説明

プッシュ・スライドスイッチ

【課題】プッシュストロークを短縮させ、かつ小形化とシャープな操作感触が得られるようにする。
【解決手段】複数のスライド用固定端子10〜12と複数のプッシュ用固定端子13,14とを保持するベース2と、摘み用開口29を有し、かつベース2を覆うカバー3と、左右方向に移動可能にしてスライド用固定端子10〜12と対向配置され、左右方向の移動によりスライド用固定端子10〜12間の接続を切り換えるスライド接片7と、プッシュ用固定接点13,14と対向配置され、中央が押下されると弾性的に反転してプッシュ用固定接点13,14間の接続を切り換える皿形可動接片8と、カバー3の摘み用開口29を通って外部へ突出する摘み部24を有し、かつスライド接片7及び皿形可動接片8を覆ってカバー3内に収納され、スライド接片7とともに左右方向にスライド可能で、またプッシュ方向に押されると皿形可動接片8を押下する上下方向に移動可能な操作部材6、とを備えてなる構成にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプッシュ・スライドスイッチに関するものであり、特に、一つの摘みの操作によってプッシュスイッチとしても、スライドスイッチとしても使用できるプッシュ・スライドスイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一つの摘みの操作によってプッシュスイッチとしても、スライドスイッチとしても使用できるプッシュ・スライドスイッチは知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1で知られるプッシュ・スライドスイッチは、スライドスイッチ機能部分とプッシュスイッチ機能部分のいずれにも、摺動接点方式を使用した構造を採用している。
【特許文献1】特開2001−229781号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載のプッシュ・スライドスイッチにおいては、スライドスイッチ機能部分とプッシュスイッチ機能部分のいずれにも、摺動接点方式を使用しているため、プッシュストロークが大きくなるという問題点があった。プッシュストロークが大きいということは、このプッシュ・スライドスイッチが組み込まれる機器において、デザイン上、次のような問題が発生する。
【0005】
非操作時においては、スイッチを操作する摘み部の、機器の操作パネル面からの突出量が大きくなり、摘み部に物が当たり易く、破損や誤操作も多くなる。また、操作時には、摘み部の操作パネルへの潜り込み量が大きくなり、外部から中が見えて見栄えを悪くしたり、異物が挟まったり、入ったりする。さらに、スイッチ全体が大形化するという問題や、操作感触も得難いという問題もあった。
【0006】
そこで、プッシュストロークを短縮させ、かつ小形化とシャープな操作感触が得られるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、複数のスライド用固定端子と複数のプッシュ用固定端子とを保持するベースと、摘み用開口を有し、かつ前記ベースを覆うカバーと、左右方向に移動可能にして前記スライド用固定端子と対向配置され、前記左右方向の移動により前記スライド用固定端子間の接続を切り換えるスライド接片と、前記プッシュ用固定接点と対向配置され、中央が押下されると弾性的に反転して前記プッシュ用固定接点間の接続を切り換える皿形可動接片と、前記カバーの摘み用開口を通って外部へ突出する摘み部を有し、かつ前記皿形可動接片及び前記スライド接片を覆って前記カバー内に収納され、前記スライド接片とともに左右方向にスライド可能で、またプッシュ方向に押されると前記皿形可動接片を押下する上下方向に移動可能な操作部材、とを備えたプッシュ・スライドスイッチを提供する。
【0008】
この構成によれば、操作部材を左右方向にスライドさせると、スライド用固定端子とスライド接片とでなるスライドスイッチ機能部分が操作され、プッシュ方向に押すと、プッシュ用固定端子と皿形可動接片とでなるプッシュスイッチ機能部分が操作される。プッシュスイッチ機能部分では、操作部材により皿形可動接片の中央が押下されると、表裏方向
