説明

プラスチック段ボール箱の溶着装置及びプラスチック段ボール箱の製造方法

【課題】 本発明は、複数のプラスチック平板から構成されるプラスチック段ボール箱を組み立てた状態で、所定の溶着箇所の全てを同時溶着してプラスチック段ボール箱を形成する為のプラスチック段ボール箱の溶着装置及びプラスチック段ボール箱の製造方法を提供する。
【解決手段】搬送手段は2台の並設するコンベアから構成され、搬送面が四方に立設されるブロックに交会するよう設置され、複数の溶着ピンを有し、鉛直範囲を可動する溶着手段は、搬送手段の上方位置に設置され、プラスチック段ボール箱の角部を構成する外側面を、溶着ピンにて加熱溶融して貫通し、外側面の内側に位置する部材の厚さの略半分を加熱溶融して、当該両者を溶着させることで、複数の角部平面を複数の溶着ピンにて同時に溶着し、幅調節手段は、溶着装置の底部を構成し、搬送手段及び溶着手段を有する夫々のブロックの間隔を調節することを特徴とするプラスチック段ボール箱の溶着装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のプラスチック平板から構成されるプラスチック段ボール箱を組み立てた状態で、所定の溶着箇所の全てを同時溶着してプラスチック段ボール箱を形成する為のプラスチック段ボール箱の溶着装置及びプラスチック段ボール箱の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、紙製の段ボールと比較して、耐水性、耐久性等を有するものとしてプラスチック段ボール箱が工業製品、日用品等の収納や運搬等に広く使用されている。
また、プラスチック段ボール箱の接合代を接合する手段として、多種に亘りその接合方法が公知となっているが、接合部分が白化したり、変形して平面性が損なわれたりといった問題を有するものもあった。
【0003】
これらの問題点を解決するものであって、表裏一対のプラスチック製平板をリブによって互いに連結したプラスチック段ボール同士を、積層した状態で溶着するプラスチック段ボールの溶着装置において、積層した状態で固定された2枚の前記プラスチック段ボールを、一方のプラスチック段ボールの表面に所定の温度に加熱される加熱用接触子を押圧して加熱することにより、当該一方のプラスチック段ボールの表面に位置するプラスチック製平板を溶融貫通又は窪んだ状態に変形するように溶融させるとともに、前記一方のプラスチック段ボールの裏面に位置するプラスチック製平板を溶融させて、当該プラスチック製平板と他方のプラスチック段ボールの対向するプラスチック製平板とを、両者の接合位置で接合面の方向に沿って面状に溶着させる溶着手段を備えたことを特徴とするプラスチック段ボールの溶着装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許公報 第3921228号公報
【0004】
これによって、プラスチック段ボールの接合部分が、白化を起こしたり、変形してしまったりして平面性が損なわれることがなく、プラスチック段ボールを接合することができるものである。
また、当該溶着手段において、所定の温度に加熱される加熱用接触子を複数備え、プラスチック段ボールに対して、複数箇所を同時に溶着可能としたプラスチック段ボールの溶着装置も当該特許文献1にて公知である。
これによって、長い幅に亘って、複数箇所を同時に溶着することができるようになり、非常に生産性に優れたプラスチック段ボールの溶着装置を構成するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、当該特許文献1における構成における所定の温度に加熱される加熱用接触子を複数備えた場合においては、広範囲に亘り、複数箇所の同時溶着を可能とするものであるが、同時溶着によってプラスチック段ボール箱を形成するものではないので、プラスチック段ボール箱を形成する際には、同様の工程を複数回繰り返して行うことが必要となり、煩雑さを要する虞がある。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであって、複数のプラスチック平板から構成されるプラスチック段ボール箱を組み立てた状態で、所定の溶着箇所の全てを同時溶着してプラスチック段ボール箱を形成する為のプラスチック段ボール箱の溶着装置及びプラスチック段ボール箱の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明のプラスチック段ボール箱の溶着装置は、搬送手段、溶着手段及び幅調節手段とから構成され、前記搬送手段は、2台のコンベアから構成され、当該両コンベアは並設するように、且つ、搬送面が四方に立設されるブロックに交会するよう設置され、一方は2つの前記ブロックの間を橋設し、他方は他の2つの前記ブロックの間を橋設して、搬入口から当該両コンベアにて搬送されるプラスチック段ボール箱を溶着工程及び搬出口又は再度、前記搬入口へ搬送するものとし、所定の温度に加熱される複数の溶着ピンを有し、所定の鉛直範囲を可動する前記溶着手段は、前記搬送手段の上方位置で、四方に立設される夫々の前記ブロックに設置される上下動制御装置に設置され、前記プラスチック段ボール箱を形成するプラスチック段ボールの上端部に嵌合されて、当該角部を構成するプラスチック部材における外側面を、前記溶着ピンにて加熱溶融して貫通し、前記外側面の内側に位置する前記プラスチック段ボールにおける厚さの略半分を加熱溶融して、前記プラスチック段ボールと前記プラスチック部材の当該両者を溶着させることで、前記プラスチック段ボール箱における複数の角部平面を複数の溶着ピンにて同時に溶着し、前記幅調節手段は、当該溶着装置の底部を構成するとともに、前記搬送手段及び前記溶着手段を有する夫々の前記ブロックの間隔を調節することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載の発明のプラスチック段ボール箱の溶着装置は、請求項1記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置において、前記溶着手段は、所定の温度に加熱される溶着ピン及び前記溶着ピンを水平可動させる駆動部を前記ブロックに2箇所ずつ合計8箇所に具備したことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項3に記載の発明のプラスチック段ボール箱の溶着装置は、請求項1及び請求項2に記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置において、前記溶着手段は、前記プラスチック段ボール箱における角部を溶着する際、当該角部を内側から固定する内部当接部材及び前記内部当接部材を可動させる駆動部を備えた内部押え機構を具備したことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の請求項4に記載の発明のプラスチック段ボール箱の溶着装置は、請求項3に記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置において、前記溶着手段は、前記内部押え機構における当該角部を内側から固定する内部当接部材を固定する押え補助部材及び前記押え補助部材を可動させる駆動部を備えた押え補助機構を具備したことを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の請求項5に記載の発明のプラスチック段ボール箱の溶着装置は、請求項1乃至請求項4に記