説明

ヒト脳卒中の罹患性遺伝子;治療法

脳卒中におけるヒトPDE4D遺伝子が開示される。PDE4D遺伝子内の多型を用いる脳卒中の臨床的経過の予測および治療がまた開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
健康な個体と比較して、脳卒中に対して罹患性である個体においてより頻繁に存在するホスホジエステラーゼ4D遺伝子のリスクのあるハプロタイプについてスクリーニングする工程を含み、リスクのあるハプロタイプが脳卒中のリスクを有意に増大する、個体における脳卒中または脳卒中に対する罹患性を診断する方法。
【請求項2】
有意な増大が少なくとも約20%である請求項1記載の方法。
【請求項3】
有意な増大が少なくとも約1.2のオッズ比として同定される請求項1記載の方法。
【請求項4】
健康な個体(対照)における存在の頻度と比較して、脳卒中に対して罹患性である個体(罹患者)においてより頻繁に存在するホスホジエステラーゼ4D遺伝子のリスクのあるハプロタイプについてスクリーニングする工程を含み、リスクのあるハプロタイプの存在が脳卒中に対する罹患性の指標となる、個体における脳卒中に対する罹患性の診断方法。
【請求項5】
リスクのあるハプロタイプ1が、配列番号:1およびマイクロサテライトマーカーAC0088181-1の対立遺伝子0と比べて、核酸位置142780のGの存在により特徴付けられる請求項4記載の方法。
【請求項6】
リスクのあるハプロタイプ2が、核酸位置:142780、135112、132562、131865、129361、129360、125304、123426、123312、120628、118914、111781、111252、109301、107849、105225、104552、102977、100795、99035、88614、88456、83119、82244、80127、78552におけるGTAACCACGAACTTATTGAATTTGAAの存在により特徴付けられる請求項4記載の方法。
【請求項7】
リスクのあるハプロタイプ3が、配列番号:1と比べて、核酸位置138806、131865、129361、120628、91470のA A C A Aの存在により特徴付けられる請求項4記載の方法。
【請求項8】
ハプロタイプ1または脳卒中罹患性に特異的に相関するPDE4D内または付近のリスクのあるハプロタイプの存在についてスクリーニングする工程を含む請求項4記載の方法。
【請求項9】
ハプロタイプ2または脳卒中罹患性に有意に相関するPDE4D内または付近にハプロタイプの存在についてスクリーニングする請求項4記載の方法。
【請求項10】
ハプロタイプ3または脳卒中罹患性に有意に相関するPDE4D内または付近のハプロタイプの存在についてスクリーニングする請求項10記載の方法。
【請求項11】
前記個体由来の核酸の酵素的増幅を含むホスホジエステラーゼ4D遺伝子のリスクのあるハプロタイプの存在についてスクリーニングする工程が、前記個体からの核酸の酵素増幅を含む請求項4記載の方法。
【請求項12】
核酸がDNAである請求項11記載の方法。
【請求項13】
DNAが哺乳動物である請求項12記載の方法。
【請求項14】
DNAがヒトである請求項13記載の方法。
【請求項15】
ホスホジエステラーゼ4D遺伝子のリスクのあるハプロタイプの存在についてスクリーニングする工程が:
(a)個体から核酸を含む材料を得ること;
(b)該核酸を増幅する工程;および
(c)該増幅核酸においてリスクのあるハプロタイプの存在または非存在を測定する工程
を含む請求項4記載の方法。
【請求項16】
リスクのあるハプロタイプの存在が電気泳動分析により行われる請求項15記載の方法。
【請求項17】
リスクのあるハプロタイプの存在を測定する工程が制限断片長多型分析により行われる請求項15記載の方法。
【請求項18】
リスクのあるハプロタイプの存在を測定する工程が配列分析により行われる請求項15記載の方法。
【請求項19】
リスクのあるハプロタイプの存在を測定する工程がハイブリダイゼーション分析により行われる請求項15記載の方法。
【請求項20】
リスクのあるハプロタイプを含有するホスホジエステラーゼ4D遺伝子の領域の核酸増幅のためのプライマーを含有してなる、個体における脳卒中に対する罹患性を診断するためのキット。
【請求項21】
プライマーが、核酸増幅に適切な長さの核酸のセグメント、配列番号:1およびマイクロサテライトマーカーAC0088181-1の対立遺伝子0と比べて核酸位置142780にそれぞれ、単一ヌクレオチド多型を含有してなる請求項20記載のキット。
【請求項22】
プライマーが、配列番号:1、ミクロサテライトマーカーAC008818-1の対立遺伝子0と比較して、核酸位置142780、135112、132562、131865、129361、129360、125304、123426、123312、120628、118914、111781、111252、109301、107849、105225、104552、102977、100795、99035、88614、88456、83119、82244、80127、78552の単一ヌクレオチド多型またはミクロサテライトマーカーおよびその組み合わせからなる群より選ばれる、核酸増幅に適切な長さの核酸のセグメントを含有してなる請求項20記載のキット。
【請求項23】
