説明

プラグ解除機能を備えてなるコネクタシステム

本願発明は、コネクタ2及び対応部材4からなるコネクタシステム1に関する。コネクタ2は、回動可能なように支持されたロックアーム16を備え、該ロックアームは、前記対応部材4,5に向かって延伸し、コネクタ2及び対応部材4;5を固定するために、ロックアーム16の第1の回転運動(R1)によって所定のロック位置で対応部材4;5の第2のロック部22と係合し、コネクタ2及び対応部材4;5の固定解除するために、第2の回転運動(R2)によって所定のアンロック位置で前記第2のロック部から係合解除するように適合された第1のロック部17を備えていることを特徴とする。ロックアーム16が前記ロック位置に対して逆方向に回転することを防止する前記第2の回転運動(R2)の後、システム1はロックアーム16を支持するように適合されてなる。本願発明は、さらには、そのようなコネクタ2及び対応部材4の接続解除方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、改善されたアンロック機能を備え、信号伝送を目的とするコネクタシステムに関する。より詳細には、コネクタと対応部材とを備えたコネクタシステムであって、前記コネクタは、前記対応部材に向かって延伸している回動可能なように支持されたロックアームを備えており、該ロックアームは、前記コネクタ及び前記対応部材をロックするための所定のロック位置への前記ロックアームの第1の回転運動によって、前記対応部材の第2のロック部と係合され、さらに、前記ロックアームは、前記コネクタ及び前記対応部材をアンロックするための所定のアンロック位置への第2の回転運動によって、前記第2のロック部から係合解除するように適合された第1のロック部を備えているコネクタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、例えば、電気通信分野におけるケーブルコネクタは、例えば、頑丈さ、組立品質、審美的問題点(aesthetical considerations)、記録密度(density)、シールド(shielding)等に関して絶えず増大する一括した要求に合致しなければならない。
【0003】
特許文献1においては、2つの部品で構成され、コネクタがもう一つのハウジングで保持されている状態で結合され留められ得るケーブルコネクタハウジングが公開されている。回動可能なように支持され、バネ力が作用したラッチアーム(latching arm)が、組み合わせコネクタのハウジング又は筐体若しくはパネルの切欠部に前記ケーブルコネクタをロックするように設けられている。
【0004】
従来技術のコネクタシステムに関する問題は、ケーブルコネクタを抜くこと(unplugging)が比較的複雑であるということである、というのも、操作者は、まずバネ力より大きく且つ適切な力を作用させることによりラッチを作動させ、その後に、まだ前記力を前記ラッチに作用させている間に前記ケーブルコネクタを引き抜くことを要するからである。アンプラグ操作がアンロック後すぐに実施されなかった場合には、前記ケーブルコネクタは前記ロックアームに作用するバネ力の結果として再びロックされてしまう。
【0005】
電気通信分野におけるコネクタパネルには、一般的に多数のコネクタシステムがあるが、そのような複雑な行為による前記コネクタシステムの反復的なアンプラグ操作には、人間工学的な問題がある。さらには、高い記録密度を有するケーブルコネクタを備えているパネルについては、前記アンプラグ操作は、しばしばスペース不足のため困難とされる。
【特許文献1】米国特許米第4,702,542号明細書
【特許文献2】オランダ国特許出願第1022225号明細書
【特許文献3】オランダ国特許出願第1023662号明細書
【特許文献4】米国特許第5,628,648号明細書
【特許文献5】米国特許第5,154,629号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明の目的は、改善されたアンプラグ機能を備えたコネクタシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
当該目的は、前記システムは、前記ロックアームが前記ロック位置に対して逆方向に回転することを防止するために、前記第2の回転運動の後に、前記ロックアームを支持するように適合されていることを特徴とするコネクタシステムを提供することにより達成される。前記コネクタがまだアンプラグされていない間、アンロック位置で前記ロックアームを支持する手段を前記システムに付与することにより、操作者は、最初に対応部材から前記コネクタをアンロックし、後の都合が良い時にそれらをアンプラグし又は結合を解除することができる。本願発明におけるロックシステムは、対応部材(例えば、ボードコネクタハウジングやパネル)からコネクタ(例えば、ケーブルコネクタ)をアンプラグするために、複雑な操作(action)をこれ以上要求しない。さらには、多くのケーブルがケーブルコネクタと共に適用されている場合には、ケーブルコネクタを掴むためのスペースが制約される場合がある。本願発明により、前記ケーブルコネクタが前記ロックアームを作動させることにより最初にアンロックされ、その後に、簡便且つ利用し易いケーブルを引くことにより前記ケーブルコネクタをアンプラグすることが可能となる。本願発明におけるコネクタシステムは、ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングの接続、ケーブルコネクタ及びもう一つのケーブルコネクタの接続、ボードコネクタ及びもう一つのボードコネクタの接続等を含む様々な状況に適用され得る点に留意すべきである。信号転送は電気信号及び光信号に関連し得る点にさらに留意すべきである。前記ロックアームが前記対応部材の一部であっても良く、すなわち、前記コネクタを対応部材と読み替えることもでき、及びその逆の場合も同様であることが理解されるべきである。例えば、前記ロックアームがケーブルコネクタの代わりにボードコネクタハウジングの一部とされる場合には、前記ロックアームは機械的衝撃に対する脆弱性は低い。
【0008】
