説明

ヒドラジン含有水の処理装置及び処理方法

【課題】塩素ガス、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素などの酸化剤を使用するまでもなく、かつ簡易な構成の装置を用いて、ヒドラジン含有水中のヒドラジンを効率よく分解処理することができる装置および方法を提供する。
【解決手段】ヒドラジン分解触媒担持体5が充填され、ヒドラジン含有水が通水されるヒドラジン分解室3と、酸素還元触媒担持体7が充填され、酸素含有ガスが供給される酸素還元室4と、ヒドラジン分解室3と酸素還元室4とを隔てるように配置されたアニオン交換膜2とを備えてなるヒドラジン含有水の処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒドラジン含有水の処理装置及びこの装置を用いたヒドラジン含有水の処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ヒドラジン含有排水の処理方法としては、酸化剤として塩素ガスや次亜塩素酸ナトリウムなどを用い酸化分解処理する方法が行われている。しかしながら、この方法でヒドラジンを分解するには、塩素ガスや次亜塩素酸ナトリウムを、ヒドラジンを分解するのに必要な量(当量)以上に添加する必要があり、余剰の残留塩素が残存することとなり、したがって、この残留塩素を処理するための付加的処理が必要となる。
【0003】
このような欠点を解消するために、酸化剤として過酸化水素を添加する方法が試みられている。これにより余剰酸化剤を除去する付加的処理は不要となる。しかしながら、この方法においては、ヒドラジンの分解速度が極めて遅いので、反応時間を長くしたり、温度を高めたりすることが必要であり、さらに大過剰の過酸化水素を使用することも必要であった。
【0004】
過酸化水素によるヒドラジンの分解速度を高めるために、例えばヒドラジン含有排水に、過酸化水素と銅化合物を添加し、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤によってpHを調整しながら、反応させる方法が提案されている(特開平9−234473号公報)。しかしながら、この方法においては、ヒドラジンの分解の最適pHは10〜11.5の範囲であり、このpHを維持するためには、アルカリ剤の添加量を制御する必要があり、装置が複雑化するのを免れない。また、水酸化ナトリウムは強アルカリであるため、過不足によるpH変動が大きくなるという問題もある。
【0005】
なお、前記次亜塩素酸ナトリウムは、海洋汚染防止法(第1有害液体物質)、危険則(危険物:腐食性物質)、労働安全衛生法(危険物:酸化性の物)に該当する。また、過酸化水素は、毒・劇物取締法(劇物)、消防法(第2条危険物第6類過酸化水素)、労働安全衛生法(危険物:酸化性の物)に該当する。したがって、次亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素を用いる方法においては、取り扱い性の問題及び安全性の改良が必要であった。
【0006】
特開平3−68492号公開公報には、陰極としてガス拡散電極を用いた電解装置を用い、空気又は酸素を供給しながら電圧を印加することにより、ヒドラジン、ホルマリン等を電解酸化分解する方法が開示されている。しかし電圧の印加が必要になるため電源などの装置が必要になり、構成が煩雑になり、また電力コストがかかるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−234473
【特許文献2】特開平5−54931
【特許文献3】特開平3−68492
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、塩素ガス、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素などの酸化剤を使用するまでもなく、簡易な構成の装置を用いて、ヒドラジン含有水中のヒドラジンを効率よく分解処理することができる装置および方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1のヒドラジン含有水の処理装置は、ヒドラジン分解触媒を備え、ヒドラジン含有水が通水されるヒドラジン分解室と、酸素還元触媒を備え、酸素含有ガスが供給される酸素還元室と、ヒドラジン分解室と酸素還元室とを隔てるように配置されたアニオン交換膜とを備えてなり、該ヒドラジン分解触媒と酸素還元触媒とが電気的に導通されていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2のヒドラジン含有水の処理装置は、請求項1において、ヒドラジン分解触媒が多孔質体であるか又はヒドラジン分解触媒が多孔質基材に担持されており、この多孔質体又は多孔質基材が前記アニオン交換膜と接していることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3のヒドラジン含有水の処理装置は、請求項1又は2において、酸素還元触媒が多孔質体であるか又は酸素還元触媒が多孔質基材に担持されており、この多孔質体又は多孔質基材が前記アニオン交換膜と接していることを特徴とするものである。
