説明

フィルム貼付装置

【課題】傷をつけたり気泡が生じたりすることなく偏光フィルム等のフィルム状部材を液晶パネル等の板状部材に貼り付けることができ、しかも構造が比較的簡素で安価なフィルム貼付装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るフィルム貼付装置1は、吸盤として機能する無数の微細陥没孔が表面に形成され、これにより偏光フィルムFを保持する吸着シート11と、外周面に吸着シート11が備えられ、吸着シート11に保持された偏光フィルムFを所定経路に沿って搬送する無限搬送ベルト10と、無限搬送ベルト10を走行させる複数のローラ2〜5と、液晶パネルPに向かって移動することにより、吸着シート11に保持されて搬送されてきた偏光フィルムFの貼付面Fを液晶パネルPの表面Pに押し付ける圧着ローラ6と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板状部材にフィルム状部材を貼り付けるフィルム貼付装置に関し、特に、液晶パネルへの偏光フィルムの貼り付けに適したフィルム貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、平板状部材にフィルム状部材を貼り付けるための種々の装置が検討されている。例えば、液晶パネルに偏光フィルムを貼り付けるための装置として、図6〜図8に示すものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
図6に示すフィルム貼付装置20において、液晶パネルPは所定の間隔で矢印方向に連続的に供給される。また、偏光フィルムFは、前記所定の間隔と同一の間隔で供給リール21側から巻取リール22側に向かって連続的に供給される。偏光フィルムFは、その表裏面が保護シートS及びSによって保護されており、保護シートS側が粘着性を有する搬送ベルト23に保持された状態で供給される。
【0004】
供給リール21から供給された偏光フィルムFは、まず、粘着性を有する剥離ベルト24によって保護シートSが剥がされ、貼付面Fが露出される。その後、偏光フィルムFは圧着ローラ25で液晶パネルPに押し付けられ、貼付面Fが液晶パネルPに貼り付けられるとともに、保護シートSが剥がされる。保護シートSは、搬送ベルト23とともに巻取ローラ22に巻き取られる。
【0005】
図7に示すフィルム貼付装置30は、主に、フィルム保持テーブル31と圧着ローラ33とを備えている。フィルム保持テーブル31は複数の吸気ノズル32を有し、別途設けられた真空ポンプによって偏光フィルムFを吸着、保持する。偏光フィルムFは、フィルム保持テーブル31に接する側の面が保護シートSによって保護されている。一方、その対向面である貼付面Fは、保護シートで保護されることなく露出している。
【0006】
図7(A)を参照して、液晶パネルPが所定位置に静止すると、フィルム保持テーブル31及び圧着ローラ33が降下し、圧着ローラ33によって偏光フィルムFの先端部が液晶パネルPに押し付けられる。そして、図7(B)に示すように、圧着ローラ33が半時計周りに回転するとともに、これに同期して液晶パネルPが矢印方向に移動し、偏光フィルムFの貼付面Fが液晶パネルPに貼り付けられて行く。
なお、このフィルム貼付装置30では、偏光フィルムFが液晶パネルP上に落下するのを防ぐために、貼付工程が完了するまで吸気ノズル32によって偏光フィルムFを吸着し続ける必要がある。
【0007】
図8に示すフィルム貼付装置30’は、図7に示すフィルム貼付装置30と同様に、偏光フィルムFをフィルム保持テーブル31で供給し、圧着ローラ33で貼り付けるものである。図8(B)に示すように、このフィルム貼付装置30’では偏光フィルムFの落下の心配がないので、貼付工程中の吸気ノズル32による吸着は不要である。
【特許文献1】特開昭53−76050号公報
【特許文献2】特開2005−7758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般に、上記したフィルム貼付装置では、特に、(1)偏光フィルムを傷つけないこと、及び(2)液晶パネルと偏光フィルムの間に気泡が発生しないことが極めて重要である。偏向フィルムが傷つくと、表示品質が著しく低下するので、製品として出荷することはできない。また、液晶パネルと偏光フィルムの間に気泡が発生した場合は、偏光フィルムを剥がし、パネル表面を洗浄した後に再度偏光フィルムを貼り付けるという、非常に面倒な作業が必要になる。
