ビデオファイルを効率的に管理するためのシステムおよび方法
【課題】 磁気ビデオテープに格納され、ユーザによって切り分けられたビデオシーン等のビデオデータを効率的に管理する。
【解決手段】 ビデオデータに関連する再生動作をモニタするステップ602と、再生された該ビデオデータの規定されたビデオセグメントを識別するステップ604と、前記再生動作に基づいて前記ビデオデータの前記規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップ608とを含んでなる、ビデオデータ102を管理する方法およびシステムを提供する。
【解決手段】 ビデオデータに関連する再生動作をモニタするステップ602と、再生された該ビデオデータの規定されたビデオセグメントを識別するステップ604と、前記再生動作に基づいて前記ビデオデータの前記規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップ608とを含んでなる、ビデオデータ102を管理する方法およびシステムを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ビデオ処理に関し、特に、ビデオファイルを管理するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、値段がますます低下したことにより、ビデオカメラの人気が増加してきている。大抵のビデオカメラは、磁気ビデオテープを用いてアナログ形式またはデジタル形式で取り込まれたビデオシーンを格納する。磁気ビデオテープは、比較的に安価であり、大容量のビデオを格納することができる。単一の磁気ビデオテープは複数のビデオシーンを含みうる。連続した期間および空間にわたって共通の対象物を有するビデオシーケンスとしてビデオシーンを定義することができる。従って、ビデオシーンは、ストーリーを含むか、または少なくとも独立したセマンティックな(semantic)意味を含む。ビデオシーンは、1つ以上のビデオショットを含みうる。ビデオショットとは、ある期間にわたって連続して取り込まれるビデオセグメントである。
【0003】
磁気ビデオテープを用いる場合には、他の形態のビデオ格納と比較していくつかの欠点がある。その主な欠点の1つとしては、1つ以上の所望のビデオシーンまたはショットを取り出すことが困難であることが挙げられる。取り込まれたビデオシーンは、時間に対してビデオテープ上に線状に(linearly)格納されているため、ユーザは、所望のビデオシーンまたはショットを見つけ出すために、ビデオテープ全体を探さなければならない。所望のビデオシーンまたはビデオショットを含みうるビデオテープが複数ある場合には、所望のビデオシーンまたはビデオショットを見つけ出す際の困難さが増す。
【0004】
ビデオテープから所望のビデオシーンまたはビデオショットをより簡単に取り出すための1つの解決法は、ビデオインデクシングソフトウェア(video indexing software)を有するパーソナルコンピュータ等のビデオインデクシング装置にビデオテープのコンテンツを転送することである。そして、ビデオシーンをビデオテープにアナログ形式で格納すると、まず、ビデオシーンがデジタル形式へと変換される。デジタル形式では、異なるビデオシーンおよびショットを「マークする(mark)」ようにビデオインデックス(video index)を生成することができる。従来のビデオインデクシングアルゴリズムを用いて、これらのビデオインデックスを自動的に生成することができる。ビデオインデクシングアルゴリズムは、ビデオシーンとビデオショットとの間の視覚的な変化を検出し、ビデオシーンとビデオショットとを識別してインデックスを付与することができる。さらに、ビデオインデクシングアルゴリズムは、所定の基準を用いて各ビデオシーンから、そのビデオシーンを最良に表す重要なビデオフレーム(「キーフレーム(keyframe)」)を自動的に選択することができる。同様に、ビデオインデクシングアルゴリズムは、同じ基準または異なる基準を用いて、そのビデオショットを最良に表すキーフレームを各ビデオショットから自動的に選択することもできる。単一のキーフレームは、ビデオシーンとそのビデオシーンのビデオショットとの両方を表すことができる。あるいは、ビデオインデクシングソフトウェアは、ビデオシーンおよび/またはショット用のキーフレームをユーザに手動で選択させることができる。そして、所望のビデオシーンまたはビデオショットを簡単に取り出すために、ビデオシーンおよびビデオショットのキーフレームをユーザに示すことができる。
【0005】
ビデオ編集ソフトウェアを用いて、所望のビデオシーンおよび/またはビデオショットを含むカスタマイズされたビデオシーケンスを作成するように、インデックス付与がされたビデオシーンおよびビデオショットを用いることができる。そして、所望のビデオシーンおよび/またはビデオショットを特定の順序で含むカスタマイズされたビデオシーケンスを見ることができる。ビデオ編集ソフトウェアによって、インデックス付与されるか否かに関わらず、ビデオファイルのデータベースからカスタマイズされたビデオシーケンスをデジタルビデオファイルとしてユーザが生成することができるようにする。
【0006】
従来のビデオインデクシングソフトウェアに関する問題は、自動的に選択されるキーフレームのいくつかが、対応するビデオシーンまたはビデオショットを表す最良のビデオフレームとしてユーザによって判断されない場合があることである。キーフレームの選択は場合によっては主観的であるため、最適なアプローチはキーフレームを手動で選択できるようにすることである。しかし、ユーザは、通常、適当なキーフレームを手動で選択するためには、ビデオシーンまたはビデオショットの全体を見る(view)必要がある。この結果、数個以上のビデオシーンおよび/またはビデオショットがある場合には、キーフレームの手動の選択は退屈なタスクになりうる。
【0007】
従来のビデオインデクシングソフトウェアに関する別の問題は、インデックス付与されたビデオシーンおよびビデオショットが優先されないことである。すなわち、各ビデオシーンは、他のビデオシーンと同様に、インデックス付与されて提示される。同様に、ビデオシーンの各ビデオショットは、ビデオシーンの他のビデオショットと同様にインデックス付与されて提示される。従って、より重要なビデオシーンおよび/またはビデオショットを、すべてのビデオシーンおよび/またはビデオショットの間に手動で探さなければならない。
【0008】
従来のビデオ編集ソフトウェアでは、ユーザがカスタマイズされたビデオシーケンスを見るのに効率的な手段が提供されないことが問題である。特に、従来のビデオ編集ソフトウェアでは、ユーザがビデオファイルからカスタマイズされたビデオシーケンスを作成している間は、他の誰もビデオファイルにアクセスすることはできない。さらに、従来のビデオ編集ソフトウェアでは、ユーザは、カスタマイズされたビデオシーケンスを変更し、異なるビデオシーケンスを異なる相手に提示することが容易にはできない。従来のビデオ編集ソフトウェアを用いると、初めから再現するか、または現存するビデオシーケンスを編集することによって、カスタマイズされたビデオシーケンスのそれぞれの変形を生成しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の問題を考慮し、これらの問題に少なくとも部分的に対処するビデオファイルを効率的に管理するためのシステムおよび方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
ビデオファイルのデータベースを管理するシステムおよび方法は、ユーザによって開始される動作を用いて、ビデオファイルのビデオセグメントを自動的にインデックスし、選択されたビデオセグメントのためのキーフレームを自動的に抽出する。ユーザによって開始される動作は、見る動作(viewing activity)とプリントする動作(printing activity)とを含む。さらに、システムおよび方法によって、ユーザは、ビデオセグメントを含むビデオファイルを作成する必要なく、再生すべきビデオセグメントのシーケンスをプログラムすることができる。この結果、ユーザが所望のビデオセグメントに容易にアクセスすることができるような効率的な方法でビデオファイルのデータベースを管理することができる。
【0011】
本発明に従ってビデオファイルを管理する方法は、ビデオファイルに関連する再生動作をモニタするステップ(すなわち、モニタした結果をデータとして記憶装置に納める)と、見られたビデオファイルの規定されたビデオセグメントを識別するステップと、再生動作に基づいて(モニタの結果得られたデータに基づいて)ビデオファイルの定義されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップとを含む。規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップは、規定されたビデオセグメントのビデオファイルにおいてロケーションのインデックスを生成することを含みうる。例示的な実施形態では、規定されたビデオセグメントをインデックス付与するステップが自動的に実行される。
【0012】
ある実施形態では、規定されたビデオセグメントを識別するステップは、ビデオプレーヤを用いて再生されたビデオファイルのビデオセグメントを識別することを含む。本実施形態では、再生動作をモニタするステップは、ビデオプレーヤの再生機能の起動(activation)および停止(deactivation)をモニタすることを含みうる。
【0013】
ある実施形態では、本方法は、再生動作を備えたインデクシング情報を更新するステップをさらに含む。インデクシング情報は、規定されたビデオセグメントの視聴統計を含む、ビデオファイルのビデオセグメントの視聴統計を含む。本実施形態では、規定されたビデオセグメントの視聴統計に基づいて規定されたビデオセグメントを構造のレベル上に選択的にインデックスするように、規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップは、少なくとも2つのレベルを有する階層的ブラウジング構造において規定されたビデオセグメントにインデックスを付与することを含みうる。
【0014】
ある実施形態では、本方法は、所定の機能のためのビデオファイルからの特定のビデオフレームの選択を検出するステップと、そこから特定のビデオフレームが選択されたビデオファイルの少なくとも1つのビデオセグメントに対して、特定のビデオフレームを代表的なビデオフレームとして指定するステップとをさらに含む。例示的な実施形態では、特定のビデオフレームを指定するステップは自動的に実行される。さらに、所定の機能は、特定のビデオフレームをプリントすることである。本実施形態では、本方法は、ビデオファイルの異なるビデオセグメントに対応する多数の代表ビデオフレームを含むブラウジング構造に、特定のビデオフレームを挿入するステップをさらに含みうる。この挿入するステップは、ブラウジング構造内のビデオファイルの少なくとも1つのビデオセグメントのための現存する代表ビデオフレームを、特定のビデオフレームに置き換えることを含みうる。あるいは、挿入するステップは、現存する代表ビデオフレームを置き換えずに、特定のビデオフレームをブラウジング構造に加えることを含みうる。
【0015】
ある実施形態では、本方法は、ビデオファイルのビデオセグメントに関連するインデクシング情報を提供するステップと、特定のビデオセグメントの選択および特定のビデオセグメントの順序の選択に応答して、インデクシング情報を用いて、ビデオファイルの特定のビデオセグメントのビデオシーケンスプレイファイルを生成するステップとをさらに含む。ビデオシーケンスプレイファイルは、特定のビデオセグメントのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスを含む。インデクシング情報を提供するステップは、ビデオファイルのビデオセグメントの表現を含むブラウジング構造を提供することも含みうる。ブラウジング構造は、ビデオファイルのビデオセグメントが所定の基準に基づいて異なるレベルで配置される階層的ブラウジング構造でありうる。本実施形態では、本方法は、ローカル装置にビデオシーケンスプレイファイルを送信し、特定のビデオセグメントを再生するステップをさらに含みうる。
【0016】
本発明によるビデオ管理システムは、ビデオファイルを再生するように構成されたビデオプレーヤと、ビデオファイルに関連する再生動作をモニタするように構成された階層的ビデオインデクサとを含む。階層的ビデオインデクサは、ビデオプレーヤを用いて再生されたビデオファイルの規定されたビデオセグメントを識別し、再生動作に基づいて規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するようにさらに構成される。規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するように、規定されたビデオセグメントのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスを生成し、階層的ビデオインデクサを構成することができる。
【0017】
ある実施形態では、再生動作でインデクシング情報を更新するように階層的ビデオインデクサが構成される。インデクシング情報は、規定されたビデオセグメントの視聴統計を含む、ビデオファイルのビデオセグメントの視聴統計を含む。本実施形態では、規定されたビデオセグメントが規定されたビデオセグメントの視聴統計に基づいて構造のレベル上に選択的にインデックスされるように少なくとも2つのレベルを有する階層的ブラウジング構造において、規定されたビデオセグメントをインデックスするように階層的ビデオインデクサを構成することができる。
【0018】
ある実施形態では、ビデオ管理システムは、所定の機能のための特定のビデオフレームの選択を検出し、そこからビデオフレームが選択されたビデオファイルの少なくともビデオセグメントに対して、特定のビデオフレームを代表ビデオフレームとして指定するように構成されたキーフレーム抽出器をさらに含む。所定の機能は、特定のビデオフレームをプリントすることでありうる。ビデオファイルの異なるビデオセグメントに対応する多数の代表ビデオフレームを含むブラウジング構造に特定のビデオフレームを挿入するように、キーフレーム抽出器をさらに構成することができる。ブラウジング構造においてビデオファイルの少なくとも1つのビデオセグメントのための現存する代表ビデオフレームを特定のビデオフレームに置き換えることによって、特定のビデオフレームを挿入するようにビデオ抽出器を構成することができる。あるいは、現存する代表ビデオフレームを置き換えずに特定のビデオフレームをブラウジング構造に加えるようにキーフレーム抽出器を構成することができる。
【0019】
ある実施形態では、ビデオ管理システムは、特定のビデオセグメントの選択および特定のビデオセグメントの順序の選択に応答して、インデクシング情報を用いて、ビデオファイルの特定のビデオセグメントのビデオシーケンスプレイファイルを生成するように構成されたビデオオーガナイザをさらに含む。ビデオシーケンスプレイファイルは、特定のビデオセグメントのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスを含む。特定のビデオセグメントを表すブラウジング構造上の特定の代表ビデオフレームの選択に応答して、ビデオシーケンスプレイファイルを生成するようにビデオオーガナイザを構成することができる。ブラウジング構造は、ビデオファイルのビデオセグメントが所定の基準に基づいて異なるレベルにおいて配置される階層的ブラウジング構造でありうる。
