説明

パネル収納箱

【課題】パネル情報を含む標識が直接付されたパネルを複数枚重ねて収納しても、その標識部分に荷重を集中させず、かつ各パネルの管理に特別なスペーサシートを要しない、パネル収納箱の提供。
【解決手段】パネル収納箱1は、パネル情報を含む標識4が端部41に付された複数枚のパネル2が、重ねられて収納される収納室11と、収納室11内の何れかの面と、標識4が付された側の端面43と対向する前記パネルの対向端面44との間に介在され、収納室11の床12面側から上るような階段7を有する階段スペーサ5と、を備え、階段スペーサ5の各段が、前記パネル2の厚みに対応する一の面15と、標識4から標識4が付された側の端面43までの距離に対応する二の面25とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚のパネルを、それぞれ識別できるように重ねて収納するパネル収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置の構成部品である液晶パネルは、輸送等の目的で、箱の中に収納され、管理されることがある。この場合、通常、1つの箱の中に、複数枚の液晶パネルが積み重ねられて入れられる。これらの液晶パネルには、それぞれバーコード等からなる認証コードラベルが貼付されており、それらのラベルに基づいて、箱の中の各液晶パネルが識別され、各パネル情報が管理される。
【0003】
このように、各パネルを管理できるように箱の中に複数枚の液晶パネルを重ねて収納する方法としては、例えば、特許文献1に示される方法がある。ここで、図7を参照しつつ、前記特許文献1に示される従来のパネル収納方法を説明する。図7は、従来のパネル収納法で用いられるパネル収納箱1Pの説明図(斜視図)である。図7には、更に、該パネル収納箱1Pに入れられる液晶パネル2Pと、この液晶パネル2Pと共にパネル収納箱1Pに入れられるスペーサシート3Pとが示されている。
【0004】
特許文献1の方法では、前記パネル収納箱1Pの中に、液晶パネル2Pとスペーサシート3Pとが交互に積み重なるように入れられる。前記スペーサシート3Pは、発泡ポリプロピレン等のクッション性を有するシート材料からなり、前記液晶パネル2Pに重ねた時に、縁の一部がはみ出すように液晶パネル2Pよりも大きく設定されている。
スペーサシート3Pのはみ出した部分は耳部と称され、その耳部に液晶パネル2Pを識別するための識別ラベル4Pが貼られる。識別ラベル4Pは、複数枚の液晶パネル2Pに対しそれぞれ割り当てられており、各識別ラベル4Pは、前記パネル収納箱1P内で積み重なった各液晶パネル2Pを識別できるように、識別すべき各液晶パネル2Pと隣接する各スペーサシート3Pの耳部に貼られる。
【0005】
特許文献1の方法によれば、前記パネル収納箱1P内に、複数枚の液晶パネル2Pを重ねて入れても、各液晶パネル2Pと共に重ねて入れた各スペーサシート3Pの各識別ラベル4Pを確認することによって、前記パネル収納箱1P内の各液晶パネル2Pを識別でき、各液晶パネル2Pの情報を管理できる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−174272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の方法では、識別ラベル4Pが直接、識別されるべき液晶パネル2Pに貼られておらず、耳部を有する特別に設計されたスペーサシート3Pに貼られている。そのため、パネル収納箱1Pから液晶パネル2Pを取り出した時等において、識別ラベル4Pが割り当てられたスペーサシート3Pと、その識別ラベル4Pによって識別されるべき液晶パネル2Pとが離ればなれになることがある。すると、そのスペーサシート3Pは、他の識別ラベル4Pが貼られたスペーサシート3Pと入れ替わってしまうことがあり、問題となっている。
【0008】
また、特許文献1等に記載されているように、従来、識別ラベルを直接貼った液晶パネルを、そのまま複数枚積み重ねる方法がある。しかしながら、この方法を用いると、特許文献1等に示されているように、そのラベルを貼った液晶パネルの部分に荷重が集中してしまう。このように荷重が集中すると、液晶パネルが表示不良となることがあり、問題となっている。
