説明

ビスホスホネートを含む医薬製品

容器の少なくとも内側表面はプラスチック材からなり、前記容器は加熱滅菌可能である、ビスホスホネート溶液を含む容器からなる医薬製品であって、それはビスホスホネート処置の必要な患者へのビスホスホネートの投与のためのすぐに使用できる注射溶液の形態である。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、医薬製品およびそれらを製造するための方法、特にビスホスホネートを含む製品およびかかるビスホスホネート製品を製造するための方法に関する。
【0002】
ビスホスホネートは、過剰なまたは不適切な骨吸収を伴う様々な良性および悪性の両方の疾患において破骨細胞活性の阻害に広く用いられる。これらのピロリン酸塩類似体は、骨格関連事象の発生を抑制のみでなく、臨床的有用性を患者に提供し、生存率を改善する。ビスホスホネートは、インビボにおける骨吸収を阻止することができる;ビスホスホネートの治療的有効性は、骨粗しょう症、骨減少症、骨パジェット病、腫瘍誘導性高カルシウム血症(TIH)、および、ごく最近、骨転移(BM)および多発性骨髄腫(MM)の処置にて実証されている(総説としてFleisch H 1997 Bisphosphonates clinical. In Bisphosphonates in Bone Disease. From the Laboratory to the Patient. Eds: The Parthenon Publishing Group, New York/London pp 68 163を参照のこと)。
【0003】
例えばTIH、BMおよびMMの処置のための慣習的なビスホスホネート投与形態は、静脈注射溶液である。しかしながら、ビスホスホネート溶液は、内生的には安定であるが、二価および多価陽イオン、とりわけカルシウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素、およびガラス中に存在するシリコンと反応し、濁度を上昇させる不溶性の沈殿を形成し、有効性の消失の可能性を有するため、医薬製品に容認され得るものではない。さらにかかる沈殿は、血管の閉塞をもたらし得、故に投薬に伴う重大な合併症である血栓症の原因となり得る。よって、標準的ガラスバイアルでのビスホスホネート溶液製剤の長期貯蔵は、クラスI品質の加水分解耐性であっても不可能である。また、ガラス製品中のかかる溶液は、陽イオンの浸出が湿熱滅菌の高温条件下で促進されるため、最終的に湿熱滅菌をすることが不可能であり、かつ無菌的に充填されなければならない。非経腸的な送達を可能とするpH値にて、かなりの量のイオンが市販のガラス容器から浸出されることが示されている(Farm. Vestnik. Vol 54, p. 331 (2003))。従って、ガラス製品中の溶液の短期貯蔵に関して、それらの高い化学的安定性を考慮するとビスホスホネート溶液の加熱滅菌が本質的に可能であるが、溶液を無菌的に充填することが必要であろう。かかる無菌的充填は、欧州医薬品審査局(EMEA)により発行された文献番号第CPMP/QWP/054/98号 訂正版“Decision trees for the selection of sterilisation methods”の概要に記載のように、現在許容される標準方法に準拠するものではない。同じ文献はまた、“the use of an inappropriate heat−labile packaging material cannot be in itself the sole reason for adoption of aseptic processing”を記載する。
【0004】
従って、静脈内注射用のビスホスホネート製品は典型的に、固体の凍結乾燥形態で提供され、それは、生理学的に許容されるpHにて非保存ビスホスホネート溶液と比較したとき、微生物の増殖促進特性が見られない。前記凍結乾燥物、例えばアレディア(登録商標)およびゾメタ(登録商標)は、使用直前に注射用水または他の水性溶媒で注射溶液とされる。二価および多価陽イオンと共に形成される沈殿の低溶解性を考慮すると、濃ビスホスホン酸溶液を希釈するとき、すべての市販されている等級の塩化ナトリウムおよび生理食塩溶液中に存在する低濃度のアルカリ土類金属不純物でさえ、かかる沈殿の形成をもたらし得る。
【0005】
最近、溶液中にジホスホン酸塩を含む容器を包含する医薬製品を提供することが提案され(WO 02/22136, F. H. Faulding & Co Ltd.)、ここでその溶液は:(a)5から8の間のpHを有し;そして(b)有機緩衝液およびポリエチレングリコール不含有であり、ここで前記容器は、溶液と接触する表面が、その溶液によるガラスからの不純物の浸出を防ぐために前処理されているガラス容器であるか、または前記容器は、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリメチルペンテンなどの非ガラス材から製造される少なくとも1個の構成要素からなる。しかしながら、WO 02/22136は、製品を、どのように、いつ滅菌するか、あるいは滅菌するか否かの教示を含まない。さらにこの引用文献は、極めて強力な低用量ビスホスホネート、例えばゾレドロン酸が製剤される場合、貯蔵の間中、どのようにpH値を安定に維持するかの示唆を与えない。
【0006】
本発明により、ビスホスホネート溶液は、容器がビスホスホネート溶液と化学的に相互作用せず、そして都合良くは最終的に滅菌され得るポリマー材料を含む容器中に、長期貯蔵のために製剤され得ることが判明した。
【0007】
従って、本発明は、容器の少なくとも内側表面がプラスチック材からなり、前記容器が加熱滅菌可能であるものである、ビスホスホネート溶液を含む容器を包含する、すぐに使用できる(ready-to-use)ビスホスホネート医薬製品を提供する。
【0008】
本発明の製品は、非経腸投与に有利な溶液製品であり、それは使用前に凍結乾燥物の再構成を必要としない。都合良くは、前記製品はまた、製造中に容器中でインサイチュウで加熱滅菌され得、好ましくは(例えば、少なくとも10−6の滅菌保証レベルを得るのに有利なため蒸気により)最終的に湿熱滅菌され得る。さらに、これらのすぐに使用できる溶液は、使用前に希釈を必要としない。
