説明

ピロロピリジン誘導体およびCRTH2アンタゴニストとしてのそれらの使用

本発明により、遊離形または塩形の、式(I)
【化1】


[式中、R、R、R、R、R5、、Q、W、X、m、nおよびpが本明細書で定義のとおりである。]の化合物、それらの製造法、および医薬としてのそれらの使用が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機化合物、それらの製造および、医薬としての使用に関する。
【発明の開示】
【0002】
第1の局面において、本発明は、遊離形または塩形の、式(I)
【化1】

[式中、
Qは、結合または所望によりハロゲンで置換されていてもよいC−C10−アルキレン基であり;
およびRは、独立して、H、ハロゲンもしくはC−C−アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に、二価のC−C−脂環式基を形成し;
は、H、C−C−アルキル、C−C15−炭素環式基、C−C−ハロアルキル、アルコキシC−Cアルキル、C−C−ヒドロキシアルキルであり;
およびRは、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、カルボキシ、カルボキシ−C−C−アルキル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、SONH、(C−C−アルキルアミノ)スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニルまたは酸素、窒素および硫黄からなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を有する、4から10員環ヘテロ環式基であり;
は、HまたはC−C−アルキルであり;
Wは、C−C15−芳香族性炭素環式基または窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、4から10員環ヘテロ環式基であり;
Xが、−SO−、−CH−、−CON(C−C−アルキル)−、−CH(C−C−アルキル)−または結合であり;
mおよびnは、それぞれ独立して0−3の整数であり;そして
pは、1である。]
の化合物を提供する。
【0003】
本明細書において使用される用語は、下記の意味を有する:
本明細書において使用される“所望により置換されていてもよい”は、言及されている基が、その前に記載の基の1個または組合せにより1個以上の位置で置換され得ることを意味する。
【0004】
“ハロゲン”または“ハロ”は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり得;好ましくは臭素または塩素またはフッ素である。
“C−C−アルキル”は、直鎖または分岐鎖C−C−アルキルを示し、それは例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、直鎖または分岐鎖−ペンチル、直鎖または分岐鎖−ヘキシル、直鎖または分岐鎖−ヘプチルまたは直鎖または分岐鎖−オクチルである。好ましくは、C−C−アルキルがC−C−アルキルである。
【0005】
本明細書において使用される“C−C15−炭素環式基”は、3から15員環の炭素原子を有する炭素環式基、例えば単環式基、脂環式、例えばC−C−シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルもしくはシクロオクチル;または芳香族性、例えばフェニルのいずれか;または二環式基、例えばビシクロオクチル、インダニルおよびインデニルを含むビシクロノニル、およびナフチルを含むビシクロデシルを示す。好ましくは該C−C15−炭素環式基はC−C10−炭素環式基、例えば、フェニルまたはナフチルである。該C−C15−炭素環式基は1−3個の置換基で置換または非置換であってもよい。好ましい置換基は、ハロ、シアノ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、C−C−アルキル、C−C−ハロ−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルスルホニル、−SONH、(C−C−アルキルアミノ)−スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、C−C10−炭素環式基および窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員環ヘテロ環式基である。
【0006】
本明細書において使用される“C−C15−芳香族性炭素環式基”は、6から15個の炭素環原子を有する芳香族性基、例えば、フェニレン、ナフチレンまたはアントリレンを示す。C−C15−芳香族性基は、1−3個の置換基で置換または非置換でもよい。好ましい置換基は、ハロ、シアノ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルスルホニル、−SONH、(C−C−アルキルアミノ)−スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、C−C15−炭素環式基および窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5から12員環ヘテロ環式基である。
【0007】
“二価のC−C−脂環式”は、3から8個の炭素環原子を有するシクロアルキレン、例えば、単環式基、例えばシクロプロピレン、シクロブチレン、シクロペンチレン、シクロヘキシレン、シクロヘプチレンまたはシクロオクチレン(いずれも1個以上、通常1または2個のC−C−アルキル基で置換されていてもよい);または二環式基、例えばビシクロヘプチレンまたはビシクロオクチレンを示す。好ましくは“C−C−シクロアルキレン”がC−C−シクロアルキレン、例えば、シクロプロピレン、シクロブチレンまたはシクロペンチレンである。
【0008】
“C−C−アルコキシ”は、直鎖または分岐鎖C−C−アルコキシを示し、それは例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、直鎖または分岐鎖−ペントキシ、直鎖または分岐鎖−ヘキシルオキシ、直鎖または分岐鎖−ヘプチルオキシまたは直鎖または分岐鎖−オクチルオキシである。好ましくは、C−C−アルコキシがC−C−アルコキシである。
【0009】
“C−C−ハロアルキル”および“C−C−ハロアルコキシ”は、1個以上のハロゲン原子、好ましくは1、2または3個のハロゲン原子、好ましくはフッ素、臭素または塩素原子で置換された上記定義のC−C−アルキルおよびC−C−アルコキシを示す。好ましくは、C−C−ハロアルキルが、1、2または3個のフッ素、臭素または塩素原子で置換されているC−C−アルキルである。好ましくは、C−C−ハロアルコキシが、1、2または3個のフッ素、臭素または塩素原子で置換されたC−C−アルコキシである。
【0010】
本明細書において使用される“C−C−アルキルスルホニル”は、−SO−が結合した上記定義のC−C−アルキルを示す。好ましくは、C−C−アルキルスルホニルが、C−C−アルキルスルホニル、とりわけメチルスルホニルである。
【0011】
本明細書において使用される“C−C−アルキルスルフィニル”は、−SO−が結合した上記定義のC−C−アルキルを示す。好ましくは、C−C−アルキルスルフィニルが、C−C−アルキルスルフィニル、とりわけメチルスルフィニルである。
【0012】
“アミノ−C−C−アルキル”および“アミノ−C−C−アルコキシ”は、上記定義のC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシに窒素原子により結合しているアミノ、例えば各々NH−(C−C)−またはNH−(C−C)−O−を示す。好ましくは、アミノ−C−C−アルキルおよびアミノ−C−C−アルコキシが、各々アミノ−C−C−アルキルおよびアミノ−C−C−アルコキシである。
【0013】
“アミノ−(ヒドロキシ)−C−C−アルキル”は、C−Cアルキルに窒素原子により結合しているアミノおよび同じC−C−アルキルに酸素原子により結合しているヒドロキシを示す。好ましくは、アミノ−(ヒドロキシ)−C−C−アルキルが、アミノ−(ヒドロキシ)−C−C−アルキルである。
【0014】
“カルボキシ−C−C−アルキル”および“カルボキシ−C−C−アルコキシ”は、各々上記定義のC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシに炭素原子により結合しているカルボキシを示す。好ましくは、カルボキシ−C−C−アルキルおよびカルボキシ−C−C−アルコキシが、各々カルボキシ−C−C−アルキルおよびカルボキシ−C−C−アルコキシである。
【0015】
“C−C−アルキルカルボニル”、“C−C−アルコキシカルボニル”および“C−C−ハロアルキルカルボニル”は、カルボニル基に炭素原子により結合している、各々上記定義のC−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルキルを示す。“C−C−アルコキシカルボニル”は、アルコキシ基の酸素がカルボニル炭素に結合している、上記定義のC−C−アルコキシを示す。好ましくは、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−ハロアルキルカルボニルが、各々C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−ハロアルキルカルボニルである。
【0016】
“C−C−アルキルアミノ”および“ジ(C−C−アルキル)アミノ”は、アミノ基に炭素原子により結合している上記定義のC−C−アルキルを示す。ジ(C−C−アルキル)アミノ中のC−C−アルキル基は同じでも異なっていてもよい。好ましくは、C−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノが、各々C−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノである。
【0017】
“C−C−アルキルアミノカルボニル”および“ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル”は、カルボニル基の炭素原子に窒素原子により結合している、各々上記定義のC−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノを示す。好ましくは、C−C−アルキルアミノ−カルボニルおよびジ(C−C−アルキル)−アミノカルボニルが、各々C−C−アルキルアミノカルボニルおよびジ(C−C−アルキル)−アミノカルボニルである。
【0018】
“ジ(C−C−アルキル)アミノ−C−C−アルキル”および“ジ(C−C−アルキル)アミノ−C−C−アルコキシ”は、各々C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシ基の炭素原子に窒素原子により結合している、上記定義のジ(C−C−アルキル)アミノを示す。好ましくは、ジ(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルおよびジ(C−C−アルキル)アミノ−C−C−アルコキシが、各々ジ(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルおよびジ(C−C−アルキル)アミノ−C−C−アルコキシである。
【0019】
本明細書において使用される、“窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、4から10員環ヘテロ環式基”は、単環式または二環式、例えば、フラン、テトラヒドロフラン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、イソトリアゾール、テトラゾール、チアジアゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、ピリジン、オキサゾール、イソキサゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、トリアジン、オキサジン、チアゾール、キノリン、イソキノリン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾフラン、インドール、インダゾールまたはベンゾイミダゾールであり得る。好ましいヘテロ環式基は、ピペラジン、モルホリン、イミダゾール、イソトリアゾール、ピラゾール、ピリジン、フラン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、テトラゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾールおよびベンゾフランである。該4から10員環ヘテロ環式基は、非置換または置換されていてもよい。好ましい置換基は、ハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、アミノ−C−C−アルキル、アミノ(ヒドロキシ)C−C−アルキルおよび所望によりアミノカルボニルにより置換されていてよいC−C−アルコキシを含む。とりわけ好ましい置換基は、ハロ、オキソ、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、アミノ−C−C−アルキルおよびアミノ(ヒドロキシ)C−C−アルキルを含む。
【0020】
本明細書および特許請求の範囲を通して、文脈から他の解釈が必要でない限り、用語“含む”または“含み”もしくは“含まれる”のような派生語は、規定の整数もしくは段階または整数もしくは段階の群を含むが、他のいかなる整数もしくは段階または整数もしくは段階の群を除外しないことを意味することが理解されよう。
【0021】
式(I)において、mまたはnが2であるとき、該2個の置換基が、同じまたは異なっていてもよい。mまたはnが3であるとき、2個またはすべての置換基が同じ、または3個すべてが異なっていてもよい。
【0022】
別の局面において、本発明は、遊離形または塩形の、式(I)
[式中、
Qが、結合または所望によりハロゲンで置換されていてもよいC−C10−アルキレン基であり;
およびRが、独立して、H、ハロゲンもしくはC−C−アルキルであるか、または
およびRが、それらが結合している炭素原子と一緒に、二価のC−C−脂環式基を形成し;
が、H、C−C−アルキル、C−C15−炭素環式基、C−C−ハロアルキル、アルコキシC−Cアルキル、C−C−ヒドロキシアルキルであり;
およびRが、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、カルボキシ、カルボキシ−C−C−アルキル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、SONH、(C−C−アルキルアミノ)スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニルまたは酸素、窒素および硫黄からなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を有する、4から10員環ヘテロ環式基であり;
が、HまたはC−C−アルキルであり;
Wが、C−C15−芳香族性炭素環式基または窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、4から10員環ヘテロ環式基であり;
Xが、−SO−、−CH−、−CON(C−C−アルキル)−、−CH(C−C−アルキル)−または結合であり;
mおよびnが、それぞれ独立して0−3の整数であり;そして
pが、1である。]
の化合物を提供する。
【0023】
別の局面において、本発明は、遊離形または塩形の、式(I)
[式中、
Qが、結合であり;
およびRが、独立して、H、もしくはC−C−アルキルであり;
が、C−C−アルキルであり;
およびRが、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシであり;
が、HまたはC−C−アルキルであり;
Wが、式(Wa1)または(Wa2
【化2】

{式中、Aが、独立して、CもしくはNである。}
の基であるか、または
Wが、式(W
【化3】

{式中、
Yが、独立して、CもしくはNであり;そして
Zが、N、OもしくはSである。}
の基であるか、または
Wが、式(W
【化4】

{式中、
Yが、独立して、CもしくはNであり;そして
Zが、OもしくはSである。}
の基であり;
Xが、−SO−、−CH−、−CH(C−C−アルキル)−、−CON(C−C−アルキル)−または結合であり;
mおよびnが、それぞれ独立して0−3の整数であり;そして
pが、1である。]
の化合物を提供する。
【0024】
さらなる局面において、本発明は、遊離形または塩形の、式(I)
[式中、
Qが、結合であり;
およびRが、独立して、H、もしくはC−C−アルキルであり;
が、C−C−アルキルであり;
およびRが、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C10−炭素環式基、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシであり;
が、HまたはC−C−アルキルであり;
Wが、式(Wa1)または(Wa2
【化5】

{式中、
1個のAが、CもしくはNであり;そして
他の2個がすべてCである。}
の基であるか、または
Wが、式(W
【化6】

{式中、
Yが、独立して、CもしくはNであり;そして
Zが、N、OもしくはSである。}
の基であり;
Xが、−SO−、−CH−もしくは−CH(C−C−アルキル)−であり;
mおよびnが、それぞれ独立して、0−3の整数であり;そして
pが1である。]
の化合物を提供する。
【0025】
さらなる局面において、本発明は、炎症性またはアレルギー性状態、特に炎症性または閉塞性気道疾患の処置用医薬の製造のための、前記の態様のいずれかの遊離形または塩形の式(I)の化合物の使用を提供する。
【0026】
塩および異性体
多くの式(I)で示される化合物は、酸付加塩、特に薬学的に許容される酸付加塩を形成できる。式(I)の化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば塩酸または臭化水素酸;硝酸;硫酸;リン酸;および有機酸、例えば、脂肪族モノカルボン酸、例えばギ酸、酢酸、ジフェニル酢酸、トリフェニル酢酸、カプリル酸、ジクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、馬尿酸、プロピオン酸および酪酸;脂肪族ヒドロキシ酸、例えば乳酸、クエン酸、グルコン酸、マンデル酸、酒石酸またはリンゴ酸;ジカルボン酸、例えばアジピン酸、アスパラギン酸、フマル酸、グルタミン酸、マレイン酸、マロン酸、セバシン酸またはコハク酸;芳香族性カルボン酸、例えば安息香酸、p−クロロ安息香酸、またはニコチン酸;芳香族性ヒドロキシ酸、例えばo−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、1ヒドロキシ−ナフタレン−2−カルボン酸または3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸;およびスルホン酸、例えばエタンスルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタン−スルホン酸、メタンスルホン酸、(+)−カンファー−10−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸を含む。これらの塩は、既知の塩形成法により、式(I)の化合物から製造し得る。
【0027】
酸性の、例えばカルボキシル基を含む式(I)の化合物は、塩基、特に当分野で既知のような薬学的に許容される塩基と塩を形成することもできる;適当なこのような塩は、金属塩、特にアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムまたは亜鉛塩;またはアンモニアもしくは薬学的に許容される有機アミンとの塩またはヘテロ環式塩、例えばベンザミン、ベンザチン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、4−(2−ヒドロキシ−エチル)モルホリン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、N−メチルグルカミン、ピペラジン、トリエタノール−アミンまたはトロメタミンを含む。これらの塩は、既知の塩形成法により、式(I)の化合物から製造し得る。
【0028】
不斉炭素原子または対称軸がある化合物において、該化合物は、個々の光学活性異性体形またはそれらの混合物、例えば、ラセミまたはジアステレオマー混合物として存在する。本発明は、両方の個々の光学活性RおよびS異性体、ならびに混合物、例えば、それらのラセミまたはジアステレオマー混合物を包含する。
【0029】
特定の式(I)の好ましい化合物は、実施例において下記である。
【0030】
本発明はまた、
(i)(A)式(I)
[式中、RはHである。]
の化合物の製造のために、式(I)
【化7】