【0020】
ある実施形態では、ビデオ管理システムはリモート装置およびローカル装置をさらに含み、このリモート装置はビデオオーガナイザを含む。リモート装置からローカル装置にビデオシーケンスプレイファイルを送信することができるように、リモート装置を構成して通信リンクを確立する。
【発明の効果】
【0021】
本発明の他の態様および利点は、本発明の原理の例として例示される、添付の図面を参照した以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の例示的な実施形態によるビデオ管理システムのブロック図である。
【図2】インデックス付与がされてないビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図3】インデックス付与がされてないビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図4】インデックス付与がされてないビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図5】インデックス付与がされてないビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図6】インデックス付与がされていないビデオファイルがインデックスされた後、インデックス付与がされていないビデオファイルのビデオセグメントを提示するために用いることができるブラウジング構造を例示する図である。
【図7】インデックス付与がされていないビデオファイルがインデックスされた後、インデックス付与がされていないビデオファイルのビデオセグメントを提示するために用いることができるブラウジング構造を例示する図である。
【図8】インデックス付与がされたビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図9】インデックス付与がされたビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図10】インデックス付与されたビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図11】ビデオファイルがインデックス付与された後に、ビデオファイルのビデオセグメントを提示するために用いることができるブラウジング構造を例示する図である。
【図12】ビデオファイルがインデックス付与された後に、ビデオファイルのビデオセグメントを提示するために用いることができるブラウジング構造を例示する図である。
【図13】本発明の例示的な実施形態によるビデオファイルにインデックスを付与する方法のプロセスフローチャートである。
【図14】本発明の例示的な実施形態によるプリントする動作に基づいてキーフレームを抽出する方法のプロセスフローチャートである。
【図15】本発明の例示的な実施形態による、再生すべきビデオセグメントのシーケンスをプログラムする方法のプロセスフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の例示的な実施形態によるビデオ管理システム100を示す。ビデオ管理システムは、デジタルビデオファイルのデータベース102を管理するために様々な動作を行う。ビデオファイルは、MPEG2やMPEG4やAV1やMOV等の特定のビデオ形式に構成されたコンピュータファイルである。各ビデオファイルは1つ以上のビデオシーンを含み、各ビデオシーンは1つ以上のショットを含みうる。ビデオファイルとビデオシーンとビデオショットとは、本明細書では、総称して「ビデオセグメント(video segment)」と呼ばれることもある。ビデオ管理システムは、一人以上のユーザの見る行為(あるいは、見る行為の存在またはその特徴)に基づいて階層的なブラウジング構造でビデオファイルに自動的にインデックスを付与する。このように、ユーザは、データベース内のビデオファイルの最も「人気のある(popular)」部分に容易にアクセスできる。ビデオ管理システムは、ユーザによってプリントするために選択されるビデオフレームを用いて、ビデオシーンやビデオショット等のビデオセグメントのキーフレームを自動的に指定するようにも動作する。さらに、ビデオ管理システムによって、ユーザは、選択されたビデオセグメントを含む新しいビデオファイルを作成する必要なく、ビデオファイルのデータベースからビデオセグメントのシーケンスを再生用に選択することができる。システムのこれらの動作は、本明細書では、総称して「管理動作(managing operation)」と呼ばれる。
【0024】
図1に例示されるように、ビデオ管理システム100は、入力装置104と、表示装置106と、プリンティング装置108と、処理装置110とを含む。これらの装置は別個の装置として示されているが、これらの装置の2つ以上を共に一体化することができる。入力装置104によって、ユーザはコマンドをシステムへと入力できる。さらに、入力装置によって、システムによって用いられるパラメータを入力してビデオファイルのデータベース102をユーザが管理することができる。例示的な実施形態では、図1に示されるように、入力装置はキーボード112およびカーソルポインティング機構114を含む。しかし、入力装置は、処理装置110上のボタン、ダイアル、レバー、および/またはスイッチ等の任意のタイプの電子入力装置でありうる。
【0025】
ビデオ管理システム100の表示装置106によって、ユーザは、ビデオファイルを見る(再生する)ことができる。また、表示装置によって、ユーザは、ビデオファイルに添付される音声コンテンツを聞くこともできる。例示的な実施形態では、表示装置は、例示されるフラットパネルモニタ等の一体化スピーカーを有するコンピュータモニタである。しかし、表示装置は、任意のタイプの電子表示装置でありうる。表示装置および処理装置110が一体化された実施形態では、表示装置は、処理装置に取り付けられた液晶ディスプレイと1つ以上のスピーカーとを含みうる。
【0026】
ビデオ管理システム100のプリンティング装置108によって、ユーザは、(例えば、ビデオファイルのデータベース102から選択されたビデオフレーム等の)デジタル画像のハードコピーを生成することができる。プリンティング装置は、レーザプリンタまたはインクジェットプリンタ等の任意のタイプのプリンタでありうる。例示的な実施形態では、プリンティング装置は写真品質(photo-quality)の画像をプリントすることが可能なフォトプリンタである。
【0027】
ビデオ管理システム100の処理装置110は、ユーザがビデオファイルのデータベース102に効率よく選択的にアクセスできるように、上記の管理動作を行うように動作する。例示的な実施形態では、ビデオファイルのデータベースは、処理装置内にローカルに格納される。しかし、ビデオファイルのデータベースをサーバ/コンピュータ(図示せず)にリモートに格納することができる。図1に示されるように、処理装置は、入力データインターフェース116と、通信インターフェース118と、メモリ120と、プロセッサ122と、入力/出力(I/O)インターフェース124とを含む。処理装置は、ビデオプレーヤ126と、階層的ビデオインデクサ128と、キーフレーム抽出器130と、ビデオオーガナイザ132とをさらに有する。処理装置の構成要素126〜132は、本明細書では、別個のユニットとして例示され記載されているが、これらの構成要素は、機能ブロックを示しているため、物理的に別個のユニットの形態で具現化されてもされなくてもよい。このように、これらの構成要素を単一のモジュールに組み合わせることができる。あるいは、1つ以上のこれらの構成要素を2つ以上のモジュールへと分割することができる。従って、処理装置は、例示され記載されているよりも、より少ない構成要素またはより多い構成要素を含みうる。例示的な実施形態では、構成要素126〜132はソフトウェアとして実現される。しかし、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアの任意の組み合わせによりこれらの構成要素を実現することができる。
【0028】
処理装置110の入力データインターフェース116と、通信インターフェース118と、メモリ120と、プロセッサ122と、I/Oインターフェース124とは、パーソナルコンピュータにおいて一般に見出される構成要素である。入力データインターフェース116は、デジタルビデオカメラまたはポータブル記憶媒体等の外部ソース(図示せず)から入力されたビデオを受信するための手段を提供する。例示的な実施形態では、入力データインターフェースは、デジタル化されたビデオまたはデジタルビデオファイルを受信するように構成されている。入力装置がアナログ装置である場合には、処理装置は、受信されたアナログビデオをデジタルビデオファイルへと変換するためのアナログ−デジタルビデオ変換器(図示せず)を含みうる。そして、受信されたビデオファイルにはビデオファイルのデータベース102を含みうる。入力データインターフェースは、USBポート、シリアルポート、ファイヤワイヤカード、またはビデオ管理システム100を外部ソースとインターフェースし、通信リンクを通して入力ビデオを転送するように設計された他の任意のインターフェースポートでありうる。あるいは、入力データインターフェースは、1つ以上の入力ビデオをデジタルビデオファイルとして含む、ソリッドステートメモリカード等のポータブル記憶媒体を受けるためのメモリスロットでありうる。
【0029】
処理装置110のメモリ120は、ビデオ管理システム100によって用いられる様々なデータを格納するための記憶媒体である。図1に例示されるように、メモリは、ビデオファイルのデータベース102と、階層的インデクシング情報123と、ビデオシーケンスプレイファイル136とを格納することができる。階層的インデクシング情報は、データベース102のビデオファイルにインデックスを付与するように階層的ビデオインデクサ128によって用いられる。ビデオシーケンスプレイファイルは、データベースからのビデオファイルのプログラムされたシーケンスを再生するために、ビデオプレーヤ126によって用いられる。ビデオシーケンスプレイファイルは、ビデオオーガナイザ132によって生成される。階層的インデクシング情報およびビデオシーケンスプレイファイルは、階層的ビデオインデクサおよびビデオオーガナイザを参照しながら以下にさらに詳細に記載される。メモリは、ビデオ管理システムによって用いられる様々なパラメータおよび他の情報を格納することもできる。メモリ内に格納できるデータ量は、メモリの記憶容量によってのみ限定される。メモリは、ハードディスクドライブ、読出し専用メモリ(ROM)、または他の形態のメモリでありうる。
【0030】
処理装置110の通信インターフェース118とプロセッサ122とI/Oインターフェース124とは、周知の構成要素であるため、本明細書では簡単に記載する。通信インターフェース118によって、ビデオ管理システム100は、LAN、WAN、またはインターネット等のネットワークを通してリモート装置(図示せず)と通信リンクを確立することができる。リモート装置は、コンピュータ、サーバ、またはハンドヘルド装置でありうる。通信インターフェースは、標準ダイアルアップモデムもしくはブロードバンドモデル等のモデム、またはネットワークカードでありうる。プロセッサ122は、以下に記載するように、処理装置の他の構成要素126〜132と関連して信号処理動作を実行する。プロセッサは任意のタイプのデジタル信号プロセッサでありうる。I/Oインターフェース124は、処理装置と入力装置104と表示装置106とプリンティング装置108との間にインターフェースを提供する。
【0031】
処理装置110のビデオプレーヤ126は、ビデオファイルのデータベース102から選択されたビデオ部分を再生するように動作する。ビデオプレーヤは、再生、早送り、早送り再生、早戻し、早戻し再生、ポーズ、スロー再生、停止等の標準ソフトウェアビデオプレーヤにおいて通常見出される機能を有する。以下のビデオ形式、すなわち、MPEG2とMPEG4とAVIとMOVとの1つ以上においてビデオファイルを再生するように、ビデオプレーヤを設計することができる。ビデオオーガナイザ132を参照しながら以下にさらに詳細に説明するように、従来のビデオプレーヤとは異なり、本ビデオプレーヤは、再生されるビデオセグメントのデータベースのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスおよびビデオセグメントが再生される順序が提供されると、ビデオファイル、ビデオシーン、ビデオショット、および/または他のビデオセグメントのシーケンスを自動的に再生するように構成されている。インデックスおよび再生順序は、XMLファイル等のコンピュータファイルにおいて、ビデオプレーヤに提供される。このコンピュータファイルは、本明細書では、メモリ120において格納されるビデオシーケンスプレイファイル136等のビデオシーケンスプレイファイルと呼ばれる。
【0032】
処理装置110の階層的ビデオインデクサ128は、一人以上のユーザの見る行為に従ってカスタマイズされる階層的ブラウジング構造において、ビデオファイルとビデオシーンとビデオショットと他のビデオセグメントとに自動的にインデックスを付与するように動作する。階層的ビデオインデクサは、インデクシング動作のために、一人以上のユーザによって見られるビデオファイル、ビデオシーン、ビデオショット、および/または他のビデオセグメントに関するデータを含む階層的インデクシング情報134を用いる。セグメントがビデオプレーヤ126を用いて再生される場合には、そのビデオセグメントを見たものとみなす。すなわち、ビデオプレーヤの再生機能は、そのビデオセグメントの持続時間全体に対して作動される。階層的インデクシング情報は、特定のビデオセグメントが見られる回数に関する統計データだけでなく、ビデオファイルのデータベース102における見られるビデオセグメントのロケーションのインデックスを含む。階層的インデクシング情報は、異なるユーザの見る行為を区別するために、見られたビデオセグメントに関連するユーザの名前も含みうる。階層的ビデオインデクサは、1つ以上のインデックスされていないビデオファイル(すなわち、以前にインデックスされていなかったビデオファイル)にインデックスを付与することができる。階層的ビデオインデクサは、従来の自動ビデオインデクサまたは階層的ビデオインデクサによって以前にインデックスを付与されたインデックスビデオファイルを更新または変更することもできる。
【0033】
階層的ビデオインデクサ128は、図2〜図5と図6〜図7とを参照しながら以下に記載するように、インデックス付与がされていないビデオファイルに自動的にインデックスを付与するように動作する。図2〜図5において、連続した線状のテープとしてビデオファイル200を例示している。図2に示されるように、ビデオファイル200は最初にはインデックス付与されない。すなわち、ビデオファイルのいずれの部分もビデオシーン、ビデオショット、または他のビデオセグメントとして識別されない。動作中に、ユーザがビデオプレーヤ126を介してインデックスが付与されていないビデオファイル200にアクセスすると、階層的ビデオインデクサは、ユーザが見ているかどうかをモニタし、ビデオファイルの見られた部分を識別し、見られた部分に従ってビデオファイルにインデックスを付与する。ユーザが、通常、重要であるビデオファイルの部分を見ること、すなわち「再生(play)」し、通常、それほど重要でないビデオファイルの部分をスキップすることが根本的に想定されている。階層的ビデオインデクサは、ビデオプレーヤの再生機能の繰り返しの起動および停止によって規定されるように、ユーザが見ているかどうかをモニタし、ビデオファイルの見られたビデオ部分を識別する。しかし、階層的ビデオインデクサは、所定期間(例えば、1秒または2秒)よりも短い期間に見られたビデオ部分を無視または軽視するように構成されているため、ビデオファイルの所望のビデオ部分を探すためにユーザによって見られるビデオ部分は考慮されない。例として、図3において、ユーザは、ビデオファイル200の部分204と208と212とを再生し、ビデオファイルの部分202と206と210と214とを早送り(FF)した。従って、ユーザは、ビデオ部分204と208と212とを見た。再生されたビデオ部分204は所定の期間よりも短い。従って、この例では、階層的ビデオインデクサは、見られたビデオ部分としてビデオ部分208および212を識別することができる。ビデオ部分204は、見られたビデオ部分としては考えられない。なぜならば、このビデオ部分は所定の期間よりも短いからである。
