ヒト胚盤胞幹細胞に、胚体内胚葉(DE‐hep)を介して由来する新規な肝細胞の集団
本発明は、ヒト胚盤胞由来幹(hBS)細胞に、胚体内胚葉を介して由来する新規な肝細胞様細胞前駆体および/または新規な肝細胞様細胞に、このような細胞の調製のための方法に、ならびにこのような細胞の、例えば、薬物の発見および開発、毒性試験、細胞治療、および医学的処置における潜在的な使用に関する。特に、肝臓で発現される重要なマーカー遺伝子および重要な代謝酵素、ならびに薬物輸送体を備える胚体内胚葉由来の肝細胞様細胞が示される。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト胚盤胞由来の幹(hBS)細胞に、胚体内胚葉を介して由来するDE‐hep前駆体細胞の調製のための方法であって、
i)第I段階であって、ここでhBS細胞は、胚体内胚葉に発達するように誘導され、第一段階は、アクチビンを含む第1の第I段階の培養培地中でのhBS細胞の1〜7日間、好ましくは2〜6日間の培養を包含し、ここで培地は、培養の1〜2日後に、アクチビン、1つ以上の増殖因子、および必要に応じて血清を含む第2の第I段階の培養培地により置き換えられる、第I段階、
ii)第II段階であって、ここで第I段階から得られる細胞は増殖され、そして第II段階は、1つ以上の増殖因子、および必要に応じて骨形態形成タンパク質を含む第II段階の培養培地中で、第I段階からの細胞を培養する工程、
必要に応じて、DE‐hep前駆体を採集する工程を包含する、第II段階
を包含する、方法。
【請求項2】
第1および/または第2の、第I段階の培養培地が、RPM1改変培地またはDMEM培地である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1および/または第2の、第I段階の培養培地が、1つ以上の増殖因子、特に、FGF2、Wnt3a、および血清、特にFBSで補充される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
hBS細胞が以下のスキーム:
1日目:第1の第I段階の培養培地は、アクチビンおよび必要に応じてWnt3aを含む(例えば、プロトコル1)、
1日目:第1の第I段階の培養培地は、アクチビンおよび増殖因子、特にFGF2を含む(例えば、プロトコル2および3)、
1日目:第1の第I段階の培養培地は、アクチビンを含む(例えば、プロトコル4)、
のうちの1つに従って培養される、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
hBS細胞が以下のスキーム:
2日目:第2の培養培地は、アクチビンおよび血清を含む(例えば、プロトコル1)、
2日目:第2の培養培地は、アクチビン、血清、および増殖因子、特にFGF2を含む(例えば、プロトコル2、3、および4)、
のうちの1つに従って培養される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
hBS細胞が以下のスキーム:
3〜4日目:第2の培養培地は、アクチビンおよび血清を含む(例えば、プロトコル1)、
3〜5日目:第2の培養培地は、アクチビン、血清、および増殖因子、特にFGF2を含む(例えば、プロトコル2、3、および4)、
に従って培養される、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
第2の第II段階の培養培地が、増殖因子、特にFGF2、および必要に応じて骨形態形成タンパク質、特にBMP4を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
第II段階の培養培地が、RPM1改変培地、DMEM培地、HCM培地、William E基本培地、またはVitroHES(登録商標)などを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
第II段階の培養培地が、FGF2、PEST、および/またはGlutaMAXで補充される、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
第II段階の培地が、毎日、または2日毎に交換される、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
第II段階の培地がさらに、1つ以上の増殖因子、特にaFGF、および骨形態形成タンパク質、特にBMP2を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
第II段階の培地が、例えばFBSのような血清をさらに含む、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
第II段階の培地がさらにHGFを含む、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
細胞が以下のスキーム:
第II段階の1〜4日目:第II段階の培養培地は、FGF2、BMP4、1つ以上のさらなる骨形態形成タンパク質、特にBMP2、血清、特にFBS、PEST、およびGlutaMAX、ならびに必要に応じて1つ以上のさらなる増殖因子、特にαFGFを含む(例えば、プロトコル1)、
第II段階の1〜8日目:第II段階の培養培地は、HGFを含む(例えば、プロトコル2)、
第II段階の1〜5日目:第II段階の培養培地は、FGF4、BMP2を含む(例えば、プロトコル3)、
第II段階の1〜3日目:第II段階の培養培地は、FGF2、BMP4、血清、特にFBSを含む(例えば、プロトコル4)、
のうちの1つに従って培養される、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
細胞が以下のスキーム:
第II段階の4〜10日目:第II段階の培養培地は、FGF2、BMP4、血清、特にFBS、およびHGFを含む(例えば、プロトコル1)、
第II段階の6〜10日目:HGF(例えば、プロトコル3)、
第II段階の4〜8日目:第II段階の培養培地は、HGF、FGF2、EGF、および血清、例えばFBSを含む(プロトコル4)、
のうちの1つに従って培養される、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
第II段階における細胞が8日間培養され、血清、例えばFBSの濃度が6日目に増加され、および増殖因子、特にEGFの補充が6日目に与えられ、ならびに培地が6日目〜8日目まで毎日に交換された、請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
