説明

ヒト・サイトメガロウィルス感染に対するコドン最適化型ポリヌクレオチド系ワクチン

本発明は、ポリヌクレオチド系サイトメガロウィルス・ワクチンに関する。具体的には本発明は、HCMV抗原を作業可能にコードするプラスミドであり、これらのプラスミドにおいて、HCMV抗原に対応する自然発生型コード領域が、コドン最適化によってヒト又はその他の哺乳動物の細胞における翻訳が改善されるように修飾されている。本発明において有用なHCMV抗原の一例としては、pp65、糖タンパク質B(gB)、IE1及びこれらの抗原のいずれかの断片、変異体又は誘導体が挙げられる。或る実施態様の場合、配列、例えばpp65におけるArg435-Lys438の推定上のキナーゼ、及びgBにおける膜アンカー及び細胞内ドメインが欠失させられている。本発明はさらに、哺乳動物、例えばヒトにおいてHCMVに対する免疫応答を誘発する方法であって、上述のコドン最適化型HCMV抗原をコードするプラスミドを送達することを含む方法に関する。本発明はまた製薬組成物であって、上述のコドン最適化型HCMV抗原をコードするプラスミドを含み、そしてさらに、アジュバント、賦形剤又は免疫モジュレーターを含む製薬組成物に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
SEQ ID NO:2の最小50個の連続アミノ酸をコードする核酸を含む単離ポリヌクレオチドであって;前記核酸が、SEQ ID NO:2のHCMV pp65ポリペプチドに対応するコドン最適化型コード領域の断片であり;
前記コドン最適化型コード領域が、
ala-GCGコドンがGCCに変化させられ;
arg-CGTコドンがCGCに変化させられ;
pro-CCGコドンがCCC, CCT又はCCAに変化させられ;
ser-TCGコドンがTCCに変化させられ;そして
thr-ACGコドンがACCに変化させられる
ことを除いて、野生型コード領域と同一であり;
前記50個の連続アミノ酸は、HCMVに対する免疫応答を誘発することができる
ことを特徴とする、前記単離ポリヌクレオチド。
【請求項2】
前記核酸断片が、SEQ ID NO:2の最小100個の連続アミノ酸をコードする、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項3】
前記野生型コード領域がSEQ ID NO:1を含む、請求項1又は2に記載のポリヌクレオチド。
【請求項4】
前記コドン最適化型コード領域がSEQ ID NO:3を含む、請求項1から3までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項5】
前記核酸断片が、SEQ ID NO:2のアミノ酸1〜561をコードする、請求項1から4までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項6】
前記核酸断片が、異種核酸にライゲートされる、請求項1から5までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項7】
前記異種核酸が、異種ポリペプチドをコードする、請求項6に記載のポリヌクレオチド。
【請求項8】
前記異種ポリペプチドが、前記核酸断片によってコードされたポリペプチドに融合される、請求項7に記載のポリヌクレオチド。
【請求項9】
該ポリヌクレオチドがDNAであり、前記核酸断片がプロモーターと作用可能な状態で連絡する、請求項1から8までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項10】
RNAである、請求項1から8までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項11】
メッセンジャーRNA(mRNA)である、請求項10に記載のポリヌクレオチド。
【請求項12】
請求項1から11までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
【請求項13】
前記ポリヌクレオチドがDNAであり、そして前記ベクターがプラスミドである、請求項12に記載のベクター。
【請求項14】
請求項1から11までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド、及びキャリヤを含む組成物。
【請求項15】
アジュバントとトランスフェクション促進化合物とから成る群から選択された成分をさらに含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記アジュバント又は前記トランスフェクション促進化合物が:
(±)-N-(3-アミノプロピル)-N,N-ジメチル-2,3-ビス(syn-9-テトラデセンイルオキシ)-1-プロパンアミニウムブロミド(GAP-DMORIE)及び中性脂質;
サイトカイン;
モノ-ホスホリル脂質A及びトレハロースジコリノミコレートAF(MPL + TDM);
可溶化型モノ-ホスホリル脂質A配合物;
CRL1005/BAK;及び
(±)-N-(2-ヒドロキシエチル)-N,N-ジメチル-2,3-ビス(テトラデシルオキシ)-1-プロパンアミニウムブロミド(DMRIE)
から成る群から選択される、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
前記アジュバント又は前記トランスフェクション促進化合物が、(±)-N-(3-アミノプロピル)-N,N-ジメチル-2,3-ビス(syn-9-テトラデセンイルオキシ)-1-プロパンアミニウムブロミド(GAP-DMORIE)であり、そして前記中性脂質が:
1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DOPE)、
1,2-ジフィタノイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DPyPE)、及び
1,2-ジミリストイル-グリセル-3-ホスホエタノールアミン(DMPE)
から成る群から選択される、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記中性脂質がDPyPEである、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記アジュバント又は前記トランスフェクション促進化合物が、CRL1005及び塩化ベンザルコニウム(BAK)を含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項20】