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置において、前記溶着手段は、前記プラスチック段ボール箱における角部を溶着する際、当該角部を外側から固定する外部当接部材及び前記外部当接部材を可動させる駆動部を備えた外部押え機構を具備したことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項6に記載の発明のプラスチック段ボール箱の製造方法は、角部にプラスチック部材を有し、プラスチック段ボールからなるプラスチック段ボール箱における底面を搬送面上に配置して溶着工程まで搬送する搬送工程と、前記搬送工程の後、当該箱の上方から溶着ピンを具備する溶着機構を所定の溶着位置へ鉛直可動する上下動工程と、前記上下動工程の後、当該箱の角部平面に対して外側から垂直に前記溶着ピンを当接させて、当該箱における角部の前記プラスチック部材を加熱溶融して貫通させ、前記プラスチック部材の内側に位置するプラスチック段ボールを加熱溶融して、前記プラスチック段ボールにおける厚みの略半分の位置まで、前記溶着ピンを水平可動させ、当該箱における角部平面を複数の溶着ピンにて同時に溶着する溶着工程とを備え、当該箱における角部のプラスチック段ボールと前記プラスチック部材を溶着することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の請求項7に記載の発明のプラスチック段ボール箱の製造方法は、角部にプラスチック部材を有し、プラスチック段ボールからなるプラスチック段ボール箱における底面を搬送面上に配置して溶着工程まで搬送する搬送工程と、前記搬送工程の後、当該箱の上方から溶着ピンを具備する溶着機構を所定の溶着位置へ鉛直可動する上下動工程と、前記上下動工程の後、当該箱の内側から内部当接部材によって当該角部を固定する内部押え工程と、前記内部工程の後、前記内部当接部材の微動を防止する押え補助工程と、前記押え補助工程の後、当該箱の外側から外部当接部材によって、当該角部を固定する外部押え工程と、前記外部押え工程の後、当該箱の角部平面に対して外側から垂直に前記溶着ピンを当接させて、当該箱における角部の前記プラスチック部材を加熱溶融して貫通させ、前記プラスチック部材の内側に位置するプラスチック段ボールを加熱溶融して、前記プラスチック段ボールにおける厚みの略半分の位置まで、前記溶着ピンを水平可動させ、当該箱における角部平面を複数の溶着ピンにて同時に溶着する溶着工程とを備え、当該箱における角部のプラスチック段ボールと前記プラスチック部材を溶着することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置に係る発明では、複数の溶着ピンを有する溶着手段にて、前記プラスチック段ボール箱における角部である前記プラスチック段ボール、前記プラスチック部材を一体的に且つ、同時に全ての溶着箇所を溶着することができ、十分な強度を有した状態で角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱を完成させることができる。
このようにして、前記プラスチック段ボール箱における複数の角部平面を複数の溶着ピンにて同時に溶着することから、生産効率を向上させることができる。
また、角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱は、前記プラスチック段ボールにおける厚さの半分程度までが一体的に溶着されるので、前記プラスチック段ボール箱の内側に位置する前記プラスチック部材における内側面は、平坦なままであり、角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱の内部に収容される製品を傷付けたりすることが無い。
また、搬入口から当該両コンベアにて搬送されるプラスチック段ボール箱を溶着工程及び搬出口又は再度、前記搬入口へ搬送する前記搬送手段を有しているので、一端に前記搬入口、他端に前記搬出口を有するようにして、次工程へ連結させる等の構造とすることもできるし、溶着工程後の前記プラスチック段ボール箱を、再度、前記搬入口へ搬送するように、搬送手段の搬送方向を変更させることによって、前記搬入口及び前記搬出口を同一箇所に有するようにして、作業者が当該工程を一人で行う等の構造とすることもできる。
更に、当該溶着装置の底部を構成するとともに、前記搬送手段及び前記溶着手段を有する夫々の前記ブロックの間隔を調節する前記幅調節手段を具備しているので、前記プラスチック段ボール箱の様々な形状における多品種、小ロット生産にも迅速に対応することができる。
【0015】
請求項2記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置に係る発明では、前記溶着手段に、所定の温度に加熱される溶着ピン及び前記溶着ピンを水平可動させる駆動部を前記ブロックに2箇所ずつ合計8箇所に具備したので、前記溶着ピンを水平可動させる駆動部による押圧によって、溶融した前記プラスチック段ボール及び前記プラスチック部材を前記溶着ピンと同一形状に破断させることができ、且つ、同時に溶着することができる。
【0016】
請求項3記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置に係る発明では、前記溶着手段に、前記プラスチック段ボール箱における角部を溶着する際、当該角部を内側から固定する内部当接部材及び前記内部当接部材を可動させる駆動部を備えた内部押え機構を具備したので、前記プラスチック段ボール箱の角部である計4箇所を内側から、駆動部で可動される前記内部当接部材によって、しっかりと固定することができ、前記プラスチック段ボール箱における角部である前記プラスチック段ボールと前記プラスチック部材の溶着を容易に行うことができる。
【0017】
請求項4記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置に係る発明では、前記溶着手段に、前記内部押え機構における当該角部を内側から固定する内部当接部材を固定する押え補助部材及び前記押え補助部材を可動させる駆動部を備えた押え補助機構を具備したので、請求項3における効果よりも、更に、溶着する際における微動を防止することができ、前記プラスチック段ボール箱における角部である前記プラスチック段ボールと前記プラスチック部材の溶着を的確に処理することができる。
【0018】
請求項5記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置に係る発明では、前記溶着手段に、前記プラスチック段ボール箱における角部を溶着する際、当該角部を外側から固定する外部当接部材及び前記外部当接部材を可動させる駆動部を備えた外部押え機構を具備したので、前記内部押え機構が内側から固定するのに加えて、前記プラスチック段ボール箱の角部である計8箇所を外側から、駆動部で可動される前記外部当接部材によって、しっかりと固定することができる。また、溶着後においては、前記溶着ピンの抜き出しを容易に行うことができ、溶着工程を迅速に行うことができる。
【0019】
請求項6及び請求項7に記載のプラスチック段ボール箱の製造方法に係る発明では、複数の溶着ピンを有する溶着手段にて、前記プラスチック段ボール箱における角部である前記プラスチック段ボール、前記プラスチック部材を一体的に且つ、同時に全ての溶着箇所を溶着することができ、十分な強度を有した状態で角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱を完成させることができる。