【0009】
本発明の製品は、経口的、経皮的、または注射により、例えば皮下、動脈内または静脈内に投与され得る。より好ましくは本発明の製品は、静脈内注射により投与される。
【0010】
本発明の製品とは、すぐに使用できる溶液を含み、前記ビスホスホネートは、希釈なしで直接投与されるのに適する濃度で存在し、そのようなものとして“すぐに使用できる溶液”と称される。
【0011】
好ましくはすぐに使用できる溶液製品は、単位用量のすぐに使用できる溶液の形態であり、すなわち、一用量処置のために十分なビスホスホネートを含む。注射のためのかかる単位用量のすぐに使用できる溶液製品は典型的に、約20から約500ml、通常約50から約250ml、好ましくは約100mlの範囲の用量を有する(ここでかかる液量は、すぐに使用できる溶液が患者に注射されるとき、容器中に残る液を調整するために過剰に、約20mlまで、例えば、好ましくは約2mlをさらに含み得る)。
【0012】
かかるすぐに使用できる溶液は有利に、塩基を用いて生理学的に許容されるpH値にされる。陽イオン錯化特性を有する有機塩基を用いると、製剤原料と用いる賦形剤の陽イオン不純物との沈殿物による僅かな濁りを避けることができることが判明した。さらに、強無機塩基である水酸化ナトリウムと比較して、僅かな緩衝系がインサイチュウでビスホスホネート自体と共に形成され、それは、所望のpH値への調整がより容易となり、かつ全貯蔵期間中pH値の最適な安定を可能とすることが分かっている。溶液のpHは、好ましくは約pH4.5から約pH8の範囲、より好ましくは約pH5.5から約pH7.5の範囲、例えば約pH6.5または約pH6.8または約pH7.2である。適する有機塩基の例には、酢酸、クエン酸、乳酸、グルタミン酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、またはリンゴ酸などの有機酸のナトリウムまたはカリウム塩が含まれる。さらに、アミノ酸の塩基型、例えばヒスチジンまたはアルギニンを用いることができる。適する無機塩基の例は、リン酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたは水酸化ナトリウムである。また、上記塩基の混合物、または塩基とそれらの対応する酸の混合物を用いることもできる。例えば、前記製剤は、塩基、例えばクエン酸ナトリウムと、酸、例えば塩酸を含み得る。好ましくは前記塩基は、ナトリウムまたはカリウム塩である。カリウム塩を用いるときは、しかしながら、かかる製剤の生理学的許容性を注意深く評価しなければならず、血清中カリウムの生理学的濃度を超えない程度であることが望ましく、それは1リットルにつき約4ミリモルである。
【0013】
かかるすぐに使用できる溶液は一般に、等張化剤も含み得る。好ましくは前記溶液の等張性は、約250mOsm/kgから約400mOsm/kgまでの範囲、より好ましくは約260mOsm/kgから約350mOsm/kg、例えば、約300mOsm/kgである。適する等張化剤の例は、グリセロール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、シクロデキストリン、アミノ酸、糖および糖アルコールであり、下記:グルコース、フルクトース、マンノース、マンニトール、スクロース、ラクトース、トレハロース、マルトース、ソルビトール、塩化ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩化カリウム、尿素、塩化アンモニウムが含まれる。好ましくは前記等張化剤は、非イオン性等張化剤であり、より好ましくは糖、エステル、アルコールまたはポリオールである。溶液前濃縮物における使用に特に好ましい等張化剤は、マンニトール、1,2−プロピレングリコール、グリセロールおよびソルビトールであり、特にマンニトールが好ましい。
【0014】
本発明に従って、非イオン性等張化剤の使用は、例えば、イオンクロマトグラフィー、キャピラリー電気泳動、および高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、容易かつ確実な分析を可能とすることが発見された。イオン対試薬(例えば、硫酸水素テトラヘキシルアンモニウム)および錯化試薬(例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、EDTA)を用いる逆相HPLC、およびUV検出モードを用いて、非常に低濃度のビスホスホネートおよびとりわけその可能性のある副産物ならびに分解産物を確実に測定し得ることが分かっている。それらが、すぐに使用できる溶液製品で存在するような、低濃度でかかる可能性のある副産物ならびに分解産物を検出することができることが強く望まれる。誘導体化工程は必要ない。本発明のすぐに使用できる溶液製品に関して、0.04μg/ml濃度は、正確に定量することができる。これは、表示用量に関して0.1%に相当し、それは報告される限界であり、国際規制指針を順守するために達成されなければならない。
【0015】
対照的に、慣習的なイオン等張化剤の1つ、例えば塩化ナトリウムを用いる場合、これらは、クロマトグラフ測定に、可能性のある副産物ならびに分解産物を正確に定量することができない程度に支障をきたす。
【0016】
故に、本発明の特定の態様には、上記の製品であって、等張化剤が非イオン性であり:
i)かつ、前記製品が、好ましくは誘導体化工程を適用することなく、ビスホスホネートおよびその副産物ならびに分解産物について、表示用量に関して少なくとも0.1%の定量限界で分析可能である上記の製品、そして
ii)好ましくは誘導体化工程を適用することなく、ビスホスホネートおよびその副産物ならびに分解産物の測定について、表示用量に関して少なくとも0.1%の定量限界で、錯化剤、例えばEDTAを用いる逆相クロマトグラフィーにより分析可能である上記の製品が含まれる。
【0017】
故に、本発明のさらに好ましい態様は、少なくとも容器の内側表面は透明プラスチック材からなり、充填された容器は最終的に加熱滅菌可能である、
a)単位用量のビスホスホネート、
b)有機塩基、および
c)非イオン性等張化剤
を含み、すぐに使用できる溶液の形態でビスホスホネート溶液を含む容器からなる医薬製品を提供する。
