説明

プライバシー保護方法、プライバシー保護用識別子発信装置、プライバシー保護システムおよびプログラム、監視システム

【課題】
読取られた固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止する。
【解決手段】
侵害者に対し撹乱用の偽識別子(RFID)を発信する偽RFID発信装置を個人ユーザに提供し、タグリーダからのRFIDの送信指令を受信した場合に(SA1)、前回発進したものとは異なる可変型の偽RFIDを発信し(SA3〜SA5)、同一人物でありながらも毎回異なったRFIDを発信する。各偽RFID発信装置は複数種類にグループ化されており、同一グループに属する偽RFID発信装置同士はそれぞれ独自の可変型の偽RFIDを発信しながらも互いに一致する共通の偽RFIDを発信する確率を高めている。グループ毎に地域を指定して各偽RFID発信装置を個人ユーザに提供することにより、異なった人物でありながらも同一のRFIDが発信される場合を出現させる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止するためのプライバシー保護方法であって、
購入されることにより個人ユーザの所持品となった物品に付されている無線識別子発信装置の固有の識別子を、当該個人ユーザの意思に従って他人が読取れない識別子ガード状態にする識別子ガードステップと、
前記個人ユーザに所持されるプライバシー保護用識別子発信装置により、プライバシーの侵害者を撹乱するための識別子を生成する識別子生成ステップと、
識別子の送信要求があった場合に、前記識別子生成ステップにより生成された前記識別子を前記プライバシー保護用識別子発信装置から発信する発信ステップと、
識別子ガード状態となっている前記無線識別子発信装置の識別子を、個人ユーザの意思に従って読取ることができるようにする読取りステップとを含み、
前記識別子生成ステップは、前回発信した識別子とは異なる識別子を生成可能な可変型識別子生成ステップを含むことを特徴とする、プライバシー保護方法。
【請求項2】
購入されることにより個人ユーザの所持品となった物品に付されている無線識別子発信装置の固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止するためのプライバシー保護方法であって、
前記個人ユーザに所持されるプライバシー保護用識別子発信装置により、プライバシーの侵害者を撹乱するための識別子を生成する識別子生成ステップと、
識別子の送信要求があった場合に、前記識別子生成ステップにより生成された前記識別子を前記プライバシー保護用識別子発信装置から発信する発信ステップとを含み、
前記識別子生成ステップは、識別子の送信要求に応じて前記プライバシー保護用識別子発信装置を所持している前記個人ユーザから発信される識別子が他人から発信される識別子と同じになるように調整した調整識別子を生成するための調整識別子生成ステップを含み、
異なった人物でありながら同一の識別子が発信される異人物同一識別子発信現象を生じさせるようにしたことを特徴とする、プライバシー保護方法。
【請求項3】
固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止するためのプライバシー保護方法であって、
プライバシー保護用識別子発信装置を複数の個人ユーザに提供する提供ステップを含み、
前記プライバシー保護用識別子発信装置は、
プライバシーの侵害者を撹乱するための識別子を生成する識別子生成手段と、
識別子の送信要求があった場合に、前記識別子生成手段により生成された前記識別子を発信する発信手段とを含み、
前記識別子生成手段は、前回発信した識別子とは異な識別子を生成可能な可変型識別子生成手段を含み、
前記可変型識別子生成手段は、当該可変型識別子生成手段により識別子を生成して発信する前記プライバシー保護用識別子発信装置を所持する人物とは異なった人物が所持する前記プライバシー保護用識別子発信装置から発信される識別子と互いに一致する共通の識別子を生成可能であり、
前記複数のプライバシー保護用識別子発信装置は、前記共通の識別子を他人の識別子に比べて高い頻度で発信するプライバシー保護用識別子発信装置同士からなるグループであってグループ毎に前記共通の識別子が異なる複数のグループに分類され、
前記提供ステップは、前記それぞれのグループ毎に地域を指定して該グループに属する前記プライバシー保護用識別子発信装置を個人ユーザに提供することを特徴とする、プライバシー保護方法。
【請求項4】
固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止するためのプライバシー保護方法であって、
