説明

ビデオデータを安全に送信するシステム及び方法

ビデオデータを電子ディスプレイへ安全に送信するシステム及び方法を提供する。ビデオデータは、有線又は無線を使用して送信される。生ビデオデータは、複数のJPEGフレームとして符号化される。ビデオの1つのフレーム又はフレーム部分を含む複数のパケットが創出される。各パケットは、パケットに関する情報を有する唯一無二のヘッダ及び唯一無二のセキュリティキーを含む。各パケットは、送信された後、解析されて、その送信が意図された送信であったかどうかを決定される。意図された送信である場合、パケットは再アセンブルされて表示される。意図された送信でない場合、デフォルトの画像又はビデオが表示される。単一のパケットが行方不明であるか又は意図された送信でなければ、前回のパケットが反復される。無線を利用している場合、無線暗号化方式を使用してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオデータを電子ディスプレイへ安全に送信するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子ディスプレイは、屋内の娯楽目的だけでなく、今では屋内及び屋外の広告/情報伝達目的に利用されつつある。例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、及び多くの他のフラット・パネル・ディスプレイが、今では消費者自身の家庭外の場所、空港、競技場、スタジアム、レストラン/バー、ガソリンスタンド、掲示板、及び自動車の上部又はトラックの側部の動画像でさえも、情報及び広告物件を顧客へ表示するために使用されつつある。幾つかの場合、電子ディスプレイは、ビデオ信号源へ有線で接続される。他の場合では、これらのデバイスについて信号送信を有線で行うことは、取り付け面の性質又は周囲の環境に起因して、また場合によっては移動する車両へディスプレイが取り付けられるという事実に起因して、非常に高いコストを要するか不可能である。従って、これらのディスプレイの幾つかについては、ビデオデータを無線で送信しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
更に、高精細テレビ(HDTV)の人気によって、以前は低品質で十分であったピクチャディスプレイ及び高品質ビデオが望まれるようになった。高品質ビデオ信号は、典型的には、比較的多量のデータを含むことから、送信に利用可能な帯域幅に基づく問題を引き起こす。
【0004】
このデータを送信する際の問題としては、他に、第三者によるデータ送信によって非意図的又は意図的に干渉される危険性である。例えば、ユーザが意図的なデータをディスプレイへ送ったとしても、第三者が自分のデータを介入させて、代替的なものや場合によっては不愉快なものをディスプレイへ送信しようと試みる可能性がある。これらの第三者は、ビデオ源を見つけ出し、それを切り離し、ディスプレイへ送るための自身のビデオ源を取り付けることによって有線接続された組織に介入する可能性がある。無線においては、第三者は自分の信号を受信機へ無線で送り、意図された信号を無効にする可能性がある。従って、有線及び無線応用の双方で、高品質画像データを電子ディスプレイへ安全に送信する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ビデオデータを安全に送信及び表示する方法であり、この方法は、生ビデオデータを提供するステップと、生ビデオデータを符号化してJPEGビデオストリームにするステップと、各JPEGフレームの少なくとも一部を備える複数のパケットを創出するステップと、複数のパケットの各々に唯一無二のヘッダを付けるステップと、複数のパケット及び複数のパケットに付けられた複数のヘッダを受信装置へ送信するステップと、各パケット及び各ヘッダの各種パラメータを解析するステップと、各種パラメータが受け入れ可能である場合、複数のパケットを復号化して生ビデオデータにするステップと、生ビデオデータを表示するステップと、を含んでいる。
【0006】
本発明は、更に、ビデオデータを電子ディスプレイへ安全に送信するシステムであり、このシステムは、生ビデオデータを符号化するように構成されている符号化装置と、符号化装置と通信している第1の中央処理装置と、第1の中央処理装置と通信している送信装置と、受信装置と、受信装置と通信している第2の中央処理装置と、第2の中央処理装置と通信している復号化装置と、復号化装置と通信している電子ディスプレイと、を備えている。第1の中央処理装置は、前記符号化された生ビデオデータを複数のパケットに分割するとともに、前記複数のパケットの各々に唯一無二のヘッダを付けるように構成されている。送信装置は、複数のパケット及び複数のヘッダを送信するように構成されている。