【0018】
すぐに使用できる溶液製品は、輸液バッグ;例えば、他の治療用注射製品の注射のために慣習的に用いられるような、例えば塩化ポリビニル、ポリオレフィンコポリマー製のプラスチック輸液バッグ、Cryovac(登録商標)M312ホイル(Sealed Air社)、Baxter社のIntravia(登録商標)およびB.Braun社のPAB(10%のスチレン・エチレン−ブチレン・スチレン(SEBS)熱可塑性エラストマーを有するポリプロピレン)または類似の輸液バッグで提供され得る。
【0019】
本発明の製品用の容器は、透明プラスチック内側表面を有するガラス容器を含み得る。しかしながら、好ましくは、前記容器はプラスチック製であり、ガラスの外側面を含まない。用いることのできるプラスチック材の例には、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン(LDPEまたはHDPE)、エチレン/プロピレンコポリマー、ポリオレフィン、アクリル−イミドコポリマー、PVC、ポリエステル(例えば、PET、PENなど、テフロン、ナイロン、アセタール(デルリン)、ポリメチルペンテン、PVDC、酢酸エチルビニル、AN−コポリマーなどが含まれる。容器のどの型にも使用する前記プラスチック材は、好ましくは透明プラスチック材であり、すなわち、それは半透明であり、内容物の目視検査を可能とする。
【0020】
さらに用いるプラスチック材は、少なくとも約110℃から約130℃またはそれ以上の温度、例えば、少なくとも121℃、例えば121−124℃の温度での、充填および非充填状態における加熱滅菌、好ましくは湿熱滅菌、例えば蒸気滅菌または過熱水シャワー滅菌に耐え得るプラスチックである。
【0021】
前記容器に特に好ましいプラスチック材は、大協のCZ樹脂、不定形の熱可塑性オレフィンポリマー(例えば、TOPAS、Ticona製)などの透明シクロオレフィンポリマーである。より好ましくは、大協のCZ樹脂および類似のシクロオレフィンポリマーである。
【0022】
すぐに使用できる製品は、約20mlから約500ml、例えば約100mlの液量を有するプラスチック製またはプラスチックでコートされた瓶中に提供され得る。
【0023】
ビスホスホネート溶液はまた、より濃縮形態で、例えば、1ml中に約0.01から約0.5、より一般的には約0.05から約0.2mgのビスホスホネートの範囲の濃度でゆっくりと静脈内注射により投与され得る。この目的に関して、該製品はまた、最終的に湿熱滅菌され得る、前もって充填可能なシリンジ、例えば大協のCZ樹脂製のシリンジあるいは類似のもの、または不定形の熱可塑性オレフィンポリマー製のシリンジ(例えば、商標名Schott Top Pacを付してSchottにより販売されているものまたは類似のもの)に充填され得る。
【0024】
大協のCZ樹脂などの市販されているプラスチック容器材はさらに、123℃のASTM D648による熱変形温度を有し、最高123℃までの許容される滅菌温度に範囲を狭めるだろう。本発明により、例えば130℃までの非常に高温での滅菌でさえ、容器の変形も、容器の密閉完全性の低下も導かないことが判明した。
【0025】
好ましくは、本発明の使用のためのビスホスホネートは、アミノ基を含む側鎖を有するもの、またはとりわけ窒素含有ヘテロ環、最もとりわけ芳香族性窒素含有ヘテロ環を含む側鎖を有するものを含む、窒素含有ビスホスホネートである。
【0026】
本発明の使用に適するビスホスホネートの例には、下記の化合物または薬学的に許容されるその塩が含まれ得る:3−アミノ−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸(パミドロン酸)、例えばパミドロン酸(APD);3−(N,N−ジメチルアミノ)−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸、例えばジメチル−APD;4−アミノ−1−ヒドロキシブタン−1,1−ジホスホン酸(アレンドロン酸)、例えばアレンドロネート;1−ヒドロキシ−エチデン−ビスホスホン酸、例えばエチドロネート;1−ヒドロキシ−3−(メチルペンチルアミノ)−プロピリデン−ビスホスホン酸、イバンドロン酸、例えばイバンドロネート;6−アミノ−1−ヒドロキシヘキサン−1,1−ジホスホン酸、例えばアミノ−ヘキシル−BP;3−(N−メチル−N−n−ペンチルアミノ)−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸、例えばメチル−ペンチル−APD(=BM 21.0955);1−ヒドロキシ−2−(イミダゾール−1−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸、例えばゾレドロン酸;1−ヒドロキシ−2−(3−ピリジル)エタン−1,1−ジホスホン酸(リセドロン酸)、例えばリセドロネート、そのN−メチルピリジニウム塩、例えばNE−10244またはNE−10446などのN−ヨウ化メチルピリジニウムを含む;1−(4−クロロフェニルチオ)メタン−1,1−ジホスホン酸(チルドロン酸)、例えば、チルドロネート;3−[N−(2−フェニルチオエチル)−N−メチルアミノ]−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸;1−ヒドロキシ−3−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1,1−ジホスホン酸、例えば、EB1053(Leo);1−(N−フェニルアミノチオカルボニル)メタン−1,1−ジホスホン酸、例えば、FR78844(藤沢);5−ベンゾイル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラゾール−3,3−ジホスホン酸テトラエチルエステル、例えば、U−81581(Upjohn);1−ヒドロキシ−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸、例えば、YM529;および、1,1−ジクロロメタン−1,1−ジホスホン酸(クロドロン酸)、例えば、クロドロネート。
【0027】
本発明の使用に特に好ましいビスホスホネートには、式I
【化1】

