フィードバックを提供するための移動パーソナルサービスプラットフォーム
フィードバックを生成するための、コンピュータプログラム製品を含む方法、システム、および装置。1つの態様では、方法は、少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する工程と、集計センサデータを生成するため、受信したセンサデータを集計する工程と、集計測定基準を決定するため、集計センサデータを処理する工程と、成績基準を決定するため、集計測定基準をユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、決定した成績基準に基づいてユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含む。さらに、移動デバイスは、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む移動パーソナルサービスデバイスを含むことができる。フィードバックは、移動パーソナルサービスデバイス上に表示することができる。フィードバックはまた、準リアルタイムで表示することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2006年7月10日出願の米国仮特許出願第60/830,127号の利益を主張する。上記出願の開示は、本願の開示の一部である(ならびに参照により本願の開示に組み込まれる)ものと見なされる。
【0002】
本開示は、移動パーソナルサービスプラットフォーム、例えばユーザの活動に関するデータ収集を行うシステム、および収集したデータに基づいて分析を行い、フィードバックを提供するアプリケーションに関する。
【背景技術】
【0003】
他者と通信し、情報にアクセスし、データを収集し、また多数のタスクを組織化するために使用される広範囲にわたる移動パーソナルデバイスが、消費者向けに市販されている。例えば、携帯電話、電子手帳、パーソナルコンピュータ、MP3プレーヤー、およびデジタルカメラはすべて、顕著なレベルで市場に出回っている。さらに、それらのデバイスの2つ以上を単一ユニットに組み入れた、いくつかの多機能製品が導入されている。例えば、スマートフォンは、電子メールおよびネットワーク資源を含む、1つまたは複数のデータ源へのアクセスを支援するパーソナルコンピュータの機能性と併せて、音声通信を提供するように構成することができる。
【0004】
それに加えて、特殊用途向けデバイスまたはセンサも、健康、位置、活動、およびフィットネス/健康データを含む、ユーザと関連付けられたデータを収集するのに利用可能である。データは、着用または別の方法でユーザに取り付けられた専用センサによって収集することができる。例えば、グルコースモニタは血糖と関連付けられたデータを収集し、歩数計は活動に関するデータを収集する。さらに、可搬型心臓モニタを使用して、ある期間にわたって心拍数を検出し記録することができ、それによって、結果を、時間経過に伴う傾向および能力について分析することができる。
【0005】
特殊用途向けセンサによって収集したデータは、パーソナルコンピュータがホストする専用アプリケーションなど、分析およびフィードバック専用のアプリケーションに提供することができる。典型的に、特殊用途向けセンサを収容するデバイスは、専用アプリケーションをホストするコンピュータに結合され、収集したデータは、例えば有線データ接続を通して転送される。次に、専用アプリケーションは、収集したデータを処理して、ユーザに分かりやすい形態で結果およびフィードバックを作成する。専用アプリケーションは、一般に、グルコース量または心拍数などの単一の対象またはシステムに関する、単一の特殊用途向けセンサに対応するデータを処理するように構成される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、デバイスユーザと関連付けられたセンサデータを収集し分析する、ならびに1つもしくは複数の習慣に関して、収集したセンサデータに基づくフィードバックをデバイスユーザに提供する、方法、コンピュータプログラム製品、およびシステムを提供する。
【0007】
本発明者らは、ユーザが、1つもしくは複数の挙動をモニタ、管理、および強化し、通信を改善し、かつ/または情報にアクセスするのを支援するために、ユーザが身に付けたスマートフォンもしくは携帯情報端末(PDA)などの偏在する移動デバイスを使用することができるシステムを開発する必要性を認知した。発明者らは、さらに、そのようなシステムを、習慣管理、記憶増強、自己認識の強化、物理環境の認識強化および物理環境との相互作用、ならびに通信管理を含む、多種多様な実施例に使用することができることを認知した。それに加えて、発明者らは、準リアルタイムフィードバックおよび時間遅延フィードバックをユーザに提供する必要性を認知した。
【0008】
概して、1つの態様では、本主題は、少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する工程と、集計センサデータを生成するため、受信したセンサデータを集計する工程と、集計測定基準を決定するため、集計センサデータを処理する工程と、成績基準を決定するため、集計測定基準をユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、決定した成績基準に基づいてユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含むように実施することができる。さらに、本主題は、移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む、移動パーソナルサービスデバイスを含むようにして実施することができる。
【0009】
本主題はまた、移動パーソナルサービスデバイス上にフィードバックを表示する工程を含むように実施することができる。さらに、本主題は、準リアルタイムでフィードバックを表示する工程を含むように実施することができる。それに加えて、本主題は、移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置情報デバイスからの位置データを受信する工程と、受信した位置データに従って集計センサデータを処理する工程とを含むように実施することができる。
【0010】
本主題はまた、複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられるようにして実施することができる。さらに、本主題は、センサデータがリアルタイムで受信されるようにして実施することができる。それに加えて、本主題は、第2の測定基準を決定するため、複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた受信したセンサデータを処理する工程と、集計測定基準および第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含むように実施することができる。
【0011】
概して、別の態様では、本技術は、コンピュータ可読媒体上にコード化された、データ処理装置に処理を行わせるように動作可能なコンピュータプログラム製品であって、当該処理が、少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する工程と、集計センサデータを生成するため、受信したセンサデータを集計する工程と、集計測定基準を決定するため、集計センサデータを処理する工程と、成績基準を決定するため、集計測定基準をユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、決定した成績基準に基づいてユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含む、コンピュータプログラム製品として実施することができる。さらに、本主題は、移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む、移動パーソナルサービスデバイスを含むようにして実施することができる。
【0012】
本主題はまた、コンピュータプログラム製品が、移動パーソナルサービスデバイス上にフィードバックを表示する工程を含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能であるようにして実施することができる。それに加えて、本主題は、コンピュータプログラム製品が、準リアルタイムでフィードバックを表示する工程を含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能であるようにして実施することができる。さらに、本主題は、センサデータがリアルタイムで受信されるようにして実施することができる。
【0013】
本主題はまた、コンピュータプログラム製品が、移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置情報デバイスから位置データを受信する工程と、受信した位置データに従って集計センサデータを処理する工程とを含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能であるようにして実施することができる。さらに、本主題は、複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられるようにして実施することができる。それに加えて、本主題は、コンピュータプログラム製品が、第2の測定基準を決定するため、複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた受信したセンサデータを処理する工程と、集計測定基準および第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能であるようにして実施することができる。
【0014】
概して、別の態様では、本主題は、少なくとも1つのセンサをそれぞれ含む複数の移動デバイスと、コーチサーバとを含み、コーチサーバが、少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサからセンサデータを受信する工程と、集計センサデータを生成するため、受信したセンサデータを集計する工程と、集計測定基準を決定するため、集計センサデータを処理する工程と、成績基準を決定するため、集計測定基準をユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、決定した成績基準に基づいてユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含む処理を行うように構成された、システムとして実施することができる。さらに、本主題は、移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む、移動パーソナルサービスデバイスを含むようにして実施することができる。
【0015】
本主題はまた、ユーザの移動パーソナルサービスデバイスが、生成したフィードバックを提示するように構成された表示装置をさらに含むようにして実施することができる。さらに、本主題は、コーチサーバが、生成したフィードバックを準リアルタイムでユーザの移動パーソナルサービスデバイスに送信する工程を含む処理を行うようにさらに構成されるようにして実施することができる。それに加えて、本主題は、センサデータがリアルタイムで受信されるようにして実施することができる。
【0016】
本主題はまた、位置データを送信する位置情報デバイスを含むように実施することができる。さらに、本主題は、コーチサーバが、ユーザの移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置データを受信する工程と、受信した位置データに従って集計センサデータを処理する工程とを含む処理を行うようにさらに構成されるように実施することができる。それに加えて、本主題は、複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられるようにして実施することができる。本主題はさらに、コーチサーバが、第2の測定基準を決定するため、複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた受信したセンサデータを処理する工程と、集計測定基準および第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を行うようにさらに構成されるようにして実施することができる。
【0017】
本明細書に記載される技術は、以下の利点の1つまたは複数を実現するように実施することができる。例えば、本技術は、1つまたは複数の最終目標に対するユーザの進捗を測定し定量化することができるようにして実施することができる。本技術はまた、移動パーソナルサービスプラットフォームに含まれるデバイスによって、標準化した方式でセンサデータが収集され、形式化され、送信されるようにして実施することができる。さらに、本技術は、1つまたは複数の習慣と関連付けられた準リアルタイムフィードバックをユーザに提供することができるようにして実施することができる。それに加えて、本技術は、ユーザが着用している移動パーソナルサービスデバイスから収集した時間および位置データを含む、1つまたは複数の検出されたパラメータに基づいて、1つまたは複数のサービスをユーザに提供することを可能にするように実施することができる。
【0018】
これらの一般的技術および特定技術は、装置、方法、システム、または装置、方法、およびシステムのあらゆる組み合わせを使用して実施することができる。1つまたは複数の実施例の詳細は、添付図面および以下の説明に記載される。さらなる特徴、態様、および利点は、説明、図面、および請求の範囲から明白になるであろう。
【0019】
なお、明細書および図面全体を通して、同様の参照記号は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】移動パーソナルサービスデバイスを示す図である。
【0021】
【図2】コーチングシステムが動作するように構成することができるシステム構成図である。
【0022】
【図3】コーチングシステムを含むデバイス間の通信チャネルを示す図である。
【0023】
【図4】パーソナルデバイス上のユーザインタフェースを介して提供されるフィードバックを示す図である。
【0024】
【図5】ユーザインタフェースを介して提供される会話フィードバックを示す図である。
【図6】ユーザインタフェースを介して提供される会話フィードバックを示す図である。
【0025】
【図7】ユーザインタフェースを介して提供されるフィードバックサマリーを示す図である。
【0026】
【図8】スポンサーのコンテンツおよびロゴとホスト型アプリケーションとの関連付けを示す図である。
【0027】
【図9A】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【図9B】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【図9C】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【図9D】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【図9E】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【0028】
【図10】フィードバックを提供するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、人間のユーザが着用可能な移動パーソナルサービスデバイス100を示す。
移動パーソナルサービスデバイス100は、スマートフォンまたは携帯情報端末(PDA)などのパーソナルデバイス110、およびヘッドピースなどのデータセンシングユニット120を含む。パーソナルデバイス110は、キーボード、タッチパッド、スタイラス、タッチスクリーン、制御ホイール、ボタン、マイクロフォン、および当該技術分野で既知の他のあらゆる入力インタフェースの1つまたは複数を介して、ユーザからの入力を受信するように構成することができる。パーソナルデバイス110はまた、スクリーン、ヘッドアップ表示装置、1つもしくは複数のスピーカー、ヘッドフォン、触覚フィードバック、および当該技術分野で既知の他のあらゆる出力インタフェースの1つまたは複数を介して、ユーザに出力を提供するように構成することができる。それに加えて、移動パーソナルサービスデバイス100は、インターネットなどのネットワークとの間でデータを送受信できるように、またコーチサーバ230などの1つまたは複数の移動パーソナルサービスデバイスサーバとの間でデータを送受信できるようにするため、無線ネットワーク接続を含むことができる。
【0030】
データセンシングユニット120は、音声データ、映像データ、位置データ、画像、個人の生体計測データ、および温度や湿度などの環境データを含む、人間のユーザと関連付けられたデータを、1つまたは複数のパーソナルセンサを介して捕捉するように構成することができる。パーソナルセンサは、マイクロフォン、スチールカメラ、ビデオカメラ、生体計測センサ、環境センサ、およびGPS受信器もしくはビーコンなどの位置センサを含む、パーソナルデバイス110への無線または有線インタフェースを有するあらゆる可搬型センサを含むことができる。1つまたは複数のパーソナルセンサは、データセンシングユニット120と一体化させるか、1つもしくは複数の有線または無線通信チャネルを介して、データセンシングユニット120に結合することができる。移動パーソナルサービスデバイス100は、センサデータの捕捉および報告を複数のアプリケーションにわたって一貫して行うことができるように、一般的かつ一貫した方法でセンサデータを捕捉するように構成することができる。例えば、標準化したセンサデータ形式および規則を使用して、異なる当事者によって、センサデータを捕捉、報告、格納、および/または分析するように構成されたモジュールを生成することができる。
【0031】
一実施例では、パーソナルデバイス110は、複数のデータセンシングユニット120を備えて動作するように構成することができる。さらに、データセンシングユニット120は、入力インタフェースおよび出力インタフェースなどの1つまたは複数のユーザインタフェースを含むことができる。それに加えて、マイクロフォンなど、パーソナルデバイス110またはデータセンシングユニット120に含まれる単一のデバイスを、センサおよびユーザインタフェースの両方として機能するように構成することができる。パーソナルデバイス110およびデータセンシングユニット120はまた、有線または無線通信パスを介して通信するように構成することができる。
【0032】
移動パーソナルサービスデバイス100はさらに、健康モニタ130および活動検出器140などの追加のセンサデバイスを含むように構成することができる。例えば、健康モニタ130は、心拍数、血圧、グルコース量、体温など、1つまたは複数の物理的基準に関するデータを収集するように構成することができる。別の実施例では、移動パーソナルサービスデバイス100に含まれるデバイスの1つまたは複数は、まとめて共通ハウジングに入れることができる。例えば、パーソナルデバイス110は、データセンシングユニット120と組み合わされて単一デバイスを形成することができる。さらに、1つまたは複数の健康モニタ130および活動検出器140のいずれかを含む任意の追加デバイスは、まとめて単一デバイスに入れるか、またはパーソナルデバイス110およびデータセンシングユニット120のどちらかに統合することができる。
【0033】
図2は、移動パーソナルサービスプラットフォームとも称される、1つまたは複数の移動パーソナルサービスデバイス100を動作するように構成することができる、コーチングシステム200を示す。コーチングシステム200は、少なくとも1つの移動パーソナルサービスデバイス100およびコーチサーバ230を含み、また、1つまたは複数の位置情報デバイス210およびコーチクライアント220を含むように構成することができる。移動パーソナルサービスデバイス100、位置情報デバイス210、およびコーチクライアント220はそれぞれ、コーチサーバ230への単方向通信パス、またはコーチサーバ230との双方向通信パスのどちらかを介して、コーチサーバ230と直接通信するように構成することができる。
【0034】
データセンシングユニット120など、移動パーソナルサービスデバイス100の1つの構成要素は、音声、映像、およびデータを含む、1つまたは複数のセンサストリームを捕捉するように構成することができる。パーソナルセンサ250は、捕捉されるべき各タイプのセンサデータに対して、データセンシングユニット120に含めることができる。さらに、センサストリームバッファリングアプリケーション252は、1つまたは複数のパーソナルセンサ250からセンサデータを受信し、そのセンサデータを、移動パーソナルサービスデバイス100がホストする1つまたは複数の追加アプリケーションに提供することができる。例えば、センサストリームバッファリングアプリケーション252は、センサデータをコーチアプリケーション254に提供することができる。それに加えて、コーチアプリケーション254は、コーチングユーザインタフェース258およびターゲティングユーザインタフェース260など、1つまたは複数のユーザインタフェースモジュールを含むことができる。センサストリームバッファリングアプリケーション252はまた、センサデータを、センサストリームデータ管理モジュール256に提供することができる。
【0035】
移動パーソナルサービスデバイス100内では、1つまたは複数のデータ記憶装置にデータを記録することができる。例えば、センサストリームデータは、ローカルセンサストリームデータ記憶装置262に記録することができる。センサストリームデータ管理モジュール256は、センサストリームバッファリングアプリケーション252からセンサデータを受信し、そのセンサデータを、移動パーソナルサービスデバイス100のセンサストリームデータ記憶装置262に記録することができる。別の実施例では、センサストリームデータ管理モジュール256は、コーチサーバ230と関連付けられたセンサストリームデータ記憶装置232にセンサデータを直接通信するように構成することができる。移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の通信が可能である限り、センサストリームデータ管理モジュール256は、コーチサーバ230にあるセンサストリームデータ記憶装置232にセンサデータを直接通信することができる。移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の通信が失われた場合、センサストリームバッファリングアプリケーション252は、移動パーソナルサービスデバイス100のセンサストリームデータ記憶装置262にセンサデータを記録することができる。さらに、移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の通信が回復されると、移動パーソナルサービスデバイス100のセンサストリームデータ記憶装置262に記録されたセンサデータを、コーチサーバ230にあるセンサストリームデータ記憶装置232に転送することができる。
【0036】