このようにして、前記プラスチック段ボール箱における複数の角部平面を複数の溶着ピンにて同時に溶着することから、生産効率を向上させることができる。
また、角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱は、前記プラスチック段ボールにおける厚さの半分程度までが一体的に溶着されるので、前記プラスチック段ボール箱の内側に位置する前記プラスチック部材における内側面は、平坦なままであり、角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱の内部に収容される製品を傷付けたりすることが無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態におけるプラスチック段ボールの溶着装置を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成における平面図である。図2は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成における一部断面正面図である。図3は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成におけるX−X断面の一部断面正面図である。図4は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における下方位置の一部省略拡大斜視図である。図5は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。図6は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にて溶着される前のプラスチック段ボール箱の(a)斜視図、(b)コーナー部の拡大断面図である。図7は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にて溶着される前のプラスチック段ボール箱のコーナー部の拡大平面図である。図8は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。図9は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。図10は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にプラスチック段ボール箱を設置した後の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。図11は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にプラスチック段ボール箱を設置した後の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。図12は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にプラスチック段ボール箱を設置した後、内部押え機構及び押え補助機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。図13は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にプラスチック段ボール箱を設置した後、内部押え機構及び押え補助機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。図14は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における内部押え機構及び押え補助機構が可動し、更に外部押え機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。図15は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における内部押え機構及び押え補助機構が可動し、更に外部押え機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。図16は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における外部押え機構が可動し、更に溶着機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。図17は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における外部押え機構が可動し、更に溶着機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。図18は、本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にて溶着された後のプラスチック段ボール箱の(a)斜視図、(b)コーナー部の拡大断面図である。
【実施例1】
【0022】
本発明のプラスチック段ボールの溶着装置の実施例1について、図1乃至図18に基づいて説明する。
【0023】
本願発明の実施の形態に係るプラスチック段ボールの溶着装置1は、複数のプラスチック平板から構成されるプラスチック段ボール箱25を組み立てた状態で、所定の溶着箇所の全てを同時溶着して、角部が溶着されたプラスチック段ボール箱27を形成する為のもので、図1乃至図4に示すように、プラスチック段ボール箱25を搬送する搬送手段12を備え、主に製造工程の途中に使用されるものである。
【0024】
図1乃至図4に示すように、プラスチック段ボールの溶着装置1は、主に前記溶着装置1の底部を形成する幅調節手段11、前記プラスチック段ボール箱25を搬送する前記搬送手段12及び前記プラスチック段ボール箱25における角部の所定の溶着箇所である計8箇所の全てを同時溶着する溶着手段16とから構成される。
【0025】
前記幅調整手段11は、前記溶着装置1における底部に位置し、土台となる箇所は角柱パイプ等からなる横枠2及び縦枠3から形成される略長方形の枠体にて構成される。
また、一方の前記横枠2における長さ方向の略中央部から、他方の前記横枠2の略中央部へ前記縦枠3と平行するように、同様の角柱パイプからなる補強部材4が設けられており、前記溶着装置1の底部を補強している。
更に、一方の前記縦枠3の長さ方向における略中央部から、他方の前記縦枠3の略中央部へ前記補強部材4と交会するように、横軸ボールねじ2aが設けられている。また、前記横軸ボールねじ2aの一端は、一方の前記縦枠3の外側に設置される横軸ハンドル2cが連結され、前記横軸ボールねじ2aの他端は、他方の前記縦枠3に設置される軸受26に固定されている。更に、前記横軸ボールねじ2aには連結部材(図示しない)が設けてあり、当該連結部材は、前記横軸ハンドル2cの回転に伴って、前記横軸ボールねじ2aに沿って移動可能なものである。
また、夫々の前記横枠2の幅方向における略中央部には、前記横枠2の端部から当該一端が固定テーブル5付近まで、前記横枠2方向に沿って横軸ガイドレール2bが設けられている。更に、前記横軸ガイドレール2bには連結部材(図示しない)が設けてあり、当該連結部材は、前記横軸ガイドレール2bに沿って移動可能なものである。前記横軸ボールねじ2a及び前記横軸ガイドレール2bの作用については後述する。
【0026】
