説明

パケットを交換するためのネットワーク装置およびインターフェース装置

【課題】パケットを交換するためのネットワーク装置およびインターフェース装置を提供すること。
【解決手段】ネットワーク結合12〜14を介してインターフェース装置2〜4から、ソースアドレスと宛先アドレスとコードとを含む第1パケットおよび第2パケットを受信するネットワーク装置1は、コードの検出に応答して、パケットを処理するための異なるプロセス101a〜103a、101b〜103bを選択する検出器ユニット109を備え、該コードはインターフェース装置2〜4と端末装置5〜10の間の結合15〜20を定める。ネットワーク装置1は、異なる端末装置5、6を使用している異なる加入者を区別し、異なる端末装置を介して送出された異なるサービスと、同じネットワーク結合12を使用している全ての者とを区別する。異なるプロセスは、異なるルーティングまたは非認証および認証プロセスまたは非暗号プロセスおよび暗号プロセスを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク結合を介してインターフェース装置から第1パケットおよび第2パケットを受信するためのネットワーク装置に関し、第1パケットは第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードとを含み、第2パケットは第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードとを含み、第1コードおよび第2コードはそれぞれ異なるコードであり、インターフェース装置は、第1コードによって定められた第1端末結合を介して第1端末装置に結合され、第2コードによって定められた第2端末結合を介して第2端末装置に結合される。
【背景技術】
【0002】
そのようなネットワーク装置の例は、アクセスマルチプレクサ、スイッチ、ルータ、フォーワーダ、およびサーバである。そのようなインターフェース装置の例は、アクセスネットワーク内のモデム、レジデンシャルルータ、レジデンシャルゲートウェイ、および1つまたは複数のホップである。そのような端末装置の例は、パーソナルコンピュータ、有線電話および無線電話である。
【0003】
従来技術のネットワーク装置は、普通一般に知られているものである。インターフェース装置は、第1端末装置から第1データを受信し、それに応答して、第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードとを含む第1パケットをネットワーク装置に送信し、第2端末装置から第2データを受信し、それに応答して、第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードとを含む第2パケットをネットワーク装置に送信する。第1パケットおよび第2パケットは同じインターフェース装置に由来するので、第1ソースアドレスおよび第2ソースアドレスは通常同一のソースアドレスである。ただし、インターフェース装置は2つの異なるソースアドレスを使用する許可を有する可能性があることを排除しない。第1パケットおよび第2パケットは通常それぞれ異なる宛先に向けられるので、第1宛先アドレスおよび第2宛先アドレスは通常それぞれ異なる宛先アドレスである。ただし、第1宛先アドレスおよび第2宛先アドレスは偶然の一致で同一の宛先アドレスである可能性があることを排除しない。
【0004】
第1端末装置とインターフェース装置の間の第1結合を定める第1コードは、インターフェース装置によって第1パケットに付加され、第2端末装置とインターフェース装置の間の第2結合を定める第2コードは、インターフェース装置によって第2パケットに付加される。第1パケットおよび第2パケットそれぞれの中の第1コードおよび第2コードはそれぞれ、宛先で、第1戻りパケットおよび第2戻りパケットにコピーされ、インターフェース装置が、第1戻りパケットおよび第2戻りパケットそれぞれの第1戻りデータおよび第2戻りデータをそれぞれ第1端末装置および第2端末装置に転送することができるようにする。
【0005】
知られているネットワーク装置は、とりわけ、異なる端末装置を使用している異なる加入者と、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができない、かつ/または異なる端末装置を介して送出された異なるサービスと、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができないので不利である。
【特許文献1】国際公開第01/31843号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一目的は、とりわけ、プリアンブルで定められているように、異なる端末装置を使用している異なる加入者と、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができ、かつ/または異なる端末装置を介して送出された異なるサービスと、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができ、かつ/または異なる端末装置を使用している異なるカテゴリの加入者と、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別できるネットワーク装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるネットワーク装置は、ネットワーク装置が、第1コードおよび第2コードを検出し、第1コードの検出に応答して、第1パケットを処理するために第1プロセスを選択し、第2コードの検出に応答して、第2パケットを処理するために第2プロセスを選択するための検出器ユニットを含み、第1プロセスおよび第2プロセスはそれぞれ異なるプロセスであることを特徴とする。
【0008】
従来技術によれば、第1コードおよび第2コードはインターフェース装置内で意味を持つだけである。インターフェース装置は、第1コードおよび第2コードを発生し、第1コードおよび第2コードを第1パケットおよび第2パケットに付加してきた。宛先で、第1コードおよび第2コードは第1戻りパケットおよび第2戻りパケットにコピーされて付加され、第1戻りパケットおよび第2戻りパケット内のこれらのコピーされた第1コードおよび第2コードは、どの端末装置に戻りパケットの戻りデータが転送されるべきかをインターフェース装置に指示する。