[式中、Rは、C−C−アルキルであり;そしてQ、R、R、R、R、R、W、X、m、nおよびpは上記定義のとおりである。]
の化合物中のエステル基である、−COORを開裂させるか;または
(B)式(I)
[式中、RはC−C−アルキルである。]
の化合物の製造のために、式(II)
【化8】

[式中、
は、C−C−アルキルであり;そして
Q、R、R、R、R、m、nおよびpは、上記定義のとおりである。]
の化合物を、式(III)
【化9】

[式中、
Gは、脱離基、例えば、ハロゲン原子またはアリールスルホン酸基であり;そして
、W、Xおよびnは、上記定義のとおりである。]
の化合物と反応させるか;または
(C)式(I)
[式中、
は、C−C−アルキルであり;
は、HまたはC−C−アルキルであり;
は、C−C−アルキルであり;そして
pは、1である。]
の化合物の製造のために、式(I)
[式中、
は、HまたはC−C−アルキルであり;そして
は、Hである。]
の化合物を、式R
[式中、
は、C−C−アルキルであり;そして
Gは、上記定義のとおりである。]
の化合物と反応させ;そして
(ii)得られる式(I)の化合物を遊離形または塩形で回収する
段階を含む、遊離形または塩形の、式(I)の化合物の製造法を提供する。
【0031】
変法(A)はカルボキシルエステル基の開裂のために既知の方法を使用して(または同様に実施例に下記のとおり)行い得、そして、Rが、C−C−アルキルである式(I)の化合物の製造後、その場で行うことができる。例えば、Rが、C−C−アルキルである式(I)の化合物(これは、好都合には、極性有機溶媒または水とそれらの混合物中の溶液である。)を、水性無機塩基、例えばNaOHまたはLiOHと反応させ、エステル基を加水分解する;ここで、該塩基がNaOHであるとき、該反応は10−40℃の温度で、好都合には室温で行い得、一方、該塩基がLiOHであるとき、該反応は−5℃から5℃で開始し、次いで10−40℃、好都合には室温で継続し得る。別法として、Rが、C−C−アルキルである式(I)の化合物(これは、好都合には、有機溶媒、例えばCHCl中の溶液である。)を、ルイス酸、例えばボロントリブロマイドと反応させ、エステル開裂を行い得る;該反応は好都合には、50−60℃で、例えばマイクロ波照射とともに行い得る。
【0032】
変法(B)は、既知の方法を使用してまたは同様に実施例に下記のとおり行い得る。例えば、有機塩基、例えば2−tert−ブチルイミノ−1,3−ジメチル−(2λ*5*−[1,3,2]ジアザホスフィナン−2−イル)−ジエチル−アミン(BEMP)の存在下、式(II)の化合物を式(III)
[式中、
Gが、ハロゲンであり;
Xが、−SO−であり;そして
、Wおよびnが上記定義のとおりである。]
のスルホニルハロゲン化物と反応させ得る;該反応は有機溶媒、例えば極性非プロトン溶媒、例えばN,Nジメチルホルムアミド(DMF)中で行い得、そして10−40℃、好都合には、室温で行い得る。
【0033】
他の例において、有機塩基、例えばBEMPの存在下、例えば極性非プロトン溶媒、例えばN,N−DMF中、式(II)の化合物を式(III)
[式中、
Gは、ハロゲンであり;
Xは、−CH−であり;そして
、Wおよびnは上記定義のとおりである。]
の化合物と反応させ得る;該反応は10−40℃、好都合には、室温で行い得る。
【0034】
さらなる例において、無機塩基、例えばNaH、または有機塩基、例えばBEMPの存在下、例えば極性非プロトン溶媒、例えばN,N−DMF中、式(II)の化合物を式(III)
[式中、
Gは、ハロゲンであり;
Xは、−CH−であり;
Wは、式(W
{式中、
1個のAは、Nであり;そして
他の2個はCである。}であり;そして
およびnは、上記定義のとおりである。]
の化合物の塩形、例えばヒドロハライドと反応させ得る;該反応は10−40℃、好都合には、室温で行い得る。
【0035】
さらに別の例において、有機塩基、例えばBEMPの存在下、例えば、極性非プロトン溶媒、例えばN,N−DMFとエーテル溶媒の混合物中、式(II)の化合物を式(III)
[式中、
Gが、アリールスルホネートであり;
Xが、−CH−であり;そして
、Wおよびnが、上記定義のとおりである。]
の化合物と反応させ得る;該反応は10−40℃、好都合には、室温で行い得る。
【0036】
さらに別の例において、金属化合物触媒、例えば金属塩、例えばCuIおよびジアミンからその場で形成される遷移金属錯体、および無機塩基、例えばナトリウムホスフェートの存在下、式(II)の化合物を式(III)
[式中、
Gが、ハロゲン;Xが、結合であり;
Wが、フェニレンまたはナフチレンであり;そして
およびnが、上記定義のとおりである。]
の化合物と反応させ得る;該反応は、好ましくは有機溶媒、例えば極性非プロトン溶媒、例えばジオキサン中で行い得る;該反応温度は140−180℃、好ましくは150−170℃であり得る。
【0037】
変法(C)は、カルボン酸エステルのα−アルキル化の既知の方法を使用して、または同様に、例えば実施例に下記のとおり行い得る。該反応は、好都合には、無機塩基、例えば、リチウムジイソプロピルアミドの存在下で行い、次いでアルキルアイオダイド、例えばヨウ化メチルを付加する。該反応温度は、約−90℃から約−60℃、しかし好都合には、−78℃であり得る。
【0038】
式(II)の化合物は既知であり、例えばU.S. Patent No. 3,320,268に記載の既知の方法、または以下の実施例のような同様な方法により入手できる。式(III)の化合物は既知であるか、または既知の方法により、または同様に実施例に下記のとおり入手できる。
【0039】
慣例の方法で、式(I)の化合物の遊離形を塩形に変換でき、その逆もまた同様である。遊離形または塩形の該化合物を、水和物または、結晶化のために使用した溶媒を含む溶媒和物形で入手できる。式(I)および(II)の化合物を反応混合物から回収し、慣例の方法で精製できる。異性体、例えばエナンチオマーは慣例の方法、例えば、分別結晶、キラルHPLC分離、または例えば対応して不斉に置換された光学活性な出発物質からの不斉合成で得ることができる。
【0040】
医薬的使用およびアッセイ
以後“本発明の薬剤”と代替的に記載する、式(I)および(II)の化合物ならびにこれらの薬学的に許容される塩は、医薬として有用である。特に、該化合物は有効なCRTh2受容体アンタゴニスト活性を有し、そして以下のアッセイで試験できる。
【0041】
濾過結合アッセイプロトコール
CRTh2アンタゴニストの結合は、ヒトCRTh2−発現チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO.K1−CRTh2)から製造される膜を使用して測定される。ローラーボトル中で培養したCHO.K1−CRTh2細胞の細胞膜を製造するために、細胞解離バッファー(インビトロゲン)を使用して回収する。該細胞を遠心分離(167g、5分)によりペレット化する。該細胞ペレットを低張バッファー(15mM Tris−OH、2mM MgCl、0.3mM EDTA、1mM EGTA、1×Complete(登録商標)錠剤)中、4℃で30分間インキュベーションする。4℃で細胞を、Polytron(登録商標)(IKA Ultra Turrax T25)を使用して1秒の5回バーストで均一化する。該均一物を(Beckman Optima TM Tl 超遠心分離器、48000g、30分、4℃)で遠心分離する。該上清を捨て、該膜ペレットを均一化バッファー(75mM Tris−OH、12.5mM MgCl、0.3mM EDTA、1mM EGTA、250mM スクロース、1×Complete(登録商標)錠剤)中に再懸濁する。膜製造物を等分し−80℃で保存する。該タンパク質含量をBradfordタンパク質アッセイ色素(Bio Rad)を使用して概算する。
【0042】
CHO.K1−CRTh2膜への[H]−PGD(157Ci/mmol)の結合を、非標識PGD(1μM)の不存在下(すべての結合)および存在下(非特異的結合)で測定する。過剰な非標識PGDの不存在下で観察される[H]−PGD結合のcpm(カウント/分)から、過剰な非標識PGDの存在下のcpmを引いたものを、特異的結合として定義する。活性CRTh2アンタゴニストはCRTh2受容体への結合に関して[H]−PGDと競合でき、そしてcpm結合の数の減少で同定される。
【0043】
該アッセイをGreiner U型底 96ウェルプレートで、100μL/ウェルの最終体積で行う。CHO.K1−CRTh2膜をアッセイバッファー(10mM HEPES−KOH(pH7.4)、1mM EDTAおよび10mM MnCl)で希釈し、10μgを各々ウェルに加える。[H]−PGDをアッセイバッファーに希釈し、最終濃度2.5nMで各々ウェルに加える。非特異的結合を測定するために、CRTh2受容体への[H]−PGD結合を、最終ウェル濃度1μMで非標識PGDを使用して競合させる。実験は下記のとおりウェルに加えられた試薬で3回行う:
−25μL アッセイバッファー(すべて結合のため)または
−25μL PGD(非特異的結合測定のため)
−25μL [H]PGD
−50μL 膜
−25μL 試験化合物(DMSO/アッセイバッファー中)。
【0044】
プレートを室温で1時間、振盪機でインキュベーションし、次いで、洗浄バッファー(10mM HEPES−KOH、pH7.4)を使用して、GF/Cフィルタープレート上に回収する(Tomtec Harvester 9600)。プレートを2時間乾燥させ、Micro−Scint 20(登録商標)(50μL)を加え、TopSeal−S(登録商標)で密閉する。プレートを次いでPackard Top Count装置を使用してカウントする。プレートを、次いで3Hシンチレーションプログラム(1分/ウェル)を使用して、Packard Topcountで読む。
CRTh2 アンタゴニストにおけるKi(阻害についての解離定数)値を記録する。
Ki値をSigma Plot(登録商標)ソフトウェア、Cheng−Prussoff等式を使用して測定する。
Ki=IC50/1+[S]/Kd
ここでSは放射性リガンド濃度であり、そしてKdは解離定数である。
【0045】
CRTh2cAMP機能アッセイプロトコール
このアッセイはCHO.K1−CRTh2細胞において実施する。cAMPを、5μMホルスコリン、アデニル酸シクラーゼ活性剤で細胞を刺激し細胞中に製造させる。PGDをCRTh2受容体の活性化のために加え、それはホルスコリン誘導cAMP蓄積の減衰をもたらす。潜在的CRTh2アンタゴニストのCHO.K1−CRTh2細胞中、ホルスコリン誘導cAMP蓄積のPGD介在減衰を阻害する能力を試験する。
【0046】
用量応答曲線の各々の濃度値によって、試験化合物を、DMSO(3%容量/容量)を含むアッセイ刺激バッファー(HBSS、5mM HEPES、10μM IBMX±0.1%ヒト血清アルブミン)中に製造し、そして5μL/ウェルをアッセイプレート(384ウェル、白色optiplate)に加える。
【0047】
組織培養フラスコ内で培養したCHO.K1−CRTh2をPBSで洗浄し、解離バッファーを用いて回収する。細胞をPBSで洗浄し、刺激バッファーに再懸濁し、0.4×10/mLの濃度にし、アッセイプレート(10μL/ウェル)に加える。
【0048】
アッセイプレートを室温で15分間、振盪機でインキュベーションする。
アゴニスト(10nM プロスタグランジンD)および5μM ホルスコリンの混合物をアッセイ刺激バッファー中に製造し、アッセイプレート(5μL/ウェル)に加える。
【0049】
さらに、cAMP標準物をアッセイ刺激バッファーで連続的に希釈し、アッセイプレート(20μL/ウェル)上、空のウェルに分離して加える。cAMP標準物は、CHO.k1−CRTH2細胞中で生成されたcAMPの定量を可能にする。
アッセイプレートを室温で60分間、振盪機でインキュベーションする。
【0050】
アッセイプレートに加える60分前に、細胞溶解バッファー(溶解バッファー:Milli−Q HO、5mM HEPES、0.3% Tween−20、0.1% ヒト血清アルブミン)をビーズ混合物(Alphascreen(登録商標)抗−cAMP受容体ビーズ 0.06ユニット/μL、Alphascreen(登録商標)ストレプトアビジン−被覆ドナービーズ 0.06ユニット/μL、ビオチン化cAMP 0.06ユニット/μL、10μM IBMXを含有)に加え、暗条件下で調製する。得られた溶解混合物を、アッセイプレート(40μL/ウェル)のすべてのウェルに加える。
【0051】
アッセイプレートTopseal−S(登録商標)で密閉し、そして暗室、室温で45分間、振盪機でインキュベーションする。プレートを次いで、Packard Fusion(登録商標)装置を使用してカウントする。
【0052】
得られたカウント/分を、製造したcAMP標準曲線を使用して、nM cAMPに変換する。IC50値(CHO.K1−CRTh2細胞中、ホルスコリン−誘導cAMP蓄積のPGD−介在減衰を50%阻害するために必要なCRTh2アンタゴニストの濃度)を次いでPrism(登録商標)ソフトウェアを使用して決定する。
【0053】
下記の実施例の化合物は、一般的にSPA結合アッセイにおいて、1μM以下のKi値を有する。例えば、実施例3、18、31、54、59、84、90、92、93、94、95、96、97、99、100、102、103、105、112、115、117、119、122、125、127、129、130、および148の化合物は、各々0.048、0.090、0.122、0.037、0.033、0.10、0.003、0.022、0.008、0.007、0.004、0.029、0.011、0.012、0.005、0.056、0.035、0.098、0.031、0.045、0.025、0.029、0.147、0.027、0.043、0.043、0.050および0.064μMのKi値を有する。
【0054】
下記の実施例の化合物は、一般的に機能アッセイにおいて、1μM以下のIC50値を有する。例えば、実施例3、18、31、54、59および84の化合物は、各々0.276、0.171、0.178、0.168、0.150、0.084、0.014、0.040、0.022、0.016、0.019、0.021、0.013、0.019、0.009、0.091、0.041、0.046、0.026、0.080、0.021、0.064、0.144、0.095、0.031、0.143、0.060、および0.131μMのIC50値を有する。
【0055】
遊離形または塩形の式(I)および(II)の化合物は、Gタンパク質共役化学誘因物質受容体CRTh2のアンタゴニストであり、これはTh2細胞、好酸球および好塩基球を表す。PGDは、CRTh2に対する天然リガンドである。したがって、CRTh2およびPGDの結合を阻害するアンタゴニストは、アレルギー性および炎症性状態の処置において有用である。本発明にしたがう処置は、対症的または予防的であり得る。
【0056】
したがって、本発明の薬剤は炎症性または閉塞性気道疾患の処置において有用であり、例えば、組織損傷、気道炎症、気管支過反応性、リモデリングまたは疾患の進行の減少をもたらす。本発明が適用できる炎症性または閉塞性気道疾患は、例えば内因性(非−アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方、軽度の喘息、中度の喘息、重度の喘息、気管支炎喘息、運動誘発喘息、職業的喘息および下記の細菌感染誘導喘息を含む、いかなるタイプもしくは起源であれ、喘息を含む。喘息の処置はまた、喘鳴症候群を示し、主要な医学的懸念の確立された患者カテゴリーであり、しばしば初期のまたは早期の喘息として同定される“喘鳴小児”と診断されるまたは診断できる、例えば、4または5歳以下の対象の処置を包含すると理解されるべきである。(便宜上、この特定の喘息状態は、“喘鳴小児症候群”と呼ぶ。)
【0057】
喘息の処置における予防効果は、症候発作、例えば、急性喘息または気管支収縮発作の頻度または重症度の減少、肺機能の改善または気道過反応性の改善により証明され得る。さらに、他の対症療法、すなわち症候発作を、それが起きたとき、制限もしくは中止するための、またはそれを意図した治療、例えば抗炎症剤(例えば、コルチコステロイド)または気管支拡剤の必要性の減少により証明され得る。喘息における予防効果は、特に“モーニングディッピング(morning dipping)”になる傾向の対象において明らかになり得る。“モーニングディッピング”とは、喘息のかなりの割合に共通する、認識された喘息症候群であり、例えば約4−6a.m.の時間、すなわち、前に投与された何らかの喘息対症治療から通常相当離れた時間に起こる喘息発作により特徴付けられる。
【0058】
本発明が適用できる他の炎症性または閉塞性気道疾患および状態は、急性肺外傷(ALI)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、それらと関連する慢性気管支炎もしくは呼吸困難を含む慢性閉塞性肺(pulmonary)、気道もしくは肺嚢(lung)疾患(COPD、COADまたはCOLD)、気腫、ならびに他の薬剤治療、特に、他の吸入薬剤治療の結果生じる気道過反応性の悪化を含む。本発明はまた、急性、アラキジン性(arachidic)、カタール性、クループ性、慢性もしくは結核様(phthinoid)気管支炎を含む、いかなるタイプもしくは起源であれ、気管支炎の処置に適用できる。さらに本発明が適用できる炎症性または閉塞性気道疾患は、アルミニウム肺症、炭粉沈着症、石綿肺症、石肺症、ダチョウ塵肺症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ症および綿肺症を含む、いかなるタイプもしくは起源であれ、塵肺(しばしば気道の閉塞を伴い、慢性または急性であり、しばしば粉塵の繰り返し吸引により起こる、肺の炎症性の、一般に職業的な疾患)を含む。
【0059】
これらの抗炎症性活性、特に好酸球活性化の阻害関連を考慮して、本発明の薬剤はまた、好酸球関連疾患、例えば、好酸球増多症、特に、例えば、肺組織の病的好酸球性進入(それが気道および/または肺に影響する限り過好酸球増多症を含む)が関与する気道の好酸球関連疾患、ならびに、例えば、レフラー症候群に続発するもしくは併発する気道の好酸球関連疾患;好酸球性肺炎;熱帯好酸球増多症を含む寄生虫、特に後生動物の侵入;気管支肺アスペルギルス症;チャーグ・ストラウス症候群を含む結節性多発性動脈炎;好酸球性肉芽腫;および薬物反応誘導により起こる気道が影響する好酸球関連疾患の処置において有用である。
【0060】
本発明の薬剤はまた、皮膚の炎症性もしくはアレルギー性状態、例えば、乾癬、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑症、過敏性血管炎、蕁麻疹、類天疱瘡、エリテマトーデス、天疱瘡、後天性表皮水疱症および皮膚の他の炎症性もしくはアレルギー性状態の処置に有用である。
【0061】
本発明の薬剤はまた、他の疾患または状態、特に、炎症性要素を有する疾患または状態、例えば、目の疾患および状態の処置、例えば結膜炎、乾性角結膜炎および春季結膜炎;鼻に影響する疾患、例えばアレルギー性鼻炎;および自己免疫性血液疾患、例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球癆(pure red cell anaemia)および特発性血小板減少症を含む、自己免疫性反応が関与するか、自己免疫性要素を有する炎症性疾患;全身性エリテマトーデス;多発性軟骨炎;強皮症(sclerodoma);ウェゲナー肉芽腫;皮膚筋炎;慢性活性肝炎;重症筋無力症;スティーブン−ジョンソン症候群;特発性スプルー;自己免疫性炎症性腸疾患、例えば、潰瘍性大腸炎ならびにクローン病;内分泌性眼症;Grave病;サルコイドーシス;肺胞炎;慢性過敏性肺炎;多発性硬化症;原発性胆汁性肝硬変;ブドウ膜炎(前部および後部);乾性角結膜炎および春期角結膜炎;間質性肺線維症;乾癬性関節炎;およびネフローゼ症候群を有するまたは有さない糸球体腎炎、例えば、特発性ネフローゼ症候群または微小変化型ネフロパシーの処置のために使用され得る。
【0062】
本発明の薬剤で処置し得る他の疾患または状態は、敗血症性ショック;リウマチ性関節炎;骨関節症;増殖性疾患、例えば癌;アテローム性動脈硬化症;移植後の同種移植片拒絶反応;卒中;肥満;再狭窄;糖尿病、例えばI型糖尿病(若年性糖尿病)およびII型糖尿病;下痢性疾患;虚血/再かん流障害;網膜症、例えば糖尿病性網膜症もしくは高圧酸素−誘導網膜症;および上昇した眼圧もしくは眼球水性体液の分泌を特徴とする状態、例えば緑内障を含む。
【0063】
炎症性状態、例えば、炎症性気道疾患の阻害における本発明の薬剤の有効性を、例えば、Szarka et al., J Immunol Methods, Vol. 202, pp. 49-57 (1997);Renzi et al., Am Rev Respir Dis, Vol. 148, pp. 932-939 (1993);Tsuyuki et al., J Clin Invest, Vol. 96, pp. 2924-2931 (1995);Cernadas et al., Am J Respir Cell Mol Biol, Vol. 20, pp. 1-8 (1999);およびWilliams and Galli, J Exp Med, Vol. 192, pp. 455-462 (2000)に記載の通り、気道炎症または他の炎症性状態の動物モデル、例えば、マウスまたはラットモデルにおいて証明し得る。
【0064】
本発明の薬剤はまた、他の薬剤物質、例えば抗炎症剤、気管支拡張剤または抗ヒスタミン剤と組合せて使用するための、例えば、この薬剤の治療効果の増強剤としてまたはこの薬剤の必要用量もしくは潜在的副作用減少の手段として、特に閉塞性または炎症性気道疾患、例えば上記記載の疾患の処置において、共治療剤として有用である。本発明の薬剤は、固定された医薬組成物として他の薬剤物質と混合され得、または他の薬剤物質と別々に、他の薬剤物質の前に、同時にまたは後に投与され得る。したがって本発明は、上記記載の本発明の薬剤と、抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤もしくは鎮咳剤、本発明の薬剤および同じもしくは異なる医薬組成物中にある該薬剤物質との組合せ剤を含む。
【0065】
このような抗炎症剤は、ステロイド、特に、グルココルチコステロイド、例えばブデソニド、ベクロメタゾン(beclamethasone)ジプロピオネート、フルチカゾンプロピオネート、シクレソニドもしくはモメタゾンフロエート;またはWO 02/88167、WO 02/12266、WO 02/100879、WO 02/00679(とりわけ実施例3、11、14、17、19、26、34、37、39、51、60、67、72、73、90、99および101のもの)、WO 03/035668、WO 03/048181、WO 03/062259、WO 03/064445およびWO 03/072592に記載のステロイド;非ステロイド性グルココルチコイド受容体アゴニスト、例えばWO 00/00531、WO 02/10143、WO 03/082280、WO 03/082787、WO 03/104195およびWO 04/005229に記載のもの;LTB4アンタゴニスト、例えばU.S. Patent No. 5,451,700に記載のもの;LTD4アンタゴニスト、例えばモンテルカストおよびザフィルカスト;PDE4阻害剤、例えばシロミラスト(Ariflo(登録商標)GlaxoSmithKline)、ロフルミラスト(Byk Gulden)、V−11294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH 351591(Schering−Plough)、Arofylline(Almirall Prodesfarma)、PD189659(Parke−Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SelCID(TM)CC−10004(Celgene)、KW 4490(協和発酵工業)、WO 03/104204、WO 03/104205、WO 04/000814、WO 04/000839およびWO 04/005258(Merck)、ならびおよに記載のもの;A2aアゴニスト、例えばEP 1052264、EP 1241176、EP 409595A2、WO 94/17090、WO 96/02543、WO 96/02553、WO 98/28319、WO 99/24449、WO 99/24450、WO 99/24451、WO 99/38877、WO 99/41267、WO 99/67263、WO 99/67264、WO 99/67265、WO 99/67266、WO 00/23457、WO 00/77018、WO 00/78774、WO 01/23399、WO 01/27130、WO 01/27131、WO 01/60835、WO 01/94368、WO 02/00676、WO 02/22630、WO 02/96462およびWO 03/086408に記載のもの;A2bアンタゴニスト、例えばWO 02/42298に記載のもの;およびベータ(β)−2−アドレナリン受容体アゴニスト、例えばアルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロール、フェノテロール、プロカテロール、およびとりわけ、フォルモテロールおよびその薬学的に許容される塩、およびWO 00/75114の式(I)の化合物(遊離または塩または溶媒和物形)、好ましくはその実施例の化合物、とりわけ式
【化10】

