説明

パソコンバーコードタイムレコーダーシステム

【課題】時間制の給与体系やシフト制の事業所は毎月、出勤時間や残業時間の計算に多大な労力を費やしている。しかし、現状のパソコン連動型タイムレコーダーでは初期導入費や運用コストが掛かり、運用方法も複雑化している。
【解決手段】パソコンとバーコード読取装置を接続すれば安価で簡単に、しかも運用の容易なタイムレコーダーシステムが構築ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パソコンとバーコード読取装置による従業員の出勤、退勤管理処理業務のための入出力機器の管理システムに関する。特に、時間制の給与体系やシフト制の事業所のタイムレコーダーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現状のタイムレコーダーは専用タイムカード用紙に出勤、退勤の時刻を印字して1ケ月分の明細を管理し、手集計により時間を計算する方法と、パソコン連動型タイムレコーダー(タイムカード型、磁気カード型、非接触ICカード型、指紋照合型)によりパソコンでデータを収集しパソコンソフトで計算させる方法があります。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
タイムカード型は毎月、締めの前には人数分のタイムカード用紙に従業員名等を記入して準備しなければなりません。パソコン連動型は初期導入費やカードの新規作成、再発行等の運用コストも高くなり、カードの新規作成、再発行等には時間も掛かり、ネットワーク(LAN、WAN)の構築設定も難解であります。また、1台当たりの管理人数に制限があるものがあり、管理者は常にデータ収集が完了しているかを監視する必要があります。さらに、従業員の新規登録時や所属部署の変更時にはタイムレコーダーの個人情報再設定の必要があるものがあります。
【課題を解決するための手段】
【0004】
パソコンのハード性能の向上並びに低価格化により現在ではタイレコーダー単体の値段とパソコン1セットの値段は大差が無く、逆に現状のタイレコーダーよりも安価なものもある。従って、パソコンをそのままタイムレコーダーとして活用した方が、パソコンのみの設定でより容易に安価なシステムが構築可能である。また、パートタイマー等の臨時職員の多い事業所は従業員の入れ替わりが激しく、磁気カードやICカードはコストと作成時間が掛かり、不向きである、以上の理由により、入力用機器としてはバーコード読取装置が安価でシステム構築が容易である。
【発明の効果】
【0005】
毎月、タイムカード用紙の準備をしなくてもよくなり、事務作業の省力化が図れる。タイムカード用紙や磁気カード、ICカード等の消耗品コストが削減できます。少人数の事業所では出退勤時間外でそのパソコンを利用して給与計算業務を行えるので、機器購入経費の削減ができます。多人数、多部署の事業所ではネットワーク接続の構築が容易にできて、即時に部署毎出退勤状況が把握でき、また、どの部署のどのパソコンからも読み取らせる事が可能なため、人員配置等の決定に大いに役立ちます。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1のようにパソコンにバーコード読取装置を接続し、従業員バーコードを読み取らせ、バーコードと読み込み日時を表示し、パソコンの磁気ディスクへデータとして出力する。ネットワーク接続で複数台利用の場合は端末番号もデータとして出力する。バーコードは業務アプリケーションソフトにより従業員のデータと連結しています。カードは図2のようにパソコンで使用可能なプリンタ装置でバーコードを表裏の両面用に印字されたものラミネートして作成し、どの方向からカードを挿入しても読み取りを可能とし、読み取り操作を軽減する。社員証と兼用の場合は図4の片面型カードを使用します。また、バーコード読取装置は連続読取モードに設定し、常時読取が可能な状態にしておきます。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の標準的な構成を説明する説明図である。
【図2】本発明で使用する標準的な従業員バーコードカードの両面型を説明する説明図である。
【図3】本発明で使用するパソコンとディスプレイ、バーコード読取装置を遠隔接続する構成を説明する説明図である。
【図4】本発明で使用する標準的な従業員バーコードカードの片面型を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0008】
1 パソコン(デスクトップ型もしくはノート型)
2 磁気ディスク
3 ディスプレイ装置
4 バーコード読取装置
5 バーコード読取装置専用台
6 従業員バーコードカード
7 USBメモリ
8 ディスプレイ分配器
9 延長ディスプレイケーブル
10 延長USBケーブル
11 プリンタ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パソコンにバーコード読取装置を接続し、従業員バーコードカードを読み取らせ、バーコードと読み込み日時をディスプレイ装置に表示し、端末番号と共にパソコンの磁気ディスクへデータとして出力するパソコンバーコードタイムレコーダーシステム。
【請求項2】
ディスプレイ装置とバーコード読取装置は延長ケーブルとディスプレイ分配器を利用し、パソコン本体から離して遠隔接続可能とするパソコンバーコードタイムレコーダーシステム。(ノート型はディスプレイ分配器は不要です。)
【請求項3】
従業員バーコードカードは上下表裏を読み取り可能とするパソコンバーコードタイムレコーダーシステム。
【請求項4】
従業員バーコードカードは社員証と兼用にし片面のみを読み取り可能とするパソコンバーコードタイムレコーダーシステム。
【請求項5】
バーコード読み込み情報の画面表示時間は管理者が任意に設定可能とするパソコンバーコードタイムレコーダーシステム。
【請求項6】
出勤と退勤の表示切替は管理者が任意に条件設定可能とするパソコンタイムレコーダーバーコードシステム。
【請求項7】
カード紛失時や新規従業員でカード未作成の場合は予備カードを使用可能とし、管理者が任意に条件設定可能とするパソコンバーコードタイムレコーダーシステム。
【請求項8】
磁気ディスクのデータは、管理者が任意に条件設定し、USBメモリへ出力可能とするパソコンバーコードタイムレコーダーシステム。
【請求項9】
ネットワーク(LAN、WAN)で接続して、利用可能なパソコンバーコードタイムレコーダーシステム。
【請求項10】
従業員の管理人数に制限を設けないパソコンバーコードタイムレコーダーシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−331369(P2006−331369A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−182576(P2005−182576)
【出願日】平成17年5月25日(2005.5.25)
【出願人】(505235761)
【Fターム(参考)】