説明

ハンドガイドローラ

【課題】両手で運転操作ができ、運転操作中に誤って前後進操作レバーの位置がずれることを防止できるハンドガイドローラの提供。
【解決手段】操作ボックス8に形成され、車体2を運転操作するためのハンドル20と、操作ボックス8から傾動可能に立設され、停止位置から前進位置又は後進位置に傾動させることによって車体を前後進させるための操作部とを備えたハンドガイドローラ1において、操作部は、それぞれ別体として形成され、車体2を前進させるための前進操作レバー12と、車体2を後進させるための後進操作レバー14とからなり、ハンドル20は、操作ボックス8からそれぞれ立設する第1のグリップ22及び第2のグリップ24を有し、第1のグリップ22は、前進操作レバー12が前進位置にあるとき又は後進操作レバー14が後進位置にあるときに、前進操作レバー12又は後進操作レバー14と同時に握れる位置にそれぞれ形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オペレータの操作性を向上又は容易にして作業性を高めたハンドガイドローラに関する。
【背景技術】
【0002】
ハンドガイドローラに関する発明が特許文献1に開示されている。このハンドガイドローラは、ロッドハンドル(操縦桿)に伝わる振動を好適に減衰し得るように構成されたものである。そのために、前後のローラを支持すると共に起振装置を備えた車体フレームと、格納位置と使用位置との間を旋回動自在なように車体フレームの後部に結合されたロッドハンドルとを有するハンドガイドローラにおいて、車体フレームとロッドハンドルとの結合部に防振ゴムを介設し、車体フレームからロッドハンドルに伝達される振動を防振ゴムに吸収させることにより、長時間の作業にも支障が生じないようにしている。
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載されるハンドガイドローラの場合、車体の前後進は操縦桿の端部に設けられた前後進操作レバーを握って操作する。また、車体の蛇行操作は操縦桿の端部に設けられたハンドルを握って操作する。一般的に、オペレータは一方の手で前後進操作レバーを握ったまま、他方の手でハンドルを握って作業を行う。車体は非常に重く、このように片手のみの力で車体の蛇行操作を行うことは非常に困難である。結果として、オペレータに過度の疲労を与えることになる。
一方で、特許文献2の図2に示すように、前後進操作レバーとハンドルとの両方を同時に握れるように、ハンドルをアーチ状にして、このアーチに沿うようにハンドルが回動するように形成されたハンドガイドローラも存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−241787号公報
【特許文献2】特開平8−159107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2のような構成では、ハンドルがアーチ状であるため、蛇行操作中に握る位置がずれて、前後進操作レバーの回動角度が変更されてしまうおそれがある。
本発明は、上記従来技術を考慮したものであって、両手を用いて車体の運転操作を行うことができ、運転操作中に誤って前後進操作レバーの位置がずれることを防止してオペレータの操作性を高めて疲労を軽減することができるハンドガイドローラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、車輪を兼用する転圧輪を有する車体と、前記車体の後端部から後方に向けて延びる操縦桿と、前記操縦桿の先端部に取り付けられた操作ボックスと、前記操作ボックスに形成され、前記車体を運転操作するためのハンドルと、前記操作ボックスから傾動可能に立設され、停止位置から前進位置又は後進位置に傾動させることによって前記車体を前後進させるための操作部とを備えたハンドガイドローラにおいて、前記操作部は、それぞれ別体として形成された前記車体を前進させるための前進操作レバーと、前記車体を後進させるための後進操作レバーとからなり、前記ハンドルは、前記操作ボックスからそれぞれ立設する第1のグリップ及び第2のグリップを有し、前記第1のグリップは、前記前進操作レバーが前記前進位置にあるとき又は前記後進操作レバーが前記後進位置にあるときに、前記前進操作レバー又は前記後進操作レバーと同時に握れる位置にそれぞれ形成されていることを特徴とするハンドガイドローラが提供される。