前記CRL1005及びBAKが:
0.3 mM BAK及び7.5 mg/ml CRL1005、
0.3 mM BAK及び34 mg/ml CRL1005、及び
0.3 mM BAK及び50 mg/ml CRL1005
から成る群から選択された濃度で存在する、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
CRL1005と、BAKと、ポリヌクレオチドとを、曇り点を上回る温度への熱サイクル処理を施さずに、曇り点未満の温度で合体することにより調製される、請求項19又は20に記載の組成物。
【請求項22】
ヒトにおけるHCMV感染を治療又は予防する方法であって:該治療又は予防を必要とするヒトに、請求項1から11までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド、又は請求項14から21までのいずれか1項に記載の組成物を投与することを含むことを特徴とする、ヒトにおけるHCMV感染を治療又は予防する方法。
【請求項23】
SEQ ID NO:2のアミノ酸1〜561に対して最小90%だけ同一のポリペプチドをコードする核酸を含む単離ポリヌクレオチドであって;前記核酸が、SEQ ID NO:2のHCMV pp65ポリペプチドに対応するコドン最適化型コード領域の変異体であり;
前記コドン最適化型コード領域が、
ala-GCGコドンがGCCに変化させられ;
arg-CGTコドンがCGCに変化させられ;
pro-CCGコドンがCCC, CCT又はCCAに変化させられ;
ser-TCGコドンがTCCに変化させられ;そして
thr-ACGコドンがACCに変化させられる
ことを除いて、野生型コード領域と同一であり;
前記ポリペプチドは、HCMVに対する免疫応答を誘発することができる
ことを特徴とする、単離ポリヌクレオチド。
【請求項24】
前記核酸断片が、SEQ ID NO:2のアミノ酸1〜561に対して最小95%だけ同一のポリペプチドをコードする、請求項23に記載のポリヌクレオチド。
【請求項25】
SEQ ID NO:2のアミノ酸435〜438に対応する前記核酸断片中のコドンが欠失させられている、請求項23に記載のポリヌクレオチド。
【請求項26】
前記核酸断片が、SEQ ID NO:6のアミノ酸1〜557をコードする、請求項25に記載のポリヌクレオチド。
【請求項27】
前記野生型コード領域がSEQ ID NO:1を含む、請求項23〜26のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項28】
前記コドン最適化型コード領域がSEQ ID NO:4を含む、請求項23〜27のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項29】
前記核酸断片が異種核酸にライゲートされる、請求項23〜28のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項30】
前記異種核酸が、異種ポリペプチドをコードする、請求項29に記載のポリヌクレオチド。
【請求項31】
前記異種ポリペプチドが、前記核酸断片によってコードされたポリペプチドに融合される、請求項30に記載のポリヌクレオチド。
【請求項32】
該ポリヌクレオチドがDNAであり、前記核酸断片がプロモーターと作用可能な状態で連絡する、請求項23〜31のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項33】
RNAである、請求項23〜31のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項34】
メッセンジャーRNA(mRNA)である、請求項33に記載のポリヌクレオチド。
【請求項35】
請求項23〜34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
【請求項36】
前記ポリヌクレオチドがDNAであり、そして前記ベクターがプラスミドである、請求項35に記載のベクター。
【請求項37】
請求項23〜34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド、及びキャリヤを含む、組成物。
【請求項38】
アジュバントとトランスフェクション促進化合物とから成る群から選択された成分をさらに含む、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
前記アジュバント又は前記トランスフェクション促進化合物が:
(±)-N-(3-アミノプロピル)-N,N-ジメチル-2,3-ビス(syn-9-テトラデセンイルオキシ)-1-プロパンアミニウムブロミド(GAP-DMORIE)及び中性脂質;
サイトカイン;
モノ-ホスホリル脂質A及びトレハロースジコリノミコレートAF(MPL + TDM);
可溶化型モノ-ホスホリル脂質A配合物;
CRL1005/BAK;及び
(±)-N-(2-ヒドロキシエチル)-N,N-ジメチル-2,3-ビス(テトラデシルオキシ)-1-プロパンアミニウムブロミド(DMRIE)
から成る群から選択される、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
前記アジュバント又は前記トランスフェクション促進化合物が、(±)-N-(3-アミノプロピル)-N,N-ジメチル-2,3-ビス(syn-9-テトラデセンイルオキシ)-1-プロパンアミニウムブロミド(GAP-DMORIE)であり、そして前記中性脂質が:
1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DOPE)、
1,2-ジフィタノイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DPyPE)、及び
1,2-ジミリストイル-グリセル-3-ホスホエタノールアミン(DMPE)
から成る群から選択される、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
前記中性脂質がDPyPEである、請求項40に記載の組成物。