【0012】
請求項4のヒドラジン含有水の処理装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記ヒドラジン分解触媒に導通する第1の集電体と、前記酸素還元触媒に導通する第2の集電体とが設けられ、該第1の集電体と第2の集電体とが電気的に導通していることを特徴とするものである。
【0013】
請求項5のヒドラジン含有水の処理装置は、請求項1ないし4のいずれか1項において、アニオン交換膜が、3〜4級アンモニウム基を有するフッ素樹脂系あるいは炭化水素樹脂系イオン交換膜であることを特徴とするものである。
【0014】
請求項6のヒドラジン含有水の処理方法は、請求項1ないし5のいずれか1項のヒドラジン含有水の処理装置を用い、前記酸素還元室に酸素含有ガスを供給し、前記ヒドラジン分解室にヒドラジン含有水を通水し、ヒドラジンを分解することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明のヒドラジン含有水の処理装置を用いてヒドラジン含有水を処理する場合、酸素還元室に空気、酸素富化空気、酸素等の酸素含有ガスを供給すると共に、ヒドラジン分解室にヒドラジン含有水を供給する。
【0016】
ヒドラジン分解室では
→ N + 4H + 4e ・・・(1)
又はアニオン交換膜を透過してくるOHを利用して
+ 4OH → N + 4HO + 4e ・・・(2)
なる反応が進行する。また、酸素還元室では
+ 4H + 4e → 2HO ・・・(3)
又は
+ 2HO + 4e → 4OH ・・・(4)
なる反応が進行する。
【0017】
上記(2)、(4)の反応について次に詳細に説明する。
【0018】
ヒドラジンがヒドラジン分解室へ流入し、酸素還元室からアニオン交換膜を透過して供給されるOHイオンとヒドラジンとが分解触媒と接触し、ヒドラジンはNとHOになり(ヒドラジンの分解)、電子が放出される。この電子がリード線等よりなる閉回路を通じて酸素還元室へ供給されると、Oと2HOとが酸素還元触媒の作用により反応して、OHが生成する。このOHはアニオン交換膜を透過してヒドラジン分解室へ移動する。
【0019】
このようにして、本発明の装置および方法によれば、酸化剤を使用するまでもなく、簡易な構成の装置によって、ヒドラジンを効率よく分解処理することができる。
【0020】
本発明によれば、原子力発電所の復水脱塩装置の再生廃液や、金属微粒子製造排水、ヒドラジン製造排水など、比較的高濃度のヒドラジンを含む排水を効率よく処理することができる。これらの排水は通常、ヒドラジンを比較的高濃度(例えば1,000mg/L〜200,000mg/L程度)に含有している。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係るヒドラジン含有水の処理装置の模式的な断面図である。
【図2】酸素還元室の断面図である。
【図3】実施例の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0023】
本発明のヒドラジン含有水の処理装置は、アニオン交換膜によって隔てられたヒドラジン分解室と酸素還元室とを備えている。
【0024】
ヒドラジン分解室にはヒドラジン分解触媒あるいはその担持体が設けられると共に、酸素還元室には酸素還元触媒あるいはその担持体が設けられている。このヒドラジン分解室と酸素還元室とは、無負荷、あるいは負荷(例えば1セル当たり0.1〜100Ω程度の電気抵抗)を介して電気的に導通されている。電気抵抗を介在させるのは急激な反応、具体的には高温による爆発を防ぐ、あるいは電気エネルギーを回収するためである。
【0025】
ヒドラジン分解触媒としては、白金族元素、遷移金属元素、金属錯体などを用いることができ、具体的には白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、コバルト、ニッケル、銅、銀、鉄、マンガンなどの金属、合金、化合物(例えば、酸化物、水酸化物)などが挙げられる。
【0026】
酸素還元触媒としては、白金族元素、銀、遷移金属元素から選ばれる少なくとも一種類を含有する金属、合金あるいは化合物(例えば、酸化物、水酸化物)からなるものが好ましい。この酸素還元触媒は、酸素の還元反応(電極反応)を促進する。
【0027】
白金族元素とは白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)またはイリジウム(Ir)である。
【0028】
また、ニッケル(Ni)、ビスマス(Bi)、チタン酸化物をドープした銀粉末を担持したもの、ファーネスブラック又はコロイド状グラファイトに銀を担持したもの、鉄(Fe)、コバルト(Co)、フタロシアニン、ヘミン、ペロブスカイト、MnN、金属ポルフィリン、MnO、バナジン酸塩、またはY−ZrO複合酸化物を用いたものについても酸素還元触媒として好ましく用いることができる。