センサストリームデータはまた、格納または送信の前に一連の個々のデータ単位に分割することができる。音声または映像ストリームなどの時間的センサデータの場合、センサデータは、各スライスが全ストリームの一部分を表すようにして、タイムスライスに区分することができる。例えば、スライスは、1〜5秒間などのセンサストリームデータの持続時間を表すことができる。さらに、スライスが記録された日付および時間、1つもしくは複数の高分解能カウンタ計数、先行するスライスに対応する識別子、およびネットワーク時間プロトコルオフセットなどの1つもしくは複数のオフセットの、1つまたは複数を識別する情報も格納することができる。したがって、情報の全ストリームが捕捉される前であっても、不定な長さを有する情報の連続ストリームと関連付けられた1つまたは複数のスライスを格納し、それらにアクセスすることができる。さらに、任意の開始時刻と終了時刻との間の情報のストリームに対応する1つまたは複数のスライスにもアクセスすることができる。例えば、対象としている時間範囲に対応する情報を含むスライスを検索することができる。さらに、対象としている時間範囲の外にあるスライスのあらゆる部分をスキップしたり省略したりすることができる。
【0037】
処理済イベントデータ記憶装置264を使用して、同様に、パーソナルデバイス110およびコーチサーバ230がホストする1つまたは複数のアプリケーションによって処理されたデータを格納することができる。それに加えて、ターゲティングデータ記憶装置266を使用して、ユーザと関連付けられたターゲティングデータを格納することができる。移動パーソナルサービスデバイス100によって捕捉されたか、または移動パーソナルサービスデバイス100のデータ記憶装置に記録されたデータは、パーソナルデバイス110およびコーチサーバ230がホストする1つまたは複数のアプリケーションに提供することができる。別の実施例では、ターゲティングユーザインタフェース260は、コーチサーバのターゲティングデータ記憶装置236と直接通信するように構成することができる。さらに、移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の直接通信が不可能のとき、ターゲティングユーザインタフェース260は、移動パーソナルサービスデバイス100のターゲティングデータ記憶装置266にターゲティングデータを格納することができる。それに加えて、移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の通信が回復すれば、ターゲティングユーザインタフェース260は、ターゲティングデータ記憶装置266に格納されたターゲティングデータを、コーチサーバのターゲティングデータ記憶装置236に通信するように構成することができる。
【0038】
コーチングシステム200に含まれる位置情報デバイス210は、部屋、通路、または非移動型デバイスなど、固定の位置と関連付けることができる。一実施例では、位置情報デバイス210はWi−Fiルーターとすることができる。位置情報デバイス210はまた、検出および報告アプリケーション212を実行して、移動パーソナルサービスデバイス100など、コーチングシステム200に含まれる他のデバイスの存在を検出するように構成することができる。一実施例では、位置情報デバイス210は、そのデバイスと関連付けられたBluetoothビーコンまたはWi−Fi信号を感知することによって、他のデバイスを検出することができる。
【0039】
別の実施例では、位置情報デバイス210は、特定の位置またはデバイスに対応する位置識別子を含む信号を同報通信するように構成することができる。位置識別子は、一意の識別子とすることができ、または複数の位置もしくはデバイスに対応しても良い。さらに、位置情報デバイス210は、BluetoothビーコンまたはWi−Fi信号として信号を同報通信することができる。移動パーソナルサービスデバイス100は、位置情報デバイス210からの信号を検出し、例えばセンサデータの1つまたは複数の項目と併せて、位置識別子をコーチサーバ230に送信することができる。
【0040】
それに加えて、特定の位置と関連付けられた位置情報デバイス210は、その位置情報デバイス210が同報通信する信号が実体的なレベルでその位置を超えて放射されないように遮蔽することができる。したがって、誤報の可能性を低減することができる。あるいは、位置検出は、当該技術分野で既知のあらゆる技術を使用して、検出されたWi−Fi信号強度に基づいて行うことができる。例えば、どの位置情報デバイス210または他のそのようなデバイスが、移動パーソナルサービスデバイス100に最も近接しているかを判断するため、Wi−Fi信号強度を使用して、近接度検出を行うことができる。したがって、部屋などの位置は、1つまたは複数の位置情報デバイス210から受信した信号に基づいて決定することができる。
【0041】
一実施例では、1つまたは複数の位置情報デバイス210と関連付けられたWi−Fi信号強度は、移動パーソナルサービスデバイス100によって捕捉し、コーチサーバ230に格納または送信することができる。次に、Wi−Fi信号強度データを分析して、特定の時点における移動パーソナルサービスデバイス100の位置を決定することができる。例えば、移動パーソナルサービスデバイス100の位置は、最も強い捕捉されたWi−Fi信号強度を同報通信している、位置情報デバイス210に近接していると判断することができる。別の実施例では、三角測量などを介して、複数の信号を比較して、より正確な位置を決定することができる。さらに、Wi−Fi信号強度は、絶対値または相対値として測定することができる。それに加えて、Wi−Fi信号強度の分析は、確度が最も重要である場合は長期間にわたって、または応答時間が最も重要である場合はより短い期間にわたって行うことができる。分析は、連続的に、または分析要求に応答して行うことができる。また、分析は、リアルタイムもしくは準リアルタイムでなど、データの受信と同時に、かつ/または遡及的に行うことができる。
【0042】
さらに、位置情報デバイス210を再配置して、新しい固定位置を識別することができる。例えば、位置情報デバイス210は、オフィスなどの第1の部屋から会議室などの第2の部屋に移動させることができる、可搬型デバイスであることができる。その結果、例えば、位置情報デバイス210に含まれる位置情報を再構成することによって、またはコーチサーバ230内の位置情報デバイスに対応する情報を更新することによって、位置情報デバイス210を新しい位置と関連付けることができる。別の例では、位置情報デバイス210を、再配置することができるコピー機または自動販売機などのデバイスと関連付けることができる。したがって、位置情報デバイス210を使用して、アクセスの時刻、長さ、および/または頻度など、デバイスへのアクセスと関連付けられた情報を追跡することもできる。
【0043】
検出および報告アプリケーション212が、移動パーソナルサービスデバイス100の入室もしくは退室を検出すると、位置情報デバイス210は、1つまたは複数の報告メッセージをコーチサーバ230に送信することができる。さらに、位置情報デバイス210はまた、検出時刻、移動方向(入室もしくは退室)、および位置情報デバイス210が関連付けられているデバイスが行ったトランザクションなどの追加情報を、1つまたは複数の報告メッセージに含めるように構成することができる。それに加えて、位置情報デバイス210はデータ記憶装置214を含むことができる。データ記憶装置214を使用して、コーチサーバ230に送信されるべきデータを含む、検出および報告アプリケーションと関連付けられた情報を格納することができる。
【0044】
別の実施例では、報告メッセージを送信する代わりに、またはそれに加えて、位置情報デバイス210は、識別子および現在時刻などの情報を、固定範囲内にあるすべてのデバイスに同報通信するように構成することができる。位置情報デバイス210は、BluetoothもしくはWi−Fiなど、赤外線または高周波を通して情報を同報通信するように構成することができる。位置情報デバイス210はさらに、Wi−Fi信号強度の基準を同報通信するように構成することができる。それに加えて、位置情報デバイス210は、1つまたは複数のトーンなどの同期情報を、固定範囲内で同報通信するように構成することができる。1つまたは複数のトーンは、人間の聴取者にとって可聴または不可聴のどちらかである周波数範囲内であることができる。
【0045】
一実施例では、1つまたは複数のトーンを使用して、複数のセンサが捕捉した、音声ストリームを含むセンサデータなどのセンサデータを同期することができる。別の実施例では、高分解能カウンタを、パーソナルデバイス110内など、移動パーソナルサービスデバイス100に含むことができる。高分解能カウンタを使用して、相対時間を正確に測定することができる。さらに、パーソナルデバイス110は、ネットワークタイムプロトコル(NTP)サーバなどの時間サーバに周期的に問い合わせて、現在時刻を判断することができる。待ち時間によって引き起こされるあらゆる歪みを低減するため、NTPサーバから時刻を受信する際の待ち時間の差を複数の要求全体にわたって平均化して、NTPサーバが報告する時刻と高分解能カウンタのカウントとの間の平均オフセットを決定することができる。決定された平均オフセット、高分解能カウンタのカウント、およびNTPサーバが報告する時刻は、コーチサーバ230においてセンサストリームデータ記憶装置232に、または移動パーソナルサービスデバイス100においてセンサストリームデータ記憶装置262に格納することができ、また、2つ以上の移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられたセンサデータを同期させるのに使用することができる。一実施例では、2つ以上の移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられたセンサデータは、そのセンサデータが、200ミリ秒以下の分解能などで同時に記録されたという認知を聴取者に提供する分解能で同期させることができる。
【0046】
コーチクライアント220は、デスクトップ、ラップトップ、またはワークステーションなどのコンピュータプラットフォームを含む。コーチクライアント220は、ローカルエリアネットワークなどの私設ネットワーク、およびインターネットなどの公衆ネットワークを含む、無線または有線通信パスを通じてコーチサーバ230と通信するように構成することができる。一実施例では、コーチクライアント220は、ウェブサービスレイヤー(Web
Service Layer)でコーチサーバ230と通信するように構成することができる。
【0047】
さらに、コーチクライアント220は、コーチサーバ230からデータを受信する、それにデータを提供する、または別の方法でそれと相互作用する、1つもしくは複数のアプリケーションプログラムを実行するように構成することができる。例えば、コーチクライアント220は、コーチングクライアントアプリケーション222を実行して、収集したデータに基づいてユーザにフィードバックを提供することができる。さらに、コーチングクライアントアプリケーション222は、1つまたは複数のユーザインタフェースを提供するように構成することができる。例えば、コーチングクライアントアプリケーション222は、ユーザがフィードバックを受信できるようにする反映ユーザインタフェース224、およびユーザが1つもしくは複数の基準と関連付けられた最終目標または目標を指定できるようにするターゲティングユーザインタフェース226を含むことができる。
【0048】
一実施例では、コーチクライアント220を、パーソナルデバイス110よりも大きな計算能力を含むように構成することができるため、コーチングクライアントアプリケーション222など、コーチクライアント220がホストするアプリケーションを、パーソナルデバイス110を介して利用できない資源集約的な特徴および機能性を提供するように構成することが可能である。
【0049】
コーチサーバ230は、1つまたは複数のコーチングアプリケーションをホストするように構成され、1つまたは複数のデータ記憶装置を含む。コーチサーバ230は、プライベートサーバなど、単一ユーザ専用であることができる。あるいは、コーチサーバ230は、複数のユーザと関連付けることができ、また、移動パーソナルサービスデバイス100のユーザ以外の者がこれを管理することができる。例えば、コーチサーバ230は、ユーザから離れた位置のサービスプロバイダが管理することができる。それに加えて、コーチサーバ230は、サービスプロバイダまたは第三者のコンテンツプロバイダに所有権があるアプリケーションをホストするように構成することができる。
【0050】
コーチサーバ230は、コーチサーバ230がコーチングシステム200の計算需要に合わせて拡張可能であるように、複数のサーバプラットフォームを使用して実施することができる。コーチサーバ230に含まれる1つまたは複数のデータ記憶装置はそれぞれ、1つまたは複数の特定の機能的領域に関する情報を格納するように構成することができる。例えば、センサストリームデータ記憶装置232を使用して、1つまたは複数の位置情報デバイス210および1つまたは複数の移動パーソナルサービスデバイス100によって、コーチサーバ230に送信されたデータを格納することができる。センサデータは、複数のセンサストリームが相互相関することができるようにして格納することができる。さらに、相互相関したセンサデータストリームは、あらゆるセンサに対応することができる。例えば、ユーザの健康習慣に対応するセンサデータを、ユーザの会話習慣に対応するセンサデータと相互相関させることができる。したがって、様々なユーザ習慣同士の関係の性質を分析することができる。それに加えて、コーチサーバ230はまた、インターネットまたは専門家システムなどの他の供給源からのデータと併せて、センサデータを分析するように構成することができる。同様に、処理済イベントデータ記憶装置234を使用して、コーチサーバがホストする1つまたは複数のアプリケーションが処理したデータを格納することができる。それに加えて、ターゲットデータ記憶装置236を使用して、ユーザと関連付けられたターゲット情報を格納することができる。別の実施例では、コーチサーバ230の処理済イベントデータ記憶装置234、および移動パーソナルサービスデバイス100の処理済イベントデータ記憶装置264は省略することができ、また、コーチングユーザインタフェース258は、コーチングアプリケーション238のウェブサービスレイヤーと直接通信することができる。
【0051】
コーチサーバ230がホストするコーチングアプリケーション238は、位置情報デバイス210および移動パーソナルサービスデバイス100によって提供されるデータなど、大量のセンサストリームデータを管理し分析するように構成することができる。分析を行う際、コーチングアプリケーション238は、単一の会話と関連付けられた2つ以上の音声ストリームなど、2つ以上のセンサストリームを集計するように構成することができる。さらに、2つ以上のセンサストリームは、複数の個別の移動パーソナルサービスデバイスから得ることができる。コーチングアプリケーション238はまた、1つまたは複数の測定基準に関する結果を生成し、その結果を、パーソナルデバイス110またはコーチクライアント220など、ユーザにフィードバックを提供するデバイスに報告するように構成することができる。特定の時点におけるユーザの必要性に応じて、フィードバックは、準リアルタイムまたは時間遅延で提供することができる。例えば、準リアルタイムフィードバックは、パーソナルデバイス110を介してユーザに提供することができる。これにより、ユーザが、イベントが発生した直後にフィードバックを精査することが可能になる。時間遅延フィードバックは、ラップトップ、デスクトップ、またはワークステーションなどの従来のコンピュータを介してユーザに提示することができる。したがって、時間遅延フィードバックは、より詳細な視覚化を可能にするため、より大型のスクリーンに提示することができる。時間遅延フィードバックはまた、より多数の資源集約的な機能性を含むことができる。別の実施例では、準リアルタイムフィードバックおよび時間遅延フィードバックは両方とも、パーソナルデバイス110および従来のコンピュータ上に提示することができる。
【0052】
図3は、コーチングシステム200に含まれるデバイス間の通信チャネルを示す。一実施例では、位置情報デバイス210は、ローカル通信パス310を通じて移動パーソナルサービスデバイス100と通信することができる。ローカル通信パス310は、BluetoothまたはWi−Fiなどの無線周波通信、および赤外線通信を含む、あらゆる無線通信技術を含むことができる。位置情報デバイス210は、所与の位置を受動的にモニタし、別のデバイスが同報通信する、BluetoothビーコンまたはWi−Fi信号などの識別信号を検出するように構成することができる。あるいは、位置情報デバイス210は、メッセージ交換を介して、情報を周期的に送信し、移動パーソナルサービスデバイス100などの別のデバイスを検出するように構成することができる。例えば、位置情報デバイス210は、入手可能な在庫もしくは特別提供など、製品またはサービスが存在することを同報通信するように構成することができる。位置情報デバイス210は、同報通信情報に応答して他のデバイスからメッセージを受信し、応答したデバイスの識別情報を記録するように構成することができる。
【0053】
位置情報デバイス210はまた、位置データパス320を通してコーチサーバ230と通信することができる。位置データパス320は、無線または有線どちらかの通信パスを含むことができる。さらに、位置データパス230は、双方向性であるか、または位置情報デバイス210からコーチサーバ230への単方向性であることができる。例えば、位置情報デバイス210は、Wi−Fi信号またはセルラー信号などの無線周波送信を使用して、無線接続を通じてコーチサーバ230と通信するように構成することができる。あるいは、位置情報デバイス210は、コンピュータネットワークまたは電話接続などの有線接続を通じて、コーチサーバ230と通信するように構成することができる。
【0054】
さらに、移動パーソナルサービスデバイス100は、プラットフォームデータパス330を通してコーチサーバ230と通信することができ、それによって、移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の双方向通信が可能になる。プラットフォームデータパス330は、Wi−Fiまたはセルラーなどの無線周波送信を使用して、無線接続として構成することができる。
【0055】
コーチクライアント220は、クライアントサーバデータパス340を通してコーチサーバ230と通信するように構成することができる。クライアントサーバデータパス340は、無線または有線どちらかの通信パスを含むことができる。例えば、コーチクライアント220は、コンピュータネットワークまたは電話接続などの有線接続を通じて、コーチサーバ230と通信するように構成することができる。あるいは、コーチクライアント220は、Wi−Fiまたはセルラーなどの高周波送信を使用して、無線接続を通じてコーチサーバ230と通信するように構成することができる。どちらの場合でも、コーチクライアント220は、転送制御プロトコル(TCP)を通して、ウェブサービスレイヤーでコーチサーバ230と通信するように構成することができる。
【0056】
移動パーソナルサービスデバイス100の一実施例では、習慣管理コーチを使用して、会話習慣、健康習慣、および/または時間管理習慣を含む、ユーザの習慣をモニタすることができる。例えば、会話習慣コーチを使用して、会話中のユーザの効果をモニタすることができる。特定の会話に対して、会話習慣コーチは1つまたは複数の目標をユーザに提案することができる。目標は、ユーザの履歴、会話のタイプ、会話の参加者数、および司会者、モデレータ、またはクライアントなど、会話におけるユーザの役割を含む、多数の因子に基づいて確立することができる。さらに、ユーザは、1つまたは複数の目標を、会話に対するユーザの個人目標に対応させるように調整することができる。例えば、職場での上司との会話は、喫茶店での友人との会話とは異なる目標を有してもよい。それに加えて、ユーザは、特定の会話中は特に丁寧でありたいと思うことがあり、したがって、割込みと関連付けられた目標を減少させるように選択することができる。
【0057】
会話習慣コーチは、1つまたは複数の選択された目標に関して会話を分析し、それらの目標に関してユーザの成績を判断するように構成することができる。例えば、目標は、ユーザが話すのに時間を費やしすぎたか、または聞くのに時間を費やしすぎたかを識別するなど、バランスを評価する助けとなり得る。それに加えて、会話習慣コーチは、尋ねられた質問の数、ユーザが割り込んだ回数、話題の変化、不適切な笑い、ユーザが喋る速度が速すぎたか、または遅すぎたか、ストレス度の変化、会話の口調の変化、および皮肉の使用を含む、内容および進行に関して会話を分析するように構成することができる。会話習慣コーチはまた、文法の誤りの数を識別する、または単語選択を分析するなど、単語スポッティングまたは言語分析を行うように構成することができる。別の実施例では、人間の操作者が、1つまたは複数の話題に関して会話を分析することができ、また、会話習慣コーチなどのアプリケーションを使用して、特定の事象を注釈することができる。
【0058】
別の実施例では、会話習慣コーチは、プレゼンテーションまたはセールスの電話の間などに、リマインダを提供するように構成することができる。例えば、特定のポイントのチェックリストを会話習慣コーチに提出することができる。さらに、会話習慣コーチは、ユーザの発話をモニタし、ユーザが特定のポイントを話していることを認知し、特定のポイントが話された後にそれに印を付け、また、話されていない特定のポイントを識別するように構成することができる。
【0059】
会話習慣コーチは、一日中会話をモニタし、会話中に準リアルタイムフィードバックを提供するように構成することができる。フィードバックは、ユーザの会話習慣を改善するのを助け、また、他者と意思疎通を図る際のユーザの効果を改善するように構築される。準リアルタイムフィードバックは、音声、映像、および文字のあらゆる組み合わせによってユーザに提供することができる。
【0060】
会話習慣コーチは、パーソナルデバイス110、データセンシングユニット120、および位置情報デバイス210の1つまたは複数を使用して、一日中会話に関するデータを収集することができる。例えば、会話と関連付けられた音声ストリームは、データセンシングユニット120に含まれる音声センサによって捕捉することができる。会話は、1つまたは複数のイベントに基づいて検出することができる。例えば、移動パーソナルサービスデバイス100が関連付けられたユーザが、別のユーザが存在する部屋に入ったとき、会話を推定することができる。あるいは、二人のユーザが互いから特定の範囲内に位置し、ユーザの少なくとも一人が話しているとき、会話を推定することができる。さらに、閾値を超える期間、両方のユーザが話さない限り、会話は推定されなくてもよい。
【0061】
一実施例では、会話は、捕捉された音声センサデータと関連付けられた1つまたは複数の予め定められた値に基づいて推定することができる。マイクロフォンなどの音声センサと関連付けられた音声ストリームを、振幅値のストリームに変換することができる。例えば、整数値を使用して、ゼロの中心値周辺の正および負の値で振動する音と関連付けられた圧力を表すことができる。整数値の平方根を計算して、音声ストリームと関連付けられた振幅値を表すことができる。さらに、0.25秒などの予め定められた期間にわたる振幅値の平均を、発話と関連付けられた最小振幅を表すtalkThreshold値と比較することができる。平均振幅がtalkThresholdを超える場合、発話を推定することができる。さらに、上述したように、データの1つまたは複数の追加項目を使用して、会話を推定することができる。例えば、会話は、ユーザが特定の場所および/または別の人物の近くに存在することと併せて、発話の検出に基づいて推定することができる。