【0009】
この点、図6に示すフィルム貼付装置20では、偏光フィルムFが液晶パネルPに貼り付けられるのと同時に保護シートSが剥がされてしまうので、搬送中、または後工程の最中に偏光フィルムFに傷がつくおそれがあった。
また、図7(C)に示すように、フィルム貼付装置30では、フィルム保持テーブル31に保持され得なくなった偏光フィルムFの後端部が液晶パネルP上に落下し、気泡34を挟み込んだ状態で液晶パネルPに貼り付けられる場合があった。また、一旦発生した気泡は、圧着ローラ33によっても取り除くことはできなかった。
【0010】
さらに、図7、図8に示すフィルム貼付装置30、30’では、貼付工程中において、フィルム保持テーブル31と保護シートSとが擦り合わされるので、保護シートSに細かな擦り傷がつくことがあった。また、前記の通り、フィルム貼付装置30、30’では、偏光フィルムFをフィルム保持テーブル31に吸着させるための真空ポンプが必要となるので、高コスト化及び装置の複雑化を招くとともに、電気代、メンテナンス代等のランニングコストが高額であった。
なお、保護シートSは偏光フィルムFを保護するためのもので、出荷前に剥がされるものであるから、保護シートSに傷がついたとしても製品としての品質に問題は生じない。しかし、保護シートSの傷がつくと、後工程の外観検査において偏光フィルムFに傷がついていると誤った判断がされる場合があり、不良品として処理されるおそれがあった。
【0011】
そこで本発明は、液晶パネル及び偏光フィルムに傷をつけないのはもちろんのこと、フィルム保護シートにも傷をつけることがなく、液晶パネルと偏光フィルムの間に気泡が生じることがなく、構造が比較的簡素で、しかも安価なフィルム貼付装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルム貼付装置は、
フィルム状部材を板状部材の少なくとも一方の面に貼り付けるフィルム貼付装置であって、吸盤として機能する無数の微細陥没孔が表面に形成され、これにより前記フィルム状部材を保持する吸着部材と、前記吸着部材が表面に備えられ、前記吸着部材に保持された前記フィルム状部材を所定経路に沿って搬送する搬送手段と、前記吸着部材に保持されて搬送されてきた前記フィルム状部材と前記板状部材とを圧着する圧着手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
好ましくは、前記搬送手段は複数のローラ及び前記ローラに掛けられた環状の無限搬送ベルトからなり、前記所定経路は環状である。
なお、本明細書中の用語「環状」には、円、または楕円に近い形状だけではなく、あらゆるループ状の形状が含まれるものとする。
【0014】
好ましくは、前記吸着部材は、前記無限搬送ベルトの外周面のほぼ全面に備えられたシート状の部材である。
【0015】
また、好ましくは、前記圧着手段は前記所定経路の内周側に配置された圧着ローラからなり、前記圧着ローラは前記所定経路の外周側に向かって移動可能であり、前記圧着ローラが前記無限搬送ベルトの一部分及び当該部分に備えられた前記吸着部材を外周側に押し出すことによって、前記フィルム状部材が前記板状部材に圧着される。
【0016】
さらに、好ましくは、前記板状部材は液晶パネルからなり、前記フィルム状部材はフィルム保護シートを備えた偏光フィルムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、液晶パネル及び偏光フィルムに傷をつけないのはもちろんのこと、フィルム保護シートにも傷をつけることがなく、液晶パネルと偏光フィルムの間に気泡が生じることがなく、構造が比較的簡素で、しかも安価なフィルム貼付装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
まず、図1を参照して、液晶パネルに対する偏光フィルムの貼り付けに関係する各工程の流れについて説明する。
【0019】
カセットから取り出された液晶パネルPは、図1(B)の側面図に示すように搬送ローラ12上に水平に寝かされ、洗浄工程S1に搬送される。洗浄工程S1では、液晶パネルPの表面に付着した汚れが除去される。液晶パネルPの裏面側にも偏光フィルムFを貼る場合は、裏面も同時に洗浄される。
