説明

プリンタードライバー

【課題】印刷設定の作業を容易にすることを課題とする。
【解決手段】プリンタードライバーPDがコンピューター100に実現させる機能に、印刷設定候補情報IN2を選択するための所定の操作を受け付けたときに、所定の元サンプル画像IM1に対して複数の印刷設定候補情報IN2のそれぞれに従った処理を行った各サンプル画像IM2を対応する各識別情報IN3とともにプリンター200に印刷させるサンプル画像印刷制御機能と、印刷された複数の識別情報IN3の選択操作を受け付けるための識別情報選択画面DI2を表示し、複数の識別情報IN3の中からいずれかの識別情報IN3の選択操作を受け付ける識別情報選択機能と、複数の印刷設定候補情報IN2のうち前記選択操作された識別情報IN3に対応する印刷設定候補情報IN2を印刷設定情報IN1として設定する処理を行う印刷設定機能とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンターに印刷させるためのプリンタードライバーに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されるように、印刷対象の画像に対応するサムネイル画像を用意し、3×3のサムネイル画像を印刷してサムネイル画像の選択操作を受け付けることを繰り返し、印刷画像を作成するための複数の特性値を記憶するリファイニング方法が知られている。このリファイニング方法では、現在設定されている特性値に従ったサムネイル画像を中心に配置し、X方向にあるプリンター特性変数を変化させたサムネイル画像を配置し、Y方向に別のプリンター特性変数を変化させたサムネイル画像を配置したサムネイル画像の集合を印刷する。プリンター特性変数には、コントラスト、輝度、飽和度、赤色バイアス、緑色バイアス及び青色バイアスがある。従って、全ての設定値を記憶させるためには、サムネイル画像の集合を印刷してサムネイル画像を選択操作する作業を繰り返し行うことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−138742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の技術においては、印刷対象の画像に対応するサムネイル画像を用意する必要がある。その上、サムネイル画像の集合を印刷してサムネイル画像を選択操作する作業を繰り返し行う必要がある。
また、一般的なプリンタードライバーでは、詳細設定をすることが可能であるが、設定項目が多いため詳細設定が難しい。さらに、推奨設定や自動設定があるものの、実際の印刷品質はプリンタードライバーの使用者の好みによるところがある。
【0005】
以上を鑑み、本発明は、印刷設定の作業を容易にすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、デフォルトの印刷設定として設定された印刷設定情報を参照し、プリンターに印刷させるための印刷データを生成する機能をコンピューターに実現させるプリンタードライバーであって、サンプル画像印刷制御機能と識別情報選択機能と印刷設定機能とを実現させることを特徴とする。
上記サンプル画像印刷制御機能は、記憶領域に記憶され印刷設定の候補を表す複数の印刷設定候補情報の中からいずれかの印刷設定候補情報を選択するための所定の操作を受け付けたときに、所定の元サンプル画像に対して前記複数の印刷設定候補情報のそれぞれに従った処理を行った各サンプル画像を対応する各識別情報とともに前記プリンターに印刷させる。上記識別情報選択機能は、印刷された複数の前記識別情報の選択操作を受け付けるための識別情報選択画面を表示し、前記複数の識別情報の中からいずれかの識別情報の選択操作を受け付ける。上記印刷設定機能は、前記複数の印刷設定候補情報のうち前記選択操作された識別情報に対応する印刷設定候補情報を前記印刷設定情報として設定する処理を行う。
【0007】
以上より、プリンターのユーザは、各印刷設定候補情報に対応して印刷される複数のサンプル画像の中からいずれかのサンプル画像を選択し、選択したサンプル画像に対応する識別情報を選択操作するだけでよい。すなわち、印刷品質の設定方法が視覚的で容易であり、ユーザはサンプル画像の実際の印刷結果を見て印刷品質を選択することができる。また、印刷される各サンプル画像が印刷対象の画像と関係の無い所定の元サンプル画像から得られる画像であるので、印刷対象の画像に対応するサムネイル画像等を用意する必要が無い。
従って、本発明によれば、印刷設定の作業を容易にすることができる。
【0008】
ところで、各サンプル画像及び各識別情報が1枚の印刷媒体に印刷されると、印刷設定の作業をさらに容易にすることができる。
プリンターに印刷させるための印刷データは、印刷コマンドを集合させたデータ、ビットマップデータを主体とした印刷ジョブ、等を含む。プリンターが印刷コマンドに従って印刷を行うプリンターの場合、ページプリンター等の印刷設定の作業を簡素化させることができる。サンプル画像印刷制御機能が各サンプル画像を互いに異なる印刷位置に配置し各識別情報を各サンプル画像の印刷位置に対応させた印刷位置に配置したサンプル画像印刷データを生成すると、インクジェットプリンター等の印刷設定の作業を簡素化させることができる。