【0062】
一実施例では、nottalkingThresholdを使用して、対話していないことと関連付けられた最大振幅を表すことができる。平均振幅がnottalkingThresholdよりも下がった場合、発話が終了していると推定することができる。さらに、coughThresholdを使用して、対話イベントを表さない、咳またはマイクロフォンとの物理的接触などの高振幅イベントを除外することもできる。それに加えて、talkThresholdを低減する、かつ/または対話が始まった後のnottalkingThresholdを増加させる、timeDecay値を確立することができるので、短期間の休止は対話イベントの終了を表さない。
【0063】
会話を含む音声データを捕捉し、タイムスライスに分割し、移動パーソナルサービスデバイス100に位置するデータ記憶装置内にバッファすることができる。移動パーソナルサービスデバイス100は、適切なデータ転送速度で音声データをコーチサーバ230に送信することができる。あるいは、会話を含む音声データはコーチサーバ230に直接送信することができる。会話はまた、1つまたは複数のイベントに基づいて終了すると推定することができる。例えば、会話は、会話の物理的位置を離れるなど、ユーザの一人または複数が会話から抜けたときに終了したと推定することができる。あるいは、会話は、参加者のうち一人を除く全員が会話から抜けたときにのみ、終了すると推定することができる。さらに、会話は、閾値期間の間参加者が誰も話していない場合、二人以上の参加者が同じ物理的位置に残っていても、終了したと推定されてもよい。ユーザが参加した個別の会話と関連付けられた音声ストリームは個別に識別することができる。個別化によって個々の会話の分析が容易になる。さらに、個別化は、目標設定と分析を個別化できるようにするためにも使用することができる。
【0064】
準リアルタイムフィードバックは、パーソナルデバイス110を介してユーザに提供することができる。通信および処理に起因する待ち時間に応じて、準リアルタイムフィードバックは、イベントが発生してから数秒以内の早さでユーザに提供することができる。ただし、一部の準リアルタイムフィードバックでは、フィードバックは、イベントの発生後数十分間は移動パーソナルサービスデバイス100に提供されない。例えば、ユーザが話すことと聞くこととに費やした会話の比率、ならびに会話の参加者が黙っていた期間を示す情報を含む、現在の会話と関連付けられた1つまたは複数の測定基準は、パーソナルデバイス110の画面上でユーザに対して表示することができる。
【0065】
図4は、パーソナルデバイス110上に提示された準リアルタイムフィードバックを示す。パーソナルデバイス110は、1つまたは複数のコーチング機能に関する情報およびアプリケーションへのアクセスをユーザに提供するように構成することができる、総合習慣インタフェース400を含むことができる。総合習慣インタフェース400は、会話習慣、健康およびフィットネス習慣、ならびに優先事項習慣を含む、1つまたは複数の習慣と関連付けられた最終目標の達成におけるユーザの進捗を表す、総合習慣サマリー405を含むことができる。総合習慣サマリー405は、コーチングを受けている習慣に対するユーザの現在の総合スコアを表す総合スコア410、および総合ベースライン415を含むことができる。
【0066】
総合スコア410は多数のやり方で計算することができる。一実施例では、習慣に対して、ベースライン、最終目標、および現在のスコアを確立することができる。ベースラインは習慣に関する開始点を示し、現在のスコアは習慣に対するユーザの現在値を示す。さらに、最終目標はユーザが達成しようとする目標を表す。例えば、体重を追跡記録するユーザは、200ポンドの最終目標、225ポンドの現在のスコア、および250ポンドのベースライン、すなわち開始体重を有することがある。健康と会話など、2つ以上の異なる習慣間に共通の尺度を生成するため、normalizedGoalおよびnormalizedBaselineを生成することができる。体重コーチングの例では、負の進捗を追跡記録できるようにするため、normalizedGoalは100であることができ、normalizedBaselineは50であることができる。0の正規化スコアを使用して、ベースラインから最終目標の量だけの反対方向への移動を表すことができる。次式を使用して変換を行うことができる。
normalizedScore=normalizedGoal−(normalizedBaseline×
AbsoluteValue(goal−currentScore)/(goal−baseline))
正規化スコアが生成されると、2つ以上の正規化スコアを平均化することによって複合スコアを計算することができる。さらに、最終目標を重み付けして、複合スコアを生成する際に、重要度の増加または減少した量をその最終目標に割り当てることができる。さらに、2つ以上の下位習慣に対して正規化スコアを生成することによって、1つの習慣に対する複合スコアを計算することができる。
【0067】
総合習慣サマリー405はまた、個々の習慣サマリーを含むことができる。例えば、総合習慣サマリー405は、会話習慣と関連付けられた1つまたは複数の最終目標の達成におけるユーザの進捗を表す、個別の会話習慣サマリー420を含むことができる。さらに、会話習慣サマリー420は、コーチングを受けている1つまたは複数の会話習慣最終目標に対するユーザの現在のスコアを表す会話習慣スコア425、およびそれに対応する以前のスコアを表す会話習慣ベースライン430を含むことができる。総合スコア410および会話習慣スコア425は、コーチサーバ230が行う分析に基づいて、準リアルタイムで更新することができる。例えば、総合スコア410および会話習慣スコア425は、ユーザがどのくらい上手く実行しているかに基づいて、会話中に更新することができる。
【0068】
総合習慣インタフェース400はまた、会話習慣タブ435を含むことができる。ユーザが会話習慣タブ435を選択するとき、最新の会話について記述する情報を表示することができる。最新の会話インタフェース450は、会話開始時刻455、会話終了時刻460、および会話位置465を含むことができる。一実施例では、会話開始時刻455および会話終了時刻460は、日付情報も含む形式で提示することができる。
【0069】
さらに、最新の会話インタフェース450は測定基準セレクタ470を含むことができる。測定基準セレクタ470は、表示に利用可能な測定基準のリストをユーザに提示するように構成することができる。例えば、測定基準セレクタ470はドロップダウンメニューを含むことができる。測定基準セレクタ470を使用して、ユーザは、ユーザが発話した時間の比率、ユーザが別の参加者に割り込んだ回数、または予め定められた期間の会話サマリーなど、表示されるべき会話測定基準を選択することができる。最新の会話インタフェース450はまた、最新の会話と関連付けられた測定基準を描写する、グラフ式の測定基準インジケータ480の要素を説明する測定基準の凡例475を含むことができる。それに加えて、最新の会話インタフェース450は、テキスト形式で1つまたは複数の測定基準を提示するテキスト形式の測定基準インジケータ485を含むことができる。グラフ式の測定基準インジケータ480およびテキスト形式の測定基準インジケータ485はまた、コーチサーバ230によって提供される分析に基づいて準リアルタイムで更新することができる。
【0070】
一実施例では、移動パーソナルサービスデバイス100はまた、ユーザの成績に関する情報を伝達するため、音声または触覚フィードバックなどの非視覚フィードバックをユーザに提示するように構成することができる。例えば、パーソナルデバイス110は、ユーザが話しすぎていることを示すため、そのユーザのみに聞こえる信号を生成することができる。パーソナルデバイス110はまた、フィードバックをユーザに供給するため、振動するように構成することができる。
【0071】
図5は、コーチクライアント220上に時間遅延フィードバックを提示するのに使用することができる、習慣コーチクライアントインタフェース500を示す。習慣コーチクライアントインタフェース500は、日別効果スコア510を含むことができる、会話習慣コーチタブ505を含むように構成することができる。日別効果スコア510は、ユーザの会話最終目標を達成する際のユーザの進捗を説明する。さらに、日別効果スコア510は、ベースライン515、最終目標525、および日別スコア530を含むことができる。例えば、測定基準が、ユーザが聞くことに費やした時間の割合を対象としている場合、ベースライン515は、ユーザが会話期間の25%を聞くことに費やした以前の行動を表すことができ、日別スコア530は、その日のユーザの会話すべての間、ユーザが平均して時間の55%を聞くことに費やしたことを示すことができ、最終目標255は、時間の70%を聞くことに費やすという目標を表すことができる。
【0072】
会話習慣コーチタブ505はまた、ユーザの写真520を含むことができる。さらに、会話習慣コーチタブ505は、会話を精査することができる日付をユーザがそれによって選択できる、日付セレクタ535を含むことができる。それに加えて、会話習慣コーチタブ505は、1時間などの特定の時間単位をそれぞれ表す1つまたは複数のタイムライン560を含むことができる。1つのタイムライン560はまた、会話と関連付けられた開始時間、停止時間、および持続時間を視覚的に描写する、1つまたは複数の会話バー570を含むことができる。さらに、会話バー570は、会話が行われた位置を示すことができる。一実施例では、タイムライン560はまた、スポーツジムの利用および睡眠パターンを含む他の習慣と関連付けられたインジケータを含むことができる。
【0073】
ユーザが会話バー570を選択すると、その会話と関連付けられた会話サマリー540を表示することができる。会話サマリー540は、会話位置表示545、会話参加者リスト550、および会話測定基準の読出し値555を含むことができる。それに加えて、会話バー570を選択することにより、ユーザがそのバーと関連付けられた会話を精査することが可能になる。会話習慣コーチタブ505はまた、全日の結果のサマリーを表示するように構成することができる。
【0074】
図6は、コーチクライアント220上に提供される会話固有の時間遅延フィードバックを示す。上述したように、コーチクライアント220は、習慣コーチタブ505を特徴とする習慣コーチクライアントインタフェース500を含むことができる。コーチクライアント220は、特定の会話と関連付けられたデータについて記述する会話情報600を表示することができる。例えば、会話情報600は、会話開始時間、会話終了時間、会話持続時間、会話参加者、会話位置、および会話タイプセレクタ602を含むことができる。ユーザは、会話タイプセレクタ602に提示される選択肢を選択することによって、会話のタイプを分類することができる。会話は、プレゼンテーション、セールスの電話、チーム会議、もしくは成績評価など、会話の目的または参加者に基づいて分類することができる。会話タイプセレクタ602を使用することによって指定された会話タイプは、コーチサーバ230に通信することができ、コーチサーバ230が、会話を分析する際に指定の会話タイプを参照することができる。
【0075】
コーチクライアント220はまた、特定の会話についてユーザの実際の成績をユーザの最終目標と比較する会話スコア605を表示することができる。さらに、コーチクライアント220は、測定基準のリスト、それらの測定基準と関連付けられた最終目標のリスト、特定の会話中にユーザが達成した結果、および1つまたは複数の所見を含むことができるフィードバックを表示する、成績表610を有することができる。
【0076】
コーチクライアント220はまた、再生制御部615を含むことができ、それによって、ユーザが特定の会話を含む音声データを再生することが可能になる。さらに、一度に会話のわずかな一部分しか見えなくてもよいので、コーチクライアント220は、ユーザが会話内で前方および後方にスクロールできるようにするスクロールボタン620を含むことができる。それに加えて、コーチクライアント220は、ユーザの写真およびユーザの名前を含むことができるユーザラベル625、ならびに会話の他の参加者を識別する1つまたは複数の他の参加者ラベル630を含むことができる。
【0077】
コーチクライアント220はまた、第1の参加者に関して会話をグラフで描写するタイムライン635を含むように構成することができる。例えば、1つまたは複数の不透明ブロック650を使用して、参加者が話していた時点を示すことができ、透明ブロック645を使用して、その参加者が黙っていた時を示すことができる。それに加えて、不透明ブロック650も透明ブロック645も存在しない切れ目を使用して、参加者が会話から抜けた時点を識別することができる。タイムライン640などの追加のタイムラインを使用して、追加の参加者の挙動を描写することができる。異なる色を使用して異なる参加者を表すことができる。タイムラインは会話の時間的再構成を提供するので、1つまたは複数の注釈655を使用して、特定のイベントが起こった時点を識別することができる。例えば、タイムライン635および640の集合体は、第1の参加者が第2の参加者にいつ割り込んだかを示す、1つまたは複数の注釈655を含むことができる。
【0078】
それに加えて、コーチクライアント220は、ユーザが1つまたは複数の異なる会話測定基準をグラフで分析できるようにする、測定基準エクスプローラ660を含むことができる。例えば、測定基準エクスプローラ660は、ユーザが、コーチクライアント220がグラフ分析を提示する期間を選択できるようにする、時間範囲セレクタ670を含むことができる。時間範囲セレクタ670は、1日間、7日間、30日間、および6か月間などの多数の事前設定された選択肢を含むことができる。測定基準エクスプローラ660はまた、ユーザが、測定基準エクスプローラ660がグラフで分析する測定基準を指定できるようにする、測定基準セレクタ662を含むことができる。例えば、測定基準セレクタ662を、話すのに費やした時間の比率、聞くのに費やした時間、または1時間当たりの割込みに設定することができる。それに加えて、測定基準エクスプローラ660は、特定の期間全体にわたる特定の測定基準に関する分析をグラフで提示する測定基準グラフ665を含むことができる。
【0079】
図7は、1つまたは複数の習慣に関するスコアのサマリーをユーザに提示する習慣概要700を示す。習慣概要700は、現在の効果サマリー705、総合効果サマリー710、および個々の習慣のサマリー715など、1つまたは複数の別個のサマリーボックスを含むように構成することができる。現在の効果サマリー705は、今日など、効果スコアがそれに関連付けられた期間を示す期間識別子720を含むことができる。現在の効果サマリー705はまた、現在の効果スコアと関連付けられた1つまたは複数の基準および最終目標を描写する現在の効果グラフ722を含むことができる。例えば、現在の効果グラフ722は、先週からのスコアなど、過去の効果スコアを示す効果ベースライン724を提示することができる。現在の効果グラフ722はまた、ユーザが達成しようとしている効果最終目標728を提示するように構成することができる。ユーザの現在の効果スコア726は、効果ベースライン724および効果最終目標728に対して、バーなどによってグラフで表すことができる。それに加えて、現在の効果サマリー705は、その期間に対するユーザの効果成績を表現する効果ステートメント730を含むように構成することができる。
【0080】
総合効果サマリー710は、効果期間740によって指定される、特定の期間にわたるユーザの効果のグラフ表現712を提示するように構成することができる。グラフ表現712は、個々の日付などの複数の単位を特定する横軸742、および可能な効果スコアの目盛りなど、やはり複数の単位を特定する縦軸744を含むことができる。期間にわたるユーザの効果スコアは、複数の効果スコアマーカー746を使用して、グラフ表現712で示すことができる。効果スコアマーカー746はそれぞれ、横軸742上の特定の日付と関連付けられた効果スコアを示すことができる。顕著な事象を示すため、1つまたは複数の注釈もグラフ表現712に含むことができる。例えば、低効果マーカー748は、期間に対するユーザの最低効果スコアを特定することができ、高効果マーカー750は、期間に対するユーザの自己最高効果スコアを特定することができる。現在スコアマーカー752を使用して、最新の効果スコアを示すことができる。それに加えて、連続マーカー754を使用して、期間の移動平均などの追加基準を示すことができる。
【0081】
個々の習慣サマリー715は、会話習慣760、優先事項習慣762、ならびに食生活および運動習慣764など、1つまたは複数の個々の習慣のスコアサマリーを提示するように構成することができる。1つまたは複数のフィードバックメッセージ766を個々の習慣と関連付けて、ユーザの進捗をユーザに通知することができる。効果グラフも、個々の習慣と関連付けて、その習慣に対応する最終目標の達成におけるユーザの進捗をグラフで表すことができる。例えば、会話効果グラフ768を会話習慣760と関連付けることができる。現在の効果グラフ722と同様に、会話効果グラフ768は、前回のスコアを示す会話効果ベースライン770、ユーザが達成しようとしている目標を表わす会話効果最終目標774、およびその習慣に対するユーザの現在の効果スコアを表す現在の会話スコア772を含むことができる。
【0082】
別の実施例では、図5〜7を参照して上述したフィードバック情報を、パーソナルデバイス110などを介して、移動パーソナルサービスデバイス100上でユーザに提供することができる。
【0083】
さらに別の実施例では、コーチングシステム200はまた、パーソナル移動サービスデバイス100を使用して他のアプリケーションをホストするように構成することができる。記憶増強アプリケーションを実行して、パーソナル移動サービスデバイス100と関連付けられたユーザに対して、ユーザが思い起こしたい情報およびイベントをリマインドさせることができる。記憶増強アプリケーションに関する追加の詳細は、米国特許第7,035,091号に記載されており、該特許の全体を参照により本明細書に組み込む。さらに、記憶増強アプリケーションは、他のユーザと関連付けられた位置情報デバイス210およびパーソナル移動サービスデバイス100など、コーチングシステム200の1つまたは複数の他の構成要素と相互作用するように構成することができる。
【0084】
記憶増強アプリケーションは、コーチングシステム200の別のメンバーを認知し、その人を識別するように、ユーザに対してリマインダメッセージを発行するように構成することができる。例えば、コーチサーバ230は、位置情報デバイス210が供給する情報に基づいて、ユーザの位置を決定することができる。コーチングシステム200の別のメンバーが、同じ部屋に入室するなど、ユーザの近くに来ると、コーチサーバは、他のメンバーを識別するメッセージをユーザに送信することができる。メッセージは、移動パーソナルサービスデバイス100のスピーカーを介して再生される音声プロンプト、移動パーソナルサービスデバイス100の表示装置上に出力される文字プロンプト、および移動パーソナルサービスデバイス100の表示装置上に出力される、写真などのグラフィックプロンプトのあらゆる組み合わせを含むことができる。コーチングシステム200の一部ではない個人は、また、画像分析、声紋認知、またはBluetoothビーコンの認知などの電子識別などを介して認知することができる。
【0085】
記憶増強アプリケーションはまた、予定のおよび予定外のタスクをユーザにリマインドさせるように構成することができる。例えば、ユーザは、移動パーソナルサービスデバイス100が、自宅への帰り道に洗濯物を取りに寄ることをユーザにリマインドさせるように指示することができる。次に、リマインダを、1つまたは複数の位置情報センサ210からの時刻およびデータを含む多数の因子に基づいて、ユーザに対して発行することができる。例えば、出口ドアと関連付けられた位置情報デバイス210は、ユーザが職場を出ようとしていることをコーチサーバ230に示すことができる。リマインダが午後4時以降などの時間成分を含む場合、コーチサーバ230は、その条件も満たされているかを判断することができる。リマインダと関連付けられた必要条件がすべて満たされている場合、メッセージを、コーチサーバ230からユーザの移動パーソナルサービスデバイス100に送信して、リマインダとすることができる。
【0086】
自己認識アプリケーションもコーチングシステム200がホストすることができる。自己認識アプリケーションは、1つまたは複数のセンサを利用して、移動パーソナルサービスデバイス100と関連付けられたユーザに関する生命維持活動統計を追跡するように構成することができる。統計は、活動レベル、ストレスレベル、および肉体的健康を含むユーザの健康をモニタするため、自己認識アプリケーションによって分析することができる。例えば、移動パーソナルサービスデバイス100は、血圧または心拍数モニタなどの健康モニタ130を含むことができる。健康モニタ130からのデータは、移動パーソナルサービスデバイス100またはコーチサーバ230上で作動する自己認識アプリケーションによって分析することができ、フィードバックをユーザに提供することができる。例えば、血圧の危険な増加または減少が検出された場合、ユーザに対して警告を発行することができる。それに加えて、ユーザは、特定の期間にわたって生じた血圧読取り値を精査することができ、読取り値を時間に関係するイベントと相互相関させることができる。
【0087】
物理環境アプリケーションも、移動パーソナルサービスデバイス100のユーザが周辺環境に関する情報を得るのを支援するため、コーチングシステム200がホストすることができる。ユーザは、移動パーソナルサービスデバイス100またはコーチクライアント220上のインタフェースを介して、特定の主題に関する情報を受信する要求を入力することができる。続いて、ユーザが情報源の範囲内にいるとき、移動パーソナルサービスデバイス100を介して情報をユーザに提供することができる。例えば、ユーザは、1つまたは複数の特定の品目を含む、事務用品に関する情報を受信する要求を入力することができる。位置情報デバイス210またはビーコンを使用して、ユーザが、1つまたは複数の指定の品目を含む事務用品供給源の範囲内にいるときを決定することができる。さらに、音声または文字メッセージなどのメッセージを提供して、要求された事務用品が入手可能であるとユーザに知らせることができる。
【0088】
物理環境アプリケーションを使用して、リアルタイム照会に応答して移動パーソナルサービスデバイス100のユーザに情報を提供することもできる。例えば、ユーザは、特定の範囲内に、ユーザの食事の好みを満足させるレストランがあるかを判断する要求を入力することができる。コーチサーバ230は、位置情報デバイス210、または移動パーソナルサービスデバイス100に含まれる位置センサなどを介して、ユーザの位置を判断し、範囲内のあらゆる適合するレストランを識別することができる。さらに、ユーザは、道順、日替わりの特別料理、メニューの選択肢、および予約を含む、コーチサーバ230が提供した情報に基づいて、追加の情報およびサービスを要求することができる。
【0089】
