説明

フェライトコア及びその被覆方法

【課題】耐衝撃性及び低コスト性の点で優れたフェライトコアを提供する。
【解決手段】フェライトコア1は、ケーブル挿通孔11が中心部分に形成された略円環状体であって、その外面12が内側面124を除いて軟質性樹脂αで被覆されている。軟質性樹脂の例としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ウレタンゴム、ゴムラテックス、シリコン又はアクリル系である。膜厚については0.5mm以上であり、硬度についてはHDD70以下にしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルから輻射するノイズを抑制するのに使用される環状のフェライトコア及びその被覆方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パソコンやデジタル家電製品等の電気・電子機器のケーブルに高周波電流が流れると、これが電磁波ノイズとして周辺に輻射することから、このノイズを抑制するためにケーブルにフェライトコアを取り付けることが行われている。即ち、フェイライトコアの磁化に伴ってケーブルのインピーダンスが増加し、ノイズ電流の伝搬を抑止する一方、ノイズ電流に伴って発生した磁束を取り込み、フェライトコア内でその磁気エネルギーを熱エネルギーに変換して消費し、全体としてノイズを抑制するようにしている。
【0003】
このようなフェライトコアは、酸化鉄と少量の金属酸化物とを混合・焼結させて製造されており、酸化鉄が主原料であることから本来的に衝撃に弱く、表面が簡単に欠けたり割れたりするという欠点がある。この欠点を解消するために、ファライトコアをケースに収容したり、ファライトコアの外面を樹脂で被覆するということが行われていた(例えば、特許文献1、2等)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−158328号公報
【特許文献2】特開2004−039855号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、フェライトコアをケースに収容する方法については、ケースを別に作成して、フェライトコアをケースに組み込む作業が必要になり、コスト高になるという欠点が指摘されている。一方、ファライトコアの外面を樹脂を被覆する方法については、浸漬法等を採用することが一般的であり、浸漬の際に穴に樹脂が詰まり易く、これを除去する作業が煩わしく、この点でやはりコスト高になるという欠点がある。
【0006】
本発明は上記した背景の下で創作されたものであって、その目的とするところは、耐衝撃性及び低コスト性の点で優れたフェライトコア及びその被覆方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るフェライトコアは、ケーブルから輻射するノイズを抑制するのに使用される環状のフェライトコアであって、その外面を軟質性樹脂で少なくとも内側面を除いて被覆するようにしたことを特徴としている。
【0008】
軟質性樹脂の例としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ウレタン、ゴム、ゴムラテックス、シリコン又はアクリル系である。膜厚については0.5mm以上であり、硬度についてはHDD70 以下にすることが望ましい。
【0009】
本発明に係るフェライトコアの被覆方法は、上記フェライトコアに軟質性樹脂を被覆する方法であって、フェライトコアのケーブル挿通孔に直線状の吊り下げ具に通して複数個のフェライトコアを上下に並べて保持し、そのままの状態で浸漬法によりフェライトコアの外面に軟質性樹脂を被覆し、その後、フェライトコアを吊り下げ具から取り外すようにしたことを特徴としている。
【0010】
吊り下げ具により保持された状態でフェライトコア同士が接触しないようにフェライトコアの間にスペーサを配置したり、吊り下げ具として軟質性樹脂の剥離が容易な材質でコーティングしたものを用いるようにすることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1、2又は3に係るフェライトコアによる場合、その外面のうち衝撃の受け易い部分が軟質性樹脂で被覆されているので、表面が簡単に欠けたり割れたりせず、耐衝撃性の点で優れる。これに伴って、ケースに収容しなくても良いので、低コスト化を図ることができる。また、内側面には軟質性樹脂が被覆されていないことから、従来とは異なり、浸漬等の際にケーブル挿通孔に軟質性樹脂が詰まるようなことがなく、被覆作業が簡単になり、この点でも低コスト化を図ることが可能になる。
【0012】
本発明の請求項4又は5に係るフェライトコアの被覆方法による場合、吊り下げ具を用いて浸漬法によりフェライトコアに軟質性樹脂を被覆するようにしていることから、ファライトコアを非常に簡単に被覆することができ、これに伴ってフェライトコアの低コスト化を図ることが可能になる。
【0013】