略長方形の鋼板からなる固定テーブル5は、前記横軸ハンドル2cを有する側の前記縦枠3の上方に設置されている。また、図4における前記横軸ハンドル2cの右方向の前記固定テーブル5の一端には、前記固定テーブル5と同等の幅を有する略長方形の鋼板からなる固定板13が前記固定テーブル5の上方に設置されている。
また、前記固定テーブル5の前記横枠2方向における略中央部には、前記固定テーブル5の長さ方向に沿って、縦軸ボールねじ3aが設けられ、当該一端は、前記固定板13の外側に設置される縦軸ハンドル3cが連結され、当該他端は、前記固定テーブル5の他端に設置される軸受26に固定されている。
また、縦軸ボールねじ3aにも、同様にして、連結部材(図示しない)が設けてあり、当該連結部材は、前記縦軸ハンドル3cの回転に伴って、前記縦軸ボールねじ3aに沿って移動可能なものである。
更に、前記縦軸ボールねじ3aの両側には、前記固定テーブル5の他端に設置される前記軸受26付近から前記固定板13付近まで、前記固定テーブル5の長さ方向に沿って縦軸ガイドレール3bが設置されている。
また、前記固定テーブル5上で且つ、前記縦軸ボールねじ3aの連結部材及び前記縦軸ガイドレール3bの連結部材に連結されるようにして、前記固定板13と略同等の可動板14が設置されている。
前記可動板14は、前記縦軸ハンドル3cを回転させることによって、前記縦軸ボールねじ3aにおける連結部材の可動に伴い、前記縦軸ガイドレール3bに沿って可動する。
【0027】
一方、前記固定テーブル5と略同等の可動テーブル6は、2本の前記横枠2の上方を跨ぐようにして且つ、前記横軸ボールねじ2aの連結部材及び前記横枠2における前記横軸ガイドレール2bの連結部材に連結されている。また、図4における前記横軸ハンドル2cの右方向の前記可動テーブル6の一端には、同様にして前記固定板13が前記可動テーブル6の上方に設置されている。
その他の構成については、前記固定テーブル5における構成と同様である。
【0028】
また、前記溶着手段16を設置する為、前記固定テーブル5における前記固定板13上には第1ブロック7が構成され、前記可動板14上には第2ブロック8が構成される。また、前記可動テーブル6における前記固定板13上には第3ブロック9が構成され、前記可動板14上には第4ブロック10が構成される。
このようにして構成される前記溶着装置1の底部を形成する前記幅調節手段11は、前記横軸ハンドル2cを回転させると、前記横枠2における前記横軸ガイドレール2bに沿って、前記可動テーブル6が可動する。一方、前記固定テーブル5は可動することはない。また、前記固定テーブル5側の前記縦軸ハンドル3cを回転させると、前記縦軸ガイドレール3bに沿って、前記固定テーブル5上の前記可動板14が可動する。また、前記可動テーブル6側の前記縦軸ハンドル3cを回転させると、前記縦軸ガイドレール3bに沿って、前記可動テーブル6上の前記可動板14が可動する。同様にして、前記固定テーブル5上の前記固定板13及び前記可動テーブル6上の前記固定板13は可動することはない。
このようにして前記溶着装置1の底部を形成する前記幅調節手段11が作用することで、前記溶着手段16を有する前記第1ブロック7、前記第2ブロック8、前記第3ブロック9及び前記第4ブロック10の夫々の幅を調節することができる。
【0029】
前記幅調節手段11は、本実施例1においては、前記横軸ハンドル2c、前記横軸ボールねじ2a及び前記横軸ガイドレール2b等を用いた手動による直動手段であるが、当該構成に限られるものでなく、自動による直動手段等を用いることもできる。
【0030】
図1乃至図4に示すように、前記プラスチック段ボール箱25を搬送する前記搬送手段12は、固定側コンベア12a及び可動側コンベア12bとから構成され、当該両者が同時に可動することで作用する。一方の前記固定側コンベア12aは前記第1ブロック7及び前記第2ブロック8に設置され、他方の前記可動コンベア12bは前記第3ブロック9及び前記第4ブロック10に設置される。当該両者は、対称に設置される為、一方のみについて説明する。
前記可動側コンベア12bは、前記縦枠3方向において、前記固定テーブル5及び前記可動テーブル6より突出するよう設けられている。また、当該一端部は図4に示すようにL字状のブラケット12hを介して前記第3ブロック9に設置され、他端部は図3に示すように鉛直方向に立設するブラケット12iを介して前記可動テーブル6に設置されて、所定の高さに固定されている。
搬送面であるコンベアベルト12dは、補強として横枠2方向にアングル15aを有し前記固定板13及び前記可動板14に鉛直方向に立設する前記角柱15と交会するよう設置され、当該両側をフレーム12e及びガイド12fで固定されている。前記ガイド12fには、当該長さ方向に沿って2本のガイド溝12gが設けられており、前記ブラケット12hに固定されるボルトは、前記ガイド溝12g上を移動できるように取り付けられている。また、前記ガイド溝12gは、前記幅調節手段11によって移動する前記第2ブロック8及び前記第4ブロック10が、前記ガイド溝12gに沿ってスライドできるよう設置されている。
また、前記ガイド12fは、搬送される前記プラスチック段ボール箱25が遊動しないよう、前記角柱15側が高くなるように構成されている。
また、前記縦軸ハンドル3cを有する側を溶着された前記プラスチック段ボール箱27の搬出口12kとし、前記搬出口12k側における前記角柱15側の前記フレーム12eに駆動モータ12cを設置して、駆動可能とする。一方、前記駆動モータ12cを有しない側は、前記プラスチック段ボール箱25の搬入口12jとされる。
【0031】
前記プラスチック段ボール箱25の所定の溶着箇所である計8箇所の全てを同時溶着する溶着手段16は、図1乃至図5に示すように、前記第1ブロック7、前記第2ブロック8、前記第3ブロック9及び前記第4ブロック10における前記角柱15に設置される。
前記固定板13及び前記可動板14に鉛直方向に立設する4本の前記角柱15は、図1において、前記溶着装置1における内側方向に位置し、対向する側面の合計8箇所に角孔15bを有する。前記角孔15bは、図2、図3及び図5に示すように、前記角柱15における鉛直方向の略中央部から一端の上方位置まで設けられており、内部には上下動制御装置18が設置される。前記上下動制御装置18は、前記角柱15の上方端部に設置される固定部材18aによって固定され、同じく上方端部に設置される駆動モータ(図示しない)によって上下動を可能とする。
【0032】
また、前記角孔15bの両側には、前記角柱15の側面上に、前記横軸ガイドレール2b及び前記縦軸ガイドレール3bと同様のガイドレール17が鉛直方向に設置されている。前記ガイドレール17は、前記固定側コンベア12a及び可動側コンベア12bに設置される高いほうの前記ガイド12fと同等の鉛直方向の位置から当該角柱15の一端の上方位置まで設けられている。また、前記ガイドレール17には連結部材(図示しない)が設けてあり、当該連結部材は、前記ガイドレール17に沿って移動可能なものである。
更に、前記上下動制御装置18の下方には、ブラケット18bが取り付けられている。また、図5に示すように、前記ブラケット18bは、ボルト20aによってL字ブラケット20に取り付けられ、更に、前記L字ブラケット20は、ボルト20bにて前記ガイドレール17における連結部材(図示しない)に連結され、前記上下動制御装置18とともに、上下動を可能とする。
【0033】