【0034】
そして、階層的ビデオインデクサ128は、識別されたビデオ部分を用いて、予備的な階層的ブラウジング構造においてビデオファイルにインデックスを付与する。例示的な実施形態では、階層的ビデオインデクサは、見られた各ビデオ部分のためのキーフレームを抽出し、そのビデオ部分を表す。この例では、図4に例示されるように、キーフレーム1.1および2.1がビデオ部分208および212に対してそれぞれ抽出され、これらのビデオ部分が表される。そして、図6の単一レベルのブラウジング構造300等の予備的な階層的ブラウジング構造において、キーフレーム1.1および2.1を表示装置106上でユーザに提示することができる。階層的ビデオインデクサは、図5に例示されるように、見られたビデオ部分によって規定されるビデオファイルの残りのビデオ部分のそれぞれのためのキーフレームを抽出することもできる。この例では、キーフレーム1.0とキーフレーム2.0とキーフレーム3.0とがビデオ部分216と210と214とからそれぞれ抽出される。そして、見られたビデオ部分208および212と、見られていないビデオ部分210と214と216とのためのキーフレームを、図7のデュアルレベルブラウジング構造302等の予備的な階層的ブラウジング構造において表示装置上でユーザに提示することができる。デュアルレベルブラウジング構造302は、レベル1およびレベル2を含む。見られたビデオ部分208および212のためのキーフレーム1.1およびキーフレーム2.1は、上位レベル(すなわち、レベル1)に配置される。他のビデオ部分のためのキーフレーム1.0とキーフレーム2.0とキーフレーム3.0とは、下位レベル(すなわち、レベル2)に配置される。図7に例示されるように、下位レベルは、見られたビデオ部分のためのキーフレームも含みうる。このように、階層的ビデオインデクサは、ビデオファイルについてユーザの見る行為によって決定されるようなユーザの好みに従って、そのビデオファイルにインデックスを付与する。そして、下記のように、そのビデオファイルのためのユーザの連続した見る行為に基づいて階層的ブラウジング構造を生成するように、予備的な階層的ブラウジング構造を用いることができる。
【0035】
階層的ビデオインデクサ128は、図8〜図10と図11〜図12とを参照しながら以下に記載するように、インデックス付与されたビデオファイルを自動的に変更または更新するように動作する。図8〜図10において、連続した線状のテープとしてビデオファイル400を例示している。図8に示されるように、ビデオファイルは、ビデオシーン、ビデオショット、または他の規定されたビデオセグメントでありうるビデオセグメント1、2、3、4、5、および6にインデックスが付与される。上記のインデクシング方式を用いて階層的ビデオインデクサによってビデオファイル400にインデックスを付与することができ、その場合には、図7のデュアルレベルブラウジング構造302等の予備的な階層的ブラウジング構造にビデオファイルにインデックスを付与することができる。あるいは、他のビデオインデクシング方式を用いてビデオファイル400にインデックスを付与することができる。例として、従来のビデオショット検出アルゴリズムを用いてビデオファイルにインデックスを付与することができる。動作中に、ユーザがビデオプレーヤ126を介してインデックス付与されたビデオファイルにアクセスすると、階層的ビデオインデクサは、ユーザが見ているかどうかをモニタし、ビデオファイルの見られた部分を識別し、見る行為に従ってビデオファイルにインデックスを付与する。見られた部分はビデオセグメント全体を含みうる。見られた部分はビデオセグメントの部分も含みうる。インデックス付与がされていないビデオファイルのインデクシングと同様に、ビデオプレーヤの再生機能の繰り返しの起動および停止によって規定されるように、階層的ビデオインデクサは、ユーザが見ているかどうかモニタし、インデックス付与されたビデオファイルの見られた部分を識別する。再び、階層的ビデオインデクサは、所定の期間(例えば、1秒または2秒)よりも短い期間見られたビデオ部分を無視または軽視するように構成されているため、インデックス付与されたビデオファイルの所望のビデオ部分を探すためにユーザによって見られるビデオ部分は考慮されない。例として、図9において、示されるように、ユーザは、インデックス付与されたビデオファイル400の部分402と404と406とを再生し、ビデオファイルの残りの部分を早送りした。再生されたビデオ部分402は、ビデオセグメント2と一致する。このように、ビデオセグメント2全体がユーザによって見られた。再生された部分404および406はそれぞれ、ビデオセグメント4および5の部分である。すなわち、ユーザは、ビデオセグメント4およびビデオセグメント5の部分のみを見た。再生された部分404は、所定の期間よりも短いので、この部分は見られたビデオ部分としては考慮されない。
【0036】
そして、階層的ビデオインデクサ128は、以前にインデックス付与がされていなかった見られたビデオ部分をすべて識別する。すなわち、階層的ビデオインデクサは、階層的インデクシング情報136へと導入される、新しいビデオセグメントのためのインデックスを生成する。この例では、見られたビデオ部分404は、以前にインデックス付与がされていないビデオ部分である。従って、見られたビデオ部分406は、ビデオセグメント5.1として図10に例示されている新しいビデオセグメントとして階層的ビデオインデクサによって識別される。この結果、ビデオセグメント5.1のビデオファイルにおけるロケーションのインデックスは、階層的インデクシング情報に含まれる。階層的ビデオインデクサは、階層的インデクシング情報も更新し、新しいビデオセグメント5.1を含むビデオファイル400のビデオセグメントのための現在の統計視聴データを反映する。そして、階層的ビデオインデクサは、階層的インデクシング情報を用いて、現存するブラウジング構造を更新する。現存するブラウジング構造が階層的ブラウジング構造でない場合には、階層的ビデオインデクサは、ビデオファイルに対して新しい階層的ブラウジング構造を生成する。しかし、現存するブラウジング構造が階層的ブラウジング構造である場合には、階層的ビデオインデクサは、現存する階層的ブラウジング構造を更新する。ビデオファイルの各ビデオセグメントに関連する統計視聴データに基づいて、より多い回数見られたビデオセグメントは、より少ない回数見られたビデオセグメントよりも、階層的ブラウジング構造の上位レベルにインデックスが付与される。階層的ブラウジング構造の上位レベルにインデックス付与される基準を予め規定することができる。例えば、そのビデオセグメントが階層的ブラウジング構造の現在のレベルにおいてユーザによって2回見られたときに、ビデオファイルのビデオセグメントを階層的ブラウジング構造の上位レベルに上げることができる。
【0037】
例示的な実施形態では、階層的ビデオインデクサ128は、ビデオファイルの新しく識別されたビデオセグメントのそれぞれのためのキーフレームを抽出し、そのビデオセグメントを表す。新しく識別されたビデオセグメントは、現存するビデオセグメントのビデオ部分であるため、現存するビデオセグメントのためのキーフレームを新しく識別されたビデオセグメントのキーフレームを用いて置き換えることができる。現存するビデオセグメントが2つ以上の新しく識別されたビデオセグメントを含む場合には、新しく識別されたビデオセグメントの2つ以上のキーフレームを用いて現存するキーフレームを置き換えることができる。
【0038】
この例では、図10に例示されるように、キーフレーム5.1は、新しく識別されたビデオセグメント5.1に対して抽出される。そして、図11の階層的ブラウジング構造500等の階層的ブラウジング構造において、ビデオファイル400のビデオセグメントのためのキーフレームを表示装置106上でユーザに提示することができる。ビデオファイル400のビデオセグメントがビデオシーンのビデオショットであり、ビデオセグメントを階層的ブラウジング構造の次の上位レベルに上げるための基準がそのビデオセグメントを一回見ることであると想定すると、階層的ブラウジング構造500は、図11に例示されるように、3つのレベルを含みうる。階層的ブラウジング構造の最上位レベル、すなわちレベル1は、ビデオシーン全体のためのキーフレームを表すキーフレーム3を含む。キーフレーム3は、ビデオセグメント3のためのキーフレームでもある。階層的ブラウジング構造の中位レベル、すなわちレベル2は、見られたビデオセグメント2およびビデオセグメント5.1のためのキーフレームであるキーフレーム2およびビデオセグメント5.1を含む。階層的ブラウジング構造の最下位レベル、すなわちレベル3は、ビデオファイルのビデオセグメント1、2,3,4,5、5.1、および6のそれぞれのためのキーフレーム1,2、3、4、5、5.1、および6を含む。このように、ビデオファイル400のビデオセグメントは、ユーザがより上位のビデオセグメント、すなわちビデオセグメント2およびビデオセグメント5.1を効率的に選択することができるようにインデックス付与がされる。階層的ビデオインデクサ128は、新しく識別されたビデオセグメントによって作成される残りのビデオ部分のそれぞれのためのキーフレームを抽出することもできる。この例では、ビデオセグメント5.2は、図10に示されるように、新しく識別されたビデオセグメント5.1によって作成される。このように、元のビデオセグメント5のビデオセグメント5.2のためのキーフレーム5.2が抽出される。図12に例示されるように、階層的ブラウジング構造500のレベル3等の階層的ブラウジング構造の適当なレベルに、ビデオセグメント5.2のためのキーフレーム5.2を挿入することができる。このように、階層的ビデオインデクサは、ユーザの過去の見る行為によって生成された階層的ブラウジング構造でありうるビデオファイルの現存するブラウジング構造を、ユーザの最近の見る行為に従った階層的ブラウジング構造へと変更する。
【0039】
本発明の例示的な実施形態に従って階層的ブラウジング構造においてビデオファイルにインデックスを付与する方法を、図13のフローチャートを参照しながら説明する。ステップ602において、ビデオファイルの再生動作をモニタする。例として、再生動作をモニタするために、ビデオプレーヤ126の再生機能の起動および停止を検出することができる。次に、ステップ604において、ビデオファイルの見られたビデオセグメントを識別する。ユーザによるコマンドに応答して、ビデオプレーヤによって再生されるビデオファイルのビデオセグメントとして見られたビデオセグメントを識別する。すなわち、見られたビデオセグメントは、ビデオプレーヤの再生機能の1回の起動および1回の停止によって規定されるビデオセグメントである。しかし、所定の長さよりも短い期間再生されたビデオセグメントは、見られたビデオセグメントとして識別されない。次に、ステップ606において、ビデオファイルの新しく識別されたビデオセグメントおよびビデオファイルのビデオセグメントの現在の視聴統計のインデックスを反映するために、階層的インデクシング情報を更新する。階層的インデクシング情報がビデオファイルに対して存在しない場合には、階層的インデクシング情報が作成される。ステップ608において、ビデオファイルのビデオセグメントが、階層的インデクシング情報に従ってインデックス付与がされる。ビデオファイルが予めインデックス付与がされていなかった場合には、見られたビデオセグメントによって規定されるビデオセグメントが、単一レベルブラウジング構造またはデュアルレベルブラウジング構造等の予備的な階層的ブラウジング構造においてインデックス付与がされる。しかし、ビデオファイルが予めインデックス付与がされていた場合には、ビデオファイルのビデオセグメントは、さらに多くの回数見られたビデオセグメントがより上位にインデックスされる階層的ブラウジング構造においてインデックス付与がされる。そして、プロセスは、ステップ602に再び進み、ステップ602では、ビデオファイルのための再生動作が再びモニタされる。このように、ビデオファイルのビデオセグメントは、ユーザの再生動作に応じてインデックス付与がされる。この結果、ユーザは、これらのビデオセグメントの繰り返し見ることによって決定された、ユーザにとって「さらに上位の(more significant)」ビデオファイルのビデオセグメントを容易に取り出すことができる。
【0040】
ユーザの見る行為に基づいて、最上位レベルがビデオファイル全体を表すキーフレームを含み、下位レベルがビデオファイルのビデオセグメントのためのキーフレームを含む単一の階層的ブラウジング構造に複数のビデオファイルにインデックスを付与するように上記のインデクシング方法を用いることができる。さらに、個々のユーザの見る行為に従って、1つ以上のファイルにインデックスを付与するように本インデクシング方法を用いることができる。すなわち、異なるユーザに対応する異なる階層的ブラウジング構造において1つ以上のビデオファイルにインデックスを付与することができる。このように、他のユーザの見る行為ではなく、特定のユーザのための階層的ブラウジング構造をそのユーザの見る行為に従って更新することができる。階層的ブラウジング構造は異なるユーザに対応するが、一人のユーザが別のユーザの階層的ブラウジング構造にアクセスすることもできる。
【0041】
再び図1に戻る。処理装置110のキーフレーム抽出器130は、ビデオ管理システム100のプリンティング装置108にプリントされたビデオフレームに基づいてキーフレームを自動的に抽出するように動作する。もしビデオフレームがユーザ用にプリントするのに十分に有意なものである場合には、そのビデオフレームはキーフレームとして用いるのに十分に有意であることが根本的に想定される。プリントされたビデオフレームを用いて、キーフレーム抽出器は、ユーザにとって重要なキーフレームを自動的に抽出することができる。
【0042】
動作中に、キーフレーム抽出器130は、ビデオ管理システム100のプリントする動作をモニタする。ユーザがビデオファイルのデータベース102からビデオフレームを選択してそのビデオフレームをプリントすると、キーフレーム抽出器はビデオフレームのプリンティングを検出する。そして、ビデオフレームが選択されたビデオファイルの1つ以上のビデオセグメントのためのキーフレームとして、キーフレーム抽出器はプリントされたビデオフレームを指定する。例として、キーフレーム抽出器は、ビデオフレームが選択されたビデオショットのみのためにプリントされたビデオフレームを指定することができる。あるいは、キーフレーム抽出器は、そこからビデオフレームが選択されたビデオショットおよびビデオシーンのためのプリントされたビデオフレームを指定することができる。
【0043】