で弾性的に反転する、いわゆる打接点(タクテール)方式を使用しているため、プッシュストロークを短小化することができるとともに、シャープな操作感触が得られる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1において、上記操作部材を、前記スライド接片と一体に移動する第1操作部材と、上記摘み部を有し、左右方向には前記第1操作部材と一体に移動し、プッシュ方向には前記第1操作部材とは独立に移動して前記皿形可動接片の切り換え操作を行う第2操作部材とで構成したプッシュ・スライドスイッチを提供する。
【0010】
この構成によれば、第2操作部材の摘み部により該第2操作部材を左右方向に移動させると、第1操作部材も左右方向に移動してスライドスイッチ機能部分が操作され、第2操作部材の摘み部を押下すると、第1の操作部材はそのままで第2操作部材だけがプッシュ方向に移動されてプッシュスイッチ機能部分が操作される。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2において、上記第2操作部材と上記皿形可動接片との間に、前記第2操作部材のプッシュ方向の移動に連動してプッシュ方向に移動して、前記皿形可動接片の略中央を押下する板ばね部材を設けたプッシュ・スライドスイッチを提供する。
【0012】
この構成によれば、第2操作部材の移動位置に関係なく、第2操作部材をプッシュ方向に押すと、これに連動して板ばね部材がプッシュ方向に移動されて皿形可動接片の略中央を押下する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明は、プッシュスイッチ機能部分では、打接点(タクテール)方式を使用しているため、プッシュストロークを短小化することができるとともに、シャープな操作感触が得られ、小型化にも寄与する。
【0014】
請求項2記載の発明は、第2操作部材の摘み部を押下すると、第1の操作部材はそのままで、第2操作部材だけがプッシュ方向に移動されてプッシュスイッチ機能部分を操作することができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、第2操作部材の移動位置に関係なく、第2操作部材をプッシュ方向に押すと、これに連動して板ばね部材がプッシュ方向に移動されて皿形可動接片の略中央を押下するので、請求項2の発明の効果に加えて、操作が確実に行えるという効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明のプッシュ・スライドスイッチについて、好適な実施例をあげて説明する。
【0017】
プッシュストロークを短縮させ、かつ小形化とシャープな操作感触が得られるようにするという目的を達成するために、複数のスライド用固定端子と複数のプッシュ用固定端子とを保持する絶縁性のベースと、摘み用開口を有し、かつ前記ベースを覆うカバーと、左右方向に移動可能にして前記スライド用固定端子と対向配置され、前記左右方向の移動により前記スライド用固定端子間の接続を切り換えるスライド接片と、前記プッシュ用固定接点と対向配置され、中央が押下されると表裏方向で弾性的に反転して前記プッシュ用固定接点間の接続を切り換えるドーム状の皿形可動接片と、前記カバーの摘み用開口を通って外部へ突出する摘み部を有し、かつ前記皿形可動接片及び前記スライド接片を覆って前記カバー内に収納され、前記スライド接片とともに左右方向にスライド可能で、またプッシュ方向に押されると前記皿形可動接片を押下する上下方向に移動可能な絶縁性の操作部
材、とを備えることにより実現した。
【実施例】
【0018】
図1〜図7は、本発明の一実施の形態を示す。図4に示すように、プッシュ・スライドスイッチ1は、ベース2、カバー3、第1操作部材4と第2操作部材5とでなる操作部材6、スライド接片7、皿形可動接片8等からなる。
【0019】
ベース2は、合成樹脂材等、絶縁性の部材で薄い略箱形に形成してなり、内部には、図5に示すように、内底面9に一部が露出するようにしてスライド用固定端子10,11,12が左右方向に一列に並んで配置されているとともに、スライド用固定端子10〜12と並列にしてプッシュ用固定端子13,14がインサート成形により固定されている。そのスライド用固定端子10〜12の各端子部10a〜12a,11b,11bとプッシュ用固定端子13,14の各端子13a,14a,13b,14bは、それぞれベース2の外面に導出されて露出している。また、プッシュ用固定端子13,14は、内底面9の凹部15内に露出している。