の化合物およびその薬学的に許容される塩、ならびにWO 04/16601の式(I)の化合物(遊離または塩または溶媒和物形)を含む(文献は本明細書の一部とする)。さらに、β−2−アドレナリン受容体アゴニストは、化合物、例えばWO 99/64035、WO 01/42193、WO 01/83462、WO 02/066422、WO 02/070490、WO 02/076933、WO 2004/011416およびUS 2002/0055651に記載のものを含む。
【0066】
このような気管支拡張剤は、抗コリン剤またはムスカリン受容体拮抗剤、特に、イプラトロピウムブロマイド、オキシトロピウムブロマイド、チオトロピウム(tiotropium)塩およびCHF 4226(Chiesi)、またWO 01/04118、WO 02/51841、WO 02/53564、WO 03/00840、WO 03/87094、WO 04/05285、WO 02/00652、WO 03/33495、WO 03/53966、EP 0424021、US 5171744およびUS 3714357に記載のものも含む。
【0067】
このような共治療抗ヒスタミン剤は、セチリジンヒドロクロライド、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラチジン(loratidine)、デスロラチジン(desloratidine)、ジフェンヒドラミンおよびフェキソフェナジンヒドロクロライドを含む。
【0068】
本発明の薬剤およびステロイド、β−2アゴニスト、PDE4阻害剤またはLTD4アンタゴニストの組合せ剤は、例えば、COPDまたは、特に、喘息の処置に使用され得る。本発明の薬剤および抗コリン剤または抗ムスカリン剤、PDE4阻害剤、ドーパミン受容体アゴニストもしくはLTB4アンタゴニストの組合せ剤は、例えば、喘息または特に、COPDの処置に使用される。
【0069】
他の有用な本発明の薬剤と抗炎症性剤の組合せ剤は、ケモカイン受容体、例えば、CCR−1、CCR−2、CCR−3、CCR−4、CCR5、CCR−6、CCR−7、CCR−8、CCR−9、CCR−10、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4およびCXCR5のアンタゴニストとの組合せであり;特に有用なものは、CCR−3アンタゴニスト、例えばWO 2002/026723に記載、とりわけ4−{3−[(S)−4−(3,4−ジクロロベンジル)−モルホリン−2−イルメチル]−ウレイドメチル}−ベンズアミドおよびWO 2003/077907、WO 2003/007939およびWO 2002/102775に記載のものである。
【0070】
またとりわけ有用なのは、US 6166037、WO 00/66558およびWO 00/66559に記載のCCR−5アンタゴニスト、例えばSchering−PloughアンタゴニストSC−351125、SCH 55700およびSCH−D;武田アンタゴニスト、例えばN−[[4−[[[6,7−ジヒドロ−2−(4−メチルフェニル)−5H−ベンゾ−シクロヘプテン−8−イル]カルボニル]アミノ]フェニル]−メチル]テトラヒドロ−N,N−ジメチル−2H−ピラン−4−アミニウムクロライド(TAK−770);およびCCR−5アンタゴニストである。
【0071】
本発明の薬剤は、適当な経路で、例えば、経口で、例えば、錠剤またはカプセル形で;非経腸的に、例えば、静脈内に;例えば、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において吸入により;例えば、アレルギー性鼻炎の処置において経鼻で;例えば、アトピー性皮膚炎の処置において皮膚に局所的に;または、例えば、炎症性腸疾患の処置において経直腸的に投与され得る。
【0072】
本発明はまた、遊離形または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物を、所望により薬学的に許容される希釈剤または担体とともに含む医薬組成物を提供する。該組成物は、共治療薬、例えば上記記載の抗炎症剤、気管支拡剤または抗ヒスタミン剤を含み得る。このような組成物を慣例の希釈剤または賦形剤およびガレヌス分野で既知の技術を使用して製造し得る。したがって、経口投薬形は、錠剤およびカプセルを含み得る。局所投与用製剤は、クリーム、軟膏、ゲルまたは経皮送達システム、例えば、パッチの形であり得る。吸入用組成物は、エアロゾルもしくは他の噴霧可能製剤または乾燥粉末製剤を含み得る。
【0073】
該組成物が、エアロゾル製剤、好ましくは例えば、ヒドロ−フルオロ−アルカン(HFA)噴射剤、例えばHFA134aもしくはHFA227またはこれらの混合物を含むとき、1個またはそれ以上の当分野で既知の共溶媒、例えばエタノール(20重量%まで);および/または1個またはそれ以上の界面活性剤、例えばオレイン酸またはソルビタントリオレート;および/また1個またはそれ以上の充填剤、例えばラクトースを含み得る。組成物が乾燥粉末製剤を構成するとき、それは、好ましくは、例えば、所望により望む粒径分布の希釈剤または担体、例えばラクトース、および湿気による製造物の性能劣化に対する保護のための化合物と一緒に、10ミクロンまでの粒径を有する式(I)の化合物を含む。組成物が噴霧製剤を構成するとき、それは、好ましくは水、共溶媒、例えばエタノールまたはプロピレングリコールおよび安定剤(これは界面活性剤であり得る。)を含む賦形剤中、溶解または懸濁している式(I)の化合物を含む。
【0074】
本発明は、
(a)吸入可能形、例えば、エアロゾルもしくは他の噴霧可能構成物または吸入可能粒子、例えば、微粒子形の本発明の薬剤;
(b)吸入可能形の本発明の薬剤を含む吸入可能医薬;
(c)吸入デバイスに関連する吸入可能形の本発明の薬剤を含む医薬生成物;および
(d)吸入引可能形の本発明の薬剤を含む吸入デバイス
を含む。
【0075】
本発明の実施において、使用される本発明の薬剤の用量はもちろん、例えば、処置される特定の状態、所望の効果および投与経路に依存して変化する。一般的に、経口投与による適当な1日用量は、0.01−100mg/kgである。
【実施例】
【0076】
【化11】

