の内径が弾性リング部材30の締め付けによって僅かに縮んでいても、図7に示すように、ボス20の開放する先端では、一対のガイド溝23a、23bが対向する最大径位置(図5における第1仮想面P1が通る)での内径が各ガイド溝23a、23bの深さの分だけ大きくなっている。このため、シャフト200のDカット形状部分210における平坦面211の両角部212a、212bをボス20のガイド溝23a、23bに沿わせる際に、その両角部212a、212bはボス20の開放する先端縁に引っ掛かり難く、シャフト200のDカット形状部分210にボス20を容易に嵌め込むことができるようになる。即ち、弾性リング部材30によって締め付けられたボス20をDカット形状となるシャフト200に嵌め込む作業がし易いものとなる。
【0031】
また、ボス20の各突起部24a、24bの形成された先端部分(各ガイド溝23a、23bが形成された部位)は弾性リング部材30による締め付けがない。このため、シャフト200のDカット形状部分210にボス20を嵌め込む際に一対のスリット22a、22bによって2分割されたボス20の先端部は拡がり易く、前述したようにシャフト200を誘い込むガイド溝23a、23bの形成位置でのボス20の内径がシャフト200のDカット形状部分210の幅よりも広く形成されていることと相俟って、シャフト200のDカット形状部分210へのボス20の嵌め込み作業が更にし易くなる。そして、受け面21がシャフト200のDカット形状部分210における平坦面211を受けてボス20がシャフト200に完全に嵌合した状態では、一対のスリット22a、22bによって長手方向に割られたボス20がシャフト200によって径方向に拡がろうとしても弾性リング部材30によって外方から締め付けられるので、必要な抜去力を得ることができるようになる。
【0032】
また、各ガイド溝23a、23bは、その深さがボス20の開放する先端から徐々に浅くなるように形成されているので、ボス20をシャフト200に嵌め込む際に、シャフト200のDカット形状部分210によって、スリット22a、22bにて長手方向に割られたボス20が徐々に拡がろうとするようになる。このため、ボス20をシャフト200に嵌め込む際の当初の抵抗感が少なく、ボス20のシャフト200への嵌め込みを容易に行うことができるようになる。
【0033】
更に、一対のガイド溝23a、23bが沿う第1仮想面P1と一対のスリット22a、22bが沿う第2仮想面P2とが略垂直となるので(図5参照)、一対のスリット22a、22bにて長手方向に2分割されるボス20に対して一対のガイド溝23a、23bに沿って嵌め込まれるシャフト200のDカット形状部分210によってバランスよく拡げようとする力を作用させることができるようになる。
【0034】
なお、前述した例では、ボス20に一対のスリット22a、22bを形成したが、単一または3以上のスリットを形成することも可能である。ただし、前述したように、ボス20に対して一対のガイド溝23a、23bに沿って嵌め込まれるシャフト200のDカット形状部分210によってバランスよく拡げようとする力を作用させることができるという観点から、前述したようにボス20に一対のスリット22a、22bを形成することが好ましい。
【0035】
また、前述した例では、マーク部27がボス20に形成された一方のスリット22bに対向するようにつまみ部10におけるスカート部11の内面部位に形成されていたが、ボス20に形成された他方のスリット22bに対向するようにスカート部11の内面部位に形成することもできる。この場合、シャフト200のDカット形状部分210の湾曲した面の頭頂部分にマーク部27が対向するようにノブ100の向きが調整される。また、マーク部27を形成しないことも可能である。この場合、シャフト200のDカット形状部分210における平坦面211がボス20に形成されたスリット22bに対向するように、あるいは、シャフト200のDカット形状部分210の湾曲した面の頭頂部分がボス20に形成されたスリット22aに対向するようにノブ100の向きを調整すればよい。
【0036】
更に、弾性リング部材30のボス20に対する装着部位は、前述した例のようにボス20の一対のガイド溝23a、23bの終端近傍よりつまみ部10側の所定部位に限られず、一対のガイド溝23a、23bの形成された部位であってもよい。ただし、前述したように、ボス20のシャフト200への嵌め込み作業のし易さの観点からは、ボス20の各突起部24a、24bの端部(各ガイド溝23a、23bの終端近傍に対応)と各縦方向リブ26a〜26dの先端との間の部位に弾性リング部材30を装着することが好ましい。