そして、1つの構成では、キーフレーム抽出器130は、ビデオフレームのキーフレーム指定に応じて、ブラウジング構造内の1つ以上の現存するキーフレームをプリントされたビデオフレームに置き換える。ブラウジング構造は、図11の階層的ブラウジング構造500等の階層的ブラウジング構造でありうる。例として、プリントされたビデオフレームがビデオショットのみのためのキーフレームとして指定される場合には、そのビデオショットのための現存するキーフレームのみが、プリントされたビデオフレームに置き換えられる。しかし、プリントされたビデオフレームがビデオショットおよびビデオシーンの両方のためのキーフレームとして指定される場合には、そのビデオショットおよびビデオシーンのためのキーフレームが、プリントされたビデオフレームに置き換えられる。
【0044】
代替の構成では、キーフレーム抽出器130は、指定されたビデオセグメントのための現存するキーフレームを置き換えるのではなく、1つ以上のビデオセグメントのためのさらなるキーフレームとしてブラウジング構造内にプリントされたビデオフレームを挿入する。例示的な実施形態では、プリントされたビデオフレームが、ブラウジング構造内の指定されたビデオセグメントのための現存するキーフレームに隣接して配置される。例として、プリントされたビデオフレームがビデオショットのみのためのキーフレームとして指定される場合には、ビデオフレームが、そのビデオショットのための現存するキーフレームに隣接して配置される。しかし、プリントされたビデオフレームがビデオショットおよびビデオシーンの両方のためのキーフレームとして指定される場合には、ビデオフレームが、そのビデオショットのための現存するキーフレームおよびそのビデオシーンのための現存するキーフレームに隣接して配置される。
【0045】
本発明の例示的な実施形態によるプリントする動作に基づいてキーフレームを抽出する方法を図14のプロセスフローチャートを参照しながら説明する。ステップ702では、ビデオ管理システム100のプリント動作をモニタする。次に、ステップ704では、ビデオファイルのデータベース102から選択されたビデオファイルのビデオフレームのプリンティングを検出する。ステップ706では、プリントされたビデオフレームは、(例えば、プリントされたビデオフレームが選択されたビデオショットのように)ビデオファイルの最も短いビデオセグメントのためのキーフレームとして指定される。オプションのステップ708では、プリントされたビデオフレームは、(例えば、ビデオショットを含むビデオシーンのように)ビデオフレームが選択されたビデオファイルの1つ以上のより長いビデオセグメントのためのキーフレームとしても指定される。次に、ステップ710では、プリントされたビデオフレームが、指定されたビデオセグメントを表すキーフレームとしてブラウジング構造に挿入される。ブラウジング構造は、図11の構造500等の階層的ブラウジング構造でありうる。指定されたビデオセグメントのための1つ以上の現存するキーフレームをプリントされたビデオフレームに置き換えることによって、プリントされたビデオフレームをブラウジング構造に挿入することができる。あるいは、プリントされたビデオフレームをブラウジング構造に加え、ビデオセグメントのための現存するキーフレームと共に指定されたビデオセグメントを表すことによって、プリントされたビデオフレームをブラウジング構造に挿入することができる。そして、プロセスは、ステップ702に戻り、そこで、ビデオファイルのデータベースからの次のビデオフレームを選択してプリントすると、システムのプリントする動作を再びモニタしてブラウジング構造のキーフレームを更新する。
【0046】
キーフレーム抽出器130および上記のキーフレームの抽出するための方法は、プリントされたビデオフレームを用いてキーフレームを置き換えるかまたはブラウジング構造に加えるが、他のユーザに選択されたビデオフレームを用いることもできる。例として、キーフレームとして用いて、任意の目的のためにユーザによって選択されてデジタル画像として保存されたビデオフレームを、キーフレームに置き換えるかまたはブラウジング構造に加えることができる。
【0047】
再び、図1に戻る。処理装置110のビデオオーガナイザ132は、ユーザがビデオファイルのデータベース102からのビデオセグメントのシーケンスをプログラムし、ビデオプレーヤ126を用いてビデオセグメントのシーケンスをその後再生することができるように動作する。ビデオセグメントのシーケンスのプログラミングは、メモリ120に格納されたビデオシーケンスプレイファイル136等のビデオシーケンスプレイファイルを生成することにより達成する。ビデオシーケンスプレイファイルは、再生すべき選択されたビデオセグメントのためのインデックスおよび選択されたビデオセグメントが再生される順序を含む。例えば、キーフレーム等の再生すべきビデオセグメントの表現を選択することによって、ビデオシーケンスプレイファイルに含めるべきビデオセグメントを選択することができる。例示的な実施形態では、キーフレームの形態のビデオセグメントの表現は、表示装置106上に表示されるブラウジング構造から選択される。メモリ120内に含まれる階層的インデクシング情報134等のインデクシング情報から、選択されたビデオセグメントのためのインデックスを抽出することができる。表示装置106上で表示されるグラフィックインターフェースを用いてインタラクティブに順序を識別することによって、再生順序を選択することができる。ビデオシーケンスプレイファイルが生成された後に、ビデオプレーヤを用いてビデオセグメントのプログラムされたシーケンスを再生するために、ビデオシーケンスプレイファイルを任意のユーザによって用いることができる。このビデオプレーヤは、ビデオシーケンスプレイファイルに含まれる情報を用いてビデオファイルのデータベースに選択的にアクセスすることによってビデオセグメントのシーケンスを再生する。このように、所望のビデオセグメントを含む実際のビデオファイルを作成する必要なく、ビデオセグメントの表現のみを用いて、簡単なコンピュータファイルとして再生すべきビデオセグメントのシーケンスをプログラムすることができる。この結果、新しいビデオシーケンスプレイファイルを作成するか、または現存するビデオシーケンスプレイファイルを変更することによって、再生すべきビデオセグメントのシーケンスを容易に変更することができる。
【0048】
代替の実施形態では、ビデオオーガナイザ132は、リモート装置(図示せず)に常駐し、ユーザが、ビデオシーケンスプレイファイルをリモートに生成することによって、ビデオ管理システム100上で再生すべきビデオセグメントのシーケンスをリモートにプログラムすることができるようにする。リモート装置は、インターネット等の通信ネットワークを通して、ビデオ管理システム100に接続されうるパーソナルコンピュータ、サーバ、またはハンドヘルド装置でありうる。本実施形態では、リモート装置は、階層的インデクシング情報134等のビデオ管理システムのインデクシング情報のコピーを含むか、または通信ネットワークを通してシステムから直接にインデクシング情報にアクセスすることができる。そして、別のユーザがビデオシーケンスプレイファイルを用いてビデオ管理システム上でビデオセグメントのプログラムされたシーケンスをローカルに再生することができるように、生成されたビデオシーケンスプレイファイルのコピーをビデオ管理システムに送信することができる。この別の実施形態の1つの特徴は、一人のユーザがリモート装置を用いてビデオシーケンスプレイファイルを生成することによってビデオセグメントのシーケンスをリモートにプログラムしている間に、別のユーザがメモリ120内のビデオファイルのデータベース102にアクセスすることができることである。なぜならば、ビデオシーケンスプレイファイルを生成しているときには、実際のビデオファイルにはアクセスされていないからである。
【0049】
図11の階層的ブラウジング構造500と図15のプロセスフローチャートとを参照しながら、例示的な実施形態に従って再生すべきビデオセグメントのシーケンスをプログラムする方法を説明する。ステップ802では、ビデオファイルのデータベース102に関連するインデクシング情報が提供される。インデクシング情報は、メモリ120内に格納された階層的インデクシング情報134等の階層的インデクシング情報でありうる。インデクシング情報は、少なくともビデオファイル内のビデオセグメントのロケーションのインデックスを含む。例示的な実施形態では、ビデオファイルのデータベースのインデックス付与がされたビデオセグメントのブラウジング構造も提供される。ブラウジング構造は、図11の階層的ブラウジング構造500等の階層的ビデオインデクサ128によって生成される階層的ブラウジング構造でありうる。次に、ステップ804では、ビデオセグメントのシーケンスに含めるべきビデオセグメントは、ブラウジング構造を用いてユーザによって選択される。ブラウジング構造の対応するキーフレームを選択することによって、ビデオセグメントを選択することができる。例として、図11の階層的ブラウジング構造500を用いて、ユーザは、キーフレーム2およびキーフレーム5.1を選択し、ビデオファイル400の対応するビデオセグメントの2およびキーフレーム5.1を選択することができる。このことが図10に例示される。ステップ806では、ビデオセグメントのシーケンスにおける選択されたビデオセグメントの順序がユーザによって指定される。この例では、以下の順序、すなわちビデオセグメント2およびビデオセグメント5.1で選択されたビデオセグメントの順序を指定することができる。
【0050】
次に、ステップ808では、ビデオシーケンスプレイファイルは、選択されたビデオセグメントに対して生成される。ビデオシーケンスプレイファイルは、選択されたビデオセグメントのそれぞれのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスおよび選択されたビデオセグメントの再生順序を含む。ステップ810では、ビデオセグメントのシーケンスのプログラミングがリモート装置を用いて実行される場合には、ビデオシーケンスプレイファイルのコピーが、通信ネットワークを通してビデオ管理システム100に送信される。そして、ビデオ管理システムのビデオプレーヤ126を用いてビデオセグメントのシーケンスを再生するために、ビデオシーケンスプレイファイルを用いることができる。ビデオファイルのデータベース102に選択的にアクセスすることによって、ビデオシーケンスプレイファイルに含まれるデータに基づいて再生すべきビデオセグメントを読み出してビデオセグメントのシーケンスを再生する。
【0051】
本発明の特定の実施形態について記載および例示したが、本発明は、このように記載されて例示される部分の特定の形態または構成に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲とそれらの均等物とによって規定される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ビデオ処理に関し、特に、ビデオファイルを管理するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、値段がますます低下したことにより、ビデオカメラの人気が増加してきている。大抵のビデオカメラは、磁気ビデオテープを用いてアナログ形式またはデジタル形式で取り込まれたビデオシーンを格納する。磁気ビデオテープは、比較的に安価であり、大容量のビデオを格納することができる。単一の磁気ビデオテープは複数のビデオシーンを含みうる。連続した期間および空間にわたって共通の対象物を有するビデオシーケンスとしてビデオシーンを定義することができる。従って、ビデオシーンは、ストーリーを含むか、または少なくとも独立したセマンティックな(semantic)意味を含む。ビデオシーンは、1つ以上のビデオショットを含みうる。ビデオショットとは、ある期間にわたって連続して取り込まれるビデオセグメントである。
【0003】
磁気ビデオテープを用いる場合には、他の形態のビデオ格納と比較していくつかの欠点がある。その主な欠点の1つとしては、1つ以上の所望のビデオシーンまたはショットを取り出すことが困難であることが挙げられる。取り込まれたビデオシーンは、時間に対してビデオテープ上に線状に(linearly)格納されているため、ユーザは、所望のビデオシーンまたはショットを見つけ出すために、ビデオテープ全体を探さなければならない。所望のビデオシーンまたはビデオショットを含みうるビデオテープが複数ある場合には、所望のビデオシーンまたはビデオショットを見つけ出す際の困難さが増す。
【0004】
ビデオテープから所望のビデオシーンまたはビデオショットをより簡単に取り出すための1つの解決法は、ビデオインデクシングソフトウェア(video indexing software)を有するパーソナルコンピュータ等のビデオインデクシング装置にビデオテープのコンテンツを転送することである。そして、ビデオシーンをビデオテープにアナログ形式で格納すると、まず、ビデオシーンがデジタル形式へと変換される。デジタル形式では、異なるビデオシーンおよびショットを「マークする(mark)」ようにビデオインデックス(video index)を生成することができる。従来のビデオインデクシングアルゴリズムを用いて、これらのビデオインデックスを自動的に生成することができる。ビデオインデクシングアルゴリズムは、ビデオシーンとビデオショットとの間の視覚的な変化を検出し、ビデオシーンとビデオショットとを識別してインデックスを付与することができる。さらに、ビデオインデクシングアルゴリズムは、所定の基準を用いて各ビデオシーンから、そのビデオシーンを最良に表す重要なビデオフレーム(「キーフレーム(keyframe)」)を自動的に選択することができる。同様に、ビデオインデクシングアルゴリズムは、同じ基準または異なる基準を用いて、そのビデオショットを最良に表すキーフレームを各ビデオショットから自動的に選択することもできる。単一のキーフレームは、ビデオシーンとそのビデオシーンのビデオショットとの両方を表すことができる。あるいは、ビデオインデクシングソフトウェアは、ビデオシーンおよび/またはショット用のキーフレームをユーザに手動で選択させることができる。そして、所望のビデオシーンまたはビデオショットを簡単に取り出すために、ビデオシーンおよびビデオショットのキーフレームをユーザに示すことができる。
【0005】
ビデオ編集ソフトウェアを用いて、所望のビデオシーンおよび/またはビデオショットを含むカスタマイズされたビデオシーケンスを作成するように、インデックス付与がされたビデオシーンおよびビデオショットを用いることができる。そして、所望のビデオシーンおよび/またはビデオショットを特定の順序で含むカスタマイズされたビデオシーケンスを見ることができる。ビデオ編集ソフトウェアによって、インデックス付与されるか否かに関わらず、ビデオファイルのデータベースからカスタマイズされたビデオシーケンスをデジタルビデオファイルとしてユーザが生成することができるようにする。
【0006】
従来のビデオインデクシングソフトウェアに関する問題は、自動的に選択されるキーフレームのいくつかが、対応するビデオシーンまたはビデオショットを表す最良のビデオフレームとしてユーザによって判断されない場合があることである。キーフレームの選択は場合によっては主観的であるため、最適なアプローチはキーフレームを手動で選択できるようにすることである。しかし、ユーザは、通常、適当なキーフレームを手動で選択するためには、ビデオシーンまたはビデオショットの全体を見る(view)必要がある。この結果、数個以上のビデオシーンおよび/またはビデオショットがある場合には、キーフレームの手動の選択は退屈なタスクになりうる。
【0007】