また、前記L字ブラケット20には、前記溶着手段16を設置する略L字上の取付板19が取り付けられている。具体的には、図1に示すように、前記溶着装置1における内側方向に前記取付板19におけるL字状の角部が有するよう且つ、前記取付板19における平面が前記固定テーブル5等と同一平面になるようにして、ボルト(図示しない)にて取り付けられる。
また、前記取付板19におけるL字状の角部近傍には、図9に示すように、外部押え機構23における外部当接部材23aが可動する略四角形状の貫通孔19aが2箇所に設けられ、更に、これらに連接するようにして、当該裏側平面には、前記プラスチック段ボール箱25における角部の位置決めの作用をするコーナー位置決め部材19bが設置されている。前記コーナー位置決め部材19bは、略L字状に形成され、後述する前記プラスチック段ボール箱25におけるコーナー部材25cの上端面25fと当接する当接面19cを有している。
具体的に、前記コーナー位置決め部材19bの設置位置は、前記プラスチック段ボール箱25が溶着される際に、前記コーナー位置決め部材19bにおける外側側面がコーナー部材25cにおける外側面25eの内側側面と当接する位置で、且つ、前記当接面19cがコーナー部材25cの上端面25fと当接する位置に設置されている。また、前記プラスチック段ボール箱25は、後述する内部押え機構21及び外部押え機構23によって固定される為、前記コーナー位置決め部材19bは、コーナー部材25cの上端面25fのみと当接する位置で設置されていてもよい。
【0034】
前記溶着手段16は、図6(a)に示す前記プラスチック段ボール箱25におけるコーナー部材25cを内側より固定する内部押え機構21、前記コーナー部材25cを外側から固定する外部押え機構23、前記コーナー部材25cをプラスチック段ボール25a及び補強部材25bと溶着させる溶着機構24、更に前記溶着機構24の作動に伴って、前記内部押え機構21が微動するのを防止する押え補助機構22とによって構成されている。
図1に示すように、前記溶着手段16は計8箇所に設置されるが、当該構成においては同様であるので、図5に示すように、図1における前記溶着装置1のX−X断面での第3ブロック9の前記溶着手段16について、以下に説明する。
【0035】
前記内部押え機構21は、主に前記コーナー部材25cを内側より固定する内部当接部材21a及び前記内部当接部材21aを可動させるエアシリンダ21cによって構成される。
図5、図8及び図9に示すようにして、前記取付板19のL字状の角部の形状に合わせるようにして前記エアシリンダ21cを固定する略正方形状の平板21eは、カラー21fを介して、前記取付板19の下方位置にボルト21gによって設置されている。
また、押え補助部材となる前記押え補助機構22における2本のピン22bが挿通するピン受孔21bを鉛直方向に有する前記内部当接部材21aは、前記エアシリンダ21cに連接されている。前記内部当接部材21aは、略五角形からなり、前記プラスチック段ボール箱25におけるコーナー部材25cを内側より固定する当接平面の2平面は、直行するよう設けられている。
このとき、連接する前記内部当接部材21aは、前記第3ブロック9における前記角柱15の角部方向(図1において、前記溶着装置1における前記第2ブロック8と前記第3ブロック9との対角外側方向、又は図13における矢印A方向)に向かって可動するように設置され、前記エアシリンダ21cは前記平板21eに設置される。また、前記エアシリンダ21cにおけるエアを供給する接続コード21dは、図示しない制御装置等に接続されている。
【0036】
前記押え補助機構22は、前記溶着機構24の作動に伴って、前記内部押え機構21が微動するのを防止する前記ピン22b及び前記ピン22bを可動させるエアシリンダ22aによって構成される。
前記押え補助機構22は、図5、図8及び図9に示すようにして、前記取付板19における図示しない貫通孔の上方位置に設置され且つ、前記内部当接部材21aが可動し前記コーナー部材25cを内側より固定した状態での位置で、前記内部当接部材21aにおける前記ピン受孔21bに前記ピン22bが上方より挿通するように設置されている。
また、前記エアシリンダ22aにおけるエアを供給する接続コード22cは、図示しない制御装置等に接続されている。
【0037】
前記外部押え機構23は、主に前記コーナー部材25cを外側より固定する外部当接部材23a及び前記外部当接部材23aを可動させるエアシリンダ23cによって構成される。
前記外部当接部材23aは、図5、図8及び図9に示すようにして、薄い平板にて形成されており、一端部に略U字状の切欠き部である空間部23bを有するものであり、前記空間部23bを有しない他端部が前記エアシリンダ23cに連接して取り付けられる。
前記外部押え機構23は、前記取付板19における上方位置に設置され且つ、略四角形状の前記貫通孔19aに前記外部当接部材23aが上方から、前記空間部23bが下方に位置するよう挿通され、前記外部当接部材23aが前記コーナー位置決め部材20bに向かって可動するように設置されている。
また、前記エアシリンダ23cにおけるエアを供給する接続コード23dは、図示しない制御装置等に接続されている。
【0038】
前記溶着機構24は、主に前記コーナー部材25cをプラスチック段ボール25a及び補強部材25bと溶着させる溶着ピン24c、前記溶着ピン24cが設置される熱板24b及び前記熱板24bを可動させるエアシリンダ24aによって構成される。
前記溶着機構24は、図5、図8及び図9に示すようにして、カラー24eを介して前記取付板19における下方位置に前記エアシリンダ24aが設置され、前記外部当接部材23aの有する方へ向かって、前記熱板24bが設置され、更に前記溶着ピン24cが設置されている。このとき、前記溶着ピン24cが、前記エアシリンダ24aによって可動した際、前記外部当接部材23aにおける前記空間部23bへ挿通するよう、前記エアシリンダ24aの鉛直方向における位置は前記カラー24eにて調節される。
また、前記エアシリンダ24aにおけるエアを供給する接続コード(図示しない)及び前記熱板24bにおける接続コード24dは、図示しない制御装置等に接続されている。
【0039】
このようにして構成される前記溶着手段16は、前記取付板19及び前記L字ブラケット20を介して設置される前記上下動制御装置18とともに、図示しない制御装置等によって上下動が制御される。当該制御においては、図2に示すように、前記第1ブロック7における前記角柱15の前記横軸ハンドル2cを有する側の側面の上方に設置される操作パネル7aにて操作される。
【0040】
前記溶着装置1にて、同時溶着される前記プラスチック段ボール箱25は、次のような構成である。
図6(a)、(b)及び図7に示すようにして、前記プラスチック段ボール箱25は、従来より使用されているように、プラスチック段ボール25aによって側面及び底面が形成され、当該側面の上端縁部の全周に亘ってプラスチック製の補強部材25bを備えるとともに、前記補強部材25bの角部には、当該プラスチック段ボール箱を積み重ねた場合に、プラスチック段ボール箱が荷崩れを起こすのを防止するコーナー部材25cが取り付けられている。
【0041】
前記補強部材25bは、図7に示すように、前記プラスチック段ボール25aの上端部の開口形状に対応した平面矩形の枠体状に形成されており、前記プラスチック段ボール25aの上端縁に嵌合されるように、図6(b)に示す如く、下向きに開口した幅の狭い開口部を有している。
また、前記補強部材25bは、平面矩形の枠体状に形成せずに、長尺な直線状に形成し、前記補強部材25bを所定の長さに切断することによって、前記プラスチック段ボール25aの4つの角の上端縁に嵌合するように構成しても勿論良い。