=Hである(R=CHである実施例40を除く)。
=CHである(R=Hである実施例81およびR=CHCHである実施例87および153を除く)。
=Hである(R=Clである実施例62および実施例89を除く)。
=Hである(R=Clである実施例99および100を除く)。
【0077】
【表1】

【0078】
【表2】

【0079】
【表3】

【0080】
【表4】

【0081】
【表5】

【0082】
【表6】

【0083】
【表7】

【0084】
【表8】

【0085】
【表9】

【0086】
【表10】

【0087】
【表11】

【0088】
【表12】

【0089】
【表13】

【0090】
【表14】

【0091】
【表15】

【0092】
【表16】

【0093】
【表17】

【0094】
【表18】

【0095】
【表19】

【0096】
【表20】

【0097】
特定の実施例の製造−一般的な実験条件
特記されない限り、NMRはCDCl中、400MHzで記録する。LCMSは、10分間にわたって、陰イオンエレクトロスプレーイオン化と共に5−95% 10mM重炭酸アンモニウム水溶液で、または陽イオンエレクトロスプレーイオン化と共にアセトニトリル中、5−95%水+0.1%TFAで溶出するWaters Xterra MS C18 4.6×100 5μMカラム設置Agilent 1100 LCシステムで記録する。MHおよび[M−H]は、モノアイソトピック分子量を意味する。
Emrys(登録商標)Optimiserマイクロウェーブ装置(Personal Chemistry AB)を送達時の標準構成において使用する。
【0098】
実施例4
(1−ベンジル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸
4a)BEMP(182μL、0.63mmol)をDMF(2.4mL)中、U.S. Patent No.3,320,268(80mg、0.39mmol)記載のとおりに製造した(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルの撹拌溶液に加える。30分後、臭化ベンジル(75μL、0.63mmol)を加え、反応物を3日間撹拌し、水および1:1 EtOAc/エーテルに分配する。有機相を塩水で洗浄し、真空濃縮させる。該残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(3:1 イソヘキサン/EtOAc 溶離)で精製し、(1−ベンジル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=295。
【0099】
4b)1M 水性NaOH(364μL、0.364mmol)を5:1 THF/MeOH(2.4mL)中、(1−ベンジル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(65mg、0.22mmol)の撹拌溶液に加える。5.5時間後、該反応物を蒸発させ、水およびEtOAcに分配する。該水性層をpH3に酸性化し、濾過により得られた沈殿を回収し、1−ベンジル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸を得る;MH=281。
【0100】
実施例18、19、23−32、63、65−70、77−80、82および85−86
適当なベンジルハロゲン化物を使用して、これらの実施例、すなわち、[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(2−メチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−クロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−シアノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−シアノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(3−メチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−クロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(4−メチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−フルオロ−3−メチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−シアノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(1−フェニル−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;および[1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸が、実施例4の記載と同様の方法により製造される。
【0101】
実施例6
[2−メチル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
DMF(400μL)中、BEMP(90μL、0.31mmol)溶液をDMF(400μL)中、(2メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(40mg、0.20mmol)溶液に加える。40−50分後、DMF(400μL)中、4−メチル−ベンゼンスルホニルクロライド(60mg、0.31mmol)溶液を加える。さらに30分後、1M 水性NaOH(800μL)を加え、反応物を105分間、機械的に振動させ、1M 水性HCl(800μL)を加える。該反応物を水およびCHClに分配する。該有機相をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに直接充填し、EtOAcで溶離し、粗生成物を得、それを水で摩砕し、[2−メチル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=345。
【0102】
実施例3、5、7−15、17、34、35および37−39
適当なベンジルスルホニルハロゲン化物を使用して、これらの実施例、すなわち、2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[2−メチル−1−(ナフタレン−2−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−イソプロピル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(3−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸、[2−メチル−1−(3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−メタン−スルホニル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(2−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−ジフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−2−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;および1−(2,5−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸が、実施例6の記載と同様の方法により製造される。
【0103】
実施例16
[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
16a)THF(3mL)中、NaH(60%分散、鉱油状物中;63mg、1.6mmol)の氷冷撹拌懸濁液に、3:1 THF/DMF(4mL)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(200mg、1mmol)の溶液を加える。45分後、THF(3mL)中、3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルクロライド(214μL、1.4mmol)の溶液を加える。10分後、該反応混合物を氷水に加え、EtOAcで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、蒸発させる。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(3:1 イソヘキサン/EtOAc 溶離)により精製し、[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=413。
【0104】
16b)1M 水性NaOH(1.5mL)を、1:1 THF/MeOH(6mL)中、[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(218mg、0.53mmol)の溶液に加える。18時間後、該反応物を蒸発させ、残渣を水に溶解する。該水性溶液をpH1に酸性化し、得られた沈殿を濾過により回収し、[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=399。
【0105】
実施例1および2
適当なベンジルスルホニルハロゲン化物を使用して、これらの実施例、すなわち、(1−ベンゼンスルホニル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)酢酸;および[1−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を、実施例16の記載と同様の方法により製造される。
【0106】
実施例20
(2−メチル−1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸
20a)NaH(60%分散、鉱油状物中;17mg、0.43mmol)を、DMF(1.2mL)中、3−(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロマイド(109mg、0.43mmol)の撹拌氷冷溶液に加える。20分後、1.2mL DMF中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(80mg、0.39mmol)およびBEMP(125μL、0.43mmol)の溶液を滴下する。1時間40分後、反応物を25mLの水に加え、EtOAcで抽出する。該EtOAc層を水、次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させる。
【0107】
該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc溶離)を使用して精製し、(2−メチル−1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=296。
【0108】
20b)1M 水性NaOH(0.5mL)を、1:1 THF/MeOH(2mL)中、(2−メチル−1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(35mg、0.12mmol)の撹拌溶液に加える。2時間後、該反応物を蒸発させ、該残渣を水に溶解する。該水性溶液をpH3−4に酸性化し、得られた沈殿を濾過により回収し、(2−メチル−1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸を得る;MH=282。
【0109】
実施例21および22
適当な(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロマイドを使用して、これらの実施例、すなわち、(2−メチル−1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;および(2−メチル−1−ピリジン−4−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸を、実施例20の記載と同様の方法により製造される。
【0110】
実施例36
1−(3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
36a)DMF(0.5mL)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.06g、0.294mmol)の溶液に、DMF(0.5mL)中、BEMP(0.136mL、0.47mmol)の溶液を加える。1時間後、DMF(0.5mL)中、3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニルクロライド(0.105g、0.47mmol)の溶液を加える。該反応混合物を室温で一晩撹拌し、減圧下で最小体積に濃縮させる。該残渣をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、イソヘキサン中、100%イソヘキサンから30%酢酸エチルの勾配溶離剤を使用して溶離し、[1−(3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=393。
【0111】
36b)1M 水性NaOH(0.25mL)を、1:1 ジオキサン/水(2mL)中、[1−(3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(80mg、0.20mmol)の撹拌溶液に加える。2.5時間後、該反応混合物を1M HClでpH1に酸性化し、沈殿形成を導く。該固体を濾過により単離し、水で洗浄し、乾燥させ[1−(3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=379。
【0112】
実施例33および46
適当なベンジルスルホニルハロゲン化物を使用して、これらの実施例、すなわち、[2−メチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;および1−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を、実施例36の記載と同様の方法により製造される。
【0113】
実施例40
2−[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−プロピオン酸
40a)78℃で、THF(1mL)中、ジイソプロピルアミン(34μL、0.24mmol)の撹拌溶液に、ヘキサン中、n−BuLi(105μL、0.26mmol)の2.5M 溶液を加える。20分後、THF(1mL)中、[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(方法B;100mg、0.24mmol)およびMeI(15.2μL、0.24mmol)の溶液を加える。該反応を30分間続け、次いで室温に温める。該反応混合物を蒸発させて乾燥し、フラッシュクロマトグラフィー(4:1 イソヘキサン/EtOAc 溶離)により精製し、2−[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−プロピオン酸メチルエステルを得る;MH=427。
【0114】
40b)1M 水性NaOH(0.25mL)を、1:1 THF/MeOH(1mL)中、2−[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−プロピオン酸メチルエステル(17mg、0.04mmol)の撹拌溶液に加える。4時間後、該反応物を蒸発させ、該残渣を水に溶解する。該水性溶液をpH1に酸性化し、得られた固体を濾過により回収する。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10:1 EtOAc/MeOH)により精製し、次いでイソヘキサンで摩砕し、2−[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−プロピオン酸を得る;MH=413。
【0115】
実施例54
[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
54a)DMF(3mL)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.5g、2.45mmol)の溶液にBEMP(1.13mL、3.92mmol)を加える。1時間後、DMF(3mL)中、3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルクロライド(0.86g、3.92mmol)の溶液を加える。該反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで減圧下、最小体積に濃縮させる。該残渣をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、イソヘキサン中、100%イソヘキサンから50%EtOAcの勾配溶離剤を使用して溶離させ、[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=388。
【0116】
54b)CHCl(7.66mL、7.66mmol)中、1M BBrを、CHCl(2mL)中、[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.495g、1.27mmol)の溶液に加える。該反応混合物を60℃で45分間、マイクロ波照射に暴露する。該反応混合物に水を加え、さらに20分間撹拌する。該有機層をIsolute(登録商標)相セパレーターカートリッジを使用して単離し、蒸発させる。該残渣をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、CHCl中、100%CHClから5%メタノールの勾配溶離剤を使用して溶離し、表題化合物を得る;MH=374。
【0117】
実施例41−45、47−53、55、56、58および60
適当なベンジルスルホニルハロゲン化物を使用して、これらの実施例、すなわち、[1−(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(3−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(2,3,4−トリフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;3−(3−カルボキシメチル−2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−スルホニル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル;[1−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,5−ジクロロ−チオフェン−3−スルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3,5−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,3−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−フルオロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;および[2−メチル−1−(ピリジン−3−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を、実施例54の記載と同様の方法により製造される。
【0118】
実施例57
1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
57a)(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(100mg、0.49mmol)、1−クロロ−4−ヨード−ベンゼン(117mg、0.49mmol)、CuI(5mg、0.03mmol)、シクロヘキサン−1,2−ジアミン(6μL、0.05mmol)、リン酸カリウム(218mg、1.0mmol)および1,4−ジオキサン(0.5mL)の混合物を160℃で140分間加熱する。該反応物を冷却し、EtOAcで希釈し、シリカを通して濾過し、蒸発させて乾燥する。該残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(5:1 イソヘキサン/EtOAc 溶離)により精製し、[1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=315。
【0119】
57b)1M 水性NaOH(0.5mL)を、1:1 THF/MeOH(2mL)中、[1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(4mg、0.013mmol)の撹拌溶液に加える。18時間後、該反応物を蒸発させ、該残渣を水に溶解する。該水性溶液をpH1に酸性化し、酢酸エチルで抽出する。該有機層を水、次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させ、[1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=301。
【0120】
実施例59
[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
59a)DMF(3mL)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.8g、3.92mmol)の溶液にBEMP(1.81mL、6.27mmol)を加える。1時間後、該反応混合物を0℃に冷却し、DMF(3mL)中、3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニルクロライド(0.83mL、6.27mmol)の溶液を加える。該反応混合物を室温に加温し、室温で一晩撹拌し、次いで減圧下、最小体積に濃縮させる。該残渣を、プレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、イソヘキサン中、100%イソヘキサンから30%EtOAcの勾配溶離剤を使用して溶離し、[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=381。
【0121】
59b)0℃で1M 水性LiOH(0.52mL)を、1:1 ジオキサン/水(4mL)中、[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(200mg、0.526mmol)撹拌溶液に加える。該反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで室温に加温する。2.5時間後、該反応混合物を1M HClでpH7に中性化し、溶媒を減圧下除去する。該残渣を、プレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、CHCl中、100%CHClから5%メタノールの勾配溶離剤を使用して溶離し、[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=367。
【0122】
実施例72
[1−(4−クロロ−3−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
適当なベンジルスルホニルハロゲン化物を使用して、この実施例は、実施例59の記載と同様の方法により製造される。
【0123】
実施例61
(1−フラン−3−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸
61a)BEMP(182μL、0.63mmol)をDMF(1.2mL)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(80mg、0.39mmol)撹拌溶液に加える。30分後、THF(1.4ml、0.45mmol)中、トルエン−4−スルホン酸フラン−3−イルメチルエステルの溶液を加える。18時間後、該反応物を水とエーテル間に分配する。有機層を塩水で洗浄し、次いで真空除去する。該残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(3:1 イソヘキサン/EtOAc 溶離)により精製し、(1−フラン−3−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=285。
【0124】
61b)1M 水性NaOH(0.25mL)を、1:1 THF/MeOH(1mL)中、(1−フラン−3−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(7.5mg、0.026mmol)撹拌溶液に加える。18時間後、該反応物を蒸発させ、該残渣を水に溶解する。該水性溶液をpH3−4に酸性化し、EtOAcで抽出する。該有機層を水次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、次いで蒸発させ、(1−フラン−3−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸を得る;MH=271。
【0125】
実施例64
適当なフランメチルエステルを使用して、この実施例、すなわち、(1−フラン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸を、実施例61の記載と同様の方法により製造される。
【0126】
実施例62
[4−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
62a)m−クロロペルオキシ安息香酸(1.35g、7.8mmol)を、1,2ジメトキシエタン(15mL)中、(2メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(1g、4.9mmol)溶液に加え、室温で1.5時間、撹拌する。該反応混合物を水に注ぎ、水性飽和炭酸カリウムで、pH9−10に塩基性化する。該沈殿を濾過し、濾液をCHClで抽出し、乾燥させ(NaSO)、真空蒸発させて乾燥する。該残渣を、溶離剤として10:1 CHCl/MeOHを使用する、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、(2メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=221。
【0127】
62b)(2−メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(250mg、1.14mmol)に氷浴中、冷却しながら過剰のPOCl(20mL)を加える。該反応混合物を5時間、還流温度に加熱する。POClは真空除去である。該残渣をCHClに溶解し、水、塩水で洗浄し、次いで乾燥させ(NaSO)、真空乾燥で濃縮する。該粗生成物を、溶離剤として10:1 CHCl/MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、(4−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=239。
【0128】
62c)DMF(1.2mL)中、(4−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(58mg、0.24mmol)溶液に、BEMP(113μL、0.39mmol)を加える。該反応混合物を室温で40分間、撹拌する。3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルクロライド(60μL、0.39mmol)を加え、該反応混合物を10分間、室温で撹拌する。該反応混合物を氷冷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。該粗生成物を、溶離剤として1:8 EtOAc/イソヘキサンを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、[4−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=449。
【0129】
62d)CHCl(1mL)中、[4−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(40mg、0.09mmol)溶液に、CHCl(536μL、0.54mmol)中、1M BBrを加える。該溶液を、密閉反応容器中で60℃で45分間、撹拌しながらマイクロ波照射に付す。該反応混合物を真空乾燥で蒸発させる。水を加え、該懸濁液を超音波処理し、次いで濾過し、水で洗浄し、真空乾燥させ、[4−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=433。
【0130】
実施例71
[1−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
71a)ジエチルエーテル(3mL)中、(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イル)−メタノール(100mg、0.79mmol)撹拌溶液に、PBr(25μL、0.26mmol)を加える。該反応物を室温で18時間、撹拌し、次いで水を加える。該ジエチルエーテル層を分離し、固体NaOH上で保管し、さらなる精製なしに段階71bで使用する。
【0131】
71b)BEMP(137μL、0.47mmol)をDMF(0.8mL)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(60mg、0.29mmol)溶液に加える。35分後、段階71a(1.8mL)からの該ジエチルエーテル層を加える。3日後、該反応物を水と1:1 EtOAc/エーテル間に分配する。有機層を塩水で洗浄し、次いで蒸発させる。該残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(49:1 EtOAc/MeOH 溶離)により精製し、[1−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=313。
【0132】
71c)1M 水性NaOH(0.5mL)を、1:1 THF/MeOH(2mL)中、[1−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(29mg、0.09mmol)撹拌溶液に加える。18時間後、該反応物を蒸発させ、該残渣を水に溶解する。該水性溶液をpH1に酸性化し、得られた沈殿を濾過により回収し、[1−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=299。
【0133】
実施例73−76および83−84
適当なヘテロ環式メタノールを使用して、これらの実施例、すなわち、[1−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フラン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(5−メチル−イソオキサゾール−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;(1−ベンゾフラン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;および{1−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸を、実施例71の記載と同様の方法により製造される。
【0134】
実施例81
[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
81a)25℃で、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.500g、4.2mmol)を、CHCl(100mL)中、アルミニウムクロライド(2.8g、21mmol)撹拌懸濁液に加える。該懸濁液を25℃で1時間、撹拌する。メチル塩化オキサリル(1.93mL、21mmol)を滴下する。該反応混合物に、得られた懸濁液を25℃で72時間、撹拌する。該反応混合物を氷浴中、0℃に冷却する。MeOH(20mL)を滴下し、次いで該反応混合物を真空乾燥で蒸発させる。該粗物質を10:1 EtOAc/MeOHで摩砕し、濾過する。回収した固体をさらに水で摩砕し、真空乾燥させ、オキソ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=335。
【0135】
81b)オキソ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.300g、1.47mmol)の混合物を、1時間、ヒドラジン一水和物(10mL)中で還流し、溶液を得る。KOHペレット(0.300g、5.35mmol)を加え、還流を1時間続ける。該反応混合物を真空乾燥で蒸発させる。残渣に乾燥MeOH(10mL)を加え、該溶液を氷浴中で冷却する。濃HSO(0.5mL)を注意深く加え、該反応混合物を80℃で1時間、還流する。該反応混合物を真空乾燥で蒸発させ、次いで飽和NaHCO水性とEtOAc間に分配する。該EtOAc層を分離し、該水性相をさらにEtOAc部で抽出する。有機部を結合し、乾燥させ(NaSO)、真空蒸発させる。該粗生成物をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1:8 EtOAc/イソヘキサン−neatEtOAc勾配で溶出し、(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=191。
【0136】
81c)DMF(1mL)中、(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(50mg、0.26mmol)氷冷溶液に、BEMP(0.122mL、0.42mmol)を加える。該反応混合物を室温で40分間、撹拌し、次いで3,4−ジクロロ臭化ベンジル(0.101g、0.42mmol)を加え、該反応混合物を16時間、室温で撹拌する。該反応混合物を氷冷水(40mL)に注ぎ、EtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空蒸発させる。該粗生成物を、プレパックIsolute(登録商標)シリカカラム(2g)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、1:20 EtOAc/イソヘキサンで溶出し、[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=349。
【0137】
81d)MeOH(0.5mL)中、[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(23mg、0.066mmol)溶液に、4N NaOH(0.25mL)を加える。該反応混合物を25℃で5分間、撹拌する。該反応混合物を真空蒸発させ、MeOHを除去し、氷浴中で冷却し、濃HClで酸性化する。得られた固体を濾過により回収し、CHClで摩砕し、[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=335。
【0138】
実施例87
[2−エチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
87a)2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:
室温で不活性雰囲気下、乾燥ジエチルエーテル(60ml)中、2−メチル−7−アザインドール(1.32g、10mmol)溶液に、n−BuLi(ヘキサン中、1.6M溶液の18.8ml、30mmol)、次いでt−BuOK(2.24g、20mmol)を加える。該反応混合物を室温で40分間、撹拌し、次いで−70℃に冷却し、そこへヨウ化メチル(1.25ml、20mmol)を滴下する。撹拌をその後、さらに2時間続け、該反応混合物を水(2ml)でクエンチし、ゆっくり室温に加温する。該冷溶液を水(200ml)に注ぎ、1N HClで中和し、次いでジエチルエーテル(80ml)で抽出する。該有機部を、水(2×60ml)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させ、表題化合物を橙結晶として得る[MH+CHCN]+=188。
【0139】
87b)(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−オキソ−酢酸メチルエステル:
不活性雰囲気下、室温でDCM(100ml)中、アルミニウムクロライド(1.87g、14mmol)懸濁液を2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.415g、14mmol)で処理する。室温で1時間撹拌後、メチル塩化オキサリル(1.29ml、14mmol)を該反応混合物に滴下し、一晩撹拌を続ける。該反応混合物を氷浴中で冷却し、メタノールを滴下する。該混合物を、次いで氷水(200ml)に注ぎ、撹拌する。該有機部を分離し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物を、氷冷水(20ml)で摩砕し、超音波処理する。該固体を濾過し、50℃、真空下で乾燥させ表題化合物を得る(MH+233)。
