説明

ブッシュ

【課題】
オープンレバー10のオープンレバー孔部11とオープンロッド80との間に隙間を形成してもオープンレバー孔部11から外れてしまうことがないブッシュ20を提供することである。
【解決手段】
第1スナップフック32は、第2挿入孔部44に挿入され係合されるとともに水平方向への倒れこみを規制され、第2スナップフック42は、第1挿入孔部34に挿入され水平方向への倒れこみを規制されつつオープンレバー孔部11周縁若しくは挿入孔部と係合するように構成したことである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアの開閉作動を伝達するロッドと、ラッチと係脱するポールを作動させるレバーとを連結するブッシュに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明に係る背景技術としては、後述の特許文献1に記載のものが公知となっている。
【0003】
特許文献1によれば、従来、自動車用ドアロック装置は、特開平11−2054号にあるとおり、ドアロック装置のオープンレバーとアウトサイドハンドルと連結されたオープンロッドとをブッシュによって連結していた。特に、オープンロッドは、端部に長孔部が設けられ、この長孔部をブッシュの受座に嵌挿されることでブッシュに連結されている。
【特許文献1】特願2006−130691号公報(13,20頁、図1,12等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このブッシュは、オープンレバーの孔に対して、スナップフックが孔の周縁に引っ掛かる形で係合されているだけで、オープンロッドが挿入されているとはいえ、スナップフックとオープンロッドの隙間が広いために内径側への規制が無く、スナップフックが外れてしまう可能性があった。
【0005】
このため本発明は、ブッシュの孔部とオープンロッドとの間に隙間を形成してもオープンレバーの孔部から外れてしまうことがないブッシュを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明にて講じた第1の技術的手段は、アウトサイドハンドルから延びたロッドと係合するドアロック装置のオープンレバーに設けられた孔部へ嵌合されるブッシュであって、当該ブッシュは、
前記ロッドが挿入される第1孔部を備えた第1基部と、水平方向へ向いた第1係合片を持つ当該第1基部から垂直方向下方へ延びた2以上の第1スナップフックと、当該第1基部に垂直方向に開いた第1挿入孔部とからなる第1部材と、前記ロッドが挿入される第2孔部を備えた第2基部と、水平方向へ向いた第2係合片を持つ当該第2基部から垂直方向上方へ延びた2以上の第2スナップフックと、当該第2基部に垂直方向に開いた第2挿入孔部とからなる第2部材とを有し、前記第1スナップフックは、前記第2挿入孔部に挿入され係合されるとともに水平方向への倒れこみを規制され、前記第2スナップフックは、前記第1挿入孔部に挿入され水平方向への倒れこみを規制されつつ前記オープンレバー孔部周縁若しくは前記挿入孔部と係合するように構成されることである。
【0007】
この場合、前記第1スナップフック又は前記第2スナップフックの何れかが、前記オープンレバー孔部に設けられた切欠部に、当該スナップフックの係合方向と直交する方向で嵌り合っていると良い。
【0008】
また、前記第2部材が、前記第2基部の外方向の離間した位置に当該第2基部の上面よりも僅かに突き出て前記オープンレバー下面に当接する付勢部を設けると良い。
【0009】
また、前記第1部材の第1基部から水平方向に延設した第1蝶番状プレートの先端辺と、前記第2部材の第1基部から水平方向に延設した第2蝶番状プレートの先端辺とを一体化すると良い。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第1部材へ第2部材に設けられた第2スナップフックの水平方向への倒れこみを規制する第1挿入孔部を備え、第2部材へ第1部材に設けられた第1スナップフックの水平方向への倒れこみを規制する第2挿入孔部を備える構成としたので、第1,第2スナップフックが水平方向へ倒れこむことを防止できる。したがって、信頼性の高いブッシュを提供することができる。
【0011】
さらに、第1スナップフック又は第2スナップフックの何れかが、オープンレバーとの係合方向に対して直交する方向で切欠部に嵌り合うように構成することによりオープンレバー孔部に対する第1スナップフック又は第2スナップフックの位置決めをすることができる。したがって、更に信頼性の高いブッシュを提供することができる。