【0009】
元サンプル画像の種類を選択可能であると、印刷対象の種類に応じた画質で印刷設定の作業を行うことができる。
複数の印刷設定候補情報が印刷媒体の種類に応じて設けられ、選択操作された種類の印刷媒体に応じた各サンプル画像が印刷されると、印刷媒体の種類に応じた画質で印刷設定の作業を行うことができる。
【0010】
複数の印刷設定候補情報がプリンターの解像度に応じて設けられ、選択操作された解像度に応じた各サンプル画像が印刷されると、解像度に応じた画質で印刷設定の作業を行うことができる。
各サンプル画像の印刷設定の内容を表す情報が印刷されたり表示されたりすると、印刷設定の作業をさらに容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタードライバーPDがコンピューター100に実現させる機能を模式的に例示するブロック図である。
【図2】コンピューター100とプリンター200とからなる印刷システムの構成を模式的に例示するブロック図である。
【図3】(a)は出力装置116に表示されるサンプル画像印刷開始画面DI1を例示する図、(b)は出力装置116に表示される識別情報選択画面DI2を例示する図、(c)は出力装置116に表示される印刷インターフェイス画面を例示する図である。
【図4】(a)は複数の印刷設定情報候補情報IN2を例示する図、(b)は変形例において元サンプル画像一覧情報IN5の構造を示す図、(c)は変形例において複数の印刷設定情報候補情報IN6を示す図、(d)は変形例において複数の印刷設定情報候補情報IN7を示す図である。
【図5】元サンプル画像IM1、及び、複数のサンプル画像IM2を形成した印刷物PR1を例示する図である。
【図6】(a)はコンピューター100で行われる印刷処理を示すフローチャート、(b)は印刷データDA1の構造を模式的に例示する図である。
【図7】コンピューター100で行われる印刷設定処理を示すフローチャートである。
【図8】サンプル画像印刷データDA2の構造を模式的に例示する図である。
【図9】(a)は変形例に係る印刷処理を示すフローチャート、(b)は印刷データDA3の構造を模式的に例示する図である。
【図10】変形例に係る印刷設定処理を示すフローチャートである。
【図11】(a)は変形例において種類選択画面DI4を示す図、(b)は変形例において印刷媒体選択画面DI5を示す図、(c)は変形例において解像度選択画面DI6を示す図である。
【図12】変形例に係る印刷設定処理を示すフローチャートである。
【図13】(a)は変形例において複数のサンプル画像IM2を形成した印刷物PR3を示す図、(b)は変形例において識別情報選択画面DI7を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(1)印刷システムの構成:
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るプリンタードライバーPDは、同図に示す各部PD1〜PD4を備えている。プリンタードライバーPDは、デフォルトの設定を表す印刷設定情報IN1を参照し、プリンター200に印刷させるための印刷データDA1を生成する機能をコンピューター100に実現させる印刷制御プログラムである。このプリンタードライバーPDは、例えば、図2に示す印刷システムを実現させる。
【0013】
図2に示す印刷システムは、パーソナルコンピューター(PC)100と、カラー印刷可能なページプリンター200とから構成されている。本実施形態のプリンタードライバーPDはPC100を印刷制御装置として機能させ、PC100で印刷制御方法が実施される。むろん、プリンタードライバーは、プリンターで実行されるプログラムでもよいし、PCとプリンターの両方で実行されるプリンターでもよい。また、印刷システムは、PCとプリンターとが一体化された装置でもよい。
PC100では、CPU(Central Processing Unit)111、半導体メモリー112,113、記憶装置(記憶領域)114、入力装置115、出力装置116、インターフェイス(I/F)117,118、ディスクドライブ119、等がバス101に接続されて互いに情報を入出力可能とされている。CPU111は、ROM(Read Only Memory)112に書き込まれたプログラムに従ってPC全体の動作を制御する。
【0014】
記憶装置114は、オペレーティングシステム(OS)、プリンタードライバーPD、印刷設定情報IN1、複数の印刷設定候補情報IN2、元サンプル画像IM1、プリンター200で印刷可能な印刷媒体の種類、プリンター200で印刷可能な解像度、アプリケーションプログラム(APL)、等を記憶している。記憶装置114を構成するメモリーには、ハードディスク(磁気ディスク)、不揮発性半導体メモリー、等を用いることができる。本実施形態では記憶装置114を各種情報の記憶領域としているが、RAM(Random Access Memory)113や記録媒体RM1を各種情報の記憶領域の少なくとも一部としてもよい。
【0015】