【0140】
87c)(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル:
−10℃でTFA(1.6ml)中、トリエチルシラン(818μL、5.12mmol)溶液に、(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−オキソ−酢酸メチルエステル(0.34g、1.46mmol)を分割して加える。室温で一晩撹拌後、該溶媒を真空除去し、得られた残渣飽和重炭酸ナトリウム溶液で中性にする。該溶液をDCM(3×20ml)で抽出し、該有機部を結合し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させる。該残渣をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、DCM/MeOH(100:0から98:2)で溶離し、表題化合物を黄色粉末として得る(MH+219)。
【0141】
87d)[2−エチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
DMF(1ml)中、(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(80mg、0.37mmol)氷冷撹拌溶液に、BEMP(171μL、0.59mmol)を加える。該溶液を室温で40分間、撹拌し、次いで再冷却する。4−(トリフルオロメチル)臭化ベンジル(91μL、0.59mmol)を加え、該反応混合物を撹拌を続け、一晩で徐々に室温に暖める。得られた混合物を水(30ml)に注ぎ1:1 EtOAc/エーテルで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させる。該残渣をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、DCMで溶離し、表題化合物を薄黄色油状物として得る(MH+377)。
【0142】
87e)[2−エチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
0.5M 水性NaOH(1.0ml)を、1:1 THF/MeOH(1ml)中、[2−エチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(48mg、0.13mmol)溶液に加える。3時間後、該反応物を真空濃縮させ、該残渣を水に溶解する。該水性溶液を氷浴中で冷却し、濃HClを使用して、pH2に酸性化する。得られた沈殿を濾過し、50℃、高真空下で乾燥させ、表題化合物を白色粉末として得る(MH+363)。
【0143】
実施例88
[1−(4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
88a)BEMP(182μL、0.64mmol)を、DMF(2.6ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(US Patent 3320268に記載のとおりに製造される、82mg、0.40mmol)撹拌溶液に加える。80分後、1−ブロモメチル−4−エタンスルホニル−ベンゼン(75μL、0.63mmol)を加え、該反応物を2時間、撹拌し、水と1:1 EtOAc/ジエチルエーテル間に分配する。有機層を塩水で洗浄し、次いで真空除去する。該残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(1:1 イソヘキサン/EtOAc 溶離)により精製し、[1−(4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを固体として得る。
【0144】
88b)1M 水性NaOH(1ml)を、1:1 THF/MeOH(4ml)中、[1−(4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(89mg、0.23mmol)撹拌溶液に加える。1時間後、該反応物を蒸発させ、得られた油状物を水(8ml)に溶解し、pH3に酸性化する。得られた沈殿を濾過により回収し、真空乾燥させ、[1−(4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る(MH+373)。
【0145】
実施例89
[4−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
89a)(2−メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル:
室温、アルゴンの不活性雰囲気下で、1,2−ジメトキシエタン(100ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(5g、24.5mmol)撹拌懸濁液を、m−クロロペルオキシ安息香酸(77%w/w固体の9.7g、39.2mmol)で、分割して処理する。該反応温度は、酸付加による発熱性質のため氷浴を使用して、室温を維持する。該反応混合物を室温で3時間、撹拌し、次いで水(400ml)を注ぎ、飽和炭酸カリウム溶液を使用して、pH9−10に塩基性化する。該水溶性をDCM(2×100ml)で抽出し、該有機部を結合させ、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させ、(2−メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る(MH+221)。
【0146】
89b)(4−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル:
オキシ塩化リン(5ml)中、(2−メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(360mg、1.63mmol)懸濁液を撹拌し、Personal Chemistry Emrys(登録商標)最適化マイクロウェーブ反応装置におけるマイクロウェーブ放射を使用して、160℃で5分間、加熱する。室温で一晩撹拌後、該反応混合物を注意深く氷水に注ぎ、DCM(3×40ml)で抽出する。該有機部を結合し、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させる。得られた暗褐色残渣をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、DCM:メタノール(10:1)で溶離し、表題化合物をクリーム固体として得る(MH+239)。
【0147】
89c)[4−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
乾燥DMF(2.5ml)中、(4−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.1g、0.42mmol)の冷(0℃)撹拌溶液に水素化ナトリウム(鉱油状物中60%分散 0.019g、0.47mmol)を加える。室温で5時間、撹拌後、該反応混合物を0℃に再冷却し、4−メチルスルホニル臭化ベンジル(0.105g、0.42mmol)で処理する。得られた混合物を撹拌し、一晩、室温に加温する。該反応混合物を水(3ml)で希釈し、エーテル(3×15ml)で抽出する。該有機部を結合し、水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させる。得られた粗残渣をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、イソヘキサン:酢酸エチル(1:8)で溶離し、表題化合物を白色粉末として得る(MH+407)。
【0148】
89d)1M 水性NaOH(0.5ml)を、1:1 THF/MeOH(1ml)中、[4−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(38mg、0.093mmol)撹拌溶液に加える。室温で4時間撹拌後、該反応混合物を濾過し非溶解物質を除去し、蒸発させ乾燥する。得られた油状物を水(1ml)に溶解し、pH2に酸性化する。得られた沈殿を濾過により回収し、真空乾燥させ、[4−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る(MH+393)。
【0149】
実施例90
[1−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
90a)2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド:
乾燥DMSO(60ml)中、2−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(24.9g、0.16mol)および乾燥ナトリウムメタンスルフィン酸塩(17.9g、0.175mmol)懸濁液を90℃で一晩撹拌する。該反応混合物を室温に冷却し、次いで氷水(400ml)を注ぐ。得られた沈殿を濾過により回収し、高真空下で乾燥させ、表題化合物を黄色粉末として得る。
【0150】
90b)(2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−メタノール
氷浴で室温に維持しながら、無水エタノール(120ml)中、2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド(25g、0.11mol)の撹拌分散液に、水素化ホウ素ナトリウム(4.6g、0.12mol)を加える。室温で3時間撹拌後、該反応混合物を注意深く氷水(600ml)に注ぎ、1N HClでpH1−2に酸性化する。得られた懸濁液を酢酸エチル(400ml)で抽出し、該有機部を結合し、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物を、40℃で一晩にわたって真空乾燥させ、表題生成物を得、さらなる段階でこのまま使用される。
【0151】
90c)1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼン
不活性雰囲気下、ジエチルエーテル(250ml)中、(2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−メタノール(19.1g、0.087mol)冷(0℃)撹拌懸濁液を、三臭化リン(5.2ml、0.029mol)で処理し、撹拌し、一晩室温に加温する。得られた混合物を水(100ml)で希釈し、該有機部を分離し、5分間NaOHペレット上で乾燥させる。該溶媒を真空除去し、得られた粗残渣をプレパックIsolute(登録商標)シリカカラムに充填し、イソヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶離し、表題化合物を白色粉末として得る。
【0152】
90d)[1−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
乾燥DMF(15ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(2.25g、1.1mmol)氷冷(0℃)撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油状物中、60% 分散 0.484g、12.1mmol)を加える。室温で3時間撹拌後、該反応混合物を0℃に再冷却し、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼン(5.0g、17.6mmol)およびヨウ化ナトリウム(2.64g、17.6mmol)で処理する。得られた混合物を撹拌し、一晩室温に加温する。該反応混合物を水(300ml)に注ぎ、1:1 酢酸エチル/ジエチルエーテルで抽出する。該有機部を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮し、得られた粗生成物を酢酸エチル/イソヘキサン(1:4から1:2)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物を得る(MH+407)。
【0153】
90e)[1−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水性NaOH(15ml)を、1:1 THF/MeOH(40ml)中、[1−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(2.6g、6.39mmol)撹拌懸濁液に加える。45℃で1時間撹拌後、該反応混合物を濾過し、非溶解物質を除去し蒸発させ乾燥する。得られた固体を水(30ml)に溶解し、濃HClを使用して、pH2−3に酸性化する。得られた懸濁液を濾過により回収し、50℃で真空乾燥させ、固体を得、それをIPA/水(1:3)から再結晶化により精製し、表題生成物を得る(MH+393)。
【0154】
実施例91
[1−(4−アミノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
91a)[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
乾燥DMF(10ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.78g、3.8mmol)撹拌溶液に2分間にわたってBEMP(1.21ml、4.2mmol)を滴下する。室温で1時間撹拌後、得られた溶液を4−ニトロ臭化ベンジル(1.0g、4.6mmol)一部で処理し、一晩撹拌を続ける。該反応物をトルエンで真空濃縮させ、得られた油状物をイソヘキサン/酢酸エチル(3:1)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る(MH+340)。
【0155】
91b)[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
1M 水性NaOH(1.18ml)を4:1 THF/MeOH(5ml)中、[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.2g、0.54mmol)撹拌懸濁液を加える。該反応混合物を室温で4時間で撹拌し、次いで該溶媒を真空除去する。該粗残渣を1:1 THF/水に溶解し、6M HClを使用してpH3−4に酸性化する。30分間撹拌後、得られた懸濁液を濾過し、110℃で真空乾燥させ、表題生成物を黄色固体として得る(MH+326)。
【0156】
91c)[1−(4−アミノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸をアルゴンの不活性雰囲気下、25:3 メタノール/酢酸に溶解し、次いでパラジウム炭素(10%w/w)で処理する。得られた懸濁液を4時間、水素雰囲気下で撹拌し、次いで濾過する。該溶媒を真空除去し、表題生成物を黄色固体として得る(MH+296)。
【0157】
実施例92
[1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
92a)1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンゼン:
表題化合物を、2−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(段階90a)を4−フルオロ−3−トリフルオロメチルベンズアルデヒドに置き換えることにより、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼンと同様に製造できる。
【0158】
92b)1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、乾燥DMF(200ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(12.8g、62.8mmol)撹拌溶液に、5分間にわたってBEMP(19.9ml、69.1mmol)を滴下する。室温で1時間撹拌後、得られた溶液を、1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンゼン(23.9g、75.4mmol)撹拌溶液に滴下し、18時間撹拌する。該反応物をトルエンで真空濃縮させ、得られた油状物を、イソヘキサン/アセトン(15:1)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製した。該粗生成物をさらに温酢酸エチルに溶解することにより精製し、5分間炭の存在下、還流する。該溶液を濾過し、該溶媒を真空除去する。得られた固体を酢酸エチル/イソヘキサンから再結晶化し、表題生成物を白色固体として得る(MH+441)。
【0159】
92c)[1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
室温で、THF(150ml)中、1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(14.1g、32mmol)を1M NaOH(64ml)で分割して処理し、50℃に加熱し、該懸濁液をメタノール(50ml)で処理する。該反応混合物を50℃で2時間撹拌し、次いで該溶媒を真空除去する。該組成物を酢酸エチル(200ml)で摩砕し、得られた固体を濾過し、水/ジオキサン(2:1混合の250ml)に溶解する。該溶液を濃HClを使用してpH3−4に酸性化し、得られた懸濁液を濾過し、水で洗浄し、次いで真空乾燥させる、さらにIPA/水(1:3)から再結晶により固体を精製し、表題生成物を得る(MH+427)。
【0160】
実施例93
[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
93a)1−ブロモメチル−4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン:
表題化合物を、2−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(段階90a)を4−フルオロ−3−トリフルオロメチルベンズアルデヒドに置き換えることにより、およびナトリウムメタンスルフィン酸塩をナトリウムエタンスルフィン酸塩に置き換えることにより、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼンと同様に製造できる。
【0161】
93b)[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、乾燥DMF(12ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.77g、3.78mmol)撹拌溶液に、BEMP(1.75ml、6.04mmol)を滴下する。該混合物を室温で1時間撹拌し、次いで1−ブロモメチル−4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン(2g、6.04mmol)で処理する。その後さらに2時間、撹拌を続け、該反応混合物を、酢酸エチル/ジエチルエーテル(1:1 混合物の80ml)と水(100ml)間に分配する。該有機部を分離し、塩水で洗浄し、真空濃縮させる。イソヘキサン/酢酸エチル(3:1から2:1)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題生成物を得る(MH+455)。
【0162】
93c)[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
メタノール/THF(1:1 混合物の8ml)中、[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.6g、1.32mmol)撹拌溶液に、1M NaOH(3ml)を加える。室温で1.5時間撹拌後、該溶媒を真空除去し、該残渣を水(3ml)に溶解する。該溶液を6M HClを使用してpH1に酸性化し、得られた懸濁液を濾過し、乾燥させ、表題生成物を得る(MH+441)。
【0163】
実施例94
[1−(2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
94a)1−ブロモメチル−2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンゼン:
表題化合物を、ナトリウムメタンスルフィン酸塩をナトリウムエタンスルフィン酸塩に置き換えることにより、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼンと同様に製造できる。
【0164】
94b)[1−(2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
乾燥DMF(95ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(2.68g、13.1mmol)氷冷(0℃)撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油状物中、60% 分散 577mg、14.41mmol)を加える。室温で1.5時間撹拌後、該反応混合物を0℃に再冷却し、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンゼン(6.6g、22.2mmol)およびヨウ化ナトリウム(3.3g、22.2mmol)で処理する。得られた混合物を撹拌し、一晩室温に加温する。該反応混合物を水(600ml)に注ぎ、1:1 酢酸エチル/ジエチルエーテル(4×300ml)で抽出する。該有機部を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させ、得られた粗生成物を、酢酸エチル/イソヘキサン(1:8から1:2)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物を得る(MH+421)。
【0165】
94c)[1−(2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
メタノール/THF(1:1 混合物の30ml)中、[1−(2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(3.32g、7.89mmol)撹拌溶液に1M NaOH(15ml)を加える。室温で一晩撹拌し、該溶媒を真空除去し、該残渣を水(20ml)に溶解する、該溶液を6M HClを使用してpH1に酸性化し、得られた懸濁液を濾過し、IPA/水から再結晶化し、表題生成物を得る(MH+407)。
【0166】
実施例95
[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
95a)1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン:
表題化合物を2−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(段階90a)を4−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンザルデヒドに置き換えることにより、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼンと同様に製造する。
【0167】
95b)[1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、乾燥DMF(400ml)中、氷冷(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(12.8g、62.8mmol)溶液に、2分間にわたってBEMP(18.1ml、62.8mmol)を滴下する。10℃で40分間撹拌後、得られた溶液を、1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン(23.8g、75.4mmol)で滴下処理し、一晩撹拌しながら室温に加温する。該反応物をトルエン共沸しながら真空濃縮させ、得られた油状物を水(400ml)とDCM(500ml)間に分配し、DCM(500ml)で抽出する。該有機部を結合し、水(2×200ml)で洗浄する。得られた懸濁液を濾過し、トルエン共沸しながら真空濃縮させる。該粗生成物をイソヘキサン/アセトン(16:4)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物を得る(MH+441)。
【0168】
95c)[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
室温で、水100ml)およびTHF(250ml)中、[1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(11.8g、26.8mmol)を含む混合物にNaOH(1M 水性溶液の53.6ml)を滴下し、該二相の懸濁液を一晩撹拌する。該溶媒を真空除去し、該粗生成物をジエチルエーテル、DCMおよび酢酸エチルで摩砕する。得られた固体を熱水(150ml)に溶解し、6M HClを使用してpH3−4に調節する。該懸濁液を濾過し、さらに熱IPA(250ml)に溶解させ精製し、炭の存在下、5分間還流する。該溶液を濾過し、表題生成物は水/IPAから白色/薄緑色結晶として結晶化される(MH+427)。
【0169】
実施例96
1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
96a)[1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、乾燥DMF(150ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(6.8g、33.5mmol)溶液を、2分間にわたってBEMP(10.5ml、36.5mmol)を滴下処理する。該溶液を室温で1時間撹拌し、次いでDMF(60ml)中、4−メチルスルホニル臭化ベンジル(10.0g、40.2mmol)溶液を5分間にわたって滴下する。室温で一晩撹拌後、該溶媒を真空除去し、トルエン(200ml)で共沸する。得られた粗生成物を酢酸エチル/イソヘキサン(20−100%酢酸エチル)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を緑色油状物として得る(MH+373)。
【0170】
96b)1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
THF(100ml)中、[1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(6.54g、17.6mmol)溶液に、1M NaOH(35.2ml)を滴下する。該混濁液を40℃に加熱し、メタノール(10ml)を加え、透明な溶液を得る。室温で4時間撹拌後、該溶媒を真空除去し、粗生成物を酢酸エチルで摩砕する。得られた固体を濾過し、水/THF(3:1 混合物の200ml)に溶解し、次いでpH3に酸性化する。該溶媒を真空除去し、得られた固体をエタノール/水から結晶化し、表題生成物を得る(MH+359)。
【0171】
実施例97
{1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸−エナンチオマー1および2
97a){1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸メチルエステル:
室温で、乾燥DMF(38ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(2.37g、11.12mmol)溶液をBEMP(4.39ml、15.19mmol)で滴下処理する。該反応混合物を室温で35分間撹拌し、次いで1−(1−ブロモ−エチル)−4−メタンスルホニル−ベンゼン(4.00g、15.18mmol)およびヨウ化ナトリウム(12.29g、15.28mmol)を加える。60℃で1時間撹拌後、該反応混合物を室温に冷却し、次いで酢酸エチル/エーテル(1:1 混合物の200ml)および水(150ml)で希釈する。該有機部を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させ、得られた粗生成物を、酢酸エチル/イソヘキサン(2:3から1:1 酢酸エチル)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物をラセミ混合物として得る。該エナンチオマーをヘキサン中、30%IPAで溶出するキラルセルODカラムを使用して溶解し、エナンチオマーA(保持時間=14.33分間)およびエナンチオマーB(保持時間=17.68分間)を得る。
【0172】
97b){1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸−エナンチオマー1
THF(0.5ml)およびメタノール(0.5ml)中、{1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸メチルエステル(エナンチオマーA)(22mg、0.05mmol)溶液を2M リチウムヒドロキシド(0.2ml)で処理し、室温で30分間撹拌する。該溶媒を真空除去し、粗生成物を水(10ml)に溶解し、濃HClを使用してpH1に酸性化する。該混合物を次いで酢酸エチル(2×10ml)で抽出し、該有機部を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させ、表題生成物を無色ガラス形固体として得る(MH+373)。表題化合物(エナンチオマー2)のエナンチオマーをエナンチオマーAをエナンチオマーBに置き換えることにより、上記の方法と同様に製造する(MH+373)。
【0173】
実施例98
[1−(4−メタンスルフィニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
98a)[1−(4−メタンスルフィニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
室温で、乾燥DMF(5.6ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.512g、2.51mmol)溶液をBEMP(1.17ml、4.01mmol)で添加処理する。該反応混合物を室温で80分間撹拌し、次いで1−ブロモメチル−4−メタンスルフィニル−ベンゼン(0.934g、4.01mmol)で処理する。室温でさらに2時間撹拌後、該反応混合物を酢酸エチル/エーテル(1:1 混合物の300ml)と水(30ml)間に分配する。該有機部を分離し、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物をDCM/メタノール(10:1)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物を得る(MH+357)。
【0174】
98b)[1−(4−メタンスルフィニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
THF/MeOH(1:1 混合物の8ml)中、[1−(4−メタンスルフィニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.340g、0.95mmol)撹拌溶液に1M NaOH(2ml)を加え、該反応混合物を2時間撹拌する。該溶媒を真空除去し、得られた油状物を水に溶解し、濃HClを使用してpH2に酸性化する。沈殿を濾過し、水で洗浄し、真空乾燥させ、表題生成物を得る(MH+343)。
【0175】
実施例99
[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
99a)2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド:
冷(0℃)1,2−ジメトキシエタン(40ml)中、2−メチル−7−アザインドール(5g、37.8mmol)溶液に、m−クロロペルオキシ安息香酸(77%w/w 固体の10.4g、46.6mmol)を加える。該反応混合物を0℃で30分間、室温で3時間撹拌し、次いで水(400ml)に注ぐ。該溶液を飽和炭酸カリウム溶液を使用してpH9−10に塩基性化する。該溶液をDCM(2x100ml)で抽出し、該有機部を結合し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物を、最初に純酢酸エチル、次いでDCM/MeOH(10:1)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を黄色粉末として得る(MH+297 ダイマーとして現れる)。
【0176】
99b)6−クロロ−2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸メチルエステル:
室温で、アルゴンの不活性雰囲気下、THF(20ml)中、2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド(0.89g、6mmol)溶液に、HMDS(1.25ml、6mmol)を加える。該溶液を冷却し(0℃)、メチルクロロギ酸エステル(1.16ml、15mmol)で処理する。該反応混合物を室温で一晩撹拌し、該溶媒を次いで真空除去する。該残渣を酢酸エチル(30ml)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄する。該溶液を酢酸エチル(2×20ml)で逆抽出し、該有機部を結合し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物を酢酸エチル/イソヘキサン(1:8)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物を得る(MH+225)。
【0177】
99c)6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:
6−クロロ−2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸メチルエステル(0.225g、1mmol)をメタノール(30ml)および1M NaOH(10ml)中に溶解し、室温で一晩撹拌する。該メタノールを真空除去し、得られた白色懸濁液をクロロホルム(3×20ml)で抽出し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させ、白色粉末として得、これを高真空下で乾燥させ、表題生成物を得る(MH+167)。
【0178】
99d)(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−オキソ−酢酸メチルエステル:
室温で、アルゴンの不活性雰囲気下、DCM(10ml)中、アルミニウムクロライド(0.56g、4.2mmol)撹拌懸濁液を6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.14g、0.84mmol)溶液で処理し、1時間撹拌する。メチル塩化オキサリル(0.386ml、4.2mmol)を加え、得られた懸濁液を室温で一晩撹拌する。該反応混合物を冷却し(0℃)、メタノール(10ml)を滴下しクエンチする。得られた溶液を氷水(100ml)に注ぎ、該有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物を氷冷水で摩砕し、超音波処理し、次いで濾過し、固体を得、これを高真空下乾燥の後、表題化合物を得る(MH+253)。
【0179】
99e)(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル:
−10℃に冷却したTFA(2ml)中、トリエチルシラン(0.343ml、2.15mmol)溶液に、(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−オキソ−酢酸メチルエステル(0.155g、0.61mmol)を滴下する。該反応混合物を−10℃で1時間撹拌し、該溶媒を真空除去する。該残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、この水性部をDCM(3×10ml)で抽出する。該有機部を結合し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮させ、得られた粗生成物をメタノール/DCM(0−0.5%メタノール)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物を白色っぽい粉末として得る(MH+239)。
【0180】
99f)6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、DMF(1.5ml)中、(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.045g、0.19mmol)氷冷撹拌溶液に水素化ナトリウム(鉱油状物中、60% 分散の0.008、0.21mmol)を加える。0℃で30分間撹拌後、該反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで0℃に再冷却する。DMF(1.5ml)中、4−メチルスルホニル臭化ベンジル(0.076g、0.3mmol)を、次いでヨウ化ナトリウム(0.076g、0.30mmol)を加え、得られた溶液を室温で一晩撹拌する。該反応混合物を水(20ml)に注ぎ、1:1 酢酸エチル/ジエチルエーテルで抽出する。該有機部を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物を酢酸エチル/イソヘキサン(1:8から1:4)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物を得る(MH+407)。