【0028】
[式中、
Hetは、イミダゾール、オキサゾール、イソキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、チアジアゾール、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾールまたはベンゾイミダゾールラジカルであり、それは所望によりアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシル、所望によりアルキルまたはアルカノイルラジカルにより置換されていてよいアミノ基、または所望によりアルキル、ニトロ、アミノまたはアミノアルキルにより置換されていてよいベンジルラジカルにより置換されていてよく;
Aは、1から8個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖の、飽和または不飽和炭化水素部分であり;
Xは、水素原子であり、所望によりアルカノイルにより置換されていてよいか、または所望によりアルキルあるいはアルカノイルラジカルにより置換されていてよいアミノ基であり、そして
Rは、水素原子またはアルキルラジカルである]
で示される化合物、および薬理学的に許容されるその塩が含まれる。
【0029】
本発明の使用に特に好ましいビスホスホネートの例は、
2−(1−メチルイミダゾール−2−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(1−ベンジルイミダゾール−2−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(1−メチルイミダゾール−4−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
1−アミノ−2−(1−メチルイミダゾール−4−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
1−アミノ−2−(1−ベンジルイミダゾール−4−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(1−メチルイミダゾール−2−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(1−ベンジルイミダゾール−2−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(イミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(イミダゾール−1−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(トリアゾール−2−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(イミダゾール−2−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(2−メチルイミダゾール−4(5)−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(2−フェニルイミダゾール−4(5)−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(4,5−ジメチルイミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、および
2−(2−メチルイミダゾール−4(5)−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、
および薬理学的に許容されるそれらの塩である。
【0030】
本発明における使用により好ましいビスホスホネートは、ジナトリウム−3−アミノ−1−ヒドロキシ−プロピリデン−1,1−ビスホスホネート五水和物(パミドロン酸)および2−(イミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ゾレドロン酸)または薬理学的に許容されるそれらの塩である。
【0031】
本発明の使用に最も好ましいビスホスホネートは、2−(イミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ゾレドロン酸)または薬理学的に許容されるその塩である。
【0032】
特に好ましいすぐに使用できる製品は、2から10mgのゾレドロン酸または薬学的に許容されるその塩を含む単位用量形態である。最も好ましくは、ゾレドロネート単位用量製品は、特に、以下の実施例に記載の通りの、4mgまたは5mgの無水ゾレドロン酸と等価の量が含まれる。
【0033】
薬理学的に許容される塩は、好ましくは塩基との塩、都合良くはアルカリ金属塩、例えばカリウム、とりわけナトリウム塩を含む、元素周期表のIa族、Ib族、IIa族およびIIb族から生じる金属塩、およびまたアンモニアまたは有機アミンとのアンモニウム塩である。
【0034】
とりわけ好ましい薬学的に許容される塩は、ビスホスホン酸の酸性水素のうち1個、2個、3個または4個(特に2個または3個)が、薬学的に許容される陽イオン、特にナトリウム、カリウムまたはアンモニウム(第一の例はナトリウム)により置換されるものである。
【0035】
薬学的に許容される塩の非常に好ましい群は、それぞれのホスホン酸基に、少なくとも1個の酸性水素および1個の薬学的に許容される陽イオン、とりわけナトリウムを有することを特徴とする。
【0036】
上記の全てのビスホスホン酸誘導体は、文献公知である。これには、その製造方法も含まれる(例えば、EP−A−513760, pp. 13−48を参照のこと)。例えば、3−アミノ−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸は、例えば米国特許第3,962,432号に記載のように製造され、ならびに二ナトリウム塩は、米国特許第4,639,338号および第4,711,880に記載のように製造され、そして1−ヒドロキシ−2−(イミダゾール−1−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸は、例えば、米国特許第4,939,130号に記載のように製造される。また、米国特許第4,777,163号および第4,687,767号およびEP 0 275 821 Bも参照のこと。
【0037】
本発明はまた、本発明の溶液製品を製造するための方法を含み、その方法は一般的に、最終的な加熱滅菌工程を含む。
【0038】
従って、本発明のさらなる局面には、ビスホスホネート溶液が容器内に提供され、容器の少なくとも内側表面は透明プラスチック材からなり、そしてビスホスホネート溶液を含む容器は最終的に加熱滅菌される、ビスホスホネート溶液を含む容器からなる医薬製品の製造方法が含まれる。
【0039】
故に、ビスホスホネート溶液を含む容器は、少なくとも約110℃から約130℃またはそれ以上の温度、例えば、少なくとも121℃またはそれ以上の温度、例えば、好ましくは約121−124℃で、加熱滅菌、好ましくは例えば飽和蒸気、蒸気/空気混合物または過熱水シャワー滅菌により湿熱滅菌される。有効な滅菌時間は、前記溶液中の検査胞子のD値に依存して変化し、そして少なくとも10−6、好ましくは少なくとも10−12のSALが全体として得られるように決定されるべきである。有効な滅菌時間(滞留時間)は、約15分から約3時間、都合良くは約15分から約2時間、例えば、好ましくは約30分であり得る。有利には、加熱滅菌は、ビスホスホネート溶液を容器に充填後、および好ましくは、例えば適するキャップ、栓または他の密封手段で容器を密封後の最終的な加熱滅菌、すなわち製造工程の終了間近または終了時点で行われる加熱滅菌である。都合良くはガラスバイアルの加工のための標準的製造設備を用いることができる。
【0040】
適するゴム栓は、水溶液、例えばビスホスホネート溶液と接触するとき、カルシウム、マグネシウム、亜鉛またはシリカなどの金属イオンのほんのごくわずかな浸出しか示さないものである。好ましい栓は、灰分含量が低く、製品側面を、例えばETFE、テフロンまたはフッ化エラストマー製の不浸透性および不活性のバリアでコートされている。適する栓は、例えば、大協のD−777−1、大協のD−777−3、大協のD−713、大協のD−21−7S(すべて、ETFE層で製品側面をコートされている)、またはフルオロポリマーの層でコートされているHelvoet社のFM259/0(例えば、Helvoetの専売物であるオムニフレックスまたはオムニフレックスプラス)である。
【0041】
すぐに使用できるビスホスホネート溶液を、例えば、当技術分野で慣習的な方法を用いて原体で製造し、容器へ送ることができる。原体のビスホスホネート溶液は、遊離ビスホスホン酸、例えばゾレドロン酸の溶液の形態で、またはその塩、例えばナトリウム塩の形態であり得る。バルクビスホスホネート塩溶液を、水性媒体中に塩を溶解することにより製造することができるか、または遊離ビスホスホン酸の分散と塩基の反応、例えば、所望のモノナトリウム塩、二ナトリウム塩、トリナトリウム塩またはテトラナトリウム塩、例えば、二ナトリウムパミドロン酸または二ナトリウムゾレドロネートを得るための、酸と水酸化ナトリウムの中和により溶液中インサイチュウで製造することができる。
【0042】
GMP要件に従い、非経腸的製品に用いるすべての容器材は、少なくとも10単位のエンドトキシン減少を確実にする発熱物質除去工程を経るべきである。加熱による発熱物質の除去は、ガラスバイアルについて慣習的に用いられる。しかしながら、プラスチックバイアルは一般的に、かかる容器は熱による熱物質除去トンネルに適用される熱ストレスに耐え得ないとして、標準的な医薬的滅菌医薬製品充填ラインにて処理することができない。故に、プラスチックバイアルは通常、必要な洗浄および発熱物質除去工程をせずに処理され、よって、非経腸医薬製品のバイアル材はバイアル中に存在する異物で、ならびにバイアル材表面から溶解され得るエンドトキシンで汚染されている危険性を有する。驚くべきことに、本発明に従い、いくつかのプラスチック容器は、ガラスバイアル用の標準的充填ラインで処理でき、そして少なくとも1000倍までのエンドトキシン減少を再現可能に得ることができるように適切に調製された洗浄工程が提供されることが判明した。
【0043】
故に、滅菌工程に加えて、前記容器、特にプラスチック容器を、ビスホスホネート溶液で充填する前に発熱物質を取り除くことができる。本発明者らは、加圧下にて水でプラスチックバイアルを洗浄することにより満足な発熱物質の除去、例えば、少なくとも1000倍またはそれ以上、例えば、約16000−100000倍のエンドトキシン濃度の減少が得られることを発見した。かかる発熱物質の除去工程は、好ましくは、本発明の製造方法に含まれる。
【0044】
あるいは、エンドトキシン不含有または実質的にエンドトキシン不含有のプラスチック容器を、供給者から得ることができ、かかる容器を発熱物質の除去の必要がなく用いることができる。
【0045】
さらに、本発明は、錯化剤、例えばEDTAを用いる逆相クロマトグラフィーを、好ましくは誘導体化工程を適用することなしに、有利には表示用量に関して少なくとも0.1%の定量限界で、ビスホスホネートおよびその副産物ならびに分解産物の測定に用いる、上記の本発明の製品の製造方法を含む。
【0046】
本発明の製品のための特定の投与方法および用量は、患者の特性、とりわけ年齢、体重、生活習慣、活動レベル、ホルモン状態(例えば、閉経後)および骨ミネラル濃度を必要に応じて考慮して、主治医により選択され得る。しかしながら、より好ましくは、ビスホスホネートは静脈内投与される。
【0047】
通常、投与量は0.002−20.0mg/kg、とりわけ0.01−10.0mg/kgのビスホスホネート活性成分の一用量が、約75kg体重の温血動物に投与されるようなものである。要すれば、この投与量はまた、数回、所望により等量の分割量で摂取され得る。
【0048】
“mg/kg”は、処置される動物(ヒトを含む)の体重1kg当たりの薬剤mgを意味する。
好ましくは、ビスホスホネートは、パジェット病、腫瘍誘導性高カルシウム血症または骨粗しょう症などの、ビスホスホン酸誘導体で古典的に処置される疾患の処置におけるそれらの使用と同じ量の用量で投与される。言い換えれば、好ましくはビスホスホン酸誘導体を、パジェット病、腫瘍誘導性高カルシウム血症または骨粗しょう症の処置にて治療的有効であるのと同じ用量で投与する、すなわち好ましくは同様に骨吸収を有効に阻害するであろう用量で投与する。
【0049】
下記の実施例は、上記の本発明を説明する。
実施例
実施例1:ゾレドロン酸 4mg/100mL
【表1】

