説明

バッグ取付け装置

【課題】余計な労力を要せず、トラックの荷台上などの足場の悪い場所においても容易かつ安全に組立て可能なバッグ取付け装置を提供する。
【解決手段】前後左右に配した4本の支柱(22、23)の上部を梁(25、24)で連結して支持枠(2)を形成し、この梁にシート製の穀物収容バッグ(1)の上部を連結して支持枠の内側に前記穀物収容バッグを吊すことによりバッグ上面に穀物の張り込み口を形成する穀物収容器において、前記穀物収容バッグの上部外側面にスライドファスナ(13、15)により開閉自在な筒状の梁連結部(12、14)を付設し、この梁連結部により前記支持枠の梁を被覆して穀物収容バッグの上部を支持枠に着脱自在に連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
大量の穀物を運搬するのに、トラックの荷台に金属の支持枠を設置し、これに柔軟なシート製の穀物収容バッグを吊して枡形の容器形状を作って穀物を収容し運搬することが行われている。
本発明は、このような穀物収容バッグを支持枠に吊す際の、バックと支持枠の連結装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンバインで収穫した籾はいったんトラックの穀物収容バッグに入れ、圃場から乾燥機まではトラックで運搬するが、このような穀物収容器は使用時期が短期間に限られているため、不使用時には支持枠を分解して場所をとらずにしまっておける組立て式のものが主流となっている。
【0003】
組立て式の支持枠に穀物収容バッグを取り付けた穀物収容器として特許文献1が知られている。
【0004】
特許文献1に記載の穀物収容器は、支持枠の4本の支柱が伸縮可能に構成されており、支柱の間に架け渡す梁に穀物収容バッグを取り付けて、支柱の伸縮によって穀物収容バッグの容積を好適な範囲で変えることができる。この穀物収容器は、まず土台部の四隅に支柱を立て、次いで梁を穀物収容バッグの外側面の筒状部に挿通したのち、この梁を支柱に取り付けて組み立てるようになっている。
【0005】
しかし、この梁は1m乃至2m程度の長さがあると共に比較的重く、組み立てるだけでも労力を要するうえに、この長い梁を穀物収容バッグの筒状部に挿通しつつ組み立てるには身体をひねるなどのきつい姿勢をとることも多かった。また、梁を筒状部に挿通するときにこの梁が筒状部に引っ掛かることもあるため、かなりの手間と労力を要する面倒な作業となっていた。
【0006】
さらに、このような組立て式の穀物収容器は一般的にトラックの荷台上で組み立てられる。そのため足場も悪く、きつい姿勢をとるなどすると危険なこともあって、組立ては非常に労力を要する大変な作業となっていた。
【0007】
特に、近年の農業従事者の高齢化などの事情もあって、このような問題が顕著となっており、容易に組立て可能な穀物収容器が求められていた。
【特許文献1】特開2004−277010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明は、余計な労力を要せず、トラックの荷台上などの足場の悪い場所においても容易かつ安全に穀物収容器を組立て可能なバッグ取付け装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1記載のバッグ取付け装置は、前後左右に配した4本の支柱の上部を梁で連結して支持枠を形成し、この梁にシート製の穀物収容バッグの上部を連結して支持枠の内側に前記穀物収容バッグを吊すことによりバッグ上面に穀物の張り込み口を形成する穀物収容器において、前記穀物収容バッグの上部外側面にスライドファスナにより開閉自在な筒状の梁連結部を付設し、この梁連結部により前記支持枠の梁を被覆して穀物収容バッグの上部を支持枠に着脱自在に連結することを特徴とする。
請求項2記載のバッグ取付け装置は、前記スライドファスナを梁連結部の下部に設けたことを特徴とする。
請求項3記載のバッグ取付け装置は、前記穀物収容バッグの上部外側面に前記支持枠に締結すべき帯紐を取付けたことを特徴とする。
請求項4記載のバッグ取付け装置は、前記帯紐に止め具を取り付けて成る。
請求項5記載のバッグ取付け装置は、前記スライドファスナが前記梁連結部の端縁よりも突出した摘まみ部を備えていることを特徴とする。