【0009】
本発明の目的は、パネル情報を含む標識が直接付されたパネルを複数枚重ねて収納しても、その標識部分に荷重を集中させず、かつ各パネルの管理に特別なスペーサシートを要しない、パネル収納箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るパネル収納箱は、パネル情報を含む標識が端部に付された複数枚のパネルが、重ねられて収納される収納室と、前記収納室内の何れかの面と、前記標識が付された側の端面と対向する前記パネルの対向端面との間に介在され、該収納室の床面側から上るような階段を有する階段スペーサと、を備え、前記階段スペーサの各段が、前記パネルの厚みに対応する一の面と、前記標識から該標識が付された側の端面までの距離に対応する二の面と、を有することを特徴とする。
【0011】
前記パネル収納箱は、前記収納室内のパネルを挟むように前記階段スペーサと対向し、かつ該階段スペーサの階段と、当て嵌まるような逆さ状の階段を有する対向逆さ階段スペーサを備えることが好ましい。
【0012】
前記パネル収納箱は、例えば、前記収納室内の何れかの面が、前記収納室の側壁面からなり、前記一の面が、前記パネルの厚みに対応する蹴上げ高さを有し、かつ前記対向端面と接触する蹴上げ面からなり、前記二の面が、前記標識から該標識が付された側の端面までの距離に対応する奥行を有し、前記対向端面側の前記パネルの端部を乗せる踏み面からなる。
【0013】
前記パネル収納箱は、例えば、前記収納室内の何れかの面が、前記収納室の床面からなり、前記一の面が、前記パネルの厚みに対応する奥行を有し、かつ前記対向端面側の前記パネルの端部を乗せる踏み面からなり、前記二の面が、前記標識から該標識が付された側の端面までの距離に対応する蹴上げ高さを有し、かつ前記対向端面側の前記パネルの端部と接触する蹴上げ面からなる。
【0014】
前記パネル収納箱において、前記収納室の床面に対する法線方向に沿って、前記パネルが積み重ねられることが好ましい。
【0015】
前記パネル収納箱において、前記パネルが、液晶パネルからなることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明のパネル収納箱は、標識部分に荷重を集中させず、かつ特別なスペーサシートを要することなく、標識が直接付されたパネルを複数枚重ねて収納でき、かつ収納された各パネルを前記標識に基づいて管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】液晶パネルが収納された本実施形態のパネル収納箱を上面から見た状態を示す説明図である。
【図2】図1のA−A’線におけるパネル収納箱の断面図である。
【図3】図2のパネル収納箱から液晶パネルを除いた状態を示す説明図である。
【図4】図2のB−B’線におけるパネル収納箱の断面図である。
【図5】対向逆さ階段スペーサが取り外された状態のパネル収納箱を示す説明図である。
【図6】他の実施形態に係るパネル収納箱の断面図である。
【図7】従来のパネル収納箱の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るパネル収納箱の実施形態を説明する。ただし、本発明は、本明細書に例示する実施形態に限定されるものではない。
【0019】
〔第1実施形態〕
図1〜図5を参照しつつ、本実施形態のパネル収納箱1を説明する。図1は、液晶パネル2が収納されたパネル収納箱1を上面から見た状態を示す説明図である。図1に示されるように、パネル収納箱1は、上面から見ると、外観が略矩形状であり、液晶パネル2を収納する収納室11を備える。前記収納室11は、例えば、ポリプロピレン等のプラスチック材料からなり所定の金型を用いた射出成形等により製造できる。
【0020】
収納室11は、液晶パネル2を乗せる床12と、この床12から立設され、液晶パネル2を囲む壁13とにより形成される。本実施形態における収納室11の壁13は、4つ部分からなり、これらは互いに向かい合う2組の壁となっている。本実施形態においては、収納室11の壁13の4つの部分を、説明の便宜上、左側壁14A、右側壁14B、前壁15A、及び後壁15Bと称する。これらのうち、左側壁14Aと右側壁14Bとが互いに向かい合い、かつ前壁15Aと後壁15とが互いに向かい合っている。なお、本実施形態においては、収納室11の壁13のうち、「側壁」と称される左側壁14A及び右側壁14Bの方が、その他の前壁15A及び後壁15Bよりも大きさ(幅)が小さく設定されているが、他の実施形態においては、反対に大きく設定されてもよいし、これらは互いに等しく設定されてもよい。