印刷設定情報IN1は、デフォルトの印刷設定として設定されたパラメーター群とされている。印刷設定候補情報IN2は、印刷設定の候補を表す情報であり、図4(a)に示すように印刷設定毎に設けられたパラメーター群とされ、予め用意されて記憶装置114に記憶されている。複数の印刷設定候補情報IN2からなる印刷設定候補一覧情報は、例えばプリンターメーカーが予め決めた印刷設定の一覧を表す情報であり、プリンターの機種毎に異なる情報とされる。印刷設定候補情報IN2は、例えば、「あざやか」、「うすめ」、「こいめ」、「赤み強」、「赤み弱」、「緑強」、「緑弱」、「青み強」、「青み弱」、といった、プリンターのユーザにとって分かり易い印刷設定を表す情報とされる。より専門的な用語を用いると、印刷設定候補情報IN2は、例えば、コントラストに所定量の強弱を付ける印刷設定、輝度に所定量の強弱を付ける印刷設定、R(赤)の色成分に所定量の強弱を付ける印刷設定、G(緑)の色成分に所定量の強弱を付ける印刷設定、B(青)の色成分に所定量の強弱を付ける印刷設定、等の印刷設定を表す情報である。元サンプル画像IM1は、図5に示す印刷物PR1の各サンプル画像IM2を生成する元となる画像であり、画像を構成する画素毎にR、G、Bそれぞれの階調値を有するビットマップデータとして予め用意され、記憶装置114に記憶されている。元サンプル画像が記憶されることにより、印刷設定候補情報がアップデートにより変わることがあっても、アップデートに対応したサンプル画像が印刷される。
【0016】
入力装置115は、キーボードやマウス(ポインティングデバイス)といった操作入力装置等で構成することができる。出力装置116は、ディスプレイ等の画像出力装置や音声出力装置等で構成することができる。通信I/F117は、PC100をネットワーク接続するためのインターフェイスである。通信I/F118は、プリンター200に対して情報を入出力するためのインターフェイスであり、プリンターの通信I/F222等に接続される。ディスクドライブ119は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等のコンピューター読み取り可能な記録媒体RM1を着脱可能に挿入することができる。プリンタードライバーPDは、該プログラムを記録した記録媒体RM1からPC100にインストールされてもよいし、該プログラムを記録したサーバーコンピューターからネットワークを介して記憶装置114にダウンロードされてもよい。
【0017】
プリンター200は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のトナーを印刷媒体に付着させ、所定のページ記述言語で記述された印刷データに含まれる印刷コマンドに従って印刷物を形成する。プリンター200は、制御部210、操作パネル221、通信I/F222、受信バッファ223、プリントエンジン224、等を備えている。
制御部210は、CPU211、半導体メモリー212,213、タイマー214、等がバスに接続されて互いに情報を入出力可能とされ、ROM212に書き込まれたプログラムに従ってプリンター全体の動作を制御する。当該プログラムは、制御部210を、コマンド解釈部215、印刷キュー管理部216、エンジン管理部217、等として機能させる。
【0018】
操作パネル221は、操作スイッチといった入力装置、及び、液晶ディスプレイといった出力装置を備え、制御部210に接続されている。通信I/F222は、制御部210及び受信バッファ223に接続され、PC100に対して情報を入出力可能である。受信バッファ223は、通信I/F222で受信した印刷データを一時的に記憶する。コマンド解釈部215は、受信バッファ223に一次記憶された印刷データに含まれる印刷コマンドを逐次解釈し、印刷を実行させるための制御データをRAM213内に生成する。印刷キュー管理部216は、印刷データが受信された順番に印刷が実行されるように印刷キューを生成する。エンジン管理部217は、印刷キューに従って制御データをプリントエンジン224に渡す処理を実行する。プリントエンジン224は、入力される制御データに従い、該制御データに含まれる解像度となるようにトナーを印刷媒体に付着させ、印刷を実行する。
【0019】
図1に示すプリンタードライバーPDと上述したハードウェアとが協働することにより、印刷システムが構築される。以下、プリンタードライバーPDの各部を説明する。
【0020】
サンプル画像印刷制御部PD1は、PC100にサンプル画像印刷制御機能を実現させる。この機能は、所定の操作を受け付けたときに、所定の元サンプル画像IM1に対して複数の印刷設定候補情報IN2のそれぞれに従った処理を行った各サンプル画像IM2を対応する各識別情報IN3とともにプリンター200に印刷させる。受け付ける所定の操作は、記憶領域114に記憶されている複数の印刷設定候補情報IN2の中からいずれかの情報IN2を選択するための操作であり、プリンタードライバーのサンプル画像印刷制御部PD1を起動する印刷設定開始操作と、図3(a)に示すようなサンプル画像印刷開始画面DI1の印刷ボタンDI11を押す操作とがある。しかし、本プリンタードライバーPDによると、プリンターのユーザは印刷設定候補情報を選択することを意識しなくてよい。