受信装置は、複数のパケット及び複数のヘッダを受信するように構成されている。第2の中央処理装置は、複数のヘッダを解析するとともに、複数のパケットを符号化されたビデオデータへとアセンブルするように構成されている。復号化装置は、符号化されたビデオデータを復号化するように構成されている。電子ディスプレイは、復号化されたビデオデータを表示するように構成されている。
【0007】
本発明は、更に、ビデオを安全に送信及び表示するシステムであり、このシステムは、符号化及び送信アセンブリと、符号化及び送信アセンブリと通信している複数の受信表示アセンブリと、を備えている。符号化及び送信アセンブリは、生ビデオデータを符号化するように構成された符号化装置と、符号化装置と通信している第1のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと、第1のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと通信している第1の中央処理装置と、第1の中央処理装置と通信している送信装置と、を備えている。第1の中央処理装置は、符号化された生ビデオデータを複数のパケットに分割するとともに、複数のパケットの各々に唯一無二のヘッダを付けるように構成されている。送信装置は、複数のパケット及び複数のヘッダを送信するように構成されている。複数の受信表示アセンブリの各々は、複数のパケット及び複数のヘッダを受信するように構成された受信装置と、受信装置と通信している第2の中央処理装置と、第2の中央処理装置と通信している第2のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと、第2のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと通信している復号化装置と、復号化装置と通信している電子ディスプレイと、を備えている。第2の中央処理装置は、複数のヘッダ及び複数のパケットの各種パラメータを解析するとともに、複数のパケットを符号化されたビデオデータへとアセンブルするように構成されている。復号化装置は、符号化されたビデオデータを復号化するように構成されている。電子ディスプレイは、復号化されたビデオデータを表示するように構成されている。
【0008】
本書で開示される本発明の実施例は、一例に過ぎず、実施形態を不必要に限定することを意図するものではない。本書で開示される実施例は、当業者が実施できるように原理を説明するため選択されたものである。本書で開示された実施例に対して多くの変形及び変更が可能であることは当業者は理解できよう。これらの変形及び変更の多くは、同様の結果を提供するとともに本発明の趣旨に含まれる。本発明は、特許請求の範囲によってのみ示される。
【0009】
本発明は、下記の詳細な説明及び添付の図面を読むことによって、理解できるものであり、図面において、同一の参照文字は同一の部品を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施例におけるステップを示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施例におけるコンポーネントを示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
例示的実施形態は、有限時間にわたって静止画像のみを表示してもよい。更なる実施形態は、幾つかの画像を周期的に繰り返し、各画像を有限時間にわたって表示してもよい。更に、実施形態はフル・モーション・ビデオを表示してもよい。例示的実施形態は、少なくとも720i又は720pの品質、好ましくは1080i又は1080pの高精細ビデオ(HD)を送信してもよい。
【0012】
ここで図1を参照すると、複数の源画像又はビデオは、最初に複数の“JPEG”として符号化される。明らかに、静止画像のみが表示される応用では、所望される各画像について単一の“JPEG”が符号化される。代替的に、もしフル・モーション・ビデオが所望されるならば、複数の“JPEG”が符号化されて、符号化されたJPEGビデオストリームを産出する。圧縮目的のため、少数のフルキャプチャ(フレーム全体)のみが符号化される。これらのフルキャプチャは、イントラフレーム(Iフレーム)として知られている。Iフレームの間では、フル画像は保存されず、Iフレームと前回のIフレームとの間で変化したピクチャ部分のみが保存される。これらの「差分フレーム」は、予測フレーム(Pフレーム)として知られている。Pフレームと同じように、双方向フレーム(Bフレーム)も保持される。これらのBフレームは、実際のフレームではなく、前回のフレームとその後の次のフレームに関する中間データと考えた方がよい。本願における“フレーム”とは、Iフレーム、Pフレーム、又はBフレームを示す。
【0013】