【0009】
本発明によれば、第1コードおよび第2コードはネットワーク装置内でさらに別の意味を与えられる。本発明によるネットワーク装置は、検出器ユニットをネットワーク装置に導入することによって、第1コードおよび第2コードを検出し、異なる検出に応答して、異なるパケットを処理するために異なるプロセスを選択する機能を持つ。その結果、本発明によるネットワーク装置は、異なる端末装置を使用している異なる加入者と、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができ、かつ/または異なる端末装置を介して送出された異なるサービスと、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができ、かつ/または異なる端末装置を使用している異なるカテゴリの加入者と、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができる。
【0010】
異なるプロセスは、たとえば、ネットワーク環境のために使用されるソースアドレスまたは宛先アドレス(だけ)に基づかないが、端末環境内のインターフェース装置と端末装置の結合を定めるコードに(も)現在基づいている異なるルーティングの少なくとも1つを有するネットワーク環境内の異なるルーティングを含んでよい。
【0011】
ネットワーク装置がネットワーク結合を介してインターフェース装置から第1パケットおよび第2パケットを受信し、第1パケットおよび第2パケットは第1ソースアドレスおよび第2ソースアドレスと、第1宛先アドレスおよび第2宛先アドレスと、第1コードおよび第2コードとを含むことは、ネットワーク装置が2つ以上の第1パケットと、2つ以上の第2パケットと、それぞれが第3ソースアドレスと第3宛先アドレスと第3コードなどを含む1つまたは複数の第3パケットと、1つまたは複数のコードを含まない1つまたは複数のパケットとを受信することもある可能性を排除しない。
【0012】
本発明によるネットワーク装置は、とりわけ、加入者が位置依存なしに普遍的に個人的に取り扱われることができるようにする点と、諸サービスが位置依存なしに普遍的に個人的に加入者に送出されることができるようにする点でさらに有利である。
【0013】
本発明によるネットワーク装置の一実施形態は、ネットワーク結合は予め定められた結合を含み、第1プロセスは非認証プロセスまたは第1認証プロセスを含み、第2プロセスは第1認証プロセスと異なる第2認証プロセスを含むことを特徴とする。
【0014】
ネットワーク結合が、統合サービスのデジタルネットワーク電話回線またはデジタル加入者回線などの予め定められた結合を含む場合は、少なくとも1人の加入者および/または少なくとも1つのサービスが既に認証されている。したがって、第1プロセスは、非認証プロセスまたは第1(たとえば簡単な)認証プロセスを含んでよく、第2プロセスは、第1認証プロセスと異なる第2(たとえば複雑な)認証プロセスを含んでよく、その結果、たとえば、第1パケットは請求書を標準的な加入者に送ることによって標準的に課金され、第2パケットは非標準的で異なる加入者に請求書を送ることによって非標準的に課金される。
【0015】
本発明によるネットワーク装置の一実施形態は、第1プロセスは非暗号プロセスまたは第1暗号プロセスを含み、第2プロセスは第1暗号プロセスと異なる第2暗号プロセスを含むことを特徴とする。
【0016】
第1プロセスが(非暗号ベースの保護プロセスなどの)非暗号プロセス、あるいは(第1通信および/または第1認証を保護する第1暗号ベースの保護プロセスなどの)第1暗号プロセスを含み、第2プロセスが第1暗号プロセスと異なる(第2通信および/または第2認証を保護する第2暗号ベースの保護プロセスなどの)第2暗号プロセスを含む場合は、第1パケットは標準チャネルを介してコアネットワークに転送されてよく、第2パケットは非標準的で安全なチャネルを介してコアネットワークに転送されてよい。
【0017】
本発明によるネットワーク装置の一実施形態は、第1パケットおよび第2パケットはインターネットプロトコルパケットであり、ソースアドレスはインターネットプロトコルソースアドレスであり、宛先アドレスはインターネットプロトコル宛先アドレスであり、コードはポート番号であることを特徴とする。
【0018】
ポート番号は、ソースポート番号を含んでよく、かつ/または宛先ポート番号を含んでよい。
【0019】
本発明によるネットワーク装置の一実施形態は、ネットワーク装置が第1パケットおよび第2パケットを受信するパケット受信器ユニットと、インターフェース装置からアップストリーム情報を受信するための情報受信器ユニットとを含み、該アップストリーム情報は端末装置および/または端末結合および/またはコードおよび/または検出および/またはプロセスを定めることを特徴とする。
【0020】
インターフェース装置に由来するこのアップストリーム情報は、ネットワーク装置がインタラクティブに調整されることができるようにする。
【0021】
本発明によるネットワーク装置の一実施形態は、ネットワーク装置がインターフェース装置にダウンストリーム情報を送信する情報送信器ユニットを含み、該ダウンストリーム情報は端末装置および/または端末結合および/またはコードおよび/または検出および/またはプロセスを定めることを特徴とする。
【0022】
ネットワーク装置に由来するこのダウンストリーム情報は、インターフェース装置がインタラクティブに調整されることができるようにする。
【0023】
本発明はまた、ネットワーク結合を介してネットワーク装置に第1パケットおよび第2パケットを送信するためのインターフェース装置であって、第1パケットは第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードとを含み、第2パケットは第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードとを含み、第1コードおよび第2コードはそれぞれ異なるコードであり、インターフェース装置は第1コードによって定められた第1端末結合を介して第1端末装置に結合され、第2コードによって定められた第2端末結合を介して第2端末装置に結合される、インターフェース装置にも関する。
