ファクシミリ通信システムおよび文書編集装置およびファクシミリ通信システムの制御方法およびプログラムおよび記録媒体
【課題】ファクス受発注業務における情報の入力の手間をさらに少なくすることができるファクシミリ通信システムおよび文書編集装置を提供すること目的とする。
【解決手段】文書編集装置は、検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたものである。
【解決手段】文書編集装置は、検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受発注業務などのように大量の文書情報を編集作業する業務サービスを構築するに好適なファクシミリ通信システムおよび文書編集装置およびファクシミリ通信システムの制御方法およびプログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファクス受発注業務などのように大量の文書画像を受信し、受信データに対して編集を行い、ファクス送信する作業を効率よく行うためのシステムが提案されている。例えば、特許文献1では、一連の受発注業務を効率よく遂行し得る受発注システムが提案されている。また、特許文献2では、受信したファクス文書に書誌情報として送信元情報を保存しておいて、返信する場合にファクス番号を入力する手間を省くことができるシステムが提案されている。
【特許文献1】特開2005−129005号公報
【特許文献2】特開2005−039383号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、これらの従来技術では、ファクス文書の編集については効率化されていないという問題があった。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、ファクス受発注業務における情報の入力の手間をさらに少なくすることができるファクシミリ通信システムおよび文書編集装置およびファクシミリ通信システムの制御方法およびプログラムおよび記録媒体を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムであって、前記文書編集装置は、検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたものである。
また、前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、前記編集入力手段は、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理するようにしたものである。
また、前記編集入力手段は、ユーザにキーボードによる文字列を入力させるようにしたものである。
また、前記編集入力手段は、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させるようにしたものである。
【0006】
また、受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムの前記文書編集装置であって、検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたものである。
また、前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、前記編集入力手段は、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理するようにしたものである。
また、前記編集入力手段は、ユーザにキーボードによる文字列を入力させるようにしたものである。
また、前記編集入力手段は、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させるようにしたものである。
【0007】
また、受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムの制御方法であって、前記文書編集装置は、検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力ステップと、前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力ステップと、前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集ステップを備えたものである。
また、前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、前記編集入力ステップは、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理するようにしたものである。
また、前記編集入力ステップは、ユーザにキーボードによる文字列を入力させるようにしたものである。
また、前記編集入力ステップは、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
したがって、本発明によれば、ユーザが編集作業する際、編集入力作業対象となる検索文字列と、対応する入力作業領域を、自動的にユーザに提示することができるので、ユーザの編集作業の手間を大幅に削減することができるという効果を得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施例にかかるファクシミリ通信システムの一例を示している。
【0011】
このファクシミリ通信システムは、公衆網PSTNを介してグループ3ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信を行う機能およびローカルエリアネットワークLNを介して他の端末装置との間で情報のやりとりを行う機能を備えたネットワーク対応ファクシミリ装置FXと、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXとパーソナルコンピュータ装置PCとの間のファクシミリ文書情報(後述)の配信を行う配信サーバ装置SVと、ファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報を編集する文書編集機能を備えたパーソナルコンピュータ装置PC(文書編集装置)から構成されている。
【0012】
これらのネットワーク対応ファクシミリ装置FX、配信サーバ装置SV、および、パーソナルコンピュータ装置PCは、ローカルエリアネットワークLNを介して接続されており、これらの各装置間の情報のやりとりは、このローカルエリアネットワークLNを介して行われる。
【0013】
また、ローカルエリアネットワークLNを介して行われるデータ通信は、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。
【0014】
図2は、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0015】
同図において、システム制御部1は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0016】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0017】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0018】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0019】
網制御装置11は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0020】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0021】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0022】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0023】
図3は、パーソナルコンピュータ装置PCの構成例を示している。
【0024】
同図において、CPU(中央処理装置)21は、このパーソナルコンピュータ装置PCの動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)22は、CPU21が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)23は、CPU21のワークエリア等を構成するためのものである。
【0025】