【0007】
また、請求項2の発明では、前記前進操作レバー及び前記後進操作レバーを前記前進位置又は前記後進位置から前記停止位置に移動させて保持するための付勢部材とをさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項3の発明では、前記第1のグリップ及び前記第2のグリップは、前記車体の前後方向にそれぞれ離間して並んで形成されていて、前記第2のグリップは、前記第1のグリップ間に配設されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、操作部は、それぞれ別体として設けられた車体を前進させるための前進操作レバーと、車体を後進させるための後進操作レバーとからなり、ハンドルは、操作ボックスから立設する第1のグリップ及び第2のグリップを有し、第1のグリップは、前進操作レバーが前進位置にあるとき又は後進操作レバーが後進位置にあるときに、前進操作レバー又は後進操作レバーと同時に握れる位置にそれぞれ形成されている。すなわち、操作レバーは前進用と後進用とで別々に設けられ、これらの操作レバーそれぞれと同時に握れる位置に第1のグリップが別々に合計2本設けられている。このため、第1のグリップは、前進位置にある前進操作レバー又は後進位置にある後進操作レバーと同時に一方の手で握ることができる。そして、他方の手で第2のグリップを握ることで、オペレータは両手でハンドル(第1のグリップ及び第2のグリップ)を握ることになる。このため、両手を用いて車体の運転操作(蛇行操作)を行うことができる。また、両操作レバー及びこれと同時に握る第1のグリップはそれぞれ操作ボックスから立設されているので、蛇行操作中に誤って前後進操作レバーの位置がずれることを防止できる。したがって、オペレータの操作性を高めて疲労を軽減することができる。
【0009】
請求項2の発明によれば、前進操作レバー及び後進操作レバーを前進位置又は後進位置から停止位置に移動させて保持するための付勢部材をさらに備えている。このため、第1のグリップから手を離すことにより、前進操作レバー又は後進操作レバーは停止位置に移動し、車体を停止させることができる。したがって、車体の運転操作を終えて車体を停止するためにわざわざ操作レバーを握ることなく、第1のグリップ及び前進操作レバー又は後進操作レバーから手を離すだけで車体を停止させることができ、操作性が向上する。
【0010】
請求項3の発明によれば、第1のグリップ及び第2のグリップは、車体の前後方向にそれぞれ離間して並んで形成されていて、第2のグリップは、第1のグリップ間に配設されている。このため、前進の場合及び後進の場合、即ち、いずれの第1のグリップを片方の手で握った姿勢の状態であっても、その姿勢で第2のグリップを他方の手で容易に握ることができ、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るハンドガイドローラの側面図である。
【図2】操作ボックスの斜視図である。
【図3】操作ボックスの平面図である。
【図4】操作ボックスの分解斜視図である。
【図5】本発明に係るハンドガイドローラの部分概略断面図である。
【図6】傾転角制御レバーの平面図である。
【図7】本発明に係る別の操作ボックスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るハンドガイドローラについて図面を参照して説明する。
図1を参照すれば、ハンドガイドローラ1は、車体2を備え、この車体2はその前後に車輪を兼用する転圧輪4をそれぞれ有している。車体2の後部には、車体2の後方に向けて延びる操縦桿6が配設されており、この操縦桿6の先端部には略直方体の箱体形状を有する操作ボックス8が取り付けられている。
【0013】