第II段階から得られた細胞が、HNF3b、HNF4a、EpCAM、Desmin、CD133、ICAM1、CK8、CK18、およびCK19のうちの1つ以上の遺伝子発現を表す、項目1〜16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
HNF1、HNF3b、HNF4a、EpCAM、AFP、Desmin、CD133、ICAM1(CD54)、CK8、CK18、およびCK19のうちの1つ以上のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、DE‐hep前駆体細胞。
【請求項19】
CK8、CK18、およびCK19、ICAMの遺伝子発現を表す、請求項18に記載のDE‐hep前駆体細胞。
【請求項20】
EpCAM、およびHNF1、HNF3b、HNF4aのうちの1つ以上、好ましくは全てのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項18または19に記載のDE‐hep前駆体細胞。
【請求項21】
請求項1〜17のいずれかにおいて規定されるような方法により得ることが可能な請求項18〜20のいずれかに記載のDE‐hep前駆体細胞。
【請求項22】
請求項18〜21のいずれかにおいて規定されるようなDE‐hep前駆体細胞を含む細胞集団。
【請求項23】
少なくとも25%の細胞がDE‐hep前駆体細胞である、請求項22に記載の細胞集団。
【請求項24】
ヒト胚盤胞由来幹(hBS)細胞に、胚体内胚葉を介して由来するDE‐hep細胞の調製のための方法であって、方法は、以下
ii)第II段階であって、ここでDE細胞は増殖され、そして第II段階は1つ以上の増殖因子および必要に応じて骨形態形成タンパク質を含む第II段階の培養培地中で第I段階からの細胞を培養する工程を含む、第II段階、
iii)第III段階であって、ここで第II段階から得られる細胞は、DE‐hep前駆体に成熟され、第III段階は、1つ以上の増殖因子および分化誘導物質を含む第III段階の培養培地中で、第II段階からの細胞を培養する工程を含む、第III段階、
を含む培養条件にhBS細胞を供する工程を包含する、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、
i)第I段階であって、ここでhBS細胞は胚体内胚葉に発達するように誘導され、第I段階は、アクチビンを含む第1の第I段階の培養培地中の1〜7日間、好ましくは2〜6日間のhBS細胞の培養を含み、ここで培地は、培養の1日後に、アクチビン、1つ以上の増殖因子、および必要に応じて血清を含む第2の第I段階の培養培地により置き換えられる、第I段階を含み、
ここで工程i)は工程ii)の前であり、および工程ii)において用いられるDE細胞は、第I段階から得られる細胞である、方法。
【請求項26】
第I段階および/または第II段階が、請求項1〜16いずれかにおいて規定されるように行われる、請求項24および25に記載の方法。
【請求項27】
得られるDE‐hep細胞が、同じ種類の細胞を使用するが、内因的な分化に細胞を供して調製される細胞に比較して、以下:アルブミン、UGT2B7、CYP3A4の増加されたタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項24〜26に記載の方法。
【請求項28】
アルブミンのタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも5倍である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
UGT2B7のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも3倍である、請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
CYP3A4のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも4倍である、請求項27〜29のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
アルブミンのタンパク質および/または遺伝子の発現が、少なくとも5倍であり、UGT2B7のタンパク質および/または遺伝子の発現が、少なくとも3倍である、請求項27〜30のいずれかに記載の方法。
【請求項32】
第III段階の培地が、例えば、William E基本培地またはHCM Cambrex培地のような培養培地を含み、必要に応じて、
例えば、デキサメタゾン、オメプラゾール、OSM、リファムピシン、デソキシフェノバルビタール、エタノール、イソニアジド、のような誘導物質が、単独で、または;
ITS混合物;
BMPおよび/またはTGFP、特にBMP4、および/または
HGF
と組み合わせて補充される、請求項24〜31のいずれかに記載の方法。
【請求項33】
第III段階の培養が、10〜60日間またはそれ以上行われる、請求項24〜32のいずれかに記載の方法。
【請求項34】
第III段階の培養培地が、15日目まで2〜3日毎に交換され、適切な場合、残りの培養期間は2日または3日毎に交換される、請求項24〜33のいずれかに記載の方法。
【請求項35】
ヒトまたはマウスの支持細胞のような支持細胞の使用をさらに包含する、請求項24〜34のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
支持細胞の使用を何ら包含しない、請求項24〜35のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
適切な場合、自己支持細胞の使用を包含する、請求項24〜36のいずれか記載の方法。
【請求項38】
細胞の培養が、内側に1つ以上のタンパク質が、単独で、または組み合わせて、コートされるプラスチック製細胞培養容器の使用を包含する、請求項24〜37のいずれかに記載の方法。
【請求項39】
1つ以上のタンパク質が、コラーゲン、ラミニン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記細胞集団が、3D環境、例えば多孔性フィルターを使用して得られる、請求項38または39のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