キャラクタジェネレータ24は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路25は、現在日時情報を出力するためのものであり、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26は、このパーソナルコンピュータ装置PCをローカルエリアネットワークLNに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部27は、ローカルエリアネットワークLNを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0026】
磁気ディスク装置28は、例えば、文書編集プログラムなどの種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、および、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものであり、光学媒体駆動装置29は、交換可能な光学記録媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)のデータをアクセス(読み書き)するためのものであり、画面表示装置31は、このパーソナルコンピュータ装置PCを操作するための画面を表示するためのものであり、表示制御部32は、画面表示装置31の表示内容を制御するためのものである。
【0027】
キーボード装置33は、このパーソナルコンピュータ装置PCに種々のキー操作を行うためのものであり、画面指示装置34は、画面表示装置31の任意の点を指示する等の操作作業を行うためのものであり、入力制御部35は、キーボード装置33および画面指示装置34の入力情報を取り込む等するためのものである。
【0028】
USBホストユニット36は、USBホスト機能を実現するためのものであり、USBメモリMM等のUSB機器を着脱するためのソケット37が設けられている。
【0029】
これらのCPU21、ROM22、RAM23、キャラクタジェネレータ24、時計回路25、ローカルエリアネット伝送制御部27、磁気ディスク装置28、光学媒体駆動装置29、表示制御部32、入力制御部35、および、USBホストユニット36は、内部バス38に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこの内部バス38を介して行われる。
【0030】
図4は、配信サーバ装置SVの構成例を示している。
【0031】
同図において、CPU(中央処理装置)41は、この配信サーバ装置SVの動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)42は、CPU41が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)43は、CPU41のワークエリア等を構成するためのものである。
【0032】
キャラクタジェネレータ44は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路45は、現在日時情報を出力するためのものであり、操作表示部46は、この配信サーバ装置SVを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0033】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路47は、この配信サーバ装置SVをローカルエリアネットワークLNに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部48は、ローカルエリアネットワークLNを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0034】
磁気ディスク装置49は、例えば、配信サーバプログラムなどの種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファクシミリ文書情報などのファイルデータ、および、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものである。
【0035】
これらのCPU41、ROM42、RAM43、キャラクタジェネレータ44、時計回路45、操作表示部46、ローカルエリアネット伝送制御部48、および、磁気ディスク装置49は、内部バス50に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこの内部バス50を介して行われる。
【0036】
次に、このファクシミリ通信システムの動作について説明する。
【0037】
このファクシミリ通信システムは、いわゆるファクシミリ受発注業務などのように、大量の文書画像をネットワーク対応ファクシミリ装置FXで受信し、受信したファクシミリ画情報に対して、パーソナルコンピュータ装置PCで編集を行い、編集後のファクシミリ画情報を、送信元のファクシミリ装置へ返信する作業を行うものである。また、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXとパーソナルコンピュータ装置PCとの間のファクシミリ文書情報の転送は、配信サーバ装置SVが仲介して行っている。
【0038】
具体的な動作例を図5を参照して説明する。
【0039】
まず、送信側ファクシミリ装置は、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXへ発呼し、定形の文書情報(後述)を送信する(業務依頼送信)。ネットワーク対応ファクシミリ装置FXは、送信側ファクシミリ装置より受信したファクシミリ画情報と、送信側ファクシミリ装置のファクシミリ番号(電話番号)を、ローカルエリアネットワークLNを介して配信サーバ装置SVへ転送する。このときのネットワーク対応ファクシミリ装置FXから配信サーバ装置SVへの情報の送信には、FTPプロトコルを採用することができる。
【0040】
また、送信側ファクシミリ装置のファクシミリ番号は、例えば、送信側ファクシミリ装置とネットワーク対応ファクシミリ装置FXがファクシミリ通信時に行うファクシミリ伝送手順において、送信側ファクシミリ装置からネットワーク対応ファクシミリ装置FXに送信される適宜な伝送手順信号(例えば、送信端末識別信号TSIなど)に含まれ、それにより、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXは、送信側ファクシミリ装置のファクシミリ番号を取得することができる。
【0041】
配信サーバ装置SVは、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXよりファクシミリ画情報と、送信側ファクシミリ装置のファクシミリ番号(以下、「送信元情報」という)を受信すると、当該受信した情報について、図6(a)に示すようなファクシミリ文書情報(受信情報)を作成し、磁気ディスク装置49に保存する。このときに生成するファイル名は、当該ファクシミリ文書情報を識別できるものであれば、適宜なものを採用することができる。
【0042】
次いで、配信サーバ装置SVは、ファクシミリ文書情報(受信情報)を、ローカルエリアネットワークLNを介して、パーソナルコンピュータ装置PCへ転送する。このファクシミリ文書情報の転送には、例えば、FTPプロトコルを採用することができる。
【0043】
それにより、パーソナルコンピュータ装置PCは、受信したファクシミリ文書情報(受信情報)を、図6(c)に示したような保存形式で磁気ディスク装置28に保存すると共に、当該ファクシミリ文書情報(受信情報)に対して、ユーザ編集作業を行う。なお、パーソナルコンピュータ装置PCでのファクシミリ文書情報の保存情報には、当該ファクシミリ画情報の編集が完了したか否かをあらわす編集済みフラグが付加される。
【0044】
このユーザ編集作業の前提として、まず、ユーザは、図7(a)に示すような、編集項目の内容をあらわす入力事項テーブルの各要素の情報を入力する。この場合、1つの項目は、「検索文字列」、「文字位置と入力位置との距離」、および、「入力位置座標」の3つの要素からなり、おのおのの項目には、識別するためのIDが付与される。
【0045】
ここで、「検索文字列」とは、ファクシミリ画情報に含まれる図形文字の文字列をあらわす。また、「文字位置と入力位置との距離」とは、例えば、図9(b)に示すように、「検索文字列」(この場合は、「日付」)の最後の文字(この場合は、「付」)をOCR認識する際に適用される矩形領域BX2の右下の点の座標を原点(0,0)としたとき、この原点から、情報入力のために設ける入力枠TX1の左下の基準位置までの距離をXY座標(x1,y1)であらわしたものである。また、「入力位置座標」は、当該入力枠TX1のX方向の長さおよびY方向の長さをそれぞれあらわしたものである。