【0024】
本発明によるインターフェース装置は、ネットワーク装置が、第1コードおよび第2コードを検出し、第1コードの検出に応答して、第1パケットを処理するための第1プロセスを選択し、第2コードの検出に応答して、第2パケットを処理するための第2プロセスを選択する検出器ユニットを含み、第1プロセスおよび第2プロセスはそれぞれ異なるプロセスであることを特徴とする。
【0025】
本発明によるインターフェース装置の一実施形態は、ネットワーク結合は予め定められた結合を含み、第1プロセスは非認証プロセスまたは第1認証プロセスを含み、第2プロセスは第1認証プロセスと異なる第2認証プロセスを含むことを特徴とする。
【0026】
本発明によるインターフェース装置の一実施形態は、第1プロセスは非暗号プロセスまたは第1暗号プロセスを含み、第2プロセスは第1暗号プロセスと異なる第2暗号プロセスを含むことを特徴とする。
【0027】
本発明によるインターフェース装置の一実施形態は、第1パケットおよび第2パケットはインターネットプロトコルパケットであり、ソースアドレスはインターネットプロトコルソースアドレスであり、宛先アドレスはインターネットプロトコル宛先アドレスであり、コードはポート番号であることを特徴とする。
【0028】
本発明によるインターフェース装置の一実施形態は、インターフェース装置が、第1パケットおよび第2パケットを送信するためのパケット送信器ユニットと、アップストリーム情報をネットワーク装置に送信するための情報送信器ユニットとを含み、該アップストリーム情報は端末装置および/または端末結合および/またはコードおよび/または検出および/またはプロセスを定めることを特徴とする。
【0029】
本発明によるインターフェース装置の一実施形態は、インターフェース装置がネットワーク装置からダウンストリーム情報を受信するための情報受信器ユニットを含み、該ダウンストリーム情報は端末装置および/または端末結合および/またはコードおよび/または検出および/またはプロセスを定めることを特徴とする。
【0030】
本発明はまた、ネットワーク装置のいずれか1つで定められたユニットおよび上記で定められたインターフェース装置にも関する。
【0031】
本発明はまた、第1パケットおよび第2パケットを、ネットワーク結合を介して、ネットワーク装置とインターフェース装置との間で交換するための方法にも関し、第1パケットは第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードとを含み、第2パケットは第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードとを含み、第1コードおよび第2コードはそれぞれ異なるコードであり、インターフェース装置は、第1コードによって定められた第1端末結合を介して第1端末装置に結合され、第2コードによって定められた第2端末結合を介して第2端末装置に結合され、本発明による方法は、方法が、第1コードおよび第2コードを検出するステップと、第1コードの検出に応答して、第1パケットを処理する第1プロセスを選択するステップと、第2コードの検出に応じて、第2パケットを処理する第2プロセスを選択するステップとを含み、第1プロセスおよび第2プロセスはそれぞれ異なるプロセスであることを特徴とする。
【0032】
本発明はまた、ネットワーク結合を介して第1パケットおよび第2パケットをネットワーク装置とインターフェース装置の間で交換するためのコンピュータプログラム製品にも関し、第1パケットは第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードとを含み、第2パケットは第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードとを含み、第1コードおよび第2コードはそれぞれ異なるコードであり、インターフェース装置は、第1コードによって定められた第1端末結合を介して第1端末装置に結合され、第2コードによって定められた第2端末結合を介して第2端末装置に結合され、本発明によるコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム製品が、第1コードおよび第2コードを検出する機能と、第1コードの検出に応答して、第1パケットを処理する第1プロセスを選択する機能と、第2コードの検出に応答して、第2パケットを処理する第2プロセスを選択する機能とを含み、第1プロセスおよび第2プロセスはそれぞれ異なるプロセスであることを特徴とする。
【0033】
本発明はまた、上記で定められたコンピュータプログラム製品を記憶する媒体にも関する。
【0034】
本発明によるユニットの実施形態と、本発明による方法の実施形態と、本発明によるコンピュータプログラム製品の実施形態と、本発明による媒体の実施形態とは、本発明によるネットワーク装置の実施形態と、本発明によるインターフェース装置の実施形態とに対応する。
【0035】
本発明は、とりわけ、従来技術のネットワーク装置はパケットを処理するためにソースアドレスおよび宛先アドレスを使用するという理解に基づき、とりわけ、ソースアドレスおよび宛先アドレスと異なるコードもパケットを処理するために使用されてよいという基本的な考えに基づく。
【0036】
本発明は、とりわけ、異なる端末装置を使用している異なる加入者と、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができ、かつ/または異なる端末装置を介して送出される異なるサービスと、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができ、かつ/または異なる端末装置を使用している異なるカテゴリの加入者と、同じネットワーク結合を使用している全ての者とを区別することができる、プリアンブルで定められたようなネットワーク装置を提供するための問題を解決する。本発明によるネットワーク装置は、とりわけ、加入者が、位置依存でなく、普遍的に個人的に取り扱われることができるようにする点と、サービスが、位置依存でなく、普遍的に個人的に加入者に送出されることができるようにする点でさらに有利である。