本願発明の一実施例においては、前記コネクタシステムは、前記ロックアームを支持するために、支持構造体を備えている。そのような支持構造体は、前記コネクタ及び/又は前記対応部材内に設けられている。前記支持構造体は、前記ロックアームが前記ロック位置に対して逆方向に回転することを防止するための信頼できる手段である。前記ロックアームは、アンロック後に確実に前記支持構造体と接触するために、前記支持構造体の方向に屈曲部(bent portion)を備えていることが好ましい。
【0009】
本願発明の一実施例においては、前記ロックアームは、前記対応部材と接触するように適合されている。金属製のロックアーム及び前記対応部材の接触は、電磁シールドを改善することができる。
【0010】
本願発明の一実施例においては、前記コネクタシステムは、前記ロック位置で前記ロックアームに力を作用させる(forcing)ために、付勢力(biasing force)を前記ロックアームに対して作用させるように適合されたバネ部材を備えている。前記コネクタが前記ロックアームの手動操作を必要とせずに前記対応部材へ接続される場合には、前記バネ部材は前記ロックアームの自動ロック動作を提供する。前記バネ部材は前記ロックアームと一体化されて、例えば、トーションスプリング、渦巻きバネ(spiral spring)又はコイルバネ(helical spring)を構成することができる。前記バネ部材は、分離して設けられた付加的な構成部材として選択することができる。個々の目的のために最適化され得るために、前記ロックアームの材料がバネ部材の材料と異なる場合には、そのような分離された前記ロックアームの材料は利点とされる。例えば、高いバネ力が要求される場合には、前記バネ部材の構成は、前記ロックアームについての要求によって制限されることなく、この目的のために最適化される。前記システムがアンプラグされている場合には、前記バネ部材は、さらに前記ロックアームを初期位置に再位置決めする。さらには、例えば、前記支持構造物により支持されているときに前記コネクタが前記対応部材にロックされる場合には、前記ロックアームの内力(internal load)は聞こえる程度のクリック音(audible click)を提供することができる。本願発明の一実施例においては、前記バネ部材は、前記第1及び第2の回転運動の平面に対して垂直に付勢力を作用させるようにさらに適合され得る。回転方向及び横方向の両方にバネ力を作用させるために前記バネ部材を位置決め又は構成することによって、前記ロックアームは、前記ロックアームのために特別の形状を必要とすることなく、前記支持構造物と接触することが可能である。さらには、横方向の力が前記システムの間隙を吸収するために利用され得る。
【0011】
本願発明の一実施例においては、第1のロック部は、第1のロック面を有するフック部を備えており、前記第2のロック部は、前記ロック位置で前記第1のロック面と接触するように適合されている第2のロック面を備えている。さらには、第2のロック部は、少なくとも前記第1の回転運動の前に、前記第1のロック部のガイド面を案内するように適合された傾斜面を備えることができる。そのようなロック装置(locking arrangement)が、信頼できる自動ロックを備えていることは明らかである。
【0012】
本願発明の一実施例においては、ロックアームは、前記第2の回転運動を生じさせるために、前記コネクタハウジングから突出している。突出しているロックアームによって、前記ロックアームの手動操作が可能となる。前記コネクタは、前記ロックアームが前記第2の回転運動を生じさせるために利用可能とされている状態で、前記ロックアームを露出させるように構成されるハウジングを代替的に備えている。例えば、前記ハウジングは、ドライバーのような工具の挿入のための開口部を備えることができる。前記ロックアームは、ドライバーの回転運動を前記ロックアームの作動に変換することができる構造によって操作され得ることが望ましい。前記ドライバーの回転運動は、操作者のために高密度パネル上に本当に僅かな空間しか必要とはしない。さらには、突出のないロックアームは、不慮のアンロックが起きる可能性を低減する。
【0013】
本願発明の一実施例においては、前記コネクタハウジングは、ケーブル用の入口部を有する第1の空間及び前記ロックアームの一部を収容する第2の空間を備えている。前記第2の空間は、前記回動可能なように支持されたロックアームの軸又は前記ロックアーム用の軸を組み込むように適合されていることが好ましい。特に、1つ以上の壁によりカバーされて又は閉じられた場合には、独立した第2の空間は前記ロックアームを保護することができる。
【0014】
本願発明の一実施例においては、前記コネクタ、前記対応部材及び前記ロックアームのうち少なくとも1つは、金属製とされている。金属製の構成部材は、プラスチック製ハウジングと比較して前記システムに高められた剛性を付与し、電磁シールドを改善する。前記ロックアームは、ステンレス鋼から成るか、又はステンレス鋼を備えることが可能である。ステンレス鋼は、打ち抜き加工が可能であり、剛性(rigidity)及びバネ作用(spring function)の特性を適切に併せ持つことが証明されている。
【0015】
本願発明の一実施例においては、対応部材は、プリント配線板上に設けられ、前記ロックアームのための入口部を有している金属製のボードコネクタハウジングを備えている。前記ロックアームは、ケーブルコネクタをパネルに固定することができるが、本願発明の目的のために前記パネルが適合しないように、前記ボードコネクタハウジングに前記ケーブルコネクタを固定することが好ましい。受容空間は、前記支持構造体、前記ロック面及び前記傾斜面のうち少なくとも1つをさらに備えてなることができる。金属製のボードコネクタハウジングのために、例えば、ダイカスト合金を使用することができる。ダイカスト合金は、前記ボードコネクタハウジングを種々のロック要求に適合させるように形成するために相当な形状自由度を有している。しかしながら、ダイカスト合金は好ましい材料であるが、他の材料(例えば、ダイカスト合金でない金属、プラスチックや金属化プラスチック)も同様に使用することができる。
【0016】
本願発明の一実施例においては、前記ボードコネクタハウジングの入口部は、その周辺に1つ以上のグラウンドスプリング(ground spring)を備えている。アンロック又はアンプラグされているコネクタの場合には、前記グラウンドスプリングは、ボードコネクタハウジングについての電磁シールド効果を改善する。さらには、前記入口部は、前記ロックアームの挿入を容易にするために、1つ以上の面取りされたガイド壁を備えることができる。