【0046】
この場合、受信情報の内容が、例えば、図8(a)に示すように、日付と金額と担当者が空欄にされたものであり、返信する情報が、同図(c)に示すように、日付と金額と担当者の欄にそれぞれ適宜な文字列を入力して合成(編集)したものであるため、図7(a)の入力事項テーブルは、3つの項目を含む。この場合、IDが「1」の項目の「検索文字列」の値は「日付」であり、「文字位置と入力位置の距離」の値は(x1,y1)であり、「入力位置座標」の値は(X1,Y1)である。同様に、IDが「2」の項目の「検索文字列」の値は「金額」であり、「文字位置と入力位置の距離」の値は(x2,y2)であり、「入力位置座標」の値は(X2,Y2)である。同様に、IDが「3」の項目の「検索文字列」の値は「担当者」であり、「文字位置と入力位置の距離」の値は(x3,y3)であり、「入力位置座標」の値は(X3,Y3)である。
【0047】
また、この場合の「(それ以外の内容)」とは、例えば、発注された品物の品目と数量などの一覧表示などが相当する。
【0048】
なお、本実施例のようなファクシミリ受発注業務では、送信側ファクシミリ装置とネットワーク対応ファクシミリ装置FXとの間でやりとりされるファクシミリ画情報の内容が定型的なものであるため、パーソナルコンピュータ装置PCで作業するユーザは、入力事項等について内容を事前に把握することができるので、上述した入力事項テーブルの作成作業は、送信側ファクシミリ装置からの送信動作が始まる前の段階で完了していてもかまわない。
【0049】
そして、パーソナルコンピュータ装置PCは、ユーザ編集作業では、まず、図9(a)に示すような文書一覧画面を表示して、ユーザに作業対象の文書を選択させる。この文書一覧画面では、磁気ディスク装置28に保存されたファクシミリ文書情報のファイル名の一覧を表示するとともに、編集済みフラグの値がオフ(編集前の状態を表す)の場合には、文書Cの表示例のように、送信元情報の内容を表示し、編集済みフラグの値がオン(編集済みの状態を表す)の場合には、文章A,Bの表示例のように、文書名の表示の下に編集済みであることをあらわす内容(この場合は、「文書A(処理済み)」)を表示することで、ユーザが編集済みの文書情報を明確に判断できるようにしている。
【0050】
ユーザが編集対象となる文書を選択すると、その選択された文書に対応したファクシミリ文書情報のファクシミリ画情報を読み出して、図9(b)に示すような文書編集画面の文書ビューに表示する。
【0051】
それとともに、入力事項テーブルのそれぞれの項目の内容に従って、検索文字列を検索し、指定された位置に入力枠TX1,TX2,TX3をそれぞれ表示する。この場合、入力する情報は文字列であるので、ユーザは、それぞれの入力枠を選択状態にすると共に、選択状態にした入力枠に対し、キーボード装置33等を用いて適宜な文字列を入力する(図8(c)参照)。
【0052】
ここで、検索文字列の検索は、まず、ファクシミリ画情報を画像データに復号化し、その画像データについて、周知のOCR処理を適用し、図形文字の認識を行って、文字列データに変換する。
【0053】
そして、その文字列データから、指定された検索文字(例えば、「日付」)を検索する検索処理を行い、その検索処理により目的の文字列を発見すると、発見した文字列の最後の文字(例えば、「付」)の座標に基づいて、上述したように入力枠(例えば、入力枠TX1)の表示を行う。
【0054】
このようにして、ユーザは、文書を選択した後、文書編集画面の編集ビューに表示される入力枠TX1,TX2,TX3を適宜に選択し、キーボード装置33等を用いて適宜な文字列、例えば、入力枠TX1には作業した日の日付を入力し、入力枠TX2には請求すべき金額を入力し、入力枠TX3には担当者の氏名等を入力する。ここで、入力される情報が文字列である場合、例えば、入力枠TX1に表示されるフォントの種類、大きさ、文字間隔などは、あらかじめ定められたものが適用される。
【0055】
そして、入力作業を終了すると、送信ボタンBBをオン操作して、文書編集作業を終了する。
【0056】
このようにして、ユーザは、文書ビューに表示される入力枠TX1,TX2,TX3を適宜に選択して、必要な文字列を入力することで、入力作業を行うことができるので、非常に効率の良い入力作業を行うことができる。
【0057】
一方、検索文字列を発見できなかった場合、例えば、図10に示すように、「日付」の文字列を発見できなかった場合、文書ビューに仮の入力枠KTを表示する。この仮の入力枠KTの大きさは、発見できなかった検索文字列の項目の入力位置の値が適用され、また、ユーザにより適宜な位置に移動することができることをあらわす表示属性(例えば、入力枠KTの画像を点滅表示するなど)で表示されるので、ユーザは、入力枠KTの画像をドラッグして、「日付」の表示位置の近傍の位置の入力枠TTに移動することで、「日付」に対応した入力枠の位置を定義することができる。この場合の入力枠TTへの文字列の入力に際しては、表示されるフォントの種類、大きさ、文字間隔などは、あらかじめ定められたものが適用される。
【0058】
ユーザの編集作業が終了すると、パーソナルコンピュータ装置PCは、そのときの編集作業により入力された文字列の表示情報をファクシミリ画情報の画像データに合成して、編集後の画像データを作成し、その編集後画像データをファクシミリ画情報に変換(符号化圧縮)し、その編集後のファクシミリ画情報で、磁気ディスク装置28に保存しているファクシミリ文書情報の内容を更新すると共に、当該ファクシミリ文書情報の編集済みフラグの値をオンにセットする。
【0059】
次いで、パーソナルコンピュータ装置PCは、ローカルエリアネットワークLANを介して、図6(b)に示すようなファクシミリ文書情報(返信情報)を、配信サーバ装置SVへ送信する。ここで、ファクシミリ文書情報(返信情報)には、ユーザ編集作業で編集された後の画像データのファクシミリ画情報が含まれる。
【0060】
これにより、配信サーバ装置SVは、パーソナルコンピュータ装置PCより受信したファクシミリ文書情報(返信情報)を、ローカルエリアネットワークLANを介して、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXへ転送する。
【0061】
それにより、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXは、受信したファクシミリ文書情報(返信情報)に含まれる送信元情報へ、公衆網PSTNを介して発呼し、その相手先へ、ファクシミリ文書情報(返信情報)に含まれる編集後のファクシミリ画情報を送信する。
【0062】
このようにして、本実施例では、受信したファクシミリ画情報に情報を入力する作業を行う際、ユーザに対して、入力位置を提示することができるので、ユーザの入力作業効率を向上することができる。
【0063】
図11は、このときのパーソナルコンピュータ装置PCが行うユーザ編集作業の処理の一例を示している。
【0064】
まず、文書一覧を表示して(処理101)、ユーザに編集対象となる文書を選択させ(処理102)、選択された文書情報を文書編集画面の文書ビューに表示する(処理103)。
【0065】
次いで、入力事項テーブルから項目を1つ選択し(処理104)、選択した項目の文字列を検索する(処理105)。ここで、処理105により文字列を検索できた場合には(判断106の結果がYES)、選択した項目の「文字位置と入力位置との距離」と「入力位置座標」に従って、入力枠を表示する(処理107)。また、処理105により文字列を検索できなかった場合には(判断106の結果がNO)、仮の入力枠を表示して、入力枠の位置をユーザに設定させる(処理108)。
【0066】
そして、処理107または処理108で確定された入力枠に対して、文字列の入力を行う(処理109)。次いで、処理109で入力された文字列の画像を表示中の画像データに合成して(処理110)、文書ビューの表示内容を更新すると共に、合成後の画像データに対応したファクシミリ画情報を作成して、磁気ディスク装置28に保存しているファクシミリ文書情報の内容を更新する(処理111)。
【0067】
ここで、入力事項テーブルの全ての項目について入力が完了したかどうかを調べ(判断112)、入力されていない項目がある場合で、判断112の結果がNOになるときには、処理104へ戻り、残りの項目についての入力作業を行わせる。
【0068】
全ての項目の入力が終了した場合で、判断112の結果がYESになるときには、送信ボタンBBを操作可能な状態に設定して、ユーザが送信ボタンBBの操作を行うことを確認する(処理113)。
【0069】
ユーザが送信ボタンBBの操作を行ったことを確認すると、編集後のファクシミリ文書情報を配信サーバ装置SVへ送信する(処理114)。