【0037】
本発明のこれらおよび他の態様は、以下で説明される1つまたは複数の実施形態から明らかになり、それらを参照しながら明らかにされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
図1に示された本発明によるネットワーク装置1は、コアネットワーク結合11を介して、示されていないコアネットワークに結合され、また、3つのネットワーク結合12〜14を介して本発明による3つのインターフェース装置2〜4に結合される。各インターフェース装置2(3、4)は、2つの端末結合15、16(17、18、19、20)を介してさらに2つの端末装置5、6(7、8、9、10)に結合される。インターフェース装置および端末装置の他の番号は排除されない。
【0039】
図2でさらに詳細に示されている本発明によるネットワーク装置1は、第1プロセス101a、102a、103aおよび第2プロセス101b、102b、103bを実行するためのコントローラであって、プロセッサ104およびメモリ105を含むコントローラ100を含む。コントローラ100はカプラ106に結合され、カプラ106はコアネットワーク結合11を介して、示されていないコアネットワークと、認証ユニット107と、暗号/復号ユニット108と、検出器ユニット109を介してパケット受信器ユニット112と、パケット送信器113とに結合される。認証ユニット107と暗号/復号ユニット108と検出器ユニット109は、さらにコントローラ100に結合される。パケット受信器ユニット112およびパケット送信器ユニット113は、さらに結合インターフェース114を介してネットワーク結合12に結合され、結合インターフェース114は、さらにコントローラ100と情報受信器ユニット110と情報送信器ユニット111に結合され、情報受信器ユニット110および情報送信器ユニット111は両方ともさらにコントローラ100に結合される。
【0040】
図3にさらに詳しく示されている本発明によるインターフェース装置2は、プロセッサ121およびメモリ122を含むコントローラ120を含む。コントローラ120は結合インターフェース123に結合され、結合インターフェース123はネットワーク結合12と情報送信器124と情報受信器125とに結合され、情報送信器124および情報受信器125は両方ともさらにコントローラ120に結合される。結合インターフェース123はさらにパケット送信器126およびパケット受信器127に結合され、パケット送信器126およびパケット受信器127は両方ともさらに(デ)マルチプレクサ128に結合される。(デ)マルチプレクサ128は、コントローラ120と、端末結合15に結合された第1装置インターフェース129と、端末結合16に結合された第2装置インターフェース130とにさらに結合される。
【0041】
インターフェース装置2は、端末結合15を介して第1端末装置5から第1データを受信し、それに応答して、そのパケット送信器126を介して、第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードとを含む第1パケットをネットワーク装置1に送信し、端末結合16を介して第2端末装置6から第2データを受信し、それに応答して、そのパケット送信器126を介して、第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードとを含む第2パケットをネットワーク装置1に送信する。第1パケットおよび第2パケットは同じインターフェース装置2に由来するので、第1ソースアドレスおよび第2ソースアドレスは通常同一のソースアドレスである。ただし、インターフェース装置2が2つの異なるソースアドレスを使用する許可を有する可能性があることを排除しない。第1パケットおよび第2パケットは通常それぞれ異なる宛先に向けられるので、第1宛先アドレスおよび第2宛先アドレスは、通常それぞれ異なる宛先アドレスである。ただし、第1宛先アドレスおよび第2宛先アドレスが偶然の一致で同一の宛先アドレスである可能性があることを排除しない。
【0042】
第1端末装置5とインターフェース装置2の間の第1端末結合15を定める第1コードがインターフェース装置2によって第1パケットに付加され、第2端末装置6とインターフェース装置2の間の第2端末結合16を定める第2コードがインターフェース装置2によって第2パケットに付加される。第1パケットおよび第2パケットそれぞれの中の第1コードおよび第2コードはそれぞれ、宛先で、第1戻りパケットおよび第2戻りパケットそれぞれの中にコピーされて、インターフェース装置2が第1戻りパケットおよび第2戻りパケットそれぞれの第1戻りデータおよび第2戻りデータをそれぞれ第1端末装置および第2端末装置5および6それぞれに転送することができるようにする。
【0043】
従来技術の場合には、ネットワーク装置1は、異なる端末装置5および6を使用している異なる加入者と、同じネットワーク結合12を使用している全ての者とを区別することができず、かつ/または異なる端末装置5および6を介して送出された異なるサービスと、同じネットワーク結合12を使用している全ての者とを区別することができず、かつ/または異なる端末装置5および6を使用している異なるカテゴリの加入者と、同じネットワーク結合12を使用している全ての者とを区別することができない。
【0044】
本発明によれば、ネットワーク装置1は、第1コードおよび第2コードを検出し、第1コードの検出に応答して、第1パケットを処理する第1プロセス101a、102a、103aを選択し、第2コードの検出に応答して、第2パケットを処理する第2プロセス101b、102b、103bを選択するための検出器ユニット109であって、第1プロセスおよび第2プロセス101a〜103a、101b〜103bはそれぞれ異なるプロセスである検出器ユニット109を備える。
【0045】