【0181】
99g)[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水性NaOH(0.25ml)を1:1 THF/MeOH(1ml)中、(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.018g、0.044mmol)撹拌懸濁液に加える。室温で20分間撹拌後、該反応混合物を蒸発させて乾燥する。得られた固体を水(1ml)に溶解し、酢酸エチルで抽出し、残留物4−メチルスルホニル臭化ベンジルを除去する。該水性相を2M HClを使用してpH2−3に酸性化し、酢酸エチルで抽出する。該有機部を真空濃縮させ、得られた粗生成物をDCM/MeOH(20:1)で溶出するシリカで精製し、表題化合物を得る(MH+393)。
【0182】
実施例100
[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
100a)[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、DMF(1.0ml)中、(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(実施例99e)(0.03g、0.13mmol)氷冷撹拌溶液に水素化ナトリウム(鉱油状物中、60% 分散の0.006g、0.14mmol)を加える。該反応混合物を0℃で45分間撹拌し、1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン(実施例95a)(0.067g、0.21mmol)、次いでヨウ化ナトリウム(0.031g、0.21mmol)で処理する。0℃で2時間撹拌し続け、次いで該反応混合物を水(15ml)に注ぎ、DCM(5ml)で抽出する。該有機部を分離し、真空濃縮させる。得られた粗生成物を酢酸エチル/イソヘキサン(1:8から1:4)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、生成物を得、これを酢酸エチル/イソヘキサンで摩砕により精製し、表題生成物を得る(MH+475)。
【0183】
100b)[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
1M 水性NaOH(0.25ml)を、1:1 THF/MeOH(0.5ml)中、[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.01g、0.021mmol)撹拌懸濁液に加える。得られた懸濁液を超音波処理し、室温で一晩撹拌する。該溶媒を真空除去し、該粗固体を水(0.5ml)に溶解し、1N HClを使用してpH2−3に酸性化する。該懸濁液を濾過し、水(0.5ml)で洗浄し、高真空下で乾燥させて、表題化合物を得る(MH+461)。
【0184】
実施例101
[2−メチル−1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
101a)5−ブロモメチル−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール:
アルゴンの不活性雰囲気下、トリ臭化リン(0.230ml、2.45mmol)をジエチルエーテル(25ml)中、(1−メチル−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−イル)メタノール(0.4g、2.45mmol)撹拌溶液に加える。一晩室温で撹拌後、該反応混合物を水(5ml)で希釈し、10分間激しく撹拌する。該有機部を分離し、水(2×5ml)、塩水(2×5ml)で洗浄し、真空濃縮させ、表題生成物を得、これを次の段階でこのまま使用される(MH+226)。
【0185】
101b)[2−メチル−1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、乾燥DMF(1ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.025g、0.122mmol)溶液に、BEMP(56.6μL、0.196mmol)を滴下する。該混合物を室温で1時間撹拌し、0℃に氷浴で冷却する。DMF(1ml)中、5−ブロモメチル−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(0.044g、0.196mmol)溶液を冷却溶液に加え、得られた混合物を室温で2日間撹拌する。該溶媒を真空除去し、イソヘキサン/酢酸エチル(0%−20%酢酸エチル)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し表題生成物を得る(MH+350)。
【0186】
101c)[2−メチル−1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水酸化リチウム(116μL)を、冷却(0℃)THF/水(1:1 混合物の4ml)中、[2−メチル−1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.041g、0.116mmol)溶液に加える。室温で4時間撹拌後、該反応混合物をDCM(3ml)で希釈し、10分間激しく撹拌する。得られた混合物を相分離カートリッジに通し、該水性部をpH1−3に酸性化する。該部をDCM(2×3ml)で抽出し、有機抽出物を結合し、真空濃縮させ、表題化合物を白色固体として得る(MH+336)。
【0187】
実施例102
[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
102a)4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
氷酢酸(15ml)中に懸濁の4−フルオロ−3−メトキシアニリン(0.5g、3.55mmol)を濃HCl(5ml)で処置した。得られた溶液を次いでほぼ0℃に冷却し、水(2ml)中、亜硝酸ナトリウム(0.245g、3.55mmol)溶液で滴下処理する。10分後、該反応混合物を、SO/AcOH/CuCI/HO(40ml)(試薬の製造は下記参照)の撹拌溶液に加える。該反応混合物を室温に加温し、一晩撹拌する。該反応混合物を次いで水(250ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×100ml)に抽出する。結合した有機層を水(2×100ml)、次いで塩水(100ml)で洗浄し、乾燥させる(MgSO)。濾過後、該溶媒を真空除去し、表題生成物を得、これは次の段階でこのまま使用される。
【0188】
SO/AcOH/CuCI/HO試薬の製造:
記載の方法(E. E. Gilbert, Synthesis 1969, 1-10, p6)にしたがって、激しく室温で撹拌した氷酢酸(100ml)を、SOガスでバブリングして処理する。飽和溶液(約10g/100ml)に達するとすぐに、該溶液を水(5ml)中、塩化銅(II)(4g)で処理する。得られた混合物を放置し、緑色溶液を得る。
【0189】
102b)[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、THF(3mL)中、氷冷(0℃)水素化ナトリウム(鉱油状物中、60% 分散の0.026g、0.686mmol)撹拌溶液に、乾燥THF(3ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.1g、0.49mmol)を滴下する。該反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで乾燥THF(3ml)中、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(0.154g、0.686mmol)で処理する。0℃で30分間撹拌し続け、次いで該反応混合物を水(100ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出する。該有機部を分離し、水(2×50ml)、塩水(50ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物をイソヘキサン/酢酸エチル(0%−20%酢酸エチル)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物を得る(MH+392)。
【0190】
102c)[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水酸化リチウム(119μL)を、冷却(0℃)THF/水(1:1 混合物の4ml)中、[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.044g、0.119mmol)溶液に滴下する。室温で4時間撹拌後、該反応混合物をDCMで希釈する。得られた混合物を相分離カートリッジを通し、該水性部を1M HClでpH1−3に酸性化する。この部をDCMで抽出し、有機抽出物を結合し、真空濃縮させ、表題化合物を薄黄色固体として得る(MH+379)。
【0191】
実施例103
[1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
103a)4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
氷酢酸(20ml)中、2−クロロ−5−アミノベンゾニトリル(0.405g、2.66mmol)懸濁液を濃HCl(5ml)と処理する。該溶液を5度以下に冷却し、水(2ml)中、亜硝酸ナトリウム(0.183g、2.66mmol)で滴下処理する。20分後、該反応混合物をSO/AcOH/CuCI/HO(40ml)(試薬の製造は明細書に記載)撹拌溶液に加える。該反応混合物を室温に加温し、一晩撹拌する。該反応混合物を次いで水(150ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×100ml)で抽出する。結合した有機層を水(2×100ml)次いで塩水(100ml)で洗浄し、乾燥させる(MgSO)。濾過後、該溶媒を真空除去し、表題生成物を得、これは次の段階でこのまま使用される。
【0192】
103b)1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、乾燥THF(2ml)中、氷冷(0℃)水素化ナトリウム(鉱油状物中、60% 分散の15.8mg、0.411mmol)撹拌懸濁液に、THF/DMF(3:1 混合物の4ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.06g、0.294mmol)を滴下する。該反応混合物を0℃で45分間撹拌し、次いで乾燥THF(3ml)中、4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド(97.1mg、0.411mmol)で処理する。0℃で15分間撹拌し続け、次いで該反応混合物を水(30ml)に注ぎ、酢酸エチル(100ml)で抽出する。該有機部を分離し、塩水(50ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物をイソヘキサン/酢酸エチル(0%−20%酢酸エチル)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物を得る(MH+404)。
【0193】
103c)[1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水酸化リチウム(76μL)を、冷却(0℃)THF/水(1:1 混合物の4ml)中、1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.026g、0.064mmol)溶液に滴下する。0℃で10分間撹拌後、該反応混合物を一晩室温に加温し、次いでDCM(3ml)で希釈する。得られた混合物を相分離カートリッジに通し、該水性部を1M HClでpH1−3に酸性化する。この部をDCM(2×3ml)で抽出し、該有機抽出物を結合し、相分離カートリッジに通し、真空濃縮させ、表題化合物を白色っぽい固体として得る(MH+390)。
【0194】
実施例104−105
適当なベンジルハロゲン化物を使用して、これらの実施例、すなわち、
[2−メチル−1−(4−トリフルオロメタンスルホニル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例104)および{2−メチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル)−ベンジル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例105)を実施例90と同様に製造する。これらのベンジルハロゲン化物の生成物は上記されている。
【0195】
実施例106−111
適当なベンジルハロゲン化物を使用して、これらの実施例、すなわち、
[1−(3−フルオロ−4−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例106)、
[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例107)、
[2−メチル−1−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例108)、
[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例109)、
[1−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例110)および
[1−(4−クロロ−3−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例111)を
実施例96と同様に製造する。これらの実施例の製造のために使用される該ベンジルハロゲン化物は、市販されているか、または上記の方法により製造される。
【0196】
実施例112−126
適当なベンジルハロゲン化物を使用して、これらの実施例、すなわち、
[1−(4−メタンスルホニル−2−メチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例112)、
[1−(4−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例113)、
[1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例114)、
{2−メチル−1−[1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例115)、
{1−[1−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例116)、
{1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例117)、
1−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例118)、
[1−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例119)、
{2−メチル−1−[1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例120)、
[1−(3−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例121)、
[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例122)、
[1−(4−ブロモ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例123)、
[2−メチル−1−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例124)、
[1−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例125)および
[1−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例126)を
実施例91と同様に製造する。これらの実施例の製造のために使用される該ベンジルハロゲン化物は、市販されているか、または上記の方法により製造される。
【0197】
4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼン:
a)3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド:
75℃で、メタンスルフィン酸ナトリウム塩(20.1g、200mmol)を乾燥DMSO(200ml)中、3,4−ジフルオロベンズアルデヒド(22.5g、158mmol)撹拌溶液に加える。2時間後、該反応物を氷水(200ml)に注ぐ。該沈殿を濾過し、水で洗浄し、クロロホルム(400ml)に溶解する。該有機抽出物を水(2×200ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、該溶媒を真空除去し、表題化合物を白色固体として得る。
【0198】
b)(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−メタノール:
アルゴンの不活性雰囲気下、エタノール(5ml)中、氷冷3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド(1.3g、6.44mmol)懸濁液に、2−3分間にわたって分割して、水素化ホウ素ナトリウム(0.275g、7.27mmol)を加える。4時間撹拌後、該反応混合物を注意深く水に注ぎ、1M HClを使用してpH1に酸性化する。該生成物を酢酸エチル(80ml)に抽出し、この有機部を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、該溶媒を真空除去し、油状物を得、これを乾燥させ固化し表題化合物を得る。
【0199】
c)4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼン:
アルゴンの不活性雰囲気下、ジエチルエーテル(5ml)中、(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−メタノール(0.269g、1.31mmol)撹拌懸濁液に、トリ臭化リン(46μL、0.434mmol)を滴下する。室温で一晩撹拌後、該反応混合物を水(2ml)で希釈し、ジエチルエーテル層を分離する。この有機部をNaOHペレット上に置き、20分後、ジエチルエーテル溶液における試薬として使用する。
【0200】
1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−2−メチル−ベンゼン:
表題化合物を3,4−ジフルオロベンズアルデヒドを4−フルオロ−2−メチル−ベンズアルデヒドに置き換えることにより、4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼンと同様に製造する。
1−ブロモメチル−4−トリフルオロメタンスルホニル−ベンゼン:
表題化合物を3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒドを4−トリフルオロメタンスルホニル−ベンザルデヒドに置き換えることにより、4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼンと同様に製造する。
4−ブロモメチル−2−クロロ−1−メタンスルホニル−ベンゼン:
表題化合物を3,4−ジフルオロベンズアルデヒドを3−クロロ−4−フルオロ−ベンズアルデヒドに置き換えることにより、4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼンと同様に製造する。
1−ブロモメチル−4−(プロパン−2−スルホニル)−ベンゼン:
表題化合物を3,4−ジフルオロベンズアルデヒドを4−フルオロベンズアルデヒドに置き換えることにより、およびメタンスルフィン酸ナトリウム塩を2−プロパンスルフィン酸ナトリウム塩に置き換えることにより、4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼンと同様に製造する。
【0201】
実施例127
[1−(4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
127a)2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリル:
DMF(5ml)中、2−ヒドロキシ−4−ニトロベンゾニトリル(0.5g、3.04mmol)溶液に炭酸カリウム(0.631g、4.56mmol)、次いでブロモエタン(0.238ml、3.19mmol)を加え、該反応混合物を室温で5日間、撹拌する。該溶媒を真空除去し、粗生成物を酢酸エチル(100ml)と水(100ml)間に分配する。該有機層を分離し、濾過し、水(2×100ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100ml)で洗浄し、真空濃縮させ、表題化合物を薄黄色固体として得、次の段階でこのまま使用される。
【0202】
127b)4−アミノ−2−エトキシ−ベンゾニトリル:
エタノール(50ml)中、2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリル(0.49g、2.54mmol)懸濁液に、塩化スズ(II)二水和物(2.87g、12.7mmol)を加え、該懸濁液を70℃で2時間、および室温で一晩撹拌する。該反応混合物を氷水に注ぎ、該溶液のpHを炭酸水素ナトリウム溶液(5%水溶液)の添加によりpH7−8に調節する。該水性乳濁液を真空濾過し、該生成物を酢酸エチル(2×150ml)で抽出する。該有機部を結合し、塩水(100ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させ、表題生成物を薄黄色固体として得、さらなる精製なしに次の段階に使用される。
【0203】
127c)4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−アミノ−2−エトキシ−ベンゾニトリルに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
【0204】
127d)[1−(4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アルゴンの不活性雰囲気下、乾燥THF(10ml)中、氷冷(0℃)水素化ナトリウム(鉱油状物中、60% 分散 26.3mg、0.686mmol)撹拌懸濁液に、THF/DMF(3:1 混合物 4ml)中、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.1g、0.49mmol)を滴下する。該反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで乾燥THF(1ml)中、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(168mg、0.686mmol)で処理する。0℃で10分間および室温で10分間、撹拌し続け、次いで該反応混合物を水(50ml)に注ぐ。該混合物を酢酸エチル(2×50ml)で抽出し、該有機部を結合し、塩水(50ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮させる。得られた粗生成物をシリカクロマトグラフィーにより精製し、イソヘキサン/酢酸エチル(0%−20%酢酸エチル)で溶出し、表題生成物を得る(MH+414)。
【0205】
127e)[1−(4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M リチウムヒドロキシド(57μL)を、冷(0℃)THF/水(1:1 混合物 4ml)中、[1−(4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.024g、0.057mmol)溶液に滴下する。0℃で10分間撹拌後、該反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、次いでDCM(4ml)で希釈する。得られた混合物を相分離カートリッジに通し、該水性部を1M HClでpH4に酸性化する。該部をDCM(2×4ml)で抽出し、該有機抽出物を結合し、相分離カートリッジに通し、真空濃縮させる。得られた固体を酢酸エチル(2ml)に希釈し、イソヘキサン(7ml)で摩砕し、表題化合物を白色固体として得る(MH+400)。
【0206】
実施例128−150
適当なスルホニルクロライドを使用して、これらの実施例、すなわち、
[1−(3−フルオロ−2−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例128)、
[1−(4−シアノ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例129)、
[1−(4−シアノ−3−プロポキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例130)、
[1−(3−ブトキシ−4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例131)、
[1−(4−シアノ−3−ペンチルオキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例132)、
[1−(6−シアノ−ピリジン−3−スルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例133)、
[1−(2−クロロ−5−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例134)、
[1−(4−シアノ−3−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例135)、
[1−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例136)、
[1−(5−シアノ−2−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例137)、
[1−(5−クロロ−2−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例138)、
[1−(2−クロロ−4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例139)、
[1−(2−クロロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例140)、
[1−(5−クロロ−2−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例141)、
[2−メチル−1−(チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例142)、
[1−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例143)、
[1−(3−クロロ−4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例144)、
[1−(4−クロロ−3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例145)、
[1−(3−クロロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例146)、
[1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例147)、
[1−(4−クロロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例148)、
[1−(3,4−ジシアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例149)および
[1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例150)を、実施例127と同様に製造する。これらの実施例の製造に使用される該スルホニルクロライドは、市販されているか、または上記の方法により製造される。
【0207】
4−シアノ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルを2−メトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルに置き換えることにより、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)と同様に製造した。
4−シアノ−3−プロポキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物をブロモエタンを1−ブロモプロパンに置き換えることにより、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)と同様に製造した。
3−ブトキシ−4−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物をブロモエタンを1−ブロモブタンに置き換えることにより、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)と同様に製造した。
4−シアノ−3−ペンチルオキシ−ベンゼンスルホニルクロライド
表題化合物をブロモエタンを1−ブロモペンタンに置き換えることにより、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)と同様に製造した。
6−シアノ−ピリジン−3−スルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを5−アミノ−ピリジン−2−カルボニトリルに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
【0208】
2−クロロ−5−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを3−アミノ−4−クロロ−ベンゾニトリルに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
4−シアノ−3−メチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルを2−メチル−4−ニトロ−ベンゾニトリルに置き換えることにより、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)と同様に製造した。
4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルを1−クロロ−5−フルオロ−2−メトキシ−4−ニトロ−ベンゼンに置き換えることにより、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)と同様に製造した。
5−シアノ−2−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルを4−メトキシ−3−ニトロ−ベンゾニトリルに置き換えることにより、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)と同様に製造した。
5−クロロ−2−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを2−アミノ−4−クロロ−ベンゾニトリルに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
【0209】
2−クロロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを2−クロロ−5−メトキシ−フェニルアミンに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
4−シアノ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−アミノ−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリルに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
3−クロロ−4−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−アミノ−2−クロロ−ベンゾニトリルに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
4−クロロ−3−フルオロ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−クロロ−3−フルオロ−フェニルアミンに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
3−クロロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを3−クロロ−4−トリフルオロメチル−フェニルアミンに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
【0210】
3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−フェニルアミンに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
4−クロロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−クロロ−3−メトキシ−フェニルアミンに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
3,4−ジシアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−アミノ−フタロニトリルに置き換えることにより、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)と同様に製造する。
【0211】
実施例151
[1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
151a)[1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
アセトニトリル(3ml)中、[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(実施例54a)(60.7mg、0.157mmol)溶液に、炭酸カリウム(43.3mg、0.314mmol)次いでモルホリン(27.6μL、0.314mmol)を加える。該反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濾過し、真空濃縮させ、表題化合物を橙色油状物として得、次の段階でこのまま使用される(MH+455)。
【0212】
151b)[1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
表題化合物を[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを[1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルに置き換えることにより、[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例102)と同様に製造する(MH+441)。
【0213】
実施例152
[1−(3−フルオロ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
表題化合物を[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例59)に置き換えることにより、および60−80℃で4時間、Personal Chemistry Emrys(登録商標)最適化マイクロウェーブ装置におけるマイクロウェーブ照射を使用により加熱し、[1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(中間体151b)と同様に製造する(MH+434)。
【0214】
実施例153
[1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
表題化合物を(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(中間体87c)に置き換えることにより、[1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例103)と同様に製造する(MH+404)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊離形または塩形の、式(I)
【化1】