【0017】
本願発明の一実施例においては、前記ボードコネクタハウジングは、少なくとも1つのネジ穴を備えている前記コネクタ用結合側面(mating side)を有している。前記ネジ穴によって、例えば、回動可能なように支持されたロックアームを有しない従来のケーブルコネクタが、前記ボードコネクタにロックされる。
【0018】
本願発明の一実施例においては、前記コネクタシステムは、前記ロックアームの操作が前記ロック位置に向かって再回転されるように適合されている。このことは、例えば、傾斜角を有するサポート面を備えている支持構造体を有することにより、又は、ロックアームが前記ロック位置に向かって再回転するように前記ロックアームの横方向の移動を許容することによって達成され得る。再ロックされる前に、コネクタが最初に少なくとも部分的にアンプラグされる必要がないので、そのような実施例は優位である。
【0019】
本願発明は、さらに上述のようなコネクタシステムで使用するためのケーブルコネクタに関する。
【0020】
本願発明は、上述のようなコネクタシステムで使用するための対応部材、好ましくはボードコネクタハウジングにも関する。
【0021】
本願発明は、最終的には、回動可能なように支持され、コネクタ及び対応部材をロックするように適合されている前記対応部材に向かって延伸しているロックアームを有する前記コネクタを前記対応部材からアンプラグする方法であって、ロック位置からアンロック位置までの前記ロックアームの回転運動によって前記コネクタをアンロックする段階、作動力が前記ロックアームに作用されない状態で前記アンロック位置内の前記ロックアームと接続する位置で前記コネクタを取り外す段階、及びその後に前記コネクタを前記対応部材からアンプラグする段階を備えてなる前記方法に関する。
【0022】
特許文献4は、電気コネクタがロックアームの頂部に設けられたロックスライダー(locking slider)を有する第1のロックアームを備えてなることを特徴とするコネクタ位置確認システム(connector position assurance system)を開示している。前記ロックアームは、前記ロックスライダーを前記ロックアーム上を滑動させることによりロックされる。アンロック位置では、前記第1のロックアームは回転可能とされている。しかしながら、開示されたシステムは複雑なロックシステムであり、前記ロックアームは、前記ロック位置に対して逆方向に回転することを防止されていない。
【0023】
特許文献5は、結合要素と係合するためのロックフィンガーを有するラッチを回動可能なように受容し、一体化された板バネ又は圧縮コイルバネによってロック位置に偏った側方空洞部(side cavity)を有しているケーブルコネクタを開示している。しかしながら、前記ラッチは、横方向のスライド移動を追加的に必要とし、前記アンロック位置で前記ラッチのための支持を提供しない。
【0024】
本願発明は、本願発明における好ましい実施例を示している添付された図面を適宜参照して説明される。本願発明は、この特定の好ましい実施例に特に限定される訳ではないことを理解すべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本願発明は、コネクタ及び対応部材を備えている任意のタイプのコネクタシステムに関するものであるが、本願発明は、ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングを備えているコネクタシステムについて以下に詳細に説明される。
【0026】
図1〜3は、ケーブル3及びボードコネクタハウジング4を備えているケーブルコネクタ2を含んでいるI/Oケーブルコネクタシステム1を示す。フロントパネル5は、ケーブルコネクタ2を挿入するための切欠(cut-out)を有している。フロントパネル5は、回路ボード7を備えており、以下においては、PCB7としても言及される。PCB7は、一般的には1本以上のケーブル3のワイヤに向かって又は該ワイヤから電気信号を伝送するための複数の信号トラック(signal track)及び電気部品(図示しない)を備えている。前記ワイヤのPCB7の信号トラックへの接続が、ボードコネクタハウジング4内部にヘッダ装置(header arrangement)(図示しない)を備えることにより達成される。
【0027】
ケーブルコネクタ2は、現在係属中の本出願人の特許文献2(“ケーブルコネクタ及びケーブルを組み立てて前記ケーブルコネクタにする方法”)に詳細に記載されている幾つかの部材を備えている。図2A及び2Bに示すようにケーブル3のための第1の空間、ダイカスト合金製のベース12及び薄板部(sheet metal part)13を備えてなるモジュラーダイカスト合金製のハウジング部10,11の特徴と構成とに関して参照することにより、及びケーブル3の接続とケーブルコネクタ2へのケーブル3のワイヤのターミネーション(termination)とに関連して、前記出願は本願に組み込まれている。
【0028】
ボードコネクタハウジング又はシールドケージ4は、薄板部15の構成及び薄板部15のダイカスト合金部14への取付方法に関して適宜参照して、本願に組み込まれている。現在係属中の本出願人の特許文献3(“シールドケージ(Shielding cage)”)に詳細に記載されているように、ダイカスト合金部14及び前記シールドケージに類する薄板部15を備えている。さらには、現在係属中の出願は、ダイカスト合金部14のPCB7への設置に関する情報を提供している。
【0029】