薬物輸送、薬物代謝酵素、および/または1つ以上の転写因子についてのマーカーのうちの1つ以上の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、DE‐hep細胞。
【請求項42】
薬物輸送についてのマーカー、特にBSEP、MRP2、OATP‐2(=OATP‐C、OATP1B1)、OATP‐8(OATP1B3)、OATP‐A(=OATP1A2)、NTCP、MDR1、MDR3、OCT‐1のうちの1つ以上の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項41に記載のDE‐hep細胞。
【請求項43】
薬物輸送についての以下のマーカー:MRP2、OATP‐2(=OATP‐C、OATP1B1)、OATP‐A(=OATP1A2)、NTCP、およびOCT‐1のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項42に記載のDE‐hep細胞。
【請求項44】
薬物輸送についての以下のマーカー:MDR1および/またはMDR3のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項42または43に記載のDE‐hep細胞。
【請求項45】
薬物代謝酵素についてのマーカー、特に、GST A1‐1、GSTM1‐1、CYP(CYP1A1、CYP1A2、CYP1B1、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4、CYP3A7、CYP7A1、UGT1A6、UGT1A、および/またはUGT2B7のうちの1つ以上の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項41に記載のDE‐hep細胞。
【請求項46】
以下の薬物代謝酵素、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、およびCYP3A4のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項45に記載のDE‐hep細胞。
【請求項47】
CYP1A1、CYP1A2、CYP1B1、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2E1、CYP3A4、CYP3A7、CYP7A1の、ならびにUGT1A6、UGT1A、UGT2B7の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項46に記載のDE‐hep細胞。
【請求項48】
転写因子についてのマーカー、特にFXR、RXRα、RXRβ、RXRγ、HNF1α、HNF3α、HNF3β、HNF4α、HNF6、C/EBP A、C/EBP Bのうちの1つ以上の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項41に記載のDE‐hep細胞。
【請求項49】
転写因子についての以下のマーカー:RXRγのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項48に記載のDE‐hep細胞。
【請求項50】
FXR、RXRα、RXRβ、HNF1α、HNF3α、HNF3β、HNF4α、HNF6、C/EBP A、C/EBP Bのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項48または49のいずれかに記載のDE‐hep細胞。
【請求項51】
請求項24〜40のいずれかにおいて規定されるような方法により得ることができる、請求項42〜50のいずれかに記載のDE‐hep細胞。
【請求項52】
請求項42〜51のいずれかにおいて規定されるようなDE‐hep細胞を含む細胞集団。
【請求項53】
少なくとも25%の細胞が、請求項42〜52のいずれかにおいて規定されるようなDE‐hep細胞である、細胞集団。
【請求項54】
インビトロで誘導されるDE‐hep細胞であって、ここで細胞は、同じ種類の細胞を使用するが、内因的な分化に細胞を供して調製される細胞に比較して、以下:アルブミン、UGT2B7、CYP3A4の増加されたタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、細胞。
【請求項55】
アルブミンのタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも5倍である、請求項54に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項56】
UGT2B7のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも3倍である、請求項54〜55に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項57】
CYP3A4のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも4倍である、請求項54〜56に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項58】
アルブミンのタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも5倍、ならびにUGT2B7のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも3倍である、請求項54〜57に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項59】
細胞または細胞核が、アルコールデヒドロゲナーゼ1(ADH1A)のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜58に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項60】
細胞または細胞核が、CYP2C9、CYP2C19、およびCYP2D6のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜59に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項61】