【0042】
また、荷崩防止用の前記コーナー部材25cは、図6及び図7に示すように、プラスチック製の前記補強部材25bと同じ材質のプラスチックによって、二辺の長さが等しい平面に形成されており、図6(a)及び(b)に示す如く、前記補強部材25bの上端縁に嵌合されるように、裏面側に下向きに開口した幅の比較的広い開口部を有している。前記コーナー部材25cにおける外側面25eは、垂直な平面状に形成されているとともに、前記外側面25eの裏面側には、内側面25dが上端部寄りの所定位置から下向きの略L字形状に突設されており、前記外側面25eと前記内側面25dとの間は、当該プラスチック段ボール箱を積み重ね可能にする上端面25fが形成されている。また、前記内側面25d及び前記外側面25eにおける鉛直方向の長さは、前記補強部材25bにおける鉛直方向の長さよりも若干大きく設定されている。
【0043】
そして、前記コーナー部材25cは、図6(b)に示すように、前記補強部材25bの上端縁に嵌合された状態で装着された状態で、前記補強部材25b及び前記プラスチック段ボール25aと一体的に固着されるように構成されている。
前記プラスチック段ボール箱25は、前記溶着装置1を用いて、次のようにして前記コーナー部材25cにおける所定溶着箇所の全てを同時溶着される。当該溶着工程は、前記プラスチック段ボール箱25における前記コーナー部材25cの側面、計8箇所において同様にして行われる工程である為、1箇所についてのみ説明を行うこととする。
【0044】
まず始めに、溶着される前記プラスチック段ボール箱25の外形に合わせて、前記幅調節手段11にて、前記第1ブロック7乃至前記第4ブロック10間の位置を調節する。更に、前記第1ブロック7における前記操作パネル7aを操作して、前記溶着手段16の鉛直方向の位置を設定する。これらによって、前記プラスチック段ボール箱25における幅方向及び鉛直方向の所定位置が設定されると、図2及び図3に示す前記搬入口12jから、前記コンベアベルト12d上へ前記プラスチック段ボール箱25における底面を配置して搬入し、前記搬送手段12によって、図1における前記溶着装置1の略中央部に位置する溶着工程の位置まで搬送する。
このとき、前記プラスチック段ボール箱25における幅方向は、前記固定側コンベア12a及び前記可動側コンベア12bに設置されている鉛直方向に高い前記ガイド12fと当接する位置にあるので、前記プラスチック段ボール箱25が搬送される際には、当該ガイド12fと摺動しながら搬送されるので、遊動することなく所定位置まで搬送させることができる。
前記プラスチック段ボール箱25が溶着工程の位置まで搬送されると、前記固定側コンベア12a及び前記可動側コンベア12bは作動を停止する。
【0045】
その後、図10及び図11に示すように、前記溶着手段16を具備する前記取付板19は、前記上下動制御装置18とともに所定位置まで下降する。
当該所定位置とは、前記取付板19における前記コーナー位置決め部材19bの前記当接面19cが、前記プラスチック段ボール箱25における前記上端面25fに当接する位置を示し、前記プラスチック段ボール箱25の外形に伴い、任意の位置となる。
【0046】
前記溶着手段16が所定位置まで下降すると、次に、図12及び図13に示すように、前記プラスチック段ボール箱25における前記コーナー部材25cを内側より固定する前記内部押え機構21が作動する。
前記内部当接部材21aが前記エアシリンダ21cによって、前記プラスチック段ボール箱25の角部方向である矢印A方向に可動することによって、前記内部当接部材21aの前記当接平面の2面が前記コーナー部材25cにおける前記内側面25dと当接するので、前記プラスチック段ボール箱25を内側から、前記第1ブロック7乃至前記第4ブロック10の計4箇所でしっかりと固定することができ、後述する溶着工程を容易に行うことができるようになる。
【0047】
前記内部当接部材21aが前記コーナー部材25cにおける前記内側面25dと当接するのを保持した状態で、同図に示すように、前記内部押え機構21が微動するのを防止する前記押え補助機構22が作動する。
前記押え補助機構22における前記ピン22bが前記エアシリンダ22aによって、鉛直方向である矢印B方向へ可動することによって、前記内部当接部材21aにおける前記ピン受孔21bの上方から前記ピン22bが挿通される。よって、前記プラスチック段ボール箱25を内側から外側方向へ水平方向に固定する前記内部当接部材21aを、鉛直方向から固定することができるので、より確実に前記プラスチック段ボール箱25を固定することができるので、後述する溶着時における微動等を防止することができ、溶着工程を的確に処理することができるようになる。
【0048】
更に、上述の状態を保持した状態で、図14及び図15に示すように、前記コーナー部材25cを外側より固定する前記外部押え機構23が作動する。
前記外部当接部材23aが前記エアシリンダ23cによって、前記プラスチック段ボール箱25の内側方向である矢印C方向に可動することによって、前記外部当接部材23aの側面が前記コーナー部材25cにおける前記外側面25eと当接するので、前記プラスチック段ボール箱25を外側から、前記第1ブロック7乃至前記第4ブロック10の計8箇所でしっかりと固定することができ、後述する溶着工程における溶着ピン24cの挿脱を容易に行うことができ、溶着工程を迅速に行うことができるようになる。
【0049】
前記溶着機構24は、前記内部押え機構21、前記押え補助機構22及び前記外部押え機構23が作動した状態で、図16及び図17に示すように、最終工程として作動する。
所定の温度に加熱された前記溶着ピン24cを具備する前記熱板24bが前記エアシリンダ24aによって、前記プラスチック段ボール箱25の内側方向である矢印D方向に可動することによって、前記プラスチック段ボール箱25の角部における前記プラスチック段ボール25a、前記補強部材25b及び前記コーナー部材25cが溶着される。
具体的には、前記溶着ピン24cは、前記外部当接部材23aにおける前記空間部23bを通って、前記コーナー部材25cにおける前記外側面25eを溶融して貫通して、前記補強部材25bの外側部を溶融して貫通し、更に、前記プラスチック段ボール25aにおける厚さの半分程度を溶融して貫通した状態で、所定時間だけ停止して、前記プラスチック段ボール25aを加熱溶融する。このとき、前記エアシリンダ24aによる押圧によって、溶融した前記プラスチック段ボール25a、前記補強部材25b及び前記コーナー部材25cは、前記溶着ピン24cと同一形状に破断される。
所定時間経過後、前記溶着ピン24cが矢印Dと逆方向に作動することで、図18(b)に示すように、前記コーナー部材25c、前記補強部材25b及び前記プラスチック段ボール25aに溶着ピン跡25gを残して、溶着工程は終了する。このとき、上述のように、前記外部当接部材23aが前記プラスチック段ボール箱25を外側から固定しているので、前記溶着ピン24cの抜き出しを容易に行うことができる。
これによって、前記プラスチック段ボール箱25の内側には、溶着ピン跡25gを残さず、前記プラスチック段ボール箱25の外側にのみ前記溶着ピン跡25gを残した角部が溶着されたプラスチック段ボール箱27を得ることができる。
【0050】
後に、前記溶着手段16は、上記工程の逆工程を辿ることによって、前記溶着手段16を具備する前記取付板19は、前記上下動制御装置18とともに所定位置まで上昇して停止する。