プライバシー保護用識別子発信装置を複数の個人ユーザに提供する提供ステップを含み、
前記プライバシー保護用識別子発信装置は、
プライバシーの侵害者を撹乱するための識別子を生成する識別子生成手段と、
識別子の送信要求があった場合に、前記識別子生成手段により生成された前記識別子を発信する発信手段とを含み、
前記識別子生成手段は、前回発信した識別子とは異なる識別子を生成可能な可変型識別子生成手段を含み、
前記可変型識別子生成手段は、当該可変型識別子生成手段により識別子を生成するプライバシー保護用識別子発信装置を所持する人物とは異なった人物が所持するプライバシー保護用識別子発信装置から発信される識別子と互いに一致する共通の識別子を生成可能であり、
前記提供ステップにより或る個人ユーザに提供されたプライバシー保護用識別子発信装置から、予め定められた所定個数の識別子を1度に発信し、
前記提供ステップにより前記或る個人ユーザとは異なる他の個人ユーザに提供されたプライバシー保護用識別子発信装置から、前記所定個数よりも多い複数の識別子を1度に発信し、該複数の識別子のうちの前記所定個数を除く他の識別子を前記共通の識別子として生成することを特徴とする、プライバシー保護方法。
【請求項5】
固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止するためのプライバシー保護用識別子発信装置であって、
プライバシーの侵害者を撹乱してプライバシー保護用の識別子を生成する手段であって、前回発信した識別子とは異なる識別子を生成可能な可変型識別子生成手段と、
識別子の送信要求があった場合に、前記可変型識別子生成手段により生成された識別子を発信する発信手段とを含むことを特徴とする、プライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項6】
前記可変型識別子生成手段は、既に販売済みとなっている商品それぞれに付された無線識別子発信装置の各々が発信する識別子の範囲内で前記識別子を生成することを特徴とする、請求項5に記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項7】
前記発信手段は、前回の識別子の発信から所定時間内に再度識別子の送信要求があった場合に、前回発信した識別子と同じ識別子を発信することを特徴とする、請求項5または請求項6に記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項8】
前記可変型識別子生成手段は、当該可変型識別子生成手段により識別子を生成するプライバシー保護用識別子発信装置を所持する人物から発信される識別子が、当該人物とは異なった人物であってプライバシー保護用識別子発信装置を所持している他人から発信される識別子と一致するように調整された識別子を生成可能であることを特徴とする、請求項5〜請求項7のいずれかに記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項9】
他人のプライバシー保護用識別子発信装置と交信する交信手段をさらに含み、
前記可変型識別子生成手段は、識別子を記憶する識別子記憶手段を含み、
前記交信手段は、
前記他人のプライバシー保護用識別子発信装置と交信して、前記識別子記憶手段に記憶している前記識別子を前記他人のプライバシー保護用識別子発信装置に送信する送信手段と、
前記他人のプライバシー保護用識別子発信装置から送信されてきた識別子を受信する受信手段と、
該受信手段により受信された識別子を前記識別子記憶手段に記憶させて、前記他人と同一の識別子を共有する共有識別子記憶手段とを含み、
前記可変型識別子生成手段は、識別子の送信要求があった場合に、前記共有識別子記憶手段により前記識別子記憶手段に記憶された共有の識別子を読出すことにより、前記他人から発信される識別子と一致するように調整された識別子を生成することを特徴とする、請求項8に記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項10】
前記交信手段は、互いの識別子を送受信して交換するときの交信可能通信限界距離が20メートル以内に定められており、該交信可能通信限界距離圏内に進入した他人のプライバシー保護用識別子発信装置と交信して互いの識別子を交換することを特徴とする、請求項9に記載のプライバシー保護用固有識別子発信装置。
【請求項11】
前記交信手段は、既に交信して前記識別子を送受信して交換した他人のプライバシー保護用識別子発信装置と所定期間内に再度前記識別子の交換を行なうことを禁止する禁止手段を有することを特徴とする、請求項9または請求項10に記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項12】