【請求項42】
前記アジュバント又は前記トランスフェクション促進化合物が、CRL1005及び塩化ベンザルコニウム(BAK)を含む、請求項39に記載の組成物。
【請求項43】
前記CRL1005及びBAKが:
0.3 mM BAK及び7.5 mg/ml CRL1005、
0.3 mM BAK及び34 mg/ml CRL1005、及び
0.3 mM BAK及び50 mg/ml CRL1005
から成る群から選択された濃度で存在する、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
CRL1005と、BAKと、ポリヌクレオチドとを、曇り点を上回る温度への熱サイクル処理を施さずに、曇り点未満の温度で合体することにより調製される、請求項42又は43に記載の組成物。
【請求項45】
ヒトにおけるHCMV感染を治療又は予防する方法であって:該治療又は予防を必要とするヒトに、請求項23から34までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド、又は請求項37から44までのいずれか1項に記載の組成物を投与することを含む、ヒトにおけるHCMV感染を治療又は予防する方法。
【請求項46】
SEQ ID NO:12の最小50個の連続アミノ酸をコードする核酸を含む単離ポリヌクレオチドであって;前記核酸が、SEQ ID NO:12のHCMV 糖タンパク質Bポリペプチドに対応するコドン最適化型コード領域の断片であり;
前記コドン最適化型コード領域が、
ala-GCGコドンがGCCに変化させられ;
arg-CGTコドンがCGCに変化させられ;
pro-CCGコドンがCCC, CCT又はCCAに変化させられ;
ser-TCGコドンがTCCに変化させられ;そして
thr-ACGコドンがACCに変化させられる
ことを除いて、野生型コード領域と同一であり;
前記50個の連続アミノ酸は、HCMVに対する免疫応答を誘発することができる
ことを特徴とする、単離ポリヌクレオチド。
【請求項47】
前記核酸断片が、SEQ ID NO:12の最小100個の連続アミノ酸をコードする、請求項46に記載のポリヌクレオチド。
【請求項48】
前記核酸断片が、SEQ ID NO:12のアミノ酸25〜713をコードする、請求項47に記載のポリヌクレオチド。
【請求項49】
前記核酸断片が、SEQ ID NO:12のアミノ酸25〜906をコードする、請求項48に記載のポリヌクレオチド。
【請求項50】
前記核酸断片が、SEQ ID NO:11のアミノ酸1〜713をコードする、請求項47に記載のポリヌクレオチド。
【請求項51】
前記核酸断片が、SEQ ID NO:12のアミノ酸1〜906をコードする、請求項50に記載のポリヌクレオチド。
【請求項52】
前記野生型コード領域がSEQ ID NO:11を含む、請求項46〜51のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項53】
前記コドン最適化型コード領域がSEQ ID NO:13を含む、請求項46, 47, 48又は50のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項54】
前記核酸断片が、異種核酸にライゲートされる、請求項46〜50のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項55】
前記異種核酸が、異種ポリペプチドをコードする、請求項54に記載のポリヌクレオチド。
【請求項56】
前記異種ポリペプチドが、前記核酸断片によってコードされたポリペプチドに融合される、請求項55に記載のポリヌクレオチド。
【請求項57】
前記異種ポリペプチドが分泌シグナル・ペプチドである、請求項56に記載のポリヌクレオチド。
【請求項58】
該ポリヌクレオチドがDNAであり、前記核酸断片がプロモーターと作業連携する、請求項46〜57のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項59】
RNAである、請求項46〜57のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項60】
メッセンジャーRNA(mRNA)である、請求項59に記載のポリヌクレオチド。
【請求項61】
ベクターであって、請求項46〜60のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
【請求項62】
前記ポリヌクレオチドがDNAであり、そして前記ベクターがプラスミドである、請求項61に記載のベクター。
【請求項63】
請求項46〜60のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド、及びキャリヤを含む組成物。
【請求項64】
さらに、アジュバントとトランスフェクション促進化合物とから成る群から選択された成分を含む、請求項63に記載の組成物。
【請求項65】
前記アジュバント又は前記トランスフェクション促進化合物が:
(±)-N-(3-アミノプロピル)-N,N-ジメチル-2,3-ビス(syn-9-テトラデセンイルオキシ)-1-プロパンアミニウムブロミド(GAP-DMORIE)及び中性脂質;
サイトカイン;
モノ-ホスホリル脂質A及びトレハロースジコリノミコレートAF(MPL + TDM);
可溶化型モノ-ホスホリル脂質A配合物;
CRL1005/BAK;及び
(±)-N-(2-ヒドロキシエチル)-N,N-ジメチル-2,3-ビス(テトラデシルオキシ)-1-プロパンアミニウムブロミド(DMRIE)
から成る群から選択される、請求項64に記載の組成物。
【請求項66】
前記アジュバント又は前記トランスフェクション促進化合物が、(±)-N-(3-アミノプロピル)-N,N-ジメチル-2,3-ビス(syn-9-テトラデセンイルオキシ)-1-プロパンアミニウムブロミド(GAP-DMORIE)であり、そして前記中性脂質が:
1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DOPE)、
1,2-ジフィタノイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DPyPE)、及び
1,2-ジミリストイル-グリセル-3-ホスホエタノールアミン(DMPE)