ケーブルコネクタ2は、ロックアーム16のピボットジョイント18回りの回転運動を生じさせるために、回動可能なように(pivotally)ピボットジョイント18により支持され、ボードコネクタハウジング4に向かって延伸し、且つケーブルコネクタ2から突出している第1のロック部17を有するロックアーム(locking arm)16を備えている。ピボットジョイント18は、ネジ、スナップジョイント、合い釘(dowel)、又は他のタイプの適切な結合部材(connection)のような留め具により形成され得る。ロックアーム16は、手動操作のために拡大された押面Sを備えることができる。カバー19は、ロックアーム16の一部を収容するための第2の空間を提供するために、ケーブルコネクタハウジング部11に取り付けられる。カバー19は、ピボットジョイント18によってハウジング部11に取り付けられ得る。ピボットジョイント18は、カバー19に組み込まれ得る。ロックアーム16は、ステンレス鋼からなることが望ましい。ステンレス鋼は、打ち抜き加工が可能であり、適切な剛性及び強度(resilience)の特性を併せ持つことが証明されている。
【0030】
ケーブルコネクタ2は、回転運動を生じさせるために利用可能とされているロックアーム16を露出するように適合されたハウジングを代替的に備えることができる点に留意すべきである。例えば、前記ハウジングは、ドライバー(screw driver)のような工具を挿入するための開口部を備えることができる。ロックアーム16は、ドライバーの回転運動をロックアーム16の作動に変換することができる構造体(図示しない)を利用した手段により作動可能とされる。前記ドライバーを回転運動させるためには、高密度パネル(high density panel)上に操作者用の極僅かな空間を必要とするのみである。
【0031】
図3は、ボードコネクタハウジング4の斜視図を示す。ボードコネクタハウジング部14は、ロックアーム16用の受容空間21への入口部20を有している。受容空間21は、ロックアーム16の回転運動によってロックアーム16の第1のロック部17と係合するように適合された第2のロック部22を有しており、さらなる詳細は以下に示す通りである。受容空間21は、支持構造体又は棚状物23をさらに備えている。支持構造体23の機能については、より詳細に下記に記載する。入口部20は、それ自体の周りにグラウンドスプリング24を備えている。グラウンドスプリング24は、ケーブルコネクタ2がアンロック又はアンプラグの状態とされている場合に、ボードコネクタハウジング4についての電磁シールド効果を改善する。さらに、入口部20は、容易にロックアーム16が挿入可能となるように面取りされたガイド壁25を有することができる。ボードコネクタハウジング部4は、少なくとも1つのネジ穴26をさらに備えることができる。ネジ穴26により、回動可能なように支持されたロックアーム16を有しない従来のケーブルコネクタは、ボードコネクタ4にロックされる。ボードコネクタハウジング4は、一部品で構成された(single part)ダイカスト合金製のハウジング又は任意の他のタイプの従来の材料とする方が良いことに留意すべきである。面取りされたガイド壁25は、ボードコネクタハウジング4が単一のケーブルコネクタ2及びロックアーム16のための入口部を有しているので、後方に位置決めされ又はさらには省略され得ることに留意すべきである。そのような実施例においては、ボードコネクタハウジング4に接続された場合には、ケーブルコネクタ2は、前記壁を構成する要素を備えることができる。例えば、前記実施例は、前記ケーブルコネクタ要素がさらにロックアーム16を保護する場合に利点があり、一方で、前記ボードコネクタハウジングの適合された開口部が電磁シールド効果を改善する。
【0032】
図4A、4B及び5は、接続且つロックされた状態のコネクタシステム1の詳細図を示す。図4Aはコネクタシステム1の上面図を示し、その一方で、図4Bは破線で囲まれた領域により示された上面図の部分詳細図を示す。
【0033】
図2に示すように、ロックアーム16は、ガイド面30及び第1のロック面31を含み、フック部の形状をした第1のロック部17を有している。ロックアーム16は、ボードコネクタハウジング4と接触するように適合されている。この内部バネの機能がロックアーム16とボードコネクタハウジング4との間に十分な力を付与する場合には、図3に示すような支持構造体23を省略することができる。さらに、金属製のロックアーム16とハウジング4との間の接触は、電磁シールドを改善することができる。図4Bの太い矢印はロックアーム16に作用する力を示す。F1は、ロックアーム16の形状により係合されたコネクタ表面に作用する意図的なプリロード(intended pre-load)である。F2及びF3は反作用力である。F2は、例えば、ネジを締めたり緩めたりすることによって調整可能とされている。ロックアーム16の理想的な機能が許容誤差(tolerance)及び摩擦力(friction)の影響を受けやすい場合には、前記機能は前記プリロードを調整することにより最適化され得る。
【0034】
図5は、図2の接続且つロックされた状態におけるコネクタシステム2の部分斜視詳細図を示しており、明確な目的のために、ケーブルコネクタ2のカバー19及びボードコネクタハウジング4の側壁は省略される。支持構造体23がロックアーム16の前部によって覆い隠されている(obscure)場合には、支持構造体23の小さな部分のみが目視可能である。
【0035】
ロックアーム16は、ガイド面30及びロック位置で第2のロック部22の第2のロック面32と接触するように適合されている第1のロック面31を有している。第2のロック部22は、ロックアーム16が受容空間21の入口部20に挿入されている間に、第1のロック部17のガイド面30を案内するように適合された傾斜面(ramped surface)33をさらに備えている。フック部17の下部は、支持構造体23によってロックアーム16が確実に支持され得るように、ボードコネクタハウジング4に向かって、且つ破線Bに沿って曲げられ得る。
【0036】
さらには、ロックアーム16は、図5に示すロック位置で前記ロックアームに力を作用させる(forcing)ために、付勢力(biasing force)をロックアーム16に働かせる一体化されたバネ部材又は付勢バネ(bias spring)34を備えている。バネ部材34は、コネクタハウジング部11及びカバー19によって決定される第2の空間内で支持されている。バネ部材34は、図4Bに示すように接続されていない場合には、さらにロックアーム16を初期位置に再位置決めする。さらには、例えば、支持構造体により支持された時に、前記コネクタが対応部材にロックされた場合には、ロックアーム16の内力(internal load)は聞こえる程度のクリック音を提供することができる。前述の通り、バネ部材34は、代替的にロックアーム16用の独立したバネ部材34とすることができる。