通信管理アプリケーションも、通信ベースのニーズを支援するため、コーチングシステム200がホストすることができる。通信管理アプリケーションを使用して、ユーザが通信したい特定の人または実体を捜すことができる。例えば、移動パーソナルサービスデバイス100のユーザは、同僚を捜すように通信管理アプリケーションに指示することができる。次に、通信管理アプリケーションは、既知の電話番号、インスタントメッセージング、および電子メールを含む、様々な異なるチャネルを介して同僚と連絡をとろうとすることができる。通信管理アプリケーションはまた、位置情報デバイス210によってコーチサーバ230に送信された報告メッセージを検査して、同僚の現在位置を識別することができる。同僚に連絡がとれるか、またはその所在が確認されると、移動パーソナルサービスデバイス100のユーザは、通信セッションを始めるように信号を送ることができる。
【0090】
それに加えて、通信管理アプリケーションは、特定の問題に対処する連絡先を探すように構成することができる。移動パーソナルサービスデバイス100のユーザは、問題またはユーザが通信したい相手の抽象的説明を提供することができる。抽象的説明に基づいて、通信管理アプリケーションは、適切な連絡先を識別し、例えば、文字メッセージを介して、または通信セッションを確立することによって、ユーザに通知することができる。それに加えて、ユーザと関連付けられたデータの1つまたは複数の項目を参照して、適切な連絡先の識別を支援することができる。
【0091】
例えば、ユーザは、自身の自動車を修理に出したいことを指定することができる。この要求に応答して、通信管理アプリケーションは、ユーザ情報にアクセスして、自動車のタイプを識別することができる。さらに、通信管理アプリケーションは、ユーザと関連付けられた住所に基づいて、適切な修理場所を識別することができる。次に、通信管理アプリケーションは、適切な修理場所の1つまたは複数をユーザに対して表示することができる。それに加えて、通信管理アプリケーションはまた、最も適切な修理業者との接触を確立し、ユーザに信号を送るように構成することができる。
【0092】
図8は、第三者がスポンサーとなることができる、移動パーソナルサービスデバイス100とともに使用される、コーチングシステム200がホストするアプリケーションを示す。上述したように、アプリケーションを使用して、健康およびフィットネス習慣800を含む1つまたは複数の習慣に関して、ユーザにコーチングを提供することができる。さらに上述したように、アプリケーションは、標準化したセンサデータ形式および規則に従って生成することができる。ユーザと関連付けられた移動パーソナルサービスデバイス100は、活動、生命徴候、および栄養など、ユーザの生体計測情報をモニタするため、1つまたは複数の健康およびフィットネスデータセンサ805を含むことができる。それに加えて、健康およびフィットネス習慣アプリケーションは、体重管理システム、フィットネスクラブ、または医療サービス提供者など、健康およびフィットネス産業の第三者がスポンサーとなることができる。スポンサー付きの事実を識別するため、体重管理システム会社ロゴ810および/または医療サービス提供者ロゴ815などのロゴも、健康およびフィットネス習慣アプリケーションとともに提示することができる。第三者のスポンサーと関連付けられたロゴは、さらに、習慣内で使用するために提供されるスポンサー付きコンテンツなど、健康およびフィットネス習慣内でユーザに提供された情報の特定の項目と関連付けることができる。
【0093】
パーソナル移動サービスデバイス100はまた、物理環境アプリケーション825を含む1つまたは複数のアプリケーションを支援することができる、GPS受信器などの位置センサ820を含むように構成することができる。したがって、パーソナル移動サービスデバイス100のユーザは、ユーザの現在位置に基づいて、物理環境アプリケーション825を介してサービスを要求することができる。例えば、ユーザは、1ブロックまたは1マイルなどの特定範囲内のレストランに関する情報を要求することができる。さらに、ユーザは、1つまたは複数の指定の基準に従って結果をフィルタリングするように要求を指定することができる。それに加えて、物理環境アプリケーション825の1つまたは複数の部分に対して、第三者がスポンサーとなることもできる。例えば、レストラン予約モジュールは、予約サービス会社がスポンサーとなることができ、予約サービス会社ロゴ830を用いてブランド名を付すことができる。
【0094】
コンテンツおよびサービス提供への第三者のスポンサー付け、およびそのような第三者スポンサーと関連付けられたブランド付けは、コーチングシステム200がホストする他のアプリケーションに拡張することもできる。例えば、管理習慣アプリケーション835は、時間管理アドバイザーまたは能率専門家と関連付けることができる。スポンサーは、管理習慣アプリケーション835内で使用される、時間管理ツールを含むコンテンツを提供することができる。それに加えて、スポンサー提供のコンテンツを、時間管理アドバイザーロゴ840などのスポンサーロゴと併せて表示することができる。したがって、コーチングシステム200がホストする1つまたは複数のアプリケーションを、1つまたは複数のスポンサーが提供するコンテンツ、およびそれらのスポンサーを識別する1つまたは複数のロゴと関連付けることができる。
【0095】
図9A〜9Eは、移動パーソナルサービスデバイス100またはコーチクライアント220を介してユーザに提供することができる、コーチングインタフェースなどの習慣コーチインタフェース900を示す。図9Aは、名前および/または写真905によって識別される、特定のユーザと関連付けられた習慣コーチインタフェースを示す。習慣コーチインタフェース900は、習慣もしくはトピックに対応する1つまたは複数のタブを含むように構成することができる。HealthWatchersタブ910が、現在選択されており、習慣コーチインタフェース900に表示されている。習慣コーチインタフェース900はまた、習慣概要タブ915、Effective Interactionタブ920、Prioritiesタブ925、および設定タブ930を含む。
HealthWatchersタブ910はさらに、HealthWatchersタブ910内の特定の情報を提示するように選択することができる、1つまたは複数のビュー935を含むことができる。例えば、サマリービュー940を選択して、HealthWatchersタブ910のサマリーを提示することができる。
【0096】
HealthWatchersタブ910のサマリービュー940は、総合最終目標に向かう進捗を示す総合効果スコア945を含むことができる。総合効果スコア945は、個々の体重に割り当てることができる、2つ以上の個々の最終目標の複合であることができる。総合効果スコア945は、特定の期間にわたる変化率の点から記述することができる。さらに、総合効果スコア945は、総合効果進捗バー950を使用してグラフで描写することができる。
【0097】
HealthWatchersタブ910のサマリービュー940はまた、1つまたは複数の範囲内のスコアを描写する測定基準サマリー955を含むことができる。例えば、測定基準サマリー955は、1日間または1週間などの予め定められた期間について、最も改善された測定基準を示すことができる。測定基準サマリー955はまた、予め定められた期間について、最も改善されなかった、または後退が最大であった領域を示すことができる。さらに、サマリービュー940は、個々の測定領域に関して進捗を描写する、複数の構成要素スコア960を含むことができる。例えば、構成要素スコア960は、食生活効果、運動効果、および薬物治療効果を表すスコアを含むことができる。構成要素スコア960を組み合わせて、総合効果スコア945を生成することができる。それに加えて、サマリービュー940は、30日間などの予め定められた期間にわたる総合効果スコア945を描写する履歴チャート965を含むことができる。
【0098】
図9Bおよび9Cは、HealthWatchersタブ910の食生活ビュー970を示す。食生活ビュー970は、時間、量、および食べた食品の栄養価を含む、食習慣に関する情報を提示するように構成することができる。食生活ビュー970は、特定の期間にわたる変化率の点から記述することができる、構成要素スコア960の食事効果スコアに対応する、食事効果スコア975を含むことができる。さらに、食事効果スコア975は、進捗バーを使用してグラフで描写することができる。食生活ビュー970はまた、食生活に対応する1つまたは複数の個々の測定基準を描写する測定基準サマリー980を含むことができる。例えば、測定基準サマリー980は、1日間または1回の食事など、予め定められた期間のカロリー摂取に関する測定基準を含むことができる。一実施例では、測定基準サマリーはまた、摂取された1つまたは複数のビタミンの推奨1日所要量に対する比率、または摂取された脂質の比率などの栄養情報を含むことができる。それに加えて、食生活ビュー970は、30日間などの予め定められた期間にわたる食生活効果スコア975を描写する履歴チャート985を示すことができる。食生活ビュー970はさらに、今日などの予め定められた期間について、食事を摂った時間および食事ごとの摂取カロリーを示す、食事レビュー990を含むことができる。
【0099】
一実施例では、食事を選択することによって、食事に対応する追加の詳細にアクセスすることができる。食事が選択された場合、食事サマリー995を提示することができる。食事サマリー995は、食事が摂取された日付および時間、食事に含まれていた食品、および消費カロリーなどの情報を含むことができる。食事サマリー995はまた、自炊、レストラン、またはファストフードなど、食事の種類を示すことができる。選択された食事に関するさらなる情報を提供するため、栄養分析1000も提示することができる。栄養分析1000は、カロリー、炭水化物、タンパク質、脂質、繊維質、水、ならびに食事に含まれていたビタミンおよびミネラルを含む栄養含有量を示すことができる。栄養分析1000は、グラフで、文字で、またはそれらの組み合わせとして提示することができる。
【0100】
総合食生活最終目標または栄養最終目標など、最終目標に対する食事の寄与を示す、食事効果スコア1005も提示することができる。食事を選択することによって、食事に対する測定基準サマリー1010を表示させることもできる。測定基準サマリー1010は、1つまたは複数の利用可能な測定基準のメニューからユーザが選択することができる、1つまたは複数の測定基準の点から提示することができる。測定基準サマリー1010は、選択された1つまたは複数の測定基準と関連付けられた食事の基準を示すことができる。さらに、測定基準サマリー1010はまた、グラフまたはチャートなどの形で、選択された1つまたは複数の測定基準の履歴基準を示すことができる。
【0101】
図9Dおよび9Eは、HealthWatchersタブ910の運動ビュー1015を示す。運動ビュー1015は、行った運動の時間、量、およびタイプを含む、ユーザの運動またはフィットネス習慣に関する情報を提示するように構成することができる。運動ビュー1015は、特定の期間にわたる変化率の点で記述することができる、構成要素スコア960の運動効果スコアに対応する、運動効果スコア1020を含むことができる。さらに、運動効果スコア1020は進捗バーを使用してグラフで描写することができる。運動ビュー1015はまた、今日などの特定の期間に対する測定基準サマリー1025を含むことができる。測定基準サマリー1025は、消費カロリーなど、1つまたは複数の選択可能な測定基準のリストを含むことができる。測定基準サマリー1025は、予め定められた最終目標に関して、選択された測定基準を提示することができる。
【0102】
運動ビュー1015はまた、30日間などの予め定められた期間にわたる運動効果スコアの進捗をグラフで描写することができる、運動効果スコア1030の履歴を含むことができる。さらに、運動ビュー1015は、行った運動のタイプ、運動を行った時間、および消費カロリー量を示すことができる、ワークアウトレビュー1035を含むことができる。
【0103】
一実施例では、ワークアウトを選択することによって、そのワークアウトに対応する追加の詳細にアクセスすることができる。運動が選択された場合、運動サマリー1040を提示することができる。運動サマリー1040は、ワークアウトの時間、行った活動、消費カロリー、および朝または夜のワークアウトなどの運動のタイプなどの情報を含むことができる。さらに、グラフ形式を含む運動分析1045を提示することができる。運動分析1045を使用して、ワークアウトについて2つ以上の測定基準を比較することができる。例えば、ユーザは、心拍および時間を選択して、ワークアウトの少なくとも一部分について時間経過に伴う心拍を描写する運動分析1045を生成することができる。一実施例では、HealthWatchersタブ910は、ユーザが変更することができる、1つまたは複数の規定値を使用するように構成することができる。
【0104】
選択されたワークアウトに基づいて総合最終目標に対する進捗を示す総合スコア1050も、選択されたワークアウトについて提示することができる。さらに、1つまたは複数の測定基準について最終目標に対する成績を示す、スコアの内訳1055を提示することができる。例えば、スコアの内訳1055は、消費カロリーと関連付けられた測定基準を含むことができる。スコアの内訳1055はまた、カロリー最終目標と比較した実際の消費カロリーを示すことができる。さらに、スコアの内訳1055は、比較を反映するフィードバックを含むことができる。それに加えて、スコアの内訳1055は、運動の特定の形態に特有のスコアを含むことができる。例えば、運動の形態がランニングである場合、スコアの内訳1055は、走破したマイル数または速度に関するスコアを含むことができる。
【0105】
特定のワークアウトについて、運動測定基準サマリー1060も提示することができる。運動測定基準サマリー1060は、規定の測定基準またはユーザ選択の測定基準など、特定の測定基準に対する成績を描写することができる。さらに、運動測定基準サマリー1060は、特定の日について、測定基準と関連付けられた最終目標に対する進捗、および/または30日間など、予め定められた期間にわたる進捗を描写することができる。測定基準に対応する進捗は、文字で、グラフで、またはそれらの組み合わせで表示することができる。
【0106】
図10は、フィードバックを生成するためのフローチャートを示す。最初に、少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する(1105)。受信したセンサデータを集計して、集計センサデータを生成する(1110)。集計センサデータを処理して、集計測定基準を決定する(1115)。集計測定基準をユーザと関連付けられた目標と比較して、成績基準を決定する(1120)。成績基準が決定されると、決定した成績基準に基づいてユーザに対してフィードバックを生成する(1125)。
【0107】
多数の実施例を本明細書に開示してきた。しかしながら、請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われてもよいことが理解されるであろう。したがって、他の実施例が以下の請求の範囲に包含されるものである。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2006年7月10日出願の米国仮特許出願第60/830,127号の利益を主張する。上記出願の開示は、本願の開示の一部である(ならびに参照により本願の開示に組み込まれる)ものと見なされる。
【0002】
本開示は、移動パーソナルサービスプラットフォーム、例えばユーザの活動に関するデータ収集を行うシステム、および収集したデータに基づいて分析を行い、フィードバックを提供するアプリケーションに関する。
【背景技術】
【0003】
他者と通信し、情報にアクセスし、データを収集し、また多数のタスクを組織化するために使用される広範囲にわたる移動パーソナルデバイスが、消費者向けに市販されている。例えば、携帯電話、電子手帳、パーソナルコンピュータ、MP3プレーヤー、およびデジタルカメラはすべて、顕著なレベルで市場に出回っている。さらに、それらのデバイスの2つ以上を単一ユニットに組み入れた、いくつかの多機能製品が導入されている。例えば、スマートフォンは、電子メールおよびネットワーク資源を含む、1つまたは複数のデータ源へのアクセスを支援するパーソナルコンピュータの機能性と併せて、音声通信を提供するように構成することができる。
【0004】
それに加えて、特殊用途向けデバイスまたはセンサも、健康、位置、活動、およびフィットネス/健康データを含む、ユーザと関連付けられたデータを収集するのに利用可能である。データは、着用または別の方法でユーザに取り付けられた専用センサによって収集することができる。例えば、グルコースモニタは血糖と関連付けられたデータを収集し、歩数計は活動に関するデータを収集する。さらに、可搬型心臓モニタを使用して、ある期間にわたって心拍数を検出し記録することができ、それによって、結果を、時間経過に伴う傾向および能力について分析することができる。
【0005】
特殊用途向けセンサによって収集したデータは、パーソナルコンピュータがホストする専用アプリケーションなど、分析およびフィードバック専用のアプリケーションに提供することができる。典型的に、特殊用途向けセンサを収容するデバイスは、専用アプリケーションをホストするコンピュータに結合され、収集したデータは、例えば有線データ接続を通して転送される。次に、専用アプリケーションは、収集したデータを処理して、ユーザに分かりやすい形態で結果およびフィードバックを作成する。専用アプリケーションは、一般に、グルコース量または心拍数などの単一の対象またはシステムに関する、単一の特殊用途向けセンサに対応するデータを処理するように構成される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、デバイスユーザと関連付けられたセンサデータを収集し分析する、ならびに1つもしくは複数の習慣に関して、収集したセンサデータに基づくフィードバックをデバイスユーザに提供する、方法、コンピュータプログラム製品、およびシステムを提供する。
【0007】
本発明者らは、ユーザが、1つもしくは複数の挙動をモニタ、管理、および強化し、通信を改善し、かつ/または情報にアクセスするのを支援するために、ユーザが身に付けたスマートフォンもしくは携帯情報端末(PDA)などの偏在する移動デバイスを使用することができるシステムを開発する必要性を認知した。発明者らは、さらに、そのようなシステムを、習慣管理、記憶増強、自己認識の強化、物理環境の認識強化および物理環境との相互作用、ならびに通信管理を含む、多種多様な実施例に使用することができることを認知した。それに加えて、発明者らは、準リアルタイムフィードバックおよび時間遅延フィードバックをユーザに提供する必要性を認知した。
【0008】
概して、1つの態様では、本主題は、少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する工程と、集計センサデータを生成するため、受信したセンサデータを集計する工程と、集計測定基準を決定するため、集計センサデータを処理する工程と、成績基準を決定するため、集計測定基準をユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、決定した成績基準に基づいてユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含むように実施することができる。さらに、本主題は、移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む、移動パーソナルサービスデバイスを含むようにして実施することができる。
【0009】
本主題はまた、移動パーソナルサービスデバイス上にフィードバックを表示する工程を含むように実施することができる。さらに、本主題は、準リアルタイムでフィードバックを表示する工程を含むように実施することができる。それに加えて、本主題は、移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置情報デバイスからの位置データを受信する工程と、受信した位置データに従って集計センサデータを処理する工程とを含むように実施することができる。
【0010】
本主題はまた、複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられるようにして実施することができる。さらに、本主題は、センサデータがリアルタイムで受信されるようにして実施することができる。それに加えて、本主題は、第2の測定基準を決定するため、複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた受信したセンサデータを処理する工程と、集計測定基準および第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含むように実施することができる。
【0011】
概して、別の態様では、本技術は、コンピュータ可読媒体上にコード化された、データ処理装置に処理を行わせるように動作可能なコンピュータプログラム製品であって、当該処理が、少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する工程と、集計センサデータを生成するため、受信したセンサデータを集計する工程と、集計測定基準を決定するため、集計センサデータを処理する工程と、成績基準を決定するため、集計測定基準をユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、決定した成績基準に基づいてユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含む、コンピュータプログラム製品として実施することができる。さらに、本主題は、移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む、移動パーソナルサービスデバイスを含むようにして実施することができる。
【0012】
本主題はまた、コンピュータプログラム製品が、移動パーソナルサービスデバイス上にフィードバックを表示する工程を含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能であるようにして実施することができる。それに加えて、本主題は、コンピュータプログラム製品が、準リアルタイムでフィードバックを表示する工程を含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能であるようにして実施することができる。さらに、本主題は、センサデータがリアルタイムで受信されるようにして実施することができる。
【0013】
本主題はまた、コンピュータプログラム製品が、移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置情報デバイスから位置データを受信する工程と、受信した位置データに従って集計センサデータを処理する工程とを含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能であるようにして実施することができる。さらに、本主題は、複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられるようにして実施することができる。それに加えて、本主題は、コンピュータプログラム製品が、第2の測定基準を決定するため、複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた受信したセンサデータを処理する工程と、集計測定基準および第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能であるようにして実施することができる。
【0014】