図2〜図4に示されるように、操作ボックス8には、車体2を前後進させるための操作部10と、車体2を蛇行操作するためのハンドル20とが配設されている。操作部10は、車体2を前進させるための前進操作レバー12と、車体2を後進させるための後進操作レバー14とからなり、これら前進及び後進操作レバー12,14はそれぞれ別体として設けられている。また、前進及び後進操作レバー12,14は操作ボックス8から車体2の前又は後方向に傾動可能に立設され、停止位置から前進位置又は後進位置にそれぞれ傾動される。図の例では、前進操作レバー12を後方向に傾動すると車体2は前進し、後進操作レバー14を前方向に傾動すると車体2は後進する。図2及び図3は操作部10が停止位置の状態を示している。停止位置にて、前進操作レバー12は車体2の前方に傾いている。一方、停止位置にて、後進操作レバー14は車体2の後方に傾いている。したがって、車体2を前進させるときは、前進操作レバー12を後方向、すなわち前進操作レバー12が操作ボックス8の上面に対して鉛直方向に立設するように傾動させる。車体2を後進させるときは、後進操作レバー12を前方向、すなわち後進操作レバー12が操作ボックス8の上面に対して鉛直方向に立設するように傾動させる。
【0014】
前進及び後進操作レバー12,14の傾動機構について詳述する。操作ボックス8内にはその前後に傾動軸52がそれぞれ取り付けられており、これら傾動軸52は車幅方向に延び、その先端にねじ部を有している。また、前進及び後進操作レバー12,14の下端部にはレバー支持板13,15がそれぞれ取り付けられており、これらレバー支持板13,15には傾動軸52が貫通可能な貫通孔が形成されている。そして、レバー支持板13,15の貫通孔に傾動軸52を挿通してナット54により締め付けることで、前進及び後進操作レバー12,14は傾動軸52回り、即ち、車体2の前又は後方向に傾動可能である。これにより、これら前進及び後進操作レバー12,14の両方を用いて、車体2の前進、停止、又は、後進を制御できる。
【0015】
一方、ハンドル20は、操作ボックス8から立設する第1のグリップ22及び第2のグリップ24を有している。第1のグリップは、前進操作レバー12が前進位置にあるとき、又は、後進操作レバー14が前記後進位置にあるときに、前進又は後進操作レバー12,14と同時に握れる位置にそれぞれ形成されている。図の例では、第1のグリップ22は、前進位置にある前進操作レバー12及び後進位置にある後進操作レバー14に沿ってそれぞれ形成されている。即ち、一対の第1のグリップ22、22は、操作ボックス8の上面に対して鉛直方向に延びている。したがって、前進位置にある前進操作レバー12と、この状態の前進操作レバー12に沿って立設された第1のグリップ22とは、片手で同時に握ることができる。後進位置にある後進操作レバー14についても同様である。
【0016】
また、図2及び図3から明らかなように、第2のグリップ24は一対の第1のグリップ22間に配設され、第1のグリップ22と平行に延びている。このため、これら第1の及び第2のグリップ22,24は、車体2の前後方向にそれぞれ離間して並んで形成されている。なお、図の例では、これら第1及び第2のグリップ22,24の上端同士は連結グリップ26により連結されている。
【0017】
第1のグリップ22及び第2のグリップ24は、上述したように、車体2の前後方向にそれぞれ離間して並んで形成されていて、第2のグリップ24は、第1のグリップ22間に配設されている。このため、オペレータは、前進の場合及び後進の場合、即ち、いずれの第1のグリップ22を片方の手で握った姿勢の状態であっても、その姿勢で第2のグリップ24を他方の手で容易に握ることができ(必要に応じて第2のグリップ24の代わりに連結グリップ26を握ってもよい)、作業性が向上する。
【0018】
以上をまとめると、操作部10は、それぞれ別体として設けられ、車体2を前進させるための前進操作レバー12と、車体2を後進させるための後進操作レバー14とからなり、ハンドル20は、操作ボックス8から立設する第1のグリップ22及び第2のグリップ24を有し、第1のグリップ22は、前進位置にある前進操作レバー12及び後進位置にある後進操作レバー14に沿ってそれぞれ形成されている。すなわち、操作レバー12,14は前進用と後進用とで別々に設けられ、これらの操作レバー12、14それぞれに沿って第1のグリップ22が別々に合計2本設けられている。このため、第1のグリップ22は、前進位置にある前進操作レバー12、又は、後進位置にある後進操作レバー14と同時に一方の手で握ることができる。そして、他方の手で第2のグリップ24を握ることで、オペレータは両手でハンドル20(第1のグリップ22及び第2のグリップ24)を握ることになるので、両手を用いて車体2の運転(蛇行)操作を行うことができる。また、両操作レバー12,14及びこれと同時に握る第1のグリップ22はそれぞれ操作ボックス8から立設されているので、蛇行操作中に誤って両操作レバー12、14の位置がずれることを防止できる。したがって、オペレータの操作性を高めて疲労を軽減することができる。