本実施形態では、まず、サンプル画像印刷開始画面DI1が表示され、入力装置115で印刷ボタンDI11が操作されると記憶領域114から元サンプル画像IM1が読み出される。次に、各印刷設定候補情報IN2に従って元サンプル画像IM1からそれぞれサンプル画像IM2が生成され、各サンプル画像IM2を対応する識別情報IN3とともに印刷させるためのサンプル画像印刷データDA2が生成される。このデータDA2がプリンター200へ出力されると、図5に示すようにサンプル画像IM2と識別情報IN3の組み合わせを印刷媒体M1に複数形成した印刷物PR1が出力される。
【0021】
識別情報選択部PD2は、識別情報選択画面DI2を表示し、複数の識別情報IN3の中からいずれかの識別情報IN3の選択操作を受け付ける識別情報選択機能をPC10に実現させる。同画面DI2は、図3(b)に示すようなユーザインターフェイスであり、印刷された複数の識別情報IN3の選択操作を受け付けるための画面である。プリンターのユーザは、図5に示す印刷物PR1を見て、一番きれいに見えるサンプル画像といった好みのサンプル画像の識別情報IN3を識別情報選択画面DI2から選択操作すればよい。
【0022】
印刷設定部PD3は、選択操作された識別情報IN3に対応する印刷設定候補情報IN2を印刷設定情報IN1として設定する処理を行う印刷設定機能をPC100に実現させる。当該処理は、設定対象の印刷設定候補情報IN2を構成するパラメーター群(印刷パラメーターs)を印刷設定情報IN1として記憶領域114に記憶する処理とすることができる。印刷設定情報IN1は、記憶領域114に記憶されている複数の印刷設定候補情報IN2の中から選ばれる。
【0023】
印刷制御部PD4は、当該印刷制御部PD4を起動するための印刷開始操作が行われたとき、記憶領域114に記憶されている印刷設定情報IN1を参照し、印刷データDA1を生成する印刷制御機能をPC100に実現させる。本実施形態では、印刷設定情報IN1をデフォルトの印刷設定として図3(c)に示すような印刷インターフェイス画面DI3が表示され、この状態で印刷ボタンDI32が操作されると印刷設定情報IN1に従って印刷データDA1が生成されてプリンター200へ出力される。また、詳細ボタンDI31が操作されると、印刷設定を変更する操作入力が受け付けられ、受け付けた内容の印刷設定に従って印刷データDA1が生成されてプリンター200へ出力される。プリンター200は、印刷データDA1を受信し、この印刷データDA1に含まれる印刷コマンドCM1に従って印刷媒体に付着させ、印刷物PR2を形成する。
【0024】
(2)印刷システムの動作、作用及び効果:
図6(a)は、印刷制御部PD4によりPC100が行う印刷処理を示すフローチャートである。本処理は、APLの印刷機能による操作画面で所定の印刷開始操作、例えば、所定の印刷メニューの選択操作が行われたときに開始する。
処理を開始すると、記憶装置114から印刷設定情報IN1を読み出す(ステップS102。以下、「ステップ」の記載を省略)。次に、印刷設定情報IN1を構成するパラメーター群をデフォルトの印刷設定として印刷インターフェイス画面DI3を表示する(S104)。図3(c)に示す同画面DI3は、各種設定欄及び各種操作ボタンを有し、詳細ボタンDI31が操作されると印刷設定をデフォルト設定から変更する操作入力を受け付け可能である。S106では印刷ボタンDI32が操作されたか否かを判断し、印刷ボタンDI32が操作されるまでS106の処理を繰り返す。
印刷ボタンDI32が操作されると、デフォルト又は変更後の印刷設定に基づいて、印刷コマンドにオブジェクト、該オブジェクトの印刷位置、等の情報を添付する処理をオブジェクト毎に行い、印刷データDA1を生成する(S108)。
【0025】
図6(b)は、生成される印刷データDA1の構造を模式的に示している。印刷データDA1は、所定のページ記述言語に従って印刷コマンドCM1を繰り返し記述することにより形成される。各印刷コマンドCM1は、コマンド名を表す情報に始まり所定の区切りコードで終わるデータ構造とされている。印刷コマンドCM1に含まれる印刷位置は、例えば、印刷座標を横方向のX座標及び縦方向のY座標で表すときにオブジェクトの印刷開始座標(Xs,Ys)及び印刷終了座標(Xe,Ye)等で表すことができる。印刷データDA1には、プリンター200に印刷させる解像度等の情報も含まれている。S108では、このような印刷データDA1のデータ構造が構築される。
S110では、印刷データDA1を印刷ジョブとしてプリンター200へ出力する。すると、プリンター200は、印刷データDA1に含まれる印刷コマンドCM1を逐次解釈し、印刷データDA1に含まれる解像度となるようにトナーを印刷媒体に付着させ、印刷データDA1に対応する情報が印刷媒体に表された印刷物PR2を形成する。
【0026】
図7は、印刷設定情報IN1を設定するための各部PD1〜PD3によりPC100が行う印刷設定処理を示すフローチャートである。ここで、S202〜S214がサンプル画像印刷制御部PD1に対応し、S216〜S218が識別情報選択部PD2に対応し、S220〜S222が印刷設定部PD3に対応している。本処理は、OSの環境設定機能によるプロパティ設定画面で所定の印刷設定開始操作、例えば、所定の印刷設定メニューの選択操作が行われたときに開始する。