従来のビデオインデクシングソフトウェアに関する別の問題は、インデックス付与されたビデオシーンおよびビデオショットが優先されないことである。すなわち、各ビデオシーンは、他のビデオシーンと同様に、インデックス付与されて提示される。同様に、ビデオシーンの各ビデオショットは、ビデオシーンの他のビデオショットと同様にインデックス付与されて提示される。従って、より重要なビデオシーンおよび/またはビデオショットを、すべてのビデオシーンおよび/またはビデオショットの間に手動で探さなければならない。
【0008】
従来のビデオ編集ソフトウェアでは、ユーザがカスタマイズされたビデオシーケンスを見るのに効率的な手段が提供されないことが問題である。特に、従来のビデオ編集ソフトウェアでは、ユーザがビデオファイルからカスタマイズされたビデオシーケンスを作成している間は、他の誰もビデオファイルにアクセスすることはできない。さらに、従来のビデオ編集ソフトウェアでは、ユーザは、カスタマイズされたビデオシーケンスを変更し、異なるビデオシーケンスを異なる相手に提示することが容易にはできない。従来のビデオ編集ソフトウェアを用いると、初めから再現するか、または現存するビデオシーケンスを編集することによって、カスタマイズされたビデオシーケンスのそれぞれの変形を生成しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の問題を考慮し、これらの問題に少なくとも部分的に対処するビデオファイルを効率的に管理するためのシステムおよび方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
ビデオファイルのデータベースを管理するシステムおよび方法は、ユーザによって開始される動作を用いて、ビデオファイルのビデオセグメントを自動的にインデックスし、選択されたビデオセグメントのためのキーフレームを自動的に抽出する。ユーザによって開始される動作は、見る動作(viewing activity)とプリントする動作(printing activity)とを含む。さらに、システムおよび方法によって、ユーザは、ビデオセグメントを含むビデオファイルを作成する必要なく、再生すべきビデオセグメントのシーケンスをプログラムすることができる。この結果、ユーザが所望のビデオセグメントに容易にアクセスすることができるような効率的な方法でビデオファイルのデータベースを管理することができる。
【0011】
本発明に従ってビデオファイルを管理する方法は、ビデオファイルに関連する再生動作をモニタするステップ(すなわち、モニタした結果をデータとして記憶装置に納める)と、見られたビデオファイルの規定されたビデオセグメントを識別するステップと、再生動作に基づいて(モニタの結果得られたデータに基づいて)ビデオファイルの定義されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップとを含む。規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップは、規定されたビデオセグメントのビデオファイルにおいてロケーションのインデックスを生成することを含みうる。例示的な実施形態では、規定されたビデオセグメントをインデックス付与するステップが自動的に実行される。
【0012】
ある実施形態では、規定されたビデオセグメントを識別するステップは、ビデオプレーヤを用いて再生されたビデオファイルのビデオセグメントを識別することを含む。本実施形態では、再生動作をモニタするステップは、ビデオプレーヤの再生機能の起動(activation)および停止(deactivation)をモニタすることを含みうる。
【0013】
ある実施形態では、本方法は、再生動作を備えたインデクシング情報を更新するステップをさらに含む。インデクシング情報は、規定されたビデオセグメントの視聴統計を含む、ビデオファイルのビデオセグメントの視聴統計を含む。本実施形態では、規定されたビデオセグメントの視聴統計に基づいて規定されたビデオセグメントを構造のレベル上に選択的にインデックスするように、規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップは、少なくとも2つのレベルを有する階層的ブラウジング構造において規定されたビデオセグメントにインデックスを付与することを含みうる。
【0014】
ある実施形態では、本方法は、所定の機能のためのビデオファイルからの特定のビデオフレームの選択を検出するステップと、そこから特定のビデオフレームが選択されたビデオファイルの少なくとも1つのビデオセグメントに対して、特定のビデオフレームを代表的なビデオフレームとして指定するステップとをさらに含む。例示的な実施形態では、特定のビデオフレームを指定するステップは自動的に実行される。さらに、所定の機能は、特定のビデオフレームをプリントすることである。本実施形態では、本方法は、ビデオファイルの異なるビデオセグメントに対応する多数の代表ビデオフレームを含むブラウジング構造に、特定のビデオフレームを挿入するステップをさらに含みうる。この挿入するステップは、ブラウジング構造内のビデオファイルの少なくとも1つのビデオセグメントのための現存する代表ビデオフレームを、特定のビデオフレームに置き換えることを含みうる。あるいは、挿入するステップは、現存する代表ビデオフレームを置き換えずに、特定のビデオフレームをブラウジング構造に加えることを含みうる。
【0015】
ある実施形態では、本方法は、ビデオファイルのビデオセグメントに関連するインデクシング情報を提供するステップと、特定のビデオセグメントの選択および特定のビデオセグメントの順序の選択に応答して、インデクシング情報を用いて、ビデオファイルの特定のビデオセグメントのビデオシーケンスプレイファイルを生成するステップとをさらに含む。ビデオシーケンスプレイファイルは、特定のビデオセグメントのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスを含む。インデクシング情報を提供するステップは、ビデオファイルのビデオセグメントの表現を含むブラウジング構造を提供することも含みうる。ブラウジング構造は、ビデオファイルのビデオセグメントが所定の基準に基づいて異なるレベルで配置される階層的ブラウジング構造でありうる。本実施形態では、本方法は、ローカル装置にビデオシーケンスプレイファイルを送信し、特定のビデオセグメントを再生するステップをさらに含みうる。
【0016】
本発明によるビデオ管理システムは、ビデオファイルを再生するように構成されたビデオプレーヤと、ビデオファイルに関連する再生動作をモニタするように構成された階層的ビデオインデクサとを含む。階層的ビデオインデクサは、ビデオプレーヤを用いて再生されたビデオファイルの規定されたビデオセグメントを識別し、再生動作に基づいて規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するようにさらに構成される。規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するように、規定されたビデオセグメントのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスを生成し、階層的ビデオインデクサを構成することができる。
【0017】
ある実施形態では、再生動作でインデクシング情報を更新するように階層的ビデオインデクサが構成される。インデクシング情報は、規定されたビデオセグメントの視聴統計を含む、ビデオファイルのビデオセグメントの視聴統計を含む。本実施形態では、規定されたビデオセグメントが規定されたビデオセグメントの視聴統計に基づいて構造のレベル上に選択的にインデックスされるように少なくとも2つのレベルを有する階層的ブラウジング構造において、規定されたビデオセグメントをインデックスするように階層的ビデオインデクサを構成することができる。
【0018】
ある実施形態では、ビデオ管理システムは、所定の機能のための特定のビデオフレームの選択を検出し、そこからビデオフレームが選択されたビデオファイルの少なくともビデオセグメントに対して、特定のビデオフレームを代表ビデオフレームとして指定するように構成されたキーフレーム抽出器をさらに含む。所定の機能は、特定のビデオフレームをプリントすることでありうる。ビデオファイルの異なるビデオセグメントに対応する多数の代表ビデオフレームを含むブラウジング構造に特定のビデオフレームを挿入するように、キーフレーム抽出器をさらに構成することができる。ブラウジング構造においてビデオファイルの少なくとも1つのビデオセグメントのための現存する代表ビデオフレームを特定のビデオフレームに置き換えることによって、特定のビデオフレームを挿入するようにビデオ抽出器を構成することができる。あるいは、現存する代表ビデオフレームを置き換えずに特定のビデオフレームをブラウジング構造に加えるようにキーフレーム抽出器を構成することができる。
【0019】
ある実施形態では、ビデオ管理システムは、特定のビデオセグメントの選択および特定のビデオセグメントの順序の選択に応答して、インデクシング情報を用いて、ビデオファイルの特定のビデオセグメントのビデオシーケンスプレイファイルを生成するように構成されたビデオオーガナイザをさらに含む。ビデオシーケンスプレイファイルは、特定のビデオセグメントのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスを含む。特定のビデオセグメントを表すブラウジング構造上の特定の代表ビデオフレームの選択に応答して、ビデオシーケンスプレイファイルを生成するようにビデオオーガナイザを構成することができる。ブラウジング構造は、ビデオファイルのビデオセグメントが所定の基準に基づいて異なるレベルにおいて配置される階層的ブラウジング構造でありうる。
【0020】
ある実施形態では、ビデオ管理システムはリモート装置およびローカル装置をさらに含み、このリモート装置はビデオオーガナイザを含む。リモート装置からローカル装置にビデオシーケンスプレイファイルを送信することができるように、リモート装置を構成して通信リンクを確立する。
【発明の効果】
【0021】
本発明の他の態様および利点は、本発明の原理の例として例示される、添付の図面を参照した以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の例示的な実施形態によるビデオ管理システムのブロック図である。
【図2】インデックス付与がされてないビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図3】インデックス付与がされてないビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図4】インデックス付与がされてないビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図5】インデックス付与がされてないビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図6】インデックス付与がされていないビデオファイルがインデックスされた後、インデックス付与がされていないビデオファイルのビデオセグメントを提示するために用いることができるブラウジング構造を例示する図である。
【図7】インデックス付与がされていないビデオファイルがインデックスされた後、インデックス付与がされていないビデオファイルのビデオセグメントを提示するために用いることができるブラウジング構造を例示する図である。
【図8】インデックス付与がされたビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図9】インデックス付与がされたビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図10】インデックス付与されたビデオファイルの見られたビデオセグメントにインデックスを付与するためのビデオ管理システムの階層的ビデオインデクサの動作を例示する図である。
【図11】ビデオファイルがインデックス付与された後に、ビデオファイルのビデオセグメントを提示するために用いることができるブラウジング構造を例示する図である。
【図12】ビデオファイルがインデックス付与された後に、ビデオファイルのビデオセグメントを提示するために用いることができるブラウジング構造を例示する図である。
【図13】本発明の例示的な実施形態によるビデオファイルにインデックスを付与する方法のプロセスフローチャートである。
【図14】本発明の例示的な実施形態によるプリントする動作に基づいてキーフレームを抽出する方法のプロセスフローチャートである。
【図15】本発明の例示的な実施形態による、再生すべきビデオセグメントのシーケンスをプログラムする方法のプロセスフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の例示的な実施形態によるビデオ管理システム100を示す。ビデオ管理システムは、デジタルビデオファイルのデータベース102を管理するために様々な動作を行う。ビデオファイルは、MPEG2やMPEG4やAV1やMOV等の特定のビデオ形式に構成されたコンピュータファイルである。各ビデオファイルは1つ以上のビデオシーンを含み、各ビデオシーンは1つ以上のショットを含みうる。ビデオファイルとビデオシーンとビデオショットとは、本明細書では、総称して「ビデオセグメント(video segment)」と呼ばれることもある。ビデオ管理システムは、一人以上のユーザの見る行為(あるいは、見る行為の存在またはその特徴)に基づいて階層的なブラウジング構造でビデオファイルに自動的にインデックスを付与する。このように、ユーザは、データベース内のビデオファイルの最も「人気のある(popular)」部分に容易にアクセスできる。ビデオ管理システムは、ユーザによってプリントするために選択されるビデオフレームを用いて、ビデオシーンやビデオショット等のビデオセグメントのキーフレームを自動的に指定するようにも動作する。さらに、ビデオ管理システムによって、ユーザは、選択されたビデオセグメントを含む新しいビデオファイルを作成する必要なく、ビデオファイルのデータベースからビデオセグメントのシーケンスを再生用に選択することができる。システムのこれらの動作は、本明細書では、総称して「管理動作(managing operation)」と呼ばれる。
【0024】
図1に例示されるように、ビデオ管理システム100は、入力装置104と、表示装置106と、プリンティング装置108と、処理装置110とを含む。これらの装置は別個の装置として示されているが、これらの装置の2つ以上を共に一体化することができる。入力装置104によって、ユーザはコマンドをシステムへと入力できる。さらに、入力装置によって、システムによって用いられるパラメータを入力してビデオファイルのデータベース102をユーザが管理することができる。例示的な実施形態では、図1に示されるように、入力装置はキーボード112およびカーソルポインティング機構114を含む。しかし、入力装置は、処理装置110上のボタン、ダイアル、レバー、および/またはスイッチ等の任意のタイプの電子入力装置でありうる。
【0025】
ビデオ管理システム100の表示装置106によって、ユーザは、ビデオファイルを見る(再生する)ことができる。また、表示装置によって、ユーザは、ビデオファイルに添付される音声コンテンツを聞くこともできる。例示的な実施形態では、表示装置は、例示されるフラットパネルモニタ等の一体化スピーカーを有するコンピュータモニタである。しかし、表示装置は、任意のタイプの電子表示装置でありうる。表示装置および処理装置110が一体化された実施形態では、表示装置は、処理装置に取り付けられた液晶ディスプレイと1つ以上のスピーカーとを含みうる。