概して、別の態様では、本主題は、少なくとも1つのセンサをそれぞれ含む複数の移動デバイスと、コーチサーバとを含み、コーチサーバが、少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサからセンサデータを受信する工程と、集計センサデータを生成するため、受信したセンサデータを集計する工程と、集計測定基準を決定するため、集計センサデータを処理する工程と、成績基準を決定するため、集計測定基準をユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、決定した成績基準に基づいてユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含む処理を行うように構成された、システムとして実施することができる。さらに、本主題は、移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む、移動パーソナルサービスデバイスを含むようにして実施することができる。
【0015】
本主題はまた、ユーザの移動パーソナルサービスデバイスが、生成したフィードバックを提示するように構成された表示装置をさらに含むようにして実施することができる。さらに、本主題は、コーチサーバが、生成したフィードバックを準リアルタイムでユーザの移動パーソナルサービスデバイスに送信する工程を含む処理を行うようにさらに構成されるようにして実施することができる。それに加えて、本主題は、センサデータがリアルタイムで受信されるようにして実施することができる。
【0016】
本主題はまた、位置データを送信する位置情報デバイスを含むように実施することができる。さらに、本主題は、コーチサーバが、ユーザの移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置データを受信する工程と、受信した位置データに従って集計センサデータを処理する工程とを含む処理を行うようにさらに構成されるように実施することができる。それに加えて、本主題は、複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられるようにして実施することができる。本主題はさらに、コーチサーバが、第2の測定基準を決定するため、複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた受信したセンサデータを処理する工程と、集計測定基準および第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を行うようにさらに構成されるようにして実施することができる。
【0017】
本明細書に記載される技術は、以下の利点の1つまたは複数を実現するように実施することができる。例えば、本技術は、1つまたは複数の最終目標に対するユーザの進捗を測定し定量化することができるようにして実施することができる。本技術はまた、移動パーソナルサービスプラットフォームに含まれるデバイスによって、標準化した方式でセンサデータが収集され、形式化され、送信されるようにして実施することができる。さらに、本技術は、1つまたは複数の習慣と関連付けられた準リアルタイムフィードバックをユーザに提供することができるようにして実施することができる。それに加えて、本技術は、ユーザが着用している移動パーソナルサービスデバイスから収集した時間および位置データを含む、1つまたは複数の検出されたパラメータに基づいて、1つまたは複数のサービスをユーザに提供することを可能にするように実施することができる。
【0018】
これらの一般的技術および特定技術は、装置、方法、システム、または装置、方法、およびシステムのあらゆる組み合わせを使用して実施することができる。1つまたは複数の実施例の詳細は、添付図面および以下の説明に記載される。さらなる特徴、態様、および利点は、説明、図面、および請求の範囲から明白になるであろう。
【0019】
なお、明細書および図面全体を通して、同様の参照記号は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】移動パーソナルサービスデバイスを示す図である。
【0021】
【図2】コーチングシステムが動作するように構成することができるシステム構成図である。
【0022】
【図3】コーチングシステムを含むデバイス間の通信チャネルを示す図である。
【0023】
【図4】パーソナルデバイス上のユーザインタフェースを介して提供されるフィードバックを示す図である。
【0024】
【図5】ユーザインタフェースを介して提供される会話フィードバックを示す図である。
【図6】ユーザインタフェースを介して提供される会話フィードバックを示す図である。
【0025】
【図7】ユーザインタフェースを介して提供されるフィードバックサマリーを示す図である。
【0026】
【図8】スポンサーのコンテンツおよびロゴとホスト型アプリケーションとの関連付けを示す図である。
【0027】
【図9A】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【図9B】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【図9C】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【図9D】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【図9E】習慣コーチインタフェースを示す図である。
【0028】
【図10】フィードバックを提供するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、人間のユーザが着用可能な移動パーソナルサービスデバイス100を示す。
移動パーソナルサービスデバイス100は、スマートフォンまたは携帯情報端末(PDA)などのパーソナルデバイス110、およびヘッドピースなどのデータセンシングユニット120を含む。パーソナルデバイス110は、キーボード、タッチパッド、スタイラス、タッチスクリーン、制御ホイール、ボタン、マイクロフォン、および当該技術分野で既知の他のあらゆる入力インタフェースの1つまたは複数を介して、ユーザからの入力を受信するように構成することができる。パーソナルデバイス110はまた、スクリーン、ヘッドアップ表示装置、1つもしくは複数のスピーカー、ヘッドフォン、触覚フィードバック、および当該技術分野で既知の他のあらゆる出力インタフェースの1つまたは複数を介して、ユーザに出力を提供するように構成することができる。それに加えて、移動パーソナルサービスデバイス100は、インターネットなどのネットワークとの間でデータを送受信できるように、またコーチサーバ230などの1つまたは複数の移動パーソナルサービスデバイスサーバとの間でデータを送受信できるようにするため、無線ネットワーク接続を含むことができる。
【0030】
データセンシングユニット120は、音声データ、映像データ、位置データ、画像、個人の生体計測データ、および温度や湿度などの環境データを含む、人間のユーザと関連付けられたデータを、1つまたは複数のパーソナルセンサを介して捕捉するように構成することができる。パーソナルセンサは、マイクロフォン、スチールカメラ、ビデオカメラ、生体計測センサ、環境センサ、およびGPS受信器もしくはビーコンなどの位置センサを含む、パーソナルデバイス110への無線または有線インタフェースを有するあらゆる可搬型センサを含むことができる。1つまたは複数のパーソナルセンサは、データセンシングユニット120と一体化させるか、1つもしくは複数の有線または無線通信チャネルを介して、データセンシングユニット120に結合することができる。移動パーソナルサービスデバイス100は、センサデータの捕捉および報告を複数のアプリケーションにわたって一貫して行うことができるように、一般的かつ一貫した方法でセンサデータを捕捉するように構成することができる。例えば、標準化したセンサデータ形式および規則を使用して、異なる当事者によって、センサデータを捕捉、報告、格納、および/または分析するように構成されたモジュールを生成することができる。
【0031】
一実施例では、パーソナルデバイス110は、複数のデータセンシングユニット120を備えて動作するように構成することができる。さらに、データセンシングユニット120は、入力インタフェースおよび出力インタフェースなどの1つまたは複数のユーザインタフェースを含むことができる。それに加えて、マイクロフォンなど、パーソナルデバイス110またはデータセンシングユニット120に含まれる単一のデバイスを、センサおよびユーザインタフェースの両方として機能するように構成することができる。パーソナルデバイス110およびデータセンシングユニット120はまた、有線または無線通信パスを介して通信するように構成することができる。
【0032】
移動パーソナルサービスデバイス100はさらに、健康モニタ130および活動検出器140などの追加のセンサデバイスを含むように構成することができる。例えば、健康モニタ130は、心拍数、血圧、グルコース量、体温など、1つまたは複数の物理的基準に関するデータを収集するように構成することができる。別の実施例では、移動パーソナルサービスデバイス100に含まれるデバイスの1つまたは複数は、まとめて共通ハウジングに入れることができる。例えば、パーソナルデバイス110は、データセンシングユニット120と組み合わされて単一デバイスを形成することができる。さらに、1つまたは複数の健康モニタ130および活動検出器140のいずれかを含む任意の追加デバイスは、まとめて単一デバイスに入れるか、またはパーソナルデバイス110およびデータセンシングユニット120のどちらかに統合することができる。
【0033】
図2は、移動パーソナルサービスプラットフォームとも称される、1つまたは複数の移動パーソナルサービスデバイス100を動作するように構成することができる、コーチングシステム200を示す。コーチングシステム200は、少なくとも1つの移動パーソナルサービスデバイス100およびコーチサーバ230を含み、また、1つまたは複数の位置情報デバイス210およびコーチクライアント220を含むように構成することができる。移動パーソナルサービスデバイス100、位置情報デバイス210、およびコーチクライアント220はそれぞれ、コーチサーバ230への単方向通信パス、またはコーチサーバ230との双方向通信パスのどちらかを介して、コーチサーバ230と直接通信するように構成することができる。
【0034】
データセンシングユニット120など、移動パーソナルサービスデバイス100の1つの構成要素は、音声、映像、およびデータを含む、1つまたは複数のセンサストリームを捕捉するように構成することができる。パーソナルセンサ250は、捕捉されるべき各タイプのセンサデータに対して、データセンシングユニット120に含めることができる。さらに、センサストリームバッファリングアプリケーション252は、1つまたは複数のパーソナルセンサ250からセンサデータを受信し、そのセンサデータを、移動パーソナルサービスデバイス100がホストする1つまたは複数の追加アプリケーションに提供することができる。例えば、センサストリームバッファリングアプリケーション252は、センサデータをコーチアプリケーション254に提供することができる。それに加えて、コーチアプリケーション254は、コーチングユーザインタフェース258およびターゲティングユーザインタフェース260など、1つまたは複数のユーザインタフェースモジュールを含むことができる。センサストリームバッファリングアプリケーション252はまた、センサデータを、センサストリームデータ管理モジュール256に提供することができる。
【0035】
移動パーソナルサービスデバイス100内では、1つまたは複数のデータ記憶装置にデータを記録することができる。例えば、センサストリームデータは、ローカルセンサストリームデータ記憶装置262に記録することができる。センサストリームデータ管理モジュール256は、センサストリームバッファリングアプリケーション252からセンサデータを受信し、そのセンサデータを、移動パーソナルサービスデバイス100のセンサストリームデータ記憶装置262に記録することができる。別の実施例では、センサストリームデータ管理モジュール256は、コーチサーバ230と関連付けられたセンサストリームデータ記憶装置232にセンサデータを直接通信するように構成することができる。移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の通信が可能である限り、センサストリームデータ管理モジュール256は、コーチサーバ230にあるセンサストリームデータ記憶装置232にセンサデータを直接通信することができる。移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の通信が失われた場合、センサストリームバッファリングアプリケーション252は、移動パーソナルサービスデバイス100のセンサストリームデータ記憶装置262にセンサデータを記録することができる。さらに、移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の通信が回復されると、移動パーソナルサービスデバイス100のセンサストリームデータ記憶装置262に記録されたセンサデータを、コーチサーバ230にあるセンサストリームデータ記憶装置232に転送することができる。
【0036】
センサストリームデータはまた、格納または送信の前に一連の個々のデータ単位に分割することができる。音声または映像ストリームなどの時間的センサデータの場合、センサデータは、各スライスが全ストリームの一部分を表すようにして、タイムスライスに区分することができる。例えば、スライスは、1〜5秒間などのセンサストリームデータの持続時間を表すことができる。さらに、スライスが記録された日付および時間、1つもしくは複数の高分解能カウンタ計数、先行するスライスに対応する識別子、およびネットワーク時間プロトコルオフセットなどの1つもしくは複数のオフセットの、1つまたは複数を識別する情報も格納することができる。したがって、情報の全ストリームが捕捉される前であっても、不定な長さを有する情報の連続ストリームと関連付けられた1つまたは複数のスライスを格納し、それらにアクセスすることができる。さらに、任意の開始時刻と終了時刻との間の情報のストリームに対応する1つまたは複数のスライスにもアクセスすることができる。例えば、対象としている時間範囲に対応する情報を含むスライスを検索することができる。さらに、対象としている時間範囲の外にあるスライスのあらゆる部分をスキップしたり省略したりすることができる。
【0037】
処理済イベントデータ記憶装置264を使用して、同様に、パーソナルデバイス110およびコーチサーバ230がホストする1つまたは複数のアプリケーションによって処理されたデータを格納することができる。それに加えて、ターゲティングデータ記憶装置266を使用して、ユーザと関連付けられたターゲティングデータを格納することができる。移動パーソナルサービスデバイス100によって捕捉されたか、または移動パーソナルサービスデバイス100のデータ記憶装置に記録されたデータは、パーソナルデバイス110およびコーチサーバ230がホストする1つまたは複数のアプリケーションに提供することができる。別の実施例では、ターゲティングユーザインタフェース260は、コーチサーバのターゲティングデータ記憶装置236と直接通信するように構成することができる。さらに、移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の直接通信が不可能のとき、ターゲティングユーザインタフェース260は、移動パーソナルサービスデバイス100のターゲティングデータ記憶装置266にターゲティングデータを格納することができる。それに加えて、移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の通信が回復すれば、ターゲティングユーザインタフェース260は、ターゲティングデータ記憶装置266に格納されたターゲティングデータを、コーチサーバのターゲティングデータ記憶装置236に通信するように構成することができる。
【0038】
コーチングシステム200に含まれる位置情報デバイス210は、部屋、通路、または非移動型デバイスなど、固定の位置と関連付けることができる。一実施例では、位置情報デバイス210はWi−Fiルーターとすることができる。位置情報デバイス210はまた、検出および報告アプリケーション212を実行して、移動パーソナルサービスデバイス100など、コーチングシステム200に含まれる他のデバイスの存在を検出するように構成することができる。一実施例では、位置情報デバイス210は、そのデバイスと関連付けられたBluetoothビーコンまたはWi−Fi信号を感知することによって、他のデバイスを検出することができる。
【0039】
別の実施例では、位置情報デバイス210は、特定の位置またはデバイスに対応する位置識別子を含む信号を同報通信するように構成することができる。位置識別子は、一意の識別子とすることができ、または複数の位置もしくはデバイスに対応しても良い。さらに、位置情報デバイス210は、BluetoothビーコンまたはWi−Fi信号として信号を同報通信することができる。移動パーソナルサービスデバイス100は、位置情報デバイス210からの信号を検出し、例えばセンサデータの1つまたは複数の項目と併せて、位置識別子をコーチサーバ230に送信することができる。
【0040】
それに加えて、特定の位置と関連付けられた位置情報デバイス210は、その位置情報デバイス210が同報通信する信号が実体的なレベルでその位置を超えて放射されないように遮蔽することができる。したがって、誤報の可能性を低減することができる。あるいは、位置検出は、当該技術分野で既知のあらゆる技術を使用して、検出されたWi−Fi信号強度に基づいて行うことができる。例えば、どの位置情報デバイス210または他のそのようなデバイスが、移動パーソナルサービスデバイス100に最も近接しているかを判断するため、Wi−Fi信号強度を使用して、近接度検出を行うことができる。したがって、部屋などの位置は、1つまたは複数の位置情報デバイス210から受信した信号に基づいて決定することができる。
【0041】
一実施例では、1つまたは複数の位置情報デバイス210と関連付けられたWi−Fi信号強度は、移動パーソナルサービスデバイス100によって捕捉し、コーチサーバ230に格納または送信することができる。次に、Wi−Fi信号強度データを分析して、特定の時点における移動パーソナルサービスデバイス100の位置を決定することができる。例えば、移動パーソナルサービスデバイス100の位置は、最も強い捕捉されたWi−Fi信号強度を同報通信している、位置情報デバイス210に近接していると判断することができる。別の実施例では、三角測量などを介して、複数の信号を比較して、より正確な位置を決定することができる。さらに、Wi−Fi信号強度は、絶対値または相対値として測定することができる。それに加えて、Wi−Fi信号強度の分析は、確度が最も重要である場合は長期間にわたって、または応答時間が最も重要である場合はより短い期間にわたって行うことができる。分析は、連続的に、または分析要求に応答して行うことができる。また、分析は、リアルタイムもしくは準リアルタイムでなど、データの受信と同時に、かつ/または遡及的に行うことができる。
【0042】
さらに、位置情報デバイス210を再配置して、新しい固定位置を識別することができる。例えば、位置情報デバイス210は、オフィスなどの第1の部屋から会議室などの第2の部屋に移動させることができる、可搬型デバイスであることができる。その結果、例えば、位置情報デバイス210に含まれる位置情報を再構成することによって、またはコーチサーバ230内の位置情報デバイスに対応する情報を更新することによって、位置情報デバイス210を新しい位置と関連付けることができる。別の例では、位置情報デバイス210を、再配置することができるコピー機または自動販売機などのデバイスと関連付けることができる。したがって、位置情報デバイス210を使用して、アクセスの時刻、長さ、および/または頻度など、デバイスへのアクセスと関連付けられた情報を追跡することもできる。
【0043】
検出および報告アプリケーション212が、移動パーソナルサービスデバイス100の入室もしくは退室を検出すると、位置情報デバイス210は、1つまたは複数の報告メッセージをコーチサーバ230に送信することができる。さらに、位置情報デバイス210はまた、検出時刻、移動方向(入室もしくは退室)、および位置情報デバイス210が関連付けられているデバイスが行ったトランザクションなどの追加情報を、1つまたは複数の報告メッセージに含めるように構成することができる。それに加えて、位置情報デバイス210はデータ記憶装置214を含むことができる。データ記憶装置214を使用して、コーチサーバ230に送信されるべきデータを含む、検出および報告アプリケーションと関連付けられた情報を格納することができる。
【0044】
別の実施例では、報告メッセージを送信する代わりに、またはそれに加えて、位置情報デバイス210は、識別子および現在時刻などの情報を、固定範囲内にあるすべてのデバイスに同報通信するように構成することができる。位置情報デバイス210は、BluetoothもしくはWi−Fiなど、赤外線または高周波を通して情報を同報通信するように構成することができる。位置情報デバイス210はさらに、Wi−Fi信号強度の基準を同報通信するように構成することができる。それに加えて、位置情報デバイス210は、1つまたは複数のトーンなどの同期情報を、固定範囲内で同報通信するように構成することができる。1つまたは複数のトーンは、人間の聴取者にとって可聴または不可聴のどちらかである周波数範囲内であることができる。
【0045】
一実施例では、1つまたは複数のトーンを使用して、複数のセンサが捕捉した、音声ストリームを含むセンサデータなどのセンサデータを同期することができる。別の実施例では、高分解能カウンタを、パーソナルデバイス110内など、移動パーソナルサービスデバイス100に含むことができる。高分解能カウンタを使用して、相対時間を正確に測定することができる。さらに、パーソナルデバイス110は、ネットワークタイムプロトコル(NTP)サーバなどの時間サーバに周期的に問い合わせて、現在時刻を判断することができる。待ち時間によって引き起こされるあらゆる歪みを低減するため、NTPサーバから時刻を受信する際の待ち時間の差を複数の要求全体にわたって平均化して、NTPサーバが報告する時刻と高分解能カウンタのカウントとの間の平均オフセットを決定することができる。決定された平均オフセット、高分解能カウンタのカウント、およびNTPサーバが報告する時刻は、コーチサーバ230においてセンサストリームデータ記憶装置232に、または移動パーソナルサービスデバイス100においてセンサストリームデータ記憶装置262に格納することができ、また、2つ以上の移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられたセンサデータを同期させるのに使用することができる。一実施例では、2つ以上の移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられたセンサデータは、そのセンサデータが、200ミリ秒以下の分解能などで同時に記録されたという認知を聴取者に提供する分解能で同期させることができる。
【0046】
コーチクライアント220は、デスクトップ、ラップトップ、またはワークステーションなどのコンピュータプラットフォームを含む。コーチクライアント220は、ローカルエリアネットワークなどの私設ネットワーク、およびインターネットなどの公衆ネットワークを含む、無線または有線通信パスを通じてコーチサーバ230と通信するように構成することができる。一実施例では、コーチクライアント220は、ウェブサービスレイヤー(Web