処理を開始すると、図3(a)に示すようなサンプル画像印刷開始画面DI1を表示する(S202)。S204では同画面DI1に設けられた印刷ボタンDI11が操作されたか否かを判断し、印刷ボタンDI11が操作されるまでS204の処理を繰り返す。S204で条件成立となると、複数の印刷設定候補情報の中からいずれかの情報を選択するための所定の操作を受け付けたことになる。S206では、記憶装置114から所定の元サンプル画像IM1を読み出す。S208では、記憶装置114から複数の印刷設定候補情報IN2を読み出す。S210では、各印刷設定候補情報IN2に対応する印刷コマンドCM2に元サンプル画像IM1、該元サンプル画像の印刷位置、等の情報を添付する処理を印刷設定候補情報IN2毎に行う。
【0027】
図8は、生成されるサンプル画像印刷データDA2の構造を模式的に示している。このデータDA2は、上述したページ記述言語に従って印刷コマンドを繰り返し記述することにより形成される。S210では、選択可能な印刷設定毎にサンプル画像の印刷コマンドCM2が記述され、各印刷コマンドCM2に元サンプル画像IM1、該元サンプル画像の印刷位置(例えば、印刷開始座標及び印刷終了座標)、等の情報が添付される。ここで、各印刷コマンドCM2に添付される元サンプル画像IM1は同じデータであり、元サンプル画像の印刷位置が異なるデータとされる。本実施形態の各印刷位置は、各サンプル画像IM2を1枚の印刷媒体M1に印刷させる位置とされている。
【0028】
S212では、文字を印刷させる文字印刷コマンドCM3に識別情報IN3、該識別情報の印刷位置、等の情報を添付する処理を印刷設定候補情報IN2毎に行い、サンプル画像印刷データDA2を生成する。添付する識別情報IN3は、印刷設定毎のサンプル画像を識別するための情報であり、通し番号等、印刷設定候補情報IN2毎に異なる情報とされる。添付する識別情報の印刷位置は、各サンプル画像IM2の印刷位置に対応させた印刷位置とされる。本実施形態の各印刷位置は、各識別情報IN3を1枚の印刷媒体M1に印刷させる位置とされている。図8に示すように、同データDA2には、選択可能な印刷設定毎に識別情報の文字印刷コマンドCM3が記述される。
【0029】
S214では、サンプル画像印刷データDA2を印刷ジョブとしてプリンター200へ出力する。すると、プリンター200は、同データDA2に含まれる印刷コマンドCM2,CM3を逐次解釈し、同データDA2に含まれる解像度となるようにトナーを印刷媒体に付着させ、図5に示すように各サンプル画像IM2及び前記各識別情報IN3が1枚の印刷媒体M1に表された印刷物PR1を形成する。これにより、元サンプル画像IM1に対して複数の印刷設定候補情報IN2のそれぞれに従った処理を行った各サンプル画像IM2を対応する各識別情報IN3とともにプリンター200で印刷される。
【0030】
S216では、各印刷設定候補情報IN2に対応させた各識別情報IN3を用いて図3(b)に示す識別情報選択画面DI2を表示する。この画面DI2には、各識別情報IN3の表示位置に対応させた選択用ボタンDI21、各種操作ボタン、等が設けられている。複数の選択用ボタンDI21のいずれか一つの選択用ボタンDI22が選択操作され、完了ボタンDI23が操作されると、複数の識別情報IN3の中からいずれかの識別情報IN3の選択操作を受け付けたことになり、選択操作された識別情報IN3を記憶装置114に記憶する(S218)。選択操作された識別情報IN3は、RAM113に一時記憶されるだけでもよい。
【0031】
S220では、選択操作された識別情報IN3に対応する印刷設定候補情報IN2を記憶装置114から取得する。S222では、取得した情報IN2を印刷設定情報IN1として記憶装置114に記憶する。S222の処理は、印刷設定候補情報IN2を印刷設定情報IN1として設定する処理である。すなわち、選択操作された識別情報IN3に対応する印刷設定候補情報IN2がデフォルトの印刷設定として設定される。
以上の印刷設定処理の後に図6で示した印刷処理が行われると、選択操作された識別情報IN3に対応する印刷設定候補情報IN2をデフォルトの印刷設定として図3(c)に示すような印刷インターフェイス画面DI3が表示される。そして、詳細ボタンDI31が操作されずに印刷ボタンDI32が操作されると、選択操作された識別情報IN3に対応する印刷設定候補情報IN2に従った印刷データDA1が生成され、当該情報IN2に従った印刷が実行される。
【0032】
以上説明したように、プリンターのユーザは、複数のサンプル画像IM2の中からいずれかのサンプル画像IM2を選択し、選択したサンプル画像IM2に対応する識別情報IN3を選択操作するだけで、印刷設定の作業を行うことができる。また、印刷される各サンプル画像IM2が印刷対象の画像と関係の無い所定の元サンプル画像IM1から得られる画像であるので、印刷対象の画像に対応するサムネイル画像等を用意する必要が無い。従って、本プリンタードライバーによれば、印刷設定の作業を容易にすることができる。
【0033】
(3)変形例:
上述した印刷設定処理の各ステップの順番は、適宜、変更可能である。例えば、S208の印刷設定候補情報の読み出しは、S206の元サンプル画像の読み出しよりも先に行ってもよい。
複数のサンプル画像IM2を形成する印刷物は、サンプル画像毎に1枚の印刷媒体を用いる等、2枚以上としてもよい。