【0037】
なお、前述した例では、一対のガイド溝23a、23bがボス20の最大径位置(直径位置)を通って受け面21に略平行となる第1仮想面P1に沿って延びるように形成されたが、このような第1仮想面P1に限らず、受け面21のボス20内での位置、即ち、ボス20に嵌合されるべきシャフト200のDカット形状部分210の形状に応じて設定される位置を通る仮想面に沿うように一対のガイド溝23a、23bをボス20内面に形成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上、説明したように、本発明に係るノブは、スリットが形成され、弾性リング部材によって締め付けられたボスを先端部がDカット形状となるシャフトに嵌め込む作業がし易くなるという効果を有し、スイッチ、ボリューム等の部品のシャフトに嵌合する操作用のノブとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の一形態に係るノブをつまみ部の上方から見た平面図(a)、該ノブの第1の側面図(b)、該ノブの第2の側面図(c)及び平面図(a)における第1仮想面にて切断したA−A視野断面図(d)である。
【図2】本発明の実施の一形態に係るノブをつまみ部の下方から見た背面図(a)及びの該ノブの第2仮想面P2にて切断したC−C断面図である。
【図3】図1(c)のB部の詳細を示す拡大断面図である。
【図4】図2(b)のD部の詳細を示す拡大断面図である。
【図5】ノブにおけるボスの先端部を拡大して示す斜視図である。
【図6】ノブをシャフトに嵌め込む際におけるシャフトとボスとの相対的な位置関係を示す斜視図である。
【図7】ノブをシャフトに嵌め込む際におけるシャフトのDカット形状となる先端部とボスに形成した一対のガイド溝との関係を示す模式図である。
【符号の説明】
【0040】
10 つまみ部
11 前面部
12 スカート部
20 ボス
21 受け面
22a、22b スリット
23a、23b ガイド溝
24a、24b 突起部
25a、25b、25c、25d リブ
26a、26b、26c、26d 縦方向リブ
27 マーク部
30 弾性リング部材
100 ノブ
200 シャフト
210 Dカット形状部分
211 平坦面
212a、212b 角部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
つまみ部と、該つまみ部から突出し、先端面から続く周面の一部が平坦面となるDカット形状のシャフトに嵌合する中空のボスとを有し、前記ボス内に前記シャフトの平坦面を受ける受け面が形成されると共に前記ボスにその開放する先端から延びるスリットが形成され、前記ボスの前記スリットの形成された所定部位が外方から弾性リング部材によって締め付けられるようにしたノブであって、
前記ボスは、その内面に形成され、その開放する先端から前記シャフトの平坦面を前記受け面に対して略平行に当該受け面に向けて案内する一対のガイド溝を有することを特徴とするノブ。
【請求項2】
前記一対のガイド溝は、前記スリットより短いことを特徴とする請求項1記載のノブ。
【請求項3】
前記弾性リング部材は、前記ボスの前記一対のガイド溝の終端近傍より前記つまみ部側の所定部位に設けられたことを特徴とする請求項2記載のノブ。
【請求項4】
前記一対のガイド溝は、その深さが前記ボスの開放する先端から徐々に浅くなるように形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のノブ
【請求項5】
前記ボスは、前記受け面に略垂直となる仮想面に沿って延びるように一対のスリットが形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のノブ。
【請求項6】
前記つまみ部の前記ボスが突出する側における前記受け面に略垂直となる仮想面上の部位にマーク部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のノブ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−157390(P2007−157390A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−348040(P2005−348040)
【出願日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】