【0020】
洗浄工程S1が終了すると、液晶パネルPはパネル立て工程S2に搬送される。この工程において、液晶パネルPは垂直に立てられる。そして、図1(C)の側面図に示すように、搬送ローラ12によって上下端部が支持された状態で、貼付工程S3に搬送される。これにより、洗浄工程S1で洗浄された液晶パネルPの表面(及び裏面)に再度汚れが付着するのを防ぐことができる。
【0021】
貼付工程S3では、本発明に係るフィルム貼付装置を用いて、垂直に立てられて搬送されてきた液晶パネルPの表面(及び裏面)に偏光フィルムが貼り付けられる。フィルム貼付装置の詳細については、後述する。
【0022】
偏光フィルムが貼り付けられた液晶パネルPは、垂直に立てられたままパネル倒し工程S4に搬送される。この工程では、液晶パネルPが倒され、再び図1(B)に示すような状態となる。そして、液晶パネルPはカセットに収容される。液晶パネルPの表面側にのみ偏光フィルムを貼り付けた場合は、再度同様の作業を行って、裏面側にも偏光フィルムを貼り付ける。
【0023】
続いて、図2〜図5を参照して、上記貼付工程で使用されるフィルム貼付装置の好ましい実施形態について説明する。
【実施例1】
【0024】
実施例1に係るフィルム貼付装置を図2に示す。本実施例に係るフィルム貼付装置1は、液晶パネルPの表面Pに偏光フィルムFを貼り付けるものである。
図2(A)に示すように、フィルム貼付装置1は、駆動ローラ2及び複数の従動ローラ3〜5を備えており、これらの周りに掛けられた環状の無限搬送ベルト10が駆動ローラ2の回転速度に応じた速度で走行する。図示していないが、駆動ローラ2には回転軸位置を微調整する機構が備えられており、無限搬送ベルト10のテンションを調整することができる。図2(A)から明らかなように、本実施例では環状の無限搬送ベルト10を使用するので、搬送経路は環状となる。
【0025】
無限搬送ベルト10の外周面には、吸着手段としての吸着シート11が全面にわたって備えられている。吸着シート11はアクリル系の樹脂からなり、その表面には無数の微細な陥没孔が形成されている。微細陥没孔は吸盤として機能するので、糊、接着剤等を使用することなく、平坦なものを繰り返し吸着及び保持することができる。この種のシートは、従来からポスター等の裏面側に備えられ、窓ガラス等の平坦な場所へのポスターの貼り付け、及び貼り替え作業を容易にするために使用されている。
【0026】
本発明に係るフィルム貼付装置1では、このシートの吸着力を利用して偏光フィルムFを搬送する。したがって、本発明に係るフィルム貼付装置1は、真空ポンプ等を使用することなく偏光フィルムFを搬送することができる。
なお、吸着シート11は、面内方向には強い吸着力を有する一方で、偏光フィルムFを捲ろうとする方向にはそれほど強い吸着力を有していない。したがって、吸着シート11から偏光フィルムFを捲って分離しても、偏光フィルムFまたはその保護シートSに傷がつくことはない。
【0027】
図2(A)を参照して、偏光フィルムFは保護シートS及びSで表裏面が保護された状態で、押圧ローラ7と駆動ローラ2の間を通って供給される。この際、偏光フィルムFは押圧ローラ7によって駆動ローラ2側に押し付けられるので、吸着シート11は偏光フィルムFの保護シートSにしっかりと吸着する。
【0028】
従動ローラ3の近傍には、剥離ローラ8及びグリップローラ9が備えられる。剥離ローラ8の表面は粘着性を有しており、搬送されてきた偏光フィルムFの保護シートSを捲り上げ、偏光フィルムFと保護シートSとを分離する。そして、保護シートSで覆われていた偏光フィルムFの貼付面Fが露出する。
【0029】
その後、偏光フィルムFの先端部が圧着ローラ6の近傍に到達すると、駆動ローラ2が停止し、無限搬送ベルト10の走行が停止し、偏光フィルムFは図2(A)に示す所定位置で静止する。本明細書では、この偏光フィルムFの静止位置を“フィルムスタンバイ位置”と称する。なお、このとき、駆動ローラ2と押圧ローラ7の間からは既に次の偏光フィルムFが供給されている。
【0030】