前記交信手段は、電話機能を有しており、電話で交信した他人のプライバシー保護用識別子発信装置と互いの識別子を交換し、
前記可変型識別子生成手段は、識別子の送信要求があった場合に、前記識別子記憶手段に記憶している交換後の識別子を読出すことにより、前記他人から発信される識別子と一致するように調整された識別子を生成することを特徴とする、請求項9〜請求項11のいずれかに記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項13】
前記交信手段は、電子メール機能を有しており、電子メールの送信とともに前記識別子記憶手段に記憶している識別子を他人のプライバシー保護用識別子発信装置に送信し、電子メールの受信とともに他人のプライバシー保護用識別子発信装置から送信されてきた識別子を受信して前記識別子記憶手段に記憶させ、
前記可変型識別子生成手段は、識別子の送信要求があった場合に、前記識別子記憶手段に記憶している他人のプライバシー保護用識別子発信装置から送信されてきた識別子を読出すことにより、前記他人から発信される識別子と一致するように調整された識別子を生成することを特徴とする、請求項9〜請求項12のいずれかに記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項14】
前記発信手段は、他人のプライバシー保護用識別子発信装置から1度に発信される所定個数の識別子よりも多い複数の識別子を1度に発信可能であり、
前記可変型識別子生成手段は、前記複数の識別子のうちの前記所定個数を除く他人の識別子を前記共通の識別子として生成することを特徴とする、請求項5〜請求項13のいずれかに記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項15】
購入されることにより個人ユーザの所持品となった物品に付されている無線識別子発信装置の固有の識別子を、当該個人ユーザの意思に従って他人が読取れない識別子ガード状態にする識別子ガード手段と、
識別子ガード状態となっている前記無線識別子発信装置の識別子を、個人ユーザの意思に従って読取ることができるようにする読取り手段とを、さらに含むことを特徴とする、請求項5〜請求項14のいずれかに記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項16】
前記識別子ガード手段は、本人認証のための固有識別情報を発信して前記無線識別子発信装置に認証させて本人確認ができない限り識別子を発信しない識別子発信停止状態に切換え、
前記読取り手段は、前記固有識別情報を発信して前記無線識別子発信装置に本人認証を行なわせた上で識別子を発信可能状態にすることを特徴とする、請求項15に記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項17】
固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止するためのプライバシー保護方法であって、
個人ユーザのプライバシーを保護するために匿名を名乗り匿名ユーザとして行動するために作成された匿名と該個人ユーザとの対応関係を特定可能な情報を守秘義務のある所定機関において登録する処理を行なう登録処理ステップと、
前記匿名ユーザ用の電子証明書を発行する電子証明書発行ステップと、
前記匿名ユーザの住所を、該匿名に対応する個人ユーザとは異なった住所に設定するための住所設定ステップと、
所定の業者にユーザ登録するときに前記匿名の情報を登録して前記匿名ユーザとして登録するユーザ登録ステップと、
識別子の送信要求があった場合に、前記個人ユーザに所持されるプライバシー保護用識別子発信装置から、識別子を発信する発信ステップと、
前記ユーザ登録ステップにより前記匿名を登録した前記業者に対応する匿名用識別子を記憶する匿名用識別子記憶手段とを含み、
前記発信ステップは、前記匿名を登録している前記業者に対し前記識別子を発信する場合には該業者に対応する前記匿名用識別子を前記匿名用識別子記憶手段から読出して発信することを特徴とする、プライバシー保護方法。
【請求項18】
前記発信ステップは、前記匿名を登録している前記業者に対し前記識別子を発信する場合でないときであっても、前記匿名用識別子を発信する旨の個人ユーザの操作があった場合には、前記匿名用識別子を前記匿名用識別子記憶手段から読出して発信することを特徴とする、請求項17に記載のプライバシー保護方法。
【請求項19】
固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止するためのプライバシー保護システムであって、