停止した後、前記固定側コンベア12a及び前記可動側コンベア12bが再び作動して、角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱27を図2に示す搬出口12kへと搬送する。
以上の工程を経ることで、前記第1ブロック7乃至前記第4ブロック10において、前記プラスチック段ボール箱25の角部の計8箇所は同時溶着され、角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱27が完成する。
【0051】
本実施例1における前記溶着装置1においては、図2に示すように、前記プラスチック段ボール箱25は前記搬入口12jから搬入され、前記搬出口12kへと搬送されるものであったが、別の仕様例として、溶着後における前記固定側コンベア12a及び前記可動側コンベア12bの搬送方向を上記の溶着工程へ向かう搬送方向と逆方向に反転させることによって、前記搬入口12j及び前記搬出口12kとを同一箇所に設定することもできる。これによって、上記の工程を作業者が一人で行うことができる。
【0052】
つまり、前記溶着装置1の一端に前記搬入口12j、他端に前記搬出口12jを設ける際は、主に、当該溶着装置1は次工程へ連結させる場合等に適しており、一方、前記搬入口12j及び前記搬出口12kを同一箇所に設ける際は、主に、作業者が当該工程を一人で行う場合等に適している。
【0053】
更に、前記溶着装置1は、同時溶着に限られることなく、前記プラスチック段ボール箱25の外形によっては、前記第1ブロック7及び前記3ブロック9を可動させて、前記プラスチック段ボール箱25の該当する角部を溶着させた後、残りの前記第2ブロック8及び前記4ブロック10を可動させて、前記プラスチック段ボール箱25の該当する角部を溶着させるといったことも可能である。勿論、各ブロック毎の可動も可能である。
これらによって、様々な大きさ又は形状の前記プラスチック段ボール箱25における角部の溶着が可能となる。
【0054】
以上、説明した本発明の実施例1に係る溶着装置1によれば、前記プラスチック段ボール箱25における角部である前記プラスチック段ボール25a、前記補強部材25b及び前記コーナー部材25cを一体的に且つ、同時に全ての溶着箇所を溶着することができ、十分な強度を有した状態で角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱27を完成させることができる。
このようにして、同時に溶着することから、生産効率を向上させることができる。
また、角部が溶着されたプラスチック段ボール箱27は、前記プラスチック段ボール25aにおける厚さの半分程度までが一体的に溶着されるので、前記コーナー部材25cにおける前記内側面25dは、図18(a)及び(b)に示すように、平坦なままであり、角部が溶着された前記プラスチック段ボール箱27の内部に収容される製品を傷付けたりすることが無い。
また、前記プラスチック段ボール箱25を搬送する前記搬送手段12を有しており、前記溶着装置1における一端に前記搬入口12j、他端に前記搬出口12jを有するようにして、次工程へ連結させる等の構造とすることもできるし、溶着後における前記固定側コンベア12a及び前記可動側コンベア12bの搬送方向を変更させることによって、前記搬入口12j及び前記搬出口12kを同一箇所に有するようにして、作業者が当該工程を一人で行う等の構造とすることもできる。
更に、前記溶着手段16を有する前記第1ブロック7乃至前記第4ブロック10の夫々の幅を調節する前記幅調節手段11を有しており、前記プラスチック段ボール箱25の様々な形状における多品種、小ロット生産にも迅速に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成における平面図である。
【図2】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成における一部断面正面図である。
【図3】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成におけるX−X断面の一部断面正面図である。
【図4】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における下方位置の一部省略拡大斜視図である。
【図5】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。
【図6】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にて溶着される前のプラスチック段ボール箱の(a)斜視図、(b)コーナー部の拡大断面図である。
【図7】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にて溶着される前のプラスチック段ボール箱のコーナー部の拡大平面図である。
【図8】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。
【図9】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。
【図10】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にプラスチック段ボール箱を設置した後の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。
【図11】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にプラスチック段ボール箱を設置した後の全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。
【図12】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にプラスチック段ボール箱を設置した後、内部押え機構及び押え補助機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。
【図13】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にプラスチック段ボール箱を設置した後、内部押え機構及び押え補助機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。
【図14】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における内部押え機構及び押え補助機構が可動し、更に外部押え機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。
【図15】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における内部押え機構及び押え補助機構が可動し、更に外部押え機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。
【図16】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における外部押え機構が可動し、更に溶着機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大正面図である。
【図17】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置における外部押え機構が可動し、更に溶着機構が可動したときの全体構成におけるX−X断面における第3ブロックの溶着手段付近の一部省略拡大底面図である。