【0019】
また、操作ボックス8には、前進操作レバー12及び後進操作レバー14が前進位置又は後進位置にある状態から停止位置に移動させ、この位置に保持するための付勢部材が更に備わっている。詳しくは、図4及び図5に示されるように、この付勢部材は、例えばコイルスプリング50であり、このコイルスプリング50は、傾動軸52と前進又は後進操作レバー12,14のレバー支持板13,15との間にそれぞれ配置され、前進又は後進操作レバー12,14を停止位置に向けて付勢する。
【0020】
このため、オペレータが前進又は後進操作レバー12,14から手を離すことにより、前進位置にある前進操作レバー12、又は、後進位置にある後進操作レバー14は自動的に停止位置に移動し、車体2を停止させることができる。上述したように前進又は後進操作レバー12、14を第1のグリップ22とともに握っている場合には、車体2の運転操作を終えて車体2を停止するためにわざわざ前進又は後進操作レバー12,14を握ることを要せず、第1のグリップ22及び前進操作レバー12又は後進操作レバー14から手を離すだけで車体2を停止させることができる。このことは、上述したように、両手でハンドル20(第1又は第2のグリップ22,24)を握って運転操作できることと相俟って、車体2の停止操作も手を離すのみで行えるので、操作性が格段に向上する。
【0021】
また、車体2にはタンク装置(図示しない)、駆動機構(図示しない)及びこの駆動機構を制御するための傾転角制御レバー30が配設されている。タンク装置は、燃料タンク及び作動油タンクから構成されている。また、駆動機構は、エンジン及び油圧ポンプ40を含む(図5参照)。油圧ポンプ40は転圧輪4の走行用モータ等と閉回路、即ち、HST回路を形成している。このため、油圧ポンプ40は、エンジンにより駆動されると、走行用モータ等に向けて作動油タンクに貯留されている作動油を供給する。
【0022】
また、図5及び図6を参照すれば、傾転角制御レバー30は、油圧ポンプ40の近傍にて回転軸36を中心に回転可能に取り付けられ、この回転軸36を挟んで位置する一方の端部32及び他方の端部34を有している。傾転角制御レバー30の一方の端部32はワイヤ42を介して前述した前進操作レバー12に連結されており、他方の端部34はワイヤ44を介して後進操作レバー14に連結されている。
【0023】
詳しくは、ワイヤ42の両端にはそれぞれロッドエンド46が取り付けられている。一方のロッドエンド46は、傾転角制御レバー30の一方の端部32と接続されている。他方のロッドエンド46は、前進操作レバー12のレバー支持板13にナット48(図4参照)を介してそれぞれ取り付けられている。ワイヤ44も同様にその両端にロッドエンド46がそれぞれ取り付けられている。一方のロッドエンド46は、傾転角制御レバー30の他方の端部34と接続され、他方のロッドエンド46は、後進操作レバー14のレバー支持板15にナット48(図4参照)を介してそれぞれ取り付けられている。
【0024】
このため、前進操作レバー12又は後進操作レバー14が車体2の前後方向に傾動することにより、傾転角制御レバー30は回転軸36を中心に前進位置F、停止位置N、後進位置Rの間をそれぞれ移動して車体2の駆動機構、即ち、油圧ポンプ40を制御する。より詳しくは、前進操作レバー12を傾動させることで傾転角制御レバー30は前進位置Fと停止位置Nとの間を回動し、後進操作レバー14を傾動させることで傾転角制御レバー30は後進位置Rと停止位置Nとの間を回動する。このように、傾転角制御レバー30が前進位置F、後進位置R、停止位置Nに切り換えられたとき、油圧ポンプ40が走行用モータの前進側又は後進側に向けて作動油を供給するか、又は、供給しないかが規定される。例えば、車体2を前進させるときは、前進操作レバー12を後方向に引き、これに伴いワイヤ42が前方に押し出される。これにより、傾転角制御レバー30は前進位置Fまで回動する。
【0025】
そして、オペレータは前進操作レバー12又は後進操作レバー14を停止位置から前進位置又は後進位置に傾動した後、傾動させた前進又は後進操作レバー12,14とハンドル20の第1のグリップ22を一方の手で握るとともに、第2のグリップ24を他方の手で握りながらハンドガイドローラ1を蛇行操作し、路面の締め固め作業を実施する。
【0026】