【0021】
図1に示されるように、パネル収納箱1は、収納室11の左側壁14Aの壁面と液晶パネル2との間に階段スペーサ5を備え、他方、収納室11の右側壁14Bの壁面と液晶パネル2との間に、前記階段スペーサ5と前記液晶パネル2を介して向かい合う対向逆さ階段スペーサ6を備える。階段スペーサ5は、左側壁14A及び床12に対し、略隙間なく設置されている。なお、本実施形態においては、階段スペーサ5は、前壁15A及び後壁15Bとも略隙間なく設置されている。
【0022】
階段スペーサ5及び対向逆さ階段スペーサ6は、共にパネル収納箱1の収納室11とは分離しており、着脱可能とされている。階段スペーサ5及び対向逆さ階段スペーサ6は、例えば、前記収納室11と同様、ポリプロピレン等のプラスチック材料からなり、所定の金型を用いた射出成形等により製造できる。
【0023】
図2は、図1のA−A’線におけるパネル収納箱1の断面図(A−A’線矢視断面図)である。図3は、図2のパネル収納箱1から液晶パネル2を除いた状態を示す説明図である。図2に示されるように、階段スペーサ5は、複数の段からなり、床12面から上るような階段7を備える。図3に示されるように、階段7の各段35は、蹴上げ面15、及び踏み面25を備える。
【0024】
各段35における蹴上げ面15は、床12面に対して略垂直であり、その高さである蹴上げ高さL1は、液晶パネル2の厚みに対応するように設定されている。例えば、蹴上げ高さL1は、1枚分の液晶パネル2の厚み(スペーサシート3の厚みを含む)と略等しくなるように設定される。
【0025】
他方、踏み面25は、床12面に対して略水平であり、その奥行L2は、後述する、液晶パネル2に付される標識の位置等に基づいて、定められる。
【0026】
図2に示されるように、収納室11に重ねて収納される液晶パネル2には、それぞれ各液晶パネル2の一端(端部41)に、認証コードを示す標識4が付されている。この標識4は、例えば、表面に製造日、型式等のパネル情報をバーコードで表した認証コードが示され、裏面に粘着剤層を有するラベル等からなる。各標識4は、それぞれ液晶パネル2の一端側の表面に、略同じ個所に貼り付けられている。
【0027】
標識4が付された液晶パネル2は、図2に示されるように、収納室11の床12面上に、積み重ねられている。各液晶パネル2は、収納室11の床12面に対する法線に沿い、上側に向かって積み重ねられている。各液晶パネル2において、標識4が付された側の端部41と対向する他の端部42が、前記階段スペーサ5の踏み面25上に乗せられ、各液晶パネル2の端部42側の対向端面44が、前記階段スペーサ5の蹴上げ面15と接触される。つまり、図2及び図3に示されるように、各液晶パネル2の端部42の位置は、対向端面44が階段スペーサ5の各段35における蹴上げ面15とそれぞれ対面するようにして揃えられている。各液晶パネル2のうち、最も下側の液晶パネル2は、床12面上に置かれており、その対向端面44は、階段スペーサ5の最も下側の段35の蹴上げ面15と接触している。つまり、最も下側の液晶パネル2は、その端部42は、階段スペーサ5の踏み面25上には乗っていない。このようにして、複数枚の液晶パネル2は、上側へ行くほど液晶パネル2の端部42の位置が、より左側壁14Aの方にずれるように、積み重ねられている。
【0028】
なお、各液晶パネル2の下側には、スペーサシート3が敷かれており、収納室11内において、液晶パネル2とスペーサシート3が交互に積み重ねられている。このスペーサシート3としては、従来、汎用されている矩形状のプラスチック製シート等を使用できる。
【0029】