印刷物を形成するプリンターは、インクジェットプリンター等でもよい。
【0034】
図9(a)は、プリンターにインクジェットプリンターを用いるときに印刷制御部PD4が行う印刷処理を示すフローチャートである。S102〜S106の処理はページプリンターを用いる場合と同じであり、図3(c)に示す印刷ボタンDI32が操作されると、デフォルト又は変更後の印刷設定に従って描画データを修正する(S112)。描画データには、ビットマップデータ、線の属性を表す線データ、文字コードを主体とした文字データ、等がある。そこで、描画データの種類に応じて描画データを印刷設定に従って修正する。例えば、Rの色成分を所定量大きくする場合、ビットマップデータに対しては各画素のRの階調値を所定量大きくし、線データや文字データに対しては属性情報に含まれるRの階調値を所定量大きくする。印刷対象の描画データが複数ある場合、描画データ毎に印刷設定に従った修正処理を行う。
S114では、修正後の描画データに対してレンダリング処理を行う。レンダリング処理は、描画データを容易に視認可能なデータ形式に変換する処理であり、例えば、印刷媒体1ページ分の描画データをビットマップデータにまとめる処理とされる。
【0035】
S116では、レンダリング処理後のデータに基づいて図9(b)に示すような印刷データDA3を生成し、印刷ジョブとしてプリンターへ出力する。例えば、レンダリング処理後のデータがRGB色空間で規定されるRGBデータである場合、所定の色変換テーブルを参照してRGBデータを画素毎にC,M,Y,Kの階調値からなるCMYKデータに変換し、このCMYKデータに対してハーフトーン処理を行って二値化等の多値化を行い、多値化データに対してラスターライズ処理を行ってラスターデータを生成し、このラスターデータに所定のデータを付加して印刷データDA3を生成する。プリンターは、印刷データDA3に含まれるラスターデータに従い、印刷データDA3に含まれる解像度となるようにC,M,Y,Kのインクを吐出し、印刷データDA3に対応する情報が印刷媒体に表された印刷物を形成する。
【0036】
図10は、PC100が行う印刷設定処理を示すフローチャートである。ここで、S202〜S208,S232〜S238がサンプル画像印刷制御部PD1に対応している。S202〜S208の処理はページプリンターを用いる場合と同じであり、S232では、複数の印刷設定候補情報IN2のそれぞれに基づいて元サンプル画像IM1を修正し、各サンプル画像IM2を生成する。例えば、Rの色成分を所定量大きくする印刷設定の場合、元サンプル画像IM1を構成する各画素のRの階調値を所定量大きくする。S234では、各サンプル画像IM2の印刷位置、各サンプル画像IM2に対応する識別情報IN3、各識別情報の印刷位置、等の情報を例えば記憶装置114から取得する。S236では、これらの情報を用いてレンダリング処理を行う。すなわち、生成するビットマップデータに対して、各サンプル画像IM2を互いに異なる印刷位置に配置し各識別情報IN3を各サンプル画像IM2の印刷位置に対応させた印刷位置に配置するように、各サンプル画像IM2及び各識別情報IN3を書き込む。S238では、レンダリング処理後のデータに基づいて図9(b)に示すようなデータ構造のサンプル画像印刷データ(DA4)を生成し、印刷ジョブとしてプリンターへ出力する。すると、プリンターは、同データDA4に含まれるラスターデータに従い、同データDA4に含まれる解像度となるようにC,M,Y,Kのインクを吐出し、図5に示すように各サンプル画像IM2及び前記各識別情報IN3が印刷媒体M1に表された印刷物PR1を形成する。
【0037】
その後のS216〜S222の処理は、ページプリンターを用いる場合と同じである。
以上より、インクジェットプリンターの印刷設定の作業を容易にすることができる。
【0038】
図4(b)は、元サンプル画像IM1に複数の種類を設ける場合に記憶領域114に記憶される元サンプル画像一覧情報IN5のデータ構造を示している。同情報IN5は、「人物画」、「風景画」、「テキスト用」といった元サンプル画像IM1の種類毎に元サンプル画像IM1を有している。
図11(a)は、元サンプル画像IM1の複数の種類の中からいずれかの種類の選択操作を受け付けるための種類選択画面DI4を示している。
【0039】
図12(a)は、本変形例における印刷設定処理を示すフローチャートである。本処理は、図7で示した処理と比べてS206がS242に変更され、S202で上記種類選択画面DI4を表示する。ここで、元サンプル画像IM1の各種類に対応した選択ボタンDI41のいずれか一つが選択操作され、印刷ボタンDI42が操作されると、元サンプル画像IM1の複数の種類の中からいずれかの種類の選択操作を受け付けたことになり、選択操作された所定の元サンプル画像IM1を記憶装置114から読み出す(S242)。その後、S208〜S214の処理により、選択操作された種類の元サンプル画像IM1に対して複数の印刷設定候補情報IN2のそれぞれに従った処理を行った各サンプル画像IM2を対応する各識別情報IN3とともにプリンター200に印刷させる。
本変形例によると、印刷対象の種類に応じてサンプル画像IM2の種類を変えることができるので、印刷対象の種類に応じた画質で印刷設定の作業を行うことができる。
【0040】