【0037】
前記バネ部材は、第1の回転運動R1及び第2の回転運動R2(図8及び9を参照のこと)の回転面(plane)に対して垂直な付勢力F4を作用させるようにさらに適合され得る。回転方向及び横方向の両方にバネ力を作用させるようにバネ部材34を位置決めし、又は構成することによって、ロックアーム16は内向きのプリロードを必要とせずに支持構造体23に接触することができる。さらには、横向きの力は、前記システム内の間隙を吸収するために利用され得る。
【0038】
コネクタシステム1の操作における実施例が図6〜11に示されている。同一の参照符号は、コネクタシステム1の同一部分を同一視するために用いられている。
【0039】
図6A〜6Cは、ケーブルコネクタ2及びボードコネクタハウジング4の接続前におけるコネクタシステム1の平面図を示す。ロックアーム16は、接続中にガイド面30が第2のロック部22の傾斜面33に追随するように、バネ部材34により決定される位置を有している。図6Aの拡大上面図に示すように、ロックアーム16がボードコネクタハウジング4に向かって曲げられていることは明らかである。
【0040】
図7A〜7Eは、ケーブルコネクタ2及びボードコネクタハウジング4の接続中におけるコネクタシステム1の詳細平面図及び斜視図を示す。図7C及び7Dに最も明確に示すように、ロックアーム16がピボットジョイント18回りに回転している間、ガイド面30が傾斜面33に追従することは明らかである。図7Eに最も明確に示すように、接続中に回転する(plugging rotation)間に、ボードコネクタハウジング4の側壁が可撓性を有するロックアーム16に対して外向きに力を作用させている場合には、ロックアーム16のフック部17は外向きに撓んでいる。図7Dにおいて、この段階でガイド面30がサポート面23Aに乗り上げないように、支持構造体23のサポート面23Aの側壁が傾斜面33の平坦部33Aに対して上昇することが示されていることは明らかである。
【0041】
フック部17が傾斜面33の最後の略平坦部33Aを通過する場合には、ロックアーム16に第1の回転運動R1が起きて、その結果、フック部17はケーブルコネクタ2を固定するロック位置でボードコネクタハウジング4の第2のロック部22と係合する。図8A〜8Cは、前記ロック状態にあるコネクタシステム1の詳細平面図を示す。ロックアーム16のフック部17が外向きに撓んでいることは明らかである。バネ部材34は、前記ロックアームが前記ロック位置を保つように、ロックアーム16にバネ力を作用させている。接続のために片手のみを用いる操作者によって、前記コネクタシステムの固定が実施され得ることが導き出されることは上述の記載より明らかである。
【0042】
ケーブルコネクタ2及び前記ボードコネクタをアンプラグする場合には、第1のロック位置は省略することができる(cancelled)。図9A〜9Dは、前記ケーブルコネクタ及び前記ボードコネクタハウジングのアンロック後且つアンプラグ前におけるコネクタシステムの平面詳細図及び斜視図を示す。例えば、ロックアーム16の突出部を手動操作して、第2の回転運動R2をロックアーム16に生じさせることによって、フック部17及び第2のロック部22が係合解除される。ロックアーム16及び/又はフック部17の形状により、確実に前記第2の回転運動R2後のロックアーム16が支持構造体23により支持されて、図8A〜8Cに示す前記ロック位置に対して逆方向へ回転することを防止する。棚状物23は、第2のロック位置又は突出部22及び傾斜部33と隣接し、傾斜部33から離隔されたボードコネクタハウジング4によって規定されていることが好ましい。
【0043】
ケーブルコネクタ2がまだ接続解除されていない場合にアンロック位置のロックアーム16を支持する手段を前記システムに付与することによって、操作者は、最初にケーブルコネクタ2をロック解除して、その後の都合の良い時間にそれらの接続、又は組み合わせを解除することができる。上述の通り、結論として、本願発明におけるロックシステムは、ケーブルコネクタ2をボードコネクタハウジング4又はパネル5から接続解除するための複雑な操作を必要としない。
【0044】
図10A〜10Dは、ケーブルコネクタ2及びボードコネクタハウジング4の接続解除中におけるコネクタシステムの詳細平面図及び斜視図を示す。再ロックを防止しつつ第1のロック面31が第2のロック面32を通過するように、フック部17がサポート面33Aによって案内されていることは明らかである。当該実施例において、その後のロックを確立させるためには、ボードコネクタハウジング4は少なくともフック部17はサポート面33Aによりもはや支持されていないステージ(stage)との接続を解除されていなければならない。フック部17は、もはや外向きに撓んでいない。
【0045】
最後に、図11A〜11Dは、さらに前記ケーブルコネクタ及び前記ボードコネクタハウジングを接続解除している間のコネクタシステム1の詳細平面図及び斜視図を示す。
この状態(situation)においては、ロックアーム16がバネ部材34により力を加えられてピボットジョイント18回りに回転している間、フック部17のガイド面30は傾斜部33に追従する。
【0046】
ロックアーム16は、第1のコネクタ2、又は第2の組み合わせコネクタ(mating connector)、又はパネル5に取り付けられ得る。同様に、第2のロック部22、傾斜面33及び棚状物23は、第1のコネクタ2又は第2の組み合わせコネクタ4又はパネル5により規定され得る。一旦結合されると、第1のコネクタ2及び第2のコネクタ4は、一般的な捩り試験、曲げ試験及び引張試験と同様に解錠せずに、大きな力(例えば120Nの力)に対して耐性を有することができる。
【0047】