請求項6記載のバッグ取付け装置は、前記梁連結部を前記張り込み口の口縁周囲とその下方の上下2箇所に付設したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載のごとく、バッグ本体にスライドファスナにより開閉自在な筒状の梁連結部を付設し、この梁連結部により前記支持枠の梁を被覆して穀物収容バッグの4辺を支持枠に着脱自在に連結することにより、支持枠を組立て終えた後に、穀物収容バッグを支持枠の内側に収容して梁連結部により支持枠の梁に穀物収容バッグを吊下げて張り込み口を形成することが可能となる。
そのため、身体をひねるなどのきつい姿勢をとることなく、容易な作業により穀物収容器を組立てることができて組立ての際の手間と労力とを著しく軽減することができる。
【0011】
請求項2記載のごとく、前記スライドファスナを梁連結部の下部に設けたことにより、梁連結部の下部にあるスライドファスナを穀物収容バッグ下方から操作して開閉することが容易となり、トラックの荷台などの高い位置にあるバッグ取付け装置に対してトラックの荷台から降りて地面に立った状態での穀物収容バッグの支持枠への取り付けが可能となる。
そのため、トラックの荷台上などの足場の悪い位置で作業を行うことなく、簡便に穀物収容器を組立てることができて組立ての際の手間と労力とをさらに軽減することができる。
【0012】
請求項3記載のごとく、穀物収容バッグの上部に支持枠に締結すべき帯紐を設けたことにより、支持枠を組立てて穀物収容バッグを支持枠の内側に収容した後、この帯紐を支持枠に締結することにより穀物収容バッグを支持枠に仮止めすることができる。
そのため、一定の重量を有する穀物収容バッグを2段階に分けて支持枠に取付け固定して梁連結部がバッグ本体により引張られるのを抑えることで、梁連結部を容易に開閉可能となり、手間を要せずに穀物収容器を簡便に組み立てることができて組立ての際の手間と労力とをさらに軽減することができる。
【0013】
請求項4記載のごとく、帯紐に止め具を取り付けたことにより、より簡便に穀物収容バッグに支持枠に仮止めすることができる。
そのため、容易かつ迅速に作業を行うことができ、手間を要せずに穀物収容器を簡便に組み立てることができて組立ての際の手間と労力とをさらに軽減することができる。
【0014】
請求項5記載のごとく、スライドファスナを梁連結部の端縁よりも突出させて摘まみ部を形成したことにより、スライドファスナによる最初の咬合が容易となる。
そのため、梁連結部を容易に開閉して簡便に穀物収容器を組立てることができて組立ての際の手間と労力とをさらに軽減することができる。
【0015】
請求項6記載のごとく、前記梁連結部を前記張り込み口の口縁周囲とその下方の上下2箇所に付設したことにより、穀物収容バッグを強固に取り付けることができ、また、スライドファスナに掛かる負担を軽減して製品寿命の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係るバッグ取付け装置について図1乃至図5を参照して説明する。まず、本発明に係るバッグ取付け装置を備えた穀物収容器の概略について図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る穀物収容器をトラックの荷台に載置した状態を示す斜視図である。
【0017】
穀物収容器は、穀物を収容する穀物収容バッグ1を支持枠2に取り付けて形成する。支持枠2は、中央部に排出機構21を備える枠台20の四隅に立てた支柱22、23に上側と下側の梁24、25を架け渡して形成される。
【0018】
この梁24、25に穀物収容バッグ1を取り付ける。上面を開口して張り込み口とした穀物収容バッグ1の下端に排出口101を形成して、この排出口を枠台20の排出機構21に取り付ける。穀物収容バッグ1に収容された穀物は、この排出口101より排出機構21とバネコンホースCを介して排出される。バネコンホースCは支持台車Dに支持されている。このようにして形成した穀物収容器は、トラックAのあおり板Bに紐やゴムなどにより固定される。
【0019】
次に、図2を参照して穀物収容バッグについて説明する。図2は、穀物収容器の穀物収容バッグの斜視図である。
【0020】
穀物収容バッグ1を構成するバッグ本体10は上面が大きく開口されており、下部は逆四角錐形状の角錐部100に形成されている。この角錐部100の下端に方形の排出口101が形成される。このバッグ本体10の上縁部外側面と角錐部100の上縁部外側面とにそれぞれバッグ取付け装置を構成する梁連結部12、14を付設する。
【0021】