【0070】
図7(b)は、入力事項テーブルの第2の例を示している。この場合、同図(a)の第1の例に、入力順序をあらわす要素「入力順」を加えた内容となっており、ユーザが入力作業を行う項目の選択順序を設定することができることとなっている。また、この「入力順」は、図11に示した処理では、処理104で選択する項目の選択順序を規定する要素となる。
【0071】
図7(c)は、入力事項テーブルの第3の例を示している。この場合、同図(a)の第1の例に、入力内容を指定する要素「入力内容」を加えたものとなっている。ここで、「入力内容」の値は、文書選択後の文書ビューでは、対応する入力枠に直接入力された態様で表示される。また、「入力内容」の値については、その表示内容をデフォルト値としてユーザが操作可能な値として取り扱うように指定したり、反対に、表示内容をユーザが操作できない値として取り扱うように指定することも可能である。
【0072】
ただし、「入力内容」の値に「<設定なし>」が入力されている項目については、ユーザの入力作業が必要である。
【0073】
また、「入力内容」の値としては、自動生成できる項目については、その旨を指定する値を設定することができる。例えば、「日付」は、作業当日の時計回路25の出力値を採用できるので、「<日付>」をあらわす識別子などを配置することで、自動生成できる。また、パーソナルコンピュータ装置PCのログインユーザが作業者である場合には、パーソナルコンピュータ装置PCのログインシステム(パーソナルコンピュータ装置PC以外のログインサーバ等を利用する場合を含む)を利用することができるので、「<ユーザ名>」をあらわす識別子などを配置することで、自動生成できる。
【0074】
ところで、上述した実施例では、ユーザが入力作業する情報の内容を文字列としているが、画像データを入力する場合にも適用できる。例えば、ユーザの印鑑の陰影や、会社のロゴや、何らかの識別を表す画像(いわゆるアイコン画像やアバター画像等)の画像データを予め登録しておいて、それを入力するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施例にかかるファクシミリ通信システムの一例を示したブロック図。
【図2】ネットワーク対応ファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】パーソナルコンピュータ装置PCの構成例を示したブロック図。
【図4】配信サーバ装置SVの構成例を示したブロック図。
【図5】動作例を示したシーケンスチャート。
【図6】ファクシミリ文書情報の一例を示した概略図。
【図7】入力事項テーブルの一例を示した概略図。
【図8】受信情報等の一例を示した概略図。
【図9】文書一覧画面、および、文書編集画面の一例を示した概略図。
【図10】文書編集画面の他の例を示した概略図。
【図11】処理の一例を示したフローチャート。
【符号の説明】
【0076】
FX ネットワーク対応ファクシミリ装置
SV 配信サーバ装置
PC パーソナルコンピュータ装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、受発注業務などのように大量の文書情報を編集作業する業務サービスを構築するに好適なファクシミリ通信システムおよび文書編集装置およびファクシミリ通信システムの制御方法およびプログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファクス受発注業務などのように大量の文書画像を受信し、受信データに対して編集を行い、ファクス送信する作業を効率よく行うためのシステムが提案されている。例えば、特許文献1では、一連の受発注業務を効率よく遂行し得る受発注システムが提案されている。また、特許文献2では、受信したファクス文書に書誌情報として送信元情報を保存しておいて、返信する場合にファクス番号を入力する手間を省くことができるシステムが提案されている。
【特許文献1】特開2005−129005号公報
【特許文献2】特開2005−039383号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、これらの従来技術では、ファクス文書の編集については効率化されていないという問題があった。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、ファクス受発注業務における情報の入力の手間をさらに少なくすることができるファクシミリ通信システムおよび文書編集装置およびファクシミリ通信システムの制御方法およびプログラムおよび記録媒体を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムであって、前記文書編集装置は、検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたものである。
また、前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、前記編集入力手段は、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理するようにしたものである。
また、前記編集入力手段は、ユーザにキーボードによる文字列を入力させるようにしたものである。
また、前記編集入力手段は、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させるようにしたものである。
【0006】
また、受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムの前記文書編集装置であって、検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたものである。
また、前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、前記編集入力手段は、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理するようにしたものである。
また、前記編集入力手段は、ユーザにキーボードによる文字列を入力させるようにしたものである。
また、前記編集入力手段は、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させるようにしたものである。
【0007】
また、受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムの制御方法であって、前記文書編集装置は、検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力ステップと、前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力ステップと、前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集ステップを備えたものである。
また、前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、前記編集入力ステップは、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理するようにしたものである。
また、前記編集入力ステップは、ユーザにキーボードによる文字列を入力させるようにしたものである。
また、前記編集入力ステップは、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
したがって、本発明によれば、ユーザが編集作業する際、編集入力作業対象となる検索文字列と、対応する入力作業領域を、自動的にユーザに提示することができるので、ユーザの編集作業の手間を大幅に削減することができるという効果を得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施例にかかるファクシミリ通信システムの一例を示している。
【0011】
このファクシミリ通信システムは、公衆網PSTNを介してグループ3ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信を行う機能およびローカルエリアネットワークLNを介して他の端末装置との間で情報のやりとりを行う機能を備えたネットワーク対応ファクシミリ装置FXと、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXとパーソナルコンピュータ装置PCとの間のファクシミリ文書情報(後述)の配信を行う配信サーバ装置SVと、ファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報を編集する文書編集機能を備えたパーソナルコンピュータ装置PC(文書編集装置)から構成されている。