【0020】
なお、図6は、内底面9に配列されているスライド用固定端子10〜12及びプッシュ用固定端子13,14の形状及び配列状態を示している。スライド用固定端子10〜12の各端子部10a〜12a,11b,11bとプッシュ用固定端子13,14の各端子13a,14a,13b,14bは、それぞれベース2の外面に導出されて露出している。
【0021】
また、ベース2の内底面9には、プッシュ用固定端子13,14を結ぶラインL1(図5参照)上に対応するようにして、1対の位置決め突起16,16が左右両側に分かれて形成されている。
【0022】
一方、ベース2の外側において、その左右両側壁には、各側壁18,18から外側に向かって突出してなる1対の係止突起17,17が前後に離れて一体に形成されている。
【0023】
そして、内底面9側において、スライド用固定端子10〜12を結ぶラインL2(図5参照)上には、スライド接片7が左右方向に移動可能に配置され、凹部15の内周段部15aには、皿形可動接片8が位置決めされて、プッシュ用固定端子13,14と非接触の状態で配置されている。
【0024】
スライド接片7は、金属板ばね材をプレス加工して形成されたものであり、両端にはスライド用固定端子10〜12に圧接接続する接点20,20が各々形成されている。このスライド接片7は、スライド用固定端子10〜12とともにスライドスイッチ機能部を構成する。すなわち、スライド接片7は、図7の(a)に示すように、右側にスライド移動されているときには、スライド用固定端子11とスライド用固定端子12とを接続し、同図(b)に示すように、左側にスライド移動させると、スライド用固定端子10とスライド用固定端子11との接続に切り換えるように動作する。
【0025】
皿形可動接片8は、金属板ばね材をプレス加工して、ドーム状に湾曲した円形に作られ、中央が押下されると表裏方向で弾性的に反転する可動接片として作られている。この皿形可動接片8は、プッシュ用固定端子13,14とともに打接点方式のプッシュスイッチ機能部を構成する。すなわち、皿形可動接片8は、図8の(a)に示すように、中央が押下されずに完全なドーム状の形をなしているときには、プッシュ用固定端子13とプッシュ用固定端子14との間を離して、電気的にオフの状態にしている。図8の(b)に示すように、中央が押下されると表裏方向に撓んでクリック変形され、中央部がプッシュ用固定端子13とプッシュ用固定端子14とに跨って接触し、プッシュ用固定端子13とプッシュ用固定端子14とを接触させ、電気的にオンの状態にしている。中央の押下が解かれると
再びクリック変形して図8の(a)に示す元の状態に戻り、プッシュ用固定端子13とプッシュ用固定端子14との間を離して電気的にオフにする。
【0026】
第1操作部材4は、合成樹脂製であり、成型品ベース2内に左右方向移動可能に取り付けられるもので、下面にはスライド接片7が一体移動可能に取り付けられ、上面にはディテント係止用凹部21a,21bが左右方向に離れて形成されている。また、プッシュ用固定端子13,14と対応する位置には、上下に貫通している開口22が形成されている。
【0027】
第2操作部材5は、合成樹脂製であり、第1操作部材4の下面側に配置されるもので、左右方向に延びる板状本体部23と、該板状本体部23の上面中央から真っ直ぐ上側に向かって延びる、断面形状が第1操作部材4の開口22に略等しく形成されている摘み部24とを一体に有している。そして、第2操作部材5は、第1操作部材4の下面側から、摘み部24を開口22に挿入させ、該摘み部24を第1操作部材4の上に突き出させて第1操作部材4と重ねられた状態で、かつ、間にプレート25及び絶縁板26を配してベース2上に設置される。
【0028】
プレート25は、金属ばね板をプレス成形されたもので、皿形可動接片8の上側で、ベース2内の左右方向に横たわって配置される。プレート25の左右両端には、位置決め突起16,16と係合位置決めされる切欠部27,27が各々設けられている。また、皿形可動接片8の中央部と対応する位置には、皿形可動接片8側に向かって突き出す小突起28が設けられている。
【0029】
絶縁板26は、皿形可動接片8とスライド接片7とプレート25との間の電気絶縁を図るものである。
【0030】