【図18】本発明の実施例1に係るプラスチック段ボール箱の溶着装置にて溶着された後のプラスチック段ボール箱の(a)斜視図、(b)コーナー部の拡大断面図である。
【符号の説明】
【0056】
1 溶着装置
2 横枠
2a 横軸ボールねじ
2b 横軸ガイドレール
2c 横軸ハンドル
3 縦軸
3a 縦軸ボールねじ
3b 縦軸ガイドレール
3c 縦軸ハンドル
4 底枠
4a 補強部材
5 固定テーブル
6 可動テーブル
7 第1ブロック
7a 操作パネル
8 第2ブロック
9 第3ブロック
10 第4ブロック
11 幅調節手段
12 搬送手段
12a 固定側コンベア
12b 可動側コンベア
12c 駆動モータ
12d コンベアベルト
12e フレーム
12f ガイド
12g ガイド溝
12h、12i ブラケット
12j 搬入口
12k 搬出口
13 固定板
14 可動板
15 角柱
15a アングル
15b 角孔
16 溶着手段
17 ガイドレール
18 上下動制御装置
18a 固定部材
18b ブラケット
19 取付板
19a 貫通孔
19b コーナー位置決め部材
19c 当接面
20 L字ブラケット
20a、20b ボルト
21 内部押え機構
21a 内部当接部材
21b ピン受孔
21c エアシリンダ
21d 接続コード
21e 平板
21f カラー
21g ボルト
22 押え補助機構
22a エアシリンダ
22b ピン
22c 接続コード
23 外部押え機構
23a 外部当接部材
23b 空間部
23c エアシリンダ
23d 接続コード
24 溶着機構
24a エアシリンダ
24b 熱板
24c 溶着ピン
24d 接続コード
24e カラー
25 プラスチック段ボール箱
25a プラスチック段ボール
25b 補強部材
25c コーナー部材
25d 内側面
25e 外側面
25f 上端面
25g 溶着ピン跡
26 軸受
27 角部が溶着されたプラスチック段ボール箱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック段ボール箱の溶着装置は、
搬送手段、溶着手段及び幅調節手段とから構成され、
前記搬送手段は、2台のコンベアから構成され、
当該両コンベアは並設するように、且つ、搬送面が四方に立設されるブロックに交会するよう設置され、
一方は2つの前記ブロックの間を橋設し、
他方は他の2つの前記ブロックの間を橋設して、
搬入口から当該両コンベアにて搬送されるプラスチック段ボール箱を溶着工程及び搬出口又は再度、前記搬入口へ搬送するものとし、
所定の温度に加熱される複数の溶着ピンを有し、所定の鉛直範囲を可動する前記溶着手段は、前記搬送手段の上方位置で、四方に立設される夫々の前記ブロックに設置される上下動制御装置に設置され、
前記プラスチック段ボール箱を形成するプラスチック段ボールの上端部に嵌合されて、当該角部を構成するプラスチック部材における外側面を、前記溶着ピンにて加熱溶融して貫通し、
前記外側面の内側に位置する前記プラスチック段ボールにおける厚さの略半分を加熱溶融して、
前記プラスチック段ボールと前記プラスチック部材の当該両者を溶着させることで、
前記プラスチック段ボール箱における複数の角部平面を複数の溶着ピンにて同時に溶着し、
前記幅調節手段は、当該溶着装置の底部を構成するとともに、
前記搬送手段及び前記溶着手段を有する夫々の前記ブロックの間隔を調節することを
特徴とするプラスチック段ボール箱の溶着装置。
【請求項2】
前記溶着手段は、所定の温度に加熱される溶着ピン及び前記溶着ピンを水平可動させる駆動部を前記ブロックに2箇所ずつ合計8箇所に具備したことを特徴とする請求項1に記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置。
【請求項3】
前記溶着手段は、前記プラスチック段ボール箱における角部を溶着する際、当該角部を内側から固定する内部当接部材及び前記内部当接部材を可動させる駆動部を備えた内部押え機構を具備したことを特徴とする請求項1及び請求項2に記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置。
【請求項4】
前記溶着手段は、前記内部押え機構における当該角部を内側から固定する内部当接部材を固定する押え補助部材及び前記押え補助部材を可動させる駆動部を備えた押え補助機構を具備したことを特徴とする請求項3に記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置。
【請求項5】
前記溶着手段は、前記プラスチック段ボール箱における角部を溶着する際、当該角部を外側から固定する外部当接部材及び前記外部当接部材を可動させる駆動部を備えた外部押え機構を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のプラスチック段ボール箱の溶着装置。
【請求項6】
角部にプラスチック部材を有し、プラスチック段ボールからなるプラスチック段ボール箱における底面を搬送面上に配置して溶着工程まで搬送する搬送工程と、
前記搬送工程の後、当該箱の上方から溶着ピンを具備する溶着機構を所定の溶着位置へ鉛直可動する上下動工程と、
前記上下動工程の後、当該箱の角部平面に対して外側から垂直に前記溶着ピンを当接させて、当該箱における角部の前記プラスチック部材を加熱溶融して貫通させ、
前記プラスチック部材の内側に位置するプラスチック段ボールを加熱溶融して、
前記プラスチック段ボールにおける厚みの略半分の位置まで、前記溶着ピンを水平可動させ、
当該箱における角部平面を複数の溶着ピンにて同時に溶着する溶着工程とを備え、
当該箱における角部のプラスチック段ボールと前記プラスチック部材を溶着することを特徴とするプラスチック段ボール箱の製造方法。
【請求項7】
角部にプラスチック部材を有し、プラスチック段ボールからなるプラスチック段ボール箱における底面を搬送面上に配置して溶着工程まで搬送する搬送工程と、
前記搬送工程の後、当該箱の上方から溶着ピンを具備する溶着機構を所定の溶着位置へ鉛直可動する上下動工程と、
前記上下動工程の後、当該箱の内側から内部当接部材によって当該角部を固定する内部押え工程と、
前記内部工程の後、前記内部当接部材の微動を防止する押え補助工程と、
前記押え補助工程の後、当該箱の外側から外部当接部材によって、当該角部を固定する外部押え工程と、
前記外部押え工程の後、当該箱の角部平面に対して外側から垂直に前記溶着ピンを当接させて、当該箱における角部の前記プラスチック部材を加熱溶融して貫通させ、
前記プラスチック部材の内側に位置するプラスチック段ボールを加熱溶融して、
前記プラスチック段ボールにおける厚みの略半分の位置まで、前記溶着ピンを水平可動させ、
当該箱における角部平面を複数の溶着ピンにて同時に溶着する溶着工程とを備え、
当該箱における角部のプラスチック段ボールと前記プラスチック部材を溶着することを特徴とするプラスチック段ボール箱の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−154309(P2009−154309A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−331784(P2007−331784)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(391065781)第一大宮株式会社 (9)
【Fターム(参考)】