従来技術の場合には、第1コードおよび第2コードはインターフェース装置2に意味を持つだけであった。インターフェース装置2は第1コードおよび第2コードを発生し、第1コードおよび第2コードを第1パケットおよび第2パケットに付加してきた。宛先で、第1コードおよび第2コードは、第1戻りパケットおよび第2戻りパケットにコピーされて付加され、第1戻りパケットおよび第2戻りパケット内のこれらのコピーされた第1コードおよび第2コードは、インターフェース装置2に、端末装置5または6のどちらに戻りパケットの戻りデータが転送されるべきかを指示する。
【0046】
本発明によれば、第1コードおよび第2コードは、ネットワーク装置1でさらに別の意味を与えられる。本発明によるネットワーク装置1は、検出器ユニット109をネットワーク装置1に導入することによって、第1コードおよび第2コードを検出し、異なる検出に応答して、異なるパケットを処理する異なるプロセス101a〜103a、101b〜103bを選択する機能を持つ。その結果、本発明によるネットワーク装置1は、異なる端末装置5および6を使用している異なる加入者と、同じネットワーク結合12を使用している全ての者とを区別することができ、かつ/または異なる端末装置5および6を介して送出された異なるサービスと、同じネットワーク結合12を使用している全ての者とを区別することができ、かつ/または異なる端末装置5および6を使用している異なるカテゴリの加入者と、同じネットワーク結合12を使用している全ての者とを区別することができる。
【0047】
異なるプロセス101aおよび101bは、たとえば、プロセッサ104を介して実行され、たとえば、ネットワーク環境のために使用されるソースアドレスまたは宛先アドレス(だけ)には基づかないが、端末環境内のインターフェース装置2と端末装置5または6との間の結合15または16を定めるコードに(も)現在基づいている異なるルーティングの少なくとも1つを有するネットワーク環境内の異なるルーティングを含んでよい。また、コントローラ100は、検出器ユニット109を介して、第1コードの第1検出および第2コードの第2検出について通知され、それに応答してカプラ106を制御し、第1検出に応答して第1ルートを選択し、第2検出に応答して第2ルートを選択し、それによって、たとえば、これらの第1ルートおよび第2ルートの一方は、ソースアドレスおよび/または宛先アドレスにだけ依存し、これらの第1ルートおよび第2ルートの他方は検出されたコードにも依存するかあるいはこの検出されたコードにだけ依存する。その結果、異なる端末装置5および6の異なるユーザは、たとえば、たとえこれらの異なるユーザが同じインターフェース装置および同じネットワーク装置を介してそのアクセスを有していても、異なるインターネットサービスプロバイダに導かれることができる。もちろん、これは同じゴールに到達する他のソリューションを排除しない。
【0048】
言い換えれば、宛先、ネットワーク装置1、インターフェース装置2ならびに端末装置5および6を含むシステム内では、パケットはインターフェース装置2およびネットワーク装置1を介して端末装置5および6から宛先に交換され、戻りパケットはネットワーク装置1およびインターフェース装置2を介して宛先から端末装置5および6に交換される。これらのパケットは、インターフェース装置2と端末装置5および6の間の結合を定めるコードを含み、これらのコードは、インターフェース装置2と宛先の間で使用され、インターフェース装置2と宛先の間のネットワークが、異なる端末装置5および6を使用している異なる加入者と、同じネットワーク結合12を使用している全ての者とを区別し、かつ/または異なる端末装置5および6を介して送出された異なるサービスと、同じネットワーク結合12を使用している全ての者とを区別することができるようにする。
【0049】
ネットワーク結合12は、たとえば、統合サービスデジタルネットワーク電話回線またはデジタル加入者回線などの予め定められた結合を含み、この場合、少なくとも1人の加入者および/または少なくとも1つのサービスが既に認証されている。したがって、第1プロセス102aは、(多重化プロセス、またはスイッチングプロセス、またはルーティングプロセス、または転送プロセス、またはサービスプロセスなどの)非認証プロセス、または第1(たとえば簡単な)認証プロセスを含んでよく、第2プロセス102bは、第1認証プロセスと異なる第2(たとえば複雑な)認証プロセスを含んでよく、たとえば、第1パケットは、請求書を標準的な加入者に送ることにより標準的なやり方で課金され、第2パケットは、請求書を非標準的で異なる加入者に送ることにより非標準的なやり方で課金される。異なるプロセス102aおよび102bは、たとえばプロセッサ104を介して実行される。第1プロセスおよび第2プロセス102aおよび102bの一方は、アクティブにされるために、かつ/またはパケットによって辿られるべきルートの一部分を形成するために、かつ/または要求パケットを発生して応答パケットを待つために、たとえば認証ユニット107を必要とし、第1プロセスおよび第2プロセス102aおよび102bの他方は、非アクティブにされるために、かつ/またはパケットにより辿られるべきルートの一部分を形成しないように、たとえば認証ユニット107を必要とする。
【0050】
第1プロセス103aは、たとえば、(多重化プロセス、またはスイッチングプロセス、またはルーティングプロセス、または転送プロセス、またはサービスプロセスなどの)非暗号プロセス、あるいは、第1暗号プロセスを含み、第2プロセスは、たとえば、第1暗号プロセスと異なる第2暗号プロセスを含む。したがって、第1パケットは標準的チャネルを介してコアネットワークに転送されることができ、第2パケットは非標準的で安全なチャネルを介してコアネットワークに転送されることができる。異なるプロセス103aおよび103bは、たとえば、プロセッサ104を介して実行される。第1プロセスおよび第2プロセス103aおよび103bの一方は、アクティブにされるために、かつ/またはパケットによって辿られるべきルートの一部分を形成するために、たとえば暗号/復号ユニット108を必要とし、第1プロセスおよび第2プロセス103aおよび103bの他方は、非アクティブにされるために、かつ/またはパケットによって辿られるべきルートの一部分を形成しないように、たとえば暗号/復号ユニット108を必要とする。