【0050】
注射用水の全量の約85−95%を、ステンレススチール配合容器に充填する。賦形剤であるマンニトールおよびクエン酸ナトリウムを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるゾレドロン酸を撹拌下で加え、溶解する。その調製物を、注射用水で最終重量に調整する。この量のクエン酸ナトリウムは、ゾレドロン酸をpH値6.5に中和する。バルク溶液を、直列の0.2μm孔サイズのフィルターを通して充填する。洗浄および乾燥した大協のCZプラスチックバイアルを102.0mlのバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓をバイアルにはめ込み、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを、10−12の滅菌保証レベルを得るために、すなわち、121−123℃で30分間(有効な滞留時間)湿熱滅菌する。
前記生成物は安定であり、50℃/75%RH(相対湿度)および40℃/75%RHの厳しいストレス条件下でも分解の様相を示さない。
【0051】
【表2】

【0052】
実施例2:ゾレドロン酸 5mg/100mL
【表3】

【0053】
注射用水の全量の約85−95%を、ステンレススチール配合容器に充填する。賦形剤であるマンニトールおよびクエン酸ナトリウムを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるゾレドロン酸を撹拌下で加え、溶解する。その調製物を、注射用水で最終重量に調整する。前記の量のクエン酸ナトリウムは、ゾレドロン酸をpH値6.5に中和する。バルク溶液を、直列の0.2μm孔サイズのフィルターを通して充填する。洗浄および乾燥した100mLの大協のCZプラスチックバイアルを102.0mlのバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓をバイアルにはめ込み、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを、10−12の滅菌保証レベルを得るために、すなわち、121−123℃で30分間(有効な滞留時間)湿熱滅菌する。
前記生成物は安定であり、50℃/75%RHおよび40℃/75%RHの厳しいストレス条件下でも分解の様相を示さない。
【表4】

【0054】
実施例3:異なる塩基とのゾレドロン酸製剤におけるpH値の調整
533.1mgのゾレドロン酸一水和物(500mgのゾレドロン酸に相当)および480.0gのマンニトールを、7520gの注射用水に加え、透明の溶液になるまで撹拌し、全量8000gを得る。この溶液の各800g(50mgのゾレドロン酸に相当)を、
(a)0.500g/100mL トリクエン酸ナトリウム二水和物の注射用水溶液
(b)0.500g/100mL 無水酢酸ナトリウムの注射用水溶液
(c)0.500g/100mL 酒石酸二ナトリウム二水和物の注射用水溶液
(d)0.500g/100mL リン酸三ナトリウム六水和物の注射用水溶液
(e)0.400g/100mL 水酸化ナトリウムの注射用水溶液
で滴定する。
200μLの塩基性溶液をそれぞれ添加後のpH値を、電位差滴定で記録する。そのデータは、ゾレドロン酸のpKa値が5.9および8.28であるために、pH6から7.5の生理学的に最も好ましいpH範囲のpH値への急上昇が、塩基として水酸化ナトリウムを用いるときに見られることを示す。リン酸ナトリウムおよびクエン酸ナトリウムの場合をそれと比較して、ゾレドロン酸の酸性基の解離は、少し緩衝化され、故に、通常pH6.0−7.5の所望のpH値に容易に調整することができる。
【表5】

【0055】
実施例4:異なるpH値にてクエン酸三ナトリウムと製剤したゾレドロン酸 5mg/100mL
【表6】

【0056】
実施例5:異なるpH値にてリン酸三ナトリウムと製剤したゾレドロン酸 5mg/100mL
【表7】

【0057】
実施例6:異なるpH値にて酢酸ナトリウムと製剤したゾレドロン酸 5mg/100mL
【表8】

【0058】
実施例7:ゾレドロン酸 4mg/100mL
【表9】

【0059】
注射用水の全量の約85−95%を、ステンレススチール配合容器に充填する。賦形剤であるマンニトールおよびクエン酸ナトリウムを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるゾレドロン酸を撹拌下で加え、溶解する。その調製物を、注射用水で最終重量に調整する。バルク溶液を、直列の0.2μm孔サイズのフィルターを通して充填する。Cryovac(登録商標)M312ホイル(Sealed Air社)、Baxter社のIntravia(登録商標)、およびB.Braun社のPAB(登録商標)(ポリプロピレンに基づくホイル)製の空のプラスチック輸液バッグを、それぞれ102.0mlのバルク溶液で充填する。そのバッグを密閉する。そのバッグを、30分間(有効な滞留時間)、10−12の滅菌保証レベルを得るためのチャンバー温度(過熱水シャワーまたは蒸気/空気混合物)、すなわち、121−123℃で、水蒸気圧よりも少なくとも100mbar以上の過圧下で湿熱滅菌する。
【0060】
実施例8:ゾレドロン酸 5mg/100mL
【表10】