Service Layer)でコーチサーバ230と通信するように構成することができる。
【0047】
さらに、コーチクライアント220は、コーチサーバ230からデータを受信する、それにデータを提供する、または別の方法でそれと相互作用する、1つもしくは複数のアプリケーションプログラムを実行するように構成することができる。例えば、コーチクライアント220は、コーチングクライアントアプリケーション222を実行して、収集したデータに基づいてユーザにフィードバックを提供することができる。さらに、コーチングクライアントアプリケーション222は、1つまたは複数のユーザインタフェースを提供するように構成することができる。例えば、コーチングクライアントアプリケーション222は、ユーザがフィードバックを受信できるようにする反映ユーザインタフェース224、およびユーザが1つもしくは複数の基準と関連付けられた最終目標または目標を指定できるようにするターゲティングユーザインタフェース226を含むことができる。
【0048】
一実施例では、コーチクライアント220を、パーソナルデバイス110よりも大きな計算能力を含むように構成することができるため、コーチングクライアントアプリケーション222など、コーチクライアント220がホストするアプリケーションを、パーソナルデバイス110を介して利用できない資源集約的な特徴および機能性を提供するように構成することが可能である。
【0049】
コーチサーバ230は、1つまたは複数のコーチングアプリケーションをホストするように構成され、1つまたは複数のデータ記憶装置を含む。コーチサーバ230は、プライベートサーバなど、単一ユーザ専用であることができる。あるいは、コーチサーバ230は、複数のユーザと関連付けることができ、また、移動パーソナルサービスデバイス100のユーザ以外の者がこれを管理することができる。例えば、コーチサーバ230は、ユーザから離れた位置のサービスプロバイダが管理することができる。それに加えて、コーチサーバ230は、サービスプロバイダまたは第三者のコンテンツプロバイダに所有権があるアプリケーションをホストするように構成することができる。
【0050】
コーチサーバ230は、コーチサーバ230がコーチングシステム200の計算需要に合わせて拡張可能であるように、複数のサーバプラットフォームを使用して実施することができる。コーチサーバ230に含まれる1つまたは複数のデータ記憶装置はそれぞれ、1つまたは複数の特定の機能的領域に関する情報を格納するように構成することができる。例えば、センサストリームデータ記憶装置232を使用して、1つまたは複数の位置情報デバイス210および1つまたは複数の移動パーソナルサービスデバイス100によって、コーチサーバ230に送信されたデータを格納することができる。センサデータは、複数のセンサストリームが相互相関することができるようにして格納することができる。さらに、相互相関したセンサデータストリームは、あらゆるセンサに対応することができる。例えば、ユーザの健康習慣に対応するセンサデータを、ユーザの会話習慣に対応するセンサデータと相互相関させることができる。したがって、様々なユーザ習慣同士の関係の性質を分析することができる。それに加えて、コーチサーバ230はまた、インターネットまたは専門家システムなどの他の供給源からのデータと併せて、センサデータを分析するように構成することができる。同様に、処理済イベントデータ記憶装置234を使用して、コーチサーバがホストする1つまたは複数のアプリケーションが処理したデータを格納することができる。それに加えて、ターゲットデータ記憶装置236を使用して、ユーザと関連付けられたターゲット情報を格納することができる。別の実施例では、コーチサーバ230の処理済イベントデータ記憶装置234、および移動パーソナルサービスデバイス100の処理済イベントデータ記憶装置264は省略することができ、また、コーチングユーザインタフェース258は、コーチングアプリケーション238のウェブサービスレイヤーと直接通信することができる。
【0051】
コーチサーバ230がホストするコーチングアプリケーション238は、位置情報デバイス210および移動パーソナルサービスデバイス100によって提供されるデータなど、大量のセンサストリームデータを管理し分析するように構成することができる。分析を行う際、コーチングアプリケーション238は、単一の会話と関連付けられた2つ以上の音声ストリームなど、2つ以上のセンサストリームを集計するように構成することができる。さらに、2つ以上のセンサストリームは、複数の個別の移動パーソナルサービスデバイスから得ることができる。コーチングアプリケーション238はまた、1つまたは複数の測定基準に関する結果を生成し、その結果を、パーソナルデバイス110またはコーチクライアント220など、ユーザにフィードバックを提供するデバイスに報告するように構成することができる。特定の時点におけるユーザの必要性に応じて、フィードバックは、準リアルタイムまたは時間遅延で提供することができる。例えば、準リアルタイムフィードバックは、パーソナルデバイス110を介してユーザに提供することができる。これにより、ユーザが、イベントが発生した直後にフィードバックを精査することが可能になる。時間遅延フィードバックは、ラップトップ、デスクトップ、またはワークステーションなどの従来のコンピュータを介してユーザに提示することができる。したがって、時間遅延フィードバックは、より詳細な視覚化を可能にするため、より大型のスクリーンに提示することができる。時間遅延フィードバックはまた、より多数の資源集約的な機能性を含むことができる。別の実施例では、準リアルタイムフィードバックおよび時間遅延フィードバックは両方とも、パーソナルデバイス110および従来のコンピュータ上に提示することができる。
【0052】
図3は、コーチングシステム200に含まれるデバイス間の通信チャネルを示す。一実施例では、位置情報デバイス210は、ローカル通信パス310を通じて移動パーソナルサービスデバイス100と通信することができる。ローカル通信パス310は、BluetoothまたはWi−Fiなどの無線周波通信、および赤外線通信を含む、あらゆる無線通信技術を含むことができる。位置情報デバイス210は、所与の位置を受動的にモニタし、別のデバイスが同報通信する、BluetoothビーコンまたはWi−Fi信号などの識別信号を検出するように構成することができる。あるいは、位置情報デバイス210は、メッセージ交換を介して、情報を周期的に送信し、移動パーソナルサービスデバイス100などの別のデバイスを検出するように構成することができる。例えば、位置情報デバイス210は、入手可能な在庫もしくは特別提供など、製品またはサービスが存在することを同報通信するように構成することができる。位置情報デバイス210は、同報通信情報に応答して他のデバイスからメッセージを受信し、応答したデバイスの識別情報を記録するように構成することができる。
【0053】
位置情報デバイス210はまた、位置データパス320を通してコーチサーバ230と通信することができる。位置データパス320は、無線または有線どちらかの通信パスを含むことができる。さらに、位置データパス230は、双方向性であるか、または位置情報デバイス210からコーチサーバ230への単方向性であることができる。例えば、位置情報デバイス210は、Wi−Fi信号またはセルラー信号などの無線周波送信を使用して、無線接続を通じてコーチサーバ230と通信するように構成することができる。あるいは、位置情報デバイス210は、コンピュータネットワークまたは電話接続などの有線接続を通じて、コーチサーバ230と通信するように構成することができる。
【0054】
さらに、移動パーソナルサービスデバイス100は、プラットフォームデータパス330を通してコーチサーバ230と通信することができ、それによって、移動パーソナルサービスデバイス100とコーチサーバ230との間の双方向通信が可能になる。プラットフォームデータパス330は、Wi−Fiまたはセルラーなどの無線周波送信を使用して、無線接続として構成することができる。
【0055】
コーチクライアント220は、クライアントサーバデータパス340を通してコーチサーバ230と通信するように構成することができる。クライアントサーバデータパス340は、無線または有線どちらかの通信パスを含むことができる。例えば、コーチクライアント220は、コンピュータネットワークまたは電話接続などの有線接続を通じて、コーチサーバ230と通信するように構成することができる。あるいは、コーチクライアント220は、Wi−Fiまたはセルラーなどの高周波送信を使用して、無線接続を通じてコーチサーバ230と通信するように構成することができる。どちらの場合でも、コーチクライアント220は、転送制御プロトコル(TCP)を通して、ウェブサービスレイヤーでコーチサーバ230と通信するように構成することができる。
【0056】
移動パーソナルサービスデバイス100の一実施例では、習慣管理コーチを使用して、会話習慣、健康習慣、および/または時間管理習慣を含む、ユーザの習慣をモニタすることができる。例えば、会話習慣コーチを使用して、会話中のユーザの効果をモニタすることができる。特定の会話に対して、会話習慣コーチは1つまたは複数の目標をユーザに提案することができる。目標は、ユーザの履歴、会話のタイプ、会話の参加者数、および司会者、モデレータ、またはクライアントなど、会話におけるユーザの役割を含む、多数の因子に基づいて確立することができる。さらに、ユーザは、1つまたは複数の目標を、会話に対するユーザの個人目標に対応させるように調整することができる。例えば、職場での上司との会話は、喫茶店での友人との会話とは異なる目標を有してもよい。それに加えて、ユーザは、特定の会話中は特に丁寧でありたいと思うことがあり、したがって、割込みと関連付けられた目標を減少させるように選択することができる。
【0057】
会話習慣コーチは、1つまたは複数の選択された目標に関して会話を分析し、それらの目標に関してユーザの成績を判断するように構成することができる。例えば、目標は、ユーザが話すのに時間を費やしすぎたか、または聞くのに時間を費やしすぎたかを識別するなど、バランスを評価する助けとなり得る。それに加えて、会話習慣コーチは、尋ねられた質問の数、ユーザが割り込んだ回数、話題の変化、不適切な笑い、ユーザが喋る速度が速すぎたか、または遅すぎたか、ストレス度の変化、会話の口調の変化、および皮肉の使用を含む、内容および進行に関して会話を分析するように構成することができる。会話習慣コーチはまた、文法の誤りの数を識別する、または単語選択を分析するなど、単語スポッティングまたは言語分析を行うように構成することができる。別の実施例では、人間の操作者が、1つまたは複数の話題に関して会話を分析することができ、また、会話習慣コーチなどのアプリケーションを使用して、特定の事象を注釈することができる。
【0058】
別の実施例では、会話習慣コーチは、プレゼンテーションまたはセールスの電話の間などに、リマインダを提供するように構成することができる。例えば、特定のポイントのチェックリストを会話習慣コーチに提出することができる。さらに、会話習慣コーチは、ユーザの発話をモニタし、ユーザが特定のポイントを話していることを認知し、特定のポイントが話された後にそれに印を付け、また、話されていない特定のポイントを識別するように構成することができる。
【0059】
会話習慣コーチは、一日中会話をモニタし、会話中に準リアルタイムフィードバックを提供するように構成することができる。フィードバックは、ユーザの会話習慣を改善するのを助け、また、他者と意思疎通を図る際のユーザの効果を改善するように構築される。準リアルタイムフィードバックは、音声、映像、および文字のあらゆる組み合わせによってユーザに提供することができる。
【0060】
会話習慣コーチは、パーソナルデバイス110、データセンシングユニット120、および位置情報デバイス210の1つまたは複数を使用して、一日中会話に関するデータを収集することができる。例えば、会話と関連付けられた音声ストリームは、データセンシングユニット120に含まれる音声センサによって捕捉することができる。会話は、1つまたは複数のイベントに基づいて検出することができる。例えば、移動パーソナルサービスデバイス100が関連付けられたユーザが、別のユーザが存在する部屋に入ったとき、会話を推定することができる。あるいは、二人のユーザが互いから特定の範囲内に位置し、ユーザの少なくとも一人が話しているとき、会話を推定することができる。さらに、閾値を超える期間、両方のユーザが話さない限り、会話は推定されなくてもよい。
【0061】
一実施例では、会話は、捕捉された音声センサデータと関連付けられた1つまたは複数の予め定められた値に基づいて推定することができる。マイクロフォンなどの音声センサと関連付けられた音声ストリームを、振幅値のストリームに変換することができる。例えば、整数値を使用して、ゼロの中心値周辺の正および負の値で振動する音と関連付けられた圧力を表すことができる。整数値の平方根を計算して、音声ストリームと関連付けられた振幅値を表すことができる。さらに、0.25秒などの予め定められた期間にわたる振幅値の平均を、発話と関連付けられた最小振幅を表すtalkThreshold値と比較することができる。平均振幅がtalkThresholdを超える場合、発話を推定することができる。さらに、上述したように、データの1つまたは複数の追加項目を使用して、会話を推定することができる。例えば、会話は、ユーザが特定の場所および/または別の人物の近くに存在することと併せて、発話の検出に基づいて推定することができる。
【0062】
一実施例では、nottalkingThresholdを使用して、対話していないことと関連付けられた最大振幅を表すことができる。平均振幅がnottalkingThresholdよりも下がった場合、発話が終了していると推定することができる。さらに、coughThresholdを使用して、対話イベントを表さない、咳またはマイクロフォンとの物理的接触などの高振幅イベントを除外することもできる。それに加えて、talkThresholdを低減する、かつ/または対話が始まった後のnottalkingThresholdを増加させる、timeDecay値を確立することができるので、短期間の休止は対話イベントの終了を表さない。
【0063】
会話を含む音声データを捕捉し、タイムスライスに分割し、移動パーソナルサービスデバイス100に位置するデータ記憶装置内にバッファすることができる。移動パーソナルサービスデバイス100は、適切なデータ転送速度で音声データをコーチサーバ230に送信することができる。あるいは、会話を含む音声データはコーチサーバ230に直接送信することができる。会話はまた、1つまたは複数のイベントに基づいて終了すると推定することができる。例えば、会話は、会話の物理的位置を離れるなど、ユーザの一人または複数が会話から抜けたときに終了したと推定することができる。あるいは、会話は、参加者のうち一人を除く全員が会話から抜けたときにのみ、終了すると推定することができる。さらに、会話は、閾値期間の間参加者が誰も話していない場合、二人以上の参加者が同じ物理的位置に残っていても、終了したと推定されてもよい。ユーザが参加した個別の会話と関連付けられた音声ストリームは個別に識別することができる。個別化によって個々の会話の分析が容易になる。さらに、個別化は、目標設定と分析を個別化できるようにするためにも使用することができる。
【0064】
準リアルタイムフィードバックは、パーソナルデバイス110を介してユーザに提供することができる。通信および処理に起因する待ち時間に応じて、準リアルタイムフィードバックは、イベントが発生してから数秒以内の早さでユーザに提供することができる。ただし、一部の準リアルタイムフィードバックでは、フィードバックは、イベントの発生後数十分間は移動パーソナルサービスデバイス100に提供されない。例えば、ユーザが話すことと聞くこととに費やした会話の比率、ならびに会話の参加者が黙っていた期間を示す情報を含む、現在の会話と関連付けられた1つまたは複数の測定基準は、パーソナルデバイス110の画面上でユーザに対して表示することができる。
【0065】
図4は、パーソナルデバイス110上に提示された準リアルタイムフィードバックを示す。パーソナルデバイス110は、1つまたは複数のコーチング機能に関する情報およびアプリケーションへのアクセスをユーザに提供するように構成することができる、総合習慣インタフェース400を含むことができる。総合習慣インタフェース400は、会話習慣、健康およびフィットネス習慣、ならびに優先事項習慣を含む、1つまたは複数の習慣と関連付けられた最終目標の達成におけるユーザの進捗を表す、総合習慣サマリー405を含むことができる。総合習慣サマリー405は、コーチングを受けている習慣に対するユーザの現在の総合スコアを表す総合スコア410、および総合ベースライン415を含むことができる。
【0066】
総合スコア410は多数のやり方で計算することができる。一実施例では、習慣に対して、ベースライン、最終目標、および現在のスコアを確立することができる。ベースラインは習慣に関する開始点を示し、現在のスコアは習慣に対するユーザの現在値を示す。さらに、最終目標はユーザが達成しようとする目標を表す。例えば、体重を追跡記録するユーザは、200ポンドの最終目標、225ポンドの現在のスコア、および250ポンドのベースライン、すなわち開始体重を有することがある。健康と会話など、2つ以上の異なる習慣間に共通の尺度を生成するため、normalizedGoalおよびnormalizedBaselineを生成することができる。体重コーチングの例では、負の進捗を追跡記録できるようにするため、normalizedGoalは100であることができ、normalizedBaselineは50であることができる。0の正規化スコアを使用して、ベースラインから最終目標の量だけの反対方向への移動を表すことができる。次式を使用して変換を行うことができる。
normalizedScore=normalizedGoal−(normalizedBaseline×
AbsoluteValue(goal−currentScore)/(goal−baseline))
正規化スコアが生成されると、2つ以上の正規化スコアを平均化することによって複合スコアを計算することができる。さらに、最終目標を重み付けして、複合スコアを生成する際に、重要度の増加または減少した量をその最終目標に割り当てることができる。さらに、2つ以上の下位習慣に対して正規化スコアを生成することによって、1つの習慣に対する複合スコアを計算することができる。
【0067】
総合習慣サマリー405はまた、個々の習慣サマリーを含むことができる。例えば、総合習慣サマリー405は、会話習慣と関連付けられた1つまたは複数の最終目標の達成におけるユーザの進捗を表す、個別の会話習慣サマリー420を含むことができる。さらに、会話習慣サマリー420は、コーチングを受けている1つまたは複数の会話習慣最終目標に対するユーザの現在のスコアを表す会話習慣スコア425、およびそれに対応する以前のスコアを表す会話習慣ベースライン430を含むことができる。総合スコア410および会話習慣スコア425は、コーチサーバ230が行う分析に基づいて、準リアルタイムで更新することができる。例えば、総合スコア410および会話習慣スコア425は、ユーザがどのくらい上手く実行しているかに基づいて、会話中に更新することができる。
【0068】
総合習慣インタフェース400はまた、会話習慣タブ435を含むことができる。ユーザが会話習慣タブ435を選択するとき、最新の会話について記述する情報を表示することができる。最新の会話インタフェース450は、会話開始時刻455、会話終了時刻460、および会話位置465を含むことができる。一実施例では、会話開始時刻455および会話終了時刻460は、日付情報も含む形式で提示することができる。
【0069】
さらに、最新の会話インタフェース450は測定基準セレクタ470を含むことができる。測定基準セレクタ470は、表示に利用可能な測定基準のリストをユーザに提示するように構成することができる。例えば、測定基準セレクタ470はドロップダウンメニューを含むことができる。測定基準セレクタ470を使用して、ユーザは、ユーザが発話した時間の比率、ユーザが別の参加者に割り込んだ回数、または予め定められた期間の会話サマリーなど、表示されるべき会話測定基準を選択することができる。最新の会話インタフェース450はまた、最新の会話と関連付けられた測定基準を描写する、グラフ式の測定基準インジケータ480の要素を説明する測定基準の凡例475を含むことができる。それに加えて、最新の会話インタフェース450は、テキスト形式で1つまたは複数の測定基準を提示するテキスト形式の測定基準インジケータ485を含むことができる。グラフ式の測定基準インジケータ480およびテキスト形式の測定基準インジケータ485はまた、コーチサーバ230によって提供される分析に基づいて準リアルタイムで更新することができる。
【0070】
一実施例では、移動パーソナルサービスデバイス100はまた、ユーザの成績に関する情報を伝達するため、音声または触覚フィードバックなどの非視覚フィードバックをユーザに提示するように構成することができる。例えば、パーソナルデバイス110は、ユーザが話しすぎていることを示すため、そのユーザのみに聞こえる信号を生成することができる。パーソナルデバイス110はまた、フィードバックをユーザに供給するため、振動するように構成することができる。
【0071】
図5は、コーチクライアント220上に時間遅延フィードバックを提示するのに使用することができる、習慣コーチクライアントインタフェース500を示す。習慣コーチクライアントインタフェース500は、日別効果スコア510を含むことができる、会話習慣コーチタブ505を含むように構成することができる。日別効果スコア510は、ユーザの会話最終目標を達成する際のユーザの進捗を説明する。さらに、日別効果スコア510は、ベースライン515、最終目標525、および日別スコア530を含むことができる。例えば、測定基準が、ユーザが聞くことに費やした時間の割合を対象としている場合、ベースライン515は、ユーザが会話期間の25%を聞くことに費やした以前の行動を表すことができ、日別スコア530は、その日のユーザの会話すべての間、ユーザが平均して時間の55%を聞くことに費やしたことを示すことができ、最終目標255は、時間の70%を聞くことに費やすという目標を表すことができる。
【0072】
会話習慣コーチタブ505はまた、ユーザの写真520を含むことができる。さらに、会話習慣コーチタブ505は、会話を精査することができる日付をユーザがそれによって選択できる、日付セレクタ535を含むことができる。それに加えて、会話習慣コーチタブ505は、1時間などの特定の時間単位をそれぞれ表す1つまたは複数のタイムライン560を含むことができる。1つのタイムライン560はまた、会話と関連付けられた開始時間、停止時間、および持続時間を視覚的に描写する、1つまたは複数の会話バー570を含むことができる。さらに、会話バー570は、会話が行われた位置を示すことができる。一実施例では、タイムライン560はまた、スポーツジムの利用および睡眠パターンを含む他の習慣と関連付けられたインジケータを含むことができる。
【0073】
ユーザが会話バー570を選択すると、その会話と関連付けられた会話サマリー540を表示することができる。会話サマリー540は、会話位置表示545、会話参加者リスト550、および会話測定基準の読出し値555を含むことができる。それに加えて、会話バー570を選択することにより、ユーザがそのバーと関連付けられた会話を精査することが可能になる。会話習慣コーチタブ505はまた、全日の結果のサマリーを表示するように構成することができる。