【0051】
第1パケットおよび第2パケットはインターネットプロトコルパケットでよく、ソースアドレスはインターネットプロトコルソースアドレスでよく、宛先アドレスはインターネットプロトコル宛先アドレスでよく、コードはソースポート番号および/または宛先ポート番号などのポート番号でよい。
【0052】
パケット受信器ユニット112は第1パケットおよび第2パケットを受信し、情報受信器ユニット110はインターフェース装置2からアップストリーム情報を受信し、該アップストリーム情報は端末装置5と6、および/または端末結合15と16、および/またはコード、および/または検出、および/またはプロセス101a〜103aと101b〜103bを定める。インターフェース装置2に由来するこのアップストリーム情報は、ネットワーク装置1がこのアップストリーム情報に応答してインタラクティブに調整されることができるようにする。パケット送信器ユニット126は、第1パケットおよび第2パケットを送信し、情報送信器ユニット124は、アップストリーム情報をネットワーク装置1に送信する。
【0053】
情報送信器ユニット111はダウンストリーム情報をインターフェース装置2に送信し、該ダウンストリーム情報は端末装置5と6、および/または端末結合15と16、および/またはコード、および/または検出、および/またはプロセス101a〜103aと101b〜103bを定める。ネットワーク装置1に由来するこのダウンストリーム情報は、インターフェース装置2がこのダウンストリーム情報に応答してインタラクティブに調整されることができるようにする。情報受信ユニット125は、ネットワーク装置1からダウンストリーム情報を受信する。
【0054】
パケット送信器ユニット113は戻り第1パケットおよび第2パケットをインターフェース装置2に送信し、該戻り第1パケットおよび第2パケットはコアネットワーク結合11を介してネットワーク装置1に結合された宛先に由来する。パケット受信器ユニット127はこれらの戻り第1パケットおよび第2パケットを受信する。
【0055】
パケット送信器ユニット126はまた、第1端末装置5に由来する第1データを第1パケットに変換し、また、第2端末装置6に由来する第2データを第2パケットに変換する。さらに、コントローラ120は、たとえば、(デ)マルチプレクサ128を介して、あるいはコントローラ120とパケット送信器ユニット126の間の示されていない接続を介して直接、ソースアドレスと宛先アドレスとコードとを供給する。パケット受信器ユニット127はまた、戻り第1パケットから戻り第1データを抽出し、また、戻り第2パケットから戻り第2データを抽出し、該第1戻りデータは第1端末装置5に供給され、該第2戻りデータは第2端末装置6に供給される。さらに、コントローラ120は、戻りデータ内のコードを通知された後で、たとえば(デ)マルチプレクサ128を介して、あるいはコントローラ120とパケット受信器ユニット127の示されていない接続を介して直接、(デ)マルチプレクサ128を制御する。
【0056】
インターフェース装置2からネットワーク装置1へのアップストリーム情報の交換は、ユーザによって開始されてもよく、あるいは、たとえば、端末装置5または6の種類の検出、あるいは装置結合15または16の種類の検出、あるいはインターフェース装置2によって使用されるコードの検出に応答して、自動的にインターフェース装置2によって開始されてもよい。アップストリーム情報は、たとえば、ネットワーク装置1によって実行されるべき検出の種類および/または実行されるべきプロセス(の間の関係)を定めることができる。たとえば、有線方式でインターフェース装置2に結合された有線電話の場合、どんな(別の)認証も必要がなく、無線方式でインターフェース装置2に結合された無線電話の場合、別の認証が行われる必要があり得る。これを考えると、端末装置または装置結合を特定のコード範囲に自動的に割り当てるように、コード範囲を定めインターフェース装置2をプログラムすることが有利であり得る。アップストリーム情報は、パケットの形でもよく、パケットの一部分を形成してもよく、パケットとは別に交換されてもよい。
【0057】
ネットワーク装置1からインターフェース装置2へのダウンストリーム情報の交換は、オペレータによって開始されてもよく、たとえば、考慮されるべきルールの受信に応答して、自動的にネットワーク装置1によって開始されてもよい。これらのルールは、プロバイダに由来してもよく、ユーザに由来してもよく、政府機関に由来してもよい。ダウンストリーム情報は、たとえば、端末装置5または6の種類、および/または装置結合15または16の種類、および/またはインターフェース装置2によって使用される(べき)コードの間の1つまたは複数の関係を定めることができ、インターフェース装置2に、ネットワーク装置1によって実行される検出の種類、および/または実行されるプロセスを通知することができる。たとえば、有線方式でインターフェース装置2に結合された有線電話は、どんな(別の)認証も必要がないことを伝えるコードを得る可能性があり、無線方式でインターフェース装置2に結合された無線電話は、別の認証が行われる必要があることを伝えるコードを得る可能性がある。これを考えると、端末装置5または6あるいは装置結合15または16を特定のコード範囲に自動的に割り当てるように、コード範囲を定め、ダウンストリーム情報を有するインターフェース装置2をプログラムすることが有利であろう。ダウンストリーム情報は、パケットの形でもよく、パケットの一部分を形成してもよく、パケットとは別に交換されてもよい。
【0058】