操作ボックス8には、その端部に略円形のパッド16が取り付けられたロッド18が配設されている。このロッド18は、操作ボックス8の後側側面から車体2の後方に向けて略水平に延び、車体2の前後方向に移動可能である。また、ロッド18は前進操作レバー12及び後進操作レバー14の切換機構28の役割も果たす。
この切換機構28を用いれば、ロッド18が車体2の前方向に移動することによって後進操作レバー14を後進位置から停止位置に傾動させることができる。即ち、ロッド18は切換機構28を介して車体2の後進を解除することができる。図5の例では、切換機構28から突出するピン29がロッド18の前方向への移動とともにレバー支持板15の下側を前方に向けて押す。これに伴い、後進操作レバー14は後側に傾動する。したがって、後進操作レバー14は停止位置に戻り、車体2は停止する。なお、パッド16はロッド18の外径より大きい外径を有し、ハンドガイドローラ1の後端縁を規定している。
【0027】
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施形態を逸脱しない範囲で種々の変更ができる。
例えば、図7に示すように、前進操作レバー12と後進操作レバー14との位置を、図2の例に対して入れ替えてもよい。この場合、前進操作レバー12は操作ボックス8の後側に配置され、後進操作レバー14は操作ボックス8の前側に配置される。その他の構造、作用、効果は図2の例と同様である。
【符号の説明】
【0028】
1 ハンドガイドローラ
2 車体
4 転圧輪
6 操縦桿
8 操作ボックス
10 操作部
12 前進操作レバー
13 レバー支持板
14 後進操作レバー
15 レバー支持板
16 パッド
18 ロッド
20 ハンドル
22 第1のグリップ
24 第2のグリップ
26 連結グリップ
28 切換機構
29 ピン
30 傾転角制御レバー
32 一方の端部
34 他方の端部
36 回転軸
40 油圧ポンプ
42 ワイヤ
44 ワイヤ
46 ロッドエンド
48 ナット
50 コイルスプリング(付勢部材)
52 傾動軸
54 ナット
F 前進位置
N 停止位置
R 後進位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪を兼用する転圧輪を有する車体と、
前記車体の後端部から後方に向けて延びる操縦桿と、
前記操縦桿の先端部に取り付けられた操作ボックスと、
前記操作ボックスに形成され、前記車体を運転操作するためのハンドルと、
前記操作ボックスから傾動可能に立設され、停止位置から前進位置又は後進位置に傾動させることによって前記車体を前後進させるための操作部と
を備えたハンドガイドローラにおいて、
前記操作部は、それぞれ別体として形成された前記車体を前進させるための前進操作レバーと、前記車体を後進させるための後進操作レバーとからなり、
前記ハンドルは、前記操作ボックスからそれぞれ立設する第1のグリップ及び第2のグリップを有し、
前記第1のグリップは、前記前進操作レバーが前記前進位置にあるとき又は前記後進操作レバーが前記後進位置にあるときに、前記前進操作レバー又は前記後進操作レバーと同時に握れる位置にそれぞれ形成されていることを特徴とするハンドガイドローラ。
【請求項2】
前記前進操作レバー及び前記後進操作レバーを前記前進位置又は前記後進位置から前記停止位置に移動させて保持するための付勢部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のハンドガイドローラ。
【請求項3】
前記第1のグリップ及び前記第2のグリップは、前記車体の前後方向にそれぞれ離間して並んで形成されていて、前記第2のグリップは、前記第1のグリップ間に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンドガイドローラ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−219504(P2012−219504A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86223(P2011−86223)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(594201397)株式会社日立建機カミーノ (18)
【Fターム(参考)】