角錐部100の上縁部外側面の四隅には、帯紐11から成る仮止め部材を設ける。この帯紐11を支持枠に結ぶことにより、穀物収容バッグ1を支持枠2に仮止めする。また、この帯紐11の端縁に面ファスナなどの止め具(図示しない)を取り付けて、この止め具により穀物収容バッグ1を支持枠2に仮止めする構成としてもよい。止め具としては、面ファスナの他に、スナップボタンやフックなどを使用してもよい。帯紐11に止め具を取り付けることにより、簡便かつ迅速に穀物収容バッグ1を仮止めすることができ、組立ての際の作業性をさらに向上することができる。
【0022】
次に、図3を参照してバッグ取付け装置について説明する。図3(a)は、上側のバッグ取付け装置の側面断面図であり、図3(b)は下側のバッグ取付け装置の側面断面図である。
【0023】
梁連結部12は、図3(a)に示すように、バッグ本体10の上辺を延出してなる帯状片により形成されている。この梁連結部12の側縁とバッグ本体10の上縁部とにスライドファスナ13、13を取り付けてバッグ取付け装置を構成する。このスライドファスナ13、13により梁連結部12が開閉される。
【0024】
本実施形態のごとく、バッグ本体10の上面に開口した張り込み口の口縁にスライドファスナ13を縫い付けると共にこれを折り返して梁連結部12を形成し、バッグ本体10の上縁にもスライドファスナ13を縫い付けてバッグ取付け装置を構成したことにより、スライドファスナ13、13がバッグ取付け装置の最下部に配置される。
【0025】
図3(a)に示したバッグ取付け装置は、バッグ本体10の上辺を延出した梁連結部12により構成されているが、バッグ本体10の上辺に別体の帯布状の梁連結部12を縫い付けるなどして形成してもよい。また、図3(b)に示すように、梁連結部12の中央部をバッグ本体の上縁部に縫い付けるなどして梁連結部を形成してもよい。
【0026】
梁連結部14は、図3(b)に示すように、帯状の布により形成され、この中央部140でバッグ本体10の外側面に縫い付けるかまたは接着剤などにより強固に取り付けてバッグ取付け装置を形成する。この梁連結部14の上側片141及び下側片142のそれぞれの側辺にスライドファスナ15、15を取り付ける。梁連結部14は、このスライドファスナ15、15により開閉される。
【0027】
本実施形態のごとく、上側の幅広帯状片141とそれより幅の狭い下側の幅狭帯状片142の各一側を両者平行に止着すると共に、これら幅広帯状片141と幅狭帯状片142の各他側にスライドファスナ15、15を縫い付けて、幅広帯状片141と幅狭帯状片142により開閉自在な筒状のバッグ取付け装置を形成している。幅広帯状片141を上側に、幅狭帯状片片142を下側に止着したことで、スライドファスナ15、15がバッグ取付け装置の下部に配置される。
【0028】
図3(b)に示したバッグ取付け装置は、帯布の中央部140をバッグ本体10に縫い付けることにより上側片141及び下側片142を有しているが、帯布の側縁をバッグ本体10に縫い付ける構成とすることもできる。この場合、連結部材であるスライドファスナ15、15の一方を、帯布の縫付け部よりも下方でバッグ本体10に取り付けることにより、筒状に形成される梁連結部14の下部にスライドファスナ15、15を配置する。
【0029】
また、バッグ取付け装置には、図4に示すように、スライドファスナ13、15を梁連結部12、14の端縁よりも長く突出した摘まみ部16を形成する。図4は、バッグ取付け装置の端縁を拡大した正面図である。
【0030】
次に、図5を参照して支持枠について詳細に説明する。図5は、支持枠の組立て斜視図である。
【0031】
中央に排出機構21を設けた枠台20の四隅に、それぞれ支柱22を挿入する。支柱22の上端には支柱23を挿入し、支柱22の上端部に形成した固定孔220と支柱23に形成した多数の高さ調節孔230とに不図示の固定ピンを挿通して、支柱23の高さ位置を決める。また、支柱22の下部には、穀物収容器をトラックAに固定する際に紐などを巻き付けるための巻付け具222を設ける。本実施形態においては巻付け具22として、L字状の金具を取り付けている。
【0032】
支柱22、23の上端部には、それぞれコ字状の受け具221、231を設ける。上側の梁24と下側の梁25とは、それぞれ長さの異なる梁240、241と梁250、251とから構成されており、長い方の梁240、250を支柱22、23に設けられた受け具221、231に上方から嵌め込んで架け渡す。
【0033】
この長い梁240、250には、梁240、250の長さ方向の位置決めのためにコ字状の挟持金具242、252を設けている。梁240、250を受け具221、231に嵌め込むときに、この挟持金具242、252の両板の間に支柱22、23を配置して両側から挟むことにより梁240、250の長さ方向の位置決めをする。