【0061】
約800gの注射用水を、配合容器に充填する。賦形剤であるソルビトールおよびクエン酸ナトリウムを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるゾレドロン酸を撹拌下で加え、溶解する。その調製物を、注射用水で最終用量に調整する。溶液を、0.2μm孔サイズのフィルターを通してバイアル中にろ取する。洗浄および乾燥した大協のCZプラスチックバイアルをバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓を、バイアルにはめ込み、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを湿熱滅菌する。
下の表から分かるように、その製剤は121℃/60分の厳しい加熱後でも安定である。
【0062】
【表11】

分析値の変化は見られず、滅菌前ならびに後に、検出の限界以上のレベルの分解産物は発見できなかった。
【0063】
実施例9:ゾレドロン酸 5mg/100mL
【表12】

【0064】
約800gの注射用水を、配合容器に充填する。賦形剤であるグリセロールおよびクエン酸ナトリウムを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるゾレドロン酸を撹拌下で加え、溶解する。その調製物を、注射用水で最終用量に調整する。溶液を、0.2μm孔サイズのフィルターを通してバイアル中にろ取する。洗浄および乾燥した大協のCZプラスチックバイアルをバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓を、バイアルにはめ込み、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを湿熱滅菌する。
下の表から分かるように、その製剤は121℃/60分の厳しい加熱後でも安定である。
【0065】
【表13】

【0066】
分析値の変化は見られず、滅菌前ならびに後に、検出の限界以上のレベルの分解産物は発見できなかった。
【0067】
実施例10:ゾレドロン酸 5mg/100mL
【表14】

【0068】
約800gの注射用水を、配合容器に充填する。賦形剤であるプロピレングリコールおよびクエン酸ナトリウムを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるゾレドロン酸を撹拌下で加え、溶解する。その調製物を、注射用水で最終用量に調整する。溶液を、0.2μm孔サイズのフィルターを通してバイアル中にろ取する。洗浄および乾燥した大協のCZプラスチックバイアルをバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓を、バイアルにはめ込み、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを湿熱滅菌する。
下の表から分かるように、その製剤は121℃/60分の厳しい加熱後でも安定である。
【0069】
【表15】

【0070】
分析値の変化は見られず、滅菌前ならびに後に、検出限界以上のレベルの分解産物は発見できなかった。
【0071】
実施例11:バイアルの洗浄/エンドトキシン除去
前記プラスチックバイアルを、常套的に統合された自動液体充填工程ラインで処理する。洗浄を、ガラスバイアルに用いられるような常套的な回転バイアル洗浄機(例えば、Bausch&Stroebel FAU 6000またはBosch RRU 2020)で行う。前記バイアルを、洗浄機の供給ベルト上に置く。第一の例にて、前記バイアルを、温水浴中に浸し、超音波処理する。その後、そのバイアルを回転洗浄部に移し、逆さにする。浄化を、バイアルに挿入されたノズルを通して噴出する空気および水のプログラムされた工程で行う。前記バイアルを、再利用した温注射用水(>70℃)で最初に洗浄し、ろ過空気で飛ばし、その後、再び新しい温注射用水で洗浄し、ろ過空気で飛ばす。洗浄後、前記バイアルをその正常な位置に回転し、その後、温風トンネルのベルトコンベアに移し、そこで110℃で乾燥する。Bausch&Stroebel FAU 6000洗浄機では、84バイアル/分の洗浄速度が適する。
【0072】
Bosch RRU 2020での適する洗浄速度は、5.8−6.5スケール単位の機械設定である。
この工程の効果は、エンドトキシン混入バイアルの常套の洗浄工程前および後におけるエンドトキシン負荷の比較により評価した。その結果は、エンドトキシン負荷の10以上の低減を示し、すなわち、10以上の低減の要件が洗浄工程の間に試験された各位置で満たされた。
【0073】
処理バイアルからのエンドトキシン回収
エンドトキシンをプラスチックバイアルに入れ、乾燥させる。5つの非洗浄バイアルからのエンドトキシン混入の回収を、デュプロケートで測定する(混入対照)。その混入は、バイアルあたり8538EU(IU)であり、すなわち、結果の平均値−標準偏差の2倍である。
3つの検定ランを行う。各ランにて、エンドトキシンを入れた10個のバイアルを、非混入バイアルの1つのバッチに分散させ、洗浄機で洗浄する。
【0074】
エンドトキシン回収の結果:
【表16】

【0075】
試験したすべてのバイアルにて、少なくとも1000倍のエンドトキシン低減が見られる。
【0076】
実施例12:ゾレドロン酸 5mg/100mLの滅菌
研究により、注射用溶液が、オートクレーブ中、化学的および物理的に安定であることが示された。121℃での150分までの滅菌で、製剤原料の分解は観察されなかった(下表の結果を参照のと)。この耐熱性は、少なくとも10−12の滅菌保証レベル(SAL)を得るための過剰滅菌サイクルを可能とする。
【0077】
胞子低減速度(ゾレドロン酸 5mg/100mL薬剤製品溶液中のゲオバシラス・ステアロサーモフィラス(Geobacillus stearothermophilus)胞子のD値(decimal reduction value)で表わされる)を基に、30分の滅菌時間(滞留時間)を、所望の胞子低減率を得るために導き出した。選ばれた滅菌方法は、Ph.Eur.およびUSPの要件と一致する。
【0078】
【表17】

【0079】
ガラスバイアルにおける複数の滅菌の比較により、特定事項の増加は検出されない。その製剤は、>121℃での150分の全滅菌時間でさえ安定である。
【0080】
実施例13:最悪の滅菌条件下におけるプラスチックバイアルの評価
工程の間、バイアルを120℃までの乾式加熱(洗浄後乾燥)、および124℃までの湿式加熱(オートクレーブの間)に付す。バイアルおよび容器密閉性を損なう可能性のある危険を評価するため、耐熱性研究を行った。
実施例2に用いた20個の空のバイアルを125℃で10時間乾熱する(それは、通常100−120℃に設定される乾燥工程の温度以上である)。熱処理の前後で、これらの寸法として測定されたバイアルネックの内径および偏平度は、バイアル気密性の最も重要なパラメータであると見なされる。0.03mm(0.02−0.05mmの範囲)ほどのバイアルネックの内径のわずかな減少が観察される。バイアル開口部の2つの垂線の直径をこれらの直径の和で割った相違として与えられた見かけの偏平度は、変化がなく、選択された試料の0.18%である(処理前:幅0.05−0.45%;処理後:幅0.00−0.50%)。
【0081】
実施例2からのバイアルを、124.5℃での飽和蒸気中、60分の最悪の条件での蒸気滅菌に付す(それは、ASTM D648に従い123℃のバイアルの熱変形温度以上である)。加圧を、滅菌層の間適用しない。滅菌ならびに非滅菌の参照試料を、色素侵入および重量減少により寸法変化ならびに気密度を試験する。
【0082】
【表18】