ビデオを圧縮する具体的な方法は、よく知られているMPEGフォーマットと同じである。もちろん、フル・モーション・ビデオについてデータを圧縮するために利用可能な複数の異なる圧縮手法が存在し、例示的実施形態と共に任意の方法が実施されてもよい。例示的実施形態は、1つ又は複数のADV212単一チップJPEG 2000コーデックを使用することによって、符号化されたJPEGビデオストリームを産出する。前記のコーデックは、Analog Devices Inc., Norwood, MA.www.analog.com から市販されている。
【0014】
超高データレートをサポートする十分な帯域幅を有するハードウェアを利用することによって、実施形態は圧縮なしで実施されてもよい。
【0015】
次に、ネットワークを横切って送るための複数のパケットが創出される。パケットは多様な異なる情報を含む。最も注目すべきこととしては、パケットは、表示される画像の情報を含むことである。パケットは、フレーム全体を含むか又はフレームの断片のみを含む。各パケットは、また、ヘッダを含む。ヘッダは、パケットが送信されたときに該パケットをビデオフレームへ再アセンブルするための指示を備える。ヘッダは、受信CPU用の指示、例えば、このパケットがどのフレームに適用されるか、この特定のビデオストリームの中に幾つのフレームが存在するか、この特定のフレームを幾つのパケットが備えているかなどの指示を含む。各ヘッダは、異なる情報を含むが、同じ組織又はフォーマットを有する。
【0016】
各ヘッダは、画像がだれの為に提示されているのかに関する情報を更に含む(例えば、もし広告画像が表示されていれば、ヘッダは表示されている広告主である当事者を特定する)。これによって、送信機又は受信機のメモリユニットは、特定の当事者について幾つの広告が表示されたか、及び可能性として、広告期間の総広告時間を記録することができる。
【0017】
セキュリティを目的として、各ヘッダは唯一無二のセキュリティキーを更に含む。セキュリティキーは、各パケットについて動的に生成されても生成されなくてもよい。セキュリティキーは、多数のアルゴリズムの1つ、例えば、CRCチェックサム、又はランダムシードに基づいて変更されるより複雑なアルゴリズムに従って生成され得る。セキュリティキーは、パケットが対応する特定のフレーム番号に結び付けられる。こうして、セキュリティキーは、各フレームについて異なり、また各パケットについて異なる。
【0018】
ひとたびパケット及び対応するヘッダが生成されると、このデータは電子ディスプレイの受信装置に送信される。この送信は、有線応用及び無線応用を用いて完了され得る。有線送信ハードウェアは、当技術分野で比較的に良く知られており、従ってこれ以上論述されない。
【0019】
無線応用に関しては、多様なネットワーク通信が使用される。伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)の様々なフォーマットが利用される。例示的実施形態は、ネットワーク通信としてユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)を利用してもよい。TCP/IP構成とは異なり、このプロトコルスタックは、各ハードウェアパケットの肯定応答を必要とせず、それを受信装置にまで残して、失われたネットワークパケットを検出及び操作する。UDPの使用は、特に、多数の受信装置を使用しているときにより効率的である。
【0020】
各パケットは、ひとたび受信されると、様々なパラメータに従って解析され、受け入れられるか又は拒絶される。図1において、解析ステップ100は、単に3つの論理コマンドとして示されるが、実施形態では解析ステップ100で示されたコマンドよりも多いか少ないコマンドが含まれていてもよい。様々なパラメータとしては、パケット自体が少なくともJPEGの一部を備えるかどうかが含まれるが、これに限定されない。パケットがJPEGの少なくとも一部を備えていない場合、それは意図された送信ではなく、拒絶される。解析されるパラメータとしては、他に、ヘッダのフォーマットがある。前述したように、ヘッダは多数の異なるデータを含み、このデータは特定のパケットの特定のヘッダに対して唯一無二である。しかしながら、ヘッダ内のデータの組織は、異なるパケットにわたって同じである。例えば、各ヘッダには、画像が静止画像であるかフル・モーション・ビデオであるかの表示と、画像が表示される時間の長さ(静止画像の場合)と、ビデオの長さと、このパケットが対応するフレームと、画像が表示される当事者のIDと、セキュリティキーと、が順に含まれている。ヘッダのフォーマットが解析されるとき、システムは、ヘッダ内の情報が適正なタイプであるかどうか、及び適正な順序で提示されているかどうかを決定する。もしそうでなければ、それは意図された送信ではなく、拒絶される。
【0021】