【0034】
また、長い梁240、250の両端部にはコ字状の受け具243、253を設けている。この受け具243、253にそれぞれ短い梁241、251を上方から嵌め込んで架け渡して支持枠2を形成する。短い梁241、251の両端部からは、L字状の係止具244、254を張り出しており、この係止具244、254を長い梁240、250に係止して互いに嵌め合わせる。
【0035】
支持枠2の大きさは、例えば、高さが、支柱23により100cm乃至150cmの範囲で調節でき、長さが約170cm、幅が約130cmであり、上記のごとく構成した支持枠2は、コ字状の受け具221、231、243、253に上方から嵌め込むことにより梁24、25を架け渡すことができるため、長さのある梁240、250の取扱いも簡便で容易に組立てることができ、組立ての際の手間と労力の軽減を図ることができる。
【0036】
このようにして組立てた支持枠2に穀物収容バッグ1を取り付ける。穀物収容バッグ1は、まず支持枠2の内側に収容して帯紐11によって支持枠2に取り付けられる。
【0037】
次に、梁連結部12、14を梁24、25の回りに巻いてスライドファスナ13、15により閉じて筒状に形成し、バッグ本体10を支持枠2に固定する。
バッグ本体10は、1000リットル乃至2000リットル程度の穀物を収容するものであり、一定の強度を確保するために厚手の生地により形成されて所定の重量を有しているが、帯紐11によりバッグ本体10の重量を支えているため、梁連結部12、14がバッグ本体10に引張られることがなく、バッグ取付け装置による取付作業を容易に行うことができる。
【0038】
スライドファスナ13、15は、バッグ取付け装置の下部に配置される。この様子を図6に示す。図6は、穀物収容バッグ1を支持枠に取り付けたときの梁連結部の状態を示す側面断面図である。
【0039】
スライドファスナ13、15がバッグ取付け装置の下部に配置されることにより、トラックの荷台などの高い位置にある梁連結部12、14に対して荷台から降りた低い位置からの作業が容易となり、狭い荷台上での作業を避けることができ、組立ての際の労力を軽減できる。
【0040】
また、梁24、25に掛けられた梁連結部12、14はバッグ本体10の重さにより吊り下がっており、スライドファスナ13、15は梁24、25に触れることがない。そのため、梁24、25にスライドファスナ13、15が当たり、収容した穀物等の重さに引張られて変形したり、スライドファスナ13、15により梁24、25が傷ついたりすることがない。
【0041】
次に、上記のごとく構成したバッグ取付け装置の効果について説明する。
【0042】
本発明のバッグ取付け装置によれば、バッグ本体にスライドファスナにより開閉自在な筒状の梁連結部を付設し、この梁連結部により前記支持枠の梁を被覆して穀物収容バッグの上部を支持枠に着脱自在に連結することにより、支持枠を組立て終えた後に、穀物収容バッグを支持枠の内側に収容して梁連結部により支持枠の梁に穀物収容バッグを吊下げて張り込み口を形成することが可能となるため、従来のように筒状部に梁を挿通するために身体をひねるなどのきつい姿勢をとる必要がなく、容易な作業により穀物収容器を組立て、分解することができて手間と労力とを著しく軽減することができる。
【0043】
また、前記スライドファスナを梁連結部の下部に設けたことにより、梁連結部の下部にあるスライドファスナを穀物収容バッグ下方から操作して開閉することが容易となり、トラックの荷台などの高い位置にあるバッグ取付け装置に対してトラックの荷台から降りて地面に立った状態での穀物収容バッグの支持枠への取り付けが可能となるため、トラックの荷台上などの足場の悪い位置で作業を行うことなく、簡便かつ安全に穀物収容器を組立て、分解することができて手間と労力とをさらに軽減することができる。
【0044】
また、穀物収容バッグを支持枠に取り付けるための仮止め部材を設けたことにより、支持枠を組立てて穀物収容バッグを支持枠の内側に収容した後、この仮止め部材によって穀物収容バッグを支持枠に仮止めしてから梁連結部により穀物収容バッグを支持枠に固定することが可能となるため、一定の重量を有する穀物収容バッグを2段階に分けて支持枠に取付け固定して梁連結部がバッグ本体により引張られるのを抑えることで、梁連結部を容易に開閉可能となり、手間を要せずに穀物収容器を簡便に組立て、分解することができて手間と労力とをさらに軽減することができる。