図1〜3では、各結合/接続は有線結合/接続でも無線結合/接続でもよい。予め定められた結合は、少なくとも1人の加入者がその結合に識別され検証されている結合である。示されているどのユニット/ブロックも、サブユニット/サブブロックに分割されてよく、どの2つまたは3つ以上のユニット/ブロックも1つの新しくより大きなユニット/ブロックに統合されてよい。示されたどのユニット/ブロックもハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでよい。本発明によるコンピュータプログラム製品は、メモリ105および/または122などの固定された媒体に、あるいは示されていない取外し可能な媒体に記憶されてよく、かつ/またはそれらの媒体を含んでよい。たとえば、「受信するための」、「検出するための」、「処理するための」などの「ための」という表現は、他の機能も同時にあるいは同時でなく実行されることを排除しない。「Yに結合されたX」および「XとYの結合」および「XとYを結合している/する」などの表現は、要素ZがXとYの間にあることを排除しない。「PはQを含む」および「Qを含んでいるP」などの表現は、要素Rも含まれている/備えられていることを排除しない。用語「a」および「an」(英語の不定冠詞)は1つまたは複数の物が存在する可能性を排除しない。
【0059】
検出および選択するステップおよび/または機能は、たとえば、とりわけ、図などのために記載されたステップおよび/または機能など、別のステップおよび/または機能を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】それぞれ2つの端末装置に結合された本発明による3つのインターフェース装置に結合された本発明によるネットワーク装置を示す図である。
【図2】本発明によるネットワーク装置をさらに詳細に示す図である。
【図3】本発明によるインターフェース装置をさらに詳細に示す図である。
【符号の説明】
【0061】
1 ネットワーク装置
2、3、4 インターフェース装置
11 コアネットワーク結合
12、13、14 ネットワーク結合
15、16、17、18、19、20 端末結合
100、120 コントローラ
101a、102a、103a 第1プロセス
101b、102b、103b 第2プロセス
104、121 プロセッサ
105、122 メモリ
106 カプラ
107 認証ユニット
108 暗号/復号ユニット
109 検出器ユニット
110 情報受信器ユニット
111 情報送信器ユニット
112 パケット受信器ユニット
113 パケット送信器ユニット
114、123 結合インターフェース
124 情報送信器
125 情報受信器
126 パケット送信器
127 パケット受信器
128 (デ)マルチプレクサ
129 第1装置インターフェース
130 第2装置インターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク結合(12〜14)を介してインターフェース装置(2〜4)から第1パケットおよび第2パケットを受信するためのネットワーク装置(1)であり、第1パケットが第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードとを含み、第2パケットが第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードとを含み、第1コードおよび第2コードがそれぞれ異なるコードであり、インターフェース装置(2〜4)が、第1コードによって定められた第1端末結合(15、17、19)を介して第1端末装置(5、7、9)に結合され、第2コードによって定められた第2端末結合(16、18、20)を介して第2端末装置(6、8、10)に結合される、ネットワーク装置(1)であって、ネットワーク装置(1)が、第1コードおよび第2コードを検出し、第1コードの検出に応答して、第1パケットを処理するための第1プロセス(101a、102a、103a)を選択し、第2コードの検出に応答して、第2パケットを処理するための第2プロセス(101b、102b、103b)を選択するための検出器ユニット(109)を含み、第1プロセスおよび第2プロセス(101a〜103a、101b〜103b)がそれぞれ異なるプロセスであることを特徴とする、ネットワーク装置(1)。
【請求項2】
ネットワーク結合(12〜14)が予め定められた結合を含み、第1プロセス(102a)が非認証プロセスまたは第1認証プロセスを含み、第2プロセス(102b)が第1認証プロセスと異なる第2認証プロセスを含むことを特徴とする、請求項1に記載のネットワーク装置(1)。
【請求項3】
第1プロセス(103a)が非暗号プロセスまたは第1暗号プロセスを含み、第2プロセス(103b)が第1暗号プロセスと異なる第2暗号プロセスを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のネットワーク装置(1)。
【請求項4】
第1パケットおよび第2パケットがインターネットプロトコルパケットであり、ソースアドレスがインターネットプロトコルソースアドレスであり、宛先アドレスがインターネットプロトコル宛先アドレスであり、コードがポート番号であることを特徴とする、請求項1、2または3に記載のネットワーク装置(1)。
【請求項5】
ネットワーク装置(1)が、第1パケットおよび第2パケットを受信するためのパケット受信器ユニット(112)と、インターフェース装置(2〜4)からアップストリーム情報を受信するための情報受信器ユニット(110)とを含み、該アップストリーム情報が端末装置(5〜10)および/または端末結合(15〜20)および/またはコードおよび/または検出および/またはプロセス(101〜103)を定めることを特徴とする、請求項1、2、3または4に記載のネットワーク装置(1)。
【請求項6】
ネットワーク装置(1)が、ダウンストリーム情報をインターフェース装置(2〜4)に送信するための情報送信器ユニット(111)を含み、該ダウンストリーム情報が端末装置(5〜10)および/または端末結合(15〜20)および/またはコードおよび/または検出および/またはプロセス(101〜103)を定めることを特徴とする、請求項1、2、3、4または5に記載のネットワーク装置(1)。
【請求項7】