個人ユーザのプライバシーを保護するために匿名を名乗り匿名ユーザとして行動するために作成された匿名と該個人ユーザとの対応関係を特定可能な情報を守秘義務のある所定機関において登録する処理を行なう登録処理手段と、
所定の業者にユーザ登録するときに前記匿名の情報を登録して前記匿名ユーザとして登録するユーザ登録手段と、
識別子の送信要求があった場合に、前記個人ユーザに所持されるプライバシー保護用識別子発信装置から、識別子を発信する発信手段と、
前記ユーザ登録手段により前記匿名を登録した前記業者に対応する匿名用識別子を記憶する匿名用識別子記憶手段とを含み、
前記発信手段は、前記匿名を登録している前記業者に対し前記識別子を発信する場合には該業者に対応する前記匿名用識別子を前記匿名用識別子記憶手段から読出して発信することを特徴とする、プライバシー保護システム。
【請求項20】
固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止するためのプライバシー保護用識別子発信装置であって、
所定の業者に対し個人ユーザが匿名を名乗り匿名ユーザとして行動する場合に前記業者に対応する匿名用識別子を記憶する匿名用識別子記憶手段と、
識別子の送信要求があった場合に識別子を発信する手段であって、前記業者に対し前記識別子を発信する場合には該業者に対応する前記匿名用識別子を前記匿名用識別子記憶手段から読出して発信する発信手段とを含むことを特徴とする、プライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項21】
前記発信手段は、個人ユーザが匿名を名乗る前記業者に対し前記識別子を発信する場合でないときであっても、前記匿名用識別子を発信する旨の個人ユーザの操作があった場合には、前記匿名用識別子を前記匿名用識別子記憶手段から読出して発信することを特徴とする、請求項20に記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項22】
前記所定の業者は、商品を販売する販売店であり、
前記匿名用識別子記憶手段は、前記販売店においてポイントカードの発行に伴うユーザ登録の際に匿名ユーザとして登録した当該販売店に対応する匿名用識別子を記憶しており、
前記発信手段は、前記販売店において購入した商品に付されている無線識別子発信装置から発信される固有の識別子を利用して割出される当該商品の価格を支払うための自動決済を行う際に、前記無線識別子発信装置の前記固有の識別子を読取るための識別子送信要求があった場合に、前記匿名用識別子を前記匿名用識別子記憶手段から読出して発信することを特徴とする、請求項20または請求項21に記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項23】
前記匿名用識別子記憶手段は、複数の前記業者に対応してそれぞれ異なった匿名用識別子を記憶しており、
前記発信手段は、前記複数の業者のうちのいずれに個人ユーザが匿名を名乗るかに応じて、当該匿名を名乗る業者に対応する前記匿名用識別子を前記匿名用識別子記憶手段から選択して発信することを特徴とする、請求項20〜請求項22のいずれかに記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項24】
固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を防止するためのプログラムであって、
プライバシー保護用識別子発信装置に設けられているコンピュータに、
プライバシーの侵害者を撹乱するためのプライバシー保護用の識別子を生成する手段であって、前回発信した識別子とは異なる識別子を生成可能な可変型識別子生成手段と、
識別子の送信要求があった場合に、前記可変型識別子生成手段により生成された識別子を発信する発信手段と、
して機能させるための、プログラム。
【請求項25】
前記可変型識別子生成手段は、既に販売済みとなっている商品それぞれに付された無線識別子発信装置の各々が発信する識別子の範囲内で前記識別子を生成させることを特徴とする、請求項24に記載のプログラム。
【請求項26】
前記発信手段は、前回の識別子の発信から所定時間内に再度識別子の送信要求があった場合に、前回発信した識別子と同じ識別子を発信させることを特徴とする、請求項24または請求項25に記載のプログラム。
【請求項27】
前記可変型識別子生成手段は、当該可変型識別子生成手段により識別子を生成するプライバシー保護用識別子発信装置を所持する人物から発信される識別子が、当該人物とは異なった人物であってプライバシー保護用識別子発信装置を所持している他人から発信される識別子と一致するように調整された識別子を生成可能であることを特徴とする、請求項24〜請求項26のいずれかに記載のプログラム。