【0012】
これらのネットワーク対応ファクシミリ装置FX、配信サーバ装置SV、および、パーソナルコンピュータ装置PCは、ローカルエリアネットワークLNを介して接続されており、これらの各装置間の情報のやりとりは、このローカルエリアネットワークLNを介して行われる。
【0013】
また、ローカルエリアネットワークLNを介して行われるデータ通信は、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。
【0014】
図2は、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0015】
同図において、システム制御部1は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0016】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0017】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0018】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0019】
網制御装置11は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0020】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワーク対応ファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0021】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0022】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0023】
図3は、パーソナルコンピュータ装置PCの構成例を示している。
【0024】
同図において、CPU(中央処理装置)21は、このパーソナルコンピュータ装置PCの動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)22は、CPU21が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)23は、CPU21のワークエリア等を構成するためのものである。
【0025】
キャラクタジェネレータ24は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路25は、現在日時情報を出力するためのものであり、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26は、このパーソナルコンピュータ装置PCをローカルエリアネットワークLNに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部27は、ローカルエリアネットワークLNを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0026】
磁気ディスク装置28は、例えば、文書編集プログラムなどの種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、および、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものであり、光学媒体駆動装置29は、交換可能な光学記録媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)のデータをアクセス(読み書き)するためのものであり、画面表示装置31は、このパーソナルコンピュータ装置PCを操作するための画面を表示するためのものであり、表示制御部32は、画面表示装置31の表示内容を制御するためのものである。
【0027】
キーボード装置33は、このパーソナルコンピュータ装置PCに種々のキー操作を行うためのものであり、画面指示装置34は、画面表示装置31の任意の点を指示する等の操作作業を行うためのものであり、入力制御部35は、キーボード装置33および画面指示装置34の入力情報を取り込む等するためのものである。
【0028】
USBホストユニット36は、USBホスト機能を実現するためのものであり、USBメモリMM等のUSB機器を着脱するためのソケット37が設けられている。
【0029】
これらのCPU21、ROM22、RAM23、キャラクタジェネレータ24、時計回路25、ローカルエリアネット伝送制御部27、磁気ディスク装置28、光学媒体駆動装置29、表示制御部32、入力制御部35、および、USBホストユニット36は、内部バス38に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこの内部バス38を介して行われる。
【0030】
図4は、配信サーバ装置SVの構成例を示している。
【0031】
同図において、CPU(中央処理装置)41は、この配信サーバ装置SVの動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)42は、CPU41が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)43は、CPU41のワークエリア等を構成するためのものである。
【0032】
キャラクタジェネレータ44は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路45は、現在日時情報を出力するためのものであり、操作表示部46は、この配信サーバ装置SVを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0033】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路47は、この配信サーバ装置SVをローカルエリアネットワークLNに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部48は、ローカルエリアネットワークLNを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0034】
磁気ディスク装置49は、例えば、配信サーバプログラムなどの種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファクシミリ文書情報などのファイルデータ、および、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものである。
【0035】
これらのCPU41、ROM42、RAM43、キャラクタジェネレータ44、時計回路45、操作表示部46、ローカルエリアネット伝送制御部48、および、磁気ディスク装置49は、内部バス50に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこの内部バス50を介して行われる。
【0036】
次に、このファクシミリ通信システムの動作について説明する。
【0037】
このファクシミリ通信システムは、いわゆるファクシミリ受発注業務などのように、大量の文書画像をネットワーク対応ファクシミリ装置FXで受信し、受信したファクシミリ画情報に対して、パーソナルコンピュータ装置PCで編集を行い、編集後のファクシミリ画情報を、送信元のファクシミリ装置へ返信する作業を行うものである。また、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXとパーソナルコンピュータ装置PCとの間のファクシミリ文書情報の転送は、配信サーバ装置SVが仲介して行っている。
【0038】
具体的な動作例を図5を参照して説明する。
【0039】
まず、送信側ファクシミリ装置は、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXへ発呼し、定形の文書情報(後述)を送信する(業務依頼送信)。ネットワーク対応ファクシミリ装置FXは、送信側ファクシミリ装置より受信したファクシミリ画情報と、送信側ファクシミリ装置のファクシミリ番号(電話番号)を、ローカルエリアネットワークLNを介して配信サーバ装置SVへ転送する。このときのネットワーク対応ファクシミリ装置FXから配信サーバ装置SVへの情報の送信には、FTPプロトコルを採用することができる。
【0040】