細胞または細胞核が、CYP7A1のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜60に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項62】
細胞または細胞核が、UGT1A6およびUGT1Aのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜61に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項63】
細胞または細胞核が、薬物輸送体についての少なくとも1つのマーカーおよび薬物代謝についての1つのマーカーのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜62のいずれかに記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項64】
薬物輸送体が、OAT、MDR、BSEP、MRP、およびNTCPからなる群より選択される、請求項63に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項65】
薬物代謝についてのマーカーがチトクローム450およびUGTから選択される、請求項63に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項66】
細胞または細胞核が、本明細書中の表4、表5A、または表5Bにおいて列挙されるマーカーのタンパク質および/または遺伝子の発現を表し、0とは異なって計数される、請求項54〜62に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項67】
薬物送達プロセスにおける使用のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項68】
薬物輸送体を研究するためのインビトロモデルにおける、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項69】
薬物代謝酵素を研究するためのインビトロモデルにおける、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項70】
肝形成、例えば、初期肝形成を研究するためのインビトロモデルにおける、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項71】
ヒト肝再生異常を研究するためのインビトロモデルにおける、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項72】
インビトロ肝毒性試験のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項73】
医薬品における、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項74】
組織変性、例えば、肝組織の変性により引き起こされる、病変および/または疾患の予防および/または処置のための医薬品の製造のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項75】
肝臓異常の処置のための医薬品の製造のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項76】
原発性胆汁性肝硬変を含む自己免疫異常;脂質異常症を含む代謝異常;例えば、アルコール乱用によって引き起こされる肝臓異常;例えば、B型肝炎、C型肝炎、およびA型肝炎のようなウイルスにより引き起こされる疾患;例えば、薬物に対する急性毒性反応により引き起こされる肝臓壊死;ならびに例えば、肝細胞癌を被る患者における腫瘍除去からなる群より選択される、肝臓異常の予防および/または処置のための医薬品の製造のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項77】
代謝病変および/または疾患の処置および/または予防のための医薬品の製造のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項78】
代謝的に改善される肝細胞様細胞を得るための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞からの1つ以上の細胞の使用。
【請求項79】
肝細胞様細胞に向かう成熟を研究するための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞のからの1つ以上の細胞の使用。
【請求項80】
化合物を、肝細胞毒性についてスクリーニングするための方法であって、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞を、化合物に曝露する工程、および化合物が細胞に対して毒性であるか否かを決定する工程を包含する、方法。
【請求項81】
化合物を、肝細胞機能を調節するその能力についてスクリーニングするための方法であって、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞を、化合物に曝露する工程、化合物との接触から得られる細胞における任意の表現型的な、および代謝的な変化を決定する工程、ならびに肝細胞機能を調節する能力と変化とを相関する工程を包含する、方法。
【請求項1】
ヒト胚盤胞由来の幹(hBS)細胞に、胚体内胚葉を介して由来するDE‐hep前駆体細胞の調製のための方法であって、
i)第I段階であって、ここでhBS細胞は、胚体内胚葉に発達するように誘導され、第一段階は、アクチビンを含む第1の第I段階の培養培地中でのhBS細胞の1〜7日間、好ましくは2〜6日間の培養を包含し、ここで培地は、培養の1〜2日後に、アクチビン、1つ以上の増殖因子、および必要に応じて血清を含む第2の第I段階の培養培地により置き換えられる、第I段階、
ii)第II段階であって、ここで第I段階から得られる細胞は増殖され、そして第II段階は、1つ以上の増殖因子、および必要に応じて骨形態形成タンパク質を含む第II段階の培養培地中で、第I段階からの細胞を培養する工程、
必要に応じて、DE‐hep前駆体を採集する工程を包含する、第II段階
を包含する、方法。
【請求項2】