【0029】
これらの触媒の担持体としては、活性炭、活性炭素繊維、炭素繊維、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、発泡金属、金属メッシュなどの導電性多孔質基材を用いることができる。ヒドラジン分解触媒の担持体への担持量は、0.1〜100mg/cm程度であればよく、酸化還元触媒の担持体への担持量は、0.1〜100mg/cm程度であればよい。
【0030】
アニオン交換膜としては、アニオンを透過させるが水やガスを通し難いものが好適である。具体的には、第3〜4級アンモニウム基を有する水酸化物イオン(陰イオン)交換膜が好ましく用いられる。このようなイオン交換膜としては、例えばIONICS社製「NEPTON AR103PZL」、アストム社製「NEOSEPTA AHA」、旭硝子社製「Selemion ASV」などの市販製品を好ましく用いることができる。
【0031】
ただし、アニオン交換膜は、これらに限定されるものではなく、アニオンを透過させ易く、しかも、ガスや水を通し難い各種のものを用いることができる。アニオン交換膜の膜厚は、20〜500μm程度が好適である。
【0032】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係るヒドラジン含有水処理装置の模式的な断面図である。
【0033】
槽体1内がアニオン交換膜2によってヒドラジン分解室3と酸素還元室4とに区画されている。ヒドラジン分解室3内へは、ヒドラジン含有水が該ヒドラジン分解室3の一端側の流入口3aから流入し、他端側の処理水流出口3bから処理水が流出する。酸素還元室4内には空気が酸素還元室4の一端側の給気口4aから流入し、他端側の排気口4bから排気される。
【0034】
ヒドラジン分解室3内には、アニオン交換膜2と接するように透水性を有した多孔質のヒドラジン分解触媒担持体5が設置されると共に、該ヒドラジン分解触媒担持体5のアニオン交換膜2と反対側の面に接するように集電体6が設置されている。
【0035】
なお、ヒドラジン分解触媒担持体5はヒドラジン分解室3内の大部分を占めており、流入口3aから流入するヒドラジン含有水はヒドラジン分解触媒担持体5を通って流出口3bから流出するよう構成されている。
【0036】
酸素還元室4内には、アニオン交換膜2と接するように酸素還元触媒担持体7が設置されている。酸素還元触媒担持体7には、Ni製金網などよりなる集電体10が設置されている。酸化還元触媒担持体7の厚みは3〜50mm程度が好適である。
【0037】
酸素還元触媒担持体7との間にスペース12をあけて導電体9が酸素還元室4の内面に沿って設けられており、該導電体9と集電体10とはリード部10aによって導通されている。導電体9は、ヒドラジン分解室3の集電体6とリード線11を介して導通されている。リード線11の途中又は端部に負荷(電気抵抗)を設けてもよい。
【0038】
なお、スペース12は空間であってもよく、繊維材料等の通気性材料よりなるスペーサが充填されていてもよい。酸素還元触媒担持体7のスペース12側の面に沿ってフッ素樹脂等の樹脂よりなるガス透過シート8を設置するのが好ましい。
【0039】
集電体6及び導電体9としては、耐食性の良好なチタン、ステンレス、ニッケル、貴金属メッキ板などよりなるものが好ましい。集電体10として通気性を有する多孔質板状体や孔あき板、エキスパンジョンメタル、金網、金属フェルトなどが好適である。
【0040】
この実施の形態では、槽体1は、それぞれ該槽体1を略半分にした大きさの第1のハウジング13及び第2のハウジング14を組み付けた構造となっている。各ハウジング13,14にはそれぞれフランジ13a,14aが設けられており、アニオン交換膜2の周縁部はパッキン(図示略)を介して該フランジ13a,14aによって挟持されている。槽体1の形状は円筒形、角筒形など任意である。
【0041】
このヒドラジン含有水の処理装置にあっては、酸素還元室4内に空気等の酸素含有ガスを流通させると共に、ヒドラジン分解室3内にヒドラジン含有水を流通されることにより、前述の反応式に従ってヒドラジン含有水中のヒドラジンが分解される。ヒドラジン含有水中のヒドラジン濃度は30,000〜100mg/L、特に20,000〜2,000mg/L程度が好適である。ヒドラジン含有水のヒドラジン分解室3への通水速度は、空間速度として0.01〜10hr−1程度が好適であり、酸素還元室4への空気の供給速度は、10〜10,000hr−1程度が好適である。処理時の温度は特に限定はなく、通常は室温とされる。
【実施例】
【0042】
第1図に示すヒドラジン含有水の処理装置に対して次の水質のヒドラジン含有水を循環通水して処理した。
<ヒドラジン含有水の水質>
pH:13.5
NaOH濃度:0.3wt%
ヒドラジン濃度:2.0wt%
NaSO:3.0wt%
【0043】
このヒドラジン含有水は金属微粒子製造廃液を模擬して調製したものである。各ハウジング13,14は、円筒形のポリ塩化ビニル製容器(内径50mm、円筒軸心方向長さ10mm、容器の肉厚5mm)を半割した形状であり、ハウジング13,14のフランジ部13a,14aとの間にゴムパッキンを介してアニオン交換膜(厚み0.2mmのアストム社製「NEOSEPTA AHA」)の周縁部を挟持した。