また、送信側ファクシミリ装置のファクシミリ番号は、例えば、送信側ファクシミリ装置とネットワーク対応ファクシミリ装置FXがファクシミリ通信時に行うファクシミリ伝送手順において、送信側ファクシミリ装置からネットワーク対応ファクシミリ装置FXに送信される適宜な伝送手順信号(例えば、送信端末識別信号TSIなど)に含まれ、それにより、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXは、送信側ファクシミリ装置のファクシミリ番号を取得することができる。
【0041】
配信サーバ装置SVは、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXよりファクシミリ画情報と、送信側ファクシミリ装置のファクシミリ番号(以下、「送信元情報」という)を受信すると、当該受信した情報について、図6(a)に示すようなファクシミリ文書情報(受信情報)を作成し、磁気ディスク装置49に保存する。このときに生成するファイル名は、当該ファクシミリ文書情報を識別できるものであれば、適宜なものを採用することができる。
【0042】
次いで、配信サーバ装置SVは、ファクシミリ文書情報(受信情報)を、ローカルエリアネットワークLNを介して、パーソナルコンピュータ装置PCへ転送する。このファクシミリ文書情報の転送には、例えば、FTPプロトコルを採用することができる。
【0043】
それにより、パーソナルコンピュータ装置PCは、受信したファクシミリ文書情報(受信情報)を、図6(c)に示したような保存形式で磁気ディスク装置28に保存すると共に、当該ファクシミリ文書情報(受信情報)に対して、ユーザ編集作業を行う。なお、パーソナルコンピュータ装置PCでのファクシミリ文書情報の保存情報には、当該ファクシミリ画情報の編集が完了したか否かをあらわす編集済みフラグが付加される。
【0044】
このユーザ編集作業の前提として、まず、ユーザは、図7(a)に示すような、編集項目の内容をあらわす入力事項テーブルの各要素の情報を入力する。この場合、1つの項目は、「検索文字列」、「文字位置と入力位置との距離」、および、「入力位置座標」の3つの要素からなり、おのおのの項目には、識別するためのIDが付与される。
【0045】
ここで、「検索文字列」とは、ファクシミリ画情報に含まれる図形文字の文字列をあらわす。また、「文字位置と入力位置との距離」とは、例えば、図9(b)に示すように、「検索文字列」(この場合は、「日付」)の最後の文字(この場合は、「付」)をOCR認識する際に適用される矩形領域BX2の右下の点の座標を原点(0,0)としたとき、この原点から、情報入力のために設ける入力枠TX1の左下の基準位置までの距離をXY座標(x1,y1)であらわしたものである。また、「入力位置座標」は、当該入力枠TX1のX方向の長さおよびY方向の長さをそれぞれあらわしたものである。
【0046】
この場合、受信情報の内容が、例えば、図8(a)に示すように、日付と金額と担当者が空欄にされたものであり、返信する情報が、同図(c)に示すように、日付と金額と担当者の欄にそれぞれ適宜な文字列を入力して合成(編集)したものであるため、図7(a)の入力事項テーブルは、3つの項目を含む。この場合、IDが「1」の項目の「検索文字列」の値は「日付」であり、「文字位置と入力位置の距離」の値は(x1,y1)であり、「入力位置座標」の値は(X1,Y1)である。同様に、IDが「2」の項目の「検索文字列」の値は「金額」であり、「文字位置と入力位置の距離」の値は(x2,y2)であり、「入力位置座標」の値は(X2,Y2)である。同様に、IDが「3」の項目の「検索文字列」の値は「担当者」であり、「文字位置と入力位置の距離」の値は(x3,y3)であり、「入力位置座標」の値は(X3,Y3)である。
【0047】
また、この場合の「(それ以外の内容)」とは、例えば、発注された品物の品目と数量などの一覧表示などが相当する。
【0048】
なお、本実施例のようなファクシミリ受発注業務では、送信側ファクシミリ装置とネットワーク対応ファクシミリ装置FXとの間でやりとりされるファクシミリ画情報の内容が定型的なものであるため、パーソナルコンピュータ装置PCで作業するユーザは、入力事項等について内容を事前に把握することができるので、上述した入力事項テーブルの作成作業は、送信側ファクシミリ装置からの送信動作が始まる前の段階で完了していてもかまわない。
【0049】
そして、パーソナルコンピュータ装置PCは、ユーザ編集作業では、まず、図9(a)に示すような文書一覧画面を表示して、ユーザに作業対象の文書を選択させる。この文書一覧画面では、磁気ディスク装置28に保存されたファクシミリ文書情報のファイル名の一覧を表示するとともに、編集済みフラグの値がオフ(編集前の状態を表す)の場合には、文書Cの表示例のように、送信元情報の内容を表示し、編集済みフラグの値がオン(編集済みの状態を表す)の場合には、文章A,Bの表示例のように、文書名の表示の下に編集済みであることをあらわす内容(この場合は、「文書A(処理済み)」)を表示することで、ユーザが編集済みの文書情報を明確に判断できるようにしている。
【0050】
ユーザが編集対象となる文書を選択すると、その選択された文書に対応したファクシミリ文書情報のファクシミリ画情報を読み出して、図9(b)に示すような文書編集画面の文書ビューに表示する。
【0051】
それとともに、入力事項テーブルのそれぞれの項目の内容に従って、検索文字列を検索し、指定された位置に入力枠TX1,TX2,TX3をそれぞれ表示する。この場合、入力する情報は文字列であるので、ユーザは、それぞれの入力枠を選択状態にすると共に、選択状態にした入力枠に対し、キーボード装置33等を用いて適宜な文字列を入力する(図8(c)参照)。
【0052】
ここで、検索文字列の検索は、まず、ファクシミリ画情報を画像データに復号化し、その画像データについて、周知のOCR処理を適用し、図形文字の認識を行って、文字列データに変換する。
【0053】
そして、その文字列データから、指定された検索文字(例えば、「日付」)を検索する検索処理を行い、その検索処理により目的の文字列を発見すると、発見した文字列の最後の文字(例えば、「付」)の座標に基づいて、上述したように入力枠(例えば、入力枠TX1)の表示を行う。
【0054】
このようにして、ユーザは、文書を選択した後、文書編集画面の編集ビューに表示される入力枠TX1,TX2,TX3を適宜に選択し、キーボード装置33等を用いて適宜な文字列、例えば、入力枠TX1には作業した日の日付を入力し、入力枠TX2には請求すべき金額を入力し、入力枠TX3には担当者の氏名等を入力する。ここで、入力される情報が文字列である場合、例えば、入力枠TX1に表示されるフォントの種類、大きさ、文字間隔などは、あらかじめ定められたものが適用される。
【0055】
そして、入力作業を終了すると、送信ボタンBBをオン操作して、文書編集作業を終了する。
【0056】
このようにして、ユーザは、文書ビューに表示される入力枠TX1,TX2,TX3を適宜に選択して、必要な文字列を入力することで、入力作業を行うことができるので、非常に効率の良い入力作業を行うことができる。
【0057】
一方、検索文字列を発見できなかった場合、例えば、図10に示すように、「日付」の文字列を発見できなかった場合、文書ビューに仮の入力枠KTを表示する。この仮の入力枠KTの大きさは、発見できなかった検索文字列の項目の入力位置の値が適用され、また、ユーザにより適宜な位置に移動することができることをあらわす表示属性(例えば、入力枠KTの画像を点滅表示するなど)で表示されるので、ユーザは、入力枠KTの画像をドラッグして、「日付」の表示位置の近傍の位置の入力枠TTに移動することで、「日付」に対応した入力枠の位置を定義することができる。この場合の入力枠TTへの文字列の入力に際しては、表示されるフォントの種類、大きさ、文字間隔などは、あらかじめ定められたものが適用される。
【0058】
ユーザの編集作業が終了すると、パーソナルコンピュータ装置PCは、そのときの編集作業により入力された文字列の表示情報をファクシミリ画情報の画像データに合成して、編集後の画像データを作成し、その編集後画像データをファクシミリ画情報に変換(符号化圧縮)し、その編集後のファクシミリ画情報で、磁気ディスク装置28に保存しているファクシミリ文書情報の内容を更新すると共に、当該ファクシミリ文書情報の編集済みフラグの値をオンにセットする。
【0059】
次いで、パーソナルコンピュータ装置PCは、ローカルエリアネットワークLANを介して、図6(b)に示すようなファクシミリ文書情報(返信情報)を、配信サーバ装置SVへ送信する。ここで、ファクシミリ文書情報(返信情報)には、ユーザ編集作業で編集された後の画像データのファクシミリ画情報が含まれる。
【0060】
これにより、配信サーバ装置SVは、パーソナルコンピュータ装置PCより受信したファクシミリ文書情報(返信情報)を、ローカルエリアネットワークLANを介して、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXへ転送する。