本発明の請求項6に係るフェライトコアの被覆方法による場合、吊り下げ具が軟質性樹脂の剥離が容易な材質でコーティングされていることから、吊り下げ具を使い捨てすることなく繰り返し使用するときであっても、吊り下げ具に付着した軟質性樹脂を容易に剥がして清掃することができ、この点で被覆作業が簡単になり、一層の低コスト化を図ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はフェライトコアの斜視図、図2は別のフェライトコアの斜視図である。
【0015】
ここに例として掲げるフェライトコアは、パソコンやデジタル家電製品等の電気・電子機器の電源用又は信号用ケーブルから輻射するノイズを抑制するのに使用されるものであって、ここでは酸化鉄と少量のZn若しくはNi又はMn系の金属酸化物を混合・焼結させて製造されたものである。
【0016】
図1に示すフェライトコア1は、ケーブル挿通孔11が中心部分に形成された略円環状体であって、図外の線状ケーブルがケーブル挿通孔11に通されて使用される。フェライトコア1の外面12は、外側面121、上側面122、下側面123及び内側面124から構成されている。
【0017】
フェライトコア1において最も特徴であるのは、その外面12が内側面124を除いて軟質性樹脂αで被覆されている点である。フェライトコア1は酸化鉄が主原料であることから本来的に衝撃に弱いものの、軟質性樹脂αで被覆されているので、コア同士の接触等によっても外面が簡単に欠けたり割れたりせず、欠片や粉末が周りに飛散するようなすることがない。
【0018】
軟質性樹脂αについては、常温又は加熱により流動性を持ち、反応又は冷却により固化する樹脂又はゴム材料を使用している。これは、耐衝撃性を付与するとともに被覆工程の簡単化による低コスト化を図るためである。
【0019】
具体的には、材質についてはポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ウレタン、ゴム、ゴムラテックス、シリコン又はアクリル系等を採用し、膜厚については0.5mm〜3.0mm 、硬度についてはJISK7215に規定されるデュロメータ硬さによる表面硬さでHDA30 〜HDD70 にすると良い。
【0020】
フェライトコア1の内側面124については軟質性樹脂αで被覆されていないものの、ケーブル以外が接触することがなく、外側面121、上側面122及び下側面123が軟質性樹脂αで被覆されていることから、現実問題として耐衝撃性が低下しない。ただ、用途等によっては、軟質性樹脂αで被覆する部分を外側面121とし、上側面122及び/又は下側面123については被覆しないようにしても良い。このようなフェライトコア1を便宜上フェライトコア1’として表すものとする。その構成部品も同様の表示をするものとする。
【0021】
逆に、フェライトコア1の内側面124が軟質性樹脂αで被覆されていないことから、従来とは異なり、被覆工程においてケーブル挿通孔に軟質性樹脂が詰まるようなことがなく、被覆作業が簡単になり、この点でも低コスト化を図ることが可能になる。
【0022】
フェライトコア1については、その外面12が樹脂で被覆されていない場合に比べて耐衝撃性が優れるのは上記した通りである。また、(1) ケースを作成してこれに組み込む作業が不要、(2)軟質性樹脂αとして特殊な材質のものを使用する必要がない、(3) 外面の全てを被覆する場合に比べて樹脂の所要量が少なくて良い、(4) 下記の被覆工程が簡単である、等の理由により低コスト化を図ることも可能になる。
【0023】
このように本発明のフェライトコア1による場合、従来のものに比べて耐衝撃性、低コスト性及びノイズ抑制効果の点で優れている。これは基本形状等が変わっても全く同様である。
【0024】
図2に示すフェライトコア2は、ケーブル挿通孔21が中心部分に形成された角型環状体であって、図外のフラットケーブルがケーブル挿通孔21に通されて使用される。フェライトコア2の外面22は、外側面221、上側面222、下側面223及び内側面224から構成されており、内側面224を除いて軟質性樹脂αで被覆されている。即ち、基本形状が異なるだけで、それ以外はフェライトコア1と全く同様である。
【0025】
次に、フェライトコア1の外面12を浸漬法により軟質性樹脂αで被覆する方法について図面を参照して説明する。図3は同方法を説明するための図であって、(a)は吊り下げ具等の側面図、(b)はフェライトコアが吊り下げ具等に取り付けられた状態を示す側面図である。
【0026】
まず、フェライトコア1の外面12を被覆するのに使用する吊り下げ具3及びスペーサ4について説明する。
【0027】
吊り下げ具3は、複数個のフェライトコア1を上下に並べて保持する直線状の保持具であって、フェライトコア1により若干小径である円板部31と、円板部31の上面の中心部に垂直に取り付けられており且つフェライトコア1のケーブル挿通孔11より若干小径である軸状部32と、軸状部32の先端部に取り付けられた針金状の引っ掛け部33とを有している。スペーサ4は、フェライトコア1のケーブル挿通孔11より若干大径であるリング状体であって、吊り下げ具3の軸状部32に通されるようになっている。