第1および/または第2の、第I段階の培養培地が、RPM1改変培地またはDMEM培地である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1および/または第2の、第I段階の培養培地が、1つ以上の増殖因子、特に、FGF2、Wnt3a、および血清、特にFBSで補充される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
hBS細胞が以下のスキーム:
1日目:第1の第I段階の培養培地は、アクチビンおよび必要に応じてWnt3aを含む(例えば、プロトコル1)、
1日目:第1の第I段階の培養培地は、アクチビンおよび増殖因子、特にFGF2を含む(例えば、プロトコル2および3)、
1日目:第1の第I段階の培養培地は、アクチビンを含む(例えば、プロトコル4)、
のうちの1つに従って培養される、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
hBS細胞が以下のスキーム:
2日目:第2の培養培地は、アクチビンおよび血清を含む(例えば、プロトコル1)、
2日目:第2の培養培地は、アクチビン、血清、および増殖因子、特にFGF2を含む(例えば、プロトコル2、3、および4)、
のうちの1つに従って培養される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
hBS細胞が以下のスキーム:
3〜4日目:第2の培養培地は、アクチビンおよび血清を含む(例えば、プロトコル1)、
3〜5日目:第2の培養培地は、アクチビン、血清、および増殖因子、特にFGF2を含む(例えば、プロトコル2、3、および4)、
に従って培養される、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
第2の第II段階の培養培地が、増殖因子、特にFGF2、および必要に応じて骨形態形成タンパク質、特にBMP4を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
第II段階の培養培地が、RPM1改変培地、DMEM培地、HCM培地、William E基本培地、またはVitroHES(登録商標)などを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
第II段階の培養培地が、FGF2、PEST、および/またはGlutaMAXで補充される、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
第II段階の培地が、毎日、または2日毎に交換される、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
第II段階の培地がさらに、1つ以上の増殖因子、特にaFGF、および骨形態形成タンパク質、特にBMP2を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
第II段階の培地が、例えばFBSのような血清をさらに含む、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
第II段階の培地がさらにHGFを含む、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
細胞が以下のスキーム:
第II段階の1〜4日目:第II段階の培養培地は、FGF2、BMP4、1つ以上のさらなる骨形態形成タンパク質、特にBMP2、血清、特にFBS、PEST、およびGlutaMAX、ならびに必要に応じて1つ以上のさらなる増殖因子、特にαFGFを含む(例えば、プロトコル1)、
第II段階の1〜8日目:第II段階の培養培地は、HGFを含む(例えば、プロトコル2)、
第II段階の1〜5日目:第II段階の培養培地は、FGF4、BMP2を含む(例えば、プロトコル3)、
第II段階の1〜3日目:第II段階の培養培地は、FGF2、BMP4、血清、特にFBSを含む(例えば、プロトコル4)、
のうちの1つに従って培養される、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
細胞が以下のスキーム:
第II段階の4〜10日目:第II段階の培養培地は、FGF2、BMP4、血清、特にFBS、およびHGFを含む(例えば、プロトコル1)、
第II段階の6〜10日目:HGF(例えば、プロトコル3)、
第II段階の4〜8日目:第II段階の培養培地は、HGF、FGF2、EGF、および血清、例えばFBSを含む(プロトコル4)、
のうちの1つに従って培養される、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
第II段階における細胞が8日間培養され、血清、例えばFBSの濃度が6日目に増加され、および増殖因子、特にEGFの補充が6日目に与えられ、ならびに培地が6日目〜8日目まで毎日に交換された、請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
第II段階から得られた細胞が、HNF3b、HNF4a、EpCAM、Desmin、CD133、ICAM1、CK8、CK18、およびCK19のうちの1つ以上の遺伝子発現を表す、項目1〜16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
HNF1、HNF3b、HNF4a、EpCAM、AFP、Desmin、CD133、ICAM1(CD54)、CK8、CK18、およびCK19のうちの1つ以上のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、DE‐hep前駆体細胞。
【請求項19】
CK8、CK18、およびCK19、ICAMの遺伝子発現を表す、請求項18に記載のDE‐hep前駆体細胞。
【請求項20】
EpCAM、およびHNF1、HNF3b、HNF4aのうちの1つ以上、好ましくは全てのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項18または19に記載のDE‐hep前駆体細胞。
【請求項21】
請求項1〜17のいずれかにおいて規定されるような方法により得ることが可能な請求項18〜20のいずれかに記載のDE‐hep前駆体細胞。
【請求項22】
請求項18〜21のいずれかにおいて規定されるようなDE‐hep前駆体細胞を含む細胞集団。
【請求項23】
少なくとも25%の細胞がDE‐hep前駆体細胞である、請求項22に記載の細胞集団。
【請求項24】