【0061】
それにより、ネットワーク対応ファクシミリ装置FXは、受信したファクシミリ文書情報(返信情報)に含まれる送信元情報へ、公衆網PSTNを介して発呼し、その相手先へ、ファクシミリ文書情報(返信情報)に含まれる編集後のファクシミリ画情報を送信する。
【0062】
このようにして、本実施例では、受信したファクシミリ画情報に情報を入力する作業を行う際、ユーザに対して、入力位置を提示することができるので、ユーザの入力作業効率を向上することができる。
【0063】
図11は、このときのパーソナルコンピュータ装置PCが行うユーザ編集作業の処理の一例を示している。
【0064】
まず、文書一覧を表示して(処理101)、ユーザに編集対象となる文書を選択させ(処理102)、選択された文書情報を文書編集画面の文書ビューに表示する(処理103)。
【0065】
次いで、入力事項テーブルから項目を1つ選択し(処理104)、選択した項目の文字列を検索する(処理105)。ここで、処理105により文字列を検索できた場合には(判断106の結果がYES)、選択した項目の「文字位置と入力位置との距離」と「入力位置座標」に従って、入力枠を表示する(処理107)。また、処理105により文字列を検索できなかった場合には(判断106の結果がNO)、仮の入力枠を表示して、入力枠の位置をユーザに設定させる(処理108)。
【0066】
そして、処理107または処理108で確定された入力枠に対して、文字列の入力を行う(処理109)。次いで、処理109で入力された文字列の画像を表示中の画像データに合成して(処理110)、文書ビューの表示内容を更新すると共に、合成後の画像データに対応したファクシミリ画情報を作成して、磁気ディスク装置28に保存しているファクシミリ文書情報の内容を更新する(処理111)。
【0067】
ここで、入力事項テーブルの全ての項目について入力が完了したかどうかを調べ(判断112)、入力されていない項目がある場合で、判断112の結果がNOになるときには、処理104へ戻り、残りの項目についての入力作業を行わせる。
【0068】
全ての項目の入力が終了した場合で、判断112の結果がYESになるときには、送信ボタンBBを操作可能な状態に設定して、ユーザが送信ボタンBBの操作を行うことを確認する(処理113)。
【0069】
ユーザが送信ボタンBBの操作を行ったことを確認すると、編集後のファクシミリ文書情報を配信サーバ装置SVへ送信する(処理114)。
【0070】
図7(b)は、入力事項テーブルの第2の例を示している。この場合、同図(a)の第1の例に、入力順序をあらわす要素「入力順」を加えた内容となっており、ユーザが入力作業を行う項目の選択順序を設定することができることとなっている。また、この「入力順」は、図11に示した処理では、処理104で選択する項目の選択順序を規定する要素となる。
【0071】
図7(c)は、入力事項テーブルの第3の例を示している。この場合、同図(a)の第1の例に、入力内容を指定する要素「入力内容」を加えたものとなっている。ここで、「入力内容」の値は、文書選択後の文書ビューでは、対応する入力枠に直接入力された態様で表示される。また、「入力内容」の値については、その表示内容をデフォルト値としてユーザが操作可能な値として取り扱うように指定したり、反対に、表示内容をユーザが操作できない値として取り扱うように指定することも可能である。
【0072】
ただし、「入力内容」の値に「<設定なし>」が入力されている項目については、ユーザの入力作業が必要である。
【0073】
また、「入力内容」の値としては、自動生成できる項目については、その旨を指定する値を設定することができる。例えば、「日付」は、作業当日の時計回路25の出力値を採用できるので、「<日付>」をあらわす識別子などを配置することで、自動生成できる。また、パーソナルコンピュータ装置PCのログインユーザが作業者である場合には、パーソナルコンピュータ装置PCのログインシステム(パーソナルコンピュータ装置PC以外のログインサーバ等を利用する場合を含む)を利用することができるので、「<ユーザ名>」をあらわす識別子などを配置することで、自動生成できる。
【0074】
ところで、上述した実施例では、ユーザが入力作業する情報の内容を文字列としているが、画像データを入力する場合にも適用できる。例えば、ユーザの印鑑の陰影や、会社のロゴや、何らかの識別を表す画像(いわゆるアイコン画像やアバター画像等)の画像データを予め登録しておいて、それを入力するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施例にかかるファクシミリ通信システムの一例を示したブロック図。
【図2】ネットワーク対応ファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】パーソナルコンピュータ装置PCの構成例を示したブロック図。
【図4】配信サーバ装置SVの構成例を示したブロック図。
【図5】動作例を示したシーケンスチャート。
【図6】ファクシミリ文書情報の一例を示した概略図。
【図7】入力事項テーブルの一例を示した概略図。
【図8】受信情報等の一例を示した概略図。
【図9】文書一覧画面、および、文書編集画面の一例を示した概略図。
【図10】文書編集画面の他の例を示した概略図。
【図11】処理の一例を示したフローチャート。
【符号の説明】
【0076】
FX ネットワーク対応ファクシミリ装置
SV 配信サーバ装置
PC パーソナルコンピュータ装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、
前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、
前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムであって、
前記文書編集装置は、
検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、
前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、
前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたことを特徴とするファクシミリ通信システム。
【請求項2】
前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、
前記編集入力手段は、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ通信システム。
【請求項3】
前記編集入力手段は、ユーザにキーボードによる文字列を入力させることを特徴とする請求項1または請求項2記載のファクシミリ通信システム。
【請求項4】
前記編集入力手段は、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させることを特徴とする請求項1または請求項2記載のファクシミリ通信システム。
【請求項5】
受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、
前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、
前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムの前記文書編集装置であって、
検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、
前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、
前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたことを特徴とする文書編集装置。
【請求項6】
前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、
前記編集入力手段は、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理することを特徴とする請求項5記載の文書編集装置。
【請求項7】
前記編集入力手段は、ユーザにキーボードによる文字列を入力させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の文書編集装置。
【請求項8】
前記編集入力手段は、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の文書編集装置。
【請求項9】
