説明

パン等の新具材及び当該新具材を包み込んだ包み込み食品の提供

【課題】 この発明は、マンネリ化して斬新さに欠けたパン、饅頭、もち、ドーナツ、餃子等の包み込み食品、及びその具材の新たな開発に関するものである。
【解決手段】 新しい食素材の組み合わせの開発、日本の伝統的な食材を諸外国の食材と合体させてその打開策とする。餡蜜にナタデココ、ひき肉にマヨネーズと味噌、七味唐辛子等はその代表的な解決手段である。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明は、パン、饅頭等の具材包み込み食品の新具材の提供及び当該新具材を利用した食品の提供に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のパン、饅頭等の包み込み具材はかなりの数に及ぶが、出尽くした感があり、実際どこのパン屋、饅頭屋を回っても皆同じような具材を使用しており、インパクトも新鮮さもないマンネリ化したものが多かった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
勿論、当該食品各メーカーは大小の別なく、日夜新製品の開発をしているに違いないが、そこにはプロと呼ばれる人たちの固定概念が又ネックとなって本当にユニークなものはなかなか出てこなかった。そこで発明者は当該分野には素人なため、又、若いときに世界中を歩き回った経験から和洋折衷のもの、ヨーロッパテーストのもの、アジアンテーストのもの等のユニークな具材を発想した。多くの人たちに試食してもらったところ、発明者の具材はユニークで包み込み食品によくマッチし、おいしいとの評価を得たため、その主なものを今回発明申請し、広く人々に提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、発明者は次の主たる革新手段をとった。
1.本発明請求項1、3、8等にあっては、素材の複合による新しい食味の世界を創造した。
2.本発明請求項2、11、あっては、和洋折衷の新食味、触感を創造した。
3.本発明請求項4、5については、今までにないユニークなマッチングによるまったく新しい食文化の創造を達成した。
【発明の実施形態】
【0005】
次に、本発明の実施の形態について上記[0004]に沿った製造試食実験について説明する。
第1例
チョコレートを45%、ピーナツバターを45%、アーモンドパウダーを10%混合して得られた今混合クリームはチョコレートの甘苦さ、ピーナツバターのまろやかな舌触りとアーモンドのコク等の独特の風味が調和してまったくあたらしい食味の世界を創造した。又、カスタードクリームにパインジュースを加え、果肉を加えてみたところカスタードクリームの甘味がパインの風味と混合して実に絶妙な味わいとなり、果肉のしゃきしゃき感とかんだ後の果汁の染み出しで舌に新たなアクセントをもたらした。特に複合食材として試しにナタデココを添加してみたところ、フルーツ餡蜜とのマッチングは絶妙であり、ナタデココの歯ごたえ、弾力性、その後の風味の広がりは通常の寒天製の添加食材ではまったく期待し得ない味、食感、複合風味を創造した。又、寒天は包み込むと形がすぐに崩れてしまい見た目も良くなく、又、パンの具材として焼くととろける傾向にあって不具合この上なかった。
【0006】
第2例
本発明請求項2のチョコレート、ピーナツバター、ゴマ味噌の複合素材は、和洋折衷の最たるものだが、チョコレートとピーナツバターの甘味まろやかさ、とゴマ味噌のしょっぱさと風味がまったく新しいクリームの世界を創造してくれた。本発明の請求項11にあっては、ひき肉とマヨネーズ、味噌、ニンニク、七味唐辛子の複合調味香辛料が肉の味を引き立て、しかもマヨネーズの酢の成分や味噌の酵素の働きで肉を柔らかくする働きがあることも本和洋折衷の複合の成果といえる。ハンバーグ状に加工して食してみたが実に美味であった。又餃子やパンの具として加工し食してみたところこれまたすこぶるた美味であった。
【0007】
第3例
本発明請求項4のフルーツ蜜豆、請求項5のフルーツ餡蜜を具材としてパンに加工し、又其れを油で揚げて、揚げパンに加工し食してみたがどちらも始めえて味合う絶妙な食感であった。フルーツの入ったパン、揚げパン等は、あるにはあったが、所謂蜜豆の複合具材つまり、寒天、さくらんぼ、みかん、りんご、梨等が、また請求項5にあっては餡子が加味されたものはなかった。又、先にも記したように、本発明請求項8のナタデココをこれらに添加するとその食感、風味は格段上昇しこれを試食した人たちから絶賛された。
【発明の効果】
【0008】
以上の例のごとく、まったく新しい複合素材による具材や、ゴマ味噌とチョコレートのコラボレーションのような和洋複合素材による食具材は新たな食文化の幕開けにつながる。又、加うるにマヨネーズと味噌の肉を柔らかくするなどの二次的効果も発生した。
このように、当発明の新食材、包み込み具材又、その製品は人々の食生活を豊かにするだけではなく、それらの製造販売を通じて、新た消費の拡大による経済効果、その帰結としての雇用の促進などの複合的な効果も大いに期待できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チョコレートとピーナッツバターとアーモンドパウダーを適宜混合して製造したチョコレート、ピーナッツ、アーモンドクリーム。
【請求項2】
チョコレートとピーナッツバッターとゴマ味噌を適宜混合して製造したチョコレート、ピーナッツバター、ゴマ味噌クリーム。
【請求項3】
カスタードクリームとフルーツジュース、果肉を適宜混合して製造したフルーツジュース果肉入りカスタードクリーム。
【請求項4】
フルーツ蜜豆を具材にした饅頭、パン、もち、ドーナッツ、餃子等の包み込み食品
【請求項5】
フルーツ餡蜜を具材にした本発明請求項4の包み込み食品
【請求項6】
果物を砂糖とラム酒等の酒類で煮・焼き・揚げ調理した果物具材を包み込んで製造したことを特徴とする包み込み食品。
【請求項7】
カスタードクリームに本発明請求項6の包み込み具材を添加したこを特徴とする包み込み食品。
【請求項8】
本発明請求項1〜8にナタデココを加味したことを特徴とする包み込み具材。
【請求項9】
本発明請求項8を包み込んで製造した包み込み食品。
【請求項10】
本発明請求項1〜3を包み込んで製造した包み込み食品
【請求項11】
ひき肉、たまねぎ、味噌、マヨネーズ、ニンニク、七味唐辛子を好みに合わせて適宜配合して製造したことを特徴とする包み込み具材。
【請求項12】
本発明請求項11を包み込んで製造した包み込み食品。

【公開番号】特開2011−30551(P2011−30551A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−192523(P2009−192523)
【出願日】平成21年8月1日(2009.8.1)
【出願人】(710005898)
【Fターム(参考)】