図4は、図2のB−B’線におけるパネル収納箱1の断面図(B−B’線矢視断面図)である。図4のパネル収納箱1は、収納室11の壁13の一部と、階段スペーサ5及び対向逆さ階段スペーサ6の各一部を取り除いて、上面から見た状態である。図4には、最も上側の液晶パネル2が示されている。図4に示されるように、この液晶パネル2の一方の端部41の表面には標識4が付されており、この標識4から該標識4が付された側の端面43までの距離が、符号xで表されている。
【0030】
上述したように、階段スペーサ5の踏み面25の奥行L2は、液晶パネル2に付された標識4の位置に基づいて定められる。つまり、踏み面25の奥行L2は、図4に示される距離xに基づいて定められる。図2及び図3に示されるように、階段スペーサ5の各段35の踏み面25上には、各液晶パネル2の端部42が乗せられる。この踏み面25の奥行L2の違いによって、踏み面25上に乗せられる液晶パネル2の端部42の長さが異なってくる。
【0031】
本実施形態においては、図2に示されるように、各標識4が重ならないように、複数枚の液晶パネル2が収納室11内で積み重なる必要がある。このように、各液晶パネル2を積み重ねるためには、既に置かれた液晶パネル2の上に、その液晶パネル2の標識4が見えるように、他の液晶パネル2を、左側壁14Aの方へ向けて水平方向にずらして重ねる必要がある。このように液晶パネル2をずらす距離は、少なくとも、図4に示される距離xだけ必要である。実際に、液晶パネル2をずらす距離としては、必要に応じて距離xに、更に標識4から端部42側への距離aを加えてもよい。何れの場合であっても、踏み面25の奥行L2は、標識4から端面43までの距離xに対応して定められる。
【0032】
なお、図2及び図3に示されるように、階段スペーサ5は、その最上部において、最も上側の蹴上げ面15よりも右側壁14B側へ突き出た突出部45を備えてもよい。図2に示されるように、この突出部45によって最も上側に積まれた液晶パネル2の端部42の表面が覆われる。最も上側の液晶パネル2の端部42は、この突出部45と階段スペーサ5の段35との間によって挟まれた状態となっている。
【0033】
また、前記階段スペーサ5と対向して配置される、対向逆さ階段スペーサ6は、図2及び図3に示されるように、階段スペーサ5の階段7の形状と当て嵌まるような、逆さ状の階段8を備える。対向逆さ階段スペーサ6の階段8は、その表面が、積み重ねられた液晶パネル2の階段状の各端部41及び各端面43と接触するように設定されている。対向逆さ階段スペーサ6は、積み重ねられた液晶パネル2の各端面43と、右側壁14Bの壁面との間に介在し、略隙間なく配置している。なお対向逆さ階段スペーサ6の最上部には、最も上側に積まれた液晶パネル2の端部41の表面を覆う突出部46が備えられている。
【0034】
図5は、対向逆さ階段スペーサ6が取り外された状態のパネル収納箱1を示す説明図である。図5に示されるように、対向逆さ階段スペーサ6を取り外すことによって、パネル収納箱1内で積み重ねられて収納されている各液晶パネル2のすべての標識4を露出させることができる。各液晶パネル2の標識4を、所定の読み取り装置等を利用して読み取ることにより、各液晶パネル2をパネル収納箱
1内で識別でき、管理できる。
【0035】
なお、本実施形態において、階段スペーサ5の各段35の蹴上げ面15が、液晶パネル2の厚みに対応する一の面となっている。これに対し、各段35の踏み面25が、標識4から該標識4が付された側の端面43までの距離xに対応する二の面となっている。
【0036】
本実施形態の階段スペーサ5は、パネル収納箱1の収納室11から着脱可能な構成とされているが、他の実施形態においては、階段スペーサ5と収納室11とを一体的な構成としてもよい。
以下、図6を参照しつつ、他の実施形態を説明する。
【0037】
〔第2実施形態〕
図6は、他の実施形態に係るパネル収納箱101の断面図である。本実施形態のパネル収納箱101では、前記パネル収納箱1とは異なり、液晶パネル2を収納室111の床112面に対して、略垂直に立たせるように収納する。そのため各液晶パネル2は、収納室111内において、水平方向に重ねられる。
【0038】
各液晶パネル2の一端(端部41)の表面には、標識4が付されている。この標識4同士が互いに重ならないように、複数枚の液晶パネル2が互いに上下方向に位置をずらしながら、重ねられている。各液層パネル2と収納室111の床112面との間には、階段スペーサ105が介在されている。