【0012】
望ましくは、第2部材が、第2基部の外方向の離間した位置に第2基部の上面よりも僅かに突き出てオープンレバー下面に当接する付勢部を設ければ、第2部材のオープンレバーに対する位置決めをすることができる。したがって、質を向上させたブッシュとすることができる。
【0013】
望ましくは、第1基部及び第2基部からそれぞれ水平方向に延設した第1,第2蝶番状プレートの先端片を一体化するようにすれば、部品点数の削減をすることができるだけでなく、組み付け性の向上を実現することができる。よって、更に質を向上させたブッシュとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る第1の実施例を図1乃至12を基に説明する。
【0015】
図1に示されるように、ブッシュ20は、ドアロック装置100の後述するオープンロッド80(ロッド)とオープンレバー10とを連結する箇所に構成されている。
【0016】
オープンロッド80は、車両(不図示)の外側に設けられたアウトサイドハンドル(不図示)に連結されている。オープンロッド80は、後述するオープンレバー孔部11の径よりも小さな径の金属製の棒状部材を曲げ加工して形成されている。図2に示すように、オープンロッド80は、車両のアウトサイドハンドルに一端を保持された連結部80aと、オープンレバー孔部11に挿通する挿通部80bと、アウトサイドハンドルの操作力により、オープンレバー10の表面10aを裏面10b側に押圧し、オープンレバー10を作動させる作動部80cと、オープンレバー10の裏面10bから表面10aの方向へオープンロッド80が作動した時に、オープンレバー10の裏面10bに当接してオープンロッド80が外れてしまわないようにするために他端に設けられた抜け止め部80dとから構成されている。
【0017】
挿通部80bは、オープンレバー10の作動可能距離よりも大きく設定されている。これにより、車両の室内に設けられたインサイドハンドル(不図示)を操作した際には、オープンレバー10が直接作動するが、挿通部80bは、オープンレバー10の作動によって作動させられることはなく、オープンレバー10は挿通部80bに対して空振りする。したがって、インサイドハンドルを操作して、オープンレバー10を作動させてもアウトサイドハンドルが連動しないようになっている。
【0018】
オープンレバー10は、金属製で鉤形状の板部材で、オープンロッド80を挿通可能な図3に示す円形状のオープンレバー孔部11を備えている。また、オープンレバー孔部11の外周面の一部は、矩形状に切り欠かれた2つの切欠部12が設けられている。切欠部12は、オープンレバー孔部11の外周面の対称位置にそれぞれ設けられている。
【0019】
ブッシュ20は、図4乃至6に示すようにオープンレバー10に対して上方から挿通する第1部材30と、オープンレバー10に対して下方から挿通する第2部材40とから構成されている。
【0020】
図7,8に示すように、第1部材30は、円盤状の第1基部31と第1基部31の裏面31bから垂直に立設された2つの第1スナップフック32とから構成されている。
【0021】
第1基部31は、オープンロッド80が挿通可能な円板状に形成され、オープンレバー孔部11よりも小径の孔部310が設けられている。また、第1基部31の表面31aから裏面31bにかけて、後述する第2部材40に設けられた2つの第2スナップフック42が挿入可能な矩形状の第1挿入孔部34が貫通して設けられている。なお、第一挿入孔部34は、孔部310に対して対称位置に設けられている。
【0022】
第1スナップフック32は、先端部に第1基部31の外周側へ向かって突出した鉤状の第1係合片33を備えており、第1基部31と一体的に形成されている。なお、第1スナップフック32も、孔部310に対して対称位置に設けられている。
【0023】
図9,10に示すように、第2部材40は、円板状で形成された第2基部41と第2基部41の表面41aから垂直に立設された2つの第2スナップフック42とから構成されている。
【0024】