【0083】
最悪の条件での滅菌は、重量減少と色素侵入に対する耐性により現されるようにバイアル気密性に少しの検出可能な影響も与えない。非常にわずかな変化が、バイアル開口部の内径で観測されるが、その値は22.0+/−0.2mm規格内にある。
【0084】
実施例14:ゾレドロン酸 4mg/100mL溶液の分析
【表19】

【0085】
実施例15:パミドロン酸のすぐに使用できる製剤
101.5gに相当する100.0mLの単位用量パックあたりの組成:
【表20】

【0086】
上の表に記載の1個の剤形単位の基本組成物に基づき、製造されるバッチに必要な量を計算する。一般的なバッチサイズは、実験規模のバッチで約5L、パイロット規模で100L、そして生産規模で1000Lである。
【0087】
注射用水の全量の約85−95%を、ステンレススチール配合管に充填する。マンニトールを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるパミドロン酸二ナトリウム塩五水和物を撹拌下で加え、溶解する。pH値を、注射用水に5%の乳酸溶液で調整する。その調製物を、注射用水で最終重量に調整する。バルク溶液を、0.2μm孔サイズのフィルターをインラインで通して充填する。洗浄および乾燥した大協のCZ100mLプラスチックバイアルを、それぞれ102mLのバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓をバイアルに挿入し、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを、>121℃で少なくとも15分間(有効な滞留時間)、湿熱滅菌する。
【0088】
実施例16:パミドロン酸のすぐに使用できる製剤
101.5gに相当する100.0mLの単位用量パックあたりの組成:
【表21】

【0089】
上の表に記載の1個の剤形単位の基本組成に基づき、製造されるバッチに必要な量を計算する。一般的なバッチサイズは、実験規模のバッチで約5L、パイロット規模で100L、そして生産規模で1000Lである。
【0090】
注射用水の全量の約85−95%を、ステンレススチール配合容器に充填する。マンニトールを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるパミドロン酸二ナトリウム塩五水和物を撹拌下で加え、溶解する。pH値をpH6.3に、注射用水に5%の乳酸溶液で調整する。その調製物を、注射用水で最終重量に調整する。バルク溶液を、直列の0.2μm孔サイズのフィルターを通して充填する。洗浄および乾燥した大協のCZ100mLプラスチックバイアルを、それぞれ102mLのバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓をバイアルに挿入し、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを、>121℃で少なくとも15分間(有効な滞留時間)、湿熱滅菌する。
【0091】
実施例17:パミドロン酸のすぐに使用できる製剤
101.5gに相当する100.0mLの単位用量パックあたりの組成:
【表22】

【0092】
上の表に記載の1個の剤形単位の基本組成に基づき、製造されるバッチに必要な量を計算する。一般的なバッチサイズは、実験規模のバッチで約5L、パイロット規模で100L、そして生産規模で1000Lである。
【0093】
注射用水の全量の約85−95%を、ステンレススチール配合容器に充填する。マンニトールを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるパミドロン酸二ナトリウム塩五水和物を撹拌下で加え、溶解する。pH値をpH6.3に、注射用水に5%の乳酸溶液で調整する。その調製物を、注射用水で最終重量に調整する。バルク溶液を、直列の0.2μm孔サイズのフィルターを通して充填する。洗浄および乾燥した大協のCZ100mLプラスチックバイアルを、それぞれ102mLのバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓をバイアルに挿入し、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを、>121℃で少なくとも15分間(有効な滞留時間)、湿熱滅菌する。
【0094】
実施例18:パミドロン酸のすぐに使用できる製剤
101.5gに相当する100.0mLの単位用量パックあたりの組成:
【表23】

【0095】
上の表に記載の1個の剤形単位の基本組成に基づき、製造されるバッチに必要な量を計算する。一般的なバッチサイズは、実験規模のバッチで約5L、パイロット規模で100L、そして生産規模で1000Lである。
【0096】
注射用水の全量の約85−95%を、ステンレススチール配合容器に充填する。マンニトールを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるパミドロン酸二ナトリウム塩五水和物を撹拌下で加え、溶解する。pH値をpH6.3に、注射用水に5%の乳酸溶液で調整する。その調製物を、注射用水で最終重量に調整する。バルク溶液を、直列の0.2μm孔サイズのフィルターを通して充填する。洗浄および乾燥した大協のCZ100mLプラスチックバイアルを、それぞれ102mLのバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓をバイアルに挿入し、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを、少なくとも15分間(有効な滞留時間)、>121℃で湿熱滅菌する。
【0097】
実施例19:パミドロン酸のすぐに使用できる製剤
101.5gに相当する100.0mLの単位用量パックあたりの組成:
【表24】