【0045】
さらに本実施形態のごとく、穀物収容バッグに仮止め部材である帯紐を設けると共にスライドファスナをバッグ取付け装置の下部に設けることにより、トラックの荷台上などの高く足場の悪い位置においては穀物収容バッグを支持枠の内側に収容して帯紐を締結するだけの簡易な作業で済み、荷台から降りて安定した位置で穀物収容バッグを支持枠に確実に固定することができ、穀物収容器を安全かつ簡易に組立て、分解することができて手間と労力とをさらに軽減することができる。
【0046】
また、スライドファスナを梁連結部の端縁よりも突出させて摘まみ部を形成したことにより、スライドファスナによる最初の咬合が容易となるため、容易に梁連結部を開閉して簡便に穀物収容器を組立て、分解することができて手間と労力とをさらに軽減することができる。
【0047】
また、連結部材をスライドファスナで形成したことにより、簡便な操作で梁連結部を筒状に形成できると共に、十分な連結強度を得ることが可能となるため、十分な連結強度を確保したうえで簡易な連結方法で梁連結部を筒状に形成して穀物収容バッグを確実に支持枠に取り付けることができて組立て、分解の際の手間と労力とをさらに軽減することができる。
【0048】
なお、ここでスライドファスナは、スライダを動かして咬合子を咬合するものだけでなく、筒状の梁連結部を開閉自在とするものであればよく、面ファスナやスナップボタン、フックとこのフックが係合される係合具などを含む。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明に係る穀物収容バッグは、麦や籾などの穀粒だけでなく、その他の粉粒体を運搬する用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る穀物収容器をトラックの荷台に置いた状態を示す斜視図である。
【図2】穀物収容器の穀物収容バッグの斜視図である。
【図3】穀物収容バッグの梁連結部の側面断面図である。
【図4】梁連結部の端縁を拡大して示す正面図である。
【図5】支持枠の組立て斜視図である。
【図6】穀物収容バッグを支持枠に取り付けたときの梁連結部の状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 穀物収容バッグ
10 バッグ本体
100 角錐部
101 排出口
11 仮止め部材
12、14 梁連結部
13、15 スライドファスナ
140 中央部
141 上側片
142 下側片
16 摘まみ部
2 支持枠
20 枠台
21 排出機構
22、23 支柱
24、25 梁
A トラック
B あおり板
C バネコンホース
D 支持台車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後左右に配した4本の支柱の上部を梁で連結して支持枠を形成し、この梁にシート製の穀物収容バッグの上部を連結して支持枠の内側に前記穀物収容バッグを吊すことによりバッグ上面に穀物の張り込み口を形成する穀物収容器において、
前記穀物収容バッグの上部外側面にスライドファスナにより開閉自在な筒状の梁連結部を付設し、この梁連結部により前記支持枠の梁を被覆して穀物収容バッグの上部を支持枠に着脱自在に連結することを特徴とするバッグ取付け装置。
【請求項2】
前記スライドファスナを梁連結部の下部に設けたことを特徴とする請求項1記載のバッグ取付け装置。
【請求項3】
前記穀物収容バッグの上部外側面に前記支持枠に締結すべき帯紐を取付けたことを特徴とする請求項1記載のバッグ取付け装置。
【請求項4】
前記帯紐に止め具を取付けて成る請求項3記載のバッグ取付け装置。
【請求項5】
前記スライドファスナが前記梁連結部の端縁よりも突出した摘まみ部を備えていることを特徴とする請求項1記載のバッグ取付け装置。
【請求項6】
前記梁連結部を前記張り込み口の口縁周囲とその下方の上下2箇所に付設したことを特徴とする請求項1記載のバッグ取付け装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−222276(P2008−222276A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−63798(P2007−63798)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(391054187)株式会社三洋 (8)
【Fターム(参考)】