ヒト胚盤胞由来幹(hBS)細胞に、胚体内胚葉を介して由来するDE‐hep細胞の調製のための方法であって、方法は、以下
ii)第II段階であって、ここでDE細胞は増殖され、そして第II段階は1つ以上の増殖因子および必要に応じて骨形態形成タンパク質を含む第II段階の培養培地中で第I段階からの細胞を培養する工程を含む、第II段階、
iii)第III段階であって、ここで第II段階から得られる細胞は、DE‐hep前駆体に成熟され、第III段階は、1つ以上の増殖因子および分化誘導物質を含む第III段階の培養培地中で、第II段階からの細胞を培養する工程を含む、第III段階、
を含む培養条件にhBS細胞を供する工程を包含する、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、
i)第I段階であって、ここでhBS細胞は胚体内胚葉に発達するように誘導され、第I段階は、アクチビンを含む第1の第I段階の培養培地中の1〜7日間、好ましくは2〜6日間のhBS細胞の培養を含み、ここで培地は、培養の1日後に、アクチビン、1つ以上の増殖因子、および必要に応じて血清を含む第2の第I段階の培養培地により置き換えられる、第I段階を含み、
ここで工程i)は工程ii)の前であり、および工程ii)において用いられるDE細胞は、第I段階から得られる細胞である、方法。
【請求項26】
第I段階および/または第II段階が、請求項1〜16いずれかにおいて規定されるように行われる、請求項24および25に記載の方法。
【請求項27】
得られるDE‐hep細胞が、同じ種類の細胞を使用するが、内因的な分化に細胞を供して調製される細胞に比較して、以下:アルブミン、UGT2B7、CYP3A4の増加されたタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項24〜26に記載の方法。
【請求項28】
アルブミンのタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも5倍である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
UGT2B7のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも3倍である、請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
CYP3A4のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも4倍である、請求項27〜29のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
アルブミンのタンパク質および/または遺伝子の発現が、少なくとも5倍であり、UGT2B7のタンパク質および/または遺伝子の発現が、少なくとも3倍である、請求項27〜30のいずれかに記載の方法。
【請求項32】
第III段階の培地が、例えば、William E基本培地またはHCM Cambrex培地のような培養培地を含み、必要に応じて、
例えば、デキサメタゾン、オメプラゾール、OSM、リファムピシン、デソキシフェノバルビタール、エタノール、イソニアジド、のような誘導物質が、単独で、または;
ITS混合物;
BMPおよび/またはTGFP、特にBMP4、および/または
HGF
と組み合わせて補充される、請求項24〜31のいずれかに記載の方法。
【請求項33】
第III段階の培養が、10〜60日間またはそれ以上行われる、請求項24〜32のいずれかに記載の方法。
【請求項34】
第III段階の培養培地が、15日目まで2〜3日毎に交換され、適切な場合、残りの培養期間は2日または3日毎に交換される、請求項24〜33のいずれかに記載の方法。
【請求項35】
ヒトまたはマウスの支持細胞のような支持細胞の使用をさらに包含する、請求項24〜34のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
支持細胞の使用を何ら包含しない、請求項24〜35のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
適切な場合、自己支持細胞の使用を包含する、請求項24〜36のいずれか記載の方法。
【請求項38】
細胞の培養が、内側に1つ以上のタンパク質が、単独で、または組み合わせて、コートされるプラスチック製細胞培養容器の使用を包含する、請求項24〜37のいずれかに記載の方法。
【請求項39】
1つ以上のタンパク質が、コラーゲン、ラミニン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記細胞集団が、3D環境、例えば多孔性フィルターを使用して得られる、請求項38または39のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
薬物輸送、薬物代謝酵素、および/または1つ以上の転写因子についてのマーカーのうちの1つ以上の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、DE‐hep細胞。
【請求項42】
薬物輸送についてのマーカー、特にBSEP、MRP2、OATP‐2(=OATP‐C、OATP1B1)、OATP‐8(OATP1B3)、OATP‐A(=OATP1A2)、NTCP、MDR1、MDR3、OCT‐1のうちの1つ以上の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項41に記載のDE‐hep細胞。
【請求項43】
薬物輸送についての以下のマーカー:MRP2、OATP‐2(=OATP‐C、OATP1B1)、OATP‐A(=OATP1A2)、NTCP、およびOCT‐1のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項42に記載のDE‐hep細胞。
【請求項44】
薬物輸送についての以下のマーカー:MDR1および/またはMDR3のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項42または43に記載のDE‐hep細胞。
【請求項45】
薬物代謝酵素についてのマーカー、特に、GST A1‐1、GSTM1‐1、CYP(CYP1A1、CYP1A2、CYP1B1、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4、CYP3A7、CYP7A1、UGT1A6、UGT1A、および/またはUGT2B7のうちの1つ以上の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項41に記載のDE‐hep細胞。