【0098】
上の表に記載の1個の剤形単位の基本組成に基づき、製造されるバッチに必要な量を計算する。一般的なバッチサイズは、実験規模のバッチで約5L、パイロット規模で100L、そして生産規模で1000Lである。
【0099】
注射用水の全量の約85−95%を、ステンレススチール配合容器に充填する。マンニトールを撹拌下で加え、溶解する。製剤原料であるパミドロン酸二ナトリウム塩五水和物を撹拌下で加え、溶解する。pH値をpH6.3に、注射用水に5%の乳酸溶液で調整する。その調製物を、注射用水で最終重量に調整する。バルク溶液を、直列の0.2μm孔サイズのフィルターを通して充填する。洗浄および乾燥した大協のCZ100mLプラスチックバイアルを、それぞれ102mLのバルク溶液で充填する。滅菌したHelvoet社のFM259/0オムニフレックスプラスでコートした栓をバイアルに挿入し、その栓をしたバイアルをアルミニウムキャップでシールする。そのバイアルを、少なくとも15分間(有効な滞留時間)、>121℃で湿熱滅菌する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の少なくとも内側表面はプラスチック材からなり、その容器は加熱滅菌可能である、ビスホスホネート溶液を含む容器からなる、すぐに使用できる溶液の形態の医薬製品。
【請求項2】
約20mlから約500mlまでの量を有する単位用量形態の請求項1に記載の製品。
【請求項3】
緩衝剤、好ましくは塩基性緩衝剤、より好ましくは有機塩基性緩衝剤を含んでなる、請求項1に記載の製品。
【請求項4】
生理学的に許容されるpH値であるpH5.5−8.0、好ましくはpH6.0−7.5、より好ましくはpH6.5に有機塩基を用いて調整される、請求項3に記載の製品。
【請求項5】
前記有機塩基がクエン酸ナトリウムである、請求項4に記載の製品。
【請求項6】
前記有機塩基が酢酸ナトリウムである、請求項4に記載の製品。
【請求項7】
前記塩基がリン酸ナトリウムまたはリン酸カリウムである、請求項4に記載の製品。
【請求項8】
前記塩基が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである、請求項4に記載の製品。
【請求項9】
等張化剤、好ましくは非イオン性等張化剤、より好ましくは糖、エステルまたはアルコール、例えば、マンニトール、1,2−プロピレングリコール、グリセロールおよびソルビトール(それらの内、マンニトールが特に好ましい)を含んでなる、請求項1から8のいずれか一項に記載の製品。
【請求項10】
前記等張化剤が非イオン性等張化剤である請求項9に記載の製品であって、好ましくは誘導体化工程を適用することなく、ビスホスホネートならびにその副産物および分解産物について、表示用量に関して少なくとも0.1%の定量限界で分析可能である製品。
【請求項11】
ビスホスホネートおよびその副産物ならびに分解産物の測定について、錯化剤、例えばEDTAを用いる逆相クロマトグラフィーにより分析可能である、請求項10に記載の製品。
【請求項12】
容器の少なくとも内側表面はプラスチック材からなり、充填された容器は最終的に加熱滅菌可能である、
a)単位用量のビスホスホネート;
b)有機塩基性緩衝剤、および
c)非イオン性等張化剤
を含み、すぐに使用できる溶液の形態でビスホスホネート溶液を含む容器からなる、医薬製品。
【請求項13】
前記容器が、前もって充填可能なプラスチックシリンジである、請求項1−12のいずれか一項に記載の製品。
【請求項14】
前記プラスチック材が透明である、請求項1−13のいずれか一項に記載の製品。
【請求項15】
前記プラスチック材がシクロオレフィンポリマーである、請求項1−14のいずれか一項に記載の製品。
【請求項16】
前記プラスチック材が、大協のCZ樹脂または類似のシクロオレフィンポリマーである、請求項15に記載の製品。
【請求項17】
前記プラスチック材がTicona社のTOPASポリマーである、請求項15に記載の製品。
【請求項18】
前記プラスチック材がSchott社のTopPacバイアルまたはシリンジである、請求項15に記載の製品。
【請求項19】
前記容器が輸液バッグである、請求項1−15のいずれか一項に記載の製品。
【請求項20】
前記輸液バッグがポリプロピレン、ポリプロピレン/クラトン混合物、製品接触側にポリプロピレンまたはポリエチレンを有する多層バッグでできている、請求項19に記載の製品。
【請求項21】
前記輸液バッグがBaxter社のIntravia容器である、請求項19に記載の製品。
【請求項22】
前記輸液バッグがBraun社のEcoflac容器である、請求項19に記載の製品。
【請求項23】
前記輸液バッグがBraun社のPAB容器である、請求項19に記載の製品。
【請求項24】
前記輸液バッグがCryovacM312ホイル製である、請求項19に記載の製品。
【請求項25】
前記容器が、ブロー/フィル/シール技術により作製され、前記容器材料がポリエチレンまたはポリプロピレンから選択される、請求項1−15のいずれか一項に記載の製品。
【請求項26】
前記容器がブロー/フィル/シール技術により作製され、前記容器材料がポリプロピレンである、請求項25に記載の製品。
【請求項27】
前記容器がブロー/フィル/シール技術により作製され、前記容器材料がRexene社の32M2ポリプロピレンである、請求項25に記載の製品。
【請求項28】
前記ビスホスホネートが、N−ビスホスホネートまたは薬理学的に許容されるその塩である、請求項1−27のいずれか一項に記載の製品。
【請求項29】
前記ビスホスホネートが、2−(イミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ゾレドロン酸)または薬理学的に許容されるその塩である請求項28に記載の製品。
【請求項30】
前記ビスホスホネートが、ジナトリウム−3−アミノ−1−ヒドロキシ−プロピリデン−1,1−ビスホスホネート五水和物(パミドロン酸)または薬理学的に許容されるその塩である、請求項28に記載の製品。
【請求項31】
ビスホスホネート溶液が容器内に提供され、該容器の少なくとも内側表面は透明プラスチック材からなり、その容器は加熱滅菌、好ましくは湿熱滅菌されるものである、ビスホスホネート溶液を含む容器からなるすぐに使用できるビスホスホネート医薬製品の製造方法。
【請求項32】
前記容器が最終的に加熱滅菌される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
加熱滅菌を、少なくとも約110℃から約130℃またはそれ以上の温度、例えば少なくとも121℃またはそれ以上、例えば好ましくは約121から124℃の温度で行う、請求項31または32に記載の方法。
【請求項34】
滞留時間が約15分から約3時間であり、都合良くは約15分から約2時間、例えば、好ましくは約30分である、請求項31−33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
オートクレーブ条件を、例えば、溶液のD121値の少なくとも8倍の時間、>121℃でオートクレーブ(滞留時間)することにより、少なくとも10−6の滅菌保証レベルを得るために用いる、請求項31−34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
オートクレーブ条件を、例えば、溶液のD121値の少なくとも14倍の時間、>121℃でオートクレーブ(滞留時間)することにより、少なくとも10−12の滅菌保証レベルを得るために用いる、請求項31−34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
容器を、好ましくは加圧下で、都合良くは水で洗浄することにより、発熱物質を除去し、その後ビスホスホネート溶液を充填する、請求項31−36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
エンドトキシン/発熱物質不含有または実質的にエンドトキシン/発熱物質不含有の容器を得、ビスホスホネート溶液で充填する、請求項31−36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
該製品が非イオン等張化剤を含み、イオンクロマトグラフィー、キャピラリー電気泳動、または高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を、ビスホスホネートおよびその副産物ならびに分解産物の測定に用いる、請求項31−38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
該製品が非イオン等張化剤を含み、好ましくは誘導体化工程を用いることなく、好ましくは錯化剤、例えばEDTAを用いる逆相クロマトグラフィーを、有利には表示用量に関して少なくとも0.1%の定量限界でビスホスホネートおよびその副産物ならびに分解産物の測定に用いる、請求項26−34のいずれか一項に記載の方法。

【公表番号】特表2007−505861(P2007−505861A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526598(P2006−526598)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【国際出願番号】PCT/EP2004/010470
【国際公開番号】WO2005/025551
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】