カバー3は、操作部材6の上側からベース2に取り付けられるもので、金属板ばね材をプレス加工してなり、本体部3aと、該本体部3aの左右両側の一部を下側に折曲させてなる左右の側面部3b,3bと、該本体部3aの前後両側の一部を下側に折曲させてなる前後の側面部3c,3cとを一体に設けている。本体部3aには、操作部材6の摘み部24と対応する位置に摘み用開口29を設け、操作部材6のディテント係止用凹部21a,21aと対応する位置には、中央に下側に突出した突部30aを有するディテントばね30を設けている。また、左右の側面部3b,3bには、ベース2の係止突起17,17に対応して、係止爪31,31を各々設けている。
【0031】
このようなプッシュ・スライドスイッチ1は、まず最初に、予めスライド用固定端子10〜12とプッシュ用固定端子13,14を一体成形して固定したベース2の上方より、皿形可動接片8,絶縁板26,プレート25を順に配置する。次に、第1操作部材4に第2操作部材5を重ね合わせるとともに、第1操作部材4の下面にスライド接片7を係合取り付けした状態で、操作部材6をベース2上に配置する。これにより、スライド接片7がスライド用固定端子10〜12上に配置され、操作部材6はスライド接片7と皿形可動接片8を覆った状態で配置される。次いで、摘み部24と摘み用開口29を対応させて、操作部材6の上側からカバー3を被せ、カバー3の係止爪31を係止突起17に係合させ、該カバー3をベース2に取り付ける。これにより、摘み部24が摘み開口29からカバー3の外側に突出し、またディテントばね30の突起30aが操作部材6のディテント係止用凹部21a,21aに係合可能な状態で組み立てられる。図1〜図3は、この組立後の状態を示している。
【0032】
このように組み立てられたプッシュ・スライドスイッチ1の動作について説明する。最初に摘み部24を左右に動かした場合、すなわちスライドスイッチとして使用した場合に
ついて説明する。摘み部24を動かすと、第1操作部材4と第2操作部材5とが、スライド接片7と一体にスライド移動し、スライド用固定端子10〜12の接続が切り換わる。また、所定の位置まで移動されると、ディテントばね30の突起30aが、第1操作部材4のディテント係止用凹部21aに落ち込み係合され、所定の位置までスライド切り換えされたことが、操作者の手に感触として得られる。また、再び反対方向に摘み部24を動かすと、同様にして切り換わり、所定の位置まで移動されると、ディテントばね30の突起30aが第1操作部材4のディテント係止用凹部21bに落ち込み係合され、操作者の手に感触として得られる。
【0033】
次に、摘み部24を押下した場合、すなわちプッシュスイッチとして使用した場合について説明する。摘み部24を押下すると、第1操作部材4はそのままで、第2操作部材4だけが下側に移動する。このときプレート25を押し下げ、プレート25が皿形可動接片8をクリック変形させて、プッシュ用固定端子13とプッシュ用固定端子14との間を接続させ、電気的にオンの状態を作る。また、摘み部24の押下を解くと、皿形可動接片8の弾性復帰力で、第2操作部材5が戻され、同時にプッシュ用固定端子13とプッシュ用固定端子14との間も離れて、電気的にオフの状態になる。
【0034】
したがって、このプッシュ・スライドスイッチ1では、プッシュスイッチ機能部分では、打接点(タクテール)方式を使用しているので、プッシュストロークを短小化することができるとともに、シャープな操作感触が得られる。また、小型化も可能になる。
【0035】
さらに、第2操作部材5の摘み部24を押下すると、第1の操作部材4はそのままで、第2操作部材5だけがプッシュ方向に移動されてプッシュスイッチ機能部分を操作することができる。
【0036】
また、図9に示すように第2操作部材5の移動位置に関係なく、第2操作部材5をプッシュ方向に押すと、これに連動して板ばね部材であるプレート25がプッシュ方向に移動されて皿形可動接片8の略中央を押下するので、スライドスイッチ機能部分の切り換え位置に関係なく、操作が確実に行える。尚、図9(a)(b)は第2操作部材5を左方へ移動したときの状態の平面図及び断面図であり、同図(c)及び(d)は、同第2操作部材5を右方へ移動したときの状態を示す平面図及び断面図である。
【0037】
また、図10(a)に示すように、前記摘み部24はその外観上の観賞効果を高めるために美麗な模様、色彩が施されたカバー(図示せず)を装着することもでき、更に、該摘み部24の上面に凹部24aを設け、該凹部24aに別途作製した部品等を嵌着することもできる。