[式中、
Qは、結合または所望によりハロゲンで置換されていてもよいC−C10−アルキレン基であり;
およびRは、独立して、H、ハロゲンもしくはC−C−アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に、二価のC−C−脂環式基を形成し;
は、H、C−C−アルキル、C−C15−炭素環式基、C−C−ハロアルキル、アルコキシC−Cアルキル、C−C−ヒドロキシアルキルであり;
およびRは、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、カルボキシ、カルボキシ−C−C−アルキル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、SONH、(C−C−アルキルアミノ)スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニルまたは酸素、窒素および硫黄からなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を有する、4から10員環ヘテロ環式基であり;
は、HまたはC−C−アルキルであり;
Wは、C−C15−芳香族性炭素環式基または窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、4から10員環ヘテロ環式基であり;
Xが、−SO−、−CH−、−CON(C−C−アルキル)−、−CH(C−C−アルキル)−または結合であり;
mおよびnは、それぞれ独立して0−3の整数であり;そして
pは、1である。]
の化合物。
【請求項2】
Qが、結合または所望によりハロゲンで置換されていてもよいC−C10−アルキレン基であり;
およびRが、独立して、H、ハロゲンもしくはC−C−アルキルであるか、または
およびRが、それらが結合している炭素原子と一緒に、二価のC−C−脂環式基を形成し;
が、H、C−C−アルキル、C−C15−炭素環式基、C−C−ハロアルキル、アルコキシC−Cアルキル、C−C−ヒドロキシアルキルであり;
およびRが、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、カルボキシ、カルボキシ−C−C−アルキル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、SONH、(C−C−アルキルアミノ)スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニルまたは酸素、窒素および硫黄からなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を有する、4から10員環ヘテロ環式基であり;
が、HまたはC−C−アルキルであり;
Wが、C−C15−芳香族性炭素環式基または窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、4から10員環ヘテロ環式基であり;
Xが、−SO−、−CH−、−CON(C−C−アルキル)−、−CH(C−C−アルキル)−または結合であり;
mおよびnが、それぞれ独立して0−3の整数であり;そして
pが、1である、
遊離形または塩形の、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
Qが、結合であり;
およびRが、独立して、H、もしくはC−C−アルキルであり;
が、C−C−アルキルであり;
およびRが、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシであり;
が、HまたはC−C−アルキルであり;
Wが、式(Wa1)または(Wa2
【化2】