【0026】
ビデオ管理システム100のプリンティング装置108によって、ユーザは、(例えば、ビデオファイルのデータベース102から選択されたビデオフレーム等の)デジタル画像のハードコピーを生成することができる。プリンティング装置は、レーザプリンタまたはインクジェットプリンタ等の任意のタイプのプリンタでありうる。例示的な実施形態では、プリンティング装置は写真品質(photo-quality)の画像をプリントすることが可能なフォトプリンタである。
【0027】
ビデオ管理システム100の処理装置110は、ユーザがビデオファイルのデータベース102に効率よく選択的にアクセスできるように、上記の管理動作を行うように動作する。例示的な実施形態では、ビデオファイルのデータベースは、処理装置内にローカルに格納される。しかし、ビデオファイルのデータベースをサーバ/コンピュータ(図示せず)にリモートに格納することができる。図1に示されるように、処理装置は、入力データインターフェース116と、通信インターフェース118と、メモリ120と、プロセッサ122と、入力/出力(I/O)インターフェース124とを含む。処理装置は、ビデオプレーヤ126と、階層的ビデオインデクサ128と、キーフレーム抽出器130と、ビデオオーガナイザ132とをさらに有する。処理装置の構成要素126〜132は、本明細書では、別個のユニットとして例示され記載されているが、これらの構成要素は、機能ブロックを示しているため、物理的に別個のユニットの形態で具現化されてもされなくてもよい。このように、これらの構成要素を単一のモジュールに組み合わせることができる。あるいは、1つ以上のこれらの構成要素を2つ以上のモジュールへと分割することができる。従って、処理装置は、例示され記載されているよりも、より少ない構成要素またはより多い構成要素を含みうる。例示的な実施形態では、構成要素126〜132はソフトウェアとして実現される。しかし、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアの任意の組み合わせによりこれらの構成要素を実現することができる。
【0028】
処理装置110の入力データインターフェース116と、通信インターフェース118と、メモリ120と、プロセッサ122と、I/Oインターフェース124とは、パーソナルコンピュータにおいて一般に見出される構成要素である。入力データインターフェース116は、デジタルビデオカメラまたはポータブル記憶媒体等の外部ソース(図示せず)から入力されたビデオを受信するための手段を提供する。例示的な実施形態では、入力データインターフェースは、デジタル化されたビデオまたはデジタルビデオファイルを受信するように構成されている。入力装置がアナログ装置である場合には、処理装置は、受信されたアナログビデオをデジタルビデオファイルへと変換するためのアナログ−デジタルビデオ変換器(図示せず)を含みうる。そして、受信されたビデオファイルにはビデオファイルのデータベース102を含みうる。入力データインターフェースは、USBポート、シリアルポート、ファイヤワイヤカード、またはビデオ管理システム100を外部ソースとインターフェースし、通信リンクを通して入力ビデオを転送するように設計された他の任意のインターフェースポートでありうる。あるいは、入力データインターフェースは、1つ以上の入力ビデオをデジタルビデオファイルとして含む、ソリッドステートメモリカード等のポータブル記憶媒体を受けるためのメモリスロットでありうる。
【0029】
処理装置110のメモリ120は、ビデオ管理システム100によって用いられる様々なデータを格納するための記憶媒体である。図1に例示されるように、メモリは、ビデオファイルのデータベース102と、階層的インデクシング情報123と、ビデオシーケンスプレイファイル136とを格納することができる。階層的インデクシング情報は、データベース102のビデオファイルにインデックスを付与するように階層的ビデオインデクサ128によって用いられる。ビデオシーケンスプレイファイルは、データベースからのビデオファイルのプログラムされたシーケンスを再生するために、ビデオプレーヤ126によって用いられる。ビデオシーケンスプレイファイルは、ビデオオーガナイザ132によって生成される。階層的インデクシング情報およびビデオシーケンスプレイファイルは、階層的ビデオインデクサおよびビデオオーガナイザを参照しながら以下にさらに詳細に記載される。メモリは、ビデオ管理システムによって用いられる様々なパラメータおよび他の情報を格納することもできる。メモリ内に格納できるデータ量は、メモリの記憶容量によってのみ限定される。メモリは、ハードディスクドライブ、読出し専用メモリ(ROM)、または他の形態のメモリでありうる。
【0030】
処理装置110の通信インターフェース118とプロセッサ122とI/Oインターフェース124とは、周知の構成要素であるため、本明細書では簡単に記載する。通信インターフェース118によって、ビデオ管理システム100は、LAN、WAN、またはインターネット等のネットワークを通してリモート装置(図示せず)と通信リンクを確立することができる。リモート装置は、コンピュータ、サーバ、またはハンドヘルド装置でありうる。通信インターフェースは、標準ダイアルアップモデムもしくはブロードバンドモデル等のモデム、またはネットワークカードでありうる。プロセッサ122は、以下に記載するように、処理装置の他の構成要素126〜132と関連して信号処理動作を実行する。プロセッサは任意のタイプのデジタル信号プロセッサでありうる。I/Oインターフェース124は、処理装置と入力装置104と表示装置106とプリンティング装置108との間にインターフェースを提供する。
【0031】
処理装置110のビデオプレーヤ126は、ビデオファイルのデータベース102から選択されたビデオ部分を再生するように動作する。ビデオプレーヤは、再生、早送り、早送り再生、早戻し、早戻し再生、ポーズ、スロー再生、停止等の標準ソフトウェアビデオプレーヤにおいて通常見出される機能を有する。以下のビデオ形式、すなわち、MPEG2とMPEG4とAVIとMOVとの1つ以上においてビデオファイルを再生するように、ビデオプレーヤを設計することができる。ビデオオーガナイザ132を参照しながら以下にさらに詳細に説明するように、従来のビデオプレーヤとは異なり、本ビデオプレーヤは、再生されるビデオセグメントのデータベースのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスおよびビデオセグメントが再生される順序が提供されると、ビデオファイル、ビデオシーン、ビデオショット、および/または他のビデオセグメントのシーケンスを自動的に再生するように構成されている。インデックスおよび再生順序は、XMLファイル等のコンピュータファイルにおいて、ビデオプレーヤに提供される。このコンピュータファイルは、本明細書では、メモリ120において格納されるビデオシーケンスプレイファイル136等のビデオシーケンスプレイファイルと呼ばれる。
【0032】
処理装置110の階層的ビデオインデクサ128は、一人以上のユーザの見る行為に従ってカスタマイズされる階層的ブラウジング構造において、ビデオファイルとビデオシーンとビデオショットと他のビデオセグメントとに自動的にインデックスを付与するように動作する。階層的ビデオインデクサは、インデクシング動作のために、一人以上のユーザによって見られるビデオファイル、ビデオシーン、ビデオショット、および/または他のビデオセグメントに関するデータを含む階層的インデクシング情報134を用いる。セグメントがビデオプレーヤ126を用いて再生される場合には、そのビデオセグメントを見たものとみなす。すなわち、ビデオプレーヤの再生機能は、そのビデオセグメントの持続時間全体に対して作動される。階層的インデクシング情報は、特定のビデオセグメントが見られる回数に関する統計データだけでなく、ビデオファイルのデータベース102における見られるビデオセグメントのロケーションのインデックスを含む。階層的インデクシング情報は、異なるユーザの見る行為を区別するために、見られたビデオセグメントに関連するユーザの名前も含みうる。階層的ビデオインデクサは、1つ以上のインデックスされていないビデオファイル(すなわち、以前にインデックスされていなかったビデオファイル)にインデックスを付与することができる。階層的ビデオインデクサは、従来の自動ビデオインデクサまたは階層的ビデオインデクサによって以前にインデックスを付与されたインデックスビデオファイルを更新または変更することもできる。
【0033】
階層的ビデオインデクサ128は、図2〜図5と図6〜図7とを参照しながら以下に記載するように、インデックス付与がされていないビデオファイルに自動的にインデックスを付与するように動作する。図2〜図5において、連続した線状のテープとしてビデオファイル200を例示している。図2に示されるように、ビデオファイル200は最初にはインデックス付与されない。すなわち、ビデオファイルのいずれの部分もビデオシーン、ビデオショット、または他のビデオセグメントとして識別されない。動作中に、ユーザがビデオプレーヤ126を介してインデックスが付与されていないビデオファイル200にアクセスすると、階層的ビデオインデクサは、ユーザが見ているかどうかをモニタし、ビデオファイルの見られた部分を識別し、見られた部分に従ってビデオファイルにインデックスを付与する。ユーザが、通常、重要であるビデオファイルの部分を見ること、すなわち「再生(play)」し、通常、それほど重要でないビデオファイルの部分をスキップすることが根本的に想定されている。階層的ビデオインデクサは、ビデオプレーヤの再生機能の繰り返しの起動および停止によって規定されるように、ユーザが見ているかどうかをモニタし、ビデオファイルの見られたビデオ部分を識別する。しかし、階層的ビデオインデクサは、所定期間(例えば、1秒または2秒)よりも短い期間に見られたビデオ部分を無視または軽視するように構成されているため、ビデオファイルの所望のビデオ部分を探すためにユーザによって見られるビデオ部分は考慮されない。例として、図3において、ユーザは、ビデオファイル200の部分204と208と212とを再生し、ビデオファイルの部分202と206と210と214とを早送り(FF)した。従って、ユーザは、ビデオ部分204と208と212とを見た。再生されたビデオ部分204は所定の期間よりも短い。従って、この例では、階層的ビデオインデクサは、見られたビデオ部分としてビデオ部分208および212を識別することができる。ビデオ部分204は、見られたビデオ部分としては考えられない。なぜならば、このビデオ部分は所定の期間よりも短いからである。
【0034】
そして、階層的ビデオインデクサ128は、識別されたビデオ部分を用いて、予備的な階層的ブラウジング構造においてビデオファイルにインデックスを付与する。例示的な実施形態では、階層的ビデオインデクサは、見られた各ビデオ部分のためのキーフレームを抽出し、そのビデオ部分を表す。この例では、図4に例示されるように、キーフレーム1.1および2.1がビデオ部分208および212に対してそれぞれ抽出され、これらのビデオ部分が表される。そして、図6の単一レベルのブラウジング構造300等の予備的な階層的ブラウジング構造において、キーフレーム1.1および2.1を表示装置106上でユーザに提示することができる。階層的ビデオインデクサは、図5に例示されるように、見られたビデオ部分によって規定されるビデオファイルの残りのビデオ部分のそれぞれのためのキーフレームを抽出することもできる。この例では、キーフレーム1.0とキーフレーム2.0とキーフレーム3.0とがビデオ部分216と210と214とからそれぞれ抽出される。そして、見られたビデオ部分208および212と、見られていないビデオ部分210と214と216とのためのキーフレームを、図7のデュアルレベルブラウジング構造302等の予備的な階層的ブラウジング構造において表示装置上でユーザに提示することができる。デュアルレベルブラウジング構造302は、レベル1およびレベル2を含む。見られたビデオ部分208および212のためのキーフレーム1.1およびキーフレーム2.1は、上位レベル(すなわち、レベル1)に配置される。他のビデオ部分のためのキーフレーム1.0とキーフレーム2.0とキーフレーム3.0とは、下位レベル(すなわち、レベル2)に配置される。図7に例示されるように、下位レベルは、見られたビデオ部分のためのキーフレームも含みうる。このように、階層的ビデオインデクサは、ビデオファイルについてユーザの見る行為によって決定されるようなユーザの好みに従って、そのビデオファイルにインデックスを付与する。そして、下記のように、そのビデオファイルのためのユーザの連続した見る行為に基づいて階層的ブラウジング構造を生成するように、予備的な階層的ブラウジング構造を用いることができる。
【0035】
階層的ビデオインデクサ128は、図8〜図10と図11〜図12とを参照しながら以下に記載するように、インデックス付与されたビデオファイルを自動的に変更または更新するように動作する。図8〜図10において、連続した線状のテープとしてビデオファイル400を例示している。図8に示されるように、ビデオファイルは、ビデオシーン、ビデオショット、または他の規定されたビデオセグメントでありうるビデオセグメント1、2、3、4、5、および6にインデックスが付与される。上記のインデクシング方式を用いて階層的ビデオインデクサによってビデオファイル400にインデックスを付与することができ、その場合には、図7のデュアルレベルブラウジング構造302等の予備的な階層的ブラウジング構造にビデオファイルにインデックスを付与することができる。あるいは、他のビデオインデクシング方式を用いてビデオファイル400にインデックスを付与することができる。例として、従来のビデオショット検出アルゴリズムを用いてビデオファイルにインデックスを付与することができる。動作中に、ユーザがビデオプレーヤ126を介してインデックス付与されたビデオファイルにアクセスすると、階層的ビデオインデクサは、ユーザが見ているかどうかをモニタし、ビデオファイルの見られた部分を識別し、見る行為に従ってビデオファイルにインデックスを付与する。見られた部分はビデオセグメント全体を含みうる。見られた部分はビデオセグメントの部分も含みうる。インデックス付与がされていないビデオファイルのインデクシングと同様に、ビデオプレーヤの再生機能の繰り返しの起動および停止によって規定されるように、階層的ビデオインデクサは、ユーザが見ているかどうかモニタし、インデックス付与されたビデオファイルの見られた部分を識別する。再び、階層的ビデオインデクサは、所定の期間(例えば、1秒または2秒)よりも短い期間見られたビデオ部分を無視または軽視するように構成されているため、インデックス付与されたビデオファイルの所望のビデオ部分を探すためにユーザによって見られるビデオ部分は考慮されない。例として、図9において、示されるように、ユーザは、インデックス付与されたビデオファイル400の部分402と404と406とを再生し、ビデオファイルの残りの部分を早送りした。再生されたビデオ部分402は、ビデオセグメント2と一致する。このように、ビデオセグメント2全体がユーザによって見られた。再生された部分404および406はそれぞれ、ビデオセグメント4および5の部分である。すなわち、ユーザは、ビデオセグメント4およびビデオセグメント5の部分のみを見た。再生された部分404は、所定の期間よりも短いので、この部分は見られたビデオ部分としては考慮されない。
【0036】