【0028】
このような吊り下げ具3及びスペーサ4を使用してフェライトコア1の外面12を被覆する方法は以下のとおりである。
【0029】
吊り下げ具3の軸状部32にスペーサ4を通し、円板部31上に置くようにする。図3(a)はこの状態を示している。そして、吊り下げ具3の軸状部32にフェライトコア1のケーブル挿通孔11を通した後、スペーサ4、フェライトコア1を同様に交互に通すようにする。図3(b)はこの状態を示している。
【0030】
即ち、吊り下げ具3及びスペーサ4により複数個(図示例では6個)のフェライトコア1が上下に並べて間隔を開けて保持される。この状態でフェライトコア1の外面に浸漬法により軟質性樹脂αを被覆する。具体的な被覆方法は軟質性樹脂αの種類により若干異なる。
【0031】
例えば、軟質性樹脂αがポリ塩化ビニルである場合、フェライトコア1等を図外の予熱炉に入れて150〜300℃に予熱し、ポリ塩化ビニルペーストが入った図外のペースト槽の中に入れて浸漬する。この時、フェライトコア1の外面12に接触するポリ塩化ビニルペーストがフェライトコア1の有する熱量でゲル化する。
【0032】
その後、フェライトコア1等を前記ペースト槽から取り出し、図外の加熱炉に入れて、フェライトコア1等の全体をさらに加熱し、フェライトコア1等の外面に付着したポリ塩化ビニルペーストを完全にゲル化させる。その後、フェライトコア1等を前記加熱炉から取り出し、吊り下げ具3からフェライトコア1及びスペーサ4を取り外す。
【0033】
この結果、フェライトコア1の外面12のうち外側面121、上側面122及び下側面123が軟質性樹脂αで被覆される。即ち、フェライトコア1のケーブル挿通孔11に吊り下げ具3の軸状部32が通された状態でポリ塩化ビニルペーストに浸漬されることから、フェライトコア1の内側面124には軟質性樹脂αが被覆されることはない。これとは逆に、スペーサ4によりフェライトコア1同士が接触しないようにされているので、フェライトコア1の上側面122及び下側面123が軟質性樹脂αが被覆されることになる。
【0034】
なお、原材料費の節約、物理的強度の向上、粘度調整のために、ポリ塩化ビニルペースト中にフィラーを必要に応じて添加するようにしても良い。また、フェライトコア1の外面12と軟質性樹脂αとの間の接着性を高めるために、フェライトコア1等をペースト槽に浸漬する前に、予めプライマー処理を施すようにすると良い。
【0035】
吊り下げ具3及びスペーサ4については繰り返し使用される。それ故、その外面に付着した軟質性樹脂αをその都度清掃することが必要であることから、清掃し易いようにその外面に軟質性樹脂の剥離が容易な材質、例えばテフロン(登録商標)等でコーティングすると良い。特に軟質性樹脂αがポリエン塩化ビニルである場合に有効であり、吊り下げ具3及びスペーサ4をフェライトコア1から取り外しも容易になる。
【0036】
軟質性樹脂αがポリエチレンの場合、粉末ポリエチレンを流動浸漬法によりフェライトコア1に上記と同様に被覆する。即ち、フェライトコア1等を図外の予熱炉に入れて予熱し、図外の粉末ポリエステルの粉末霧槽に浸漬して、フェライトコア1の外面にポリエチレンの軟質性樹脂αを被覆させ、最後に吊り下げ具3からフェライトコア1及びスペーサ4を取り外す。
【0037】
軟質性樹脂αがウレタンの場合、二液性ウレタンの反応性液体の浸漬法によりフェライトコア1に上記と同様に被覆する。フェライトコア1等を原料反応槽に浸漬して、フェライトコア1の外面にウレタンの軟質性樹脂αを被覆させ、最後に吊り下げ具3からフェライトコア1及びスペーサ4を取り外す。
【0038】
二液性ウレタンについては混合により硬化することから、予熱や浸漬後の加熱が不要若しくは低温で良い点が上記法とは異なる。もっとも、液の垂れ下がりがあるときには、加熱により硬化時間を短縮させるか、フェライトコア1等を回転させて、ウレタンの軟質性樹脂αを均一にさせるようにすると良い。
【0039】
軟質性樹脂αがゴムラテックスの場合、ゴムラテックスの液体原料の浸漬法によりフェライトコア1に上記と同様に被覆する。フェライトコア1等を原料槽に浸漬して、フェライトコア1の外面にゴムラテックスの軟質性樹脂αを被覆させ、最後に吊り下げ具3からフェライトコア1及びスペーサ4を取り外す。
【0040】
ゴムラテックスについては乾燥させるだけでゴム層が形成されることから、予熱や浸漬後の加熱が不要若しくは低温で良い点が上記法と同様である。もっとも、熱により架橋や加硫する場合には、原料槽から取り出した後に所定温度まで加熱するようにすると良い。また、液の垂れ下がりがあるときには、加熱により乾燥時間を短縮させるか、フェライトコア1等を回転させて、ゴムラテックスの軟質性樹脂αを均一にさせるようにすると良い。また、ラテックス凝固剤溶液中に浸透することにより、短時間でゴム層が形成され、加工時間の短縮、垂れ下がりの防止が可能である。
【0041】
なお、フェライトコア1は電気製品であり、高度な難燃性が要求される。ポリ塩化ビニル、ウレタン、ゴムラテックス自体の難燃性は高いとはいえ、可塑材等の添加により難燃性が低下することがあるので、このときには難燃材を別途添加するようにすると良い。