プライマーが、配列番号:1と比べて、核酸位置138806、131865、129361、120628、91470の核酸位置の単一ヌクレオチド多型からなる群より選ばれる、核酸増幅に適切な長さの核酸のセグメントを含有してなる請求項20記載のキット。
【請求項24】
対照と比べて個体におけるPDE4Dイソ型発現レベルを決定する工程を含み、イソ型発現の発現における差異が脳卒中に対する罹患性を示す個体における脳卒中に対する感受性の評価方法。
【請求項25】
イソ型PDE4D7および/またはPDE4D9発現が測定される請求項24記載の方法。
【請求項26】
対照試料中のホスホジエステラーゼ4D遺伝子によりコードされるポリペプチドの発現または組成と比較して、試験試料中のホスホジエステラーゼ4D遺伝子によりコードされるポリペプチドの発現または組成における変化を検出する工程を含み、試験試料中のポリペプチドの発現または組成における変化が脳卒中に対する罹患性を示す、脳卒中に対する感受性の診断方法。
【請求項27】
ホスホジエステラーゼ4D遺伝子によりコードされるポリペプチドの発現または組成における変化が、対照試料中に発現されたスプライシングバリアントポリペプチドとは異なる試験試料中の試験試料中のスプライシングバリアントポリペプチドの発現を含む請求項26記載の方法。
【請求項28】
対照と比較してPDE4Dイソ型レベルを調節することを含み、それにより調節されたイソ型レベルが健康な個体におけるレベルを模倣する、個体における脳卒中の発生を予防する方法。
【請求項29】
イソ型レベルが、ホスホジエステラーゼ4D遺伝子結合因子、ホスホジエステラーゼ4D遺伝子レセプター、ペプチド模倣物、融合タンパク質、プロドラッグ、抗体またはリボザイムを用いてイソ型の発現を調節することにより調節される請求項28記載の方法。
【請求項30】
イソ型レベルがイソ型の発現レベルを遺伝子的に変化させることにより制御される請求項28記載の方法。
【請求項31】
イソ型レベルがイソ型の比を変化させることにより調節される請求項28記載の方法。
【請求項32】
イソ型PDE4D7および/またはPDE4D9が調節される請求項28記載の方法。
【請求項33】
末梢血またはそれに由来する細胞のサンプル中のPDE4Dメッセージまたはタンパク質または酵素活性を測定することにより、RNAまたはタンパク質レベルでの1つ以上のPDE4Dイソ型の発現、またはその酵素活性の調節において治療の有効性をモニターする方法。
【請求項34】
ホスホジエステラーゼ4D遺伝子における脳卒中のリスクがあるハプロタイプの有無についてスクリーニングする工程を含む、特定の個体における脳卒中予防または処置のための特定の治療の有効性を予測する方法。
【請求項35】
末梢血またはそれに由来する細胞の試料中のPDE4Dメッセージまたはタンパク質または酵素活性を測定することにより、RNAまたはタンパク質レベルでの1つ以上のPDE4Dイソ型の発現、またはその酵素活性についてスクリーニングする工程を含む、特定の個体における脳卒中予防または処置のための特定の治療の有効性を予測する方法。
【請求項36】
脳卒中に対して罹患性である個体と比べて、個体により頻繁に存在するホスホジエステラーゼ4D遺伝子における保護的ハプロタイプについてスクリーニングする工程を含み、保護的ハプロタイプが脳卒中のリスクを有意に減少させる、個体における脳卒中に対する低減した、または保護的罹患性の診断方法。
【請求項37】
保護的ハプロタイプが、配列番号:1およびミクロサテライトマーカーAC0088181-1についての対立遺伝子-8と比べて、142780位のA対立遺伝子により特徴付けられる請求項36記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図7−3】
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【図7−4】
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【図7−5】
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【図7−6】
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【図7−7】
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【図7−8】
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【図7−9】
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【図7−10】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2006−500068(P2006−500068A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−540173(P2004−540173)
【出願日】平成15年9月25日(2003.9.25)
【国際出願番号】PCT/US2003/029906
【国際公開番号】WO2004/028341
【国際公開日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【出願人】(502083912)
【Fターム(参考)】