図4(c)は、複数の印刷設定候補情報IN2がプリンターで印刷可能な印刷媒体の種類に応じて設けられている場合に記憶領域114に記憶される印刷設定候補一覧情報IN6のデータ構造を示している。同情報IN6は、印刷媒体の種類毎に複数の印刷設定候補情報IN2を有している。
図11(b)は、印刷媒体の複数の種類の中からいずれかの種類の選択操作を受け付けるための印刷媒体選択画面DI5を示している。
【0041】
図12(b)は、本変形例における印刷設定処理を示すフローチャートである。本処理は、図7で示した処理と比べてS208がS252に変更され、S202で上記印刷媒体選択画面DI5を表示する。ここで、印刷媒体の種類を選択操作するための選択欄DI51から印刷媒体の種類のいずれか一つが選択操作され、印刷ボタンDI52が操作されると、印刷媒体の複数の種類の中からいずれかの種類の選択操作を受け付けたことになり、まず、所定の元サンプル画像IM1を記憶領域114から読み出す(S206)。次に、選択操作された種類の印刷媒体に対応する複数の印刷設定候補情報IN2を記憶領域114から読み出す(S252)。その後、S210〜S214の処理により、選択操作された種類の印刷媒体に対応した複数の印刷設定候補情報IN2のそれぞれに従って各サンプル画像IM2を対応する各識別情報IN3とともにプリンター200に印刷させる。
本変形例によると、印刷媒体の種類に応じてサンプル画像IM2が変わるので、印刷媒体の種類に応じた画質で印刷設定の作業を行うことができる。
【0042】
図4(d)は、複数の印刷設定候補情報IN2がプリンターで印刷可能な複数の解像度のそれぞれに応じて設けられている場合に記憶領域114に記憶される印刷設定候補一覧情報IN7のデータ構造を示している。同情報IN7は、解像度毎に複数の印刷設定候補情報IN2を有している。
図11(c)は、複数の解像度の中からいずれかの解像度の選択操作を受け付けるための解像度選択画面DI6を示している。
【0043】
図12(c)は、本変形例における印刷設定処理を示すフローチャートである。本処理は、図7で示した処理と比べてS208がS262に変更され、S202で上記解像度選択画面DI6を表示する。ここで、解像度を選択操作するための選択欄DI61から解像度のいずれか一つが選択操作され、印刷ボタンDI62が操作されると、複数の解像度の中からいずれかの解像度の選択操作を受け付けたことになり、まず、所定の元サンプル画像IM1を記憶領域114から読み出す(S206)。次に、選択操作された解像度に対応する複数の印刷設定候補情報IN2を記憶領域114から読み出す(S262)。その後、S210〜S214の処理により、選択操作された解像度に対応した複数の印刷設定候補情報IN2のそれぞれに従って各サンプル画像IM2を対応する各識別情報IN3とともにプリンター200に印刷させる。
本変形例によると、解像度に応じてサンプル画像IM2が変わるので、解像度に応じた画質で印刷設定の作業を行うことができる。
【0044】
図13(a)は、各サンプル画像IM2の印刷設定の内容を表す情報IN8を各サンプル画像IM2及び各識別情報IN3に対応させてプリンターに印刷させた印刷物PR3を示している。例えば、図7のS212において文字印刷コマンドに各印刷設定の内容を表す情報IN8及び該情報IN8の印刷位置を添付することにより、該情報IN8が印刷される。
図13(b)は、各サンプル画像IM2の印刷設定の内容を表す情報IN9を各識別情報IN3に対応させて表示した識別情報選択画面DI7を示している。例えば、図7のS216において各印刷設定の内容を表す情報IN9を各識別情報IN3に対応する位置に表示することにより、該情報IN9が表示される。
本変形例によると、各サンプル画像IM2の印刷設定の内容が分かるので、印刷設定の作業をさらに容易にすることができる。
【0045】
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、印刷設定の作業を容易にすることが可能なプリンタードライバー、該プリンタードライバーを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体、印刷制御装置、該印刷制御装置と印刷装置とを備える印刷システム、印刷装置、印刷制御方法、及び、印刷方法を提供することができる。
また、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
【符号の説明】
【0046】
100…コンピューター、113,114…記憶領域、200…プリンター、CM1〜CM3…印刷コマンド、IM1…元サンプル画像、IM2…サンプル画像、IN1…印刷設定情報、IN2…印刷設定候補情報、IN3…識別情報、PD…プリンタードライバー、PD1…サンプル画像印刷制御部、PD2…識別情報選択部、PD3…印刷設定部、PD4…印刷制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デフォルトの印刷設定として設定された印刷設定情報を参照し、プリンターに印刷させるための印刷データを生成する機能をコンピューターに実現させるプリンタードライバーであって、