【0042】
フェライトコア1’の外面12’に軟質性樹脂αを上記と同様に被覆するときは、図4(a)に示す吊り下げ具3’を使用し、その軸状部32’に複数のフェライトコア1’のケーブル挿通孔11’を順次通すようにする。図4(b)はこの状態を示している。
【0043】
即ち、吊り下げ具3により複数個(図示例では6個)のフェライトコア1が上下に並べて間隔を開けて保持される。この状態でフェライトコア1の外面に浸漬法により軟質性樹脂αを被覆する。その被覆方法は上記と全く同一である。
【0044】
この結果、フェライトコア1’の外面12’のうち外側面121’が軟質性樹脂αで被覆される。即ち、フェライトコア1’のケーブル挿通孔11’に吊り下げ具3’の軸状部32’が通された状態でポリ塩化ビニルペースト等に浸漬されることから、フェライトコア1’の内側面124’には軟質性樹脂αが被覆されない。また、フェライトコア1’同士が接触しているので、フェライトコア1’の上側面122’及び下側面123’が一部を除いて軟質性樹脂αも被覆されない。
【0045】
なお、フェライトコア2の外面22を軟質性樹脂αで被覆するのに使用する吊り下げ具及びスペーサについても上記と全く同様であり、形状が異なるのみの相違である。
【0046】
このように吊り下げ具3(3’)等を用いてフェライトコア1(1’)の外面12(12’)に軟質性樹脂αを被覆した場合、浸漬法を利用した点、一回の被覆工程で6個のフェライトコア1(1’)等の被覆が行われる点で、非常に効率的であり、この面でも低コスト化を図ることが可能になる。
【0047】
なお、本発明に係るフェライトコアについては、ケーブルから輻射するノイズを抑制するのに使用される環状のものである限り、その形状、材質等について上記実施形態に限定されない。その外面に被覆する軟質性樹脂の材質や被覆方法について同様である。例えば、フェライトコアの外面に熱収縮チューブをその内側面を除いて被覆するようにしてもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施形態を説明するための図であって、フェライトコアの斜視図である。
【図2】他のフェライトコアの斜視図である。
【図3】フィライトコアの被覆方法を説明するための図であって、(a)は吊り下げ具等の側面図、(b)はフェライトコアが吊り下げ具等に取り付けられた状態を示す側面図である。
【図4】他のフィライトコアの被覆方法を説明するための図であって、(a)は吊り下げ具の側面図、(b)はフェライトコアが吊り下げ具に取り付けられた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0049】
1,2 フィライトコア
11,21 ケーブル挿通孔
12,22 外面
121,221 外側面
122,222 上側面
123,223 下側面
124,224 内側面
3 吊り下げ具
4 スペーサ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルから輻射するノイズを抑制するのに使用される環状のフェライトコアにおいて、その外面を軟質性樹脂で少なくとも内側面を除いて被覆するようにしたことを特徴とするフェライトコア。
【請求項2】
請求項1記載のフェライトコアにおいて、前記軟質性樹脂がポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ウレタン、ゴム、ゴムラテックス、シリコン又はアクリル系であることを特徴とするフェライトコア。
【請求項3】
請求項2記載のフェライトコアにおいて、前記軟質性樹脂の膜厚が0.5mm以上であり且つ硬度がHDD70 以下であることを特徴とするフェライトコア。
【請求項4】
請求項1乃至3のフェライトコアに軟質性樹脂を被覆する方法において、フェライトコアのケーブル挿通孔に直線状の吊り下げ具に通して複数個のフェライトコアを上下に並べて保持し、そのままの状態で浸漬法によりフェライトコアの外面に軟質性樹脂を被覆し、その後、フェライトコアを吊り下げ具から取り外すようにしたことを特徴とするフェライトコアの被覆方法。
【請求項5】
請求項4のフェライトコアの被覆方法において、前記吊り下げ具により保持された状態でフェライトコア同士が接触しないようにフェライトコアの間にスペーサを配置するようにしたことを特徴とするフェライトコアの被覆方法。
【請求項6】
請求項4のフェライトコアの被覆方法において、前記吊り下げ具は軟質性樹脂の剥離が容易な材質でコーティングされていることを特徴とするフェライトコアの被覆方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−47758(P2008−47758A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−223154(P2006−223154)
【出願日】平成18年8月18日(2006.8.18)
【出願人】(000195029)星和電機株式会社 (143)
【Fターム(参考)】