そして、階層的ビデオインデクサ128は、以前にインデックス付与がされていなかった見られたビデオ部分をすべて識別する。すなわち、階層的ビデオインデクサは、階層的インデクシング情報136へと導入される、新しいビデオセグメントのためのインデックスを生成する。この例では、見られたビデオ部分404は、以前にインデックス付与がされていないビデオ部分である。従って、見られたビデオ部分406は、ビデオセグメント5.1として図10に例示されている新しいビデオセグメントとして階層的ビデオインデクサによって識別される。この結果、ビデオセグメント5.1のビデオファイルにおけるロケーションのインデックスは、階層的インデクシング情報に含まれる。階層的ビデオインデクサは、階層的インデクシング情報も更新し、新しいビデオセグメント5.1を含むビデオファイル400のビデオセグメントのための現在の統計視聴データを反映する。そして、階層的ビデオインデクサは、階層的インデクシング情報を用いて、現存するブラウジング構造を更新する。現存するブラウジング構造が階層的ブラウジング構造でない場合には、階層的ビデオインデクサは、ビデオファイルに対して新しい階層的ブラウジング構造を生成する。しかし、現存するブラウジング構造が階層的ブラウジング構造である場合には、階層的ビデオインデクサは、現存する階層的ブラウジング構造を更新する。ビデオファイルの各ビデオセグメントに関連する統計視聴データに基づいて、より多い回数見られたビデオセグメントは、より少ない回数見られたビデオセグメントよりも、階層的ブラウジング構造の上位レベルにインデックスが付与される。階層的ブラウジング構造の上位レベルにインデックス付与される基準を予め規定することができる。例えば、そのビデオセグメントが階層的ブラウジング構造の現在のレベルにおいてユーザによって2回見られたときに、ビデオファイルのビデオセグメントを階層的ブラウジング構造の上位レベルに上げることができる。
【0037】
例示的な実施形態では、階層的ビデオインデクサ128は、ビデオファイルの新しく識別されたビデオセグメントのそれぞれのためのキーフレームを抽出し、そのビデオセグメントを表す。新しく識別されたビデオセグメントは、現存するビデオセグメントのビデオ部分であるため、現存するビデオセグメントのためのキーフレームを新しく識別されたビデオセグメントのキーフレームを用いて置き換えることができる。現存するビデオセグメントが2つ以上の新しく識別されたビデオセグメントを含む場合には、新しく識別されたビデオセグメントの2つ以上のキーフレームを用いて現存するキーフレームを置き換えることができる。
【0038】
この例では、図10に例示されるように、キーフレーム5.1は、新しく識別されたビデオセグメント5.1に対して抽出される。そして、図11の階層的ブラウジング構造500等の階層的ブラウジング構造において、ビデオファイル400のビデオセグメントのためのキーフレームを表示装置106上でユーザに提示することができる。ビデオファイル400のビデオセグメントがビデオシーンのビデオショットであり、ビデオセグメントを階層的ブラウジング構造の次の上位レベルに上げるための基準がそのビデオセグメントを一回見ることであると想定すると、階層的ブラウジング構造500は、図11に例示されるように、3つのレベルを含みうる。階層的ブラウジング構造の最上位レベル、すなわちレベル1は、ビデオシーン全体のためのキーフレームを表すキーフレーム3を含む。キーフレーム3は、ビデオセグメント3のためのキーフレームでもある。階層的ブラウジング構造の中位レベル、すなわちレベル2は、見られたビデオセグメント2およびビデオセグメント5.1のためのキーフレームであるキーフレーム2およびビデオセグメント5.1を含む。階層的ブラウジング構造の最下位レベル、すなわちレベル3は、ビデオファイルのビデオセグメント1、2,3,4,5、5.1、および6のそれぞれのためのキーフレーム1,2、3、4、5、5.1、および6を含む。このように、ビデオファイル400のビデオセグメントは、ユーザがより上位のビデオセグメント、すなわちビデオセグメント2およびビデオセグメント5.1を効率的に選択することができるようにインデックス付与がされる。階層的ビデオインデクサ128は、新しく識別されたビデオセグメントによって作成される残りのビデオ部分のそれぞれのためのキーフレームを抽出することもできる。この例では、ビデオセグメント5.2は、図10に示されるように、新しく識別されたビデオセグメント5.1によって作成される。このように、元のビデオセグメント5のビデオセグメント5.2のためのキーフレーム5.2が抽出される。図12に例示されるように、階層的ブラウジング構造500のレベル3等の階層的ブラウジング構造の適当なレベルに、ビデオセグメント5.2のためのキーフレーム5.2を挿入することができる。このように、階層的ビデオインデクサは、ユーザの過去の見る行為によって生成された階層的ブラウジング構造でありうるビデオファイルの現存するブラウジング構造を、ユーザの最近の見る行為に従った階層的ブラウジング構造へと変更する。
【0039】
本発明の例示的な実施形態に従って階層的ブラウジング構造においてビデオファイルにインデックスを付与する方法を、図13のフローチャートを参照しながら説明する。ステップ602において、ビデオファイルの再生動作をモニタする。例として、再生動作をモニタするために、ビデオプレーヤ126の再生機能の起動および停止を検出することができる。次に、ステップ604において、ビデオファイルの見られたビデオセグメントを識別する。ユーザによるコマンドに応答して、ビデオプレーヤによって再生されるビデオファイルのビデオセグメントとして見られたビデオセグメントを識別する。すなわち、見られたビデオセグメントは、ビデオプレーヤの再生機能の1回の起動および1回の停止によって規定されるビデオセグメントである。しかし、所定の長さよりも短い期間再生されたビデオセグメントは、見られたビデオセグメントとして識別されない。次に、ステップ606において、ビデオファイルの新しく識別されたビデオセグメントおよびビデオファイルのビデオセグメントの現在の視聴統計のインデックスを反映するために、階層的インデクシング情報を更新する。階層的インデクシング情報がビデオファイルに対して存在しない場合には、階層的インデクシング情報が作成される。ステップ608において、ビデオファイルのビデオセグメントが、階層的インデクシング情報に従ってインデックス付与がされる。ビデオファイルが予めインデックス付与がされていなかった場合には、見られたビデオセグメントによって規定されるビデオセグメントが、単一レベルブラウジング構造またはデュアルレベルブラウジング構造等の予備的な階層的ブラウジング構造においてインデックス付与がされる。しかし、ビデオファイルが予めインデックス付与がされていた場合には、ビデオファイルのビデオセグメントは、さらに多くの回数見られたビデオセグメントがより上位にインデックスされる階層的ブラウジング構造においてインデックス付与がされる。そして、プロセスは、ステップ602に再び進み、ステップ602では、ビデオファイルのための再生動作が再びモニタされる。このように、ビデオファイルのビデオセグメントは、ユーザの再生動作に応じてインデックス付与がされる。この結果、ユーザは、これらのビデオセグメントの繰り返し見ることによって決定された、ユーザにとって「さらに上位の(more significant)」ビデオファイルのビデオセグメントを容易に取り出すことができる。
【0040】
ユーザの見る行為に基づいて、最上位レベルがビデオファイル全体を表すキーフレームを含み、下位レベルがビデオファイルのビデオセグメントのためのキーフレームを含む単一の階層的ブラウジング構造に複数のビデオファイルにインデックスを付与するように上記のインデクシング方法を用いることができる。さらに、個々のユーザの見る行為に従って、1つ以上のファイルにインデックスを付与するように本インデクシング方法を用いることができる。すなわち、異なるユーザに対応する異なる階層的ブラウジング構造において1つ以上のビデオファイルにインデックスを付与することができる。このように、他のユーザの見る行為ではなく、特定のユーザのための階層的ブラウジング構造をそのユーザの見る行為に従って更新することができる。階層的ブラウジング構造は異なるユーザに対応するが、一人のユーザが別のユーザの階層的ブラウジング構造にアクセスすることもできる。
【0041】
再び図1に戻る。処理装置110のキーフレーム抽出器130は、ビデオ管理システム100のプリンティング装置108にプリントされたビデオフレームに基づいてキーフレームを自動的に抽出するように動作する。もしビデオフレームがユーザ用にプリントするのに十分に有意なものである場合には、そのビデオフレームはキーフレームとして用いるのに十分に有意であることが根本的に想定される。プリントされたビデオフレームを用いて、キーフレーム抽出器は、ユーザにとって重要なキーフレームを自動的に抽出することができる。
【0042】
動作中に、キーフレーム抽出器130は、ビデオ管理システム100のプリントする動作をモニタする。ユーザがビデオファイルのデータベース102からビデオフレームを選択してそのビデオフレームをプリントすると、キーフレーム抽出器はビデオフレームのプリンティングを検出する。そして、ビデオフレームが選択されたビデオファイルの1つ以上のビデオセグメントのためのキーフレームとして、キーフレーム抽出器はプリントされたビデオフレームを指定する。例として、キーフレーム抽出器は、ビデオフレームが選択されたビデオショットのみのためにプリントされたビデオフレームを指定することができる。あるいは、キーフレーム抽出器は、そこからビデオフレームが選択されたビデオショットおよびビデオシーンのためのプリントされたビデオフレームを指定することができる。
【0043】
そして、1つの構成では、キーフレーム抽出器130は、ビデオフレームのキーフレーム指定に応じて、ブラウジング構造内の1つ以上の現存するキーフレームをプリントされたビデオフレームに置き換える。ブラウジング構造は、図11の階層的ブラウジング構造500等の階層的ブラウジング構造でありうる。例として、プリントされたビデオフレームがビデオショットのみのためのキーフレームとして指定される場合には、そのビデオショットのための現存するキーフレームのみが、プリントされたビデオフレームに置き換えられる。しかし、プリントされたビデオフレームがビデオショットおよびビデオシーンの両方のためのキーフレームとして指定される場合には、そのビデオショットおよびビデオシーンのためのキーフレームが、プリントされたビデオフレームに置き換えられる。
【0044】
代替の構成では、キーフレーム抽出器130は、指定されたビデオセグメントのための現存するキーフレームを置き換えるのではなく、1つ以上のビデオセグメントのためのさらなるキーフレームとしてブラウジング構造内にプリントされたビデオフレームを挿入する。例示的な実施形態では、プリントされたビデオフレームが、ブラウジング構造内の指定されたビデオセグメントのための現存するキーフレームに隣接して配置される。例として、プリントされたビデオフレームがビデオショットのみのためのキーフレームとして指定される場合には、ビデオフレームが、そのビデオショットのための現存するキーフレームに隣接して配置される。しかし、プリントされたビデオフレームがビデオショットおよびビデオシーンの両方のためのキーフレームとして指定される場合には、ビデオフレームが、そのビデオショットのための現存するキーフレームおよびそのビデオシーンのための現存するキーフレームに隣接して配置される。
【0045】
本発明の例示的な実施形態によるプリントする動作に基づいてキーフレームを抽出する方法を図14のプロセスフローチャートを参照しながら説明する。ステップ702では、ビデオ管理システム100のプリント動作をモニタする。次に、ステップ704では、ビデオファイルのデータベース102から選択されたビデオファイルのビデオフレームのプリンティングを検出する。ステップ706では、プリントされたビデオフレームは、(例えば、プリントされたビデオフレームが選択されたビデオショットのように)ビデオファイルの最も短いビデオセグメントのためのキーフレームとして指定される。オプションのステップ708では、プリントされたビデオフレームは、(例えば、ビデオショットを含むビデオシーンのように)ビデオフレームが選択されたビデオファイルの1つ以上のより長いビデオセグメントのためのキーフレームとしても指定される。次に、ステップ710では、プリントされたビデオフレームが、指定されたビデオセグメントを表すキーフレームとしてブラウジング構造に挿入される。ブラウジング構造は、図11の構造500等の階層的ブラウジング構造でありうる。指定されたビデオセグメントのための1つ以上の現存するキーフレームをプリントされたビデオフレームに置き換えることによって、プリントされたビデオフレームをブラウジング構造に挿入することができる。あるいは、プリントされたビデオフレームをブラウジング構造に加え、ビデオセグメントのための現存するキーフレームと共に指定されたビデオセグメントを表すことによって、プリントされたビデオフレームをブラウジング構造に挿入することができる。そして、プロセスは、ステップ702に戻り、そこで、ビデオファイルのデータベースからの次のビデオフレームを選択してプリントすると、システムのプリントする動作を再びモニタしてブラウジング構造のキーフレームを更新する。
【0046】
キーフレーム抽出器130および上記のキーフレームの抽出するための方法は、プリントされたビデオフレームを用いてキーフレームを置き換えるかまたはブラウジング構造に加えるが、他のユーザに選択されたビデオフレームを用いることもできる。例として、キーフレームとして用いて、任意の目的のためにユーザによって選択されてデジタル画像として保存されたビデオフレームを、キーフレームに置き換えるかまたはブラウジング構造に加えることができる。
【0047】
再び、図1に戻る。処理装置110のビデオオーガナイザ132は、ユーザがビデオファイルのデータベース102からのビデオセグメントのシーケンスをプログラムし、ビデオプレーヤ126を用いてビデオセグメントのシーケンスをその後再生することができるように動作する。ビデオセグメントのシーケンスのプログラミングは、メモリ120に格納されたビデオシーケンスプレイファイル136等のビデオシーケンスプレイファイルを生成することにより達成する。ビデオシーケンスプレイファイルは、再生すべき選択されたビデオセグメントのためのインデックスおよび選択されたビデオセグメントが再生される順序を含む。例えば、キーフレーム等の再生すべきビデオセグメントの表現を選択することによって、ビデオシーケンスプレイファイルに含めるべきビデオセグメントを選択することができる。例示的な実施形態では、キーフレームの形態のビデオセグメントの表現は、表示装置106上に表示されるブラウジング構造から選択される。メモリ120内に含まれる階層的インデクシング情報134等のインデクシング情報から、選択されたビデオセグメントのためのインデックスを抽出することができる。表示装置106上で表示されるグラフィックインターフェースを用いてインタラクティブに順序を識別することによって、再生順序を選択することができる。ビデオシーケンスプレイファイルが生成された後に、ビデオプレーヤを用いてビデオセグメントのプログラムされたシーケンスを再生するために、ビデオシーケンスプレイファイルを任意のユーザによって用いることができる。このビデオプレーヤは、ビデオシーケンスプレイファイルに含まれる情報を用いてビデオファイルのデータベースに選択的にアクセスすることによってビデオセグメントのシーケンスを再生する。このように、所望のビデオセグメントを含む実際のビデオファイルを作成する必要なく、ビデオセグメントの表現のみを用いて、簡単なコンピュータファイルとして再生すべきビデオセグメントのシーケンスをプログラムすることができる。この結果、新しいビデオシーケンスプレイファイルを作成するか、または現存するビデオシーケンスプレイファイルを変更することによって、再生すべきビデオセグメントのシーケンスを容易に変更することができる。