から成る群から選択される、請求項65に記載の組成物。
【請求項67】
前記中性脂質がDPyPEである、請求項66に記載の組成物。
【請求項68】
前記アジュバント又は前記トランスフェクション促進化合物が、CRL1005及び塩化ベンザルコニウム(BAK)を含む、請求項65に記載の組成物。
【請求項69】
前記CRL1005及びBAKが:
0.3 mM BAK及び7.5 mg/ml CRL1005、
0.3 mM BAK及び34 mg/ml CRL1005、及び
0.3 mM BAK及び50 mg/ml CRL1005
から成る群から選択された濃度で存在する、請求項68に記載の組成物。
【請求項70】
CRL1005と、BAKと、ポリヌクレオチドとを、曇り点を上回る温度への熱サイクル処理を施さずに、曇り点未満の温度で合体することにより調製される、請求項68又は69に記載の組成物。
【請求項71】
ヒトにおけるHCMV感染を治療又は予防する方法であって:該治療又は予防を必要とするヒトに、請求項46から60までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド、又は請求項63から70までのいずれか1項に記載の組成物を投与することを含む、ヒトにおけるHCMV感染を治療又は予防する方法。
【請求項72】
さらに、該HCMVポリペプチド、その断片、変異体又は誘導体をコードするコドン最適化型ポリヌクレオチドを含む、請求項14〜21、37〜44及び63〜70のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項73】
該HCMVポリペプチド、その断片、変異体又は誘導体が、pp65、gB又はIE1のうちの1つ又は2つ以上である、請求項72に記載の組成物。
【請求項74】
IE1をコードする該コドン最適化型ポリヌクレオチドが、プラスミドVR6250によってコードされる、請求項73に記載の組成物。
【請求項75】
さらに、請求項46から60までのいずれか1項に記載のポリヌクレオチドのうちの1つ又は2つ以上、或いは、不活化ウィルス、弱毒化ウィルス、単離HCMVポリペプチドを発現させるウィルス・ベクター、及びHCMVウィルス・タンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する分離型ポリペプチドから成る群から選択された従来型ワクチン成分を含む、請求項14〜21、37〜44、63〜70、及び72〜74までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項76】
HCMVウィルス・タンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記分離型ポリペプチド、又は、ウィルス・ベクターから発現される前記単離HCMVポリペプチドが、HCMV gB、HCMV pp65、又はHCMV IE1、又はこれらの断片、変異体又は誘導体である、請求項75に記載の組成物。
【請求項77】
HCMVウィルス・タンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記分離型ポリペプチド、又は、ウィルス・ベクターから発現される前記単離HCMVポリペプチドが、脊椎動物において免疫応答を誘発することができる1つ以上の免疫原性エピトープを含む、請求項75に記載の組成物。
【請求項78】
コドン最適化型コード領域を含む1つ又は2つ以上のポリヌクレオチドと、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記単離ポリペプチドとが、同じ配合物中に存在する、請求項75に記載の組成物。
【請求項79】
前記組成物が、複合ポリヌクレオチド・ワクチン組成物、又は単独調製異種プライム・ブースト・ワクチン組成物である、請求項78に記載の組成物。
【請求項80】
該コドン最適化型コード領域を含むポリヌクレオチドと、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記単離ポリペプチドとが、異なる配合物中に存在し、前記異なる配合物は順次又は同時に投与される、請求項75に記載の組成物。
【請求項81】
該コドン最適化型コード領域を含むポリヌクレオチドと、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記単離ポリペプチドとが、単独で投与される個々の成分と等しい免疫応答、又は該成分よりも高い免疫応答を可能にする、請求項75に記載の組成物。
【請求項82】
該コドン最適化型コード領域を含むポリヌクレオチドと、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記単離ポリペプチドとが、免疫応答を広げることを可能にする、請求項75に記載の組成物。
【請求項83】
該コドン最適化型コード領域を含むポリヌクレオチドと、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記単離ポリペプチドとが、単独で投与された治療上有益な量のどちらの成分よりも低い投与量で治療上の利益を提供する、請求項75に記載の組成物。
【請求項84】
該コドン最適化型コード領域を含むポリヌクレオチドと、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記単離ポリペプチドとが、ポリペプチド単独の投与量よりも最小5%、最小10%、最小20%、最小30%、最小40%、最小50%、最小60%又は最小70%だけ少ない単離ポリペプチド投与量で、治療上の利益を提供する、請求項83に記載の組成物。
【請求項85】
該コドン最適化型コード領域を含むポリヌクレオチドと、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記単離ポリペプチドとが、単独で投与された治療上有益な量のどちらの成分よりも低い投与量で、免疫応答を広げることを可能にする、請求項75に記載の組成物。
【請求項86】
請求項75に記載の組成物を投与することによって免疫応答を誘発する方法であって、前記免疫応答が、請求項14〜21、27〜44、63〜70及び72〜74のいずれか1項に記載の組成物、又は、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記単離ポリペプチドを投与することによって提供される応答と等しい、又は該応答よりも高い応答であることを特徴とする、免疫応答を誘発する方法。