【請求項46】
以下の薬物代謝酵素、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、およびCYP3A4のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項45に記載のDE‐hep細胞。
【請求項47】
CYP1A1、CYP1A2、CYP1B1、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2E1、CYP3A4、CYP3A7、CYP7A1の、ならびにUGT1A6、UGT1A、UGT2B7の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項46に記載のDE‐hep細胞。
【請求項48】
転写因子についてのマーカー、特にFXR、RXRα、RXRβ、RXRγ、HNF1α、HNF3α、HNF3β、HNF4α、HNF6、C/EBP A、C/EBP Bのうちの1つ以上の、タンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項41に記載のDE‐hep細胞。
【請求項49】
転写因子についての以下のマーカー:RXRγのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項48に記載のDE‐hep細胞。
【請求項50】
FXR、RXRα、RXRβ、HNF1α、HNF3α、HNF3β、HNF4α、HNF6、C/EBP A、C/EBP Bのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項48または49のいずれかに記載のDE‐hep細胞。
【請求項51】
請求項24〜40のいずれかにおいて規定されるような方法により得ることができる、請求項42〜50のいずれかに記載のDE‐hep細胞。
【請求項52】
請求項42〜51のいずれかにおいて規定されるようなDE‐hep細胞を含む細胞集団。
【請求項53】
少なくとも25%の細胞が、請求項42〜52のいずれかにおいて規定されるようなDE‐hep細胞である、細胞集団。
【請求項54】
インビトロで誘導されるDE‐hep細胞であって、ここで細胞は、同じ種類の細胞を使用するが、内因的な分化に細胞を供して調製される細胞に比較して、以下:アルブミン、UGT2B7、CYP3A4の増加されたタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、細胞。
【請求項55】
アルブミンのタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも5倍である、請求項54に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項56】
UGT2B7のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも3倍である、請求項54〜55に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項57】
CYP3A4のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも2倍、例えば、少なくとも4倍である、請求項54〜56に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項58】
アルブミンのタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも5倍、ならびにUGT2B7のタンパク質および/または遺伝子の発現の増加が、少なくとも3倍である、請求項54〜57に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項59】
細胞または細胞核が、アルコールデヒドロゲナーゼ1(ADH1A)のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜58に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項60】
細胞または細胞核が、CYP2C9、CYP2C19、およびCYP2D6のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜59に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項61】
細胞または細胞核が、CYP7A1のタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜60に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項62】
細胞または細胞核が、UGT1A6およびUGT1Aのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜61に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項63】
細胞または細胞核が、薬物輸送体についての少なくとも1つのマーカーおよび薬物代謝についての1つのマーカーのタンパク質および/または遺伝子の発現を表す、請求項54〜62のいずれかに記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項64】
薬物輸送体が、OAT、MDR、BSEP、MRP、およびNTCPからなる群より選択される、請求項63に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項65】
薬物代謝についてのマーカーがチトクローム450およびUGTから選択される、請求項63に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項66】
細胞または細胞核が、本明細書中の表4、表5A、または表5Bにおいて列挙されるマーカーのタンパク質および/または遺伝子の発現を表し、0とは異なって計数される、請求項54〜62に記載のインビトロで誘導されるDE‐hep細胞。
【請求項67】