第2基部41には、孔部310よりも大径の第2挿入孔部44が貫通して設けられている。第2挿入孔部44は、第1部材30に設けられた2つの第1スナップフック32が挿入、かつ係合する切欠部420を有している。また、第2挿入孔部44の内径側には、第2基部41の第2挿入孔部44が設けられることにより形成された内周面から互いに対称位置から中心に向かって延出された2つのアーム部410aを介して孔部310と略同径の孔部411を有し、オープンロッド80が挿通可能な円筒状の円筒部410が一体的に設けられている。切欠部420は、第1スナップフック32の第1係合片33が当接する当接面420aと当接面420aよりもさらに第2基部41の外周側に切り欠かれ、第1係合片33が係合する係合部420bとから構成されている。なお、切欠部420は、筒状部410に対して対称位置にも設けられている。また、この切欠部420間の距離は、第1スナップフック32の第1係合片33間の距離よりも若干小さく設定されている。
【0025】
第2スナップフック42は、第2基部41の外周面の一部に裏面41bから表面41aに渡ってオープンレバー孔部11の切欠部12に当接する当接面42aと表面41aから突出された先端部が第2基部41の外周側へ向かって突出した鉤状の第2係合片43とが一体的に形成されたものである。なお、第2係合片43は、円筒部410の孔部411に対して対称位置に設けられている。また、2つの第2スナップフック42の第2係合片43間の距離は、オープンレバー孔部11の2つの切欠部12間の距離よりも若干大きく設定されている。
【0026】
続いて、本実施例のブッシュ20をオープンレバー10に組み付ける手順について説明する。
【0027】
まず、図3のオープンレバー10のオープンレバー孔部11の切欠部12にオープンレバー10の裏面10bから表面10aに向かって第2部材40の2つの第2スナップフック42を挿通させ、第2スナップフック42の先端部の第2係合片43をオープンレバー孔部11の中心側に撓ませながら嵌入させる。第2係合片43は、切欠部12を完全に通過した瞬間に樹脂の復元力によって、元の状態に戻り図11に示すように、オープンレバー10の表面10aと係合する。この時、第2スナップフック42の当接面42aと切欠部12とは当接した状態である。
【0028】
続いて、オープンレバー孔部11にオープンレバー10の表面10aから裏面10bに向かって第1部材30の2つの第1スナップフック32を挿通させ、裏面10b側に組み付けられた第2基部41の当接面420aに第1係合片33を当接させながら、第2基部41の表面41aから裏面41b側へ挿入していくと、2つの第1係合片33間の距離は、切欠部420間の距離よりも大きく設定されているため、第1係合片33は、第1基部31の中心側に撓みながら挿入されていく。第1係合片33の切欠部420への挿入が進むと、第1係合片33は、当接面420aを乗り越える。その瞬間に第1基部31の中心側に撓んでいた第1係合片33は、樹脂の復元力によって、元の状態に戻り図12に示すように係合部420bと係合する。
【0029】
以上のようにオープンレバー10に対して、第1部材30と第2部材40ととから構成されるブッシュ20を組み付けることにより第1スナップフック32は、円筒部410の外周面に当接した状態となる。また、第2スナップフック42は、第1基部31の第1挿入孔部34の内周側の面に当接した状態となる。そのため第1スナップフック32及び第2スナップフック42が第1基部31及び第2基部41の中心側への倒れこむ所謂「倒れこみ」を防止することができる。
【0030】
ここで、「倒れこみ」について、一般的なスナップフックを例に挙げて説明する。アウトサイドハンドルの操作により、オープンロッド80の作動部80cがブッシュを押圧すると、スナップフックの係合片は、ブッシュの中心側への荷重を受ける。そして、スナップフックを長年使用すると経年変化により、樹脂の強度等の低下により係合片の係合力が減少する。これにより、ブッシュ中心側への荷重を受け続けた係合片はその係合を保持することができずブッシュ中心側に倒れこんでしまう現象のことを言う。
【0031】
続いて、本発明に係る第2の実施例について図10乃至13を基に以下に説明する。
【0032】
なお、これより第1の実施例と同様の態様の部材については、第1の実施例と同様の図番で説明する。
【0033】
図13乃至16に示すように、第2の実施例のブッシュ520は、第2部材540の第2基部541の外周面から第2アーム部542を延設し、リング状の環状部543(付勢部)を形成する。環状部543は、第2基部541の表面541aよりも僅かに突き出ているため、図16に示すようにオープンレバー10の裏面10bに付勢力を付与した状態で当接している。その他の各部材については、前述の第1実施例と同様の態様であるため、ここでは説明を省略する。
【0034】