【0038】
更にまた、図10(b)及び(c)に示すように皿形可動接片8上面の略中央部、又は摘み部24下面の該略中央部には凸部Wを設けることができる。該凸部Wは、例えばポリイミド、テフロン(登録商標)等の耐熱性テープの貼着、或いは、ポリイミド等の熱硬化性樹脂のポッティング等により形成することができる。このように構成すると、摘み部24を皿形可動接片8の略中央部と対応する位置まで移動させたときに、皿形可動接片8の略中央部を前記凸部Wにて確実に押し下げることができる。然るときは、プレート25は省略することも可能である。
【0039】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係るプッシュ・スライドスイッチの外観斜視図。
【図2】本発明に係るプッシュ・スライドスイッチの外観平面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】本発明に係るプッシュ・スライドスイッチの分解斜視図。
【図5】ベースの平面図。
【図6】固定端子の配置図。
【図7】スライドスイッチ機能部の接点切り換えを模式的に示す結線図で、(a)は摘み部を右側にスライド切り換えさせたときの結線図、(b)は摘み部を左側にスライド切り換えさせたときの結線図。
【図8】プッシュスイッチ機能部の接点切り換えを模式的に示す結線図で、(a)は摘み部を押下していないときの結線図、(b)は摘み部を押下したときの結線図。
【図9】(a)はプッシュ・スライドスイッチの外観平面図、(b)は上記(a)のb−b線断面図、(c)はプッシュ・スライドスイッチの他の外観平面図、(d)は上記(c)のd−d線断面図。
【図10】(a)は摘み部の上面に設けた凹部を示す斜視図、(b)は同摘み部の正面図、(c)は皿形可動接点の正面図。
【符号の説明】
【0041】
1 プッシュ・スライドスイッチ
2 ベース
3 カバー
4 第1操作部材
5 第2操作部材
6 操作部材
7 スライド接片
8 皿形可動接片
10〜12 スライド用固定端子
10a〜12a,11b 外部端子部
13,14 プッシュ用固定端子
13a,14a 外部端子部
21a,21b ディテント係止用凹部
24 摘み部
25 プレート
29 摘み用開口
30 ディテントばね


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスライド用固定端子と複数のプッシュ用固定端子とを保持するベースと、
摘み用開口を有し、かつ前記ベースを覆うカバーと、
左右方向に移動可能にして前記スライド用固定端子と対向配置され、前記左右方向の移動により前記スライド用固定端子間の接続を切り換えるスライド接片と、
前記プッシュ用固定接点と対向配置され、中央が押下されると弾性的に反転して前記プッシュ用固定接点間の接続を切り換える皿形可動接片と、
前記カバーの摘み用開口を通って外部へ突出する摘み部を有し、かつ前記皿形可動接片及び前記スライド接片を覆って前記カバー内に収納され、前記スライド接片とともに左右方向にスライド可能で、またプッシュ方向に押されると前記皿形可動接片を押下する上下方向に移動可能な操作部材、
とを備えたことを特徴とするプッシュ・スライドスイッチ。
【請求項2】
上記操作部材を、前記スライド接片と一体に移動する第1操作部材と、上記摘み部を有し、左右方向には前記第1操作部材と一体に移動し、プッシュ方向には前記第1操作部材とは独立に移動して前記皿形可動接片の切り換え操作を行う第2操作部材とで構成したことを特徴とする請求項1記載のプッシュ・スライドスイッチ。
【請求項3】
上記第2操作部材と上記皿形可動接片との間に、前記第2操作部材のプッシュ方向の移動に連動してプッシュ方向に移動して、前記皿形可動接片の略中央を押下する板ばね部材を設けたことを特徴とする請求項2記載のプッシュ・スライドスイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−265938(P2007−265938A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−92933(P2006−92933)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(000006220)ミツミ電機株式会社 (1,651)
【Fターム(参考)】