記憶領域に記憶され印刷設定の候補を表す複数の印刷設定候補情報の中からいずれかの印刷設定候補情報を選択するための所定の操作を受け付けたときに、所定の元サンプル画像に対して前記複数の印刷設定候補情報のそれぞれに従った処理を行った各サンプル画像を対応する各識別情報とともに前記プリンターに印刷させるサンプル画像印刷制御機能と、
印刷された複数の前記識別情報の選択操作を受け付けるための識別情報選択画面を表示し、前記複数の識別情報の中からいずれかの識別情報の選択操作を受け付ける識別情報選択機能と、
前記複数の印刷設定候補情報のうち前記選択操作された識別情報に対応する印刷設定候補情報を前記印刷設定情報として設定する処理を行う印刷設定機能とを実現させることを特徴とするプリンタードライバー。
【請求項2】
前記サンプル画像印刷制御機能は、前記プリンターに対して前記各サンプル画像及び前記各識別情報を1枚の印刷媒体に印刷させることを特徴とする請求項1に記載のプリンタードライバー。
【請求項3】
前記プリンターが前記印刷データに含まれる印刷コマンドに従って印刷を行うプリンターとされ、
前記サンプル画像印刷制御機能は、前記複数の印刷設定候補情報に対応する各印刷コマンドにそれぞれ前記元サンプル画像及び前記各サンプル画像の印刷位置を添付するとともに文字を印刷させる各印刷コマンドに前記各識別情報及び前記各サンプル画像の印刷位置に対応させた印刷位置を添付してサンプル画像印刷データを生成し、該サンプル画像印刷データを前記プリンターへ出力して前記各サンプル画像及び前記各識別情報を前記プリンターに印刷させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリンタードライバー。
【請求項4】
前記サンプル画像印刷制御機能は、前記複数の印刷設定候補情報のそれぞれに基づいて前記元サンプル画像から前記各サンプル画像を生成し、該各サンプル画像を互いに異なる印刷位置に配置し前記各識別情報を前記各サンプル画像の印刷位置に対応させた印刷位置に配置したサンプル画像印刷データを生成し、該サンプル画像印刷データを前記プリンターへ出力して前記各サンプル画像及び前記各識別情報を前記プリンターに印刷させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリンタードライバー。
【請求項5】
前記所定の元サンプル画像は、複数の種類が設けられ、
前記サンプル画像印刷制御機能は、前記元サンプル画像の複数の種類の中からいずれかの種類の選択操作を受け付けるための種類選択画面を表示し、前記元サンプル画像の複数の種類の中からいずれかの種類の選択操作を受け付け、選択操作された種類の元サンプル画像に対して前記複数の印刷設定候補情報のそれぞれに従った処理を行った前記各サンプル画像を対応する前記各識別情報とともに前記プリンターに印刷させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプリンタードライバー。
【請求項6】
前記複数の印刷設定候補情報は、前記プリンターで印刷可能な印刷媒体の種類に応じて設けられ、
前記サンプル画像印刷制御機能は、前記印刷媒体の複数の種類の中からいずれかの種類の選択操作を受け付けるための印刷媒体選択画面を表示し、前記印刷媒体の複数の種類の中からいずれかの種類の選択操作を受け付け、元サンプル画像に対して前記選択操作された種類の印刷媒体に対応した前記複数の印刷設定候補情報のそれぞれに従った処理を行った前記各サンプル画像を対応する前記各識別情報とともに前記プリンターに印刷させることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のプリンタードライバー。
【請求項7】
前記複数の印刷設定候補情報は、前記プリンターで印刷可能な複数の解像度のそれぞれに応じて設けられ、
前記サンプル画像印刷制御機能は、前記複数の解像度の中からいずれかの解像度の選択操作を受け付けるための解像度選択画面を表示し、前記複数の解像度の中からいずれかの解像度の選択操作を受け付け、元サンプル画像に対して前記選択操作された解像度に対応した前記複数の印刷設定候補情報のそれぞれに従った処理を行った前記各サンプル画像を対応する前記各識別情報とともに前記プリンターに印刷させることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のプリンタードライバー。
【請求項8】
前記サンプル画像印刷制御機能は、前記各サンプル画像の印刷設定の内容を表す情報を前記各サンプル画像及び前記各識別情報に対応させて前記プリンターに印刷させ、
前記識別情報選択機能は、前記各サンプル画像の印刷設定の内容を表す情報を前記各識別情報に対応させて前記識別情報選択画面に表示することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のプリンタードライバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−198417(P2010−198417A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−43568(P2009−43568)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】