【0048】
代替の実施形態では、ビデオオーガナイザ132は、リモート装置(図示せず)に常駐し、ユーザが、ビデオシーケンスプレイファイルをリモートに生成することによって、ビデオ管理システム100上で再生すべきビデオセグメントのシーケンスをリモートにプログラムすることができるようにする。リモート装置は、インターネット等の通信ネットワークを通して、ビデオ管理システム100に接続されうるパーソナルコンピュータ、サーバ、またはハンドヘルド装置でありうる。本実施形態では、リモート装置は、階層的インデクシング情報134等のビデオ管理システムのインデクシング情報のコピーを含むか、または通信ネットワークを通してシステムから直接にインデクシング情報にアクセスすることができる。そして、別のユーザがビデオシーケンスプレイファイルを用いてビデオ管理システム上でビデオセグメントのプログラムされたシーケンスをローカルに再生することができるように、生成されたビデオシーケンスプレイファイルのコピーをビデオ管理システムに送信することができる。この別の実施形態の1つの特徴は、一人のユーザがリモート装置を用いてビデオシーケンスプレイファイルを生成することによってビデオセグメントのシーケンスをリモートにプログラムしている間に、別のユーザがメモリ120内のビデオファイルのデータベース102にアクセスすることができることである。なぜならば、ビデオシーケンスプレイファイルを生成しているときには、実際のビデオファイルにはアクセスされていないからである。
【0049】
図11の階層的ブラウジング構造500と図15のプロセスフローチャートとを参照しながら、例示的な実施形態に従って再生すべきビデオセグメントのシーケンスをプログラムする方法を説明する。ステップ802では、ビデオファイルのデータベース102に関連するインデクシング情報が提供される。インデクシング情報は、メモリ120内に格納された階層的インデクシング情報134等の階層的インデクシング情報でありうる。インデクシング情報は、少なくともビデオファイル内のビデオセグメントのロケーションのインデックスを含む。例示的な実施形態では、ビデオファイルのデータベースのインデックス付与がされたビデオセグメントのブラウジング構造も提供される。ブラウジング構造は、図11の階層的ブラウジング構造500等の階層的ビデオインデクサ128によって生成される階層的ブラウジング構造でありうる。次に、ステップ804では、ビデオセグメントのシーケンスに含めるべきビデオセグメントは、ブラウジング構造を用いてユーザによって選択される。ブラウジング構造の対応するキーフレームを選択することによって、ビデオセグメントを選択することができる。例として、図11の階層的ブラウジング構造500を用いて、ユーザは、キーフレーム2およびキーフレーム5.1を選択し、ビデオファイル400の対応するビデオセグメントの2およびキーフレーム5.1を選択することができる。このことが図10に例示される。ステップ806では、ビデオセグメントのシーケンスにおける選択されたビデオセグメントの順序がユーザによって指定される。この例では、以下の順序、すなわちビデオセグメント2およびビデオセグメント5.1で選択されたビデオセグメントの順序を指定することができる。
【0050】
次に、ステップ808では、ビデオシーケンスプレイファイルは、選択されたビデオセグメントに対して生成される。ビデオシーケンスプレイファイルは、選択されたビデオセグメントのそれぞれのビデオファイルにおけるロケーションのインデックスおよび選択されたビデオセグメントの再生順序を含む。ステップ810では、ビデオセグメントのシーケンスのプログラミングがリモート装置を用いて実行される場合には、ビデオシーケンスプレイファイルのコピーが、通信ネットワークを通してビデオ管理システム100に送信される。そして、ビデオ管理システムのビデオプレーヤ126を用いてビデオセグメントのシーケンスを再生するために、ビデオシーケンスプレイファイルを用いることができる。ビデオファイルのデータベース102に選択的にアクセスすることによって、ビデオシーケンスプレイファイルに含まれるデータに基づいて再生すべきビデオセグメントを読み出してビデオセグメントのシーケンスを再生する。
【0051】
本発明の特定の実施形態について記載および例示したが、本発明は、このように記載されて例示される部分の特定の形態または構成に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲とそれらの均等物とによって規定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオデータに関連する再生動作をモニタするステップと、
再生された該ビデオデータの規定されたビデオセグメントを識別するステップと、
前記再生動作に基づいて前記ビデオデータの前記規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップと
を含んでなる、ビデオデータを管理する方法。
【請求項2】
前記規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップは、前記ビデオデータの前記規定されたビデオセグメントを少なくとも2つのレベルを有する階層的ブラウジング構造内にインデックスを付与することを含み、前記規定されたビデオセグメントが、前記再生動作に基づいて前記少なくとも2つのレベルに選択的にインデックスされる請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ビデオデータを再生するように構成されたビデオプレーヤと、
該ビデオデータに関連する再生動作をモニタするように構成され、前記ビデオプレーヤを用いて再生された前記ビデオデータの規定されたビデオセグメントを識別し、該再生動作に基づいて該規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するようにさらに構成されたインデクシングユニットと
を含んでなる、ビデオデータを管理するためのシステム
【請求項4】
前記インデクシングユニットは、前記ビデオデータの前記規定されたビデオセグメントを、少なくとも2つのレベルを有する階層的ブラウジング構造にインデックスを付与するように構成され、前記規定されたビデオセグメントが、前記再生動作に基づいて前記少なくとも2つのレベル上にインデックスされる請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
所定の機能のための前記ビデオデータからの特定のビデオフレームの選択を検出するステップと、
前記特定のビデオフレームが選択された前記ビデオデータの少なくとも1つのビデオセグメントに対して、前記特定のビデオフレームを代表ビデオフレームとして指定するステップと
を含んでなる、ビデオデータを管理する方法。
【請求項6】
前記所定の機能が、前記特定のビデオフレームをプリントすることを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ビデオデータを含むメモリと、
所定の機能のための該ビデオデータから特定のビデオフレームの選択を検出するように構成され、該特定のビデオフレームが選択された該ビデオデータの少なくとも1つのビデオセグメントのための代表ビデオフレームとして該特定のビデオフレームを指定するようにさらに構成されたビデオフレーム抽出器と
を含んでなる、ビデオデータを管理するシステム。
【請求項8】
前記所定の機能が、前記特定のビデオフレームをプリントすることを含む請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
ビデオデータのビデオセグメントに関連するインデクシング情報を提供するステップと、
特定のビデオセグメントの選択と該特定のビデオセグメントの順序の選択とに応答して、前記インデクシング情報を用いて、前記ビデオデータの該特定のビデオセグメントのビデオシーケンスプレイファイルを生成するステップと
を含んでなり、該ビデオシーケンスプレイファイルが、前記特定のビデオセグメントの前記ビデオデータにおけるロケーションのインデックスを含むものである、ビデオデータを管理する方法。
【請求項10】
前記ビデオシーケンスプレイファイルを生成するステップをリモート装置上で実行し、前記ビデオシーケンスプレイファイルをローカル装置に送信して、前記特定のビデオセグメントを再生するステップをさらに含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ビデオデータのビデオセグメントのインデクシング情報を含むメモリと、
特定のビデオセグメントの選択と該特定のビデオセグメントのための順序の選択とに応答して、前記インデクシング情報を用いて、前記ビデオデータの特定のビデオセグメントのビデオシーケンスプレイファイルを生成するように構成されたビデオオーガナイザと
を含んでなり、該ビデオシーケンスプレイファイルが、前記特定のビデオセグメントの前記ビデオデータにおけるロケーションの特定のインデックスを含むものである、ビデオデータを管理するシステム。
【請求項12】
前記ビデオオーガナイザを含むリモート装置と前記メモリを含むローカル装置とをさらに含んでおり、該リモート装置から該ローカル装置に前記ビデオシーケンスプレイファイルを送信することができるように、該リモート装置と該ローカル装置と構成して通信リンクを確立する請求項11に記載のシステム。
【請求項1】
ビデオデータに関連する再生動作をモニタするステップと、
再生された該ビデオデータの規定されたビデオセグメントを識別するステップと、
前記再生動作に基づいて前記ビデオデータの前記規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップと
を含んでなる、ビデオデータを管理する方法。
【請求項2】
前記規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するステップは、前記ビデオデータの前記規定されたビデオセグメントを少なくとも2つのレベルを有する階層的ブラウジング構造内にインデックスを付与することを含み、前記規定されたビデオセグメントが、前記再生動作に基づいて前記少なくとも2つのレベルに選択的にインデックスされる請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ビデオデータを再生するように構成されたビデオプレーヤと、
該ビデオデータに関連する再生動作をモニタするように構成され、前記ビデオプレーヤを用いて再生された前記ビデオデータの規定されたビデオセグメントを識別し、該再生動作に基づいて該規定されたビデオセグメントにインデックスを付与するようにさらに構成されたインデクシングユニットと
を含んでなる、ビデオデータを管理するためのシステム
【請求項4】
前記インデクシングユニットは、前記ビデオデータの前記規定されたビデオセグメントを、少なくとも2つのレベルを有する階層的ブラウジング構造にインデックスを付与するように構成され、前記規定されたビデオセグメントが、前記再生動作に基づいて前記少なくとも2つのレベル上にインデックスされる請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
所定の機能のための前記ビデオデータからの特定のビデオフレームの選択を検出するステップと、
前記特定のビデオフレームが選択された前記ビデオデータの少なくとも1つのビデオセグメントに対して、前記特定のビデオフレームを代表ビデオフレームとして指定するステップと
を含んでなる、ビデオデータを管理する方法。
【請求項6】
前記所定の機能が、前記特定のビデオフレームをプリントすることを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ビデオデータを含むメモリと、
所定の機能のための該ビデオデータから特定のビデオフレームの選択を検出するように構成され、該特定のビデオフレームが選択された該ビデオデータの少なくとも1つのビデオセグメントのための代表ビデオフレームとして該特定のビデオフレームを指定するようにさらに構成されたビデオフレーム抽出器と
を含んでなる、ビデオデータを管理するシステム。
【請求項8】
前記所定の機能が、前記特定のビデオフレームをプリントすることを含む請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
ビデオデータのビデオセグメントに関連するインデクシング情報を提供するステップと、
特定のビデオセグメントの選択と該特定のビデオセグメントの順序の選択とに応答して、前記インデクシング情報を用いて、前記ビデオデータの該特定のビデオセグメントのビデオシーケンスプレイファイルを生成するステップと
を含んでなり、該ビデオシーケンスプレイファイルが、前記特定のビデオセグメントの前記ビデオデータにおけるロケーションのインデックスを含むものである、ビデオデータを管理する方法。
【請求項10】
前記ビデオシーケンスプレイファイルを生成するステップをリモート装置上で実行し、前記ビデオシーケンスプレイファイルをローカル装置に送信して、前記特定のビデオセグメントを再生するステップをさらに含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ビデオデータのビデオセグメントのインデクシング情報を含むメモリと、
特定のビデオセグメントの選択と該特定のビデオセグメントのための順序の選択とに応答して、前記インデクシング情報を用いて、前記ビデオデータの特定のビデオセグメントのビデオシーケンスプレイファイルを生成するように構成されたビデオオーガナイザと
を含んでなり、該ビデオシーケンスプレイファイルが、前記特定のビデオセグメントの前記ビデオデータにおけるロケーションの特定のインデックスを含むものである、ビデオデータを管理するシステム。
【請求項12】
前記ビデオオーガナイザを含むリモート装置と前記メモリを含むローカル装置とをさらに含んでおり、該リモート装置から該ローカル装置に前記ビデオシーケンスプレイファイルを送信することができるように、該リモート装置と該ローカル装置と構成して通信リンクを確立する請求項11に記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−63182(P2010−63182A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284233(P2009−284233)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【分割の表示】特願2003−129531(P2003−129531)の分割
【原出願日】平成15年5月7日(2003.5.7)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【分割の表示】特願2003−129531(P2003−129531)の分割
【原出願日】平成15年5月7日(2003.5.7)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】
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