{式中、Aが、独立して、CもしくはNである。}
の基であるか、または
Wが、式(W
【化3】

{式中、
Yが、独立して、CもしくはNであり;そして
Zが、N、OもしくはSである。}
の基であるか、または
Wが、式(W
【化4】

{式中、
Yが、独立して、CもしくはNであり;そして
Zが、OもしくはSである。}
の基であり;
Xが、−SO−、−CH−、−CH(C−C−アルキル)−、−CON(C−C−アルキル)−または結合であり;
mおよびnが、それぞれ独立して0−3の整数であり;そして
pが、1である、
遊離形または塩形の、請求項2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
Qが、結合であり;
およびRが、独立して、H、もしくはC−C−アルキルであり;
が、C−C−アルキルであり;
およびRが、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C10−炭素環式基、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシであり;
が、HまたはC−C−アルキルであり;
Wが、請求項2に定義の式(Wa1)または(Wa2)の基であるか、または
Wが、請求項2に定義の式(W)の基であり;
Xが、−SO−、−CH−もしくは−CH(C−C−アルキル)−であり;
mおよびnが、それぞれ独立して、0−3の整数であり;そして
pが、1である、
遊離形または塩形の、請求項3に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
(1−ベンジル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;
[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(2−メチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−クロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−シアノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−クロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−シアノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(3−メチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−クロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(4−メチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−フルオロ−3−メチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−シアノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(1−フェニル−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(ナフタレン−2−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−イソプロピル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;
[1−(4−メタン−スルホニル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−ジフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−クロロ−2−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
1−(2,5−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
(1−ベンゼンスルホニル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;
[1−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
(2−メチル−1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;
(2−メチル−1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;
(2−メチル−1−ピリジン−4−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;
1−(3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
1−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
2−[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−プロピオン酸;
[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(3−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(2,3,4−トリフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
3−(3−カルボキシメチル−2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−スルホニル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル;
[1−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2,5−ジクロロ−チオフェン−3−スルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3,5−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2,3−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−フルオロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(ピリジン−3−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−クロロ−3−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
(1−フラン−3−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;
(1−フラン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;
[4−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フラン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(5−メチル−イソオキサゾール−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2,4−ジメチル−チアゾル−5−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
(1−ベンゾフラン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;
{1−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸;
[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−エチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[4−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−アミノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
{1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸−エナンチオマー1および2;
[1−(4−メタンスルフィニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(4−トリフルオロメタンスルホニル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
{2−メチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル)−ベンジル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸;
[1−(3−フルオロ−4−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−クロロ−3−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−メタンスルホニル−2−メチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
{2−メチル−1−[1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸;
{1−[1−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸;
{1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸;
1−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
{2−メチル−1−[1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸;
[1−(3−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−ブロモ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−フルオロ−2−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−シアノ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−シアノ−3−プロポキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−ブトキシ−4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−シアノ−3−ペンチルオキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(6−シアノ−ピリジン−3−スルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−クロロ−5−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−シアノ−3−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(5−シアノ−2−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(5−クロロ−2−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−クロロ−4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(2−クロロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(5−クロロ−2−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[2−メチル−1−(チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−クロロ−4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−クロロ−3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−クロロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−クロロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3,4−ジシアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
[1−(3−フルオロ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;および
[1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;
から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
医薬組成物として使用するための、請求項1から5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
請求項1から5のいずれかに記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項8】
CRTh2受容体が介在する疾患の処置用医薬の製造における、請求項1から5のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項9】
炎症性またはアレルギー性状態、特に炎症性または閉塞性気道疾患の処置用医薬の製造における、請求項1から5のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項10】
(i)(A)式(I)
[式中、RはHである。]
の化合物の製造のために、式(I)
[式中、Rは、C−C−アルキルであり;そしてQ、R、R、R、R、R、W、X、m、nおよびpは上記定義のとおりである。]
の化合物中のエステル基である、−COORを開裂させるか;または
(B)式(I)
[式中、RはC−C−アルキルである。]
の化合物の製造のために、式(II)
【化5】

[式中、
は、C−C−アルキルであり;そして
Q、R、R、R、R、m、nおよびpは、上記定義のとおりである。]
の化合物を、式(III)
【化6】

[式中、
Gは、脱離基であり;そして
、W、Xおよびnは、上記定義のとおりである。]
の化合物と反応させるか;または
(C)式(I)
[式中、
は、C−C−アルキルであり;
は、HまたはC−C−アルキルであり;
は、C−C−アルキルであり;そして
pは、1である。]
の化合物の製造のために、式(I)
[式中、
は、HまたはC−C−アルキルであり;そして
は、Hである。]
の化合物を、式R
[式中、
は、C−C−アルキルであり;そして
Gは、上記定義のとおりである。]
の化合物と反応させ;そして
(ii)得られた式(I)の化合物を遊離形または塩形で回収する
段階を含む、遊離形または塩形の、請求項1に定義の式(I)の化合物の製造方法。

【公表番号】特表2008−502638(P2008−502638A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515886(P2007−515886)
【出願日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【国際出願番号】PCT/EP2005/006493
【国際公開番号】WO2005/123731
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】