図12A及び12Bに示すような改良発明のように、上述のコネクタシステム1の様々な特徴が本願発明の技術的範囲内で改良され得ることに留意すべきである。当該実施例においては、最初にケーブルコネクタ2を接続解除する必要なく再ロックが実施され得るように、コネクタシステム1が配置されている。かなりの力(図12Bにおいては太い矢印で示されている)がロックアーム16に作用する場合には、フック部17が前記棚状物の表面からロック位置へ滑動するように、棚状物23の表面23A’は、図7Dに示すサポート面23Aの水平面に対して角度αとなっている。該角度αは、ロックアーム16が前記ロック位置に復帰するために必要な力を最適化するために、当該復帰が故意であっても故意でなくても変化させることができる。従って、図12の実施例においては、ロックアーム16の前記ロック位置に対して逆方向への回転が防止されるという本願発明の特徴は、当該実施例においてはロックアーム16が故意の操作によって前記ロック位置に向かって再回転可能な場合には、前記ロックアームの逆方向への回転を実質的に防止すると解されるべきである前記再ロック機能を実施する他の実施例として、ロックアーム16が支持構造体23の凹所、開口部又は溝部に対応するバンプを備えているようなものが予想され得る点に留意すべきである。システム1もまた、ロックアーム16又は少なくともフック部17が側方移動することができるように適合され得るので、フック部17が支持構造体23から分離して、ロックアーム16が前記ロック位置に向かって再回転する。
【0048】
さらには、開示された実施例の他の改良発明(ロックアーム16が前記ボードコネクタ、さらなるバネ部材34を利用したコネクタ上に設けられている実施例、ボードコネクタハウジング4がケーブルコネクタ2及びロックアーム16の両方のためにたった一つの単一空間(single space)を備えている実施例、及び1つ以上のロックアーム16がコネクタシステム1、例えば、単一のケーブルコネクタ2上に設けられたシステムに適用されている実施例を含む)が、本願発明の技術的範囲に属することに留意すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本願発明の実施例におけるフロントパネルに取り付けられた回路ボード上に設けられたコネクタシステムの斜視図を表わす。
【図2A】アンプラグ状態における図1のコネクタシステムの斜視図を表わす。
【図2B】プラグ状態における図1のコネクタシステムの斜視図を表わす。
【図3】本願発明の実施例におけるボードコネクタハウジングの斜視図を表わす。
【図4A】本願発明の実施例における接続且つロックされた状態のケーブルコネクタの詳細平面図を表わす。
【図4B】本願発明の実施例における接続且つロックされた状態のケーブルコネクタの詳細平面図を表わす。
【図5】本願発明における接続且つロックされた状態のコネクタシステムの部分詳細斜視図を表わす。
【図6A】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングを接続する以前の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図6B】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングを接続する以前の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図6C】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングを接続する以前の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図7A】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングを接続中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図7B】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングを接続中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図7C】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングを接続中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図7D】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングを接続中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細斜視図を表わす。
【図7E】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングを接続中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細斜視図を表わす。
【図8A】ロック状態の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図8B】ロック状態の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図8C】ロック状態の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図9A】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック後及びアンプラグ前の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図9B】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック後及びアンプラグ前の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図9C】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック後及びアンプラグ前の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図9D】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック後及びアンプラグ前の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細斜視図を表わす。