更に、ヘッダ内のセキュリティキーが解析される。セキュリティキーも適正なフォーマットを有し、セキュリティキーのフォーマットが解析される。もちろん、選択された数のセキュリティキーが認可され、これらのキーは動的に変更される。従って、セキュリティキー自体の内容が解析され、表示を認可されたセキュリティキーと比較される。実施例において、受信装置がセキュリティキー及びパケット自体の検証方法を知ることができるように、例えば、シード値(seed values)及びアルゴリズムタイプ等のセキュリティキー入力を特定する別個の送信パケットが受信装置へ送られる。
【0022】
所望のパラメータが解析された後、パラメータのいずれかが不合格である場合、パケットは意図された送信ではなく、拒絶される。パケットが拒絶されたとき、実施例では、前に受け入れられたパケットを反復し、次の順序のパケットの解析を継続する。次のパケットも拒絶された場合、実施例では、前に受け入れられたパケットを再び反復するか、ディスプレイに記憶されたデフォルトの画像又はビデオを表示する。フレーム速度及び表示されつつある画像又はビデオに依存して、これが電子ディスプレイの観察者によって認識される前に、幾つかのパケットが反復される。一度、認識されると、実施例では、デフォルトの画像又はビデオを表示する。しかしながら、パラメータが受け入れ可能である場合、パケットは意図された送信であり、復号される。
【0023】
幾つかの実施例において、画像は実質的に瞬時に電子ディスプレイへストリームされ、可視スクリーン上に表示される。有線応用の場合、大部分の画像及びビデオは容易に瞬時にディスプレイへストリームされ得る。しかしながら、無線応用の場合、ストリーミングは静止画像及び標準定義ビデオにのみ適用可能である。しかしながら、フルモーション高精細ビデオが表示されるのであれば、このデータは指定時間に表示されるようにビデオバッファに記憶されることを要する。フル・モーション・ビデオ・データのサイズがディスプレイへ瞬時にストリームするには大きすぎる場合、ビデオバッファが必要である。この場合、ビデオデータはバッファに記憶され、バッファは、その後、指定時間にデータを表示するように指示される。ビデオバッファが利用されるかどうかは、転送されるべきデータの量(これは表示されるべきビデオ/画像の品質に依存する)及び無線ネットワークがデータを転送し得る速度を含む多数の因子に依存する。
【0024】
無線応用が所望されるとき、本明細書で説明された手法に加えて、標準無線セキュリティ通信プロトコルが追加のセキュリティとして実施例では使用される。暗号化方式の方法としては、有線同等プライバシ(WEP)、WiFi保護アクセス(WPA)、一時キー完全性プロトコル(TKIP)、拡張可能認証プロトコル(EAP)、軽量拡張可能認証プロトコル(LEAP)、保護拡張可能認証プロトコル(PEAP)、802.11i、WPA2、RADIUSサーバ、及び事前共有キー(PSK)を含むが、これらに限定されない。送信された信号が、送られつつある構造の外へ漏出し、源信号を発見する機会をハッカーに与えて、ハッカーが源信号にハッカー行為を行わないことを確実にするため、RF遮蔽手法も使用される。
【0025】
図2は、実施例の構造がどのように接続されるかを示している。生ビデオユニット20は、生ビデオをJPEG符号器/復号器21へ送り、符号化されたJPEGビデオストリームを産出する。このデータは、次いでフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)22へ送られ、続いて中央処理ユニット(CPU)23へ送られる。そこでは、各JPEGフレームが1つ又は複数のパケットへ分解され、ヘッダ及び対応するセキュリティキーが提供される。パケットは次いで送信機24へ送られ、送信機24はパケットを送信する。受信機25は、パケットを受信するように構成されている。再び、図2において、送信機24及び受信機25は、無線用として示されているが、有線及び無線用の双方で使用可能である。
【0026】
受信機25は解析用の他のCPU26へパケットを送り、パケットを適正なフレームへと再構築する。CPU26は、次いで結果のデータを他のFPGA27へ送り、次いで第2のJPEG符号器/復号器28へ送り、JPEGを復号して生ビデオへ戻す。生ビデオはディスプレイ装置29へ送られる。ディスプレイ装置29は、次のタイプの電子ディスプレイ、即ち、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、又はディジタル光処理ディスプレイ(DLP)のいずれかを備える。ディスプレイ装置29は、非限定的にビデオバッファを含む他のコンポーネントを同様に備える。
【0027】
コンポーネント26〜29は、まとめて、受信表示アセンブリ30として知られている。1つの送信機25と関連して複数の受信/表示アセンブリ30の使用が可能であることは理解されよう。
【0028】