偏光フィルムFの搬送と同期して、液晶パネルPも矢印方向に搬送されてくる。そして、偏光フィルムFの搬送が停止すると、液晶パネルPの搬送も停止し、液晶パネルPは図2(A)に示す所定位置で静止する。本明細書では、この液晶パネルPの静止位置を“パネルスタンバイ位置”と称する。
【0031】
偏光フィルムFがフィルムスタンバイ位置に到達するとともに、液晶パネルPがパネルスタンバイ位置に到達すると、偏光フィルムFの貼り付けが開始される。
すなわち、図2(B)に示すように、搬送経路の内周側には押付手段としての圧着ローラ6が備えられており、これが液晶パネルPに向かって移動することによって無限搬送ベルト10及び吸着シート11が部分的に押し出され、偏光フィルムFの貼付面Fが液晶パネルPの表面Pに押し付けられる。そして、駆動ローラ2が回転して無限搬送ベルト10が走行するとともに、その走行速度と同じ速度で液晶パネルPが矢印方向に搬送され、偏光フィルムFが液晶パネルPの表面Pに貼り付けられて行く。
【0032】
本発明に係るフィルム貼付装置1は、上記貼付工程において、偏光フィルムF及び保護シートSが他の部材と擦り合わされることはないので、偏光フィルムF及び保護シートSに擦り傷がつくことはない。また、図2(C)に示すように、本発明に係るフィルム貼付装置1において、偏光フィルムFは、先端部から後端部に至るまで吸着シート11で保持され、圧着ローラ6で押圧されながら貼り付けられるので、偏光フィルムFと液晶パネルPの間に気泡が生じることはない。
また、吸着シート11は何度でも繰り返し使用することができるのでランニングコストが安く、永年の使用により傷みが生じた場合の交換も容易である。
【実施例2】
【0033】
次に、実施例2に係るフィルム貼付装置について説明する。
本実施例に係るフィルム貼付装置1では、フィルムスタンバイ位置及びパネルスタンバイ位置が図3(A)のような位置に設定される。したがって、本実施例では、圧着ローラ6が液晶パネルPに向かって移動し、偏光フィルムF及び液晶パネルPがある程度搬送された後に貼り付けが開始される。
【0034】
すなわち、本発明に係るフィルム貼付装置1では、フィルムスタンバイ位置及びパネルスタンバイ位置の相対的な位置関係は非常に重要であるが、例えば、圧着ローラ6とフィルムスタンバイ位置、及び圧着ローラ6とパネルスタンバイ位置の関係に特に制限はなく、任意に実施例1(図2(B)参照)及び実施例2(図3(A)参照)のような位置に設定することができる。
【実施例3】
【0035】
続いて、図4を参照して、実施例3に係るフィルム貼付装置について説明する。
本実施例に係るフィルム貼付装置1’は、実施例1に係るフィルム貼付装置1と同一のフィルム貼付装置1及び1を備え、液晶パネルPの表面P及び裏面Pに同時に偏光フィルムFの貼り付けを行うことができる。
本実施例に係るフィルム貼付装置1’によれば、貼付工程(図1参照)に要する時間を大幅に短縮することができる。
【実施例4】
【0036】
図5は、実施例4に係るフィルム貼付装置である。
本実施例に係るフィルム貼付装置1”において、環状の無限搬送ベルト10は駆動ローラ2及び従動ローラ3のみに掛けられており、従動ローラ4及び5が省略されている。
【0037】
すなわち、本発明に係るフィルム貼付装置1では、無限搬送ベルト10の内周側に位置する圧着ローラ6が外周側(液晶パネルP側)に向かって移動して、無限搬送ベルト10の走行経路の一部が突出するようになってさえいれば、無限搬送ベルト10の走行経路を任意に変更することができる。
【0038】
以上、本発明に係るフィルム貼付装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではない。
例えば、本発明に係るフィルム貼付装置は、液晶パネルに対する偏光フィルムの貼り付けに限らず、平板状部材にフィルム状部材を貼り付けるあらゆる分野に適用することができる。なお、平板状部材は、垂直に立てられて搬送(図1(C)参照)されるものに限らず、水平(図1(B)参照)または他の状態で搬送されるものでもよい。
【0039】
また、吸着シート11は、必ずしも無限搬送ベルト10の全面に備えられている必要はなく、偏光フィルムFの吸着に支障を生じない程度の隙間があってもよい。
また、実施例1に係るフィルム貼付装置1では、圧着ローラ6が移動して偏光フィルムFと液晶パネルPの貼り付けを行ったが、液晶パネルPが偏光フィルムF側に移動してもよいし、圧着ローラ6と液晶パネルPの双方が移動して貼り付けを行ってもよい。