【図10A】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図10B】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図10C】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図10D】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細斜視図を表わす。
【図11A】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図11B】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図11C】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細平面図を表わす。
【図11D】ケーブルコネクタ及びボードコネクタハウジングのアンロック中の本願発明の実施例におけるコネクタシステムの詳細斜視図を表わす。
【図12A】本願発明の異なる実施例の詳細図を表わす。
【図12B】本願発明の異なる実施例の詳細図を表わす。
【符号の説明】
【0050】
1 I/Oケーブルコネクタシステム
2 ケーブルコネクタ
3 ケーブル
4 ボードコネクタハウジング
16 ロックアーム
17 第1のロック部
20 入口部
21 受容空間
22 第2のロック部
23 支持構造体
24 グラウンドスプリング
30 ガイド面
31 第1のロック面
32 第2のロック面
33 傾斜面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタ(2)と対応部材(4;5)とを備えたコネクタシステム(1)であって、前記コネクタ(2)は、前記対応部材(4;5)に向かって延伸している回動可能なように支持されたロックアーム(16)を備えており、該ロックアーム(16)は、前記コネクタ(2)と前記対応部材(4;5)とをロックするための所定のロック位置への前記ロックアーム(16)の第1の回転運動(R1)によって前記対応部材(4;5)の第2のロック部(22)と係合され、さらに、前記ロックアーム(16)は、前記コネクタ(2)と前記対応部材(4;5)とをアンロックするための所定のアンロック位置への前記ロックアーム(16)の第2の回転運動(R2)によって前記第2のロック部から係合解除されるように適合された第1のロック部(17)を有するコネクタシステム(1)において、
前記ロックアーム(16)が前記ロック位置に対して逆方向へ回転することを防止するために、前記第2の回転運動(R2)の後、前記ロックアーム(16)を支持するように適合されたことを特徴とするシステム(1)。
【請求項2】
前記コネクタ(2)及び前記対応部材(4;5)のうち少なくとも1つが、前記ロックアーム(16)を支持するために、支持構造体(23)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項3】
前記ロックアーム(16)が、前記支持構造体(23)の方向に少なくとも1つの屈曲部(B)を備えていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項4】
前記ロックアーム(16)が、前記対応部材(4;5)と接触するように適合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項5】
前記ロック位置で前記ロックアーム(16)に力を作用させるために、付勢力を前記ロックアーム(16)に作用させるように適合されたバネ部材(34)を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項6】
前記バネ部材(34)が、前記ロックアーム(16)と一体化されていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項7】
前記バネ部材(34)が、前記ロックアーム(16)用の独立したバネ要素とされていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項8】
前記バネ部材(34)が、第1の回転運動(R1)及び第2の回転運動(R2)の平面に対して垂直に付勢力を作用させるようにさらに適合されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項9】
前記第1のロック部(17)が第1のロック面(31)を有するフック部を備えており、前記第2のロック部(22)が前記ロック位置の前記第1のロック面(31)と接触するように適合されている第2のロック面(32)を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項10】
前記第2のロック部(22)が、少なくとも前記第1の回転運動(R1)の前に、前記第1のロック部(17)のガイド面(30)を案内するように適合された傾斜面(33,33A)を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項11】
前記ロックアーム(16)が、前記第2の回転運動(R2)を生じさせるために、前記コネクタ(2)のハウジング(10,11,19)から突出していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項12】
前記コネクタ(2)が、前記第2の回転運動(R2)を生じさせるために利用可能とされている前記ロックアーム(16)を露出するように適合されたハウジング(10,11,19)を備えていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項13】
前記ハウジング(10,11,19)が、ケーブル(3)用入口部を有する第1の空間及び前記ロックアーム(16)の一部を収容する第2の空間を備えていることを特徴とする請求項11又は12に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項14】
前記第2の空間が、回動可能なように支持された前記ロックアーム(16)の又は前記ロックアーム(16)用のピボットジョイント(18)を組み込むように適合されていることを特徴とする請求項13に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項15】