ネットワーク結合(12〜14)を介してネットワーク装置(1)に第1パケットおよび第2パケットを送信するためのインターフェース装置(2〜4)であり、第1パケットが第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードを含み、第2パケットが第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードを含み、第1コードおよび第2コードがそれぞれ異なるコードであり、インターフェース装置(2〜4)が第1コードによって定められた第1端末結合(15、17、19)を介して第1端末装置(5、7、9)に結合され、第2コードによって定められた第2端末結合(16、18、20)を介して第2端末装置(6、8、10)に結合される、インターフェース装置であって、ネットワーク装置(1)が、第1コードおよび第2コードを検出し、第1コードの検出に応答して、第1パケットを処理するための第1プロセス(101a、102a、103a)を選択し、第2コードの検出に応答して、第2パケットを処理するための第2プロセス(101b、102b、103b)を選択するための検出器ユニット(109)を含み、第1プロセスおよび第2プロセス(101a〜103a、101b〜103b)がそれぞれ異なるプロセスであることを特徴とする、インターフェース装置(2〜4)。
【請求項8】
ネットワーク結合(12〜14)が予め定められた結合を含み、第1プロセス(102a)が非認証プロセスまたは第1認証プロセスを含み、第2プロセス(102b)が第1認証プロセスと異なる第2認証プロセスを含むことを特徴とする、請求項7に記載のインターフェース装置(2〜4)。
【請求項9】
第1プロセス(103a)が非認証プロセスまたは第1暗号プロセスを含み、第2プロセス(103b)が第1暗号プロセスと異なる第2暗号プロセスを含むことを特徴とする、請求項7または8に記載のインターフェース装置(2〜4)。
【請求項10】
第1パケットおよび第2パケットがインターネットプロトコルパケットであり、ソースアドレスがインターネットプロトコルソースアドレスであり、宛先アドレスがインターネットプロトコル宛先アドレスであり、コードがポート番号であることを特徴とする、請求項7、8または9に記載のインターフェース装置(2〜4)。
【請求項11】
インターフェース装置(2〜4)が、第1パケットおよび第2パケットを送信するためのパケット送信器ユニット(126)と、アップストリーム情報をネットワーク装置(1)に送信するための情報送信器ユニット(124)とを含み、該アップストリーム情報が端末装置(5〜10)および/または端末結合(15〜20)および/またはコードおよび/または検出および/またはプロセス(101〜103)を定めることを特徴とする、請求項7、8、9または10に記載のインターフェース装置(2〜4)。
【請求項12】
インターフェース装置(2〜4)が、ネットワーク装置(1)からダウンストリーム情報を受信するための情報受信器ユニット(125)を含み、該ダウンストリーム情報が端末装置(5〜10)および/または端末結合(15〜20)および/またはコードおよび/または検出および/またはプロセス(101〜103)を定めることを特徴とする、請求項7、8、9、10または11に記載のインターフェース装置(2〜4)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項14】
ネットワーク結合(12〜14)を介してネットワーク装置(1)とインターフェース装置(2〜4)の間で第1パケットおよび第2パケットを交換するための方法であり、第1パケットが第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードとを含み、第2パケットが第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードとを含み、第1コードおよび第2コードがそれぞれ異なるコードであり、インターフェース装置(2〜4)が、第1コードによって定められた第1端末結合(15、17、19)を介して第1端末装置(5、7、9)に結合され、第2コードによって定められた第2端末結合(16、18、20)を介して第2端末装置(6、8、10)に結合される、方法であって、該方法が、第1コードおよび第2コードを検出するステップと、第1コードの検出に応答して、第1パケットを処理するための第1プロセス(101a、102a、103a)を選択するステップと、第2コードの検出に応答して、第2パケットを処理するための第2プロセス(102a、102b、103b)を選択するステップとを含み、第1プロセスおよび第2プロセス(101a〜103a、101b〜103b)がそれぞれ異なるプロセスであることを特徴とする、方法。
【請求項15】
ネットワーク結合(12〜14)を介してネットワーク装置(1)とインターフェース装置(2〜4)の間で第1パケットおよび第2パケットを交換するためのコンピュータプログラム製品であって、第1パケットが第1ソースアドレスと第1宛先アドレスと第1コードとを含み、第2パケットが第2ソースアドレスと第2宛先アドレスと第2コードとを含み、第1コードおよび第2コードがそれぞれ異なるコードであり、インターフェース装置(2〜4)が、第1コードによって定められた第1端末結合(15、17、19)を介して第1端末装置(5、7、9)に結合され、第2コードによって定められた第2端末結合(16、18、20)を介して第2端末装置(6、8、10)に結合される、コンピュータプログラム製品であって、該コンピュータプログラム製品が、第1コードおよび第2コードを検出する機能と、第1コードの検出に応答して、第1パケットを処理するための第1プロセス(101a、102a、103a)を選択する機能と、第2コードの検出に応答して、第2パケットを処理するための第2プロセス(101b、102b、103b)を選択する機能とを含み、第1プロセスおよび第2プロセス(101a〜103a、101b〜103b)がそれぞれ異なるプロセスであることを特徴とする、コンピュータプログラム製品。
【請求項16】
請求項15に記載のコンピュータプログラム製品を記憶する、媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−60656(P2007−60656A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−217788(P2006−217788)
【出願日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(391030332)アルカテル (1,149)
【Fターム(参考)】