【請求項28】
前記可変型識別子生成手段は、識別子を記憶する識別子記憶手段を含み、
前記他人のプライバシー保護用識別子発信装置と交信して、前記識別子記憶手段に記憶している前記識別子を前記他人のプライバシー保護用識別子発信装置に送信させるとともに当該他人のプライバシー保護用識別子発信装置から送信されてきた識別子を受信して前記識別子記憶手段に記憶させて、前記他人と同一の識別子を共有し、
前記可変型識別子生成手段は、識別子の送信要求があった場合に、前記識別子記憶手段に記憶している前記共有の識別子を読出すことにより、前記他人から発信される識別子と一致するように調整された識別子を生成することを特徴とする、請求項27に記載のプログラム。
【請求項29】
既に交信して前記識別子を送受信して交換した他人のプライバシー保護用識別子発信装置と所定期間内に再度前記識別子の交換を行なうことを禁止する禁止手段として機能させることを特徴とする、請求項27または請求項28に記載のプログラム。
【請求項30】
電話で交信した他人のプライバシー保護用識別子発信装置と互いの識別子を交換し、
前記可変型識別子生成手段は、識別子の送信要求があった場合に、前記識別子記憶手段に記憶している交換後の識別子を読出すことにより、前記他人から発信される識別子と一致するように調整された識別子を生成することを特徴とする、請求項27〜請求項29のいずれかに記載のプログラム。
【請求項31】
電子メールの送信とともに前記識別子記憶手段に記憶している識別子を他人のプライバシー保護用識別子発信装置に送信し、電子メールの受信とともに他人のプライバシー保護用識別子発信装置から送信されてきた識別子を受信して前記識別子記憶手段に記憶させ、
前記可変型識別子生成手段は、識別子の送信要求があった場合に、前記識別子記憶手段に記憶している他人のプライバシー保護用識別子発信装置から送信されてきた識別子を読出すことにより、前記他人から発信される識別子と一致するように調整された識別子を生成することを特徴とする、請求項27〜請求項30のいずれかに記載のプライバシー保護用識別子発信装置。
【請求項32】
前記発信手段は、他人のプライバシー保護用識別子発信装置から1度に発信される所定個数の識別子よりも多い複数の識別子を1度に発信させることが可能であり、
前記可変型識別子生成手段は、前記複数の識別子のうちの前記所定個数を除く他の識別子を、前記他人から発信される識別子と一致するように調整された識別子として生成させることを特徴とする、請求項24〜請求項31のいずれかに記載のプログラム。
【請求項33】
購入されることにより個人ユーザの所持品となった物品に付されている無線識別子発信装置の固有の識別子を、当該個人ユーザの意思に従って他人が読取れない識別子ガード状態にする識別子ガード手段と、
識別子ガード状態となっている前記無線識別子発信装置の識別子を、個人ユーザの意思に従って読取ることができるようにする読取り手段と、
して機能させるプログラムをさらに含むことを特徴とする、請求項24〜請求項32のいずれかに記載のプログラム。
【請求項34】
前記識別子ガード手段は、本人認証のための固有識別情報を発信して前記無線識別子発信装置に認証させて本人確認ができない限り識別子を発信しない識別子発信停止状態に切換え、
前記読取り手段は、前記固有識別情報を発信して前記無線識別子発信装置に本人認証を行なわせた上で識別子を発信可能状態にさせることを特徴とする、請求項33に記載のプログラム。
【請求項35】
個人情報の漏洩を監視する監視システムであって、
電子メールのやりとりを行なおうとする特定のメール相手に対して使用するための固有のメールアドレスを生成する手段であって、前記メール相手を特定する情報を割出すことが可能な相手特定メールアドレスを生成するための処理を行う相手特定メールアドレス生成処理手段と、
送信元から送信された電子メールの送信先のメールアドレスが、前記相手特定メールアドレス生成処理手段により生成された前記相手特定メールアドレスである場合に、当該相手特定メールアドレスに対応する前記メール相手を特定する情報を割出し、該割出されたメール相手を特定する情報と当該電子メールの送信元の情報とが一致するか否か監視する監視手段とを含むことを特徴とする、監視システム。
【請求項36】
前記相手特定メールアドレス生成処理手段は、前記メール相手を特定するためのメール相手特定情報を含むデータを暗号化して前記相手特定メールアドレスを生成するための処理を行い、