【請求項87】
前記免疫応答が、広げられた免疫応答である、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記免疫応答が、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記単離ポリペプチドの節約投与量を投与することにより達成され、そして前記節約投与量が、単独で投与される場合に治療上有益な量よりも低い濃度である、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記免疫応答が、HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する前記分離型ポリペプチドの節約投与量を投与することにより達成され、そして前記免疫応答が、広げられた免疫応答である、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
HCMVタンパク質、その断片、変異体又は誘導体に由来する単離ポリペプチドの前記節約投与量が、ポリペプチド単独の投与量よりも最小5%、最小10%、最小20%、最小30%、最小40%、最小50%、最小60%又は最小70%だけ少ない、請求項88に記載の方法。
【請求項91】
前記免疫応答が、高められた細胞性免疫応答である、請求項87に記載の方法。
【請求項92】
前記免疫応答が、高められた体液性免疫応答である、請求項84に記載の方法。
【請求項93】
ヒトにおけるCMV感染を治療又は予防する方法であって、該治療又は予防を必要とする脊椎動物に、請求項72〜85のいずれか1項に記載の組成物を投与することを特徴とする、ヒトにおけるCMV感染を治療又は予防する方法。

【図1】
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【図1】
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【図2】
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【図2】
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【図2】
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【図3】
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【図3】
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【図3】
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【図3】
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【図3】
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【図3】
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【図4】
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【図4】
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【図4】
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【図4】
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【図4】
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【図5】
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【図5】
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【図5】
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【図6】
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【図6】
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【図6】
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【図6】
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【図6】
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【図6】
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【図6】
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【図6】
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【図7】
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【図7】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−511221(P2006−511221A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−563851(P2004−563851)
【出願日】平成15年12月19日(2003.12.19)
【国際出願番号】PCT/US2003/040685
【国際公開番号】WO2004/058166
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(505235783)バイカル インコーポレイテッド (9)
【Fターム(参考)】