【0074】
図6は、コーチクライアント220上に提供される会話固有の時間遅延フィードバックを示す。上述したように、コーチクライアント220は、習慣コーチタブ505を特徴とする習慣コーチクライアントインタフェース500を含むことができる。コーチクライアント220は、特定の会話と関連付けられたデータについて記述する会話情報600を表示することができる。例えば、会話情報600は、会話開始時間、会話終了時間、会話持続時間、会話参加者、会話位置、および会話タイプセレクタ602を含むことができる。ユーザは、会話タイプセレクタ602に提示される選択肢を選択することによって、会話のタイプを分類することができる。会話は、プレゼンテーション、セールスの電話、チーム会議、もしくは成績評価など、会話の目的または参加者に基づいて分類することができる。会話タイプセレクタ602を使用することによって指定された会話タイプは、コーチサーバ230に通信することができ、コーチサーバ230が、会話を分析する際に指定の会話タイプを参照することができる。
【0075】
コーチクライアント220はまた、特定の会話についてユーザの実際の成績をユーザの最終目標と比較する会話スコア605を表示することができる。さらに、コーチクライアント220は、測定基準のリスト、それらの測定基準と関連付けられた最終目標のリスト、特定の会話中にユーザが達成した結果、および1つまたは複数の所見を含むことができるフィードバックを表示する、成績表610を有することができる。
【0076】
コーチクライアント220はまた、再生制御部615を含むことができ、それによって、ユーザが特定の会話を含む音声データを再生することが可能になる。さらに、一度に会話のわずかな一部分しか見えなくてもよいので、コーチクライアント220は、ユーザが会話内で前方および後方にスクロールできるようにするスクロールボタン620を含むことができる。それに加えて、コーチクライアント220は、ユーザの写真およびユーザの名前を含むことができるユーザラベル625、ならびに会話の他の参加者を識別する1つまたは複数の他の参加者ラベル630を含むことができる。
【0077】
コーチクライアント220はまた、第1の参加者に関して会話をグラフで描写するタイムライン635を含むように構成することができる。例えば、1つまたは複数の不透明ブロック650を使用して、参加者が話していた時点を示すことができ、透明ブロック645を使用して、その参加者が黙っていた時を示すことができる。それに加えて、不透明ブロック650も透明ブロック645も存在しない切れ目を使用して、参加者が会話から抜けた時点を識別することができる。タイムライン640などの追加のタイムラインを使用して、追加の参加者の挙動を描写することができる。異なる色を使用して異なる参加者を表すことができる。タイムラインは会話の時間的再構成を提供するので、1つまたは複数の注釈655を使用して、特定のイベントが起こった時点を識別することができる。例えば、タイムライン635および640の集合体は、第1の参加者が第2の参加者にいつ割り込んだかを示す、1つまたは複数の注釈655を含むことができる。
【0078】
それに加えて、コーチクライアント220は、ユーザが1つまたは複数の異なる会話測定基準をグラフで分析できるようにする、測定基準エクスプローラ660を含むことができる。例えば、測定基準エクスプローラ660は、ユーザが、コーチクライアント220がグラフ分析を提示する期間を選択できるようにする、時間範囲セレクタ670を含むことができる。時間範囲セレクタ670は、1日間、7日間、30日間、および6か月間などの多数の事前設定された選択肢を含むことができる。測定基準エクスプローラ660はまた、ユーザが、測定基準エクスプローラ660がグラフで分析する測定基準を指定できるようにする、測定基準セレクタ662を含むことができる。例えば、測定基準セレクタ662を、話すのに費やした時間の比率、聞くのに費やした時間、または1時間当たりの割込みに設定することができる。それに加えて、測定基準エクスプローラ660は、特定の期間全体にわたる特定の測定基準に関する分析をグラフで提示する測定基準グラフ665を含むことができる。
【0079】
図7は、1つまたは複数の習慣に関するスコアのサマリーをユーザに提示する習慣概要700を示す。習慣概要700は、現在の効果サマリー705、総合効果サマリー710、および個々の習慣のサマリー715など、1つまたは複数の別個のサマリーボックスを含むように構成することができる。現在の効果サマリー705は、今日など、効果スコアがそれに関連付けられた期間を示す期間識別子720を含むことができる。現在の効果サマリー705はまた、現在の効果スコアと関連付けられた1つまたは複数の基準および最終目標を描写する現在の効果グラフ722を含むことができる。例えば、現在の効果グラフ722は、先週からのスコアなど、過去の効果スコアを示す効果ベースライン724を提示することができる。現在の効果グラフ722はまた、ユーザが達成しようとしている効果最終目標728を提示するように構成することができる。ユーザの現在の効果スコア726は、効果ベースライン724および効果最終目標728に対して、バーなどによってグラフで表すことができる。それに加えて、現在の効果サマリー705は、その期間に対するユーザの効果成績を表現する効果ステートメント730を含むように構成することができる。
【0080】
総合効果サマリー710は、効果期間740によって指定される、特定の期間にわたるユーザの効果のグラフ表現712を提示するように構成することができる。グラフ表現712は、個々の日付などの複数の単位を特定する横軸742、および可能な効果スコアの目盛りなど、やはり複数の単位を特定する縦軸744を含むことができる。期間にわたるユーザの効果スコアは、複数の効果スコアマーカー746を使用して、グラフ表現712で示すことができる。効果スコアマーカー746はそれぞれ、横軸742上の特定の日付と関連付けられた効果スコアを示すことができる。顕著な事象を示すため、1つまたは複数の注釈もグラフ表現712に含むことができる。例えば、低効果マーカー748は、期間に対するユーザの最低効果スコアを特定することができ、高効果マーカー750は、期間に対するユーザの自己最高効果スコアを特定することができる。現在スコアマーカー752を使用して、最新の効果スコアを示すことができる。それに加えて、連続マーカー754を使用して、期間の移動平均などの追加基準を示すことができる。
【0081】
個々の習慣サマリー715は、会話習慣760、優先事項習慣762、ならびに食生活および運動習慣764など、1つまたは複数の個々の習慣のスコアサマリーを提示するように構成することができる。1つまたは複数のフィードバックメッセージ766を個々の習慣と関連付けて、ユーザの進捗をユーザに通知することができる。効果グラフも、個々の習慣と関連付けて、その習慣に対応する最終目標の達成におけるユーザの進捗をグラフで表すことができる。例えば、会話効果グラフ768を会話習慣760と関連付けることができる。現在の効果グラフ722と同様に、会話効果グラフ768は、前回のスコアを示す会話効果ベースライン770、ユーザが達成しようとしている目標を表わす会話効果最終目標774、およびその習慣に対するユーザの現在の効果スコアを表す現在の会話スコア772を含むことができる。
【0082】
別の実施例では、図5〜7を参照して上述したフィードバック情報を、パーソナルデバイス110などを介して、移動パーソナルサービスデバイス100上でユーザに提供することができる。
【0083】
さらに別の実施例では、コーチングシステム200はまた、パーソナル移動サービスデバイス100を使用して他のアプリケーションをホストするように構成することができる。記憶増強アプリケーションを実行して、パーソナル移動サービスデバイス100と関連付けられたユーザに対して、ユーザが思い起こしたい情報およびイベントをリマインドさせることができる。記憶増強アプリケーションに関する追加の詳細は、米国特許第7,035,091号に記載されており、該特許の全体を参照により本明細書に組み込む。さらに、記憶増強アプリケーションは、他のユーザと関連付けられた位置情報デバイス210およびパーソナル移動サービスデバイス100など、コーチングシステム200の1つまたは複数の他の構成要素と相互作用するように構成することができる。
【0084】
記憶増強アプリケーションは、コーチングシステム200の別のメンバーを認知し、その人を識別するように、ユーザに対してリマインダメッセージを発行するように構成することができる。例えば、コーチサーバ230は、位置情報デバイス210が供給する情報に基づいて、ユーザの位置を決定することができる。コーチングシステム200の別のメンバーが、同じ部屋に入室するなど、ユーザの近くに来ると、コーチサーバは、他のメンバーを識別するメッセージをユーザに送信することができる。メッセージは、移動パーソナルサービスデバイス100のスピーカーを介して再生される音声プロンプト、移動パーソナルサービスデバイス100の表示装置上に出力される文字プロンプト、および移動パーソナルサービスデバイス100の表示装置上に出力される、写真などのグラフィックプロンプトのあらゆる組み合わせを含むことができる。コーチングシステム200の一部ではない個人は、また、画像分析、声紋認知、またはBluetoothビーコンの認知などの電子識別などを介して認知することができる。
【0085】
記憶増強アプリケーションはまた、予定のおよび予定外のタスクをユーザにリマインドさせるように構成することができる。例えば、ユーザは、移動パーソナルサービスデバイス100が、自宅への帰り道に洗濯物を取りに寄ることをユーザにリマインドさせるように指示することができる。次に、リマインダを、1つまたは複数の位置情報センサ210からの時刻およびデータを含む多数の因子に基づいて、ユーザに対して発行することができる。例えば、出口ドアと関連付けられた位置情報デバイス210は、ユーザが職場を出ようとしていることをコーチサーバ230に示すことができる。リマインダが午後4時以降などの時間成分を含む場合、コーチサーバ230は、その条件も満たされているかを判断することができる。リマインダと関連付けられた必要条件がすべて満たされている場合、メッセージを、コーチサーバ230からユーザの移動パーソナルサービスデバイス100に送信して、リマインダとすることができる。
【0086】
自己認識アプリケーションもコーチングシステム200がホストすることができる。自己認識アプリケーションは、1つまたは複数のセンサを利用して、移動パーソナルサービスデバイス100と関連付けられたユーザに関する生命維持活動統計を追跡するように構成することができる。統計は、活動レベル、ストレスレベル、および肉体的健康を含むユーザの健康をモニタするため、自己認識アプリケーションによって分析することができる。例えば、移動パーソナルサービスデバイス100は、血圧または心拍数モニタなどの健康モニタ130を含むことができる。健康モニタ130からのデータは、移動パーソナルサービスデバイス100またはコーチサーバ230上で作動する自己認識アプリケーションによって分析することができ、フィードバックをユーザに提供することができる。例えば、血圧の危険な増加または減少が検出された場合、ユーザに対して警告を発行することができる。それに加えて、ユーザは、特定の期間にわたって生じた血圧読取り値を精査することができ、読取り値を時間に関係するイベントと相互相関させることができる。
【0087】
物理環境アプリケーションも、移動パーソナルサービスデバイス100のユーザが周辺環境に関する情報を得るのを支援するため、コーチングシステム200がホストすることができる。ユーザは、移動パーソナルサービスデバイス100またはコーチクライアント220上のインタフェースを介して、特定の主題に関する情報を受信する要求を入力することができる。続いて、ユーザが情報源の範囲内にいるとき、移動パーソナルサービスデバイス100を介して情報をユーザに提供することができる。例えば、ユーザは、1つまたは複数の特定の品目を含む、事務用品に関する情報を受信する要求を入力することができる。位置情報デバイス210またはビーコンを使用して、ユーザが、1つまたは複数の指定の品目を含む事務用品供給源の範囲内にいるときを決定することができる。さらに、音声または文字メッセージなどのメッセージを提供して、要求された事務用品が入手可能であるとユーザに知らせることができる。
【0088】
物理環境アプリケーションを使用して、リアルタイム照会に応答して移動パーソナルサービスデバイス100のユーザに情報を提供することもできる。例えば、ユーザは、特定の範囲内に、ユーザの食事の好みを満足させるレストランがあるかを判断する要求を入力することができる。コーチサーバ230は、位置情報デバイス210、または移動パーソナルサービスデバイス100に含まれる位置センサなどを介して、ユーザの位置を判断し、範囲内のあらゆる適合するレストランを識別することができる。さらに、ユーザは、道順、日替わりの特別料理、メニューの選択肢、および予約を含む、コーチサーバ230が提供した情報に基づいて、追加の情報およびサービスを要求することができる。
【0089】
通信管理アプリケーションも、通信ベースのニーズを支援するため、コーチングシステム200がホストすることができる。通信管理アプリケーションを使用して、ユーザが通信したい特定の人または実体を捜すことができる。例えば、移動パーソナルサービスデバイス100のユーザは、同僚を捜すように通信管理アプリケーションに指示することができる。次に、通信管理アプリケーションは、既知の電話番号、インスタントメッセージング、および電子メールを含む、様々な異なるチャネルを介して同僚と連絡をとろうとすることができる。通信管理アプリケーションはまた、位置情報デバイス210によってコーチサーバ230に送信された報告メッセージを検査して、同僚の現在位置を識別することができる。同僚に連絡がとれるか、またはその所在が確認されると、移動パーソナルサービスデバイス100のユーザは、通信セッションを始めるように信号を送ることができる。
【0090】
それに加えて、通信管理アプリケーションは、特定の問題に対処する連絡先を探すように構成することができる。移動パーソナルサービスデバイス100のユーザは、問題またはユーザが通信したい相手の抽象的説明を提供することができる。抽象的説明に基づいて、通信管理アプリケーションは、適切な連絡先を識別し、例えば、文字メッセージを介して、または通信セッションを確立することによって、ユーザに通知することができる。それに加えて、ユーザと関連付けられたデータの1つまたは複数の項目を参照して、適切な連絡先の識別を支援することができる。
【0091】
例えば、ユーザは、自身の自動車を修理に出したいことを指定することができる。この要求に応答して、通信管理アプリケーションは、ユーザ情報にアクセスして、自動車のタイプを識別することができる。さらに、通信管理アプリケーションは、ユーザと関連付けられた住所に基づいて、適切な修理場所を識別することができる。次に、通信管理アプリケーションは、適切な修理場所の1つまたは複数をユーザに対して表示することができる。それに加えて、通信管理アプリケーションはまた、最も適切な修理業者との接触を確立し、ユーザに信号を送るように構成することができる。
【0092】
図8は、第三者がスポンサーとなることができる、移動パーソナルサービスデバイス100とともに使用される、コーチングシステム200がホストするアプリケーションを示す。上述したように、アプリケーションを使用して、健康およびフィットネス習慣800を含む1つまたは複数の習慣に関して、ユーザにコーチングを提供することができる。さらに上述したように、アプリケーションは、標準化したセンサデータ形式および規則に従って生成することができる。ユーザと関連付けられた移動パーソナルサービスデバイス100は、活動、生命徴候、および栄養など、ユーザの生体計測情報をモニタするため、1つまたは複数の健康およびフィットネスデータセンサ805を含むことができる。それに加えて、健康およびフィットネス習慣アプリケーションは、体重管理システム、フィットネスクラブ、または医療サービス提供者など、健康およびフィットネス産業の第三者がスポンサーとなることができる。スポンサー付きの事実を識別するため、体重管理システム会社ロゴ810および/または医療サービス提供者ロゴ815などのロゴも、健康およびフィットネス習慣アプリケーションとともに提示することができる。第三者のスポンサーと関連付けられたロゴは、さらに、習慣内で使用するために提供されるスポンサー付きコンテンツなど、健康およびフィットネス習慣内でユーザに提供された情報の特定の項目と関連付けることができる。
【0093】
パーソナル移動サービスデバイス100はまた、物理環境アプリケーション825を含む1つまたは複数のアプリケーションを支援することができる、GPS受信器などの位置センサ820を含むように構成することができる。したがって、パーソナル移動サービスデバイス100のユーザは、ユーザの現在位置に基づいて、物理環境アプリケーション825を介してサービスを要求することができる。例えば、ユーザは、1ブロックまたは1マイルなどの特定範囲内のレストランに関する情報を要求することができる。さらに、ユーザは、1つまたは複数の指定の基準に従って結果をフィルタリングするように要求を指定することができる。それに加えて、物理環境アプリケーション825の1つまたは複数の部分に対して、第三者がスポンサーとなることもできる。例えば、レストラン予約モジュールは、予約サービス会社がスポンサーとなることができ、予約サービス会社ロゴ830を用いてブランド名を付すことができる。
【0094】
コンテンツおよびサービス提供への第三者のスポンサー付け、およびそのような第三者スポンサーと関連付けられたブランド付けは、コーチングシステム200がホストする他のアプリケーションに拡張することもできる。例えば、管理習慣アプリケーション835は、時間管理アドバイザーまたは能率専門家と関連付けることができる。スポンサーは、管理習慣アプリケーション835内で使用される、時間管理ツールを含むコンテンツを提供することができる。それに加えて、スポンサー提供のコンテンツを、時間管理アドバイザーロゴ840などのスポンサーロゴと併せて表示することができる。したがって、コーチングシステム200がホストする1つまたは複数のアプリケーションを、1つまたは複数のスポンサーが提供するコンテンツ、およびそれらのスポンサーを識別する1つまたは複数のロゴと関連付けることができる。
【0095】
図9A〜9Eは、移動パーソナルサービスデバイス100またはコーチクライアント220を介してユーザに提供することができる、コーチングインタフェースなどの習慣コーチインタフェース900を示す。図9Aは、名前および/または写真905によって識別される、特定のユーザと関連付けられた習慣コーチインタフェースを示す。習慣コーチインタフェース900は、習慣もしくはトピックに対応する1つまたは複数のタブを含むように構成することができる。HealthWatchersタブ910が、現在選択されており、習慣コーチインタフェース900に表示されている。習慣コーチインタフェース900はまた、習慣概要タブ915、Effective Interactionタブ920、Prioritiesタブ925、および設定タブ930を含む。
HealthWatchersタブ910はさらに、HealthWatchersタブ910内の特定の情報を提示するように選択することができる、1つまたは複数のビュー935を含むことができる。例えば、サマリービュー940を選択して、HealthWatchersタブ910のサマリーを提示することができる。
【0096】
HealthWatchersタブ910のサマリービュー940は、総合最終目標に向かう進捗を示す総合効果スコア945を含むことができる。総合効果スコア945は、個々の体重に割り当てることができる、2つ以上の個々の最終目標の複合であることができる。総合効果スコア945は、特定の期間にわたる変化率の点から記述することができる。さらに、総合効果スコア945は、総合効果進捗バー950を使用してグラフで描写することができる。
【0097】
HealthWatchersタブ910のサマリービュー940はまた、1つまたは複数の範囲内のスコアを描写する測定基準サマリー955を含むことができる。例えば、測定基準サマリー955は、1日間または1週間などの予め定められた期間について、最も改善された測定基準を示すことができる。測定基準サマリー955はまた、予め定められた期間について、最も改善されなかった、または後退が最大であった領域を示すことができる。さらに、サマリービュー940は、個々の測定領域に関して進捗を描写する、複数の構成要素スコア960を含むことができる。例えば、構成要素スコア960は、食生活効果、運動効果、および薬物治療効果を表すスコアを含むことができる。構成要素スコア960を組み合わせて、総合効果スコア945を生成することができる。それに加えて、サマリービュー940は、30日間などの予め定められた期間にわたる総合効果スコア945を描写する履歴チャート965を含むことができる。
【0098】
図9Bおよび9Cは、HealthWatchersタブ910の食生活ビュー970を示す。食生活ビュー970は、時間、量、および食べた食品の栄養価を含む、食習慣に関する情報を提示するように構成することができる。食生活ビュー970は、特定の期間にわたる変化率の点から記述することができる、構成要素スコア960の食事効果スコアに対応する、食事効果スコア975を含むことができる。さらに、食事効果スコア975は、進捗バーを使用してグラフで描写することができる。食生活ビュー970はまた、食生活に対応する1つまたは複数の個々の測定基準を描写する測定基準サマリー980を含むことができる。例えば、測定基準サマリー980は、1日間または1回の食事など、予め定められた期間のカロリー摂取に関する測定基準を含むことができる。一実施例では、測定基準サマリーはまた、摂取された1つまたは複数のビタミンの推奨1日所要量に対する比率、または摂取された脂質の比率などの栄養情報を含むことができる。それに加えて、食生活ビュー970は、30日間などの予め定められた期間にわたる食生活効果スコア975を描写する履歴チャート985を示すことができる。食生活ビュー970はさらに、今日などの予め定められた期間について、食事を摂った時間および食事ごとの摂取カロリーを示す、食事レビュー990を含むことができる。
【0099】
一実施例では、食事を選択することによって、食事に対応する追加の詳細にアクセスすることができる。食事が選択された場合、食事サマリー995を提示することができる。食事サマリー995は、食事が摂取された日付および時間、食事に含まれていた食品、および消費カロリーなどの情報を含むことができる。食事サマリー995はまた、自炊、レストラン、またはファストフードなど、食事の種類を示すことができる。選択された食事に関するさらなる情報を提供するため、栄養分析1000も提示することができる。栄養分析1000は、カロリー、炭水化物、タンパク質、脂質、繊維質、水、ならびに食事に含まれていたビタミンおよびミネラルを含む栄養含有量を示すことができる。栄養分析1000は、グラフで、文字で、またはそれらの組み合わせとして提示することができる。
【0100】