以上のように、第1実施例の態様に加えて更に環状部543を備えるブッシュ520を構成すれば、オープンレバー10に対する第2部材540の係合力をより強固にすることができる。なお、本実施例では、リング状の環状部543を第2基部41の外周から離間した位置に配設した例を説明したが、環状部543のはオープンレバー10の裏面10bに対して付勢する機能を有していればよいので、必ずしも環状である必要はなく、例えばL字状の突出片でも良い。
【0035】
続いて、本発明に係る第3の実施例について図17乃至21を基に以下に説明する。
【0036】
図17乃至20に示すように、第3の実施例のブッシュ620は、第1の実施例のブッシュ20の変形例であり、第1部材30の第1基部31の外周面から延設した第1蝶番状プレート632と、第2部材40の第2基部41から延設した第2蝶番状プレート642とを一体的に形成したものである。その他の部材については、第1の実施例と同様の態様であるためここでは説明は省略する。
【0037】
また、第3の実施例は、図21に示すように第2の実施例のブッシュ520にも適用することができる。この場合、第2蝶番状プレート642は、環状部543の外周面から一体的に形成すれば良い。
【0038】
ここで、第3の実施例のブッシュ620をオープンレバー10に組み付ける場合には、オープンレバー10に対して第1部材30と第2部材40をそれぞれ表面10a側、裏面10b側に配置し、第1部材30の第1基部31の表面31aと、第2部材40の第2基部41の裏面41bとを押圧してオープンレバー10を挟持するようにすれば良い。
【0039】
続いて、本実施例の作動について以下に説明する。
【0040】
アウトサイドハンドルを操作すると、アウトサイドハンドルと連動して作動するオープンロッド80は、図1の紙面下方向(矢印方向)に作動する。オープンロッド80の下方向への作動により、作動部80cは、オープンレバー10の表面10aを図2の紙面下方向に押圧する。作動部80cに押圧されたオープンレバー10は、回転軸(不図示)を中心に回動してドアロック装置100を作動させることにより、ドアを開作動可能とすることができる。
【0041】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1部材30へ第2部材40に設けられた第2スナップフック42の水平方向への倒れこみを規制する第1挿入孔部34を備え、第2部材40へ第1部材30に設けられた第1スナップフック32の水平方向への倒れこみを規制する第2挿入孔部44を備える構成としたので、第1,第2スナップフック32,42が水平方向へ倒れこむことを防止できる。したがって、信頼性の高いブッシュを提供することができる。
【0042】
さらに、第1スナップフック32又は第2スナップフック42の何れかが、オープンレバー10との係合方向に対して直交する方向で切欠部に嵌り合うように構成することによりオープンレバー孔部11に対する第1スナップフック32又は第2スナップフック42の位置決めをすることができる。したがって、更に信頼性の高いブッシュ20を提供することができる。
【0043】
望ましくは、第2部材40が、第2基部41の外方向の離間した位置に第2基部41の上面よりも僅かに突き出てオープンレバー10の裏面10bに当接する環状部543を設ければ、第2部材40のオープンレバー10に対する位置決めをすることができる。したがって、質を向上させたブッシュとすることができる。
【0044】
望ましくは、第1基部31及び第2基部41からそれぞれ水平方向に延設した第1,第2蝶番状プレートの先端片を一体化するようにすれば、部品点数の削減をすることができるだけでなく、組み付け性の向上を実現することができる。よって、更に質を向上させたブッシュとすることができる。
【0045】
また、本実施例の第1部材30,第2部材40の第1基部31,第2基部41は、円板状に形成されているが、特に円板状に形成する必要はなく例えば、直方体状に形成しても良い。
【0046】
また、本実施例では、第2部材40に設けられた第2スナップフック42の先端部に設けられた第2係合片43は、オープンレバー孔部11の一部に設けられた切欠部12に係合するように構成された例を説明したが、本発明はこれに限らず例えば、第2スナップフック42を第1基部41の表面41a方向に更に延設し、第2係合片43を第1基部31に係合するような構成にしても良い。
【0047】
また、組み付けの手順については、始めにオープンレバー10の下方である第2部材40からオープンレバー孔部11に組み付けた後に第1部材30を組み付けた方が作業者が上方から可視状態で作業できるので組付性が良い。