前記コネクタ(2)、前記対応部材(4)及び前記ロックアーム(16)のうち少なくとも1つが金属製とされていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項16】
前記ロックアーム(16)が、ステンレス鋼を含んでなることを特徴とする請求項15に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項17】
前記対応部材(4)が、前記第2のロック部(22)を含んでいる受容空間への前記ロックアーム(16)用入口部(20)を有しているプリント配線板(7)上に設けられた金属製のボードコネクタハウジングを備えていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項18】
前記入口部(20)が、前記コネクタ(2)用入口部の一部とされていることを特徴とする請求項17に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項19】
前記受容空間が、前記支持構造体(23)、前記第2のロック面(32)及び前記傾斜面(33,33A)のうち少なくとも1つをさらに備えてなることを特徴とする請求項17又は18に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項20】
前記ボードコネクタハウジングの入口部(20)が、その周辺に1つ以上のグラウンドスプリング(24)を備えていることを特徴とする請求項17,18,又は19のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項21】
前記ボードコネクタハウジングの入口部(20)が、1つ以上の面取りされた前記ロックアーム(16)用ガイド壁(25)を備えていることを特徴とする請求項17〜20のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項22】
前記ボードコネクタハウジング(4)が、少なくとも1つのネジ穴(26)を含んでなる前記コネクタ(2)用結合側面を有していることを特徴とする請求項17〜21のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項23】
前記ロックアーム(16)の操作が、前記ロック位置に向かって再回転させるように適合されていることを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項24】
前記支持構造体(23)が、前記ロックアーム(16)が前記ロック位置に向かって再回転する傾斜角(α)を有するサポート面(23A’)を備えていることを特徴とする請求項23に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項25】
前記ロック位置に向かって再回転させる前記ロックアーム(16)の横方向の移動を許容するように適合されていることを特徴とする請求項23又は24に記載のコネクタシステム(1)。
【請求項26】
ケーブル(3)用入口部を含んでいる第1の空間及び前記ロックアーム(16)用第2の空間(11,19)を形成するハウジング部(10,11,12)を少なくとも有しているハウジング(10,11,12,13)を備えていることを特徴とする請求項1〜25のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)で使用されるケーブルコネクタ(2)。
【請求項27】
前記第2の空間が、前記ハウジング部(11)に取り付けられたカバー(19)によって形成されていることを特徴とする請求項26に記載のケーブルコネクタ(2)。
【請求項28】
前記対応部材が、前記ケーブルコネクタ(2)用入口部及び前記第2のロック部(22)を備える受容空間(20)への入口部(21)を含んでなる部分(14)を少なくとも1つ有しているボードコネクタハウジング(4)であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか一項に記載のコネクタシステム(1)で使用するための対応部材(4)。
【請求項29】
前記受容空間(21)への前記入口部(20)が、その周辺に1つ以上のグラウンドスプリング(24)を備えていることを特徴とする請求項28に記載の対応部材(4)。
【請求項30】
コネクタ(2)を対応部材(4;5)からアンプラグする方法であって、前記コネクタ(2)は、該コネクタ(2)と対応部材(4;5)とをロックするように適合され、前記対応部材(4;5)に向かって延伸している回動可能に支持されたロックアーム(16)を有している方法において、
−所定のロック位置から所定のアンロック位置までの前記ロックアーム(16)の回転運動によって前記コネクタ(2)をアンロックする段階と、
−前記ロックアーム(16)上に及ぼされる作動力の無い状態で、前記コネクタ(2)を前記アンロック位置内の前記ロックアーム(16)とプラグされた位置に放置する段階と、
−その後に前記コネクタ(2)を前記対応部材(4;5)からアンプラグする段階と、
を備えてなる方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図12A】
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【図12B】
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【公表番号】特表2007−511054(P2007−511054A)
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538764(P2006−538764)
【出願日】平成16年11月5日(2004.11.5)
【国際出願番号】PCT/EP2004/012632
【国際公開番号】WO2005/046007
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(595026324)エフシーアイ (73)
【Fターム(参考)】