以上、好ましい実施形態を図示及び説明したが、説明された実施形態に影響を及ぼすとともに特許請求の範囲に含まれる多くの変形及び変更が可能であることは当業者の理解できるころである。故に、上記で指摘された要素の多くは、同じ結果を提供すると共に特許請求の範囲の趣旨に含まれる異なる要素に変更又は置換してもよい。従って、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明に限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオデータを安全に送信及び表示する方法であって、
生ビデオデータを提供するステップと、
前記生ビデオデータを符号化してJPEGビデオストリームにするステップと、
各JPEGフレームの少なくとも一部を備える複数のパケットを創出するステップと、
前記複数のパケットの各々に唯一無二のヘッダを付けるステップと、
前記複数のパケット及び前記複数のパケットに付けられた複数のヘッダを受信装置へ送信するステップと、
前記各パケット及び前記各ヘッダの各種パラメータを解析するステップと、
前記各種パラメータが受け入れ可能である場合、前記複数のパケットを復号化して生ビデオデータにするステップと、
前記生ビデオデータを表示するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
解析される前記各種パラメータは前記各ヘッダのフォーマットを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
解析される前記各種パラメータは前記各パケットのフォーマットを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、更に、
複数の受け入れ可能セキュリティキーを提供するステップと、
前記各ヘッダにセキュリティキーを付けるステップと、
を含んでおり、
前記各種パラメータを解析する前記ステップは、前記各ヘッダのセキュリティキーと前記受け入れ可能セキュリティキーとを比較することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記生ビデオデータを表示する前に前記生ビデオデータをビデオバッファに記憶するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のパケット及び前記複数のパケットに付けられたヘッダを前記受信装置に送信する前記ステップは、無線で遂行され、送信機は、送信に先立って無線暗号化方式を用いて前記複数のパケット及び前記複数のパケットに付けられた複数のヘッダを暗号化するように構成されている請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記生ビデオデータを表示する前記ステップは、少なくとも液晶ディスプレイによって遂行される請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、現在のパケットの各種パラメータが受け入れ可能でない場合、前回の受け入れ可能なパケットを反復するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ビデオデータを電子ディスプレイへ安全に送信するシステムであって、
生ビデオデータを符号化するように構成されている符号化装置と、
前記符号化装置と通信している第1の中央処理装置と、
前記第1の中央処理装置と通信している送信装置と、
受信装置と、
前記受信装置と通信している第2の中央処理装置と、
前記第2の中央処理装置と通信している復号化装置と、
前記復号化装置と通信している電子ディスプレイと、
を備えており、
前記第1の中央処理装置は、前記符号化された生ビデオデータを複数のパケットに分割するとともに、前記複数のパケットの各々に唯一無二のヘッダを付けるように構成されており、
前記送信装置は、前記複数のパケット及び複数のヘッダを送信するように構成されており、
前記受信装置は、前記複数のパケット及び複数のヘッダを受信するように構成されており、
前記第2の中央処理装置は、前記複数のヘッダを解析するとともに、前記複数のパケットを符号化されたビデオデータへとアセンブルするように構成されており、
前記復号化装置は、前記符号化されたビデオデータを復号化するように構成されており、
前記電子ディスプレイは、前記復号化されたビデオデータを表示するように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項10】
前記システムは、更に、前記復号化装置及び前記前記電子ディスプレイと通信しているビデオバッファを備える請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記システムは、更に、
前記符号化装置及び前記第1の中央処理装置と通信している第1のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと、
前記第2の中央処理装置及び前記復号化装置と通信している第2のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと
を備える請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記符号化装置及び前記復号化装置はJPEG符号器/復号器チップである請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記電子ディスプレイは液晶ディスプレイである請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記送信装置は無線送信装置であり、前記システムは、更に、前記送信装置と通信している無線暗号化装置を備える請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
前記システムは、更に、
前記複数のパケット及び複数のヘッダを受信するように構成された複数の受信装置と、
前記複数の受信装置と通信している複数の中央処理装置と、
前記複数の第2の中央処理装置と通信している複数の復号化装置と、
前記復号化装置と通信している複数の電子ディスプレイと、
を備えており、
前記複数の中央処理装置は、前記複数のヘッダを解析するとともに、前記複数のパケットを符号化されたビデオデータへとアセンブルするように構成されており、
前記複数の復号化装置は、前記符号化されたビデオデータを復号化するように構成されており、
前記複数の電子ディスプレイは、画像データを表示するように構成されている請求項9に記載のシステム。
【請求項16】
前記ビデオデータは少なくとも720iの品質である請求項9に記載のシステム。
【請求項17】
ビデオを安全に送信及び表示するシステムであって、
符号化及び送信アセンブリと、
前記符号化及び送信アセンブリと通信している複数の受信表示アセンブリと、
を備えており、
前記符号化及び送信アセンブリは、
生ビデオデータを符号化するように構成された符号化装置と、
前記符号化装置と通信している第1のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと、
前記第1のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと通信している第1の中央処理装置と、
前記第1の中央処理装置と通信している送信装置と、
を備え、
前記第1の中央処理装置は、前記符号化された生ビデオデータを複数のパケットに分割するとともに、前記複数のパケットの各々に唯一無二のヘッダを付けるように構成されており、
前記送信装置は、前記複数のパケット及び複数のヘッダを送信するように構成されており、
前記複数の受信表示アセンブリの各々は、
前記複数のパケット及び複数のヘッダを受信するように構成された受信装置と、
前記受信装置と通信している第2の中央処理装置と、
前記第2の中央処理装置と通信している第2のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと、
前記第2のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと通信している復号化装置と、
前記復号化装置と通信している電子ディスプレイと、
を備えており、
前記第2の中央処理装置は、前記複数のヘッダ及び前記複数のパケットの各種パラメータを解析するとともに、前記複数のパケットを符号化されたビデオデータへとアセンブルするように構成されており、
前記復号化装置は、前記符号化されたビデオデータを復号化するように構成されており、
前記電子ディスプレイは、前記復号化されたビデオデータを表示するように構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項18】
前記符号化装置及び前記復号化装置はJPEG符号器/復号器チップである請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記ビデオデータは少なくとも720iの品質である請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記送信装置は無線送信装置であり、前記システムは、更に、前記送信装置と通信している無線暗号化装置を備える請求項17に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−507210(P2012−507210A)
【公表日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533417(P2011−533417)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/062122
【国際公開番号】WO2010/048629
【国際公開日】平成22年4月29日(2010.4.29)
【出願人】(510135614)マニュファクチャリング・リソーシズ・インターナショナル・インコーポレーテッド (12)
【Fターム(参考)】