【0039】
階段スペーサ105は、床112面から上るような階段107を備えており、各段には、液晶パネル2の厚みに対応する奥行を有し、かつ対向端面44側の該液晶パネル2の端部42を乗せる踏み面115と、標識4から該標識4が付された側の端面43までの距離に対応する蹴上げ高さを有し、かつ対向端面44側の前記液晶パネル2の端部42と接触する蹴上げ面125と、を備える。
【0040】
本実施形態においても、パネル収納箱101内で重ねられて収納されているすべての液晶パネル2は、各標識4が露出している。そのため、各液晶パネル2の標識4を、所定の読み取り装置等を利用して読み取ることにより、各液晶パネル2をパネル収納箱101内で識別でき、管理できる。
【0041】
なお、本実施形態において、階段スペーサ105の各段の踏み面115が、液晶パネル2の厚みに対応する一の面となっている。これに対し、各段35の蹴上げ面125が、標識4から該標識4が付された側の端面43までの距離に対応する二の面となっている。
【0042】
本実施形態のパネル収納箱101についても、前記パネル収納箱1と同様、階段スペーサ105に対応させた対向逆さ階段スペーサを備えてもよい。
【0043】
本実施形態のパネルは、何れも液晶パネルであったが、他の実施形態においては基板等の他のパネルであってもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 パネル収納箱
2 パネル(液晶パネル)
3 スペーサシート
4 標識
5 階段スペーサ
6 対向逆さ階段スペーサ
7 階段
11 収納室
12 床
13 壁
14A 左側壁
14B 右側壁
15 蹴上げ面(一の面)
25 踏み面(二の面)
35 各段
41 パネルの一方の端部
42 パネルの他方の端部
43 パネルの一方の端面
44 パネルの他方の端面(対向端面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル情報を含む標識が端部に付された複数枚のパネルが、重ねられて収納される収納室と、
前記収納室内の何れかの面と、前記標識が付された側の端面と対向する前記パネルの対向端面との間に介在され、該収納室の床面側から上るような階段を有する階段スペーサと、を備え、
前記階段スペーサの各段が、前記パネルの厚みに対応する一の面と、前記標識から該標識が付された側の端面までの距離に対応する二の面と、を有することを特徴とするパネル収納箱。
【請求項2】
前記収納室内のパネルを挟むように前記階段スペーサと対向し、かつ該階段スペーサの階段と、当て嵌まるような逆さ状の階段を有する対向逆さ階段スペーサを備える請求項1に記載のパネル収納箱。
【請求項3】
前記収納室内の何れかの面が、前記収納室の側壁面からなり、
前記一の面が、前記パネルの厚みに対応する蹴上げ高さを有し、かつ前記対向端面と接触する蹴上げ面からなり、
前記二の面が、前記標識から該標識が付された側の端面までの距離に対応する奥行を有し、前記対向端面側の前記パネルの端部を乗せる踏み面からなる請求項1又は2に記載のパネル収納箱。
【請求項4】
前記収納室内の何れかの面が、前記収納室の床面からなり、
前記一の面が、前記パネルの厚みに対応する奥行を有し、かつ前記対向端面側の前記パネルの端部を乗せる踏み面からなり、
前記二の面が、前記標識から該標識が付された側の端面までの距離に対応する蹴上げ高さを有し、かつ前記対向端面側の前記パネルの端部と接触する蹴上げ面からなる請求項1又は2に記載のパネル収納箱。
【請求項5】
前記収納室の床面に対する法線方向に沿って、前記パネルが積み重ねられる請求項1〜3の何れか1項に記載のパネル収納箱。
【請求項6】
前記パネルが、液晶パネルからなる請求項1〜5の何れか1項に記載のパネル収納箱。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−285156(P2010−285156A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−137850(P2009−137850)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】