【0048】
以上、本発明を上記実施の態様に則して説明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものではなく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係るブッシュを備えたドアロック装置の側面図である。
【図2】図1の主要部拡大図である。
【図3】本発明に係るブッシュを取り付けるオープンレバーの平面斜視図である。
【図4】本発明に係るブッシュの平面斜視図である。
【図5】本発明に係るブッシュをオープンレバーに取り付けた場合の平面斜視図である。
【図6】図5の下面図である。
【図7】本発明に係るブッシュの第1部材の平面斜視図である。
【図8】図7の下面図である。
【図9】本発明に係るブッシュの第2部材の平面斜視図である。
【図10】図9の下面図である。
【図11】図4における第1部材の主要部断面図である。
【図12】図4における第2部材の主要部断面図である。
【図13】本発明の第2の実施例のブッシュの平面斜視図である。
【図14】本発明の第2の実施例のブッシュの第2部材の正面斜視図である。
【図15】図14の下面図である。
【図16】図13における主要部の断面図である。
【図17】本発明の第3の実施例のブッシュの平面斜視図である。
【図18】図17の下面図である。
【図19】本発明の第3の実施例のブッシュをオープンレバーに取り付けた平面斜視図である。
【図20】図19の下面図である。
【図21】本発明の第3の実施例を第2の実施例に適用した平面斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
10 オープンレバー
11 オープンレバー孔部
12 切欠部
20 ブッシュ
30 第1部材
31 第1基部
32 第1スナップフック
33 第1係合片
34 第1挿入孔部
40 第2部材
41 第2基部
42 第2スナップフック
43 第2係合片
44 第2挿入孔部
80 オープンロッド(ロッド)
543 環状部(付勢部)
632 第1蝶番状プレート
642 第2蝶番状プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウトサイドハンドルから延びたロッドと係合するドアロック装置のオープンレバーに設けられた孔部へ嵌合されるブッシュであって、当該ブッシュは、前記ロッドが挿入される第1孔部を備えた第1基部と、水平方向へ向いた第1係合片を持つ当該第1基部から垂直方向下方へ延びた2以上の第1スナップフックと、当該第1基部に垂直方向に開いた第1挿入孔部とからなる第1部材と、前記ロッドが挿入される第2孔部を備えた第2基部と、水平方向へ向いた第2係合片を持つ当該第2基部から垂直方向上方へ延びた2以上の第2スナップフックと、当該第2基部に垂直方向に開いた第2挿入孔部とからなる第2部材とを有し、前記第1スナップフックは、前記第2挿入孔部に挿入され係合されるとともに水平方向への倒れこみを規制され、前記第2スナップフックは、前記第1挿入孔部に挿入され水平方向への倒れこみを規制されつつ前記オープンレバー孔部周縁若しくは前記挿入孔部と係合するように構成されたことを特徴とするブッシュ。
【請求項2】
前記第1スナップフック又は前記第2スナップフックの何れかが、前記オープンレバー孔部に設けられた切欠部に、当該スナップフックの係合方向と直交する方向で嵌り合っていることを特徴とする請求項1に記載のブッシュ。
【請求項3】
前記第2部材が、前記第2基部の外方向の離間した位置に当該第2基部の上面よりも僅かに突き出て前記オープンレバー下面に当接する付勢部を設けたことを特徴とする請求項1乃至2に記載のブッシュ。
【請求項4】
前記第1部材の第1基部から水平方向に延設した第1蝶番状プレートの先端辺と、前記第2部材の第1基部から水平方向に延設した第2蝶番状プレートの先端辺とを一体化したことを特徴とする請求項1乃至3に記載のブッシュ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−249088(P2008−249088A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−94182(P2007−94182)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000100827)アイシン機工株式会社 (122)
【Fターム(参考)】