薬物送達プロセスにおける使用のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項68】
薬物輸送体を研究するためのインビトロモデルにおける、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項69】
薬物代謝酵素を研究するためのインビトロモデルにおける、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項70】
肝形成、例えば、初期肝形成を研究するためのインビトロモデルにおける、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項71】
ヒト肝再生異常を研究するためのインビトロモデルにおける、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項72】
インビトロ肝毒性試験のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項73】
医薬品における、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項74】
組織変性、例えば、肝組織の変性により引き起こされる、病変および/または疾患の予防および/または処置のための医薬品の製造のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項75】
肝臓異常の処置のための医薬品の製造のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項76】
原発性胆汁性肝硬変を含む自己免疫異常;脂質異常症を含む代謝異常;例えば、アルコール乱用によって引き起こされる肝臓異常;例えば、B型肝炎、C型肝炎、およびA型肝炎のようなウイルスにより引き起こされる疾患;例えば、薬物に対する急性毒性反応により引き起こされる肝臓壊死;ならびに例えば、肝細胞癌を被る患者における腫瘍除去からなる群より選択される、肝臓異常の予防および/または処置のための医薬品の製造のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項77】
代謝病変および/または疾患の処置および/または予防のための医薬品の製造のための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞の使用。
【請求項78】
代謝的に改善される肝細胞様細胞を得るための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞からの1つ以上の細胞の使用。
【請求項79】
肝細胞様細胞に向かう成熟を研究するための、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞のからの1つ以上の細胞の使用。
【請求項80】
化合物を、肝細胞毒性についてスクリーニングするための方法であって、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞を、化合物に曝露する工程、および化合物が細胞に対して毒性であるか否かを決定する工程を包含する、方法。
【請求項81】
化合物を、肝細胞機能を調節するその能力についてスクリーニングするための方法であって、請求項54〜66のいずれかにおいて規定されるようなインビトロで誘導されるDE‐hep細胞を、化合物に曝露する工程、化合物との接触から得られる細胞における任意の表現型的な、および代謝的な変化を決定する工程、ならびに肝細胞機能を調節する能力と変化とを相関する工程を包含する、方法。
【図1−1】
【図1−2】
【図1−3】
【図1−4】
【図1−5】
【図1−6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7−1】
【図7−2】
【図7−3】
【図7−4】
【図7−5】
【図7−6】
【図7−7】
【図7−8】
【図7−9】
【図7−10】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18−1】
【図18−2】
【図18−3】
【図18−4】
【図19−1】
【図19−2】
【図20】
【図21】
【図22−1】
【図22−2】
【図22−3】
【図22−4】
【図22−5】
【図23−1】
【図23−2】
【図23−3】
【図23−4】
【図23−5】
【図23−6】
【図23−7】
【図1−2】
【図1−3】
【図1−4】
【図1−5】
【図1−6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7−1】
【図7−2】
【図7−3】
【図7−4】
【図7−5】
【図7−6】
【図7−7】
【図7−8】
【図7−9】
【図7−10】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18−1】
【図18−2】
【図18−3】
【図18−4】
【図19−1】
【図19−2】
【図20】
【図21】
【図22−1】
【図22−2】
【図22−3】
【図22−4】
【図22−5】
【図23−1】
【図23−2】
【図23−3】
【図23−4】
【図23−5】
【図23−6】
【図23−7】
【公表番号】特表2010−534065(P2010−534065A)
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−517377(P2010−517377)
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【国際出願番号】PCT/EP2008/059491
【国際公開番号】WO2009/013254
【国際公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(503071598)セルアーティス アーベー (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【国際出願番号】PCT/EP2008/059491
【国際公開番号】WO2009/013254
【国際公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(503071598)セルアーティス アーベー (10)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]