前記監視手段は、前記相手特定メールアドレスを復号して前記メール相手特定情報を抽出し、該メール相手特定情報と前記電子メールの送信元の情報とが一致するか否か監視することを特徴とする、請求項35に記載の監視システム。
【請求項37】
前記相手特定メールアドレス生成処理手段は、前記メール相手に対し電子メールのやりとりを行なおうとする本人のメールアドレスを特定するデータと、前記メール相手のメールアドレスを特定するデータとを、暗号化して前記相手特定メールアドレスを生成する処理を行い、
前記監視手段は、前記相手特定メールアドレスを復号して前記メール相手のメールアドレスを特定し、該メールアドレスと前記電子メールの送信元のメールアドレスとが一致するか否か監視し、監視結果一致する場合に、前記相手特定メールアドレスを復号して特定された前記本人のメールアドレスに対応するメールボックスに当該電子メールを格納するための処理を行なうことを特徴とする、請求項36に記載の監視システム。
【請求項38】
迷惑メールを監視して防止するための監視システムであって、
電子メールのやりとりを行なおうとする特定のメール相手に対して使用するための固有のメールアドレスを生成する手段であって、前記メール相手を特定する情報を割出すことが可能な相手特定メールアドレスを生成するための処理を行う相手特定メールアドレス生成処理手段と、
送信元から送信された電子メールの送信先のメールアドレスが、前記相手特定メールアドレス生成処理手段により生成された前記相手特定メールアドレスである場合に、当該相手特定メールアドレスに対応する前記メール相手を特定する情報を割出し、該割出されたメール相手を特定する情報と当該電子メールの送信元の情報とが一致するか否か監視する監視手段とを含むことを特徴とする、監視システム。
【請求項39】
前記相手特定メールアドレス生成処理手段は、前記メール相手を特定するためのメール相手特定情報を含むデータを暗号化して前記相手特定メールアドレスを生成するための処理を行い、
前記監視手段は、前記相手特定メールアドレスを復号して前記メール相手特定情報を抽出し、該メール相手特定情報と前記電子メールの送信元の情報とが一致するか否か監視することを特徴とする、請求項38に記載の監視システム。
【請求項40】
前記相手特定メールアドレス生成処理手段は、前記メール相手に対し電子メールのやりとりを行なおうとする本人のメールアドレスを特定するデータと、前記メール相手のメールアドレスを特定するデータとを、暗号化して前記相手特定メールアドレスを生成する処理を行い、
前記監視手段は、前記相手特定メールアドレスを復号して前記メール相手のメールアドレスを特定し、該メールアドレスと前記電子メールの送信元のメールアドレスとが一致するか否か監視し、監視結果一致する場合に、前記相手特定メールアドレスを復号して特定された前記本人のメールアドレスに対応するメールボックスに当該電子メールを格納するための処理を行なうことを特徴とする、請求項39に記載の監視システム。
【請求項41】
前記監視手段による監視の結果、前記割出されたメール相手特定情報と当該電子メールの送信元の情報とが一致しない場合に、当該電子メールの送信を阻止する阻止手段をさらに含むことを特徴とする、請求項38〜請求項40のいずれかに記載の監視システム。
【請求項42】
個人ユーザに関する固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を監視するためのプライバシー保護方法であって、
購入されることにより個人ユーザの所持品となった物品に付されている無線識別子発信装置の固有の識別子を、当該個人ユーザの意思に従って他人が読取れない識別子ガード状態にする識別子ガードステップと、
前記個人ユーザが顧客またはユーザとして所定の業者に自己のメールアドレスを通知するときに、当該業社用としての新たな通知用メールアドレスであって当該業社を特定する情報を割出すことができる通知用メールアドレスを生成して当該業社に通知するための処理を行うメールアドレス通知処理ステップと、
前記メールアドレス通知処理ステップにより前記通知用メールアドレスを通知した通知業者に対応した通知業者用識別子を生成する通知業者用識別子生成ステップと、
識別子の送信要求に応じて、前記通知業者に対し識別子を発信する場合には、前記通知業者用識別子生成ステップにより生成された毎回同じ前記通知業社用識別子を発信し、かつ、前記通知業者以外の者に対し識別子を発信する場合であっても、前記通知業者用識別子を発信する旨の個人ユーザの操作があった場合には、前記通知業者用識別子を発信する発信ステップと、
送信元から送信された電子メールを指定されたメールアドレスに従って送信先に送信するための電子メール送信ステップと、