受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、
前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、
前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムの制御方法であって、
前記文書編集装置は、
検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力ステップと、
前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力ステップと、
前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集ステップを備えたことを特徴とするファクシミリ通信システムの制御方法。
【請求項10】
前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、
前記編集入力ステップは、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理することを特徴とする請求項9記載のファクシミリ通信システムの制御方法。
【請求項11】
前記編集入力ステップは、ユーザにキーボードによる文字列を入力させることを特徴とする請求項9または請求項10記載のファクシミリ通信システムの制御方法。
【請求項12】
前記編集入力ステップは、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させることを特徴とする請求項9または請求項10記載のファクシミリ通信システムの制御方法。
【請求項13】
コンピュータに、請求項9乃至12のいずれかに記載のファクシミリ通信システムの制御方法の各ステップを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムを格納した記録媒体。
【請求項1】
受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、
前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、
前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムであって、
前記文書編集装置は、
検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、
前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、
前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたことを特徴とするファクシミリ通信システム。
【請求項2】
前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、
前記編集入力手段は、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ通信システム。
【請求項3】
前記編集入力手段は、ユーザにキーボードによる文字列を入力させることを特徴とする請求項1または請求項2記載のファクシミリ通信システム。
【請求項4】
前記編集入力手段は、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させることを特徴とする請求項1または請求項2記載のファクシミリ通信システム。
【請求項5】
受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、
前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、
前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムの前記文書編集装置であって、
検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力手段と、
前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力手段と、
前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集手段を備えたことを特徴とする文書編集装置。
【請求項6】
前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、
前記編集入力手段は、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理することを特徴とする請求項5記載の文書編集装置。
【請求項7】
前記編集入力手段は、ユーザにキーボードによる文字列を入力させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の文書編集装置。
【請求項8】
前記編集入力手段は、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の文書編集装置。
【請求項9】
受信したファクシミリ画情報と当該ファクシミリ画情報の送信元情報からなるファクシミリ文書情報をネットワークを介して配信サーバ装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記配信サーバ装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、編集前のファクシミリ画情報の送信元へ返信するネットワーク対応ファクシミリ装置と、
前記ネットワーク対応ファクシミリ装置より転送されたファクシミリ文書情報をネットワークを介して文書編集装置へ転送すると共に、ネットワークを介して前記文書編集装置より受信した編集後ファクシミリ文書情報を、ネットワークを介して前記ネットワーク対応ファクシミリ装置へ転送する配信サーバ装置と、
前記配信サーバ装置よりネットワークを介して受信したファクシミリ文書情報に含まれるファクシミリ画情報に対して、ユーザ操作による編集作業を行い、編集後ファクシミリ画情報を含む編集後ファクシミリ文書情報をネットワークを介して前記配信サーバ装置へ転送する文書編集装置とを、ネットワークを介して接続してなるファクシミリ通信システムの制御方法であって、
前記文書編集装置は、
検索文字列と、検索された文字列から編集入力位置までの距離と、編集入力位置を表す入力位置座標とからなる入力事項情報を、1つ以上操作入力させる入力事項情報入力ステップと、
前記編集前のファクシミリ画情報を文字認識し、前記入力事項情報に含まれる検索文字列を検索し、当該検索文字列に対応した距離と入力位置座標に従ってユーザが編集入力作業する領域を表示し、ユーザに編集入力させる編集入力ステップと、
前記編集入力手段により入力された編集入力情報の画像を、ファクシミリ画情報に合成する画情報編集ステップを備えたことを特徴とするファクシミリ通信システムの制御方法。
【請求項10】
前記入力事項情報には、それぞれの検索文字列を処理する順序がさらに設定され、
前記編集入力ステップは、前記入力事項情報に含まれる順序に従って、検索文字列を処理することを特徴とする請求項9記載のファクシミリ通信システムの制御方法。
【請求項11】
前記編集入力ステップは、ユーザにキーボードによる文字列を入力させることを特徴とする請求項9または請求項10記載のファクシミリ通信システムの制御方法。
【請求項12】
前記編集入力ステップは、ユーザにあらかじめ登録されている画像を入力させることを特徴とする請求項9または請求項10記載のファクシミリ通信システムの制御方法。
【請求項13】
コンピュータに、請求項9乃至12のいずれかに記載のファクシミリ通信システムの制御方法の各ステップを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムを格納した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−45700(P2010−45700A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−209545(P2008−209545)
【出願日】平成20年8月18日(2008.8.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月18日(2008.8.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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