さらに、実施例3に係るフィルム貼付装置1’において、フィルム貼付装置1と1は完全に同一でなくてもよく、表面Pと裏面Pに別々の種類のフィルムを貼り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】液晶パネルに対する偏光フィルムの貼り付けに関係する各工程を説明する図であって、(A)は各工程の関係を示すブロック図、(B)は液晶パネルが水平に寝かされて搬送される様子を示す側面図、(C)は液晶パネルが垂直に立てられて搬送される様子を示す側面図である。
【図2】実施例1に係るフィルム貼付装置であって、(A)はフィルム貼付装置の全体側断面図、(B)及び(C)は順次進行する貼付工程の様子を示すフィルム貼付装置の部分側断面図である。
【図3】実施例2に係るフィルム貼付装置であって、(A)、(B)及び(C)は順次進行する貼付工程の様子を示すフィルム貼付装置の部分側断面図である。
【図4】実施例3に係るフィルム貼付装置の側断面図である。
【図5】実施例4に係るフィルム貼付装置の側断面図である。
【図6】従来のフィルム貼付装置の側断面図である。
【図7】従来のフィルム貼付装置であって、(A)、(B)及び(C)は順次進行する貼付工程の様子を示すフィルム貼付装置の側断面図である。
【図8】従来のフィルム貼付装置であって、(A)、(B)及び(C)は順次進行する貼付工程の様子を示すフィルム貼付装置の側断面図である。
【符号の説明】
【0041】
F 偏光フィルム
貼付面
P 液晶パネル
パネル表面
パネル裏面
1、 保護シート
1 フィルム貼付装置
2 駆動ローラ
3、4、5 従動ローラ
6 圧着ローラ
7 押圧ローラ
8 剥離ローラ
9 グリップローラ
10 無限搬送ベルト
11 吸着シート
12 搬送ローラ
20 (従来の)フィルム貼付装置
21 供給リール
22 巻取リール
23 搬送ベルト
24 剥離ベルト
25 圧着ローラ
30 (従来の)フィルム貼付装置
31 フィルム保持テーブル
32 吸気ノズル
33 圧着ローラ
34 気泡

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム状部材を板状部材の少なくとも一方の面に貼り付けるフィルム貼付装置であって、
吸盤として機能する無数の微細陥没孔が表面に形成され、これにより前記フィルム状部材を保持する吸着部材と、
前記吸着部材が表面に備えられ、前記吸着部材に保持された前記フィルム状部材を所定経路に沿って搬送する搬送手段と、
前記吸着部材に保持されて搬送されてきた前記フィルム状部材と前記板状部材とを圧着する圧着手段と、
を備えたことを特徴とするフィルム貼付装置。
【請求項2】
前記搬送手段は複数のローラ及び前記ローラに掛けられた環状の無限搬送ベルトからなり、前記所定経路は環状であることを特徴とする請求項1に記載のフィルム貼付装置。
【請求項3】
前記吸着部材は、前記無限搬送ベルトの外周面のほぼ全面に備えられたシート状の部材であることを特徴とする請求項2に記載のフィルム貼付装置。
【請求項4】
前記圧着手段は前記所定経路の内周側に配置された圧着ローラからなり、前記圧着ローラは前記所定経路の外周側に向かって移動可能であり、前記圧着ローラが前記無限搬送ベルトの一部分及び当該部分に備えられた前記吸着部材を外周側に押し出すことによって、前記フィルム状部材が前記板状部材に圧着されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のフィルム貼付装置。
【請求項5】
前記板状部材は液晶パネルからなり、前記フィルム状部材はフィルム保護シートを備えた偏光フィルムであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のフィルム貼付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−145795(P2009−145795A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−325528(P2007−325528)
【出願日】平成19年12月18日(2007.12.18)
【出願人】(507414306)株式会社石山製作所 (6)
【Fターム(参考)】