該電子メール送信ステップにより送信される電子メールの送信先のメールアドレスが、前記メールアドレス通知処理ステップにより通知した前記通知用メールアドレスである場合に、当該通知用メールアドレスに対応する前記通知業社を特定する情報を割出し、該割出された通知業社を特定する情報と当該電子メールの送信元の情報とが一致するか否か監視する監視ステップとを含むことを特徴とする、プライバシー保護方法。
【請求項43】
個人ユーザに関する固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を監視するためのプライバシー保護システムであって、
前記個人ユーザが顧客またはユーザとして所定の業者に自己のメールアドレスを通知するときに、当該業社用としての新たな通知用メールアドレスであって当該業社を特定する情報を割出すことができる通知用メールアドレスを生成して当該業社に通知するための処理を行うメールアドレス通知処理手段と、
前記メールアドレス通知処理手段により前記通知用メールアドレスを通知した通知業者に対応した通知業者用識別子を生成する通知業者用識別子生成手段と、
識別子の送信要求に応じて、前記通知業者に対し識別子を発信する場合には、前記通知業者用識別子生成手段により生成された毎回同じ前記通知業社用識別子を発信し、かつ、前記通知業者以外の者に対し識別子を発信する場合であっても、前記通知業者用識別子を発信する旨の個人ユーザの操作があった場合には、前記通知業者用識別子を発信する発信手段と、
送信元から送信された電子メールの送信先のメールアドレスが、前記メールアドレス通知処理手段により通知した前記通知用メールアドレスである場合に、当該通知用メールアドレスに対応する前記通知業社を特定する情報を割出し、該割出された通知業社を特定する情報と当該電子メールの送信元の情報とが一致するか否か監視する監視手段とを含むことを特徴とする、プライバシー保護システム。
【請求項44】
前記メールアドレス通知処理手段は、メールアドレスを通知する通知業社を特定するための通知業社特定情報を含むデータを暗号化して前記通知用メールアドレスを生成する暗号化生成手段を含み、
前記監視手段は、
送信元から送信された電子メールの通知用メールアドレスを復号する復号手段と、
該復号手段により復号されたデータ中に含まれている前記通知業社特定情報と当該電子メールの送信元の情報とが一致するか否かを判定する判定手段とを含むことを特徴する、請求項43に記載のプライバシー保護システム。
【請求項45】
前記通知業者は、商品を販売する販売店であり、
前記メールアドレス通知処理手段は、前記販売店においてポイントカードの発行に伴うユーザ登録の際に当該販売店に対応する通知用メールアドレスを生成して通知する処理を行い、
前記発信手段は、前記販売店において購入する商品に付されている無線識別子発信装置から発信される固有の識別子を利用して割出される当該商品の販売価格に従って自動決済を行う際に、前記無線識別子発信装置の前記固有の識別子を読取るための識別子送信要求があった場合に、前記販売店に対応する前記通知業者用識別子を発信することを特徴とする、請求項43または請求項44に記載のプライバシー保護システム。
【請求項46】
個人ユーザに関する固有の識別子が読取られて該固有の識別子に基づいて行われるプライバシーの侵害を監視するためのプライバシー保護用識別子発信装置であって、
前記個人ユーザが顧客またはユーザとなった所定の業者のために新たな通知用メールアドレスを生成して当該業社に通知した通知業者に対応した通知業者用識別子を生成する通知業者用識別子生成手段と、
識別子の送信要求に応じて、前記通知業者に対し識別子を発信する場合には、前記通知業者用識別子生成手段により生成された毎回同じ前記通知業社用識別子を発信し、かつ、前記通知業者以外の者に対し識別子を発信する場合であっても、前記通知業者用識別子を発信する旨の個人ユーザの操作があった場合には、前記通知業者用識別子を発信する発信手段とを含むことを特徴とする、プライバシー保護用識別子発信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【国際公開番号】WO2005/057482
【国際公開日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【発行日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−516113(P2005−516113)
【国際出願番号】PCT/JP2004/018182
【国際出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(502178126)
【Fターム(参考)】