【0044】
ヒドラジン分解室3の内部には、該室3の内面に沿う形状の、厚み1.0mmのチタン製の集電体6が配置されると共に、水酸化コバルトを担持させた活性炭(栗田工業社製「クリコール364」)とグラファイトフェルト(東洋カーボン社製)よりなるヒドラジン分解触媒担持体5が充填されている。ヒドラジン分解触媒担持体5はアニオン交換膜2と密着している。
【0045】
なお、水酸化コバルト担持活性炭は、50g−Co/Lの硝酸コバルト(II)水溶液に活性炭を添加し、沈殿分離で上澄みを除去後2N−NaOH水溶液を滴下し、Co(OH)2を析出させ、水洗することにより作製されたCo(OH)2担時活性炭である。これをグラファイトフェルト10gの隙間に5g詰め込んでヒドラジン分解触媒担持体5とした。
【0046】
酸素還元室4の内部には、第2図にも示すように、該室4の内面に沿う形状の、厚み1.0mmのチタン製の導電体9と、マンガン担持活性炭よりなる厚み0.5mmの酸素還元触媒担持体(Electric Fuel社製)7と、該酸素還元触媒担持体7に接するフッ素樹脂製ガス透過シート8と、スペース12に充填された通気性のポリプロピレン製網よりなる流路スペーサS(第2図)とが配置されている。酸素還元触媒担持体7はアニオン交換膜2と密着している。酸素還元触媒担持体7には、Ni製金網よりなる集電体10が埋設されている。この集電体10の両端側は酸素還元触媒担持体7から延出してリード部10aとなっている。集電体10と導電体9とをこのリード部10aによって導通した。導電体9と集電体6とは銅製のリード線11及び2Ωの抵抗を介して導通させた。
【0047】
室温(25℃)において、ヒドラジン分解室3に、上記のヒドラジン含有水50mLを1mL/minにて循環通液し、酸素還元室4にはエアポンプで空気を毎分1.0L/minの流量で流通させた。
【0048】
ヒドラジン分解室3の集電体6と酸素還元室4の集電体8との間の電圧をモニターし、その結果を第3図に示した。また、この電圧と経過時間とに基づいてヒドラジンの分解量を推定したところ、推定した分解量はヒドラジンの分析値(第3図)と良く一致した。
【符号の説明】
【0049】
1 槽体
2 アニオン交換膜
3 ヒドラジン分解室
4 酸素還元室
5 ヒドラジン分解触媒担持体
6,10 集電体
7 酸素分解触媒担持体
8 ガス透過シート
9 導電体
10a リード部
13,14 ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒドラジン分解触媒を備え、ヒドラジン含有水が通水されるヒドラジン分解室と、
酸素還元触媒を備え、酸素含有ガスが供給される酸素還元室と、
ヒドラジン分解室と酸素還元室とを隔てるように配置されたアニオン交換膜と
を備えてなり、
該ヒドラジン分解触媒と酸素還元触媒とが電気的に導通されていることを特徴とするヒドラジン含有水の処理装置。
【請求項2】
請求項1において、ヒドラジン分解触媒が多孔質体であるか又はヒドラジン分解触媒が多孔質基材に担持されており、この多孔質体又は多孔質基材が前記アニオン交換膜と接していることを特徴とするヒドラジン含有水の処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、酸素還元触媒が多孔質体であるか又は酸素還元触媒が多孔質基材に担持されており、この多孔質体又は多孔質基材が前記アニオン交換膜と接していることを特徴とするヒドラジン含有水の処理装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記ヒドラジン分解触媒に導通する第1の集電体と、前記酸素還元触媒に導通する第2の集電体とが設けられ、該第1の集電体と第2の集電体とが電気的に導通していることを特徴とするヒドラジン含有水の処理装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、アニオン交換膜が、3〜4級アンモニウム基を有するフッ素樹脂系イオン交換膜であることを特徴とするヒドラジン含有水の処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項のヒドラジン含有水の処理装置を用い、前記酸素還元室に酸素含有ガスを供給し、前記ヒドラジン分解室にヒドラジン含有水を通水し、ヒドラジンを分解することを特徴とするヒドラジン含有水の処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−207682(P2010−207682A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−55133(P2009−55133)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(000001063)栗田工業株式会社 (1,536)
【Fターム(参考)】