総合食生活最終目標または栄養最終目標など、最終目標に対する食事の寄与を示す、食事効果スコア1005も提示することができる。食事を選択することによって、食事に対する測定基準サマリー1010を表示させることもできる。測定基準サマリー1010は、1つまたは複数の利用可能な測定基準のメニューからユーザが選択することができる、1つまたは複数の測定基準の点から提示することができる。測定基準サマリー1010は、選択された1つまたは複数の測定基準と関連付けられた食事の基準を示すことができる。さらに、測定基準サマリー1010はまた、グラフまたはチャートなどの形で、選択された1つまたは複数の測定基準の履歴基準を示すことができる。
【0101】
図9Dおよび9Eは、HealthWatchersタブ910の運動ビュー1015を示す。運動ビュー1015は、行った運動の時間、量、およびタイプを含む、ユーザの運動またはフィットネス習慣に関する情報を提示するように構成することができる。運動ビュー1015は、特定の期間にわたる変化率の点で記述することができる、構成要素スコア960の運動効果スコアに対応する、運動効果スコア1020を含むことができる。さらに、運動効果スコア1020は進捗バーを使用してグラフで描写することができる。運動ビュー1015はまた、今日などの特定の期間に対する測定基準サマリー1025を含むことができる。測定基準サマリー1025は、消費カロリーなど、1つまたは複数の選択可能な測定基準のリストを含むことができる。測定基準サマリー1025は、予め定められた最終目標に関して、選択された測定基準を提示することができる。
【0102】
運動ビュー1015はまた、30日間などの予め定められた期間にわたる運動効果スコアの進捗をグラフで描写することができる、運動効果スコア1030の履歴を含むことができる。さらに、運動ビュー1015は、行った運動のタイプ、運動を行った時間、および消費カロリー量を示すことができる、ワークアウトレビュー1035を含むことができる。
【0103】
一実施例では、ワークアウトを選択することによって、そのワークアウトに対応する追加の詳細にアクセスすることができる。運動が選択された場合、運動サマリー1040を提示することができる。運動サマリー1040は、ワークアウトの時間、行った活動、消費カロリー、および朝または夜のワークアウトなどの運動のタイプなどの情報を含むことができる。さらに、グラフ形式を含む運動分析1045を提示することができる。運動分析1045を使用して、ワークアウトについて2つ以上の測定基準を比較することができる。例えば、ユーザは、心拍および時間を選択して、ワークアウトの少なくとも一部分について時間経過に伴う心拍を描写する運動分析1045を生成することができる。一実施例では、HealthWatchersタブ910は、ユーザが変更することができる、1つまたは複数の規定値を使用するように構成することができる。
【0104】
選択されたワークアウトに基づいて総合最終目標に対する進捗を示す総合スコア1050も、選択されたワークアウトについて提示することができる。さらに、1つまたは複数の測定基準について最終目標に対する成績を示す、スコアの内訳1055を提示することができる。例えば、スコアの内訳1055は、消費カロリーと関連付けられた測定基準を含むことができる。スコアの内訳1055はまた、カロリー最終目標と比較した実際の消費カロリーを示すことができる。さらに、スコアの内訳1055は、比較を反映するフィードバックを含むことができる。それに加えて、スコアの内訳1055は、運動の特定の形態に特有のスコアを含むことができる。例えば、運動の形態がランニングである場合、スコアの内訳1055は、走破したマイル数または速度に関するスコアを含むことができる。
【0105】
特定のワークアウトについて、運動測定基準サマリー1060も提示することができる。運動測定基準サマリー1060は、規定の測定基準またはユーザ選択の測定基準など、特定の測定基準に対する成績を描写することができる。さらに、運動測定基準サマリー1060は、特定の日について、測定基準と関連付けられた最終目標に対する進捗、および/または30日間など、予め定められた期間にわたる進捗を描写することができる。測定基準に対応する進捗は、文字で、グラフで、またはそれらの組み合わせで表示することができる。
【0106】
図10は、フィードバックを生成するためのフローチャートを示す。最初に、少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する(1105)。受信したセンサデータを集計して、集計センサデータを生成する(1110)。集計センサデータを処理して、集計測定基準を決定する(1115)。集計測定基準をユーザと関連付けられた目標と比較して、成績基準を決定する(1120)。成績基準が決定されると、決定した成績基準に基づいてユーザに対してフィードバックを生成する(1125)。
【0107】
多数の実施例を本明細書に開示してきた。しかしながら、請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われてもよいことが理解されるであろう。したがって、他の実施例が以下の請求の範囲に包含されるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する工程と、
集計センサデータを生成するため、受信した前記センサデータを集計する工程と、
集計測定基準を決定するため、前記集計センサデータを処理する工程と、
成績基準を決定するため、前記集計測定基準を前記ユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、
決定した前記成績基準に基づいて前記ユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含む、フィードバックを提供する方法。
【請求項2】
前記移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む移動パーソナルサービスデバイスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動パーソナルサービスデバイス上に前記フィードバックを表示する工程をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
準リアルタイムで前記フィードバックを表示する工程をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記センサデータがリアルタイムで受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置情報デバイスからの位置データを受信する工程と、
受信した前記位置データに従って前記集計センサデータを処理する工程とをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられる、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
第2の測定基準を決定するため、前記複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた前記受信したセンサデータを処理する工程と、
前記集計測定基準および前記第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、
前記複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
コンピュータ可読媒体上にコード化された、データ処理装置に処理を行わせるように動作可能なコンピュータプログラム製品であって、前記処理が、
少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する工程と、
集計センサデータを生成するため、前記受信したセンサデータを集計する工程と、
集計測定基準を決定するため、前記集計センサデータを処理する工程と、
成績基準を決定するため、前記集計測定基準を前記ユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、
決定した前記成績基準に基づいて前記ユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項10】
前記移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む移動パーソナルサービスデバイスを含む、請求項9に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項11】
前記移動パーソナルサービスデバイス上に前記フィードバックを表示する工程を含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能である、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項12】
準リアルタイムで前記フィードバックを表示する工程を含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能である、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項13】
前記センサデータがリアルタイムで受信される、請求項9に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項14】
前記移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置情報デバイスから位置データを受信する工程と、
受信した前記位置データに従って前記集計センサデータを処理する工程とを含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能である、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項15】
前記複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられる、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項16】
第2の測定基準を決定するため、前記複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた前記受信したセンサデータを処理する工程と、
前記集計測定基準および前記第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、
前記複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能である、請求項9に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
少なくとも1つのセンサをそれぞれ含む複数の移動デバイスと、
コーチサーバとを含み、前記コーチサーバが、
少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサからセンサデータを受信する工程と、
集計センサデータを生成するため、受信した前記センサデータを集計する工程と、
集計測定基準を決定するため、前記集計センサデータを処理する工程と、
成績基準を決定するため、前記集計測定基準を前記ユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、
決定した前記成績基準に基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を行うように構成された、システム。
【請求項18】
前記移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む移動パーソナルサービスデバイスを含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記ユーザの前記移動パーソナルサービスデバイスが、生成した前記フィードバックを提示するように構成された表示装置をさらに含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記コーチサーバが、
前記生成したフィードバックを準リアルタイムで前記ユーザの前記移動パーソナルサービスデバイスに送信する工程を含む処理を行うようにさらに構成された、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記センサデータがリアルタイムで受信される、請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
位置データを送信する位置情報デバイスをさらに含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記コーチサーバが、
前記ユーザの前記移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置データを受信する工程と、
受信した前記位置データに従って前記集計センサデータを処理する工程とを含む処理を行うようにさらに構成された、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられる、請求項18に記載のシステム。
【請求項25】
前記コーチサーバが、
第2の測定基準を決定するため、前記複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた前記受信したセンサデータを処理する工程と、
前記集計測定基準および前記第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、
前記複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を行うようにさらに構成された、請求項17に記載のシステム。
【請求項1】
少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する工程と、
集計センサデータを生成するため、受信した前記センサデータを集計する工程と、
集計測定基準を決定するため、前記集計センサデータを処理する工程と、
成績基準を決定するため、前記集計測定基準を前記ユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、
決定した前記成績基準に基づいて前記ユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含む、フィードバックを提供する方法。
【請求項2】
前記移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む移動パーソナルサービスデバイスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動パーソナルサービスデバイス上に前記フィードバックを表示する工程をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
準リアルタイムで前記フィードバックを表示する工程をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記センサデータがリアルタイムで受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置情報デバイスからの位置データを受信する工程と、
受信した前記位置データに従って前記集計センサデータを処理する工程とをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられる、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
第2の測定基準を決定するため、前記複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた前記受信したセンサデータを処理する工程と、
前記集計測定基準および前記第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、
前記複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
コンピュータ可読媒体上にコード化された、データ処理装置に処理を行わせるように動作可能なコンピュータプログラム製品であって、前記処理が、
少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサから、センサデータを受信する工程と、
集計センサデータを生成するため、前記受信したセンサデータを集計する工程と、
集計測定基準を決定するため、前記集計センサデータを処理する工程と、
成績基準を決定するため、前記集計測定基準を前記ユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、
決定した前記成績基準に基づいて前記ユーザに対するフィードバックを生成する工程とを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項10】
前記移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む移動パーソナルサービスデバイスを含む、請求項9に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項11】
前記移動パーソナルサービスデバイス上に前記フィードバックを表示する工程を含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能である、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項12】
準リアルタイムで前記フィードバックを表示する工程を含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能である、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項13】
前記センサデータがリアルタイムで受信される、請求項9に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項14】
前記移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置情報デバイスから位置データを受信する工程と、
受信した前記位置データに従って前記集計センサデータを処理する工程とを含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能である、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項15】
前記複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられる、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項16】
第2の測定基準を決定するため、前記複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた前記受信したセンサデータを処理する工程と、
前記集計測定基準および前記第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、
前記複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を、データ処理装置に行わせるようにさらに動作可能である、請求項9に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
少なくとも1つのセンサをそれぞれ含む複数の移動デバイスと、
コーチサーバとを含み、前記コーチサーバが、
少なくとも1つがユーザの移動デバイスと関連付けられた複数のセンサからセンサデータを受信する工程と、
集計センサデータを生成するため、受信した前記センサデータを集計する工程と、
集計測定基準を決定するため、前記集計センサデータを処理する工程と、
成績基準を決定するため、前記集計測定基準を前記ユーザと関連付けられた目標と比較する工程と、
決定した前記成績基準に基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を行うように構成された、システム。
【請求項18】
前記移動デバイスが、音声センサ、映像センサ、環境センサ、生体計測センサ、位置センサ、活動検出器、および健康モニタの1つまたは複数を含む移動パーソナルサービスデバイスを含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記ユーザの前記移動パーソナルサービスデバイスが、生成した前記フィードバックを提示するように構成された表示装置をさらに含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記コーチサーバが、
前記生成したフィードバックを準リアルタイムで前記ユーザの前記移動パーソナルサービスデバイスに送信する工程を含む処理を行うようにさらに構成された、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記センサデータがリアルタイムで受信される、請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
位置データを送信する位置情報デバイスをさらに含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記コーチサーバが、
前記ユーザの前記移動パーソナルサービスデバイスの現在位置を示す位置データを受信する工程と、
受信した前記位置データに従って前記集計センサデータを処理する工程とを含む処理を行うようにさらに構成された、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記複数のセンサの少なくとも1つが別のユーザの移動パーソナルサービスデバイスと関連付けられる、請求項18に記載のシステム。
【請求項25】
前記コーチサーバが、
第2の測定基準を決定するため、前記複数のセンサの少なくとも1つと関連付けられた前記受信したセンサデータを処理する工程と、
前記集計測定基準および前記第2の測定基準に基づいて複合スコアを計算する工程と、
前記複合スコアに基づいてフィードバックを生成する工程とを含む処理を行うようにさらに構成された、請求項17に記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図10】
【公表番号】特表2009−544075(P2009−544075A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519618(P2009−519618)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/073058
【国際公開番号】WO2008/008729
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(304026836)アクセンチュア グローバル サービスィズ ゲーエムベーハー (33)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/073058
【国際公開番号】WO2008/008729
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(304026836)アクセンチュア グローバル サービスィズ ゲーエムベーハー (33)
【Fターム(参考)】
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